JP2012019638A - 配電系統の電圧制御装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 需要家端電圧を一定の範囲内に保つこと。
【解決手段】 配電系統の電圧制御装置101は、配電系統における複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する複数の機器を制御することにより当該配電系統全体の電圧制御を行うものである。前記制御量決定部3は、計測情報から得られる電力量に応じて、配電区間毎に管理目標電圧を変化させ、当該変化する管理目標電圧を用いて複数の機器の制御量を個々に決定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、配電系統における複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する複数の機器を制御することにより当該配電系統全体の電圧制御を行う電圧制御装置およびプログラムに関する。
従来、配電系統の場合、柱上変圧器以降需要家側の電圧を一定の範囲内(例えば、101±6[V])に保つため、配電系統に、電圧・無効電力制御機器を導入し、電圧を調整している。これらの機器は、あらかじめ設定した目標地点の電圧が一定の範囲内となるよう制御することで、系統全体の電圧が管理目標の範囲内に収まるよう制御している。この電圧・無効電力制御機器は、通常自律的に動作する。
このような自律型の電圧・無効電力制御機器の例としては、電圧自動調整器(SVR),自動投入/開放型調相装置(APC)が挙げられる。
SVRは、自律制御方式として、機器が設置された場所の電圧と機器の電流および設定した目標地点までのインピーダンスを用いて制御電圧を計算し、制御電圧が目標電圧範囲内となるようタップを調整する方式(LDC方式)を採用する機器である。APCは、例えば電力用コンデンサ(SC)や分流リアクトル(ShR)などを使用し、APC接続端の電圧と設定した投入電圧・開放電圧とを比較し、比較結果に応じて機器の投入・開放を自律的に判断する機器である。
これらの機器は、あらかじめ設定した目標地点の電圧が一定の範囲内となるよう制御を行う。
また、無効電力制御機器を遠隔操作して、監視対象とする母線電圧を管理範囲内に制御する技術としては、監視点の無効電力と電圧の偏差量積分を行い、無効電力調整装置の制御目標値を遠隔制御するものがある。(例えば、特許文献1)。
特開2003−259555号公報
前述した電圧・無効電力制御機器は、配電系統の電圧制御目標値である電圧管理目標値に沿って電圧目標値が設定される。電圧管理目標値は重負荷時と軽負荷時の電圧降下の最大と最小から定めているため、軽負荷の場合には上限に余裕が少なく下限に余裕がある状態となり、重負荷の場合はその逆となる。また、負荷電流により電圧が降下することを前提に範囲を算定しているため、分散型電源の接続等で需要家端電圧が上昇する場合や、負荷が小さく電圧降下がほとんど無い場合には需要家端電圧が一定の範囲から外れる場合が発生する。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、需要家端電圧を一定の範囲内に保つことのできる配電系統の電圧制御装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様による配電系統の電圧制御装置は、配電系統における複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する複数の機器を制御することにより当該配電系統全体の電圧制御を行う電圧制御装置であって、前記配電系統の各所の計測情報を一定の時間間隔で取得する計測情報検出手段と、前記配電系統の系統構成に基づき前記配電系統を複数のグループに分け、この分けた複数のグループのうち電源に近いグループに属する機器から優先的に制御が行われるように、前記複数の機器の制御順位を決定する制御順決定手段と、前記制御順決定手段により決定された制御順位に従い、前記複数の機器の制御量を、前記計測情報検出手段により取得された各所の計測情報に基づいて個別に決定する制御量決定手段と、前記制御順決定手段により決定された制御順位に従い、前記複数の機器へ、前記制御量決定手段により決定された制御量を個別に伝達する制御量伝達手段とを具備し、前記制御量決定手段は、前記計測情報から得られる電力量に応じて、配電区間毎に管理目標電圧を変化させ、当該変化する管理目標電圧を用いて前記複数の機器の制御量を個々に決定することを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る配電系統の電圧制御装置を含む配電系統システムの構成の一例を示す構成図。 計測情報加工部から需要状態推定部へ供給される情報の一例を示す図。 系統構成把握部からAPC,SVR制御順決定部へ供給される情報の一例を示す図。 APC,SVR制御順決定部からAPC,SVR制御量決定部へ供給される情報一例を示す図。 配電系統を構成する複数のノードグループを説明するための概念図。 APCの電源からの電気的距離を説明するための概念図。 需要状態推定部からAPC,SVR制御量決定部へ供給される情報の一例を示す図。 APC,SVR制御量決定部からAPC制御量伝達部やSVR制御量伝達部へ供給される情報の一例を示す図。 個々のAPC,SVRの制御順決定から制御量決定までの動作の一例を示すフローチャート。 図9中のSVRタップ決定処理の詳細な動作の一例を示すフローチャート。 図9中のAPCオンオフ決定処理の詳細な動作の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係る電圧制御装置の全体の動作の一例を示すフローチャート。 管理目標電圧に対する第1の可変制御の例を説明するためのグラフ。 管理目標電圧に対する第2の可変制御の例を説明するためのグラフ。 管理目標電圧に対する第3の可変制御の例を説明するためのグラフ。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る配電系統の電圧制御装置を含む配電系統システムの構成の一例を示す図である。
図1には、配電用変電所、分散型電源(DG)、および需要家設備(負荷)を、周知の遮断器、計測器を備えていない区分開閉器、計測器を備えた区分開閉器などを介して配電線で接続された配電系統が示されている。当該配電系統には、複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する自律型の電圧・無効電力制御機器(以下では、単に「機器」と称す。)の具体例として、複数の自動投入/開放型調相装置(APC)および複数の電圧自動調整器(SVR)(以下では、単に「APC,SVR」と称す。)が設けられている。
SVRは、自律制御方式として、機器が設置された場所の電圧と機器の電流および設定した目標地点までのインピーダンスを用いて制御電圧を計算し、制御電圧が目標電圧範囲内となるようタップを調整する方式(LDC方式)を採用する機器である。APCは、例えば電力用コンデンサ(SC)や分流リアクトル(ShR)などを使用し、APC接続端の電圧と設定した投入電圧・開放電圧とを比較し、比較結果に応じて機器の投入・開放を自律的に判断する機器である。これらの機器は、あらかじめ設定した制御目標地点の電圧が一定の範囲内となるよう制御を行う。
なお、本実施形態では、電圧制御装置101が制御を行う対象機器をAPC,SVRとしているが、例えばSCやShRなどの機器を対象として制御することも可能である。
配電系統の電圧制御装置101は、例えば計測器を備えた区分開閉器を通じて、配電系統の各所の計測情報を一定の時間間隔で取得し、前記複数の機器を遠隔制御することにより、当該配電系統全体の電圧制御を行うものである。なお、本実施形態では、配電系統を構成する複数の機器もしくは複数のノードの状態(電力需要、電圧などの状態)の時間に応じた変化を捉えるにあたり、時間軸上のある時点を“時間断面”もしくは単に“断面”と呼ぶ場合がある。
上記電圧制御装置101は、プログラムを実行するプロセッサを備えたコンピュータとして実現することが可能であり、主な機能として、計測情報検出部1、制御順決定部2、制御量決定部3、および制御量伝達部4を有する。
計測情報検出部1は、計測器を備えた区分開閉器を通じて配電系統の各所の計測情報を一定の時間間隔で取得する機能である。
制御順決定部2は、配電系統の系統構成に基づき、前記複数の機器の制御順位を決定する機能である。
制御量決定部3は、制御順決定部2により決定された制御順位に従い、前記複数の機器の制御量を、計測情報検出部1により取得された各所の計測情報に基づいて個別に決定する機能である。
制御量伝達部4は、制御順決定部2により決定された制御順位に従い、前記複数の機器へ、制御量決定部3により決定された制御量を個別に伝達する機能である。
これらの機能の詳細について以下に説明する。
計測情報検出部1は、線間電圧の計測値を検出する線間電圧検出部5と、相電流の計測値を検出する相電流検出部6と、力率の計測値を検出する力率検出部7と、計測情報加工部8とを有する。
制御順決定部2は、配電系統の系統構成を把握する系統構成把握部9と、個々のAPC,SVRの制御順を決定するAPC,SVR制御順決定手段10とを有する。
制御量決定部3は、電力の需要状態を推定する需要状態推定部11と、個々のAPC,SVRの制御量を決定するAPC,SVR制御量決定部12とを有する。
制御量伝達部4は、個々のAPCへ制御量を伝達するAPC制御量伝達部13と、個々のSVRへ制御量を伝達するSVR制御量伝達部14とを有する。
このような構成において、計測情報検出部1は、線間電圧検出部5、相電流検出部6、および力率検出部7により、配電系統の各所に設置されている計測器付き開閉器の計測情報に含まれる線間電圧実効値、相電流実効値、および力率をそれぞれ検出し、計測情報加工部8により、三相の平均値に加工し、加工した情報を制御量決定部3の需要状態推定部11へ供給する。計測情報加工部8から需要状態推定部11へ供給される情報は、図2に示されるように、線間電圧三相平均値(V)、相電流三相平均値(A)、および力率三相平均値(%)を含んでいる。なお、本実施形態では、計測情報検出部1で電圧・電流・力率を検出しているが、代わりに、電圧・有効電力・無効電力を検出するようにしても良い。また、本実施形態では、計測情報加工部8で三相の平均値への加工を行っているが、配電系統の計測器付き開閉器から直接、三相の平均値を得られる場合は、この計測情報加工部8は不要となる。
制御順決定部2は、系統構成把握部9により、配電系統の系統構成を把握し、APC,SVR制御順決定部10により、把握した配電系統の系統構成と当該系統構成における個々の機器の系統上の位置とに基づいて個々のAPC,SVRを制御する順位を決定し、決定した順位の情報を制御量決定部3のAPC,SVR制御量決定部12へ供給する。系統構成把握部9からAPC,SVR制御順決定部10へ供給される情報は、図3に示されるように、配電線接続情報(配電線内の電線と電柱のつながりを示す情報)、開閉器接続情報(開閉器の投入/開放状態と位置を示す情報)、配電線線種情報(配電線内で使用される電線の線種)、機器位置(配電線内の機器の設置位置を示す情報)、および区間接続情報(開閉器で囲まれた配線区間のつながりを示す情報)を含んでいる。また、APC,SVR制御順決定部10からAPC,SVR制御量決定部12へ供給される情報は、図4に示されるように、各機器の動作優先順位を整数で表した情報を含んでいる。
ここで、図5および図6を参照して、制御順決定部2のAPC,SVR制御順決定部10による制御順決定方法について説明する。
APC,SVR制御順決定部10は、配電系統を複数のノードグループに分け、その分けた複数のノードグループのうち電源側に近いノードグループに属する機器から優先的に制御が行われ、且つ、同じノードグループに属する機器では先にAPCの制御が行われ、その後にSVRの制御が行われるように、配電系統内の各機器の制御順位を決定する。
APC,SVR制御順決定部10の動作を以下に説明する。まず、配電系統の各所に設置される個々のSVRを境目にして、当該配電系統を複数のノードグループに分ける。例えば図5に示される配電系統の場合、個々のSVRの位置で分けられた複数のノードグループG1,G2,G3,G4を設ける。電源に近いものから順に制御が行われるよう各ノードグループの順位を決める。
次に、ノードグループの順位に従って、電源に最も近い機器から、電源から最も遠い機器(配電系統の末端に位置する機器)まで、電源に近いものから順に制御が行われるよう、各機器の制御順位を決める。ノードグループ内では、1又は複数のAPCが存在する場合には当該APCから先に制御し、最後に、当該ノードグループの終端に位置する1又は複数のSVRを制御するように順位を決める。図5の例では、機器の制御順位は、APC1,SVR1,SVR2,SVR3,APC2の順となる。
また、ノードグループ内には、複数のAPCが存在する場合がある。電源と当該ノードグループの終端のSVRとの間、あるいは当該ノードグループの始端のSVRと終端のSVRとの間の配電線を本線とし、この本線から分岐する配電線を支線とすると、APCは本線に接続されたものほか、支線に接続されたものも存在し得る。そのような場合、支線に接続された個々のAPCのうち、電源(あるいはノードグループの始端のSVR)からの電気的距離が最長のAPCは、電圧に与える影響が最も大きいので、先に制御が行われるようにする。例えば図6のように、本線に接続されたAPC2のほかに、支線に接続されたAPC1,APC3が存在し、APC1よりもAPC3の方が電源からの電気的距離が長い場合、APCの制御順位は、APC2,APC3,APC1の順となる。
なお、ノードグループ内の本線に複数のAPCが接続されている場合は、電源(あるいはノードグループの始端のSVR)からの電気的距離が長いAPCから順に制御が行われるようにする。
また、終端にSVRが無いノードグループ内に複数のAPCが存在する場合も、電源(あるいはノードグループの始端のSVR)からの電気的距離が長いAPCから順に制御が行われるようにする。
制御量決定部3は、需要状態推定部11により、計測情報加工部8で加工された計測情報に基づいて配電系統の需要状態を推定し、APC,SVR制御量決定部12により、推定した需要状態に対する個々のAPC,SVRの制御量を、APC,SVR制御順決定部10により決定された制御順に従って決定し、決定した個々のAPC,SVRの制御量を示す情報をAPC制御量伝達部13やSVR制御量伝達部14へ供給する。需要状態推定部11からAPC,SVR制御量決定部12へ供給される情報は、図7に示されるように、配電系統内ノード電圧(V)、配電系統内ノード通過電流(A)、配電系統内ノード通過有効電力(W)、および配電系統内ノード通過無効電力(Var)の情報を含んでいる。また、APC,SVR制御量決定部12からAPC制御量伝達部13やSVR制御量伝達部14へ供給される情報は、図8に示されるように、SVRに対してタップ位置を指示する情報や、APCに対して投入/開放状態を指示する情報を含んでいる。
制御量伝達部4は、APC制御量伝達部13により、APC,SVR制御量決定部12から供給されるAPCの制御量を該当するAPCへ伝達し、SVR制御量伝達部14により、APC,SVR制御量決定部12から供給されるSVRの制御量を該当するSVRへ伝達する。
前述のSVRの制御量の決定には、後述する評価関数を用いる。まず、推定した需要状態に対し、制御順決定部2により求められた順位でAPCやSVRを操作し、操作後の電圧や潮流状態を推定する。その推定した状態から評価関数で与えられる評価値を求め、評価値が最良となるまでAPCやSVRを操作する。最終的に評価値が最良となった機器の制御量を決定値とし、求められた制御量は、APC制御量伝達部13およびSVR制御量伝達部14により配電系統のSVRおよびAPCに制御指令と共に伝達される。
なお、本実施形態では、APCの制御量としてAPCの投入・開放状態、SVRの制御量としてSVRのタップ位置を採用しているが、代わりに、APCの制御量としてAPCの投入電圧,開放電圧、SVRの制御量としてLDC制御の目標電圧やSVRタップ位置の変化量(現在のタップと最良値との差)を採用しても良い。
ここで、評価関数の例について説明する。
評価関数としては、(A)配電区間毎に設定された管理目標電圧と操作後に推定される個々の電圧との差の合計を演算する評価関数と、(B)配電線の配電ロスの合計を演算する評価関数とがある。また、制約関数としては、(a)配電区間毎に設定された所定の電圧管理範囲から逸脱する個々の電圧の逸脱量の合計を演算する制約関数と、(b)前回演算した個々の電圧を基準に設定された所定の電圧管理範囲から逸脱する個々の電圧の逸脱量の合計を演算する制約関数とがある。
これら4つの関数の演算結果を合計したものを最終的な評価値とする。この評価値は、当該評価値が最小となる機器の制御量を求めるために使用される。
上記(A)の評価関数は、次の(1)式で表される。
Figure 2012019638
すなわち、管理目標電圧(電圧管理目標値)をVrefiとし、推定したノードiごとの電圧Viのずれ量の合計を評価する。
上記(B)の評価関数は、次の(2)式で表される。
Figure 2012019638
すなわち、区間の1配電線(1ブランチ)のロスをPlossiとし、各配電線を合わせた配電線全体のロスの大きさを評価する。
ここで、上記(1)式,(2)式の2つの評価関数をfa1,fa2とし、それぞれに重みw1,w2を乗じ、双方を加算したものを評価関数Faとする。この評価関数Faは、次の(3)式で表わされる。
Fa=w1・fa1+w2・fa2 …(3)
この(3)式において、w1をw2よりも大きくすることで、ノード電圧が電圧管理目標値に近づく傾向を強くでき、一方、w2をw1よりも大きくすることで、配電線ロスが小さくなる傾向を強くできる。このように重みw1,w2を調整することにより、制御対象の制御の傾向を設定することができる。
一方で、上記(a)の制約関数は、次の(4)式で表される。
Figure 2012019638
すなわち、推定したノードiごとの電圧Viが、区間に設定された電圧管理範囲Vlimを逸脱した場合の逸脱量の合計を評価する。なお、電圧管理範囲Vlimを逸脱しない場合、そのノードにおける電圧の逸脱量「Vlimi−Vi」は0とする。
また、上記(b)の制約関数は、次の(5)式で表される。
Figure 2012019638
すなわち、推定したノードiごとのノード電圧Viが、前回推定を行った断面のノード電圧Vioから一定の電圧範囲を持たせた電圧管理範囲Vdlimを逸脱した場合の逸脱量を評価する。なお、前回推定を行った断面からの電圧変化が電圧管理範囲Vdlimを逸脱しない場合、
そのノードにおける電圧の逸脱量「Vdlimi−Vi」は0とする。
ここで、上記(4)式,(5)式の2つの制約関数をfp1,fp2とし、それぞれに重みwp1,wp2を乗じ、双方を加算したものを制約関数Fpとする。この制約関数Fpは、最終的なペナルティ値を示すものであり、次の(6)式で表わされる。
Fp=wp1・fp1+wp2・fp2 …(6)
この(6)式において、wp1をwp2よりも大きくすることで、ノード電圧が電圧管理範囲Vlimに収まる傾向を強くでき、一方、wp2をwp1よりも大きくすることで、ノード電圧が電圧管理範囲Vdlimに収まる傾向を強くできる。このように重みwp1,wp2を調整することにより、制御対象の制御の傾向を設定することができる。
ここで、上記(3)式の評価関数Faと上記(6)式の制約関数Fpの双方を加算したものを、評価関数Fとする。評価関数Fは、最終的な評価値を示すものであり、次の(7)式で表される。
F=Fa+Fp …(7)
次に、図9を参照して、個々のAPC,SVRの制御順決定から制御量決定までの動作の一例について説明する。
この図9に示される動作においては、個々のAPC,SVRの制御量を決定するために、系統に設置されるSVR,APC毎に制御量に応じた系統の電圧分布や潮流状態を推定し、前述の評価関数を用いた評価値が最良となる制御量を求める。
最初に、制御順決定部2は、配電系統の各所に設置される個々のSVRを境目にして、当該配電系統を複数のノードグループに分ける。具体的には、電源から当該電源に最も近いSVRまでの系統、および、互いに隣接するSVRとSVRとで囲まれた系統のそれぞれを、別々のノードグループとすることにより、配電系統全体をノードグループ化する(ステップS11)。
次に、制御順決定部2は、個々のAPC,SVRの系統上の位置に応じて、個々のAPC,SVRの制御順をノードグループ毎に決定する(ステップS12)。
次に、制御量決定部3は、個々のAPC,SVRの制御量をノードグループ毎に決定するため、次のような一連の処理を行う。
制御量決定部3は、電源から当該電源に最も近いSVRまでのノードグループにAPCが存在するか否かを判定する(ステップS13)。存在しなければ特に何もしないが、存在する場合は、そのAPCをオンにするかオフにするかの決定処理(後述する図11のAPCオンオフ処理)を行う(ステップS14)。
次に、制御量決定部3は、最も電源に近いSVRを対象とし(ステップS15)、当該SVRのタップ位置についての決定処理(後述する図10のSVRタップ決定処理)を行う(ステップS16)。
制御量決定部3は、当該SVRを基点としたノードグループにAPCが存在するか否かを判定する(ステップS17)。存在しなければ特に何もしないが、存在する場合は、そのAPCをオンにするかオフにするかの決定処理(後述する図11のAPCオンオフ処理)を行う(ステップS18)。
この後、制御量決定部3は、全てのSVRを評価し終えたか否かを判定する(ステップS19)。全てのSVRを評価し終えていなければ、対象のSVRを次のSVRに変更し(ステップS20)、ステップS16〜S18の処理を繰り返す。一方、全てのSVRを評価し終えたならば、当該制御量決定処理を終了する。
次に、図10を参照して、図9中のSVRタップ決定処理の詳細な動作の一例について説明する。
制御量決定部3は、最初に、所定の記憶領域に設けたカウンタの値を1に設定する(ステップS21)。次に、制御量決定部3は、対象のSVRのタップを電圧下げ方向へ1タップ操作し、評価関数を用いて評価値を算出する(ステップS22)。評価値が改善されたならば、その評価値を所定の記憶領域に格納し(ステップS24)、カウンタの値を1加算し(ステップS25)、ステップS22の処理を繰り返す。一方、評価値が改善されなければ、カウンタの値が2以上であるか否かを判定する(ステップS26)。
制御量決定部3は、カウンタの値が2以上であれば、SVRのタップの位置を確定し、最終的な評価値のデータを所定の記憶領域に格納する(ステップS27)。一方、カウンタの値が2以上でなければ、カウンタの値を1に再設定する(ステップS28)。次に、制御量決定部3は、対象のSVRのタップを電圧上げ方向へ1タップ操作し、評価値を算出する(ステップS29)。評価値が改善されたならば、その評価値を所定の記憶領域に格納し(ステップS31)、カウンタの値を1加算し(ステップS32)、ステップS29の処理を繰り返す。一方、評価値が改善されなければ、SVRのタップ位置を確定し、最終的な評価値のデータを所定の記憶領域に格納する(ステップS27)。
次に、図11を参照して、図9中のAPCオンオフ決定処理の詳細な動作の一例について説明する。
制御量決定部3は、対象のAPCが遮断されていれば投入操作を行い、投入されていれば遮断操作を行い、評価関数を用いて評価値を算出する(ステップS31)。評価値が改善されなければ何もしないが、評価値が改善された場合は、その評価値を所定の記憶領域に格納する。
この後、制御量決定部3は、対象のノードグループに含まれる全てのAPCを評価し終えたか否かを判定する(ステップS34)。評価し終えていなければ、対象のAPCを次のAPCに変更し(ステップS35)、ステップS31〜S33の処理を繰り返す。一方、評価し終えたならば、対象のノードグループに含まれる全てのAPCの状態を確定し、最終的な評価値のデータを所定の記憶領域に格納する(ステップS36)。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る電圧制御装置101の全体の動作の一例について説明する。
本実施形態に係る電圧制御装置101の動作は、計測情報検出処理S101、制御順決定処理S102、制御量決定処理S103、および制御量伝達処理S104から構成される。
計測情報検出処理S101においては、計測情報検出部1の線間電圧検出部5、相電流検出部6、および力率検出部7が、配電線に配置された計測器付き開閉器から計測情報(線間電圧実効値、相電流実効値、力率)を検出する計測情報検出処理を行い(ステップS51)、計測情報検出部1の計測情報加工部8が、検出した計測情報を三相の平均値に加工する三相計測情報加工処理を行う(ステップS52)。なお、本実施形態では、ステップS52で三相の平均値に加工しているが、配電系統の計測器付き開閉器から直接三相の平均値を得られる場合には、この処理は不要である。
制御順決定処理S102においては、制御順決定部2の系統構成把握部9が、配電線の系統構成を把握する系統構成把握処理を行い(ステップS53)、制御順決定部2のAPC,SVR制御順決定部10が、把握した系統構成と個々のAPC,SVRの位置とに基づき、APC,SVRの制御順位を決定するAPC,SVR制御順位決定処理を行う(ステップS54)。
制御量決定処理S103においては、制御量決定部3の需要状態推定部11が、計測情報加工処理により加工された計測情報から、配電系統の需要状態を推定する需要状態推定処理を行い(ステップS55)、制御量決定部3のAPC,SVRの制御量決定部12が、APC,SVR制御順位決定処理により決定された制御順で、推定した需要状態に対する個々のAPC,SVRの制御量を決定するAPC,SVR制御量決定処理を行う(ステップS56)。
制御量伝達処理S104においては、制御量伝達部4のAPC制御量伝達部13およびSVR制御量伝達部14が、APC,SVR制御量決定処理により決定された個々のAPC,SVRの制御量を該当するSVR,APCへ制御指令を伝達するAPC,SVR制御量伝達処理を行う(ステップS57)。
なお、本実施形態では、需要状態推定処理S55は、制御量決定処理S103の内部処理としているが、APC,SVR制御量決定処理S56よりも前で且つ計測情報加工処理S52よりも後であれば、制御量決定処理S103の外側に存在していても構わない。
また、本実施形態では、系統条件把握処理S53は、制御順決定処理S102の内部処理としているが、APC,SVR制御順決定処理よりも先であれば、制御順決定処理S102の外側に存在していていも構わない。
<管理目標電圧Vrefiの可変制御について>
以下では、需要家端電圧を一定の範囲内に保つために管理目標電圧(電圧管理目標値)Vrefiを可変制御する手法について説明する。
図1中に示される制御量決定部3内のAPC,SVR制御量決定部12は、計測情報検出部1が取得した計測情報から得られる電力量(例えば、電源側の送出端の電力量)に応じて、配電区間毎(区分開閉器で囲まれた区間毎)に管理目標電圧Vrefiを変化させ、当該変化する管理目標電圧Vrefiを用いて複数の機器の制御量を個々に決定する機能を有する。管理目標電圧Vrefiは、前述したように評価関数を用いて評価値を算出する処理(ステップS22,S29,S31等)において使用されるものである。
以下、図13〜図15を参照して、Vrefiを可変制御する手法について3つの具体例を挙げて説明する。
(第1の可変制御の例)
最初に、図13を参照して、第1の可変制御の例について説明する。
APC,SVR制御量決定部12は、計測情報から得られる電力量に応じて、制御モードを切り替えて管理目標電圧Vrefiを決定する機能を有する。具体的には、APC,SVR制御量決定部12は、電力量が所定値よりも低いときに管理目標電圧Vrefiを第1の値とする第1の制御モードと、電力量が所定値よりも高いときに管理目標電圧Vrefiを前記第1の値よりも高い第2の値とする第2の制御モードとの間の切り替えを行う機能を有する。この場合、切り替える制御モードは2つに限らず、3つ以上とすることができる。
例えば、図13に示すように、制御モードとして重負荷時のモードと軽負荷時のモードとを用意し、計測される送出端電力の大きさが閾値X以上であれば重負荷モードにし、X未満であれば軽負荷モードにする。
軽負荷時は需要家端までの電圧降下が小さいため、軽負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的低めに設定される。一方、重負荷時は需要家端までの電圧降下が大きくなるため、重負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的高めに設定される。
この結果、前述の(1)式の評価関数の値やこれを用いた評価値は、重負荷時と軽負荷時とでそれぞれ異なる結果を示し、SVRやAPCの制御電圧は、軽負荷時には比較的低めに設定され、重負荷時には比較的高めに設定され、結果的に、需要家端の電圧が適正範囲内(例えば、101±6[V])に維持される。
なお、図13では、閾値が1つで制御モードが2つの場合について例示したが、閾値を2つ以上、制御モードを3つ以上とし、計測される送出端電力の大きさに応じて管理目標電圧Vrefiを多段階に変化させるようにしても良い。
また、図1に示したように、配電系統に複数の計測器付き区分開閉器があり、計測値を使用することができる構成においては、当該計測器付き区分開閉器の計測値を利用して、負荷側のノードの管理目標電圧をそれぞれ変更するようにしても良い。
この第1の可変制御の例によれば、計測情報から得られる電力量に応じて、制御モードを切り替えて管理目標電圧Vrefiを決定することにより、需要家端の電圧を適正範囲内に保つことができる。
(第2の可変制御の例)
次に、図14を参照して、第2の可変制御の例について説明する。
APC,SVR制御量決定部12は、前述の第1の可変制御の場合と同様、計測情報から得られる電力量に応じて、制御モードを切り替えて管理目標電圧Vrefiを決定することができる。但し、APC,SVR制御量決定部12は、管理目標電圧Vrefiを、計測情報から得られる電力量に比例させる制御モードを少なくとも1つ有する。
例えば、図14に示すように、制御モードとして重負荷時のモードと軽負荷時のモードとを用意し、計測される送出端電力の大きさが閾値Y以上であれば重負荷モードにし、Y未満であれば軽負荷モードにする。ここで、軽負荷モードにおいては、比例定数がαの比例関数を用いることにより、計測される送出端電力に比例する管理目標電圧Vrefiが決定される。一方、重負荷モードにおいては、例えば、軽負荷モードにおける管理目標電圧Vrefiの最大値(即ち、閾値Yのときの管理目標電圧)が固定値として決定される。なお、重負荷モードにおいては、管理目標電圧Vrefiを固定値とせずに、比例定数がαとは異なるα´の比例関数を用いることにより、計測される送出端電力に比例する管理目標電圧Vrefiが決定されるようにしてもよい。すなわち、軽負荷モードのときに限らず、ほかのモードのときにおいても比例関数を用いて管理目標電圧Vrefiが決定されるようにしてもよい。
本例においても、軽負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的低めに設定され、重負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的高めに設定される。
この結果、前述の(1)式の評価関数の値やこれを用いた評価値は、重負荷時と軽負荷時とでそれぞれ異なる結果を示し、SVRやAPCの制御電圧は、軽負荷時には比較的低めに設定され、重負荷時には比較的高めに設定され、結果的に、需要家端の電圧が適正範囲内(例えば、101±6[V])に維持される。
なお、図14では、閾値が1つで制御モードが2つの場合について例示したが、閾値を2つ以上、制御モードを3つ以上とし、計測される送出端電力の大きさに応じて管理目標電圧Vrefiを連続的に変化させるようにしても良い。
また、図1に示したように、配電系統に複数の計測器付き区分開閉器があり、計測値を使用することができる構成においては、当該計測器付き区分開閉器の計測値を利用して、負荷側のノードの管理目標電圧をそれぞれ変更するようにしても良い。
この第2の可変制御の例によれば、計測情報から得られる電力量に応じて、制御モードを切り替えて管理目標電圧Vrefiを決定すると共に、管理目標電圧Vrefiを計測情報から得られる電力量に比例させる制御モードを少なくとも1つ備えることにより、一層精度良く、需要家端の電圧を適正範囲内に保つことができる。また、送出端電力の大きさが閾値付近にある場合に、管理目標電圧Vrefiの急激な変動や頻繁な切替が起こることを防ぐことができる。
(第3の可変制御の例)
次に、図15を参照して、第3の可変制御の例について説明する。
APC,SVR制御量決定部12は、前述の第1の可変制御や第2の可変制御の場合とは異なり、複数の制御モード間の切り替えは行わない。APC,SVR制御量決定部12は、単一の関数を用いて、計測情報から得られる電力量に応じた管理目標電圧Vrefiを決定する。具体的には、APC,SVR制御量決定部12は、計測情報から得られる電力量が大きくなるにつれて管理目標電圧Vrefiを高くする所定の曲線を有する関数を用いて当該管理目標電圧Vrefiを決定する。
例えば、図15に示すように、関数fは、計測される送出端電力に対する管理目標電圧Vrefiを決定するための関数であり、需要家端までの電圧降下の微妙な変化に対応させたVrefi曲線を描いている。
本例においても、軽負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的低めに設定され、重負荷モードにおいては管理目標電圧Vrefiが比較的高めに設定される。
この結果、前述の(1)式の評価関数の値やこれを用いた評価値は、重負荷時と軽負荷時とでそれぞれ異なる結果を示し、SVRやAPCの制御電圧は、軽負荷時には比較的低めに設定され、重負荷時には比較的高めに設定され、結果的に、需要家端の電圧が適正範囲内(例えば、101±6[V])に維持される。
なお、図1に示したように、配電系統に複数の計測器付き区分開閉器があり、計測値を使用することができる構成においては、当該計測器付き区分開閉器の計測値を利用して、負荷側のノードの管理目標電圧をそれぞれ変更するようにしても良い。
この第3の可変制御の例によれば、計測情報から得られる電力量に応じて、所定の曲線を有する関数により管理目標電圧Vrefiを決定することにより、より一層精度良く、需要家端の電圧を適正範囲内に保つことができる。また、複数の制御モード間の切り替えは行わないので、管理目標電圧Vrefiの急激な変動が起こることを防ぐことができる。また、切替に必要な閾値や管理目標電圧Vrefiの一定にするための固定値などを使う必要がないので、設定などに使用するパラメータ類を低減させることができる。
上述した各実施形態で述べた各種の機能や処理手順は、コンピュータプログラムとして、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体(例えば磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ)に記憶させておき、必要に応じてそれをプロセッサにより読み出して実行するようにしてもよい。また、このようなコンピュータプログラムは、通信媒体を介してあるコンピュータから他のコンピュータに伝送することにより配布することも可能である。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…計測情報検出部、2…制御順決定部、3…制御量決定部、4…制御量伝達部、5…線間電圧検出部、6…相電流検出部、7…力率検出部、8…計測情報加工部、9…系統構成把握部、10…APC,SVR制御順決定部、11…需要状態推定部、12…APC,SVR制御量決定部、13…APC制御量伝達部、14…SVR制御量伝達部、15…系統条件推定部、16…情報保存部、17…系統情報保存部、18…機器制御量保存部。

Claims (5)

  1. 配電系統における複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する複数の機器を制御することにより当該配電系統全体の電圧制御を行う電圧制御装置であって、
    前記配電系統の各所の計測情報を一定の時間間隔で取得する計測情報検出手段と、
    前記配電系統の系統構成に基づき前記配電系統を複数のグループに分け、この分けた複数のグループのうち電源に近いグループに属する機器から優先的に制御が行われるように、前記複数の機器の制御順位を決定する制御順決定手段と、
    前記制御順決定手段により決定された制御順位に従い、前記複数の機器の制御量を、前記計測情報検出手段により取得された各所の計測情報に基づいて個別に決定する制御量決定手段と、
    前記制御順決定手段により決定された制御順位に従い、前記複数の機器へ、前記制御量決定手段により決定された制御量を個別に伝達する制御量伝達手段と
    を具備し、
    前記制御量決定手段は、前記計測情報から得られる電力量に応じて、配電区間毎に管理目標電圧を変化させ、当該変化する管理目標電圧を用いて前記複数の機器の制御量を個々に決定することを特徴とする配電系統の電圧制御装置。
  2. 前記制御量決定手段は、前記電力量が所定値よりも低いときに前記管理目標電圧を第1の値とする第1の制御モードと、前記電力量が所定値よりも高いときに前記管理目標電圧を前記第1の値よりも高い第2の値とする第2の制御モードとの間の切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の配電系統の電圧制御装置。
  3. 前記制御量決定手段は、前記管理目標電圧を前記電力量に比例させる制御モードを有することを特徴とする請求項1に記載の配電系統の電圧制御装置。
  4. 前記制御量決定手段は、前記電力量が大きくなるにつれて前記管理目標電圧を高くする所定の関数を用いて当該管理目標電圧を決定することを特徴とする請求項1に記載の配電系統の電圧制御装置。
  5. 配電系統における複数の制御目標地点の電圧もしくは無効電力を制御する複数の機器を制御することにより当該配電系統全体の電圧制御を行うコンピュータに、
    前記配電系統の各所の計測情報を一定の時間間隔で取得する計測情報検出機能と、
    前記配電系統の系統構成に基づき、前記配電系統を複数のグループに分け、この分けた複数のグループのうち電源に近いグループに属する機器から優先的に制御が行われるように、前記複数の機器の制御順位を決定する制御順決定機能と、
    前記制御順決定機能により決定された制御順位に従い、前記複数の機器の制御量を、前記計測情報検出機能により取得された各所の計測情報に基づいて個別に決定する制御量決定機能と、
    前記制御順決定機能により決定された制御順位に従い、前記複数の機器へ、前記制御量決定機能により決定された制御量を個別に伝達する制御量伝達機能と、
    前記制御量決定機能に備えられ、前記計測情報から得られる電力量に応じて、配電区間毎に管理目標電圧を変化させ、当該変化する管理目標電圧を用いて前記複数の機器の制御量を個々に決定する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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