JP2012005733A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】除塵手段を直流電源と充電電源で動作させるものにおいて、掃除動作中の状態によって充電の開始および停止を行い、充電停止中は充電に使用してた消費電力を電動送風機に供給することで、十分な集塵性能を確保できつつ、除塵動作に必要な充電が行える電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動送風機2と、除塵手段65と、第1の直流電源67と、第2の充電電源68と、電源切り替え駆動手段70と、掃除機の状態を検出する状態検出手段71とを備え、掃除機の状態によって、充電電源への充電を制御する構成とした。
【選択図】図7
【解決手段】電動送風機2と、除塵手段65と、第1の直流電源67と、第2の充電電源68と、電源切り替え駆動手段70と、掃除機の状態を検出する状態検出手段71とを備え、掃除機の状態によって、充電電源への充電を制御する構成とした。
【選択図】図7
Description
本発明は電動送風機の吸込み側に濾過式のフィルターが配置された電気掃除機に関するものである。
従来、濾過式のフィルターを吸い込み側に配置して、濾過式のフィルターに補足された塵埃を除塵手段によって取り除く電気掃除機に関しては、除塵手段を動作させる電動機と電動機を駆動する電力を蓄えるエネルギー蓄積手段を備えるものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような電気掃除機の構成では、電源プラグが電源から抜かれたときしか除塵動作は行われないため、電源プラグをほとんど抜かれない使用者の場合では除塵効果は少なく、また、除塵動作中に電動送風機に電力が供給されると、除塵動作が中止されるため、電源プラグを投入してすぐに掃除動作を行う使用者の場合では除塵動作が少なくなってしまい、塵落としの効果が不十分な電気掃除機となっていた。濾過式のフィルターの塵落としの効果が不十分になると、塵埃が堆積していなくもフィルターに付着した塵埃で風量低下するために吸込み力も少なくなってしまう。
また、除塵動作を駆動する電力を蓄えるエネルギー蓄積手段の蓄積タイミングは、適宜行うようになっており、商用電源が供給されているときに常時充電を行っている場合は、充電に必要な消費電力が常時消費されており、除塵動作に必要な電力以上の無駄な電力が消費されてしまう。また掃除動作を行っているときだけしか、充電を行わないようにすると、充電が不十分となり、除塵動作が不十分となってしまう。
さらに充電装置の電源で二次電池またはキャパシタの充電と、電動送風機の動作を行っており、充電装置の電源容量は一定であるため、二次電池またはキャパシタを充電している間は電動送風機に供給する電力は小さくなってしまい、吸込み力が不十分な電気掃除機となっていた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであって、掃除動作中の状態を検出して、強い吸込み力が必要なく、消費電力が少ないときに、充電電源に充電を行い、強い吸込み力が必要な場合には、充電を停止させ、すべての電力を電動送風機に供給することで、高い吸込み力が実現でき、十分な集塵性能を確保できる電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、吸引風を発生する電動送風機と、塵埃を捕集する集塵容器と、前記電動送風機に連通すると共に前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、塵埃を捕捉するフィルターと、前記フィルターを振動させて捕捉した塵埃を取り除く除塵手段と、前記除塵手段を動作させる電源として、第1の直流手段と、第2の充電電源と、前記直流電源と充電電源を切り替える電源切り替え
手段と、掃除機の状態を検出する状態検出手段と、前記除塵手段の動作および状態検出手段からの信号を受け、充電電源に充電を行う動作を制御する制御手段とを備え、掃除機の状態によって、充電電源への充電を制御するものである。
手段と、掃除機の状態を検出する状態検出手段と、前記除塵手段の動作および状態検出手段からの信号を受け、充電電源に充電を行う動作を制御する制御手段とを備え、掃除機の状態によって、充電電源への充電を制御するものである。
これによって、強い吸込み力が必要なく、消費電力が少ないときに、充電電源に充電を行い、強い吸込み力が必要な場合には、充電を停止させ、すべての電力を電動送風機に供給することで、高い吸込み力が実現でき、十分な集塵性能を確保できつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
また電動送風機の電源は商用電源にし、除塵手段の電源のみを直流電源とすることで電動送風機は高い吸込み力を実現でき、直流電源も小型軽量化が行える電気掃除機を提供できる。
本発明の電気掃除機は、電動送風機除の消費電力が少なくても集塵性能が満足できる状態のときに充電を行い、電動送風機の消費電力を上げて集塵性能を上げる必要があるときに充電を停止させ、すべての電力を電動送風機に供給することができるため、除塵動作に必要な充電が行えつつ、十分な集塵性能を確保することができることを目的としている。
第1の発明は、吸引風を発生する電動送風機と、塵埃を捕集する集塵容器と、前記電動送風機に連通すると共に前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、塵埃を捕捉するフィルターと、前記フィルターを振動させて捕捉した塵埃を取り除く除塵手段と、前記除塵手段を動作させる電源として、第1の直流電源と、第2の充電電源と、前記直流電源と充電電源を切り替えて動作させる電源切り替え駆動手段と、掃除機の状態を検出する状態検出手段と、前記除塵手段の動作および状態検出手段からの信号を受け、充電電源に充電を行う動作を制御する制御手段とを備え、掃除機の状態によって、充電電源への充電を制御することにより、高い消費電力が必要なく集塵性能が確保できる状態のときに、充電電源に充電を行い、高い消費電力でないと集塵性能が確保できない場合には、充電を停止させ、すべての電力を電動送風機に供給することで、十分な集塵性能を確保できつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
また電動送風機の電源は商用電源にし、除塵手段の電源のみを直流電源とすることで電動送風機は高い吸込み力を実現でき、直流電源も小型軽量化が行える。
第2の発明は、電動送風機の動作によって発生する風量を検出する風量検出手段を備え、風量が予め設定している風量以下になった場合には、充電電源の充電を停止することにより、集塵容器に塵埃が多く溜まっていなく風量があり、集塵性能が十分にあるときに充電を行い、集塵容器に塵埃が多く溜まって風量が低下し、集塵性能が低下してきたときに、充電を停止して、充電に使用していた電力を電動送風機に供給することで集塵性能の低下を抑え、集塵性能を確保しつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
第3の発明は、電動送風機の消費電力を検出する電力検出手段を備え、消費電力が予め設定している電力以上になった場合には、充電電源の充電を停止することにより、使用者が充電に必要な電力を残した状態で掃除動作を行っているときに充電を行い、充電に必要な電力以上で掃除動作を行っているときには充電を停止することで集塵性能を確保しつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
第4の発明は、電動送風機または制御手段の温度を検出する温度検出手段を備え、検出温度が予め設定している温度以上になった場合には、充電電源の充電を停止することにより、集塵容器に塵埃が多く溜まっていなく、風量によって電動送風機または制御手段の冷却があるときに充電を行い、集塵容器に塵埃が多く溜まって風量が低下し、電動送風機または制御手段の冷却が少なくなってきたときに、充電を停止して、充電に使用していた電力を電動送風機に供給することで集塵性能の低下を抑え、集塵性能を確保しつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
第5の発明は、塵埃の通気経路に塵埃を検出する塵埃検出手段を備え、塵埃が予め設定している検出量以上になっている場合には、充電電源の充電を停止することにより、塵埃検出量が少ないときには、電動送風機の電力供給を下げて、充電を行い、塵埃検出量が多いときには充電を停止して、電動送風機の電力供給を上げることで、集塵性能を確保しつつ、除塵動作に必要な充電が行える。
第6の発明は、商用電源からの電源供給を検出する供給電源検出手段を備え、電源供給されてから予め設定している時間が経過したら、充電電源の充電を停止させ、商用電源の着脱があった場合に再度充電を行うことにより、商用電源の着脱が行われたときだけに、充電を行うため、商用電源から電源が供給された停止状態で放置されていても、充電による消費電力は抑えることができ、省エネが行える。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
本発明の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図7を用いて説明する。図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図2は同電気掃除機本体の側断面図である。図1、2において、掃除機本体1は、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部に、着脱自在で塵埃を分離捕集する集塵容器4を収納する集塵容器収納部5が配され、後方下部の両側に1対の走行用の車輪6が回転自在に取付けられ、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取付けられている。
本発明の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図7を用いて説明する。図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図2は同電気掃除機本体の側断面図である。図1、2において、掃除機本体1は、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部に、着脱自在で塵埃を分離捕集する集塵容器4を収納する集塵容器収納部5が配され、後方下部の両側に1対の走行用の車輪6が回転自在に取付けられ、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取付けられている。
掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸入口10が設けられている。ホース8の他端には、掃除の際に握ると共に掃除機本体1の運転を操作するための運転操作部11aを有する把手11を備えた先端パイプ12が設けられている。伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管13は、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き上げ用の回転ブラシ14とその回転ブラシ14を回転駆動する電動機15を内蔵した床用吸込具16に着脱自在に接続される。
弾性材料から成形され掃除機本体1の前部から両側にかけて延設されたバンパー17は、掃除機本体1の走行時に、掃除機本体1が家具、柱などに衝突してもそれらに傷を付けないようにするためのものである。掃除機本体1を持ち運ぶ際に立てて使用する本体ハンドル18は、掃除機本体1の重心を通る垂直線上に回動中心が位置するように掃除機本体1の上部に回動自在に取付けられている。集塵容器4の持ち運び用の容器ハンドル19は
、集塵容器4を持ち運ぶ時や、掃除機本体1の集塵容器収納部5から取り外す時に、握るものである。
、集塵容器4を持ち運ぶ時や、掃除機本体1の集塵容器収納部5から取り外す時に、握るものである。
掃除機本体1の外郭は、後方に電動送風機2を収納する電動送風機室3を形成した下ボデー1aと上ボデー1bから構成されている。電動送風機2の前部は、弾性体よりなるサポート前20で、後部は、同じく弾性材料からなるサポート後21で、電動送風機室3内に支持されている。電動送風機室3と集塵容器収納部5とを仕切る隔壁22は、略中央に電動送風機2の吸入開口2aと連通する格子状の隔壁開口部23が設けられ、その隔壁開口部23は、集塵容器収納部5側から三次フィルター24で覆われている。掃除機本体1に電源を供給する電源コード25を備え、掃除機本体1の吸入口10の後方には、集塵容器4を集塵容器収納部5に装着したときに、集塵容器4の前部に密着するパッキン29が設けられている。
次に、集塵容器4の構成について図3〜6を用いて説明する。図3は同電気掃除機の集塵容器の斜視図、図4は同集塵容器の断面図、図5は集塵容器収納部の斜視図、図6は同集塵容器の裏面斜視図である。図3〜6において、集塵容器4は、集塵容器本体27と、集塵容器本体27の後方開口部に着脱自在に装着されるフィルターユニット28から構成されている。集塵容器本体27の前部には、集塵容器4を掃除機本体1の集塵容器収納部5に装着した時に、掃除機本体1の吸入口10の後方に設けたパッキン29に気密に圧接し連通する吸入口A30が設けられている。
集塵容器本体27は、さらに、吸入口A30に直接連通すると共に粗塵を収納する粗塵室31と粗塵室31を通過した吸引風に含まれた細塵を捕集するフィルターユニット28から離脱した細塵を収納する細塵室32と、前記粗塵室31と細塵室32の下部開口39を覆うと共に後方端部が集塵容器本体27に回動自在に軸支された蓋体33を備えている。蓋体33は、コイルバネ34により開成方向に付勢されており、通常は集塵容器本体27に設けた尾錠35で、その前部が閉じた状態に保持されており、容器ハンドル19の前部に設けた容器操作部36を押すと、それに連結された連結棒37を介して尾錠35を外方に移動し、蓋体33がコイルバネ34の付勢力で開くようになっている。
粗塵室31は、吸入口A30と連通する粗塵室開口部31aを有する共に、その粗塵室開口部31a部分を除く全内周壁(4側壁)は、下部開口39に向かって次第に広がる傾斜面40を有する一次フィルターA42で形成されている。集塵容器4の側部に回転自在に支持された駆動軸54が設けられ、後端にギヤB54aを有し、さらに、ギヤA28bに噛み合うギヤC54bを備えている。
一方、掃除機本体1の隔壁22には、集塵容器4を集塵容器収納部5に装着したときに、ギヤB54aが噛み合うと共に、駆動手段である除塵モータ66で回転駆動されるギヤE56を収納するギヤ収納部57が設けられている。
フィルターユニット28は、図6に示すように、枠体48と、プリーツ折りされ、そのプリーツ目を縦方向にして枠体48に設けられた二次フィルター49と、横方向に摺動自在に設けられ除塵手段である弾き体28aと、フィルターユニット28の側部に回転自在に設けられたギヤA28bと、前記ギヤA28bの外周部と弾き体28aの一部とを連結する連結棒B28cとから構成されている。さらに、弾き体28aの二次フィルター49と対向する面には、プリーツ折りされた二次フィルター49の各山折り部49aに当接する突起(図示せず)が設けられている。
上記構成により、ギヤA28bを回転させると、連結棒B28cを介して連結された弾き体28aが左右に往復移動すると共に、その間に、弾き体28aに設けた突起が、二次
フィルター49の山折り部49aを弾き、その時に振動やショックで、二次フィルター49の裏面(粗塵室31側の面)に付着した細塵がふるい落とされ、細塵室32に溜まると共に、二次フィルター49の濾過性能が復活するようになっている。
フィルター49の山折り部49aを弾き、その時に振動やショックで、二次フィルター49の裏面(粗塵室31側の面)に付着した細塵がふるい落とされ、細塵室32に溜まると共に、二次フィルター49の濾過性能が復活するようになっている。
フィルターユニット28の枠体48の下流側端部には全周に渡ってリップ51が、一体叉は一体的に形成され集塵容器4を集塵容器収納部5に装着した時に、そのリップ51が掃除機本体1の隔壁22の集塵容器収納部5側の面に圧接され、電動送風機2の運転時に外気が吸引されないようになっている。フィルターユニット28の前面は、フィルターユニット28を集塵容器本体27に装着した時に、粗塵室31の後方開口部31bを気密に覆うようになっている。
次に、図7を用いて本実施の形態における電気掃除機の制御について説明する。図7において、掃除機本体1が商用電源(図示せず)に接続され、通電されたかどうかを検知する通電検知手段61を備える。マイクロコンピュータなどにより構成される制御手段62は、使用者によって運転操作部11aより入力された操作情報に基づき、電動送風機2を駆動する駆動手段64へ信号を出力したり、操作情報や通電検知手段61の検知情報に基づき、除塵モータ66を駆動し、除塵手段65を動作させる。
除塵手段65は、ギアを回駆動する除塵モータ66などから構成され、前記制御手段62からの信号を受けて駆動している。直流電源67は、商用電源からの交流電源をスイッチング電源等で直流に変換するもので除塵手段65の第1の電源である。充電電源68は、二次電池や電気二重層コンデンサ等により、直流電源67からの電源で充電装置69によって充電され、除塵手段65の第2の電源である。
電源切り替え駆動手段70は、直流電源67と充電電源68の2つの電源を切り替えて除塵手段65を駆動させるもので制御手段62によって制御している。状態検出手段71は、風量検出手段72や、消費電力検出手段73や、温度検出手段74等により掃除動作中の状態を検出しており、制御手段62に信号を出力している。塵埃検出手段75は、塵埃の吸気通路内に発光素子と受光素子とを配して、塵埃が通過したことを検出しており、制御手段62に信号を出力している。
上記のように構成された本実施の形態における電気掃除機の動作、作用は以下の通りである。電気掃除機の使用開始にあたり、使用者が、掃除機本体1の電源プラグ(図示せず)を室内の壁に設けたコンセントに差すと、通電検知手段61が、掃除機本体1に通電されたことを検知し、制御手段62に信号を送る。制御手段62は、電源切り替え駆動手段70に信号を送って、直流電源67で除塵手段65を動作させる除塵モータ66を駆動する。
そして、ギヤA28bが回転することによって、連結棒B28cを介して連結された弾き体28aが左右に往復移動し、二次フィルター49の裏面に付着した細塵がふるい落とされる。この動作は電源投入から5秒以内で終了するようになっている。除塵動作が終了すると制御手段62は、充電装置69に充電電源68を充電するように信号を出力し、充電が開始される。
次に、運転操作部11aを操作して、電気掃除機の運転を開始すると、制御手段62は駆動手段64に信号を送り、電動送風機2を運転させる。この電動送風機2による吸引力が、二次フィルター49、一次フィルターA42および一次フィルターB43、粗塵室31、ホース8、延長管13を経て床用吸込具16に至る。そして、制御手段62が電動機15を駆動して、回転ブラシ14を回転させ床面の塵埃を掻き上げて塵埃を捕集し、吸引された塵埃を含んだ空気が、掃除機本体1の吸気口を通って集塵容器本体27の吸入口1
0から真っ直ぐ粗塵室31に入り、一次フィルターA42及び一次フィルターB43に当たりそこで塵埃が捕集され、堆積していく。一次フィルターA42および一次フィルターB43を通過した空気に含まれる微細塵は、二次フィルター49で捕捉される。
0から真っ直ぐ粗塵室31に入り、一次フィルターA42及び一次フィルターB43に当たりそこで塵埃が捕集され、堆積していく。一次フィルターA42および一次フィルターB43を通過した空気に含まれる微細塵は、二次フィルター49で捕捉される。
ここで状態検出手段71である風量検出手段72による動作を説明する。塵埃が集塵容器4に堆積していないときには、塵埃による負荷圧損が小さいため、電動送風機2で発生する風量は大きく、その吸引風量によって集塵性能は高い状態にあり、充電電源68への充電は継続する。しかしながら塵埃が集塵容器4に堆積していくと負荷圧損が大きくなり、風量が低下していく。風量低下を抑えるように風量を検出して、消費電力を上げる動作も行っているが、それでも塵埃の堆積によって風量低下が生じるため、予め設定している風量まで低下したときには、充電電源68への充電を停止させ、充電で消費していた電力を電動送風機2に補填し、さらに風量低下を抑えるように制御している。
次に掃除が終了し停止操作を行うと、制御手段62は、駆動手段64に電動送風機2を停止するように出力し、電源切り替え駆動手段70に信号を送って、直流電源67で除塵手段65を動作させる除塵モータ66を駆動する。ここで電源コンセントを抜かずに、停止状態および掃除時間が予め設定している時間が経過したら充電は終了し、コンセントの抜き差しを行わないと充電は行わないようになっている。
次に電源プラグをコンセントから抜くと通電検知手段61が、掃除機本体1に通電されたことを検知し、充電電源68を電源として制御手段62は動作し続け、制御手段62は、電源切り替え駆動手段70に信号を送って、充電電源68で除塵手段65を動作させる除塵モータ66を駆動する。除塵動作が終了すると、制御手段62は充電電源68から電源供給を停止させ動作は終了する。
ここで状態検出手段71である消費電力検出手段73による動作を説明する。前述に述べたように塵埃の堆積によって風量が低下すると消費電力を上げる動作を行っており、その電力が予め設定している電力まで増加したときには、充電電源68への充電を停止させ、充電で消費していた電力を電動送風機2に補填し、さらに風量低下を抑えるように制御する。
温度検出手段74についても同様で、風量低下によって、電動送風機2の冷却が小さくなり、電動送風機2の温度が上昇してくる。電動送風機2の温度が上昇してくると、掃除機全体の温度が上昇し、制御手段62周辺の温度も上昇するため、電動送風機2の温度や、制御手段62近傍の温度を検出し、予め設定している温度まで上昇したときには、充電電源68への充電を停止させ、充電で消費していた電力を電動送風機2に補填し、さらに風量低下を抑えるように制御する。
運転操作部11aには、電動送風機2の吸込み力を選択するスイッチがあり、上述したものは「強」ポジションで掃除動作させたときの説明で、その他の「標準」、「弱」ポジションがあり、このポジションでは塵埃検出手段75によって、塵埃を吸い込んだことを検出し、吸い込まれたときには電動送風機2の消費電力を上げる動作を行っており、塵埃検出量によって複数のパワーテーブルを備え、最適な消費電力で動作している。その塵埃検出量が少なく、消費電力が小さい場合には、充電電源68への充電は行うが、塵埃検出量が多く、予め設定している塵埃検出量以上になると充電電源68への充電は停止する。
次に、集塵容器4内に堆積した塵埃の廃棄について説明する。集塵容器4を集塵容器収納部5から取り外す時は、容器ハンドル19を握って集塵容器4を上方に持上げるだけで良い。そして、集塵容器4をごみ箱などの上に持っていって、容器操作部36を押すと、連結棒37が下がって、尾錠35が外方に移動して、蓋体33と尾錠35との係止が解除
され、蓋体33がコイルバネ34の付勢力で開成し、粗塵室31内の圧縮された塵埃並びに、細塵室32に堆積した細塵がごみ箱内に落下する。
され、蓋体33がコイルバネ34の付勢力で開成し、粗塵室31内の圧縮された塵埃並びに、細塵室32に堆積した細塵がごみ箱内に落下する。
以上のように、本実施の形態によれば、二次フィルター49の塵埃付着面が、上方部になっている場合には、二次フィルター49の除塵を行わないので、塵埃がプリーツ部の奥まで入り込んだり、集塵が除塵の振動によって二次フィルター49の目に入り込んでしまい、目詰まりすることを低減できる。そのため正常な方向での除塵動作時には、フィルターに付着した塵埃を比較的に安定してたたき落すことができる。安定してフィルターの塵埃を除去できるので掃除機の風量低下低減やフィルターのお手入れ回数も減らすことができる。さらに風量低下低減ができるので、掃除機の騒音低減や、温度上昇低減も行える。
以上のように、本実施の形態によれば、高い消費電力が必要なく集塵性能が確保できる状態のときに、充電電源に充電を行い、高い消費電力でないと集塵性能が確保できない場合には、充電を停止させ、すべての電力を電動送風機に供給することで、十分な集塵性能を確保できつつ、除塵動作に必要な充電が行える。また電動送風機の電源は商用電源にし、除塵手段の電源のみを直流電源とすることで電動送風機は高い吸込み力を実現でき、直流電源も小型軽量化が行える。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、フィルターに付着した塵埃除去を除塵動作に充電電源を備えて行う、除塵効果の優れた各種家庭用、業務用電気掃除機等に広く適用できる。
2 電動送風機
4 集塵容器
5 集塵容器収納部
27 集塵容器本体
28a 弾き体
62 制御手段
66 除塵モータ
67 直流電源
68 充電電源
70 電源切り替え駆動手段
71 状態検出手段
72 風量検出手段
73 消費電力検出手段
74 温度検出手段
75 塵埃検出手段
4 集塵容器
5 集塵容器収納部
27 集塵容器本体
28a 弾き体
62 制御手段
66 除塵モータ
67 直流電源
68 充電電源
70 電源切り替え駆動手段
71 状態検出手段
72 風量検出手段
73 消費電力検出手段
74 温度検出手段
75 塵埃検出手段
Claims (6)
- 吸引風を発生する電動送風機と、塵埃を捕集する集塵容器と、前記電動送風機に連通すると共に前記集塵容器が着脱自在に装着される集塵容器収納部と、塵埃を捕捉するフィルタと、前記フィルタを振動させて捕捉した塵埃を取り除く除塵手段と、前記除塵手段を動作させる電源として、第1の直流電源と、第2の充電電源と、前記直流電源と充電電源を切り替えて動作させる電源切り替え駆動手段と、掃除機の状態を検出する状態検出手段と、前記除塵手段の動作および状態検出手段からの信号を受け、充電電源に充電を行う動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電気掃除機。
- 電動送風機によって発生する風量を検出する風量検出手段を備え、風量が所定風量以下になった場合には、充電電源の充電を停止することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 電動送風機の消費電力を検出する電力検出手段を備え、消費電力が所定電力以上になった場合には、充電電源の充電を停止することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 電動送風機または制御手段の温度を検出する温度検出手段を備え、検出温度が所定温度以上になった場合には、充電電源の充電を停止することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 塵埃の通気経路に塵埃を検出する塵埃検出手段を備え、塵埃が所定量以上になっている場合には、充電電源の充電を停止することを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 商用電源からの電源供給を検出する供給電源検出手段を備え、電源供給されてから所定時間が経過したら、充電電源の充電を停止させ、商用電源の着脱があった場合に再度充電を行うことを特徴とする請求項1から5のいづれか1項に記載の電気掃除機。
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JP2010145843A Pending JP2012005733A (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2012005733A (ja) |
-
2010
- 2010-06-28 JP JP2010145843A patent/JP2012005733A/ja active Pending
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