JP2012004369A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱性能の向上が図られた搬送装置を提供する。
【解決手段】基板42を搬送する搬送ローラ18を真空容器31内に配置し、搬送ローラ18と伝熱可能に固定された回転軸16を真空容器31内から真空容器31外へ延在するように配置する。更に、真空容器31の貫通孔31fに配置された磁気シール21によって、回転軸16を回転可能に支持する。そして、回転軸16内に、容器31外から容器31内にかけて軸線方向に延在する冷却用通路17を形成し、当該通路に冷却媒体を流通させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空容器内において基板を搬送する搬送装置に関する。
真空雰囲気下で基板を加熱しつつ、基板を搬送する搬送装置が広く使用されている。例えば、特許文献1には、真空容器1台当たり駆動モータを1台設け、真空容器外に設けられた駆動モータからの駆動力を、真空容器内に設けられた分配軸に傘歯車を介して伝達し、さらに、当該分配軸より傘歯車を介して搬送ローラがそれぞれ取り付けられた複数の回転軸へ伝達する、いわゆるチャンバ内分配方式の搬送装置に関する技術が開示されている。
実開平1−129258号公報
しかしながら、上記特許文献1の搬送装置においては、真空容器内に設けられる構成部品が多く、その構造が複雑である。また、駆動モータから各回転軸へ駆動力を分配する傘歯車が磨耗するという課題がある。
このような課題に対し、図6および図7に示すような、駆動モータ52から各回転軸56を介し搬送ローラ57へ駆動力を分配する機構を真空容器61の外に設ける搬送装置51が考えられる。すなわち、搬送装置51は、図6および図7に示すように、駆動モータ52、歯付プーリ53、歯付ベルト54、磁気シール軸受55、回転軸56、搬送ローラ57、反射板58、水冷管59および左右連結軸60を備えている。
駆動モータ52は、真空容器61の外に設けられている。駆動モータ52は、真空容器1台当たり1台設けられる。歯付プーリ53は、真空容器61の外に設けられており、後述する回転軸56および駆動モータ52の回転軸52aに取り付けられている。歯付ベルト54は、真空容器61外に設けられており、互いに隣り合う歯付プーリ53同士に掛け渡されている。この歯付ベルト54による連掛け連結によって搬送方向(図7に示すA方向)に対して右側に配置された各搬送ローラ57へ駆動モータ52からの駆動力を分配している。また、上述した要領で左右連結軸60に駆動力を伝達し、搬送方向に対して左側に配置された各搬送ローラ57へ駆動モータ52からの駆動力を分配している。
磁気シール軸受55は、真空容器61を形成する壁61aを貫通する貫通孔61bに配置されている。磁気シール軸受55は、真空容器61内から真空容器61外に延びる回転軸56を回転可能に支持すると共に、貫通孔61bを封止して真空容器61内の真空状態を維持している。回転軸56は、真空容器61の外で駆動モータ52からの駆動力が供給され、真空容器61内の各搬送ローラ57へ駆動力を伝達している。搬送ローラ57は、基板72が載置されたトレイ71を鉛直方向に支持すると共に、回転軸56より伝達される駆動力によって回転してトレイ71を搬送する。
反射板58は、真空容器61の内壁に固定されている。反射板58は、回転軸56および搬送ローラ57を覆うように配置されており、回転軸56および搬送ローラ57を防熱する。水冷管59は、反射板58に接触して配置されており、冷却媒体を流通させることにより反射板58を冷却する。
このような搬送装置51によれば、駆動モータ52からの駆動力を各搬送ローラ57へ分配する駆動力分配部分を真空容器61外に設けることにより、真空容器61内の構成を簡素化することができる。また、駆動力分配部分が真空容器61外に設けられることにより、真空環境下において使用することが難しかった駆動力伝達のためのベルトを傘歯車の代わりに使用することが可能となる。これにより、傘歯車の磨耗といった課題も解消することができる。
しかしながら、真空容器61内において基板72を加熱しつつ、基板72が載置されたトレイ71を搬送する搬送装置51では、回転軸56および搬送ローラ57を防熱するために、多層の反射板58と複数の水冷管59とを配置する必要がある。このため、耐熱性能を向上させて真空容器61内の構成を更に簡素化することが求められている。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、耐熱性能を向上させることが可能な搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の搬送装置は、真空容器内において加熱される基板を搬送する搬送装置であって、真空容器内に配置され、基板を搬送させる搬送ローラと、搬送ローラと伝熱可能に固定され、真空容器内から真空容器外まで延びる回転軸と、真空容器を形成する壁を貫通する貫通孔に配置されており、回転軸を回転可能に支持すると共に貫通孔を封止する磁気シール軸受と、回転軸内に軸方向に沿って形成され、真空容器外から真空容器内にまで延びている、冷却媒体を流通させるための冷却用通路と、を備えることを特徴としている。
このような搬送装置においては、回転軸内に形成された冷却用通路に冷却媒体を流通させることにより回転軸の熱が冷却媒体に伝わり、回転軸が冷却されるようになる。また、搬送ローラは、回転軸に伝熱可能に固定されているので、搬送ローラの熱が回転軸へ伝わり、回転軸の熱は、軸内を流通する冷却媒体に伝えられる。その結果、搬送ローラおよび回転軸が冷却されることで、耐熱性能の向上を図ることが可能となる。冷却用通路は、例えば、回転軸の内部空間に挿通された冷却媒体供給管と、冷却媒体の外周面と回転軸の内周面との間に形成された隙間とによって構成されている。
また、磁気シール軸受を冷却する冷却機構を更に備えることが好ましい。これにより、高温環境下においても磁気シール軸受に充填されている磁性流体を良好な状態に保つことができるので、良好な回転性能を維持することが可能となる。
また、搬送ローラと回転軸との間に互いに接触して配置されており、搬送ローラと回転軸との間の伝熱を調整する温度調整部材を更に備えることが好ましい。基板が搬送ローラに直接支持されて搬送される場合、当該基板は搬送ローラに接触すると、基板の熱を冷却された搬送ローラに伝えるようになり冷却される。この搬送装置では、温度調整部材によって搬送ローラから回転軸へ伝わる熱量が調整されるので、基板が過度に冷却されることを防止し、基板の適切な加熱温度を維持することができる。
本発明の搬送装置によれば、耐熱性能を向上させることが可能となる。
第1実施形態に係る搬送装置の構成を示す断面図である。 図1に示す搬送装置のII−II線に沿った平面断面図である。 図1に示す磁気シール軸受近傍の構成を示す断面図である。 図1に示すロータリジョイントの構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る搬送装置に含まれる搬送ローラ近傍を拡大した断面図である。 従来技術の課題を解決する搬送装置の構成の一例を示す断面図である。 図6の搬送装置のVII−VII線に沿った平面断面図である。
(第1実施形態)
本発明に係る搬送装置の好適な第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。図1は、第1実施形態に係る搬送装置の構成を示す断面図である。図2は、図1に示す搬送装置のII−II線に沿った平面断面図である。図3は、図1に示す磁気シール軸受の構成を示す断面図である。図4は、図1に示すロータリジョイントの構成を示す断面図である。
図1及び図2に示す搬送装置10は、例えば基板を成膜する成膜装置に適用され、真空容器31内の基板42を搬送するものである。真空容器31は箱形を成し、基板42の搬送経路の入口側に形成された正面壁31a(図2参照)、搬送経路の出口側に形成された背面壁31b、搬送経路の両側(図示左右方向の両側)に設けられた一対の側壁31c,31c、搬送経路の上方に設けられた天板31d(図1参照)、及び搬送経路の下方に設けられた底板31eを備えている。そして、真空容器31は、架台32によって下方から支持されている。
また、正面壁31a及び背面壁31bには、基板42が通過する開閉ゲート31g,31gが設けられている(図2参照)。そして、真空容器31内は、開閉ゲート31g,31gが閉じられて密封状態とされ、図示しない真空ポンプに減圧されて真空状態となる。また、互いに対向する側壁31cには、後述する磁気シール軸受けユニット21を挿通させるための貫通孔31が設けられている。
また、真空容器31の内部には、基板42を加熱するための加熱ヒータ6が設けられ、加熱ヒータ6は、基板42の搬送経路を挟んで上下方向の両側に配置されている。基板42を載置するトレイ41には、基板42の下面を露出させる開口部41aが形成されている。なお、加熱ヒータ6は、基板42が次の工程である成膜工程に適した温度(例えば、550℃)になるように制御されることが好ましい。このとき、真空容器31内の温度は、550℃〜600℃に達している。
また、真空容器31の内部には、図1に示すように、加熱ヒータ6による熱を反射する反射板33が設けられている(なお、図2では、反射板33の図示を省略している)。反射板33は、真空容器31の内壁(例えば、側壁31c、天板31d)を覆うように形成され、当該内壁にボルト等により固定されている。さらに、反射板33は、後述する搬送ローラ18および回転軸16を覆うように形成され、搬送ローラ18の周面と対面する位置については、トレイ41と接する側の搬送ローラ18の周面を露出させるため、反射板33が配置されて状態となる。反射板33は、例えばステンレス鋼により形成され、本実施形態では、二重に配置されている。また、反射板33は、その他の部位を覆うように形成されていてもよく、例えば、正面壁31a、背面壁31b、底板31eを覆うように、形成されていてもよい。
また、真空容器31の内部には、図1に示すように、冷却水を流通させる冷却水管34が設けられている。冷却水管34は、反射板33に接触して配置され、反射板33と伝熱可能な構成とされている。反射板33の熱は、冷却水管34内を流通する冷却水に伝達され、反射板33が冷却される。冷却水管34は、反射板33の真空容器31における内側の面に固定され、例えば、冷却水管34は、搬送ローラ18と側壁31cとの間に設置された反射板33上に配置されている。
搬送装置10は、駆動源である駆動モータ12と、搬送方向の両側で搬送方向Aに沿って配置された複数の搬送駆動機構20と、及び駆動モータ12で発生した駆動力を複数の搬送駆動機構20に伝達する動力伝達機構11とを備えている。
駆動モータ12は、電力の供給を受けて回転トルクを発生させるものであり、搬送装置10では、例えば1つの真空容器31に対して、1台の駆動モータ12が設けられている。駆動モータ12は、真空容器31外に配置され、例えば、一方(例えば図示右側)の側壁31cの外側に配置されている。また、駆動モータ12の出力軸12aには、複数(例えば2つ)の歯付プーリ13が固着されている。
動力伝達機構11は、真空容器31外で、駆動モータ12からの駆動力を伝達するものであり、真空容器31の両側に配置された複数の巻き掛け伝動機構、及び、真空容器31を挟んで駆動モータ12と反対側に配置された一連の巻き掛け伝動機構に駆動力を伝達する左右連結軸15を有する。動力伝達機構11は、複数の巻き掛け伝動機構として、歯付プーリ13、及び歯付ベルト14を備えている。歯付プーリ13は、駆動モータ12の出力軸12a、左右連結軸15の両端部、搬送駆動機構20の回転軸15に設けられている。歯付ベルト14は、搬送方向Aに隣接する歯付プーリ13掛け渡され、原動車として機能する歯付プーリ13の駆動力を、従動車として機能する歯付プーリ13に伝達し、複数の搬送駆動機構20に駆動力を分配する。
搬送駆動機構20は、上記の歯付プーリ13が固着された回転軸16、回転軸16と共に回転してトレイ41を搬送する搬送ローラ18、回転軸16を回転自在に支持する磁気シール軸受けユニット21、および、軸線方向において軸受けユニット21の外側に配置されたロータリジョイント35を備えている。
回転軸16は、例えばステンレス製であり、真空容器31内から真空容器31外まで延びている。なお、真空容器31の内部側を回転軸16の先端側とし、真空容器31の外部側を回転軸16の後端側として説明する。
また、回転軸16には、軸線方向に延びる内部空間17が形成され、その内部空間17には、冷却水を流通させるための冷却水供給管45が挿通されている。すなわち、回転軸16は、軸線方向に延在する冷却水供給管45を備えた二重管構造を成している。なお、冷却水に代えて、その他の冷却媒体を流通させてもよい。
回転軸16は、磁気シール軸受ユニット21に支持される回転軸本体16Aと、回転軸本体16Aの後端側に連結されたロータ16Bを備えている。回転軸本体16Aは、真空容器31内から真空容器31外へ延在し、回転軸本体16Aの後端部は、磁気シール軸受けユニット21よりも外方へ配置されている。この磁気シール軸受けユニット21よりも外方(真空容器31と反対側)に配置された回転軸本体16Aの後端部には、上記の歯付プーリ13が嵌められている。回転軸本体16Aの外周面及び歯付プーリ13の中央開口部の内周面には、キー溝が形成されキー13kが装着されている。そして、キー13kによって、従動車となる歯付プーリ13の駆動力が回転軸16に伝達され、回転軸16が回転する。また、キー13kによって、回転軸16の駆動力が原動車となる歯付プーリ13に伝達される。
また、回転軸本体16Aの後端部は開口され、軸線方向に連続する内部空間17が、回転軸16Aの先端部近傍まで形成されている。また、ロータ16Bは、円筒状を成しその両端部が開口されている。そして、回転軸本体16A及びロータ16Bは、連続する内部空間17を形成する。回転軸16の内部空間17の内径は、挿入される冷却水供給管16の外径よりも大きくされている。
冷却水供給管45は、上述の通り、回転軸16の内部空間17内に挿通されて、回転軸16内に冷却水を供給する通路を形成するものである。冷却水供給管45は、回転軸16と同軸に配置され、後述するロータリジョイント35により後端部が固定されて回転不可とされている。また、冷却水供給管45の外周面と回転軸16の内周面との間に形成された隙間17aは、冷却水の排水経路として利用される。すなわち、冷却水供給管45によって後端側から先端側へ供給された冷却水は、冷却水供給管45の外側を通り、回転軸16の先端側から後端側へ流れることとなる。
搬送ローラ18は、例えばステンレス製であり、回転軸16の先端部に取り付けられている。搬送ローラ18の中央には、回転軸16を挿通させる開口が形成され、搬送ローラ18は、回転軸16の先端部に嵌められている。図3に示すように、回転軸16の外周面及び搬送ローラ18の内周面には、キー溝が形成されキー18kが装着されている。そして、搬送ローラ18は、ボルトを用いて回転軸16に固定されている。搬送ローラ18は、キー18kを介して回転軸16のトルクが伝達され回転軸16と共に回転する。また、搬送ローラ18の開口部の周面と、回転軸16の先端部の周面とは、金属同士が直接接触して固定されているため、搬送ローラ18の熱が回転軸16に好適に伝熱される。なお、搬送ローラ18と回転軸16とは、直接接触していない構成でもよい。例えば、他の部材を介して、搬送ローラ18が回転軸16に取り付けられて、伝熱可能とされていてもよい。
図3に示す磁気シール軸受けユニット21は、回転軸16を支持する一対の軸受け24,24、一対の軸受け24,24間に配置された磁気シール23、およびこれらの軸受け24,24、磁気シール23を収容するハウジング22を備えている。
ハウジング22は円筒状を成し、非磁性体材料によって形成されている。ハウジング22の外周面には、磁気シール軸受けユニット21を真空容器31に固定するためのフランジ22aが設けられている。そして、磁気シール軸受けユニット21は、真空容器31の側壁31cの貫通孔31fに嵌められ、貫通孔31fの内周面と、ハウジング22の外周面とが当接している。また、フランジ22aのシール面には、円環状の溝が形成されOリング27が装着されている。フランジ22aは、ボルト等を用いて側壁31cに固定され、側壁31cの外面と、フランジ22aのシール面とが当接し、Oリング27によって、側壁31cの外面とフランジ22aのシール面との間の隙間が封止されている。
磁気シール23は、磁性流体を用いた軸封装置であり、回転軸16の周面と対面して配置された永久磁石25、回転軸16の軸線方向において、永久磁石25の両側に配置された一対のポールピース26A,26Bを備えている。
永久磁石25は円環状に形成されて回転軸16を挿通させ、軸線方向の両側からポールピース26A,26Bに挟まれて保持されている。ポールピース26A,26Bは円環状に形成されて回転軸16を挿通させ、永久磁石25から発生した磁場による磁力線回路が形成される部材である。また、ポールピース26A,26Bは、外周面にOリング28,28が各々装着されてハウジング22内に嵌められている。ハウジング22の内周面と、ポールピース26A,26Bとが当接し、Oリング28,28によって、ハウジング22の内周面とポールピース26A,26Bの外周面との間の隙間が封止されている。
また、回転軸16の外周面において、ポールピース26A,26Bの内周面と対面する部分には、磁性流体を保持する隙間を形成する複数のステージ16fが設けられている。ステージ16fは、周方向において全周にわたり形成されている。回転軸16の外周面には、軸線方向に隣接する複数の溝部が周方向に形成され、この溝部間に形成された張出部がステージ16fとなる。そして、磁気シール23では、永久磁石25によって、ポールピース26A、回転軸16、ポールピース26Bへと流れる磁力線回路が形成され、この磁力線回路による磁気的吸引力によって、ポールピース26A,26Bとステージ16fとの間の隙間に磁性流体が保持される。すなわち、磁性流体によって、ポールピース26A,26Bの内周面と回転軸16の外周面との間の隙間が封止されている。
また、駆動機構20は、磁気シール軸受けユニット21を冷却する冷却機構を備えている。ハウジング22には、内部に冷却媒体(冷却水)を導入するための貫通孔22bが設けられ、この貫通孔22bを通り冷却媒体が供給され、磁気シール23が冷却される。貫通孔22bは永久磁石25近傍に形成され、供給された冷却媒体によって永久磁石25が冷却される。
ロータリジョイント35は、回転軸16の後端側を回転自在に支持すると共に、回転軸16内に挿通された冷却水供給管45を支持するものである。ロータリジョイント35は、円筒形状を有するケーシング36を備え、ケーシング36内には、回転軸16を回転可能に支持する軸受38、及び回転軸16を付勢するスプリング39が収容されている。
ケーシング36は、略円筒状を成し、銅合金等により形成され、ケーシング36の内部空間の一部は、冷却媒体を流通させるための流路として利用される。軸受38は、ケーシング36の内周面に固定され、回転軸16のロータ16Bを回転可能に支持している。スプリング39は、回転軸16の軸線方向に配置され、回転軸16を付勢する。
また、ケーシング36の後端部(真空容器31とは反対側)には、軸線方向の後方に張り出す円筒状のボス36aが設けられている。ボス36aは、冷却媒体の流路を形成すると共に、冷却水供給管45の後端部を支持する。ボス36aの先端部の内周面には、ねじ部が形成され、冷却水供給管45の後端側がねじ込みにより接合されている。そして、ボス36aの後端側には、冷却水を供給するための配管46が接合され、配管46、ボス36a及び冷却水供給管45は、互いに連通し、冷却水を供給する冷却用通路を形成する。
また、スプリング39は、回転軸16の後端面とボス36aの先端面との間で、回転軸16の軸線方向に配置されている。スプリング39を収容するケーシング36の内部空間は、回転軸16の内周面と冷却水供給管45の外周面との間に形成された隙間17aに連通し、冷却水を排水する流路37aを形成する。また、ケーシング36の周面には、冷却水を排水する流路に連通する開口部37bが形成され、この開口部37bには冷却水を排出するための配管47が接合されている。そして、回転軸16内の隙間17a、ケーシング36の流路37a、及び配管47は、互いに連通し、冷却水を排水する通路を形成する。
次に、上述したような構成の搬送装置10の動作について説明する。まず、搬送ローラ18は、トレイ41上に載置した基板42を図2に示す搬送方向Aに向かって搬送させる。加熱ヒータ6は、搬送中のトレイ41上に載置された基板42を加熱する。具体的には、加熱ヒータ6は、基板42が成膜に適した温度となるように制御される。真空容器31内の温度は、加熱ヒータ6による加熱によって550℃〜600℃に達する。そして、基板42を載置するトレイ41も加熱され、トレイ41の熱がこのトレイ41と接触する搬送ローラ18に伝えられる。
トレイ41の搬送中、回転軸16内には冷却媒体が供給されている。冷却媒体は、冷却水供給管45内を後端側から先端側へ流れる。冷却媒体は、回転軸16の先端部(搬送ローラ18の取付部)近傍で、冷却水供給管45の先端から流出する。冷却水供給管45から流出した冷却媒体は、冷却水供給管45の外周面と回転軸16の内周面との間に形成された隙間17aを通り、回転軸16内を先端側から後端側へ流れる。これにより、回転軸16の熱は冷却媒体に伝達され、回転軸16が冷却される。なお、冷却媒体の流通は、基本的に途切れることなく連続的に行われている。
また、本実施形態の搬送装置10では、磁気シール軸受けユニット21に、冷却媒体が供給されている。冷却媒体は、ハウジング22の貫通孔22bを通り内部に導入され、磁気シール23を冷却する。この結果、磁気シール軸受15に充填されている磁性流体を良好な状態に保つことができ、良好な回転性能を維持することが可能となる。
また、本実施形態の搬送装置10では、冷却水管34に冷却媒体が供給され、反射板33が冷却されている。反射板33の熱は冷却媒体に伝えられ、真空容器33外へ排出される。そして、反射板33は、真空容器31の壁体、搬送ロータ18、及び回転軸16を覆うように配置されているため、これらの部材への伝熱が緩和される。
以上に説明した第1実施形態の搬送装置10では、回転軸16内に形成された冷却用通路21に冷却媒体を流通させることにより、回転軸16の熱が冷却媒体に伝わり、回転軸16自体が冷却される。また、搬送ローラ18は、回転軸16に伝熱可能に固定されているので、搬送ローラ18の熱が冷却された回転軸16に伝わり、搬送ローラ18も冷却される。これらにより、耐熱性能の向上が図られている。そして、回転軸16内に冷却用通路17aを備えない搬送装置と比べて、冷却性能が向上されているため、例えば、回転軸16および搬送ローラ18を覆う反射板25の枚数を減らしたり、反射板33を冷却する冷却水管34の数を減らしたりすることが可能となり、真空容器31内を簡素化することが可能となる。
また、第1実施形態の搬送装置10では、駆動モータ12からの駆動力を各搬送ローラ18へ分配する駆動力分配部分を真空容器31の外に設けることにより、真空容器31内の構成を簡素化している。また、駆動力分配部分が真空容器31の外に設けられることにより、真空環境下において使用することが困難であったベルトを傘歯車の代わりに使用することができ、傘歯車の磨耗といった課題も解消することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る搬送装置の第2実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、第2実施形態に係る搬送装置に含まれる搬送ローラ18近傍を拡大した断面図である。なお、第2実施形態の搬送装置が上述の搬送装置と異なる点は、図5に示すように、搬送ローラ18と回転軸16との間に互いに接触して配置され、搬送ローラ18と回転軸16との間の伝熱を調整する温度調整部材19を備えている点である。ここでは、上記実施形態に記載の搬送装置10と同一又は同等の構成についてはその説明は省略し、上記第1実施形態の搬送装置10と異なる構成について説明する。
温度調整部材19は、例えば、エンジニアリングプラスチックスやステンレスにより形成された筒状の部材である。温度調整部材19の外周面19aは、搬送ローラ18の内周面18aと直接接触している。温度調整部材19の内周面19bは、回転軸16における取付部16bの外周面16eと直接接触している。
温度調整部材19の内周面19bには、凹凸部19cが形成されている。このため、内周面19bに凹凸部19cが形成されていない場合と比べて、温度調整部材19の内周面19bと回転軸16における取付部16bの外周面16eとが互いに接触する面積が小さくなる。これにより、搬送ローラ18から温度調整部材19を介して回転軸16へ伝わる熱量を調整することができる。第2実施形態では、搬送ローラ18から回転軸16へ伝わる熱量を低減させることによって、搬送ローラ18が過度に冷却されることを防止し、基板42の適切な加熱温度を維持することができる。第2実施形態に係る搬送装置は、トレイを使用せずに基板42を搬送ローラ18で直接支持して搬送するトレイレス搬送等において特に有効である。
以上、本発明を第1実施形態および第2実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、真空容器31内に加熱ヒータ6が配置され、基板42が加熱されながら搬送される例を挙げて説明したがこれに限定されるものではない。例えば、上流工程において加熱された基板42を搬送する搬送装置に適用することも可能である。
また、上記実施形態では、基板42がトレイ41に載置されて搬送される例を挙げて説明したがこれに限定されるものではない。例えば、基板42は、搬送ローラ18に直接載置されて搬送する方法であっても良い。
また、上記第2実施形態の温度調整部材19は、回転軸16に対して着脱自在に取り付けられてもよい。これにより、搬送ローラ18から温度調整部材19を介して冷却された回転軸16へ伝わる熱量を柔軟に調整することが可能となる。この結果、基板42の種類や搬送方法に応じて、基板を適切な温度に制御することができる。
また、上記第2実施形態の温度調整部材19は、内周面19bに半円形状の凹凸部19cが形成されている例を挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、矩形の凹凸部19cであってもよい。また、温度調整部材19の内周面19bには、溝が形成されていてもよい。
6…加熱ヒータ、10…搬送装置、11…動力伝達機構、12…駆動モータ、12a…出力軸、13A〜13G…歯付プーリ、14A〜14F…歯付ベルト、15…左右連結軸、16…回転軸、16A…回転軸本体、16B…ロータ、16f…ステージ、17…回転軸の内部空間、17a…排水経路(冷却用通路)、18…搬送ローラ、19…温度調整部材、19b…内周面、19c…凹凸部、20…搬送駆動機構、21…磁気シール軸受けユニット、22…ハウジング、22a…フランジ、22b…貫通孔(冷却機構)、23…磁気シール、24…軸受け、25…永久磁石、26A,26B…ポールピース、27,28…Oリング、31…真空容器、31a…正面壁、31b…背面壁、31c…側壁、31d…天板、31e…底板、31f…貫通孔、31g…開閉ゲート、32…架台、33…反射板、34…冷却水管、35…ロータリジョイント、36…ケーシング、36a…ボス、37a…排水流路、37b…開口部、38…軸受、39…スプリング、41…トレイ、42…基板、45…冷却水供給管、46,47…配管。

Claims (3)

  1. 真空容器内において加熱された基板を搬送する搬送装置であって、
    前記真空容器内に配置され、前記基板を搬送させる搬送ローラと、
    前記搬送ローラと伝熱可能に固定され、前記真空容器内から前記真空容器外まで延びる回転軸と、
    前記真空容器を形成する壁を貫通する貫通孔に配置されており、前記回転軸を回転可能に支持すると共に前記貫通孔を封止する磁気シール軸受と、
    前記回転軸内に軸方向に沿って形成され、前記真空容器外から前記真空容器内にまで延びている、冷却媒体を流通させるための冷却用通路と、
    を備えることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記磁気シール軸受を冷却する冷却機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送ローラと前記回転軸との間に互いに接触して配置されており、前記搬送ローラと前記回転軸との間の伝熱を調整する温度調整部材を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
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