JP2010094410A - 血圧測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に特定の情報を報知する機能を備えた血圧計を安価に提供する。
【解決手段】血圧計1Aは、測定用空気袋30と、測定用空気袋30を内包するカフ10と、測定用空気袋30を加圧させるための加圧ポンプ141と、加圧ポンプ141が内部に収容された筐体を含む本体100と、加圧ポンプ141を駆動制御することにより、測定用空気袋30を加圧させて血圧値を測定する血圧値測定部131と、加圧ポンプ141を駆動制御することにより、当該加圧ポンプ141を音源または/および振動源として利用して使用者に特定の情報を報知する報知処理部132とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、血圧値を測定することが可能に構成された血圧測定装置に関し、より特定的には、特定の情報を使用者に報知するための報知手段を備えた血圧測定装置に関する。
血圧値を測定することは、健康状態を知る上で非常に重要なことである。血圧値は、循環器系疾患のリスク解析を行なうための一つの指標であり、当該血圧値を利用したリスク解析は、たとえば脳卒中や心不全、心筋梗塞等の予防に有用であることが知られている。
血圧値は、生活環境(生活習慣)によって容易に変動するため、近年では、測定された血圧値を測定時間とともに時系列的に管理するいわゆるトレンド管理の必要性が認識されてきている。そのため、血圧測定装置(以下、単に「血圧計」とも称する)においても、このトレンド管理が可能となるような各種機能が付加されたものが注目を浴びつつある。
上述したトレンド管理に好適な機能を備えた血圧計としては、たとえば、特開2004−261452号公報(特許文献1)に開示のものがある。上記特許文献1に開示の血圧計においては、測定された血圧値と測定時の時刻情報や条件情報とが対応づけて記憶されるように構成されており、たとえば朝時間帯および夕方時間帯など特定の時間帯に測定された血圧値の平均値がそれぞれ算出され、その算出結果に基づいてリスク値が算出されて表示されるように構成されている。
この種のトレンド管理を行なう血圧計においては、所定の時刻になったことを使用者に報知する報知手段を具備していることが望ましい。このような報知手段を具備していれば、血圧測定を行なうべき時刻を使用者に報知してその測定を促したり、降圧剤等の治療薬を内服すべき時刻を使用者に報知してその服用を促したりすることができ、高品位のリスク解析や治療の補助ツールとして血圧計を利用することができる。
また、血圧計に具備される報知手段としては、上述した時刻を使用者に報知するものの他に、測定結果を使用者に報知するためのものや使用者に操作を促すためのガイドとしての情報を報知するもの等が知られている。これら報知手段を具備した血圧計とすれば、測定結果を直ちに使用者に報知することが可能になったり、血圧計の操作に不慣れな使用者にその操作手順を促すようにすることが可能になったりするため、使い勝手の良い血圧計とすることができる。
一般に、血圧計に具備される報知手段としては、視覚や聴覚、触覚等を刺激するものが知られている。たとえば、特開2001−70260号公報(特許文献2)に開示の血圧計においては、聴覚を刺激する報知音を発する音源を血圧計の本体に具備させた構成が採用されており、特開2000−157502号公報(特許文献3)や特開2006−158639号公報(特許文献4)に開示の血圧計においては、触覚を刺激する刺激手段や振動源等を血圧計の本体に具備させた構成が採用されている。また、血圧計には、通常、表示部が設けられており、当該表示部も視覚を通じて使用者に各種の情報を報知する報知手段として機能する。
特開2004−261452号公報 特開2001−70260号公報 特開2000−157502号公報 特開2006−158639号公報
しかしながら、上述した特許文献2ないし4の如くの構成とした場合には、血圧計の本体に上述した各種の報知手段を具備させることが必要であり、部品点数が増加して製造コストが増大する問題が生じる。
したがって、本発明は、上述の問題点を解消すべくなされたものであり、使用者に特定の情報を報知する機能を備えた血圧計を安価に提供することを目的とする。
本発明に基づく血圧測定装置は、被測定部位を圧迫するための測定用流体袋と、上記測定用流体袋を内包するカフと、上記測定用流体袋を加圧可能なポンプと、上記測定用流体袋を減圧可能な排気弁と、上記ポンプが内部に収容された筐体を含む本体と、上記ポンプおよび上記排気弁を駆動制御することにより、上記測定用流体袋を加圧または減圧させて血圧値を測定する血圧値測定部と、上記ポンプを駆動制御することにより、使用者に特定の情報を報知する報知処理部とを備えている。
上記本発明に基づく血圧測定装置は、さらに、上記測定用流体袋に対する上記ポンプの接続/非接続を切り替える接続状態切替部を備えていることが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記報知処理部が、上記ポンプを駆動することで上記ポンプを音源として作動させ、当該ポンプが作動することによって生じる音を上記筐体の外部に伝達することによって使用者に特定の情報を報知することが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記報知処理部が、上記ポンプを駆動することで上記ポンプを振動源として作動させ、当該ポンプが作動することによって生じる振動を上記筐体に伝達することによって使用者に特定の情報を報知することが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置は、さらに、上記ポンプが作動することによって生じる振動を上記筐体に伝達し易い第1の状態と、上記ポンプが作動することによって生じる振動を上記筐体に伝達し難い第2の状態とに切り替える振動伝達状態切替部を備えていることが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記振動伝達状態切替部が、上記筐体に常時接触するように設けられた押し釦を含んでいることが好ましく、その場合に、上記押し釦が、上記第1の状態において上記ポンプに接触し、上記第2の状態において上記ポンプに非接触となることが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記振動伝達状態切替部が、上記ポンプを上記筐体内にて移動可能にする移動機構を含んでいることが好ましく、その場合に、上記移動機構が、上記第1の状態において上記ポンプを上記筐体に接触させ、上記第2の状態において上記ポンプを上記筐体に非接触にすることが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記移動機構が、上記ポンプおよび排気弁によって加圧または減圧可能な移動用流体袋を含んでいることが好ましく、その場合に、上記ポンプが、上記移動用流体袋が加圧または減圧されることに伴って上記筐体内を移動することが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記本体が、携行を可能にするための係止部を含んでいることが好ましく、その場合に、上記係止部が、上記ポンプに接触する振動伝達部を有していることが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記報知処理部が、特定の情報を使用者に報知するために上記ポンプを駆動する際に、血圧値測定の際に上記ポンプに印加される駆動電圧よりも大きい駆動電圧にて上記ポンプを駆動することが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置にあっては、上記報知処理部が、特定の情報を使用者に報知するために上記ポンプを駆動する際に、間欠的に上記ポンプを駆動することが好ましい。
上記本発明に基づく血圧測定装置は、さらに、時刻を計時する計時部を備えていることが好ましく、その場合に、上記報知処理部が、上記計時部によって計時された時刻が所定の時刻になった場合に、上記ポンプを駆動することで上記所定の時刻になったことを使用者に報知することが好ましい。
本発明によれば、使用者に特定の情報を報知する機能を備えた血圧計を安価に製作することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、被測定部位として上腕が採用されたいわゆる上腕式の血圧計に本発明を適用した場合を例示するものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における血圧計の外観構造を示す斜視図であり、図2は、図1に示す血圧計の機能ブロックの構成を示すブロック図である。また、図3は、図1に示す血圧計の本体の内部の構造を示す一部破断正面図である。まず、これら図1ないし図3を参照して、本実施の形態における血圧計の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における血圧計1Aは、カフ10、本体100およびエア管80を備えている。カフ10は、測定時において上腕に装着されるものであり、外装カバー12によって覆われた帯状の部材からなる。本体100は、測定時において使用者の手で把持されるか、あるいはテーブル等の載置面に載置されて使用されるものであり、略直方体形状の筐体110を有している。また、本体100の筐体110の正面には、表示部160および操作部180が設けられている。エア管80は、カフ10と本体100とを接続しており、このうちエア管80の本体100側の接続端81は、本体100の側面に設けられた接続口118に着脱自在に接続される。
図2に示すように、カフ10は、上述した外装カバー12に加え、測定用流体袋としての測定用空気袋30を有している。測定用空気袋30は、後述する膨縮機構によって加減圧される内腔を有する袋状の部材からなり、上述したエア管80を介して後述するエア系コンポーネント140に接続される。測定用空気袋30は、上記内腔からの漏気が生じない伸縮性に富んだ材料にて形成されており、好適にはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、軟質塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリアミド(PA)、生ゴム等にて形成される。
外装カバー12は、上述した測定用空気袋30が収容可能な布製の袋状の部材からなり、その表面の所定位置に図示しない面ファスナを有している。面ファスナは、カフ10を被測定部位としての上腕に巻き付けた状態においてこれを固定する固定手段であり、当該面ファスナを用いてカフ10を上腕に巻き付け固定することにより、測定用空気袋30が上腕に固定されることになる。
図2に示すように、本体100は、上述した表示部160および操作部180に加え、CPU(Central Processing Unit)130と、加圧ポンプ141と、排気弁142と、圧力センサ143と、加圧ポンプ駆動回路145と、排気弁駆動回路146と、発振回路147と、タイマー150と、メモリ部170と、電源部190とを有している。
CPU130は、血圧計1Aの全体の動作を制御するための手段であり、血圧値測定部131と報知処理部132とを含んでいる。表示部160は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)にて構成され、測定結果等を表示するための手段である。メモリ部170は、たとえばROM(Read-Only Memory)やRAM(Random-Access Memory)にて構成され、血圧値測定のための処理手順をCPU130等に実行させるためのプログラムを記憶したり、測定結果等を記憶したりするための手段である。操作部180は、使用者等による操作を受付けてこの外部からの命令をCPU130や電源部190に入力するための手段である。電源部190は、CPU130に電源としての電力を供給するための手段である。
CPU130は、加圧ポンプ141および排気弁142を駆動するための制御信号を加圧ポンプ駆動回路145および排気弁駆動回路146に入力したり、測定結果としての血圧値を表示部160やメモリ部170に入力したりする。また、CPU130の血圧値測定部131は、圧力センサ143によって検出された圧力値に基づいて使用者の血圧値を算出する。この血圧値測定部131によって取得された血圧値が、測定結果として上述した表示部160やメモリ部170に入力される。また、CPU130の報知処理部132は、使用者に特定の情報を報知するための報知処理を行なう。具体的には、報知処理部132は、加圧ポンプ141および排気弁142を駆動するための制御信号を加圧ポンプ駆動回路145および排気弁駆動回路146に入力することで加圧ポンプ141および排気弁142を駆動し、その際に生じる音や振動によって使用者に特定の情報を報知する。なお、血圧計1Aは、測定結果としての血圧値を外部の機器(たとえばPC(Personal Computer)やプリンタ等)に出力する出力部を有していてもよい。出力部としては、たとえばシリアル通信回線や各種の記録媒体への書込み装置等が利用可能である。
加圧ポンプ141は、測定用空気袋30の内腔に空気を供給するためのものであり、その動作が加圧ポンプ駆動回路145によって制御される。排気弁142は、測定用空気袋30の内部の圧力(以下、「カフ圧」とも称する)を維持したり、測定用空気袋30の内腔を外部の空間に開放したりするためのものであり、その動作が排気弁駆動回路146によって制御される。圧力センサ143は、測定用空気袋30の内部の圧力に応じた出力信号を発振回路147に入力する。なお、これら構成要素のうち、加圧ポンプ141、排気弁142および圧力センサ143が上述したエア系コンポーネント140に相当し、特に加圧ポンプ141と排気弁142が測定用空気袋30を膨縮させる膨縮機構に相当する。
加圧ポンプ駆動回路145は、CPU130から入力された制御信号に基づいて加圧ポンプ141の動作を制御する。排気弁駆動回路146は、CPU130から入力された制御信号に基づいて排気弁142の開閉動作を制御する。発振回路147は、圧力センサ143から入力された信号に応じた発振周波数の信号を生成し、生成した信号をCPU130に向けて出力する。
タイマー150は、時刻を計時する計時手段であり、計時データを生成してCPU130に入力する。
また、加圧ポンプ141は、報知手段の音源および振動源としても機能する。CPU130の報知処理部132は、タイマー150から入力された計時データに基づき、予め定めた所定の時刻になった場合に加圧ポンプ駆動回路145に向けて制御信号を出力し、加圧ポンプ駆動回路145は、当該制御信号に基づいて加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として駆動する。
なお、加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として作動させる場合には、排気弁142は開放状態とされることが好ましい。そのように構成した場合には、排気弁142が、測定用流体袋30に対する加圧ポンプ141の接続/非接続を切り替える接続状態切替部に相当することになる。すなわち、血圧値測定の際には、排気弁142を閉塞させることで測定用流体袋30が加圧ポンプ141によって加圧可能となるように測定用流体袋30と加圧ポンプ141とが接続されるようにし、報知の際には、排気弁142を開放させることで測定用流体袋30が加圧ポンプ141によって加圧されないこととなるように測定用流体袋30と加圧ポンプ141との接続が解除されるようにすることが好ましい。
図3に示すように、本体100の筐体110の内部には、上述した図2に示す機能ブロックを構成する各種構成部品が収容されている。より具体的には、筐体110の内部には、加圧ポンプ141や排気弁142、圧力センサ143が実装された回路基板120等が配設・収容されている。このうち、回路基板120には、上述した圧力センサ143に加え、図示しないCPU130、加圧ポンプ駆動回路145、排気弁駆動回路146、発振回路147、タイマー150等がたとえばIC(Integrated Circuit)化されて実装されている。なお、加圧ポンプ141、排気弁142および圧力センサ143は、図示しない配管を介して上記筐体110内において相互に接続されており、当該配管は、上述した接続口118を経由してエア管80に接続されることになる。
本実施の形態における血圧計1Aにおいては、上述したように、加圧ポンプ141が報知手段の音源としても利用される。加圧ポンプ141は、その作動時において騒音を発する。この騒音は、加圧ポンプ141に具備される駆動モータを作動させた場合に当該駆動モータが発する音や、圧縮空気を吐出するために当該駆動モータによって回転させられる各種回転体が回転動作を行なったときに発する音、加圧ポンプ141の作動時に生じる振動によって本体の所定部位が共振を起して発する音等が含まれる。通常、血圧計においては、この加圧ポンプ141が作動することによって生じる騒音を低減する工夫がなされているが、本実施の形態における血圧計1Aにおいては、当該騒音を特定の情報を使用者に報知するための報知音として使用することが企図されている。
また、本実施の形態における血圧計1Aにおいては、上述したように、加圧ポンプ141が報知手段の振動源としても利用される。通常、加圧ポンプ141は、筐体110との間に振動を吸収し易い部材を介装させた状態で当該筐体110に対して固定される。これは、測定用空気袋30を膨張させるために加圧ポンプ141を駆動した際に、加圧ポンプ141が作動することによって生じる振動が筐体110に可能な限り伝わらないようにするためである。その詳細な説明はここでは省略するが、本実施の形態における血圧計1Aにおいてもこのような組付け構造が採用されている。その一方で、本実施の形態における血圧計1Aにあっては、加圧ポンプ141を筐体110を振動させるための振動源としても利用することが企図されている。したがって、本実施の形態における血圧計1Aにおいては、加圧ポンプ141を報知手段の振動源として利用する場合にのみ上述した加圧ポンプ141の振動が積極的に筐体110に伝わるように構成している。
具体的には、本実施の形態における血圧計1Aにおいては、図3(A)に示すように加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され易い第1の状態と、図3(B)に示すように加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され難い第2の状態との2状態に本体100の状態を切り替え選択できるように構成している。
より詳細には、図3(A)および図3(B)に示すように、本実施の形態における血圧計1Aの本体100の上部の所定位置には、押し釦112が設けられている。押し釦112は、筐体110に設けられた開口部111に差し込まれた状態で配設されており、図示しない付勢バネおよびロック機構に係合している。ここで、押し釦112は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し易い第1の状態と、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し難い第2の状態とに切り替える振動伝達状態切替部に相当する。なお、押し釦112の周面は、上述した第1の状態および第2の状態の如何を問わず常時筐体110の上記開口部111の周面に接触している。
押し釦112は、筐体110の内側に位置する端部に当接面112aを有している。使用者が押し釦112を操作することにより、押し釦112は、図3(A)に示す筐体110の内側に向けて押し込まれた状態(第1の状態)と、図3(B)に示す筐体110の外側に向けて突出した状態(第2の状態)との2状態を採り得る。押し釦112の当接面112aは、図3(A)に示す第1の状態において加圧ポンプ141の外表面に接触し、図3(B)に示す第2の状態において加圧ポンプ141の外表面に非接触となる。そのため、図3(A)に示す第1の状態においては、加圧ポンプ141の振動が押し釦112を介して筐体110に積極的に伝達されることになり、図3(B)に示す第2の状態においては、加圧ポンプ141の振動が筐体110に積極的に伝達されないことになる。
したがって、血圧値の測定を行なわない場合には、図3(A)に示す如く押し釦112を押し込んだ第1の状態としておくことにより、所定時刻になって加圧ポンプ141が駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達されることで筐体110が振動し、使用者に当該所定の時刻になったことが報知されることになる。また、その一方で、血圧値の測定を行なう場合には、図3(B)に示す如く押し釦112を押し込んでいない第2の状態とすることにより、血圧値の測定に際して加圧ポンプが駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達され難くすることができる。
図4は、図1に示す血圧計の血圧値測定処理の流れを示すフローチャートである。次に、この図4を参照して、本実施の形態における血圧計における血圧値測定処理の流れについて説明する。このフローチャートに従うプログラムは、図2において示したメモリ部170に予め記憶されており、CPU130がメモリ部170からこのプログラムを読出して実行することにより、血圧値測定処理が実行される。
まず、図4に示すように、カフ10を上腕に装着した使用者が血圧計1Aの操作部180を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部190からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、血圧計1Aの初期化が行なわれる(ステップS101)。次に、CPU130は、血圧値測定のために測定用空気袋30の加圧を開始する(ステップS102)。具体的には、CPU130は、加圧ポンプ141を駆動してカフ圧を徐々に上昇させる。その際、CPU130は、圧力センサ143によって検出されるカフ圧の変動を取得する。
次に、CPU130の血圧値測定部131は、微速加圧過程において得られたカフ圧の変動に基づいて血圧値を算出する(ステップS103)。つづいて、CPU130は、測定用空気袋30を開放する(ステップS104)。具体的には、CPU130は、排気弁142を開放し、測定用空気袋30内の空気を外部へと排気させる。
次に、CPU130は、ステップS103において得られた血圧値をメモリ部170および表示部160に出力し、メモリ部170において当該血圧値が測定結果として記憶され、表示部160において上記測定結果としての血圧値が表示される(ステップS105)。ここで、表示部160は、収縮期血圧値および拡張期血圧値をたとえば数値として表示する。これら血圧値の記録、表示後において血圧計1Aは待機状態をとり、使用者の操作部180による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。
なお、以上において説明した測定方式は、測定用空気袋30の加圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる加圧測定方式に基づいたものであるが、測定用空気袋30の減圧時に脈波を検出して血圧値を算出するいわゆる減圧測定方式を採用することも当然に可能である。ただし、加圧測定方式を採用した場合には、減圧測定方式を採用した場合に比べて本体を小型にコンパクトに構成することが可能であるため、加圧測定用方式を採用することが持ち運びの面からは有利である。
図5は、上述した第1の状態における血圧計の動作手順を示すフローチャートである。次に、この図5を参照して、上述した第1の状態における血圧計の動作手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図2において示したメモリ部170に予め記憶されており、CPU130がメモリ部170からこのプログラムを読出して実行することにより、図5に示す動作手順が実行される。
CPU130は、使用者の操作部180による電源オフの命令が入力された場合に、予め定められた所定の時刻(すなわち設定時刻)になったか否かをCPU130に入力される計時データに基づいて判断する(ステップS111)。設定時刻でない場合(ステップS111においてNOの場合)には、CPU130は、引き続きステップS111の判断を繰り返す。設定時刻になった場合(ステップS111においてYESの場合)には、CPU130は、加圧ポンプ141を駆動する(ステップS112)。具体的には、CPU130は、加圧ポンプ141を駆動して加圧ポンプ141を作動させて音と振動を発生させる。
次に、CPU130は、所定の停止条件(たとえば使用者の操作部180による報知停止の命令の入力や報知開始からの所定時間の経過等)が成立したか否かを判断する(ステップS113)。停止条件が成立していない場合(ステップS113においてNOの場合)には、CPU130は、引き続きステップS113の判断を繰り返す。停止条件が成立した場合(ステップS113においてYESの場合)には、CPU130は、加圧ポンプ141の駆動を停止する(ステップS114)。
以上において説明した本実施の形態の如くの血圧計1Aとすることにより、加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として利用することが可能になるため、音および振動によって所定の時刻になったことを使用者に報知することができる簡素な構成の血圧計とすることができる。このように加圧ポンプ141を音源および振動源として利用すれば、ブザー等の音源や振動子等の振動源を別途血圧計に搭載する必要がないため部品点数が増加することを防止でき、非常に安価に血圧計を製作することができる。
また、本実施の形態の如くの血圧計1Aとすることにより、所定の時刻になったことを使用者の聴覚だけでなく触覚を刺激することで報知することができるため、視力の弱い人や聴力の弱い人にも確実に報知することができ、また騒音の大きい環境下においても確実に使用者に報知することができる。したがって、血圧測定を行なうべき時刻を使用者に報知してその測定を促したり、降圧剤等の治療薬を内服すべき時刻を使用者に報知してその服用を促したりすることができ、高品位のリスク解析や治療の補助ツールとして血圧計を利用することが可能になる。
なお、図6は、音源および振動源として加圧ポンプを利用する場合の加圧ポンプに印加すべき駆動電圧を示す図である。通常、測定用空気袋30を加圧するために加圧ポンプ141に印加される駆動電圧は、加圧ポンプ141の定格電圧よりも小さく設定されている。そこで、本実施の形態における血圧計1Aにおいては、図6に示すように、音源および振動源として加圧ポンプ141を利用する場合の加圧ポンプに印加すべき駆動電圧(図6に示す電圧V2)を、測定用空気袋30を加圧するために加圧ポンプ141に印加される駆動電圧(図6に示す電圧V1)よりも大きくすることとしている。このようにすれば、より大きな音や振動を得ることが可能になり、報知性能が向上することになる。ただし、その際の駆動電圧V2は、好ましくは定格電圧と等しいかそれよりも小さくすることが好ましい。
また、図6に示すように、音源および振動源として加圧ポンプ141を利用する場合には、間欠的に加圧ポンプ141を駆動することが好ましい。その周期としては、たとえば1秒ごとに加圧ポンプ141の作動と停止が繰り返されるようにすればよい。このようにすれば、より使用者が血圧計1Aの本体100が振動していることを認知し易くなり、報知機能が向上することになる。
また、上述した押し釦112としては、これを電源釦と共通の釦とすることが好ましい。このように構成すれば、電源の入/切の操作に伴って上述した第1の状態と第2の状態とが切り替わることになるため、取り扱い性に優れた血圧計とすることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における血圧計の機能ブロックの構成を示すブロック図であり、図8は、本実施の形態における血圧計の本体の内部の構造を示す一部破断正面図である。まず、これら図7および図8を参照して、本実施の形態における血圧計の構成について説明する。なお、上述の実施の形態1における血圧計1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図7および図8に示すように、上述の実施の形態1における血圧計1Aと比較した場合に、本実施の形態における血圧計1Bは、本体100が、三方弁144、三方弁駆動回路148および移動用空気袋149を有しており、押し釦を有していない点において相違している。図8に示すように、移動用空気袋149は、本体100の筐体110の上部に設けられた突出部114と加圧ポンプ141との間に配設されており、図7に示すように三方弁144を介して上述した加圧ポンプ141および排気弁142を含む膨縮機構に接続されている。三方弁144は、上記膨縮機構の接続先を切り替える弁であり、三方弁駆動回路148によってその動作が制御される。三方弁駆動回路148は、CPU130から入力された制御信号に基づいて三方弁144の動作を制御する。なお、本実施の形態における血圧計1Bにおいては、排気弁142に加え、三方弁144が、測定用流体袋30に対する加圧ポンプ141の接続/非接続を切り替える接続状態切替部に相当することになる。
本実施の形態における血圧計1Bにおいては、上述の実施の形態1における血圧計1Aと同様に、加圧ポンプ141が報知手段の音源および振動源としても利用される。本実施の形態における血圧計1Bにおいては、図8(A)に示すように加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され易い第1の状態と、図8(B)に示すように加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され難い第2の状態との2状態に本体100の状態を切り替え選択できるように構成している。
より詳細には、加圧ポンプ141は、たとえば図示しないガイドレールや付勢バネ等によって支持されており、図8(A)および図8(B)に示すように、本体100の筐体110の内部を移動可能に構成されている。ここで、上述したガイドレールや付勢バネ、移動用空気袋149は、加圧ポンプ141を移動させるための移動機構に相当し、当該移動機構は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し易い第1の状態と、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し難い第2の状態とに切り替える振動伝達状態切替部に相当する。
図8(A)に示すように、移動用空気袋149が膨張していない状態においては、筐体110の突出部114の当接面114aが加圧ポンプ141の外表面に接触した状態にあり、当該状態は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に積極的に伝達される第1の状態に相当することになる。一方、移動用空気袋149が膨張した状態においては、加圧ポンプ141が筐体110の突出部114から遠ざかる方向(図中矢印A方向)に向けて移動するため、筐体110の突出部114の当接面114aが加圧ポンプ141の外表面に接触していない状態になり、当該状態は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に積極的に伝達されない第2の状態に相当することになる。
したがって、血圧値の測定を行なわない場合には、図8(A)に示す如く移動用空気袋149が膨張していない第1の状態としておくことにより、所定時刻になって加圧ポンプ141が駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達されることで筐体110が振動し、使用者に当該所定の時刻になったことが報知されることになる。また、その一方で、血圧値の測定を行なう場合には、図8(B)に示す如く移動用空気袋149が膨張している第2の状態とすることにより、血圧値の測定に際して加圧ポンプが駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達され難くすることができる。
図9は、本実施の形態における血圧計の動作手順を示すフローチャートである。次に、この図9を参照して、本実施の形態における血圧計の動作手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図7において示したメモリ部170に予め記憶されており、CPU130がメモリ部170からこのプログラムを読出して実行することにより、図9に示す動作手順が実行される。
まず、図9に示すように、カフ10を上腕に装着した使用者が血圧計1Bの操作部180を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部190からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、血圧計1Aの初期化が行なわれる(ステップS201)。次に、CPU130は、移動用空気袋149の加圧を開始し、移動用空気袋149の内圧が所定の値となるまで加圧を行なう(ステップS202)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と移動用空気袋149とを接続し、加圧ポンプ141を駆動して移動用空気袋149の加圧を行なう。これにより、加圧ポンプ141は、筐体110の内部において移動し、筐体110と加圧ポンプ141との接触が解除される。
次に、CPU130は、血圧値測定のために測定用空気袋30の加圧を開始する(ステップS203)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と測定用空気袋30とを接続し、加圧ポンプ141を駆動してカフ圧を徐々に上昇させる。その際、CPU130は、圧力センサ143によって検出されるカフ圧の変動を取得する。
次に、CPU130の血圧値測定部131は、微速加圧過程において得られたカフ圧の変動に基づいて血圧値を算出する(ステップS204)。つづいて、CPU130は、測定用空気袋30を開放する(ステップS205)。具体的には、CPU130は、排気弁142を開放し、測定用空気袋30内の空気を外部へと排気させる。
次に、CPU130は、ステップS204において得られた血圧値をメモリ部170および表示部160に出力し、メモリ部170において当該血圧値が測定結果として記憶され、表示部160において上記測定結果としての血圧値が表示される(ステップS206)。ここで、表示部160は、収縮期血圧値および拡張期血圧値をたとえば数値として表示する。
次に、CPU130は、移動用空気袋149を開放する(ステップS207)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と移動用空気袋149とを接続し、排気弁142を完全に開放し、移動用空気袋149内の空気を外部へと排気させる。この後、血圧計1Bは待機状態をとり、使用者の操作部180による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。
なお、本実施の形態における血圧計1Bにおいて採用される報知処理は、上述の実施の形態1における血圧計1Aにおいて採用されていた報知処理(すなわち、図5を参照して説明した報知処理)と同様であるため、その説明はここでは繰り返さない。
以上において説明した本実施の形態の如くの血圧計1Bとした場合にも、加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として利用することが可能になるため、上述した実施の形態1における血圧計1Aとした場合と同様の効果を得ることができる。
図10は、本実施の形態における血圧計の本体の内部の構造の変形例を示す一部破断正面図でる。本変形例に係る血圧計の機能ブロックの構成は、図8に示した機能ブロックの構成と同様である。
上述の本実施の形態における血圧計においては、移動用空気袋149が膨張していない状態を、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し易い第1の状態とし、移動用空気袋149が膨張した状態を、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達し難い第2の状態としたものであったが、本変形例に係る血圧計は、これを逆にしたものである。具体的には、本変形例に係る血圧計においては、図10に示すように、本体100の筐体110の所定位置に支持枠115を設け、当該支持枠115に対して非接触になる位置に加圧ポンプ141を配設し、これら支持枠115と加圧ポンプ141との間に移動用空気袋149を配置することにより、本実施の形態における血圧計とは逆の構成を実現している。
図10(A)に示すように、移動用空気袋149が膨張した状態においては、移動用空気袋149によって加圧ポンプ141が筐体110の突出部114の当接面114aに向けて押圧されることにより、加圧ポンプ141が当該当接面114aに接触した状態にあり、当該状態は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に積極的に伝達される第1の状態に相当することになる。一方、移動用空気袋149が膨張していない状態においては、加圧ポンプ141が筐体110の突出部114から遠ざかる方向(図中矢印A方向)に向けて移動するため、加圧ポンプ141が筐体110の突出部114の当接面114aに接触していない状態になり、当該状態は、加圧ポンプ141の振動が筐体110に積極的に伝達されない第2の状態に相当することになる。
したがって、血圧値の測定を行なわない場合には、図10(A)に示す如く移動用空気袋149が膨張している第1の状態としておくことにより、所定時刻になって加圧ポンプ141が駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達されることで筐体110が振動し、使用者に当該所定の時刻になったことが報知されることになる。また、その一方で、血圧値の測定を行なう場合には、図10(B)に示す如く移動用空気袋149が膨張していない第2の状態とすることにより、血圧値の測定に際して加圧ポンプが駆動されて作動した場合に発生する振動が筐体110に伝達され難くすることができる。
図11は、本変形例に係る血圧計の動作手順を示すフローチャートである。次に、この図11を参照して、本変形例に係る血圧計の動作手順について説明する。なお、このフローチャートに従うプログラムは、図7において示したメモリ部170に予め記憶されており、CPU130がメモリ部170からこのプログラムを読出して実行することにより、図11に示す動作手順が実行される。
まず、図11に示すように、カフ10を上腕に装着した使用者が血圧計1Bの操作部180を操作して電源オンの命令を入力すると、電源部190からCPU130に対して電源としての電力が供給され、これによりCPU130が駆動し、血圧計1Aの初期化が行なわれる(ステップS301)。次に、CPU130は、移動用空気袋149を開放する(ステップS302)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と移動用空気袋149とを接続し、排気弁142を完全に開放し、移動用空気袋149内の空気を外部へと排気させる。
次に、CPU130は、血圧値測定のために測定用空気袋30の加圧を開始する(ステップS303)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と測定用空気袋30とを接続し、加圧ポンプ141を駆動してカフ圧を徐々に上昇させる。その際、CPU130は、圧力センサ143によって検出されるカフ圧の変動を取得する。
次に、CPU130の血圧値測定部131は、微速加圧過程において得られたカフ圧の変動に基づいて血圧値を算出する(ステップS304)。つづいて、CPU130は、測定用空気袋30を開放する(ステップS305)。具体的には、CPU130は、排気弁142を開放し、測定用空気袋30内の空気を外部へと排気させる。
次に、CPU130は、ステップS304において得られた血圧値をメモリ部170および表示部160に出力し、メモリ部170において当該血圧値が測定結果として記憶され、表示部160において上記測定結果としての血圧値が表示される(ステップS306)。ここで、表示部160は、収縮期血圧値および拡張期血圧値をたとえば数値として表示する。
次に、CPU130は、移動用空気袋149の加圧を開始し、移動用空気袋149の内圧が所定の値となるまで加圧を行なう(ステップS307)。具体的には、CPU130は、三方弁144を切り替えて加圧ポンプ141と移動用空気袋149とを接続し、加圧ポンプ141を駆動して移動用空気袋149の加圧を行なう。これにより、加圧ポンプ141は、筐体110の内部において移動し、突出部114を介して筐体110と加圧ポンプ141とが接触した状態となる。この後、血圧計1Bは待機状態をとり、使用者の操作部180による電源オフの命令の入力を待って電源としての電力の供給を停止する。
なお、本変形例に係る血圧計1Bにおいて採用される報知処理は、上述の実施の形態1における血圧計1Aにおいて採用されていた報知処理(すなわち、図5を参照して説明した報知処理)と同様であるため、その説明はここでは繰り返さない。
以上において説明した本実施の形態の変形例の如くの血圧計1Bとした場合にも、加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として利用することが可能になるため、上述した実施の形態1における血圧計1Aとした場合と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3における血圧計の本体の構造を示す一部破断側面図である。本実施の形態における血圧計は、上述の実施の形態1における血圧計1Aとは異なり、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され易い第1の状態と、加圧ポンプ141の振動が筐体110に伝達され難い第2の状態との2状態に本体100の状態を切り替え選択するものではないが、他の構成については、上述の実施の形態1における血圧計1Aと同様のものである。したがって、上述の実施の形態1における血圧計1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における血圧計の本体100は、その背面に携行を可能にするための係止部としてのクリップ部116が設けらたものである。当該クリップ部116は、ベルト等を挟み込んで保持することが可能に構成されたものである。クリップ部116は、本体100の筐体110の内部に向けて延設された振動伝達部116aを有しており、当該振動伝達部116aは、加圧ポンプ141の外表面に当接している。この振動伝達部116aは、クリップ部116に一体的に設けられており、加圧ポンプ141が作動した場合に、当該加圧ポンプが作動することによって生じる振動をクリップ部116に効率的に伝えるものである。
本実施の形態の如くの構成を採用することにより、加圧ポンプ141を報知手段の音源および振動源として利用した場合に、音および振動のうちの振動を効率的に筐体110およびクリップ部116に伝達することが可能になる。そのため、上記構成を採用することにより、より確実に使用者に本体100が振動していることを認知させることが可能になり、報知機能の向上を図ることが可能になる。
以上において説明した本発明の実施の形態およびその変形例においては、加圧ポンプを報知手段の音源および振動源として併用した場合を例示して説明を行なったが、加圧ポンプを報知手段の音源としてのみ利用するように構成してもよいし、加圧ポンプを報知手段の振動源としてのみ利用することとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、加圧ポンプを音源および振動源として含む報知手段を用いて所定の時刻になったことを報知する構成とした場合を例示して説明を行なったが、報知する情報としてはこれに限られるものではない。たとえば、測定結果を使用者に報知するために上記報知手段を用いたり、使用者に操作を促すためのガイドとしての情報を報知するために上記報知手段を用いたりすることとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、被測定部位として上腕が採用されたいわゆる上腕式の血圧計に本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、当然に被測定部位として手首が載置されたいわゆる手首式の血圧計等に本発明を適用することも可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における血圧計の外観構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における血圧計の機能ブロックの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における血圧計の本体の内部の構造を示す一部破断正面図である。 本発明の実施の形態1における血圧計の血圧値測定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における血圧計の第1の状態における動作手順を示すフローチャートである。 音源および振動源として加圧ポンプを利用する場合の加圧ポンプに印加すべき駆動電圧を示す図である。 本発明の実施の形態2における血圧計の機能ブロックの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における血圧計の本体の内部の構造を示す一部破断正面図である。 本発明の実施の形態2における血圧計の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例における血圧計の本体の内部の構造を示す一部破断正面図である。 本発明の実施の形態2の変形例における血圧計の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における血圧計の本体の構造を示す一部破断側面図である。
符号の説明
1A,1B 血圧計、10 カフ、12 外装カバー、30 測定用空気袋、80 エア管、81 接続端、100 本体、110 筐体、111 開口部、112 押し釦、112a 当接面、114 突出部、114a 当接面、115 支持枠、116 クリップ部、116a 振動伝達部、118 接続口、120 回路基板、130 CPU、131 血圧値測定部、132 報知処理部、140 エア系コンポーネント、141 加圧ポンプ、142 排気弁、143 圧力センサ、144 三方弁、145 加圧ポンプ駆動回路、146 排気弁駆動回路、147 発振回路、148 三方弁駆動回路、149 移動用空気袋、150 タイマー、160 表示部、170 メモリ部、180 操作部、190 電源部。

Claims (12)

  1. 被測定部位を圧迫するための測定用流体袋と、
    前記測定用流体袋を内包するカフと、
    前記測定用流体袋を加圧可能なポンプと、
    前記測定用流体袋を減圧可能な排気弁と、
    前記ポンプが内部に収容された筐体を含む本体と、
    前記ポンプおよび前記排気弁を駆動制御することにより、前記測定用流体袋を加圧または減圧させて血圧値を測定する血圧値測定部と、
    前記ポンプを駆動制御することにより、使用者に特定の情報を報知する報知処理部とを備えた、血圧測定装置。
  2. 前記測定用流体袋に対する前記ポンプの接続/非接続を切り替える接続状態切替部をさらに備えた、請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記報知処理部は、前記ポンプを駆動することで前記ポンプを音源として作動させ、当該ポンプが作動することによって生じる音を前記筐体の外部に伝達することによって使用者に特定の情報を報知する、請求項1または2に記載の血圧測定装置。
  4. 前記報知処理部は、前記ポンプを駆動することで前記ポンプを振動源として作動させ、当該ポンプが作動することによって生じる振動を前記筐体に伝達することによって使用者に特定の情報を報知する、請求項1から3のいずれかに記載の血圧測定装置。
  5. 前記ポンプが作動することによって生じる振動を前記筐体に伝達し易い第1の状態と、前記ポンプが作動することによって生じる振動を前記筐体に伝達し難い第2の状態とに切り替える振動伝達状態切替部をさらに備えた、請求項4に記載の血圧測定装置。
  6. 前記振動伝達状態切替部は、前記筐体に常時接触するように設けられた押し釦を含み、
    前記押し釦は、前記第1の状態において前記ポンプに接触し、前記第2の状態において前記ポンプに非接触となる、請求項5に記載の血圧測定装置。
  7. 前記振動伝達状態切替部は、前記ポンプを前記筐体内にて移動可能にする移動機構を含み、
    前記移動機構は、前記第1の状態において前記ポンプを前記筐体に接触させ、前記第2の状態において前記ポンプを前記筐体に非接触にする、請求項5に記載の血圧測定装置。
  8. 前記移動機構は、前記ポンプおよび前記排気弁によって加圧または減圧可能な移動用流体袋を含み、
    前記ポンプは、前記移動用流体袋が加圧または減圧されることに伴って前記筐体内を移動する、請求項7に記載の血圧測定装置。
  9. 前記本体は、携行を可能にするための係止部を含み、
    前記係止部は、前記ポンプに接触する振動伝達部を有している、請求項4に記載の血圧測定装置。
  10. 前記報知処理部は、特定の情報を使用者に報知するために前記ポンプを駆動する際に、血圧値測定の際に前記ポンプに印加される駆動電圧よりも大きい駆動電圧にて前記ポンプを駆動する、請求項1から9のいずれかに記載の血圧測定装置。
  11. 前記報知処理部は、特定の情報を使用者に報知するために前記ポンプを駆動する際に、間欠的に前記ポンプを駆動する、請求項1から10のいずれかに記載の血圧測定装置。
  12. 時刻を計時する計時部をさらに備え、
    前記報知処理部は、前記計時部によって計時された時刻が所定の時刻になった場合に、前記ポンプを駆動することで前記所定の時刻になったことを使用者に報知する、請求項1から11のいずれかに記載の血圧測定装置。
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WO2021085010A1 (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 オムロンヘルスケア株式会社 血圧測定装置及び制御プログラム

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