JP2011526141A - 電気エネルギーを発生させる装置、この装置を備える熱交換管束、及びこの管束を備える熱交換器 - Google Patents

電気エネルギーを発生させる装置、この装置を備える熱交換管束、及びこの管束を備える熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することにより電気エネルギーを発生させる装置に関し、
−温度T1を有する高温流体を流す第1ダクト(5)と、
−前記高温流体の温度T1よりも低い温度T2を有する低温流体を流す第2ダクト(6)と、
−少なくとも2つの面(10A,10B)を有する熱電変換素子(10,10’)であって、前記少なくとも2つの面(10A,10B)が、電流を前記熱電変換素子のこれらの面の間に、これらの面が異なる温度になるときに発生させるようになっている、前記熱電変換素子(10,10’)とを備え、
−前記熱電変換素子(10,10’)のこれらの面は、それぞれ、異なる温度の流体を流す前記ダクト(5,6)に、伝熱手段(15,16)を介して連結されている。

【選択図】図7

Description

本発明は、熱電気の分野に関し、特に熱エネルギーを電気エネルギーに変換する分野に関するものである。
本発明の1つの目的は、原動機付き車両からの汚染微粒子の排出量を、燃料から取り出される車両のエネルギーの消費量を抑え、かつ部分的な代替用として、熱電変換素子により発生する電気エネルギーを使用することにより低減させることにある。
熱電変換素子は、少なくとも2つの面を有し、これらの面は、電流を前記素子の2つの面の間に、これらの面が異なる温度になっているときに発生させるという特異な性質を持っている。別の表現をすると、熱電変換素子の一方の面が、熱電変換素子の他方の面が冷却されている状態で加熱される場合に、これによって、電子が、熱電変換素子の高温面と低温面との間で移動し、電子が移動することによって電流が流れる。熱電変換素子のこれらの面の間の温度差が大きくなると、当該素子によって発生する電気エネルギーが大きくなる。温度差(温度勾配)の影響を受ける熱電変換素子による電流の発生は、「ゼーベック効果」という名で知られている。
熱電変換素子は、主として人工衛星の翼の製造に使用されている。衛星の翼は、太陽に向けた第1高温面と、第1面とは反対側の恒星間空間に向けた第2低温面とを備えている。このように、熱電変換素子を、人工衛星の翼の2つの面の間に配置することにより、電流を発生させて、衛星の種々の電気機器部品に給電することができる。
熱電変換素子の種々の不具合のうちの1つは、熱電変換素子の熱エネルギーから電気エネルギーへの変換効率がきわめて低いことであり、この効率は、従来より、約1〜10%である。従って、極めて大量の熱を熱電変換素子に供給して、少なくとも1つの電気機器部品に給電するために、十分な電流を発生させる必要がある。
熱損失を抑え、そして変換効率を高めるために、少なくとも2つの面を有する熱電変換素子の面が、低温熱源及び高温熱源に直接それぞれ接触するようにした電気エネルギー発生装置が知られている。熱源(低温熱源または高温熱源)と熱電変換素子の1つの面とが、直接接触する場合、熱源から発する熱エネルギーは、熱損失をほとんど伴なうことなく、熱電変換素子に伝達される。これとは異なり、電気的観点からは、熱源(低温熱源または高温熱源)と熱電変換素子の1つの面とが、直接に接触するので、電気エネルギーは、熱源として、利用されることなく、放散されてしまう。
例えば、高温熱源及び低温熱源が、それぞれ、金属製流体ダクトを循環する高温流体、及び低温流体の形態である場合、電気のリークが、金属製流体ダクト及び流体自体の両方に生じる。電気損失が生じるので、利用可能な熱エネルギー量は非常に小さい。
熱電変換素子の2つの面の間に、ゼーベック効果により発生する電流は、通常、電気エネルギー発生装置から、前記熱電変換素子のこれらの面に連結されている電気ケーブルを介して誘導される。しかしながら、このようなケーブルを熱電変換素子に、当該熱電変換素子が2つの金属製流体ダクトの間に「挟まれる」(挿入される)ときに接続する作業が複雑になる。更に、電流を流すケーブルを設けると、短絡が電気エネルギー発生装置内で生じる危険が高くなる。
これらの不具合を解決するために、本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することにより、電気エネルギーを発生させる装置を提供するものであり、この装置は、
−温度T1を有する高温流体を流す第1ダクトと、
−前記高温流体の前記温度T1よりも低い温度T2を有する低温流体を流す第2ダクトと、
−少なくとも2つの面を有する熱電変換素子であって、前記少なくとも2つの面が、電流を前記熱電変換素子のこれらの面の間に、これらの面が異なる温度になるときに発生させるように配置される、前記熱電変換素子とを備え、
−前記熱電変換素子のこれらの面は、それぞれ、異なる温度の流体を流す前記ダクトに伝熱手段を介して連結されている。
電気エネルギー発生装置の伝熱手段によって、熱を、熱電変換素子と流体ダクト群との間で優先的に伝えることができ、これにより、大量の熱エネルギーを供給し、大量の電気エネルギーを、ゼーベック効果により発生させることができるので有利である。
更に、伝熱手段は、流体ダクト群と熱電変換素子との間の導電媒体を形成するので、熱電変換素子から流体ダクト群及び流体群自体に至る電気的損失を抑えることができる。
前記伝熱手段を、前記熱電変換素子とともに電気バッテリを形成するように配置し、前記電気バッテリのうちの伝熱手段を端子とするのが好ましい。
このように、熱電変換素子によって発生させられる電流は、伝熱手段を介して取り出すことができるので、電流を流すのに、嵩張って短絡を生じ易い電気ケーブルを使用しなくても済む。
前記伝熱手段を、熱電変換素子の流体ダクト群を電気的に絶縁するように配置すると、装置内の電気的損失を一層効果的に抑えることができるので有利である。
伝熱手段は、このように、2つの機能(伝熱機能及び電気絶縁機能)を満たすので有利であり、これにより、装置をコンパクトと維持しながら、熱エネルギー変換効率を高めることができる。
更に、前記伝熱手段を、確実に前記流体ダクト群が所定位置に保持されるように配置するのが好ましい。このようにすると、伝熱手段は付加的な固定機能を発揮し、非常にコンパクトなエネルギー発生装置を形成することができる。
本発明の特定の実施形態によれば、前記伝熱手段は、高温流体ダクトに連結されている第1高温熱伝導性セパレータ、例えば金属製プレート、及び低温流体ダクトに連結されている第2低温熱伝導性セパレータ、例えば金属製プレートの形態であり、前記高温及び低温セパレータ群は、前記熱電変換素子の2つの異なる面に連結されている。
各セパレータは、断熱孔及び伝熱孔を有し、各流体ダクトは、前記2つのセパレータを貫通しているのが好ましい。
本発明は更に、被冷却流体を冷却するようになっている原動機付き車両用熱交換器の熱交換管束にも関するものであり、前記被冷却流体は、少なくとも1つの被冷却流体用ダクトを循環し、この被冷却流体は、その温度よりも低温のクーラントにより冷却され、前記クーラントは、少なくとも1つのクーラントダクトを循環し、かつ前記管束は、上に説明した電気エネルギー発生装置を備え、前記被冷却流体用ダクトは前記高温流体ダクトを形成し、前記クーラントダクトは前記低温流体ダクトを形成するようになっている。
エネルギー発生装置を熱交換管束と一体化することにより、利用されてないエネルギーを、エンジンから排出される高温ガスから取り出すことができ、かつこの当該エネルギーを、車両の電気機器部品に給電される電気エネルギーに変換することができる。
熱電変換素子を、熱交換管束の流体循環ダクト群(ガスダクト及び/又は液体ダクト)の間に組み込むことにより、エネルギーを、熱交換器の配置を変更することなく、または熱交換器の容積を増やすことなく発生させることができるので有利である。
前記管束は、複数の被冷却流体用ダクトと、複数のクーラントダクトとを備え、前記被冷却流体用ダクト群は、前記クーラントダクト群と空間的に交互に配置されているのが好ましい。
また、前記複数のクーラントダクトを、複数の低温セパレータにより所定位置に保持し、前記複数の被冷却流体用ダクトを、複数の高温セパレータにより所定位置に保持し、前記低温セパレータ群を、前記高温セパレータ群と空間的に交互に配置するのが好ましい。
前記クーラントダクト群及び前記被冷却流体用ダクト群は、平行であり、かつ同一平面に在り、前記高温セパレータ及び低温セパレータとともに、前記熱交換管束の1つの列を形成しているのが好ましい。
更に、熱電変換素子群を、前記低温セパレータ群と高温セパレータ群との間に配置し、各熱電変換素子は、1つの高温セパレータに接触する1つの面と、1つの低温セパレータに接触する別の面とを有するのが好ましい。
複数の熱電変換素子接合構造を、2つの連続する低温セパレータの間に配置し、1つの熱電変換素子接合構造を、逆方向に取り付け、かつ1つの高温セパレータにより分離されている2つの熱電変換素子を備えているのが好ましい。
この熱電変換素子接合構造によって、発生する電気エネルギーの量を、熱交換器の構成を変更することなく、大きくすることができる。
本発明の別の特徴によれば、低温セパレータを、互いに電気的に、かつ直列に接続してある。
このようにすると、熱交換管束の1つの列のすべての熱電変換素子群が発生する電圧を取り出すことができるので有利である。
更に、前記熱交換管束は、複数の列をなしているのが好ましい。平行であって、同一面に在り、かつ前記高温セパレータ及び低温セパレータにより保持されている前記クーラントダクト群及び前記被冷却流体用ダクト群は、熱交換管束の1つの列を形成する。
更に、前記熱交換管束の複数の列は、互いに電気的に直列に接続されているのが好ましい。
このようにすると、熱交換管束の列群の全てにより発生する電圧を取り出すことができるので有利である。
有利な実施形態においては、前記被冷却流体は、原動機付き車両の内燃エンジンからの排気ガス流である。
これにより、車両からの排気ガスの熱を、電気を発生させながら還元することができるので有利である。
本発明は更に、上に説明した熱交換管束を備える熱交換器にも関するものである。
添付の図面を参照することにより、本発明をより良く理解しうると思う。
本発明による熱交換器の外観図である。 図1の熱交換器の熱交換管束のチューブ積層体を模式的に示す図である。 2つの熱伝導性セパレータ及び1つの熱電変換素子を有する熱交換管束の2つのチューブの連結状態を示す斜視図である。 図3の分解図である。 図3のセパレータの正面図である。 3つの熱伝導性セパレータ及び2つの熱電変換素子を有する熱交換管束の2つのチューブの連結状態を示す模式平面図である。 本発明による熱交換管束の模式平面図であり、熱伝導性セパレータ群を正面図で示している。 電気的に並列して取り付けられた熱伝導性セパレータ群を有する熱交換管束の1列を示す図である。 電気的に直列して取り付けられた熱伝導性セパレータ群を有する熱交換管束の1列を示す図である。
本発明の一例を、電気エネルギーを発生させる原動機付き車両の熱交換器として示す。しかし、本発明は、異なる温度の2つの熱源を備えるいかなる電気エネルギー発生装置にも適用することができることは言うまでもない。
従来、原動機付き車両の熱交換器1またはクーラは、当該車両のガス冷却配管に取り付けられている。図1及び図2において、熱交換器1は熱交換管束3を備え、この熱交換管束3は、被冷却流体を、この場合には、温度T1の高温ガスを循環させる、高温ガスチューブ群5すなわちダクト群と、高温ガスの温度T1よりも低い温度T2のクーラントを循環させる、冷却チューブ群6すなわちダクト群とを含んでいる。熱交換管束3は、以後、熱交換器1のX軸と呼ぶ軸Xに沿って延在している。
高温ガスチューブ群5及び冷却チューブ群6は、異なる温度の流体を流すダクト群を形成している。
高温ガス及びクーラントは、熱交換器1のチューブ管束に、熱交換器1のチューブ管束3の入口に配置されている入口マニホールドボックス2を介して流入させられる。熱交換器1の入口に取り付けられるタイプと同じタイプの出口マニホールドボックス4を、熱交換器1の出口に設けて、高温ガスチューブ群5及び冷却チューブ群6を通過してきた流体を流入させる。入口マニホールドボックス2は、この場合、高温ガス流入ノズル21及びクーラント流入ノズル22を含み、出口マニホールドボックス4は同様に、高温ガス及びクーラントの排出を可能にする2つの流出ノズル41,42を含んでいる。
熱交換管束3の高温ガスチューブ群5及び冷却チューブ群6は、入口マニホールドボックス2及び出口マニホールドボックス4に収容されているマニホールドプレート群(またはマニホールド群)により、これらのチューブの両端で保持され、図示しないこれらのマニホールドプレートは、高温ガスチューブ群5及び冷却チューブ群6を固定するための孔の群を有している。
次に、図2に示すように、これらの高温ガスチューブ5は、熱交換管束3内に1つ以上の列(R1,R2)をなして並列配置され、これらのチューブ5は、高温ガスを循環させるように構成され、高温ガスは、この例では、車両の内燃熱エンジンからの排出ガスである。200℃を超える温度を有するこれらの排出ガスは、熱交換器1により、排出ガスの温度よりも低い温度を有するクーラントを循環させることにより冷却されるようになっている。
図2に示すように、熱交換管束3は、冷却チューブ6の群を有し、冷却チューブ6は、熱交換管束3の各チューブ列(R1,R2)に対応する高温ガスチューブ群5の間に配置され、冷却チューブ6には、クーラントを、この場合は、約60℃の温度T2を有するグリコール添加水を循環させるようになっている。
別の表現をすると、1列の熱交換チューブ(R1,R2)は、複数の冷却チューブ6及び高温ガスチューブ5からなる集合体の形態であり、これらの全てのチューブは、1つの同じ平面内に、互いから等距離に並列されている。冷却チューブ6は、高温ガスチューブ5と交互に配置され、高温排出ガス(T1>200℃)から、クーラント(T2=60℃)への熱交換を可能にしている。図2においては、冷却チューブ6及び高温ガスチューブ5は、一例として、2列(R1,R2)に配置されている。
この例では、高温流体及び低温流体は、熱交換管束3の一方の端部から他方の端部へ、熱交換器1の軸Xに沿って延在する直線状の金属製チューブ5,6を循環する。熱交換管束3の金属製チューブ5,6は、アルミニウム、銅、またはステンレス鋼のような金属により作製されている。チューブ5,6の直径は、各チューブを循環する流体に応じて異ならせられる。
熱交換器の冷却機能の他に、熱交換器1は、車両からの排出ガスの熱エネルギーから、電気エネルギーを発生させる副機能を有する。このような熱交換器1によって、車両の電気機器部品(ヘッドライト、空調システムなど)に給電することができる。この給電により、車両の燃料消費量が抑えられ、その結果、二酸化炭素(CO2)のような汚染微粒子の大気中への排出量を抑制することができる。
電気エネルギーを発生させるために、熱交換器1は、少なくとも2つの面10A,10Bを有する熱電変換素子10を備えている。熱電変換素子10によって、電流を当該熱電変換素子の2つの面10A,10Bの間に、これらの面が異なる温度になっているときに発生させることができる。別の表現をすると、熱電変換素子10の一方の面10Aが、当該熱電変換素子の他方の面10Bが冷却されている状態で加熱されると、電子の移動が熱電変換素子10の高温面10Aと低温面10Bとの間で生じ、電子の移動により電流が流れる。熱電変換素子10の面10Aと面10Bとの温度差(T1−T2)が大きくなると、熱電変換素子10によって発生する電気エネルギーが大きくなる。
図3に示すように、熱電変換素子10は、2つの熱伝導性セパレータ15,16の間に配置され、これらのセパレータは、熱電変換素子10の2つの面10A,10Bにそれぞれ接触している。
一例として、図3及び図4に示すように、以後、高温セパレータ15と呼ぶ第1熱伝導性セパレータ15は、高温ガスチューブ5を、熱電変換素子10の高温面10Aである第1面に熱的に結合させる。同様に、以後、低温セパレータ16と呼ぶ第2熱伝導性セパレータ16は、冷却チューブ6を、熱電変換素子10の低温面10Bである第2面に熱的に結合させる。この場合、高温セパレータ群15及び低温セパレータ群16を、冷却チューブ群5及び高温ガスチューブ群6の両方が貫通する。
高温セパレータ15及び低温セパレータ16に対する熱電変換素子10の位置決めの様子を示す図4のように、熱電変換素子10は、単一の平行六面体の形態、または10mmにほぼ等しい辺を有し、かつ約5mmの厚さを有する正方形を形成する幾つかの平行6面体から成る集合体の形態である。熱電変換素子10は、それ自体は公知であり、この例では、ビスマス及びテルル(Bi2Te3)を含んでいる。言うまでもないことであるが、熱電変換素子は更に、TAGS(テルル、砒素、ゲルマニウム、珪素),PbTe(鉛−テルル),または平行層として組み付けられる他の成分元素を含むことができる。
熱電変換素子10は、特定の方位を有し、この方位は、当該熱電変換素子を構成する材料層の配置により決定される。従って、一例として、熱電変換素子10が、Bi2Te3層とPbTe層とを含む場合、熱電変換素子10の低温面10Bは、Bi2Te3層に対応するのに対し、熱電変換素子の高温面10Aは、PbTe層に対応する。このように、熱電変換素子10が、2つのセパレータ15,16の間に取り付けられる場合、熱電変換素子10の方位に注意を払って、熱電変換素子の高温面10A及び低温面10Bが、それぞれ、高温セパレータ15及び低温セパレータ16に接触するようにすることが肝要である。
熱伝導性セパレータ15,16は、熱交換管束3のチューブ5,6に対して直交する方向に、かつ互いに平行に延在し、高温セパレータ群15は、低温セパレータ群16と交互に配置されている。熱伝導性セパレータ15,16は、高温セパレータまたは低温セパレータのいずれであっても、1mmにほぼ等しい厚さの直線状の薄板の形態である。この薄板は金属であり、アルミニウム、銅、ステンレス鋼、または別の熱伝導性金属材料とすることができる。
各熱伝導性セパレータは、高温セパレータ15または低温セパレータ16のいずれであっても、長さ方向に、孔151,152,161,162を有し、これらの孔は、金属製高温ガスチューブ群5及び金属製冷却チューブ群6を挿通しうるようになっている。各熱伝導性セパレータ15,16は、2つのタイプの孔、すなわち伝熱孔152,162及び断熱孔151,161を有し、これらの伝熱孔及び断熱孔は、セパレータ15,16に、その長さ方向に交互配置されている。
図3〜図5に示すように、熱交換管束3の冷却チューブ6及び高温ガスチューブ5は、2つの熱伝導性セパレータ15,16を介して、熱電変換素子10に連結されている。
図5を更に詳細に参照すると、高温セパレータ15は、伝熱孔152を有し、この伝熱孔152内に、高温ガスチューブ5が所定位置に保持され、電気絶縁手段70が、この場合、高温ガスチューブ5の外側面と高温セパレータ15の伝熱孔152の内側面との間に配置されている。この例では、高温ガスチューブ5は、電気絶縁塗料またはワニス70で被覆され、電流が高温セパレータ15と金属製高温ガスチューブ5との間で流れるのを阻止している。エラストマーリングのような他の電気絶縁手段70も、適切な手段と成り得るが、この電気絶縁手段70は、高温ガスチューブ5と高温セパレータ15の伝熱孔152との間に配置される。重要なことは、電気絶縁手段70が熱伝導の邪魔にならないことである。
高温セパレータ15は、更に断熱孔151を有し、この断熱孔151に、冷却チューブ6が挿通され、断熱/電気絶縁手段80は、この場合、冷却チューブ6の外側表面と高温セパレータ15の断熱孔151の内側表面との間に配置されている。この例では、低温チューブ6は、断熱孔151に接触することなく挿通され、空気80が、高温セパレータ15と金属製冷却チューブ6とを絶縁している。セラミックリングのような他の断熱/電気絶縁手段80も、適切な手段と成り得るので、高温セパレータ15と冷却チューブ6との間の熱/電気エネルギーの伝導を断絶することができ、セラミックリング80によって、確実に、冷却チューブ6を所定位置に高温セパレータ15で保持することもできる。
同様に、低温セパレータ16は断熱孔161を有し、この断熱孔161内に、高温ガスチューブ5が所定位置に保持され、前に説明した手段と同様の断熱/電気絶縁手段80が、高温ガスチューブ5と低温セパレータ16の断熱孔161との間に配置されている。同様に、低温セパレータ16は伝熱孔162を有し、この伝熱孔162内に、冷却チューブ6が所定位置に保持され、前に説明した手段と同様の電気絶縁手段70が、冷却チューブ6の外側面と低温セパレータ16の伝熱孔162の内側面との間に配置されている。
図3に示すように、高温ガスチューブ5は、高温セパレータ15の固定用伝熱孔152に、そして低温セパレータ16の断熱孔161に連続的に挿通されている。同様に、冷却チューブ6は、高温セパレータ15の断熱孔151に、そして低温セパレータ16の固定用伝熱孔162に連続的に挿通されている。
高温ガスチューブ群5、冷却チューブ群6、高温セパレータ群15、及び低温セパレータ群16の固定は、すべて、例えば固定具をこれらのチューブ内に挿入して、これらのチューブの壁を変形させ、これらの壁を、セパレータ15及び16に開けた孔151,152,161,162に押し付けて固定することにより行なうことができる。このタイプの組み付けは、機械式組み付けと言いうる。既に上に示したように、これらのチューブの端部は、マニホールドボックス内で、前記ボックスのマニホールドプレートに開けた孔の位置で終端している。機械式組み付け形態によって変わるが、シール部を、前記孔群の位置のチューブ群とプレートとの間に設けることができる。
高温ガスチューブ群5、冷却チューブ群6、高温セパレータ群15、及び低温セパレータ群16の全ての固定は、チューブ5,6を機械的に膨張させて、これらのチューブに、セパレータ15,16上で予め応力を加えておくことにより行なうこともできる。
これにより、熱電変換素子10は、高温セパレータ15と低温セパレータ16との間に保持され、熱電変換素子10の面10A,10Bは、これらの熱伝導性セパレータのうち、固定用伝熱孔152,162と断熱孔151,161との間に含まれる表面に接触する。
本発明の構造を説明したので、次に本発明の動作、及び本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の動作について、個別的な観点から、熱電変換素子が1つだけの場合、次に2つの熱電変換素子を接続した場合、そして最後に、熱電変換素子を熱交換器の熱交換管束の全体に亘って設けた場合について説明する。

単一の熱電変換素子による電気エネルギーの発生
図3に示すように、高温ガス流動用金属製チューブ5は、高温セパレータ15に熱的に結合され、この高温セパレータ15の温度は、前記高温ガスチューブ5を循環する排出ガスの温度とほぼ等しい。同様に、クーラント流動用金属製チューブ6は、低温セパレータ16に熱的に結合され、この低温セパレータ16の温度は、前記冷却チューブ6を循環するクーラントの温度とほぼ等しい。
熱電変換素子10の高温面10A及び低温面10Bは、それぞれ、高温セパレータ15及び低温セパレータ16と面接触し、熱勾配が熱電変換素子10の面10Aと面10Bとの間に形成されて、電流が前記面10Aと前記面10Bとの間に、ゼーベック効果により流れるようになる。電流は、高温セパレータ15及び低温セパレータ16を循環して、これらのセパレータの端部で取り出されて使用される。次に電流の取り出しについて、詳細に説明する。

2つの接続熱電変換素子による電気エネルギー発生
ゼーベック効果は、熱電変換素子10が1つだけの場合に生じ得るが、この効果は、強めることができるので、発生する電気エネルギーは、2つの熱電変換素子10を接続することにより大きくすることができ、従って電流を発生する熱電変換素子接合構造を形成することができる。
熱電変換素子接合構造は、p型とされる第1熱電変換素子10と、n型とされる第2熱電変換素子10’とを含んでいる。これらの2つの熱電変換素子10,10’は、ゼロであると推定される熱起電力を有する導電材料により、直列に連結されている。
例えば、図6に示すように、熱電変換素子接合構造は積層体として設けられ、この積層体は、第1低温セパレータ16と、第1熱電変換素子10(リンクPを形成する)と、高温セパレータ15と、第2熱電変換素子10’ (リンクNを形成する)と、第2低温セパレータ16’とを、連続的に備えている。熱電変換素子10,10’は、この場合、反対方向に取り付けられる。各熱電変換素子10,10’の方位は、図6の矢印により表わされ、この矢印は、熱電変換素子10,10’の低温面の方を示している。前に示したように、熱電変換素子10,10’は、当該熱電変換素子を構成する材料の複数層の配置により決定される方位を有する。この例では、熱電変換素子10,10’の方位は、反対方向を示しているので、熱電変換素子の高温面10A,10A’は、高温セパレータ15に接触し、これらの熱電変換素子の低温面10B,10B’は、第1及び第2低温セパレータ16,16’に接触している。
ゼーベック効果により、個別電流が、熱電変換素子10,10’の各熱電変換素子を流れる。熱電変換素子10,10’の方位が反対方向を示しているので、電流は、単一の熱電変換素子10または10’から生成される個別電流の密度よりも高い密度で流れる。
このように、電流が、第1低温セパレータ16と第2低温セパレータ16’との間を流れ、この全体を流れる電流を取り出して、電気機器部品に給電することができる。

熱交換管束のチューブ列における電気エネルギー発生
図8Aに示すように、熱交換管束の1つのチューブ列では、高温セパレータ15及び低温セパレータ16を交互に並べて、金属製チューブ5,6を平行に、かつ同一平面に保持する。
熱交換管束3の1列の拡大図である図7に示すように、熱電変換素子接合構造は、2つの連続する低温セパレータ16の間に設けられ、かつこの熱電変換素子接合構造は、各高温ガスチューブ5と各冷却チューブ6との間に設けられている。
図6に示すように、3つの熱電変換素子接合構造の各熱電変換素子接合構造が、2つの連続する低温セパレータ16の間に配置されるが、各熱電変換素子接合構造により発生する電流は合算されて、大きい絶対値の電位差(ΔV)が、これらの低温セパレータ16の間に生じる。別の表現をすると、チューブ群及びセパレータ群の数を増やすと、発生する電気エネルギー量が大きくなる。
図8Aに示すように、熱交換管束の1つの同じチューブ列の低温セパレータ群16は、電気的に並列に取り付けられている。これらの低温セパレータ16を並列に取り付けると、高電流密度の電流を取り出して、車両の電気機器部品群に給電することができるので有利である。低温セパレータ群16の端部(P1,P2,P3,P4)が電気端子群を形成し、これらの電気端子は、熱交換管束3のチューブ列によって発生する電流の取り出しを可能にするようになっている。
この実施形態では、隣接する1つの高温セパレータと、1つの低温セパレータとの間に挿入されるこれらの熱電変換素子は、同じ導電型である(別の表現をすると、これらの熱電変換素子は全て、p型またはn型である)。別の表現をすると、この実施形態では、隣接する1つの高温チューブと1つの低温チューブとの間には、異なる導電型の熱電変換素子が交互に並び(p型、次にn型、次にp型、次にn型)、各熱電変換素子は、当該熱電変換素子に隣接する熱電変換素子からセパレータによって分離される。
別の実施形態では、図8Bに示すように、熱交換管束3の1つの同じチューブ列の低温セパレータ群16が、電気的に直列に取り付けられている。別の表現をすると、所定の低温セパレータに関して、当該低温セパレータの端部群は、それぞれ、当該低温セパレータのチューブ列のうち、低温セパレータに最も近い低温セパレータ群に連結されている。すなわち、図8Bに示す前記の低温セパレータの上方に、そして下方に取り付けられるセパレータ群に連結されている。低温セパレータ群16を直列に取り付けると、大きな電圧を取り出して、車両の電気機器部品群に給電することができるので有利である。図8Bにおいては、熱交換管束3の4つの低温セパレータ16は、直列に連結され、1つの低温セパレータが、列のほぼ中央に配置され、一方の端部が、低温セパレータの上方に配置されている低温セパレータに接続され、かつ別の端部が、低温セパレータの下方に配置されている低温セパレータに接続されている。
図8Bに示すように、熱交換管束3の1つの列の両端部に配置される低温セパレータ群16は、それぞれ、自由端子S1,S2を有し、これらの自由端子は、当該列の他の低温セパレータ群に接続されていない。自由端子S1,S2は、電気端子S1,S2を形成し、これらの電気端子を介して、熱交換管束3の当該列によって発生する電気エネルギーを取り出して、この電気エネルギーを使用することができるようにしている。以後、熱交換管束の「直列接続」列という表現を使用して、高温ガスチューブ群5及び冷却チューブ群6が、並列であり、かつ同一平面にあり、更に、高温セパレータ15及び低温セパレータ16によって固定され、かつこれらのチューブの低温セパレータ群が直列に接続されている構成を指すこととする。

熱交換管束における電気エネルギーの発生
更に、ある実施形態では、熱交換管束3は、「直列接続」タイプの複数列を含み、これらの列は、互いに直列に電気的に連結されている。
熱交換管束3が、「直列接続」タイプの数列から成る垂直積層体を含む場合、各列は、前に詳述したように、2つの自由端子S1,S2を含んでいる。この積層体の1つの列Rnに関して、列Rnの第1自由端子Sn1は、積層体のうち、前記列Rnの上方に取り付けられる列Rn+1の自由端子(Sn+11,Sn+12)に電気的に接続される。同様に、前記列Rnの第2自由端子Sn2は、積層体のうち、前記列Rnの下方に取り付けられる列Rn-1の自由端子(Sn-11,Sn-12)に電気的に接続される。
一旦、「直列接続」タイプの複数列の全てが互いに接続されてしまうと、垂直積層体の上端及び下端に配置される列のみが、未接続電気端子を有する。熱交換管束の「直列接続」タイプの複数列から成る積層体によって発生する電気エネルギーは、前記未接続電気端子を介して取り出される。
以上、熱電変換素子接合構造が、2つの低温セパレータ16の間に位置する構成について説明してきた。言うまでもないことであるが、熱電変換素子接合構造は、2つの高温セパレータ15の間に形成することもできる。
記載しない別の実施形態においては、各流体循環チューブは屈曲しており、かつU字形である。この構成によれば、高温ガスを、熱交換器の第1端部に配置される第1マニホールドボックス内に形成される高温ガスノズルを介して、熱交換器に流入させ、熱交換器から排出し、クーラントを、高温ガスが循環するときに通過する第1端部の反対側の熱交換器の第2端部に配置されている第2マニホールドボックス内に形成されたノズルを介して、熱交換器に流入させ、熱交換器から排出する。
別の表現をすると、高温ガスを、熱交換管束の一方の端部を介して流入させ、そして排出するのに対し、冷却流体を、反対側の端部を介して流入させ、そして排出する。熱交換器のこのような構成によると、循環する高温流体を、循環する低温流体から切り離すことができるので有利である。この場合、熱交換管束の一方の端部は、高温流体を循環させるために用いられ、別の端部は、低温流体を循環させるために用いられる。
金属製チューブの例示的な実施形態について上に記載してきた。しかしながら、言うまでもないことであるが、これらのチューブを、他の材料により作製して、循環する流体からの熱を熱伝導させることもできる。
1 熱交換器
2 入口マニホールドボックス
3 熱交換管束
4 出口マニホールドボックス
5 高温ガスチューブ(金属製チューブ、高温ダクト、高温ガス流動用金属製チューブ)
6 冷却チューブ(金属製チューブ、冷却ダクト、クーラント流動用金属製チューブ)
10 熱電変換素子
10’ 熱電変換素子
10A、10B 面
15 熱伝導性セパレータ(高温セパレータ)
16 熱伝導性セパレータ(低温セパレータ)
16’ 第2低温セパレータ
21 高温ガス流入ノズル
22 クーラント流入ノズル
41,42 流出ノズル
70 電気絶縁手段(ワニス)
80 断熱/電気絶縁手段(空気、セラミックリング)
151,161 断熱孔
152,162 固定用伝熱孔
10A 高温面(第1面)
10A’高温面
10B 低温面(第2面)
10B’ 低温面
P,N リンク
P1,P2,P3,P4 端部
R1,R2,Rn,Rn+1 チューブ列
S1,S2,Sn-11,Sn-12,Sn+11,Sn+12 自由端子(電気端子)
T1,T2 温度
ΔV 電位差
X 軸

Claims (17)

  1. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換することにより電気エネルギーを発生させる装置であって、
    高温流体用の第1ダクト(5)と、
    低温流体用の第2ダクト(6)と、
    熱電素子(10,10’)を備え、高温流体は温度T1を有し、低温流体は温度T2を有し、温度T2は高温流体の温度T1よりも低く、前記熱電素子(10,10’)は、少なくとも2つの面(10A,10B)を有し、前記面(10A,10B)は、前記面(10A,10B)が異なる温度のときに、前記面(10A,10B)の間に電流を発生させるように配置され、
    前記熱電素子(10,10’)の前記面(10A,10B)は、熱伝導手段(15,16)を介して、異なる温度の流体用のダクト(5,6)とそれぞれ関連付けられている装置。
  2. 前記熱伝導手段(15,16)は、前記熱電素子(10,10’)とともに電気バッテリを形成するようになっており、前記電気バッテリのうちの前記熱伝導手段(15,16)が端子である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記熱伝導手段(15,16)は、前記熱電素子(10,10’)の前記流体ダクト(5,6)を電気的に絶縁するようになっている、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記熱伝導手段(15,16)は、確実に前記流体ダクト(5,6)が所定位置に保持されるようになっている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記熱伝導手段(15,16)は、第1高温熱伝導セパレータ(15)と第2低温熱伝導セパレータ(16)の形態であり、前記第1高温熱伝導セパレータ(15)は、例えば金属製プレートであり、前記高温流体ダクト(5)につながり、前記第2低温熱伝導セパレータ(16)は、例えば金属製プレートであり、前記低温流体ダクト(6)につながり、前記高温及び低温セパレータ(15,16)は、前記熱電素子(10,10’)の2つの異なる面(10A,10B)につながっている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 各セパレータ(15,16)は、断熱孔(151,161)と熱伝導孔(152,162)を含み、各流体ダクト(5,6)は、2つのセパレータ(15,16)を貫通している、請求項5に記載の装置。
  7. 被冷却流体を冷却するように構成されている車両用熱交換器(1)の熱交換管束(3)であって、前記被冷却流体は、少なくとも1つの被冷却流体用ダクトを循環し、かつ前記被冷却流体の温度よりも低い温度のクーラントにより冷却され、前記クーラントは、少なくとも1つのクーラントダクトを循環し、前記管束(3)は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気エネルギー発生装置を含み、前記被冷却流体用ダクトは前記高温流体ダクト(5)を形成し、前記クーラントダクトは前記低温流体ダクト(6)を形成している熱交換管束(3)。
  8. 複数の被冷却流体用ダクト(5)と、複数のクーラントダクト(6)とを備え、前記被冷却流体用ダクト(5)は、前記クーラントダクト(6)と空間的に交互に配置されている、請求項7に記載の管束。
  9. 前記複数のクーラントダクト(6)は、複数の低温セパレータ(16)により所定位置に保持され、前記複数の被冷却流体用ダクト(5)は、複数の高温セパレータ(15)により所定位置に保持され、前記低温セパレータ(16)は、前記高温セパレータ(15)と空間的に交互に配置されている、請求項8に記載の管束。
  10. 前記クーラントダクト(6)と前記被冷却流体用ダクト(5)は、平行であって、かつ同一平面にあり、前記高温及び低温セパレータ(15,16)とともに、前記熱交換管束(3)の列(R1,R2)を形成している、請求項9に記載の管束。
  11. 前記熱電素子(10)は、前記低温セパレータ(16)と前記高温セパレータ(15)との間に配置され、各熱電素子(10)は、高温セパレータ(15)に接触する面と、低温セパレータ(16)に接触する別の面とを有する、請求項9または10に記載の管束。
  12. 熱電接合は、2つの連続する低温セパレータ(16)の間に配置され、2つの熱電素子(10,10’)を含み、前記2つの熱電素子(10,10’)は、逆方向に取り付けられ、かつ高温セパレータ(15)により分離されている、請求項11に記載の管束。
  13. 前記低温セパレータ(16)は、互いに直列に電気的に接続されている、請求項8〜12のいずれか1項に記載の管束。
  14. 前記熱交換管束(3)は、複数の列(R1,R2)を含む、請求項10と13に記載の管束。
  15. 前記熱交換管束(3)の前記列(R1,R2)は、互いに直列に電気的に接続されている、請求項14に記載の管束。
  16. 被冷却高温ガス流は、車両の内燃エンジンからの排気ガス流である、請求項8〜15のいずれか1項に記載の管束。
  17. 請求項8〜16のいずれか1項に記載の熱交換管束を備える熱交換器。
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