JP2012006127A - 主軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主軸に形成された軸方向に沿う中空部にバーワークを挿通した状態で加工を行う主軸装置において、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さが変わっても振れ止め具の交換を不要にする。
【解決手段】 主軸装置5A,5Bは、主軸3A,3Bと、この主軸3A,3Bの先端に取付けられて、バーワークWの一部分を把持するチャック4A,4Bとを備える。主軸3Bは、チャック4Aに把持されたバーワークWのチャック4Aによる把持箇所よりも主軸3Bの基端側の部分を挿通可能な中空部22を有する。この中空部22に、チャック4Bにより把持されたバーワークWのチャック4Bによる把持箇所よりも主軸3Bの基端側の部分を軸方向に摺動自在に支持する振れ止め具32を、軸方向に移動可能に設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、旋盤等の主軸装置に関し、特に主軸に形成された軸方向に沿う中空部にバーワークを挿通した状態で加工を行う主軸装置に関する。
一般に、長尺なワークであるバーワークの加工には対向2軸旋盤を用い、互いに対向する2つの主軸でバーワークの両端を把持した状態で加工する。その場合、バーワークの中央部が回転中心回りに振れるのを防ぐために、バーワークの中央部の外周を振れ止め装置で支持することが行われる(例えば特許文献1)。
また、主軸に軸方向に沿う中空部を設け、この中空部にバーワークの加工箇所以外の部分を挿入させて把持した状態で加工を行う旋盤がある。この種の旋盤では、バーワークにおける中空部に位置する部分を、中空部の内周とバーワークの外周間に介在させた筒状の振れ止め具により支持することで、バーワークの振れを防止するようにしている。
特開2004−261935号公報
従来、上記主軸が中空部を有する旋盤では、中空部内での振れ止め具の適正な位置は、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さに応じて異なる。従来の旋盤の主軸装置は、振れ止め具の位置を任意に変更することができなかった。そのため、軸方向長さが異なる複数種の振れ止め具を用意しておき、これら複数種の振れ止め具の中から、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さに応じた適正な長さの振れ止め具を選択して交換していた。しかし、この振れ止め具の交換は、人手による段取り替えで行われるため、作業能率が悪かった。
この発明の目的は、主軸に形成された軸方向に沿う中空部にバーワークを挿通した状態で加工を行う主軸装置において、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さが変わっても振れ止め具の交換を不要にすることである。
この発明の他の目的は、加工時における振れ止め具の軸方向移動を防止することである。
この発明のさらに他の目的は、主軸の中空部への振れ止め具の出し入れを容易にすることである。
この発明のさらに他の目的は、主軸の中空部への振れ止め具の出し入れを自動で行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、振れ止め具を主軸の中空部へ出し入れする出し入れ装置を安価に構成することである。
この発明のさらに他の目的は、長いバーワークをより一層安定して支持することができるようにすることである。
この発明の主軸装置は、主軸と、この主軸の先端に取付けられて、バーワークの一部分を把持するチャックとを備え、前記主軸は、前記チャックに把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を挿通可能な中空部を有し、この中空部に、前記チャックにより把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を軸方向に摺動自在に支持する振れ止め具を、軸方向に移動可能に設けた。
この構成によると、バーワークの一部分をチャックで把持して加工する場合、主軸の中空部にバーワークの加工箇所を除く部分を挿入させる。そして、中空部に設けた振れ止め具によりバーワークの軸方向の適正箇所を摺動自在に支持することで、バーワークの振れを防止する。振れ止め具は軸方向に移動可能に設けられており、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さに応じた適正箇所を支持させることができる。そのため、バーワークの長さが変わっても、振れ止め具の交換等の段取り替えが不要である。
前記振れ止め具は、外周面に径方向の弾性を有する弾性部材を備え、この弾性部材を介して前記主軸の前記中空部の内周面に押付け状態に接するのが良い。
振れ止め具が弾性部材を介して主軸の中空部の内周面に押付け状態に接していると、外力を与えることで振れ止め具の軸方向に移動させることは可能でありながら、加工時に振れ止め具が軸方向に移動することを防止できる。そのため、振れ止め具により、常にバーワークの軸方向の適正箇所を支持させることができる。また、弾性部材が設けられていれば、バーワークから主軸、および主軸からバーワークへの振動の伝播を抑制することができ、バーワークを安定して支持できる。
前記主軸の中空部は基端が開口し、この開口を通じて前記振れ止め具を前記中空部に出し入れ可能としても良い。
主軸の中空部の基端から振れ止め具を中空部に出し入れさせれば、主軸の周辺の他の部材と振れ止め具との干渉を避けることができ、振れ止め具の出し入れを容易に行える。
前記振れ止め具を前記中空部に出し入れする出し入れ装置を設けても良い。
出し入れ装置を設ければ、振れ止め具の中空部への出し入れを自動化することができ、加工効率が向上する。
例えば、前記出し入れ装置は、前記主軸の中空部に基端側から進入可能な進入部材を有し、この進入部材の先端に設けたバーワークチャック部によりバーワークを把持して前記中空部から引き出す装置であって、前記進入部材に前記バーワークチャック部とは別に前記振れ止め具を把持可能な振れ止め具チャック部を設け、この振れ止め具チャック部により前記振れ止め具を把持して前記中空部に出し入れする機能を持たせたものであっても良い。
このようにバーワークを中空部に出し入れする装置を振れ止め具の出し入れ装置に利用すれば、新規に用いる部材が少なく安価に出し入れ装置を構成できる。
前記中空部の前記チャックに隣接する箇所に、前記チャックにより把持されたバーワークを軸方向に摺動自在に支持する固定振れ止め具を、軸方向に位置固定に設けても良い。
固定振れ止め具を設ければ、バーワークの中空部に位置する部分を振れ止め具と固定振れ止め具の2箇所に支持することにより、長いバーワークを安定して支持することができる。
この発明の主軸装置は、主軸と、この主軸の先端に取付けられて、バーワークの一部分を把持するチャックとを備え、前記主軸は、前記チャックに把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を挿通可能な中空部を有し、この中空部に、前記チャックにより把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を軸方向に摺動自在に支持する振れ止め具を、軸方向に移動可能に設けたため、主軸に形成された中空部にバーワークを挿通した状態で加工を行う場合に、バーワークにおける中空部に位置する部分の長さが変わっても振れ止め具の交換は不要である。
前記振れ止め具は、外周面に径方向の弾性を有する弾性部材を備え、この弾性部材を介して前記主軸の前記中空部の内周面に押付け状態に接する場合は、加工時における振れ止め具の軸方向移動を防止することができる。
前記主軸の中空部は基端が開口し、この開口を通じて前記振れ止め具を前記中空部に出し入れ可能である場合は、主軸の中空部への振れ止め具の出し入れが容易に行える。
前記振れ止め具を前記中空部に出し入れする出し入れ装置を設けた場合は、主軸の中空部への振れ止め具の出し入れを自動で行える。
前記出し入れ装置は、前記主軸の中空部に基端側から進入可能な進入部材を有し、この進入部材の先端に設けたバーワークチャック部によりバーワークを把持して前記中空部から引き出す装置であって、前記進入部材に前記バーワークチャック部とは別に前記振れ止め具を把持可能な振れ止め具チャック部を設け、この振れ止め具チャック部により前記振れ止め具を把持して前記中空部に出し入れする機能を持たせた場合は、出し入れ装置を安価に構成できる。
前記中空部の前記チャックに隣接する箇所に、前記チャックにより把持されたバーワークを軸方向に摺動自在に支持する固定振れ止め具を、軸方向に位置固定に設けた場合は、長いバーワークをより一層安定して支持することができる。
固定振れ止め具を設ければ、バーワークの中空部に位置する部分を振れ止め具と固定振れ止め具の2箇所に支持することにより、長いバーワークを安定して支持することができる。
この発明の一実施形態にかかる主軸装置を備えた対向2軸旋盤の平面図である。 同主軸装置の断面図である。 同主軸装置の固定振れ止め具の断面図である。 同主軸装置の可動振れ止め具の断面図である。 同主軸装置の進入部材のコレットの一部破断斜視図である。 (A)〜(E)は同主軸装置の各状態を示す断面図である。 同主軸装置の主軸からバーワークを引き出す状態を示す断面図である。 (A),(B)は同主軸装置の主軸にバーワークを押し込む引き出す過程を示す断面図である。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。この実施形態の主軸装置は、図1に示す対向2軸旋盤に適用される。対向2軸旋盤1は、ベッド2上に、互いに軸心を揃えて対向配置した第1および第2の主軸3A,3Bと、各主軸3A,3Bに対応させてそれぞれ配置した刃物台である第1および第2のタレット11A,11Bとを備える。
主軸3A,3Bの先端には、ワークを把持する主軸チャック4A,4Bに取付けられている。主軸3A,3Bは両端が開口した中空部22(図2)を有する円筒状であって、ワークが長尺なバーワークWである場合、主軸チャック4A,4Bに把持されたバーワークWの把持箇所よりもそれぞれの主軸の基端側の部分が各主軸3A,3Bの前記中空部22に挿通される。各主軸3A,3Bの中空部22には、バーワークWの中空部22に挿通された部分の振れを防止する振れ止め機構30(図2)が設けられている。主軸3A,3B、主軸チャック4A,4B、および振れ止め機構30,30で、主軸装置5A,5Bが構成される。
第1および第2の主軸装置5A,5Bは、主軸台6A,6Bにそれぞれ回転自在に支持されている。第1の主軸装置5Aの主軸台6Aは、ベッド2に固定設置されている。第1の主軸3Aの回転駆動は、ベッド2上に設置された主軸モータ(図示せず)によりベルトを介して行われる。一方、第2の主軸装置5Bの主軸台6Bは、主軸3A,3Bの軸方向(Z軸方向)に移動自在なように、ベッド2に設けたレール7上に設置されている。主軸台6BのZ軸方向の移動は、送りねじ8を介してZ軸サーボモータ9により行われる。第2の主軸3Bは、ベッド2に設置された他の主軸モータ(図示せず)により、スプラインおよびベルト等を介して任意の進退位置で回転駆動可能とされるか、あるいは主軸台6Bに搭載された主軸モータ(図示せず)で回転駆動される。
第1および第2のタレット11A,11Bは、側面形状が多角形のドラム状であり、各周面部分からなる工具ステーションに各種の工具Tが装着される。さらに、第1のタレット11Aの工具ステーションには、工具Tとは別に、Z軸方向に沿って先端が右方に延びる押し棒Bが装着されている。押し棒Bについては、後で説明する。各タレット11A,11Bは、送り台12A,12B上のインデックスハウジング13A,13Bに、タレット軸14A,14Bを介して割出回転可能に設置されている。
第1のタレット11Aの送り台12Aは、ベッド2の上面と平行でZ軸方向と直交する方向(X軸方向)に移動自在なようにベッド2のレール15A上に設置され、送りねじ16Aを介してX軸サーボモータ17AによりX軸方向に送られる。また、第1のタレット11Aのインデックスハウジング13Aは、Z軸方向に移動自在なように送り台12Aのレール18上に設置され、送りねじ19を介してZ軸サーボモータ20によりZ軸方向に送られる。よって、第1のタレット11Aは、X軸方向およびZ軸方向に位置変更可能である。
第2のタレット11Bの送り台12Bも、ベッド2の上面と平行でZ軸方向と直交する方向(X軸方向)に移動自在なようにベッド2のレール15B上に設置され、送りねじ16Bを介してX軸サーボモータ17BによりX軸方向に送られる。第2のタレット11Bのインデックスハウジング13Bは、送り台12Bと一体に移動するものとされている。よって、第2のタレット11Bは、X軸方向にのみ位置変更可能である。
次に、第1および第2の主軸装置5A,5Bの内部構造について、第2の主軸装置5Bを例にとって説明する。第1の主軸装置5Aも、第2の主軸装置5Bと同様の構造である。図2は、第2の主軸装置5Bの断面図である。第2の主軸3Bは、両端が開口した中空部22を有する円筒状であり、軸受23を介して主軸台6Bに回転自在に支持されている。
この例では、主軸チャック4Bはコレットチャックとされている。すなわち、主軸チャック4Bは、先端側が円周方向に並ぶ複数の分割コレット体24aに分割されたコレット24を有し、各分割コレット体24aの内周面からなる把持面24aaでワークWを把持するものである。分割コレット体24aは、自らの弾性により先端側が拡径する方向に付勢された状態となっており、テーパ状の外周面24abに摺動自在に接する開閉操作部材(図示せず)を軸方向に移動させることで、各分割コレット体24aを拡縮させてコレット24を開閉させる。分割コレット体24aの把持面24aaの拡縮方向の可動域がそれぞれ異なる複数種のコレット24が用意されており、それらの中から、バーワークWの外径に合った適正なものを選択して使用する。コレット24は、各分割コレット体24aが完全に分離しこれら分割コレット体24の基端を結束手段(図示せず)で結束したものであってもよい。
前記振れ止め機構30は、中空部22の先端位置に主軸チャック4Bに隣接して設けられた固定振れ止め具31と、中空部22の任意の軸方向位置に設けられる可動振れ止め具32と、この可動振れ止め具32を中空部22に出し入れすると共に中空部22内で軸方向に移動させる出し入れ装置33とでなる。
図3に示すように、固定振れ止め具31は、中央部に軸方向に貫通するワーク挿通孔31aを有する円筒状で、中空部22の内周面に嵌合する外径寸法とされている。ワーク挿通孔31aの両端部31aaは、端面に近づくほど大径となるテーパ状となっている。外周面の先端近傍および基端に大径部31bがそれぞれ形成され、これら大径部31bで中空部22の内周面に嵌合する。外周面の先端は大径部31bよりも小径の嵌合部31cとされ、この嵌合部31cの外周に前記コレット24の基端が嵌合している。固定振れ止め具31としては、ワーク挿通孔31aの内径がそれぞれ異なる複数種が用意されており、それらの中から、バーワークWの外径に応じて適したものを選択して使用する。
図4に示すように、可動振れ止め具32は、中央部に軸方向に貫通するワーク挿通孔32aを有する円筒状で、中空部22の内周面に嵌合する外径寸法とされている。ワーク挿通孔32aの両端部32aaは、端面に近づくほど大径となるテーパ状となっている。外周面の軸方向複数箇所に大径部32bがそれぞれ形成され、これら大径部32bで中空部22の内周面に嵌合する。正確には、大径部32bの外径は中空部22の内径よりも若干小さい。大径部32bには外方に開口する環状溝32cが形成され、この環状溝32cにOリングからなる弾性部材32dが嵌め込まれている。弾性部材32dであるOリングは、自然状態では環状溝32cの深さよりも大きい外径寸法であり、可動振れ止め具32を主軸3Bの中空部22に組込んだ状態では、弾性部材32dは径方向に圧縮されている。そのため、可動振れ止め具32は、弾性部材32dを介して中空部22の内周面に押付け状態に接する。
出し入れ装置33は、バーワークWの引き出しおよび可動振れ止め具32の出し入れを兼用するものであり、バーワークWおよび可動振れ止め具32を選択的に把持可能な進入部材34と、この進入部材34を軸方向に移動させる軸方向移動機構37とを備える。なお、出し入れ装置33は、既に主軸4Bの中空部22内に入っている可動振れ止め具32の軸方向位置の変更にも用いる。
進入部材34はコレットチャックであり、図5の一部破断斜視図に示すコレット35を有する。コレット35は、先端側が円周方向に並ぶ複数の分割コレット体35aに分割されており、各分割コレット体35aの内周面に、バーワークチャック部35aaと振れ止め具チャック部35abとが形成されている。分割コレット体35aは、自らの弾性により先端側が縮径する方向に付勢された状態となっており、テーパ状の内周面35acに摺動自在に接する開閉操作部材36(図2)をコレット35に対し相対的に軸方向に移動させることで、各分割コレット体35aを拡縮させてコレット35を開閉させる。分割コレット体35aのバーワークチャック部35aaの拡縮方向の可動域がそれぞれ異なる複数種のコレット35が用意されており、それらの中から、バーワークWの外径に合った適正なものを選択して使用する。なお、図2のコレット35と図5のコレット35とは、互いに適合するバーワークWの外径寸法が異なる別種である。
軸方向移動機構37は、進入部材34に取付けられた筒状部材37a、この筒状部材37aを軸方向に移動させるサーボモータ等の軸方向移動駆動源37b等で構成される。なお、この出し入れ装置33は、既存のバーワーク用の引き出し装置に可動振れ止め具32を出し入れする機能を持たせたものである。つまり、コレット35に、振れ止め具チャック部35abを新たに形成したものである。そのため、軸方向移動機構37は、元のバーワーク用の引き出し装置のものをそのまま用いることができる。
図1において、対向2軸旋盤1の右側方には、第2の主軸3Bから取出された加工済みのワークWを載せるワーク棚40と、使用しない可動振れ止め具32を載せる可動振れ止め具載せ台41とが設置されている。可動振れ止め具載せ台41は、エアシリンダ等の位置変換駆動源42により、各主軸3A,3Bの軸心の延長線上に位置する出し入れ位置P1と、前記延長線から外れた待機位置P2とに位置変換可能である。
この対向2軸旋盤1の動作を説明する。バーワークWを加工する場合、第1の主軸装置5Aの左側方からバーワークWを供給する。バーワークWの供給は、手動であっても自動であっても良い。供給されたバーワークWは、第1の主軸3Aの中空部(図示せず)を挿通させて、その先端を第1の主軸3Aから突出させる。そして、図1に示すように、第1および第2の主軸装置5A,5Bの主軸チャック4A,4BによりバーワークWを把持し、第1のタレット11Aまたは第2のタレット11Bの工具Tにより切削加工をする。図1は第1のタレット11Aの工具Tで加工をしている状態を示す。
図6に、上記加工時における主軸装置5Bの各バーワーク支持状態を示す。同図(A)は、バーワークWの先端を主軸チャック4Bで把持している状態である。バーワークWの先端が少しだけ第2の主軸3Bの中空部22に挿入されている場合は、同図(B)のようにバーワークWの先端を固定振れ止め具31で支持する。さらにバーワークWの先端が中空部22に挿入されている場合は、同図(C),(D)に示すように、中空部22に固定振れ止め具31とは別に可動振れ止め具32を設け、この可動振れ止め具32でバーワークWの先端を支持する。同図(E)のように、可動振れ止め具32を複数個用いても良い。図6(B)〜(E)では、バーワークWの先端が固定振れ止め具31または可動振れ止め具32から突出していない状態を示すが、バーワークWの先端を固定振れ止め具31または可動振れ止め具32から突出させても良い。バーワークWの先端が第2の主軸3Bの中空部22のどの位置にくるかは加工によって定まっているため、加工の開始よりも前に、可動振れ止め具32を加工に応じた位置に配置しておく。
可動振れ止め具32の中空部22への出し入れ、および中空部22内での軸方向移動は、出し入れ装置33により行う。詳しくは、図1に示すように、コレット35の振れ止め具チャック部35abで可動振れ止め具32の一端を把持し、コレット35を含む進入部材34を軸方向移動機構37により軸方向に移動させる。可動振れ止め具32を使用しないときは、可動振れ止め具32を出し入れ位置P1に位置する可動振れ止め具載せ台41に載せ、バーワークWの出し入れの邪魔にならないように、可動振れ止め具載せ台41を位置変換駆動源42により待機位置P2に位置変換させておく。
加工後のバーワークWは、出し入れ装置33により第2の主軸3Bの中空部22から右側方に引き出され、ワーク棚40に載せられる。バーワークWの引き出しは、図7に示すように、主軸チャック4Bを開いてバーワークWを解放し、かつコレット35のバーワークチャック部35aaでバーワークWの一端を把持し、コレット35を含む進入部材34を軸方向移動機構37(図2)により軸方向に移動させて行う。
バーワークWの先端が固定振れ止め具31または可動振れ止め具32の内部にあるか、あるいは固定振れ止め具31または可動振れ止め具32からの突出長さが短くてコレット35のバーワークチャック部35aaで把持できない場合は、図8(A)のように第1のタレット11Aに装着した押し棒BでバーワークWの他端を右方に押す。それにより、図8(B)のようにバーワークWの先端を固定振れ止め具31または可動振れ止め具32から十分な長さだけ出させて、コレット35のバーワークチャック部35aaで把持可能な状態にする。
このように、バーワークWの加工箇所を除く部分を主軸3Bの中空部22に挿入して加工を行う場合、中空部22に設けた固定振れ止め具31および可動振れ止め具32によりバーワークWの軸方向の適正箇所を摺動自在に支持することで、バーワークWの振れを防止する。可動振れ止め具32は軸方向に移動可能に設けられており、バーワークWにおける中空部22に位置する部分の長さに応じた適正箇所を支持させることができる。そのため、バーワークWの長さが変わっても、可動振れ止め具32の交換等の段取り替えが不要である。また、バーワークWの中空部22に位置する部分の長さが長くても、固定振れ止め具31と可動定振れ止め具32により2箇所に支持するので、安定して支持することができる。
可動振れ止め具32は、外周面に径方向の弾性を有する弾性部材32dを備え、この弾性部材32dを介して主軸3A,3Bの中空部22の内周面に接しているため、外力を与えることで可動振れ止め具32の軸方向に移動させることは可能でありながら、加工時に可動振れ止め具32が軸方向に移動することを防止できる。そのため、可動振れ止め具32により、常にバーワークWの軸方向の適正箇所を支持させることができる。また、弾性部材32dが設けられていることにより、バーワークWから主軸3A,3B、および主軸3A,3BからバーワークWへの振動の伝播を抑制することができ、バーワークWを安定して支持できる。
主軸3A,3Bの中空部22は基端が開口し、この開口を通じて可動振れ止め具32を中空部22に出し入れ可能であるため、主軸3A,3Bの周辺の他の部材と干渉させることなく可動振れ止め具32を中空部22に出し入れすることができる。この可動振れ止め具32の出し入れは、出し入れ装置33により自動で行うので、加工効率が良い。出し入れ装置33は、可動振れ止め具32の出し入れとバーワークWの引き出しを兼用しており、既設のバーワーク用引き出し装置を一部改造したものであるため、安価に構成できる。
図示例の旋盤は対向2軸旋盤であるが、この発明は1軸の旋盤にも適用できる。また、対向2軸旋盤である場合に、一方の主軸装置にだけこの発明を適用しても良い。
1…対向2軸旋盤
3A,3B…主軸
4A,4B…主軸チャック
5A,5B…主軸装置
22…中空部
30…振れ止め機構
31…固定振れ止め具
32…可動振れ止め具
32d…弾性部材
33…出し入れ装置
34…進入部材(固定部材)
35aa…バーワークチャック部
35ab…振れ止め具チャック部
W…バーワーク

Claims (6)

  1. 主軸と、この主軸の先端に取付けられて、バーワークの一部分を把持するチャックとを備え、
    前記主軸は、前記チャックに把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を挿通可能な中空部を有し、この中空部に、前記チャックにより把持されたバーワークのチャックによる把持箇所よりも主軸の基端側の部分を軸方向に摺動自在に支持する振れ止め具を、軸方向に移動可能に設けた主軸装置。
  2. 前記振れ止め具は、外周面に径方向の弾性を有する弾性部材を備え、この弾性部材を介して前記主軸の前記中空部の内周面に押付け状態に接する請求項1に記載の主軸装置。
  3. 前記主軸の中空部は基端が開口し、この開口を通じて前記振れ止め具を前記中空部に出し入れ可能とした請求項1または請求項2に記載の主軸装置。
  4. 前記振れ止め具を前記中空部に出し入れする出し入れ装置を設けた請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の主軸装置。
  5. 前記出し入れ装置は、前記主軸の中空部に基端側から進入可能な進入部材を有し、この進入部材の先端に設けたバーワークチャック部によりバーワークを把持して前記中空部から引き出す装置であって、前記進入部材に前記バーワークチャック部とは別に前記振れ止め具を把持可能な振れ止め具チャック部を設け、この振れ止め具チャック部により前記振れ止め具を把持して前記中空部に出し入れする機能を持たせた請求項4に記載の主軸装置。
  6. 前記中空部の前記チャックに隣接する箇所に、前記チャックにより把持されたバーワークを軸方向に摺動自在に支持する固定振れ止め具を、軸方向に位置固定に設けた請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の主軸装置。
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