JP2012001681A - 炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料 - Google Patents

炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料 Download PDF

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辻井彰司
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聡 名合
Hitoshi Kitamura
北村仁志
Hidetoshi Sonoda
園田秀利
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Abstract

【課題】曲げ強度や圧縮強度の高い構造材用プリプレグを提供する。
【解決手段】ポリプロピレン樹脂(A)100質量部に対して、層状珪酸塩(B)を0.5〜10質量部、重量平均長が20mm以上の炭素長繊維40〜250質量部を含有し、CuKαによるX線回折強度が(1)式で表されることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
Figure 2012001681

ここで、I1:2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2:2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度である。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭素長繊維とポリプロピレン樹脂なる複合材料に関する。詳しくは、炭素長繊維と、層状珪酸塩とナノコンポジット化されたポリプロピレン樹脂からなる複合材料に関する。更に詳しくは、座屈強度が著しく改善され、高い曲げ強度や圧縮強度を有し、比強度が非常に高い構造材用複合材料に関する。
従来、ガラス長繊維強化ポリプロピレン複合材料は知られていた(例えば、文献1参照)。しかし、かかる従来技術は、ガラス繊維とポリプロピレンの接着性が低く、ガラス繊維の強度や弾性率への補強効果が低く、構造材としての実用性能は不満足であった。
ガラス繊維とポリプロピレンの接着性については、プロピレンを無水マレイン酸のような極性官能基により変性することは有効であると特開平05−001184(特許文献1)や特開平06−279615(特許文献2)に開示されている。さらに特殊なカップリング剤を含む集束剤で処理したガラス繊維を使用することが特開2005−170691(特許文献3)に開示されている。しかし、保安部品のような高強度の構造部材に要求される高い強度や物性の信頼性にははるかに未達であった。また、ガラス繊維より、強度や弾性率の高い炭素繊維を使用した炭素繊維強化ポリプロピレンについても、無水マレイン酸変性ポリオレフィン共重合体を使用して接着性を改善した組成物が特開2005−256206(特許文献4)に開示されている。しかし、炭素繊維とポリプロピレンの接着性はまだ低く、炭素繊維の高強度が複合材料に反映されず、構造材としての要求には未達であった。
また、電線被覆法を応用したガラス長繊維強化ポリプロピレン樹脂複合材料は知られていた。しかし、かかる従来技術は、ガラス繊維とポリプロピレン樹脂のコンパウンド材料を射出成形により成形品を得ていた。コンパウンド工程や射出成形工程でガラス繊維の折損が著しく、ガラス繊維の強度や弾性率への補強効果が低下し、構造材としての実用性能には不満足であった。
高強度・高剛性成形品を得るために、炭素長繊維とポリプロピレン樹脂の複合材料も研究開発された。しかし、射出成形や押出成形工程で炭素繊維が折損し、その効果は要求に大幅に未達であった。また、強化繊維の折損を避けるために、成形時のせん断変形の小さい圧縮成形についても検討された。しかし、強化繊維が長くなると繊維のからみ合いが起こり、流動性が著しく低下して、大型成形品や細いリブやボス構造を有する成形品は、欠肉が起こり良好な成形品が得られなかった。
繊維の絡み合いが起こらないように、繊維のロービングを単繊維状に開繊した後、ポリプロピレン樹脂を含浸して、強化繊維とポリプロピレン樹脂からなる一軸のテープ状プリプレグを予備成形した後、加熱圧縮成形する方法も開示された。炭素長繊維強化により、引張強度は改善されたが、引っ張りモード圧縮モードが複合される曲げ変形を受けた場合、曲げ強度の改善効果は、引っ張り強度に比較してかなり低く、曲げ変形を受ける構造材の強度要求には未達であった。曲げ強度は、炭素長繊維の分率を上げても必ずしも改善されず、ある分率を境に逆に低下し、炭素長繊維の分率を上げても要求を達成出来なかった。
このように、炭素長繊維強化ポリプロピレン樹脂は、曲げ変形を受けた場合、圧縮側で座屈しやすく、引張り強さに比較して、曲げ強さや圧縮強さは著しく低く、炭素繊維含有率を高くしても向上せず、曲げモードの変形を受ける構造材としての要求にはかなり未達であった。
一方、非特許文献2に開示されているように、クレー系フィラーによるポリプロピレンのナノコンポジット化により、引っ張り弾性率や引張り強度が改善されることが開示されている。比弾性率が改善されるが、絶対値としての強度や弾性率の改善効果は不十分であり、本発明の目的である構造材としての要求とは大きな乖離があった。
ところで、特開2002−234999(特許文献5)、特開2004−39950(特許文献6)や特開2004−107626(特許文献7)に、炭素繊維と熱可塑性複合材料に、発明の目的を損なわない範囲で無機充填材を含有してもよいとして、無機充填材を列記した中に、層状珪酸塩が上げられている。しかし、層状珪酸塩が列記した他の充填材と比較して、曲げ特性や圧縮特性改善への特別な効果や特定のナノ分散の効果については全く想定されておらず、実施例にも示されていない。また、特表2008−527119(特許文献8)には、炭素系ナノ粒子を含有する成形材料に層状珪酸塩を組み込むことによって、複合材料の表面特性を親水性や疎水性にすることができると開示している。しかし、曲げ特性や圧縮特性改善への特別な効果やナノ分散の効果については、全く想定されていない。
構造材の場合、曲げ変形を受ける部品も多く、曲げや圧縮変形に強い構造材用ポリプロピレン複合材料について、市場の高い開発要求があった。
特開平05−001184号公報 特開平06−279615号公報 特開2005−170691号公報 特開2005−256206号公報 特開2002−234999号公報 特開2004−39950号公報 特開2004−107626号公報 特表2008−527119号公報
プラスチックス、Vol.36(7),p103(1985) 工業材料、49(11)、p22(2001)
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、本発明の目的は、曲げ強さや圧縮強さが飛躍的に優れた比強度の高い構造材用複合材組成物を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
1.ポリプロピレン樹脂(A)100質量部に対して、層状珪酸塩(B)を0.5〜10質量部、重量平均長が20mm以上の炭素長繊維40〜250質量部を含有し、CuKαによるX線回折強度が(1)式で表されることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
Figure 2012001681

ここで、I1: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度
2.ポリプロピレン樹脂が、酸変性されたポリプロピレンであることを特徴とする1.記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
3.層状珪酸塩が、クレイであることを特徴とする1.、2.のいずれかに記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
4.炭素長繊維の繊維軸方向の曲げ強度が800MPa以上あり、かつ繊維軸と直交する方向の曲げ強度が60MPa以上あることを特徴とする1.、2.、3.のいずれか記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
本発明により、曲げ強度や圧縮強度が飛躍的に高く、いろいろな変形モードを受ける構造材の要求を満たす複合材料を工業的に提供することができる。本発明により得られた複合材料を成形して得られる成形品は、自動車のフレーム部品や機械器具の構造部材やスポーツ器具などに使用される。本発明により、高い曲げ強度や圧縮強度を有する複合材料が提供される理由は、未だ明確でないが、母相を成すポリプロピレン樹脂が層状珪酸塩とナノコンポジット化されることにより、飛躍的に弾性率が高くなり、複合材が圧縮を受けた場合、強化材の炭素繊維の弾性率との差が小さくなることにより、炭素繊維が座屈しにくくなるため、炭素繊維の高い性能を有効に作用させて、圧縮強度や引張りと曲げの合成である曲げ強度が驚くほど改善されたものと考えられる。母相の弾性率を改善することで、圧縮面の炭素繊維の座屈が防止され、炭素繊維の高い引っ張り強度が有効に作用したもので、炭素繊維とナノコンポジット化したポリプロピレン樹脂を複合化したことによる相乗効果を示したものと考察される。ナノコンポジット化しない微分散層状珪酸塩では、圧縮強度や曲げ強度は殆ど改善されず、伸び低下のためむしろ強度が低下した。
以下、本発明を詳述する。
ポリプロピレン樹脂(A)100質量部に対して、層状珪酸塩(B)を0.5〜10質量部、重量平均長が20mm以上の炭素長繊維40〜250質量部を含有し、CuKαによるX線回折強度が(1)式で表されることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
Figure 2012001681

ここで、I1: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度である。
ポリプロピレン樹脂が、酸変性されたポリプロピレンであるが好ましい態様である炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
また、層状珪酸塩が、クレイ、特にモンモリロナイトであることが好ましい態様である炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
さらに、炭素長繊維の繊維軸方向の曲げ強度が800MPa以上あり、かつ繊維軸と直交する方向の曲げ強度が60MPa以上あることが特に好ましい態様である炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料である。
本発明に使用されるポリプロピレンは特に限定されないが、本発明に使用されるポリプロピレン(A)としては、プリプレグ作製時の含浸性から分岐構造が殆どなく、物性的には高い弾性率を有する、95モル%以上がプロピレン繰り返し単位からなるホモタイプのポリプロピレンで、アイソタクチックスやシンジオタクチックスの立体規則性分率の高いものが好ましい。特にアイソタクチックス分率の高いものが好ましい。また、本発明に使用されるポリプロピレンの重合触媒は、特に限定されないが、立体規則性や分子量分布がシャープなポリプロピレンが提供できるメタロセン系触媒が好ましい。
炭素繊維との接着性の面から、炭素繊維と接着性を有する官能基が導入変性されたポリプロピレンが好ましい。特に、接着性を有する官能基としては、酸基が好ましい。更に、本発明で好ましく使用される酸変性ポリプロピレンの重量平均分子量は、8万〜20万、好ましくは9万〜18万である。重量平均分子量が、20万を超えると、溶融粘度が高くなり、プリプレグ作製時、含浸性が低く、ボイドを含み易く、本発明が達成されない。また重量平均分子量が8万未満では、強度や伸度が低く、プリプレグから得られる成形品の強度・伸度が低く好ましくない。重合触媒としては、チグラーナッタ触媒より、メタロセン系触媒が好ましい。また酸変性は、有機過酸化物によるラジカルにより、不飽和酸や不飽和無水酸をグラフトすることで得られる。有機過酸化物では、パーオキシジカーボネート系やパーオキシケタール系より、ジアルキルパーオキサイドが好ましい。本発明に使用される酸変性ポリプロピレンの多分散性指数(数平均分子量に対する重量平均分子量の比)には1.5〜7、好ましくは1.6〜6、特に好ましくは1.7〜5である。多分散指数は、1.5未満の酸変性ポリプロピレンを得るには、分別処理が必要でコスト高となり、好ましくない。また7を超えると、重量平均分子量が、8万〜20万の範囲内あっても、混在する低分子量ポリプロピレンが強度・伸度を低下させるので好ましくない。逆に、混在する高分子量成分は、含浸性や接着性を低下させて好ましくない。多分散性指数が小さいために、比較的低い重量平均分子量品でも、低分子量成分が非常に少なく、酸変性ポリプロピレンの強伸度が高くなったためと考察される。プリプレグ製造時の含浸性は、重量平均分子量に強く依存する、一方機械的性質は低分量成分に依存することが分かった。分子量分布を大変狭く制御することで、低い重量平均分子量と少ない低分子量成分を両立することが可能となる。
重量平均分子量およびその分布は、JISK7252系に準じて、140℃の1,2,4−トリクロロベンゼン溶液について、ゲル浸透クロマトグラフィー法により、140℃の高温カラムを使用して測定される。
本発明に使用される酸変性ポリプロピレンは、強化材と高い接着強度を有することが必要であり、赤外吸収スペルトルにおいて、840cm−1の吸光度面積に対して1790cm−1と1710cm−1の吸光度面積の和の比が0.1〜1.2、好ましくは0.2〜1.0である酸変性されている。無水酸変性度が0.1未満では、プリプレグを成形して得られる成形品の強度が低く好ましくない。また1.2を超えると、熱分解や熱変色が起こり好ましくない。酸成分としては、マレイン酸、イタコン酸、コハク酸、アジピン酸などの無水酸やアクリル酸、メタクリル酸などが例示される。好ましくは、変性のしやすさからマレイン酸、イタコン酸の無水酸である。840cm−1は、ポリプロピレンに由来する赤外線吸収であり、測定した試験片の厚さ補正係数である。また1790cm−1,1710cm−1は、それぞれ無水カルボン酸とカルボン酸に由来する吸収であり、吸水と脱水状態を移行するから総合した変性度で効果は整理される。
本発明の酸変性ポリプロピレン樹脂及び組成物は、出発原料や製造条件は制限されないが、メルトフローレート0.1〜4dg/minであるポリプロピレン(A)100質量部に対して、無水マレイン酸0.01〜5質量部、半減期が1分となる温度が170〜185℃の範囲にある有機過酸化物0.05〜3質量部を溶融混練して得られることが好ましい態様である。
ポリプロピレン(A)に不飽和ジカルボン酸化合物と有機過酸化物を作用させて酸変性する方法が、工業的には好ましいが、この方法による変性時、ポリプロピレン(A)の分子鎖はラジカルで切断される副反応が伴う。この反応を制御するには、有機過酸化物のラジカル発生特性が適合することが必要である。半減期が1分となる温度が170〜185℃、好ましくは、172〜183℃である有機過酸化物が好ましい。170℃未満では、低分子量のポリプロピレンのみ溶融した状態からラジカル発生を開始するから低分量のポリプロピレンが発生しやすく、多分散性指数が高くなり好ましくない。また185℃を超えると、滞留時間が2分以下の押出機で変性反応を行う場合、230℃以上の高温が必要となり、熱分解や熱変色を伴いやすく、品質安定性の面から好ましくない。半減期が1分となる温度が、170〜185℃である有機過酸化物としては、メチルエチルケトンパーオキシド(182℃)、t−ブチルハイドロパーオキシド(179℃)、ジクミルパーオキシド(172℃)、2,5ジメチル2,5ジ(t−ブチルパーオキシド)ヘキサン(180℃)、nーブチル4,4−ジ(t−ブチルパーオキシ)バレレート(173℃)などが例示される。これらの中では、t−ブチルハイドロパーオキシド(179℃)、ジクミルパーオキシド(172℃)、2,5ジメチル2,5ジ(t−ブチルパーオキシド)ヘキサン(180℃)が活性酸素量も高く好ましい。ポリプロピレン100質量部に対して、無水マレイン酸0.01〜5質量部をグラフト変性する場合、活性酸素の必要量から、有機過酸化物は0.05〜3質量部、好ましくは、0.1〜1質量部使用される。
0.05質量部未満では、反応不足となりやすく好ましくない。3質量部を超えると低分子量ポリプロピレンにもラジカルの作用が起こりやすく好ましくない。
本発明には、重量平均繊維長が20mm以上、好ましくは30mm以上、更に好ましくは100mm以上の炭素長繊維や連続繊維が使用される。重量平均繊維長が10mm未満では、構造材としての強度が未達となり、好ましくない。機械物性上は連続繊維が好ましいが、成形時の金型内における流動性が必要なことからプリプレグとしてより短く切断されたものが使用される。炭素繊維としては、製造法に特に制限されないが、ポリアクリロニトル繊維やセルロース繊維などの繊維を空気中で200〜300℃にて処理した後、不活性ガス中で1000〜3000℃以上で焼成され炭化製造された引張り強度20t/cm以上、引張り弾性率200GPa以上の炭素繊維が好ましい。本発明に使用される単繊維径は、特に制限されないが、複合化の製造ライン工程から3〜25μmが好ましく、特に4〜15μmが好ましい。3μm未満では、含浸や脱泡が難しく、25μmを超えると、比表面積が小さくなり、複合化の効果が小さくなり好ましくない。本発明に使用される炭素繊維は、空気や硝酸による湿式酸化、乾式酸化、ヒートクリーニング、ウイスカライジングなどによる接着性改良のための処理されたものが好ましい。また本発明の複合材料製造に使用される炭素繊維は、作業工程の取り扱い性から、100℃以下で軟化する集束剤により集束されていることが好ましい。集束フィラメント数には特に制限ないが、1000〜30000フィラメント、好ましくは、3000〜25000フィラメントが好ましい。本発明に使用される炭素繊維の集束剤は特に限定されないが、炭素繊維と母相のポリアミド樹脂に高い接着力を有するウレタン系やエポキシ系集束剤が好ましい。
本発明には、ポリプロピレン(A)100質量部当り、炭素長繊維(B)40〜250質量部、好ましくは60〜220質量部、さらに好ましくは70〜200質量部複合される。40質量部未満では、炭素長繊維による補強の効果が不十分となり、また250質量部を超えると、炭素繊維へのポリプロピレン樹脂の含浸が困難であり、共に本発明の目的である構造部材としての要求を満たせず好ましくない。
また、本発明には、ポリプロピレン(A)100質量部や炭素長繊維(B)40〜250質量部当りに、層状珪酸塩が0.1から10質量部を、好ましくは、0.3〜6質量部、含有することが必要である。層状珪酸塩が0.1質量部未満では、母相の弾性率アップが小さく、曲げ強度や圧縮強度が改善されないので好ましくない。また、10質量部を超えると、母相の伸度が著しく低下し、母相の強伸度が低下し、複合材の曲げ強度や圧縮強度の改善効果を発揮することができないので好ましくない。層状珪酸塩が本発明に有効な理由は、ナノコンポジット化することにより、アスペクト比が高いことと、表面積が広く、補強効果が高いこと、さらに層状構造が剥離することにより、飛躍的にこの効果が増大するためと推察される。
本発明でいう層状珪酸塩は、板状の結晶構造を有するもので、狭義には、その板状結晶間の結合力が弱く容易に剥離しやすいものである。本発明で使用される層状珪酸塩としては、珪酸アルミニュウムや珪酸マグネシュウムからなるクレイが好ましく、特に天然のスメクタイトであるモンモリロナイトやハイデライト、ヘクトライト、サポナイトや、合成スメクタイトである水熱合成品のヘクトライト、サポナイトや、天然の雲母や合成雲母、フッ素雲母などが挙げられる。これらの層状珪酸塩は、ポリプロピレン樹脂と親和性がよくなるように、ドデシルアミンや炭化水素のスルホン酸ナトリュウムやカリュウム塩やイセチオンサンナトリュウムやカリュウム塩などで有機処理されたものが好ましい。本発明におけるポリプロピレン樹脂中への分散性改善に対する有機処理の効果は、クロロホルムなどの極性溶媒や、ベンゼンなどの芳香族系の有機溶媒中の分散性や膨潤性がよくなることで示される。本発明の効果は、厚さに対する長さで表されるアスペクト比が高いと補強効果が大きくなり好ましいが、天然スメクタイトであるモンモリロナイトはアスペクト比が高いものが得られやすく好ましい。
本発明においては、層状珪酸塩はポリプロピレン樹脂中にナノコンポジット化され、層状珪酸塩の積層方向の厚さの数平均が0.5〜10nmに、好ましくは、0.7〜8nmとなるように分散していることが好ましい態様である。層状珪酸塩の単層の厚さは、0.5〜1.5nm程度であり、ポリプロピレン樹脂中で単層から数層の厚さに剥離してマトリックス樹脂中に分散するか、または層間インターカレートしていることが好ましい態様である。前者の剥離型ナノコンポジットは、マトリックス樹脂との混練時、剥離により高いアスペクト比と表面積をもつ板状の珪酸塩が樹脂中に分散し補強効果が著しく高くなる。ポリプロピレン樹脂の層間挿入法は、スメクタイトの有機化処理後、強い混練により層剥離と分散を行う方法によるポリマー挿入法や、モノマー挿入後重合により、剥離と分散を行う方法により、層状珪酸塩は分散される。この他、ゾルーゲル法によるIn−Situフィラー形成法やIn−Situ重合法などがある。本発明には層間挿入法は特に限定されないが、ポリマー挿入法やモノマー挿入法が好ましい。特に、ポリマー挿入法は、いろいろな部品の要求品質に合わせて、組成設計がしやすいので好ましい。
層状珪酸塩の層間にポリマーがインターカレーションし、ナノコンポジットを形成すると、層状珪酸塩の層方向の結晶サイズが極薄になり、その面間隔に相当する回折角のX線回折強度のピークが、消滅に向けて極度に減少することで本発明の効果が評価できる。本発明に使用される層状珪酸塩は、インターカレーションされていない状態である複合材料化の前段階では厚み方向にも結晶が成長しており、CuKαのX線波長の場合、入射角θの2倍である2θが5.8度付近に回折のピークを示す。これに対して、好ましくは、表面が有機化処理された層状珪酸塩と、好ましくは、酸変性やアミン変性などにより、極性基が表面導入されたポリプロピレン樹脂を組み合わせ、せん断応力の高い状態で混練すると、層状珪酸塩が層間で剥離し、2θ=5.8度付近の回折強度のピークは減少し、単にブロード化した散乱強度を示す。
本発明に含有する層状珪酸塩の大部分は、厚み方向に剥離し、ナノ分散していることが必要である。層状珪酸塩を特定量含有し、かつCuKαによるX線回折強度が(1)式で表されることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料であればよい。
Figure 2012001681

ここで、I1: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2: 2θ=5.5〜6.5°間のピーク回折強度である。すなわち、この2θに対応する面間隔の微細構造の規則性が消滅し、回折強度は大変小さくなり、単なる散乱強度に近づいたことを示している。
層間挿入によりナノコンポジット化した珪酸塩はポリプロピレン樹脂との接触面積が大変大きく、少量の珪酸塩で高い補強効果を発揮できる。少量の珪酸塩で補強されることから比重の増加は小さい。本発明の目的のひとつである比強度の増大効果が大変大きい。
本発明により提供される複合材料は、構造材として使用される。炭素長繊維の繊維軸方向の曲げ強度(0度曲げ強度)が、炭素繊維の配合量増では達成され難い比強度や比弾性率を有する800MPa以上、さらに好ましくは1000MPaであり、かつ繊維軸と直交する方向の曲げ強度(90度曲げ強度)が60MPa以上、好ましくは、70MPa以上あることが好ましい態様である。0度曲げ強度800MPa未満では、曲げ荷重を受ける長尺の構造部材としては、破壊しやすいので好ましくない。また。90度曲げ強度が40MPa未満では、板状構造部材が曲げ応力を受けた場合、破壊しやすいので好ましくない。
本発明の樹脂組成物には、上記の必須成分の他に物性改良・成形性改良、耐久性改良を目的として、滑剤、酸化防止剤、難燃剤、耐光剤、耐候剤などが配合できる。
本発明の複合材料の製造法は特に限定されない。例えば、ポリプロピレン樹脂の融点以上に温度調節されたスクリュータイプ押出機のホッパーにポリプロピレン樹脂および/またはポリプロピレン樹脂共重合体と予め有機化処理された層状珪酸塩などを所定割合に予備混合して供給する。溶融樹脂をギアポンプの回転数にて計量して、樹脂の融点以上に温度調節された含浸用押出機の上流に供給する。または、有機化モンモリロナイトを極性基変性されたポリプロピレン樹脂に、強いせん断力のもとで溶融混練して得られたナノコンポジット樹脂を押し出し機のホッパーに投入して、溶融して含浸用押し出し機の上流に供給する。一方、ロービング状炭素繊維を拡張開繊し、含浸用押出機の下流に供給する。下流先端に開口部を絞ったスリットダイを備えた含浸用押出機中で樹脂圧により、炭素繊維ロービングに樹脂を含浸・脱泡する。下流開口部から吐出されたテープ状の炭素繊維とポリプロピレン樹脂からなる複合材料を冷却してかせに巻き取る。さらに、このテープ状複合材料を10mm以上にカットすることや、テープ状複合材料をカットせずに織物状に織って成形用に提供される。また、樹脂の融点以上に温度調節されたスクリュータイプ押出機の上流ホッパーにポリプロピレン樹脂と層状珪酸塩などを所定割合に予備混合して供給する。下流の出口ダイにロービング状炭素繊維を供給して、繊維の送り速度と樹脂の吐出量を調節して、所定の繊維含有率からなるストランド状の炭素繊維の樹脂被覆材を得る。このストランドを冷却してかせに巻き取る。このストランドを10mm以上にカットするか、織物状に織って成形用に提供される方法などが上げられる。
本発明の複合材は、赤外線加熱や高周波加熱して、樹脂を加熱溶融して、圧縮成形機の好ましくは、ポリプロピレン樹脂の結晶化温度より高い120〜270℃金型に供給して、賦形冷却後脱型して構造材の部品が成形される。
本発明の複合材から得られた成形部品は、自動車のフレーム、バンパーフェースバーサポート材、シャシーシェル、座席フレーム、サスペンジョン支持部、サンルーフフレーム、バンパービーム、2輪車のフレーム、農機具のフレーム、OA機器のフレーム、機械部品など高い強度と剛性の必要な部品に利用される。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例 1〜9)
ポリプロピレン樹脂、有機化処理した層状珪酸塩、予めポリプロピレン樹脂中に層状珪酸塩30質量%を含有するマスターバッチを、表1に示した質量部に配合して、シリンダー温度が200℃に温度調節され、ニーディングデスクがスクリュウ径以上の長さに組み込まれたスクリュー式二軸押し出し機(池貝鉄工製PCM30)のホッパーに投入した。押し出されたストランドを水冷後ペレタイザーでカットし、ポリプロピレンの層状珪酸塩ナノコンポジットを得た。また表2に示したように、先に得られたポリプロピレン樹脂を80℃にて1時間乾燥後、シリンダー温度230℃に温度調節された二軸押し出し機(日本製鋼所TEX30α)のホッパーに供給し、100質量部になるように可塑化した。一方、炭素繊維のロービングを所定量になる速度で拡張開繊して押出機のダイヘッドに供給した。幅10mm・高さ0.2mmのダイから含浸被覆されたテープ状プリプレグを水槽に浸漬して固化した後、枷に巻き取った。
テープ状プリプレグを150mm×150mmの枠に、繊維軸が1方向に平行になるように、約11層になるように巻き取った。この中央部から130mm×130mm切り出し、IRヒータにより、230℃に予熱した後、温度140℃に温度調節された135mm×135mm×2mmの金型にセットして、5分間30MPa圧縮保持した。金型を圧縮成形機から取り出した。30分放冷後、金型を開き、厚さ約2mmの平板を得た。この平板から繊維の長さ方向(0度)とこれと直角方向(90度)にそれぞれの中央部から、10mm×100mm×2mmの曲げ試験用テストピース成形品を切削し、各5本を得た。得られた試験データを表2に示した。
(1)曲げ特性
得られた曲げ試験用テストピース各5本を、デシケータ中で23℃にて48時間保管後、ISO178に準拠した3点曲げ試験機(オリエンテック社製テンシロン4L型)を使用して、スパン長80mm、クロスヘッド速度1mm/minによる曲げ強度を測定し、0度曲げ強度と90度曲げ強度それぞれ5本の平均値を得た。
(2)X線回折強度
表2に示した構成になるように、炭素繊維に、表1に示したナノコンポジット化したポリプロピレンを溶融含浸して、得られた幅10mm、厚さ0.2mmのプリプレグテープを試験片として使用した。CuKαのX線源に、40KV,200mAの電荷を掛けたX線解析装置(理学電機製RINT2500)を使用して、2θが4.5度から20度まで0.1°/分の速度で入射走査して、その回折強度を測定した。回折強度をグラフ表示して、2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2: 2θ=5.5〜6.5°間のピーク回折強度を求めて、前者を後者で除して、回折強度比を求めた。
(3)炭素繊維の重量平均長
複合材料または複合成形品の微小片を、2枚のスライドグラス板間で溶融し、厚さ0.05mm程度のフイルム状とする。マイクロスコープ(キーエンス社製)を使用して、透過光により倍率100倍にて限定視野内に各繊維の重心(長さの中心)が存在する繊維の長さを、100本〜200本を測定して、0.1mm間隔のヒストグラムを作成する。クラスの中央値(Xi)と頻度(fi)から次式により求めた。
X=ΣfiXi/ΣfiXi
(4)メルトフローレート
メルトフローレートは、メルトインデキサー(東洋精機社製)を使用し、80℃にて1時間乾燥したサンプルについて、ISO1133に準じて、230℃、21.2N条件下にて測定した。
(比較例1〜9)
ポリプロピレン樹脂やフィラーの種類や配合比を変更する、また比較のひとつとして、実施例と同じ炭素繊維を3mmにカットして予備混合した以外は、実施例と全く同様に、コンパウンドペレットやそれを用いたプリプレグを作製した後、テストピースを成形した。得られた試験片について,実施例と全く同様に0度曲げ強度と90度曲げ強度、プリプレグについて、X線回折強度比を測定した。得られた試験データを表3に示した。
実験に使用した原料と記号
PP−1:無水マレイン酸変性ポリプロピレン(東洋紡績製試作品、ホモポリプロピレン、メルトフローレート85g/10min, 無水マレイン酸分率0.3%)
PP−2:無水マレイン酸変性ポリプロピレン(東洋紡績製試作品、ホモポリプロピレン、
メルトフローレート96g/10min, 無水マレイン酸分率0.1%)
PP−3:ポリプロピレン(プライムポリマー社製、ホモポリプロピレン、J139,メルトフローレート 60g/10min, 無水マレイン酸率0%)
KP−F:モンモリロナイト(クニミネ工業製、アスペクト比320)に、モンモリロナイトに対して1wt%になるようにイセチオン酸ナトリュウムのアセトン溶液に撹拌分散し後、アセトンを乾燥して有機処理したもの。
MEA:膨潤性合成雲母ME(コープケミカル社製、アスペクト比30)に、MEに対して1wt%になるようにイセチオン酸ナトリュウムのアセトン溶液に撹拌分散し後、アセトンを乾燥して有機処理したもの。
NMP:NanoMax―PP(Nanocor社、ナノクレイ30wt%マスターバッチ)
SPN:合成スメクタイト(コープケミカル製、アスペクト比110)
炭素繊維:帝人社製 東邦テナックス IMS40(単繊維径6.4μm、6000フィラメント)
Figure 2012001681
Figure 2012001681
Figure 2012001681
本発明により、曲げ強度や圧縮強度に優れたスタンピング成形品を得ることが可能となり、比重が比較的小さく、プリプレグ製造法や成形法も非常に容易であることからも、構造部材やハウジングの樹脂化が可能となり、軽量化や省エネルギーの面から産業界に大きく寄与することが期待される。

Claims (4)

  1. ポリプロピレン樹脂(A)100質量部に対して、層状珪酸塩(B)を0.5〜10質量部、重量平均長が20mm以上の炭素長繊維40〜250質量部を含有し、CuKαによるX線回折強度が(1)式で表されることを特徴とする炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
    Figure 2012001681

    ここで、I1: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度、I2: 2θ=5.5〜6.5°間のヒ゜ーク回折強度
  2. ポリプロピレン樹脂が、酸変性されたポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
  3. 層状珪酸塩クレイであることを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかに記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
  4. 炭素長繊維の繊維軸方向の曲げ強度が800MPa以上あり、かつ繊維軸と直交する方向の曲げ強度が60MPa以上あることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の炭素長繊維強化ポリプロピレン複合材料。
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JPH03134031A (ja) * 1989-10-18 1991-06-07 Kuraray Co Ltd 強化樹脂シート状物
JP2009185085A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 Topy Ind Ltd 高剛性・高耐衝撃性樹脂組成物

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