JP2011523027A - クロノグラフ機構を備える時計 - Google Patents

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Abstract

本発明は、動力源と、現在時刻を表示する手段と、少なくとも1個の制御部材を有して、クロノグラフのスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を作動させるため制御可動装置(60)を有するクロノグラフ機構と、を設けたムーブメントを備える時計に関する。本発明によれば、制御可動装置(60)は、さらに、制御部材と運動学的に連結する歯付きセクタ(84)を有する駆動部材を備える。時計は、さらに、回転可能に駆動されるボタンを有し、このボタンは、歯付きセクタと運動学的に連結可能な歯と一体に連結し、ボタンの回動によって、クロノグラフのスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を作動させることができる。

Description

本発明は、機械時計製作法の分野に関する。特に、
動力源と、
現在時刻を表示するための手段と、
少なくとも1個の制御部材を有して、クロノグラフのスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を作動させる制御可動装置を有するクロノグラフ機構と、
を設けたムーブメントを備える、時計に関する。
様々なクロノグラフ機構が存在しており、当業者によく知られている。主に2種類のクロノグラフ機構が存在していて、制御可動装置がコラムホイールか、またはカムかのいずれかに基づいて分類される。特に、非特許文献1(”Theorie de I’horlogerie” by Reymondin et al, Federqtion des Ecoles Techniaues, 1998, ISBN 2-940025-10-X, pages 225 to 252)を参照して、これらの機構の詳細を理解することができる。
従来、クロノグラフ機構の機能は、2個のプッシュ要素を使用して動作し、これらの2個のプッシュ要素は、駆動部材で制御可動装置に作用する。コラムホイールを有するクロノグラフでは、駆動部材は歯付きプレートである。カム・クロノグラフでは、カムを構成する2個のシャトルが存在する。これらのシャトルは、制御部材および駆動部材の両方を形成する。実際、プッシュ要素のうち1個が、シャトルのうちの1個に作用することで、ムーブメントがスタート機能およびストップ機能を作動させ、さらに別のプッシュ要素が別のシャトルに作用することで、ムーブメントがリセット機能を作動させる。
単一プッシュ要素クロノグラフも知られており、この機構では、名前が示す通り、1個のプッシュ要素によって、全ての機能を実施する。この単一プッシュ要素はコラムホイールの並進(平行)移動に作用し、コラムホイールの制御部材は、全ての機能を制御するよう構成する。精緻なことには、このプッシュ要素は、一般に、制御心軸(アーバー)内に収容し、この心軸の端部に位置する竜頭(crown)から突出している。この単一プッシュ要素は、従来、クロノグラフとは無関係にムーブメントのセッティング機能およびワインディング(巻き上げ)機能を実施する。巻き上げは、制御心軸0の位置、すなわち制御心軸がムーブメントに対して基端側位置(近位)にあるとき、行われ、またセッティングは、制御心軸の位置1、すなわち、心軸がムーブメントに対してより離れた位置にあるとき、行われる。
両タイプのクロノグラフとも、しばしば複雑な形態を有する大きなレバーを、プッシュ要素と制御部材の駆動部材との間に挿入しなければならないことに注目されたい。
"Theorie de I’horlogerie" by Reymondin et al, Federqtion des Ecoles Techniaues, 1998, ISBN 2-940025-10-X, pages 225 to 252
本発明は、クロノグラフ機構の機能を作動させて、さらに上記欠点を解決するための特に新規な代替物を提案することを目的とする。
より詳しくは、本発明は、冒頭段落で述べた時計に関し、この時計は、制御可動装置が、運動学的に制御可動装置と連結する歯付きセクタを有する駆動部材も備えることを特徴とする。この時計は、また、回転可能に駆動することができるボタンを備え、このボタンは、歯付きセクタと運動学的に連結することが可能な歯部と一体化し、ボタンの回動により、クロノグラフのスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を作動させる。
有利には、提案する構造は、制御軸および駆動部材間のレバーを除くことを可能にする。実際、これらの構造は、既存のクロノグラフ機構に容易に適用させることができる。
他の有利な特徴は、請求項の範囲に記載する。
本発明を、以下に添付図面につき説明する。
本発明の好適な一実施形態の頂面図である。 図1の機構における細部の頂面図である。 図1の機構における細部の頂面図である。 図1の機構における細部の頂面図である。 図1の機構における細部の断面図である。 クロノグラフのスタート機能に対応する位置における機構の図である。 クロノグラフのストップ機能に対応する位置における機構の図である。 クロノグラフのリセット機能に対応する位置における機構の図である。 本発明による他の実施形態の図である。 本発明によるさらに他の実施形態の図である。
図1は、本発明の好適な一実施形態によるクロノグラフ機構の主な要素を示し、これら要素は、フレームに搭載する。この機構は、基本的なムーブメントにモジュール式に一体化する、または搭載することができ、図面を分かり易くするため、ムーブメントは図示しない。当然、このムーブメントは、その後の駆動連鎖(トレイン)を駆動し、ディスプレイ部材を使用して現在時刻を表示するための動力源を備える。図2に示す制御心軸8は、いわゆる巻き真(winding stem)とも呼ばれ、従来、動力源を巻き上げるためにとる第1位置と、表示手段に作用するためにとる第2位置と、をとることができるように設ける。これらの2個の機能は、当業者によく知られており、ピニオン(pinion)、キチ車、オシドリ(pull-out piece)を含むシステムによってこれらの機能を実施することができる。
従来のカム・クロノグラフ機構のように、図1の参照符号10は、ムーブメントの二番車によって連続的に駆動されるスイングピニオン(oscillating pinion)を示す。このピニオン10は、第1フィーラー・スピンドル14で終端するレバー12上に取り付ける。ばね部材16は、ピニオン10をクロノグラフホイール18に接触させようとする力をレバー12上に加え、このクロノグラフホイール18は、ピニオン10が結合するとき、毎分1回転の速度で回転するように設計する。
一般に、このクロノグラフホイール18には、秒との精密なカップリングを生ずるために、60個の歯を設ける。クロノグラフホイール18は、測定時間の秒用の表示手段を支持するよう設計する。ハートピース(heart-piece)20は、ホイール18の主軸上に一体に取り付ける。さらに、弾性指(elastic finger)22もホイール18に配置して、ホイール18が1回転する毎に、分のカウンタホイール26に係合する中間トレイン(intermediate train)24を1回駆動する。カウンタホイール26は、測定時間の分用の表示手段を支持するよう設計する。ハートピース28は、ホイール26の主軸と一体化に取り付ける。ジャンパ・スプリング(jumper spring)30によって、ホイール26の位置決めを確実なものとする。
ブレーキ・レバー(brake-lever)32を、フレームに回動可能に取り付ける。このブレーキ・レバー32は、クロノグラフホイール18と協調してホイール18の回転を抑止するように設計したブレーキ34と、ブレーキ・レバー32の位置決めを制御するように設計した第2フィーラー・スピンドル36とを備え、このことは後に述べることから理解できるであろう。ばね35は、クロノグラフホイール18にブレーキ34を押し付けるようとする力を生ずるよう構成する。
ハートピース20および28と協調するようにダブルハンマー38を設け、秒表示手段および分表示手段をリセットする。ダブルハンマー38に、第3フィーラー・スピンドル42を有するレバー40を設け、この第3フィーラー・スピンドル42は、ダブルハンマー38の位置を制御するように設計する。ヨーク44は、回動可能にレバーに取り付ける。回動ポイントの両側で、ヨーク44に第1支持面48および第2支持面50をそれぞれ設け、ハートピースと協調させる。レバー40に配置した2個のピン52を設け、ヨーク44の回動を制限する。ばね54は、ヨークに作用して、支持面48および50を、各ハート・ピースに接触させようとする力を発生する。
制御可動装置60は、異なるフィーラー・スピンドルと協調するように配置して、上述の要素を位置決めし、クロノグラフ機構のスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を動作させるようにする。図示する実施形態によれば、制御可動装置は、軸AA周りに回動するカムで構成される制御部材を備える。より分かり易くするため、1個のカムを図2、3および4につき説明し、これら図面でこのカムの要素をより詳しく示す。
カムは、第1(上側)シャトル62を有する(図2参照)。この第1シャトル62は、ダブルハンマー38の第3フィーラー・スピンドル42と協調するように設計した作動域64を有する。カムの位置に基づいて、作動域64は、ばね54によって加わる力に抵抗とする、または抵抗しないように配置される。それぞれの状況で、支持面は、ホイール18および26のハートピースと協調する、または協調しない。
カムは、第2(中間)シャトル66を有し、この第2シャトル66は、第1シャトル62と一緒に回転する(図3参照)。第2シャトル66は、ヨーク12の第1フィーラー・スピンドル14と協調するように設計する作動域78を有する。カムの位置に基づいて、ばね部材16によって加わる力に抵抗する、または抵抗しないように、作動域78を配置する。それぞれの状況で、ピニオン10は、クロノグラフホイール18と結合しない、またはクロノグラフホイール18と結合する。シャトル66は、ピン80等の突起要素も有しており、この突起要素の機能に関しては、後述する。
カムは、第3(下側)シャトル76も有する(図4参照)。第3シャトル76は、歯70bによって区切られる2個の窪み70aを有し、これら窪みにジャンパ72が協調して、クロノグラフのスタート機能及びストップ機能に対応して、カムの2個の安定した位置を画定する。さらに、窪みの一方であって、ストップ機能を規定する窪みは、斜面70cが、歯70bによって決まる高さを超えて延在し、ジャンパ72はこの斜面70cと協調してクロノグラフのリセット機能のための位置に、カムを位置決めする。最後に、シャトル76は、ハウジング74を有し、このハウジング74は、カムの回転方向に遊びがないよう、ピン80を収容するように、位置決めし、また寸法決めする。シャトル76は、さらに、ブレーキ・レバー32の第2フィーラー・スピンドル36と協調するように設計した作動域68も有する。カムの位置に基づいて、ばね35によって加わる力に抵抗する、または抵抗しないように作動域68を配置する。それぞれの状況で、ブレーキ34は、クロノグラフホイール18と協調しない、または協調する。
さらなるばね82を、これらシャトルのうち1個に作用するように位置決めし、好ましくは第3シャトル76に作用するように配置し、リセット機能を作動させるとき、ユーザーにとってリセット機能が作動し難くなるようにする。
本発明の重要な態様によれば、シャトル76は、軸線AAと同心状の歯付きセクタ84まで延在する。したがって、歯付きセクタ84に作用することによって、下側カムの回動を駆動させ、さらにピン80とハウジング74の壁と間の協調を介して下側カムの回動とともに、シャトル66および62の回動を駆動させることができることを理解されたい。ピン80とハウジング74とを逆にし、ピン80をシャトル76に配置し、ハウジング74をシャトル66に配置することもできることに留意されたい。
歯付きセクタに作用するために、本発明による時計は、ムーブメントの制御心軸(巻き真)8(control stem)の使用を提案する。キチ車およびツヅミ車の他に、巻き真8はさらなるピニオン86を支持し、このさらなるピニオン86は、巻真8が所定の位置にあると、歯付きセクタ84と噛み合って一緒に回転するよう設計する。図5に示すように、ピニオン86および歯付きセクタ84は、90゜の角度で噛み合う。したがって、この構造によれば、クロノグラフ用作動部材として機能する巻き真の竜頭(crown)と制御可動装置との間にいかなるアームおよび中間レバーも介在させないことを可能にすることが判る。操作性は、プッシュ部材と制御可動装置との間にアームおよびレバーを備える機構と比較して、特に融通性がありまた精密である。
クロノグラフ機構の作動における操作を快適なものとするために、歯付きセクタの動きが、竜頭の回転と比べて、相当迅速でなければならない。実際、例えば、クロノグラフのスタートは、竜頭の限定的な回転の後であって、竜頭を完全に一回転させた後ではない時点で行わなければならない。この目的のために、ピニオン86の直径を比較的大きくし、一般に約5mmとする。さらに、図示の構造によれば、歯付きセクタ84は、ムーブメントの周縁に配置することができる。この場合、ピニオン86を竜頭の比較的近傍に配置するが、このことにより、ケース内への取り付けが困難になる場合がある。この問題を補償するために、巻き真は、ピニオンと竜頭との間で基本的にピニオンに結合するのが好ましい。したがって、巻き真のピニオンを支持する部分は、容易にムーブメントに組み込むことができるとともに、竜頭を支持するよう設計した巻き真の他の部分は、相互連結したさせた後に、外部から取り付けることができる。
ツヅミ車およびキチ車の位置は、有利には、巻き真が基端側位置にあるとき、クロノグラフ機構を作動させることができるよう構成する。したがって、クロノグラフをスタートさせるために、事前にいかなる牽引力も巻き真に加える必要がない。制御巻き真を第2位置に引っ張るとき、動力源を巻くことができて、第3遠位位置では、セッティングを行うことができる。
ここで、クロノグラフの異なる機能の作動に関して、図6,7および8につき説明する。
機能させていないアイドル状態(図6参照)では、歯付きセクタ84は、基本的に、制御心軸(巻き真)の軸線に対して対称になる。ジャンパ72によってカムをその位置に保持し、このジャンパ72は、第1窪み70aに係合する。レバー12の第1フィーラー・スピンドル14は、シャトル66の作動域78を圧着する。ピニオン10は、クロノグラフホイール18から切り離される。ブレーキ・レバー32の第2フィーラー・スピンドル36で、第3シャトル76の作動域68はばね35に対して抵抗せず、ブレーキ34は、車18に係合して、ホイール18を抑止する。ダブルハンマーの第3フィーラー・スピンドル42は、第1シャトル62の作動域64に係合して、ばて54に抵抗させる。ダブルハンマーが持ち上がり、支持面はハートピース20および28に係合しなくなる。
クロノグラフのスタート機能を作動させるために、図7に示すように、装着者は竜頭を反時計回り方向に旋回させて、シャトル76の時計回りの旋回運動を作動させる。シャトル76の回動は、シャトル66およびシャトル62の同時回動を駆動する。ジャンパ72は、他方の窪み70a内に入り込み、カムをその位置に保持する。レバー12の第1フィーラー・スピンドル14は、もはやシャトル66の作動域78を圧迫しなくなり、したがって、ばね16に抵抗しなくなる。ピニオン10はクロノグラフホイール18に係合する。ブレーキ・レバー32の第2フィーラー・スピンドル36は、第3シャトル76の作動域68を圧迫し、ばね35に抵抗する。ブレーキ34はホイール18に係合しなくなる。ハンマーは依然持ち上がった状態にあり、支持面はハートピース20および28と係合しない。
装着者が竜頭を時計回りに旋回させることによって、図6に示すように、シャトル76の反時計回りの回動を生じる。シャトル66および62も回動して、ジャンパ72は、第1窪み70aに戻って入り込む。このとき、上述したアイドル状態の位置になり、クロノグラフはストップする。操作者は、リセットすることなく、上述の通りにクロノグラフを再スタートおよびストップすることができる。
リセットを作動させるために、必ず通過しなければならないアイドル状態の位置につき説明すると、装着者は、図8に示すように、装着者は竜頭を時計回りにさせて、シャトル76の反時計回りの回動させるる。シャトル66および62も回動して、他のばね82を押し、ジャンパ72が斜面70cに乗り上がる。レバー12の第1フィーラー・スピンドル14は、依然シャトル66の作動域78を圧迫する。ピニオン10は、クロノグラフホイール18から切り離される。ブレーキ・レバー32の第2フィーラー・スピンドル36は、第3シャトル76の作動域68を押し、ばね35に抵抗する。ブレーキ34は、ホイール18と係合しなくなる。ダブルハンマーの第3フィーラー・スピンドル42は、第1シャトル62の作動域64に係合しなくなる。ばね54の影響下で、ハンマーが降下し、支持面がハートピース20および28を押して、表示部材をリセットする。ユーザーが竜頭を釈放すると、ジャンパ72は、斜面70cの作用により、機構をアイドル状態の位置に復帰させる。
したがって、機能が正確に実施されることができるようにカムの位置決めを行うのはジャンパである。しかし、ユーザーは、竜頭を回動し過ぎる可能性が有り、このことによって、シャトルがフィーラー・スピンドルに力を及ぼしてしまう可能性が有る。この事態を避けるために、シャトル76の両側でフレームにブレーキ要素を設けることができる。
このように、異なる機能を特に元来の方法で駆動させることを可能にすると同時に、制御心軸(巻き真)と制御部材の駆動部材との間には何らレバーを持たないよう、レバーを排除するクロノグラフ機構を提案する。
図9および10は、2個の他の実施形態を提案し、これらもまた、上記のように提案したクロノグラフ機構と類似した原理によりクロノグラフの異なる機能を作動させることを可能とする。
図9では、歯付きセクタ84が、第3シャトル76の終端となっているのが判る。ほぼムーブメントを囲むように寸法決めしたリング90を、ケースリングに配置する。より詳しくは、リング90の内径は、ムーブメントをリング90内に配置するのに十分な寸法とし、一方で、リング90の外径は、リング90がケースリングで覆われる、または時計ケースの内に納まることができる寸法とする。リング90は、ケースリングに配置し、おそらく石によって回転可能に案内する。リング90は、少なくとも部分的な歯付き構造にし、またその内周縁および外周縁にそれぞれ歯を付けた、第1歯部90aおよび第2歯部90bを備えるものとする。歯部は、リングの全周または一部分にわたって直接刻み目を付けて形成する、または図9に示す実施例のように、歯付きピースを取り付けることによって形成することができ、このことによって、必要とする領域のみ歯部を配置することができる。このような配置は、容積の観点から利点がある。
クロノグラフ機構を作動させるために、ボタン92をケースに回転可能に取り付けて、時計の装着者が外部からアクセスできるようにする。図示した実施例では、これに限定されるものではないが、ボタン92は、ムーブメントの平面に対して直交する軸線周りに回動できるようにする。換言すれば、ボタンは、ムーブメントの平面とほぼ平行な平面を画定する。ボタン92は一般に、ボタンと同軸状に配置したピニオン94の形式とした歯部と一体に回転可能とする。このピニオン94は、好ましくは、外周縁における第2歯部90bによって、リング90と噛み合う。歯付きセクタ84は、リングの内周縁における第1歯部90aと噛み合う。
したがって、ボタン92を回動することによって、ユーザーは、クロノグラフの異なる機能を作動させることができる。ボタン92は、ムーブメントの軸線と平行な軸線の周りに回動するよう取り付けることもでき、この場合、ピニオン94はリングに対して直交する方向に噛み合う。
図10の実施形態では、やはり第3シャトル76の終端部に歯付きセクタ84を有する。ラック96を、ケースまたはムーブメント内で並進運動するように移動可能に取り付け、このラック96を少なくとも1個の細長い開口によって案内して、この開口内に、ねじ等の固定部材が係合するようにし、この固定部材はムーブメントの支持体またはムーブメントのケースに固定する。当業者は、他の手段を使用してラックを取り付けることができる。ボタン92をケースに回転可能に取り付けて、外部からアクセスできるようにする。有利な一実施形態では、ボタンをケースの上部で、ダイヤルスライドとして取り付け、好適には、ケースのコーナーに取り付け、丸いダイヤルを有する四角いケースの場合は、ケースのコーナーに取り付ける。上述の実施形態のように、ボタン92は、ムーブメントの平面に直交する軸線に沿って回動することができ、このボタン92と同軸状のピニオン94と一体化する。ラック96は、その一方でピニオン94と噛み合い、もう一方で歯付きセクタ84と噛み合う。当業者であれば、ラック96がボタン92の回転を、クロノグラフ機構の駆動部材に伝達することができるように、これら部材の異なるレベルを容易に調節することができるであろう。特に、歯付きセクタ84は、通常、ムーブメントの裏面側に配置するが、ボタン92をダイヤル側に配置する場合、ピニオン94は、ムーブメントに貫通する心棒によって、ボタン92に連結することができる。このように、ボタンを回動することによって、ユーザーは、クロノグラフの異なる機能を起動させることができる。
図9および図10の実施形態は、上述したのと同一の利点に加えて、第3機能、とくに、例えば日付またはGMT(グリニッジ標準時)を修正するために制御心軸(巻き真)を解放できるという他の利点を有する。これらの実施形態では、制御心軸98は、もはやクロノグラフ機構との機能的連結を持たない。さらに、製造者は、クロノグラフの制御部材を、ボタンに対して、とくに融通性高く配置することができる。
上述の説明は、本発明の実施形態に関して、本発明を限定するものではないものとして行った。したがって、制御部材は、コラムホイールとすることもでき、駆動部材の歯付きセクタをホイールの形式とすることも考えられる。この場合、異なる機能の作動はそれに応じて適合させるべきであろう。この場合、依然として、竜頭は一方向に回転させて一機能から他の機能に切り替える必要が有り、クロノグラフは、スタート/ストップ/リセットの順序に従ってのみ機能することができる。実施形態の特定の詳細は、当業者であれば、とくにシャトル相互間の連結、またはカムの移動制限に関しては、適合させることができること明らかである。

Claims (13)

  1. 動力源と、
    現在時刻を表示するための手段と、
    少なくとも1個の制御部材を有して、クロノグラフのスタート機能、ストップ機能およびリセット機能を作動させる制御可動装置(60)を備えるクロノグラフ機構と、
    を設けたムーブメントを備える時計において、
    前記制御可動装置(60)は、さらに、前記制御部材と運動学的に連結する歯付きセクタ(84)を有する駆動部材を備え、また
    前記時計は、回転可能に駆動される他のボタン(92)を備え、該ボタンは、前記歯付きセクタ(84)と運動学的に連結することができる歯部と一体化し、前記ボタンの回動によって、前記クロノグラフの前記スタート機能、前記ストップ機能および前記リセット機能を作動させる構成とした
    ことを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、前記制御部材は、互いに同軸状であって一緒に回転可能な、第1シャトル(62)、第2シャトル(66)、第3シャトル(76)を有し、前記第3シャトルは前記駆動部材としても構成したことを特徴とする時計。
  3. 請求項1または2に記載の時計において、少なくとも第1位置および第2位置をとることができる制御心軸(8)であって、前記第1位置および前記第2位置は、それぞれ、前記動力源を巻き上げる、および表示部材に作用するよう配置し、前記ボタンは、前記制御心軸と一緒に回転するよう取り付け、前記歯部は、前記制御心軸(8)によって支持したピニオン(86)とし、また、前記制御心軸は第3位置をとることが可能であり、該第3位置では、前記ピニオンが前記歯付きセクタと係合し、この係合により前記ボタンの前記回動によって前記クロノグラフの前記スタート機能、前記ストップ機能および前記リセット機能が作動するよう構成した、ことを特徴とする時計。
  4. 請求項3に記載の時計において、前記制御心軸(8)は、結合により構成し、
    少なくとも一部が前記ムーブメントの外側に位置し、また竜頭を支持するよう構成した第1部分と、
    前記ムーブメント内に位置し、前記竜頭側に位置する端部で、前記ピニオン(86)を支持するよう構成した第2部分と、
    を画定することを特徴とする時計。
  5. 請求項3に記載の時計において、前記制御心軸(8)の前記第3位置は、前記ムーブメントに対する前記制御心軸の基端側位置とし、前記制御心軸の第1位置は、前記ムーブメントに対する前記の中間位置とし、さらに、前記制御心軸の前記第1位置は、前記ムーブメントに対する前記制御心軸の末端側となるよう構成したことを特徴とする時計。
  6. 請求項1または2に記載の時計において、前記ボタン(92)は、歯付きリング(90)を介して前記歯付きセクタに連結し、該歯付きリングは、ほぼ前記ムーブメントを包囲し、かつ並進移動可能に取り付けたことを特徴とする時計。
  7. 請求項6に記載の時計において、前記歯部(94)を、前記歯付きリングの外周縁(90b)に噛み合わせ、また、前記歯付きセクタ(84)を、前記歯付きリングの内周縁と噛み合わせたことを特徴とする時計。
  8. 請求項1または2に記載の時計において、前記ボタン(92)は、並進移動可能に取り付けたラック(96)を介して前記歯付きセクタ(84)に連結し、該ラックは、一方では前記歯部(94)と、他方では前記歯付きセクタ(84)と噛み合わせたことを特徴とする時計。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の時計において、前記ボタン(92)は、前記ムーブメントの平面に直交する軸線の周りに回動可能としたことを特徴とする時計。
  10. 請求項2〜9のいずれか一項に記載の時計において、前記第3シャトル(76)は、運動学的に突起要素(80)の一方の側を介して前記第2シャトル(66)と連結し、該突起要素の他方の側で、第1ハウジング(74)に係合するものとしたことを特徴とする時計。
  11. 請求項2〜10のいずれか一項に記載の時計において、前記第3シャトル(76)は、その周縁で、歯(70b)によって分割される第1および第2の窪み(70a)と、前記第1および前記第2の窪み(70a)と係合して、前記制御可動装置を、前記クロノグラフの前記ストップ機能に相当する第1位置に固定し、また前記制御可動装置を、前記クロノグラフの前記スタート機能に相当する第2位置に固定するよう構成したジャンパ(72)と、を有する構成とし、また前記第1窪みは、斜面(70c)によって拡張したことを特徴とする時計。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の時計において、斜面要素は、前記第3シャトルが第1極限位置と第2極限位置との間に展開するように配置したことを特徴とする時計。
  13. 請求項1に記載の時計において、制御可動装置は、コラムホイールとすることを特徴とする時計。
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