JP2012002066A - 排気ガス浄化システム - Google Patents

排気ガス浄化システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012002066A
JP2012002066A JP2010119867A JP2010119867A JP2012002066A JP 2012002066 A JP2012002066 A JP 2012002066A JP 2010119867 A JP2010119867 A JP 2010119867A JP 2010119867 A JP2010119867 A JP 2010119867A JP 2012002066 A JP2012002066 A JP 2012002066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
regeneration
waiting time
exhaust gas
exhaust
dpf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010119867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5471834B2 (ja
Inventor
Takashi Haseyama
尊史 長谷山
Shinji Goto
真司 後藤
Hiroyuki Ohira
博幸 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2010119867A priority Critical patent/JP5471834B2/ja
Publication of JP2012002066A publication Critical patent/JP2012002066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5471834B2 publication Critical patent/JP5471834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】排気ガス中のPMを浄化するためのDPFを備えた特装車両において、短時間のPTO装置の作業時間をDPFの再生に有効利用することができ、DPFを良好な状態に維持できる排気ガス浄化システムを提供する。
【解決手段】車両に搭載した内燃機関の排気通路にディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置12を備えると共に、前記ディーゼルパティキュレートフィルタを強制再生を実施する制御装置40を備えた排気ガス浄化システム1において、前記制御装置40が、車両の停車開始からの停車時間により算出したPM堆積量に基づく前記強制再生の再生要求から再生開始までの間に所定の待ち時間を設けており、該待ち時間が、パワーテイクオフ装置のスイッチがオフの場合には第1の待ち時間taであり、前記パワーテイクオフ装置のスイッチがオンの場合には前記第1の待ち時間taよりも短い第2の待ち時間tbである。
【選択図】図1

Description

本発明は、長時間アイドル運転のDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)の再生において、PTO装置(パワーテイクオフ装置)の作動時に再生要求から再生開始までの待ち時間を短くした排気ガス浄化システムに関する。
ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(パティキュレート・マター:以下PMという)をディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter :以下DPFという)と呼ばれるフィルタで捕集する排気ガス浄化装置の一つに連続再生型DPF装置がある。
この連続再生型DPF装置では、排気ガス温度が約350℃以上の時には、DPFに捕集されたPMは連続的に燃焼して浄化され、DPFは自己再生するが、低速低負荷等の排気温度が低い場合には、触媒の温度が低下して活性化しないため、PMを酸化してDPFを自己再生することが困難となる。そのため、PMのDPFへの堆積により目詰まりが進行するため、この目詰まりによる排圧上昇の問題が生じる。
そこで、DPFへのPM堆積量が所定の量(閾値)を超えたときに、シリンダ内(筒内)における多段遅延噴射(マルチ噴射)や後噴射(ポスト噴射)等により、排気ガスを強制的に昇温させて、捕集PMを強制的に燃焼除去する強制再生を行う。この強制再生では、ポスト噴射等によって排気ガス中に供給されたHC(炭化水素)を、DPFの上流側に配置された酸化触媒やDPFに担持した酸化触媒で燃焼させることにより、この酸化反応熱を利用して、DPFの入口やDPFのフィルタ表面の排気ガス温度を上昇させ、DPFに蓄積されたPMが燃焼する温度以上にDPFを昇温して、PMを燃焼除去する。
この強制再生には、手動再生で行う場合と自動再生で行う場合とがある。手動再生の場合には、DPFの目詰まりが所定の量を超えたときに、運転者に警告を出して、この警告を受けた運転者が、強制再生の開始用のボタンを押すことで、強制再生を行う。一方、自動再生では、フィルタの目詰まりが所定の量を超えたときに、特に運転者に警告を出すことなく、自動で走行中であっても強制再生を行う。
この強制再生の一つに、所定時間以上アイドル状態が連続された時に行う長時間アイドル時の強制再生(Long Low Idle Regeneration:LLIRという)があるが、PTO装置を装備した特装車においては、PTO装置の作動時に強制再生を行うと、遅延噴射は燃焼が不安定なので回転変動が出易く、また、負荷によって噴射タイミングを大きく変化させるので過渡的な燃焼が不安定なため、エンジン回転数が変化するという影響が生じてしまうという問題がある。
この問題に対して、従来技術においては、このアイドル状態で且つPTO装置の作動時にはDPFの強制再生を禁止していた。例えば、エンジン動力をPTO装置を介してアイドリング状態で取り出して補機を駆動し得るようにした特装車で、アイドリング状態での強制再生ではエンジンの回転数を上昇させる強制再生制御を行う排気浄化装置において、PTO装置が作動状態にある条件下で強制再生した場合に生じるエンジンの運転状態の急変や補機の作動不良を避けるため、この条件下ではポスト噴射の追加や回転数の上昇等の強制再生を行うための再生制御指令が出力されないようにした排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、同様な排気ガス浄化装置で、PTO装置の実質的な作動を重視して、PTO装置のスイッチがオンで且つ外部アクセルの特装用レバー等による補機に対する操作入力が検知された場合に限り、制御装置から昇温制御指令が出力されないように構成した排気ガス浄化装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方、特装車は、特別装備の負荷のために、特別装備をしていない標準車よりも短時間で多量のPMがDPFに堆積してしまうため、長時間アイドル運転時における強制再生をPTO装置の作動時に禁止してしまうと、DPFの目詰まりが発生し、排圧が過剰に上昇してエンジンの運転に不具合が生じるという問題が生じる。つまり、長時間アイドル運転時のPTO装置の作動時のように、低中負荷運転が繰り返されるような場合では、短時間でPMが堆積してしまうにも関わらず、DPFの強制再生ができないので、DPF内に過剰にPMが堆積してしまう。このPM堆積を解消するためにDPFを強制再生しようとすると、PTO作業を中断する必要が生じ、作業効率の低下を招くという問題がある。
この問題を解決するために、排気ガス中のPMを浄化するためのDPFを備えた特装車両において、長時間アイドル運転時で且つPTOが作動状態であっても、マルチ噴射制御を禁止してエンジン回転変動を避けつつ強制再生を実行し、DPFを良好な状態に維持できるようにした排気ガス浄化システムも提案されている(特許文献3参照)。
特開2004−150417号公報 特開2005−139944号公報 特開2008−180154号公報
ところで、LLIRの制御においては、車両の停車中であり、走行距離やDPFの差圧によりPM堆積量を算出することが困難であることから、停車時間によりPM堆積量を算出している。このため、信号待ち等で一時的に停車しているときにも再生要求が出て強制再生が開始する虞があり、この強制再生は手動再生相当を自動で実施するもので、車両を停車した状態での再生を余儀なくされ、利便性が悪い。そこで、このような問題を解消するために、再生要求から再生開始までの間に例えば交通信号の待ち時間よりも長い所定の待ち時間を設定することが考えられる。
しかしながら、特装車によっては、一回の作業時間が短時間のものもあり、この場合にも前記待ち時間を適用したのでは、短時間のPTO装置の作業時間をDPFの再生に有効利用することが難しい。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、排気ガス中のPMを浄化するためのDPFを備えた特装車両において、短時間のPTO装置の作業時間をDPFの再生に有効利用することができる排気ガス浄化システムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載した内燃機関の排気通路にディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置を備えると共に、前記ディーゼルパティキュレートフィルタの強制再生を実施する制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
前記制御装置が、車両の停車開始からの停車時間により算出したPM堆積量に基づく前記強制再生の再生要求から再生開始までの間に所定の待ち時間を設けており、該待ち時間が、パワーテイクオフ装置のスイッチがオフの場合には第1の待ち時間であり、前記パワーテイクオフ装置のスイッチがオンの場合には前記第1の待ち時間よりも短い第2の待ち時間であることを特徴とする。
前記制御装置が、前記パワーテイクオフ装置のスイッチがオンで、且つ前記内燃機関が高負荷及び高排気温度状態であるときに、前記強制再生を実行することが好ましい。
本発明によれば、排気ガス中のPMを浄化するためのDPFを備えた特装車両において、短時間のPTO装置の作業時間をDPFの再生に有効利用することができる。
本発明の実施形態に係る排気ガス浄化システムの全体構成を示す図である。 PTO不使用時の再生の待ち時間を説明する図である。 PTO使用時の再生の待ち時間を説明する図である。
以下に、本発明を実施するための形態を添付図面に基いて詳述する。
図1に、この実施の形態の排気ガス浄化システム1の構成を示す。この排気ガス浄化システム1は、ディーゼルエンジン(内燃機関)10の排気通路11に排気ガス浄化装置12とサイレンサ13を備えて構成される。この排気ガス浄化装置12は、連続再生型DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ、或いはDPD:ディーゼルパティキュレートディフューザともいう)装置の一つであり、上流側に酸化触媒装置12aを、下流側に触媒付きフィルタ装置(DPF)12bを配置して構成される。前記DPF12bは、CSF(Catalyzed Soot Filter)からなる。排気ガスGは、この排気ガス浄化装置12により浄化されて、浄化された排気ガスGcとしてサイレンサ13を経由して大気中に放出される。
前記酸化触媒装置12aは、多孔質のセラミックのハニカム構造等の担持体に、白金等の酸化触媒を担持させて形成される。触媒付きフィルタ装置12bは、多孔質のセラミックのハニカムのチャンネルの入口と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウオールフロータイプのフィルタ等で形成される。このフィルタの部分に白金や酸化セリウム等の触媒を担持する。排気ガスG中のPM(粒子状物質)は、多孔質のセラミックの壁で捕集(トラップ)される。
そして、前記触媒付きフィルタ装置12bのPMの堆積量を推定するために、排気ガス浄化装置12の前後に接続された導通管に差圧センサ31が設けられる。また、この排気ガス浄化装置12の下流側又は上流側に排気絞り手段として排気スロットル弁14が設けられる。
また、吸気通路15には、エアクリーナ16、MAFセンサ(吸入空気量センサ)17、吸気絞り弁(インテークスロットル)18が設けられる。この吸気絞り弁18は、吸気マニホールドへ入る吸気Aの量を調整する。また、EGR通路19にはEGRクーラ39とEGR量を調整するEGR弁21が設けられる。排気通路11にはターボチャージャ36のタービン部36aが設けられ、吸気通路15にはダーボチャージャ36のコンプレッサ部36bが設けられる。
更に、触媒付きフィルタ装置12bの強制再生制御用に、酸化触媒装置12aの上流側に酸化触媒入口排気温度センサ32が設けられ、酸化触媒装置12aと触媒付きフィルタ装置12bの間にフィルタ入口排気温度センサ33が設けられる。この酸化触媒入口排気温度センサ32は、酸化触媒装置12aに流入する排気ガスGの温度である酸化触媒入口排気温度Tg1を検出する。また、フィルタ入口排気温度センサ33は、触媒付きフィルタ装置12bに流入する排気ガスGの温度であるフィルタ入口排気温度Tg2を検出する。
これらのセンサの出力値は、エンジン10の運転の全般的な制御を行うと共に、排気ガス浄化装置12の強制再生制御も行う制御装置(ECU:エンジンコントロールユニット)40に入力され、この制御装置40から出力される制御信号により、排気スロットル弁14、吸気絞り弁18、EGR弁21、燃料噴射装置(噴射ノズル)22等が制御される。
この燃料噴射装置22は、燃料ポンプ(図示しない)で昇圧された高圧の燃料を一時的に貯えるコモンレール噴射システム(図示しない)に接続されており、制御装置40には、エンジン10の運転のために、アクセルポジションセンサ(APS)34からのアクセル開度、回転数センサ35からのエンジン回転数等の情報の他、車両速度、冷却水温度等の情報も入力され、燃料噴射装置22から所定量の燃料が噴射されるように通電時間信号が出力される。
また、この排気ガス浄化装置12の強制再生制御において、走行中に自動的に強制再生するだけでなく、触媒付きフィルタ装置12bのPMの捕集量が一定量を超えて、触媒付きフィルタ装置12bが目詰まった時に、運転者(ドライバー)に注意を促し、任意に運転者が車両を停止して強制再生ができるように、点滅により注意を喚起し点灯により再生中であることを表示する手動再生表示灯23と、自動再生中であることを点灯により表示する自動再生表示灯24と、手動再生ボタン(マニュアル再生スイッチ)25が設けられる。また、エンジン10の動力を取り出すPTO装置(パワーテイクオフ装置)26が設けられ、このPTO装置26のオンオフを行うスイッチ(PTOスイッチという)27が配置され、このPTOスイッチ27の信号が制御装置40に入力されると共に、制御装置40によりPTO装置26の操作を行うように構成される。
この排気ガス浄化システム1の制御においては、通常の運転でPMを捕集するが、この通常の運転において、強制再生開始の時期であるか否かを監視し、強制再生開始の時期であると判定されると強制再生を行う。この強制再生には、走行中に強制再生を行う自動再生と、警告によって運転者が車両を停止してから手動再生ボタン25を押すことにより開始される手動再生とがあり、走行距離やDPF差圧の値により適宜選択実施される(表1参照)。
Figure 2012002066
前記手動再生により、走行中の自動再生の場合における走行中の強制再生時のポスト噴射により未燃燃料がエンジンオイル(潤滑オイル)に混入してエンジンオイルを希釈するというオイルダイリューション(オイル希釈)の問題を解決でき、また、オイルダイリューションの問題が生じない時の自動再生により、手動再生の場合の運転者の再生制御開始信号の入力(停車と再生ボタン押し等)の煩わしさを少なくすることができ、利便性の向上が図れる。
前記強制再生では、フィルタ入口排気温度センサ33又は酸化触媒入口排気温度センサ32で検知される排気ガスの温度であるフィルタ入口排気温度又は酸化触媒入口排気温度が所定の第1判定温度(約250℃)より低い時には、マルチ噴射制御を行って、エンジン10から排出された時の排気ガスの温度である排気温度を上昇させる排気温度昇温制御を実施し、このフィルタ入口排気温度Tg2又は酸化触媒入口排気温度Tg1が所定の第1判定温度(約250℃)以上になった時にポスト噴射を行うPM燃焼除去制御を実施し触媒付きフィルタ12bの強制再生を行う。この強制再生では、車両が停車している場合には、排気スロットル弁14を閉じて排気絞りを行う。なお、これらの強制再生を行う再生制御装置は制御装置40に組み込まれる。なお、PM燃焼除去制御では、必要に応じて、マルチ噴射とポスト噴射を組み合わせる。
この所定の第1判定温度は、この温度以上の場合に酸化触媒装置12aの酸化触媒が活性化する温度であり、例えば、約250℃に設定される。また、触媒付きフィルタ装置12bに捕集されたPMは、触媒付きフィルタ装置12bに流入する排気ガスの温度が所定の第2判定温度(例えば、350℃)以上になると、燃焼し、除去される。このPMの燃焼除去により触媒付きフィルタ装置12bは再生される。
そして、本実施の形態では特に、前記制御装置40が、車両の停車開始からの停車時間により算出したPM排出量(PM堆積量)に基づく前記強制再生の再生要求から再生開始までの間に所定の待ち時間(再生待機時間)を設けており、この待ち時間が、PTO装置26のスイッチ(PTOスイッチ)27がオフの場合(すなわち通常の運転状態時)には交通信号機の待ち時間tcよりも長い第1の待ち時間ta(例えば5分)とされており(表1、図2参照)、PTOスイッチ27がオンの場合には前記第1の待ち時間taよりも短い第2の待ち時間tb(例えば1分)とされている(表1、図3参照)。
前記第1の待ち時間taを設けたのは、信号待ちで停車している間に強制再生が開始するのを回避して利便性を向上させるためである。また、第2の待ち時間tbを設けたのは、コンクリートポンプ車のように一回の作業時間が短時間のものにも長い待ち時間を適用すると短時間のPTO装置26の作業時間をDPFの再生に有効利用することが難しくなることから、短時間のPTO装置26の作業時間をDPFの再生に有効利用するためである。
前記制御装置40は、前記PTOスイッチ27がオンで、且つ前記ディーゼルエンジン10が高負荷及び高排気温度状態であるときに、前記強制再生を実行するようになっている。従って、この場合、PTOスイッチ27がオンでも、前記ディーゼルエンジン10が高負荷又は高排気温度状態でないときには、第2の待ち時間tb後に再生開始になっても前記強制再生は行われない。前記ディーゼルエンジン10が高負荷であるか否かは、燃料噴射量が所定値以上であるか否かにより判定される。また、高排気温度状態であるか否かは、フィルタ入口排気温度センサ33又は酸化触媒入口排気温度センサ32で検知される排気ガスの温度が所定の判定温度(約250℃)以上であるか否かにより判定される。
エンジン10のアイドル運転状態の継続時間が所定の判定時間ticを経過した場合である長時間アイドル運転時において、PTO装置26が作動状態である場合は、排気ガスの温度Tg2(又はTg1)が所定の第1判定温度Tc1よりも低くても、エンジン10の回転変動防止のため、排気温度を上昇するためのマルチ噴射制御を禁止する。しかし、このマルチ噴射制御を禁止している最中であっても、排気ガスの温度Tg2(又はTg1)が所定の第1判定温度Tc1以上になった時には、即ち、酸化触媒が活性化温度以上になった時には、ポスト噴射制御を行うPM燃焼除去制御を行って、触媒付きフィルタ装置12bに流入する排気ガスの温度を上昇させて、触媒付きフィルタ12bの強制再生をする。
つまり、長時間アイドル再生時にPTO装置26が作動状態であっても、触媒付きフィルタ12bの強制再生を実行するように制御し、排気ガスの温度が高い、例えば、エンジンの負荷条件が所定値以上の場合では、触媒付きフィルタ装置12bの強制再生を再生可能とするが、この制御では、排気ガスの温度が低い時に行うマルチ噴射制御は、エンジン回転数変動の防止のために禁止する。
なお、長時間アイドル運転時でない場合や、長時間アイドル運転時であっても、PTO装置26が作動状態にない場合は、排気ガスの温度が所定の第1判定温度よりも低いときは、マルチ噴射による排気温度昇温制御を実施する。また、排気ガスの温度が所定の第1判定温度Tc1以上になったときには、ポスト噴射制御を行うPM燃焼除去制御を行って、触媒付きフィルタ装置12bに流入する排気ガスの温度を上昇させて、触媒付きフィルタ装置12bの強制再生をする。
次に、前記排気ガス浄化システムの作用を述べる。この排気ガス浄化システム1によれば、車両に搭載したディーゼルエンジン10の排気通路にディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置12を備えると共に、前記ディーゼルパティキュレートフィルタの強制再生を実施する制御装置40を備えた排気ガス浄化システム1において、前記制御装置40が、車両の停車開始からの停車時間により算出したPM堆積量に基づく前記強制再生の再生要求から再生開始までの間に所定の待ち時間を設けており、該待ち時間が、PTO装置26のPTOスイッチ27がオフの場合には交通信号機の待ち時間tcよりも長い第1の待ち時間taであり、前記PTOスイッチ27がオンの場合には前記第1の待ち時間taよりも短い第2の待ち時間tbであるため、排気ガス中のPMを浄化するためのDPFを備えた特装車両において、短時間のPTO装置26の作業時間をDPFの再生に有効利用することができ、DPFを良好な状態に維持できる。
また、排気ガス中のPMを浄化するための触媒付きフィルタ装置12bを備えた特装車両において、長時間アイドル時におけるPTO作動時の強制再生制御では、エンジン回転変動の原因となるマルチ噴射を禁止してポスト噴射による再生を行うので、PTO作動時のエンジン回転変動を避けることができる。
また、前記制御装置40が、エンジン10の負荷状況を監視し、PTOスイッチ27がオンで、且つ前記エンジン10が高負荷及び高排気温度状態であるときに、前記強制再生を実行するので、触媒付きフィルタ装置12bにPMが過度に溜め込まれるという問題が解消され、エンジン運転状態に排圧上昇による不具合が起きることがなくなる。つまり、PTO作動を中止することなく、触媒付きフィルタ装置12bの強制再生が可能となるので、触媒付きフィルタ装置12bの目詰まりを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更が可能である。排気ガス浄化システムの排気ガス浄化装置としては、上流側の酸化触媒装置12aと下流側の触媒付きフィルタ装置12bとの組み合わせを例にして説明したが、酸化触媒を担持したフィルタであってもよい。また、酸化触媒装置12aの上流側に未燃燃料(HC)を供給する方法としてポスト噴射で説明したが、排気通路11に未燃燃料供給装置を配置して、この未燃燃料供給装置から直接排気通路11内に未燃燃料を噴射する排気管内直接噴射の方法を採用してもよい。
1 排気ガス浄化システム
10 ディーゼルエンジン(内燃機関)
11 排気通路
12 排気ガス浄化装置
12a 酸化触媒装置
12b 触媒付きフィルタ装置
26 PTO装置(パワーテイクオフ装置)
27 PTOスイッチ
40 制御装置(ECU)
ta 第1の待ち時間
tb 第2の待ち時間

Claims (2)

  1. 車両に搭載した内燃機関の排気通路にディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置を備えると共に、前記ディーゼルパティキュレートフィルタの強制再生を実施する制御装置を備えた排気ガス浄化システムにおいて、
    前記制御装置が、車両の停車開始からの停車時間により算出したPM堆積量に基づく前記強制再生の再生要求から再生開始までの間に所定の待ち時間を設けており、該待ち時間が、パワーテイクオフ装置のスイッチがオフの場合には第1の待ち時間であり、前記パワーテイクオフ装置のスイッチがオンの場合には前記第1の待ち時間よりも短い第2の待ち時間であることを特徴とする排気ガス浄化システム。
  2. 前記制御装置が、前記パワーテイクオフ装置のスイッチがオンで、且つ前記内燃機関が高負荷及び高排気温度状態であるときに、前記強制再生を実行することを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化システム。
JP2010119867A 2010-05-17 2010-05-25 排気ガス浄化システム Active JP5471834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010119867A JP5471834B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-25 排気ガス浄化システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010113762 2010-05-17
JP2010113762 2010-05-17
JP2010119867A JP5471834B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-25 排気ガス浄化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012002066A true JP2012002066A (ja) 2012-01-05
JP5471834B2 JP5471834B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=45534344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010119867A Active JP5471834B2 (ja) 2010-05-17 2010-05-25 排気ガス浄化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5471834B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014057825A1 (ja) * 2012-10-12 2014-04-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンの制御方法
JP2016070246A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 いすゞ自動車株式会社 Pto装置付き車両のdpf再生システム
JP2016203940A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両
JP2018193863A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100668A (ja) * 2002-09-13 2004-04-02 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システム
JP2006233882A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生産システム
JP2007332801A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP2008180154A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100668A (ja) * 2002-09-13 2004-04-02 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システム
JP2006233882A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生産システム
JP2007332801A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP2008180154A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Isuzu Motors Ltd 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014057825A1 (ja) * 2012-10-12 2014-04-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 エンジンの制御装置及びエンジンの制御方法
JP2014077421A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Hitachi Automotive Systems Ltd エンジンの制御装置及びエンジンの制御方法
JP2016070246A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 いすゞ自動車株式会社 Pto装置付き車両のdpf再生システム
JP2016203940A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両
JP2018193863A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5471834B2 (ja) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4169076B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4100451B1 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP3988785B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP3992057B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4017010B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4175281B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4161930B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
US8171725B2 (en) Method of controlling exhaust gas purification system, and exhaust gas purification system
JP3979437B1 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
US20100024395A1 (en) Control method of exhaust emission purification system and exhaust emission purification system
JP5316041B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP5724223B2 (ja) Dpfシステム
EP2578823A1 (en) Exhaust gas purification system
JP5471834B2 (ja) 排気ガス浄化システム
JP2005315190A (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス後処理装置
JP4412049B2 (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス後処理装置
JP4378754B2 (ja) エンジンの排出ガス浄化システム
JP2007023876A (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4517682B2 (ja) 排気ガス浄化システム
JP4352946B2 (ja) 排気ガス浄化システム
JP2005069238A5 (ja)
JP2010112281A (ja) ディーゼル内燃機関の排ガス浄化方法及び装置
JP2011247130A (ja) 排気ガス浄化システム
WO2013088888A1 (ja) ディーゼルエンジンの排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP2011247129A (ja) 排気ガス浄化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130405

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5471834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150