JP2012020849A - 避難用エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】常用電源が断たれ、さらに予備電源が破損した場合でも、電力の供給が行える避難用エレベータを提供する。
【解決手段】昇降路内の上方に配置する巻上機と、この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、 昇降路内において巻上機及びブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、乗りかご内に配設される予備電源と、乗りかご内に配設されるとともに主制御盤と連結し、予備電源に接続可能な端子を備える。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路内の上方に配置する巻上機と、この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、 昇降路内において巻上機及びブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、乗りかご内に配設される予備電源と、乗りかご内に配設されるとともに主制御盤と連結し、予備電源に接続可能な端子を備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、避難用エレベータに関する。
従来から、エレベータには一般用エレベータと避難用エレベータがある。一般用エレベータは、一般の建物に設置される通常のエレベータである。これに対し、避難用エレベータは、建築物の高さや床面積等がある一定条件を超える場合に設置することが義務付けられるエレベータである。
平常時は、一般用エレベータ、避難用エレベータ共に、乗用、人荷用として通常の用途で使用されている。 しかし、地震などの災害発生時は、一般用エレベータは最寄階まで移動し停止するのに対し、避難用エレベータは、消防隊の消火活動、救出作業等に使用され運転を続ける。このため、避難用エレベータは、構造や性能、さらに非常時に使用することを考慮して、乗りかご、昇降路の材質等が細かく規定されている。その規定の1つとして、避難用エレベータには予備電源を備えることが義務付けられている。これは、災害が発生すると保安上の理由で電力会社からの常用電源を遮断する場合や、 災害によって建物内で停電が発生する場合があり、 その場合でもエレベータの運転を継続できるようにするためである。避難用エレベータの予備電源としては、別置きの発電機やバッテリー等がある。
本発明が解決しようとする課題は、災害等で常用電源が断たれ、さらに予備電源が破損した場合でも、運転を継続できるエレベータを提供することにある。
上記の課題を解決するために、実施形態の避難用エレベータでは、昇降路内の上方に配置する巻上機と、この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、 昇降路内において巻上機及びブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、乗りかご内に配設される予備電源と、乗りかご内に配設されるとともに主制御盤と連結し、予備電源に接続可能な端子を備える。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。また、図2は、第1の実施形態に係る避難用エレベータの乗りかご内を示す図である。
図1は、第1の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。また、図2は、第1の実施形態に係る避難用エレベータの乗りかご内を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る避難用エレベータは、昇降路10内の上方に配置する巻上機1と、巻上機1に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置2と、 昇降路10内において巻上機1及びブレーキ装置2を制御するエレベータ制御装置3を有する主制御盤4と、 昇降路10内の所定経路を昇降する乗りかご5と、カウンターウェイト6から構成されている。
図2に示すように、本実施形態に係る避難用エレベータは、乗りかご5内に予備電源7が配設されている。予備電源7は、火災などで電源線が断線し常用電源を得られないときなど常用電源の停電時に使用するもので、常用電源の代替用として最小限必要な電力を避難用エレベータに供給するためのものである。予備電源7としては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池を使用することができる。
さらに、乗りかご5内にはケーブル9を介して主制御盤4と連結された端子8を備えている。端子8は、予備電源7に接続可能に構成されている。端子8の形状等は、周知のものを利用することができる。いたずら等を防ぐため、通常状態では、適宜、カバー等で端子8を覆っておくことが好適である。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、災害等で電力会社からの常用電源が断たれ、さらに避難用エレベータ用予備電源設備が破損した場合でも、 乗りかご5内に備えた予備電源7に端子8を接続することができる。係る接続により、予備電源7から主制御盤4に電力供給ができ、エレベータを運転させることが可能となる。よって、エレベータを避難用として使用できる。
また、災害発生時に乗りかご5内にいる人(乗客等)が、予備電源7を端子8に接続する対応がとれるため、外部からの救助を待たずに迅速に避難することができる。
なお、予備電源7を、乗りかご5内ではなく災害時に容易に取り出せるようにして、 乗りかご5上や乗りかご5下に備えても、同様の効果を得られることは言うまでもない。
さらに、乗りかご5内に配設した予備電源7に加え、別の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けておいてもよい。 あるいは、別の予備電源7を外部から運搬してくることで、複数の予備電源7が確保でき、仮に乗りかごに備え付けておいた予備電源7が枯渇しても、これらの予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図3は、第2の実施形態に係る避難用エレベータの乗り場の構成を示す図である。第2の実施形態に係る避難用エレベータでは、図3に示すように、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、乗り場に備えている。第2の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
次に、第2の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図3は、第2の実施形態に係る避難用エレベータの乗り場の構成を示す図である。第2の実施形態に係る避難用エレベータでは、図3に示すように、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、乗り場に備えている。第2の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、 災害等で電力会社からの常用電源が断たれ、さらに避難用エレベータ用予備電源設備が破損した場合でも乗り場で端子8に予備電源7を接続することができる。係る接続により、主制御盤4に電力供給ができ、エレベータを運転させることが可能となる。よって、エレベータを避難用として使用できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。第3の実施形態に係る避難用エレベータでは、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、管理室に備えている。第3の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
次に、第3の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。第3の実施形態に係る避難用エレベータでは、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、管理室に備えている。第3の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、 災害等で電力会社からの常用電源が断たれ、さらに避難用エレベータ用予備電源設備が破損した場合でも、管理室で端子8に予備電源7を接続することができる。係る接続により、主制御盤4に電力供給ができ、エレベータを運転させることが可能となる。よって、エレベータを避難用として使用できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図4は、第4の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。第4の実施形態に係る避難用エレベータでは、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、建物の外壁に備えている。第4の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
次に、第4の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図4は、第4の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。第4の実施形態に係る避難用エレベータでは、予備電源7に接続可能で主制御盤4と連結された端子8を、建物の外壁に備えている。第4の実施形態では、予備電源7は乗り場や管理室などに備え付けておく、あるいは外部から運搬してくる。予備電源7は1台に限られず、複数の予備電源7を乗り場や管理室などに備え付けることも好適である。複数の予備電源7が確保できることにより、1個の予備電源7が枯渇しても別の予備電源7を用いることでエレベータの運転を継続できる。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、災害等で電力会社からの常用電源が断たれ、さらに避難用エレベータ用予備電源設備が破損した場合でも、端子8に予備電源7を接続することができる。係る接続により、主制御盤4に電力供給ができ、エレベータを運転させることが可能となる。よって、エレベータを避難用として使用できる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図5は、第5の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。第5の実施形態では、複数台の避難用エレベータ、例えば2台の避難用エレベータにおいて、主制御盤4同士がケーブル9を介して接続されている。そして、例えば、図1に示すように、予備電源7に接続可能な端子8がぞれぞれの乗りかご5に配設されている。
次に、第5の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。図5は、第5の実施形態に係る避難用エレベータの構成を示す図である。第5の実施形態では、複数台の避難用エレベータ、例えば2台の避難用エレベータにおいて、主制御盤4同士がケーブル9を介して接続されている。そして、例えば、図1に示すように、予備電源7に接続可能な端子8がぞれぞれの乗りかご5に配設されている。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、災害等の影響で一部の号機の端子8と主制御盤4が断裂された場合でも、他号機の端子8から電力が供給できるため、エレベータの運転が継続可能である。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。第6の実施形態に係る避難用エレベータでは、ケーブル9を介して主制御盤4と連結された端子8は、車(図示しない)のバッテリーに接続可能なものとしている。例えば、端子8自体は、建物の外壁に備えることが好適である。
次に、第6の実施形態に係る避難用エレベータについて説明する。第6の実施形態に係る避難用エレベータでは、ケーブル9を介して主制御盤4と連結された端子8は、車(図示しない)のバッテリーに接続可能なものとしている。例えば、端子8自体は、建物の外壁に備えることが好適である。
本実施形態に係る避難用エレベータは、このように構成されているので、予備電源が無い、あるいは枯渇してしまった場合でも、近くにある車や消防車などから電力が供給できるため、エレベータの運転が継続可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:巻上機
2:ブレーキ装置
3:エレベータ制御装置
4:主制御盤
5:乗りかご
6:カウンターウェイト
7:予備電源
8:端子
9:ケーブル
2:ブレーキ装置
3:エレベータ制御装置
4:主制御盤
5:乗りかご
6:カウンターウェイト
7:予備電源
8:端子
9:ケーブル
Claims (6)
- 昇降路内の上方に配置する巻上機と、
この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、
昇降路内において前記巻上機及び前記ブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、
前記巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、
この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、
前記乗りかご内に配設される予備電源と、前記乗りかご内に配設されるとともに前記主制御盤と連結し、前記予備電源に接続可能な端子を備える避難用エレベータ。 - 昇降路内の上方に配置する巻上機と、
この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、
昇降路内において前記巻上機及び前記ブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、
前記巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、
この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、
エレベータの乗り場に、前記主制御盤と連結して予備電源に接続可能な端子を備える避難用エレベータ。 - 昇降路内の上方に配置する巻上機と、
この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、
昇降路内において前記巻上機及び前記ブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、
前記巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、
この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、
エレベータの管理室に、前記主制御盤と連結して予備電源に接続可能な端子を備える避難用エレベータ。 - 昇降路内の上方に配置する巻上機と、
この巻上機に対してブレーキを掛けるためのブレーキ装置と、
昇降路内において前記巻上機及び前記ブレーキ装置を制御するエレベータ制御装置を有する主制御盤と、
前記巻上機によって昇降路内の所定経路を昇降する乗りかごと、
この乗りかごとつり合いを取るためのカウンターウェイトと、
建物の外壁に、前記主制御盤と連結して予備電源に接続可能な端子を備える避難用エレベータ。 - 前記端子は、複数の前記主制御盤と連結されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の避難用エレベータ。
- 前記端子は、車のバッテリーに接続可能な請求項4の避難用エレベータ。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010160747A JP2012020849A (ja) | 2010-07-15 | 2010-07-15 | 避難用エレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=45512370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010160747A Pending JP2012020849A (ja) | 2010-07-15 | 2010-07-15 | 避難用エレベータ |
Country Status (2)
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CN (1) | CN102336358A (ja) |
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US7896137B2 (en) * | 2005-04-01 | 2011-03-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Elevator power system having plural storage apparatuses |
TWI376348B (en) * | 2006-06-12 | 2012-11-11 | Inventio Ag | Method and device for reducing the energy consumption of a lift installation |
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2010
- 2010-07-15 JP JP2010160747A patent/JP2012020849A/ja active Pending
-
2011
- 2011-04-08 CN CN2011100871386A patent/CN102336358A/zh active Pending
Also Published As
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CN102336358A (zh) | 2012-02-01 |
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