JP2012005063A - 撮像装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ない処理時間で、より高画質な全焦点画像を撮影する。
【解決手段】撮像制御部32は、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御し、合成スイープ画像生成部36は、撮像制御部32の制御により撮像されたスイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有するスイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部35は、合成されたスイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施す。本発明は、デジタルスチルカメラに適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より少ない処理時間で、より高画質な全焦点画像を撮影することができるようにする撮像装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、デジタルスチルカメラによって、画像内の全ての被写体にピントが合った、すなわち、被写界深度の大きい全焦点画像(パンフォーカス画像)を撮影することができる。
被写界深度は、撮影された画像における被写体が合焦状態であるように見える、レンズの光軸方向の手前側と奥側との間の距離(範囲)を表し、レンズの焦点距離が小さいほど、フォーカス距離(被写体までの距離)が大きいほど、また、レンズの絞り値が大きいほど大きくなることが知られている。
一般的に、撮影時に、構図を変化させずに被写界深度の大きい全焦点画像を得る場合、レンズの絞り値を大きくすることが行われる。
しかしながら、絞り値を大きくしすぎると、光量を確保するために露光時間を長くする必要があるので、実用上、過度に絞り値を大きくすることはできない。また、焦点距離が比較的大きいレンズを使用している場合には、どんなに絞り値を大きくしても、十分な被写界深度が得られないことがある。このように、絞り値の制御のみでは、十分な被写界深度が得られず、所望の全焦点画像を撮影することができなかった。
そこで、フォーカス位置の異なる複数の画像を撮影し、それぞれの画像で最もピントの合っている部分を選択して合成することで全焦点画像を得るようにした、Focal Stackと呼ばれる手法がある(例えば、特許文献1参照)。Focal Stackにおいては、複数の画像における同一領域でコントラストを比較し、最も大きいコントラストを有する画像の領域がピントの合っている部分とされる。
また、露光中にレンズを移動してフォーカス位置を移動させることで、全ての被写体にぼけを含む1枚の画像(スイープ画像)を撮影し、そのぼけが含まれたスイープ画像全体に対して、フォーカス位置が移動したフォーカス範囲に対応する点拡がり関数(PSF:Point Spread Function)を用いて、ぼけ除去(Deblur)処理を施すようにした手法がある。
上述したスイープ画像は、全ての被写体にぼけを含む画像であるが、露光中にフォーカス位置が移動する間、いずれかの被写体に、いずれかのフォーカス位置でピントが合った画像が複数重なり合ったものということができる。
また、一般的に、所定の被写体距離にある被写体についての、フォーカス位置の移動に対するぼけの分布は、レンズの特性および被写体距離に依存するPSFによりモデル化され、その被写体のぼけ除去処理には、被写体距離に応じたPSFの逆関数が用いられる。しかしながら、全ての被写体にぼけが含まれたスイープ画像に対してぼけ除去処理を施すためには、被写体毎に異なる被写体距離に応じた、複数のPSFの逆関数を適用する必要があり、これは非常に困難である。
そこで、被写体距離の依存性を除いた、1つの合成PSF(IPSF:Integrated PSF)を用いることで、全ての被写体にぼけが含まれたスイープ画像に対してぼけ除去処理を施すことで、全焦点画像を得るようにした、Focus Sweepと呼ばれる手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特許第3961729号公報
Hajime Nagahara, Sujit Kuthirummal, Changyin Zhou, and Shree K. Nayar, "Flexible Depth of Field Photography", Proc. Europian Conf. Computer Vision (ECCV2008), No. LNCS 5305, pp.60-73, Marseille, France, Oct, 2008.
しかしながら、Focal Stackでは、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮影を行うため、撮影に時間がかかる上に、複数の画像を比較し最もピントの合っている領域を求めるのにも、多くの処理時間がかかっていた。
また、Focus Sweepでは、フォーカス位置の移動の範囲であるフォーカス範囲に合焦位置が含まれない被写体についてのぼけ除去処理は正しく行われない。そのため、レンズとの距離が近距離である被写体から遠距離である被写体まで、全ての被写体についてぼけ除去処理を正しく行うためには、フォーカス範囲を大きくする必要があった。
しかしながら、Focus Sweepで用いられるIPSFの周波数特性の振幅成分を表す、IPSFの2次元フーリエ変換である光学伝達関数(OTF:Optical Transfer Function)は、フォーカス範囲に依存し、フォーカス範囲が大きいほど高域成分が減衰する。したがって、フォーカス範囲を大きくすると、IPSFを用いたぼけ除去処理の結果得られる全焦点画像においては、その高域成分が失われ、画質が低下する可能性があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より少ない処理時間で、より高画質な全焦点画像を撮影することができるようにするものである。
本発明の一側面の撮像装置は、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御手段と、前記撮像制御手段の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成手段と、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理手段とを備える。
前記生成手段には、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域である場合、前記被写体スイープ画像を含む前記スイープ画像における前記注目領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲のうち最大となる最大フォーカス範囲で合成し、前記注目領域が前記有意領域でない場合、全スイープ画像における前記注目領域を加算平均することで、前記合成スイープ画像を生成させ、前記ぼけ除去処理手段には、前記最大フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施させることができる。
前記生成手段には、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域である場合、前記被写体スイープ画像を含む前記スイープ画像における前記注目領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲で合成し、前記注目領域が前記有意領域でない場合、全スイープ画像における前記注目領域を加算平均することで、前記合成スイープ画像を生成させ、前記ぼけ除去処理手段には、前記領域フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施させることができる。
前記生成手段には、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域でない場合、前記注目領域を前記有意領域に統合し、前記被写体スイープ画像における前記有意領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲のうち最大となる最大フォーカス範囲で合成することで、前記合成スイープ画像を生成させ、前記ぼけ除去処理手段には、前記最大フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施させることができる。
前記生成手段には、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域でない場合、前記注目領域を前記有意領域に統合し、前記被写体スイープ画像における前記有意領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲で合成することで、前記合成スイープ画像を生成させ、前記ぼけ除去処理手段には、前記領域フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施させることができる。
本発明の一側面の撮像方法は、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御手段と、前記撮像制御手段の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成手段と、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理手段とを備える撮像装置の撮像方法であって、前記撮像制御手段が、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御ステップと、前記生成手段が、前記撮像制御ステップの処理の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成ステップと、前記ぼけ除去処理手段が、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理ステップとを含む。
本発明の一側面のプログラムは、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御ステップと、前記撮像制御ステップの処理の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成ステップと、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一側面においては、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像が制御され、撮像されたスイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像が生成され、被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施される。
本発明の一側面によれば、より少ない処理時間で、より高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
本発明を適用した撮像装置の機能構成例を示すブロック図である。 全焦点画像撮影処理について説明するフローチャートである。 全焦点画像を得るためのフォーカス範囲について説明する図である。 フォーカス範囲の分割について説明する図である。 分割スイープ画像撮像処理について説明するフローチャートである。 スイープ画像抽出処理について説明するフローチャートである。 合成スイープ画像について説明する図である。 本発明を適用した撮像装置の他の機能構成例を示すブロック図である。 全焦点画像撮影処理について説明するフローチャートである。 スイープ画像抽出処理について説明するフローチャートである。 合成フォーカス範囲設定処理について説明するフローチャートである。 有意領域について説明する図である。 合成スイープ画像生成設定処理について説明するフローチャートである。 スイープ画像と合成フォーカス範囲について説明する図である。 本発明を適用した撮像装置のさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 全焦点画像撮影処理について説明するフローチャートである。 合成フォーカス範囲設定処理について説明するフローチャートである。 合成スイープ画像生成設定処理について説明するフローチャートである。 スイープ画像と合成フォーカス範囲について説明する図である。 本発明を適用した撮像装置のさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 全焦点画像撮影処理について説明するフローチャートである。 合成スイープ画像生成設定処理について説明するフローチャートである。 有意領域について説明する図である。 スイープ画像と合成フォーカス範囲について説明する図である。 本発明を適用した撮像装置のさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 全焦点画像撮影処理について説明するフローチャートである。 合成スイープ画像生成設定処理について説明するフローチャートである。 スイープ画像と合成フォーカス範囲について説明する図である。 コンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(被写体情報を有するスイープ画像からなる合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行う構成)
2.第2の実施の形態(被写体情報を有する領域からなる合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行い、被写体情報を有しない領域に対して加算平均する構成)
3.第3の実施の形態(被写体情報を有する領域からなる合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行い、被写体情報を有しない領域に対して加算平均する他の構成)
4.第4の実施の形態(被写体情報を有する領域からなる合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行い、被写体情報を有しない領域を、被写体情報を有する領域に統合する構成)
5.第5の実施の形態((被写体情報を有する領域からなる合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行い、被写体情報を有しない領域を、被写体情報を有する領域に統合する他の構成)
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図1は、本発明を適用した撮像装置の機能構成例を示している。
図1の撮像装置11は、例えば、デジタルスチルカメラとして構成され、ユーザの操作にしたがって、被写体を撮像し、その被写体の撮像画像(静止画像)を蓄積したり、ユーザに提示する。撮像装置11は、被写体(例えば、風景や人物)や撮像環境(例えば、野外や屋内)に応じた撮像条件(例えば、シャッタースピードや絞り値)で撮像を行えるように、「夜景モード」や「人物モード」、「風景モード」等といった撮像モードが選択されるようになされている。すなわち、撮像装置11は、ユーザの操作により撮像モードが選択されることで、最適な撮像条件を設定することができる。
図1の撮像装置11は、撮像部31、撮像制御部32、記憶部33、スイープ画像抽出部34、合成フォーカス範囲設定部35、合成スイープ画像生成部36、ぼけ除去処理部37、表示部38、および記録部39から構成される。
撮像部31は、撮像素子と、その撮像素子に画像を結像させるレンズなどの光学系から構成される。撮像部31は、被写体の像を結像させて、結像させた画像を光電変換して、画像に対応する画像データを生成する撮像処理を行う。撮像部31は、撮像処理の結果得られた画像データ(以下、単に画像という)を撮像制御部32に供給する。
撮像制御部32は、ユーザによる図示せぬ操作部の操作に基づいて、撮像部31の撮像処理を制御し、撮像部31からの画像を記憶部33に供給し、記憶させる。撮像制御部32は、フォーカス位置制御部51、露光制御部52、分割数決定部53を備える。
フォーカス位置制御部51は、撮像部31を構成する光学系を構成するフォーカス機構(フォーカスレンズ)の駆動を制御することにより、フォーカス位置を制御する。
露光制御部52は、撮像部31を構成する撮像素子を動作させるタイミング信号を発生することで、露光時間を制御する。
分割数決定部53は、露光制御部52の制御によって露光されている間に、フォーカス位置制御部51の制御によってフォーカス位置が移動されることによって得られるスイープ画像の枚数を決めるための、フォーカス位置が移動する範囲であるフォーカス範囲を分割する分割数を決定する。スイープ画像の詳細については、図5を参照して後述する。
記憶部33は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリであり、撮像制御部32からの画像を記憶する。記憶部33に記憶されている画像は、必要に応じて、スイープ画像抽出部34により読み出される(抽出される)。
スイープ画像抽出部34は、記憶部33に記憶されている画像のうちのスイープ画像から、所定の条件を満たすスイープ画像を抽出し、合成スイープ画像生成部36に供給するとともに、抽出したスイープ画像が得られたフォーカス範囲を表す情報を合成フォーカス範囲設定部35に供給する。
スイープ画像抽出部34は、画像取得部61、分割部62、判定部63、および保持部64を備えている。画像取得部61は、記憶部33から、記憶部33に記憶されているスイープ画像を取得する。分割部62は、取得されたスイープ画像を所定の大きさの領域に分割する。判定部63は、分割された領域が所定の条件を満たすか否かを判定する。保持部64は、所定の条件を満たすと判定された領域を有するスイープ画像を一時的に記録(保持)する。
合成フォーカス範囲設定部35は、スイープ画像抽出部34からの情報で表されるスイープ画像が撮像されたときのフォーカス範囲に基づいて、そのフォーカス範囲を合成した合成フォーカス範囲を設定し、合成フォーカス範囲を表す情報を、ぼけ除去処理部37に供給する。
合成スイープ画像生成部36は、スイープ画像抽出部34からのスイープ画像を合成(加算)することで、合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部37に供給する。
ぼけ除去処理部37は、合成フォーカス範囲設定部35からの情報に基づいて、合成スイープ画像生成部36からの合成スイープ画像に対して、合成フォーカス範囲に応じたぼけ除去処理を施す。ぼけ除去処理部37は、ぼけ除去された画像を所定の形式に変換して、表示部38および記録部39に供給する。
表示部38は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、ぼけ除去処理部37から供給された画像を表示する。
記録部39は、半導体メモリや、DVD(Digital Versatile Disc),HD(Hard Disk)等の記録媒体であり、ぼけ除去処理部37から供給される画像(圧縮画像データ)を記録する。なお、記録部39としては、撮像装置11に着脱可能な記録媒体を採用することができる。
[全焦点画像撮影処理]
次に、図2のフローチャートを参照して、撮像装置11の全焦点画像撮影処理について説明する。画像内の全ての被写体にピントが合った、すなわち、被写界深度の大きい全焦点画像の撮像は、一般的に、例えば風景を撮像する場合に行われる。撮像装置11の全焦点画像撮影処理は、ユーザの操作により、撮像モードとして「風景モード」が選択(設定)され、図示せぬシャッタボタンが押下されると開始される。
ステップS11において、撮像制御部32は、撮像部31を構成する光学系を構成するフォーカスレンズが駆動することでフォーカス位置が移動する範囲であるフォーカス範囲を分割する分割数を決定する。
具体的には、撮像制御部32の分割数決定部53は、まず、例えば、予め設定されている、最終的に得られる全焦点画像に対応する被写界深度における、奥側の端点(遠端DF)と手前側の端点(近端DN)に基づいて、その遠端DFおよび近端DNのそれぞれに対応するフォーカス位置pFarおよびpNearを決定する。
図3は、全焦点画像撮影処理によって全焦点画像を得るためのフォーカス範囲を示している。
図3において、フォーカス範囲の左端は、被写界深度の遠端DFに対応するフォーカス位置pFarを示しており、フォーカス範囲の右端は、被写界深度の近端DNに対応するフォーカス位置pNearを示している。また、フォーカス範囲におけるフォーカス位置pm1およびpm2には、被写体像m1およびm2が示されている。フォーカス位置pm1およびpm2は、図示せぬフォーカスレンズの反対側である被写体M1およびM2から出た光が、それぞれ集まる点である。すなわち、フォーカス位置pm1において、被写体M1にピントが合い、フォーカス位置pm2において、被写体M2にピントが合うようになる。なお、被写体像m1およびm2が、それぞれフォーカス位置pm1およびpm2から広がりを持って示されているのは、ぼけの度合を表している。
さて、分割数決定部53は、フォーカス位置pFarおよびpNearを決定すると、図4に示されるように、フォーカス位置pFar乃至pNearの間(すなわち、フォーカス範囲)をN等分するための値Nを決定する。図4においては、フォーカス位置p1乃至p(N-1)でフォーカス範囲が分割されている。フォーカス位置pFarおよびpNearを、それぞれフォーカス位置p0およびpNとすると、フォーカス範囲はフォーカス位置pn(nは、0乃至N)で分割されていると言える。なお、図4においては、フォーカス範囲がN等分に分割されるものとしたが、等分でなくてもよく、異なるフォーカス位置の間隔でN分割されるようにしてもよい。
図2に戻り、ステップS12において、撮像制御部32は、分割スイープ画像撮像処理を実行する。
[分割スイープ画像撮像処理]
ここで、図5のフローチャートを参照して、撮像制御部32による分割スイープ画像撮像処理の詳細について説明する。
ステップS31において、撮像制御部32は、パラメータnをn=0とする。このパラメータnは、上述したフォーカス範囲においてフォーカス位置pnを決定する値である。
ステップS32において、撮像制御部32のフォーカス位置制御部51は、フォーカス位置をフォーカス位置pnとする。ここでは、n=0であるので、フォーカス位置はフォーカス位置p0となる。
ステップS33において、撮像制御部32の露光制御部52は、撮像部31を構成する撮像素子を動作させるタイミング信号を発生することで、露光を開始するよう、撮像部31を制御する。
ステップS34において、フォーカス位置制御部51は、フォーカスレンズの駆動を開始させることにより、フォーカス位置の移動を開始する。すなわち、図4のフォーカス範囲において、フォーカス位置がフォーカス位置p0からp1に向かって移動し始める。
ステップS35において、フォーカス位置制御部51は、フォーカス位置がフォーカス位置p(n+1)となったか否かを判定する。フォーカス位置がフォーカス位置p(n+1)となっていないと判定された場合、フォーカス位置がフォーカス位置p(n+1)となるまで、ステップS35の処理は繰り返される。
そして、ステップS35において、フォーカス位置がフォーカス位置p(n+1)になったと判定されると、すなわち、フォーカス位置が、フォーカス位置p0からp1まで移動すると、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、露光制御部52は、撮像部31の撮像素子の動作を停止させるタイミング信号を発生することで、露光を終了するよう、撮像部31を制御する。
このようにして、露光中にフォーカスレンズを駆動してフォーカス位置をp0からp1まで移動させることで、図4のフォーカス範囲の上側に示されているように、スイープ画像I0が得られる。
ステップS37において、撮像制御部32は、ステップS33乃至S36の処理により得られたスイープ画像Inを、記憶部33に供給し、記憶させる。このとき、スイープ画像Inには、そのスイープ画像Inが得られたフォーカス範囲(フォーカス位置pn乃至p(n+1))を表す情報が付加される。なお、以下においては、フォーカス位置pn乃至p(n+1)のフォーカス範囲を、適宜、フォーカス範囲pn乃至p(n+1)ともいう。
ステップS38において、撮像制御部32は、パラメータnをn=n+1とする。この場合、パラメータnはn=1となる。
ステップS39において、撮像制御部32は、パラメータnが、値Nより小さいか否かを判定する。値Nは、上述したフォーカス範囲の分割数を表す値である。この場合、n=1であり、値Nより小さいので、処理はステップS32に戻り、n=Nとなるまで、ステップS32乃至S39の処理が繰り返される。
このようにして、撮像制御部32は、図4のフォーカス範囲の上側に示されているように、N枚のスイープ画像I0乃至I(N-1)が得られ、記憶部33に記憶される。
一方、ステップS39において、パラメータnが値Nより小さくない、すなわち、パラメータnが値Nになると、分割スイープ画像撮像処理は終了し、処理は、図2のフローチャートのステップS12に戻る。なお、分割スイープ画像撮像処理においては、フォーカス範囲を重複してスイープ画像を撮像するようにしてもよいが、後述する合成スイープ画像を生成する処理においては、フォーカス範囲が重複しないようになされる。
さて、図2のフローチャートのステップS12の後、ステップS13において、スイープ画像抽出部34は、スイープ画像抽出処理を実行する。
[スイープ画像抽出処理]
ここで、図6のフローチャートを参照して、スイープ画像抽出部34によるスイープ画像抽出処理の詳細について説明する。
ステップS51において、スイープ画像抽出部34は、パラメータnをn=0とする。
ステップS52において、スイープ画像抽出部34の画像取得部61は、記憶部33から、記憶されているスイープ画像I0乃至I(N-1)のうちの、スイープ画像Inを取得する。ここではまず、スイープ画像I0が取得される。
ステップS53において、分割部62は、画像取得部61により取得されたスイープ画像Inを、例えば、3×3画素の大きさの、M個の矩形領域R0乃至R(M-1)に分割する。なお、スイープ画像が分割される領域は、矩形領域に限らず、それぞれ重複しないように分割されれば、形状や大きさは任意とされる。
ステップS54において、スイープ画像抽出部34は、パラメータmをm=0とする。このパラメータmは、スイープ画像が分割されたそれぞれの領域Rmを特定するための値であり、0乃至M−1の値をとる。
ステップS55において、判定部63は、分割された領域Rm内の各画素の画素値に対して高域通過フィルタを適用することで、領域Rmの高域成分(高周波成分)を求める(検出する)。
ステップS56において、判定部63は、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高いか否か、すなわち、領域Rmのコントラストが所定の値より大きいか否かを判定する。
ステップS56において、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高くないと判定された場合、処理はステップS57に進み、判定部63は、全ての領域Rmについて、高域成分の判定の処理がされたか否かを判定する。
ステップS57において、全ての領域Rmについて処理されていないと判定された場合、処理はステップS58に進み、スイープ画像抽出部34は、パラメータmをm=m+1とする。ステップS58の後、処理はステップS55に戻り、ステップS55以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS57において、全ての領域Rmについて処理されたと判定された場合、処理はステップS60に進む。
ところで、ステップS56において、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高いと判定された場合、処理はステップS59に進む。
ステップS59において、判定部63は、そのときのスイープ画像Inを、抽出スイープ画像として保持部64に記録(保持)させて、処理はステップS60に進む。
ステップS60において、判定部63は、全てのスイープ画像Inについて、領域Rm毎の高域成分の判定の処理がされたか否かを判定する。
ステップS60において、全てのスイープ画像Inについて処理されていないと判定された場合、処理はステップS61に進み、スイープ画像抽出部34は、パラメータnをn=n+1とする。ステップS61の後、処理はステップS52に戻り、ステップS52以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS60において、全てのスイープ画像Inについて処理されたと判定された場合、スイープ画像抽出部34は、保持部64に保持されている抽出スイープ画像を、合成スイープ画像生成部36に供給する。また、スイープ画像抽出部34は、抽出した抽出スイープ画像に付加されている、抽出スイープ画像が得られたフォーカス範囲を表す情報を合成フォーカス範囲設定部35に供給する。その後、処理は、図2のフローチャートのステップS13に戻る。
このようにして、所定の閾値より高い高域成分を有する領域を含むスイープ画像が抽出される。すなわち、被写体像を表す被写体情報を含むスイープ画像が抽出されるようになる。具体的には、図4に示されるフォーカス範囲で撮像されたスイープ画像I0乃至I(N-1)のうち、被写体像m1を表す被写体情報を含むスイープ画像I0,I1、および、被写体像m2を表す被写体情報を含むスイープ画像I3が、抽出スイープ画像として抽出されるようになる。
さて、図2のフローチャートのステップS13の後、ステップS14において、合成フォーカス範囲設定部35は、スイープ画像抽出部34からの、抽出スイープ画像のフォーカス範囲を表す情報に基づいて、合成フォーカス範囲を設定する。
具体的には、図4に示されるスイープ画像I0,I1,I3が抽出スイープ画像として抽出された場合、抽出スイープ画像I0,I1,I3のそれぞれに付加されているフォーカス範囲p0乃至p1、p1乃至p2、p3乃至p4を表す情報に基づいて、合成フォーカス範囲psが設定される。すなわち、合成フォーカス範囲psは、フォーカス範囲p0乃至p2およびp3乃至p4を足し合わせたものとなる。設定された合成フォーカス範囲を表す情報は、ぼけ除去処理部37に供給される。
ステップS15において、合成スイープ画像生成部36は、スイープ画像抽出部34からの抽出スイープ画像から、それぞれの抽出スイープ画像を構成する画素の画素値を画素毎に加算した合成スイープ画像Isを生成する。図7に示されるように、合成スイープ画像Isは、図4に示されるスイープ画像のうちの、被写体情報を含むスイープ画像I0,I1,I3のみから構成されるようになる。生成された合成スイープ画像Isは、ぼけ除去処理部37に供給される。
ステップS16において、ぼけ除去処理部37は、合成フォーカス範囲設定部35からの情報で表わされる合成フォーカス範囲psに対応するPSF(点拡がり関数)に基づいて、合成スイープ画像生成部36からの合成スイープ画像Isに対してぼけ除去処理を施す。
例えば、図4に示される被写体像m2についてぼけ除去を行う場合、被写体像m2を表す被写体情報を含むスイープ画像I3に対して、フォーカス範囲p3乃至p4に対応するIPSFを用いてデコンボリューション(逆畳み込み)を行うことで、ぼけ除去が行われる。
ここで、IPSFを用いたデコンボリューションについて、以下、簡単に説明する。
Focus Sweepによれば、シャッタを開き、露光中にフォーカス位置を移動させた後、シャッタを閉じると、同一の被写体について、ピントの合ったものと、ピントの合わないものが重なり合った1枚の画像が得られる。
ここで、時刻t=0乃至Tにおけるフォーカス位置をp(t)とすると、Focus Sweepにより得られる画像は、各々の被写体から出た光が、各々のフォーカス位置p(t)におけるPSF(t)によって広がった像の重ね合わせとなる。ここで、フォーカス位置p(0)を最短撮像距離、フォーカス位置p(T)を無限遠にそれぞれ相当するフォーカス位置として、1枚のスイープ画像を撮像すると、そのスイープ画像には、全ての被写体に、どこかの時点でピントが合った状態の画像が含まれている。
このスイープ画像は、全ての距離におけるPSF(t)によるぼけが重なったものであり、PSF(t)を時間積分することにより、単一の合成PSFにまとめることができる。この合成PSFが、IPSF(Integrated PSF)と呼ばれ、以下の式(1)で表わされる。
Figure 2012005063

・・・(1)
式(1)において、P(r,u,p(t))は、時刻tにおけるPSF(t)であり、Pillboxモデルと呼ばれるモデルを用いると、焦点を中心に円錐状に広がるぼけの円面における中心からの距離r、フォーカス距離(被写体距離)u、およびフォーカス位置p(t)の関数として表される。
ここで、フォーカス位置の移動が等速運動p(t)=p(0)+st(sはフォーカス位置の移動速度)であるとすると、IPSFは以下の式(2)で表わされる。
Figure 2012005063

・・・(2)
式(2)において、aは、フォーカスレンズの有効口径、b(t)は、時刻tにおけるぼけ直径、fは、フォーカスレンズの焦点距離を表している。また、λt(t=0,T)は、b(t)≧2rであるときに1となり、そうでなければ0になる関数である。
一般の光学系では、u≫fであるので、uf/(u-f)は、ほぼfに等しくなる。すなわち、IPSFは、被写体距離uにほとんど依存しない。したがって、画像内の全ての距離の被写体のぼけ除去処理が、同一のIPSFを用いて行うことができる。これにより、露光中にフォーカス位置を変化させて撮像した1枚の画像に対して、そのフォーカス範囲に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、そのフォーカス範囲に含まれる全ての被写体にピントが合った全焦点画像が得られる。
さて、図4に示されるように、スイープ画像I3には、被写体像m1を表す被写体情報が含まれないため、スイープ画像I3に対してぼけ除去処理を施しても、被写体像m1についてぼけ除去を行うことはできない。被写体像m1についてぼけ除去を行う場合には、被写体像m1を表す被写体情報を含むスイープ画像I0,I1に対して、フォーカス範囲p0乃至p2に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行う必要がある。
したがって、被写体像m1,m2についてぼけ除去を行う場合、被写体像m1,m2を表す被写体情報を含む合成スイープ画像Isに対して、合成フォーカス範囲ps(p0乃至p2およびp3乃至p4)に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1,m2の両方にピントが合った全焦点画像Iaを得ることができる。
以上の処理によれば、露光中にフォーカス位置を移動させて得られる複数のスイープ画像から、被写体情報を有するスイープ画像が抽出され、抽出された抽出スイープ画像が合成(加算)され、合成スイープ画像の合成フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施されるようになる。
スイープ画像は、全フォーカス範囲を分割したフォーカス範囲毎に撮像されるので、Focal Stackのように、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮像を行う場合と比較して、撮像回数(枚数)を抑えることができる。また、合成フォーカス範囲は、全フォーカス範囲より小さい範囲とすることができるので、Focus Sweepによって得られる全焦点画像と比較して、高域成分を失うことを避けることができる。したがって、より少ない処理時間で、より高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
以上においては、複数のスイープ画像から、被写体情報を有するスイープ画像を抽出することで、合成スイープ画像を生成するようにしたが、複数のスイープ画像の、被写体情報を有する領域を抽出することで、合成スイープ画像を生成するようにしてもよい。以下においては、複数のスイープ画像の、被写体情報を有する領域を抽出することで、合成スイープ画像を生成する例について説明する。
<2.第2の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図8は、複数のスイープ画像の、被写体情報を有する領域を抽出することで、合成スイープ画像を生成するようにした撮像装置の機能構成例を示している。
撮像装置111は、撮像部31、撮像制御部32、記憶部33、表示部38、記録部39、スイープ画像抽出部131、合成フォーカス範囲設定部132、合成スイープ画像生成部133、およびぼけ除去処理部134から構成される。
なお、図8の撮像装置111において、図1の撮像装置11に設けられたものと同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
すなわち、図8の撮像装置111において、図1の撮像装置11と異なるのは、スイープ画像抽出部34、合成フォーカス範囲設定部35、合成スイープ画像生成部36、およびぼけ除去処理部37に代えて、スイープ画像抽出部131、合成フォーカス範囲設定部132、合成スイープ画像生成部133、およびぼけ除去処理部134を設けた点である。
スイープ画像抽出部131は、記憶部33に記憶されている画像のうちのスイープ画像から、所定の条件を満たす領域を有するスイープ画像を抽出し、合成スイープ画像生成部133に供給するとともに、そのスイープ画像が得られたフォーカス範囲を表す情報を合成フォーカス範囲設定部132に供給する。
スイープ画像抽出部131は、画像取得部61、分割部62、判定部161、および保持部162を備えている。
なお、図8のスイープ画像抽出部131において、図1のスイープ画像抽出部34に設けられたものと同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
すなわち、図8のスイープ画像抽出部131において、図1のスイープ画像抽出部34と異なるのは、判定部63および保持部64に代えて、判定部161および保持部162を設けた点である。判定部161は、分割部62によって分割された領域が所定の条件を満たすか否かを判定する。保持部162は、所定の条件を満たすと判定された領域を有するスイープ画像を一時的に記録(保持)する。
合成フォーカス範囲設定部132は、スイープ画像抽出部131からの情報で表されるスイープ画像が撮像されたときのフォーカス範囲に基づいて、そのフォーカス範囲を合成した合成フォーカス範囲を設定し、合成フォーカス範囲を表す情報を、合成スイープ画像生成部133およびぼけ除去処理部134に供給する。
合成スイープ画像生成部133は、合成フォーカス範囲設定部132からの情報で表わされる合成フォーカス範囲に基づいて、スイープ画像抽出部131からのスイープ画像を合成(加算)することで、合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部134に供給する。
ぼけ除去処理部134は、合成フォーカス範囲設定部132からの情報に基づいて、合成スイープ画像生成部133からの合成スイープ画像に対して、合成フォーカス範囲に応じたぼけ除去処理を施す。ぼけ除去処理部134は、ぼけ除去された画像を所定の形式に変換して、表示部38および記録部39に供給する。
[全焦点画像撮影処理]
次に、図9のフローチャートを参照して、撮像装置111の全焦点画像撮影処理について説明する。
なお、図9のフローチャートのステップS111,S112の処理は、図2のフローチャートのステップS11,S12の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS113において、スイープ画像抽出部131は、スイープ画像抽出処理を実行する。
[スイープ画像抽出処理]
ここで、図10のフローチャートを参照して、スイープ画像抽出部131によるスイープ画像抽出処理の詳細について説明する。
なお、図10のフローチャートのステップS131乃至S135の処理は、図6のフローチャートのステップS51乃至S55の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS136において、判定部161は、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高いか否かを判定する。
ステップS136において、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高いと判定された場合、処理はステップS137に進む。
ステップS137において、判定部161は、そのときのスイープ画像Inの領域Rmを、抽出領域とし、処理はステップS138に進む。
一方、ステップS136において、領域Rmについて検出された高域成分が、所定の閾値より高くないと判定された場合、ステップS137はスキップされ、処理はステップS137に進む。
ステップS138において、判定部161は、全ての領域Rmについて、高域成分の判定の処理がされたか否かを判定する。
ステップS138において、全ての領域Rmについて処理されていないと判定された場合、処理はステップS139に進み、スイープ画像抽出部131は、パラメータmをm=m+1とする。ステップS139の後、処理はステップS135に戻り、ステップS135以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS138において、全ての領域Rmについて処理されたと判定された場合、処理はステップS140に進む。
ステップS140において、判定部161は、全ての領域Rmについて高域成分の判定の処理がされたスイープ画像Inを保持部162に記録(保持)させて、処理はステップS141に進む。
ステップS141において、判定部161は、全てのスイープ画像Inについて、領域Rm毎の高域成分の判定の処理がされたか否かを判定する。
ステップS141において、全てのスイープ画像Inについて処理されていないと判定された場合、処理はステップS142に進み、スイープ画像抽出部131は、パラメータnをn=n+1とする。ステップS142の後、処理はステップS132に戻り、ステップS132以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS141において、全てのスイープ画像Inについて処理されたと判定された場合、スイープ画像抽出部131は、保持部162に保持されているスイープ画像を、合成フォーカス範囲設定部132および合成スイープ画像生成部133に供給する。その後、処理は、図9のフローチャートのステップS113に戻る。
このようにして、所定の閾値より高い高域成分を有する領域を含むスイープ画像とともに、所定の閾値より高い高域成分を有する領域を含まないスイープ画像が抽出される。すなわち、ここでは、図4に示されるフォーカス範囲で撮像されたスイープ画像I0乃至I(N-1)全てが、抽出スイープ画像として抽出されるようになる。
さて、図9のフローチャートのステップS113の後、ステップS114において、合成フォーカス範囲設定部132は、合成フォーカス範囲設定処理を実行する。
[合成フォーカス範囲設定処理]
ここで、図11のフローチャートを参照して、合成フォーカス範囲設定部132による合成フォーカス範囲設定処理の詳細について説明する。
ステップS151において、合成フォーカス範囲設定部132は、スイープ画像抽出部131からの全スイープ画像に亘って一様に定義される領域の1つを、注目領域として選択する。ここで、全スイープ画像に亘って一様に定義される領域は、例えば、スイープ画像抽出処理において各スイープ画像が分割された領域Rmと同一の領域であってもよいし、領域Rmとは異なる、例えば領域Rmより大きい領域であってもよい。
ステップS152において、合成フォーカス範囲設定部132は、注目領域が、各スイープ画像の注目領域に対応する領域に抽出領域(被写体情報を有する領域)を含む有意領域であるか否かを判定する。
例えば、図12に示されるスイープ画像I0乃至I(N-1)において、注目領域F1が選択され、スイープ画像I0,I1の注目領域F1に対応する領域に、被写体像m1(図4)を表す被写体情報を有する抽出領域が含まれている場合、注目領域F1は有意領域であると判定される。また、図12に示されるスイープ画像I0乃至I(N-1)において、注目領域F2が選択され、スイープ画像I3の注目領域F2に対応する領域に、被写体像m2(図4)を表す被写体情報を有する抽出領域が含まれている場合、注目領域F2は有意領域であると判定される。
このように、ステップS152において、注目領域が有意領域であると判定されると、処理はステップS153に進む。
ステップS153において、合成フォーカス範囲設定部132は、有意領域(注目領域)において抽出領域を含むスイープ画像(抽出スイープ画像)のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲を求める。例えば、上述したように、注目領域F1が有意領域である場合、注目領域F1についての領域フォーカス範囲は、スイープ画像I0,I1が得られたフォーカス範囲p0乃至p2となる。注目領域F2が有意領域である場合、注目領域F2についての領域フォーカス範囲は、スイープ画像I3が得られたフォーカス範囲p3乃至p4となる。
一方、ステップS152において、注目領域が有意領域でないと判定されると、ステップS153はスキップされ、処理はステップS154に進む。
ステップS154において、合成フォーカス範囲設定部132は、全ての領域について処理されたか否かを判定する。
ステップS154において、全ての領域について処理されていないと判定された場合、処理はステップS151に戻り、全ての領域について処理されるまで、ステップS151乃至S154の処理が繰り返される。
ステップS154において、全ての領域について処理されたと判定された場合、処理はステップS155に進み、合成フォーカス範囲設定部132は、ステップS153において求めた領域フォーカス範囲のうち、最大の領域フォーカス範囲を合成フォーカス範囲に設定する。
例えば、上述したように、領域フォーカス範囲として、注目領域F1についての領域フォーカス範囲p0乃至p2と、注目領域F2についての領域フォーカス範囲p3乃至p4が求められた場合、より範囲の大きい領域フォーカス範囲p0乃至p2が合成フォーカス範囲psとして設定される。設定された合成フォーカス範囲を表す情報は、合成スイープ画像生成部133およびぼけ除去処理部134に供給される。その後、処理は、図9のフローチャートのステップS114に戻る。
このように、有意領域において抽出領域を含むスイープ画像(抽出スイープ画像)のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲のうちの最大となる領域フォーカス範囲が合成フォーカス範囲として設定されるので、合成フォーカス範囲を、図2のフローチャートのステップS14で設定される合成フォーカス範囲p0乃至p2およびp3乃至p4よりも小さい範囲とすることができる。
さて、図9のフローチャートのステップS114の後、ステップS115において、合成スイープ画像生成部133は、合成スイープ画像生成処理を実行する。
[合成スイープ画像生成処理]
ここで、図13のフローチャートを参照して、合成スイープ画像生成部133による合成スイープ画像生成処理の詳細について説明する。
ステップS171において、合成スイープ画像生成部133は、スイープ画像抽出部131からの全スイープ画像に亘って一様に定義される領域の1つを、注目領域として選択する。
ステップS172において、合成スイープ画像生成部133は、注目領域が有意領域であるか否かを判定する。
ステップS172において、注目領域が有意領域であると判定された場合、処理はステップS173に進み、合成スイープ画像生成部133は、抽出スイープ画像における注目領域(抽出領域)を構成する画素の画素値を、合成フォーカス範囲設定部132からの合成フォーカス範囲で画素毎に加算(合成)する。
例えば、上述したように、注目領域として注目領域F1(図12)が選択された場合、図14に示されるように、スイープ画像I0,I1の注目領域に対応する、被写体像m1を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps(すなわち、フォーカス範囲p0乃至p2)で加算される。
また、注目領域として注目領域F2(図12)が選択された場合、図14に示されるように、スイープ画像I3の注目領域に対応する、被写体像m2を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps(フォーカス範囲p2乃至p4)で加算される。
このように、注目領域に対応する領域に被写体情報を有するスイープ画像が得られたフォーカス範囲が、合成フォーカス範囲psより小さい場合でも、合成フォーカス範囲ps(フォーカス範囲p0乃至p2)と同一の範囲で、注目領域に対応する領域の画素が加算される。
一方、ステップS172において、注目領域が有意領域でないと判定された場合、処理はステップS174に進み、合成スイープ画像生成部133は、全スイープ画像における注目領域を構成する画素の画素値を、画素毎に加算平均する。
具体的には、図14のスイープ画像I0乃至I(N-1)全てに亘って網かけで示されている、被写体情報を有しない領域を構成する画素の画素値が、画素毎に加算され、スイープ画像の枚数Nで割り算される。
ステップS175において、合成スイープ画像生成部133は、全ての領域について処理されたか否かを判定する。
ステップS175において、全ての領域について処理されていないと判定された場合、処理はステップS171に戻り、全ての領域について処理されるまで、ステップS171乃至S175の処理が繰り返される。
一方、ステップS175において、全ての領域について処理されたと判定された場合、合成スイープ画像生成部133は、画素値が加算された注目領域毎の画像(以下、領域画像という)からなる合成スイープ画像Isを、ぼけ除去処理部134に供給し、処理は、図9のフローチャートのステップS115に戻る。
さて、図9のフローチャートのステップS115の後、ステップS116において、ぼけ除去処理部134は、合成フォーカス範囲設定部132からの情報で表わされる合成フォーカス範囲psに対応するPSFに基づいて、合成スイープ画像生成部133からの合成スイープ画像Isに対してぼけ除去処理を施す。
具体的には、ぼけ除去処理部134は、合成スイープ画像生成部133からの合成スイープ画像Isの、被写体像m1を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲psに対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。また、ぼけ除去処理部134は、合成スイープ画像生成部133からの合成スイープ画像Isの、被写体像m2を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲psに対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。これにより、被写体像m1,m2の両方にピントが合った全焦点画像Iaを得ることができる。
以上の処理によれば、露光中にフォーカス位置を移動させて得られる複数のスイープ画像について、全スイープ画像に亘って一様に定義される領域のうち、被写体情報を含む有意領域の抽出スイープ画像が合成(加算)され、合成スイープ画像の領域画像毎に、領域フォーカス範囲のうち最大となる領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施され、被写体情報を含まない領域の全スイープ画像が加算平均されるようになる。
スイープ画像は、全フォーカス範囲を分割したフォーカス範囲毎に撮像されるので、Focal Stackのように、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮像を行う場合と比較して、撮像回数(枚数)を抑えることができる。また、合成フォーカス範囲は、有意領域毎に抽出スイープ画像が加算される最大の領域フォーカス範囲となり、抽出スイープ画像全てを加算する場合よりさらに小さい範囲とすることができるので、高域成分を失うことをより確実に避けることができる。さらに、被写体情報を含まない領域については、デコンボリューションよりも演算量が少ない加算平均が行われるようになる。したがって、より一層少ない処理時間で、より一層高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
以上においては、領域フォーカス範囲のうちの最大となる領域フォーカス範囲を合成フォーカス範囲として、その合成フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにしたが、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにしてもよい。以下においては、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行う例について説明する。
<3.第3の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図15は、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにした撮像装置の機能構成例を示している。
撮像装置211は、撮像部31、撮像制御部32、記憶部33、表示部38、記録部39、スイープ画像抽出部131、合成フォーカス範囲設定部231、合成スイープ画像生成部232、およびぼけ除去処理部233から構成される。
なお、図15の撮像装置211において、図8の撮像装置111に設けられたものと同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
すなわち、図15の撮像装置211において、図8の撮像装置111と異なるのは、合成フォーカス範囲設定部132、合成スイープ画像生成部133、およびぼけ除去処理部134に代えて、合成フォーカス範囲設定部231、合成スイープ画像生成部232、およびぼけ除去処理部233を設けた点である。
合成フォーカス範囲設定部231は、スイープ画像抽出部131からの情報で表されるスイープ画像が撮像されたときのフォーカス範囲を合成フォーカス範囲として設定し、合成フォーカス範囲を表す情報を、合成スイープ画像生成部232およびぼけ除去処理部233に供給する。
合成スイープ画像生成部232は、合成フォーカス範囲設定部231からの情報で表わされる合成フォーカス範囲に基づいて、スイープ画像抽出部131からのスイープ画像を合成(加算)することで、合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部233に供給する。
ぼけ除去処理部233は、合成フォーカス範囲設定部231からの情報に基づいて、合成スイープ画像生成部232からの合成スイープ画像に対して、合成フォーカス範囲に応じたぼけ除去処理を施す。ぼけ除去処理部233は、ぼけ除去された画像を所定の形式に変換して、表示部38および記録部39に供給する。
[全焦点画像撮影処理]
次に、図16のフローチャートを参照して、撮像装置211の全焦点画像撮影処理について説明する。
なお、図16のフローチャートのステップS211乃至S213の処理は、図9のフローチャートのステップS111乃至S113の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS214において、合成フォーカス範囲設定部231は、合成フォーカス範囲設定処理を実行する。
[合成フォーカス範囲設定処理]
ここで、図17のフローチャートを参照して、合成フォーカス範囲設定部231による合成フォーカス範囲設定処理の詳細について説明する。
なお、図17のフローチャートのステップS251乃至S254の処理は、図11のフローチャートのステップS151乃至S154の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS255において、合成フォーカス範囲設定部231は、ステップS253において求めた有意領域毎の領域フォーカス範囲を、各領域(有意領域)の合成フォーカス範囲に設定する。
例えば、図12を参照して説明したように、領域フォーカス範囲として、注目領域F1についての領域フォーカス範囲p0乃至p2と、注目領域F2についての領域フォーカス範囲p3乃至p4が求められた場合、領域フォーカス範囲p0乃至p2が、注目領域F1についての合成フォーカス範囲ps1として設定され、領域フォーカス範囲p3乃至p4が、注目領域F2についての合成フォーカス範囲ps2として設定される。設定された合成フォーカス範囲を表す情報は、合成スイープ画像生成部232およびぼけ除去処理部233に供給される。その後、処理は、図16のフローチャートのステップS214に戻る。
このように、有意領域において抽出領域を含むスイープ画像(抽出スイープ画像)のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲のそれぞれが、各有意領域の合成フォーカス範囲として設定されるので、合成フォーカス範囲を、有意領域毎に最小限の範囲とすることができる。
さて、図16のフローチャートのステップS214の後、ステップS215において、合成スイープ画像生成部232は、合成スイープ画像生成処理を実行する。
[合成スイープ画像生成処理]
ここで、図18のフローチャートを参照して、合成スイープ画像生成部232による合成スイープ画像生成処理の詳細について説明する。
なお、図18のフローチャートのステップS271,S272,S274,S275の処理は、図13のフローチャートのステップS171,S172,S174,S175の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS273において、合成スイープ画像生成部232は、抽出スイープ画像における注目領域(抽出領域)を構成する画素の画素値を、合成フォーカス範囲設定部231からの有意領域毎の合成フォーカス範囲で画素毎に加算(合成)する。
例えば、上述したように、注目領域として注目領域F1(図12)が選択された場合、図19に示されるように、スイープ画像I0,I1の注目領域に対応する、被写体像m1を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps1(すなわち、フォーカス範囲p0乃至p2)で加算される。
また、注目領域として注目領域F2(図12)が選択された場合、図19に示されるように、スイープ画像I3の注目領域に対応する、被写体像m2を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps2(フォーカス範囲p3乃至p4)で加算される。
このように、領域毎に設定された合成フォーカス範囲で、注目領域に対応する領域の画素が加算される。
そして、ステップS275において、全ての領域について処理されたと判定されると、合成スイープ画像生成部232は、画素値が加算された注目領域毎の画像(領域画像)からなる合成スイープ画像Isを、ぼけ除去処理部233に供給し、処理は、図16のフローチャートのステップS215に戻る。
さて、図16のフローチャートのステップS215の後、ステップS216において、ぼけ除去処理部233は、合成フォーカス範囲設定部231からの情報で表わされる各有意領域の合成フォーカス範囲に対応するPSFに基づいて、合成スイープ画像生成部232からの合成スイープ画像Isに対してぼけ除去処理を施す。
具体的には、ぼけ除去処理部233は、合成スイープ画像生成部232からの合成スイープ画像Isの、被写体像m1を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲ps1に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。また、ぼけ除去処理部233は、合成スイープ画像生成部232からの合成スイープ画像Isの、被写体像m2を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲ps2に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。これにより、被写体像m1,m2の両方にピントが合った全焦点画像Iaを得ることができる。
以上の処理によれば、露光中にフォーカス位置を移動させて得られる複数のスイープ画像について、全スイープ画像に亘って一様に定義される領域のうち、被写体情報を含む有意領域の抽出スイープ画像が合成(加算)され、合成スイープ画像の領域画像毎に、各領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施され、被写体情報を含まない領域の全スイープ画像が加算平均されるようになる。
スイープ画像は、全フォーカス範囲を分割したフォーカス範囲毎に撮像されるので、Focal Stackのように、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮像を行う場合と比較して、撮像回数(枚数)を抑えることができる。また、合成フォーカス範囲は、有意領域毎に抽出スイープ画像が加算される各有意領域の領域フォーカス範囲となり、抽出スイープ画像全てを加算する場合よりさらに小さい範囲とすることができるので、高域成分を失うことをさらに確実に避けることができる。さらに、被写体情報を含まない領域については、デコンボリューションよりも演算量が少ない加算平均が行われるようになる。したがって、より一層少ない処理時間で、より一層高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
以上においては、注目領域において被写体情報を含まない領域については、全スイープ画像について加算平均を行うようにしたが、被写体情報を含まない領域を有意領域に統合するようにしてもよい。以下においては、被写体情報を含まない領域を有意領域に統合する例について説明する。
<4.第4の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図20は、被写体情報を含まない領域を有意領域に統合するようにした撮像装置の機能構成例を示している。
撮像装置311は、撮像部31、撮像制御部32、記憶部33、表示部38、記録部39、スイープ画像抽出部131、合成フォーカス範囲設定部331、合成スイープ画像生成部332、およびぼけ除去処理部333から構成される。
なお、図20の撮像装置311において、図8の撮像装置111に設けられたものと同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
すなわち、図20の撮像装置311において、図8の撮像装置111と異なるのは、合成フォーカス範囲設定部132、合成スイープ画像生成部133、およびぼけ除去処理部134に代えて、合成フォーカス範囲設定部331、合成スイープ画像生成部332、およびぼけ除去処理部333を設けた点である。
また、合成フォーカス範囲設定部331は、図8の合成フォーカス範囲設定部132と同様の機能を有するので、その説明は省略する。
合成スイープ画像生成部332は、合成フォーカス範囲設定部331からの情報で表わされる合成フォーカス範囲に基づいて、スイープ画像抽出部131からのスイープ画像を合成(加算)することで、合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部333に供給する。
ぼけ除去処理部333は、合成フォーカス範囲設定部331からの情報に基づいて、合成スイープ画像生成部332からの合成スイープ画像に対して、合成フォーカス範囲に応じたぼけ除去処理を施す。ぼけ除去処理部333は、ぼけ除去された画像を所定の形式に変換して、表示部38および記録部39に供給する。
[全焦点画像撮影処理]
次に、図21のフローチャートを参照して、撮像装置311の全焦点画像撮影処理について説明する。
なお、図21のフローチャートのステップS311乃至S314の処理は、図9のフローチャートのステップS111乃至S114の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS315において、合成スイープ画像生成部332は、合成スイープ画像生成処理を実行する。
[合成スイープ画像生成処理]
ここで、図22のフローチャートを参照して、合成スイープ画像生成部332による合成スイープ画像生成処理の詳細について説明する。
ステップS371において、合成スイープ画像生成部332は、スイープ画像抽出部131からの全スイープ画像に亘って一様に定義される領域の1つを、注目領域として選択する。
ステップS372において、合成スイープ画像生成部332は、注目領域が有意領域であるか否かを判定する。
ステップS372において、注目領域が有意領域であると判定された場合、合成スイープ画像生成部332は何もせず、処理はステップS374に進む。
一方、ステップS372において、注目領域が有意領域でないと判定された場合、処理はステップS373に進み、合成スイープ画像生成部332は、有意領域でない注目領域(以下、非有意領域という)を有意領域に統合する。具体的には、例えば、合成スイープ画像生成部332は、有意領域に隣接する非有意領域を有意領域に統合して、1つの有意領域とする。ステップS373の後、処理はステップS374に進む。
ステップS374において、合成スイープ画像生成部332は、全ての領域について、ステップS371乃至S373の処理がされたか否かを判定する。
ステップS374において、全ての領域について処理されていないと判定された場合、処理はステップS371に戻り、全ての領域について処理されるまで、ステップS371乃至S374の処理が繰り返される。
一方、ステップS374において、全ての領域について処理されたと判定された場合、処理はステップS375に進む。
この結果、全スイープ画像に亘って定義される領域は、有意領域のみとなる。
具体的には、例えば、図23に示されるスイープ画像I0乃至I(N-1)において、注目領域F1および注目領域F2が有意領域である場合、すなわち、注目領域F1および注目領域F2以外の領域が全て非有意領域である場合、注目領域F1および注目領域F2に隣接する非有意領域は、注目領域F1および注目領域F2に統合される。そして、統合された注目領域F1および注目領域F2に隣接する非有意領域は、その一部が統合された注目領域F1および注目領域F2に統合される。これが繰り返されることにより、スイープ画像I0乃至I(N-1)は、有意領域Y1および有意領域Y2の2つの領域から構成されるようになる。なお、非有意領域と有意領域との統合の手法は、最終的に非有意領域が有意領域に統合されればよく、特に限定されない。
図22のフローチャートに戻り、ステップS375において、合成スイープ画像生成部332は、抽出スイープ画像における有意領域を構成する画素の画素値を、合成フォーカス範囲設定部331からの合成フォーカス範囲で画素毎に加算(合成)する。
例えば、上述したように、非有意領域が有意領域に統合された結果、有意領域Y1および有意領域Y2が得られた場合、図24に示されるように、スイープ画像I0,I1の有意領域Y1に対応する、被写体像m1を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps(すなわち、フォーカス範囲p0乃至p2)で加算される。また、スイープ画像I3の有意領域Y2に対応する、被写体像m2を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps(フォーカス範囲p2乃至p4)で加算される。
ここでは、統合された有意領域に対応する領域に被写体情報を有するスイープ画像が得られたフォーカス範囲が、合成フォーカス範囲psより小さい場合でも、合成フォーカス範囲ps(フォーカス範囲p0乃至p2)と同一の範囲で、有意領域に対応する領域の画素が加算される。
合成スイープ画像生成部332は、画素値が加算された有意領域毎の画像(領域画像)からなる合成スイープ画像Isを、ぼけ除去処理部333に供給し、処理は、図21のフローチャートのステップS315に戻る。
さて、図21のフローチャートのステップS315の後、ステップS316において、ぼけ除去処理部333は、合成フォーカス範囲設定部331からの情報で表わされる合成フォーカス範囲psに対応するPSFに基づいて、合成スイープ画像生成部332からの合成スイープ画像Isに対してぼけ除去処理を施す。
具体的には、ぼけ除去処理部333は、合成スイープ画像生成部332からの合成スイープ画像Isの、被写体像m1を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲psに対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。また、ぼけ除去処理部134は、合成スイープ画像生成部332からの合成スイープ画像Isの、被写体像m2を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲psに対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。これにより、被写体像m1,m2の両方にピントが合った全焦点画像Iaを得ることができる。
以上の処理によれば、露光中にフォーカス位置を移動させて得られる複数のスイープ画像について、全スイープ画像に亘って一様に定義される領域のうち、被写体情報を含む有意領域の抽出スイープ画像が合成(加算)され、合成スイープ画像の領域画像毎に、領域フォーカス範囲のうち最大となる領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施され、被写体情報を含まない領域の全スイープ画像が加算平均されるようになる。
スイープ画像は、全フォーカス範囲を分割したフォーカス範囲毎に撮像されるので、Focal Stackのように、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮像を行う場合と比較して、撮像回数(枚数)を抑えることができる。また、合成フォーカス範囲は、有意領域毎に抽出スイープ画像が加算される最大の領域フォーカス範囲となり、抽出スイープ画像全てを加算する場合よりさらに小さい範囲とすることができるので、高域成分を失うことをより確実に避けることができる。さらに、被写体情報を含まない領域については、隣接する有意領域に統合されるようになるので、処理される領域の数が抑えられるとともに、最終的に得られる全焦点画像において、有意領域と非有意領域との境界が目立たなくなる。したがって、より一層少ない処理時間で、より一層高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
以上においては、領域フォーカス範囲のうちの最大となる領域フォーカス範囲を合成フォーカス範囲として、その合成フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにしたが、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにしてもよい。以下においては、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行う例について説明する。
<5.第5の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図25は、合成スイープ画像の有意領域毎の領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を行うようにした撮像装置の機能構成例を示している。
撮像装置411は、撮像部31、撮像制御部32、記憶部33、表示部38、記録部39、スイープ画像抽出部131、合成フォーカス範囲設定部431、合成スイープ画像生成部432、およびぼけ除去処理部433から構成される。
なお、図25の撮像装置411において、図15の撮像装置211に設けられたものと同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は、適宜省略するものとする。
すなわち、図25の撮像装置411において、図15の撮像装置211と異なるのは、合成フォーカス範囲設定部231、合成スイープ画像生成部232、およびぼけ除去処理部233に代えて、合成フォーカス範囲設定部431、合成スイープ画像生成部432、およびぼけ除去処理部433を設けた点である。
また、合成フォーカス範囲設定部431は、図15の合成フォーカス範囲設定部231と同様の機能を有するので、その説明は省略する。
合成スイープ画像生成部432は、合成フォーカス範囲設定部431からの情報で表わされる合成フォーカス範囲に基づいて、スイープ画像抽出部131からのスイープ画像を合成(加算)することで、合成スイープ画像を生成し、ぼけ除去処理部433に供給する。
ぼけ除去処理部433は、合成フォーカス範囲設定部431からの情報に基づいて、合成スイープ画像生成部432からの合成スイープ画像に対して、合成フォーカス範囲に応じたぼけ除去処理を施す。ぼけ除去処理部433は、ぼけ除去された画像を所定の形式に変換して、表示部38および記録部39に供給する。
[全焦点画像撮影処理]
次に、図26のフローチャートを参照して、撮像装置411の全焦点画像撮影処理について説明する。
なお、図26のフローチャートのステップS411乃至S414の処理は、図16のフローチャートのステップS211乃至S214の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS415において、合成スイープ画像生成部432は、合成スイープ画像生成処理を実行する。
[合成スイープ画像生成処理]
ここで、図27のフローチャートを参照して、合成スイープ画像生成部432による合成スイープ画像生成処理の詳細について説明する。
なお、図27のフローチャートのステップS471乃至S475の処理は、図22のフローチャートのステップS371乃至S375の処理と基本的に同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS475において、合成スイープ画像生成部432は、抽出スイープ画像における有意領域を構成する画素の画素値を、合成フォーカス範囲設定部431からの有意領域毎の合成フォーカス範囲で画素毎に加算(合成)する。
例えば、上述したように、非有意領域が有意領域に統合された結果、有意領域Y1および有意領域Y2が得られた場合、図28に示されるように、スイープ画像I0,I1の有意領域Y1に対応する、被写体像m1を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps1(すなわち、フォーカス範囲p0乃至p2)で加算される。また、スイープ画像I3の有意領域Y2に対応する、被写体像m2を表す被写体情報を有する領域の画素の画素値が、図中、両矢印で示される合成フォーカス範囲ps2(フォーカス範囲p3乃至p4)で加算される。
このように、領域毎に設定された合成フォーカス範囲で、注目領域に対応する領域の画素が加算される。
合成スイープ画像生成部432は、画素値が加算された有意領域毎の画像(領域画像)からなる合成スイープ画像Isを、ぼけ除去処理部433に供給し、処理は、図26のフローチャートのステップS415に戻る。
さて、図26のフローチャートのステップS415の後、ステップS416において、ぼけ除去処理部433は、合成フォーカス範囲設定部431からの情報で表わされる各有意領域の合成フォーカス範囲に対応するPSFに基づいて、合成スイープ画像生成部232からの合成スイープ画像Isに対してぼけ除去処理を施す。
具体的には、ぼけ除去処理部433は、合成スイープ画像生成部432からの合成スイープ画像Isの、被写体像m1を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲ps1に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。また、ぼけ除去処理部433は、合成スイープ画像生成部432からの合成スイープ画像Isの、被写体像m2を表す被写体情報を含む領域画像に対して、合成フォーカス範囲ps2に対応するIPSFを用いてデコンボリューションを行うことで、被写体像m1についてのぼけ除去を行う。これにより、被写体像m1,m2の両方にピントが合った全焦点画像Iaを得ることができる。
以上の処理によれば、露光中にフォーカス位置を移動させて得られる複数のスイープ画像について、全スイープ画像に亘って一様に定義される領域のうち、被写体情報を含む有意領域の抽出スイープ画像が合成(加算)され、合成スイープ画像の領域画像毎に、各領域フォーカス範囲に対応するIPSFに基づいて、合成スイープ画像に対してぼけ除去処理が施され、被写体情報を含まない領域の全スイープ画像が加算平均されるようになる。
スイープ画像は、全フォーカス範囲を分割したフォーカス範囲毎に撮像されるので、Focal Stackのように、フォーカス位置を細かく変化させ、その都度撮像を行う場合と比較して、撮像回数(枚数)を抑えることができる。また、合成フォーカス範囲は、有意領域毎に抽出スイープ画像が加算される各有意領域の領域フォーカス範囲となり、抽出スイープ画像全てを加算する場合よりさらに小さい範囲とすることができるので、高域成分を失うことをさらに確実に避けることができる。さらに、被写体情報を含まない領域については、隣接する有意領域に統合されるようになるので、処理される領域の数が抑えられるとともに、最終的に得られる全焦点画像において、有意領域と非有意領域との境界が目立たなくなる。したがって、より一層少ない処理時間で、より一層高画質な全焦点画像を撮影することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に、プログラム記録媒体からインストールされる。
図29は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)901,ROM(Read Only Memory)902,RAM(Random Access Memory)903は、バス904により相互に接続されている。
バス904には、さらに、入出力インタフェース905が接続されている。入出力インタフェース905には、キーボード、マウス、マイクロホン等よりなる入力部906、ディスプレイ、スピーカ等よりなる出力部907、ハードディスクや不揮発性のメモリ等よりなる記憶部908、ネットワークインタフェース等よりなる通信部909、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等のリムーバブルメディア911を駆動するドライブ910が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU901が、例えば、記憶部908に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース905およびバス904を介して、RAM903にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU901)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等よりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア911に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア911をドライブ910に装着することにより、入出力インタフェース905を介して、記憶部908にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部909で受信し、記憶部908にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM902や記憶部908に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 撮像装置, 34 スイープ画像抽出部, 35 合成フォーカス範囲設定部, 36 合成スイープ画像生成部, 37 ぼけ除去処理部, 111 撮像装置, 131 スイープ画像抽出部, 132 合成フォーカス範囲設定部, 133 合成スイープ画像生成部, 134 ぼけ除去処理部, 211 撮像装置, 231 合成フォーカス範囲設定部, 232 合成スイープ画像生成部, 233 ぼけ除去処理部, 311 撮像装置, 331 合成フォーカス範囲設定部, 332 合成スイープ画像生成部, 333 ぼけ除去処理部, 411 撮像装置, 431 合成フォーカス範囲設定部, 432 合成スイープ画像生成部, 433 ぼけ除去処理部

Claims (7)

  1. 露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御手段と、
    前記撮像制御手段の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成手段と、
    前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理手段と
    を備える撮像装置。
  2. 前記生成手段は、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域である場合、前記被写体スイープ画像を含む前記スイープ画像における前記注目領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲のうち最大となる最大フォーカス範囲で合成し、前記注目領域が前記有意領域でない場合、全スイープ画像における前記注目領域を加算平均することで、前記合成スイープ画像を生成し、
    前記ぼけ除去処理手段は、前記最大フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施す
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記生成手段は、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域である場合、前記被写体スイープ画像を含む前記スイープ画像における前記注目領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲で合成し、前記注目領域が前記有意領域でない場合、全スイープ画像における前記注目領域を加算平均することで、前記合成スイープ画像を生成し、
    前記ぼけ除去処理手段は、前記領域フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施す
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記生成手段は、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域でない場合、前記注目領域を前記有意領域に統合し、前記被写体スイープ画像における前記有意領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲のうち最大となる最大フォーカス範囲で合成することで、前記合成スイープ画像を生成し、
    前記ぼけ除去処理手段は、前記最大フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施す
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記生成手段は、全スイープ画像に亘って一様に定義される注目領域について、前記注目領域が前記被写体情報を有する被写体領域を含む有意領域でない場合、前記注目領域を前記有意領域に統合し、前記被写体スイープ画像における前記有意領域を、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲である領域フォーカス範囲で合成することで、前記合成スイープ画像を生成し、
    前記ぼけ除去処理手段は、前記領域フォーカス範囲に対応する前記点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像の前記有意領域に対応する領域に対してぼけ除去処理を施す
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御手段と、
    前記撮像制御手段の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成手段と、
    前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理手段とを備える撮像装置の撮像方法において、
    前記撮像制御手段が、露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御ステップと、
    前記生成手段が、前記撮像制御ステップの処理の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成ステップと、
    前記ぼけ除去処理手段が、前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理ステップと
    を含む撮像方法。
  7. 露光中にフォーカス位置を移動させて得られるスイープ画像の、異なるフォーカス範囲での撮像を制御する撮像制御ステップと、
    前記撮像制御ステップの処理の制御により撮像された前記スイープ画像のうちの、所定の被写体を表す情報である被写体情報を有する被写体スイープ画像を合成した合成スイープ画像を生成する生成ステップと、
    前記被写体スイープ画像のフォーカス範囲に対応する点広がり関数に基づいて、前記合成スイープ画像に対してぼけ除去処理を施すぼけ除去処理ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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