JP2012001651A - 洗浄前処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を併せ持つ洗浄前処理剤を提供すること。
【解決手段】 22〜80重量%のグリセリンを含有する水溶液からなり、使用済みで洗浄操作前の医療器具に噴霧することにより、該医療器具に付着した血液の凝固を抑制するために用いられ、さらに前記医療器具に付着した血液の凝固により該医療器具に固着した凝固血液を溶解させるために用いられる。
【選択図】 なし

Description

本発明は使用済みの医療器具に付着した血液の凝固を抑制するために用いられる洗浄前処理剤に関し、特に上記血液が凝固して固着した場合でも、凝固血液を溶解することにも用いることができる洗浄前処理剤に関するものである。
手術、診療、処置、検査等で使用した医療器具には主として血液等の体液、排泄物等の汚れ成分が付着している。従来から、病院、検査センター、滅菌代行業等の医療関係機関では、日常大量に発生する上記使用済み医療器具を洗浄、滅菌し繰り返し使用している。これらの医療関係機関での使用済みの医療器具の洗浄方法としては、手洗浄、恒温槽洗浄、超音波洗浄、ウオッシャー・ディスインフェクター洗浄等がある。
上記従来の方法により使用済みの医療器具を洗浄する場合には、該医療器具に付着した血液が凝固しないように処置する必要があるとともに、凝固した血液が該医療器具に固着した場合には、凝固血液を溶解させる必要がある。このため、洗浄前に血液凝固防止剤または凝固血液の溶解剤を前記医療器具に噴霧し、その後の洗浄作業の効率化を図ることも行われている(非特許文献1,2を参照)。
しかし、血液凝固防止効果を有し、かつ凝固血液の溶解効果をも併せ持つ洗浄前処理剤は、要望されてはいるものの製品化されていない。
クリーンケミカル株式会社 インターネット ホームページ,<URL:http://www.cleanchemical.jp/contents/product/pdf/s_clean_pre.pdf> クリーンケミカル株式会社 インターネット ホームページ,<URL:http://www.cleanchemical.jp/contents/product/pdf/s_clean_60.pdf>
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を併せ持つ洗浄前処理剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、所定濃度以上のグリセリン水溶液またはブドウ糖水溶液が血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を併せ持つことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
〔1〕 22〜80重量%のグリセリンを含有する水溶液からなり、使用済みで洗浄操作前の医療器具に噴霧することにより、該医療器具に付着した血液の凝固を抑制するために用いられる洗浄前処理剤であって、さらに前記医療器具に付着した血液の凝固により該医療器具に固着した凝固血液を溶解させるために用いられる洗浄前処理剤。
〔2〕 さらにブドウ糖を含有する、前記〔1〕記載の洗浄前処理剤。
本発明によれば、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を併せ持つ洗浄前処理剤が提供される。
本発明の洗浄前処理剤はグリセリンを含有する水溶液からなる。グリセリンは血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を発揮させる成分であり、グリセリンの含有量は洗浄前処理剤中、22〜80重量%が好ましく、27〜55重量%がより好ましい。22重量%未満では、上記2つの効果が発揮され難くなり好ましくなく、80重量%を超えると水に対する溶解性が低くなり好ましくない。
また、ブドウ糖もグリセリンと同様に血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を発揮させる成分である。グリセリンとブドウ糖を併用しない場合、ブドウ糖の含有量は洗浄前処理剤中、27〜55重量%が好ましく、27〜50重量%がより好ましい。27重量%未満では、上記2つの効果が発揮され難くなり好ましくなく、55重量%を超えると水に対する溶解性が低くなり好ましくない。
グリセリンとブドウ糖を併用する場合、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果はそのまま維持される。また、グリセリンとブドウ糖は、それぞれ上記に比べて少ない含有量で血液凝固防止効果が発揮される。
本発明の洗浄前処理剤はグリセリン及び/又はブドウ糖を必須成分とする水溶液であるが、更に必要に応じて従来の医療器具の洗浄剤組成物に用いられているのと同様の添加剤を配合することができる。添加剤としては、例えば、アルカリ剤、界面活性剤、キレート剤、防錆剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の洗浄前処理剤の形態は上述したように水溶液であり、使用済みで洗浄操作前の医療器具に該洗浄前処理剤を接触させて使用することが好ましい。使用済みの医療器具とは、病院、検査センター、滅菌代行業等の医療関係機関において、手術、診療、処置、検査等で使用した医療器具をいう。また、洗浄操作とは従来から行われている医療器具の洗浄方法をいい、例えば、手洗浄、恒温槽洗浄、超音波洗浄、ウオッシャー・ディスインフェクター洗浄等が挙げられる。前記医療器具と洗浄前処理剤とを接触させる方法としては、例えば、前記医療器具に本発明の洗浄前処理剤を直接噴霧する方法や、前記医療器具を本発明の洗浄前処理剤中に浸漬させる方法が挙げられるが、経済的理由を考慮すると前者の方法が好ましい。
以下、本発明についてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
1.血液凝固防止試験
羊全血(羊血((株)日本生物材料センター、NSN−羊全血液へパリン処理)に硫酸プロタミン1重量%水溶液を10重量%添加したタンパク基準液)と表1又は表2に示す被検試料とを1:1の容量比で混合して混合被検試料を調製した。そして、ステンレス基板(SUS304、縦75mm×横25mm×厚み0.5mm)上にマーカーで縦1.0cm×横1.0cmの枠を作成し、この枠内に前記混合被検試料100μlを均一に塗布し、30℃に設定した乾燥機の中で前記基板を横置きにして30分間乾燥させた。
次いで、前記基板を垂直に立たせて一晩置き、以下の判定基準により被検試料の血液凝固防止効果を判定した。
<血液凝固防止効果の判定基準>
◎:枠内の混合被検試料が垂れている
○:枠内の混合被検試料は垂れていないが、固まってもいない
×:枠内の混合被検試料は垂れておらず、かつ固まっている
2.凝固血液の溶解試験
ステンレス基板(SUS304、縦75mm×横25mm×厚み0.5mm)上にマーカーで縦3.0cm×横1.5cmの枠を作成し、この枠内に羊全血50μlを均一に塗布し、前記基板を横置きにして室温で3時間自然乾燥させた。
次いで、乾燥工程を経た前記基板の枠内の凝固血液に表1又は表2に示す被検試料50μlを均一に塗布し、該基板を垂直にして10分間立たせ、以下の判定基準により被検試料による凝固血液の溶解効果を判定した。
<凝固血液の溶解効果の判定基準>
○:枠内の凝固血液のうち、面積比で1/3以上の凝固血液が溶解し、または垂れたと認められる
×:枠内の凝固血液のうち、面積比で1/3未満の凝固血液が溶解し、または垂れたと認められる
Figure 2012001651
Figure 2012001651
表1から、グリセリンと水からなる被検試料(No.1〜No.7)を用いた場合、グリセリン濃度が25重量%以上になると、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果がともに良好になることが分かった(No.6,No.7)。また、ブドウ糖と水からなる被検試料(No.8〜No.14)を用いた場合、ブドウ糖濃度が30重量%以上になると、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果がともに良好になることが分かった(No.14)。
表2から、グリセリンとブドウ糖を併用した被検試料(No.15〜No.24)は、有効成分としてグリセリン又はブドウ糖のみを含む被検試料(No.1〜No.14)と比べて、より低い濃度で良好な血液凝固防止効果が発揮されることが分かった。また、被検試料No.22,No.25,No.26の結果から、炭酸水素ナトリウムを配合すると、凝固血液の溶解効果が向上することも確認された。
本発明は、血液凝固防止効果と凝固血液の溶解効果を併せ持つ洗浄前処理剤として広く利用可能である。

Claims (2)

  1. 22〜80重量%のグリセリンを含有する水溶液からなり、使用済みで洗浄操作前の医療器具に噴霧することにより、該医療器具に付着した血液の凝固を抑制するために用いられる洗浄前処理剤であって、さらに前記医療器具に付着した血液の凝固により該医療器具に固着した凝固血液を溶解させるために用いられる洗浄前処理剤。
  2. さらにブドウ糖を含有する、請求項1記載の洗浄前処理剤。
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