JP2012005936A - ツインロッドコーター - Google Patents
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Abstract
【課題】塗料供給部において供給される塗料の高温により、塗料計量部の計量ロッドが熱歪みを起こし、塗工量の幅方向プロファイルに乱れが生じる問題を、設備の複雑化や徒らなコストの増大を招くことなく、未然に防止することの可能なツインロッドコーターの提供。
【解決手段】塗工装置3Aにおける塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを互いに分離し、塗料計量部に対するアプリケータロール2Aの回転方向における上流側に、塗料計量部と離隔させて、スロット状のノズル4Anを備えた塗料供給部を設置する。
【選択図】図2
【解決手段】塗工装置3Aにおける塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを互いに分離し、塗料計量部に対するアプリケータロール2Aの回転方向における上流側に、塗料計量部と離隔させて、スロット状のノズル4Anを備えた塗料供給部を設置する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ウェブを挟んで搬送する一対のアプリケータロールと、塗料供給部においてアプリケータロールの周面に塗料を供給し、かつ塗料計量部の計量ロッドにより塗料を掻き落として所定量に計量する塗工装置とを備え、アプリケータの周面に塗布された塗料をウェブの表面に転写することで、ウェブの両面に塗料を同時に塗布するツインロッドコーターに関するものである。
例えば、ウェブ(原紙)の両面に塗料を塗布して成るアート紙やコート紙等の塗工紙を製造する塗工機には、ウェブを一対のアプリケータロールに挟んで搬送しつつ、塗工装置によって各々のアプリケータロールの周面に塗料を塗布し、上記塗料をウェブの表面に転写することによって、上記ウェブの両面に塗工を行うよう構成した、両面同時塗工機が提供されている(例えば、非特許文献1参照)。
図4および図5は、従来の両面同時塗工機の一例を示しており、図4に示す如く、この両面同時塗工機Aは、一方のアプリケータロールRAと、他方のアプリケータロールRBとを備え、これら一対のアプリケータロールRA、RBは、互いに平行を為して相対向する態様で本体フレームFに支承されており、間に挟んだウェブWを矢印tで示す方向へ搬送させるために、矢印raおよび矢印rbで示す如く、互いに逆方向へ駆動回転するように構成されている。
また、一方のアプリケータロールRAの周面RAsに臨む態様で、該周面RAsに所定量の塗料Paを塗布するための塗工装置CAが設置されているとともに、他方のアプリケータロールRBの周面RBsに臨む態様で、該周面RBsに所定量の塗料Pbを塗布する塗工装置CBが設置されており、これら塗工装置CAおよび塗工装置CBは、共に上記本体フレームFに支承されている。
図5に示す如く、一方のアプリケータロールRAに塗料Paを塗布するための塗工装置CAは、上記アプリケータロールRAに塗料Paを供給する塗料供給部Jと、上記アプリケータロールRAに供給された塗料Paを所定量に計量する塗料計量部Mとを有しており、上記塗料供給部JのノズルJnに臨む態様で、上記塗料計量部Mの計量ロッドMrが配置されている。
上記塗工装置CAにおいては、矢印ra方向に回転するアプリケータロールRAの周面RAsに対し、塗料供給部JのノズルJnから塗料Paを供給した直後、塗料計量部Mの計量ロッドMrにより余分な塗料Paを掻き落として計量することで、上記アプリケータロールRAの周面RAsに所定量の塗料Paを塗布している。
なお、他方のアプリケータロールRBに塗料Pbを塗布するための塗工装置CBも、上述した塗工装置CAと基本的に変わるところはなく、もって構造についての詳細な説明は省略するが、アプリケータロールRBの周面RBsに所定量の塗料Pbを塗布する機能を備えていることは言うまでもない。
図4に示す如く、塗工装置CAによって塗料Paの塗布された一方のアプリケータロールRAと、塗工装置CBによって塗料Pbの塗布された他方のアプリケータロールRBとの間にウェブWが搬送されると、一方のアプリケータロールRAに塗布された塗料PaがウェブWの一方表面Waに転写されるとともに、他方のアプリケータロールRBに塗布された塗料PbがウェブWの他方表面Wbに転写され、これによってウェブWの一方表面Waに塗料Paが塗工され、かつウェブWの他方表面Wbに塗料Pbの塗工された塗工紙Pが製造されることとなる。
「Metso Paper,Inc.」のホームページ(www.metsopaper.com)におけるOptivalSizerに関する記載。
ところで、従来の両面同時塗工機Aにおいては、図5に示した如く、塗工部CAにおける塗料供給部Jと塗料計量部Mとが近接して設置され、特に塗料計量部Mの計量ロッドMrは、塗料供給部JのノズルJnに臨んでいるため、該ノズルJnから流出した直後の高温の塗料Paに晒されることとなり、これによって上記計量ロッドMrが熱歪みにより変形を起こし、アプリケータロールRAの周面RAsに対する塗料Paの塗工量の幅方向プロファイルが乱れてしまう不都合があった。
上記問題を回避するには、例えば温水等を用いて計量ロッドMrに対する温度補償を行う、あるいは計量ロッドMrを熱歪みの小さいカーボンファイバー製とする等が考えられるものの、温度補償に関わる設備の複雑化や、高価な材料を用いることで徒らなコストの増大を招く虞れがあった。
本発明は上記実状に鑑みて、塗料供給部において供給される塗料の高温により、塗料計量部の計量ロッドが熱歪みを起こし、塗工量の幅方向プロファイルに乱れが生じる問題を、設備の複雑化や徒らなコストの増大を招くことなく、未然に防止することの可能な、両面同時塗工機の一態様であるツインロッドコーターの提供を目的としている。
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に関わるツインロッドコーターは、ウェブを挟んで搬送する一対のアプリケータロールと、塗料供給部において前記アプリケータロールの周面に塗料を供給し、かつ塗料計量部の計量ロッドにより前記塗料を掻き落として所定量に計量する塗工装置とを備え、前記アプリケータの周面に塗布された塗料を前記ウェブの表面に転写することで、前記ウェブの両面に塗料を同時に塗布するツインロッドコーターにおいて、前記塗工装置における塗料供給部と塗料計量部とを互いに分離し、前記塗料計量部に対する前記アプリケータロールの回転方向における上流側に、前記塗料計量部と離隔させて、スロット状のノズルを備えた前記塗料供給部を設置したことを特徴としている。
請求項2の発明に関わるツインロッドコーターは、請求項1の発明に関わるツインロッドコーターにおいて、前記塗工装置における前記塗料供給部に対する前記アプリケータロールの回転方向における上流側に、前記アプリケータロールの回転に伴って周面に沿って生じる空気流を遮断する空気流遮蔽装置を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明に関わるツインロッドコーターにおいては、塗工装置の塗料供給部と塗料計量部とを互いに分離し、かつ塗料供給部から塗料計量部を離隔させて設置したことで、上記塗装計量部における計量ロッドが、塗料供給部から供給された直後の熱い塗料に晒されることがなく、この熱い塗料からの熱影響を受け難いために、熱歪みによる計量ロッドの変形が抑えられ、もって塗工量の幅方向プロファイルの乱れを未然に防止することができる。
また、塗工装置の塗料供給部と塗料計量部とを分離独立させたことで、塗工の様子が観察し易くなるとともに、万一、塗工装置に不都合が発生した場合、不都合の原因が塗料供給部にあるのか、あるいは塗料計量部にあるのかを判断することが容易となる。
さらに、塗工装置の塗料供給部と塗料計量部とを分離独立させたことで、塗料計量部における計量ロッドのアプリケータロールに対する姿勢角の調整を、塗料供給部とは何ら関係なく調整することができ、もって塗料計量部および塗料供給部の位置調整を極めて容易に行うことができる。
請求項2の発明に関わるツインロッドコーターにおいては、塗工装置の塗料供給部に対して、アプリケータロールの回転方向の上流側に、空気流遮蔽装置を設けたことにより、アプリケータロールの回転に伴って生じる空気流が、上記空気流遮蔽装置によって遮断されることとなる。
このように、上記空気流遮蔽装置によって空気流が遮断されることで、塗料供給部から噴射された塗料が空気流によって攪乱されることがなく、もって塗料供給部から噴射された塗料を、アプリケータロールの周面に対して高速運転時にも確実かつ均一に付着させることが可能となる。
以下、本発明に係るツインロッドコーターについて、実施例を示す図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は、本発明に係るツインロッドコーターの一実施例を示しており、図1に示す如く、このツインロッドコーター1は、一方のアプリケータロール2Aと、他方のアプリケータロール2Bとを備え、これら一対のアプリケータロール2A、2Bは、互いに平行を為して相対向する態様で本体フレーム1Fに支承されており、間に挟んだウェブWを矢印tで示す方向へ搬送させるために、矢印raおよび矢印rbで示す如く、互いに逆方向へ駆動回転するように構成されている。
また、一方のアプリケータロール2Aの周面2Asに臨む態様で、該周面2Asに所定量の塗料Paを塗布するための塗工装置3Aが設置されているとともに、他方のアプリケータロール2Bの周面2Bsに臨む態様で、該周面2Bsに所定量の塗料Pbを塗布する塗工装置3Bが設置されており、これら塗工装置3Aおよび塗工装置3Bは、共に上記本体フレーム1Fに支承されている。
図2に示す如く、一方のアプリケータロール2Aに塗料Paを塗布するための塗工装置3Aは、上記アプリケータロール2Aの周面2Asに塗料Paを供給する塗料供給部4Aと、上記アプリケータロール2Aの周面2Asに供給された塗料Paを所定量に計量する塗料計量部5Aとを有し、これら塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとは、互いに分離かつ独立して設置されているとともに、上記塗料供給部4Aは、アプリケータロール2Aの回転方向(矢印ra)における上流側に、塗料計量部5Aと離隔させて設置されている。
上記塗工装置3Aにおける塗料供給部4Aは、所謂ジェットファウンテン方式の塗料供給部であり、上方に延びるスリット状のノズル4Anから塗料Paを勢い良く噴射させて、アプリケータロール2Aの周面2Asに塗料Paを供給するよう構成されている。
上記塗工装置3Aにおける塗料計量部5Aは、アプリケータロール2Aの周面2Asに臨む計量ロッド5Arを備えており、上記塗料供給部4Aから供給された塗料Paは、上記アプリケータロール2Aの回転に伴って、上記計量ロッド5Arにより余分な塗料Paを掻き落として計量され、上記アプリケータロール2Aの周面2Asには、所定量の塗料Paが塗布されることとなる。
因みに、計量ロッド5Arによって掻き落とされた塗料Paは、下方のカラーパン3Apで回収されたのち、図示していないポンプによりフィルター(図示せず)を経由して塗料供給部4Aに送られ、該塗料供給部4Aによってアプリケータロール2Aの周面2Asに供給される。
上記塗工装置3Aの塗料供給部4Aに対して、アプリケータロール2Aの回転方向(矢印ra)における上流側には、後に詳述する如く、アプリケータロール2Aの周面2Afに沿って生じる空気流fを遮断するための、遮蔽ブレードから成る空気流遮蔽装置6Aが設置されている。
なお、図1に示した、他方のアプリケータロール2Bに塗料Pbを塗布するための塗工装置3Bも、上述した塗工装置3Aと基本的に変わるところはなく、もって構造についての詳細な説明は省略するが、アプリケータロール2Aの周面2Asに所定量の塗料Pbを塗布する機能を備えていることは言うまでもない。
また、上記塗工装置3Bの塗料供給部4Bに対して、アプリケータロール2Bの回転方向(矢印rb)における上流側には、上述した空気流遮蔽装置6Aと同様、アプリケータロール2Bの周面2Bfに沿って生じる空気流(図2中の符号f参照)を遮断するための、空気流遮蔽装置としての空気流遮蔽装置6Bが設置されている。
図1に示す如く、上述した塗工装置3Aによって所定量の塗料Paが塗布された一方のアプリケータロール2Aと、上述した塗工装置3Bによって所定量の塗料Pbが塗布された他方のアプリケータロール2Bとの間にウェブWが搬送されると、一方のアプリケータロール2Aに塗布された塗料PaがウェブWの一方表面Waに転写されるとともに、他方のアプリケータロール2Bに塗布された塗料PbがウェブWの他方表面Wbに転写され、これによってウェブWの一方表面Waに塗料Paが塗工され、かつウェブWの他方表面Wbに塗料Pbの塗工された塗工紙Pが製造されることとなる。
上述した構成のツインロッドコーター1によれば、塗工装置3Aを例にした場合、該塗工装置3Aにおける塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを互いに分離し、かつ塗料供給部4Aから塗料計量部5Aを離隔させて設置したことで、上記塗装計量部5Aにおける計量ロッド5Arが、塗料供給部4Aから供給された直後の熱い塗料Paに晒されることがなく、この熱い塗料Paからの熱影響を受け難いために、熱歪みによる計量ロッド5Arの変形が抑えられ、もって塗工量の幅方向プロファイルの乱れを未然に防止することが可能となる。
ここで、上記塗料供給部4Aは、スロット状のノズル4Anを挟んで略対象の形状を呈しており、塗料Paの高温に晒されても熱歪みを生じ難いため、ノズル4Anから噴射される塗料Paが乱れることはなく、該塗料Paはアプリケータロール2Aの周面2As上に均一に塗布される。
また、塗装計量部5Aの計量ロッド5Arで掻き落とされた塗料Paは、直ちに塗装計量部5Aを伝ってカラーパン3Apに回収され、上記計量ロッド5Arに対して熱影響を及ぼすことはなく、もって塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを離隔させて設置したことで、極めて有効に熱歪みによる計量ロッド5Arの変形を抑制することができる。
また、上述した構成のツインロッドコーター1によれば、塗工装置3Aの塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを分離独立させたことで、塗工の様子が観察し易くなるとともに、万一、塗工装置3Aに不都合が発生した場合、不都合の原因が塗料供給部4Aにあるのか、あるいは塗料計量部5Aにあるのかを判断することが容易となる。
さらに、塗工装置3Aの塗料供給部4Aと塗料計量部5Aとを分離独立させたことで、塗料計量部5Aにおける計量ロッド5Arのアプリケータロール2Aに対する姿勢角の調整を、塗料供給部4Aとは何ら関係なく調整することができ、もって塗料計量部5Aおよび塗料供給部4Aの位置調整を極めて容易に行うことが可能となる。
また、同様な理由により、塗料供給部4Aの位置(塗料Paがアプリケータロール2Aの周面2As上に噴出する角度)の調整を、塗料Paの塗布面を観察しながら容易に行うことができる。
また、従来の塗工機では、ウェブ上の異物がアプリケータロールに付着したのち、計量ロッドによって塗料と共に掻き落とされ、再びアプリケータロールに付着したのち掻き落とされることを繰り返して、塗料中に多くの異物が含まれることとなるが、実施例の塗工装置3Aにおいては、上述した如く計量ロッド5Arで掻き落とされた塗料Paは、全てカラーパン3Apによって回収されたのち、フィルターを経由して塗料供給部4Aに送られるため、アプリケータロール2Aに対しては常に清浄な塗料Paが供給されることとなる。
上述した構成のツインロッドコーター1によれば、図1に示した塗工装置3Bにおいても、上述した塗工装置3Aと全く同様にして、塗工量の幅方向プロファイルの乱れを未然に防止することが可能となる等、様々な作用効果を奏することは言うまでもない。
また、上述した構成のツインロッドコーター1においては、アプリケータロール2A側を見た場合、図2に示す如く、塗工装置3Aの塗料供給部4Aに対して、アプリケータロール2Aの回転方向(矢印ra)における上流側に、空気流遮蔽装置6Aを設置したことで、アプリケータロール2Aの周面2Afに沿って生じる空気流fが遮断されることとなる。
ここで、空気流遮蔽装置6Aが設けられていない場合、高速運転のときに塗料供給部4Aから噴射された塗料Paは、アプリケータロール2Aの周面2Afに沿う空気流fによって攪乱され、上記周面2Asに対する付着が不確実となる不都合があり、このような不都合を解消するために、塗料供給部4Aから噴射される塗料Paの勢いを高めると、塗料Paの流量が徒らに増大する問題を招くこととなる。
これに対して、実施例に示す如く空気流遮蔽装置6Aを設けたことにより、高速運転時でも塗料供給部4Aから噴射された塗料Paが空気流fによって攪乱されることがなく、もって塗料供給部4Aから噴射された塗料Paをアプリケータロール2Aの周面2Asに対して確実に付着させることができ、また塗料供給部4Aから噴射される塗料Paの流量を減らすことができる。
さらに、空気流遮蔽装置6Aを設けたことで、アプリケータロール2Aの周面2Asに付着したゴミを取り去ることができ、これにより上記周面に2Asにゴミが付着したことに起因して、塗布面に重大な瑕疵となる筋が生じる不都合を未然に防止することができる。
なお、上記空気流遮蔽装置6Aは、塗料供給部4Aから噴射された塗料Paが攪乱されないよう、空気流fを確実に遮蔽することのできる有効範囲、詳しくは塗料供給部4Aから噴射された塗料Paが、アプリケータロール2Aの周面2Asに付着する位置から、アプリケータロール2Aの回転方向(矢印ra)における上流側へ距離l(実施例では500mm)だけ離れた範囲内に設置されている。
上述した構成のツインロッドコーター1によれば、図1に示したアプリケータロール2B側を見た場合、上述した空気流遮蔽装置6Aと全く同一の態様で、塗工装置3Bの塗料供給部4Bに対して、アプリケータロール2Bの回転方向(矢印rb)における上流側に、空気流遮蔽装置としての空気流遮蔽装置6Bを設置したことで、塗料供給部4Bから噴射された塗料Pbをアプリケータロール2Bの周面2Bsに対して確実に付着させることができる等、様々な作用効果を奏することは言うまでもない。
図3(a)は、塗料供給部4Aに対して、アプリケータロール2Aの回転方向(矢印ra)における上流側の有効範囲(距離l:実施例では500mm)内に、遮蔽ロッド6A′(空気流遮蔽装置)を設置した実施例を示し、図3(b)は、矢印方向に遮断空気流を噴射するエアブロワ6A″(空気流遮蔽装置)を設置した実施例を示している。
因みに、塗料供給部4Bに対する、アプリケータロール2Bの回転方向(矢印rb)における上流側にも、遮蔽ロッド6A′と同様の遮蔽ロッド、あるいはエアブロワ6A″と同様のエアブロワが設置されていることは勿論である。
このように、空気流遮蔽装置として遮蔽ロッド6A′、あるいはエアブロワ6A″を採用した場合でも、空気流遮蔽装置として遮蔽ブレード6Aを採用した実施例(図1、図2参照)と同様、塗料供給部4Aから噴射された塗料Paをアプリケータロール2Aの周面2Asに対して確実に付着させることができる等、様々な作用効果を奏することは言うまでもない。
なお、上述した実施例では、上記ツインロッドコーター1において、ウェブWの一方表面Waと他方表面Wbとの両面に、塗料paと塗料pbとを同時に塗工しているが、例えば、一方のアプリケータロール2Aのみに塗料を供給し、他方のアプリケータロール2Bには塗料を供給せずバックアップロールとして機能させることで、ウェブWの一方表面Waのみに塗工することも可能であり、このようにウェブWの片面のみに塗工する場合においても、上述した如き本発明に係る独自の作用効果を奏し得ることは言うまでもない。
1…ツインロッドコーター、
2A、2B…アプリケータロール、
3A、3B…塗工装置、
4A、4B…塗料供給部、
5A、5B…塗料計量部、
5r…計量ロッド、
6A、6B…空気流遮蔽装置、
6A′…遮蔽ロッド(空気流遮蔽装置)、
6A″…エアブロワ(空気流遮蔽装置)、
W…ウェブ、
Wa…一方表面、
Wb…他方表面、
Pa、Pb…塗料、
P…塗工紙。
2A、2B…アプリケータロール、
3A、3B…塗工装置、
4A、4B…塗料供給部、
5A、5B…塗料計量部、
5r…計量ロッド、
6A、6B…空気流遮蔽装置、
6A′…遮蔽ロッド(空気流遮蔽装置)、
6A″…エアブロワ(空気流遮蔽装置)、
W…ウェブ、
Wa…一方表面、
Wb…他方表面、
Pa、Pb…塗料、
P…塗工紙。
Claims (2)
- ウェブを挟んで搬送する一対のアプリケータロールと、塗料供給部において前記アプリケータロールの周面に塗料を供給し、かつ塗料計量部の計量ロッドにより前記塗料を掻き落として所定量に計量する塗工装置とを備え、前記アプリケータの周面に塗布された塗料を前記ウェブの表面に転写することで、前記ウェブの両面に塗料を同時に塗布するツインロッドコーターにおいて、
前記塗工装置における塗料供給部と塗料計量部とを互いに分離し、前記塗料計量部に対する前記アプリケータロールの回転方向における上流側に、前記塗料計量部と離隔させて、スロット状のノズルを備えた前記塗料供給部を設置したことを特徴とするツインロッドコーター。 - 前記塗工装置における前記塗料供給部に対する前記アプリケータロールの回転方向における上流側に、前記アプリケータロールの回転に伴って周面に沿って生じる空気流を遮断する空気流遮蔽装置を設けたことを特徴とする請求項1記載のツインロッドコーター。
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JP2010142884A JP2012005936A (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | ツインロッドコーター |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPS58205560A (ja) * | 1982-05-26 | 1983-11-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 抄紙機におけるコ−テイング方法及びその装置 |
JPH0427462A (ja) * | 1990-05-22 | 1992-01-30 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 塗布方法及び塗布装置 |
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2010
- 2010-06-23 JP JP2010142884A patent/JP2012005936A/ja active Pending
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