JP2012015314A - Cis系膜の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成膜後におけるセレンの脱離を大幅に抑制し、かつ、高い生産効率でCIS系膜を成膜できるCIS系膜の製造方法を提供する。
【解決手段】ロール状に巻回してなる基板ロール12から長尺基板を引き出して、長手方向に搬送しつつ、前記基板の温度を500℃以上にしてCIS系膜を成膜し、その後、接触式の冷却手段50,52によって、1〜360秒の冷却時間で前記基板を210℃以下まで冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池に利用されるCIS系膜の製造方法に関し、詳しくは、成膜した後のSeの脱離を抑制した高品質なCIS系膜を、効率よく高い生産性で製造することができるCIS系膜の製造方法に関する。
従来、太陽電池においては、バルクの単結晶Siまたは多結晶Si、あるいは薄膜のアモルファスSiを用いたSi系太陽電池が主流であったが、近年では、Siに依存しない化合物半導体系太陽電池の研究開発が行われている。
化合物半導体系の太陽電池としては、GaAs系等のバルク系と、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなるCIS(Cu−In−Se)やCIGS(Cu−In−Ga−Se)などのCIS系とが知られている。CIS系の化合物半導体は、光吸収率が高く、高い光電変換効率が報告されている。
ここで、CIS系の化合物半導体は、高温で成膜する方が高い光電変換効率が得られることが知られている。そのため、太陽電池において、光吸収層(光電変換層)としてCIS系膜を用いる際には、500℃以上の高温で成膜を行うのが通常である。
ところが、このような高温でCIS系膜を成膜すると、基板(膜)が冷却するまでの間に、再蒸発などによって、沸点が低いSe(および/またはS))が膜から脱離してしまう。その結果、膜中のSe不足によるpn接合の形成不足や、膜の欠陥等が生じて、十分な光電変換性能を有する光吸収層が得られないという問題が有る。
このような問題を解決するために、各種の検討が行われている。
例えば、特許文献1には、CIS系膜(カルコパイライト型三元化合物膜)を光吸収層として利用する薄膜太陽電池の製造において、CIS系膜を成膜した後、Se(あるいはS)を含む雰囲気中で基板の冷却を行うことにより、冷却中に膜中から脱離したSeを補給することが記載されている。
また、特許文献2には、真空蒸着によるCIS系膜の成膜において、成膜チャンバ内で基板を所定方向に搬送する搬送手段と、成膜チャンバ内を上流側の第1区間と下流側の第2区間とに分割する仕切板と、基板を裏面から加熱する、基板搬送方向で温度調整が可能なヒータとを用いることが記載されている。
このCIS系膜の成膜では、第1区間では、ヒータによって基板を400〜1000℃に加熱して、SeやCu等の多元同時蒸着によってCIS系膜を成膜し、第2区間では、Seのみを蒸発しつつ、ヒータの温度をSeの融点+150℃以下の温度として、基板を冷却することにより、冷却中にCIS系膜から脱離したSeを補給する。
特開平6−120545号公報 特開2006−307278号公報
このように、高温でのCIS系膜の成膜を行った後、基板の冷却空間内をSe蒸気雰囲気とすることにより、冷却中に脱離したSeを補給して、良好な光電変換性能を有するCIS系膜を製造することができる。
しかしながら、このような従来のCIS系膜の製造方法では、CIS膜の成膜を終了した後に、Seの脱離が生じない所定の温度まで基板を冷却するのに時間がかかり、生産速度が遅く、生産効率が悪いという問題点がある。
また、冷却中にCIS系膜内に十分なSeを供給するためには、基板を、Seの脱離が生じない所定の温度まで冷却するまでの間、連続的に、Seを供給し続ける必要があるため、Seの供給量が非常に多くなってしまい、材料コストも高くなってしまうという問題もある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、CIS膜やCIGS膜等のCIS系膜を成膜した後、冷却の際に生じるSeの脱離を大幅に抑制することができ、しかも、早い生産速度で、良好な生産効率でCIS系膜を製造することができる、CIS系膜の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のCIS系膜の製造方法は、長尺な基板を長手方向に搬送しつつ、前記基板の温度を500℃以上にしてCIS系膜を成膜し、その後、接触式の冷却手段によって、前記基板を1〜360秒の冷却時間で210℃以下まで冷却することを特徴とするCIS系膜の製造方法を提供する。
このような本発明のCIS系膜の製造方法において、前記冷却手段は、前記基板のCIS系膜非成膜面に接触して冷却を行うのが好ましい。
また、前記基板をロール状に巻回してなる基板ロールから基板を引き出して、前記成膜および冷却を行い、冷却済みの基板を、再度、ロール状に巻回するのが好ましい。
また、前記基板が、金属製の基材と、この基材の表面に設けられたアルミニウム層と、このアルミニウム層の表面を陽極酸化してなる絶縁層とを有するのが好ましく、この際において、前記金属製の基材が、ステンレスであるのが好ましい。
また、前記冷却手段によって前記基板を210℃まで冷却するのに、5秒以上の冷却時間をかけるのが好ましい。
また、前記冷却手段による冷却中に前記基板の温度を検出し、この温度検出結果に応じて、前記冷却手段による基板の冷却を制御するのが好ましい。
また、前記冷却手段との接触によって搬送経路を上方に向けて屈曲させるように、前記基板の搬送経路が設定されるのが好ましい。
また、前記CIS系膜の成膜と、その後の前記基板の冷却とを、同じ室内で行うのが好ましく、もしくは、前記CIS系膜の成膜と、その後の前記基板の冷却とを、別の室内で行うのが好ましく、この際において、前記CIS膜を成膜する成膜室と、成膜後の基板の冷却を行う冷却室との間に、バッファ室を有するのも好ましい。
このような本発明の製造方法においては、CIS系膜を成膜する成膜基板として、長尺な基板を用い、基板を長手方向に搬送しつつ、CIS系膜の成膜を行い、その後、基板に接触する冷却手段によって、基板の冷却を行う。
そのため、本発明の製造方法によれば、CIS系膜を成膜したのち、迅速に、基板の温度をSeの脱離が生じない所定温度(210℃以下)まで冷却できるので、冷却時間を大幅に短縮して、高い生産速度および生産効率でCIS系膜を製造できる。
また、成膜終了後、基板を迅速にSeの脱離が生じない温度まで冷却できるので、Seの脱離量を大幅に低減して、Seの脱離に起因ずる光電変換効率の低下等を低減した、高品質なCIS系膜を安定して製造することができる。
本発明のCIS系膜の製造方法の一例を実施する成膜装置の一例の概念図である。 (A)〜(C)は、本発明のCIS系膜の製造方法の別の例を説明するための概念図である。
以下、本発明のCIS系膜の製造方法について、添付の図面に示される好適例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明のCIS系膜の製造方法の一例を実施する成膜装置の一例を、概念的に示す。
この成膜装置10は、長尺な基板Z(ウエブ状の基板Z)を長手方向に搬送しつつ、500℃以上の基板温度でCIS膜やCIGS膜等のCIS系膜を成膜し、その後、所定の条件で冷却することにより、基板ZにCIS系膜を製造するものである。
図示例の成膜装置10は、長尺な基板Zをロール状に巻回してなる基板ロール12から基板を送り出して、長手方向に搬送しつつ成膜および冷却を行い、成膜済みの基板Zを、再度、巻取り軸14に巻き取ってロール状にする、いわゆる、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)による成膜装置である。
図示例において、成膜装置10は、真空チャンバ16内に形成される、供給室18と、予備加熱室19と、第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cの3つの成膜室を有する成膜ゾーン20と、冷却/巻取り室24とを有して構成される。
供給室18は、基板ロール12から基板Zを送り出して、予備加熱室19に搬送する室で、回転軸26と、ガイドローラ27aおよび27bと、真空排気手段28とを有して構成される。
基板ロール12は、回転軸26に装填される。基板ロール12が装填された回転軸26は、時計周りに回転することにより、基板ロール12に巻回された基板Zを長手方向(図中矢印a方向)に送り出す。
ガイドローラ27aおよび27bは、公知のガイドローラで、駆動ローラでも従動ローラでもよい。この点に関しては、後述するガイドローラも、全て同様である。
真空排気手段28は、供給室18内を所定の圧力に減圧するものである。
図示例の成膜装置10においては、真空排気手段28は、供給室18の圧力が、隣室の予備加熱室19と同じ圧力、もしくは、隣室の予備加熱室19よりも、若干、高い圧力となるように、供給室18を排気する。
真空排気手段28には、特に限定はなく、ターボポンプ、メカニカルブースターポンプ、ロータリーポンプ、ドライポンプなどの真空ポンプ、さらには、クライオコイル等の補助手段、到達真空度や排気量の調整手段等を利用する、真空成膜装置に用いられている公知の(真空)排気手段が、各種、利用可能である。
この点に関しては、後述する真空排気手段31、42および56も同様である。
基板ロール12から送り出された基板Zは、矢印a方向(長手方向)に搬送され、ガイドロール27aおよび27bに案内されて、供給室18と予備加熱室19とを分離する隔壁25に形成された搬入口25aから、予備加熱室19に搬送される。
本発明において、CIS系膜を成膜する基板Zには、特に限定はなく、CIS膜を成膜可能な各種の長尺なシート状物が、全て、利用可能である。
一例として、太陽電池の製造工程において、光吸収層(光電変換層)を形成される、可撓性を有する長尺なシート状物が例示される。具体的には、可撓性を有し、表面が絶縁性の長尺なシート状物に、Mo、Cr、Wなどからなる下部電極(下部電極層)を形成してなる基板Zが例示される。この基板Zは、下部電極と絶縁層との間に、Na2OやNa2Sなどのアルカリ金属を含む化合物を含有するアルカリ供給層を有してもよい。
好ましくは、金属製の基材の表面に、絶縁層を形成し、その上に下部電極(あるいはさらに、絶縁層と下部電極との間にアルカリ供給層)を形成してなる基板Zが例示される。中でも、特に、可撓性を有する金属製基材の表面に加圧接合や溶融メッキ等によってアルミニウム層を形成し、このアルミニウム層の表面(金属基材と逆側)を陽極酸化してなる絶縁層を有する積層体の上(絶縁層の表面)に、下部電極(同前)を形成してなる基板Zは、好適に例示される。
この基板Zにおいて、金属製の基材としては、オーステナイト系ステンレス鋼、炭素鋼、フェライト系ステンレス鋼、42インバー合金やコバール合金、36インバー合金、Ti等が、好適に例示される。中でも特に、ステンレス鋼は好適に例示される。
後に詳述するが、本発明の製造方法では、基板Zを500℃以上に加熱しつつCIS系膜を成膜し、その後、基板Zを1〜360秒で210℃以下まで急冷する。
ここで、金属製基材を有する基板Z、特に、金属製基材の表面にアルミニウム層および陽極酸化絶縁層を有する基板Zは、基板Zの熱膨張を金属製基材が支配する。上記の各金属、中でも特にステンレス鋼は、いずれもCISやCIGS等のCIS系膜(化合物)と、近似する熱膨張係数を有する。
そのため、このような基板Zを用いることにより、加熱や冷却による熱膨張に起因する割れや層剥離等の基板Zの損傷、成膜したCIS系膜の割れやヒビ等の損傷を好適に防止して、適正な製品を安定して製造することが可能になる。
前述のように、基板ロール12から送り出された基板Zは、供給室18から予備加熱室19に搬送される。
予備加熱室19は、CIS系膜を成膜される基板Zの予備加熱を行う室で、予備加熱手段29と、ガイドローラ30と、真空排気手段31とを有して構成される。
後に詳述するが、本発明の製造方法では、基板Zを500℃以上に加熱しつつ、CIS系膜を成膜する。予備加熱手段(プレヒータ)29は、成膜に先立って、CIS系膜の成膜に供される基板Zを、基板Zを裏面(非成膜面)から加熱することにより、基板Zの予備加熱を行うものである。
予備加熱手段29には、特に限定はなく、後述する加熱手段38と同様、所定の時間で目的とする温度まで基板Zを加熱可能なものであれば、公知のシート状物の加熱手段が、各種、利用可能である。
また、予備加熱手段29による基板Zの加熱温度にも特に限定はなく、成膜時(後述する第1成膜室20a)における基板温度等に応じて、成膜ゾーン20において適正な基板温度での成膜を可能にする温度を、適宜、設定すればよい。
真空排気手段31は、予備加熱室19を所定の圧力に減圧するものである。
図示例の成膜装置10においては、真空排気手段31は、成膜ゾーン20(第1成膜室20a)の圧力よりも、若干、高い圧力となるように、予備加熱室19を排気する。これにより、予備加熱室19の圧力が、成膜ゾーン20における成膜に悪影響を与えることを防止し、かつ、成膜ゾーン20内の蒸気が予備加熱室19(あるいはさらに供給室18)に混入して、予備加熱室19内を汚染することを防止できる。
予備加熱室19で予備加熱された基板Zは、予備加熱室19と成膜ゾーン20(第1成膜室20a)とを隔離する隔壁32に形成された搬入口32aから、成膜ゾーン20に搬送される。
成膜ゾーン20は、予備加熱された基板Zの表面(例えば、前述の例であれば下部電極の表面)に、CIS系膜を成膜するものであり、基板Zの搬送方向に配列して、第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cの3つの成膜室を有している。
第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cは、基本的に、同じ構成を有するものであり、成膜手段36と、加熱手段38と、ガイドローラ40と、真空排気手段42とを有する。なお、最下流の第3成膜室20cのみ、加熱手段38の下流に、ガイドローラ41を有している。
ここで、各室の最上流に配置されているガイドローラ40は、基板Zを所定の搬送経路に案内するのみならず、基板Zを加熱する加熱ローラとなっている。また、各成膜室同士は、基板Zの搬入口39aを有する隔壁39によって隔離される。
第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cは、基板Zの表面に、CIS系膜を成膜する室である。あるいは、第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cは、段階的なCIS系膜の成膜における、各段階の成膜を行う室である。
従って、第1成膜室20a、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cにおいて成膜する膜は、成膜ゾーン20で実施するCIS系膜の成膜方法(本発明の製造方法で採用するCIS系膜の成膜方法)に応じて、同じものでも異なるものでもよい。
本発明の製造方法で製造するCIS系膜とは、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とからなる化合物半導体の膜である。
中でも特に、光吸収率が高く、高い光電変換効率が得られることから、光電変換層34は、CuおよびAgからなる群より選択された少なくとも1種のIb族元素と、Al、GaおよびInからなる群より選択された少なくとも1種のIIIb族元素と、S、SeおよびTeからなる群から選択された少なくとも1種のVIb族元素とからなる、化合物半導体であることが好ましい。
具体的には、CuAlS2、CuGaS2、CuInS2、CuAlSe2、CuGaSe2、CuInSe2(CIS)、AgAlS2、AgGaS2、AgInS2、AgAlSe2、AgGaSe2、AgInSe2、AgAlTe2、AgGaTe2、AgInTe2、Cu(In1-xGax)Se2(CIGS)、Cu(In1-xAlx)Se2、Cu(In1-xGax)(S、Se)2、Ag(In1-xGax)Se2、およびAg(In1-xGax)(S、Se)2等が挙げられる。
特に、CuInSe2(CIS)、および/または、これにGaを固溶したCu(In、Ga)Se2(CIGS)を含む膜が好ましい。CISおよびCIGSはカルコパイライト結晶構造を有する半導体であり、光吸収率が高く、高い光電変換効率が得られ、しかも、光照射等による効率の劣化が少なく、耐久性に優れている。
成膜手段36による、CIS系膜の成膜方法にも、特に、限定はなく、公知の成膜方法が、各種、利用可能である。
一例として、多源同時蒸着法、セレン化法、スパッタ法、ハイブリッドスパッタ法、および、メカノケミカルプロセス法等が例示される。
多元同時蒸着法は、複数種の成膜材料を、同じ成膜空間に配置された異なる蒸着源(蒸発源)に充填して、異なる成膜材料を充填する複数の蒸着源から、真空蒸着によって同時に成膜を行う方法である。
例えば、CIGS膜であれば、前述の特許文献2に示されるように、成膜空間に、Cuの蒸着源、Inの蒸着源、Gaの蒸着源、および、Seの蒸着源を配列して、基板Zに対し、4つの蒸着源から、同時に真空蒸着を行うことにより、CIGS膜を成膜する。
また、多源同時蒸着法としては、3段階法(J.R.Tuttle et.al,Mat.Res.Soc.Symp.Proc.,Vol.426(1996)p.143.等)、バイレイヤー法、ECグループの同時蒸着法(L.Stolt et al.:Proc.13th ECPVSEC(1995,Nice)1451.等)も知られている。3段階法は、高真空中で最初にIn、Ga、およびSeを例えば基板温度300℃程度で同時蒸着し、次に500〜560℃に昇温してCuおよびSeを同時蒸着後、In、Ga、およびSeをさらに同時蒸着する方法である。バイレイヤー法は、第1段階で、Cu、In、Ga、およびSeを同時蒸着し、第2段階でCuを除いたIn、Ga、およびSeを同時蒸着する方法である。さらに、ECグループの同時蒸着法は、蒸着初期にCu過剰CIGS、後半でIn過剰CIGSを蒸着する方法である。
セレン化法は2段階法とも呼ばれ、最初にCu層/In層または(Cu−Ga)層/In層等の積層膜の金属プリカーサをスパッタ法、蒸着法、または電着法などで成膜し、これをセレン蒸気またはセレン化水素中で450〜550℃程度に加熱することにより、熱拡散反応によってCu(In1-xGax)Se2等のセレン化合物を生成する方法である。
このほか、金属プリカーサ膜の上に固相セレンを堆積し、この固相セレンをセレン源とした固相拡散反応によりセレン化させる固相セレン化法も知られている。
スパッタ法としては、CuInSe2多結晶をターゲットとした方法、Cu2SeとIn2Se3をターゲットとし、スパッタガスにH2Se/Ar混合ガスを用いる2源スパッタ法(J.H.Ermer,et.al, Proc.18th IEEE Photovoltaic SpecialistsConf.(1985)1655-1658.等)、および、Cuターゲットと、Inターゲットと、SeまたはCuSeターゲットとをArガス中でスパッタする3源スパッタ法(T.Nakada,et.al, Jpn.J.Appl.Phys.32(1993)L1169-L1172.等)が知られている。
ハイブリッドスパッタ法としては、前述のスパッタ法において、CuとIn金属は直流スパッタで、Seのみは蒸着とするハイブリッドスパッタ法(T.Nakada,et.al., Jpn.Appl.Phys.34(1995)4715-4721.等)が知られている。
メカノケミカルプロセス法は、CIGSの組成に応じた原料を遊星ボールミルの容器に入れ、機械的なエネルギーによって原料を混合してCIGS粉末を得、その後、スクリーン印刷によって基板上に塗布し、アニールを施して、CIGSの膜を得る方法である(T.Wada et.al, Phys.stat.sol.(a), Vol.203(2006)p2593等)。
本発明において、CIS系膜の成膜法としては、これ以外にも、スクリーン印刷法、近接昇華法、MOCVD法、スプレー法などが利用可能である。
例えば、スクリーン印刷法またはスプレー法等で、Ib族元素、IIIb族元素、及びVIb族元素を含む微粒子膜を基板上に形成し、熱分解処理を行うことにより、所望の組成の結晶を得ることができる(特開平9−74065号、同9−74213号等の各公報)。
本発明において、CIS系膜の成膜方法としては、バンドギャップの制御が可能で、かつ、緻密で結晶性に優れた薄膜が形成でき、これにより、高い光電変換率を実現できる等の理由により、多元同時蒸着法、中でも特に、3段階法が好適に利用される。
成膜手段36は、実施するCIS系膜の成膜方法に応じた、公知の各種の部材を有して構成される。
例えば、真空蒸着を行う場合には、成膜材料を充填して加熱/蒸発する蒸着源や加熱手段、蒸着源を閉塞するシャッタ等を有して構成され、スパッタリングを行う場合には、ターゲットを保持するカソードやスパッタガスの導入手段等を有して構成される。
図示例の成膜手段36は、一例として、多元同時蒸着によってCIGS膜(層)の成膜を行うものである。これに対応して、各成膜室内には、基板Zの搬送方向に、Seを充填して加熱蒸発するSe蒸着源36S、Cuを充填して加熱蒸発するCu蒸着源36C、Gaを充填して加熱蒸発するGa蒸着源36G、および、Inを充填して加熱蒸発するIn蒸着源36Iが配置される。なお、基板Zの搬送方向に対する蒸着源の配列は、この例に限定はされず、各種の順番が利用可能である。
また、各蒸着源(成膜材料)の加熱方法には、特に限定はなく、抵抗加熱、電子線加熱、誘導加熱等、真空蒸着で利用されている公知の各種の方法が利用可能である。さらに、図示は省略するが、各成膜室には、蒸着源を閉塞するシャッタ等、公知の真空蒸着装置が有する各種の部材が、必要に応じて配置されている。
なお、各成膜室に配置される成膜手段36は、1つに限定はされず、1つの成膜室に、複数の成膜手段36を配列して設けてもよい。あるいは、成膜ゾーン20において、成膜室は、1室もしくは2室つでもよく、また、4室以上でもよい。さらに、3室有する内の2室もしくは1室のみを用いてCIS系膜の成膜を行ってもよい。
すなわち、本発明の製造方法は、1段の成膜によってCIS系膜を成膜してもよく、前述の多元同時蒸着のバイレイヤー法のように、3段階以外の多段の成膜によって、CIS系膜を成膜してもよい。また、CIS系膜の膜厚を厚くするために、CIS系膜の成膜を、複数回、繰り返して行ってもよい。
加熱手段38は、CIS系膜を成膜される基板Zを裏面(非成膜面)から加熱して、成膜中における基板Zの温度(すなわち成膜温度)を500℃以上とするものである。
加熱手段38としては、所定の時間で目的とする温度まで基板Zを加熱可能なものであれば、公知のシート状物の加熱手段が、各種、利用可能である。
なお、本発明の製造方法においては、Cu−Seを液相にしてCIS系膜の結晶成長を促進する等の点で、成膜中における基板Zの温度は500〜600℃が好ましく、特に、530〜560℃が好ましい。
なお、本発明の製造方法においては、複数の成膜室でCIS系膜を成膜する場合には、全ての成膜室において、基板Zを500℃以上に加熱するのに限定はされず、少なくとも最後の成膜室(最終段の成膜)で、基板Zを500℃以上に加熱して、CIS系膜を成膜すればよい。例えば、成膜ゾーン20が、多元蒸着法の3段階法によってCIGSの成膜を行う場合には、前述のように、第1成膜室20aにおいて、基板温度300℃程度でIn、Ga、およびSeを同時蒸着した後、第2成膜室20bおよび第3成膜室20cにおいて、基板温度を500℃以上に上昇して成膜を行う。
さらに、真空排気手段42は、成膜室内を、多元同時蒸着によるCIS系膜の成膜(実施する成膜方法)に対応する圧力(真空度)に排気する真空排気手段である。
供給室18から第1成膜室20aに搬送された基板Zは、第1成膜室20a,第2成膜室20b、第3成膜室20cと、順次、搬送されて、各成膜室において、加熱手段38によって加熱されつつ、成膜手段36による成膜を行われて、CIS系膜(図示例においては、CIGS膜)を成膜されて、ガイドローラ41によって案内されて、成膜ゾーン20(第3成膜室20c)と冷却/巻取り室24とを分離する隔壁46に形成された搬入口46aから、冷却/巻取り室24に搬送される。
冷却/巻取り室24は、前述のように500℃以上の高温でのCIS系膜の成膜を行われた基板Z(およびCIS系膜)を冷却して、巻取り軸14に巻き取って、再度、ロール状にするものである。
図示例において、冷却/巻取り室24は、前述の巻取り軸14と、第1冷却部50と、第2冷却部52と、ガイドローラ54aおよび54bと、真空排気手段56とを有する。
第1冷却部50は、冷却ローラ50aと、ローラ50bと、両ローラに張架されるエンドレスベルト50cとを有して構成される。
第2冷却部52も、同様に、冷却ローラ52aと、ローラ52bと、両ローラに張架されるエンドレスベルト52cとを有して構成される。
冷却ローラ50aおよび52aは、共に、内部に冷却手段を内蔵する、好ましくは温度調整可能な公知の冷却ローラである。したがって、冷却ローラ50aとローラ50bとに張架されるエンドレスベルト50c、冷却ローラ52aとローラ52bとに張架されるエンドレスベルト52cは、共に、張架される冷却ローラによって、冷却される。
また、エンドレスベルト50cおよびエンドレスベルト52cは、共にAlなどの熱伝導性の高い材料で形成されている。
第1冷却部50および第2冷却部52は、共に、基板Zの搬送の搬送経路において、エンドレスベルト50cおよびエンドレスベルト52cが、基板Zの裏面(CIS系膜の非成膜面)に当接するように配置される。
従って、CIS系膜を成膜された基板Zは、冷却/巻取り室24の最上流に配置される第1冷却部50および第2冷却部52によって、裏面から冷却される。
ここで、第1冷却部50および第2冷却部52は、本発明の製造方法における接触式の冷却手段を構成するものであり、成膜ゾーン20でCIS系膜を成膜された基板Zの裏面に接触することにより、1〜360秒の冷却時間で、基板Zの温度を210℃以下まで冷却する(以下、この冷却を、便宜的に『基板Zの急冷』とも言う)。
すなわち、図示例においては、第1冷却部50および第2冷却部52の2段階の接触式の冷却部からなる冷却手段によって、基板Zの急冷を行う。
本発明は、CIS系膜の成膜後、このように接触式の冷却手段によって、基板Zを急冷することにより、CIS系膜の生産速度を向上し、かつ、成膜後のSe(および/またはS)の脱離を大幅に低減して、良好な生産効率で、光電変換効率の高いCIS系膜を製造することを可能にしたものである。
前述のように、CIS膜やCIGS膜などのCIS系膜は、高温で成膜を行う程、高い光電変換効率を得ることができ、一般的に、500℃以上の高温で成膜が行われる。
ところが、従来のCIS系膜の製造方法では、前述の特許文献1や特許文献2に示されるように、成膜後の冷却を放冷で行っているため、冷却に非常に長い時間がかかり、生産速度が非常に遅い。
しかも、冷却中に、膜中のSeが再蒸発等によって脱離してしまい、その結果、膜中に欠陥が生じ、また、Seの不足により十分なpn接合が形成ができず、目的とする光電変換効率を得ることができないという問題もある。特許文献1や特許文献2に示されるように、Seの脱離が生じない温度までの冷却を、Se蒸気が存在する雰囲気とすることにより、Se脱離の問題は解決できるが、Seの脱離が生じない所定温度までの冷却中、長時間に渡ってSeを蒸発させ続ける必要があるため、材料費が高くなってしまい、また、装置内へのSe付着によるメンテナンス性悪化の問題もある。
これに対し、本発明は、長尺な基板Zを長手方向に搬送しつつ成膜を行う、いわゆる、ロール・ツー・ロールによってCIS系膜を成膜することにより、接触式の冷却手段を用いた高速かつ高効率の基板Zの冷却を可能にし、かつ、接触式の冷却手段によって、1〜360秒の冷却時間で、CIS系膜の成膜後の基板Zを210℃以下まで冷却する。
したがって、本発明によれば、CIS系膜の成膜後における基板冷却時間を大幅に短縮して、生産速度を向上できる。しかも、ロール・ツー・ロールによって高効率なCIS膜の成膜が可能であるので、冷却時間の短縮化と相俟って、極めて高い生産効率でCIS系膜を製造することが可能となる。また、短時間で基板ZをSeが脱離しない温度まで冷却するので、Seの脱離に起因するCIS系膜の光電変換特性の低減を防止して、かつ、冷却時のSe供給も不要にして、材料費の高騰も抑制できる。
前述のように、本発明の製造方法においては、基板Zを長手方向に搬送しつつ、CIS系膜を成膜し、その後、接触式の冷却手段によって、1〜360秒の冷却時間で、210℃以下まで冷却(急冷)する。
周知のように、Seの融点は217℃である。ここで、本発明者の検討によれば、Seの融点である217℃以下の温度で、かつ、180℃以上の温度では、ある程度までSeが付着し、また、膜中に取り込まれると、それ以上は、Seが反射されて、付着することが無い。以上の点を考慮すると、210℃以下まで冷却すれば、十分にSeの脱離を抑制することが可能であると考えられる。
なお、本発明において、1〜360秒の冷却時間で基板Zの急冷を行う接触式の冷却手段は、210℃以下であれば基板Zを何℃まで冷却してもよく、例えば、常温まで冷却してもよいが、この基板Zの急冷を行う接触式の冷却手段は、その後の基板Zの巻取りを容易にし、かつ、過冷却を防ぐために、基板Zを10〜50℃まで冷却するのが好ましい。
基板Zを薄くする、冷却能力を現実的な範囲で増強するなどの方法を講じても、500℃以上の温度でCIS系膜の成膜を行った基板Zの温度を安定的に210℃以下にするためには、1秒以上の冷却時間が必要である。
逆に基板Zの急冷における冷却時間が360秒(6分)超では、急冷のための基板Zの搬送距離が長くなって、装置の大型化を招いたり、基板Zの搬送速度が遅くなってしまい、効率のよいCIS膜の製造を行うことができない。
なお、本発明において、冷却時間とは、冷却手段に基板Zが接触している時間であり、図示例のように、多段階(図示例は2段階)の冷却を行う場合には、基板Zが、最上流の冷却手段に接触してから、最下流(最終段)の接触手段から離脱するまでの時間である。
また、本発明の製造方法において、成膜後の基板Zの急冷では、基板Zを210℃まで冷却するのに、5秒以上の冷却時間をかけるのが好ましい。
成膜後の基板Zの急冷において、5秒以上かけて210℃まで基板Zを冷却することにより、急冷に起因するCIS系膜の割れや歪み、基板ZとCIS系膜との剥離を、より公的に防止して、高品質なCIS系膜を、より安定して製造することが可能となる。
以上の点を考慮すると、接触式の冷却手段による冷却時間(急冷時間)は、5〜360秒、特に、10〜50秒とするのが好ましい。
なお、本発明において、CIS系膜の成膜終了から、成膜後の基板Zの急冷開始までの時間には、特に限定はないが、装置構成等に応じて、出来るだけ短時間とするのが好ましく、特に10秒以下とするのが好ましい。
これにより、より好適な生産効率を確保し、かつ、Seの脱離も低減できる。
なお、成膜終了とは、基板Zが、成膜蒸気が存在しない位置に至った時点である。従って、図示例の成膜装置10においては、基板Zが、隔壁46を抜けて冷却/巻取り室24に搬入された時点が、成膜終了時となる。
さらに、本発明の製造方法においては、冷却手段による基板Zの冷却中に、基板Zの温度を検出し、例えば、想定した温度よりも基板Zが高温である場合には、冷却手段による冷却能力を向上するなど、基板Zの温度測定結果に応じて、冷却手段(冷却ローラ50aおよび/または52a)による基板Zの冷却を制御するのが好ましい。
このような制御を行うことにより、CIS系膜の成膜後の基板Zの急冷を、より安定して行うことが可能となり、高品質な製品を、より安定して製造することが可能となる。
本発明の製造方法において、成膜後に基板Zを急冷する冷却手段は、図示例のような冷却ローラとエンドレスベルトとを用いる物に限定はされず、例えば、基板Zに直接的に接触する冷却ローラ(冷却ドラム)等、搬送されるシート状物に接触して冷却を行うことができる、公知の冷却手段が、各種、利用可能である。
なお、本発明において、冷却手段は、図示例のように、基板Zの裏面に接触して、基板Zの急冷を行うのが好ましい。これにより、温度差の大きな部材が、高温のCIS系膜に、直接、接触することに起因する、CIS系膜の損傷や特性劣化を抑制して、より安定して、光電変換効率の高いCIS系膜を製造することを可能になる。
図示例の冷却/巻取り室24では、好ましい態様として、第1冷却部50および第2冷却部52との接触によって、共に、基板Zの搬送経路を上方に向けて屈曲させるように、基板Zの搬送経路が設定される。
本発明の製造方法においては、成膜後に基板Zを急冷する冷却手段(図示例のように、複数段の冷却部を有する場合には、好ましくは全ての冷却部)との接触によって、搬送経路を上方に屈曲(屈折)させるように、基板Zの搬送経路を設定することにより、冷却手段と基板Zとを確実に当接/密着して、高い冷却効率で確実に基板Zの冷却を行うことが可能となる。
また、本発明の製造方法において、CIS系膜を成膜した後、基板Zを急冷する冷却手段は、図示例のような2段階で冷却を行うものに限定はされず、十分な冷却能力を有するものであれば、1段階で冷却を行うものであってもよく、あるいは、3段階以上の冷却部で冷却を行うものであってもよい。
さらに、冷却手段が、複数の冷却部(冷却領域)を有する場合には、図示例のようなエンドレスベルトを用いる冷却部、および、基板Zの裏面に当接する冷却ローラのように、異なる冷却部を併用してもよい。
なお、CIS系膜を成膜した後、図示例のように、基板Zの搬送方向に離間して配置される多段の冷却部を有する冷却手段によって、1〜360秒の冷却時間で基板Zを210℃以下まで冷却することにより、各冷却部の間で、基板Z自身が有する伝熱性によって、冷却による基板Zの温度ムラを低減し、面方向に均一性の高い冷却を行うことができ、より好適な基板Zの冷却を行うことができる。
第1冷却部50および第2冷却部52で210℃以下に冷却された基板Zは、ガイドローラ54aおよび54bによって所定の搬送経路を案内されて、巻取り軸14によって、巻き取られ、再度、ロール状の巻回物とされる。
また、真空排気手段56は、冷却/巻取り室24の圧力が、成膜ゾーン20(第3成膜室20c)の圧力よりも、若干、高い圧力となるように、冷却/巻取り室24を排気する。これにより、冷却/巻取り室24の圧力が成膜ゾーン20での成膜に悪影響を与えることを防止し、かつ、成膜ゾーン20内の蒸気が冷却/巻取り室24に混入して、室内や成膜済みの基板Zを汚染することを防止できる。
ここで、ロール状に巻き取った際の基板裏面との接触によるCIS系膜の損傷や、ロールにおける基板Zの巻き締まりの防止等を考慮すると、基板Zの巻取りは、基板Zの温度が常温になった後に行うのが好ましい。そのため、ガイドローラ54aおよび/またはガイドローラ54bが、基板Zを常温まで冷却するための冷却ローラであってもよい。また、基板Zの搬送経路に、輻射式の冷却手段を設けてもよい。
また、CIS系膜に当接して基板Zを案内するガイドローラを有する場合には、CIS系膜の損傷等を防止するために、このようなCIS系膜に当接するガイドローラは、両端部の径が中央領域の径よりも大径である、いわゆる段付きローラ等、基板Zに非接触(少なくとも中央の製品領域には非接触)なローラとするのが好ましい。
また、前述のように、図示例の成膜装置10においては、CIS系膜を成膜した後、基板Zを、再度、ロール状に巻回する。この巻取りに起因して、基板Zの表面(CIS系膜の表面(成膜面))が損傷する場合が有る。
そのため、本発明の製造方法においては、成膜済みの基板Zを巻き取る際には、基板Zの表面を保護するために、冷却後で、かつ、巻取り前において、基板Zに保護シートを積層して、保護シートと基板Zとの積層体を巻き取ることにより、基板表面の保護を図るのが好ましい。
具体的には、成膜装置10においては、冷却/巻取り室24に保護シートを巻回してなる保護シートロール、および、その送り出し手段を設ける。
その上で、この保護シートロールから保護シートを送り出して、第2冷却部52と巻取り軸14との間において、基板Zに保護シートを積層し、その後、巻取り軸14において、基板Zと保護シートとの積層体を巻き取る。
保護シートには、特に限定はなく、基板Zの全面を覆うラミネートフィルム(合紙)、基板Zの端部(好ましくは製品領域以外)に積層されるテープ、いわゆる耳端テープ等が例示される。耳端テープは、基板Zの幅方向の両端部に積層されることにより、巻き取られる基板Zの間に間隙を形成し、基板Zの表面と裏面との接触を防止(表面と裏面との接触力を減少)する、細身のテープである。
ここで、ラミネートフィルムと耳端テープは、少なくとも基板Zの表面との接触面が、粘着性を有するのも好ましい。また、ラミネートフィルムや耳端テープの両面が粘着性を有する場合には、基板Zの表面に当接する面の粘着力が、他方の面の粘着力よりも大きいのが好ましい。ラミネートフィルムや耳端テープが粘着性を有することにより、巻き取った基板Zが幅方向にズレるのを防止できる。
また、基板Zと保護シートとの積層は、冷却手段による冷却終了から、基板Zの巻取りまでの間で、基板Zの表面に最初に接触する部材よりも上流で行うのが好ましい。例えば、成膜装置10の冷却/巻取り室24において、ガイドローラ54aとガイドローラ54bの間に、基板の表面に接触するガイドローラが配置される場合には、このガイドローラよりも上流で、基板Zの表面に保護シートを積層するのが好ましい。
これにより、基板Zの表面に接触することなく、基板Zを搬送して巻回することができ、搬送による基板表面の損傷も、好適に防止できる。
また、冷却手段と巻取り位置との間、図示例の冷却/巻取り室24においては、第2冷却部52と巻取り軸14との間に、基板Zの張力遮断機構(テンションカッタ)を設け、巻取りにおける基板Zの張力を、冷却手段における基板Zの張力よりも小さくするのが好ましい。
これにより、基板Zの巻取りによって受ける基板表面のダメージを、小さくできる。
張力遮断機構には、特に限定はなく、十分なラップ角を有するゴムロール等、搬送される長尺なシート状物の張力遮断に用いられる公知の手段が、各種、利用可能である。ここで、張力遮断機構が基板Zの表面に接触する場合には、前述の段付きローラを用いる等、基板Zの表面への接触を極力避けるようにするのが好ましい。
以下、成膜装置10の作用を説明する。
基板ロール12が回転軸26に装着されると、基板Zが基板ロール12から引き出され、供給室18のガイドローラ27aおよび27b、予備加熱室19のガイドローラ30、成膜ゾーン20の各成膜室のガイドローラ40および最終のガイドローラ41、冷却/巻取り室24の第1冷却部50、第2冷却部52、ならびに、ガイドローラ54aおよび54bを経て、巻取り軸14に至る、所定の搬送経路で挿通される。
また、成膜ゾーン20において、各成膜室の成膜手段36の各蒸着源に、成膜材料が充填される。
基板Zが所定の搬送経路で挿通され、成膜材料の充填が終了したら、真空チャンバ16を閉塞して、真空排気手段28、42、および56を駆動する。また、成膜ゾーン20の各成膜室において、各蒸着源における成膜材料の加熱を開始し、さらに、予備加熱手段29、加熱手段38、および、ガイドローラ40による基板Zの加熱を開始する。さらに、冷却ローラ50aおよび52aの冷却を開始する。
各室の圧力が安定し、かつ、各蒸発源および各加熱手段の温度、冷却ローラ50aおよび52aの温度が安定したら、基板Zの搬送を開始し、基板Zの搬送速度が安定した時点で、成膜ゾーン20の各成膜室において、蒸着源のシャッタを開放して、基板ZへのCIGS膜の成膜を開始する。
基板ロール12から送り出された基板Zは、供給室18から予備加熱室19に搬送され、長手方向(矢印a方向)に搬送されつつ、予備加熱手段29によって予備加熱され、次いで、成膜ゾーン20に搬送されて、各成膜室において、加熱手段38に加熱されて成膜手段36によってCIGS膜を成膜され、冷却/巻取り室24に搬送される。
図示例においては、一例として、前述の3段階法の多元同時蒸着によってCIGS膜を成膜する。
すなわち、まず、第1成膜室20aにおいて、加熱手段38によって基板Zを300℃程度に加熱して、Se蒸着源36S、Ga蒸着源36G、およびIn蒸着源36Iのみを用いて、In、Ga、およびSeを同時蒸着する。次いで、第2成膜室20bにおいて、加熱手段38によって基板Zを500℃以上に加熱して、Se蒸着源36SおよびCu蒸着源36Cのみを用いてCuおよびSeを同時蒸着する。さらに、第3成膜室において、加熱手段38によって基板Zを500℃以上に加熱して、Se蒸着源36S、Ga蒸着源36G、およびIn蒸着源36Iのみを用いて、In、Ga、およびSeを同時蒸着して、CIGS膜を成膜し、冷却/巻取り室24に搬送する。
従って、成膜装置10においては、成膜ゾーン20が、3段階法の多元同時蒸着によるCIGS膜を成膜のみを行う装置である場合には、第1蒸着室20aおよび第3蒸着室20cは、Cu蒸着源36Cを有さなくてもよく、第2蒸着室20bは、Ga蒸着源36GおよびIn蒸着源36Iを有さなくてもよい。
なお、成膜するCIGS膜(CIS系膜)の膜厚には、特に限定はなく、製造する製品、例えば太陽電池等の構成や要求性能等に応じて、適宜、設定すればよい。好ましくは、本発明の製造方法において成膜するCIS系膜の膜厚は、1〜3μmである。
冷却/巻取り室24に搬送された基板Zは、長手方向に搬送されつつ、第1冷却部50および第2冷却部52からなる接触式の冷却手段によって、1〜360秒の冷却時間で210℃以下に冷却され、さらに、ガイドローラ54aおよび54bによって、所定の搬送経路で搬送され、巻取り軸14によって巻き取られる。
前述のように、このような本発明の製造方法によれば、基板Zの冷却時間を大幅に短縮して、かつ、ロール・ツー・ロールによって、極めて高い生産効率でCIS系膜を製造することが可能である。しかも、短時間で基板ZをSeが脱離しない温度まで冷却するので、冷却時のSe供給を行わなくても、Seの脱離に起因するCIS系膜の光電変換特性の低減を大幅に抑制した、高品質なCIS系膜を製造できる。
図1に示す成膜装置10では、基板Zを搬送しつつ、基板ロール12からの基板Zの供給(供給室18)と、CIS系膜の成膜(成膜ゾーン20)と、成膜後の基板Zの急冷および巻取り(冷却/巻取り室24)とを、異なる室(互いに略気密に分離された空間)で行っているが、本発明は、これに限定はされない。
例えば、基板Zを搬送しつつ、図2(A)に模式的に示すように、CIS系膜の成膜および成膜後の基板Zの急冷を同じ室で行って、それ以外の前工程および後工程を、別の室で行うようにしてもよい。なお、この際には、基板Zの急冷は、成膜材料の蒸気などが基板Zに至らない位置で行うのが好ましい。
ここで、前工程とは、図1に示す供給室18のような基板ロール12からの基板Zの送り出しや、予備加熱室19などの基板Zの予備加熱など、CIS系膜の成膜に先立って、基板Zに施す工程のことである。また、後工程とは、基板Zの急冷後の後冷却や、基板Zの巻取りなど、成膜後の基板Zの急冷の後に、基板Zに施す工程のことである。
あるいは、基板Zを搬送しつつ、図2(B)に模式的に示すように、前工程と、成膜と、冷却と、後工程とを、全て、別の室で行うようにしてもよい。すなわち、この構成は、成膜装置10であれば、基板Zの搬送経路において、第2冷却部52とガイドローラ54aとの間に隔壁を設け、この隔壁の上流側と下流側とを、別の室とする構成である。
さらに、図2(C)に模式的に示すように、成膜と冷却とを別の空間とし、さらに、成膜空間と冷却空間とを、より確実に分離するための空間(バッファ室)を設けてもよい。バッファ室は、例えば、成膜室と冷却室との圧力差による成膜への悪影響を防止し、かつ、冷却室への成膜材料蒸気の混入を防止するために、成膜室よりも高圧力で、かつ、冷却室よりも低圧力である、差圧室である。あるいは、差圧室としてのバッファ室を設けることで、基板Zの急冷を大気圧下で行うようにしてもよい。
以上、本発明のCIS系膜の製造方法について詳細に説明したが、本発明は、上述の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
太陽電池の製造における光吸収層(光電変換層)の作製等に、好適に利用可能である。
10 成膜装置
12 基板ロール
14 巻取り軸
16 真空チャンバ
18 供給室
19 予備加熱室
20 成膜ゾーン
20a 第1成膜室
20b 第2成膜室
20c 第3成膜室
24 冷却/巻取り室
26 回転軸
27a,27b,30,40,41,54a,54b ガイドローラ
25,32,39,46 隔壁
28,31,42,56 真空排気手段
29 予備加熱手段
36 成膜手段
38 加熱手段
50 第1冷却部
52 第2冷却部

Claims (11)

  1. 長尺な基板を長手方向に搬送しつつ、前記基板の温度を500℃以上にしてCIS系膜を成膜し、その後、接触式の冷却手段によって、前記基板を1〜360秒の冷却時間で210℃以下まで冷却することを特徴とするCIS系膜の製造方法。
  2. 前記冷却手段は、前記基板のCIS系膜非成膜面に接触して冷却を行う請求項1に記載のCIS系膜の製造方法。
  3. 前記基板をロール状に巻回してなる基板ロールから基板を引き出して、前記成膜および冷却を行い、冷却済みの基板を、再度、ロール状に巻回する請求項1または2に記載のCIS系膜の製造方法。
  4. 前記基板が、金属製の基材と、この基材の表面に設けられたアルミニウム層と、このアルミニウム層の表面を陽極酸化してなる絶縁層とを有する請求項1〜3のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  5. 前記金属製の基材が、ステンレスである請求項4に記載のCIS系膜の製造方法。
  6. 前記冷却手段によって前記基板を210℃まで冷却するのに、5秒以上の冷却時間をかける請求項1〜5のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  7. 前記冷却手段による冷却中に前記基板の温度を検出し、この温度検出結果に応じて、前記冷却手段による基板の冷却を制御する請求項1〜6のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  8. 前記冷却手段との接触によって搬送経路を上方に向けて屈曲させるように、前記基板の搬送経路が設定される請求項1〜7のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  9. 前記CIS系膜の成膜と、その後の前記基板の冷却とを、同じ室内で行う請求項1〜8のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  10. 前記CIS系膜の成膜と、その後の前記基板の冷却とを、別の室内で行う請求項1〜8のいずれかに記載のCIS系膜の製造方法。
  11. 前記CIS膜を成膜する成膜室と、成膜後の基板の冷却を行う冷却室との間に、バッファ室を有する請求項10に記載のCIS系膜の製造方法。
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