JP2012013288A - 給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よく二次側出口温度を目標温度と一致させることができる給湯機を提供することを課題とする。
【解決手段】高温水と低温水が熱交換器13で熱交換する電気給湯機1であって、制御装置24は、設定温度に応じて決定される目標温度と二次側出口温度を一致させるのに必要な高温水の一次側必要流量が、循環ポンプ11の回転速度の変化に対する高温水の流量の変化が大きい第1領域に入っているとき、熱交換器13をバイパスするバイパス管28に低温水の一部を流通させる。熱交換器13の低温水の流通量が減少して高温水からの伝熱量が減少するため、制御装置24は、伝熱量の減少を補うように高温水の流量を増加させて第1領域以外の第2領域に入れる。第2領域は、循環ポンプ11の回転速度の制御で二次側出口温度を精度よく調節できる領域であり、制御装置24は、二次側出口温度を目標温度と精度よく一致させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプで循環する熱媒体が被熱交換媒体と熱交換する給湯機に関する。
貯湯タンクに蓄えられる高温水を熱媒体として、被熱交換媒体となる低温水を加熱し、低温水が加熱されて生成される湯水を利用者に給湯する給湯機能付の給湯機(電気給湯機)は広く知られている。このような電気給湯機は、低温水と高温水が熱交換して低温水を加熱する給湯熱交換器を有し、高温水は、ポンプによって給湯熱交換器の高温管を流通するように構成されている。
このように構成される電気給湯機に関し、例えば特許文献1には、利用者に給湯される湯水の温度(給湯熱交換器の二次側出口温度)が所定の給湯温度となるように、循環ポンプ(給湯循環ポンプ)の回転速度を制御して給湯熱交換器の一次側循環量(高温水の流量)を制御する電気給湯機が開示されている。
特開平2007−85582号公報
しかしながら、循環ポンプには、軸受、電動モータの機械部、などの機械的抵抗を発生する機構部分があるため、所定の回転速度以下の低速回転領域では機械的抵抗の影響が大きく、循環ポンプの回転速度の変化に対してポンプ出力が大きく変化する。したがって、循環ポンプの回転速度の制御でポンプ出力を精度よく調節することが困難になる。
給湯熱交換器の一次側循環量はポンプ出力の変化に応じて変化することから、ポンプ出力を精度よく調節できない低速回転領域では、給湯熱交換器の一次側循環量を精度よく調節することができない。そこで、給湯熱交換器の一次側循環量を精度よく調節するためには、所定の回転速度以上の領域で循環ポンプを運転することが好ましい。そのため、給湯熱交換器の一次側循環量が所定の流量より多くなることが好ましい。
特許文献1には、給湯量が少ないときや給湯温度の設定値(設定温度)が低いときなど、一次側循環量が少ないときに一次側循環量を制御する技術に関して記載されていない。したがって、一次側循環量が少ないときに給湯量や設定温度が変化すると、一次側循環量を精度よく調節することができず、ひいては、二次側出口温度を、設定温度に応じて決定される目標温度と精度よく一致させることができないという点に関して改善の余地がある。
そこで、本発明は、常に精度よく二次側出口温度を目標温度と一致させることができる給湯機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、熱媒体が流通する一次側管路と、前記熱媒体と熱交換する被熱交換媒体が流通する二次側管路と、前記一次側管路および前記二次側管路に接続されて、前記熱媒体と前記被熱交換媒体が熱交換する熱交換器と、前記熱媒体を前記一次側管路に流通させるポンプと、前記熱交換器をバイパスするように前記二次側管路に備わるバイパス管と、前記熱交換器を流通する前記被熱交換媒体の流量と前記バイパス管を流通する前記被熱交換媒体の流量の流量比率を調節する流量調節機構と、を備え、前記ポンプの回転速度の変化に応じて変化する前記熱媒体の流量で前記被熱交換媒体の温度を調節して、当該被熱交換媒体の温度を目標温度と一致させる給湯機とする。そして、前記流量調節機構は、前記被熱交換媒体の温度を前記目標温度と一致させるのに必要な前記熱媒体の流量である一次側必要流量が所定の閾値より少ないときは前記バイパス管に前記被熱交換媒体を流通させ、前記一次側必要流量が前記閾値以上のときは、前記バイパス管を遮断することを特徴とする。
本発明によると、常に精度よく二次側出口温度を目標温度と一致させることができる給湯機を提供できる。
本実施形態に係る電気給湯機の構成図である。 (a)、(b)は、ポンプ特性の一例を示すグラフである。 給湯手順を示すフローチャートである。 混合弁が閉弁している場合に二次側流量が変化したときの制御手順を示すフローチャートである。 混合弁が開弁している場合に循環ポンプの回転速度が上限に達したときの制御手順を示すフローチャートである。 (a)は、低温管とバイパス管の分岐点に混合弁が備わる状態を示す図、(b)は、開閉弁と定流量弁がバイパス管に備わる状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る電気給湯機1は、被熱交換媒体である低温水と、熱媒体となる高温水が熱交換する給湯機であって、低温水を加熱する一次側10と、低温水が加熱されて生成される湯水を利用者に給湯する二次側20とを含んで構成される。
一次側10は、モータで駆動して高温水を送出するポンプ(循環ポンプ11)、高温水が蓄えられる貯湯タンク12、および高温水と低温水が熱交換するように構成される熱交換器13を含んで構成され、循環ポンプ11、貯湯タンク12、熱交換器13は、高温水が流通する高温管14(一次側管路)で接続される。そして、一次側入口温度センサ13aで熱交換器13に取り込まれる高温水の温度を計測可能に構成される。以下、一次側入口温度センサ13aが計測する高温水の温度を一次側入口温度と称する。
なお、一次側10の高温管14を流通する高温水は、例えば図示しない加熱装置(ヒートポンプユニット、ボイラなど)で加熱されて貯湯タンク12に蓄えられる。
二次側20は、低温水を供給する水道などの給水源21と熱交換器13が低温管25(二次側管路)で接続されて低温水が熱交換器13に取り込まれ、熱交換器13で高温水と低温水が熱交換して低温水が加熱されるように構成される。さらに、熱交換器13と蛇口22が給湯管26(二次側管路)で接続され、熱交換器13で低温水が加熱されて生成される湯水は、利用者が蛇口22の給湯栓を開いたときに利用者に給湯されるように構成される。
また、給水源21から熱交換器13に取り込まれる低温水の温度は二次側入口温度センサ13bで計測され、熱交換器13で加熱された湯水の温度は二次側出口温度センサ26aで計測されるように構成される。さらに、給湯管26を流通する湯水の流量を計測する二次側流量センサ27が備わっている。以下、二次側入口温度センサ13bが計測する低温水の温度を二次側入口温度、二次側出口温度センサ26aが計測する湯水の温度を二次側出口温度と称する。
また、電気給湯機1には、蛇口22から利用者に給湯される湯水の温度(以下、給湯温度と称する)を設定する温度設定装置23と、温度設定装置23で設定された設定温度が給湯温度になるように電気給湯機1を制御する制御装置24が備わっている。
そして、本実施形態に係る電気給湯機1の二次側20には、熱交換器13をバイパスして低温管25と給湯管26を接続するバイパス管28が備わっている。バイパス管28は分岐点25aで低温管25と分岐し、混合弁29を介して給湯管26と接続される。混合弁29は、給水源21から供給されてバイパス管28を流通する低温水の流量(バイパス流量)を調節し、熱交換器13を流通する低温水の流量とバイパス流量の流量比率を調節する流量調節機構である。例えば、混合弁29が全開のときに給水源21から供給される低温水のα%がバイパス管28を流通するように構成される場合、混合弁29の開度がβ%であれば、バイパス管28には、給水源21から供給される低温水の(α×β/100)%が流通することになる。また、混合弁29の開度が0%、すなわち混合弁29が閉弁したとき、バイパス管28が遮断される。
なお、混合弁29の開度は、制御装置24によって制御される。
このように構成される電気給湯機1の二次側出口温度は一次側10における高温水の循環量によって調節され、制御装置24は、利用者が蛇口22の給湯栓を開いたとき、二次側入口温度、二次側出口温度、二次側流量センサ27で計測される湯水の流量(以下、二次側流量と称する)、一次側入口温度等に基づいて設定温度が給湯温度になるように電気給湯機1を制御する。
以下、一次側10における高温水の循環量を一次側循環量と称する。
例えば、制御装置24は、二次側出口温度と設定温度の偏差がフィードバックされるフィードバック制御によって循環ポンプ11の回転速度を制御し、二次側出口温度と設定温度の偏差がゼロになるように一次側循環量を調節する。このとき、制御装置24は、循環ポンプ11の回転速度を調節して一次側循環量を調節する。
循環ポンプ11の特性(ポンプ特性)は、図2の(a)に一例を示すように、回転速度とポンプ出力(本実施形態の場合は一次側循環量に相当)の関係を示す特性曲線として示され、回転速度の上昇にともなってポンプ出力が上昇し高温水の循環量が上昇する。
二次側出口温度は、一次側入口温度および高温水の循環量によって決定されることから、図1に示す制御装置24は、二次側出口温度が設定温度より低い場合、二次側出口温度が設定温度になるように、つまり、二次側出口温度と設定温度の偏差がゼロになるように、二次側出口温度と一次側入口温度に基づいて高温水の循環量を設定し、さらに、一次側循環量が設定した循環量になるように循環ポンプ11の回転速度を決定する。
具体的に、制御装置24は、設定温度と二次側入口温度の偏差が大きいほど、循環ポンプ11を高い回転速度で運転して一次側循環量を増やし、設定温度と二次側入口温度の偏差が小さいほど、循環ポンプ11を低い回転速度で運転して一次側循環量を減らす。また、二次側流量センサ27で計測される湯水の流量(二次側流量)が多いほど循環ポンプ11を高い回転速度で運転して一次側循環量を増やし、二次側流量が少ないほど、循環ポンプ11を低い回転速度で運転して一次側循環量を減らす。さらに、制御装置24は、一次側入口温度が低いほど循環ポンプ11を高い回転速度で運転して一次側循環量を増やし、一次側入口温度が高いほど循環ポンプ11を低い回転速度で運転して一次側循環量を減らす。
このように、制御装置24は、設定温度、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側流量に基づいて一次側循環量を決定し、さらに、決定した一次側循環量を得るように循環ポンプ11の回転速度を決定する。
制御装置24が設定温度、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側流量に基づいて決定する一次側循環量を一次側必要流量と称する。
しかしながら、循環ポンプ11のポンプ出力(一次側循環量)は、例えば図2の(a)に示すように、回転速度の変化に応じてポンプ出力(一次側循環量)が大きく変化する領域(第1領域)と、それ以外の領域(第2領域)を有することが多い。この場合、第1領域は循環ポンプ11の回転速度の変化に対する一次側循環量の変化が大きいため、循環ポンプ11の回転速度の制御によって一次側循環量を精度よく調節することが困難である。
一方、第2領域は循環ポンプ11の回転速度の変化に対する一次側循環量の変化が第1領域に比べて小さく、循環ポンプ11の回転速度の制御によって一次側循環量を精度よく調節可能である。したがって、循環ポンプ11の回転速度を制御して一次側循環量を精度よく調節するためには、一次側必要流量が第2領域に入っていることが好ましい。
そこで、本実施形態における制御装置24は、決定した一次側必要流量が、図2の(a)に示す第2領域に入るように構成する。この構成によって、制御装置24は、循環ポンプ11の回転速度を制御して一次側循環量を精度よく調節できる。
なお、第1領域と第2領域の境界となる点を「変曲点P」、変曲点Pにおける一次側循環量を境界循環量L1と称する。境界循環量L1は、循環ポンプ11(図1参照)の構成等によって決定される特性値である。循環ポンプ11のポンプ特性が、図2の(a)に示すように回転速度の上昇にともなって一次側循環量の増加率が減少する特性の場合、例えば、回転速度の増加率に対する一次側循環量の増加率が所定の値(例えば「1」)になる一次側循環量を変曲点Pとする構成が考えられるが、変曲点Pとなる境界循環量L1は、循環ポンプ11の性能、電気給湯機1に要求される仕様等に基づいて適宜設定すればよい。
例えば、循環ポンプ11の定格の最大回転速度が6000rpmの場合、変曲点Pを2000rpmの付近(2000〜1500rpm)とすることが考えられる。つまり、最大回転速度(6000rpm)の1/3〜1/4程度の回転速度を変曲点Pとする構成が考えられる。
また、例えば、図2の(b)に示すように、回転速度の変化にともなって一次側循環量が略直線的に大きく変化する領域を有するポンプ特性の循環ポンプ11の場合は、一次側循環量が直線的に変化する領域を第1領域、その他の領域を第2領域とし、その境界点を「変曲点P」とすればよい。
このように、本実施形態においては、循環ポンプ11の回転速度の変化に対して一次側循環量が大きく変化する領域を第1領域とし、その他の領域を第2領域とする。そして、第1領域と第2領域の境界となる変曲点P(境界循環量L1)は、循環ポンプ11の特性値として適宜設定される。
本実施形態に係る制御装置24は、設定温度、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側循環量に基づいて決定する一次側必要流量が境界循環量L1以下であって第1領域に入っているとき、混合弁29を開弁してバイパス管28に低温水を流通させる。熱交換器13を流通する低温水の流量が減少して高温水から低温水に伝熱される熱量(伝熱量)が減少する。そして、制御装置24は、減少した伝熱量を補うために循環ポンプ11の回転速度を上昇して一次側循環量を増加し、一次側循環量が境界循環量L1以上になると第2領域に入る。このように増加された一次側循環量を新たな一次側必要流量とすることによって、一次側必要流量を第2領域に入れることができる。
なお、制御装置24は、一次側必要流量が境界循環量L1以上の場合、混合弁29を開弁せず、バイパス管28を遮断してバイパス管28に低温水を流通させない。
つまり制御装置24は、境界循環量L1を所定の閾値として、一次側必要流量が境界循環量L1より少ないときに混合弁29を開弁し、一次側必要流量が境界循環量L1以上のときに混合弁29を閉弁する。
利用者が蛇口22の給湯栓の開度を変更して二次側流量が変化した場合や利用者が温度設定装置23を操作して設定温度が変更した場合、制御装置24は設定温度に応じた目標温度を決定するとともに第2領域の範囲内で一次側循環量を調節し、二次側出口温度を、決定した目標温度と一致させることができる。第2領域は、循環ポンプ11の回転速度の変化に対する一次側循環量の変化が小さい領域であり、循環ポンプ11の回転速度の制御によって一次側循環量を精度よく調節できる。したがって、利用者が蛇口22の給湯栓の開度を変更した場合や設定温度を変更した場合であっても、二次側出口温度を、変更された設定温度に応じて決定される目標温度と精度よく一致させることができ、設定温度を給湯温度とする湯水を利用者に安定して給湯できる。
なお、制御装置24が決定する目標温度は、利用者によって設定される設定温度と等しい温度としてもよいし、湯水が蛇口22まで流通するときの温度低下を考慮して、設定温度より高い温度としてもよい。
図3を参照し、制御装置24が電気給湯機1を制御して利用者に湯水を給湯する手順を説明する(以下、適宜図1、図2参照)。利用者に湯水を給湯する手順を、以下、給湯手順と称する。
蛇口22の給湯栓が閉じた状態のときに利用者が当該給湯栓を開くと、給水源21の水圧によって、低温管25、熱交換器13、給湯管26の順に低温水が流通して蛇口22から吐出される。そこで制御装置24は、二次側流量センサ27が計測する二次側流量の増加を検出することによって蛇口22の給湯栓が開いたことを検知し、さらに、目標温度が、給水源21から供給される低温水の温度(二次側入口温度)より高い場合、循環ポンプ11を運転して熱交換器13で低温水を加熱する。
すなわち、二次側流量が「0」から増加しない間、制御装置24は蛇口22の給湯栓が閉じていると判定し(ステップS1→No)、混合弁29を閉弁して(ステップS2)バイパス管28を遮断する。一方、二次側流量が「0」から増加した場合、制御装置24は蛇口22の給湯栓が開いたと判定し(ステップS1→Yes)、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側流量、目標温度に基づいて、二次側出口温度を目標温度と一致させるために必要な高温水の循環量(一次側必要流量)を決定する(ステップS3)。
一次側必要流量は、例えば次式(1)で決定することができる。

一次側必要流量=(目標温度−二次側入口温度)×二次側流量
/(一次側入口温度−一次側出口予測温度) ・・・(1)

例えば、二次側入口温度が10℃、目標温度が40℃、一次側入口温度が80℃、一次側出口予測温度が12℃、二次側流量が5L/minであるとき、一次側必要流量は、
(40−10)×5/(80−12)=2.2[L/min]
と決定できる。
なお、一次側出口予測温度は、熱交換器13で熱交換した後の高温水の温度(一次側出口温度)の予測値である。一次側出口温度は、二次側入口温度より所定温度高い温度になると予測され、この所定温度は熱交換器13の構成等によって決定される特性値である。本実施形態においては所定温度を2℃とし、一次側出口予測温度を二次側入口温度(10℃)より2℃高い12℃としている。
なお、熱交換器13の一次側出口温度を計測する図示しない温度センサを備え、当該温度センサが計測する一次側出口温度を利用して一次側必要流量を算出する構成であってもよい。
制御装置24は、決定した一次側必要流量と変曲点Pとなる境界循環量L1を比較する(ステップS4)。そして、制御装置24は、決定した一次側必要流量が境界循環量L1以上であれば(ステップS4→Yes)、決定した一次側必要流量に基づいて循環ポンプ11の回転速度を決定し(ステップS5)、循環ポンプ11を決定した回転速度で運転する(ステップS6)。
例えば、循環ポンプ11の境界循環量L1が2L/minの場合、決定した一次側必要流量が2.2L/minであれば、制御装置24は2.2L/minの一次側必要流量を得るための循環ポンプ11の回転速度を、図2の(a)、(b)に示すポンプ特性を参照して決定し(ステップS5)、決定した回転速度で循環ポンプ11を運転する(ステップS6)。
制御装置24は、給湯栓が開いている間は(ステップS7→No)、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側流量および設定温度を常時監視し、利用者が蛇口22の給湯栓の開度を変更して二次側流量が変化した場合や、利用者が温度設定装置23を操作して設定温度が変更された場合、二次側出口温度が、変更された設定温度に応じて決定される目標温度と一致するように一次側必要流量と循環ポンプ11の回転速度を再度決定して循環ポンプ11を運転する。つまり、循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS8)。
そして、制御装置24は給湯栓が閉じられたら(ステップS7→Yes)、混合弁29を閉弁して(ステップS2)給湯手順を終了する。制御装置24は、二次側流量が「0」になったときに給湯栓が閉じられたと判定する。
一方、決定した一次側必要流量が境界循環量L1より小さいとき(ステップS4→No)、制御装置24は、混合弁29の開度を設定する(ステップS9)。
例えば、二次側入口温度が20℃、目標温度が40℃、一次側入口温度が80℃、一次側出口予測温度が22℃、二次側流量が5L/minであるとき、一次側必要流量は、式(1)によって以下のように決定される。
(40−20)×5/(80−22)=1.7[L/min]
この場合、一次側必要流量(1.7L/min)は境界循環量L1(2L/min)より小さく図2の(a)、(b)に示す第1領域に入る。このとき、制御装置24は、蛇口22の給湯栓が開かれた直後の目標温度、一次側入口温度、二次側入口温度に基づいて混合弁9の開度を設定する。
例えば、目標温度と一次側入口温度の温度差と、混合弁29の開度と、の関係を示すマップが予め設定されて制御装置24の図示しない記憶部に記憶される構成とすれば、制御装置24は、温度設定装置23で設定される設定温度に応じて決定する目標温度と一次側入口温度センサ13aが計測する一次側入口温度の温度差に基づいて当該マップを参照し、混合弁29の開度を設定できる。
例えば、目標温度と一次側入口温度の温度差が40℃の場合に混合弁29の開度を50%と設定し、目標温度と一次側入口温度の温度差が15℃の場合に混合弁29の開度を10%と設定する構成のとき、目標温度と一次側入口温度の温度差が40℃であれば、制御装置24は混合弁29の開度を50%に設定する。また、目標温度と一次側入口温度の温度差が15℃であれば、制御装置24は混合弁29の開度を10%に設定する。
さらに、二次側入口温度に応じて混合弁29の開度が補正される構成としてもよい。すなわち、二次側入口温度が高いときは、バイパス管28を流通する低温水の量を増やして熱交換器13に取り込まれる低温水を減らし、熱交換器13で高温水から低温水に伝熱される伝熱量を低下させる。例えば、二次側入口温度が20℃の場合、混合弁29の開度を5%開ける方向に補正する構成とすると、二次側入口温度が20℃で目標温度と一次側入口温度の温度差が40℃のとき、制御装置24は、混合弁29の開度を55%(50%+5%)に設定する。
なお、混合弁29の開度は、例えば、一次側必要流量が境界循環量L1を20〜30%程度超えるように設定されることが考えられる。一次側必要流量が境界循環量L1を大きく超えるように構成すると、循環ポンプ11の回転速度を高く維持するためのエネルギー消費量が増えて効率が低下する。また、一次側必要流量が境界循環量L1を超える量が少ないと、一次側必要流量が小さくなったときに一次側循環量が第1領域に入り、一次側循環量を精度よく調節することが困難になる。以上のことを鑑み、一次側必要流量が境界循環量L1を好適に超えるように混合弁29の開度を設定すればよい。前記した20〜30%は一例であり、循環ポンプ11の性能、電気給湯機1に要求される仕様等に基づいた値を適宜設定することができる。
制御装置24は、混合弁29の開度を設定したら(ステップS9)、設定した開度になるように混合弁29を開弁し(ステップS10)、さらに、二次側出口温度が目標温度と一致するように、すなわち、二次側出口温度と目標温度の偏差がゼロになるように、循環ポンプ11の回転速度を制御して(ステップS11)、循環ポンプ11を運転する。この構成によって、制御装置24は、一次側循環量が第2領域に入った状態で循環ポンプ11の回転速度を制御することができる。
そして、制御装置24は、給湯栓が閉じるまでステップS11を実行して循環ポンプ11の回転速度を制御し(ステップS12→No)、給湯栓が閉じたら(ステップS12→Yes)混合弁29を閉弁して(ステップS2)バイパス管28を遮断し、給湯手順を終了する。
このように、本実施形態に係る電気給湯機1(図1参照)は、給湯手順において一次側必要流量が境界循環量L1より小さく第1領域に入っているとき、混合弁29(図1参照)が開弁して給湯管26(図1参照)を流通する湯水にバイパス管28(図1参照)を介して低温水が混合される。したがって、熱交換器13(図1参照)に取り込まれる低温水量が減少し、熱交換器13で高温水から低温水に伝熱される伝熱量が減少する。
そこで、制御装置24(図1参照)は、熱交換器13で高温水から低温水に伝熱される伝熱量の減少分を補うために循環ポンプ11(図1参照)の回転速度を上昇させて一次側循環量を多くする。
つまり電気給湯機1は、一次側必要流量が第1領域に入っているとき、混合弁29が閉弁して給湯管26を流通する湯水に低温水が混合されない場合に比べて一次側循環量が多くなり、一次側循環量が図2の(a)、(b)に示す第2領域に入る状態になる。
一方、一次側必要流量が境界循環量L1より大きく第2領域に入っているときに、電気給湯機1は混合弁29が閉弁し、バイパス管28(図1参照)が遮断される。
そして、二次側流量が変化した場合や設定温度が変更された場合、制御装置24(図1参照)は、循環ポンプ11(図1参照)の回転速度を調節することで一次側循環量を精度よく調節することができ、二次側出口温度を、変更された設定温度に応じて決定される目標温度と精度よく一致させることができる。この構成によって、設定温度を給湯温度とする湯水を蛇口22から利用者に安定して給湯することができる。
なお、一次側循環量は循環ポンプ11(図1参照)の回転速度に応じて決定される値であることから、制御装置24(図1参照)は、ステップS3で一次側必要流量を決定するとともに決定した一次側必要流量に対応する循環ポンプ11の回転速度を決定し、決定した循環ポンプ11の回転速度に応じて混合弁29(図1参照)の開弁および閉弁を設定する構成としてもよい。具体的に、制御装置24は、決定した循環ポンプ11の回転速度が予め決定されている所定回転速度より低いときに混合弁29を開弁し、決定した循環ポンプ11の回転速度が予め決定されている所定回転速度以上のときに混合弁29を閉弁する構成としてもよい。
この場合、一次側循環量が境界循環量L1となる循環ポンプ11の回転速度を所定回転速度とすることで、一次側必要流量が境界循環量L1より小さいときに混合弁29を開弁する場合と同等の効果を得ることができる。
次に、混合弁29(図1参照)が閉弁した状態で循環ポンプ11(図1参照)が運転されているときに利用者が蛇口22の給湯栓の開度を変更して二次側流量が変化した場合の制御手順について説明する(以下、適宜図1、図2参照)。この制御手順は、図3に示すステップS8で制御装置24が実行するものである。
図4に示すように、混合弁29が閉弁した状態のときに制御装置24が循環ポンプ11を運転中に二次側流量が変化しなければ(ステップS20→No)、制御装置24は、混合弁29を開弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御するが(ステップS26)、二次側流量が変化した場合(ステップS20→Yes)、制御装置24は、一次側入口温度、二次側入口温度、二次側流量、目標温度に基づいて一次側必要流量を決定する(ステップS21)。そして、制御装置24は、決定した一次側必要流量が従前(例えば、図3のステップS3)に決定した一次側必要流量より減少しない場合(ステップS22→No)、混合弁29を開弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS26)。
一方、一次側必要流量が従前に決定した一次側必要流量より減少した場合(ステップS22→Yes)、制御装置24は一次側必要流量と境界循環量L1を比較し(ステップS23)、一次側必要流量が境界循環量L1以上のときは(ステップS23→Yes)、混合弁29を開弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS26)。
また、一次側必要流量が境界循環量L1より小さいとき(ステップS23→No)、制御装置24は、図3のステップS9と同じ手順で混合弁29の開度を設定し(ステップS24)、混合弁29を設定した開度まで徐々に開弁する(ステップS25)。そして、制御装置24は、混合弁29が開弁した状態で循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS26)。
制御装置24が、二次側出口温度を二次側出口温度センサ26aで計測して目標温度と二次側出口温度の偏差を算出するとともに当該偏差がゼロに収束するように循環ポンプ11の回転速度を変更する一連のサイクルを「循環ポンプの制御周期」とする場合、制御装置24は、循環ポンプの制御周期の数倍から数十倍の時間で混合弁29を開弁する構成が好適である。
混合弁29が急速に開弁すると、熱交換器13を流通する低温水の流量が急減して高温水から低温水に伝熱される伝熱量が急速に減少する。さらに、給湯管26に低温水が一気に流れ込む。したがって、二次側出口温度が急速に低下し、制御装置24は循環ポンプ11の回転速度を急速に上昇させるように制御する。この結果、循環ポンプ11の回転速度にオーバシュートやハンチングなどの現象が発生し制御上好ましくない状態になる。また、利用者に供給される湯水の給湯温度が不安定になる。
そこで、制御装置24は循環ポンプの制御周期より充分に長い時間で混合弁29を開弁し、循環ポンプ11の回転速度を安定して制御する。例えば、循環ポンプの制御周期が1秒で、設定された混合弁29の開度が50%の場合、制御装置24は10秒で混合弁29を開弁するように構成する。なお、前記した10秒は一例であり、混合弁29を開弁する時間は、電気給湯機1の構成等に応じて適宜設定すればよい設計値である。
混合弁29が閉弁した状態で循環ポンプ11が運転されている場合に二次側流量が変化したとき、制御装置24は図4に示す制御手順を実行して、必要に応じて混合弁29を開弁し、一次側循環量を図2の(a)、(b)に示す第2領域に入れることができる。そして、その後は、循環ポンプ11の回転速度の制御によって一次側循環量を精度よく調節できる。したがって、利用者が蛇口22の給湯栓の開度を変更した場合や設定温度を変更した場合であっても、二次側出口温度を、設定温度に応じて決定される目標温度と精度よく一致させることができ、設定温度を給湯温度とする湯水を利用者に安定して給湯できる。
また、制御装置24は混合弁29を開弁するとき、循環ポンプ11の制御周期より充分に長い時間で開弁する。この構成によって、制御装置24は、循環ポンプ11の回転速度を安定して制御できる。
なお、混合弁29が閉弁した状態で制御装置24が循環ポンプ11を運転している場合に設定温度が変更されたときも、図4に示す制御手順のステップS21以降を実行することによって、必要に応じて混合弁29を開弁できる。
次に、混合弁29が開弁した状態の場合に循環ポンプ11の回転速度が上限に達し、一次側循環量が上限に達したときの制御手順について説明する(以下、適宜図1、図2参照)。この制御手順は、図3に示すステップS11で循環ポンプ11の回転速度が上限に達した場合に制御装置24が実行する。
図5に示すように、混合弁29が開弁した状態で二次側流量が変化しなければ(ステップS30→No)、制御装置24は、混合弁29を閉弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御するが(ステップS35)、二次側流量が変化した場合(ステップS30→Yes)、制御装置24は目標温度と二次側出口温度を比較する(ステップS31)。
そして、二次側出口温度が目標温度以上の場合(ステップS31→No)、制御装置24は、混合弁29を閉弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS35)。
一方、二次側出口温度が目標温度より低い場合(ステップS31→Yes)、循環ポンプ11の回転速度が上限に達しておらず循環ポンプ11の出力上限でなければ(ステップS32→No)、制御装置24は混合弁29を閉弁することなく循環ポンプ11の回転速度を制御するが(ステップS35)、循環ポンプ11の回転測度が上限に達して循環ポンプ11の出力上限のとき(ステップS32→Yes)、制御装置24は、混合弁29を徐々に閉弁する(ステップS33)。このとき、制御装置24は、図4のステップS25で混合弁29を徐々に開弁するときと同様に、循環ポンプの制御周期の数倍から数十倍の時間をかけて混合弁29を閉弁し、二次側出口温度が急速に上昇することを回避する。
そして、制御装置24は混合弁29を閉弁した後(ステップS33)、混合弁29を閉弁に固定した状態で(ステップS34)、循環ポンプ11の回転速度を制御する(ステップS35)。
二次側出口温度が目標温度より低い場合、制御装置24は、循環ポンプ11の回転速度を上昇してポンプ出力を上昇し、一次側循環量を増加するように循環ポンプ11の回転速度を制御する。しかしながら、循環ポンプ11の回転測度が上限のとき制御装置24は循環ポンプ11の回転速度をさらに上昇することができず、二次側出口温度を上昇できない。
このような場合、本実施形態に係る制御装置24は、混合弁29を閉弁して給湯管26における湯水と低温水の混合を中止する。給湯管26を流通する湯水の温度が低温水の温度で低下することが抑制されて二次側出口温度が上昇する。そして、循環ポンプ11の回転速度を上昇することなく二次側出口温度を目標温度まで上昇させることができる。
このとき、制御装置24は、混合弁29を徐々に閉弁することによって二次側出口温度が急速に上昇することを回避し、循環ポンプ11の回転速度にオーバシュートやハンチングなどの現象が発生することを防いでいる。
このように、混合弁29が開弁した状態で循環ポンプ11の回転速度が上限に達した場合、混合弁29を閉弁して循環ポンプ11の回転速度を制御することで二次側出口温度を目標温度と精度よく一致させることができ、設定温度を給湯温度とする湯水を利用者に安定して給湯できる。
以上のように、本実施形態に係る電気給湯機1(図1参照)は、給水源21(図1参照)から供給される低温水を、熱交換器13(図1参照)をバイパスして流通させるバイパス管28(図1参照)と混合弁29(図1参照)を備え、制御装置24(図1参照)は、二次側出口温度を目標温度と一致させるために必要な一次側必要流量が図2の(a)、(b)に示す第2領域に入るように電気給湯機1を制御することを特徴とする。この構成によって制御装置24は、循環ポンプ11(図1参照)の回転速度の制御で一次側循環量を精度よく調節することができ、ひいては、二次側出口温度を精度よく調節できる。
したがって、蛇口22の給湯栓の開度が変化した場合や設定温度が変更された場合に、制御装置24は二次側出口温度を目標温度と精度よく一致させることができ、設定温度を給湯温度とする湯水を利用者に安定して給湯できるという優れた効果を奏する。
なお、本実施形態は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、図1に示すように、バイパス管28と給湯管26の合流点に混合弁29が備わる構成に限定されず、図6の(a)に示すように、低温管25とバイパス管28の分岐点に混合弁29が備わる構成であってもよい。この構成であっても、図1に示す電気給湯機1と同様の効果を奏する。
また、図6の(b)に示すように、混合弁29(図1参照)を備えず、バイパス管28を開閉する開閉弁28aと、バイパス管28を流通する低温水のバイパス流量を一定にするための弁機構となる定流量弁28b(オリフィスなど)を備える構成とすることも可能である。この構成の場合、開閉弁28aが開弁すると、定流量弁28bで設定される流量で低温水がバイパス管28を流通し、熱交換器13(図1参照)を流通する低温水の流量とバイパス管28を流通する低温水のバイパス流量の流量比率が決定される。また、開閉弁28aが閉弁するとバイパス管28が遮断されて、給水源21(図1参照)から供給される低温水の全てが熱交換器13を流通する。このように、開閉弁28aと定流量弁28bとが、熱交換器13(図1参照)を流通する低温水の流量とバイパス管28を流通する低温水のバイパス流量の流量比率を調節する流量調節機構になる。
図6の(b)に示すように開閉弁28aを備える構成の場合、制御装置24(図1参照)は、図3のステップS2で混合弁29(図1参照)の替わりに開閉弁28aを閉弁してバイパス管28を遮断し、ステップS10で開閉弁28aを開弁することで、混合弁29を備える場合と同等に電気給湯機1を制御できる。
また、開閉弁28aが閉弁した状態で二次側流量が変化した場合、制御装置24は、図4のステップS25で混合弁29の替わりに開閉弁28aを開弁する。開閉弁28aは急速に開弁するが、定流量弁28bが備わることによってバイパス管28(図1参照)を流通する低温水の流量が一気に増えることが抑制され、熱交換器13(図1参照)を流通する低温水の流量が一気に減少することが抑制される。したがって、二次側出口温度が急速に低下することが回避される。このように、制御装置24は、開閉弁28aを開弁することによって混合弁29を備える場合と同等に電気給湯機1を制御できる。
また、開閉弁28aが開弁した状態で循環ポンプ11の回転速度が上限に達した場合、制御装置24(図1参照)は、図5のステップS33で混合弁29(図1参照)の替わりに開閉弁28aを閉弁してバイパス管28を遮断する。開閉弁28aは急速に閉弁するが、定流量弁28bが備わることによって、開閉弁28aの閉弁後しばらくの間、バイパス管28の低温水が給湯管26を流通する湯水に混合し、二次側出口温度が急速に上昇することが回避される。したがって制御装置24は、開閉弁28aを閉弁することによって混合弁29を備える場合と同等に電気給湯機1を制御できる。
このように、混合弁29(図1参照)を備えず、図6の(b)に示すように、バイパス管28を開閉する開閉弁28aと定流量弁28bを備える構成としても、図1に示す電気給湯機1と同等の効果を奏する。
なお、本実施形態は、図1に示すように貯湯タンク12に蓄えられる高温水を循環ポンプ11で循環する構成としたが、COなどの冷媒を循環ポンプ11で循環させる電気給湯機に本発明を適用することもできる。
また、貯湯タンク12を備えず、図示しない冷凍装置等で加熱される高温水や冷媒を直接循環ポンプ11で循環する電気給湯機に本発明を適用することもできる。
また、高温水(熱媒体)で低温水(被熱交換媒体)を加熱する電気給湯機(給湯機)に限定されず、冷媒(熱媒体)で被熱交換媒体を冷却する給湯機にも本発明を適用できる。
以上のように本発明によると、被熱交換媒体である低温水の温度を、設定温度に応じて決定される目標温度と一致させるのに必要な熱媒体の流量(一次側循環量)である一次側必要流量が、所定の閾値(境界循環量L1)より少ない領域(第1領域)にある場合、熱交換器13をバイパスして被熱交換媒体の一部を流通することができる。したがって、熱交換器13における低温水の流量が減少して熱交換器13で熱媒体から低温水に伝熱される伝熱量が減少し、伝熱量の減少分を補うために一次側必要流量を増加できる。そして、一次側必要流量を第1領域以外の第2領域に入れることができる。第2領域は、循環ポンプ11の回転速度の変化に応じて熱媒体の流量が小さく変化する領域であり、循環ポンプ11の回転速度を制御することによって熱媒体の流量を精度よく調節できる。したがって、二次側出口温度である低温水の温度を循環ポンプ11の回転速度の制御で精度よく調節することができ、二次側出口温度を精度よく目標温度と一致させることができる。
1 電気給湯機(給湯機)
10 一次側
11 循環ポンプ(ポンプ)
13 熱交換器
14 高温管(一次側管路)
20 二次側
24 制御装置
25 低温管(二次側管路)
26 給湯管(二次側管路)
28 バイパス管
28a 開閉弁(流量調節機構)
28b 定流量弁(流量調節機構)
29 混合弁(流量調節機構)
L1 境界循環量(閾値)

Claims (5)

  1. 熱媒体が流通する一次側管路と、
    前記熱媒体と熱交換する被熱交換媒体が流通する二次側管路と、
    前記一次側管路および前記二次側管路に接続されて、前記熱媒体と前記被熱交換媒体が熱交換する熱交換器と、
    前記熱媒体を前記一次側管路に流通させるポンプと、
    前記熱交換器をバイパスするように前記二次側管路に備わるバイパス管と、
    前記熱交換器を流通する前記被熱交換媒体の流量と前記バイパス管を流通する前記被熱交換媒体の流量の流量比率を調節する流量調節機構と、を備え、
    前記ポンプの回転速度の変化に応じて変化する前記熱媒体の流量で前記被熱交換媒体の温度を調節して、当該被熱交換媒体の温度を目標温度と一致させる給湯機であって、
    前記流量調節機構は、
    前記被熱交換媒体の温度を前記目標温度と一致させるのに必要な前記熱媒体の流量である一次側必要流量が所定の閾値より少ないときは前記バイパス管に前記被熱交換媒体を流通させ、
    前記一次側必要流量が前記閾値以上のときは、前記バイパス管を遮断することを特徴とする給湯機。
  2. 前記流量調節機構は混合弁を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記流量調節機構は、前記バイパス管を開閉する開閉弁と、前記バイパス管を流通する前記被熱交換媒体の流量を一定に維持する弁機構を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  4. 前記一次側必要流量が前記閾値より少ないとき、前記バイパス管を流通する前記被熱交換媒体の流量を、前記目標温度および前記一次側管路を流通する前記熱媒体の温度に基づいて設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の給湯機。
  5. 熱媒体が流通する一次側管路と、
    前記熱媒体と熱交換する被熱交換媒体が流通する二次側管路と、
    前記一次側管路および前記二次側管路に接続されて、前記熱媒体と前記被熱交換媒体が熱交換する熱交換器と、
    前記熱媒体を前記一次側管路に流通させるポンプと、
    前記熱交換器をバイパスするように前記二次側管路に備わるバイパス管と、
    前記熱交換器を流通する前記被熱交換媒体の流量と前記バイパス管を流通する前記被熱交換媒体の流量の流量比率を調節する流量調節機構と、を備え、
    前記ポンプの回転速度の変化に応じて変化する前記熱媒体の流量で前記被熱交換媒体の温度を調節して、当該被熱交換媒体の温度を目標温度と一致させる給湯機であって、
    前記流量調節機構は、
    前記ポンプの回転速度が所定回転速度より低いときに前記バイパス管に前記被熱交換媒体を流通させ、
    前記ポンプの回転速度が前記所定回転速度以上のときに前記バイパス管を遮断することを特徴とする給湯機。
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