JP2011522936A - 剥離ライナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、付加反応架橋型ポリシロキサンをベースとする少なくとも1種の架橋されたシリコーンコーティングおよびヒドロシリル化触媒を含む剥離ライナーの製造方法であって、その際、シリコーンコーティングが、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物によって処理される方法、さらにこうして得られた剥離ライナー、ならびに剥離ライナーをこの剥離ライナー上にコーティングされた感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するために、剥離ライナー上に存在するシリコーンコーティングを処理するための、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物の使用に関する。
Description
本発明は、剥離力を調節するための剥離ライナーの製造方法、対応する剥離ライナー、ならびに対応する剥離力調節のための接触毒の使用に関する。
片面または両面が接着材料でコーティングされた接着テープは、製造プロセスの最後に、たいていはアルキメデス螺旋の形でロール状に巻き付けられる。両面粘着性の接着テープの場合には接着剤が相互に接触することを阻止するため、または片面粘着性の接着テープの場合には接着剤が支持体に貼り付くのを阻止するため、接着テープは、巻き付ける前に保護材(剥離材とも言う)上に施され、この保護材を接着テープと一緒に巻き付ける。当業者には、このような保護材は剥離ライナーまたはライナーという名で知られている。ライナーは、片面または両面粘着性の接着テープを保護するだけでなく、ラベルの被覆にも用いられる。
ライナー(剥離紙、剥離フィルム)は、接着テープまたはラベルの構成要素ではなく、接着テープまたはラベルの製造、貯蔵のための、または型抜きによるさらなる加工のための補助材でしかない。さらにライナーは、接着テープの支持体とは違い接着層と固定的には結合していない。
非付着性コーティング剤は、付着性製品のその表面に対する付着傾向を低下させるべく、特に紙またはフィルムのような平面材料をコーティングすることでライナーを製造するために広範囲で使用されている。
両面粘着性でライナーを備えた接着テープを繰り出す場合、普通は接着テープの剥き出しの、つまりライナーを備えていない感圧接着面を下地に粘着させる。その間、もう一方の感圧接着面は、接着テープの取扱いを可能にするため、ライナーのコーティングされた表面にまだ十分な程度で付着している。
ただしライナーは接着テープから剥離可能でなければならない。ライナー自体によって、またはライナーの剥離によって、感圧接着剤の粘着力が、その後の使用にとって著しく損なわれてはならない。
同時に、ライナー上の抗付着性コーティング(剥離剤コーティングとも言う)の長期にわたる安定性、つまり非付着性が、このコーティングの機能およびライナーで覆われた感圧接着剤の特性を保証するために重要である。
剥離剤コーティングとしては架橋可能なシリコーン系がしばしば用いられる。これに属するのは、架橋触媒およびいわゆる熱硬化可能な縮合反応架橋型もしくは付加反応架橋型のポリシロキサンから成る混合物である。縮合反応架橋型シリコーン系に関しては、シリコーン系中に架橋触媒としてしばしばスズ化合物、例えばジブチルスズジアセテートが添加されている。
付加反応架橋に基づくシリコーンベースの剥離剤コーティングは、ヒドロシリル化によって硬化させることができる。この剥離系は一般的に下記の成分、すなわちアルケニル化ポリジオルガノシロキサン(特に、末端にアルケニル基を有する直鎖ポリマー)、ポリオルガノ水素シロキサン架橋剤、およびヒドロシリル化触媒を含んでいる。
付加反応架橋型シリコーン系のための触媒としては、白金、または例えばカールシュテット触媒[Pt(0)錯体化合物]のような白金化合物が確立されている。
さらに光活性触媒、いわゆる光開始剤も、エポキシドベースおよび/またはビニルエーテルベースのUV硬化可能な陽イオンで架橋可能なシロキサン、あるいはUV硬化可能なラジカルで架橋可能なシロキサン、例えばアクリレート改変されたシロキサンと組み合わせて使用することができる。同様に、電子線硬化可能なシリコーンアクリレートの使用が可能である。これに対応する系は、使用目的に応じてさらなる添加剤、例えば安定剤または流動助剤を含むこともできる。
さらに、加熱または照射によって架橋する有機ポリシロキサン剤の様々な種類が知られている。挙げるとすれば、例えば独国特許第60001779号T2明細書(特許文献1)に記載されているような、付加反応によって架橋する、それも、ケイ素原子に直接結合した水素原子を有する有機ポリシロキサンおよびケイ素原子に直接結合したビニル基を有する有機ポリシロキサンから成る混合物をヒドロシリル化触媒の存在下で温度処理することによって架橋する有機ポリシロキサン剤である。
光重合可能な有機ポリシロキサン剤を使用することもできる。例えば(メタ)アクリレート基で置換された有機ポリシロキサン、ケイ素原子に直接結合した炭化水素残基を有する有機ポリシロキサンの間の、光増感剤の存在下での反応によって架橋される有機ポリシロキサン剤が挙げられる(欧州特許第0168713号B1明細書(特許文献2)または独国特許第3820294号C1明細書(特許文献3)を参照)。同様に、ケイ素原子に直接結合され、メルカプト基で置換された炭化水素を有する有機ポリシロキサンと、ケイ素原子に直接結合したビニル基を有する有機ポリシロキサンの間で、光増感剤の存在下で架橋反応が引き起こされる有機ポリシロキサン剤も使用可能である。このような有機ポリシロキサン剤は、例えば米国特許第4,725,630号A1明細書(特許文献4)に記載されている。
エポキシ基で置換され、ケイ素原子に直接結合した炭化水素残基を有する、例えば独国特許第3316166号C1明細書(特許文献5)に記載の有機ポリシロキサン剤を使用する場合、架橋反応は、添加したオニウム塩触媒の光分解によって得られる酸の触媒量が遊離することで誘導される。陽イオンに関連するメカニズムによって硬化可能な別の有機ポリシロキサン剤は、例えばプロペニルオキシシロキサン末端基を有する材料である。
前述のシリコーンのうち付加反応架橋型シリコーンが最も経済的に重要である。ただしこの系の望ましくない特性は、この系が、触媒毒、例えば重金属化合物、硫黄化合物、および窒素化合物の影響を受けやすいことである(これに関してはR. Dittmeyerら著「Chemische Technik, Prozesse und Produkte」、第5巻、第5版、Wiley-VCH、Weinheim, Deutschland、2005、第6-5.3.2章、1142ページ(非特許文献1)を参照)。包括的に当てはまるのは、電子供与体を白金触媒毒と見なし得るということである(A. Colas、Silicone Chemistry Overview、Technical Paper、Dow Corning(非特許文献2))。したがって、ホスフィンおよびホスファイトのようなリン化合物も白金触媒毒と見なすことができる。触媒毒が存在すると、シリコーン剥離塗料の様々な成分間の架橋反応が起こらなくなる、または少ない部分でしか起こらなくなる。
このため抗付着性シリコーンコーティングを製造する際は、接触毒、特に白金触媒毒の存在が厳密に回避される。
しかし、前述の抗付着性シリコーンコーティングの実際の適用には一連の欠点がある。
通常、シリコーン剥離ライナーからの感圧接着剤の剥離力のレベルは、シリコーンMQ樹脂(シリコーンメチルシリコーンゴム樹脂)によって調整される。製品への要求に応じ、様々なレベルの剥離力が求められる。これは、MQ樹脂の含有率が異なる複数の剥離ライナーの使用を必要とし、したがって在庫の備蓄も必要とする。
さらに剥離ライナーは、しばしば生産後すぐには使用できない。なぜならライナーの特性がまだ恒常的なレベルに達していないからである。これは特に剥離力の測定によって明らかになる。剥離力は一般的に、生産後の初めの数日から数週間の内に恒常的なレベルにまで低下する。この効果を「ポストキュアリング」または後架橋と言う。これに対応して、剥離ライナーの生産と感圧接着剤によるコーティングの間の期間を、ポストキュアリング期間、後架橋期間と言い、または熟成期間とも言う。剥離ライナーおよび剥離ライナー上で使用される感圧接着剤への要求に応じ、熟成期間は数週間になる可能性がある。熟成期間が必要なため、生産した剥離ライナーを貯蔵しなければならず、これにより貯蔵費用が発生する。
さらなる問題点は、剥離ライナーと感圧接着剤をラミネートした場合に時おり、貯蔵時の剥離力上昇が観察されることから明らかになる。この効果は、当業者には「粘着剤ロックアップ」として、またはアクリレートに関しては特に「アクリルロックアップ」として知られている。この効果は、事情によっては感圧接着剤からの剥離ライナーの剥離を困難にし、または全く不可能にし、その結果この製品は使用できなくなる。
R. Dittmeyerら著「Chemische Technik, Prozesse und Produkte」、第5巻、第5版、Wiley-VCH、Weinheim, Deutschland、2005、第6-5.3.2章、1142ページ
A. Colas、Silicone Chemistry Overview、Technical Paper、Dow Corning
本発明の課題は、従来技術の欠点を回避または少なくとも減少させることである。特に望ましいのは、
− 感圧接着剤の粘着力に影響を及ぼすことなく、シリコーンコーティングを備えたライナー上に存在するアクリレートベースの感圧接着剤とこのライナーの間の剥離力を様々に調整できること、
− 剥離ライナーの使用前に必要な熟成期間を短縮すること、および/または
− アクリルロックアップを阻止することである。
− 感圧接着剤の粘着力に影響を及ぼすことなく、シリコーンコーティングを備えたライナー上に存在するアクリレートベースの感圧接着剤とこのライナーの間の剥離力を様々に調整できること、
− 剥離ライナーの使用前に必要な熟成期間を短縮すること、および/または
− アクリルロックアップを阻止することである。
この課題は、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物を用い、剥離ライナー上のシリコーンコーティングを処理することによって解決される。
このようなヒドロシリル化触媒には、例えばルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム、または特に白金、その錯体および化合物が含まれ、かつ/またはこれら触媒の複数から成る触媒系が含まれる。
よく使われるヒドロシリル化触媒、例えばクロロ白金酸、白金アセチルアセトナート、ハロゲン化白金(II)と不飽和化合物、例えばエチレン、プロピレン、オルガノビニルシロキサン、スチレンとの錯体、ヘキサメチルジ白金、PtCl2PtCl3、Pt(CN)3に有効な接触毒が選択されることが特に好ましい。
これに対応して請求項1は、付加反応架橋型ポリシロキサンをベースとする少なくとも1種の架橋されたシリコーンコーティングおよびヒドロシリル化触媒を含む剥離ライナーの製造方法に関し、その際、シリコーンコーティングは、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物によって処理される。接触毒としては、硫黄含有化合物、窒素含有化合物、および/またはリン含有化合物を用いるのが特に好ましい。
ここで本明細書の意味における「製造」という概念には、剥離ライナーの新規製造も、既に存在する未処理の剥離ライナーを本発明に基づく方法ステップによって改変し、これにより同様に新規の製品が生じることも含まれる。
本発明による方法の変形形態は、ヒドロシリル化触媒が、白金、白金錯体化合物、または白金化合物であることを特徴とする。
特に、白金含有触媒に対し接触毒として作用する添加剤が用いられる。これに特に適しているのは、白金含有触媒に対し接触毒として作用する硫黄含有化合物、窒素含有化合物、および/またはリン含有化合物である。
さらなる請求項は、本発明の対象の発展形態、本発明に基づく方法によって得られる剥離ライナー、ならびにライナーを感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するための対応する接触毒の使用に関する。
ここで「剥離力の調節」という表現は、特定レベルへの剥離力の調整、熟成期間、つまり剥離ライナーの製造から、剥離ライナー上に被着される感圧接着層と接触するまでの時間(つまり適用に適した値への剥離力の時間的な調整)の減少、および剥離ライナー上に被着した感圧接着剤とシリコーンの反応の阻止(つまり系のこの反応に関連する老化の阻止、したがって剥離力の時間的な変化)も含んでいる。これに対応し、提示する使用は、前述の効果の少なくとも1つ、より良くはすべてをもたらす工程をすべて内包している。
白金触媒毒の存在は、接着剤の成分と、剥離ライナー中に存在するシリコーン架橋剤のSi−H基との間の白金触媒による架橋反応を部分的または完全に阻止する。言い換えれば、白金触媒毒によって、シリコーン/接着剤の境界面での反応、したがって剥離力に影響を及ぼすことができる。
本発明によれば、剥離ライナーはシリコーンコーティングを備えている。好ましくは、ライナー上に施されたシリコーンコーティングは付加反応架橋型シリコーンである。
接触毒とは、または触媒毒とは、触媒の表面に付き、それにより一時的または永続的に触媒の作用を低下させ、または完全に停止させる物質であり、つまり触媒と接触した場合に触媒を不活化する物質である。
本発明によれば、接触毒、特に白金触媒毒として、下記の一覧から選択された1種または複数の化合物を用いることが好ましい。
アミン(例えばトリエチルアミン、メラミン、トリエタノールアミン)
アミド(例えばジメチルホルムアミド)
シアネート
ニトリル(例えばアジポニトリル)
オキシム(例えば2−ブトキシム)
ニトロソ化合物(例えばα−ニトロソ−β−ナフトール)
キレート(例えばEDTA−エチレンジアミンテトラアセテート、NTA−ニトリロ酢酸)
オキサゾリン(例えば1,4−ビスオキサゾリンベンゼン)
チオ化合物(例えばチオ酢酸、アリルチオ尿素、ドデシルメルカプタン、ジドデシル−3−3’−チオプロピオネート)
ジスルフィド(例えばジベンジルジスルフィド)
スズ塩(例えばスズ触媒で反応させるシリコーン剥離コーティングの場合に使用するようなスズ塩)
ホスフィン(例えばトリフェニルホスフィン)
ホスファイト(例えばトリフェニルホスファイト)
ヒ素化合物(例えばトリフェニルアルシン)
アンチモン化合物(例えばトリフェニルスチバン)
セレン化物(例えばセレン化ジフェニル)
アミン(例えばトリエチルアミン、メラミン、トリエタノールアミン)
アミド(例えばジメチルホルムアミド)
シアネート
ニトリル(例えばアジポニトリル)
オキシム(例えば2−ブトキシム)
ニトロソ化合物(例えばα−ニトロソ−β−ナフトール)
キレート(例えばEDTA−エチレンジアミンテトラアセテート、NTA−ニトリロ酢酸)
オキサゾリン(例えば1,4−ビスオキサゾリンベンゼン)
チオ化合物(例えばチオ酢酸、アリルチオ尿素、ドデシルメルカプタン、ジドデシル−3−3’−チオプロピオネート)
ジスルフィド(例えばジベンジルジスルフィド)
スズ塩(例えばスズ触媒で反応させるシリコーン剥離コーティングの場合に使用するようなスズ塩)
ホスフィン(例えばトリフェニルホスフィン)
ホスファイト(例えばトリフェニルホスファイト)
ヒ素化合物(例えばトリフェニルアルシン)
アンチモン化合物(例えばトリフェニルスチバン)
セレン化物(例えばセレン化ジフェニル)
さらに接触毒として、遊離電子対を有する非芳香族複素環を用いることができる。
本発明により特に好ましく使用可能な接触毒、なかでも白金触媒毒は、下記の物質を含む一覧から選択される。
特に有利なシリコーンを以下にさらに詳しく説明する。
本発明に従い用いられるシリコーンベースの剥離剤コーティングは、付加反応架橋に基づく剥離剤コーティングであり、つまりヒドロシリル化によって(特に熱により)硬化させる剥離剤コーティングである。この剥離系は一般的に下記の成分、すなわちアルケニル化ポリジオルガノシロキサン(特に、末端にアルケニル基を有する直鎖ポリマー)、ポリオルガノ水素シロキサン架橋剤、および特に上述の種類のヒドロシリル化触媒を含んでいる。
本発明に従い有利な、付加反応架橋型シリコーンをベースとする熱硬化性の剥離剤コーティングは、しばしば多成分系であり、典型的には下記の成分から成る。
a)ジメチルシロキサン単位約80〜200個から成り、鎖末端がビニルジメチルシロキシ単位で終結している直鎖状もしくは分枝状のポリジメチルシロキサン、またはジメチルシロキサン単位約80〜200個およびメチルビニルシロキサン単位約1〜10個から成り、鎖末端がビニルジメチルシロキシ単位で終結している直鎖ポリジメチルシロキサン。典型的な代表物は、例えば溶剤を含まない付加反応架橋型シリコーンオイルであり、これは例えば、すべてWacker−Chemie GmbHで購入可能なDEHESIVE(登録商標)920、912、もしくは610、またはDow Corning GmbHで購入可能なSYL−OFF(登録商標)SL9104である。
b)直鎖状、環状、もしくは分枝状の架橋剤またはこれらの任意の混合物で、この場合、架橋剤は一般的にメチル水素シロキシ単位およびジメチルシロキシ単位から構成されるか、またはメチル水素シロキシ単位のみから構成されており、鎖末端はトリメチルシロキシ基またはジメチル水素シロキシ基で飽和している。この製品クラスの典型的な代表物は、例えば反応性Si−Hの含有率が高い水素ポリシロキサンであり、これは例えば、Wacker−Chemie GmbHで購入可能な架橋剤V24、V90、もしくはV06、またはDow Corning GmbHで購入可能な架橋剤SYL−OFF(登録商標)7689である。
c)シリコーンMQ樹脂、この場合はM単位として、一般的に使用されるトリメチルシロキシ単位だけでなくビニルジメチルシロキシ単位も有している。この群の典型的な代表物は、例えば剥離力調節剤であり、Wacker−Chemie GmbHで購入可能なCRA(登録商標)17もしくはCRA(登録商標)42、またはDow Corning GmbHで購入可能なSYL−OFF(登録商標)SL9154である。
d)シリコーンに可溶の白金触媒、例えば一般的にはカールシュテット錯体と呼ばれる白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体であり、これは例えば触媒OLの名称でWacker−Chemie GmbHで購入可能、またはSYL−OFF(登録商標)4000の名称でDow Corning GmbHで購入可能である。
さらに、例えば既に上で言及した独国特許第60001779号T2明細書(特許文献1)の特に請求項12および段落[0036]〜[0050]に記載されているような有機ポリシロキサン剤が適している。この剥離系は、付加反応によって架橋し、それも、ケイ素原子に直接結合した水素原子を有する有機ポリシロキサンおよびケイ素原子に直接結合したビニル基を有する有機ポリシロキサンから成る混合物をヒドロシリル化触媒の存在下で温度処理することによって架橋する有機ポリシロキサン剤である。
シリコーンは支持体上に適用され、したがって持続的なシリコーンコーティングを形成する。
ライナーの支持材料としては紙またはフィルムを用いることができる。その際、フィルムとしては、ポリオレフィンフィルム(ポリプロピレンフィルムおよびポリエチレンフィルム)またはポリエステルフィルムが用いられる。
1つまたは複数のシリコーン層の処置は、様々なやり方で行うことができる。接触毒は、異物質、例えば担持ガスもしくは溶剤もしくはその類似物の添加があってもなくても、(1つまたは複数の)シリコーン層上に、特に塗布、ワイピング、吹付、印刷、圧延によって施すことができる。接触毒は、異物質が存在もしくは不在の気相状態で、例えば蒸着させて施してもよく、またはエアロゾルとして、対応する異物質の存在下で、例えば霧または蒸気として施してもよい。
液状で存在する接触毒は、直接的に、特に上述の方法の1つによって施すことができる。
接触毒によるシリコーン層の処理は別の方法でも、例えば接触毒をライナーの背面に施し、こうして接触毒が支持材料を通ってシリコーン剤中に移動することによっても行うことができる。
本発明による方法は、処理したシリコーン層上に感圧接着層を塗布することで、特に有利に先に進め得る。
これに代わるやり方では、剥離ライナーが、処理されたシリコーン層と共に感圧接着層上にラミネートされるように行うことが好ましい。
本発明の対象はさらに、本発明に基づく方法によって得られる剥離ライナーである。このような剥離ライナーは少なくとも、付加反応架橋型ポリシロキサンをベースとする抗付着性シリコーン層を有している(これに関しては上述の実施形態を参照)。さらにこのシリコーン層は、ヒドロシリル化触媒および場合によっては架橋剤、特にポリオルガノ水素シロキサン化合物を含んでいる。
シリコーン層の架橋により、上述の実施形態に対応する剥離ライナーは本発明に従い架橋され、その後、接触毒で処理された。その結果、特に上述した従来技術の欠点を減らし得たことにより、または完全に回避したことにより、従来技術の剥離ライナーに優る剥離ライナーを獲得する。
本発明による剥離ライナーのヒドロシリル化触媒は、少なくとも部分的には、接触毒によって毒された、つまり無力化された。(特に白金を)毒する化合物の影響が高ければ高いほど、剥離ライナー上に塗られた感圧接着剤とシリコーンコーティングの反応がそれだけ多く阻止され、これに伴い、感圧接着剤からのライナーの剥離力が、未処理の剥離ライナーの剥離力に比べて小さくなる。
最後に本発明の対象は、特に上で詳述した方法に基づく、剥離ライナーをこの剥離ライナー上にコーティングされた感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するために、剥離ライナー上に存在するシリコーンコーティングを処理するための、前述の接触毒、つまりヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物の使用である。特に本発明によれば、剥離ライナーをこの剥離ライナー上にコーティングされた感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するために、剥離ライナー上に存在するシリコーンコーティングを処理するための、白金含有の触媒に対し接触毒として作用する化合物の使用である。
要するに、本発明は接着テープでの本発明による剥離ライナーの使用に関する。
例
一般的な手順
剥離ライナーの製造
Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL9104 70部、Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL9154 30部 、Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL7689 8.9部、および Dow Corning SYL−OFF(登録商標)4000 1.6部から成る架橋可能なシリコーン剤を、30%溶液およびベンジンから成る状態で、ドクターブレードNo.1によりPETフィルム(Lumirror60.01、75μm、Toray)上に塗布した。このシリコーンを、150℃で30秒間架橋させた。シリコーン塗布量は1.3g/m2に調整した。剥離ライナーは、別の記載がなければ2日の熟成期間後に、個々の例で記載しているように前処理し、それから接着剤でコーティングした。
一般的な手順
剥離ライナーの製造
Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL9104 70部、Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL9154 30部 、Dow Corning SYL−OFF(登録商標)SL7689 8.9部、および Dow Corning SYL−OFF(登録商標)4000 1.6部から成る架橋可能なシリコーン剤を、30%溶液およびベンジンから成る状態で、ドクターブレードNo.1によりPETフィルム(Lumirror60.01、75μm、Toray)上に塗布した。このシリコーンを、150℃で30秒間架橋させた。シリコーン塗布量は1.3g/m2に調整した。剥離ライナーは、別の記載がなければ2日の熟成期間後に、個々の例で記載しているように前処理し、それから接着剤でコーティングした。
接着剤の製造
従来の200L反応器内でのラジカル重合では、アクリル酸0.7kg、2−エチルヘキシルアクリレート33.95kg、ブチルアクリレート33.95kg、グリシジルメタクリレート1.4kg、および沸点範囲60/95のベンジン23.35kg、ならびにアセトン23.35kgが準備された。反応溶液に撹拌下で窒素ガスを45分間通した後、反応器を58℃に加熱し、それからアセトン0.35kg中に溶解させたVazo67(商標)(DuPont社)0.07kgを添加した。続いて外側の加熱槽を75℃に加熱し、この外側温度で一定させて、反応を実施した。1時間の反応時間後、アセトン0.35kg中に溶解させたVazo67(商標)(DuPont社)0.07kgを添加した。2.5時間の反応時間後、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート(Perkadox16(登録商標)、Akzo Nobel社)0.091kgを添加した。3.5時間の反応時間後、沸点範囲60/95のベンジン10.50kgを希釈剤として添加した。さらなる希釈は、7.5時間後に沸点範囲60/95のベンジン10.5kgを添加することで行われた。24時間の反応時間後に重合を中断し、反応容器を室温へと冷却した。
従来の200L反応器内でのラジカル重合では、アクリル酸0.7kg、2−エチルヘキシルアクリレート33.95kg、ブチルアクリレート33.95kg、グリシジルメタクリレート1.4kg、および沸点範囲60/95のベンジン23.35kg、ならびにアセトン23.35kgが準備された。反応溶液に撹拌下で窒素ガスを45分間通した後、反応器を58℃に加熱し、それからアセトン0.35kg中に溶解させたVazo67(商標)(DuPont社)0.07kgを添加した。続いて外側の加熱槽を75℃に加熱し、この外側温度で一定させて、反応を実施した。1時間の反応時間後、アセトン0.35kg中に溶解させたVazo67(商標)(DuPont社)0.07kgを添加した。2.5時間の反応時間後、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート(Perkadox16(登録商標)、Akzo Nobel社)0.091kgを添加した。3.5時間の反応時間後、沸点範囲60/95のベンジン10.50kgを希釈剤として添加した。さらなる希釈は、7.5時間後に沸点範囲60/95のベンジン10.5kgを添加することで行われた。24時間の反応時間後に重合を中断し、反応容器を室温へと冷却した。
続いてこのポリマーを、Sylvares TP95(軟化温度95℃のテルペンフェノール樹脂)37.5重量%およびZnCl20.3重量%と混合させた(重量%は、それぞれポリマーに対してである)。
検査細長片の準備
上述の感圧接着剤を、前処理した剥離フィルム上に塗布バーを用いて塗布した。接着剤は、溶剤の大部分が蒸発した後、対流式加熱炉内で120℃で15分間乾燥させた。50g/m2の接着剤塗布量が選択された。試料を冷却した後、23μm厚のPETフィルム(Polibond D23H、Polifibra Folien GmbH)を接着剤上にラミネートし、この複合体を2cm幅の細長片に切断した。
上述の感圧接着剤を、前処理した剥離フィルム上に塗布バーを用いて塗布した。接着剤は、溶剤の大部分が蒸発した後、対流式加熱炉内で120℃で15分間乾燥させた。50g/m2の接着剤塗布量が選択された。試料を冷却した後、23μm厚のPETフィルム(Polibond D23H、Polifibra Folien GmbH)を接着剤上にラミネートし、この複合体を2cm幅の細長片に切断した。
測定の説明
剥離ライナーからのPETフィルムおよび接着剤の剥離力は、180°の角度で、0.3m/minの剥離速度で測定し、この測定は23±1℃および相対湿度50±5%で実施した。剥離力の測定は、剥離紙を接着剤でコーティングしてから約24時間後に測定した。
剥離ライナーからのPETフィルムおよび接着剤の剥離力は、180°の角度で、0.3m/minの剥離速度で測定し、この測定は23±1℃および相対湿度50±5%で実施した。剥離力の測定は、剥離紙を接着剤でコーティングしてから約24時間後に測定した。
比較例1
トルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
比較例2
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを7日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを7日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
比較例3
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを14日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを14日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
比較例4
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを21日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを21日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
比較例5
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを42日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
一般的な説明とは異なり、剥離ライナーを42日間貯蔵した。続いてトルエンを染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例1
トルエン中の1%Irganox1726溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%Irganox1726溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例2
トルエン中の10%Irganox565溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の10%Irganox565溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例3
トルエン中の1%Irganox PS800溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%Irganox PS800溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例4
トルエン中の1%Merbol溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%Merbol溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例5
トルエン中の1%Weston168F溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%Weston168F溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例6
トルエン中の1%トリフェニルホスファイト溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%トリフェニルホスファイト溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例7
トルエン中の1%トリフェニルホスフィン溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%トリフェニルホスフィン溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例8
トルエン中の1%ペンタエリトリトール−テトラ−(3−メルカプトプロピオネート)溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%ペンタエリトリトール−テトラ−(3−メルカプトプロピオネート)溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例9
トルエン中の1%2−エチルヘキシルチオグリコレート溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%2−エチルヘキシルチオグリコレート溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
例10
トルエン中の1%ドデシルメルカプタン溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
トルエン中の1%ドデシルメルカプタン溶液を染み込ませたパルプシートで上述の剥離ライナーの表面を複数回ワイピングした。
比較例は、アクリレート接着剤の剥離力が、剥離ライナーの成熟期間が増えると共にどのように低下していくかを示した。
例に基づいて読み取れるのは、2日が経過した剥離ライナーを白金触媒毒で処理することにより、剥離力が、未処理の剥離ライナーでは数週間後に初めて観察されるレベルに達するということである。
実験した接触毒は、感圧接着剤のそれぞれの使用目的に対する感圧接着剤の適性に本質的な影響を及ぼすことなく本発明の課題を格別良好に果たすことに適していた。特に秀でて適した接触毒は、チオ化合物、特にドデシルメルカプタンおよびジドデシル−3−3’−チオプロピオネートであることが分かった。これらの化合物は、接着剤のそれぞれの使用分野に関する接着剤の粘着技術的特性への影響が最も少なかった。
Claims (10)
- 付加反応架橋型ポリシロキサンをベースとする少なくとも1種の架橋されたシリコーンコーティングおよびヒドロシリル化触媒を含む剥離ライナーの製造方法において、
シリコーンコーティングが、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物によって処理されることを特徴とする方法。 - ヒドロシリル化触媒が、白金、白金錯体化合物、または白金化合物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 硫黄含有化合物、窒素含有化合物、および/またはリン含有化合物が、接触毒として用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 接触毒が、異物質、例えば担持ガスまたは溶剤を添加されて、シリコーンコーティング上に塗布、ワイピング、吹付、印刷、圧延され、または気相状態で適用され、またはエアロゾルとして適用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
- 接触毒が、異物質、例えば担持ガスまたは溶剤の添加なしで、シリコーンコーティング上に塗布、ワイピング、吹付、印刷、圧延され、または気相状態で適用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
- 処理したシリコーン層上に感圧接着層が塗布されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
- 剥離ライナーが、処理されたシリコーン層と共に感圧接着層上にラミネートされることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
- 請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法によって得られる剥離ライナー。
- 剥離ライナーを前記剥離ライナー上にコーティングされた感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するために、剥離ライナー上に存在するシリコーンコーティングを処理するための、ヒドロシリル化触媒に対し接触毒として作用する化合物の使用。
- 剥離ライナーを前記剥離ライナー上にコーティングされた感圧接着剤から剥離させ得る剥離力を調節するために、剥離ライナー上に存在するシリコーンコーティングを処理するための、白金含有の触媒に対し接触毒として作用する化合物の使用。
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