JP2011525839A - 最小侵襲手術用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡便な操作が可能な最小侵襲手術用器具を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、最小侵襲手術用器具であって、所定の長さを有する長寸のシャフトと、ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、長寸のシャフトの一端に配置され、調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、シャフトの他端に配置され、それぞれピッチ方向操作部及びヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部により制御可能なエンドエフェクターとを含み、第1ピッチ軸部は、少なくとも1つのピッチ軸動作ケーブルにより第2ピッチ軸部を駆動し、第1ヨー軸部は、少なくとも1つのヨー軸動作ケーブルにより第2ヨー軸部を駆動することを特徴とする器具が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御が容易な最小侵襲手術(MIS)用器具に関し、より詳細には、所定のシャフトの一端側に連結された調節ハンドルと、シャフトの他端側に連結されかつ最小侵襲手術を行うために調節ハンドルの操作だけで制御可能なエンドエフェクタとを含む器具に関する。
最小侵襲手術は、幾つかの小切開された孔から挿入される手術用器具を使用することによって、組織のダメージを最小限にして手術を行う外科的技法である。
この最小侵襲手術は、術後の患者の代謝の変化を比較的少なくするので、患者の早期回復に役立つ。従って、そのような最小侵襲手術は患者の術後の入院期間を短縮し、早期の社会復帰を可能にする。また、最小侵襲手術は、術後において患者の疼痛を軽減し、術創を小さくする。
最小侵襲手術の最も一般的な形態は、内視鏡検査である。とりわけ、腹腔内で侵襲の少ない検査及び手術を行う腹腔鏡検査は、最も一般的な形態の内視鏡検査として知られている。標準的な腹腔鏡下手術を行うためには、患者の腹部をガスで満たし、小さな切開部(約12.7cm以下)を開口させてそれを腹腔鏡下手術用の器具の入口として用い、そこにトロカールを挿入する。一般的に、腹腔鏡下手術用器具には、腹腔鏡(手術部位観察用)及びその他の作業器具が含まれる。作業器具は、各器具のエンドエフェクタすなわち作業端がハンドルから長寸のシャフトの分だけ離れている点を除いて、従来の小切開手術用器具と構造が類似している。例えば、作業器具は、鉗子、把持装置、剪刀、ステープラー、持針器などを含み得る。手術を行うために、外科医等のユーザは、トロカールを通じて手術部位内へ作業器具を挿入し、それを腹腔の外部から操作する。その後、外科医は、腹腔鏡が撮影した手術部位の画像を表示するモニタを通じて手術の進行を観察する。これと類似の内視鏡アプローチは、後腹膜腔鏡検査、骨盤鏡検査、関節鏡検査、脳髄膜鏡検査、副鼻腔鏡検査、子宮鏡検査、腎臓鏡検査、膀胱鏡検査、尿道鏡検査、腎盂鏡検査などに広く用いられている。
この最小侵襲手術は数多くの利点があるが、従来の最小侵襲手術用器具は、硬い長寸のシャフトにエンドエフェクタが連結されているので、手術部位に接近させることが困難であり、そのような器具の操作が不便または複雑なことが欠点である。特に、従来のエンドエフェクタには、関節のように曲がる部分がないため、手術に必要な器用な操作を行うことが困難である。これらの欠点は、最小侵襲手術の大いなる発展を妨げる主要因である。
従来の最小侵襲手術のこれらの欠点を克服するために、最近、インテュイティブサージカル社によりダ・ビンチ(登録商標)・サージカルシステムと呼ばれるロボット支援型手術システムが開発された。現在市販されているこのロボット支援型手術システムは、主にマスタ・スレーブ型ロボットを利用した手術システムであって、これは、術者が手術を行う場所であるサージョンコンソールと、手術を行うロボットが装着されたロボットカートと、そこに連結されている内視鏡スタックとからなる。ロボット手術システムの内視鏡スタックは、ピッチ(上下)方向及びヨー(左右)方向に動くことができる関節を有しているので、術者の手の動きをほぼ正確に伝達することができる。また、ロボット手術システムは、術者の手の生理的振動を除去する機能や、術者の手の動きに対するロボットの動きの縮小割合を設定できるモーションスケーリング機能を有しており、かつ3次元視野を確保することができる。
しかしながら、このロボット手術システムは非常に高価な装備であり、さらには初期設置及び設置後の維持管理に莫大な費用がかさむ。この装置はまた、大型で非常に重い(ロボットカートだけで高さが約2m、重さが544kgある)。言うまでもなく、装備をあちこち移動させることは困難であるので、システムが既に設置された場所で手術を行うしかない。さらに、ロボットシステムを使用する場合、外科医は、従来の腹腔鏡下手術用器具に比べて接触感覚が伝わりづらいと感じる。
韓国特許出願第2008−51248号明細書
本発明は、上記した問題点全てを解決することを目的とする。
従って、本発明の目的は、ピッチ/ヨー方向の動き及び/または開閉動作に応じて動作するエンドエフェクタを備えた最小侵襲手術用器具を提供することである。
本発明の別の目的は、特別な駆動要素がなくてもユーザが自由に操作できる最小侵襲手術用器具を提供することである。
本発明のさらなる目的は、小型、軽量、かつ移動が便利な最小侵襲手術用器具を提供することである。
本発明の一態様によれば、最小侵襲手術用器具であって、所定の長さを有する長寸のシャフトと、ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、シャフトの一端に配置され、調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、シャフトの他端に配置され、それぞれピッチ方向操作部及びヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部により制御可能なエンドエフェクターとを含み、第1ピッチ軸部は、少なくとも1つのピッチ軸動作ケーブルにより第2ピッチ軸部を駆動し、第1ヨー軸部は、少なくとも1つのヨー軸動作ケーブルにより第2ヨー軸部を駆動することを特徴とする器具が提供される。
本発明の別の態様によれば、最小侵襲手術用器具であって、所定の長さを有する長寸のシャフトと、ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、長寸のシャフトの一端に配置され、調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、シャフトの他端に配置され、それぞれピッチ方向操作部及びヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部により制御可能なエンドエフェクターとを含み、第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部が、少なくとも1つの動作ケーブルによりそれぞれ第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部を駆動することを特徴とする器具が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、最小侵襲手術用器具であって、所定の長さを有する長寸のシャフトと、ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、長寸のシャフトの一端に配置され、調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、シャフトの他端に配置され、それぞれピッチ方向操作部及びヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、制御可能であり、第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部により開閉されるように構成されたエンドエフェクターとを含み、第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部は、それぞれ少なくとも1つの第1ケーブル及び少なくとも1つの第2ケーブルにより第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部を駆動し、エンドエフェクターは、少なくとも1つの第1ケーブル及び少なくとも1つの第2ケーブルの変位量の差によって開閉されるように構成されていることを特徴とする器具が提供される。
上記のように、本発明に従う最小侵襲手術用器具には、ユーザが調節ハンドルを手動操作するのに応じた自由度の高い動きを特徴とするエンドエフェクタが設けられている。
その上、本発明に従う最小侵襲手術用器具は、誰でも簡単に操作できるように構成されている。
さらに、本発明に従う最小侵襲手術用器具は、低コストで製造・供給ができ、小型かつ軽量で、供給を容易にする。
本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の詳細構成図である。 本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の詳細構成図である。 本発明の第1実施形態に従うシャフトと調節ハンドルの連結状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に従うシャフトとエンドエフェクターの連結状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に従う調節ハンドル方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う調節ハンドル方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う調節ハンドル方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従うエンドエフェクター方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従うエンドエフェクター方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従うエンドエフェクター方向のピッチ軸動作ケーブルとヨー軸動作ケーブルの設置状態を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の使用例を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の使用例を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具の使用例を示す図面である。 本発明の第1実施形態に従う第1及び第2連結プーリ560A、560Bの動き伝達の原理を説明する概念図である。 本発明の第1実施形態に従う第1及び第2連結プーリ560A、560Bの動き伝達の原理を説明する概念図である。 本発明の第1実施形態に従う第1及び第2連結プーリ560A、560Bの動き伝達の原理を説明する概念図である。 本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第3実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第3実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第3実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第3実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示す図面である。 本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の変形された構成を示す図面である。
後述する本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施できる特定実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施できるのに充分なように詳細に説明する。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的な必要はないことを理解するべきである。例えば、ここに記載されている特定形状、構造及び特性は、一実施形態に関連して本発明の技術的思想及びその範囲から逸脱せずに他の実施形態に具現することができる。また、ここに開示したそれぞれの実施形態のうち、個別構成要素の位置または配置は、本発明の技術的思想及びその範囲から逸脱せずに変更できることを理解するべきである。従って、後述する詳細な説明は限定的な意味で扱うものでなく、本発明の技術的範囲は、適切に説明されるならば、その請求項に記載された本発明と均等な全ての技術的範囲と共に添付した特許請求範囲によって定められる。図面で類似する参照符号は、様々な側面にわたって同一または類似する機能を示す。
以下に、本発明の好適実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具1の外観を示す斜視図である。図1を参照すると、最小侵襲手術用器具1は、内部に1若しくは複数の空間(例えば、パイプ形、レンコン形または螺旋形の空間)を有する所定の長さの長寸のシャフト100と、調節ハンドル110とを含む。
図2は、本発明の第1実施形態に従うピッチ軸部200やヨー軸部300などの主要構成要素の詳細な構成を示す側面図であり、図3は、本発明の第1実施形態に従うヨー軸部300などの主要構成要素の構成を示す平面図である。
図2及び図3に示すように、本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具1は、長寸のシャフト100と、該長寸のシャフト100の両端にそれぞれ配置された調節ハンドル110及びエンドエフェクター600とを含む。ここで、最小侵襲手術用器具1は、調節ハンドル110の操作が、ピッチ軸部200、ヨー軸部300及び開閉部400を介してエンドエフェクター600に伝達されるように構成されている。本発明の第1実施形態に従うシャフト100に連結されたエンドエフェクター600は、調節ハンドル110の開閉動作に応じて動作し、体内で手術に用いる器具、例えば、鉗子、把持装置、剪刀、ステープラー、持針器などとして用いられる。
必要に応じて、本発明に従うエンドエフェクター600は、フック型電極のように、必ずしも開閉動作が必要でない構成要素であり得る。開閉動作が不要なエンドエフェクターの実施形態については後述する。
より詳細には、図面を参照すると、ピッチ軸部200は、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240と、ピッチ軸動作ケーブルとを含み、ヨー軸部300は、第1ヨー軸ケーブルプーリ320と、第2ヨー軸ケーブルプーリ340と、ヨー軸動作ケーブルとを含み、開閉部400は、第1開閉ケーブルプーリ420と、第2開閉ケーブルプーリ440と、第3開閉ケーブルプーリ460とを含む。
図4は、本発明の第1実施形態に従うシャフト100と調節ハンドル110間の連結状態を示す分解斜視図である。
図に示すように、第1ロッド110A及び第2ロッド110Bが、枢支軸によって相互に連結されて調節ハンドル110を構成し、2つの半円形状の指入れ部分(enclosure)112が、枢支軸によって連結されている第1及び第2ロッド110A、110Bそれぞれの一端に1つずつ、互いに対称に形成されている。そして、第1開閉ケーブルプーリ420は、調節ハンドル110の枢支軸の一端側に設けられ、調節ハンドル110の開閉動作によって回転する。第1開閉ケーブルプーリ420は、従来の開閉ケーブルと同じ幅を有するように構成され得る。
反対側には、長手方向に延在する第1ロッド110Aがあり、長寸の第1ロッド110Aの一端の両側面において、その一方の側面に第1ピッチ軸ケーブルプーリ220を構成するピッチ軸部200が、他方の側面に第2開閉ケーブルプーリ440を構成する開閉部400がそれぞれ設けられている。第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と第2開閉ケーブルプーリ440は同一軸上に設けられているが、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220は回転しないようにしっかりと固定される一方で、第2開閉ケーブルプーリ440は自由に回転できるように設けられている。図4では、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と第2開閉ケーブルプーリ440は直径の大きさが同じであるが、ユーザのニーズに応じて異なる直径を用いることもできる。
一方、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220は、ピッチ軸動作ケーブルと同程度の幅であるように形成され、第2開閉ケーブルプーリ440は、開閉ケーブルの3倍の幅であるように形成されることが好ましい。
また、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と第1ヨー軸ケーブルプーリ320との間に第1軸連結部500Aが介装されており、第1軸連結部500Aの両端に第1ピッチ軸連結部520A及び第2ヨー軸連結部540Aがそれぞれ配置されているので、調節ハンドル110のピッチ及びヨー方向の動きをエンドエフェクターに容易に伝達することができる。
より具体的には、第1軸連結部500Aは、互いから所定の距離をおいて離間している1対の円形形状のプレートを有する第1ピッチ軸連結部520Aと、互いから所定の距離をおいて離間している1対の円形形状のプレートを有する第1ヨー軸連結部540Aとを含む。このとき、図4に示すように、第1ピッチ軸連結部520A及び第1ヨー軸連結部540Aは互いに直交するように結合されているので、調節ハンドル110の一端に配置されている第1ピッチ軸ケーブルプーリ220は第1ピッチ軸連結部520Aの内側に回転可能に設けられ、第1ヨー軸ケーブルプーリ320は、第1ヨー軸連結部540Aの内側にしっかりと固定される。第1ヨー軸ケーブルプーリ320は、ヨー軸動作ケーブルと実質的に同じ幅を有することができる。
また、第1ヨー軸連結部540Aの両外面には、それぞれ1対の第1連結プーリ560Aが回転可能に配置されている。このとき、第1連結プーリ560Aと第1ヨー軸ケーブルプーリ320は同軸上に配置されており、互いから独立して回転する。それぞれの第1連結プーリ560Aは、ピッチ軸動作ケーブルまたは開閉ケーブルの約2倍の幅を有するように形成されることが好ましい。
一方、調節ハンドル110が連結される長寸のシャフト100の一端から、シャフト100
所定の長さを有する1対の第1連結部105Aが互いに平行に突設されている。第1ヨー軸連結部540Aに配置された第1ヨー軸ケーブルプーリ320は、一方の1対の第1連結部105Aと他方の1対の第1連結部105Aとの間において、中心軸の周りを回転することができるように配置される。
図5は、本発明の第1実施形態に従うシャフト100とエンドエフェクター600の連結状態を示す分解斜視図である。図5を参照すると、シャフト100の一端、すなわち、エンドエフェクター600が配置されている端部に、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340が、1対の第2連結部105Bによって連結されている。第2連結部105Bは、第1連結部105Aと同じようにして構成され得ることが好ましい。
ここで、図面を参照しながら、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340の設置状態を詳細に説明する。
まず、エンドエフェクター600が配置されるシャフト100の一端から、1対の第2連結部105Bが互いに平行に突設されており、第2連結部105Bには第2軸連結部500Bが連結されており、第2軸連結部500Bは両端に第2ピッチ軸連結部520B及び第2ヨー軸連結部540Bをそれぞれ有する。第2ピッチ軸連結部520B及び第2ヨー軸連結部540Bにより構成されている第2軸連結部500Bは、第1軸連結部500Aと同じようにして構成されているので、これについての詳細な説明は省略する。
第2ヨー軸ケーブルプーリ340は、第2ヨー軸連結部540Bの間に固定して配置され、第2ヨー軸ケーブルプーリ340の中心軸は、第2ヨー軸連結部540Bの中心軸と同軸上に形成されている。このとき、第2ヨー軸ケーブルプーリ340は、ヨー軸動作ケーブルと実質的に同じ幅を有する。ユーザ(例えば外科医)が、調節ハンドル110のヨー方向操作量がエンドエフェクター600のヨー方向動作量と等しくなるようにしたい場合は、第2ヨー軸ケーブルプーリ340は、第1ヨー軸ケーブルプーリ320と同じ直径を有するように形成されることができる。一方で、ユーザが、調節ハンドル110のヨー方向操作量がエンドエフェクター600のヨー方向変位量と異なるようにしたい場合は、上記した2つの構成要素は相異なる直径を有するように形成され得る。
さらに、図5を参照すると、エンドエフェクター600は、長い直角三角形形状の2つのロッドと各ロッドの一端に連結された回転軸によって構成され、第2軸連結部500Bの第2ピッチ軸連結部520Bに回転可能に連結されている。それに加えて、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240は、エンドエフェクター600を第2ピッチ軸連結部520Bと連結する連結軸の一端に固定して配置されているので、エンドエフェクター600は、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240の回転によってピッチ方向に動作する。一方で、連結軸の他端には第3開閉ケーブルプーリ460が配置され、それによってエンドエフェクター600を開閉する。このように、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240と第3開閉ケーブルプーリ460は、互いから独立して動作する。
一方、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240と第3開閉ケーブルプーリ460は、例として直径の大きさが同じであるが、ユーザのニーズに応じて異なる直径を有し得る。また、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460は、各ケーブルと実質的に同じ幅を有する。
次に、調節ハンドル110の操作によってエンドエフェクター600を所望の方向に回転させることに関与するピッチ軸部200及びヨー軸部300の構成について、ここからより詳細に説明する。前述したように、ピッチ軸動作ケーブル及びヨー軸動作ケーブルは、調節ハンドル110の動きを伝達するためにピッチ軸部200及びヨー軸部300にそれぞれ連結される。図6、図7、及び図8は、本発明の第1実施形態に従う調節ハンドル110の側面におけるケーブルの設置状態を示し、図9、図10及び図11は、本発明の第1実施形態に従うエンドエフェクター600の側面におけるケーブルの設置状態を示している。
より明確な説明のために、図6、図7、及び図8並びに図9、図10及び図11と共にこれより前の図面も参照する。
まず、ヨー軸動作ケーブル360の連結例について説明する。ヨー軸動作ケーブル360は、長寸のシャフト100の両端にそれぞれ配置されている第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340に巻きついており、それにより調節ハンドル110のヨー方向の動きをエンドエフェクター600に伝達する。本発明の好適実施形態によれば、ヨー軸動作ケーブル360は、第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340を同一方向に動作させるように両プーリに巻きつけられるが、ユーザのニーズに応じて、第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340が互いに逆方向に動作するように長い「8」の字形状に巻きつけられることもある。いずれの場合にも、ヨー軸動作ケーブル360は、内部に空間を有するシャフト100の中を通って巻きつけられる。さらに、必要であれば、第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340は相異なる直径を有し得るので、調節ハンドル110の操作量とエンドエフェクター600の変位量を相異なるようにすることができる。
たとえ第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340が相異なる直径を有し得るとしても、第1ヨー軸ケーブルプーリ320と第2ヨー軸ケーブルプーリ340の直径比が第1連結プーリ560Aと第2連結プーリ560Bの直径比と同じでなければ、エンドエフェクター600は調節ハンドル110の操作によって動作せず、それゆえ動作性能を低下させることになる。従って、第1ヨー軸ケーブルプーリ320と第2ヨー軸ケーブルプーリ340の直径比を第1連結プーリ560Aと第2連結プーリ560Bの直径比と等しくすることによって、エンドエフェクター600が円滑に動作するようにすることが好ましい。
一方、前述したように、第1開閉ケーブルプーリ420は、調節ハンドル110を構成する第1ロッド110A及び第2ロッド110Bが連結されている枢支軸上に固定して配置されている。また、開閉ケーブル480は、第1開閉ケーブルプーリ420に連結され、かつ調節ハンドル110と第1軸連結部500Aとの間の接合部に配置された第2開閉ケーブルプーリ440に連結される。詳細には、第2開閉ケーブルプーリ440に連結されている開閉ケーブル480は、図面に示すように、第2開閉ケーブルプーリ440に巻きつき、その後、第1軸連結部500Aの両側面にある第1連結プーリ対560Aの一方に連結される。第2開閉ケーブルプーリ440に巻きつけられている一方で、開閉ケーブル480は、シャフト100の内部空間を通過して第2軸連結部500Bに連結される。次に、開閉ケーブル480は、第1連結プーリ560Aに巻きつけられている一方で、この場合もやはり、第2軸連結部500Bの両側面にある第2連結プーリ対560Bの一方に巻きつき、さらにエンドエフェクター600の側面において第3開閉ケーブルプーリ460にも巻きつく。
図面を参照すると、第1開閉ケーブルプーリ420と第2開閉ケーブルプーリ440との間の開閉ケーブル480は、長い「8」の字形状に巻きつけられるのが好ましい。本発明の他の実施形態によれば、第1開閉ケーブルプーリ420は、調節ハンドル110の第1ロッド110A上に形成され得るので、第1開閉ケーブルプーリ420と第2開閉ケーブルプーリ440との間で十字に交差して巻きつけられる必要がない。また、必要に応じて、第1開閉ケーブルプーリ420及び第3開閉ケーブルプーリ460は相異なる直径を有し、それによって、調節ハンドル110の開閉量とエンドエフェクター600の開閉量を互いに異なるようにすることができる。
さらに、ピッチ軸動作ケーブル260は、調節ハンドル110の一端上に配置された第1ピッチ軸ケーブルプーリ220に巻きつけられている。ピッチ軸動作ケーブル260の他端は、第1軸連結部500Aの第1ヨー軸連結部540Aに連結されている複数の第1連結プーリ560Aから選択されかつ開閉ケーブル480が巻きつけられていない1つの特定の連結プーリ560Aに巻きついており、さらに、シャフト100の内部空間を通過してシャフト100の他端に連結されている第2軸連結部500Bの第2連結プーリ560Bに巻きついている。
最後に、ピッチ軸動作ケーブル260は、第2連結プーリ560Bに巻きついているが、エンドエフェクター600の一端に上に配置された第2ピッチ軸ケーブルプーリ240にも巻きついており、それによって調節ハンドル110のピッチ方向の動きをエンドエフェクター600に伝達する。
ここで図9を参照すると、ピッチ軸動作ケーブル260は、第2ピッチ軸連結部520Bの左側にある1対の第2連結プーリ560Bのうち最左端のプーリーに巻きついているが、開閉ケーブル480は、その隣のプーリーに巻きついているので、2本のケーブルは互いに絡まったりこすれ合ったりしない。
前述のようなピッチ軸動作ケーブル260による連結下において、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2ピッチ軸ケーブルプーリ240は、同一方向に動作する。しかし、必要であれば、ピッチ軸動作ケーブル260は、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2ピッチ軸ケーブルプーリ240が互いに逆方向に動作するように巻きつけられ得る。いずれの場合にも、ピッチ軸動作ケーブル260は、シャフト100の内部空間を通って巻きつけられる。ここで、ユーザのニーズに応じて、調節ハンドル110の操作量とエンドエフェクター600の変位量を相異なるようにするために、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2ピッチ軸ケーブルプーリ240は直径の大きさが相異なっていてもよい。しかしながら、エンドエフェクター600の動作性能の低下防止のために、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と第2ピッチ軸ケーブルプーリ240の直径比は、第2開閉ケーブルプーリ440と第3開閉ケーブルプーリ460の直径比と同じであることが好ましい。
以下は、本発明の第1実施形態に従う前述の構成を有する最小侵襲手術用器具1の動作の説明である。
まず、最小侵襲手術用器具1は、図1に示す状態に配置される。
最小侵襲手術を行う外科医は、最小侵襲手術用器具1の一端に設けられている調節ハンドル110の指入れ部分112内に手を入れ、調節ハンドル110を保持する。
これ以降、調節ハンドル110のヨー方向の動きについて説明する便宜上、ヨー方向の(+)及び(−)の動きは外科医の右側及び左側の動きを表すことを前提とする。同様に、調節ハンドル110のピッチ方向の動きについて説明する便宜上、ピッチ方向の(+)及び(−)の動きは外科医の上側及び下側の動きを表すことを前提とする。
図12は、本発明の第1実施形態に従う最小侵襲手術用器具1の使用例を示し、図13は図12の「B」部分の詳細図であり、図14は図12の「A」部分の詳細図である。
図1に示すように配置されている最小侵襲手術用器具1の調節ハンドル110を保持している外科医が、図13に示すように上向き(A方向)に調節ハンドル110を回動させると、調節ハンドル110の一端上に配置された第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440も、調節ハンドル110の回動量と同じだけ回転する。このように、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440が回転すると、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440にそれぞれ巻きついているピッチ軸動作ケーブル260及び開閉ケーブル480は、下側では引っ張られ、上側では弛緩される。この動作機構によって、ピッチ軸動作ケーブル260及び開閉ケーブル480は、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460を駆動(または回転)させる。これによって、図12及び図14に示すように、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460が固定して配置されているエンドエフェクター600は、下を向く。
一方、外科医が調節ハンドル110を左(B方向)に回動させると、第1ヨー軸ケーブルプーリ320及び第2ヨー軸ケーブルプーリ340に巻きついているヨー軸動作ケーブル360は、右側では引っ張られ、左側では弛緩される。さらに、ピッチ軸動作ケーブル260は、ピッチ軸動作ケーブル260に連結されている第1連結プーリ560Aが回転すると同程度に上向き及び下向きに引っ張られるが、開閉ケーブル480は、第1連結プーリ560Aが回転すると上側でも下側でも弛緩される。この動作機構によって、ピッチ軸動作ケーブル260、ヨー軸動作ケーブル360及び開閉ケーブル480は、第2軸連結部500Bをヨー方向に駆動(または回動)させ、これによってエンドエフェクター600は図14に示すように右方向に向く。
他方では、外科医が手を広げることによって調節ハンドル110を解放すると、調節ハンドル110が開くと同時に第2ロッド110Bは下(C方向)に回動する。調節ハンドル110が開くに従って、第1開閉ケーブルプーリ420は時計回りに回転する。その結果、第1開閉ケーブルプーリ420の時計回りの回転によって生じる回転力が、開閉ケーブル480によって第2開閉ケーブルプーリ440を駆動(または回転)させる。このとき、第1開閉ケーブルプーリ420及び第2開閉ケーブルプーリ440は、開閉ケーブル480によって互いに逆方向に回転する。ここで、第2開閉ケーブルプーリ440の動きは、第3開閉ケーブルプーリ460に伝達され、さらに第3開閉ケーブルプーリ460が固定されたエンドエフェクター600の下側ロッドに伝達され、それによってエンドエフェクター600をC方向に開く。
上記した動作は、それぞれの動きを理解しやすくするために、ピッチ方向の動き、ヨー方向の動き、エンドエフェクター600の開動作の順に述べてきたが、これらの動きは本明細書に記載の順序に正確に従うとは限らない。代わりに、2つ以上の動きが同時に行われることもある。たとえそうであっても、前述したのと同じ動作原理に基づき、同じ動作結果を得ることができる。
一方、前述したように調節ハンドル110の動きがエンドエフェクター600に伝達されるとき、エンドエフェクター600が回動した方向によっては、動きが円滑に伝達されないことがある。例えば、外科医が調節ハンドル110を回動させたと仮定する。この場合、シャフト100に隣接して互いに平行に連結されている第1及び第2ヨー軸ケーブルプーリ320、340は、ヨー方向の動きの伝達を容易にすることができるが、ピッチ方向の動きまたは調節ハンドル110の開閉動作は、必ずしも円滑に伝達されるとは限らないことがある。
従って、ピッチ方向の動き及び調節ハンドル110の開閉動作をエンドエフェクター600に伝達することを容易にするために、前述したものと同様な第1及び第2連結プーリ560A、560Bが、第1軸連結部500A及び第2軸連結部500Bにさらに備えられる。第1及び第2連結プーリ560A、560Bの構成及び機能に関するさらなる詳細については、図15、図16及び図17を参照して以下に説明する。
図15、図16及び図17は、本発明の第1実施形態に従う第1及び第2連結プーリ560A、560Bの動き伝達の原理を説明する概念図である。図15、図16及び図17に示すように、本発明の第1実施形態に従う第1及び第2連結プーリ560A、560Bを使用することによって、エンドエフェクター600がヨー方向に回動されたとしても、ピッチ軸動作ケーブル260による動きの伝達は、第1及び第2連結プーリ560A、560Bによって、より容易になる。言うまでもなく、同じ原理に基づき、開閉ケーブル480による動きの伝達も、より容易になる。
まず、図15は、調節ハンドル110がエンドエフェクター600と整合されており、ピッチ軸動作ケーブル260が第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2ピッチ軸ケーブルプーリ240に巻きつけられており、両者の間に第1及び第2連結プーリ560A、560Bが介装されている状態を示している。
図16は、調節ハンドル110及びエンドエフェクター600が、ある程度ヨー方向に回動した状態を示している。この場合、調節ハンドル110のヨー方向の回動に相当するエンドエフェクター600のヨー方向の回動は、ヨー軸動作ケーブル360(図16には図示せず)によって生じ得るが、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440の回転によって生じる場合もある。この場合、第1及び第2連結プーリ560A、560Bは、ヨー方向における第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440の回転の動作を、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460に伝達することに関与する。
図17は、図16に示す状態にあった調節ハンドル110が、ピッチ方向に操作されていない状態を示している。図面に示すように、第1及び第2連結プーリ560A、560Bは、ピッチ方向における第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440の動作を、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460に伝達することに関与する。
前述した第1及び第2連結プーリ560A、560Bの機能を確実に円滑に実現できるようにするために、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220及び第2開閉ケーブルプーリ440は、両者の中心が第1連結プーリ対560Aから同じ距離に位置するように配置されることが好ましい。同様に、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240及び第3開閉ケーブルプーリ460も、第2連結プーリ対560Bから同じ距離に位置するように配置されることが好ましい。さらに、第1ピッチ軸ケーブルプーリ220と第2開閉ケーブルプーリ440間との間隔の大きさは、第1連結プーリ560Aの直径と同じであり、第2ピッチ軸ケーブルプーリ240と第3開閉ケーブルプーリ460との間の間隔の大きさは、第2連結プーリ560Bの直径と同じである。
第2実施形態
前述した本発明の第1実施形態では、開閉型エンドエフェクター600を利用した最小侵襲手術用器具1を示したが、それとは異なり、開閉動作を必ずしも絶対的に必要とするわけではない最小侵襲手術用器具を検討することもできる。例えば、エンドエフェクターに用いられるフック型電極が検討され得る。
図18は、本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の外観を示す斜視図であり、図19及び図20は、図18の「A」部分及び「B」部分の詳細図をそれぞれ示している。
図18ないし図20を参照すると、フック型電極の形態であるエンドエフェクター600Aの動作を制御するための調節ハンドル110Aが、第1軸連結部500Aによりシャフト100の一端に連結されており、エンドエフェクター600Aは、第2軸連結部500Bによりシャフト100の他端に連結されている。第1実施形態とは異なり、本実施形態のエンドエフェクター600Aは、棒の形態(または、開閉動作を伴わない限りは、環形状などの任意の形態)をとり得る。
第1軸連結部500A及び第2軸連結部500Bとケーブルとの連結は、ヨー軸動作ケーブル及び開閉ケーブルが不要である点を除いて、基本的には第1実施形態のものと同様である。従って、以下には簡単な説明のみを示す。
1対の第1ケーブルプーリ220Aが、調節ハンドル110Aの動作と相互に作用するように、調節ハンドル110Aと第1軸連結部500Aとの間の接合部の両側面に、各面上に1つずつ、形成されている。また、1対の第1ケーブルプーリ220Aのそれぞれに第1ケーブル260A及び第2ケーブル260Bが巻きついている。
エンドエフェクター600Aはシャフト100の他端に配置され、エンドエフェクター600Aとシャフト100との間には第2軸連結部500Bが介装されている。第2軸連結部500Bをエンドエフェクター600Aと連結している回動軸の両側にはそれぞれ、第1ケーブル260A及び第2ケーブル260Bにそれぞれ巻きつけられている1対の第2ケーブルプーリ220Bの各々が配置され、それによって調節ハンドル110Aの動作をエンドエフェクター600Aに伝達する。また、第1実施形態と関連する図15ないし図17に示す構成(すなわち、第1連結プーリ560A及び第2連結プーリ560Bを用いる構成)も本実施形態に同様に適用されることができる。
図21及び図22は、本発明の第2実施形態に従う最小侵襲手術用器具の使用例を示す。図21及び図22を参照して、最小侵襲手術用器具の動作について以下に説明する。
調節ハンドル110Aを保持する外科医が、ピッチ軸の反時計回り方向(A1方向)に調節ハンドル110Aを回動させると、第1ケーブルプーリ220Aに連結されている第1ケーブル260A及び第2ケーブル260Bは、下側では引っ張られ、上側では弛緩されるので、調節ハンドル110Aのピッチ方向の動きがエンドエフェクター600Aに伝達される。このとき、エンドエフェクター600Aの回動軸の両側にそれぞれ配置された1対の第2ケーブルプーリ220Bは、第1ケーブル260A及び第2ケーブル260Bにより反時計回り方向(A2方向)に回転する。
この場合もやはり、外科医が調節ハンドル110Aをヨー軸の左(B1方向)に回動させると、第1軸連結部500Aの第1ヨー軸連結部540Aの一方の側面上の連結プーリに巻きつけられた第1ケーブル260Aが引っ張られるが、第1ヨー軸連結部540Aの他方の側面上の連結プーリに巻きつけられた第2ケーブル260Bは弛緩される。その結果、調節ハンドル110Aのヨー方向の動きがエンドエフェクター600Aに伝達され、それによってエンドエフェクター600Aをヨー軸の右(B2方向)に回動させる。
第3実施形態
次に、図23ないし図26を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、エンドエフェクター600Bが、調節ハンドル110Bを構成する2つのロッド114A、114Bと同時に動作する。
図23は、本発明の第3実施形態に従う最小侵襲手術用器具に用いられる調節ハンドル110Bの構成を示す斜視図であり、図24は、図23のA部分の詳細図面である。
長寸のシャフト100の一端に配置される調節ハンドル110Bを構成するために、第1ロッド114A及び第2ロッド114Bのそれぞれの一端が枢支軸により互いに連結され、2つの半円形状の指入れ部分114Cが第1ロッド114A及び第2ロッド114Bの片側にそれぞれ互いに対称に形成されている。また、第1ロッド114Aを第2ロッド114Bに連結する枢支軸の一方の側には第1ケーブルプーリ222Aが、他方の側には第2ケーブルプーリ422Aがそれぞれ配置されている。ここで、第1ケーブルプーリ222A及び第2ケーブルプーリ422Aは、第2ロッド114B及び第1ロッド114Aの動作とそれぞれ連動するように構成され、第1ケーブルプーリ222A及び第2ケーブルプーリ422Aには第1ケーブル260A及び第2ケーブル480Aがそれぞれ連結される。さらに、第1ケーブルプーリ222A及び第2ケーブルプーリ422Aは、第1軸連結部500Aの第1ピッチ軸連結部520Aの内側に回転可能に配置される。第1ケーブル260A及び第2ケーブル480Aは各々、第1ヨー軸連結部540Aの両側面に形成されている連結プーリに巻きついている。
長寸のシャフト100の他端には、第2軸連結部500Bが形成され、第2軸連結部500Bの第2ピッチ軸連結部520Bの両側面には、それぞれ第1ケーブルプーリ222A及び第2ケーブルプーリ422Aに対応するケーブルプーリが設けられる。このようにして、第1ケーブル260A及び第2ケーブル480Aを介して伝達される動力は、エンドエフェクター600Bを構成するロッド620B及び610Bの回転を制御するために用いられる。この場合もやはり、第1実施形態に関連する図15ないし図17に示した構成(すなわち、第1連結プーリ560A及び第2連結プーリ560Bを用いる構成)は、本実施形態に同様に適用されることができる。
前述の各実施形態において説明した最小侵襲手術用器具と同様に、本実施形態に従う最小侵襲手術用器具の動作は、ピッチ方向及びヨー方向の動作が2本のケーブル260A及び480Aにより制御されるように行われ、エンドエフェクター600Bは、とりわけこれら2本のケーブル260A及び480Aがピッチ方向に相異なる変位量を有するとき(すなわち、2本のケーブルが互いに反対方向に動作するか、または同一方向に相異なる変位量をもって動作するかのいずれか)に、開閉され得る。すなわち、図面によれば、エンドエフェクター600Bは、第1ロッド114A及び第2ロッド114Bが互いから離れるときに開かれ得る。言うまでもなく、逆に動作することもある。すなわち、ケーブル260A及び480Aの構成の仕方にもよるが、エンドエフェクター600Bは、第1ロッド114A及び第2ロッド114Bが互いから離れるときに閉じられ得る。
第4実施形態
本実施形態は、最小侵襲手術用器具のエンドエフェクターの動作のためのケーブルの本数を減らしてより単純化した構成を紹介する。
図27は、本発明の第4実施形態に従う最小侵襲手術用器具の構成を示し、図28及び図29はそれぞれ図27のA部分及びB部分の詳細図を示す。
図面に示すように、本発明の第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、ピッチ軸動作ケーブル260及び開閉ケーブル480が用いられる。さらに、第2軸連結部500Bの第2ヨー軸連結部540Bの両端上の連結プーリに復元ばね700が巻きついており、それによってヨー方向の動作のために所定レベルの弾性力を与える。ここで、開閉ケーブル480は、第2軸連結部500Bの中心軸部の貫通孔512を通じてエンドエフェクター600Cに連結される。
貫通孔512に挿入ている開閉ケーブル480とともに軸510が回転するとき、開閉ケーブル480は引っ張られ、エンドエフェクター600Cは外科医の意図に反して開閉されることがある。これを防止するために、図32及び図33に示すように、開閉ケーブル480が挿入されるケーブル溝514が貫通孔512の周りに形成され得る。そうすることによって、たとえ軸510が回転したとしても、エンドエフェクター600Cの意図しない開閉動作は生じないことになる。ここで、ケーブル溝514の深さは、軸510の直径の半分を上回ることが好ましい。さらに、図面に示すように、そのようなケーブル溝は、必要に応じて、第1ピッチ軸連結部520Aの中心軸部、第2ピッチ軸連結部520Bの中心軸部、第1ヨー軸連結部540Aの中心軸部、または所定の回転要素の中心軸部に形成されることもある。
本実施形態に従う開閉ケーブルの構成及び動作原理のさらなる詳細については、関連出願として本願出願人が出願した韓国特許出願第2008−51248号明細書(特許文献1)に記載されている。
本実施形態によれば、エンドエフェクター600Cは、第1実施形態と同様にピッチ軸動作ケーブル260の動作によりピッチ方向に動作し得るか、あるいは特許文献1に説明されているような開閉ケーブル480の動作により開閉し得る。一方、図15、図16及び図17で説明した連結プーリの利用によっても、ピッチ軸動作ケーブル260と協働してエンドエフェクター600Cのヨー方向の動作を制御することができる。この場合、通常状態でヨー方向(例えば図30中のB1方向)にエンドエフェクター600Cを偏向させるための弾性力を与えるために、復元ばね700を使用することができる。結果として、ピッチ軸動作ケーブル260を利用してエンドエフェクター600Cのヨー方向の動作を制御することが、より一層容易になる。換言すれば、例えば、エンドエフェクター600Cがヨー軸のB1方向と反対の方向に動作する必要がある場合には、ピッチ軸動作ケーブル260は、ヨー方向の対応する動作を生じさせるように作用する。一方、エンドエフェクター600Cがヨー軸のB1方向に動作する必要がある場合には、ピッチ軸動作ケーブル260にかかる張力は緩和され、復元ばね700の復元力への依存がより高まる。
本実施形態と関連する図28を参照すると、復元ばね700は、第2軸連結部500Bのヨー軸連結部540Bの両側に配置されているが、本発明はそのような構成に限定されるものではない。つまり、復元ばね700は、その弾性力に応じて、エンドエフェクター600Cのヨー方向の動作を元の状態に戻すために、ヨー軸連結部540Bの片側にのみ、または任意の他の位置に配置され得ることは、当業者に自明である。
一方、図34に示すように、エンドエフェクター600Cが、開閉動作を全く行わないフック型電極などの構成要素を用いて構成されるとき、最小侵襲手術用器具を考案するために開閉ケーブルはもはや必要なく、ピッチ軸動作ケーブル及び復元ばね700だけで十分にピッチ方向及びヨー方向の全ての動作を可能にする。
本発明について、特定の好適実施形態に関連して説明してきたが、以下の請求項において画定される本発明の範囲から逸脱することなしに様々な変形形態及び変更形態が可能であることは、当業者に明らかであろう。
1 最小侵襲手術用器具
100 シャフト
110 調節ハンドル
112 指入れ部分
200 ピッチ軸部
220 第1ピッチ軸ケーブルプーリ
240 第2ピッチ軸ケーブルプーリ
260 ピッチ軸動作ケーブル
300 ヨー軸部
320 第1ヨー軸ケーブルプーリ
340 第2ヨー軸ケーブルプーリ
360 ヨー軸動作ケーブル
400 開閉部
420 第1開閉ケーブルプーリ
440 第2開閉ケーブルプーリ
460 第3開閉ケーブルプーリ
480 開閉ケーブル
500 連結部
500A 第1軸連結部
500B 第2軸連結部
600 エンドエフェクター
700 復元ばね

Claims (21)

  1. 最小侵襲手術用器具であって、
    所定の長さを有する長寸のシャフトと、
    ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、
    前記長寸のシャフトの一端に配置され、前記調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、
    前記シャフトの他端に配置され、それぞれ前記ピッチ方向操作部及び前記ヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、
    前記第2ピッチ軸部及び前記第2ヨー軸部により制御可能なエンドエフェクターとを含み、
    前記第1ピッチ軸部が、少なくとも1つのピッチ軸動作ケーブルにより前記第2ピッチ軸部を駆動し、前記第1ヨー軸部が、少なくとも1つのヨー軸動作ケーブルにより前記第2ヨー軸部を駆動することを特徴とする器具。
  2. 前記長寸のシャフト内に少なくとも1つの空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の器具。
  3. 前記少なくとも1つのピッチ軸動作ケーブルの少なくとも一部及び前記少なくとも1つのヨー軸動作ケーブルの少なくとも一部が、前記シャフトの前記空間内に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の器具。
  4. 前記第1ピッチ軸部及び前記第2ピッチ軸部が、第1ピッチ軸ケーブルプーリ及び第2ピッチ軸ケーブルプーリをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
  5. 前記第1ヨー軸部及び前記第2ヨー軸部が、第1ヨー軸ケーブルプーリ及び第2ヨー軸ケーブルプーリをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
  6. 前記調節ハンドルを前記シャフトの前記一端に連結する第1軸連結部と、
    前記シャフトの前記他端を前記エンドエフェクターに連結する第2軸連結部とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
  7. 前記第1軸連結部が、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第1ピッチ軸部に連結されているピッチ軸連結部と、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第1ヨー軸部に連結されているヨー軸連結部とを含み、
    前記ピッチ軸連結部と前記ヨー軸連結部とが、互いに直交するように結合されていることを特徴とする請求項6に記載の器具。
  8. 前記第2軸連結部が、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第2ピッチ軸部に連結されているピッチ軸連結部と、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第2ヨー軸部に連結されているヨー軸連結部とを含み、
    前記ピッチ軸連結部と前記ヨー軸連結部とが、互いに直交するように結合されていることを特徴とする請求項6に記載の器具。
  9. 前記ピッチ軸動作ケーブルの動作方向を変えるための少なくとも1つの連結プーリを前記ヨー軸連結部の外側にさらに含むことを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の器具。
  10. 開閉ケーブルと協働する開閉部をさらに含み、該開閉部が、
    前記調節ハンドルの開閉動作によって回転する第1開閉ケーブルプーリと、
    前記動作を、前記開閉ケーブルによって前記第1開閉ケーブルプーリから前記エンドエフェクターへ伝達するための第2開閉ケーブルプーリとを含むことを特徴とする請求項9に記載の器具。
  11. 前記連結プーリが少なくとも2対あり、前記ヨー軸連結部の両側面に少なくとも1対ずつ配置されていることを特徴とする請求項10に記載の器具。
  12. 前記開閉ケーブルの少なくとも一部が、前記シャフトの前記空間内に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の器具。
  13. 最小侵襲手術用器具であって、
    所定の長さを有する長寸のシャフトと、
    ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、
    前記長寸のシャフトの一端に配置され、前記調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、
    前記シャフトの他端に配置され、それぞれ前記ピッチ方向操作部及び前記ヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、
    前記第2ピッチ軸部及び前記第2ヨー軸部により制御可能なエンドエフェクターとを含み、
    前記第1ピッチ軸部及び前記第1ヨー軸部が、少なくとも1つの動作ケーブルによりそれぞれ前記第2ピッチ軸部及び前記第2ヨー軸部を駆動することを特徴とする器具。
  14. 前記第1ヨー軸部が、少なくとも1つの復元ばねにより前記第2ヨー軸部をさらに駆動することを特徴とする請求項13に記載の器具。
  15. 前記エンドエフェクターが、開閉するように構成され、
    開閉ケーブルと協働して前記エンドエフェクターの開閉動作を制御するための開閉部をさらに含むことを特徴とする請求項13または14のいずれかに記載の器具。
  16. 前記調節ハンドルを前記シャフトの前記一端に連結する第1軸連結部と、
    前記シャフトの前記他端を前記エンドエフェクターに連結する第2軸連結部とをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の器具。
  17. 前記第1軸連結部が、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第1ピッチ軸部に連結されているピッチ軸連結部と、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第1ヨー軸部に連結されているヨー軸連結部とを含み、
    前記ピッチ軸連結部と前記ヨー軸連結部とが、互いに直交するように結合されていることを特徴とする請求項16に記載の器具。
  18. 前記第2軸連結部が、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第2ピッチ軸部に連結されているピッチ軸連結部と、
    互いから離間している1対のプレートを有しかつ前記第2ヨー軸部に連結されているヨー軸連結部とを含み、
    前記ピッチ軸連結部と前記ヨー軸連結部とが、互いに直交するように結合されていることを特徴とする請求項16に記載の器具。
  19. 前記ピッチ軸連結部及び前記ヨー軸連結部が中心軸を含み、該中心軸が、前記開閉ケーブルが挿入される開閉ケーブル溝を含むことを特徴とする請求項17に記載の器具。
  20. 前記ピッチ軸連結部及び前記ヨー軸連結部が中心軸を含み、該中心軸が、前記開閉ケーブルが挿入される開閉ケーブル溝を含むことを特徴とする請求項18に記載の器具。
  21. 最小侵襲手術用器具であって、
    所定の長さを有する長寸のシャフトと、
    ユーザにより手動で制御可能な調節ハンドルと、
    前記長寸のシャフトの一端に配置され、前記調節ハンドルの操作によって生じたピッチ及びヨー方向の動きをそれぞれ伝達するための第1ピッチ軸部及び第1ヨー軸部と、
    前記シャフトの他端に配置され、それぞれ前記ピッチ方向操作部及び前記ヨー方向操作部からの動作に対応して作動する第2ピッチ軸部及び第2ヨー軸部と、
    制御可能であり、前記第2ピッチ軸部及び前記第2ヨー軸部により開閉されるように構成されたエンドエフェクターとを含み、
    前記第1ピッチ軸部及び前記第1ヨー軸部が、それぞれ少なくとも1つの第1ケーブル及び少なくとも1つの第2ケーブルにより前記第2ピッチ軸部及び前記第2ヨー軸部を駆動し、
    前記エンドエフェクターが、前記少なくとも1つの第1ケーブル及び前記少なくとも1つの第2ケーブルの変位量の差によって開閉されるように構成されていることを特徴とする器具。
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