JP2012020869A - グラブバケット - Google Patents
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Abstract
【課題】支点の昇降シリンダを別に設けることなく、バケットのシェルを閉じた状態で、グラブバケットの垂直方向の全長を短縮することができるグラブバケットを提供する。
【解決手段】作業機械本体から吊り下げられる取付フレーム1と、それぞれの基端部が支点ピン4により結合され支点ピン4の回りに開閉可能なシェル5,6と、取付フレーム1に基端部が回動可能に固定され、先端部が前記シェル5,6に結合されて複数のシェル5,6を開閉する開閉シリンダ7,8を備えたグラブバケットにおいて、先端部がシェル5,6に回動可能に結合され、基端部が取付フレーム1に回動可能に結合されるリンク材9,10をシェル毎に設けたグラブバケット。開閉シリンダ7,8でシェル5,6の開閉を行うことにより、リンク材9,10により支点ピン4が上下に移動して、シェル閉時のグラブバケットの高さを低くできる。
【選択図】 図1
【解決手段】作業機械本体から吊り下げられる取付フレーム1と、それぞれの基端部が支点ピン4により結合され支点ピン4の回りに開閉可能なシェル5,6と、取付フレーム1に基端部が回動可能に固定され、先端部が前記シェル5,6に結合されて複数のシェル5,6を開閉する開閉シリンダ7,8を備えたグラブバケットにおいて、先端部がシェル5,6に回動可能に結合され、基端部が取付フレーム1に回動可能に結合されるリンク材9,10をシェル毎に設けたグラブバケット。開閉シリンダ7,8でシェル5,6の開閉を行うことにより、リンク材9,10により支点ピン4が上下に移動して、シェル閉時のグラブバケットの高さを低くできる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、下水道工事、地下構造物建設工事、井戸掘削工事、場所打杭工事等の立坑掘削装置等の作業機械に設置されるグラブバケットに関する。
立坑圧入掘削に用いるグラブバケットは、立坑内の土砂を掘削搬出するために、主に半球形を複数に分割したシェルを油圧シリンダで支点ピンを中心に開閉する構造となっている。支点ピンはフレームに固定されており、シェルを約90度回転するためのストロークをもった油圧シリンダを使用している。
特許文献1には、下端に往復運動をする掘削刃を備えたケーシングと、このケーシングを保持するフレームと、このフレームに着力点を有する圧入ジャッキと、クレーンで吊り下げるグラブバケットとを備えた立坑掘削装置が開示されている。
この特許文献1に開示されたグラブバケットの構造を図3に示す。図3(a)はシェルを開いた状態の正面図、(b)はシェルを閉じた状態の正面図である。
図3において、作業機械本体(図示せず)のクレーンの先端に吊り下げられるか、ベースマシンのブーム先端に取り付けられる取付フレーム21の中央部には、支持フレーム22が垂下状態に固定され、この支持フレーム22に取り付けられた支持軸23に、一対のシェル24,25の基端部が支持されている。シェル24,25の外側には、開閉シリンダ26,27の先端が取り付けられ、開閉シリンダ26,27の上端部は取付フレーム21に取り付けられている。シェル24,25の開口部の周縁には土砂を掻き取るための爪28が設けられている。
開閉シリンダ26,27を油圧等で縮めると図3(a)に示すようにシェル24,25が支持軸23を支点として開き、開閉シリンダ26,27を伸ばすと、図3(b)に示すようにシェル24,25が閉じる。
このようにして、開閉シリンダ26,27の伸縮によりシェル24,25を開閉することで、立坑内の土砂をすくい取って掘削を行う。
特許文献1と同様な開閉機構を有するグラブバケットに、特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1と同様な開閉機構を有するグラブバケットに、特許文献2に記載されたものがある。
バケットの開閉機構の別の機構としては、特許文献3〜5に開示されているように、一対のシェルの外側と取付フレームとの間をリンク(支持ロッド)で結合し、両方のシェルの基部を回動自在に連結したブラケットを油圧シリンダなどで昇降することでシェルを開閉する機構がある。
前掲の特許文献1、2において開示された従来のグラブバケットでは、作業機械のクレーンで昇降可能に吊り下げるか、ブーム先端に取り付けられて使用されるが、グラブバケットの全高さによりクレーンの作業高さが決まり、この作業高さが高い場合は、電線等の上空制限により、作業できないか、電線等を移動して作業するしかない。例えば図3の開閉機構をもつグラブバケットの場合、シェル24,25を開いたときと閉じたときでは支持軸23の位置は変わらないので、シェル24,25の開口の長さLがそのまま、シェル24,25の開閉時の高さの差になる。
一方、特許文献3〜5に開示されたバケットの開閉機構では、両方のシェルの基部を連結したブラケットを油圧シリンダ等で昇降することによってシェルを開閉しているので、グラブバケットの全高は短くなるが、油圧シリンダが縮む方向でシェルが閉まるので、シリンダのボア比を考慮すると、力の作用の点からは、シェルの支点を固定し、シェルの両側を油圧シリンダで延ばすことによりシェルを閉める方式の方が有利である。またシリンダを中心に配置するためには、シリンダの取り付けスペースを確保する必要がある。そのために、全体の高さを小さくするのに制限がある。
前掲の特許文献1,2の方式の高さの問題を解決するために、本願出願人は先に、特許文献6において、作業機械本体から吊り下げられる取付フレームと、それぞれの基端部が支点により結合された複数のシェルと、前記取付フレームに回動可能に固定され、前記複数のシェルを開閉する開閉シリンダとを備えたグラブバケットにおいて、前記複数のシェルの基端部を結合する支点を昇降駆動する昇降シリンダを設けたグラブバケットを開示した。このように、グラブバケットのシェルの支点を昇降シリンダにより昇降する構造とすることにより、グラブバケットの全高を従来の構造より低くすることができる。
前掲の特許文献6において開示したグラブバケットの構造では、シェルの開閉を行う開閉シリンダとは別に、複数のシェルの基端部を結合する支点を昇降する昇降シリンダを設けているため、シェルの長さLに対して支点がHだけ上昇するとシェルを開いたときのシェルの下部の高さに対してシェルを閉じたときのシェルの下部の高さの差はL−Hとなりグラブバケットの垂直方向の全長を短縮できる。
しかしながら、シェルの開閉シリンダとは別に支点を昇降させる昇降シリンダを設ける必要があるため、構造と運転が複雑になり、コストも高くなるという問題があった。
そこで本発明は、支点の昇降シリンダを別に設けることなく、バケットのシェルを閉じた状態で、グラブバケットの垂直方向の全長を短縮することができるグラブバケットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のグラブバケットは、作業機械本体から吊り下げられる取付フレームと、それぞれの基端部が支点により結合され前記支点の回りに開閉可能な複数のシェルと、前記取付フレームに基端部が回動可能に固定され、先端部が前記複数のシェルに結合されて前記複数のシェルを開閉する複数の開閉シリンダを備えたグラブバケットにおいて、
先端部が前記シェルに回動可能に結合され、基端部が前記取付フレームに回動可能に結合されるリンク材を前記シェル毎に設けたことを特徴とする。
先端部が前記シェルに回動可能に結合され、基端部が前記取付フレームに回動可能に結合されるリンク材を前記シェル毎に設けたことを特徴とする。
本発明においては、取付フレームに対し、グラブバケットシェルの支点を昇降できる構造とし、シェルと取付フレームを開閉シリンダで回動可能に連結するとともに、回動可能にリンク材で結合した構成であるため、開閉シリンダでシェルの開閉を行うことにより、リンク材によりシェルの支点が上下に移動して、シェル閉時のグラブバケットの高さを低くできる。
また、前記取付フレームの中心に固定された昇降ガイドフレームの内部を昇降可能に取り付けられ、端部に前記複数のシェルの支点が回転可能に取り付けられている昇降フレームを備えることにより、複数のリンク材に結合された複数のシェルの支点の上下動を円滑に行うことができる。
本発明によれば、開閉シリンダでグラブバケットのシェルを閉じるとき、シェルの支点をリンク材によって上昇させる構造とすることにより、支点を上昇させる昇降シリンダのような駆動機構を設けることなく、バケットのシェルを閉じた状態で、グラブバケットの垂直方向の全長を短縮することができ、グラブバケットの全高を低くできるため、クレーンの作業高さを低くでき、作業の上空制限を低くできる。
以下、本発明の実施の形態を図1,図2を用いて説明する。
図1において、本実施の形態のグラブバケットは、作業機械本体(図示せず)のクレーンの先端に吊り下げられるか、作業機械本体のブーム先端に取り付けられる取付フレーム1と、取付フレーム1の中央部に垂下状態に固定された昇降ガイドフレーム2と、この昇降ガイドフレーム2に昇降自在に取り付けられた昇降フレーム3とを有している。
図1において、本実施の形態のグラブバケットは、作業機械本体(図示せず)のクレーンの先端に吊り下げられるか、作業機械本体のブーム先端に取り付けられる取付フレーム1と、取付フレーム1の中央部に垂下状態に固定された昇降ガイドフレーム2と、この昇降ガイドフレーム2に昇降自在に取り付けられた昇降フレーム3とを有している。
昇降フレーム3には、支点ピン4が設けられ、この支点ピン4に、一対のシェル5,6の基端部が支持されている。シェル5,6の外側には、開閉シリンダ7,8のロッド7a,8aの先端が取り付けられ、開閉シリンダ7,8の上端部は取付フレーム1に取り付けられている。
開閉シリンダ7,8としては、油圧シリンダや水圧シリンダなどの液圧シリンダを用いることができる。
また、シェル5,6の上縁で支点ピン4より外側の箇所と昇降ガイドフレーム2の下部との間には、リンク材9,10が連結されている。なお、シェル5,6の開口部の周縁には土砂を掻き取るための爪11が設けられている。
次に、本実施の形態のグラブバケットの動作を、図2(a)〜(d)により説明する。
まず、開閉シリンダ7,8を油圧等で縮めると図2(a)に示すようにシェル5,6が支点ピン4を支点として開く。このとき、リンク材9,10の下端はシェル5,6の支点ピン4よりも高い位置にある。
まず、開閉シリンダ7,8を油圧等で縮めると図2(a)に示すようにシェル5,6が支点ピン4を支点として開く。このとき、リンク材9,10の下端はシェル5,6の支点ピン4よりも高い位置にある。
次に図2(b)に示すように開閉シリンダ7,8を少し伸ばすと、リンク材9,10の上端の位置は不変であり、リンク材9,10の下端の位置が左右に開き、シェル5,6が閉じる。このとき、支点ピン4の位置は図2(a)よりも少し上昇する。
さらに図2(c)に示すように開閉シリンダ7,8をさらに延ばすと、リンク材9,10の上端の位置は不変であり、リンク材9,10の下端の位置がさらに左右に開き、シェル5,6が閉じる。このとき、支点ピン4の位置は図2(b)よりもさらに上昇する。
さらに図2(d)に示すように開閉シリンダ7,8を最長位置まで延ばすと、リンク材9,10の上端の位置は不変であり、リンク材9,10の下端の位置が最も開いた状態になり、シェル5,6が閉じる。このとき、支点ピン4の位置は図2(c)よりもさらに上昇し、図2(a)の支点ピン4の位置に対してHの距離、上昇する。
このようにして、開閉シリンダ7,8を伸ばすことでリンク材9,10が開き、開閉シリンダ7,8のロッド7a,8aの先端位置とリンク材9,10の下端位置との延長上にある支点ピン4が上昇するため、シェルの長さLに対して支点ピン4の上昇位置Hだけ、グラブバケットの全長(高さ)を短縮することができる。
以上の動作において、支点ピン4の位置は図2(a)〜(d)に示すように上昇するが、支点ピン4は、昇降ガイドフレーム2に昇降自在に取り付けられた昇降フレーム3に設けられているので、支点ピン4の昇降動作は円滑に行われる。
本発明は、支点の昇降シリンダを別に設けることなく、バケットのシェルを閉じた状態で、グラブバケットの垂直方向の全長を短縮することができるグラブバケットとして、下水道工事、地下構造物建設工事、井戸掘削工事、場所打坑工事等の立坑掘削装置等の作業機械に適用することができる。
1 取付フレーム
2 昇降ガイドフレーム
3 昇降フレーム
4 支点ピン
5,6 シェル
7,8 開閉シリンダ
7a,8a ロッド
9,10 リンク材
11 爪
2 昇降ガイドフレーム
3 昇降フレーム
4 支点ピン
5,6 シェル
7,8 開閉シリンダ
7a,8a ロッド
9,10 リンク材
11 爪
Claims (2)
- 作業機械本体から吊り下げられる取付フレームと、それぞれの基端部が支点により結合され前記支点の回りに開閉可能な複数のシェルと、前記取付フレームに基端部が回動可能に固定され、先端部が前記複数のシェルに結合されて前記複数のシェルを開閉する複数の開閉シリンダを備えたグラブバケットにおいて、
先端部が前記シェルに回動可能に結合され、基端部が前記取付フレームに回動可能に結合されるリンク材を前記シェル毎に設けたことを特徴とするグラブバケット。 - 前記取付フレームの中心に固定された昇降ガイドフレームの内部を昇降可能に取り付けられ、端部に前記複数のシェルの支点が回転可能に取り付けられている昇降フレームを備えていることを特徴とする請求項1記載のグラブバケット。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103552912A (zh) * | 2013-11-04 | 2014-02-05 | 无锡市新华起重工具有限公司 | 抓料机用镍矿专用抓斗 |
CN113845007A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-12-28 | 湖南有色郴州氟化学有限公司 | 一种液压抓斗的连接装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55122930A (en) * | 1979-03-13 | 1980-09-22 | Iwao Mizuno | Digging grab for hard ground |
JPS62244885A (ja) * | 1986-04-17 | 1987-10-26 | 株式会社 中島鉄工所 | 掴み取り機付きリフテイングマグネツト |
JP2002194765A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | クラムシェルバケット装置 |
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- 2010-07-16 JP JP2010161839A patent/JP2012020869A/ja active Pending
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