JP2012002158A - チューブポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ端子のサイズ、形状にかかわらず、チューブ押さえブロックに対してセンサを取り付けた後に本体ケースに組み付けることが可能なチューブポンプを提供すること。
【解決手段】 チューブポンプ100は、可撓性のチューブ220を駆動部Aにより扱くように変形させてチューブ内の液体を移送する。チューブが駆動部Aから外部に導出される位置に配置されたセンサブロック30は、上ケーシング10に形成された取り付け開口に対して内側から挿入して外側に突出して固定される。センサブロック30は、チューブが通される第1,第2の谷部31、32を形成するよう順に配列する第1、第2,第3の突出部33、34、35を有し、第1の突起部33内に終了センサ250、第3の突起部35内に閉塞センサ260が配置されている。気泡センサの送信部270は第3の突起部35内に配置され、受信部271は第2の突起部34に配置されている。
【選択図】 図11

Description

本発明は、例えば供給パック内の薬液を体内に供給するために利用されるチューブポンプに関する。
チューブポンプは、可撓性を持つチューブをモータにより駆動されるローラ等の駆動部で上流側から下流側に向けて順に扱くように変形させることにより、チューブ内の液体を移送する機能を有し、例えば疼痛治療では、上流側に接続された供給パック内の薬液を人体に注入するために用いられる。
チューブポンプは、供給パック内の薬液が終了したとき、及び、下流側で閉塞が発生したときには動作を停止する必要がある。このため、特許文献1の図2には、駆動部の上流側にチューブ外形の変化により薬液の終了を検知する終了センサを設けると共に、下流側にチューブの外形の変化により閉塞を検出する閉塞センサを設けたチューブポンプが開示されている。
また、特許文献1の図1には、駆動部の上流側のセンサを廃し、下流側に設けられたセンサのみで薬液の終了と閉塞の発生とを検知するようにしたチューブポンプが開示されている。
特開2008-208808号公報
しかしながら、特許文献1は、終了センサ、閉塞センサを配置するための具体的な構成を開示していないが、各センサは、チューブの外形の変化を検知するために、チューブを挟むように形成された突起状のケース内に配置される必要がある。このため、従来から、チューブが駆動部から外部に導出される位置に突起状のケースとしてのチューブ押さえブロックを配置し、このチューブ押さえブロックにセンサを組み込むようにした構成が採用されている。
ただし、従来の構成では、本体ケースの外側からチューブ押さえブロックを取り付ける構成であったため、センサ端子のサイズ、形状によっては、チューブ押さえブロックに予めセンサを取り付けることができず、その場合には、本体ケースにチューブ押さえブロックを取り付けた後に本体ケースの内側からセンサをチューブ押さえブロック内に取り付ける必要があり、作業が繁雑になる。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、センサ端子のサイズ、形状にかかわらず、チューブ押さえブロックに対してセンサを取り付けた後に本体ケースに組み付けることが可能なチューブポンプを提供することを目的とする。
本発明にかかるチューブポンプは、上記の目的を達成させるため、可撓性のチューブを駆動部により扱くように変形させることによりチューブ内の液体を移送する構成において、上ケースと下ケースとを組み合わせて構成され、駆動部を含む構成部品を内蔵する本体ケースと、この本体ケースの上ケースに固定され、駆動部の上流側及び下流側でチューブを挟み込んで固定されるチューブ押さえブロックとを備え、このチューブ押さえブロックは、これに固定されるチューブに隣接して前記液体の移送を制御するための信号を検知するセンサが組み込まれてモジュール化された後、上ケースに形成された取り付け開口に挿入して固定される構造であることを特徴とする。
この場合、チューブ押さえブロックは、モジュール化され上ケースの内側から取り付け開口に挿入されて一部が外側に突出して固定される本体部分と、上ケースの外側に配置され本体部分に対して固定されるストッパとからなる構成とすることができる。
また、チューブ押さえブロックには、駆動部より上流側に配置され、チューブの径の縮小を検出する終了センサと、駆動部より下流側に配置され、チューブの径の拡大を検出する閉塞センサと、駆動部の上流側、下流側のいずれか一方に配置され、チューブ内の気泡を検知する気泡センサとのうち、少なくとも1つのセンサを内蔵することができる。
上記のチューブ押さえブロックは、駆動部の上流側及び下流側のチューブが通される第1,第2の谷部を形成するよう順に配列する第1、第2,第3の突出部を一体に形成して構成され、終了センサを第1の突出部内に、閉塞センサを第3の突出部内にそれぞれ配置し、気泡センサの少なくとも一部を第2の突出部に配置することが望ましい。
可撓性のチューブを駆動部により扱くように変形させることによりチューブ内の液体を移送するチューブポンプにおいて、
本発明によれば、チューブ押さえブロックを上ケースの内側から取り付けることにより、センサ端子のサイズ、形状にかかわらず、チューブ押さえブロックに対してセンサを取り付け、モジュール化した状態で本体ケースに組み付けることができ、組み立て作業を効率化することができる。
ここで、モジュール化したチューブ押さえブロックを上ケースの内側から取り付け開口に挿入されて一部が外側に突出される本体部分と、上ケースの外側に配置され本体部分に対して固定されるストッパとから構成した場合、センサ端子がどの様なサイズや形状であっても、この本体部分に容易に組み立てることができ、作業性が良好となり、加えて、上ケースの外側に突出される部分にチューブカセットの装着時に応力が加わった際に、上ケースの外側から本体部分と固定されたストッパに力が分散される結果、本体部分が上ケースから外れる危険もない。
また、終了センサ及び閉塞センサを用いた場合には、薬液の終了と下流側での閉塞の発生を確実に検出することができると共に、気泡センサを用いた場合には、チューブ内に気泡が混入した場合にも検知することができ、駆動部の動作を適切に制御することができる。
また、各センサをチューブ押さえブロックの各突起部内に配置することにより、スペースを有効に利用することができる。
本発明の実施の形態に係るチューブポンプの外観を示す斜視図である。 図1のチューブポンプを示す平面図である。 図1のチューブポンプを示す背面図である。 図1のチューブポンプを示す正面図である。 図1のチューブポンプに組み付けられるチューブカセットを示す平面図である。 図1のチューブポンプに設けられたセンサブロックの内部を示す断面図である。 図6のセンサブロック内に配置される気泡センサとサブフレームとの組み付け関係を示し、(A)は側面図、(B)は正面図である。 図6のセンサブロックの一部を破断して示す斜視図である。 図6のセンサブロックの分解斜視図である。 図6のセンサブロックの底面図である。 図1のチューブポンプの駆動部及びセンサブロックの組み付け構造を示す分解斜視図である。 図1のチューブポンプのチューブカセットを固定するためのストッパを外した状態を示す斜視図である。 図1のチューブポンプの制御系の概要を示すブロック図である。 図1のチューブポンプの作動の概要を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかるチューブポンプの実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、チューブポンプ100の全体構成を図1〜図4に基づいて説明する。図1〜図4は、実施の形態に係るチューブポンプ100の外観を示し、図1は斜視図、図2は平面図、図3は背面図、図4は正面図である。
チューブポンプ100は、上ケーシング10と下ケーシング20とを組み合わせることによりほぼ直方体状に形成され、これらのケーシングにより囲まれた内部にバッテリー、制御回路、モータ等が収納されている。
上ケーシング10の上面には、図1及び図2に示されるように、電源ボタンを含む複数の操作ボタン11が配置されると共に、中央には表示パネルとしての液晶ディスプレイ(LCD)12が取り付けられている。
また、上ケーシング10の上面の右側には、図5に示すチューブカセット200を取り付ける取付部Aが形成されている。取付部Aには、その中心位置に、内蔵するモータの回転軸13が導出され、この回転軸13の周囲に上下スライド可能に配置され、内蔵するスプリングにより上方に付勢された円形のスプリングプレート14、後述のセンサが内蔵されたチューブ押さえブロック(以下センサブロックという)30、このセンサブロック30の近傍に取り付けられチューブカセット200を取付部Aに対し補助的に固定するためのインターロック機能を有するストッパ40が取り付けられている。
センサブロック30は、取付部Aに取り付けられるチューブカセット200のチューブが通される第1,第2の谷部31、32を形成するよう順に配列する第1、第2,第3の突出部33、34、35を一体に形成して構成される。センサブロック30は、機械的強度、耐摩耗性,耐薬品性に優れたPEEK材等の樹脂で成形されている。
さらに、上ケーシング10の背面には、駆動部Aに取り付けられたチューブカセット200を取り外す際に操作するイジェクトボタン15と、このイジェクトボタン15の操作をロックするためのロックレバー16とが取り付けられている。
チューブカセット200は、図5に示されるように、円板状の底面プレート211の外周に沿って、円筒壁212を形成し、この円筒壁212の内周に沿って可撓性を持つチューブ220を配置し、このチューブ220を押しつぶすように3つのローラ230を配置し、これらのローラ230の中央に取付部Aの背面からモータの回転軸13が挿通する軸孔240を形成することにより構成されている。
チューブカセット200をチューブポンプ100に取り付ける際には、チューブカセット200の底面に形成された鈎状突起を取付部Aに形成された溝に合わせ、底面プレート211によりスプリングプレート14を押しつけながら図示せぬロック機構により鈎状突起がロックされるまで押し下げる。これにより、回転軸13は各ローラの周面に当接し、かつ、チューブ220の一方、この例では上流側(イン側)がセンサブロック30の第1の谷部31に挿入され、チューブ220の他方、この例では下流側(アウト側)が第2の谷部32に挿入される。
チューブカセット200をチューブポンプ100に取り付けてモータを回転させて回転軸13を図2中の時計回りに回転させると、これに係合する3つのローラ230は反時計回りに自転しながら時計回りに公転する。これにより、チューブ220は扱くように順に変形され、チューブ220内の液体を移送することができる。なお、これらのモータの回転軸13、ローラ230は、チューブ220を扱く駆動部を構成している。センサブロック30は、チューブ220が駆動部から外部に導出される位置に配置されている。
チューブカセット200をチューブポンプ100から取り外す際には、ストッパ40によるインターロックを解除した後、ロックレバー16をスライドさせてロックを解除し、イジェクトボタン15を押す。これにより、ロック機構が解除され、図示せぬスプリングの作用でスプリングプレート14が上昇し、チューブカセット200を取付部Aから外すことができる。
次に、上記のセンサブロック30の構成を図6〜図10に基づいて詳細に説明する。図6は、図1のチューブポンプ100に設けられたセンサブロック30の内部を示す断面図、図7はサブフレームと受信部との組み合わせを示し、(A)は側面図、(B)は正面図、図8は、センサブロック30の一部を破断して示す斜視図、図9は、センサブロック30の分解斜視図、図10は、センサブロック30の底面図である。
本実施形態のチューブポンプ100は、チューブ220の径の縮小を検出する終了センサ250と、チューブの径の拡大を検出する閉塞センサ260と、チューブ内の気泡を検知する気泡センサを構成する送信部270及び受信部271とをセンサブロック30内に備えている。
終了センサ250は、チューブカセット200がセットされたときにセンサブロック30の第1の谷部31に挿入される駆動部より上流側のチューブ200の径の変化を検知するように、第1の突起部33内に配置されている。閉塞センサ260は、チューブカセット200がセットされたときにセンサブロック30の第2の谷部32に挿入される駆動部より下流側のチューブ200の径の変化を検知するように、第3の突起部35内に配置されている。このように、各センサをチューブ220を外部に導出する位置に配置されたセンサブロック30の突起部内に配置することにより、スペースを有効に利用することができる。なお、第1,第3の突起部33、35の外側面には、センサの組み込みや気泡センサの配線処理作業の容易化、並びに作業状態の確認を容易にするために比較的大きな開口部が設けられており、この開口部が蓋体36,37によりそれぞれ閉塞されている。
また、気泡センサは、チューブカセット200がセットされたときに駆動部の上流側、下流側のいずれか一方、この例では下流側でチューブ220内の気泡を検出するように、送信部270が第3の突起部35内に配置され、受信部271は第2の突起部34に配置され、第2の谷部32に挿入された下流側のチューブ220を挟んで配置される。
気泡センサは、送信部270から発した音波を受信部271で受信することにより、チューブ220内の気泡を検出する。音波は、液体と気泡ではその透過率が異なるため、その差を利用して気泡の有無を検出する。具体的には、受信部271が受信する音波の強度は、チューブ内が溶液で満たされたときには強く、チューブ内に気泡が入ると弱くなる。そこで、音波の強度が所定の閾値より小さくなったときに、気泡が含まれると判断することができる。
気泡センサの受信部271は、センサブロック30に固定されたセンサフレーム50に取り付けられたサブフレーム51により、第2の突起部34の第2の谷部32側に形成された開口34aから受信面の一部を露出させて支持されている。サブフレーム51は、図7(A),(B)に示すように、図中上向きに開放したU字状の第1の保持部51aと、第2の保持部51bとを備え、受信部271を下側及び後方側面から支持する。
なお、気泡センサの受信部271と支持部材であるサブフレーム51との接触面積が大きいと、発信部270から発生した音波がセンサフレーム50及びサブフレーム51を介して回り込み、これがノイズ成分となって気泡検出の精度を低下させる。このため、受信部271には、サブフレーム51の第1の保持部51aに対して面で接触しないように、周囲に突条271aが形成されている。これにより、受信部271がサブフレーム51と面接触することを避け、送信部270から受信部271へのセンサフレーム50を介した振動の伝搬を低下させ、気泡検出の精度を高めることができる。
また、サブフレーム51の第2の保持部51bには、センサブロック30への組み付け時に受信部271の背面を押してセンサブロック30の第2の突起部34に形成された開口34a(図6参照)に受信部271の先端が入り込みこれを確実に押し込むようにするための支持面51cが形成されている。これにより、受信部271をセンサブロック30の第2の突起部34に組み付ける際に、検出対象であるチューブ220側に押圧し、受信部271の位置を正確に決めると共に、クリアランスを排除して受信部271のがたつきを抑えることができる。
なお、気泡センサとしては、上記のように送信部270と受信部271との2部品から構成されるものを用いてもよいし、送信部と受信部とを一体にしたものを用いてもよい。一体型の気泡センサを用いる場合には、例えばセンサブロック30の第2の突起部34内に配置すればよい。また、実施形態のように2部品から構成される場合は受信部と送信部の配置は上述とは逆でも構わない。
一方、終了センサ250は、板状の荷重センサ251と、この荷重センサ251の先端に取り付けられてチューブ220に接触する樹脂製の接触部252とから構成されており、荷重センサ251の基端をセンサフレーム50に固定されたスライドベース52に挿入して固定されている。荷重センサ251は、セラミック基材上に平衡ブリッジ型抵抗を印刷して形成された歪みゲージであり、接触部252が変位して変形すると、この変形を電気抵抗の変化として取り出すことができる。なお、歪みゲージは、剛性の強い材料、例えばセラミック製板材や金属製板材にテープ状のゲージパターンを貼り付ける構成を採用することもできる。
センサブロック30の第1の突起部33には、第1の谷部31側に開口する開口33aが形成されており、接触部252は、この開口33aから第1の谷部31に露出することにより、第1の谷部31に挿入されるチューブ220に当接する。チューブポンプ100の作動中に上流側に接続された供給パック内の薬液の供給が終了し、チューブ220内の溶液がなくなると、減圧(真空)状態となりチューブ220の径が細くなり、終了センサ250の出力がマイナス方向に変化する。この変化が所定の閾値を下回った時に、終了として検出する。
閉塞センサ260は、終了センサ250と同様に、板状の荷重センサ261と、この荷重センサ261の先端に取り付けられてチューブ220に接触する樹脂製の接触部262とから構成されており、荷重センサ261の基端をセンサフレーム50に固定されたスライドベース53に挿入して固定されている。荷重センサ261は、接触部262が変位して変形すると、この変形を電気抵抗の変化として取り出すことができる。
センサブロック30の第3の突起部35には、第2の谷部32側に開口する開口35aが形成されており、接触部262は、この開口35aから第2の谷部32に露出することにより、第2の谷部32に挿入されるチューブ220に当接する。チューブポンプ100の作動中に下流側に閉塞が発生すると、増圧状態となりチューブ220の径が太くなり、閉塞センサ260の出力がプラス方向に変化する。この変化が所定の閾値を越えた時に、閉塞が発生したとして検出する。
また、スライドベース52、53は、それぞれねじ52a、53aによりセンサフレーム50に固定されており、ねじ52a、53aを緩めることによりセンサフレーム50に対して調整可能であり、チューブ220に対する接触部252、262の位置をチューブ220の径方向にそれぞれ独立して位置調整できる。チューブ220の径の変化は、例えば30ミクロン程度であり、荷重は100グラム程度であるため、径の変化を正確に検出するためには、センサの位置決めが重要である。また、上流側、下流側の2つのセンサの位置を同時に調整する構造では十分な調整ができないため、上記のように独立して調整できるようにしている。これにより、チューブ220の径の変化を確実に検知することができる。
センサブロック30の組み立て時には、図9に示すように、受信部271を第2の突起部34に仮配置した状態でサブフレーム51を挿入して固定する。その状態よりセンサフレーム50をセンサブロック30に固定することで、サブフレーム51も合わせて固定される。
次に、終了センサ250、閉塞センサ260をそれぞれのスライドガイド52、53に取り付け、接触部252、262が開口33a、35aから露出するように第1,第3の突起部33、35内に挿入し、ねじ52a,53aにより各スライドベース52、53をセンサフレーム50に固定する。このとき、接触部252、262の位置が所定の位置となるよう調整する。
続いて、蓋体36,37を接着剤でそれぞれ第1,第3の突起部33、35に接着し、必要に応じて防水用の封止剤をセンサブロック30のケース内に充填してセンサブロック30の組み立てを完了する。
次に、実施の形態のチューブポンプ100におけるセンサブロック30の組み付けについて、図11及び図12に基づいて説明する。図11は、チューブポンプ100の取付部A及びセンサブロック30の組み付け構造を示す分解斜視図、図12は、チューブポンプ100のストッパ40を外した状態を示す斜視図である。
上記のように組み立てたセンサブロック30は、上ケーシング10に形成された取り付け開口に対して内側(裏側)から挿入して外側に突出して固定される。すなわち、図11に示すように、上ケーシング10の取付部Aに対し、裏側からスプリングプレート14のベース60、防水パッキン61、モータフレーム62をねじにより固定する。そして、防水パッキン61,モータフレーム62に形成された取付穴61a,62aを通してセンサブロック30を挿入し、これをねじ止めする。
次に、実施の形態のチューブポンプ100の制御系の構成について、図13に基づいて説明する。図13は、チューブポンプ100の制御系の概要を示すブロック図である。この例では、実施の形態の説明に必要な部分のみを取り出し、簡略化して説明し、チューブポンプ100の機能として必要な流量制御やタイマー制御については説明を省略する。
制御回路は、チューブポンプ100の全体の制御を司る制御装置300を中心に、この制御装置300を作動させるためのプログラムや各種のデータを記憶するEEPROM301、外部電源から電力を供給するためのACアダプタ302、バッテリー303、カレンダーIC304を駆動するためのボタン電池305、モータ306を駆動制御するモータドライバ307、電源スイッチがオンの時に操作されて装置をオンオフするメインスイッチ11a、LCD12、終了センサ250、閉塞センサ260、気泡センサを構成する送信部270及び受信部271、警報装置308等が接続されて構成されている。
制御装置300は、スタート指示により取付部A(モータ306)を作動させ、作動中に上流側のチューブ径Dが第1の閾値Th1を下回ったことを終了センサ250が検出したとき、下流側のチューブ径Dが第2の閾値Th2を越えたことを閉塞センサ260が検出したとき、及び、気泡センサ270/271がチューブ内に気泡を検出したときにモータ306を停止させる機能を備えている。なお、制御装置300は、上記のようなモータ停止時には、同時に警報装置308を駆動し、警報出力(音出力及びLED点滅)を行うようになっている。
次に、上記のように構成された実施の形態のチューブポンプ100の動作を図14に基づいて説明する。図14は、チューブポンプ100の作動の概要を示すフローチャートである。
この処理は、チューブカセット200が装着されている状態でメインスイッチ11aがオンされることにより開始する。なお、チューブカセット200の装着検出は、専用のセンサを用いることなく、閉塞センサ260を利用して行われている。すなわち、取付部Aにチューブカセット200を装着しチューブを第1,第2の谷部に通すと、閉塞センサ260ではカセットの有る無しで荷重変化が生じるため、この変化を利用してチューブカセット200の装着が検出される。そして、まず、ステップS1において制御装置300は、モータ306の回転を開始させる。続いて、ステップS2〜S5において、制御装置300は各センサの出力をチェックする。
ステップS2では、制御装置300はチューブ径Dが第1の閾値Th1を下回ったか否かを終了センサ250の出力に基づいて判定する。チューブ径Dが第1の閾値Th1を下回った場合には、制御装置300は、薬液バック内の液体が終了したものと判断し、ステップS6にてモータ306の回転を停止させ、ステップS7にて警報出力の後、処理を終了する。
一方、チューブ径Dが第1の閾値Th1を下回っていない場合には、制御装置300は、ステップS3においてチューブ径Dが第2の閾値Th2を越えたか否かを閉塞センサ260の出力に基づいて判定する。チューブ径Dが第2の閾値Th2を越えた場合には、制御装置300は、チューブ220の下流側で閉塞が発生したものと判断し、ステップS6にてモータ306の回転を停止させ、ステップS7にて警報出力の後、処理を終了する。
一方、チューブ径Dが第2の閾値Th2を越えていない場合には、制御装置300は、ステップS4において、チューブ220中に気泡があるか否かを気泡センサ270/271の出力に基づいて判定する。気泡があると判定された場合には、制御装置300は、ステップS6にてモータ306の回転を停止させ、続いてステップS7にて警報出力の後、処理を終了する。
一方、チューブ220中に気泡がないと判定された場合には、制御装置300は、ステップS5において、メインスイッチ11aがオンであるか否かを判定する。メインスイッチ11aがオンであれば、ステップS2に戻り、モータ306を回転させたまま、上記のステップS2〜S5の判定を繰り返す。メインスイッチ11aがオフであれば、制御装置300は、ステップS6にてモータ306の回転を停止させ、ステップS7にて警報出力の後、処理を終了する。
実施の形態によれば、チューブ押さえブロック(センサブロック30)を上ケース10の内側から取り付けることにより、センサ端子のサイズ、形状にかかわらず、チューブ押さえブロックに対してセンサを取り付けた後に本体ケースに組み付けることができ、組み立て作業を効率化することができる。
100 チューブポンプ
10 上ケーシング
20 下ケーシング
30 センサブロック(チューブ押さえブロック)
31,32 谷部
33,34,35 突起部
40 ストッパ
50 センサフレーム
51 サブフレーム
200 チューブカセット
220 チューブ
230 ローラー
250 終了センサ
251 荷重センサ
252 接触部
260 閉塞センサ
261 荷重センサ
262 接触部
270 送信部(気泡センサ)
271 受信部(気泡センサ)
300 制御装置
306 モータ

Claims (4)

  1. 可撓性のチューブを駆動部により扱くように変形させることによりチューブ内の液体を移送するチューブポンプにおいて、
    上ケースと下ケースとを組み合わせて構成され、前記駆動部を含む構成部品を内蔵する本体ケースと、
    前記本体ケースの上ケースに固定され、前記駆動部の上流側及び下流側でチューブを挟み込んで固定されるチューブ押さえブロックとを備え、
    前記チューブ押さえブロックは、これに固定されるチューブに隣接して前記液体の移送を制御するための信号を検知するセンサが組み込まれてモジュール化された後、前記上ケースに形成された取り付け開口に挿入して固定される構造であることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記チューブ押さえブロックは、モジュール化され前記上ケースの内側から前記取り付け開口に挿入されて一部が外側に突出して固定される本体部分と、前記上ケースの外側に配置され前記本体部分に対して固定されるストッパとからなることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  3. 前記チューブ押さえブロックには、前記駆動部より上流側に配置され、チューブの径の縮小を検出する終了センサと、前記駆動部より下流側に配置され、チューブの径の拡大を検出する閉塞センサと、前記駆動部の上流側、下流側のいずれか一方に配置され、チューブ内の気泡を検知する気泡センサとのうち、少なくとも1つのセンサが内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  4. 前記チューブ押さえブロックは、前記駆動部の上流側及び下流側のチューブが通される第1,第2の谷部を形成するよう順に配列する第1、第2,第3の突出部を一体に形成して構成され、前記終了センサを第1の突出部内に、前記閉塞センサを第3の突出部内にそれぞれ配置し、前記気泡センサの少なくとも一部を第2の突出部に配置したことを特徴とする請求項3に記載のチューブポンプ。
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