JP2012020939A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】イノシトールヘキサニコチン酸エステル(イノシトールヘキサニコチネート、IHN)を含有する眼精疲労改善用組成物、及びIHNを含有する毛様体筋弛緩剤を提供すること。
【解決手段】イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる眼精疲労改善用組成物、およびイノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる毛様体筋弛緩剤。本発明の眼精疲労改善用組成物は、毛様体筋を弛緩させる作用を有するので、眼精疲労の改善に好適に用いられる。
【選択図】なし

Description

本発明は、医薬組成物に関する。さらに詳しくは、イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有する医薬組成物に関する。
眼精疲労とは、目を使う仕事をする時、その仕事量に対して疲労状態が著しく強く、休息によっても十分な回復が得られず、また、目を使う仕事をしていない時でも、目に疲労症状(目が疲れる、目が痛い、物が見え難い等)を覚えたり、肩こり、胃部不快感、全身のだるさなどを自覚する状態のことをいう(非特許文献1参照)。
眼精疲労を起こす原因としては、読書、注視作業、観察作業等による目の酷使や精神的緊張が挙げられる。特に近年は、パソコンやインターネットの普及から、長時間VDT(Visual Display Terminal)作業を強いられ、疲れ目や眼精疲労を起こす労働者が増加しており、社会問題となっている。
眼精疲労の発症メカニズムについては未だ不明な点が多いが、眼精疲労の多くは、調節異常などに起因する調節性眼精疲労である。調節性眼精疲労は、長時間の注視作業などにより毛様体筋が過度の緊張状態に陥り、目のピント調節機能が低下して生じることが指摘されている。
従来、このような眼精疲労に対しては、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12等を含有する点眼剤や経口剤などが汎用されている。また、クロセチンを有効成分とする眼精疲労改善剤(特許文献1参照)、桑実より抽出したアントシアニンを有効成分とする眼精疲労回復剤(特許文献2参照)等も知られている。
また、特許文献3では、アデノシン5’−三リン酸又は生理学的に許容されるその塩とニンニク加工物を併用することにより、肉体疲労や精神疲労を予防及び/又は回復することができることを報告している。そして、肉体疲労の予防及び/又は回復に基づいて、眼精疲労が緩和されると記載されている。
一方、イノシトールヘキサニコチン酸エステルは、末梢血管拡張作用を有することが知られており、ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群、凍瘡・凍傷、間欠性跛行、しもやけなどの疾病に伴う末梢循環障害に対して臨床応用されている。しかし、イノシトールヘキサニコチン酸エステルの眼精疲労改善効果は、知られていなかった。
特開2007−31426号公報 特開2001−178408号公報 WO2008/001494号公報
あたらしい眼科、Vol.14、No.9、p.1319-1326、1997
本発明の課題は、イノシトールヘキサニコチン酸エステル(イノシトールヘキサニコチネート、以下、IHNと略す場合がある)を含有する眼精疲労改善用組成物、及びIHNを含有する毛様体筋弛緩剤を提供することにある。
本発明者らは、IHNを毛様体筋細胞に投与したところ、細胞内において、毛様体筋弛緩作用を有するcAMP量が増加することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
項1.イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる、眼精疲労改善用組成物、
項2.経口用である、項1記載の組成物、
項3.固形製剤である、項1又は項2記載の組成物、
項4.成人一日あたりのイノシトールヘキサニコチン酸エステル摂取量が50mg〜3600mgである、項1〜3のいずれかに記載の組成物、
項5.イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる、毛様体筋弛緩剤、
項6.さらに、ビタミン類を含有する、項1〜5のいずれかに記載の組成物、
項7.ビタミン類がビタミンB類である項6記載の組成物、ならびに
項8.ビタミンB類が、ビタミンB1、ビタミンB6及びビタミンB12から選ばれる1種以上のビタミンB類である項7記載の組成物、
に関する。
本発明の眼精疲労改善用組成物は、cAMPの産生促進を介して毛様体筋を弛緩させることができるため、毛様体筋が過度の緊張状態に陥る等して生じた眼精疲労を改善することができるという優れた効果を奏する。
図1は、実施例1及び比較例1〜6の組成物を作用させた場合の毛様体筋細胞でのcAMP産生量を比較した図である。 図2は、IHNの臨床試験を行った結果(服用期間中のスコア差分)を示す図である。 図3は、IHNの臨床試験を行った結果(VDT負荷前後のスコア差分の変化量)を示す図である。 図4は、IHNの臨床試験を行った結果(VDT負荷前後のHFC1差分の変化量)を示す図である。
本発明の眼精疲労改善用組成物(単に、本発明の組成物ともいう)は、イノシトールヘキサニコチン酸エステル(IHN)を含有する。
イノシトールヘキサニコチン酸エステル(IHN)は、イノシトールに存在する6つの水酸基がニコチン酸でエステル化された化合物であり、具体的には、下記式(I):
Figure 2012020939
で表される構造を有する。本発明者らが検討したところ、IHNは、末梢血管拡張作用以外に、毛様体筋細胞において筋弛緩に関与するcAMPの産生を促進させる作用を有することを見出した。また、IHNを含有する医薬組成物を成人に投与したところ、眼精疲労の諸症状が改善されることを見出した。従って、IHNを投与することによって、cAMPの産生が促進し、毛様体筋を弛緩させて目の調節機能を向上させることで、眼精疲労を改善することが可能であると考えられる。
イノシトールヘキサニコチン酸エステル(IHN)は、公知の方法に従って合成してもよいが、市販品を用いてもよい。
成人一日あたりのIHNの摂取量は、通常50mg〜3600mg、好ましくは80mg〜1800mg、より好ましくは80mg〜800mg、さらに好ましくは200mg〜800mgが例示される。また、IHNの投与は、所望の摂取量の範囲内において、1日内において単回で、又は数回に分けて行ってもよい。投与期間も任意である。
組成物におけるIHNの含有量は、特に限定されないが、5重量%〜80重量%が好ましく、5重量%〜60重量%がより好ましく、10重量%〜50重量%がさらに好ましい。なお、本明細書において、組成物における各成分の含有量とは、組成物の総量を100重量%とした場合の重量(重量%)を示す。
また、本発明の眼精疲労改善用組成物は、IHN以外に、公知の眼精疲労改善剤(ビタミンB1やビタミンB12などのビタミン類、クロセチン、アントシアニンなど)を含有することができる。なかでも、眼精疲労の改善に汎用されているビタミン類(ビタミンB1類、ビタミンB6類、ビタミンB12類など)が、本願発明の効果を奏する上で好ましく、1種単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
ビタミンB1類としては、チアミン、チアミン誘導体及びそれらの塩類(例えば、塩酸塩、硝酸塩等)が挙げられ、チアミン誘導体は、ジスルフィド型、アシル型などであってもよい。具体的には、ビタミンB1、塩酸チアミン、硝酸チアミン、硝酸ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン等が挙げられる。これらは、公知のものを用いることができる。
ビタミンB6類としては、ビタミンB6、ピリドキシン、ピリドキサールなどのピリドキシン類、及びそれらの塩類(例えば、塩酸塩、リン酸塩等)が挙げられる。これらは、公知のものを用いることができる。
ビタミンB12類としては、ビタミンB12、メコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、メチルコバラミンなどのコバラミン類、及びそれらの塩類(例えば、塩酸塩、酢酸塩等)が挙げられる。これらは、公知のものを用いることができる。
上記ビタミン類の一日摂取量としては、通常、1μg〜500mg、好ましくは5μg〜300mg、より好ましくは1μg〜200mgが例示される。なお、ここでいうビタミン類の一日摂取量とは、組成物に配合されたビタミン類の総摂取量のことを意味する。
また、ビタミンB1類の一日摂取量としては、通常、0.01mg〜500mg、好ましくは0.5mg〜200mg、より好ましくは1mg〜100mgが例示される。ビタミンB6類の一日摂取量としては、通常、0.1mg〜500mg、好ましくは1mg〜200mg、より好ましくは5mg〜100mgが例示される。ビタミンB12類の一日摂取量としては、通常、0.1μg〜5mg、好ましくは0.5μg〜2mg、より好ましくは1μg〜1.5mgが例示される。
また、組成物におけるビタミン類の含有量は、特に限定されないが、通常、1重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜60重量%、より好ましくは5重量%〜40重量%が例示される。なお、ここでいうビタミン類の含有量とは、組成物に配合されたビタミン類の総含有量のことを意味する。
また、本発明の眼精疲労改善用組成物は、IHN以外に、疲労回復作用を増強する観点から、ニンニク加工物を含有してもよい。
ニンニク加工物の種類は特に限定されず、ユリ科ネギ属ニンニク(Allium sativum)の鱗茎を加工して得られるものであればいかなるものを用いてもよい。
ニンニク加工物の具体例としては、例えば、加工大蒜、ニンニク抽出液、ニンニクエキス、乾燥ニンニク等が挙げられ、加工大蒜が好ましい。加工大蒜は、加熱処理ニンニク抽出液(ニンニク熱水抽出液)を低級アルコール抽出等の工程を経て調製されるニンニク粉末又はエキスを意味しており、例えば、オキソアミヂン(登録商標)(理研化学工業社製)、オキソアミヂン(登録商標)末(理研化学工業社製)、オキソレヂン(登録商標)(理研化学工業社製)、オキソレヂン(登録商標)末(理研化学工業社製)等が市販されている。ニンニクエキスとしては、例えば、ニンニクエキス(アルプス薬品工業社製)、ニンニク粒エキス(日本粉末薬品社製)等が市販されている。乾燥ニンニクとしては、例えば、ガーリックパウダー、ローストガーリックパウダーEX(理研化学工業社製)等が市販されている。これらのニンニク加工物のうち、オキソアミヂン(登録商標)(理研化学工業社製)、オキソアミヂン(登録商標)末(理研化学工業社製)、オキソレヂン(登録商標)(理研化学工業社製)、オキソレヂン(登録商標)末(理研化学工業社製)が好ましい。
ニンニク加工物の一日摂取量としては、通常、1mg〜500mg、好ましくは10mg〜300mg、より好ましくは20mg〜200mgが例示される。
また、組成物におけるニンニク加工物の含有量は、特に限定されないが、1重量%〜50重量%が好ましく、3重量%〜35重量%がより好ましい。
本発明の眼精疲労改善用組成物は、上記以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の有効成分(薬効成分)を製剤原料として含有してもよい。有効成分としては、前記以外のビタミン類(アスコルビン酸類、リボフラビン類、トコフェロール類、レチノール類、パントテン酸類、葉酸など)、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物、ウルソデスオキシコール酸、システイン類、オロチン酸、ガンマ−オリザノール、カルシウム塩類、グルクロン酸類、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどが例示される。ニンジン、ヨクイニン等のニンニク加工物以外の生薬であってもよい。また、IHNは毛様体筋弛緩作用以外に、末梢血管拡張作用も有することから、IHNと同じ用途に使用可能な他の成分、例えば公知の末梢血管拡張作用を有する成分(ヘプロニカート、ニコチン酸アミド等)と配合して調製することもできる。これらの含有量は特に限定されない。
また、その他の製剤原料として、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、矯味剤、防腐剤、キレート剤、抗酸化剤、清涼化剤、コーティング剤、安定化剤、流動化剤、粘稠剤、溶解補助剤、増粘剤、緩衝剤、香料、着色剤、吸着剤、湿潤剤、防湿剤、帯電防止剤、可塑剤、消泡剤、界面活性剤、乳化剤等の添加剤を含有してもよい。具体的には、白糖、乳糖、コーンスターチ等の糖類;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース類;クロスカルメロースナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、夕ルク、酸化チタン、ケイ酸類等が挙げられる。これらの含有量は特に限定されない。
本発明の眼精疲労改善用組成物は、IHNを含有するものであれば特に限定はなく、当業者に公知の方法に従って、調製することができる。また、組成物の形状や大きさも特に限定はないが、経口用製剤が好ましく、なかでも固形製剤がより好ましい。固形製剤の剤形としては、錠剤(口腔内速崩解錠、咀嚼可能錠、発泡錠、ゼリー状ドロップ剤などを含む)、トローチ剤、顆粒剤、丸剤、散剤(細粒剤を含む)、カプセル剤(硬カプセル剤、軟カプセル剤を含む)等を例示できる。またこれらを調製するにあたり、造粒を実施してもしなくてもよく、公知の方法によってコーティング処理を行ってもよい。
本発明の眼精疲労改善用組成物が錠剤である場合、例えば、IHNに所望の製剤原料を加えて混合することにより得られた混合物を、そのまま、或いは後述の方法に従って造粒後に、打錠機に投入して成型加工する方法により調製することができる。
また、本発明の眼精疲労改善用組成物が造粒物である場合、IHNに所望の製剤原料を加えた後、押し出し造粒法、攪拌造粒法、流動層造粒法、乾式造粒法などの方法により、造粒することができる。具体的には、ツインドーム(ダルトン社製)で球面ドーム・ダイを通過させることで成型する押出造粒物を、乾燥、解砕、篩過する方法、バーチカルグラニュレーター(パウレック社製)によって攪拌造粒後に、乾燥、解砕、篩過する方法、及びフローコーター(フロイント産業社製)によって結合剤を噴霧造粒後に乾燥する方法、ローラーコンパクター(ターボ工業社製)で圧縮した後、ロールグラニュレーター(日本グラニュレーター社製)で解砕し篩過する方法などが挙げられる。
かくして得られた本発明の眼精疲労改善用組成物は、製剤形態に応じた適当な投与方法で投与される。投与方法も特に限定はない。
本発明の眼精疲労改善用組成物の投与量は、その製剤形態、投与方法、使用目的及び当該組成物の投与対象である患者の年齢、体重、症状によって適宜設定され一定ではない。また、本発明の眼精疲労改善用組成物の投与は、所望の投与量範囲内において、1日内において単回で、又は数回に分けて行ってもよい。投与期間も任意である。
また、本発明は、別の態様として、イノシトールヘキサニコチン酸エステル(IHN)を含有する毛様体筋弛緩剤を提供する。
本発明の毛様体筋弛緩剤は、IHNが毛様体筋弛緩効果を発揮することができるのであれば特に限定はなく、その形状、形態や大きさ、IHNの含有量も特に限定されない。
また、本発明の毛様体筋弛緩剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、IHN以外に、本発明の眼精疲労改善用組成物に配合可能な成分と同様の成分を、摂取量、配合割合等が本発明の眼精疲労改善用組成物と同様になるようにして含有することができ、公知の方法に従って調製することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例等によりなんら限定されるものではない。なお、以下の試験方法における室温とは15℃〜30℃を意味する。
試験例1 毛様体筋細胞でのcAMP産生促進効果
ブタ眼球から単離した毛様体筋細胞の懸濁液を1.5×105cellsずつ1.5mL容量マイクロチューブに入れ、遠心分離(7,000r/min、3min)を行った後、上清を除去し、細胞を回収した。その後0.8mMアスコルビン酸+1mM IBMX含有培地〔Dulbecco's Modified Eagle Medium:GIBCO(インビトロジェン社製)〕を100μLずつ添加し、ボルテックス(登録商標)で軽く攪拌した。10分間室温で静置後、遠心分離(7,000r/min、3min)を行い、上清を除去し、細胞を回収した。さらに各チューブに表1に示す各試験液を100μLずつ添加し、ボルテックス(登録商標)で軽く攪拌した。30分間室温で静置後、遠心分離(7,000r/min、3min)を行い、上清を除去し、細胞を回収した。その後、各チューブに氷冷した0.1M酢酸30μLを添加し、ボルテックス(登録商標)で軽く攪拌し、さらに氷冷した0.1M酢酸ナトリウム(pH 11.6)を45μL添加し、ボルテックス(登録商標)で軽く攪拌した。続いて、遠心分離(7,000r/min、3min)を行い、上清を除去し、細胞を回収した。次に、各チューブに100μLのLysis Buffer(下記ELISAキットに付属のもの)を加え、4℃で60分間静置した。その後、ボルテックス(登録商標)で良く攪拌し、遠心分離(7,000r/min、3min)を行った後、上清を回収し、上清中のcAMP濃度をELISAキット(CELL BIOLABS社製)を用いて定量した。比較例1(コントロール)におけるcAMP濃度を100.0%とした場合の、各検体中のcAMP濃度(対コントロール値(%))を以下の式に従って算出した。結果を表1及び図1に示す。
対コントロール値(%)=各検体のcAMP量/比較例1のcAMP量×100.0(%)
Figure 2012020939
表1及び図1より、IHNを毛様体筋細胞に作用させた場合(実施例1)、cAMPの産生が著しく促進された。cAMPにより毛様体が弛緩されるため、眼精疲労における過度の緊張状態に陥った毛様体筋を、IHNは弛緩させることが期待される。一方、IHNは、生体内において、Pseudo cholinesteraseによって徐々に代謝されてニコチン酸及びイノシトールを放出するため、IHNとニコチン酸及びイノシトールとの比較を行った。IHNの分解物であるニコチン酸及びイノシトール(比較例2、比較例3)では、cAMPの産生促進作用が見られなかった。また、ニコチン酸とイノシトールとを組み合わせた場合にも、cAMPの産生は促進されなかった。これらのことから、IHNが代謝された結果、cAMPの産生促進作用を示すのではなく、IHN自身にcAMP産生促進作用があることが示唆された。
また、ニコチン酸アミドは、IHNと同様のニコチン酸誘導体であるにも関わらず、cAMP産生促進作用がみられなかった。
さらには、下記式(II):
Figure 2012020939
で表されるヘプロニカート(以下、HEPと略す場合がある)を作用させた場合にも、cAMPの産生は促進されなかった。ヘプロニカートは、IHNと同じニコチン酸誘導体であり、末梢循環障害改善薬や眼精疲労改善薬等に配合されている。ヘプロニカートは、末梢血管を拡張し、血流の改善を図ることによって眼精疲労を改善することが知られているが、HEPとIHNは同様の作用を示さなかった。
このようにニコチン酸アミド、ヘプロニカートは、IHNと同様のニコチン酸誘導体であるにも関わらず、cAMP産生促進作用がみられず、このことからも毛様体筋細胞におけるcAMP産生促進作用がIHN特有のものであることが示唆された。
試験例2 臨床試験1(自覚症状の経時的評価−VAS法)
日常的に、疲れ眼を訴える人を対象に、IHN含有製剤又はIHN非含有製剤(プラセボ)を2週間投与し、自覚症状に対する影響をVisual Analogue Scale法(以下、VAS法と記す)により評価した。
<試験方法>
被験者を各群に振り分け、服用試験を実施した。具体的には、試験開始日(投薬開始日)、投薬開始7日目(1週後)及び14日目(2週後)に、眼精疲労に関する自覚症状について、被験者自身に下記評価基準に従って、VAS法により被験者自身にスコアを判断させて、投薬開始7日目もしくは14日目のスコアと投薬開始日のスコアとの差分を下記式に従って算出し、眼精疲労に対する各投与群の効果を比較した。被験薬は、封筒法により割付した。結果を表2及び図2に示す。なお、下記式より算出される値がプラスに大きいほど症状が改善していることを意味し、マイナスの値が算出される場合は、症状が悪化したことを意味する。
スコア差分1=(投薬開始日のスコア)−(投薬開始7日目のスコア)
スコア差分2=(投薬開始日のスコア)−(投薬開始14日目のスコア)
なお、以下に試験の詳細な条件について示す。
<被験者>
1日4時間以上のVDT作業に従事し、日常的に疲れ眼を訴える人(年齢:35歳以上55歳未満)
<投与群>
第I群(IHN 800mg):ニコキサチン錠(扶桑薬品工業、IHN200mg/錠)を1回あたり2錠、1日2回朝夕食後に服用(10例)
第II群(IHN 400mg):ニコキサチン錠(扶桑薬品工業、IHN200mg/錠)を1回あたり2錠、1日1回朝食後に服用(9例)
第III群(プラセボ):有効成分を含有しない錠剤を1回あたり2錠、1日1回朝食後に服用(9例)
<自覚症状の調査項目>
i)目が疲れる、ii)目が痛む、iii)目がかすむ、iv)涙が出る、v)目が赤くなる、vi)ものがちらついて見える、vii)ものが二重に見える、viii)肩、腰がこる、ix)いらいらする、x)頭が重い、xi)頭が痛い
<自覚症状(VAS法)の評価基準>
下記に示すスケールの目盛りに従って、自覚症状の程度(スコア)を判断する。
Figure 2012020939
Figure 2012020939
図2より、第III群(プラセボ)では時間の経過とともに、眼精疲労にともなう自覚症状が悪化する傾向が見られた。しかし、第I群及び第II群(IHN投与群)では、IHNの濃度に依存して、各自覚症状の改善がみられた。
試験例3 臨床試験2(連続投与後におけるVDT負荷前後の自覚症状及びHFC1評価)
自覚症状を訴え、かつ医師により疲れ眼が確認された人を対象に、IHN含有製剤又はIHN非含有製剤(プラセボ)を2週間投与した後、自覚症状(VAS法)の評価及び調節微動高周波成分の測定を行い、VDT負荷前後の目に対する影響を評価した。
<試験方法>
被験者を2群に振り分け、2剤2期二重盲検クロスオーバー試験を実施した。ウォッシュアウト期間は2週間とした。投薬開始前と投薬開始14日目(2週後)に、VDT負荷前後の影響を評価した。具体的には、投薬開始前及び投薬開始14日目(2週後)の所定の時間に、10分間安静後、被験者にVDT負荷をかけた。VDT負荷前後に自覚症状(VAS法)と調節微動高周波成分(HFC1)を測定し、VDT負荷による目への影響を評価した。
1.自覚症状(VAS法)の評価
自覚症状は、目の疲れの程度を被験者自身に下記評価基準に従って、VAS法により被験者自身にスコアを判断させて、VDT負荷開始前(10分間の安静後)のスコアとVDT負荷後のスコアとの差分を下記式に従って算出し、目の疲れに対する各投与群の効果を比較した。結果を表3及び図3に示す。なお、下記式より算出されるスコア差分Vの値がプラスに大きいほど、VDT負荷がかかっても症状が改善していることを意味し、マイナスの値が算出される場合は、VDT負荷により症状が悪化したことを意味する。また、下記式より算出される変化量Sの値がプラスに大きいほど、VDT負荷による目の疲れ(症状の悪化度合い)が製剤の服用によって緩和されていることを示す。
スコア差分V=(VDT負荷前のスコア)−(VDT負荷後のスコア)
変化量S=(服用14日後のスコア差分V)−(服用前のスコア差分V)
<VAS法(自覚症状)の評価基準>
下記に示すスケールの目盛りに従って、目の疲れの程度(スコア)を判断する。
Figure 2012020939
2.調節微動高周波成分(HFC1)の測定
調節微動高周波成分(HFC1)は、調節機能解析装置AA−1(株式会社ニデック製)を用いて各被験者の優位眼について、VDT負荷開始前(10分間の安静後)のHFC1とVDT負荷後のHFC1を測定して、その差分〔HFC1差分、(VDT負荷後のHFC1)−(VDT負荷前のHFC1)〕を算出後、服用による変化量Hを下記式に従って算出し、各投与群の効果を比較した。結果を表4及び図4に示す。なお、HFC1が高いほど毛様体筋が緊張していることを示すことから、前記HFC1差分がプラスに大きいほどVDT負荷によって毛様体筋の緊張程度が高まることを示し、下記式より算出される変化量Hの値がプラスに大きいほど、VDT負荷による毛様体筋の緊張(毛様体筋の緊張作用)が服用によって緩和し、マイナスの値が算出される場合は、VDT負荷による毛様体筋の緊張がより強まったことを意味する。
変化量H=(服用前のHFC1差分)−(服用14日後のHFC1差分)
なお、以下に試験の詳細な条件について示す。
<被験者>
1日4時間以上のVDT作業に従事し、自覚症状を訴え、かつ医師により目の疲れを確認された人(年齢:30歳以上40歳未満)
<投与群>
第IV群(IHN 200mg):以下に示すIHN含有製剤を1回あたり2錠、1日1回朝食後に服用(19例)
〔IHN含有製剤〕 2錠(一日量)中の有効成分と含有量
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 200mg
ベンフォチアミン 138.3mg(塩酸チアミンとして100mg)
リボフラビン 6mg
ピリドキシン塩酸塩 10mg
シアノコバラミン 60μg
加工大蒜(オキソアミジン末) 20mg
第V群(プラセボ):有効成分を含有しない錠剤を1回あたり2錠、1日1回朝食後に服用(19例)
<VDT負荷>
−0.75Dの眼鏡矯正レンズを装用させ、過矯正の状態でノートパソコンを用いて、ディスプレイ上にランダムに配置されたアルファベットA〜Zの内、「R」のみを識別して出来るだけ素早くマウスでクリックさせた。クリックする度に画面が切り替わる視角探索反応課題を60分間施行し、疲労負荷を与えた。
Figure 2012020939
Figure 2012020939
表3より、IHN含有製剤投与群とプラセボ投与群は、服用前、服用後のいずれにおいても、VDT負荷前よりもVDT負荷後のスコアが高くなり、スコア差分Vがマイナスの値となり、服用の有無に関わらずVDT負荷後には目の疲れが強まっていることが示唆された。しかし、IHN含有製剤を14日服用後にはVDT負荷によるスコア増加量(症状悪化度合い)が服用前のVDT負荷によるスコア増加量より少なくなり、図3に示すように、プラセボ投与群に比べて服用前との変化量が大きく、VDT負荷による疲れ目の度合いがIHN投与によって軽減する傾向が見られた。
表4より、IHN含有製剤投与群とプラセボ投与群の両群において、HFC1差分がプラスの値を示していることから、VDT負荷前よりもVDT負荷後のHFC1が高くなり、VDT負荷により毛様体筋の緊張が高まることが示唆された。しかし、IHN含有製剤を14日服用後には、HFC1差分の値が服用前よりも小さくなり、VDT負荷による毛様体筋の緊張が軽減する傾向が見られた(図4)。
以上より、第IV群(IHN投与群)は、第V群(プラセボ投与群)に比べて、VDT負荷による目の疲れに関する自覚症状が軽減し、毛様体筋の緊張も緩和された。
以下に処方例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。なお、各成分の使用量(単位)は特に断りのない限り、「重量部」を示す。
製剤例1(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり180mgの錠剤を製し、1回3錠、一日あたり1〜3回服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 250
チアミン塩酸塩 10
リボフラビン酪酸エステル 4
ピリドキシン塩酸塩 5
シアノコバラミン 0.001
乳糖 90
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 2.7
計 540
製剤例2(散剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1包あたり600mgの散剤を製し、1回1包、1日1〜3回服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 200
ベンフォチアミン 46 (塩酸チアミンとして 33.3)
ピリドキサールリン酸塩 10
シアノコバラミン 0.5
パントテン酸カルシウム 10
トウモロコシデンプン 適量
結晶セルロース 115
カルメロースカルシウム 1
タルク 6
香料 微量
計 600
製剤例3(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり150mgの錠剤を製し、1日3錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 200
チアミン塩酸塩 30
ピリドキシン塩酸塩 50
ヒドロキソコバラミン塩酸塩 0.06
パントテン酸カルシウム 5
結晶セルロース 50
マンニトール 適量
軽質無水ケイ酸 2.1
ステアリン酸マグネシウム 1.5
計 450
製剤例4(散剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1包あたり1000mgの散剤を製し、1日1包服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 800
チアミン硝化物 1
酪酸リボフラビン 2
乳糖 100
バレイショデンプン 適量
香料 微量
計 1000
製剤例5(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり160mgの錠剤を製し、1日3錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 200
フルスルチアミン塩酸塩 10
ピリドキシン塩酸塩 100
シアノコバラミン 0.06
パントテン酸カルシウム 30
トウモロコシデンプン 45
結晶セルロース 適量
ヒドロキシプロピルセルロース 5
計 480
製剤例6(顆粒剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1包あたり1200mgの顆粒剤を製し、1日1包服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 800
ビスベンチアミン 114.3 (塩酸チアミンとして 50)
リン酸リボフラビンナトリウム 10
ピリドキサール リン酸塩 100
シアノコバラミン 0.001
パントテン酸カルシウム 5
乳糖 100
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 適量
香料 微量
計 1200
製剤例7(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり250mgの錠剤を製し、1日6錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 400
チアミン硝化物 25
ピリドキシン塩酸塩 50
シアノコバラミン 1
オキソアミヂン末 25
リボフラビン酪酸エステル 12
乳糖 適量
コーンスターチ 210
軽質無水ケイ酸 18
結晶セルロース 150
クロスカルメロースナトリウム 120
ステアリン酸マグネシウム 10
計 1500
製剤例8(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり250mgの錠剤を製し、1日9錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 400
チアミン硝化物 100
ピリドキシン塩酸塩 100
シアノコバラミン 0.05
オキソアミヂン末 200
リボフラビン酪酸エステル 12
乳糖 適量
コーンスターチ 300
軽質無水ケイ酸 23
結晶セルロース 200
クロスカルメロースナトリウム 180
ステアリン酸マグネシウム 15
合計 2250
製剤例9(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり250mgの錠剤を製し、1日9錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 800
チアミン硝化物 25
ピリドキシン塩酸塩 50
オキソアミヂン末 20
リボフラビン酪酸エステル 12
乳糖 適量
コーンスターチ 275
軽質無水ケイ酸 23
結晶セルロース 200
クロスカルメロースナトリウム 180
ステアリン酸マグネシウム 15
合計 2250
製剤例10(錠剤)
以下の処方について、公知の技術を用いて1錠あたり250mgの錠剤を製し、1日9錠服用とした。
<処方>
イノシトールヘキサニコチン酸エステル 500
チアミン硝化物 100
ピリドキシン塩酸塩 100
シアノコバラミン 0.06
オキソアミヂン末 75
リボフラビン酪酸エステル 12
γ- オリザノール 25
乳糖 適量
コーンスターチ 300
軽質無水ケイ酸 23
結晶セルロース 200
クロスカルメロースナトリウム 180
ステアリン酸マグネシウム 15
合計 2250
本発明の眼精疲労改善用組成物は、毛様体筋を弛緩させる作用を有するので、眼精疲労の改善に好適に用いられる。

Claims (5)

  1. イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる、眼精疲労改善用組成物。
  2. 経口用である、請求項1記載の組成物。
  3. 固形製剤である、請求項1又は2記載の組成物。
  4. 成人一日あたりのイノシトールヘキサニコチン酸エステル摂取量が50mg〜3600mgである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. イノシトールヘキサニコチン酸エステルを含有してなる、毛様体筋弛緩剤。
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