JP2004315537A - 化学的および熱的殺菌の方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】器具および熱不安定性材料のような物品の表面の熱化学的殺菌のための組成物を提供する。
【解決手段】25℃以上の温度で、物品の表面の殺菌のための、1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する組成物の使用。

Description

本発明は、熱化学的殺菌のための1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する組成物の使用に関する。
器具の殺菌には、機械的な殺菌方法が、特に臨床分野において用いられている。これらの方法では、水性組成物を、通常高温で、殺菌しようとする表面に作用させている(非特許文献1参照)。
熱化学的殺菌法において現在用いられている薬剤は、大まかに3つの群に分類できる。
(1)ギ酸、酢酸またはクエン酸のような短鎖有機酸を含有する組成物
このような一塩基酸または多塩基酸の効果は、特に、特許文献1および特許文献2に開示されており、また、非特許文献2、特許文献3および非特許文献3も参照されたい。さらに、特許文献4に、B型肝炎ウイルスを不活性化するために、1.5重量%のクエン酸水溶液を、任意にリンゴ酸または乳酸を加えて用いることが提案されている。しかしながら、このような殺菌剤は、低いpHを必然的に有し、従って、器具を殺菌するために比較的高い温度が用いられるときに、強い腐食剤として作用するという不都合が明らかになっている。
(2)四級アンモニウム化合物を含有する組成物
これらは、特に、例えば無水イソプロパノール/n−プロパノール、または80%濃度のエタノールなどの非常に高いアルコール含有量を有する殺菌剤中で、手の殺菌に効果的であることが判明している(特に非特許文献4参照)。しかしながら高いアルコール含有量を有する殺菌剤は、合成物質を腐食させるため、器具の殺菌には不適当である。加えて、四級アンモニウム化合物を含有する殺菌剤は、高発泡性であり、このことが特に器具の殺菌についてその使用が制限されている。
(3)ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドおよびグルタルアルデヒドのようなアルデヒドを含有する組成物
アルデヒド含有殺菌剤は、特にホルマリンの人間の健康に有害な効果のため、およびその不快な臭気のためにこの数年望まれていない。
器具(例えば内視鏡)の表面の多くの材料(例えば金属)は、さらに、熱化学的殺菌のための既知の組成物に用いられる薬剤に対し、限られた時間および限られた温度範囲でしか耐性を示さない。よって、熱化学的殺菌に使用される既知の溶液は、使用に必要な温度において、例えば金属のさび、ガラス、プラスチックまたはセラミックスの曇り、脆い合成材料など、処理した製品の表面の腐食をもたらす。しかしながら、薬剤を替えたり、用いる濃度を低くしたり、および(または)殺菌温度を低下したりすることは、表面は信頼し得るほど浄化され、確実に殺菌されなければならず、さらには多数の微生物が除去されなければならないために、制限を受けやすい。
しかしながら、慣習的に利用される殺菌剤溶液、および対応する濃縮物には、不都合がある。
1.多くの既知の薬剤は高価であり、特に高濃度の使用が必要なときに、それぞれの殺菌方法が、不経済である結果を招く。
2.使用する既知の溶液は、(i)比較的高濃度の薬剤を含み、(ii)比較的高温で、および(iii)全ての関連する微生物の信頼し得る除去のために比較的長時間使用しなければならない。これら3つのパラメータは、物質保存殺菌に矛盾しないように制限されており、使用される溶液によって、スタッフ、および(または)環境のストレスをもたらし得る。
3.殺菌剤の濃縮物は、しばしば、低温において安定性がなく、または保存が出来ず、変色しやすく、および使用のため水希釈により調整された溶液が発泡しやすい。濃縮物のこれらの不都合を排除するためには、濃縮物に助剤、これも同様に薬剤について述べた制限を受けやすい、を加えることが必要となる。
4.多くの薬剤は、使用するために希釈された溶液中で薬剤を取り扱うことを可能にする適切な助剤を加えることが必要である(例えば、当該濃度において使用するために透明な溶液を提供する)。
5.多くの薬剤は、若干の微生物についてのみ効果的である。しかしながら、すべての関連する微生物についての効力を保証する、3つもしくはそれ以上の組成物を有する殺菌剤の調合物(使用に適した溶液、濃縮物)は、さらなる問題を導く。
6 多くの薬剤は、少量でも残留物として適さず、これが、殺菌された表面を水で慎重にすすぐ必要がある理由である。この方法は、低い環境適合性に関して不経済で、時間がかかり、およびすすぎ水によって、望まない微生物による再汚染を導き得る。
特許文献5は、例えば食品および他の消耗産業における設備の殺菌処理のために、グリセリンモノアルキルエーテルが水溶液またはエマルジョンとして使用される殺菌方法に関する。具体的に開示されているグリセリンモノアルキルエーテルは、グリセリンモノドデシルエーテル、グリセリンモノデシルエーテル、グリセリンモノオクチルエーテル、グリセリンモノベンジルエーテル、ジグリセリンモノオクチルエーテル、グリセリンモノシクロヘキシルエーテル、並びにグリセリンモノオクチルエーテル、グリセリンモノデシルエーテル、およびグリセリンモノドデシルエーテルの混合物である。しかしながら、室温では、他の薬剤を伴わないグリセロールエーテルは、本質的に、微生物に対して効果を有さず、または長い浸漬時間でのみ効果を有するが、それでも、実際に微生物を死滅させるというより微生物の生育を抑制するのみである。
特許文献5は、グリセリンのジアルキルエーテルを、同等の結果で使用できることをさらに述べている。しかしながら、記述されている唯一の効果は、50℃で、選ばれたグリセロールエーテルとミコデルマ酵母菌(yeast Mycoderma)および糸状菌オイジウムラクティス(mould Oidium lactis)(第1の表)、並びに熱バクテリア(themobacteria)、酢酸菌(acetic bacteria)、ペニシリウム(Penicilium)、オイジウム(Oidium)、ミコデルマ(Mycoderma)および培養酵母(第2の表)についてである。当該特許中で述べられているすべてのバクテリアおよび真菌類は、食料品の製造において非常に重要であり、殺菌剤で死滅させることもまた、時折必要である。しかしながらこれらは病原体ではなく、よって、病院または医事において重要ではない。
次の特許文献5の学説、および現代の試験方法を用いて開示されたグリセロールエーテルの活性の試験は、本質的に衛生上関連のある微生物(結核菌など)には効果がないことを明らかにしている。補足的な要因は、特許文献5に開示された化合物は、種々の実用的な理由のため、現在の(機械的)熱化学的殺菌方法について役にたたないということである。
例えば、モノオクチルグリセリンエーテルは、エーテルが水に溶解して溶液を与えるとき、常に混濁しており、および現在の機械的熱化学的殺菌方法の特に不都合である、高い発泡性という不都合が付随する。特許文献6は、実際に、泡安定効果の点について強調している(56行目以下参照)。これは、本発明の目的のために行われた、例の項において詳しく述べられている実験により、1−(n−オクチル)グリセリンエーテルについて確認されている。
グリセリンのジアルキルエーテル、例えばジオクチルグリセリンエーテルは、水への溶解性を有さず、また、本目的に対して不適当である。
従って、熱化学的殺菌のためにグリセロールエーテルを含む組成は、市場では知られておらず、また特許文献5において述べられているモノアルキルグリセリンエーテルは、大量生産において利用できない。これは、後の考察で説明され、およびグリセロールエーテルは、許容し得る使用濃度において室温では殺菌剤活性を示さないという事実により本発明に基づいて説明されることができる一方で、熱化学的殺菌方法に慣習的に使用されている組成は、室温でも効果があり、活性は温度を上げることにより単に高まる。非常に急な温度勾配(室温で低い活性または無活性から始める)を示す組成は、市場で一般的には知られていない。
特許文献7は、相乗的な薬剤として、a)有機酸、b)モノフェニルグリコールエーテルおよび、c)グアニジン誘導体、の混合物を含む防腐剤に関する。例13および14は、60重量%以上のフェノキシエタノール並びにそれぞれ15重量%および10重量%のグリセリンモノアルキルエーテルの濃縮物である。特許文献7中の防腐剤は、種々のバクテリアおよび酵母菌に効果がある。当該出願者により次に公開された特許文献8は、ミコバクテリアの制御のために、芳香族アルコールとグリセロールエーテルの混合物を開示している。高温で前記混合物を使用することは、記述されていない。
特許文献9は、脂肪を与える(refatting)スキンケア添加剤としての、グリセリンモノアルキルエーテルの使用に関する。特許文献10、特許文献11および特許文献12は、グリセリンモノアルキルエーテルを含有する調剤薬に関する。この調剤薬は、化粧品および皮膚科的製剤を保存するために使用される。特許文献13は、式R-O-CH-CHOH-CHOHのグリセリンモノアルキルエーテルが、消臭効果を有することを開示している。特許文献14は、皮膚防腐剤および手の殺菌剤として使用でき、並びに脂肪族のC〜C−アルキルアルコール成分、および水溶液状態の少なくとも1種のグリセリンモノアルキルエーテルの組み合わせを含有する混合物を開示しており、またさらに、多量の水を含む製法においてグリセリンモノアルキルエーテルを使用することは、同様の抗菌活性を有するさらなる添加剤なしでは、全く不十分であることを述べている。
特許文献15は、抗菌活性を有し、アリール置換アルカノールとジオールの相乗的な組み合わせを含む混合物を記述している。代表的なジオールは、グリセリンモノアルキルエーテルである。前記混合物は、微生物の分解を受けやすい物質(油、脂肪、たんぱく質、炭水化物またはそれらの誘導体)の水性調剤薬を保存するために使用されている。
EP-A-0 505 763 AT-A-382 310 GB-A-2 103 089 DE-C2-42 00 066 DRP 649 206 of August 1937 DRP 615 171 of 6 June 1935 DE-A-40 26 756 DE A-102 24 979 DE-A-41 40 474 DE-A-100 25 122 DE-A-100 25 123 DE-A-100 25 124 DE-C-42 40 674 DE-C-41 40 473 DE-A-41 24 664 Anforderungen an die Hygiene bei der Aufbereitung bei Medizinprodukten, Bundesgesundheitsblatt 44 (2001),1115-1126 Hygiene + Medizin 1989,14,ページ69以下 Tieraerztliche Umschau 1988,43,ページ646以下 Wallhaeusser, Praxis der Sterilisation,Henkel Chemische Bibliothek, 4th edition, 1998,ページ75以下 The Deutsche Gesellschaft fuer Hygiene und Mikrobiologie of 30 April 1997 Hyg.Med.22,1997,No.6,ページ278 Beilstein, Volume 1, IV 2758:1.4515
本発明は、器具および熱不安定性材料のような物品の表面の熱化学的殺菌のための組成物を提供することを目的とする。この組成物は、上に述べた要件を満たし、先行技術の不利点を回避するものである。本目的は、特に(機械的)熱化学的殺菌方法のために、
(1)物品の表面として病院部門で使用され、また室温以上で殺菌されなければならない材料を腐食せず、または無視し得る程度しか腐食せず、および
(2)人の皮膚と接触した際に、刺激または脱脂効果を有さない(つまり、エタノールまたはイソプロパノールのような低級アルコールの高い含有量を有する必要がない)
組成物を提供するものである。
1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、殺菌効果の非常に急峻な温度勾配を有することが、驚くべきことに本発明により発見された。すなわち、本発明は、室温以上の温度で(室温は25℃と定義する)、好ましくは30℃またはそれ以上の温度で、さらに好ましくは35℃またはそれ以上で、特に40℃またはそれ以上で、最も好ましくは50℃またはそれ以上で、物品の表面を殺菌するために1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する組成物を使用することが可能であるということに基づいている。
一つの態様において、殺菌は、高圧を用いることなく行われる。この場合の殺菌温度は、好ましくは40〜80℃、さらに好ましくは45〜60℃、特に45〜55℃、例えばおよそ50℃である。
本発明のさらなる態様において、殺菌は、高圧下で行われる。この場合の殺菌温度は、170℃まで、好ましくは80〜160℃の範囲、さらに好ましくは100〜150℃、特に120〜140℃、例えば130〜135℃である。ここで、20分間に渡る134℃の最高温度が、熱的な不活性化の場合に、例えばプリオンの不活性化のために適切であると考えられる。
100℃以上の無生物の表面(inanimate surface)の滅菌(生菌の根絶)が、例えば、オートクレーブ中で過熱、飽和蒸気、または蒸気/空気混合物により高圧下で行うことができる。よって、例えば、蒸気滅菌またはオートクレーブ滅菌を、本発明による組成物を添加して、1barのゲージ圧に対応する120℃を最低として、15〜20分間行うことができる。
本使用は、例えば、器具、熱安定性材料および内視鏡のような熱不安定性材料の熱化学的殺菌および(または)浄化の間、無生物の表面上で行う。
本発明による使用は、表面を本組成物でぬらす、吹き付ける、すり込む、ぬぐう、または湿らせる、本混合物中に表面を浸す、もしくは本混合物の噴霧することで表面を殺菌することにより行うことができる。この点に関し、物品の処理される表面は、いずれもの無機または有機材料であり、特に感熱性の材料であり、例えば金属、ガラス、木材、プラスチック、布またはセラミック製である。物品は、医療器具または実験器具、製品システムまたはそれらの一部分、例えばパイプラインまたは貯蔵タンク、瓶のような食料品容器、医療器機法(Medical Appliances Act)に拘束される製品、空調システム、膜、イオン交換器または冷却水循環器であり得る。本使用を、例えば、手動および機械的殺菌、並びに医療器具および機械の調製、特に柔軟な内視鏡のような熱不安定性の器具について行う。
殺菌としてここに述べた本使用は、浄化、保存、滅菌、器具調製、システム殺菌またはシステムメンテナンスのいずれでもあり得、好ましくは機械的使用である。殺菌時間は、例えば、10秒〜1時間、さらに好ましくは1分〜30分、特に5〜15分である。
特に柔軟な内視鏡のような熱不安定性の器具の熱化学的殺菌は、特殊な自動清浄システムおよび自動殺菌システムにおいて行われる。本組成物が器具の殺菌剤として有効に使用される本発明による方法のプログラムの例は、以下の通りである。
1 適切な場合、冷水を用いた前浄化
2 中性の洗浄剤(例えば0.5%濃度溶液)を用いた55〜60℃での浄化
3 55〜60℃で、1〜20分間、例えば約5分間、殺菌剤(例えば濃縮物の1〜3%濃度)を用いて作用させる熱化学的殺菌
4 冷水を用いたすすぎ、および
5 乾燥。
代替方法は、
1) 適切な場合、冷水を用いた前浄化、
2) 90〜100℃、好ましくは90〜95℃、例えば約93℃に温度を上昇し、中性の洗浄剤を用いた浄化
3) 90〜100℃、好ましくは90〜95℃、例えば約93℃で、1〜20分間混合物を用いて作用させる熱化学的殺菌、
4) 水を用いた洗浄、および
5) 適切であれば、40〜60℃での、乾燥
の工程を含む。
本発明による熱化学的殺菌に関する記載は、好ましくは上で述べた方法の工程3に関する。
本発明により使用される混合物は、(a)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルに加えて、適切な場合には(b)1種またはそれ以上のさらなる薬剤を含む。さらなる薬剤の例は、アルデヒド、アミン、フェノール、ハロゲン化合物およびカルボン酸、並びに芳香族アルコール、好ましくはo−フェニルフェノール、トリクロサン(triclosan)、o−フタルアルデヒド、Lonzabac 12、およびLonzabac LFである。特に好ましいさらなる薬剤は、クエン酸(例えば一水和物として)である。適切な前記混合物(濃縮物、使用のための溶液)は、芳香族アルコールを含まない。
成分(a)、および適切な場合の成分(b)に加えて、組成物は、1種またはそれ以上の助剤のようなさらなる成分(c)を含有し得る。しかしながら、組成物は、好ましくは低い界面活性剤含有量を有し、5重量%未満の界面活性剤、さらに好ましくは2重量%未満の界面活性剤、特に0.5重量%未満の界面活性剤を含み、特に好ましくは界面活性剤を含まない(パーセントデータは、濃縮物に基づく)。
考え得る助剤は、湿潤剤、洗浄成分、腐食防止剤、界面活性剤(非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤)、緩衝剤、酸、アルカリ化剤、香料、染料、塩、指示薬、標識物質、錯化剤および消泡剤である。典型的な助剤は、塩化ナトリウムまたは水酸化ナトリウムである。
濃縮物は通常液体であるが、適切な方法により、ペースト状または固体濃縮物を製造することが可能である。本発明の一つの態様において、使用される混合物は、液体濃縮物の形態で使用され、水で希釈されて使用のための水溶液とされる。このような組成物は、例えば(a)1〜20重量%、例えば2〜10重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテル、および適切ならば、40重量%までの水を含む。当業者は、適切な水希釈性濃縮物を、溶媒(プロピレングリコールのようなグリコール)、可溶化剤、酸、アルカリ化剤または表面活性剤のような適切な助剤の補助により配合することができる。好ましい濃縮物は、無水である。
他の態様において、混合物は、使用するための水溶液として用いられ、(a)0.01〜1.0、さらに好ましくは0.025〜0.5、特に0.05〜0.2、特に好ましくは約0.1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテル、および適切ならば、(b)0.1〜15、さらに好ましくは0.5〜10、特に1〜5重量%の1種またはそれ以上のさらなる薬剤を含む。使用するためのこのような溶液は、80重量%またはそれ以上の、さらに好ましくは89.5〜99.45重量%の、特に94.9〜98.9重量%の水を含み得る。使用のための溶液は、好ましくは、3〜10のpHを有する。
特に好ましい濃縮物は、40gのクエン酸一水和物、36gの脱イオン水、20gの1,2−プロピレングリコールおよび4gの1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する。この濃縮物を生成するために、原料を室温で均一になるまで攪拌する。透明な無色の液体が得られ、重量で濃縮物1の割合に対して、例えば重量で水40の割合での希釈により、1重量%のクエン酸一水和物および0.1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する透明な、使用のための2.5重量%の溶液を調製することが可能である。従って、(a)0.05〜0.2重量%、例えば約0.1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテル、および(b)0.5〜2.0重量%、例えば約1重量%のクエン酸一水和物から成る使用のための水溶液の使用は、特に好ましい。
さらなる態様において、組成物は塩を含有する。例えば、塩含有混合物は、導電率により薬剤濃度を制御することができる。プリオンの不活性化のために、カオトロピック塩と呼ばれるものが、追加して用いられる。腐食防止塩は、混合物の材料相容性を高めることができる。
本発明による混合物の使用において、当業者は、殺菌しようとする材料の感応性に依存して、使用時間、1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルの濃度と、適切な場合の成分(b)および(または)成分(c)、並びに所望する殺菌作用に合致する殺菌温度のパラメータの間で最適条件を選択するであろう。
混合物を使用することで、バクテリア(グラム陽性およびグラム陰性の)、酵母菌および糸状菌、マイクロバクテリアおよびウイルス、例えばプロピオニバクテリア(Propionibacterium acnes)、ふけの原因となる微生物(Malassezia furfur)、プリオン、エンベロープを有するおよび(または)エンベロープを有さないウイルス、臭気の原因となる微生物、低害なL型菌、プロトゼアおよび胞子の除去をもたらす。
試験の結果は、特許文献5に開示されたグリセリンモノオクチルエーテルよりも、Sensiva SC 50がより良好な効果を有することを証明している。さらに、1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、次のさらなる利点を有する。
(1)前記物質は、使用に際して低濃度が必要なため、使用に対して経済的である。
(2)前記物質は、ELINCS中に記載されており、および世界的に商業的に利用可能である。
(3)前記物質は、高い純度(<99%)を有し、および徹底的に研究されており、毒物学的に評価されている。
(4)前記物質は、極少量(500ppm)のビタミンEを加えることにより安定化が可能であり、よって貯蔵に安定で、毒物学的に有害な、臭気または材料の損傷を通して認知できる分解生成物(ホルムアルデヒド、過酸化物、2−エチルヘキサノール)を全く含有しない、または生成しない。
(5)前記物質は、無色であり、ほのかな臭気を有し、本質的に不揮発性であり(沸点<285℃)および水に容易に溶解する(水中で0.18重量%)。
本発明による使用において、濃縮状態の組成物は以下の利点を有する。
(1)組成物は、液状で、高い薬剤含有量で配合することができ、よって取り扱いおよび費用の点で、高い水の含有量を有する濃縮物にはあてはまらない利点を有する。
(2)前記組成物は、良好な色彩安定性を示す。
(3)前記組成物は、低濃度で用いられた時ですら、広範囲の作用を示す。
(4)前記組成物は、低温で安定であり、また液体であり、ポンプで輸送することができ、低温(−5℃ですら)で容易に計量し得る。
(5)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、多数のさらなる薬剤および助剤と広い範囲において混和性があり、相容性がある。
(6)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、湿潤剤として作用し、および物品の表面の角および端でも殺菌剤の作用を促進する。
(7)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、徹底的に毒物学的に研究されている物質であり、使用のための溶液中で、材料と良好な相容性を有する。
(8)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルは、高い沸点および高い引火点を有し、よって、濃縮物の操作は、ほとんど問題を引き起こさない。
使用のための水溶液は、透明、無色、低発泡性、臭気およびpHが中性、効果的な湿潤性、酸化安定性、pH安定性、温度安定性である。
本発明の利点は、次の例からも明らかである。

使用した材料
SC 50=1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテル、Sensiva SC 50
POE=フェノキシエタノール
水=脱イオン水
全てのパーセンテージデータは、別段の指摘がない限り、重量%である。
試験1:バクテリアおよび酵母に関する殺菌剤の活性
使用のための種々の溶液(SA=黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、PA=緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、EC=大腸菌(Escherichia coli)、CA=鵞口瘡カンジダ(Candida albicans)、AN=黒色コウジ菌クロカビ(Aspergillus niger)、MT=Mycobacterium terrae)、初期の微生物総数0.8〜5×10/ml、例えばCAが2×10/ml、中和剤Tryp−Nacl−TLSH(No.22)により減少因子が得られた。Mycobacterium terraeに関する活性に関しては試験2を参照のこと。
方法
CSL中の0.1mlの微生物の懸濁液を、試験するための10mlの殺菌剤希釈液(標準硬度の水、WSH中)に室温で充分に混合する。5、15、30および60分間の作用の後に、殺菌剤/微生物混合物の1mlの試料を取り出し、9mlの不活性化溶液((二重蒸留水中の0.1%トリプトン+0.85%Nacl)+失活剤)中に移す。不活性化溶液中での30分以内の接触時間後、希釈(二重蒸留水中の0.1%トリプトン+0.85%Nacl中10−2および10−4)を行った。不活性化溶液の0.1mlの試料および二種の希釈液を、その後それぞれ3つのCSAシャーレ上にスパチュラで移す。対照として、それぞれの試験微生物懸濁液を、殺菌剤の代りに10mlのWSHと混合する。二次培養を対応する作用時間と平行して、同様の方法でこのバッチから準備する。
すべての二次培養を37℃で48時間、鵞口瘡カンジダ(Candida albicans)の場合は、37℃で72時間培養し、コロニーを数える。減数は、次のように計算する:CSAシャーレの20および300ごとの間のCFUを調べる。3回の値の相加平均の測定後、単位時間ごとの殺菌効果(GR)を、式、GR=logCFU(CO)−logCFU(D)から計算し、ここで、CFU(CO)は殺菌剤と接触させない場合のmlごとのCFUの数であり、CFU(D)は殺菌剤と接触させた後のmlごとのCFUの数である。
試験2:室温で、Mycobacterium terraeに関する殺菌剤の活性
種々の水性殺菌剤を、Mycobacterium terraeに関するその活性について試験し、微生物をストレスなしに、定量的な懸濁試験中で1〜3×10まで数えた。非特許文献5でのMycobacterium terrae(ATCC15755)の定量的な懸濁試験を用いた(非特許文献6以下参照)。ここでの次の減少因子を、適切な活性に対応する減少因子が>5の状態で測定した。使用のための水溶液を、一定時間作用させた後に試験した。Mycobacterium terraeと結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の主だった構造の類似のため、Mycobacterium terraeの活性試験の結果は、Mycobacterium tuberculosisについての活性に関する情報も提供する。
試験3:栓をしたシリンダ発泡試験
この試験は、溶液の発泡性の定性評価について使用される。
方法
試験するための溶液を、可能な限り発泡を避けて、100mlのメスシリンダ(目盛りされた)中の30mlの印まで導入する。シリンダを傾けて固定し、溶液を混合するシリンダの側壁を下ってゆっくりと流すことが望ましい。それから、栓を挿入する。
溶液を導入する際に、泡がそれにも関わらず形成された時は、泡が完全に消失するまで、試験は行わない。栓をしたシリンダを、10回激しく振り、ストップウオッチをスタートさせる。それから溶液および泡の総体積を、予め規定した時間の後に、ml単位で読み取る。
例1(比較)
定量的な懸濁試験における室温および50℃での、バクテリア、真菌類およびマイコバクテリアに関するフェノキシエタノールの活性
フェノキシエタノール(水希釈液として)の活性を調べた。減少因子を示す。
Figure 2004315537
結果
0.5重量%濃度のフェノキシエタノールは、温度50℃で、60分間作用したときに、グラム陽性のバクテリアにのみ活性がある。
例2
定量的な懸濁試験中における、室温および50℃での、バクテリア、真菌類およびマイコバクテリアに関するSC50の活性
SC50の活性を調べた。減少因子を示す。
Figure 2004315537
結果
低温で0.1重量%の低濃度で用いたとき、SC50は、本質的に抗菌活性を持たない。しかしながら、低濃度で使用した際でも、50℃で、SC50はグラム陽性およびグラム陰性バクテリア、酵母並びにマイコバクテリアに関して広い活性を有する。
例3(比較)
室温におけるMycobacterium terraeについてのSC50の活性の欠乏
懸濁試験をストレスなしで行った。減少因子を下に示す。
Figure 2004315537
結果
データは、0.1重量%濃度のSC50が、Mycobacterium terraeについて、室温で60分間作用したときにのみ、また30重量%のエタノール溶液中で良好な活性を有することを示す。
例4
50℃でMycobacterium terraeについて使用するための溶液の活性
懸濁試験を、50℃で0.1重量%濃度のSC50を用いて行った。減少因子を下に示す。
Figure 2004315537
結果
データは、SC50は、わずか0.1重量%濃度で使用されたときにも、Mycobacterium terraeについて、50℃で活性があることを表している。
例5
定量懸濁試験における、50℃でMycobacterium terraeについて使用するための溶液の活性
それぞれ脱イオン水中での、1.0重量%のクエン酸一水和物(比較例5A)と0.1重量%のSC50と混合された1.0重量%のクエン酸一水和物(例5B)の活性を調べた。減少因子を示す。
Figure 2004315537
結果
データは、1.0重量%のクエン酸一水和物の活性が、50℃で0.1重量%のSC50を使用することに到達できることを示している。
例6
例6A:1−(n−オクチル)グリセリンエーテルの製法
23g(1 mol)のナトリウムを、325g(2.5 mol)の1−オクタノールに、105℃(温度はこの間120℃以上に上昇させない)で攪拌しながら、4時間かけて少しずつ加える。混合物を115℃で1時間攪拌する。続いて、110.5g(1 mol)の3−クロロプロパン−1,2−ジオールを2時間かけて加え、混合物を120℃で3時間攪拌する。冷却後、混合物を400mlのジエチルエーテル中に溶解させ、3回、総量として700mlの水を用いて抽出した。エーテル層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を真空中で蒸留した。
B.p.(15)137〜138℃、70.5g、理論値の34.5%、無色液体。かすかな特徴的な臭気。屈折率n 20=1.4517(非特許文献7)。水への溶解度は、<0.2重量%で、>0.1重量%。
例6B:SC50と1−(n−オクチル)グリセリンエーテルの発泡性の直接比較
試験方法:室温での試験3
A)水中での例6Aの0.1重量%の1−(n−オクチル)グリセリンエーテル
B)水中での0.1重量%のSC50
二重反復試験で行われた発泡試験の結果
Figure 2004315537
結果
SC50の水溶液では本質的に全く発泡しないことに対して、1−(n−オクチル)グリセリンエーテルの水溶液では発泡が明らかである。
例7
クエン酸一水和物+SC50の60℃での活性
Figure 2004315537
外観:全ての溶液は、透明、無色、かすかな臭気がある。
定量懸濁試験、微生物M.terrae、試験温度60℃
中和剤:リン酸緩衝液+TSH−NT、初期の微生物総数5×10
Figure 2004315537
結果
SC50の0.1%濃度または0.05%濃度水溶液は、高温(例えば60℃)で優れた活性を有する。SC50の添加は、60℃でのクエン酸のTb活性を著しく改善する。
SC50+クエン酸の配合の利点は、改善された活性、湿潤、低発泡、クエン酸の清浄作用、クエン酸の清浄作用へのSC50による寄与、および水溶液の改善された安定性(拡張された耐久性)である。
例8
22.5および50℃でのアルカリ性のpHの範囲におけるSensiva SC 50の活性
Figure 2004315537
定量懸濁試験、M.terraeについてのRf値
Figure 2004315537
SC50は、アルカリ性の範囲においてさえ、室温以上で、Mycobacterium terraeに関して優れた活性を示す。

Claims (18)

  1. 25℃以上の温度で、物品の表面を殺菌するための、1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルを含有する混合物の使用。
  2. 前記殺菌が、30℃またはそれ以上、好ましくは35℃またはそれ以上、特に40℃またはそれ以上で行われることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 前記殺菌が、40〜80℃、さらに好ましくは45〜60℃、特に45〜55℃、特に好ましくは約50℃で行われることを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  4. 前記殺菌が、170℃まで、好ましくは80〜160℃、さらに好ましくは100〜150℃、特に120〜140℃、最も好ましくは130〜135℃で行われることを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  5. 前記表面が、前記組成物により、ぬらされ、吹き付けられ、すり込まれ、ぬぐわれ、もしくは湿らされ、前記表面が前記組成物中に浸漬され、または前記表面が、前記組成物を噴霧することにより殺菌されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記表面が、金属、ガラス、木材、プラスチック、テックスまたはセラミックで作られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記物品が、医療器具または実験器具であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 前記殺菌の時間が、10秒〜1時間、さらに好ましくは1分〜30分、特に5分〜15分であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 以下の工程:
    a)適切な場合、冷水を用いた前浄化、
    b)中性洗浄剤を用いた55〜60℃での浄化、
    c)前記混合物を55〜60℃で、1〜20分間作用させる熱化学的殺菌、
    d)冷水を用いたすすぎ、および
    e)乾燥
    を含む器具の殺菌方法に用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 以下の工程:
    a)適切な場合、冷水を用いた前浄化、
    b)90〜100℃、好ましくは90〜95℃、さらに好ましくは約93℃までに温度を上昇させて、中性の洗浄剤を用いた浄化、
    c)前記混合物を90〜100℃、好ましくは90〜95℃、さらに好ましくは約93℃で、1〜20分間作用させる熱化学殺菌、
    d)水を用いたすすぎ、および
    e)適切な場合40〜60℃での、乾燥
    を含む器具の殺菌方法に用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
  11. (a)1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルに加えて、前記混合物が、(b)1種またはそれ以上のさらなる薬剤、および(または)(c)1種またはそれ以上の助剤を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 前記のさらなる薬剤が、クエン酸であることを特徴とする請求項11に記載の使用。
  13. 前記助剤が、湿潤剤、洗浄成分、腐食防止剤、界面活性剤、緩衝剤、酸、アルカリ化剤、香料、染料、塩、指示薬、標識物質、錯化剤および消泡剤から選択され、特に塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムであることを特徴とする請求項11または12に記載の使用。
  14. 前記組成物が、1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテルと、適切な場合40重量%までの水を含有する液状濃縮物であり、前記濃縮物が、使用のための水溶液を与えるために希釈されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 前記組成物が、0.01〜1.0重量%、さらに好ましくは0.025〜0.5重量%、特に0.05〜0.2重量%、特に好ましくは約0.1重量%のグリセロールエーテル、および(b)0.1〜15重量%、さらに好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜5重量%の1種またはそれ以上のさらなる薬剤を含有する、使用のための水溶液であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の使用。
  16. 使用のための前記水溶液が、80重量%またはそれ以上、さらに好ましくは89.5〜99.45重量%、特に94.9〜98.9重量%の水を含有することを特徴とする請求項15に記載の使用。
  17. 使用のための前記溶液が、3〜10のpHを有することを特徴とする請求項15または16に記載の使用。
  18. 前記混合物が、(a)0.05〜0.2重量%、好ましくは約0.1重量%の1−(2−エチルヘキシル)グリセリンエーテル、および(b)0.5〜2重量%、好ましくは約1重量%のクエン酸を含有する、使用のための水溶液であることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の使用。
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