JP2012002250A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

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Genichi Hatagoshi
弦一 波多腰
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Abstract

【課題】制動時にピストンシールの外周側がピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間に噛み込まれることを防止でき、ピストンを良好にロールバックさせることのできる車両用ディスクブレーキを提供する。
【解決手段】ピストン5の外周面に、ピストンシール8を嵌着するピストンシール溝7を周設する。ピストンシール溝7は、ピストン開口側壁7aと、ピストン底部側壁7bと、ピストン底部側壁7bとピストン開口側壁7aとを繋ぐ底壁7cとを備え、ピストン開口側壁7aに、ピストン中心軸CL側に向けて漸次ディスクロータ2側に傾斜する円錐面7dが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、ピストンの外周部に、シリンダ孔の内周面に摺接するピストンシールを嵌着した車両用ディスクブレーキに関する。
従来、車両用ディスクブレーキとして、ピストンの底部側外周部にピストンシール溝を形成し、該ピストンシール溝に、シリンダ孔の内周面に摺接して、制動解除時にピストンをロールバックさせるピストンシールを嵌着し、ピストンシールが制動熱の影響を受けることを極力防止できるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−46547号公報
しかし、上述のものでは、制動時に液圧でピストンが前進する際に、ピストンシールが摩擦パッド側に滑って押し出されると、ピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間にピストンシールの外周側が噛み込まれ、制動解除時にピストンをロールバックできない虞があった。
そこで本発明は、制動時にピストンシールの外周側がピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間に噛み込まれることを防止でき、ピストンを良好にロールバックさせることのできる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、ディスクロータの両側に配置される一対の摩擦パッドを挟んで配設されるキャリパボディの作用部に、シリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔に、ピストンシールを介して有底円筒状のピストンを、前記摩擦パッド側に開口部を向けて内挿し、前記ピストンの外周面に、前記ピストンシールを嵌着するピストンシール溝を周設した車両用ディスクブレーキにおいて、前記ピストンシール溝は、ピストン開口側壁と、ピストン底部側壁と、該ピストン底部側壁と前記ピストン開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記ピストン開口側壁に、ピストン中心軸側に向けて漸次ディスクロータ側に傾斜する円錐面を形成したことを特徴としている。
また、前記ピストンシール溝のピストン開口側壁と前記ピストンシールのピストン開口側面との何れか一方に、前記ピストンシール溝の底壁側とピストン外周側とを連通させるエア抜き溝を形成すると良い。さらに、前記底壁は、ディスクロータ側とピストン底壁側の溝深さを異ならせて、段部が形成されているものや、ディスクロータ側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面とするもの、又は、ピストン底壁側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面とするものでも良い。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、ピストンシール溝のピストン開口側壁に、ピストン中心軸側に向けて漸次ディスクロータ側に傾斜する円錐面が形成されることから、制動時に液圧によってピストンシールのピストン開口側内周部が前記円錐面側に変形し、ピストンシールの外周側の変形を抑えることができることから、ピストンシールの外周側がピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間に噛み込まれることを極力防止でき、制動解除時のピストンを良好にロールバックさせることができる。
また、ピストン開口側壁と前記ピストンシールのピストン開口側面との何れか一方に、前記ピストンシール溝の底壁側とピストン外周面外側とを連通させるエア抜き溝を形成したことから、制動時にピストンシールの内周側を前記円錐面側に良好に変形させることができる。
さらに、ピストンシール溝の底壁のディスクロータ側とピストン底壁側の溝深さを異ならせて段部を形成することにより、前記円錐面側に変形したピストンシールの内周面が初期の状態に復元する際に、前記段部をピストン底壁側に押すことから、ピストンを良好にロールバックさせることができる。
また、ピストンシール溝の底壁を、ディスクロータ側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面としたことにより、制動時に液圧によって、ピストンシールのディスクロータ側が圧縮方向に変形し、ピストンシールの締め代の低下を防止できると共に、制動解除時にその復元力によって、ピストンを良好にロールバックさせることができる。
さらに、ピストンシール溝の底壁を、ピストン底壁側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面としたことにより、制動時に液圧によりピストンシールが、ピストン中心軸側に向けて漸次ディスクロータ側に傾斜する円錐面側に変形し易くなり、ピストンシールの外周側がピストンの外周面とシリンダ孔の内周面との間に噛み込まれることを極力防止でき、制動解除時のピストンを良好にロールバックさせることができる。
本発明の第1形態例を示す車両用ディスクブレーキの断面図である。 同じく非制動時の要部拡大断面図である。 同じく制動時の要部拡大断面図である。 本発明の第2形態例を示す要部拡大断面図である。 本発明の第3形態例を示す要部拡大断面図である。
図1乃至図3は本発明の車両用ディスクブレーキの第1形態例を示す図で、この車両用ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2と、ブリッジ部3aでディスクロータ2の両側に配置される一対のキャリパ半体3b,3bから成るキャリパボディ3と、該キャリパボディ3の内部にディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド4,4とを備えている。キャリパボディ3は、ディスクロータ2を挟んで配設される双方の作用部3c,3cに、ディスクロータ2側へ開口するシリンダ孔3d,3dが対向して設けられ、これらシリンダ孔3d,3dにピストン5,5を移動可能に内挿している。各ピストン5は、鉄やアルミニウム合金等の金属で有底円筒状に形成され、開口側を摩擦パッド4に向けてシリンダ孔3dに内挿され、各ピストン5の底壁5aとシリンダ孔3dの底壁との間には液圧室6がそれぞれ画成されている。各ピストン5は、底壁側周壁を肉厚に形成し、該底壁側周壁にピストンシール溝7が周設され、該ピストンシール溝7にピストンシール8が嵌着される。
ピストンシール溝7は、ピストン開口側壁7aと、ピストン底部側壁7bと、ピストン底部側壁7bとピストン開口側壁7aとを繋ぐ底壁7cとを備え、ピストン開口側壁7aに、ピストン中心軸CL1側に向けて漸次ディスクロータ2側に傾斜する円錐面7dが形成され、また、底壁7cには、ディスクロータ2側よりもピストン底壁5a側の溝深さが浅くなる段部7eが形成されている。
ピストンシール8は、角シールとも呼ばれる断面が略四角形状を有する環状の弾性体で形成されている。また、ピストン開口側面8cには、半径方向の複数のエア抜き溝8dが形成され、該エア抜き溝8dにより、ピストンシール溝7の底壁側とピストン外周面外側とが連通する。
各摩擦パッド4は、金属製の裏板4aと、該裏板4aの一側面に貼着されるライニング4bとを備え、ピストン5,5とディスクロータ2との間にディスク軸方向に移動可能に配設されている。
このように形成された本形態例のディスクブレーキ1のピストンシール8は、非制動時には図2に示されるように、ピストンシール8の内周面8aとピストンシール溝7の底壁7c、及び、ピストンシール8のピストン底部側面8eとピストンシール溝7のピストン底部側壁7b、さらに、ピストンシール8の外周面8bとシリンダ孔3dとが密着し、ピストンシールのピストン開口側面8cと円錐面7dとの間には、隙間E1が形成されている。
制動時に各液圧室6に作動液が供給されると、ピストン5がシリンダ孔3dを開口部方向へ前進し、それぞれの摩擦パッド4のライニング4bをディスクロータ2の側面に摺接させて制動作用が行われる。この時、ピストンシール8は、図3に示されるように、液圧によってピストン内周部が円錐面7d側に変形し前記隙間E1が埋められ、ピストンシール8のピストン外周部は、僅かに、ピストン開口部側に変形する。
また、非制動時のピストン先端面から摩擦パッド4の裏板までの長さ寸法A1は、前記隙間E1のピストン軸方向の最大長さ寸法A2と、制動時にピストンシール8のピストン開口側外周部がピストン5の外周面側に変形するピストン軸方向の長さ寸法A3との差に略等しくなるように設定されている。
制動を解除して液圧室内の液圧が低下すると、ピストンシール8は、その復元力により、円錐面7d側に変形したピストンシール8の内周部が、段部7eをピストン底壁5a側に押圧しながら元の形状に復元することにより、ピストン5が所定量ロールバックする。
本形態例は、上述のように、ピストンシール溝7のピストン開口側壁7aに、ピストン中心軸CL側に向けて漸次ディスクロータ2側に傾斜する円錐面7dが形成されることから、制動時に、液圧によりピストンシール8の内周側が円錐面側に変形し、ピストンシール8の外周側の変形を抑え、ピストンシール8の外周側がピストン5の外周面とシリンダ孔3dの内周面との間に噛み込まれることを極力防止でき、制動解除時のピストン5を良好にロールバックさせることができる。さらに、ピストンシール溝7の底壁7cに段部7eを形成したことにより、制動解除時に、ピストン5を良好にロールバックさせることができる。また、ピストンシール8のピストン開口側面には、半径方向の複数のエア抜き溝8dが形成されていることから、制動時及び制動解除時に、ピストンシール8の内周側が円錐面側に変形したり、初期の状態に復元したりする際に、隙間E1にエアを出入りさせ、ピストンシール8を良好に変形及び復元させることができる。
図4及び図5は、本発明の他の形態例を示すもので、第1形態例と同様の構成要素を示すものには、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4は、本発明の第2形態例を示すもので、本形態例のピストンシール溝7は、底壁7fが、ディスクロータ2側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面となっている。また、ピストンシール溝7のピストン開口側壁7aに、半径方向の複数のエア抜き溝7gが形成され、ピストンシール溝7の底壁側とピストン外周面とを連通させている。これにより、制動時に、液圧によってピストンシール8のディスクロータ2側が圧縮方向に変形し、ピストンシール8の締め代の低下を防止できると共に、制動解除時にその復元力によって、ピストン5を良好にロールバックさせることができる。
図5は、本発明の第3形態例を示すもので、本形態例のピストンシール溝7は、底壁7hが、ピストン底壁5a側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面となっている。これにより、制動時に液圧によりピストンシールが、円錐面7d側に変形し易くなり、ピストンシール8の外周側がピストン5の外周面とシリンダ孔3dの内周面との間に噛み込まれることを極力防止でき、制動解除時のピストン5を良好にロールバックさせることができる。
尚、本発明のエア抜き溝は、ピストンシールのピストン底部側面とピストン開口側面の双方に形成しても良い。また、本発明は上述の各形態例のように、ピストン対向型のディスクブレーキに適用するものに限らず、フローティングタイプのディスクブレーキにも適用することができる。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパボディ、3a…ブリッジ部、3b…キャリパ半体、3c…作用部、3d…シリンダ孔、4…摩擦パッド、4a…裏板、4b…ライニング、5…ピストン、5a…底壁、6…液圧室、7…ピストンシール溝、7a…ピストン開口側壁、7b…ピストン底部側壁、7c…底壁、7d…円錐面、7e…段部、7f…底壁、7g…エア抜き溝、7h…底壁、8…ピストンシール、8a…内周面、8b…外周面、8c…ピストン開口側面、8d…エア抜き溝、8e…ピストン底部側面

Claims (5)

  1. ディスクロータの両側に配置される一対の摩擦パッドを挟んで配設されるキャリパボディの作用部に、シリンダ孔をディスクロータ側に開口して設け、前記シリンダ孔に、ピストンシールを介して有底円筒状のピストンを、前記摩擦パッド側に開口部を向けて内挿し、前記ピストンの外周面に、前記ピストンシールを嵌着するピストンシール溝を周設した車両用ディスクブレーキにおいて、前記ピストンシール溝は、ピストン開口側壁と、ピストン底部側壁と、該ピストン底部側壁と前記ピストン開口側壁とを繋ぐ底壁とを備え、前記ピストン開口側壁に、ピストン中心軸に向けて漸次ディスクロータ側に傾斜する円錐面を形成したことを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  2. 前記ピストンシール溝のピストン開口側壁と前記ピストンシールのピストン開口側面との何れか一方に、前記ピストンシール溝の底壁側とピストン外周側とを連通させるエア抜き溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
  3. 前記底壁は、ディスクロータ側とピストン底壁側の溝深さを異ならせて、段部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキ。
  4. 前記底壁は、ディスクロータ側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
  5. 前記底壁は、ピストン底壁側に向けて、溝深さが漸次浅くなる円錐面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112513489A (zh) * 2018-07-30 2021-03-16 日立汽车系统株式会社 盘式制动器
CN114341520A (zh) * 2019-07-04 2022-04-12 日立安斯泰莫株式会社 盘式制动装置

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