JP2012021476A - 回転機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流路壁5の壁面において、可変静翼3bが回動する領域が平坦化領域Rとされている。
【選択図】図2
Description
このような可変静翼は、高さ方向に流路壁に挟まれて配置されており、高さ方向に向く回動軸を中心として回動可能とされている。
そして、上述の可変静翼は、高さ方向すなわち回転機械の半径方向に向く回動軸を中心として回動されることとなる。
つまり、可変静翼が回動することによって可変静翼の前縁は、流体の流れ方向から見て左右に移動することとなる。そして、流体の流れ方向から見て前縁が回動軸と重なる位置(中央位置)では、可変静翼のハブと当該ハブ側の流路壁との間の隙間は最小となり、前記が上記中央位置から離れるに従って当該隙間が拡大することとなる。
つまり、可変静翼を備える従来の回転機械においては、可変静翼の回動角度によって空力性能が変動してしまうという問題を有している。
このような平坦化領域において可変静翼が回動する場合には、可変静翼の回動角度がどのような角度であっても、可変静翼と平坦化領域との間の隙間は変化しない。このため、本発明によれば、可変静翼の回動角度に応じて可変静翼と平坦化領域を有する流路壁との隙間が変動することがない。
したがって、本発明によれば、可変静翼を備える回転機械において、可変静翼の回動角度に応じて空力性能が変動することを抑制することが可能となる。
なお、ジェットエンジンS1は、図1に示す他に、燃焼器、タービン、噴射ノズル等を備えているが、これらの構成については従来と同様であるため、ここでの説明は省略する。
そして、ファン1は、シャフトに連結されて回転駆動されるファン動翼1aと、ケース4の内部に設けられたバイパス流路4b内に設置されるファン静翼1bとを備えている。
この低圧圧縮機2は、シャフトに連結されて回転駆動される動翼2aと、コア流路4aに固定される静翼2bとを備えている。
この高圧圧縮機3は、シャフトに連結された回転駆動される動翼3aと、コア流路4aに回動可能に設置される可変静翼3bとを備えている。
また、各可変静翼3bは、ハブ3b1とチップ3b2とを繋ぐ高さ方向に向く回動軸3b5(スピンドル軸)を中心とし、高さ方向から見て回動可能とされている。
このアクチュエータリングは、アクチュエータにより回転軸Lを中心に回動可能とされている。このようなアクチュエータリングが回動することによって各可変静翼3bの回動軸が回動される。
そして、アクチュエータを制御することによって、アクチュエータリングの回動位置すなわち可変静翼3bの回動角度を任意に設定することができる。
このようなアクチュエータリングやアクチュエータによって、各可変静翼3bは、隣り合う可変静翼3bから最も遠ざかる全開姿勢(図2(a)の実線で示す姿勢)と、隣合う可変静翼3bと最も近づく全閉姿勢(図2(b)の破線で示す姿勢)との間で回動される。
そして、高圧圧縮機3において最も上流側に配置された翼列を形成する可変静翼3bは、高圧圧縮機3に流れ込む空気の流量を調節するためのインレットガイドベーンとして機能する。
そして、例えばジェットエンジンS1の回転数に応じて、高圧圧縮機3の可変静翼3bの回動角度が設定される。
このような平坦化領域Rにおいて可変静翼3bが回動する場合には、可変静翼3bの回動角度がどのような角度であっても、可変静翼3bと平坦化領域R(ハブ側流路壁5)との間の隙間は変化しない。このため、本実施形態のジェットエンジンS1によれば、可変静翼3bの回動角度に応じて可変静翼3bとハブ側流路壁5との隙間が変動することがない。
したがって、本実施形態のジェットエンジンS1によれば、可変静翼3bの回動角度に応じて空力性能が変動することを抑制することが可能となる。
この図3(a)に示すように、本実施形態のジェットエンジンS1では、可変静翼3bが実線で示す全開姿勢と破線で示す全閉姿勢との間で移動した場合であっても、可変静翼3bとハブ側流路壁5との隙間は変化しない。
一方、従来のジェットエンジンでは、ハブ側流路壁が湾曲しているため、可変静翼3bが全開姿勢よりも全閉姿勢の場合に、可変静翼3bとハブ側流路壁5aとの隙間が大きくなる。
そして、本実施形態のジェットエンジンS1では、全閉姿勢において可変静翼3bとハブ側流路壁5との間の隙間が増大しないため、可変静翼3bが全閉姿勢の場合における圧力損失の増大を抑制し、空力性能の悪化を抑制することができる。
このため、チップ側流路壁6に対して可変静翼3bが回動する領域ごとに平坦化領域を設けるようにしても良い。
ただし、図3(b)に示すように、ハブ側の圧力損失係数が可変静翼3bの全開姿勢と全閉姿勢とで大きく変化するのに対して、チップ側の圧力損失係数はほとんど変化しない。
よって、ハブ側流路壁5のみに平坦化領域Rを設けることで、十分に圧力損失の増大を抑制し、空力性能の悪化を抑制することができる。
これによって、平坦化領域同士が滑らかに接続されることとなり、コア流路4a内における空気の流れが乱れることを抑制することが可能となる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、単体の圧縮機や、単体のタービン、液体ポンプ等の回転機械に適用することも可能である。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ファン静翼1bや低圧圧縮機3の静翼2bを可変静翼とする構成も採用することができる。このような場合には、これらの可変静翼に対して平坦化領域が設置されることとなる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、必ずしも全ての可変静翼3bに対して平坦化領域Rを設けなくても良い。
Claims (5)
- チップとハブとが流路壁に対向配置されると共に前記チップと前記ハブとを繋ぐ方向から見て回動可能な可変静翼を備える回転機械であって、
前記流路壁の壁面において、前記可変静翼が回動する領域の少なくとも1つが平坦化された平坦化領域とされていることを特徴とする回転機械。 - 前記平坦化領域は、前記可変静翼の前記ハブ側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転機械。
- 角度の異なる前記平坦化領域同士の接続領域が円弧処理されていることを特徴とする請求項1または2記載の回転機械。
- 前記流れ方向から見て前記可変静翼が環状に複数配列され、前記流れ方向から見て前記流路壁が環状形状とされていることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の回転機械。
- 前記平坦化領域は、ジェットエンジンの高圧圧縮機に設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の回転機械。
Priority Applications (1)
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JP2010160576A JP5736680B2 (ja) | 2010-07-15 | 2010-07-15 | 回転機械 |
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JP2010160576A JP5736680B2 (ja) | 2010-07-15 | 2010-07-15 | 回転機械 |
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JP2012021476A true JP2012021476A (ja) | 2012-02-02 |
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Family Applications (1)
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS551459A (en) * | 1977-10-20 | 1980-01-08 | Klein Schanzlin & Becker Ag | Torsion adjuster |
JPH10306796A (ja) * | 1996-05-17 | 1998-11-17 | Calsonic Corp | 遠心多翼ファン |
JP2005291184A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 圧縮機用翼揺動制御装置、ファン用翼揺動制御装置、圧縮機、及びファン |
JP2008039100A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Youwa:Kk | 平板流路及びその製造方法 |
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2010
- 2010-07-15 JP JP2010160576A patent/JP5736680B2/ja active Active
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