JP2012009697A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2012009697A
JP2012009697A JP2010145409A JP2010145409A JP2012009697A JP 2012009697 A JP2012009697 A JP 2012009697A JP 2010145409 A JP2010145409 A JP 2010145409A JP 2010145409 A JP2010145409 A JP 2010145409A JP 2012009697 A JP2012009697 A JP 2012009697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reset
storage diode
gate
semiconductor substrate
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010145409A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Yasuhira
光雄 安平
Haruhisa Yokoyama
晴久 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010145409A priority Critical patent/JP2012009697A/ja
Priority to PCT/JP2011/003428 priority patent/WO2011161909A1/ja
Publication of JP2012009697A publication Critical patent/JP2012009697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14609Pixel-elements with integrated switching, control, storage or amplification elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/62Detection or reduction of noise due to excess charges produced by the exposure, e.g. smear, blooming, ghost image, crosstalk or leakage between pixels
    • H04N25/626Reduction of noise due to residual charges remaining after image readout, e.g. to remove ghost images or afterimages
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】残像が抑制され、画素の微細化が可能なグローバル電子シャッタを有するMOS型の固体撮像素子を提供する。
【解決手段】2次元状に配列された複数の画素部100を備える固体撮像素子であって、画素部100は、半導体基板1と、入射光を光電変換して信号電荷に変換するPD3と、PD3の隣に形成されるSD4と、SD4の隣に形成されるFD5と、FD5の隣に形成されるリセットドレイン9と、PD3とSD4との間に形成され、信号電荷をPD3からSD4に転送する第1の転送ゲート6と、SD4とFD5との間に形成され、信号電荷をSD4からFD5に転送する第2の転送ゲート7と、FD5とリセットドレイン9との間に形成され、FD5の電荷を排出する第1のリセットゲート8とを備え、SD4は、第2のリセットゲート13を備えたリセットトランジスタのソースに接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子に関し、特に電子シャッタ機能を有するMOS型固体撮像素子に関する。
固体撮像素子には、CCD型イメージセンサとMOS型イメージセンサとがある。一般的に、CCD型イメージセンサは、受光部(フォトダイオード)の信号電荷を完全転送して外部に読み出すことが可能であり、原理的に感度に優れるものの駆動電圧が高く消費電力が大きい。一方、MOS型イメージセンサは、駆動電圧が低く低消費電力化に優れるだけでなく、汎用のCMOSプロセスで製造可能なため、機能回路のオンチップ化が容易である。しかし、MOS型イメージセンサは、信号ラインの寄生容量に起因するkTC雑音が大きくCCDイメージセンサに対し感度で劣る。そのため、これまで、多画素化を背景に微細画素での高感度を要求される例えばDSC(Digital Still Camera)においては感度の良さからCCDイメージセンサが主流となっている。一方、MOS型イメージセンサは、低消費電力が強く要求される例えば携帯電話において主流となっていた。
しかし、近年、MOS型イメージセンサにおいて、画素に増幅素子を設ける構造(APS:Active Pixel Sensor)を用いることにより、感度の面でもCCDイメージセンサと遜色ないレベルになってきた。また、一括読み出し方式のCCDイメージセンサに対し、MOS型イメージセンサでは、逐次読み出し方式のために原理的に困難であったグローバル電子シャッタ機能も、画素内に一時蓄積用のメモリを設ける構造を用いることにより、対応可能になってきた(例えば非特許文献1参照)。
MOS型イメージセンサにおけるグローバル電子シャッタの一例を図7に示す。図7(a)は、従来のグローバル電子シャッタ付きMOS型イメージセンサの画素部900の断面構造を示す図であり、画素部900は、電子シャッタ機能を有する単位画素である。図7(b)は、図7(a)に示す画素部900の動作ポテンシャルの概略を示す図である。また、図8は、図7(a)に示す従来のグローバル電子シャッタ付きMOS型イメージセンサの画素の平面概略図である。なお、図7(a)と同一の構成要素には、同一の番号を用いている。
ここで、画素部900は、P型の半導体基板101と、P型ウェル102と、PD103と、SD104と、FD105とを備える。また、この画素部900は、第1の転送ゲート106(図中、GSPとも記載)と、第2の転送ゲート107(図中、TXPとも記載)と、第3の転送ゲート113(図中GRPとも記載)と、リセットゲート108(図中、RP FDとも記載)と、増幅器110と、OFD(overflow drain)111とを備える。
PD103は、光電変換をするための埋め込み型のフォトダイオード(PhotoDiode)である。ここで、PD103は、図8に示すように、スリット形状に形成されている。SD104は、PD103の一括リセット後に受光され、一斉読み出しされた(グローバル電子シャッタ時の)信号電荷の一時蓄積用の埋め込み型のストレージダイオード(StorageDiode)である。また、SD104は、PD103と同一の不純物プロファイルで形成されている。FD105は、SD104に隣接して形成されているPN接合ダイオードのN型領域であり、電気的に浮遊状態になっているフローティングディフュージョン(FD)である。FD105は、信号電荷がSD104から転送されてくると、N型領域(すなわちFD)のもっているキャパシタンスに従ってその信号電荷を電圧に変換する。第1の転送ゲート106(GSP)は、PD103の信号電荷を、SD104に転送するための転送ゲートである。第2の転送ゲート107(TXP)は、SD104の信号電荷をFD105に転送するための転送ゲートである。リセットゲート108(RP FD)は、FD105をリセットするリセットゲートである。ここで、リセットゲート108のドレイン電圧109をVRと呼ぶ。増幅器110は、FD105のポテンシャル変化を増幅して外部に読み出す。OFD111は、PD103の信号電荷を一括リセットして掃き出すためのオーバーフロードレインである。ここで、OFD111のリセット電圧112をVDDと呼ぶ。第3の転送ゲート113(GRP)は、PD103の信号電荷をOFD111に転送するための転送ゲートである。以上のように、画素部900は構成されている。
なお、PD103は、上述したように、スリット形状に形成されており、そのスリット形状の効果によりPD103のポテンシャルが基板側(低い方)に引き込まれる。それにより、図7(b)に示すように、同一の不純物プロファイルで形成されたPD103と、SD104との間にビルトインポテンシャル差であるVDが発生している。ここで、ビルトインポテンシャルとは、P型およびN型領域のキャリア密度の差によるキャリアの拡散を抑制するための電位である。
次に、図7(b)を用いて、以上のように構成された画素部900における従来のグローバル電子シャッタ動作について説明する。
まず、入射光によりPD103に信号電荷が蓄積される。次いで、PD103に蓄積された信号電荷を、第3の転送ゲート113(GRP)を全画素一斉にONし、OFD111に掃き出すことにより、全画素のPD103を一括リセットする(S1:PDリセット)。
次に、リセットで空になったPD103に所定の時間(シャッター時間)、入射光により信号電荷を蓄積する。次いで、PD103に蓄積された信号電荷を、第1の転送ゲートGSPを全画素一斉にONし、SD104に転送することにより、全画素のPD103の一括読み出しを行う(S2:第1転送)。
次に、S2において転送されたSD104の信号電荷を、MOS型イメージセンサの通常の読出し方式(逐次読み出し方式)のサイクルに従って、第2の転送ゲートTXPを介してFD105に転送する(S3:第2転送)。そして、FD105に接続された増幅器110を介して、FD105の信号電荷に応じたポテンシャル変化(すなわち電圧)を外部に読み出す。
以上のように、画素部900では、OFD111によりPD103を全画素一括リセットし、所定の時間(シャッター時間)信号電荷を蓄積した後、PD103を全画素一括で読み出し、SD104に一時蓄積し、SD104からFD105を介して逐次外部に読み出すことで、従来のグローバル電子シャッタを実現している。
K. Yasutomi et al., "Two−Stage Charge Transfer Pixel Using Pinned Diodes for Low−Noise Global Shutter Imaging", 2009 Intl. Image Sensor Workshop, session11.
しかしながら、上記従来のグローバル電子シャッタでは、PD103からSD104に信号電荷が転送される際のポテンシャル差は、ビルトインポテンシャル差VDのみとなる。このため、従来の構成では、PD103とSD104との間の信号電荷の転送は不十分となり、PD103に信号電荷が残り、残像が発生してしまうという課題がある。
また、全画素のフォトダイオードを一括リセットするために、OFD111及び第3の転送ゲート113(GRP)は、画素毎に必要となる。このため、画素に占める受光部の割合(開口率)が小さくなり、画素の微細化に不利となるという課題がある。
上記課題に鑑み、本発明は、残像が抑制され、画素の微細化が可能なグローバル電子シャッタを有するMOS型の固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像素子は、2次元状に配列された複数の画素部を備える固体撮像素子であって、前記画素部は、半導体基板と、前記半導体基板に形成され、入射光を光電変換して信号電荷に変換するフォトダイオードと、前記半導体基板内であって、前記フォトダイオードの隣に形成されるストレージダイオードと、前記半導体基板内であって、前記ストレージダイオードの隣に形成されるフローティングディフュージョンと、前記半導体基板内であって、前記フローティングディフュージョンの隣に形成されるリセットドレインと、前記半導体基板上であって、前記フォトダイオードと前記ストレージダイオードとの間に形成され、前記信号電荷を前記フォトダイオードから前記ストレージダイオードに転送する第1の転送ゲートと、前記半導体基板上であって、前記ストレージダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に形成され、前記信号電荷を前記ストレージダイオードから前記フローティングディフュージョンに転送する第2の転送ゲートと、前記半導体基板上であって、前記フローティングディフュージョンと前記リセットドレインとの間に形成され、前記フローティングディフュージョンの電荷を排出する第1のリセットゲートとを備え、前記ストレージダイオードは、第2のリセットゲートを備えたリセットトランジスタのソースに接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、 第1の転送ゲート及び第2のリセットゲートを同時にオン状態にしてフォトダイオードの信号電荷を全画素一括リセットし、次に、所定の蓄積時間を経過した後、再び第1の転送ゲートをオン状態にして全画素のフォトダイオードの信号電荷をストレージダイオードに転送し、一時蓄積する。これにより、グローバル電子シャッタが実現できる。この時、ストレージダイオードのリセット電位を十分な大きさに設定することが可能なため、フォトダイオードからストレージダイオードに信号電荷を転送する際にフォトダイオードとストレージダイオードとの間に十分な電位差を発生させることができる。これにより、良好な信号電荷の転送を実現でき、フォトダイオードの信号電荷の不十分な転送に起因する残像を解決することができる。
また、フォトダイオードの信号電荷を任意の蓄積時間後に強制的に一括リセットするための電子シャッタ機能を、オーバーフロードレインを画素平面内に新たに形成することなく実現できるため、オーバーフロードレインの単位画素平面内に占める構成領域を省略することが可能となり、画素の微細化に寄与することができる。
また、さらに、前記フォトダイオードは、N型の不純物拡散層から構成され、前記ストレージダイオードは、前記半導体基板表面側にP型の不純物拡散層が形成されており、前記ストレージダイオードにおいて、コンタクトプラグと接触する領域以外の前記ストレージダイオードの半導体基板表面は、前記P型の不純物拡散層で覆われていることが好ましい。
これにより、ストレージダイオードにおいて、コンタクトプラグと接触する領域以外のSi基板界面をP+層で覆う埋め込みダイオード構造とすることで、信号電荷をストレージダイオードに一時蓄積している間の暗電流の発生を抑制することができる。
また、さらに、前記ストレージダイオードと前記リセットトランジスタのソースとを接続するための配線と、前記ストレージダイオードと前記配線とを接続するコンタクトプラグとを備え、前記配線は遮光性の材料で形成され、前記ストレージダイオードの上面領域を覆うように前記ストレージダイオードの上方に形成されていてもよい。
これにより、ストレージダイオードの上部領域が、第2のリセットトランジスタとストレージダイオードとの接続のための配線で覆われているため、ストレージダイオードでの信号電荷の一時蓄積期間中の光入射を遮光できる。このため、ストレージダイオードにおいて、本来の信号電荷に偽信号電荷が混入するのを防止することができる。
また、前記ストレージダイオードの前記半導体基板における表面は、前記コンタクトプラグと接続する領域以外において、絶縁膜が形成されていてもよい。
また、前記リセットトランジスタのドレインは、前記リセットドレインと電気的に接続されていてもよい。
これにより、リセットドレインの形成領域を低減できるので、画素の微細化に寄与することができる。
本発明の固体撮像素子によれば、フォトダイオードの信号電荷をストレージダイオードへ転送するための第1の転送ゲートと、ストレージダイオードの信号電荷をリセットする第2のトランジスタとを全画素同時に電圧駆動することにより、フォトダイオードの信号電荷を一括リセットすることが可能である。さらに、リセットトランジスタのドレイン電圧となるストレージダイオードのリセット電位を、十分な大きさに設定することが可能である。このため、フォトダイオードからストレージダイオードへの信号電荷転送にあたり転送ゲートをONにした時に、フォトダイオードとストレージダイオードとの間に十分な電位差が発生するので、良好な信号電荷の転送を行うことができる。これにより、信号電荷をフォトダイオードに残すことなくストレージダイオードに転送できるため、残像を抑制することができる。
また、フォトダイオードの信号電荷を任意の蓄積時間後に、強制的に一括リセットするための電子シャッタ機能を、オーバーフロードレインを単位画素平面内に新たに形成することなく実現できる。よって、オーバーフロードレインの単位画素平面に占める構成領域を省略することが可能となり、画素の微細化に寄与することができる。
本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の画素部の要部断面図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の画素部の平面構造概略図である。 本発明の実施の形態1における固体撮像素子のグローバル電子シャッタ動作の概略を示すタイミングチャートである。 t=t1において、全ての画素部100のPD3を一括リセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。 t=t2において、全ての画素部100のPD3の信号電荷をSD4に一括転送した時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。 t=t3において、FD5をリセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。 t=t4において、逐次読み出しによりn行のSD4の信号電荷をFD5に転送する時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。 t=t5において、(n+1)行のFD5をリセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。 本発明の実施の形態2における固体撮像素子の画素部の要部断面図である。 本発明の実施の形態2における固体撮像素子の画素部の平面構造概略図である。 (a)は、従来のグローバル電子シャッタ付き画素を有するMOS型イメージセンサの画素の断面構造図である。(b)は、従来のグローバル電子シャッタ付き画素を有するMOS型イメージセンサの画素における動作ポテンシャルの概略図である。 従来のグローバル電子シャッタ付き画素を有するMOS型イメージセンサの画素の平面概略図である。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る固体撮像素子の一例として、グローバル電子シャッタ機能付き画素を有するMOS型固体撮像素子を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の画素部の要部断面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の画素部の平面構造概略図である。なお、図1及び図2では、同一の構成要素には、同一の符号を用いている。また、図1は、図2のA−A’断面に相当する。
画素部100は、2次元状に配列され、固体撮像素子を構成する。画素部100は、図1に示すように、半導体基板1と、半導体基板1中に形成されるP型ウェル2、PD3、SD4及びFD5と、増幅器10と、STI(Shallow Trench Isolation)30と、ゲート酸化膜31と、ゲート電極35、コンタクトプラグ51、層間絶縁膜52とを備える。また、画素部100は、第1の転送ゲート6(以下、GSとも呼ぶ)と、第2の転送ゲート7(以下、TXとも呼ぶ)と、第1のリセットゲート8(以下、RSとも呼ぶ)とを備える。また、ストレージダイオード(SD)4はコンタクトプラグ51を介して第2のリセットゲート13(以下、GRとも呼ぶ)と接続する。また、この画素部100は、図2に示すように、さらに拡散層コンタクト33と、ゲートコンタクト34とを備える。
半導体基板1は、P型のSi基板である。
PD3は、半導体基板1の表面領域に形成され、入射光を光電変換して信号電荷に変換するための埋め込み型のフォトダイオードである。具体的には、PD3は、P型ウェル2内に形成されたN型の拡散層と、N型の拡散層上すなわちP型ウェル2中で半導体基板1の界面側に形成されたP+型の不純物層であるP+層32とで構成される。
SD4は、PD3の一括リセット後に受光され、一斉読み出しされた(グローバル電子シャッタ時の)信号電荷を一時蓄積するための埋め込み型のストレージダイオードである。SD4は、半導体基板1の表面領域におけるPD3の隣(図中右隣)に形成される。具体的には、P型ウェル2内に形成されたN型の拡散層と、N型の拡散層上すなわちP型ウェル2中で半導体基板1の界面側に形成されたP+型の不純物層であるP+層42とで構成され、コンタクトプラグ51と接触する領域以外のストレージダイオードのSi基板界面はP+層42で覆われている。
FD5は、N型の拡散層により形成されているフローティングディフュージョンである。FD5は、半導体基板1の表面領域におけるSD4の隣(図中右隣)に形成されている。具体的には、FD5は、P型ウェル2内に形成されたN型の拡散層によりSD4に隣接して形成されているPN接合ダイオードのN型領域である。FD5は、信号電荷がSD4から転送されてくると、N型の拡散層のもっているキャパシタンスに従ってその信号電荷を電圧に変換する。
第1の転送ゲート6(GS)は、例えばPoly−Siより形成され、PD3の信号電荷をSD4に転送するための転送ゲートである。第1の転送ゲート6(GS)は、PD3とSD4との間に、ゲート酸化膜31を介して半導体基板1上方に形成されている。そして、第1の転送ゲート6(GS)は、ONされた場合すなわちハイレベルの全画素一括転送パルスが印加された場合に、PD3の信号電荷をSD4に転送する。ここで、全画素一括転送パルスは、図1に示す画素部100単体ではなく、固体撮像素子を構成する全画素に対応する全ての画素部100に対して一括に印加される。
第2の転送ゲート7(TX)は、SD4とFD5との間のゲート酸化膜31上にPoly−Siより形成された転送ゲートである。第2の転送ゲートTXは、例えば、FD5とソース電極が電気的に接続するトランジスタにより構成され、SD4の信号電荷をFD5に転送する。第2の転送ゲート7(TX)は、ONされた場合すなわちハイレベルのパルス(リセットゲートパルス)が印加された場合に、SD4の信号電荷をFD5に転送する。ここで、このパルスは、画素部100毎に印加される。
第1のリセットゲート8(RS)は、FD5の電荷をリセットする第1のリセットトランジスタの第1のリセットゲートであり、例えば、FD5の上であってPoly−Siより形成される。また、上記第1のリセットトランジスタのドレインは、FD5の電荷の排出先であるリセットドレイン9と接続されている。図2において、第1のリセットゲート8(RS)がゲートコンタクト34を介してONにされた場合、FD5の電荷が第1のリセットゲート8(RS)及び拡散層コンタクト33を介してリセットドレイン9へと排出される。リセットドレイン9のドレイン電圧を以下VDD(9)と呼ぶ。
また、増幅器10は、例えば、FD5に隣接して形成されたソースフォロワの増幅トランジスタである。増幅器10のゲート電極10aはFD5の表面と接続されており、ドレイン電極は、VDD(9)に接続されており、ソース電極10bからFD5のポテンシャル変化を増幅して外部に読み出す。
第2のリセットゲート13(GR)は、SD4の電荷をリセットする第2のリセットトランジスタの第2のリセットゲートであり、例えば、Poly−Siより形成される。第2のリセットトランジスタは、画素部100ごとに形成されておらず、全ての画素部100または複数の画素部100に共通して1つ設けられている。図2に記載されたソース電極13aは、第2のリセットトランジスタのソース電極が分岐されて各画素部100に配置されたものであり、SD4に接続されている。また、上記第2のリセットトランジスタのドレイン電極は、SD4の電荷の排出先であるリセットドレイン14と接続されている。リセットドレイン14のドレイン電圧を以下VDD(14)と呼ぶ。
なお、リセットドレイン9とリセットドレイン14とは電気的に接続されていてもよい。
以上のように、画素部100は構成される。
なお、画素部100は、さらに、オンチップカラーフィルタやオンチップマイクロレンズ等を形成するが、ここでの主眼でないため説明を省略する。
次に、以上のように構成された画素部100すなわちグローバル電子シャッタ機能付き画素を有するMOS型固体撮像素子の動作を説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における固体撮像素子のグローバル電子シャッタ動作の概略を示すタイミングチャートである。
図3(a)は、第2のリセットトランジスタの第2のリセットゲート13(GR)に印加される全画素一括リセットパルスGRを示している。具体的には、図3(a)に示すリセットゲートパルスGRがハイレベルのとき、第2のリセットゲート13(GR)に、リセットゲートパルスが印加され、第2のリセットゲート13(GR)がONしていることを示している。一方、図3(a)に示すリセットゲートパルスGRがローレベルのとき、第2のリセットゲート13(GR)には、リセットゲートパルスは印加されず第2のリセットゲート13(GR)がOFFしていることを示している。つまり、第2のリセットゲート13(GR)は、リセットゲートパルスが印加されると、SD4内の不要電荷をリセットし、リセット後の電位は、第2のリセットゲート13(GR)を有する第2のリセットトランジスタのドレイン電圧VDD(14)となる。
また、図3(b)は、第1の転送ゲート6(GS)に印加される全画素一括転送パルスGSを示している。具体的には、図3(b)に示すパルスGSがハイレベルのとき、第1の転送ゲート6(GS)には、全画素一括転送パルスが印加され、第1の転送ゲート6(GS)がONしていることを示している。一方、図3(b)に示すパルスGSがローレベルのとき、第1の転送ゲート6(GS)には、全画素一括転送パルスは印加されず、第1の転送ゲート6(GS)がOFFしていることを示している。つまり、第1の転送ゲート6(GS)は、全画素一括転送パルスが印加されると、PD3に蓄積されている信号電荷を全画素一斉にSD4に転送させる。
第2のリセットゲート13(GR)と第1の転送ゲート6(GS)とを同時にONすることで、PD3の信号電荷を一斉にリセットさせる。次に、所定の蓄積時間後に第1の転送ゲート6(GS)をONし、全画素のPD3の信号電荷を一斉にSD4に転送させる。
また、図3(c)は、n行に配置された画素部100の有するFD5に接続される第1のリセットゲート8(RSn)に印加されるリセットゲートパルスRSnを示している。ここで、n行のFD5とは、固体撮像素子を構成する複数の画素部100のうちn行目の画素部100におけるFD5を意味し、RSnは、n行に配置されたFD5のリセットゲートパルスを意味する。具体的には、図3(c)に示すリセットゲートパルスRSnがハイレベルのとき、第1のリセットゲート8(RSn)すなわち第1のリセットゲート8(RSn)を構成するトランジスタのゲート電極に、リセットゲートパルスが印加され、第1のリセットゲート8(RSn)がONしていることを示している。一方、図3(c)に示すリセットゲートパルスRSnがローレベルのとき、第1のリセットゲート8(RSn)には、リセットゲートパルスは印加されず第1のリセットゲート8(RSn)がOFFしていることを示している。つまり、第1のリセットゲート8(RSn)は、ハイレベルのとき、FD5内の不要電荷をリセットし、リセット後の電位は、第1のリセットゲート8(RSn)を構成するトランジスタのドレイン電圧VDDとなる。
図3(d)は、n行の画素部100における第2の転送ゲート7(TXn)に、印加される転送ゲートパルスを示している。ここで、TXnは、RSnが印加されるn行においてSD4からFD5に信号電荷を転送する第2の転送ゲート7に印加される転送ゲートパルスを意味する。具体的には、図3(d)に示す転送ゲートパルスTXnがハイレベルのとき、第2の転送ゲート7(TXn)に、転送パルスが印加され、第2の転送ゲート7(TXn)がONしていることを示している。一方、図3(d)に示す転送ゲートパルスTXnがローレベルのとき、第2の転送ゲート7(TXn)には、転送パルスは印加されず第2の転送ゲート7(TXn)がOFFしていることを示している。つまり、第2の転送ゲート7(TXn)は、転送パルスが印加されると、n行の画素部100におけるSD4に蓄積されている信号電荷をFD5に転送する。
図3(e)および図3(f)は、(n+1)行の画素部100における第1のリセットゲート8(RSn+1)のリセットゲートパルスと、第2の転送ゲート7(TXn+1)の転送ゲートパルスとについて示す図であり、図3(c)および図3(d)で説明したとおりであるので、説明を省略する。
ここで、上述したGR及びGSは、全画素に一斉に印加されるパルスで、これ以外のRSn、TXnパルスは逐次読み出し動作に従う各行単位に印加されるパルスである。
また、図3において、t=t1’からt=t2’までの時間が蓄積時間であり、t=t1’からt=t3’までの時間が1フレーム時間である。
次に、図4A〜図4Eを用いて、本実施の形態における固体撮像素子のグローバル電子シャッタ動作を説明する。
まず、全ての画素部100のPD3を一括リセットする。
図4Aは、t=t1において、全ての画素部100のPD3を一括リセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。具体的には、図3のタイミングチャートにおいて、t=t1のタイミングで、GR及びGSが同時にハイレベルとなっており、全ての画素部100の第2のリセットゲート13(GR)及び第1の転送ゲート6(GS)がONとなっている。これにより、全ての画素部100のPD3の信号電荷が、一斉に、第1の転送ゲート6(GS)及び第2のリセットゲート13(GR)を介して、外部に掃き出される(リセットされる)。ここで、第2の転送ゲート7(TX)は、OFFである。すなわち、第2の転送ゲート7(TX)は、ポテンシャルが低いため信号電荷の転送を阻む障壁となり、信号電荷を転送しない。上記動作により、グローバル電子シャッタの読み出し(蓄積時間の開始)が開始される。
ここで、リセットドレイン14のドレイン電圧以下VDD(14)を十分な大きさに設定しておくことが好ましい。これにより、次の段階でPD3からSD4に信号電荷を転送するため第1の転送ゲート6(GS)をONした時に、PD3とSD4との間に十分な電位差が発生するので良好な信号電荷の転送を行うことが可能となる。
次に、全ての画素部100のPD3に信号電荷を蓄積させる。
図4Bは、t=t2において、全ての画素部100のPD3の信号電荷をSD4に一括転送した時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。具体的には、図3のタイミングチャートにおいて、t=t2のタイミングで、GSがハイレベルとなっており、全ての画素部100の第1の転送ゲート6(GS)がONとなっている。これにより、全ての画素部100のPD3の信号電荷が一斉に、SD4に転送され、一時蓄積される。上記動作により、グローバル電子シャッタの読み出しが終了(蓄積時間の終了)する。また、GRがOFFになった直後のt=t1’から、GSがONになった直後のt=t2’までの蓄積時間が電子シャッタ時間となり、任意の時間に設定することができる。
なお、前述したように、t=t1の段階で、SD4のリセット電位は、十分な大きさ(例えば、ドレイン電圧VDD(14))に設定されていることにより、PD3からSD4に信号電荷を転送するため第1の転送ゲート6(GS)をONした時に、PD3とSD4との間に十分な電位差が発生するので、良好な信号電荷の転送を行うことが可能となる。
次に、SD4に転送された信号電荷を、FD5を介して外部に読み出す前段階として、FD5をリセットする。
図4Cは、t=t3において、FD5をリセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。具体的には、図3のタイミングチャートにおいて、t=t3のタイミングで、GS及びGRはローレベルで、RSnはハイレベル、TXnはローレベルとなっており、n行の第1のリセットゲート8(RSn)がONとなっている。これによりn行のFD5内の不要電荷はリセットされ、リセット後の電位はドレイン電圧VDD(9)となる。
次に、SD4に転送された信号電荷を、FD5を介して行ごとに逐次読み出しをする。
図4Dは、t=t4において、逐次読み出しによりn行のSD4の信号電荷をFD5に転送する時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。具体的には、図3のタイミングチャートにおいて、t=t4のタイミングで、GS及びGRはローレベルで、TXnはハイレベル、また、RSnはローレベルとなっており、第2の転送ゲート7(TXn)がONとなっている。これにより、TXnが印加される行のSD4の電子シャッタ後の信号電荷が、FD5に転送される。ここで、FD5に転送された信号電荷の量に応じて、FD5の電位がVDD(9)から変化する。この電位変化をソースフォロワよりなる増幅器10を介して映像信号として外部に読み出す。上記動作により、電子シャッタによりPD3に蓄積された信号電荷を全画素一斉にSD4に転送し蓄積された信号電荷を、逐次読み出しでFD5を介して外部に読み出すことが可能となる。
次に、上述したn行における読み出し動作を、(n+1)行にて実行する。
図4Eは、t=t5において、(n+1)行のFD5をリセットした時の一の画素部100の動作ポテンシャルを示す図である。具体的には、図3のタイミングチャートにおいて、t=t5のタイミングで、GS及びGRはローレベルで、RSn+1はハイレベル、TXn+1はローレベルとなっており、(n+1)行の第1のリセットゲート8(RSn+1)がONとなっている。これにより、(n+1)行のFD5内の不要電荷はリセットされ、リセット後の電位はドレイン電圧VDD(9)となる。
このように、図4C〜図4Eの逐次読み出しの駆動のサイクルを、全行の画素部100について読み出すまで繰り返すことで、電子シャッタ動作により任意の蓄積時間で撮像した画像の読み出しを終了する。
次に、以上のように構成された画素部100の製造方法について説明する。
まず、P型の半導体基板1に、Bのイオン注入によりP型ウェル2を形成する。
次に、トランジスタや拡散層の素子を分離するSTI30を形成する。具体的には、半導体基板1をエッチングすることで分離領域となる溝を形成し、形成した溝の内を絶縁膜で埋める。そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)で平坦化することにより、STI30を形成する。
次に、P型の半導体基板1に、PやAsをイオン注入することにより、PD3とSD4を同時に形成する。ここで、Siから構成される半導体基板1の界面の欠陥に起因した暗電流を抑制するため、BのイオンをPD3およびSD4の表面に注入することによりPD3およびSD4のN型層上にP+層32及びP+層42を形成する。このようにPD3およびSD4を、埋め込みダイオード構造として形成する。
次に、熱酸化、又はプラズマ酸化等により、各転送ゲート(第1の転送ゲート6(GS)及び第2の転送ゲート7(TX)のゲート酸化膜となるゲート酸化膜31、ならびに、第1のリセットゲート8のゲート酸化膜を形成する。
次に、熱CVD又はプラズマCVD等により、Poly−Si膜を堆積し、その後一般的なフォトリソグラフィ技術によって所定のレジストパターンを形成する。そして、Poly−Si膜を選択的にエッチングすることにより、Poly−Si膜で構成される各転送ゲートのゲート電極35及び第1のリセットゲート8のゲート電極等を形成する。
次に、各転送ゲートやリセットトランジスタのソースやドレインにもなるFD5となる領域にPやAsをイオン注入する。その後熱処理して、所定の不純物濃度のFD5を形成する。
次に、CVD酸化膜やプラズマ酸化膜により層間絶縁膜52を形成する。
次に、一般的なフォトリソグラフィ技術によってコンタクト形成のレジストパターンを形成し、その後、層間絶縁膜52を選択的にエッチングし、SD4上に拡散層コンタクト33を開口する。
次に、拡散層コンタクト33の開口を通してPやAsをイオン注入して、コンタクト開口部のSi基板界面をN型に形成する。
次に、CVD、又はスパッタによりWを堆積し、その後CMPで平坦化して、コンタクトプラグ51を形成する。
以上より、コンタクトプラグ51と接触する領域以外のストレージダイオードのSi基板界面はP+層42で覆われている埋め込み型のストレージダイオードが形成される。
なお、この後、Cu配線やAL配線で多層配線を形成し、その上に有機材料からなるオンチップカラーフィルタやオンチップマイクロレンズを形成して、画素部100は製造されるが、ここでは詳しい説明は省略する。
以上、本実施の形態によれば、残像を抑制し、オーバーフロードレインの単位画素平面に占める構成領域が省略されたグローバル電子シャッタを有するMOS型の固体撮像素子を実現することができる。具体的には、固体撮像素子を構成する画素部100において、SD4の信号電荷をリセットする第2のリセットトランジスタがSD4に接続されており、まず、第1の転送ゲート6(GS)及び第2のリセットゲート13(GR)を全画素(全ての画素部100)一斉にONしてPD3の信号電荷を一括リセットする(蓄積時間の開始)。次に、所定の蓄積時間を経過した後、第1の転送ゲート6(GS)を全画素一斉にONしてPD3の信号電荷をSD4に転送し、一時蓄積する(蓄積時間の終了)。このようにして、固体撮像素子は、グローバル電子シャッタを実現できる。ここで、SD4のリセット電位を十分な大きさ(例えば、ドレイン電圧VDD)に設定することが可能なため、PD3からSD4に信号電荷を転送する際にPD3とSD4との間に十分な電位差を発生させることができる。これにより、良好な信号電荷の転送を実現でき、PD3の信号電荷の不十分な転送に起因する残像を解決することができる。
また、PD3の信号電荷を任意の蓄積時間後に強制的に一括リセットするための電子シャッタ機能を、オーバーフロードレインを単位画素平面内に新たに形成することなく実現できるため、オーバーフロードレインの単位画素平面積に占める構成領域を省略することが可能となり、画素の微細化に寄与することができる。
また、ストレージダイオード(SD)4において、コンタクトプラグ51と接触する領域以外のSi基板界面をP+層で覆う埋め込みダイオード構造とすることで、信号電荷をストレージダイオードに一時蓄積している間の暗電流の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るMOS型固体撮像素子は、ストレージダイオード領域が配線材料で覆われている構造のグローバル電子シャッタ機能付き画素を有する。
以下、本発明に係る固体撮像素子の別の一例として、グローバル電子シャッタ機能付き画素を有するMOS型固体撮像素子を説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における固体撮像素子の画素部の要部断面図である。また、図6は、本発明の実施の形態2における固体撮像素子の画素部の平面構造概略図である。また、図5は、図6のA−A‘断面に相当する。なお、図1及び図2と同一の構成要素には、同一の番号を用いており、説明を省略する。
画素部200は、2次元状に配列されて固体撮像素子を構成する。画素部200は、図5に示すように、P型の半導体基板1と、半導体基板1中に形成されるP型ウェル2と、PD3と、SD4と、FD5と、増幅器10と、STI30と、ゲート酸化膜31と、ゲート電極35と、層間絶縁膜52と、配線電極53とを備える。また、画素部200は、第1の転送ゲート6(GS)と、第2の転送ゲート7(TX)と、第1のリセットゲート8(RS)とを備える。また、この画素部200は、図6に示すように、さらに拡散層コンタクト33と、ゲートコンタクト34とを備える。
図5及び図6に示す画素部200は、実施の形態1に係る画素部100に対して、SD4が配線電極53で覆われている点で構成が異なる。
配線電極53は、SD4の上部領域を覆っている。
第2のリセットゲート13(GR)は、SD4の電荷をリセットする第2のリセットトランジスタの第2のリセットゲートである。第2のリセットトランジスタは、画素部200ごとに形成されておらず、全ての画素部200または複数の画素部200に共通して1つ設けられている。図6に記載されたソース電極13aは、第2のリセットトランジスタのソース電極が分岐されて各画素部200に配置されたものであり、配線電極53に接続されている。SD4は、コンタクトプラグ51を介して、配線電極53に接続されている。また、上記第2のリセットトランジスタのドレインは、SD4の電荷の排出先であるリセットドレイン14と接続されている。リセットドレイン14のドレイン電圧を以下VDD(14)と呼ぶ。
なお、リセットドレイン9とリセットドレイン14とは電気的に接続されていてもよい。
また、画素部200は、さらに、オンチップカラーフィルタやオンチップマイクロレンズ等を形成するが、ここでの主眼でないため説明を省略する。
以上のように構成された画素部200すなわちグローバル電子シャッタ機能付き画素を有するMOS型固体撮像素子の動作は、実施の形態1に記載された画素部100を有するMOS型固体撮像素子の動作と同じであるので、説明を省略する。
次に、以上のように構成された画素部200の製造方法について説明する。各転送ゲートのゲート電極35及びリセットトランジスタのゲート電極を形成する工程、及び、各転送ゲートやリセットトランジスタのソースやドレインにもなるFD5となる領域にPやAsをイオン注入し後熱処理して、所定の不純物濃度のFD5を形成する工程、及び層間絶縁膜52やコンタクトプラグ51を形成する工程までは、実施の形態1に係る画素部100の製造工程と同じであるため、説明を省略する。
次に、CuやAlの金属の堆積を行い、一般的なフォトリソグラフィ技術や選択的なエッチング、及びダマシン法で配線層を形成するが、その際、SD4の上部領域を配線電極53で覆うように形成する。
上記工程以降の製造方法も、実施の形態1に係る画素部100の製造工程と同じであるため、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、残像を抑制し、オーバーフロードレインの単位画素平面に占める構成領域が省略されたグローバル電子シャッタを有するMOS型の固体撮像素子を実現することができる。具体的には、固体撮像素子を構成する画素部200において、SD4の信号電荷をリセットする第2のリセットトランジスタがSD4に接続されており、まず、第1の転送ゲート6(GS)及び第2のリセットゲート13(GR)を全画素(全ての画素部200)一斉にONしてPD3の信号電荷を一括リセットする(蓄積時間の開始)。次に、所定の蓄積時間を経過した後、第1の転送ゲート6(GS)を全画素一斉にONしてPD3の信号電荷をSD4に転送し、一時蓄積する(蓄積時間の終了)。このようにして、固体撮像素子は、グローバル電子シャッタを実現できる。ここで、SD4のリセット電位を十分な大きさ(例えば、ドレイン電圧VDD)に設定することが可能なため、PD3からSD4に信号電荷を転送する際にPD3とSD4との間に十分な電位差を発生させることができる。これにより、良好な信号電荷の転送を実現でき、PD3の信号電荷の不十分な転送に起因する残像を解決することができる。
また、PD3の信号電荷を任意の蓄積時間後に強制的に一括リセットするための電子シャッタ機能を、オーバーフロードレインを単位画素平面内に新たに形成することなく実現できるため、オーバーフロードレインの単位画素平面積に占める構成領域を省略することが可能となり、画素の微細化に寄与することができる。
さらに、本実施の形態によれば、SD4の上部領域が、第2のリセットトランジスタとSD4との接続のための配線電極53で覆われているため、SD4での信号電荷の一時蓄積期間中の光入射を遮光できる。このため、SD4において、本来の信号電荷に偽信号電荷が混入するのを防止することができる。
以上、本発明の固体撮像素子について、実施の形態1及び2に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態1及び2に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、固体撮像素子に利用でき、特に、電子シャッタ機能を有するMOS型固体撮像素子に利用することができる。
1、101 半導体基板
2、102 P型ウェル
3、103 PD
4、104 SD
5、105 FD
6、106 第1の転送ゲート
7、107 第2の転送ゲート
8 第1のリセットゲート
9、14 リセットドレイン
10、110 増幅器
10a、35 ゲート電極
10b、13a ソース電極
13 第2のリセットゲート
30 STI
31 ゲート酸化膜
32、42 P+層
33 拡散層コンタクト
34 ゲートコンタクト
51 コンタクトプラグ
52 層間絶縁膜
53 配線電極
100、200、900 画素部
108 リセットゲート
109 ドレイン電圧(VR
111 OFD
112 リセット電圧(VDD
113 第3の転送ゲート

Claims (5)

  1. 2次元状に配列された複数の画素部を備える固体撮像素子であって、
    前記画素部は、
    半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、入射光を光電変換して信号電荷に変換するフォトダイオードと、
    前記半導体基板内であって、前記フォトダイオードの隣に形成されるストレージダイオードと、
    前記半導体基板内であって、前記ストレージダイオードの隣に形成されるフローティングディフュージョンと、
    前記半導体基板内であって、前記フローティングディフュージョンの隣に形成されるリセットドレインと、
    前記半導体基板上であって、前記フォトダイオードと前記ストレージダイオードとの間に形成され、前記信号電荷を前記フォトダイオードから前記ストレージダイオードに転送する第1の転送ゲートと、
    前記半導体基板上であって、前記ストレージダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に形成され、前記信号電荷を前記ストレージダイオードから前記フローティングディフュージョンに転送する第2の転送ゲートと、
    前記半導体基板上であって、前記フローティングディフュージョンと前記リセットドレインとの間に形成され、前記フローティングディフュージョンの電荷を排出する第1のリセットゲートとを備え、
    前記ストレージダイオードは、第2のリセットゲートを備えたリセットトランジスタのソースに接続されている
    固体撮像素子。
  2. さらに、
    前記フォトダイオードは、N型の不純物拡散層から構成され、前記ストレージダイオードは、前記半導体基板表面側にP型の不純物拡散層が形成されており、
    前記ストレージダイオードにおいて、コンタクトプラグと接触する領域以外の前記ストレージダイオードの半導体基板表面は、前記P型の不純物拡散層で覆われている
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. さらに、
    前記ストレージダイオードと前記リセットトランジスタのソースとを接続するための配線と、
    前記ストレージダイオードと前記配線とを接続するコンタクトプラグとを備え、
    前記配線は遮光性の材料で形成され、前記ストレージダイオードの上面領域を覆うように前記ストレージダイオードの上方に形成されている
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記ストレージダイオードの前記半導体基板における表面は、前記コンタクトプラグと接続する領域以外において、絶縁膜が形成されている
    請求項2または3に記載の固体撮像素子。
  5. 前記リセットトランジスタのドレインは、前記リセットドレインと電気的に接続されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
JP2010145409A 2010-06-25 2010-06-25 固体撮像素子 Pending JP2012009697A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010145409A JP2012009697A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 固体撮像素子
PCT/JP2011/003428 WO2011161909A1 (ja) 2010-06-25 2011-06-16 固体撮像素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010145409A JP2012009697A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 固体撮像素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012009697A true JP2012009697A (ja) 2012-01-12

Family

ID=45371116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010145409A Pending JP2012009697A (ja) 2010-06-25 2010-06-25 固体撮像素子

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2012009697A (ja)
WO (1) WO2011161909A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016152184A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 ソニー株式会社 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103779365B (zh) 2012-10-19 2016-06-22 比亚迪股份有限公司 宽动态范围像素单元、其制造方法及其构成的图像传感器
JP7002893B2 (ja) * 2016-12-13 2022-01-20 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子および電子機器
WO2018110302A1 (en) * 2016-12-13 2018-06-21 Sony Semiconductor Solutions Corporation Imaging element and electronic device

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065160A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Dongbu Hitek Co Ltd イメージセンサ及びその製造方法
US7999292B2 (en) * 2007-09-07 2011-08-16 Dongbu Hitek Co., Ltd. Image sensor and manufacturing method thereof
KR100922929B1 (ko) * 2007-12-28 2009-10-22 주식회사 동부하이텍 이미지센서 및 그 제조방법
JP5358136B2 (ja) * 2008-07-29 2013-12-04 パナソニック株式会社 固体撮像装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016152184A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 ソニー株式会社 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JPWO2016152184A1 (ja) * 2015-03-25 2018-01-18 ソニー株式会社 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
US10205893B2 (en) 2015-03-25 2019-02-12 Sony Corporation Solid-state imaging device and driving method of solid-state imaging device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011161909A1 (ja) 2011-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6541080B2 (ja) 固体撮像装置
JP4739324B2 (ja) フォトダイオード領域を埋め込んだイメージセンサ及びその製造方法
JP6084922B2 (ja) 固体撮像装置
TWI505450B (zh) 固態成像裝置,其製造方法,及電子裝置
US9231007B2 (en) Image sensors operable in global shutter mode and having small pixels with high well capacity
JP5552768B2 (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
US9159753B2 (en) Image sensor pixels with self-aligned lateral anti-blooming structures
JP2011222708A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
JP2011204797A (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
JP2012199489A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び電子機器
JP2011159757A (ja) 固体撮像装置とその製造方法、固体撮像装置の駆動方法、及び電子機器
JP2009165186A (ja) 光センサおよび固体撮像装置
JP2010182887A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、固体撮像装置の駆動方法、電子機器
US9252185B2 (en) Back side illuminated image sensors with back side charge storage
CN116682835A (zh) 摄像装置和电子设备
US20120104523A1 (en) Solid-state imaging device manufacturing method of solid-state imaging device, and electronic apparatus
JP2011129633A (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
TW202137534A (zh) 固態攝像元件及電子機器
JP2011243996A (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
WO2012001836A1 (ja) 固体撮像素子
WO2011161909A1 (ja) 固体撮像素子
KR20140110844A (ko) 고체 촬상 소자 및 전자 기기
JP4270105B2 (ja) 固体撮像素子
JP2012204524A (ja) 固体撮像装置
JP2005353994A (ja) 固体撮像素子及びその駆動方法