JP2012017934A - データセンタ - Google Patents

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【課題】天井裏空間をダクトの代用として用いても、1台の空調機で両ラック列の前方の天井に設けられた吹出口から空調空気を吹き出すことが可能なデータセンタを提供する。
【解決手段】天井裏空間31には、排気口26から回収した空気を空調機30に導く熱気通路32と、熱気通路32を挟むように区画され、空調機30からの空調空気を吹出口27に導く複数の空調空気通路33と、が区画形成され、熱気通路32及び複数の空調空気通路33の空調機30側には、天井裏空間31を上下に区画して、熱気通路32が接続され、熱気通路32からの空気を空調機30に導く熱気ヘッダ部34と、熱気ヘッダ部34の下方であって、複数の空調空気通路33が接続され、空調機30からの空調空気を複数の空調空気通路33に分配する空調空気ヘッダ部35と、が区画形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラック内に収容されたサーバなどの電子機器で発生する熱を効率よく除去するデータセンタに係り、天井裏空間をダクトの代用として用いたデータセンタに関するものである。
近年、データセンタは非常に注目されている分野であり、省エネルギー技術の研究開発も盛んである。
従来のデータセンタとして、特許文献1に示すように、空調室と、空調室の床面上にサーバなどの電子機器を多段に収容するラックを複数台左右方向に並べ形成されたラック列と、ラック内に収容された電子機器で発生する熱を除去すべく空調室内を空調する空調機とを備えたデータセンタがある。
特許文献1のデータセンタでは、ラック列の背面同士を間隔をおいて向かい合わせて空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の端部側に、ラック列の下縁から空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、両ラック列の前縁上部に天井に延びるパーティションを設けて、空調室内にホットゾーンを区画し、そのホットゾーン内の天井にホットゾーンの熱を排気する排気口を形成すると共に、ホットゾーンの外部であって両ラック列の前方の天井に空調機からの空調空気を吹き出す吹出口をそれぞれ形成し、吹出口から吹き出した空調空気をラック列の前面から背面に通してホットゾーンに導入するようにしている。
このデータセンタでは、電子機器で発生する熱を全てホットゾーンに集中させるため、空調機を効率良く作動させて空調機での消費エネルギーを低減することが可能であり、さらには、ホットゾーン内の熱を自然対流の原理で排気口から回収し、空調機からの空調空気を自然対流の原理で吹出口からラック列に対して供給できるため、空調機での消費エネルギーのさらなる低減が可能であり、省エネルギーの観点で非常に有利である。
ところで、上述のデータセンタでは、排気口から回収した空気を排気ダクトにより空調機に導き、また、空調機からの空調空気を吹出ダクトにより吹出口に導くようになっている。これら排気ダクトと吹出ダクトは、空調室の天井の上方空間である天井裏空間に配設されるのが一般的である。
しかし、天井の低い(天井裏空間の小さい)建物においては、天井裏空間に排気ダクトや吹出ダクトを配設できない場合がある。
このような場合、例えば特許文献2に示されるように、ダクトを使用せず、天井裏空間をダクトの代用として用いることが考えられる。
特開2010−72697号公報 特開2002−89919号公報
特許文献1のデータセンタでは、天井に排気口と吹出口の両者が設けられているので、天井裏空間をダクトの代用として用いるためには、天井裏空間を区画(分割)する必要がある。
しかしながら、特許文献1のデータセンタでは、ホットゾーン内の天井に排気口が設けられ、両ラック列の前方の天井に吹出口がそれぞれ設けられている(つまりホットゾーンを挟むように吹出口が設けられている)ため、天井裏空間を単純に区画すると、排気口から回収した空気を通す領域(熱気通路)を挟むように、空調機からの空調空気を通す領域(空調空気通路)が区画形成されることとなってしまう。このため、両ラック列の前方の天井に設けられた吹出口から空調空気を吹き出すためには、2つの空調空気通路に対応して2台の空調機を設ける必要があり、設備コストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み為されたもので、ラック列の背面同士を向かい合わせて空調室内にホットゾーンを区画し、ホットゾーン内の天井に排気口を、両ラック列の前方の天井に吹出口をそれぞれ設けたデータセンタにおいて、天井裏空間をダクトの代用として用いても、1台の空調機で両ラック列の前方の天井に設けられた吹出口から空調空気を吹き出すことが可能なデータセンタを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、少なくとも、空調室と、該空調室の床面上にサーバなどの電子機器を多段に収容するラックを複数台左右方向に並べ形成されたラック列と、前記ラック内に収容された電子機器で発生する熱を除去すべく前記空調室内を空調する空調機とを備え、前記ラック列の背面同士を間隔をおいて向かい合わせて前記空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の端部側に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、両ラック列の前縁上部に天井に延びるパーティションを設けて、前記空調室内にホットゾーンを区画し、そのホットゾーン内の天井にホットゾーンの熱を排気する排気口を形成すると共に、前記ホットゾーンの外部であって前記両ラック列の前方の天井に前記空調機からの空調空気を吹き出す吹出口をそれぞれ形成し、該吹出口から吹き出した空調空気をラック列の前面から背面に通してホットゾーンに導入するようにしたデータセンタにおいて、前記排気口は、前記ホットゾーンと前記空調室の天井の上方空間である天井裏空間とを連通するように形成され、前記吹出口は、前記空調室と前記天井裏空間とを連通するように形成され、前記天井裏空間には、前記排気口から回収した空気を前記空調機に導く熱気通路と、前記熱気通路を挟むように区画され、前記空調機からの空調空気を前記吹出口に導く複数の空調空気通路と、が区画形成され、前記熱気通路及び前記複数の空調空気通路の前記空調機側には、前記天井裏空間を上下に区画して、前記熱気通路が接続され、前記熱気通路からの空気を前記空調機に導く熱気ヘッダ部と、前記熱気ヘッダ部の下方であって、前記複数の空調空気通路が接続され、前記空調機からの空調空気を前記複数の空調空気通路に分配する空調空気ヘッダ部と、が区画形成されるデータセンタである。
前記空調室内に、前記ホットゾーンを複数区画し、前記天井裏空間に、複数の前記ホットゾーンに対応した複数の前記熱気通路を区画形成すると共に、当該複数の熱気通路を前記熱気ヘッダ部に接続するようにしてもよい。
前記空調室の天井は、断熱構造の天井材からなり、前記熱気通路と、前記空調空気通路と、前記熱気ヘッダ部と、前記空調空気ヘッダ部とは、断熱構造の仕切板を用いて区画形成されてもよい。
前記空調機は、その空調空気吹出口が前記空調空気ヘッダ部と同レベルとなるように設けられてもよい。
前記吹出口のそれぞれに前記空調室に空調空気を吹き出すためのファンを設け、前記空調機として、ファンを有さないファンレスの空調機を用いるようにしてもよい。
前記熱気通路には、前記排気口から回収した空気を前記空調機側に送風するための補助ファンが設けられてもよい。
本発明によれば、天井裏空間をダクトの代用として用いても、1台の空調機で両ラック列の前方の天井に設けられた吹出口から空調空気を吹き出すことが可能なデータセンタを提供できる。
また、本発明によれば、自然対流を利用してホットゾーン内の熱気を回収でき、熱気を回収しやすい。
本発明の一実施の形態に係るデータセンタの平面図である。 (a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B線断面図である。 (a)は図1のC−C線断面図、(b)は図1のD−D線断面図である。 図1のデータセンタの天井裏空間における仕切板の配置を説明する図である。 本発明の他の実施の形態に係るデータセンタの平面図である。 (a)は図5のE−E線断面図、(b)は図5のF−F線断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るデータセンタの平面図であり、図2(a)はそのA−A線断面図、図2(b)はそのB−B線断面図、図3(a)はそのC−C線断面図、図3(b)はそのD−D線断面図である。
図1〜3に示すように、データセンタ10は、少なくとも、天井20、床面14、及び4つの側壁28で形成された箱状の空調室13と、サーバなどの電子機器11を多段に収容する複数台のラック12を左右方向に並べ形成されたラック列15と、ラック12内に収容された電子機器11で発生する熱を除去すべく空調室13内を空調する空調機30とを備える。
ラック12内には、サーバや、CPU、ネットワーク機器、ストレージデバイスのような情報通信技術の設備機器である電子機器11が多段に収容される。
データセンタ10では、空調室13の床面14上にラック12を複数台(本実施の形態では14台)左右方向に並べてラック列15を形成すると共に、そのラック列15の背面R同士を間隔をおいて向かい合わせて配置している。ラック列15を間隔をおいて配置することで、ラック列15間には作業通路16が形成される。
これらラック列15は、床面14上に免震装置17を介して配置される。本実施の形態では、免震装置17として、架台18上にベアリングを介して免震台19を設けたものを用いたが、これに限定されるものではない。
ラック列15の左右には、ラック列15の下縁から天井20に延びるパネル21が設けられる。このパネル21には、作業通路16に出入するための扉22が設けられる。パネル21は、免震装置17上に設けられる。
各ラック列15の前縁上部には、天井20に延びるパーティション23が設けられる。パーティション23およびパネル21の上端は、天井20に対して移動可能に設けられる。
パネル21とパーティション23の上端には、図3(a)に示すように、ホットゾーン24と空調室13とをシールするための天井シール部材25が設けられる。本実施の形態では、天井シール部材25としてゴムシートを用い、そのゴムシートをパーティション23のホットゾーン24側の上端に、その上端部がホットゾーン24側に湾曲するようにボルトなどで固定した。
これにより、両ラック列15、パーティション23、およびパネル21で空調室13と仕切られたホットゾーン24が区画形成される。
ホットゾーン24内の天井20には、ホットゾーン24内の熱を排気する排気口26が形成される。本実施の形態では、ラック列15における2台のラック12ごと(対向配置された4台のラック12ごと)に1つの排気口26を形成し、合計7つの排気口26を、ラック列15におけるラック12の配列方向に整列して、ホットゾーン24内の天井20に形成した。
各排気口26は、ホットゾーン24と天井裏空間31とを連通するように形成される。なお、天井裏空間31とは、空調室13の天井20の上方空間であり、天井20と、空調室13が設けられる建物における空調室13の上の階の床(あるいは屋上;以下、天井裏空間31の上壁37と呼称する)との間の空間である。
ホットゾーン24の外部であって両ラック列15の前方の天井20には、空調機からの空調空気(冷風)を吹き出す吹出口27が形成される。本実施の形態では、ラック列15における2台のラック12ごとに1つの吹出口27を形成し、両ラック列15の前方の天井20に7つずつ吹出口27を、ホットゾーン24を挟むように、ラック列15におけるラック12の配列方向に整列して形成した。各吹出口27は、空調室13と天井裏空間31とを連通するように形成される。
さて、本実施の形態に係るデータセンタ10では、天井裏空間31には、排気口26から回収した空気を空調機30に導く熱気通路32と、熱気通路32を挟むように区画され、空調機30からの空調空気を吹出口27に導く複数の空調空気通路33と、が区画形成され、かつ、熱気通路32及び複数の空調空気通路33の空調機30側(図1,2では左側)であって、天井裏空間31には、天井裏空間31を上下に区画して、熱気通路32が接続され、熱気通路32からの空気を空調機30に導く熱気ヘッダ部34と、熱気ヘッダ部34の下方に区画され、複数の空調空気通路33が接続され、空調機30からの空調空気を複数の空調空気通路33に分配する空調空気ヘッダ部35と、が区画形成される。
図2〜4に示すように、熱気通路32、空調空気通路33、熱気ヘッダ部34、空調空気ヘッダ部35は、仕切板36a〜36cにより天井裏空間31を仕切ることにより、区画形成される。
熱気通路32と空調空気通路33とは、ラック列15におけるラック12の配列方向(図4では左右方向)に延びる2枚の第1の仕切板36aを用い、天井裏空間31を水平方向に仕切ることで、区画形成される。2枚の第1の仕切板36aで挟まれた領域が熱気通路32となり、2枚の第1の仕切板36aの外側の領域(第1の仕切板36aと側壁28とで挟まれた領域)が空調空気通路33となる。熱気通路32と空調空気通路33の幅(図4における左手前から右奥の方向の幅)は、略同じか、熱気通路32の幅の方が若干大きくなるように設定するとよい。詳細は後述するが、本実施の形態では、吹出口27に設けたファン43により空調空気を吸引するので、ファン43からより離れた熱気通路32の幅を空調空気通路32の幅と同じか若干広くすることで、熱気通路32における空気が流れる際の抵抗を少なくし、空気の循環をよりスムーズにすることができる。
熱気ヘッダ部34と空調空気ヘッダ部35とは、ラック列15におけるラック12の配列方向と垂直方向(図4では左手前から右奥の方向)に延びる第2の仕切板36bを用い、空調機30の近傍の天井裏空間31を鉛直方向に仕切ることで、区画形成される。第2の仕切板36bの上方の領域が熱気ヘッダ部34となり、第2の仕切板36bの下方の領域が空調空気ヘッダ部35となる。熱気ヘッダ部34と空調空気ヘッダ部35の高さ(図4における上下方向の高さ)は、上述と同様の理由により、略同じか、熱気ヘッダ部34の高さの方が若干大きくなるように設定するとよい。
2枚の第1の仕切板36aと第2の仕切板36bとの間には、熱気通路32と空調空気ヘッダ部35、および空調空気通路33と熱気ヘッダ部34を遮断するための第3の仕切板36cが設けられる。
第3の仕切板36cの熱気通路32と対面する位置には、熱気通路32と熱気ヘッダ部34とを連通させるための切欠き状の熱気用連通穴38が形成される。また、第3の仕切板36cの空調空気通路33と対面する位置には、空調空気通路33と空調空気ヘッダ部35とを連通させるための切欠き状の空調空気用連通穴39が形成される。
仕切板36a〜36cは、天井20、天井裏空間31の上壁37、および側壁28に対して気密に固定される。仕切板36bに関しては、天井裏空間31の上壁37にアンカーを打ち込むなどして、天井裏空間31の上壁37に吊持させるようにしてもよい。
空調室13の天井20に用いる天井材、および仕切板36a〜36cとしては、断熱構造のものを用いる。ここでは、天井材と仕切板36a〜36cとして、ウレタンフォームなどの断熱材を2枚の板状部材で挟んだものを用いたが、例えば、空気層を挟んだ2重壁構造のものを用いてもよい。
側壁28の熱気ヘッダ部34と対面する位置には、熱気ヘッダ部34と空調機30の吸込口とを連通させる熱気吸込開口40が形成される。また、側壁28の空調空気ヘッダ部35と対面する位置には、空調空気ヘッダ部35と空調機30の空調空気吹出口とを連通させる空調空気吹出開口41が形成される。
空調機30は、ラック12が配置される空調室13とは別空間、例えば、データセンタ10が設けられる建物の別の部屋や通路、あるいは屋外などに設けられる。これにより、ラック12(ラック列15)に冷媒などの配管が接続されることがなくなり、空調機とラック12(ラック列15)とが完全に切り離される。本実施の形態では、空調機30を空調室13の隣の部屋(または通路)42に設けた。
空調機30は、その空調空気吹出口が空調空気ヘッダ部35と略同レベルとなるように、空調室13の隣の部屋(または通路)42の上方に設けられる。例えば、空調機30を隣の部屋42の床面に配置した場合、空調空気を天井裏空間31の空調空気ヘッダ部35まで上昇させるために動力が必要となるが、空調機30を上方に設けることにより、このような動力が不要となり、より省エネルギー性を高めることが可能になる。また、空調機30を上方に設けることにより、空調機30の下方の空間を有効利用することも可能になる。
また、本実施の形態では、吹出口27のそれぞれに空調室13に空調空気を吹き出すためのファン43を設け、空調機13として、熱気ヘッダ部34からの空気を冷却して空調空気を吹き出す冷却コイル(DC;Dry Coil)45のみを有し、ファンを有さないファンレスの空調機を用いるようにした。各ファン43の回転数は、対応するラック12内の発熱量に応じて、適宜な量の空調空気がラック12に対して供給されるように、個別に制御される。
さらに、図2(a)に示すように、天井裏空間31の熱気通路32には、排気口26から回収した空気を空調機30側に送風するための補助ファン44が設けられる。例えば、熱気通路32内に柱や梁が突出している場合などには、排気口26から回収した空気の一部が滞留してしまう場合が考えられるが、補助ファン44を設けることにより、このような空気の滞留を抑制することが可能になる。補助ファン44は、熱気の溜まりやすい熱気通路32の上部に設けられることが望ましく、かつ、空調機30からある程度離れた位置の熱気通路32に設けられることが望ましい。なお、補助ファン44は必須ではなく、省略可能である。
データセンタ10では、ホットゾーン24内の空気は、排気口26に回収され、熱気通路32、熱気用連通穴38、熱気ヘッダ部34、熱気吸込開口40を通って、空調機30に回収される。このとき、ホットゾーン24内の空気は、電子機器11により加熱されており自然に上昇するため、容易に空調機30に回収することができる。ホットゾーン24内の温度は、例えば、35〜40℃程度である。
空調機30の冷却コイル45を通過して冷却された空調空気は、吹出口27のファン43により吸引されて、空調機吹出開口41を介して空調空気ヘッダ部35に流入し、空調空気ヘッダ部35にて分配されて、空調空気用連通穴39、空調空気通路33を通って吹出口27から空調室13内に吹き出される。空調室13内の空調空気の温度は、例えば、23℃程度である。
空調室13内に吹き出された空調空気は、ラック列15の前面Fから導入され、ラック12内の電子機器11で発生した熱を除去(吸収)した後、ラック列15の背面Rからホットゾーン24内に導入される。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係るデータセンタ10では、天井裏空間31に、排気口26から回収した空気を空調機30に導く熱気通路32と、熱気通路32を挟むように区画され、空調機30からの空調空気を吹出口27に導く空調空気通路33と、を区画形成し、かつ、空調機30側の天井裏空間31に、天井裏空間31を上下に区画して、熱気通路32が接続され、熱気通路32からの空気を空調機30に導く熱気ヘッダ部34と、熱気ヘッダ部34の下方に区画され、空調空気通路33が接続され、空調機30からの空調空気を空調空気通路33に分配する空調空気ヘッダ部35と、を区画形成している。
空調空気ヘッダ部35を形成することにより、空調機30からの空調空気を両空調空気通路33に分配することが可能となり、1台の空調機30で両ラック列15の前方の天井20に設けられた吹出口27から空調空気を吹き出すことが可能となり、設備コストを抑制できる。
また、熱気ヘッダ部34を上方に、空調空気ヘッダ部35を下方に区画形成することで、排気口26から回収した熱気は自然に熱気通路32の上方に集まるので、熱気ヘッダ部34を介して熱気を容易に空調機30に回収できる。つまり、本発明によれば、自然対流を利用してホットゾーン24内の熱気を回収でき、熱気を回収しやすい。
さらに、データセンタ10では、空調室13の天井20を、断熱構造の天井材で構成し、かつ、熱気通路32と、空調空気通路33と、熱気ヘッダ部34と、空調空気ヘッダ部35とを、断熱構造の仕切板36a〜36cを用いて区画形成している。これにより、ホットゾーン24からの熱が天井20を介して空調空気通路33や空調空気ヘッダ部35に伝わることがなくなり、かつ、熱気通路32や熱気ヘッダ部34からの熱が空調空気通路33や空調空気ヘッダ部35に伝わることもなくなる。よって、冷却効率を向上させ、省エネルギー性を向上させることができる。
また、データセンタ10では、空調機30を、その空調空気吹出口が空調空気ヘッダ部35と同レベルとなるように設けているため、ホットゾーン24内の熱を自然対流の原理で空調機30に回収し、かつ、空調機30からの空調空気を不必要に上昇させることなく、自然対流の原理で、空調空気ヘッダ部35と空調空気通路33を介して吹出口27からラック列15に対して供給できる。そのため、空気を循環させるために必要なエネルギーを大幅に低減でき、省エネルギー性をより向上できる。
さらに、データセンタ10では、吹出口27のそれぞれに空調室13に空調空気を吹き出すためのファン43を設け、空調機30として、ファンを有さないファンレスの空調機を用いている。吹出口27のそれぞれにファン43を設けることにより、ラック12内の発熱量に応じて、各ラック12に対する空調空気の供給量を個別に調整することが可能となり、例えば、発熱量の少ないラック12に対しては空調空気の供給量を減らすなどの対応が可能となるので、各ラック12に対する冷却効果を十分に維持しつつ、省エネルギー性をより向上させることが可能となる。
さらにまた、データセンタ10では、熱気通路32に、排気口26から回収した空気を空調機30側に送風するための補助ファン44を設けているため、熱気通路32内に柱や梁が突出している場合でも、排気口26から回収した空気の一部が熱気通路32内に滞留してしまうことを抑制できる。
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。
図5,6に示すデータセンタ71は、図1〜4で説明したデータセンタ10において、空調室13内にホットゾーン24を複数(ここでは3つ)区画し、天井裏空間31に、ホットゾーン24に対応した複数(ここでは3つ)の熱気通路32を区画形成し、各熱気通路32を熱気ヘッダ部34に接続するようにしたものである。
データセンタ71では、ホットゾーン24に挟まれた空調室13の天井20には、ラック列15における2台のラック12ごと(空調室13を挟んで対向配置された4台のラック12ごと)に共通の1つの吹出口27を形成し、合計7つの吹出口27を、ラック列15におけるラック12の配列方向に整列して形成した。
データセンタ71では、各吹出口27の列と各排気口26の列とに対応して、天井裏空間31に熱気通路32と空調空気通路33とが交互に区画形成される。各熱気通路32は、共通の熱気ヘッダ部34に接続され、各空調空気通路33は、共通の空調空気ヘッダ部35に接続される。
また、データセンタ71では、3つのホットゾーン24に対応して、3台の空調機30を備えている。各空調機30は、その吸込口が、側壁28に設けられた熱気吸込開口40を介して共通の熱気ヘッダ部34に接続され、その空調空気吹出口が、側壁28に設けられた空調空気吹出開口41を介して共通の空調空気ヘッダ部35に接続されている。
データセンタ71によれば、空調室13内にホットゾーン24を複数区画した場合であっても、各ホットゾーン24からの空気を熱気ヘッダ部34に集合させ、各空調機30に分配して冷却させることができ、かつ、各空調機30からの空調空気を、空調空気ヘッダ部35に集合させ、各空調空気通路33に分配して吹出口27から空調室13内に吹き出すことができる。
なお、ここでは空調機30を3台備える場合を説明したが、空調機30の台数はこれに限定されるものではない。また、3台の空調機30を備える場合でも、全ての空調機30を常に稼働させる必要はなく、空調室13内に配置されたラック12での発熱量が少ない場合などは、1台または2台のみの空調機30を稼働させればよい。つまり、データセンタ71によれば、空調室13内に配置されたラック12での発熱量に応じて稼働させる空調機30の台数を調節することが可能となり、省エネルギー性をより向上させることが可能である。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、ラック列15のラック12の配列方向において2台のラック12ごとに排気口26と吹出口27を形成する場合を説明したが、排気口26と吹出口27を形成する間隔はこれに限定されない。
また、上記実施の形態では、空調機30としてファンレスの空調機を用いる場合を説明したが、ファンを有する空調機を用いても問題ない。
さらに、上記実施の形態では、空調機30を、空調空気吹出口41が空調空気ヘッダ部35と同レベルとなるように設けたが、空調機30を、空調空気吹出口41が空調空気ヘッダ部35よりも低いレベルとなるように設けた場合であっても、当然ながら本発明の技術範囲に含まれる。
さらにまた、上記実施の形態では、ヘッダ部34,35をホットゾーン24の上方にかからないように区画形成したが、ヘッダ部34,35をホットゾーン24の上方にかかるように区画形成してもよい。また、空調空気ヘッダ部35に吹出口27を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、ヘッダ部34,35が空調機30側の天井裏空間に収まるように区画形成されていたが、天井裏空間からはみ出して、形成しても良い。
10 データセンタ
11 電子機器
12 ラック
13 空調室
14 床面
15 ラック列
20 天井
21 パネル
23 パーティション
24 ホットゾーン
26 排気口
27 吹出口
30 空調機
31 天井裏空間
32 熱気通路
33 空調空気通路
34 熱気ヘッダ部
35 空調空気ヘッダ部

Claims (6)

  1. 少なくとも、空調室と、該空調室の床面上にサーバなどの電子機器を多段に収容するラックを複数台左右方向に並べ形成されたラック列と、前記ラック内に収容された電子機器で発生する熱を除去すべく前記空調室内を空調する空調機とを備え、
    前記ラック列の背面同士を間隔をおいて向かい合わせて前記空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の端部側に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、両ラック列の前縁上部に天井に延びるパーティションを設けて、前記空調室内にホットゾーンを区画し、そのホットゾーン内の天井にホットゾーンの熱を排気する排気口を形成すると共に、前記ホットゾーンの外部であって前記両ラック列の前方の天井に前記空調機からの空調空気を吹き出す吹出口をそれぞれ形成し、該吹出口から吹き出した空調空気をラック列の前面から背面に通してホットゾーンに導入するようにしたデータセンタにおいて、
    前記排気口は、前記ホットゾーンと前記空調室の天井の上方空間である天井裏空間とを連通するように形成され、
    前記吹出口は、前記空調室と前記天井裏空間とを連通するように形成され、
    前記天井裏空間には、
    前記排気口から回収した空気を前記空調機に導く熱気通路と、
    前記熱気通路を挟むように区画され、前記空調機からの空調空気を前記吹出口に導く複数の空調空気通路と、が区画形成され、
    前記熱気通路及び前記複数の空調空気通路の前記空調機側には、
    前記天井裏空間を上下に区画して、
    前記熱気通路が接続され、前記熱気通路からの空気を前記空調機に導く熱気ヘッダ部と、
    前記熱気ヘッダ部の下方であって、前記複数の空調空気通路が接続され、前記空調機からの空調空気を前記複数の空調空気通路に分配する空調空気ヘッダ部と、が区画形成される
    ことを特徴とするデータセンタ。
  2. 前記空調室内に、前記ホットゾーンを複数区画し、
    前記天井裏空間に、複数の前記ホットゾーンに対応した複数の前記熱気通路を区画形成すると共に、当該複数の熱気通路を前記熱気ヘッダ部に接続するようにした
    請求項1記載のデータセンタ。
  3. 前記空調室の天井は、断熱構造の天井材からなり、
    前記熱気通路と、前記空調空気通路と、前記熱気ヘッダ部と、前記空調空気ヘッダ部とは、断熱構造の仕切板を用いて区画形成される
    請求項1または2記載のデータセンタ。
  4. 前記空調機は、その空調空気吹出口が前記空調空気ヘッダ部と同レベルとなるように設けられる請求項1〜3いずれかに記載のデータセンタ。
  5. 前記吹出口のそれぞれに前記空調室に空調空気を吹き出すためのファンを設け、
    前記空調機として、ファンを有さないファンレスの空調機を用いるようにした
    請求項1〜4いずれかに記載のデータセンタ。
  6. 前記熱気通路には、前記排気口から回収した空気を前記空調機側に送風するための補助ファンが設けられる請求項1〜5いずれかに記載のデータセンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015069303A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 ビッグローブ株式会社 空調システム及び空調空間遮蔽構造
CN111321992A (zh) * 2020-02-27 2020-06-23 江苏易诺威建筑科技有限公司 一种基于物联网的无格栅式地铁屏蔽门气候转换装置

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