JP2012005915A - 揺動篩機 - Google Patents

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Abstract

【課題】目詰まりを少なくし、粉粒体から粒体を円滑に取り出すことのできる揺動篩機を提供する。
【解決手段】粉粒体9を篩い分けする揺動篩機であって、架台1に保持され、排出口を有する底壁部21の両側に側壁部22が起立する樋状体にして、基端部2aから先端部2bに向け下降傾斜するよう設けたシェル2と、矩形枠31の枠内に、複数の棒状部材36が互いの間隔εを開けて平行配設される板状の細隙形成体にして、前記樋状体内で先端部に向け下降傾斜させて敷かれる簀子板3と、簀子板3に接続し、シェル先端部2bに向けて下降傾斜する該簀子板がその下降傾斜方向に進退動するよう揺動を加える揺動手段5とを具備して、揺動手段5によって、シェル基端部2a内の簀子板3上へ投入する粉粒体9がシェル先端部2bへ向けて簀子板3上を下降移動しつつ、前記間隔εを通過する細かい粒体91と共に粉体92が落下篩い分けされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定床の反応装置や吸着装置に使用された固体触媒,粒状吸着剤等の粒体の詰め替え作業などで、該粒体に混ざった粉体等を取り除くのに用いる揺動篩機に関する。
石油コンビナート等では定期的に装置を運転休止し、使用機器の保全が行われる。例えば石油精製プラントでは、定修で、接触改質装置や重油の間接脱硫装置などの固定床反応装置に充填していた固体触媒を交換する。或いは、固体触媒の寿命に未だ余裕がある場合は稼働中に触媒充填層に蓄積した不要物の粉体等を取除いて、反応装置内への触媒粒子の再充填が行われている(「詰め替え作業」ともいう)。
再充填する場合は、これに先立ち、揺動篩機や振動篩機を使用して、固体触媒の粒子と不要物の粉体等が混ざった粉粒体から不要物を除去し、できるだけ固体触媒の粒子を取り出す作業が行われる。粉粒体から触媒粒子たる粒体の取出し,分別作業には、従来、汎用揺動篩機や汎用振動篩機が使用されてきたが、思うように作業がはかどらなかった。勿論、揺動篩機や振動篩機については、これまで種々の改良機が提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開2006−314978号公報 特開2001−87145号公報 特開平8−141507号公報
しかるに、特許文献1〜3のいずれの発明も、従来装置と同様、網又は多孔板からなるフルイ板が用いられている。そのため、固体触媒の粒体にスラッジ乾燥物等の不要物が混ざった粉粒体から固体触媒の粒体を取り出すのに苦労した。網目に固体触媒の粒体が詰まり易く、篩い分けに手間取った。特に、シャットダウンメンテナンスでは、限られた期間のなかで円滑に固体触媒の詰め替え工事を完了しなければならず、従来の揺動篩機,振動篩機の処理に頼るのは納期遵守の点から問題があった。
本発明は、上記問題を解決するもので、目詰まりを極めて少なくし、高効率にして粉粒体から粒体を円滑に取り出すことのできる揺動篩機を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、粒体(91)に粉体(92)が混ざった粉粒体(9)を篩い分けする揺動篩機であって、架台(1)に保持され、排出口を有する底壁部(21)の両側に側壁部(22)が起立する樋状体にして、基端部(2a)から先端部(2b)に向け下降傾斜するよう設けたシェル(2)と、矩形枠(31)の枠内に、複数の棒状部材(36)が互いの間隔(ε)を開けて平行配設される板状の細隙形成体にして、前記樋状体内で先端部に向け下降傾斜させて敷かれる金属製簀子板(3)と、該簀子板に接続し、シェル先端部(2b)に向けて下降傾斜する該簀子板がその下降傾斜方向に進退動するよう、揺動を加える揺動手段(5)と、を具備して、該揺動手段によって、シェル基端部(2a)内の簀子板(3)上へ投入する粉粒体(9)がシェル先端部(2b)へ向けて簀子板(3)上を下降移動しつつ、前記間隔(ε)を通過する細かい粒体(91)と共に粉体(92)が落下篩い分けされることを特徴とする揺動篩機にある。
請求項2の発明たる揺動篩機は、請求項1で、簀子板(3)に固着されるエア駆動又は電動のバイブレータ(6)をさらに具備することを特徴とする。請求項3の発明たる揺動篩機は、請求項1又は2で、シェル(2)の樋状体内に納まる中空方形体の補助枠体(4)と、前記間隔(ε)が大きな第一簀子板(3A)と、この間隔よりも小さな第二簀子板(3B)との二種類の簀子板(3)をさらに備え、該補助枠体(4)の枠内壁(4a)に受片(43)が上下方向に離して複数設けられ、且つ各簀子板同士の板面を平行にすると共に、第一簀子板(3A)を第二簀子板(3B)よりも上段側にして、両簀子板(3)が前記受片(43)に載置されるようにして該補助枠体(4)に係止し、前記揺動手段(5)が補助枠体(4)を介して両簀子板(3)に接続することを特徴とする。請求項4の発明たる揺動篩機は、請求項1〜3で、簀子板(3)上への投入用粉粒体(9)が収納される上面開口の有底筒形の容器(70)と、基台(72a)と係止具(72c)を有して、基台(72a)に載せた該容器を係止具(72c)で基台(72a)に係止できる保持台(72)と、地表側囲いフレーム部(71a)で前記容器(70)を載せて係止保持した該保持台(72)を取り囲むと共に、該囲いフレーム部(71a)からガイドフレーム部(71b)が前記シェル基端部(2a)の上方位置まで延設してなる櫓体(71)と、該櫓体の上端部位に取着した滑車(73)と、該滑車にかけたロープ(74)の一端が巻取機(75)につながる一方、該ロープの他端が前記保持台(72)につながり、該巻取機で巻き上げていき、滑車(73)から延びるロープ他端までのロープ部分(74c)が鉛直になったとき、保持台(72)に係止保持された前記容器(70)の上面開口が前記シェル基端部(2a)内に配された簀子板(3)側へ向く容器転倒装置(7)をさらに具備することを特徴とする。
本発明の揺動篩機は、目詰まりを起こすことなく粉粒体から粒体を円滑に篩い分けでき、しかも高効率にして処理能力が高く、迅速に篩い分けできるなど多大な効を奏する。
本発明の揺動篩機の一形態で、図1はその概略全体斜視図である。 図1に係るシェル,補助枠体の縦断面図である。 図2の補助枠体が退動した状態の縦断面図である。 図2のIV-IV線矢視図である。 (イ)が図4のV-V線矢視図であり、(ロ)が(イ)の簀子板の裏面図である。 図1のシェル先端部付近の拡大平面図である。 容器転倒装置の概略側面図である。 揺動手段周りの一部破断拡大図である。 図8の要部斜視図である。
以下、本発明に係る揺動篩機について詳述する。
図1〜図9は本発明の揺動篩機の一形態で、図1はその概略全体斜視図、図2は図1に係るシェル,補助枠体の縦断面図、図3は図2の補助枠体が退動した状態の縦断面図、図4は図2のIV-IV線矢視図、図5は(イ)が簀子板の一部破断正面図で、また図4におけるV-V線矢視図であり、(ロ)が(イ)の簀子板の裏面図である。図6は図1のシェル先端部付近の平面図、図7は容器転倒装置7の概略側面図、図8は揺動手段周りの一部破断拡大図、図9は図8の要部斜視図を示す。尚、図面を判り易くするため、図1〜図3では簀子板を簡略図示する。
(1)構成
揺動篩機は、粒体91に粉体92が混ざった粉粒体9を篩い分けする機械であって、架台1とシェル2と簀子板3と補助枠体4と揺動手段5とを具備する。
架台1は揺動篩機の主要部たるシェル2,補助枠体4,簀子板3を支持する骨組み構造体で、四本の支柱11が補助枠体4,簀子板3を収納したシェル2を固定保持する。支柱11の上部をシェル側壁部22に溶接固定して、架台1がシェル2を保持する。支柱11は上端同士を梁12で連結し、冂状枠を一対形成する。符号13は両冂状枠を連結する補強板、符号14はホッパhp用受枠を示す。尚、架台1は図示しない支柱11,梁12でシェル2の支持強化が図られている。
シェル2は板状底壁部21の両側に板状側壁部22が起立する上面側開口20の樋状体である。本実施形態のシェル2は図1のごとく舟形姿態で、基端部2a側の本体主要部2Aが底壁部21と両側壁部22とで図4に示す横断面視凹形の樋型に形成する。図1のごとく矩形端板の両縁から先端部2b手前までの本体主要部2Aは、両側壁部22が一定距離を保って平行に配される。一方、先端部2bに入ると、両側壁部22の距離が次第に縮まり平面視ほぼ二等辺三角形の両斜辺のような格好になる。これに合わせて、底壁部21も図6のごとく基端部2a側の平面視長方形部分から先端部2b側のほぼ二等辺三角形部分が延設された姿態になっている。底壁部21の先端部2bは先端に向け図1のごとく段差状に形成され、上二段の段差板21a,21bが基端部2a側へ張り出し、先端部2bの領域に底壁部21の板面に平行な仕切板m,mをつくる。最下段の段差板21cは段差を形成するが、張り出し部分の仕切板mはつくらない(図2)。底壁部21に係る各段差板21a,21b,21cの先端部分には払出口212〜214が設けられる。一方、本体主要部2Aの底壁部21には粉体用の排出口211が設けられる。ここでは排出口211を二箇所形成する。両排出口211には粉体用コーン25が固着され、また前記払出口212〜214には粒体用コーン26〜28が固着される。
そうして、斯かるシェル2が、基端部2aから先端部2bに向け下降傾斜するよう、前記架台1に固定される。シェル先端部2bを支持する支柱11の固定地点よりも、シェル基端部2aを支持する支柱11の固定地点の方をより高くして、シェル底壁部21の板面が、基端部2aから先端部2bに向け下降傾斜するよう配設される。シェル底壁部21の板面が水平状態から先端部2b側を下げて傾け、下降傾斜するよう配設される。その下降傾斜する底壁部21の両側壁部22寄りの上面には、図2〜図4ごとくのチップ状受台29が固定される。揺動篩機とすべく、該受台29上に摺動自在に載る補助枠体4へ、簀子板3が取付けられる。
簀子板3は、矩形枠31の枠内に、複数の棒状部材36が互いの間隔εを開けて細長隙間gpが平行配設される板状の細隙形成体である(図5)。簀子板3は矩形枠31と棒状部材36とを備える。矩形枠31はシェル本体主要部2Aよりも一回り小さな平面視長方形の金属製枠板である。棒状部材36はその棒長さを矩形枠31の枠内長辺よりも少し長くした金属製丸鋼である。棒状部材36を複数用い、各棒状部材36は、そのピッチ間隔を一定にして両端部が矩形枠31の裏面側に溶接一体化される。該簀子板3は、シェル2の樋状体内で、棒状部材36がつくる篩面3aをシェル底壁部21の壁面に平行にし、シェル基端部2bに向け下降傾斜させて敷かれる状態で、揺動篩機に組み込まれる。この状態下、本簀子板3には、シェル基端部2a側に配される基端枠板部32に、丸棒をU字状に曲げた把手33が固着されている。一方、シェル基端部2b側に配される先端枠板部34には、揺動手段5によって進退動する時にも簀子板3が前記仕切板mに載るよう、該先端枠板部の板幅が確保される。先端枠板部34の板幅は側枠板部35の板幅よりも長めにする(図3,図6)。
本実施形態は、各棒状部材36のピッチ間隔が大きな第一簀子板3Aと、このピッチ間隔よりも小さなピッチ間隔の第二簀子板3Bとを有する揺動篩機とする。第一簀子板の細長隙間gpの幅εは、第二簀子板の細長隙間gpの幅εよりも大きい。第一簀子板3Aと第二簀子板3Bは該ピッチ間隔が違うだけで、他の矩形枠31の形状,寸法などは同じである。
簀子板3は、シェル2の樋状体内に先端部2bに向け下降傾斜させて直接敷設することができる。しかし、ここでは、簀子板3(第一簀子板3A,第二簀子板3B)を補助枠体4に納めて該補助枠体を介して、簀子板3が樋状体内で、該簀子板の板面3a(篩面)をシェル底壁部21の壁面に平行にし、先端部2bに向け下降傾斜させて敷かれる構成とする。補助枠体4を設けることにより、該補助枠体を進退動させるだけで複数の簀子板3を同時に揺動篩いにかけられるからである。
補助枠体4は、シェル2の樋状体内に納まる中空方形体で、具体的には、シェル本体主要部2Aの樋状体よりも若干小さめの中空方形体の枠体になっている。基端枠板部32の帯幅方向を起立させ、該基端枠板部32の両縁から帯板からなる側板42が帯幅方向を起立させ、平面視コ字形にシェル基端部2bに向けて延設する。さらに、側板42の先端部位で、両側板42を帯板製連結バー46が連結する中空方形体の補助枠体4とする。
該連結バー46の板面は前記仕切板mの延長線上に設けられる。また、基端枠板部32の内面には張出片45が設けられ、該張出片45の板面は前記仕切板m,連結バー46の延長線上にある。仕切板m(m,m),連結バー46,張出片45に、簀子板3(第一簀子板3A,第二簀子板3B)が載置される。ここでは、さらに両側板42の先端側下縁同士を連結する連結バー46を設けると共に、側板42の基端側下縁を内方へ屈曲して張出片45を設ける。その連結バー46,張出片45の板面を前記段差板21cの板面の延長線上とする。該仕切板mと該連結バー46に網目板Kが載置される。網目板Kに係る網目の大きさ(網目を形成する一辺長さ)は、第二簀子板3Bの細長隙間幅εよりも小さくして、該網目板のメッシュを定める。
また、補助枠体4の枠内壁4aに受片43が上下方向に離して複数設けられる。具体的には、前記払出口213,214へと導く各仕切板mに係る上面の延長線上に受片43の上面が配されるようにして、受片43が両側板42の内壁に固着される。図4で説明すると、両側板42の下縁から、網目板K用の一対の受片43が対向するように枠体内へ爪状に張り出すだけでなく、一対の該受片43から側板42の上方向へ所定距離をとって複数箇所(本実施形態は全部で三対)で対向する対の受片43が枠体内へ爪状に張り出すよう形成される。上方側二箇所に配した受片43の上面が、前記連結バー46,張出片45と同様、仕切板m,mの上面とほぼ同一面上にある。そうして、各簀子板3同士の篩面3aをシェル底壁部21の壁面に平行にすると共に、大きな隙間幅εの簀子板3を小さな隙間幅εの簀子板3よりも上段側にして、各簀子板3が受片43、さらに張出片45,連結バー46上に載置される。載置された各簀子板3の先端側枠板部35は仕切板m上に重なって載る。
前記張出片45には図8のごとく通孔451が形成されており、各簀子板3を受片43,張出片45,連結バー46に載置したとき、該通孔451へ簀子板3の把手33が挿入して、簀子板3が補助枠体4に係止されるようになっている。簀子板3の把手33を上方から補助枠体4の通孔451に挿入すると、金属製簀子板3自身の重量でもって、補助枠体4に該簀子板3が係止保持される。図8は通孔451を判り易く大きく描くが、実際は通孔451への把手33の挿入で補助枠体4への簀子板3は横ズレしない。揺動手段5によって補助枠体4を揺動させたとき、補助枠体4に係止一体化する簀子板3が揺動追従する。勿論、補助枠体4への簀子板3の係止一体化を強化すべく、両者をボルト,ナット等の止具で係止固定してもよい。しかし、本揺動篩機は、後述のバイブレータが有効に働くよう通孔451への把手33の挿入のみで、簀子板3を補助枠体4に係止一体化する。
揺動手段5は簀子板3に接続し、シェル基端部2bに向けて下降傾斜する該簀子板3がその下降傾斜方向に進退動するよう、揺動を加える装置である。本実施形態の揺動手段5は電動モータ58とベルト伝動機構とカム機構50とを備えて、電動モータ58の回転を、簀子板3がシェル基端部2bへ向けて進退動する動きに転換する装置とする。
前記補助枠体4に係る基板41の外面に盤体47を固着すると共に、該盤体47に相当する大きさの開口がシェル端壁部23に設けられる。シェル端壁部23の外側に揺動手段5を配設して、揺動手段5が前記開口を通って補助枠体4に接続し、該補助枠体4を介してこれに収納される各簀子板3と接続する。
シェル端壁部23の外面に、図8,図9のごとくベース板PTを固着し、該ベース板PTに軸受bgを固着する。ベース板PTにカム機構50の正面カム51に係る主軸55が該軸受bgに支持される。そして、正面カム51のカム溝51aに従節52の先端部2bを入れて、該従節52の基端がアーム53を介して前記軸受48に支持された軸54の大径部54aに連結する。該軸受48が前記盤体47の外面に固着されており、正面カム51に偏心して取付けた主軸55の回転運動で、従節52,アーム53に図8の紙面左右方向の往復運動をさせる。アーム53は大径部,軸,軸受48を介して補助枠体4に連結しており、シェル基端部2bに向けて下降傾斜する補助枠体4及びこれに係止された簀子板3を、主軸55の回転運動で、その下降傾斜方向に沿って進退動させる。
前記主軸55と減速機付き電動モータ58のモータ軸59とにプーリ56a,56bが固着され、両プーリ56a,56bにベルト57を巻掛ける。かくして、減速機付き電動モータ58のモータ回転が、ベルト伝動によって主軸55の回転運動となり、該回転運動がカム機構50によって補助枠体4を介して接続する各簀子板3を、シェル基端部2bに向けて下降傾斜する方向を維持したまま進退動するよう、揺動を加える構成になっている。
主軸55の回転運動で、正面カム51と従節52とが図8の位置関係にあるときは、図2のように補助枠体4の基板41がシェル端壁部23から距離STをあけて少し離れた状態にある(進出状態)。図8の状態から正面カム51が主軸55を中心に180°回転すると、カム機構50で、補助枠体4が図8の位置よりも右方へ引き寄せられることとなり、図3のごとく補助枠体4の基板41がシェル端壁部23に近接する(退動状態)。基板41とシェル端壁部23との距離STはゼロに近い。
揺動手段5は、簀子板3の簀子面3aを、モータ58の回転によって図2の状態と図3の状態との振幅幅を繰り返す進退動運動させて揺り動かす。揺動速度は毎分約50回〜300回の範囲内とし、進退動の振幅幅が10mm〜100mmの範囲内に設定される。揺動手段5による該進退動運動と、さらに簀子板3がシェル2の樋状体内で先端部2bに向け下降傾斜するように敷かれる構成とによって、シェル基端部2a内の簀子板3上へ投入する粉粒体9がシェル基端部2bへ向けて簀子板3上を下降移動すると共に、前記細長隙間gpを通過する細かい粒体91と共に粉体92が落下篩い分けされる。
バイブレータ6は公知のエア駆動又は電動バイブレータ6で、簀子板3の上面に固着される。前記揺動手段5が、図2,図3のごとく簀子板3の簀子面3aを往復的に揺り動かすのに対し、バイブレータ6は簀子板3の簀子面3aに直角方向に振幅の小さな高速度の振動を与える。粉粒体9のなかから、簀子板3がつくる細隙間隔εを通過する細かい粒体91と共に粉体92が落下篩い分けされる揺動手段5に係る簀子板3の進退動運動に対し、バイブレータ6は簀子面3aに直角方向に動く振動を与えて、粉粒体9中、細長隙間gpを通過する細かい粒体91,粉体92がより円滑に落下篩い分けされるよう働きかける。バイブレータ6を設けたことで、揺動手段5単独よりも、粉粒体9からの粒度の小さな粒体91及び粉体92の落下篩い分けがより迅速に行われるようになり、より好ましくなっている。
本実施形態のバイブレータ6はエア駆動式のバイブレータ6である。石油コンビナートなどの化学工場における粒状固体触媒の詰め替え作業等に使用される場合、引火,爆発の危険性がないため安心使用できる。本バイブレータ6は、入りノズル63からの圧縮エアの供給で、ケーシング内をボールベアリングが回転し、高速振動を発生させる機器である。エア駆動式のバイブレータ6には、例えば、スイスFindeva社製Kシリーズのボールバイブレータ等が用いられる。ここでのバイブレータ6は、最上段に配される第一簀子板3A(簀子板3)の簀子面3aの上面略中央に固着される(図5)。図中、符号61はバイブレータ本体,符号64は圧縮エアの出ノズル、符号65は圧縮エアチューブを示す。
本実施形態はさらに容器転倒装置7を備える。容器転倒装置7は、地表近くで粉粒体9を充填した容器70をシェル基端部2aの上方位置へ持ち上げると共に、その持ち上げた容器70を転倒させ、シェル基端部2a内の簀子板3上へ粉粒体9を投入するのを助ける装置である。
容器転倒装置7は、容器70と保持台72と櫓体71と滑車73とを備える。容器70は篩い分け用の粉粒体9を収容し、シェル基端部2aの上方位置まで持ち運ぶための上面開口70aの有底円筒形のいれものである。ここでは容器70にドラム缶を用いる。
保持台72は、基台72aと係止具73cを有して、基台72aに載せた容器70を係止具73cで基台72aに係止できる容器70の介添え具である。ドラム缶容器70をシェル基端部2aの上方へ直接持ち上げるのは難しいが、保持台72を設けることによって持ち上げ易くなっている。一辺長さがドラム缶容器70の底面径よりも少し大きめの方形盤状基台72aの四隅近くにポール72bが立設し、二本のポール72bの上端に係止具たる開閉レバー73cが取付けられている。図7の紙面手前からドラム缶容器70を保持台72上に載せた後、両開閉レバー73cを倒して両開閉レバー先端のフック(図示せず)を他の相手方ポール72bの上端部に係止することができる。開閉レバー73cの下縁側には図示しない挟み状突片が設けられており、開閉レバー73cが倒れると、ドラム缶の上面開口70aをつくる円に対し弦のように横切り、且つ上面開口70a付近のドラム缶円筒部分を上記突片で挟着できるようになる。容器70が図7の鎖線のごとく傾いても、開閉レバー73cで容器70を保持台72に係止保持できるようになっている。
櫓体71は、地表側囲いフレーム部71aで、前記容器70を載せて係止保持した保持台72を取り囲むと共に、該囲いフレーム部71aからガイドフレーム部71bがシェル基端部2aの上方位置まで延設してなる自立型囲い枠体である。
図7のベース枠711上で、図示する二本のサポート柱712が立設する。この二本のサポート柱712に対し距離をとって、紙面奥方にも他の二本のサポート柱712が立設し、さらに、サポート柱712同士をつなぐ横バー713が上方へ向けて適宜間隔で設けられることによって、横断面視四角形枠を形成する。こうしてサポート柱712,横バー713とで組み立てられた櫓体71がシェル基端部2aの上方位置にまで延びる。本実施形態は、簀子板3上へ粉粒体9が投入されるシェル基端部2aに設けた前記受枠14にホッパhpが取着されている。櫓体71は容器70内に収納した粉粒体9をこのホッパhpの上面口へ投入できる高さになっている。さらに、容器70内の粉粒体9をホッパhpへ投入し易くするため、ガイドフレーム部71b(サポート柱712)の上部を、図1,図7のごとくホッパhp側へ傾かせる。櫓体71の上端部位の横バー713の一つが、滑車73を吊す横架梁714になる。
滑車73は前記櫓体71の上端部位に配された横架梁714に取着される。ここでは横架梁714に取着固定する定滑車73とする。滑車73にかけたロープ74の一端74aがロープ巻取機75につながる一方、ロープ74の他端74bが前記保持台72につながる。詳しくは、ロープ74の他端74bが、シェル2から離れた側の保持台72に係る基台72aに取着される。図7でいえば、ロープ他端74bが図7の基台72aの左側に取付けられる。図7は図示を省略するが、櫓体71の紙面右側には、架台1に保持されたシェル2が配されている。
そうして、巻取機75で巻き上げていき、滑車73から延びるロープ他端74bまでのロープ部分74cが鉛直になったとき(図7の鎖線)、保持台72に係止保持された容器70の上面開口70aがシェル基端部2a内に配された簀子板3側へ向くよう設定する。巻取機75で巻き上げていき、滑車73から延びるロープ他端74bまでのロープ部分74cが鉛直になると、ロープ他端74bが基台72aの左側に取着されているため、容器70が図7の鎖線で表すようなひっくり返った状態になる。そのひっくり返りで、容器70に係る当初の上面開口70aが第一簀子板3A側へ向く。ここでは、容器70内の粉粒体9をホッパhpで一旦受けて、該ホッパhpを介して、粉粒体9がシェル基端部2a内の第一簀子板3A上へ投入される。本発明でいうロープ74にはワイヤロープを含み、ここでもワイヤロープを用いる。ロープ巻取機75はワイヤ巻取機を含み、ここでも回転軸を水平にした横ドラムにワイヤが巻かれる公知のワイヤ巻取機75を用いる。
ところで、ホッパhpを介してシェル基端部2a内の簀子板3上へ粉粒体9を投入する際、粉塵が舞い上がる。符号8はその粉塵を除去する集塵装置8を示す。符号81は吸込みボックス、符号82は吸込みボックスに一端を接続するホースを示す。ホース82の他端は図示しない集塵装置本体につながる。
尚、補助枠体4が進退動する際の摺動面を少なくするため、受台29上に該補助枠体4を載せているが、補助枠体4をシェル底壁部21上に直接置くことができる。また、本実施形態は補助枠体4を用いたが、補助枠体4をなしにして、揺動手段5を直接簀子板3に接続することもできる。図6は簡略図示したため、簀子板3とシェル側壁部22に逃げ口αがある図面になっているが、実際は仕切板mを延ばして該逃げ口αが塞がれている。
本揺動篩機は、前記シェル2,簀子板3等を用いて例えば以下のように組み立てられる。まず、補助枠体4をシェル本体主要部2Aの筒状体内に配設する。続いて、補助枠体4に、粉粒体9の篩い分けに必要な簀子板3を取付ける。本実施形態は1枚の網目板Kと2枚の簀子板3を補助枠体4に取付ける。補助枠体4に網目板Kを取付け、次いで簀子板3を取付ける。第二簀子板3Bを補助枠体4の下側にし、第一簀子板3Aを上側にセットする。補助枠体4への簀子板3の取付け時に、バイブレータ6を簀子板3に取着する、ここでは、補助枠体4への網目板K,第二簀子板3B,第一簀子板3Aの取付け後、最上段の第一簀子板3Aだけにエア駆動のバイブレータ6を取着する。その後、網目板K,簀子板3,バイブレータ6が一体となった補助枠体4を揺動手段5に接続する。後は、容器転倒装置7をシェル2近くに配設して、保持台72に係止保持された容器70の上面開口70aがシェル基端部2a内に配された簀子板3側へ向くようセットするだけである。図1〜図9の本揺動篩機が完成する。
(2)揺動篩機の使用方法
上記揺動篩機を用いた一使用方法を次に述べる。先ず、容器70に篩い分けしようとする粉粒体9を投入する。ここでの粉粒体9は固体触媒の粒体91にセラミックボールの粒体91とスラッジ乾燥物等の粉体92が混ざったものである。固定床反応装置はセラミックボールの粒体91を底部に充填し、その上に粒状触媒の粒体91を充填することがある。セラミックボールの粒径は粒状触媒の粒径より大きいが、反応装置から粒状触媒を取り出したとき両者の分別は容易でない。そこで、本実施形態は、第一簀子板3Aに、その棒状部材36間の隙間幅εをセラミックボールの粒径よりも小さく且つ粒状触媒の粒径よりも大きなものを採用する。また、第二簀子板3Bに、その棒状部材36間の隙間幅εを粒状触媒の粒径よりも小さいものを採用する。
さらに、網目板Kに、その網目の大きさ(網目の一辺長さ)を回収しようとする粒状触媒の粒径よりも小さいものを採用する。第二簀子板3Bを通過した粉粒体9のなかから、破砕したり使用によってやせ細ったりして粒径が小さくなった粒状触媒を回収,リサイクルを図るためである。
次いで、係止具たる係止レバー72cを使って、容器70を保持台72に係止保持する。その後、巻取機75を作動させてロープ74を巻き、該容器70を図7の鎖線位置まで上昇させる。容器70の上面開口70aがシェル基端部2a内に配された簀子板3側へ向くようにして、容器70内に在った粉粒体9を、ホッパhpを介して、シェル基端部2a側の第一簀子板3A上へ投入する。尚、投入前に集塵装置8を作動させておく。
前記巻取機75の作動と相前後して、減速機付きモータ58を起動させ、揺動手段5を動かす。カム機構50が動き出し、シェル本体主要部2A内に配設された補助枠体4が進退動する。そして、補助枠体4の進退動に連動して、シェル本体主要部2Aの樋状体内に敷かれた簀子板3が、シェル基端部2bに向けて下降傾斜する方向を保って進退動する。第一,第二簀子板3Bは下降傾斜した状態で、その篩面3aが、水平面からシェル先端部2b側へ傾いたまま往復動する。各簀子板3の各篩面3aが水平面からシェル先端部2b側へやや傾く状態で、該篩面3aが往復動し、第一簀子板3A上に投入された粉粒体9は揺動篩い分けされつつシェル基端部2bの方へ移動する。
また、揺動手段5の作動と相前後して、バイブレータ6を作動させる。圧縮エアが送り込まれたエア駆動のバイブレータ6が、簀子板3をその篩面3aに直角方向に振動させる。バイブレータ6が揺動手段5による粉粒体9の篩い分けを助け、推進する。
揺動手段5,エアバイブレータ6によって、揺動篩機にかけられた前記粉粒体9は第一簀子板3A上でシェル基端部2bへと移動しつつ、粉粒体9のなかでセラミックボールの粒体91が第一簀子板3A上に残って、残りの大半が該第一簀子板3Aの棒状部材36間の隙間gpから落下する。第一簀子板3A上に残ったセラミックボールの粒体91は、シェル基端部2bの方へ進み、セラミック用払出口214,粒体用コーン28の下方で第一バケット(図示せず)に分別回収される。
そして、第一簀子板3Aの棒状部材36間の隙間gpから落下したセラミックボール粒体91が除かれた粉粒体9は、粒状触媒の粒体91が第二簀子板3B上に残って、残りの大半が該第二簀子板3Bの棒状部材36間の隙間gpから落下する。第一簀子板3Aを通過した粉粒体9のうち、第二簀子板3Bを通過できなかった粒状触媒の粒体91は、シェル基端部2bの触媒用払出口213,粒体用コーン27の下方で第二バケット(図示せず)に分別回収される。
また、第二簀子板3Bの棒状部材36間の隙間gpから落下し、セラミックボール及び触媒粒子の粒体91が除かれた粉粒体9は、第二簀子板3Bをくぐり抜けても、網目板Kの網目をくぐることができない粒径の小さな粒状触媒の小粒体91が網目板K上に残って、他の粉体等が該網目板Kの網目から落下する。粒状触媒の粒径が小さくなって第二簀子板3Bを通過するが、網目板Kを通過できない小粒径の粒状触媒の粒体91が、シェル基端部2bの触媒用払出口212,粒体用コーン26の下方で第三バケット(図示せず)に分別回収される。
さらに、網目板Kを通過した粉粒体9は、大半がスラッジ乾燥物等の廃棄処理用粉体で、排出口211,粉体用コーン25の下方で廃棄用バケット(図示せず)に分別回収される。
前記簀子板3上への容器70内の粉粒体9を投入した後、上述のごとく、該粉粒体9の篩い分けが進行する。粉粒体9がシェル先端部2bへ向けて簀子板3上を下降移動しつつ、該簀子板3が形成する隙間間隔εを通過する細かい粒体92と共に粉体92が落下篩い分けされる。シェル基端部2a内の簀子板3上へ投入した粉粒体9が処理される頃を見計らって、容器70内に粉粒体9を充填し、順次、容器転倒装置7を使って該容器70内の粉粒体9をシェル基端部2a側の第一簀子板3A上へ投入していく。順次投入した粉粒体9も、上述のごとく本揺動篩機を用いて、円滑に篩い分け処理されていく。
(3)効果
このように構成した揺動篩機は、簀子板3が矩形枠31の枠内に棒状部材36が互いの間隔εを開けて平行配設されるので、粉粒体9のなかの粒体91が球体や円柱状体であっても、円滑に篩い分けできる。従来の網目では、そのマス形成された網目に粒体91が嵌まって詰まり易く、篩い分けに支障をきたした。特に、固体触媒の粒体91にスラッジ等の不要物が混ざった粉粒体9から固体触媒の円柱形粒体91を取り出す場合は苦労した。
しかるに、本揺動篩機の簀子板3は、その篩面3aが棒状部材36で間隔εを開けて隙間gpが形成されるので、基端枠板部32から先端枠板部34に至る細くて長い隙間gpの細隙形成体になる。網目板Kの場合は、粉粒体9の進行方向に対し横切る網目形成用針金部分が存在するが、簀子板にはこのような横切るものが一切ない。したがって、粉粒体9のなかの粒体91が間隔εを形成する二つの棒状部材36に載って転がるように移動できるので、詰まることがない。
さらに、簀子板3はシェル2の樋状体内で先端部2bに向け下降傾斜させて敷かれ、且つ揺動手段5によってシェル基端部2bに向けてその下降傾斜方向に進退動するよう揺動が加えられるので、粒体91はシェル基端部2aから先端部2bに向けて一層移動しやすくなり、棒状部材36間の隙間gpに嵌まって詰まることがない。特に、簀子板3がシェル2の樋状体内で先端部2bに向け下降傾斜させて敷かれるので、水平に置かれるよりも、粉粒体9のシェル基端部2b方向への動きが加速し、粉粒体9の処理能力も高まる。
加えて、金属製丸鋼を用いているので、篩い分け時の各棒状部材36で受ける粒体91との接触が点接触又は線接触で、粒体91が篩い分け時により移動し易くなっており篩面3aでの目詰まりをほぼ完璧になくす。
これまで、網目板Kに係る網目に固体触媒の粒体91が詰まり易く、篩い分け機を停止させ、目詰まり部分を取り除いて再スタートさせたりしていたため、作業停滞ロスが発生していたが、こうした問題も解消する。シャットダウンメンテナンスでは、限られた期間のなかで円滑に固体触媒の詰め替え工事を完了しなければならないことから、極めて有益となる。
また、簀子板3に固着されるエア駆動又は電動のバイブレータ6を備えると、揺動手段5による簀子板3の篩面3aをその面方向に動かす往復動に加え、バイブレータ6による篩面3aに直角の振動が加えられるので、粉粒体9から粒体91と粉体との篩い分けが一段と進む。簀子板3の構造と簀子板3の下降傾斜させる配設に加え、バイブレータ6を付加することで、処理能力が高くなるだけでなく、高効率にして粉粒体9から粒体91を円滑,迅速に取り出すことを実現できる。
さらに、樋状体内に納まる中空方形体の補助枠体4と、隣り合う棒状部材36を離して配するその間隔εが大きな第一簀子板3Aと、該間隔εよりも小さな間隔の第二簀子板3Bとの二種類の簀子板3を備え、該補助枠体4の枠内壁4aに受片43が上下方向に離して複数設けられ、且つ各簀子板3同士の篩面3aを平行にすると共に、大きな間隔εの簀子板3を小さな間隔εの簀子板3よりも上段側にして、各簀子板3が前記受片43に載置されるようにして該補助枠体4に係止し、揺動手段5が該補助枠体4を介して各簀子板3に接続するようにすると、粉粒体9のなかから、粒度の異なる二種類の粒体91を簡単に回収できる。実施形態のごとく、粉粒体9のなかからセラミックボールの粒体91と粒状触媒の粒体91とを簡単に分別回収できる。
本実施形態のごとく第一簀子板3A,第二簀子板3Bの他に網目板Kを設ければ、セラミックボール及び粒状触媒の粒体91を取り除いた粉粒体9から、さらに再利用したい小粒径触媒の粒体91を回収できる。尚、実施形態は網目板Kを用いたが、該網目板Kに代えて、第二簀子板3Bの棒状部材36同士がつくる隙間幅εよりも小さな隙間幅εの第三の簀子板3を用いることもできる。
また、容器転倒装置7をさらに備えると、粒体91に粉体が混ざった粉粒体9を篩い分け作業を一段と向上させる。巻取機75で巻き上げていき、滑車73から延びるロープ他端74bまでのロープ部分74cが鉛直になったとき、保持台72に係止保持された容器70の上面開口70aがシェル基端部2a内に配された簀子板3側へ向く構成であると、それ以上ロープ74を巻き取っても容器70の上面開口70aがシェル基端部2a内に配された簀子板3側へ向いたまま滑車73に近づくだけなので、容器70内の粉粒体9をこぼすことがない。作業性向上,安全性向上にも貢献できる。
さらにいえば、本揺動篩機は既述のごとく頑強にして簡素な機械的構造であるため、トラブル,故障が少なく取扱い勝手にも優れる。かくのごとく、上述した数々の優れた効果を発揮し、実用的且つ有意義な揺動篩機になっている。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。架台1,シェル2,簀子板3,補助枠体4,揺動手段5,容器転倒装置7,粉粒体9等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態では簀子板3を二枚設けたが、簀子板3をもっと枚数を増やし、粒径が違う粒体91の篩い分け回収する種類を増やすことができる。また揺動手段5にモータ59,ベルト伝動,カム機構50を用いたが、例えば電磁弁等を用いることもできる。粉粒体9として粒状固体触媒に粉体が混ざったものを用いたが、粉体92と粒状吸着剤等の粒体91とが混ざった粉粒体9にも適用できる。
1 架台
2 シェル
2a 基端部
2b 先端部
21 底壁部
22 側壁部
3 簀子板
3A 第一簀子面3a
3B 第二簀子面3a
3a 板面(篩面,簀子面)
31 矩形枠
36 棒状部材
4 補助枠体
4a 枠内壁
43 受片
5 揺動手段
6 バイブレータ
7 容器転倒装置
70 容器
71 櫓体
72 保持台
72a 基台
72b ポール
72c 係止レバー(係止具)
73 滑車
74 ロープ
75 巻取機
9 粉粒体
91 粒体
92 粉体
gp 隙間(細長隙間)
ε 間隔(隙間幅)

Claims (4)

  1. 粒体(91)に粉体(92)が混ざった粉粒体(9)を篩い分けする揺動篩機であって、
    架台(1)に保持され、排出口を有する底壁部(21)の両側に側壁部(22)が起立する樋状体にして、基端部(2a)から先端部(2b)に向け下降傾斜するよう設けたシェル(2)と、矩形枠(31)の枠内に、複数の棒状部材(36)が互いの間隔(ε)を開けて平行配設される板状の細隙形成体にして、前記樋状体内で先端部に向け下降傾斜させて敷かれる金属製簀子板(3)と、該簀子板に接続し、シェル先端部(2b)に向けて下降傾斜する該簀子板がその下降傾斜方向に進退動するよう、揺動を加える揺動手段(5)と、を具備して、該揺動手段によって、シェル基端部(2a)内の簀子板(3)上へ投入する粉粒体(9)がシェル先端部(2b)へ向けて簀子板(3)上を下降移動しつつ、前記間隔(ε)を通過する細かい粒体(91)と共に粉体(92)が落下篩い分けされることを特徴とする揺動篩機。
  2. 前記簀子板(3)に固着されるエア駆動又は電動のバイブレータ(6)をさらに具備する請求項1記載の揺動篩機。
  3. 前記シェル(2)の樋状体内に納まる中空方形体の補助枠体(4)と、前記間隔(ε)が大きな第一簀子板(3A)と、この間隔よりも小さな第二簀子板(3B)との二種類の簀子板(3)をさらに備え、該補助枠体(4)の枠内壁(4a)に受片(43)が上下方向に離して複数設けられ、且つ各簀子板同士の板面を平行にすると共に、第一簀子板(3A)を第二簀子板(3B)よりも上段側にして、両簀子板(3)が前記受片(43)に載置されるようにして該補助枠体(4)に係止し、前記揺動手段(5)が補助枠体(4)を介して両簀子板(3)に接続する請求項1又は2に記載の揺動篩機。
  4. 前記簀子板(3)上への投入用粉粒体(9)が収納される上面開口の有底筒形の容器(70)と、基台(72a)と係止具(72c)を有して、基台(72a)に載せた該容器を係止具(72c)で基台(72a)に係止できる保持台(72)と、地表側囲いフレーム部(71a)で前記容器(70)を載せて係止保持した該保持台(72)を取り囲むと共に、該囲いフレーム部(71a)からガイドフレーム部(71b)が前記シェル基端部(2a)の上方位置まで延設してなる櫓体(71)と、該櫓体の上端部位に取着した滑車(73)と、該滑車にかけたロープ(74)の一端が巻取機(75)につながる一方、該ロープの他端が前記保持台(72)につながり、該巻取機で巻き上げていき、滑車(73)から延びるロープ他端までのロープ部分(74c)が鉛直になったとき、保持台(72)に係止保持された前記容器(70)の上面開口が前記シェル基端部(2a)内に配された簀子板(3)側へ向く容器転倒装置(7)をさらに具備する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の揺動篩機。
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