JP2012007194A - 成膜装置および光電変換素子の製造方法 - Google Patents

成膜装置および光電変換素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】厚み方向にダブルグレーデング構造を有し、かつ面内均一性を有するCIGS膜を効率的に製造することができる成膜装置および、高い光電変換率を有する光電変換素子を効率的に製造する光電変換素子の製造方法を提供する。
【解決手段】成膜装置において、成膜用基板Sを一方向に搬送する基板搬送機構を備え、蒸着室内に、成膜用基板の搬送方向Aに沿って上流側から順に、Cu蒸着源21とGa蒸着源22とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群31、Cu蒸着源とIn蒸着源23とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群32およびCu−In第2蒸着源群33、およびCu蒸着源とGa蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群34を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、CIGS系太陽電池等の光電変換素子に用いられるCIGS系化合物半導体膜を成膜するための成膜装置およびCIGS系化合物半導体膜を備えた光電変換素子の製造方法に関するものである。
太陽電池は、光吸収により電流を発生する半導体からなる光電変換層を裏面電極と表面電極(透明電極)とで挟んだ積層構造を有する。従来、バルクの単結晶Siまたは多結晶Si、あるいは薄膜のアモルファスSiを用いたSi系太陽電池が主流であったが、次世代の太陽電池として、光電変換層にカルコパイライト系のCuInSe2(CIS)、Cu(In,Ga)Se2(以下、単に「CIGS」ということがある。)を用いたものが検討されている。このCIGSを光電変換層に用いた太陽電池は、効率が比較的高く、光吸収率が高いため薄膜化できることから、現在、盛んに研究されている。
CIGSを光電変換層に用いた太陽電池は、例えば、裏面電極上に、光電変換層として、p型のCIGS層を形成し、このp型のCIGS層上にn型のCdS層を形成し、さらにこのCdS層上に透明電極が形成された積層構造を有している。このような太陽電池構造においては、p型のCIGS層とn型のCdS層とによりp-n接合が構成されることとなる。
既に、光電変換層に用いられるCIGS層の形成方法や装置について種々提案されている。また、光電変換率を向上させる研究が進められている。
CIGS系太陽電池において、変換効率の向上には、CIGS光電変換層に、III族元素(In,Ga)の組成傾斜構造としてダブルグレーデング構造を作り込むことが有効であることが知られている(特許文献1参照)。
CIGSは、InとGaの組成比によりバンドギャップを制御することができる。CIGS膜の深さ方向でInとGaの組成比を変化させてグレーデッドバンドギャップを形成することにより、CIGS膜を用いた薄膜太陽電池の高効率化が図られている。例えば、pn接合側の表面(光入射側の主面)から裏面に向けて、GaとInの組成比の指標であるGa/(In+Ga)が徐々に増加する分布とすれば、バンドギャップが表面から裏面に向けて拡大するグレーデッドバンドギャップを形成することができる。バンドギャップの変化によって、CIGS膜内部に電界が生じ、その電界により、光励起されたキャリアがCIGS膜の表面に形成されるpn接合へと輸送されるため変換効率が向上すると考えられている。
また、上記のグレーデッドバンドギャップに加えて、CIGS膜の光入射側の表層部にGa濃度の高い層を形成することにより、pn接合界面でのバンドギャップを拡大し、開放端電圧を向上させるダブルグレーデッドバンドギャップを形成できる。ダブルグレーデッドバンドギャップによれば、より高い変換効率を達成することができる。
他方、CIGS層の成膜の効率化を図るため、基板を移動させつつ成膜する成膜方法および成膜装置、フレキシブル基板に対してCIGS層をロール・トゥ・ロール方式で成膜する成膜方法および装置などが種々提案されている。
例えば、特許文献2には、CIGS系太陽電池をロール・トゥ・ロール方式で製造する製造装置が提案されており、CIGS膜の成膜装置として、ロール・トゥ・ロール式多元同時蒸着成膜装置が提案されている。図7Aは、特許文献1に記載の成膜装置の概略構成を示す断面図、図7Bは図7Aの装置における蒸着源の配置を示す平面図である。
特許文献2に記載の装置83においては、成膜チャンバー内の巻出しロール60と巻取りロール68との間にフレキシブルな基板が展張されている。基板の下方に、Cu蒸着源70、Ga蒸着源72、In蒸着源74が設置されるとともに、これらの両端と間にSe蒸着源76、78、79、81が設置されている。CIGS膜を形成する際には、それぞれライン状に複数の開口を有するCu蒸着源70、Ga蒸着源72、In蒸着源74、Se蒸着源76、78、79、81をそれぞれ所定の温度に加熱してCu、Ga、In、Seの各元素の蒸気を放出させ、その状態で、基板を巻出しロールから巻取りロールへ向かって移動させながら、基板温度を300〜650℃に調節して、基板の一主面上に各元素の蒸気を供給して成膜するよう構成されている。
一方、特許文献3には、CIGS膜の膜厚方向の組成分布、特にIII族元素であるInとGaの膜厚方向の組成分布を良好なものとするために、In蒸着源と、Ga蒸着源とをマトリクス状に配置した製造装置が提案されている。本装置においては、In,Gaの蒸着源がマトリクス状に配置された蒸着源群、その下流側に基板搬送方向に垂直なライン状に複数配置されたCu蒸着源、さらにその下流側に同様のライン状に複数配置されたSe蒸着源を備えており、基板上にまずIn,Gaが主に堆積し、次に、Cuが主に堆積し、最後にSeが主に堆積するよう構成されている。
また、特許文献4は、良好な品質のCu(In,Ga)Se2薄膜の製造方法を提供することを目的とし、蒸着法を用いて高品質なCIGS太陽電池の光電変換層を形成する方法として、Cu(In,Ga)Se2:CuxSeからなるCu含量の多い、相分離された化合物混合物を基材上に生成する工程と、この混合物中のCuxSeを(In,Ga)およびSeに曝すことによって、あるいは(In,Ga)ySezに曝すことによって、CuxSeをCuw(In,Ga)ySezに転化する工程とによりCu(In,Ga)Se2薄膜を形成する方法が記載されている。なお、CuxSeからCuw(In,Ga)ySezへの転化は、昇温のもとに、好ましくは300〜600℃の範囲で行われることが記載されている。
一方、一般にCIGS膜を形成するには、500℃以上に温度調整した基板にCu、In、Ga、Seを供給してCIGS化合物半導体結晶を成長させる手法が用いられており、この高温プロセスにおいて、Seの再蒸発およびそれに伴うInなど他元素の再蒸発が起こってCIGS膜に欠陥が発生し、太陽電池特性の低下を来たしてしまうという問題があった。
特許文献5においては、Seの再蒸発を防止するために、成膜中に、Cu(In,Ga)Se2の化学量論比に対してSeを常に過剰に供給し、Cu、Ga、Inの供給終了後に基板温度を低下させる時もSeを供給する成膜方法および装置により、Seの再蒸発による、CIGS膜に欠陥発生抑制できることが記載されている。
また、この特許文献5には、一定方向に移動させる基板の表面に、第一区間上で複数種の元素を供給し、それにより形成される膜から再蒸発しやすい所定元素を第二区間上でさらに供給することにより、再蒸発しやすい所定元素を常に過剰に存在させて再蒸発を防止し、再蒸発に起因する膜欠陥を抑えることができることが記載されている。
国際公開第2004/090995号パンフレット 米国特許第7194197号明細書 特開2005−116755号公報 特表平8−510359号公報 特開2006−307278号公報
特許文献2のようなロール・トゥ・ロール式多元同時蒸着成膜装置は、大面積の成膜に適しているが、各蒸発源からの蒸発量は、各蒸発源の開口部分で最大となる分布を有しているため、特許文献2の装置のように、各元素の蒸発源がそれぞれライン状に配置された構成においては、面内において均一なCIGS層を得ることができず、十分な光電変換効率を達成することができないという問題があることが本発明者らの検討により明らかになった。
なお、大面積への成膜時における面内不均一性については、特許文献5の成膜装置においても同様の問題が生じると考えられる。
特許文献3の成膜方法および装置では、In,Gaの蒸着源がマトリクス状に配置されることにより、膜厚方向におけるIn、Gaを均一なものとすることができるが、逆に、III族元素(In,Ga)の組成傾斜構造の形成に対応することができず、CIGS膜にダブルグレーデング構造を作り込めないために、変換効率を向上させることができないという欠点があった。
特許文献4においては、良好な品質のCIGS膜の製造方法として上述の二つの工程を含む製造方法が提案されているが、その製造方法を実現する装置については開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、厚み方向にダブルグレーデング構造を有し、かつ面内均一性を有するCIGS膜を効率的に製造することができる成膜装置および、高い光電変換率を有する光電変換素子を効率的に製造する光電変換素子の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の成膜装置は、Cu、In、Ga、Seを含む化合物半導体膜を成膜用基板の一面に成膜する成膜装置であって、
蒸着室と、該蒸着室内において、前記成膜用基板を一方向に搬送する基板搬送機構と、前記蒸着室内に配置された、前記Cu、In,Ga、Seそれぞれを蒸着させるための複数のCu蒸着源、複数のIn蒸着源、複数のGa蒸着源およびSe蒸着源とを備え、
前記複数のCu蒸着源、前記複数のIn蒸着源および前記複数のGa蒸着源が、前記成膜用基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群およびCu−In第2蒸着源群、および前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群を構成するようにして配置されていることを特徴とするものである。
前記各蒸着源群の前記各行列状の各蒸着源の列が前記成膜用基板の前記搬送方向と交差するように配置されていればよいが、特には、前記各蒸着源群の前記各行列状の各蒸着源の列が前記成膜用基板の前記搬送方向と略垂直に交わるように配置されていることが望ましい。
前記Se蒸着源は、前記各蒸着源群の前記行列状の各蒸着源の列間に、該列に沿って延びるライン上に複数の開口を有するライン状蒸着源であることが好ましい。
前記Cu−Ga第1蒸着源群および前記Cu−In第1蒸着源群の行列配置に対し、前記Cu−In第2蒸着源群およびCu−In第2蒸着源群の行列配置が、列方向に行間の略半分の距離ずれて配置されていることがより好ましい。
前記蒸着室が、前記Cu−In第1蒸着源群と前記Cu−In第2蒸着源群との間で分離されていることが好ましい。
前記Cu−Ga第1蒸着源群、前記Cu−In第1蒸着源群を、n×2(nは2以上)の行列状配置を有するものとし、前記Cu−Ga第2蒸着源群、前記Cu−In第2蒸着源群を、m×2(mは2以上)の行列状配置を有するものとすることが好適である。
前記蒸着室に、前記成膜用基板を加熱する加熱手段を備えていることが望ましい。
前記蒸着室の下流側に、該蒸着室と連結された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板を冷却する冷却室を備え、該冷却室に、Se蒸着源を備えていることが望ましい。
前記冷却室に、前記成膜用基板を冷却する冷却手段を備えていることが望ましい。
本発明の装置としては、前記蒸着室の上流側に該蒸着室に連結して配置された、前記成膜用基板を収納する処理前基板収納部と、該成膜用基板を加熱する加熱手段とを備えた基板導入室と、
前記冷却室の下流側に該冷却室に連結して配置された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板が収納される処理済基板収納部を備えた基板排出室とをさらに備え、
前記基板導入室、前記蒸着室、前記冷却室および前記基板排出室が直線状に配置され、
前記基板搬送機構が、前記成膜用基板を前記各室に亘って前記一方向にインライン状に移動させるものであることが望ましい。
本発明の装置としては、前記蒸着室の上流側に該蒸着室に連結して配置された、前記成膜用基板を巻き出す巻出ロールと、該成膜用基板を加熱する加熱手段とを備えた基板導入室と、
前記冷却室の下流側に該冷却室に連結して配置された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板を巻き取る巻取りロールを備えた基板排出室とをさらに備え、
前記基板導入室、前記蒸着室、前記冷却室および前記基板排出室が直線状に配置され、
前記移動手段が、前記巻出しロールから前記成膜用基板を巻き出させ、前記各室を経た前記成膜用基板を前記巻取りロールで巻き取らせるものであることが望ましい。
本発明の光電変換素子の製造方法は、Cu(In,Ga)Se2化合物半導体からなる光電変換層を備えた光電変換素子の製造方法であって、
一面に裏面電極を備えた基板を、一方向に搬送させつつ、該搬送方向に沿って配置された複数のCu蒸着源、複数のIn蒸着源、複数のGa蒸着源およびSe蒸着源から前記基板の一面側に前記各元素の蒸気を供給して、前記裏面電極上に前記光電変換層を成膜する工程を有し、
前記基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群と、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群とを備えた第1の蒸着領域において、前記各元素の蒸気を前記基板の一面側に供給し、Cu(In,Ga)Se2、CuxSeの互いに相分離された化合物からなる混合物を前記裏面電極上に生成させ、
前記基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第2蒸着源群、および前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群とを備えた第2の蒸着領域において、該第2の蒸着領域におけるCuの蒸発量を、前記第1の蒸着領域におけるCuの蒸着量と比較して相対的に抑制させた条件で、前記各元素の蒸気を前記基板の一面に供給し、前記CuxSeをCu(In、Ga)Se2に転化させることにより、前記光電変換層を成膜することを特徴とする。
上記光電変換層の成膜には、本発明の成膜装置を好適に用いることができる。
本発明の成膜装置によれば、搬送方向上流側から、Cu、InおよびGaの蒸着源が、Cu−Ga第1蒸着源群、Cu−In第1蒸着源群、Cu−In第2蒸着源群、Cu−Ga第2蒸着源群の順に配置されているので、膜厚方向にIII族(Ga,In)の組成分布を有するダブルグレーデッド構造を有するCIGS膜を容易に形成することができる。
また、各蒸着源群において、各蒸着源群を構成するそれぞれ2つの元素の蒸着源が行方向および列方向に交互に配置された行列状配置とされていることにより、面内組成均一性の高いCIGS膜を容易に得ることができる。
また、基板を一方向に搬送させる搬送機構を備え、基板を一方向に搬送させつつCIGS膜を成膜させることができるよう構成されているので、効率的な成膜を行うことができ、スループットの向上を図ることができる。
第1の実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す断面図 第1の実施形態の成膜装置における蒸着源の配置例を示す平面図 蒸着源の配置変更例を示す平面図 第2の実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す断面図 太陽電池の概略構成を示す断面図 比較例の成膜装置における蒸着源の配置を示す平面図 従来の薄膜太陽電池の成膜装置を示す図 図7Aの装置における蒸着源の配置を示す平面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、視認しやすくするため、各図中、各構成要素の縮尺等は実際のものとは適宜異ならせてある。
「第1の実施形態の成膜装置」
図1は、本発明の第1の実施形態に係る成膜装置の概略構成を模式的に示す図である。
本実施形態の成膜装置1は、成膜用基板Sに対してCIGS系半導体膜(以下において単に「CIGS膜」と表記する。)を成膜するためのインライン式多元同時蒸着成膜装置であり、直線状に順に連結配置された、基板導入室10、第1蒸着室11、第2蒸着室12、冷却室13および基板排出室14からなる5つのチャンバーと、成膜用基板Sを導入室10から排出室14に直線状に移動させる基板搬送機構16とを備えている。
基板導入室10および基板排出室14は、それぞれ成膜用基板S(S’)を導入するためのチャンバーおよび排出するためのチャンバーである。基板導入室10には、CIGS膜蒸着前の成膜用基板Sを収納する処理前基板収納部として、複数枚の基板を収納可能な基板収納トレイ17が備えられ、基板排出室14には、CIGS膜成膜済みの成膜用基板S’を収納する処理済基板収納部として、複数枚の基板を収納可能な基板収納トレイ18が備えられている。
基板導入室10、第1蒸着室11、第2蒸着室12、冷却室13および基板排出室14は、必要に応じて排気装置(図示せず)によって略真空に排気される。例えば、基板導入室10および排出室14には内部を真空排気する排気ポンプとして、ターボ分子ポンプが備えられ、第1蒸着室11、第2蒸着室12、冷却室13の各チャンバーには、内部を真空排気する排気ポンプとしての油拡散ポンプが備えられている。
基板搬送機構16は、搬送方向上流側である基板導入室10から下流側である基板排出室14に向かって基板Sを直線的に移動させるための機構であり、たとえば、ローラなどを備えた構成とすることができる。本実施形態においては、基板搬送機構16は、基板Sの幅方向の両端を支えるべく2列に且つ基板搬送方向に沿って等間隔で配列された複数のコロ16aと、各列のコロ16aを接続したチェーン(図示せず。)とを有しており、チャンバー外のモーター(図示せず。)に回転導入端子を介して接続したチェーンが走行し、それによりコロ16aが回転して基板Sを搬送するよう構成されている。
基板導入室10、第1蒸着室11および第2蒸着室12の基板搬送機構16の上方には基板加熱用のヒーター19a、19b、19cが設置されている。この基板加熱用のヒーター19a、19b、19cは、基板の搬送方向Aに沿って温度を変化させることができ、基板の温度をその移動位置に応じた所定温度に調整する。
第1蒸着室11および第2蒸着室12の基板搬送機構16の下方には、Cu、Ga、Inの各蒸着源21〜23からなる蒸着源群31〜34およびSe蒸着源25が配置されており、冷却室13にはSe蒸着源25のみが配置されている。各蒸着源には、たとえば、蒸着用の坩堝を用いることができる。各蒸着源は、蒸気噴出開口を2以上備えるものであってもよい。
図2は、図1に示す成膜装置1における、蒸着源の配置を模式的に示す平面図である。
第1蒸着室11には、基板搬送方向上流側から、Cu蒸着源21とGa蒸着源22と行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状(マトリックス状)のCu−Ga第1蒸着源群31、およびCu蒸着源21とIn蒸着源23とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群32が、搬送方向に沿って順次配置されている。第2蒸着室12には、搬送方向上流側から、Cu蒸着源21とIn蒸着源23とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第2蒸着源群33、およびCu蒸着源21とGa蒸着源23とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群34が、搬送方向に沿って順次配置されている。
図2に示すように、各蒸着源群31〜34は、その列方向(行の並び方向)が基板搬送方向Aと垂直に交差するように配置されている。
また、各蒸着源群31〜34は、いずれもそれぞれ2種の蒸着源が交互に配置された4×2行列状配置されてなるものである。
一方、Se蒸着源25は、Se蒸気を放出する複数の開口25bを有するライン状の導管25aと、この導管25aに接続されSe蒸気を供給するSe貯留タンク25cとを備えてなる。本実施形態においては、複数のSe蒸着源25が、そのライン状の導管25aが蒸着源群31〜34の各列間に列方向に沿うように配置されている。なお、各開口25bに対応する位置に個別にSe蒸着用坩堝などのSe蒸着源を備えるようにしてもよい。
このように、搬送方向上流側から、Cu−Ga第1蒸着源群31、Cu−In第1蒸着源群32、Cu−In第2蒸着源群33、Cu−Ga第2蒸着源群34の順に配置することによって、成膜下面側から膜厚方向にGa/(In+Ga)が徐々に小さくなり、再び成膜表面側に向けて徐々に大きくなるようなプロファイルのIII族(Ga,In)の組成分布を有するダブルグレーデッド構造を有するCIGS膜を容易に形成することができる。
また、各蒸着源群において、各元素の蒸着源が交互に配置された行列状配置とされていることにより、面内での組成均一性を高めることができる。
また、本装置は、インライン方式の成膜装置であることから、非常に効率的な成膜を実現することができる。
以上の構成の成膜装置1において成膜用基板S上にCIGS膜を成膜する方法について説明する。
成膜用基板Sは、搬送機構16により搬送可能な基板であれば、特に制限されない。太陽電池用の光電変換層としてCIGS膜を成膜する場合には、例えば、一主面上にMo膜を堆積した矩形のガラス基板を成膜用基板Sとして用いることができる。
図1に示す成膜装置1においては、まず、基板導入室10において、収納トレイ17から成膜用基板Sが搬送機構16によりヒーター19a下に搬送され、ヒーター19aにより基板Sが加熱される。この加熱された基板Sは搬送機構16により矢印A方向に直線的に搬送される。
第1蒸着室11において、基板Sはヒーター19bで加熱されると共に、基板Sの蒸着源に対向する一面に蒸着源群からCu、In、GaおよびSeが供給される。基板Sの一面には、まず、Cu−Ga第1蒸着源群31上においてCu、GaおよびSeが主に供給され、その次にCu−In第1蒸着源群32上においてCu、InおよびSが主に供給されることとなる。この第1蒸着室11においては、基板Sの一面に、Cu(In,Ga)Se2、CuxSeの各化合物が互いに相分離された状態で混合されてなる混合物(以下において、Cu(In,Ga)Se2:CuxSeと表記する。)であって、Cu含有量の多い混合物が生成されるように、各蒸着源の温度を制御する。ここで、「Cu含有量の多い」とは、目的とするCIGS膜の化学量論比と比較してCuが多いものであることを意味する。
第2蒸着室12においても、基板Sはヒーター19cで加熱され、同時に基板Sの蒸着源に対向する一面に蒸着源群からCu、In、GaおよびSeが供給される。第2蒸着室12では、基板Sの一面には、まず、Cu−In第2蒸着源群33上においてCu、InおよびSeが主に供給され、その次にCu−Ga第2蒸着源群34上においてCu、GaおよびSが主に供給されることとなる。この第2蒸着室12においては、Cu蒸着源21からのCu蒸発量を第1蒸着室11におけるCu蒸発量よりも抑制し、基板Sに堆積するCuが微量になるようにし、第1蒸着室11において先に堆積されているCuxSeをCu(In,Ga)Se2に転化させるように、各蒸着源の温度を制御する。
なお、CIGS膜においては、Seが抜けやすいため、第1蒸着室11、第2蒸着室12のいずれにおいてもSeは所望のCIGS膜の化学量論比よりも過剰に供給されるように、Se蒸着源の温度を制御する。
CIGS膜が成膜された成膜済基板S’は、冷却室13に搬送される。
冷却室13においては、蒸着室11、12を経てCIGS膜が蒸着された基板S’のCIGS膜面に、Se蒸着源25によりSeを供給させつつ、基板S’を放射冷却させる。この冷却室13においては、基板温度を350℃程度まで冷却させる。冷却中にCIGS膜面にSeを供給することにより、CIGS膜からのSeの再蒸発を防止して、Se欠陥発生を抑制することができる。
その後、基板S’は、基板排出室14に搬送されてさらに冷却された後、成膜済基板収納トレイ18に収納される。
本実施形態の成膜装置1においては、以上のようにして、成膜用基板上にCIGS膜を形成することができる。
本実施形態の成膜装置1を用いて、上記成膜方法によりCIGS膜を成膜すれば、成膜装置1における蒸着源の配置構成により、膜厚方向にIII族(Ga,In)の組成分布を有するダブルグレーデッド構造を有し、かつ面内での組成均一性の高いCIGS膜を形成することができる。また、このとき、2つの蒸着室11、12において、Cu含有量の多い混合物(Cu(In,Ga)Se2:CuxSe2)を生成する工程、CuxSe2をCu(In,Ga)Se2に転化する工程の2段階の工程を経ることにより、より良好な品質のCIGS膜を形成することができる。
本成膜装置により成膜されるCIGS膜は、太陽電池等の光電変換素子の光電変換層として好適である。このようなダブルグレードデッド構造を有し、かつ面内組成均一性が高く、品質の良好なCIGS膜を備えた光電変換素子においては、高い光電変換率を達成することが可能となる。
したがって、本成膜装置は、CIGS膜を光電変換層として備える光電変換素子の製造方法に好適に用いることができる。
なお、上記実施形態においては、第1蒸着室11、第2蒸着室12および冷却室13において、複数の開口を有するライン状導管25aにSe貯留タンク25cからSeが供給される構成のSe蒸着源25を備えるものとしたが、基板表面に供給されるSeの一部または全部は、蒸着時の雰囲気ガスから供給されてもよい。なお、この場合には、雰囲気ガス供給手段がSe蒸着源に相当するものとなる。
また、上記実施形態においては、Cu、In、Ga、Se蒸着源のみ備えているが、必要に応じて、Cu、In、Ga、Se以外の他の元素をさらに基体上に供給するように他の元素の蒸着源を備えていてもよい。例えば、Seの一部をSに置換してCu(In,Ga)SeS膜を成膜する構成とすることができる。
蒸着室を、第1および第2の蒸着室11、12から構成することにより、互いの領域の蒸着源からの蒸気が干渉せず、組成制御性を向上することができると共に、上述の混合物生成工程と、転化工程とを分離して行うことができるため成膜工程の制御も容易となる。
一方、1つの蒸着室内に4つの蒸着源群31〜34を配置し、Cu−In第1蒸着源群32とCu−In第2蒸着源群33との間に仕切りを設け、Cu−Ga第1蒸着源群31およびCu−In第1蒸着源群32からなる第1の領域と、Cu−In第2蒸着源群33およびCu−Ga第2蒸着源群34からなる第2の領域とに分離して、互いの領域での工程において、互いの蒸気が干渉するのを抑制するよう構成してもよい。
上記実施形態においては、各蒸着源群は各蒸着源を4×2の行列状配置したものとしたが、各蒸着源群において、各蒸着源により形成される行列の行数、列数は任意であり、必要に応じて設計変更可能である。幅広の基板への成膜に対応する場合には、行数をさらに増やせばよい。面内均一性を高めるためには、各蒸着源群は、蒸着源を3行以上、2列以上とした行列状配置であることが望ましい。
なお、各蒸着室内のInとGaとの蒸着源の数は1:1とすることが望ましい。
以下、蒸着源の配置変更例について説明する。
図3は本実施形態の蒸着源の配置変更例を示す平面図である。
本配置変更例においては、図2の蒸着源配置と比較して第2蒸着室12内における蒸着源配置が異なっている。具体的には、図3に示すように、第2蒸着室12に備えられているCu−In第2蒸着源群33’およびCu−Ga第2蒸着源群34’がそれぞれ5×2の行列状配置とされ、第1蒸着室11に備えられているCu−Ga第1蒸着源群31およびCu−In第1蒸着源群32の行列配置に対し、列方向に行間の略半分の距離(半ピッチ)ずれて配置されている。
第1蒸着源群31、32と第2の蒸着源群33’、34’とを列方向に半ピッチずらして配置することにより、成膜されるCIGS膜の面内の均一性をより高めることが可能となる。
なお、Cu−Ga第1蒸発源群とCu-Ga第2蒸発源群の間に、2列以上の行列配置のCu−In蒸発源群が備えられていれば、その蒸発源群は、本発明のCu−In第1蒸発源群とCu−In第2蒸発源群を含むものに相当する。
「第2の実施形態の成膜装置」
図4は、本発明の第2の実施形態に係る成膜装置の概略構成を模式的に示す図である。
本実施形態の成膜装置2は、可撓性を有する基板に対してCIGS膜を成膜するためのロール・トゥ・ロール式多元同時蒸着成膜装置であり、直線状に順に連結配置された、基板導入室10、第1蒸着室11、第2蒸着室12、冷却室13および基板排出室14からなる5つのチャンバーと、成膜用基板Sを導入室10から排出室14に直線状に移動させる基板搬送機構16とを備えている。第1の実施形態の成膜装置1と同等の構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略し、第1の実施形態の装置と異なる点について主として説明する。
本実施形態の成膜装置2は、長尺な可撓性基板Sを巻回した巻出しロール36が基板導入室10に設置されており、巻出しロール36から巻き出され、第1、第2蒸着室11、12において化合物半導体膜が成膜された成膜済み基板S’を巻き取る巻取りロール37が基板排出室14に設置されている。
基板導入室10、基板排出室14には、それぞれ基板Sをガイドするためのガイドロール38、39が備えられている。
本構成の装置2においては、この巻出しロール36、巻取りロール37およびこれらを駆動する図示しない駆動手段、およびガイドロール38、39により基板搬送機構が構成されている。
また、本成膜装置2においては、冷却室13に、基板を冷却する冷却手段として、冷却ロール35が備えられている。第1冷却室では、基板温度を350℃程度まで冷却することが望ましく、放射冷却のみで冷却する場合20−30分要するが、このように冷却手段を備えることにより、この冷却時間を短縮することが可能となり、スループットを向上させることができる。
本実施形態においては、冷却室13において冷却ロールを1つ備えたものとしたが、冷却室内に複数の冷却ロールを備えていてもよい。
また、本実施形態の装置2においては、さらに、巻取りロール37が配置された基板排出室14に備えられているガイドロール39を、冷却ロールを兼ねるものとしてもよい。
なお、上述の第1の実施形態のようなインライン式成膜装置1においても、第1冷却室13に冷却手段を備えた構成とすることもできる。しかしながら、急激な冷却により損傷が生じるような基材(例えば、ガラス基材)を成膜用基板として用いている場合には、冷却手段による冷却をするのは適さない。
本実施形態の成膜装置2は、処理対象となる成膜用基板が可撓性を有するものであり、基板がロール・トゥ・ロールで搬送されることを除き、第1実施形態の成膜装置1と同様であり、同様の方法でCIGS膜を成膜することができる。
本成膜装置2においては、蒸着源の配列方法は、第1実施形態のものと同様とすることができ、図2、図3に示したいずれのような蒸着室、配列構成であっても適用することが可能である。
したがって、本成膜装置2においても、第1の実施形態の成膜装置1と同様の効果を得ることができる。
また、本装置2は、可撓性基板に対して、ロール・トゥ・トール方式でCIGS膜を成膜することができるため、非常に効率的な成膜を実現することができる。
次に、本発明の成膜装置を用いてCIGS膜を成膜する工程を有する本発明の光電変換素子の製造方法の実施形態について説明する。
図5は、光電変換素子の一実施形態である太陽電池の層構成を模式的に示す断面図である。太陽電池40は、基板41上に、裏面電極42、光電変換層43、バッファ層44、窓層45、透明電極層46および集電電極47をこの順に積層してなる。光電変換層43として、CIGS膜を備えている。
ここでは、本発明の光電変換素子の製造方法の実施形態として、太陽電池40の製造方法を説明する。
まず、基板41の一面にスパッタ法等により裏面電極42を形成する。この一面に裏面電極42を備えた基板41を、一方向に搬送させつつ、この搬送方向に沿って配置された複数のCu蒸着源、複数のIn蒸着源、複数のGa蒸着源およびSe蒸着源から基板41の一面側に各元素の蒸気を供給して、裏面電極42上に光電変換層43を成膜する。
より詳細には、まず、基板41の搬送方向に沿って上流側から順に、Cu蒸着源とGa蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群と、Cu蒸着源とIn蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群とSe蒸着源とを備えた第1の蒸着領域において、各元素の蒸気を基板41の裏面電極面側に供給し、Cu(In,Ga)Se2、CuxSeの互いに相分離された化合物からなる混合物を裏面電極42上に生成させる。
その後、基板41の搬送方向に沿って上流側から順に、Cu蒸着源とIn蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第2蒸着源群、およびCu蒸着源とGa蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群とSe蒸着原とを備えた第2の蒸着領域において、第2の蒸着領域におけるCuの蒸発量を、記第1の蒸着領域におけるCuの蒸着量と比較して相対的に抑制させた条件で、各元素の蒸気を基板41の上述の混合物生成された面に供給し、CuxSeをCu(In、Ga)Se2に転化させる。
以上の工程により、Cu(In、Ga)Se2からなる光電変換層43を成膜する。この成膜工程は、例えば、上述の成膜装置1(または2)により実現することができる。成膜装置1において、上記成膜工程における第1蒸着領域は第1蒸着室11、第2蒸着領域は第2蒸着室12により構成される。
その後、光電変換層43上に、CBD法(化学浴析出法)等によりバッファ層44を形成し、さらに、スパッタ等により窓層45、透明電極層46および集電電極47を順次形成することにより、太陽電池40を製造することができる。
以下、太陽電池40の基板および各層について説明する。
(基板)
基板41としては、ソーダガラス、高歪点ガラス、無アルカリガラスなどのガラス基板、金属基板、絶縁膜付き金属基板、樹脂基板(ポリイミド)などを用いることができる。
特には、可撓性を有する絶縁膜付き金属基板が好ましく、金属基板上に陽極酸化により複数の微細孔が形成されてなる絶縁性酸化膜付き金属基板が好適である。陽極酸化被膜により高い絶縁性を有し、かつ可撓性を有する金属基板であれば、大面積での素子形成および集積化の実現が容易となる。
金属基板として、陽極酸化により金属基板表面上に生成する金属酸化膜が絶縁体であるような材料を用いれば、表面を陽極酸化させることにより、上述の絶縁膜付き金属基板を容易に得ることができる。そのような材料としては、具体的には、アルミニウム(Al)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、ニオブ(Nb)及びタンタル(Ta)等、並びにそれらの合金が挙げられる。コストや太陽電池に要求される特性の観点から、アルミニウムが最も好ましい。
また、ステンレスや軟鋼にアルミニウム薄膜を圧接した構造のクラッド材を金属基板として用い、アルミニウムの表面に陽極酸化を行うことにより得られる絶縁膜付き金属基板を用いることもできる。
(裏面電極)
裏面電極42の主成分としては特に制限されず、Mo,Cr,W,およびこれらの組合せが好ましく、Mo等が特に好ましい。裏面電極42の膜厚は制限されず、200〜1000nm程度が好ましい。
(光電変換層)
光電変換層43の主成分は、Cu(In、Ga)Se2からなるカルコパイライト型の化合物半導体であることが好ましい。Seを一部Sに置換したものであってもよい。
光電変換層43の膜厚は特に制限されず、1.0〜3.0μmが好ましく、1.5〜2.5μmが特に好ましい。
(バッファ層)
バッファ層44は、CdS、ZnS、Zn(S,O)、あるいはZn(S,O,OH)、を主成分とする層からなる。バッファ層44の膜厚は特に制限されず、10nm〜0.5μmが好ましく、15〜200nmがより好ましい。
(窓層)
窓層45は、光を取り込む中間層である。窓層45の組成としては特に制限されず、i−ZnO等が好ましい。窓層45の膜厚は、15〜200nmが好ましい。なお、窓層は任意の層であり、窓層45のない光電変換素子としてもよい。
(透明電極層)
透明電極層46は、光を取り込むと共に、裏面電極42と対になって、光電変換層43で生成された電流が流れる電極として機能する層である。透明電極層46の組成は、特に制限されず、ZnO:Al等のn−ZnO等が好ましい。また、透明電極層46の膜厚は特に制限されず、50nm〜2μmが好ましい。
(集電電極)
集電電極47は、裏面電極42および透明電極層46間に生じる電力を効率的に外部に取り出すための電極である。集電電極47の主成分は特に制限されず、Al等が挙げられる。その膜厚は特に制限されず、0.1〜3μmが好ましい。
太陽電池40としては、必要に応じて、カバーガラス、保護フィルム等が取り付けられる。
なお、本発明の製造方法で作製される光電変換素子は、上述の太陽電池のみならずCCD等の他の用途にも適用可能である。
実施例1、2および比較例の方法でそれぞれCIGS層を成膜する工程を経て、図5に示した構成の太陽電池セルを作製し、各セルについての光電変換率を測定して比較した。
(太陽電池セル形成)
基板41としてソーダガラス基板を用い、裏面電極42としてMoをスパッタ法により形成した。このときのMo電極42の膜厚は0.8μmとした。
Mo電極42上に光電変換層43として、後記実施例1、2および比較例の各条件下でそれぞれCIGS膜を成膜した。
上記CIGS膜成膜後、化学浴析出(CBD:Chemical Bath Deposition)法によりバッファ層44としてCdS(50nm)を成膜してpn接合を形成した。
引き続き、窓層45としてZnO(10nm)を、透明電極層46としてZnO:Al膜(膜厚0.3μm)をスパッタリング法により連続成膜した。
最後に、透明電極層46の表面に、スパッタ法にて、アルミニウムからなる集電電極47を形成して図5に示す太陽電池を作製した。
(実施例1)
図2に示す蒸着源配列構成を有する成膜装置により、Mo電極42上にp型半導体層としてカルコパイライト構造のCIGS膜43を成膜した。CIGS膜43成膜時には、基板温度を550℃に加熱するものとし、第1蒸着室11の各蒸着源の温度は、Cu蒸着源:1360℃、Ga蒸着源:1090℃、In蒸着源:1055℃とし、第2蒸着室12の蒸着源の温度は、Cu蒸着源:1220℃、Ga蒸着源:1075℃、In蒸着源:1030℃とした。なお、各蒸着室11、12および冷却室13における各Se蒸着源の温度は350℃とした。
(実施例2)
図3に示す蒸着源配列構成を有する成膜装置により、Mo電極42上にp型半導体層としてカルコパイライト構造のCIGS膜43を成膜した。基板温度、各蒸着源の温度等他の条件は実施例1と同様とした。
(比較例1)
図6に示す蒸着源配置構成を有する成膜装置により、Mo電極42上にp型半導体層としてカルコパイライト構造のCIGS膜43を成膜した。他の条件は実施例1および実施例2と同様とした。
図6に示す蒸着源配置は、第1蒸着室11において、各蒸着源がそれぞれ1列に配置されてなるCu蒸着源列61、Ga蒸着源列62、Cu蒸着源列61、In蒸着源列63が搬送方向上流側からこの順に配置されてなり、第2蒸着室12において、In蒸着源列63、Cu蒸着源列61、Ga蒸着源列62、Cu蒸着源列61が搬送方向上流側からこの順に配置されてなるものである。
<変換効率の測定方法>
実施例1、2および比較例の方法により成膜されたCIGS層を有する各太陽電池セルについて、ソーラーシミュレーターを用いて、Air Mass(AM)=1.5、100mW/cm2の擬似太陽光を用いた条件下で、エネルギー変換効率を測定した。
比較例の太陽電池セルでは、変換効率が13%であったのに対し、実施例1の変換効率が14%、実施例2の変換効率が14.3%であり、実施例1、2は比較例に対して変換効率が1%程度高いという結果が得られた。これは、実施例1、2により成膜された光電変換層の面内組成均一性が比較例のものに比して良好であるためと考えられる。
1、2 成膜装置
10 基板導入室
11 第1蒸着室
12 第2蒸着室
13 冷却室
14 基板排出室
16 基板搬送機構
17 蒸着前基板収納トレイ
18 成膜済基板収納トレイ
19a〜19c 基体加熱機構
21 Cu蒸着源
22 Ga蒸着源
23 In蒸着源
25 Se蒸着源
25a ライン状導管
25b 開口
25c Se貯留タンク
31 Cu−Ga第1蒸着源群
32 Cu−In第1蒸着源群
33 Cu−In第2蒸着源群
34 Cu−Ga第2蒸着源群
40 太陽電池
41 ガラス基板
42 下部電極(裏面電極)
43 光電変換層
44 バッファ層
45 窓層
46 透明電極
47 集電電極

Claims (12)

  1. Cu、In、Ga、Seを含む化合物半導体膜を成膜用基板の一面に成膜する成膜装置であって、
    蒸着室と、該蒸着室内において、前記成膜用基板を一方向に搬送する基板搬送機構と、前記蒸着室内に配置された、前記Cu、In,Ga、Seそれぞれを蒸着させるための複数のCu蒸着源、複数のIn蒸着源、複数のGa蒸着源およびSe蒸着源とを備え、
    前記複数のCu蒸着源、前記複数のIn蒸着源および前記複数のGa蒸着源が、前記成膜用基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群およびCu−In第2蒸着源群、および前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群を構成するようにして配置されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 前記各蒸着源群の前記各行列状の各蒸着源の列が前記成膜用基板の前記搬送方向と略垂直に交わるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記Se蒸着源が、前記各蒸着源群の前記行列状の各蒸着源の列間に、該列に沿って延びるライン上に複数の開口を有するライン状蒸着源であることを特徴とする請求項1または2記載の成膜装置。
  4. 前記Cu−Ga第1蒸着源群および前記Cu−In第1蒸着源群の行列配置に対し、前記Cu−In第2蒸着源群およびCu−In第2蒸着源群の行列配置が、列方向に行間の略半分の距離ずれて配置されていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の成膜装置。
  5. 前記蒸着室が、前記Cu−In第1蒸着源群と前記Cu−In第2蒸着源群との間で分離されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の成膜装置。
  6. 前記Cu−Ga第1蒸着源群、前記Cu−In第1蒸着源群が、n×2(nは2以上)の行列状配置を有し、
    前記Cu−Ga第2蒸着源群、前記Cu−In第2蒸着源群が、m×2(mは2以上)の行列状配置を有していることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の成膜装置。
  7. 前記蒸着室に、前記成膜用基板を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の成膜装置。
  8. 前記蒸着室の下流側に、該蒸着室と連結された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板を冷却する冷却室を備え、
    該冷却室に、Se蒸着源を備えていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の成膜装置。
  9. 前記冷却室に、前記成膜用基板を冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の成膜装置。
  10. 前記蒸着室の上流側に該蒸着室に連結して配置された、前記成膜用基板を収納する処理前基板収納部と、該成膜用基板を加熱する加熱手段とを備えた基板導入室と、
    前記冷却室の下流側に該冷却室に連結して配置された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板が収納される処理済基板収納部を備えた基板排出室とをさらに備え、
    前記基板導入室、前記蒸着室、前記冷却室および前記基板排出室が直線状に配置され、
    前記基板搬送機構が、前記成膜用基板を前記各室に亘って前記一方向にインライン状に移動させるものであることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の成膜装置。
  11. 前記蒸着室の上流側に該蒸着室に連結して配置された、前記成膜用基板を巻き出す巻出ロールと、該成膜用基板を加熱する加熱手段とを備えた基板導入室と、
    前記冷却室の下流側に該冷却室に連結して配置された、前記化合物半導体膜が成膜された前記成膜用基板を巻き取る巻取りロールを備えた基板排出室とをさらに備え、
    前記基板導入室、前記蒸着室、前記冷却室および前記基板排出室が直線状に配置され、
    前記移動手段が、前記巻出しロールから前記成膜用基板を巻き出させ、前記各室を経た前記成膜用基板を前記巻取りロールで巻き取らせるものであることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の成膜装置。
  12. Cu(In,Ga)Se2化合物半導体からなる光電変換層を備えた光電変換素子の製造方法であって、
    一面に裏面電極を備えた基板を、一方向に搬送させつつ、該搬送方向に沿って配置された複数のCu蒸着源、複数のIn蒸着源、複数のGa蒸着源およびSe蒸着源から前記基板の一面側に前記各元素の蒸気を供給して、前記裏面電極上に前記光電変換層を成膜する工程を有し、
    前記基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第1蒸着源群と、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第1蒸着源群とを備えた第1の蒸着領域において、前記各元素の蒸気を前記基板の一面側に供給し、Cu(In,Ga)Se2、CuxSeの互いに相分離された化合物からなる混合物を前記裏面電極上に生成させ、
    前記基板の搬送方向に沿って上流側から順に、前記Cu蒸着源と前記In蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−In第2蒸着源群、および前記Cu蒸着源と前記Ga蒸着源とが行方向および列方向に交互に配置されてなる行列状のCu−Ga第2蒸着源群とを備えた第2の蒸着領域において、該第2の蒸着領域におけるCuの蒸発量を、前記第1の蒸着領域におけるCuの蒸着量と比較して相対的に抑制させた条件で、前記各元素の蒸気を前記基板の一面に供給し、前記CuxSeをCu(In、Ga)Se2に転化させることにより、前記光電変換層を成膜することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
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