JP6810181B2 - 掘削装置および掘削工法 - Google Patents

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本発明は、全周回転駆動装置を用いてケーシングチューブを掘削孔全長にわたり揺動(回転)・押込みながらケーシングチューブ内の土砂をハンマーグラブ等にて掘削・排土する掘削装置および掘削工法に関するものである。
全周回転駆動装置による全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置、例えば図15に示すように、地盤G中に全周回転駆動装置Aを用いてケーシング(鋼管)Cを打ち込み、クレーンBのジブD先端から垂下した吊り下げ用ワイヤーEによりハンマーグラブHを吊支してケーシングC内に降下させ、シェルFを開閉させて地中掘削、排土作業等を行なうものである。
そしてこれに使用されるハンマーグラブとしては、例えば下記特許文献1に記載されたようなものである。
特開2009−138394号公報
図16に示すように、このハンマーグラブ1は筒状基枠2の下端部に下部ケース3を固定し、下部ケース3に複数個のシェル4を枢着し、筒状基枠2内にシェル開閉駆動用のシリンダ5を同心状に配置すると共に、筒状基枠2内の下部に昇降枠6を昇降可能に設け、この昇降枠6内に軸受7を介して同心状で相対回転可能に取り付けた連結用ロッド8に前記シリンダ5の下端側を連結し、シリンダ5の上端側には内軸体9aとこれに回転可能に外嵌された外筒体9bとからなるスイベル機構9の前記内軸体9aを同心状に連結し、その外筒体9bを筒状基枠2側に固定すると共に、内軸体9aの上端側に吊り下げ接続部10を設け、前記昇降枠6と前記シェル4,4とをリンク機構12により連動連結し、前記シリンダ5の伸縮作動による昇降枠6の昇降によって前記シェル4,4を開閉させるようにしてなる。
吊り下げ接続部10には複数個のシーブ26を並設して、これらのシーブ26に吊り下げ用ワイヤー27を掛装する。
昇降枠6の内筒部材の下端部に下部蓋部材を介して一体に設けてあるロッド取付部材13の両端部側には一対のコネクティングロッド14,14の夫々の一端部がピンで枢着されている。
一方、筒状基枠2の下端部に一体的に取り付け固定された下部ケース3には一対のシェル4,4が夫々ピンで枢着されていて、両シェル4,4の揺動レバー4a,4aの夫々先端部と両コネクティングロッド14,14の他端部とが夫々ピンで枢着されている。
なお、ロッド取付部材13、一対のコネクティングロッド14,14、両シェル4,4の揺動レバー4a,4a及びピンがリンク機構12が構成する。
従って、シェル開閉駆動用のシリンダ5のピストンロッドが伸長作動して昇降枠6が実線図示のような下限位置にある時、両シェル4,4が開放姿勢にあり、しかしてこの状態からシリンダ5のピストンロッドが収縮作動して昇降枠6が下限位置から仮想線図示のような上限位置まで上昇すると、両シェル4,4は、前記リンク機構12によって開放姿勢から仮想線図示のような閉鎖姿勢となる。
しかし、前記したハンマーグラブ1においては、内軸体と外筒体とからなるスイベル機構の内軸体によってハンマーグラブの殆どの荷重を負担させるようにした構造であるから、スイベル機構の内軸体は、その荷重に耐え得るように十分径太にして頑丈にする必要がある。
スイベル機構の内軸体と外筒体との間には、圧油が通る環状の連通路が複数介在し、またOリング等のシール部材が介装されていることから、内軸体の径が太くなると、それだけ内軸体と外筒体との間の摩擦抵抗が大きくなって、内軸体と外筒体とが共回りし、ハンマーグラブを吊り下げているワイヤーや油圧配管チューブ等が捩じれる危険性があった。
下記特許文献2、3はハンマーグラブにスタビライザーを設け、スタビライザーを作動させてプッシャーをケーシングの内周面に圧接させることにより、スタビライザーの機枠を介してハンマーグラブをケーシングと一体化した状態を得るものである。
特許第5536500号公報 特開2011−102463号公報
これによれば、ハンマーグラブの押し込み、引き抜きを全周回転駆動装置によりケーシング回転させながら引き抜くことによって、ケーシングCの引き抜き力は、ハンマーグラブをワイヤーで吊り上げて杭を引き抜く場合の数倍となり、きわめて強力なものとなる。
しかし、スタビライザーを作動させてプッシャーをケーシングの内周面に圧接させる駆動は油圧ジャッキによるものであり、吊り下げ用ワイヤー、油圧配管チューブ等が捩じれて破損するおそれがある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、ハンマーグラブの全周回転ケーシングへのチャックを油圧機構を用いずに行うことができる全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、掘削装置としては請求項1記載の本発明は 複数個のシェルを枢着する下部ケースの上部に設ける筒状基枠の外側に、縦方向レールによるスライドチャックガイドを上方が外方に傾斜するように張り出させて設け、このスライドチャックガイドに走行可能に設けるもので、楔体を有し、この楔体の楔作用によりケーシングへのチャッキングを行うスライドチャックをアームで上下動可能に吊支したことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、全周回転駆動装置による全周回転ケーシング内にハンマーグラブを差し入れ、アームでスライドチャックをスライドチャックガイドに沿って引上げれば、これがケーシング内側に楔作用により嵌り込んでハンマーグラブとケーシングとを一体化する。これにより、ケーシングの押し込みもしくは引き抜きをハンマーグラブとともに行うことができる。
また、ハンマーグラブとケーシングの解除はスライドチャックをスライドチャックガイドに沿って引下げれば、スライドチャックの楔作用がなくなり、簡単に行うことができる。
請求項2記載の本発明は、スライドチャックガイドは平面視で放射状に設けることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、スライドチャックガイドは平面視で放射状に設けることでスライドチャックをケーシングの内周の全方位に設けることができ、ハンマーグラブを偏りなく安定してチャックすることができる。
請求項3記載の本発明は、スライドチャック引上冶具ワイヤーとしてハンマーグラブ本体の吊下げ用第一ドラムワイヤーではく第二ドラムワイヤーを用いることを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、スライドチャックの引上げは、これをスライドチャック引上冶具ワイヤーとしてハンマーグラブ本体の吊下げ用第一ドラムワイヤーではなく第二ドラムワイヤーを用いることで、ハンマーグラブ本体の吊下げや引上げとは別個の操作として行うことができる。
請求項4記載の本発明は、スライドチャックには引上げに対して戻す方向に付勢するスライドチャック戻しスプリングを介在させることを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、スライドチャックは引上げ力を緩めればスライドチャック戻しスプリングの力で下降し、ハンマーグラブのケーシングへの係止めを解除することができる。
請求項5記載の本発明は、筒状基枠の外側上部でスライドチャックガイドよりも上位置に、上方が張り出す逆さ滴状の羽根体による倒れ防止プレートを平面視で放射状に突設したことを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、倒れ防止プレートを設けることにより、ケーシング内でハンマーグラブを傾くことなく安定した状態でチャックできる。
また、倒れ防止プレートはこれを平面視で放射状に突設したのでいずれの向きに偏ることなく倒れ防止が図れ、さらに上方が張り出す逆さ滴状の羽根体によるものなので、ケーシングに対して無理なく簡単に係脱を行える。
請求項6記載の本発明は、複数個のシェルを枢着する下部ケースの上部に設ける筒状基枠の外側に、縦方向レールによるスライドチャックガイドを上方が外方に傾斜するように張り出させて設け、このスライドチャックガイドに走行可能に設けるもので、楔体を有し、この楔体の楔作用によりケーシングへのチャッキングを行うスライドチャックをアームで上下動可能に吊支した全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置を使用し、スライドチャックをスライドチャックガイドに沿って引上げてケーシング内側に楔作用により嵌り込んでハンマーグラブとケーシングとを一体化することにより、ケーシングの押し込みもしくは引き抜きをハンマーグラブとともに行うことを要旨とするものである。
請求項6記載の本発明によれば、ハンマーグラブの押し込み、引き抜きを全周回転駆動装置によりケーシング回転させながら引き抜くことによって、ケーシングの引き抜き力は、ハンマーグラブをワイヤーで吊り上げて杭を引き抜く場合の数倍となり、きわめて強力なものとなる。
以上述べたように本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置および掘削工法は、ハンマーグラブの全周回転ケーシングへのチャックを油圧機構を用いずに行うことができるものである。
本発明によれば、ハンマーグラブの全周回転ケーシングへのチャックを油圧機構を用いずにスライドチャックの引上げにより機械的に行うので、騒音や振動のおそれがなく、迅速かつ確実に行うことができる。
また、油圧配管チューブ等が捩じれて破損するおそれがない。
本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の1実施形態を示すハンマーグラブ部分の正面図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の1実施形態を示すハンマーグラブ部分の側面図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置のハンマーグラブの部品を示す説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置のハンマーグラブの他の部品を示す説明図である 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第1工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第2工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第3工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第4工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第5工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第6工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第7工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第8工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第9工程の説明図である。 本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の使用を示す第10工程の説明図である。 全周回転駆動装置による全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の概要を示す正面図である。 ハンマーグラブの一例を示す縦断正面図である。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置の1実施形態を示すハンマーグラブ部分の正面図、図2は同上側面図で、図15にも示したようにハンマーグラブは地盤G中に全周回転駆動装置Aを用いて打ち込まれる全周回転ケーシング(鋼管)Cに、クレーンBのジブD先端から垂下した吊り下げ用ワイヤーEによりハンマーグラブHを吊支してケーシングC内に降下させ、シェルFを開閉させて地中掘削、排土作業等を行なうものである。
ハンマーグラブ1は筒状基枠2の下端部に下部ケース3を固定し、下部ケース3に一対のシェル4,4が夫々ピンで枢着されていて、両シェル4,4の揺動レバー4a,4aの夫々先端部と両コネクティングロッド14,14の他端部とが夫々ピンで枢着されている。
前記コネクティングロッド14,14は筒状基枠2内に昇降可能に設けた昇降枠6に連結され、昇降枠6の昇降によって前記シェル4,4を開閉させるようにしている。
先に図3、図4において本発明のハンマーグラブ1で使用する部品について説明する。
図3中、15はチャック引上冶具で、中央が上下に開口する水平枠の左右に係止リング15aを設けている。このチャック引上冶具は従来のハンマーグラブのクラウンの役目をするとともに本発明のチャッキング装置のメイン冶具である。
16はロットで、上端に係止フランジ16aを、下端に係合孔16bを形成した。前記チャック引上冶具15はハンガーとしてこのロット16を左右で吊支する。
17はハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具で、中央に円錐形のスライドブロック23が嵌り込む貫通孔17bを形成した六角形の水平板17aからなり、左右角部に貫通輪17cを設けている。
スライドブロック23はハンマーグラブ1の本体を吊支するもので、ハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具17の貫通孔17bにこれが上方から嵌り込むことでハンマーグラブ1がハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具17で保持される。
また、ハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具17は左右角部の貫通輪17cでロット16の下端に係止される。
図中18はアーム19を吊る独立懸架プレートで、略正三角形状の縦板からなり、角部に吊孔18aを形成している。
独立懸架プレート18は上部の吊孔18aをもってロット16の下端に取り付き、下側の左右の吊孔18aでアーム19を左右に吊下げる。
前記アーム19はスライドチャック20を吊り、チャックガイド21に横コ字形の細長吊部材で、上端には吊フランジ19aを、二股の下端には吊孔19bを形成している。
図4中、20はスライドチャックで、楔体20aをスリット20c付き嵌輪体20bに沿わせて一体的に設けており、スライドチャックガイド21はこのスライドチャック20の嵌輪体20bが嵌って移動する棒状体のレール部21aに台座21bを一体的に形成したもので、台座21bはレール部21aの先頭に向かい高く形成され、縦方向レールによるレール部21aが上方が外方に傾斜するように張り出させて設けられる。20dは楔体20aの表面に形成するスベリ止め用の横縞である。
図中22はスライドチャック20を引上げに対して戻す方向に付勢するスライドチャック戻しスプリングで、コイルバネによる。
スライドチャック戻しスプリング22は、ハンマーグラブ1は筒状基枠2と独立懸架プレート18とに架設され、ロット16でスライドチャック20が引上げられた時に伸長され、このロット16の引上げが解除された時に付勢してスライドチャック20を押し下げる。
筒状基枠2の外側に縦方向レールによるスライドチャックガイド21をレール部21aが上方が外方に傾斜するように張り出させて設けた。
スライドチャックガイド21は平面視で90度間隔に放射状に計4個を設けた。
スライドチャックガイド21にスライドチャック20をスリット20c付き嵌輪体20bをレール部21aに嵌めて走行可能に設け、スライドチャック20にアーム19を取付け、このアーム19で上下動可能に吊支する。
アーム19の上端は独立懸架プレート18に吊下げ、左右で1対のアーム19を吊支した独立懸架プレート18はロット16で頂部を吊る。
ロット16はその上端をチャック引上冶具15の係止リング15aに係止されて吊下げられる。ロット16の上端はヒンジとしてチャック引上冶具15に係合する。
チャック引上冶具15は係止リング15aの内側を第二ドラムワイヤー25で止めて、左右を第二ドラムワイヤー25で吊下げる。
一方、ハンマーグラブ1の本体部分は筒状基枠2の内側の昇降枠6がシーブおよびワイヤーで昇降自在に吊下げられるが、スライドブロック23が設けられ、これを介してセントラルチェーン28、シーベル29により第一ドラムワイヤー24でつりさげる。
図示は省略するが、ハンマーグラブ1はクレーンのブームで吊支するもので、クレーンの孫(1)(第一ドラム)、孫(2)(第二ドラム)にて使用する。第一ドラムは第一ドラムワイヤー24を、第二ドラムは第二ドラムワイヤー25を巻上げ操作する。
ハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具17はこれにスライドブロック23が嵌り込むことで、第一ドラムワイヤー24で吊支される。
筒状基枠2の外側上部でスライドチャックガイド21よりも上位置に、上方が張り出す逆さ滴状の羽根体による倒れ防止プレート31を設けた。
この倒れ防止プレート31も平面視で90度間隔に放射状に計4個を設けるものである。
次に本発明工法について説明する。図5〜図14は使用における各工程の説明図である。本発明工法は、前記本発明の掘削装置を使用し、スライドチャックをスライドチャックガイドに沿って引上げてケーシング内側に楔作用により嵌り込んでハンマーグラブとケーシングとを一体化するこれとより、ケーシングの押し込みもしくは引き抜きをハンマーグラブとともに行うものである。
1.孫(1)(第一ドラム)、孫(2)(第二ドラム)にて使用する(親,孫は不可)。
2.ケーシングCへの侵入として、
(1)図5に示すように、ケーシングの入口までは、シェル4,4を閉じた状態で下部ケース3まで入れる。
(2)図6に示すように、チャッキング装置を、第二ドラムワイヤーによって巻上げ、最上部(最大張出し)まで引上げる(この時連動してスライドブロックが上昇してジョニングピースが架かる状態になる)。
(3)図7に示すように、スライドチャックを最上部に保持し、第一ドラムワイヤーを巻上げ、シェル4,4を開く(ジョニングピースを架ける)。
(4)図8に示すように、ジョニングピースを架けた状態を保持する(シェル4,4が開いた状態)。
3.ケーシング内の降下として、図9に示すように、
(1)スライドチャック20を第ニドラムを巻き下げて最下部まで降ろす(最上部では、ケーシング外径、最下部では内径−4cm)。
(2)第一ドラム、第二ドラムを同時に巻下げ着地させる。
4.ケーシングへのチャックキング(張付)
ケーシングCへのハンマーグラブ1のチャックキングは、スライドチャック20によるチャッキング装置により行う。
(1)図10に示すように、スライドチャック20を引上げる(第二ドラムを巻き上げ10tくらいのテンションを掛ける)。
スライドチャック20はスライドチャックガイド21に沿って上昇し、ケーシングCの内周に押圧して、楔作用でハンマーグラブ1をケーシングCへチャックキング(張付)付ける。
5.ハンマーグラブの掘削土への押し込み
(1)図11に示すように、ケーシングを30〜50cm圧入する(第二ドラムは約10tをキープして少しずつリースする)。
6.シェルを閉じる
(1)図12に示すように、押込みが完了したら第二ドラムのテンションを開放する(第二ドラムを少し巻き下げる)。
(2)第一ドラムを巻上げ、シェル4を閉じる。
7.ケーシングからのチャッキングの開放
(1)図13に示すように、ケーシングCを10〜20cm圧入する(ハンマー本体が掘削土に押上げられるのではずれる)。
8.ケーシング内の上昇
(1)孫2に遊びをもたせ、第一、第二ドラムを同時に巻上げる
9.排土
(1)図14に示すように、第二ドラムでハンマーを保持し、第一ドラムを巻下げる。
以下、2.ケーシングCへの侵入〜9.排土の操作の繰り返しを行う。
C…ケーシング
1…ハンマーグラブ
2…筒状基枠
3…下部ケース
4…シェル
4a…揺動レバー
5…シェル開閉駆動用のシリンダ
6…昇降枠
7…軸受
8…連結用ロッド
9…スイベル機構
9a…内軸体
9b…外筒体
10…吊り下げ接続部
12…リンク機構
13…ロッド取付部材
14…コネクティングロッド
15…チャック引上冶具
15a…係止リング
16…ロット
16a…係止フランジ
16b…係合孔
17…ハンマー本体吊およびスライドブロック引上冶具
17a…六角形の水平板
17b…貫通孔
17c…貫通輪
18…独立懸架プレート
18a…吊孔
19…アーム
19a…吊フランジ
19b…吊孔
20…スライドチャック
20a…楔体
20b…嵌輪体
20c…スリット
20d…横縞
21…チャックガイド
21a…レール部
21b…台座
22…スライドチャック戻しスプリング
23…スライドブロック
24…第一ドラムワイヤー
25…第二ドラムワイヤー
26…シーブ
27…吊り下げ用ワイヤー
28…セントラルチェーン
29…シーベル
30…ジョニングピース
31…倒れ防止プレート

Claims (6)

  1. 複数個のシェルを枢着する下部ケースの上部に設ける筒状基枠の外側に、縦方向レールによるスライドチャックガイドを上方が外方に傾斜するように張り出させて設け、このスライドチャックガイドに走行可能に設けるもので、楔体を有し、この楔体の楔作用によりケーシングへのチャッキングを行うスライドチャックをアームで上下動可能に吊支したことを特徴とする全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置。
  2. スライドチャックガイドは平面視で放射状に設ける請求項1記載の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置。
  3. スライドチャック引上冶具ワイヤーとしてハンマーグラブ本体の吊下げ用第一ドラムワイヤーではなく第二ドラムワイヤーを用いる請求項1および請求項2記載の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置。
  4. スライドチャックには引上げに対して戻す方向に付勢するスライドチャック戻しスプリングを介在させる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置。
  5. 筒状基枠の外側上部でスライドチャックガイドよりも上位置に、上方が張り出す逆さ滴状の羽根体による倒れ防止プレートを平面視で放射状に突設した請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置。
  6. 複数個のシェルを枢着する下部ケースの上部に設ける筒状基枠の外側に、縦方向レールによるスライドチャックガイドを上方が外方に傾斜するように張り出させて設け、このスライドチャックガイドに走行可能に設けるもので、楔体を有し、この楔体の楔作用によりケーシングへのチャッキングを行うスライドチャックをアームで上下動可能に吊支した全周回転ケーシングとハンマーグラブの組合せによる掘削装置を使用し、スライドチャックをスライドチャックガイドに沿って引上げてケーシング内側に楔作用により嵌り込んでハンマーグラブとケーシングとを一体化することにより、ケーシングの押し込みもしくは引き抜きをハンマーグラブとともに行うことを特徴とした掘削工法。
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