JP2012021599A - 転がり軸受用保持器及び転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1、第2環状部材を軸方向及び周方向へ移動させることなく強固に結合することができる転がり軸受用保持器と、その保持器を備えた転がり軸受を提供する。
【解決手段】第1環状部21を有する第1環状部材30と、第2環状部22を有する第2環状部材40とにより分割構成される。第1、第2環状部21、22には、第1柱部27を軸方向に分割構成する第1分割柱部32と第2分割柱部42とが形成される。第1分割柱部32には、第2分割柱部42の外径面又は内径面に沿って延び、かつ先端に爪部34を有する噛合連結片33が形成される。第2分割柱部42の外径面又は内径面には、噛合連結片33が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部43がプレス加工によって形成される。第2環状部材40には、噛合連結片33の爪部34に係合して軸方向の移動を阻止する係合部44が形成される。
【選択図】図3

Description

この発明は転がり軸受用保持器及び転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受用保持器(主として玉軸受用保持器)においては、図9と図10に示すように、長尺の金属製平板材が複数の転動体(玉)318の外周面に沿って球面状に加工され、かつ全体として環状をなす第1、第2環状部材330、340の連結部がリベット350等によって連結されたものが知られている。
これにおいては、内輪312と外輪315との間の環状空間に複数の転動体318配設した後、環状空間の両開口部の一側から第1環状部材330を、他側から第2環状部材340を配置し、これら第1、第2環状部材330、340の連結部330a、340aがリベット350等によって連結されることで組み付けられる。
このような転がり軸受用保持器においては、内輪312と外輪315との間の環状空間の両側の開口面積が保持器220の第1、第2環状部材330、340の外周板面積に相当する分だけ狭められる。
このため、転がり軸受に対する潤滑油の流れが悪くなる。これによって、転がり軸受に対する潤滑油の供給路の上流側に位置する回転部材に対しては潤滑油の供給が過剰となり、転がり軸受に対する潤滑油の供給路の下流側に位置する回転部材に対しては潤滑油の供給が不足することが想定される。
また、転がり軸受用保持器においては、例えば、特許文献1に開示された構造のものが知られている。
これにおいては、一対の合成樹脂製環状体を互いに軸方向に結合して樹脂製保持器を構成する転がり軸受用保持器において、各合成樹脂製環状体は、円環状の基部と、基部から等間隔で立設する柱部とが一体に成形されている。
基部の柱部間の中間点の内周面にスナップフィット結合用雌部が形成されているとともに、柱部の上端面にはスナップフィット結合用雄部が形成されてる。
そして、合成樹脂製環状体同士を、一方の柱部が他方の柱部間の中間点に位置するように対向させ、隣接する柱部間で転動体を保持するためのポケットを形成するように、スナップフィット結合用雌部と雄部によりスナップフィット結合されるようになっている。
特開2009−115128号公報
ところで、特許文献1に開示された転がり軸受用保持器においては、図9と図10に示すような従来の転がり軸受用保持器と比較して、内輪と外輪との間の環状空間の両側の開口面積が保持器によって狭められる不具合を抑制することが可能であり、潤滑油の流れが円滑となる。
しかしながら、特許文献1に開示された転がり軸受用保持器においては、基部の柱部間の中間点内周面のスナップフィット結合用雌部によって当該部分が薄肉となる。また、柱部の上端面のスナップフィット結合用雄部においてもその近傍が薄肉となる。このため、スナップフィット結合用雌部と雄部による結合強度が不足することが想定される。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、転がり軸受用保持器を構成する第1、第2環状部材を軸方向及び周方向へ移動させることなく強固に結合することができる転がり軸受用保持器と、その保持器を備えた転がり軸受を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係る転がり軸受用保持器は、軸方向に所定間隔を隔てる第1、第2環状部と、これら第1、第2環状部を連結すると共に、内、外輪の間に複数の転動体を転動可能に保持する複数のポケットを区画形成する複数の柱部とを備えた転がり軸受用保持器であって、
前記第1環状部を有する第1環状部材と、前記第2環状部を有する第2環状部材とにより分割構成され、
前記第1、第2環状部材の第1、第2環状部には、前記複数の柱部のうち、第1柱部を軸方向に分割構成する第1分割柱部と第2分割柱部とがそれぞれ形成され、
前記第1環状部材の第1分割柱部の先端には、前記第2環状部材の第2分割柱部の外径面又は内径面に沿って延び、かつ先端に爪部を有する噛合連結片が形成され、
前記第2分割柱部の外径面又は内径面には、前記噛合連結片が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部がプレス加工によって形成されると共に、前記第2環状部材には、前記噛合連結片の爪部に係合して軸方向の移動を阻止する係合部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、噛合連結片と噛合凹部との係合力によって第1、第2環状部材の周方向の移動を阻止することができると共に、噛合連結片の爪部と係合部との係合力によって第1、第2環状部材の軸方向の移動を阻止することができる。このため、第1、第2環状部材を強固に結合して転がり軸受用保持器を構成することができる。
請求項2に係る転がり軸受用保持器は、請求項1に記載の転がり軸受用保持器であって、
第1、第2環状部材の第1、第2環状部には、複数の柱部のうち、第2柱部を軸方向に分割構成する第3分割柱部と第4分割柱部とがそれぞれ形成され、
前記第2環状部材の第4分割柱部の先端には、前記第1環状部材の第3分割柱部の外径面又は内径面に沿って延び、かつ先端に爪部を有する噛合連結片が形成され、
前記第1環状部材の第3分割柱部の外径面又は内径面には、前記噛合連結片が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部がプレス加工によって形成されると共に、前記第1環状部材には、前記噛合連結片の爪部に係合して軸方向の移動を阻止する係合部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、第1、第2環状部材に、噛合連結片と噛合凹部及び噛合連結片の爪部と係合部をそれぞれ形成して係合させることによって、第1、第2環状部材をより一層強固に結合することができる。
請求項3に係る転がり軸受用保持器は、請求項2に記載の転がり軸受用保持器であって、
第1柱部と第2柱部は周方向に交互に配置されていることを特徴とする。
前記構成によると、第1環状部材と、第2環状部材とを共通の部品によって構成することが可能となり、部品共通化によるコスト低減を図ることができる。
請求項4に係る転がり軸受は、内輪と、外輪と、これら内、外輪の間に転動可能に配設された複数の転動体と、これら複数の転動体を保持する保持器とを備えた転がり軸受であって、
前記保持器は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転がり軸受用保持器によって構成されていることを特徴とする。
前記構成によると、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転がり軸受用保持器を用いることによって、内、外輪の間に複数の転動体を長期間にわたって良好に保持することができ、耐久性に効果が大きい。
この発明の実施例1に係る転がり軸受用保持器が用いられた転がり軸受を示す縦断面図である。 同じく第1、第2環状部材が結合されて転がり軸受用保持器が構成された状態を示す斜視図である。 同じく転がり軸受用保持器を構成する第1、第2環状部材が分離された状態を示す斜視図である。 同じく第1、第2環状部材が結合されて転がり軸受用保持器が構成された状態を示す平面図である。 同じく第1環状部材の第1分割柱部の噛合連結片及び爪部と、第2環状部材の第2分割柱部の噛合凹部及び係合部との係合状態を示す図4のV−V線に沿う縦断面図である。 同じく第2環状部材の第4分割柱部の噛合連結片及び爪部と、第1環状部材の第3分割柱部の噛合凹部及び係合部との係合状態を示す図4のVI−VI線に沿う縦断面図である。 第1環状部材の第1分割柱部の噛合連結片及び爪部と、第2環状部材の第2分割柱部の噛合凹部及び係合部との変更例を示す縦断面図である。 同じく第2環状部材の第4分割柱部の噛合連結片及び爪部と、第1環状部材の第3分割柱部の噛合凹部及び係合部との変更例を示す縦断面図である。 従来の転がり軸受を示す縦断面図である。 同じく転がり軸受の一部を拡大して示す正面図である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図1〜図6にしたがって説明する。
図1と図2に示すように、この実施例1に係る転がり軸受(図では玉軸受)用保持器(以下単に保持器という)20は、内輪12の外径面に形成された軌道面13と、外輪15の内径面に形成された軌道面16との間の環状空間に配設されて複数の転動体(図1では玉)18を転動可能に保持する。
図1に示すように、保持器20は、軸方向に所定間隔を隔てる第1、第2環状部21、22と、これら第1、第2環状部21、22を連結すると共に、内、外輪12、15の両軌道面13、16の間に複数の転動体18を転動可能に保持する複数のポケットを区画形成する複数の柱部(この実施例1では第1、第2柱部27、28)26とを備える。
また、複数の柱部26の内径寸法は、転動体18のピッチ円直径(PCD)よりも適宜に大きく設定されることが望ましい。
図2と図3に示すように、保持器20は、第1環状部21を有する第1環状部材30と、第2環状部22を有する第2環状部材40とにより分割構成されている。
また、この実施例1において、第1、第2環状部材30、40は、薄板の炭素鋼板(例えば、SPC)が設定された形状にプレス加工され、そのプレス加工品が円筒状に曲げられて両端、例えば、第1、第2環状部21、22の隣接する柱部の中間部分21a、22aが突き合わせ溶接されることによって製作される。
第1、第2環状部材30、40の第1、第2環状部21、22には、複数の柱部26のうち、第1柱部27を軸方向に分割構成する第1分割柱部32と第2分割柱部42とがそれぞれ形成されている。
また、実施例1においては、第1、第2環状部材30、40の第1、第2環状部21、22には、複数の柱部26のうち、第2柱部28を軸方向に分割構成する第3分割柱部35と第4分割柱部45とがそれぞれ形成されている。
さらに、第1柱部27と第2柱部28は周方向に交互に配置されている。
図3と図5に示すように、第1環状部材30の第1分割柱部32の先端の幅方向(周方向)中央部には、第2環状部材40の第2分割柱部42の外径面に沿って延びる噛合連結片33が弾性的に拡径及び縮径変形可能に形成されている。また、噛合連結片33の先端には爪部34が形成されている。この爪部34は、折り曲げ加工やかしめ加工等によって形成することが可能であり、この実施例1では、噛合連結片33の先端部が内径側に折り返されることによって爪部34が形成されている。
これに対し、図3と図5に示すように、第2環状部材40の第2分割柱部42の外径面の幅方向(周方向)中央部には、噛合連結片33が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部43がプレス加工によって形成される。この噛合凹部43は、第2分割柱部42の先端側が噛合連結片33の板厚寸法に相当する深さで凹み、第2環状部22に向かうにしたがって浅くなる縦断面で傾斜面に形成されている。
そして、噛合凹部43の凹み量に相当する分だけ第2分割柱部42の内径面側に突出部分43aが形成される。
また、第2環状部材40の第2分割柱部42に連続する第2環状部22の部分には、噛合連結片33の爪部34に係合して軸方向の移動を阻止する係合部44が切り欠き状に形成されている。
また、この実施例1において、図3と図6に示すように、第2環状部材40の第4分割柱部45の先端には、前記と同様にして第1環状部材30の第3分割柱部35の外径面に沿って延び、かつ先端に爪部47を有する噛合連結片46が形成されている。
これに対し、図3と図6に示すように、第1環状部材30の第3分割柱部35の外径面には、噛合連結片46が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部36がプレス加工によって形成される。この噛合凹部36は、第4分割柱部45の先端側が噛合連結片46の板厚寸法に相当する深さで凹み、第1環状部21に向かうにしたがって浅くなる縦断面で傾斜面に形成されている。
そして、噛合凹部36の凹み量に相当する分だけ第3分割柱部35の内径面側に突出部分35aが形成される。
また、第1環状部材30の第3分割柱部35に連続する第1環状部21には、噛合連結片46の爪部47に係合して軸方向の移動を阻止する係合部37が切り欠き状に形成されている。
この実施例1に係る転がり軸受用保持器は上述したように構成される。
したがって、内輪12と外輪15との間の環状空間に複数の転動体18を配設した後、内、外輪12、15の間の環状空間の両開口部の一側から第1環状部材30を、他側から第2環状部材40を配置しながら、第1環状部材30の第1分割柱部32の噛合連結片33(及び第2環状部材40の第4分割柱部45の噛合連結片46)を、第2環状部材40の第2分割柱部42の噛合凹部43(及び第1環状部材30の第3分割柱部35の噛合凹部36)に噛み合わせながら互いに接近する軸方向へ嵌込む(押込む)。この際、噛合連結片33(及び噛合連結片46)先端の爪部34(及び爪部47)が噛合凹部43(及び噛合凹部36)の傾斜面に沿って摺動し、これによって、噛合連結片33(及び噛合連結片46)が拡径方向へ弾性変形する。
引き続いて、第1環状部材30の第1分割柱部32(及び第2環状部材40の第4分割柱部45)の先端と、第2環状部材40の第2分割柱部42(及び第1環状部材30の第3分割柱部35)の先端とが突き合わされる位置まで嵌込まれる。
すると、噛合連結片33(及び噛合連結片46)が元の状態に向けて弾性的に縮径し、これによって、噛合連結片33(及び噛合連結片46)先端の爪部34(及び爪部47)が、第2環状部材40の係合部44(及び第1環状部材30の係合部37)に係合する。これによって、第1環状部材30と第2環状部材40とが結合されて保持器20が構成される。
前記したように、噛合連結片33(及び噛合連結片46)と、噛合凹部43(及び噛合凹部36)との係合力によって第1、第2環状部材30、40の周方向の移動を阻止することができると共に、噛合連結片33先端の爪部34(及び噛合連結片46先端の爪部47)と第2環状部材40の係合部44(及び第1環状部材30の係合部37)との係合力によって第1、第2環状部材30、40の軸方向の移動を阻止することができる。このため、第1、第2環状部材30、40を強固に結合して保持器20を構成することができる。
また、この実施例1において、第1環状部材30の噛合連結片33が形成される第1分割柱部32と、噛合凹部36が形成される第3分割柱部35とを周方向に交互に配置すると共に、第2環状部材40の噛合凹部43が形成される第2分割柱部42と、噛合連結片46が形成される第4分割柱部45とを周方向に交互に配置することによって、第1環状部材30と、第2環状部材40とを共通の部品によって構成することが可能となり、部品共通化によるコスト低減を図ることができる。
また、内輪12と外輪15との間の環状空間に複数の転動体18配設した後、環状空間の両開口部の一側から第1環状部材30を、他側から第2環状部材40を配置して、これら第1環状部材30と第2環状部材40とを、噛合連結片33(及び噛合連結片46)と、噛合凹部43(及び噛合凹部36)との係合力、及び噛合連結片33先端の爪部34(及び噛合連結片46先端の爪部47)と第2環状部材40の係合部44(及び第1環状部材30の係合部37)との係合力によって結合することで保持器20を構成すると同時に、転がり軸受を構成することができる。
このような保持器20を備えた転がり軸受においては、内輪12と外輪15との間の環状空間の両側の開口面積が、図9と図10に示す従来の保持器320の第1、第2環状部材330、340の外周板面積に相当する分だけ狭められることがない。すなわち、内輪12と外輪15との間の環状空間の両側の開口面積は、第1、第2環状部材30、40の板厚に相当する端面積において狭められるにすぎないため、転がり軸受に対する潤滑油の流れが円滑化する。
また、内、外輪12、15の間に複数の転動体18を保持器20によって長期間にわたって良好に保持することができ、耐久性に効果が大きい。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
例えば、前記実施例1においては、噛合連結片33(及び噛合連結片46)先端の爪部34(及び爪部47)は、折返し状に形成される場合を例示したが、例えば、噛合連結片33(及び噛合連結片46)先端を外径方向又は内径方向へ張出状に折り曲げて形成してもこの発明を実施可能である。
また、前記実施例1においては、第1環状部材30の第1分割柱部32の先端に、第2環状部材40の第2分割柱部42の外径面に沿って延びる噛合連結片33が弾性的に拡径及び縮径変形可能に形成される場合を例示したが、図7に示すように、保持器120を分割構成する第1環状部材130の第1環状部121に形成される第1分割柱部132の先端に、第2環状部材140の第2環状部122に形成される第2分割柱部142の内径面に沿って延びる噛合連結片133が弾性的に縮径及び拡径変形可能に形成されてもこの発明を実施することができる。
但し、この場合には、第2環状部材140の第2分割柱部142の内径面に、噛合連結片133が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部143がプレス加工によって形成される。この噛合凹部143は、第2分割柱部142の先端側が噛合連結片133の板厚寸法に相当する深さで凹み、第2環状部122に向かうにしたがって浅くなる縦断面で傾斜面に形成される。
そして、噛合凹部143の凹み量に相当する分だけ第2分割柱部142の外径面側に突出部分が形成される。
また、前記実施例1においては、第2環状部材40の第4分割柱部45の先端に、第1環状部材30の第3分割柱部35の外径面に沿って延びる噛合連結片46が弾性的に拡径及び縮径変形可能に形成される場合を例示したが、図8に示すように、保持器220を分割構成する第2環状部材240の第2環状部222に形成された第4分割柱部245の先端に、第1環状部材230の第1環状部221に形成される第3分割柱部235の内径面に沿って延びる噛合連結片246が弾性的に縮径及び拡径変形可能に形成されてもこの発明を実施することができる。
但し、この場合には、第1環状部材230の第3分割柱部235内径面に、噛合連結片246が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部236がプレス加工によって形成される。この噛合凹部236は、第3分割柱部235の先端側が噛合連結片246の板厚寸法に相当する深さで凹み、第1環状部221に向かうにしたがって浅くなる縦断面で傾斜面に形成される。
そして、噛合凹部236の凹み量に相当する分だけ第3分割柱部235の外径面側に突出部分236aが形成される。
また、この発明においては、第1環状部材の全ての分割柱部を第1分割柱部によって構成し、第2環状部材の全ての分割柱部を第2分割柱部によって構成しても実施可能である。
12 内輪
15 外輪
18 転動体
20 保持器(転がり軸受用保持器)
21 第1環状部
22 第2環状部
25 ポケット
27 第1柱部
28 第2柱部
30 第1環状部材
32 第1分割柱部
33 噛合連結片
34 爪部
35 第3分割柱部
36 噛合凹部
37 係合部
40 第2環状部材
42 第2分割柱部
43 噛合凹部
44 係合部
45 第4分割柱部
46 噛合連結片
47 爪部

Claims (4)

  1. 軸方向に所定間隔を隔てる第1、第2環状部と、これら第1、第2環状部を連結すると共に、内、外輪の間に複数の転動体を転動可能に保持する複数のポケットを区画形成する複数の柱部とを備えた転がり軸受用保持器であって、
    前記第1環状部を有する第1環状部材と、前記第2環状部を有する第2環状部材とにより分割構成され、
    前記第1、第2環状部材の第1、第2環状部には、前記複数の柱部のうち、第1柱部を軸方向に分割構成する第1分割柱部と第2分割柱部とがそれぞれ形成され、
    前記第1環状部材の第1分割柱部の先端には、前記第2環状部材の第2分割柱部の外径面又は内径面に沿って延び、かつ先端に爪部を有する噛合連結片が形成され、
    前記第2分割柱部の外径面又は内径面には、前記噛合連結片が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部がプレス加工によって形成されると共に、前記第2環状部材には、前記噛合連結片の爪部に係合して軸方向の移動を阻止する係合部が形成されていることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受用保持器であって、
    第1、第2環状部材の第1、第2環状部には、複数の柱部のうち、第2柱部を軸方向に分割構成する第3分割柱部と第4分割柱部とがそれぞれ形成され、
    前記第2環状部材の第4分割柱部の先端には、前記第1環状部材の第3分割柱部の外径面又は内径面に沿って延び、かつ先端に爪部を有する噛合連結片が形成され、
    前記第1環状部材の第3分割柱部の外径面又は内径面には、前記噛合連結片が嵌込まれて周方向の移動を阻止する噛合凹部がプレス加工によって形成されると共に、前記第1環状部材には、前記噛合連結片の爪部に係合して軸方向の移動を阻止する係合部が形成されていることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  3. 請求項2に記載の転がり軸受用保持器であって、
    第1柱部と第2柱部は周方向に交互に配置されていることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  4. 内輪と、外輪と、これら内、外輪の間に転動可能に配設された複数の転動体と、これら複数の転動体を保持する保持器とを備えた転がり軸受であって、
    前記保持器は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転がり軸受用保持器によって構成されていることを特徴とする転がり軸受。
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