JP2012017593A - 橋枕木測定器 - Google Patents

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稔 本田
Tokuhide Yoshida
得英 吉田
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Abstract

【課題】簡易且つ安全な作業による測定が可能であって、且つ、測定誤差の少ない橋枕木測定器を提供する。
【解決手段】本発明に係る橋枕木測定器10は、一対のレール50,51の頭頂面502の間に架け渡されて設置されるベース部11と、該ベース部11からレール高さ方向下方側に突出して、一方の頭側面501に係止される係止部504と、ベース部11に対してレール幅方向にスライド可能に設けられた幅方向スライド部13と、該レール幅方向スライド部13に対してレール高さ方向にスライド可能に設けられた高さ方向スライド部14と、該高さ方向スライド部14に設けられ、レール50及びその下方に設けられた構造物に対して当接可能とされた測定子15と、を備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁のレールの下に設置された橋枕木の交換に際し、レール及びその下方に設けられた構造物の測定に用いられる橋枕木測定器に関するものである。
橋梁のレールの下に設置された橋枕木を交換する場合、交換すべき橋枕木の種別を確認するために、橋枕木自体の形状や、橋枕木と周囲の構造物との位置関係を事前に測定する必要がある。具体的には、橋梁においては、橋桁の上にパッキン板を介して橋枕木が設置され、この橋枕木の上にレールが敷設される(例えば、特許文献1参照)ため、橋枕木とこれらレールや橋桁との位置関係を測定する必要がある。従来、この測定は、測定員がノギスや曲尺や巻尺等の複数の測定器を使用して行っていた(例えば特許文献1を参照)。
特開2006−200236号公報
しかし、従来の橋枕木の測定方法によれば、複数の測定器を使用するため作業が煩雑であるとともに、レールの下を覗き込むような姿勢で測定器の目盛りを離れた位置から読む場合もあり、測定者の違いによる読み取り誤差が生じやすいという問題があった。また、橋枕木の測定作業は、橋梁の上という高所で行われるため、測定者にとって安全な作業であることが好ましい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、簡易且つ安全な作業による測定が可能であって、且つ、測定誤差の少ない橋枕木測定器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る橋枕木測定器は、橋梁に敷設された一対のレールの頭頂面の間に架け渡されて設置されるベース部と、該ベース部からレール高さ方向下方側に突出して、前記一対のレールの少なくとも一方の頭側面に係止される係止部と、前記ベース部に対してレール幅方向にスライド可能に設けられた幅方向スライド部と、該レール幅方向スライド部に対してレール高さ方向にスライド可能に設けられた高さ方向スライド部と、該高さ方向スライド部に設けられ、前記幅方向スライド部と前記高さ方向スライド部とのスライドに応じて、前記レール及びその下方に設けられた構造物に対して当接可能とされた測定子と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、橋枕木自体の形状や、橋枕木と周囲の構造物との位置関係を測定する場合、まず橋枕木測定器を一対のレールの上に設置する。すなわち、そのベース部をレールの頭頂面の間に架け渡して設置し、その係止部をレールの頭側面に係止させることにより、ベース部をレール幅方向へ位置決めする。そして、被測定物であるレールやその下方に設けられた構造物までの離間距離を測定する。すなわち、幅方向スライド部をベース部に対してレール幅方向へスライドさせるとともに、高さ方向スライド部を幅方向スライド部に対してレール高さ方向へスライドさせることにより、高さ方向スライド部に設けられた測定子を被測定物に当接させる。これにより、レールの頭側面から被測定物までのレール幅方向への離間距離を測定することができるとともに、レールの頭頂面から被測定物までのレール高さ方向への離間距離を測定することができる。
また、本発明に係る橋枕木測定器は、前記構造物が、前記レールの下方に設けられた橋枕木または橋桁であって、前記測定子が、前記高さ方向スライド部からレール幅方向に突出して設けられたことを特徴とする。
このような構成によれば、高さ方向スライド部からレール幅方向に突出した測定子を、レールや橋枕木や橋桁に対して、上方から、下方から、または側方から当接させることができる。
また、本発明に係る橋枕木測定器は、前記ベース部が、絶縁体からなることを特徴とする。
このような構成によれば、一対のレールが通電された状態であっても、レールの間に架け渡されたベース部によってレール間が短絡されることはなく、ベース部には電流が流れない。従って、測定者がベース部に触れても感電することがない。
また、本発明に係る橋枕木測定器は、前記高さ方向スライド部が自重によってレール高さ方向下方へスライドすることを阻止するスライド阻止手段を更に備えることを特徴とする。
このような構成によれば、高さ方向スライド部が自重によってレール高さ方向下方へスライドすることがスライド阻止手段によって阻止されるので、測定子がレールやその下方に設けられた構造物に衝突して破損することを防止することができる。
また、本発明に係る橋枕木測定器は、前記測定子が、前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向へ相対移動可能に設けられるとともに、前記高さ方向スライド部に、前記測定子を前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向下方側へ付勢する付勢手段が設けられたことを特徴とする。
前記測定子が、前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向へ相対移動可能に設けられるとともに、前記測定子を前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向下方側へ付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、測定子は、レールや構造物への当接時に衝撃を受けると、付勢手段の付勢力に抗し、外力の作用を受けない時の初期位置からレール高さ方向上方へ移動する。これにより、前記衝撃が緩和されるので、衝撃による測定子の破損を防止することができる。また、測定子をレールや構造部から離間させると、付勢手段の付勢力を受けた測定子は、初期位置へと自動的に復帰する。
また、本発明に係る橋枕木測定器は、前記高さ方向スライド部が、前記幅方向スライド部に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする。
このような構成によれば、高さ方向スライド部を幅方向スライド部から取り外すことにより、橋枕木測定器を全体としてコンパクト化することができる。これにより、橋枕木測定器を現場に搬入する際、または現場から搬出する際、高さ方向スライド部を幅方向スライド部から取り外すことにより、容易な持ち運びが可能となる。
本発明に係る橋枕木測定器によれば、1つの測定器を使用することによって、橋枕木自体の形状や周囲の構造物との位置関係を測定することができるので、測定作業を簡略化することができる。
また、高い精度で成形されたレールの頭頂面及び頭側面を基準として橋枕木測定器を設置し、無理な姿勢を取ることなく測定結果を確認することができるので、測定者の違いによる読み取り誤差が生じにくく、また測定者が負う体の負担も小さい。
更に、一対のレールの間に設けられた歩道の上に位置した状態で、全ての測定作業を行うことができるので、測定者が橋梁から墜落する事故を未然に防止することができる。
本発明の実施形態に係る橋枕木測定器の外観を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係る橋枕木測定器の外観を示す概略平面図である。 橋枕木及び周囲の構造物を示す概略斜視図である。 橋枕木及び周囲の構造物を示す概略断面図である。 橋枕木測定器を用いて第1の測定項目を測定する手順の説明図である。 橋枕木測定器を用いて第2の測定項目を測定する手順の説明図である。 橋枕木測定器を用いて第3の測定項目を測定する手順の説明図である。 橋枕木測定器を用いて第4の測定項目を測定する手順の説明図である。 橋枕木測定器を用いて第5の測定項目を測定する手順の説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施形態に係る橋枕木測定器の構成について説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る橋枕木測定器10の外観を示す図であり、図1は一対のレール50,51の上に設置された状態を示す概略正面図、図2は概略平面図である。橋枕木測定器10は、図1及び図2に示すように、レール幅方向に延びる長尺なベース部11と、このベース部11の底面からレール高さ方向下方側へ突出して設けられた係止部12と、ベース部11の上に設けられてレール幅方向に延びる幅方向スライド部13と、この幅方向スライド部13のレール幅方向一端部に設けられてレール高さ方向に延びる高さ方向スライド部14と、この高さ方向スライド部14のレール高さ方向下端に設けられた測定子15と、幅方向スライド部13のレール幅方向一端部に設けられたスプリングバランサー16(スライド阻止手段)と、高さ方向スライド部14の内部に収容されたコイルバネ17(付勢手段)と、を備えるものである。
ベース部11は、橋梁に敷設された一対のレール50,51の上に設置されるものである。このベース部11は、図1及び図2に示すように、絶縁体からなるベース部本体110と、このベース部本体110の上面に設けられた持ち運び用の把持具111と、ベース部本体110の側面に設けられてベース部本体110に対する幅方向スライド部13の相対位置を固定する位置固定ネジ112と、ベース部本体110の側面に表示された目盛り指示部113と、を有している。尚、ベース部本体110の形状、及びベース部本体110において把持具111や位置固定ネジ112や目盛り指示部113を設ける位置は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。
係止部12は、一方のレール50に係止されることによってベース部11をレール50,51に対して位置決めするためのものである。この係止部12は、図1に示すように、絶縁体からなる略円柱形状の部材であって、ベース部本体110の下面から略90°の角度をなしてレール高さ方向下方側へ突出している。また、図2に示すように、ベース部本体110には、レール幅方向に略直交する方向に所定間隔で2個の係止部12が設けられている。尚、係止部12の材質、形状、位置、個数等は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。
幅方向スライド部13は、図1に示されるレール50の頭側面501から被測定物までのレール幅方向への離間距離を測定するためのものである。この幅方向スライド部13は、前記ベース部本体110の半分程度の長さを有するスライド部本体130と、このスライド部本体130のスライド幅方向一端に設けられた接続板131と、スライド部本体130の側面にレール幅方向に沿って設けられた幅方向目盛り板132と、スライド部本体130の側面に設けられてスライド部本体130に対する高さ方向スライド部14の相対位置を固定する位置固定ネジ133と、を有している。
このように構成される幅方向スライド部13は、そのスライド部本体130が、ベース部11のベース部本体110の上に、レール幅方向に沿ってスライド可能に設けられている。そして、このスライド部本体130のスライドに伴って、その側面に設けられた幅方向目盛り板132において、ベース部11の目盛り指示部113によって指示される位置が変化するようになっている。
尚、スライド部本体130の形状、及びスライド部本体130において幅方向目盛り板132や位置固定ネジ133を設ける位置は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。
高さ方向スライド部14は、図1に示されるレール50の頭頂面502から被測定物までのレール高さ方向への離間距離を測定するためのものである。この高さ方向スライド部14は、レール高さ方向下端に中空のバネ収容部140が設けられたスライド部本体141と、このスライド部本体141をスライド可能に支持する接続板142と、この接続板142に表示された目盛り指示部143と、スライド部本体141にレール高さ方向に沿って設けられた高さ方向目盛り板144と、を有している。そして、この高さ方向スライド部14のバネ収容部140の内部に、前記コイルバネ17が収容されている。
このように構成される高さ方向スライド部14は、その接続板142が、幅方向スライド部13の接続板131に接合されて接続ネジ52によって固定されている。これにより、接続板142によってスライド可能に支持されたスライド部本体141が、レール高さ方向に沿ってスライドする。そして、このスライド部本体141のスライドに伴って、高さ方向目盛り板144において、目盛り指示部143によって指示される位置が変化するようになっている。また、図に詳細は示さないが、この接続ネジ52を緩めることにより、高さ方向スライド部14のスライド部本体141を、幅方向スライド部13のスライド部本体130から取り外すことが可能となっている。
尚、スライド部本体141の形状、及びスライド部本体141において高さ方向目盛り板144を設ける位置は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。また、本実施形態では、本発明に係る付勢手段としてコイルバネ17を用いたが、これに代えて板バネや、その他の弾性部材を用いてもよい。
測定子15は、被測定物に当接することによって、幅方向スライド部13のレール幅方向へのスライド範囲、及び高さ方向スライド部14のレール高さ方向へのスライド範囲を定めるものである。この測定子15は、図1に示すように、レール高さ方向へ延び、高さ方向スライド部14のバネ収容部140の内部に没入可能にまたは内部から突出可能に設けられた出没片151と、この出没片151の先端からレール幅方向へ延び、被測定物に当接可能とされた当接片152と、を有するものである。
このように構成される測定子15は、その出没片151の一端側が、高さ方向スライド部14のバネ収容部140に収容されたコイルバネ17に対して当接されている。これにより、測定子15は、その当接片152が被測定物に当接することによって外力の作用を受けると、その外力の作用方向に応じて、その出没片151がバネ収容部140に没入してコイルバネ17を圧縮させ、またはその出没片151がバネ収容部140から突出してコイルバネ17が伸張する。
スプリングバランサー16は、高さ方向スライド部14が自重によってレール高さ方向下方へスライドすることを阻止するためのものである。このスプリングバランサー16は、図に詳細は示さないが、その内部にスプリングが収容され、このスプリングに一端が接続されたワイヤーの他端が、高さ方向スライド部14に接続されることによって構成されている。そして、このような構成によれば、高さ方向スライド部14に外力が作用せず、ワイヤーに作用する張力が高さ方向スライド部14の自重だけであってスプリングの引っ張り力の大きさを越えない間は、スプリングによってワイヤーが巻き上げられることにより、高さ方向スライド部14は上方へ引き上げられた状態である。一方、高さ方向スライド部14に外力が作用し、ワイヤーに作用する張力がスプリングの引っ張り力の大きさを越えると、スプリングの引っ張り力に抗して、高さ方向スライド部14がレール高さ方向下方へスライドする。これによって、高さ方向スライド部14が、何らかの衝撃等によって不用意に動いてしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態に係る橋枕木測定器10を用いた橋枕木自体の測定、または橋枕木と周囲の構造物との位置関係の測定について、その測定手順及び作用効果を説明する。ここで、図3は、橋枕木53及び周囲の構造物を示す概略斜視図である。橋梁1には、河川を横切る方向へ延びるように橋桁54が設けられ、この橋桁54の上に所定間隔で、略直交する方向へ延びる複数の橋枕木53が、パッキン板55を介してそれぞれ設置される。そして、この橋枕木53の上に、一対のレール50,51(レール51は不図示)が、橋枕木53に対して略直交する方向へ延びるようにそれぞれ敷設される。
ここで、図4は、この橋枕木53及び周囲の構造物を示す概略断面図である。本実施形態では、橋枕木53の交換に先立ち、次の5つの項目について橋枕木測定器10を用いた測定を行い、その測定結果に基づいて橋枕木53の種別等を決定する。第1の測定項目は、レール50の頭側面501からレール50の底部側面503までのレール幅方向への離間距離L1である。第2の測定項目は、レール50の頭側面501から橋桁54の側面541までのレール幅方向への離間距離L2である。第3の測定項目は、レール50の頭頂面502から橋枕木53の上面531までのレール高さ方向への離間距離L3である。第4の測定項目は、レール50の頭頂面502から橋桁54の上面542までのレール高さ方向への離間距離L4である。第5の測定項目は、レール50の頭頂面502から橋桁54の下面543までのレール高さ方向への離間距離L5である。尚、測定項目は本実施形態の5つに限定されず、レール50,51や橋桁54の他の部位からレール50,51までの離間距離、或いは他の構造物からレール50,51までの離間距離を測定してもよい。
まず、第1の測定項目、すなわちレール50の頭側面501からレール50の底部側面503までのレール幅方向への離間距離L1の測定について説明する。本項目の測定に際しては、測定者はまず、橋梁1に敷設された一対のレール50,51の上に橋枕木測定器10を設置する。すなわち測定者は、図5に示すように、橋枕木測定器10のベース部11を、一対のレール50,51の頭頂面502の間に架け渡すようにして配置する。そして、ベース部11の底面から突出した2個の係止部12を、レール50の頭側面501に、より詳細にはレール幅方向に沿って内側に位置する方の頭側面501に対してそれぞれ係止させる。これにより、橋枕木測定器10は、一対のレール50,51の上でレール幅方向へ位置決めされるとともに、水平面内での回転が抑制される。また、ベース部11を構成するベース部本体110は、前述のように絶縁体からなるため、レール50,51が通電された状態であっても、ベース部本体110によってレール50,51間が短絡されることはない。従って、測定者がベース部本体110に触れても感電の恐れはない。
尚、本実施形態では、レール50におけるレール幅方向内側の頭側面501に係止部12を係止させたが、これに代えて、レール50におけるレール幅方向外側の頭側面504に係止部12を係止させてもよい。また、本実施形態では、レール50,51のうち一方のレール50だけに係止部12を係止させたが、これに代えてまたはこれと共に、他方のレール51に係止部12を係止させてもよい。
次に、測定者は、橋枕木測定器10の測定子15を、被測定物における所定の部位に当接させる。すなわち測定者は、幅方向スライド部13をレール幅方向へ適宜スライドさせるとともに、高さ方向スライド部14をレール高さ方向へ適宜スライドさせることにより、測定子15をレール50の底部側面503に当接させる。より詳細には、測定子15を構成する当接片152のレール幅方向先端を、レール50の底部におけるレール幅方向外側へ突出した部分に当接させる。
尚、この時、当接片152にはレール高さ方向への外力は作用しないため、測定子15を構成する出没片151は、コイルバネ17の付勢力を受けることにより、高さ方向スライド部14のバネ収容部140から突出した状態となっている。
最後に、測定者は、測定結果を読み取る。すなわち測定者は、測定子15をレール50の底部側面503に当接させた状態で、位置固定ネジ112と位置固定ネジ133とをそれぞれ締め付けることにより、幅方向スライド部13及び高さ方向スライド部14の位置をそれぞれ固定する。そして、測定者は、幅方向スライド部13の幅方向目盛り板132において、ベース部11の目盛り指示部113が指し示す位置を読み取る。これにより、レール50の頭側面501からレール50の底部側面503までのレール幅方向への離間距離L1を測定することができる。
このように、橋枕木測定器10だけを使用することによって、レール50頭側面501からレール50の底部側面503までのレール幅方向への離間距離L1を測定することができるので、複数の測定機器を使用する場合と比較すると、測定作業を簡略化することができる。
また、高い精度で成形されたレール50の頭頂面502または頭側面501を基準として橋枕木測定器10を設置し、頭側面501を基準位置とした離間距離L1を測定するので、測定機器の設置の仕方等に起因した誤差が生じにくい。更に、測定者は、無理な姿勢を取ることなく、幅方向スライド部13の側面に設けられた幅方向目盛り板132を読み取るだけで測定結果を確認することができるので、測定者の違いによる読み取り誤差が生じにくく、また測定者が負う体の負担も小さい。
更に、一対のレール50,51の間に設けられた歩道(不図示)の上に位置した状態で、橋枕木測定器10の設置から測定結果の読み取りまでの全ての作業を行うことができるので、測定者が橋梁1から墜落する事故を未然に防止することができる。
次に、第2の測定項目、すなわちレール50の頭側面501から橋桁54の側面541までのレール幅方向への離間距離L2の測定について説明する。本項目の測定に際しては、第1の測定項目と比較すると、橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程だけが異なっている。尚、橋枕木測定器10を一対のレール50,51の上に設置する工程、及び測定結果を読み取る工程、及び各工程の作用効果に関しては、第1の測定項目と同じであるため、ここでは説明を省略する。
橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程では、測定者は、図6に示すように、幅方向スライド部13をレール幅方向へ適宜スライドさせるとともに、高さ方向スライド部14をレール高さ方向へ適宜スライドさせることにより、測定子15を橋桁54の側面541に当接させる。より詳細には、測定子15を構成する当接片152のレール幅方向先端を、橋桁54のフランジ部544のレール幅方向外側面に当接させる。
尚、この時、当接片152にはレール高さ方向への外力は作用しないため、測定子15を構成する出没片151は、コイルバネ17の付勢力を受けることにより、高さ方向スライド部14のバネ収容部140から突出した状態となっている。
次に、第3の測定項目、すなわちレール50の頭頂面502から橋枕木53の上面531までのレール高さ方向への離間距離L3の測定について説明する。本項目の測定に際しては、第1の測定項目と比較すると、橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程、及び測定結果を読み取る工程が、それぞれ異なっている。
尚、橋枕木53を一対のレール50,51の上に設置する工程、及び各工程の作用効果に関しては、第1の測定項目と同じであるため、ここでは説明を省略する。
橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程では、測定者は、図7に示すように、幅方向スライド部13をレール幅方向へ適宜スライドさせるとともに、高さ方向スライド部14をレール高さ方向へ適宜スライドさせることにより、測定子15を橋枕木53の上面531に押し付ける。より詳細には、測定子15を構成する当接片152のレール高さ方向下面を、橋枕木53の上面531に押し付ける。そうすると、当接片152が橋枕木53からレール高さ方向上向きの押圧力を受けるため、測定子15を構成する出没片151は、コイルバネ17の付勢力に抗し、高さ方向スライド部14のバネ収容部140の内部に没入する。これにより、当接片152がバネ収容部140に当接した状態となる。
また、測定結果を読み取る工程では、測定者は、測定子15を橋枕木53の上面531に当接させた状態で、位置固定ネジ112と位置固定ネジ133とをそれぞれ締め付けることにより、幅方向スライド部13及び高さ方向スライド部14の位置をそれぞれ固定する。そして、測定者は、高さ方向スライド部14の高さ方向目盛り板144において、目盛り指示部143が指し示す位置を読み取る。これにより、レール50の頭頂面502から橋枕木53の上面531までのレール高さ方向への離間距離L3を測定することができる。
次に、第4の測定項目、すなわちレール50の頭頂面502から橋桁54の上面542までのレール高さ方向への離間距離L4の測定について説明する。本項目の測定に際しては、第3の測定項目と比較すると、橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程だけが異なっている。尚、橋枕木測定器10を一対のレール50,51の上に設置する工程、及び測定結果を読み取る工程、及び各工程の作用効果に関しては、第3の測定項目と同じであるため、ここでは説明を省略する。
橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程では、測定者は、図8に示すように、幅方向スライド部13をレール幅方向へ適宜スライドさせるとともに、高さ方向スライド部14をレール高さ方向へ適宜スライドさせることにより、測定子15を橋桁54の上面542に押し付ける。より詳細には、測定子15を構成する当接片152のレール高さ方向下面を、橋桁54の上面542に押し付ける。そうすると、当接片152が橋枕木53からレール高さ方向上向きの押圧力を受けるため、測定子15を構成する出没片151は、コイルバネ17の付勢力に抗し、高さ方向スライド部14のバネ収容部140の内部に没入する。これにより、当接片152がバネ収容部140に当接した状態となる。
次に、第5の測定項目、すなわちレール50の頭頂面502から橋桁54の下面543までのレール高さ方向への離間距離L5の測定について説明する。本項目の測定に際しても、第3の測定項目と比較すると、橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程だけが異なっている。尚、橋枕木測定器10を一対のレール50,51の上に設置する工程、及び測定結果を読み取る工程、及び各工程の作用効果に関しては、第3の測定項目と同じであるため、ここでは説明を省略する。
橋枕木測定器10の測定子15を被測定物における所定の部位に当接させる工程では、測定者は、図9に示すように、幅方向スライド部13をレール幅方向へ適宜スライドさせるとともに、高さ方向スライド部14をレール高さ方向へ適宜スライドさせることにより、測定子15を橋桁54の下面543に当接させる。より詳細には、測定子15を構成する当接片152のレール幅方向先端部を、橋桁54のフランジ部544の下角部に係止させ、高さ方向スライド部14を上方へ引き上げることにより、当接片152を橋桁54のフランジ部544の下面543に押し付ける。
尚、この時、当接片152が橋枕木53からレール高さ方向下向きの押圧力を受けるため、測定子15を構成する出没片151は、高さ方向スライド部14のバネ収容部140から突出した状態となっている。
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは測定手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 橋梁
10 橋枕木測定器
11 ベース部
12 係止部
13 幅方向スライド部
14 高さ方向スライド部
15 測定子
16 スプリングバランサー
50 レール
51 レール
52 接続ネジ
53 橋枕木
54 橋桁
55 パッキン板
110 ベース部本体
111 把持具
112 位置固定ネジ
113 目盛り指示部
130 スライド部本体
131 接続板
132 幅方向目盛り板
133 位置固定ネジ
140 バネ収容部
141 スライド部本体
142 接続板
143 目盛り指示部
144 高さ方向目盛り板
145 コイルバネ
151 出没片
152 当接片
501 頭側面
502 頭頂面
503 底部側面
504 係止部
531 上面
541 側面
542 上面
543 下面
544 フランジ部
L1 離間距離
L2 離間距離
L3 離間距離
L4 離間距離
L5 離間距離

Claims (6)

  1. 橋梁に敷設された一対のレールの頭頂面の間に架け渡されて設置されるベース部と、
    該ベース部からレール高さ方向下方側に突出して、前記一対のレールの少なくとも一方の頭側面に係止される係止部と、
    前記ベース部に対してレール幅方向にスライド可能に設けられた幅方向スライド部と、
    該レール幅方向スライド部に対してレール高さ方向にスライド可能に設けられた高さ方向スライド部と、
    該高さ方向スライド部に設けられ、前記幅方向スライド部と前記高さ方向スライド部とのスライドに応じて、前記レール及びその下方に設けられた構造物に対して当接可能とされた測定子と、
    を備えることを特徴とする橋枕木測定器。
  2. 前記構造物が、前記レールの下方に設けられた橋枕木または橋桁であって、
    前記測定子が、前記高さ方向スライド部からレール幅方向に突出して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の橋枕木測定器。
  3. 前記ベース部が、絶縁体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の橋枕木測定器。
  4. 前記高さ方向スライド部が自重によってレール高さ方向下方へスライドすることを阻止するスライド阻止手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の橋枕木測定器。
  5. 前記測定子が、前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向へ相対移動可能に設けられるとともに、前記測定子を前記高さ方向スライド部に対してレール高さ方向下方側へ付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の橋枕木測定器。
  6. 前記高さ方向スライド部が、前記幅方向スライド部に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の橋枕木測定器。
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