JP2012021593A - ケージナット - Google Patents

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靖 吉田
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Abstract

【課題】塗装された部材に取り付けられるケージナットであって、塗膜屑を発生させることなく、塗装された部材と、ケージナットを介してネジ止めされる部材との間の電気的な導通を確保することが可能なケージナットを提供する
【解決手段】ナット部材1とこれを保持するケージ部材2とを備え、該ケージ部材2の一部を、塗装を施した部材Aに設けられた取付穴に脱着可能に嵌め込むことで部材Aに取り付けられるケージナットにおいて、ナット部材1の部材Aに面した側に突起部3を設け、部材Aに取り付けられたケージナットにネジを締め込むことで前記突起部3の先端が部材Aの塗膜を突き破り、ケージナットと部材Aが電気的に導通可能な状態となるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、塗装を施した部材に用いられるケージナットに関するものである。塗装を施した部材とは、例えば、ラックマウント型のサーバや通信機器等を搭載するラックが備えるマウントレールなどである。
ラックマウント型の機器類(例えば、サーバや通信機器等)をラックに搭載する場合、ラックに設けられたマウントレールに機器類を固定するために、ケージナットが用いられる。この場合、マウントレールに形成された取付穴(角穴)にケージナットが脱着可能に取り付けられる。一方、ラックに搭載される機器類は固定用プレート(通称“耳”)を備えており、この固定用プレートの取付孔をマウントレールのケージナットの位置に合わせ、ネジ止めすることでラック(マウントレール)に固定する。
上記のようなケージナットを用いることにより、(i)マウントレールの高さ方向に間隔的に取付穴(角穴)を設けておき、必要な高さ位置の取付穴にケージナットを取り付ければよいので、マウントレールに多数のネジ穴を設ける必要がなく、加工コストを低減できる、(ii)ケージナットを取り替えることで、異なるネジ径に対応できる、(iii)ケージナットを取り替えることで、ネジの破損にも対応できる、などの利点がある。
ところで、ラックに搭載された機器類は、その固定用プレートを通じてラック側にアースをとる必要がある。しかし、一般にマウントレールは塗装材であるため、固定用プレートとの間で電気的な導通性がなく、アースをとることができない。マウントレールに固定用プレートとの間で電気的な導通を持たせるには、マウントレールにメッキや導電塗装を施す必要があり、材料コストが増加する問題がある。
特許文献1には、塗装されたフレーム材に取り付けられるアースターミナルにおいて、これを構成するナット部材のフレーム材と接する面に切削刃を設け、ナット部材を締め付けた際に切削刃でフレーム材の塗膜を掻き落とし(塗膜の切削除去)、アースターミナルとフレーム材との間の電気的な導通を確保するようにした構造が示されている。また、特許文献2には、アースコネクタが切削刃を有するリングを備え、ナットの締め付けによってリングの切削刃が取付壁の塗膜を掻き落とし(塗膜の切削除去)、アースコネクタと取付壁との間の電気的な導通を確保するようにした構造が示されている。
特開2010−49848号公報 特開平11−97083号公報
しかし、特許文献1,2のように切削刃によって塗膜を掻き落とす方式では、塗膜屑が発生するため、サーバや通信機器などの精密機器を搭載するラックには適用できない。また、ケージナットは回転しないため、ケージナットに切削刃を付けても全く意味がない。一方、締め付け側となるネジに切削刃を付けても、ネジが接触するのはマウントレールではなく、機器類側の固定用プレートであるため、この場合も全く意味がない。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、塗装された部材に取り付けられるケージナットであって、塗膜屑を発生させることなく、塗装された部材と、ケージナットを介してネジ止めされる部材との間の電気的な導通を確保することが可能なケージナットを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]ナット部材(1)とこれを保持するケージ部材(2)を備え、該ケージ部材(2)の一部を、塗装を施した部材(A)に設けられた取付穴に脱着可能に嵌め込むことで部材(A)に取り付けられるケージナットにおいて、
ナット部材(1)の部材(A)に面した側に突起部(3)を設け、部材(A)に取り付けられたケージナットにネジを締め込むことで前記突起部(3)の先端が部材(A)の塗膜を突き破り、ケージナットと部材(A)が電気的に導通可能な状態となるようにしたことを特徴とするケージナット。
[2]上記[1]のケージナットにおいて、ケージ部材(2)が、断面溝形のナット収納部(4)と、このナット収納部(4)の両端に溝形の底を対向させるようにして対称的に連成される1対の溝形部(50)で構成される穴嵌め込み部(5)を有し、
1対の突起部(3)が、ナット部材平面形状において、前記1対の溝形部(50)の位置に対して90°の位置関係でナット部材(1)に設けられていることを特徴とするケージナット。
[3]上記[1]または[2]のケージナットにおいて、突起部(3)が尖った先端部を有することを特徴とするケージナット。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかのケージナットにおいて、部材(A)がラックに備えられたマウントレールまたはマウントレール兼用の支柱であることを特徴とするケージナット。
本発明のケージナットは、塗装された部材(A)に取り付けられた場合に、ネジを締め込むことで突起部(3)の先端が部材(A)の塗膜を突き破り、ケージナットと部材(A)が電気的に導通可能な状態となるので、塗膜屑を発生させることなく、塗装された部材(A)と、ケージナットを介してネジ止めされる部材との間の電気的な導通を確保することができる。
本発明のケージナットの一実施形態を示す正面図 図1の実施形態のケージナットの側面図 図1のIII-III線に沿う断面図 図1の実施形態のケージナットxを部材A(マウントレールまたはマウントレール兼用の支柱)に取り付けるとともに、このケージナットxを用いて機器類の固定用プレートBを部材Aに固定する状況を示す斜視図 図1の実施形態のケージナットxを用い、機器類の固定用プレートBを部材Aに固定する工程を示す説明図
図1〜図5は、本発明のケージナットの一実施形態を示すもので、ラックのマウントレール(「マウント金物」と呼ばれる場合もある)またはマウントレール兼用の支柱に取り付けられるケージナットを示している。図1はケージナットの正面図、図2は同じく側面図、図3は図1のIII-III線に沿う断面図である。また、図4はケージナットxを部材A(マウントレールまたはマウントレール兼用の支柱)に取り付けるとともに、このケージナットxを用いて機器類の固定用プレートBを部材Aに固定する状況を示す斜視図、図5は、部材Aに取り付けられたケージナットxを用いて機器類の固定用プレートBを部材Aに固定する工程を示す説明図である。
ケージナットxは、ナット部材1とこれを保持するケージ部材2とからなる。これらナット部材1とケージ部材2は、鋼などの金属材で構成されている。
前記ナット部材1は、中央にネジ穴10が形成された平面四角形状の板ナットである。
前記ケージ部材2は、板材を曲げ加工して得られたもので、ナット部材1が収納(保持)される断面溝形のナット収納部4と、部材Aの取付穴に嵌め込まれる穴嵌め込み部5を備えている。この穴嵌め込み部5は、ナット収納部4の両端に溝形の底を対向させるようにして対称的に連成される1対の溝形部50により構成されている。なお、ナット収納部4の両側部には、収納されたナット部材1が側方から脱落しないようにするための係止板部6が設けられている。
前記ナット収納部4は、両側壁部40が底部41に対して外側に傾きを有することで、溝形が外側に開いた形状に構成されており、両側壁部40を互い方向に弾性変形させることで、穴嵌め込み部5を部材Aの取付穴に嵌め込むことができるようにするとともに、部材Aの取付穴に嵌め込まれた穴嵌め込み部5が、両側壁部40の弾性力(板バネ作用)で取付穴内に確実に保持されるようにしている。
前記ナット部材1の部材Aに面した側(穴嵌め込み部5に面した側)には、突起部3を設けられている。本実施形態では、ナット部材平面形状(図1に現れるナット部材の形状)において、前記1対の溝形部50の位置に対して90°の位置関係で、1対の突起部3がナット部材前面の両側位置に設けられている。
突起部3は、部材Aに圧接された際に部材Aの塗膜を突き破ることができるようにするため、尖塔状または刃物状に尖った先端部を有している。突起部3の高さは、ケージナットxを部材Aに取り付けするのに支障とならず、且つ部材Aに取り付けられたケージナットxにネジを締め込んだ際に、部材Aの塗膜を突き破ることが可能な高さとする。一般には、ナット部材1の底面がケージ部材2を構成するナット収納部4の底面に当接した状態で、突起部3の先端が、ナット収納部4と穴嵌め込み部5との境界近傍に位置するような高さが適当である。
以上のようなケージナットxは、図4および図5に示すように、穴嵌め込み部5を部材Aに設けられた取付穴aに脱着可能に嵌め込むことで部材Aに取り付けられる。この際、ナット収納部4の両側壁部40を互い方向に弾性変形させることで、穴嵌め込み部5を構成する1対の溝形部50どうしの間隔を狭め、穴嵌め込み部5を部材Aの取付穴aに嵌め込む。部材Aの取付穴aに嵌め込まれた穴嵌め込み部5は、元に戻ろうとする両側壁部40の弾性力(板バネ作用)で取付穴a内に確実に保持される。
図5は、部材Aにケージナットxを取り付けた状態で、機器類の固定用プレートB(通称“耳”)を部材Aに固定する場合の工程を示しており、まず、図5(イ)に示すように、固定用プレートBの取付孔bをケージナットxの位置に合わせて、固定用プレートBを部材Aに密着させる。そして、図5(ロ)→図5(ハ)に示すように、ケージナットxのナット部材1にネジs(ボルト)を螺装して締め込む。このネジsの締め込みにより、ナット部材1が部材A側に引き寄せられることで、突起部3の先端が部材Aに圧接される。これにより突起部3の先端が部材Aの塗膜を突き破り、金属素地と接触する。この結果、部材Aとケージナットxとが電気的に導通可能な状態となり、ケージナットxと固定用プレートBはネジsを介して電気的に導通可能な状態にあるので、固定用プレートBと部材Aが、ケージナットxおよびネジsを介して電気的に導通可能な状態となる。ここで、突起部4の先端は部材Aに圧接して塗膜を突き破るだけであるため、塗膜屑は殆ど生じない。なお、突起部3の先端は部材Aに圧接されることで変形してもよい。
ケージナットを構成するナット部材1やケージ部材2の構成は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採ることができる。また、突起部3の数や設ける位置等に特別な制限はなく、要は、部材Aの塗膜を突き破って部材Aの金属素地との電気的な導通が確保できるような突起部であればよい。
また、本発明のケージナットは、部材Aがラックに備えられたマウントレールまたはマウントレール兼用の支柱である場合に特に有用なものであるが、これに限定されるものではない。
1 ナット部材
2 ケージ部材
3 突起部
4 ナット収納部
5 穴嵌め込み部
6 係止板部
10 ネジ穴
40 側壁部
41 底部
50 溝形部
x ケージナット
A 部材
B 固定用プレート
a 取付穴
b 取付孔
s ネジ

Claims (4)

  1. ナット部材(1)とこれを保持するケージ部材(2)を備え、該ケージ部材(2)の一部を、塗装を施した部材(A)に設けられた取付穴に脱着可能に嵌め込むことで部材(A)に取り付けられるケージナットにおいて、
    ナット部材(1)の部材(A)に面した側に突起部(3)を設け、部材(A)に取り付けられたケージナットにネジを締め込むことで前記突起部(3)の先端が部材(A)の塗膜を突き破り、ケージナットと部材(A)が電気的に導通可能な状態となるようにしたことを特徴とするケージナット。
  2. ケージ部材(2)が、断面溝形のナット収納部(4)と、このナット収納部(4)の両端に溝形の底を対向させるようにして対称的に連成される1対の溝形部(50)で構成される穴嵌め込み部(5)を有し、
    1対の突起部(3)が、ナット部材平面形状において、前記1対の溝形部(50)の位置に対して90°の位置関係でナット部材(1)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケージナット。
  3. 突起部(3)が尖った先端部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のケージナット。
  4. 部材(A)がラックに備えられたマウントレールまたはマウントレール兼用の支柱であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のケージナット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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