JP2011522043A - セレノフェンおよびセレナゾールのカルボン酸誘導体 - Google Patents

セレノフェンおよびセレナゾールのカルボン酸誘導体 Download PDF

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Abstract

セレノフェンおよびセレナゾール複素環の誘導体を開示する。化合物は、D−アミノ酸オキシダーゼ(DAO)の阻害剤として、また、神経変性および精神性の疾患および障害の治療において有用である。本明細書では、DAO阻害剤としての活性を有し、神経変性および精神性の障害および疾患の治療において有用である、二環式セレン含有複素環群を開示する。別の実施形態では、本発明のいずれかの治療的有効量の化合物または塩、および薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体を含む、医薬組成物を提供する。

Description

優先権の主張
本出願は、2008年6月2日に出願された米国出願番号第61/058,110号の優先権を主張する。上記出願の内容全体は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本開示は、概して二環式複素環に関し、より具体的には、D−アミノ酸オキシダーゼ(DAO)の阻害剤として有用な、また神経変性および精神性の疾患および障害の治療に有用な、そのような化合物に関する。
N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体は、中枢神経系(CNS)の至る所に存在する興奮性シナプスで発現される。これらの受容体は、特定の形式の記憶形成および学習に関連するシナプス可塑性を含む、幅広い脳内プロセスを媒介する。NMDA型グルタミン酸受容体が神経伝達に作用するためには、2つのアゴニストの結合を必要とする。これらの物質のうちの1つは興奮性アミノ酸であるL−グルタミン酸であり、第2のアゴニストはD−セリンであると考えられている。動物において、D−セリンは、セリンラセマーゼによってL−セリンから合成され、D−アミノ酸オキシダーゼ(DAO)によってその対応するケト酸に分解される。セリンラセマーゼおよびDAOは、一緒になってD−セリンのCNS濃度を調節することにより、NMDA受容体が媒介する神経伝達の調節において重要な役割を果たすと考えられている。DAOの阻害は、D−セリンレベルの増加および認知機能の改善をもたらすと考えられている。D−セリンに加えてDAOも他のアミノ酸を分解するため、DAO阻害剤もまた、他のDAO基質を調節することができ、NMDA受容体の活性化とは関係なく治療活性を提供し得る。
DAO阻害剤として、特定の複素環−2−カルボン酸を含む一連の限定的な化合物が示唆されており、神経変性障害患者の記憶、学習、および認知の改善に有用であるかもしれない(特許文献1)。インドメタシンも、DAO阻害剤であることが明らかになっている(非特許文献1)。
特許文献2は、学習および記憶を改善するために有用なDAO阻害剤であると言われるピロール、インドール、テトラヒドロシクロペンタ[c]キノリン、およびヘキサヒドロシクロペンタ[c]キノリンカルボン酸の誘導体を開示している。
特許文献3は、神経変性および精神性疾患を治療するために有用であると言われるDAO阻害剤であるチエノピロールおよびフロピロールのカルボン酸誘導体を開示している。
したがって、本開示は、当該技術分野におけるさらなるDAO阻害剤の必要性に対応する。
米国特許公開出願第20030162825号明細書 国際公開第03/039540号 国際公開第07/39773号
Chen et al.1994 Drug Metabol.Drug Interact.11:153−60
本明細書では、DAO阻害剤としての活性を有し、神経変性および精神性の障害および疾患の治療において有用である、二環式セレン含有複素環群を開示する。
第1の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである、1個以上の基で任意に置換されてもよく、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
は、R17またはR18であり、
30は、R18であり、
17は、SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、COOH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、Rは、フェニルによって任意に置換され、
pは、1または2であり、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
それぞれのtは、独立して1または2であるが、
但し、上記化合物は、
(a)4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
(b)メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、および、
(c)エチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレー
ではない。
式IAの別の実施形態において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、R50内のそれぞれの環は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである、1個以上の基で任意に置換され、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
は、R17またはR18であり、
30は、R18であり、
17は、SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、Rは、フェニルによって任意に置換され、
pは、1または2であり、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
それぞれのtは、独立して1または2であるが、
但し、上記化合物は、
(d)4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
(e)メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、および、
(f)エチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレートではない。
第2の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
pは、1または2である。
式IBの別の実施形態において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、R50内のそれぞれの環は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換され、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
pは、1または2である。
第3の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−C、ヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
は、R18またはR17であり、
30は、R18であり、
17は、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、COOH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルによって任意に置換され、
pは、1または2であり、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
それぞれのtは、独立して1または2であるが、
但し、
(a)上記化合物は、
(i)6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、および
(ii)エチル6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレートではなく、
(b)Rがメチルである場合、R40は非置換フェニルではない。
式ICの別の実施形態において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−C、ヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、R50内のそれぞれの環は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換され、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
は、R18またはR17であり、
30は、R18であり、
17は、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルによって任意に置換され、
pは、1または2であり、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
それぞれのtは、独立して1または2であるが、
但し、
(a)上記化合物は、
(i)6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、および
(ii)エチル6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレートではなく、
(b)Rがメチルである場合、R40は非置換フェニルではない。
第4の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
pは、1または2である。
式IDの別の実施形態において、本開示は、式
Figure 2011522043
の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、(v)アリール(C−C)アルキル、または、(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、R50内のそれぞれの環は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換され、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
pは、1または2である。
第5の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
のうちの1つの化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、
(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル
(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、
(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
(v)アリール(C−C)アルキル、または、
(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
、R、およびR30は、それぞれ独立してR17aまたはR18であり、
17aは、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−Si(R51、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルによって任意に置換され、pは、1または2であるが、
但し、
(a)R、R、およびR30のうちの多くても1つがR17であり、
(b)化合物が式(IC)によるものであり、Rがメチルである場合、R40は非置換フェニルではなく、
(c)化合物が式(ID)によるものであり、ZがNHでありRが−C(O)OEtである場合、R30はチエニルまたはフェニルではなく、
(d)化合物が、
(i)6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
(ii)エチル6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、
(iii)4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
(iv)メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、および、
(v)エチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレートではない。
別の態様において、本開示は、式
Figure 2011522043
のうちの1つの化合物およびその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Zは、−N(R)−または−S−であり、
は、(i)水素、
(ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル
(iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、
(iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
(v)アリール(C−C)アルキル、または、
(vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
(v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
40は、−CORまたは−R50であり、
Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
50は、
Figure 2011522043
であり、R50内のそれぞれの環は、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換され、
Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
、R、およびR30は、それぞれ独立してR17またはR18であり、
17は、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルによって任意に置換され、pは、1または2であるが、
但し、
(e)R、R、およびR30のうちの多くても1つがR17であり、
(f)化合物が式(IC)によるものであり、Rがメチルである場合、R40は非置換フェニルではなく、
(g)化合物が式(ID)によるものであり、ZがNHでありRが−C(O)OEtである場合、R30はチエニルまたはフェニルではなく、
(h)化合物が、
(i)6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
(ii)エチル6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、
(iii)4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
(iv)メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、および、
(v)エチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレートではない。
第6の態様において、本開示は、本開示の第1から第5の態様のうちのいずれか1つに記載の治療的有効量の化合物または塩、および薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体を含む、医薬組成物を提供する。
第7の態様において、本開示は、1つ以上の容器を含む、神経障害または精神障害を予防および/または治療するためのキットであって、それぞれの容器は、(a)本開示の第1から第5の態様のうちのいずれか1つに記載の治療的有効量の化合物と、任意に、上記神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な治療的有効量の薬剤、または(b)本開示の第6の態様に記載の治療的有効量の組成物と、を含むキットを提供する。
第8の態様において、本開示は、神経障害および精神障害を予防および/または治療する方法であって、本開示の第1から第5の態様のうちのいずれか1つに記載の治療的有効量の化合物、または本開示の第6の態様に記載の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法を提供する。
開示は、本開示の化合物を合成するための中間体、およびそのような化合物を調製するための合成経路をさらに提供する。
開示の特定の化合物は、D−Asp、D−Glu、D−Asn、D−Gln、D−Asp−ジメチル−エステルおよびN−メチル−D−Aspを酸化する酵素である、D−アスパラギン酸オキシダーゼ(DDO)の活性を阻害する。化合物のDDO阻害活性を検査するための方法は、米国特許出願公開第20030166554に記載される。
第1の態様の一実施形態において、本開示は、式(IA)の化合物を提供し、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、任意に置換され、そのような化合物は式IA−1で表される。
式(IA)の別の実施形態において、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IA−2で表される。
式(IA)の別の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはC−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は式IA−3で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式IA−4で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rは水素であり、そのような化合物は式IA−5で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはシアノであり、そのような化合物は式IA−6で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはハロゲンであり、そのような化合物は式IA−7で表される。
式(IA−7)の別の実施形態において、Rはフルオロであり、そのような化合物は式IA−8で表される。
式(IA−7)の別の実施形態において、Rはクロロであり、そのような化合物は式IA−9で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、RはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−10で表される。
式(IA−10)の別の実施形態において、RはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−11で表される。
式(IA−11)の別の実施形態において、Rはメチルであり、そのような化合物は式IA−12で表される。
式(IA−11)の別の実施形態において、Rはエチルであり、そのような化合物は式IA−13で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはハロ(C−C)アルキルであり、そのような化合物は式IA−14で表される。
式(IA−14)の別の実施形態において、Rはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式IA−15で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、R3はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式IA−16で表される。
式(IA−16)の別の実施形態において、Rはトリフルオロメトキシであり、そのような化合物は式IA−17で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IA−18で表される。
式(IA−18)の別の実施形態において、Rはトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式IA−19で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、Rはニトロであり、そのような化合物は式IA−20で表される。
式(IA−3)の別の実施形態において、RはC−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は式IA−21で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−21)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IA−22で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−21)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、そのような化合物は式IA−23で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30は水素であり、そのような化合物は式IA−24で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はハロゲンであり、そのような化合物は式IA−25で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はメチルであり、そのような化合物は式IA−26で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はエチルであり、そのような化合物は式IA−27で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はC−Cアルコキシであり、そのような化合物は式IA−28で表される。
式(IA−28)の実施形態において、R30はメトキシであり、そのような化合物は式IA−29で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式IA−30で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IA−31で表される。
式(IA−31)の実施形態において、R30はトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式IA−32で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はニトロであり、そのような化合物は式IA−33で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はアミノであり、そのような化合物は式IA−34で表される。
式(IA−22)の実施形態において、R30はシアノであり、そのような化合物は式IA−35で表される。
式(IA)の別の実施形態において、RおよびR30は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IA−36で表される。
式(IA)の別の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、任意に置換され、そのような化合物は式IA−37で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−37)のうちのいずれか1つの実施形態において、R40は−CORであり、そのような化合物は式IA−38で表される。
式(IA−38)の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである1個または2個の基で任意に置換されたフェニルであり、そのような化合物は式IA−39で表される。
式(IA−38)の実施形態において、Rはヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−40で表される。
式(IA−40)の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式IA−41で表される。
式(IA−41)の実施形態において、化合物は、その薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式IA−42で表される。
式(IA−42)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IA−43で表される。
式(IA−42)の別の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式IA−44で表される。
式(IA−42)の別の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IA−45で表される。
式(IA−40)の実施形態において、Rはヒドロキシアミノであり、そのような化合物は式IA−46で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−37)のうちのいずれか1つの実施形態において、R40はR50であり、そのような化合物は式IA−47で表される。
式(IA−47)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個または2個の基で、任意に置換されてもよく、そのような化合物は式IA−48で表される。
式(IA−47)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IA−49で表される。
式(IA−47)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンまたはヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IA−50で表される。
式(IA−47)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、そのような化合物は式IA−51で表される。
式(IA−47)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IA−52で表される。
式(IA−49)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
であり、R50aは水素またはハロゲンであり、そのような化合物は式IA−53で表される。
式(IA−53)の実施形態において、R50aは水素であり、そのような化合物は式IA−54で表される。
式(IA−53)の実施形態において、R50aはハロゲンであり、そのような化合物は式IA−55で表される。
式(IA−55)の実施形態において、R50aはフルオロであり、そのような化合物は式IA−56で表される。
式(IA−55)の実施形態において、R50aはクロロであり、そのような化合物は式IA−57で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−57)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−58で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−57)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−59で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−57)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−60で表される。
式(IA−58)の実施形態において、Xは水素であり、そのような化合物は式IA−61で表される。
式(IA−58)の実施形態において、Xはシアノであり、そのような化合物は式IA−62で表される。
式(IA−58)の実施形態において、Xはフルオロであり、そのような化合物は式IA−63で表される。
式(IA−58)の実施形態において、Xはクロロであり、そのような化合物は式IA−64で表される。
式(IA−58)の実施形態において、Xはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式IA−65で表される。
式(IA−58)の実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−66で表される。
式(IA−66)の実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IA−67で表される。
式(IA−67)の実施形態において、Xはメチルであり、そのような化合物は式IA−68で表される。
式(IA−67)の実施形態において、Xはエチルであり、そのような化合物は式IA−69で表される。
式(IA)および(IA−1〜IA−69)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物は薬学的に許容される塩であり、そのような化合物は式IA−70で表される。
式(IA−70)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IA−71で表される。
式(IA−70)の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式IA−72で表される。
式(IA−70)の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IA−73で表される。
式(IA−70)の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式IA−74で表される。
第2の態様の実施形態において、本開示は、Zが−N(R)−である式(IB)の化合物を提供し、そのような化合物は式IB−1で表される。
式(IB)および(IB−1)の一実施形態において、Rは、水素、C−Cアルキルカルボニル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−2で表される。
式(IB)および(IB−1)の別の実施形態において、Rは、水素であり、そのような化合物は式IB−3で表される。
第2の態様の別の実施形態において、本開示は、Zが−S−である式(IB)の化合物を提供し、そのような化合物は式IB−4で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−4)のうちのいずれかの一実施形態において、R40は−COR−であり、そのような化合物は式IB−5で表される。
式(IB−5)の実施形態において、Rはヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または、(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである1個または2個の基で任意に置換されたフェニルであり、そのような化合物は式IB−6で表される。
式(IB−5)の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−7で表される。
式(IB−7)の別の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式IB−8で表される。
式(IB−8)の実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような式IB−9で表される。
式(IB−9)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IB−10で表される。
式(IB−9)の別の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式IB−11で表される。
式(IB−9)の別の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IB−12で表される。
式(IB−9)の別の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式IB−13で表される。
式(IB−7)の別の実施形態において、Rはヒドロキシアミノであり、そのような化合物は式IB−14で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−4)のうちのいずれかの一実施形態において、R40はR50であり、そのような化合物は式IB−15で表される。
式(IB−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個または2個の基で任意に置換されてもよく、そのような化合物は式IB−16で表される。
式(IB−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IB−17で表される。
式(IB−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンまたはヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IB−18で表される。
式(IB−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、そのような化合物は式IB−19で表される。
式(IB−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IB−20で表される。
式(IB−17)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
であり、R50aは水素またはハロゲンであり、そのような化合物は式IB−21で表される。
式(IB−21)の実施形態において、R50aは水素であり、そのような化合物は式IB−22で表される。
式(IB−21)の実施形態において、R50aはハロゲンであり、そのような化合物は式IB−23で表される。
式(IB−23)の実施形態において、R50aはフルオロであり、そのような化合物は式IB−24で表される。
式(IB−23)の実施形態において、R50aはクロロであり、そのような化合物は式IB−25で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−25)のうちのいずれかの一実施形態において、Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−26で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−25)のうちのいずれかの一実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−27で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−25)のうちのいずれかの一実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−28で表される。
式(IB−26)の実施形態において、Xは水素であり、そのような化合物は式IB−29で表される。
式(IB−26)の実施形態において、Xはシアノであり、そのような化合物は式IB−30で表される。
式(IB−26)の実施形態において、Xはフルオロであり、そのような化合物は式IB−31で表される。
式(IB−26)の実施形態において、Xはクロロであり、そのような化合物は式IB−32で表される。
式(IB−26)の実施形態において、Xはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式IB−33で表される。
式(IB−26)の実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IB−34で表される。
式(IB−34)の実施形態において、Xはメチルであり、そのような化合物は式IB−35で表される。
式(IB−34)の実施形態において、Xはエチルであり、そのような化合物は式IB−36で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−36)のうちのいずれかの一実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IB−37で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−36)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、そのよううな化合物は式IB−38で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30は水素であり、そのような化合物は式IB−39で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はハロゲンであり、そのような化合物は式IB−40で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はメチルであり、そのような化合物は式IB−41で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はエチルであり、そのような化合物は、式IB−42で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はC−Cアルコキシであり、そのような化合物は式IB−43で表される。
式(IB−43)の実施形態において、R30はメトキシであり、そのような化合物は式IB−44で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式IB−45で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IB−46で表される。
式(IB−46)の実施形態において、R30はトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式IB−47で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はニトロであり、そのような化合物は式IB−48で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はアミノであり、そのような化合物は式IB−49で表される。
式(IB−37)の実施形態において、R30はシアノであり、そのような化合物は式IB−50で表される。
式(IB)および(IB−1〜IB−50)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式IB−51で表される。
式(IB−51)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン,ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IB−52で表される。
式(IB−51)の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン,ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式IB−53で表される。
式(IB−51)の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IB−54で表される。
式(IB−51)の別の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式IB−55で表される。
第3の態様の実施形態において、本開示は式(IC)の化合物を提供し、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジルおよびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、任意に置換され、そのような化合物は式IC−1で表される。
式(IC)の化合物の別の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはC−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は式IC−2で表される。
式(IC)の化合物の別の実施形態において、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IC−3で表される。
式(IC−2)の化合物の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式IC−4で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rは水素であり、そのような化合物は式IC−5で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはシアノであり、そのような化合物は式IC−6で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはハロゲンであり、そのような化合物は式IC−7で表される。
式(IC−7)の化合物の別の実施形態において、Rはフルオロであり、そのような化合物は式IC−8で表される。
式(IC−7)の化合物の別の実施形態において、Rはクロロであり、そのような化合物は式IC−9で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、RはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−10で表される。
式(IC−10)の化合物の別の実施形態において、RはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−11で表される。
式(IC−11)の化合物の別の実施形態において、Rはメチルであり、そのような化合物は式IC−12で表される。
式(IC−11)の化合物の別の実施形態において、Rはエチルであり、そのような化合物は式IC−13で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはハロ(C−C)アルキルであり、そのような化合物は式IC−14で表される。
式(IC−14)の化合物の別の実施形態において、Rはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式IC−15で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式IC−16で表される。
式(IC−16)の化合物の別の実施形態において、Rはトリフルオロメトキシであり、そのような化合物は式IC−17で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IC−18で表される。
式(IC−18)の化合物の別の実施形態において、Rはトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式IC−19で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、Rはニトロであり、そのような化合物は式IC−20で表される。
式(IC−2)の化合物の別の実施形態において、RはC−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は式IC−21で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−21)の化合物の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ,およびハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IC−22で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−21)のうちのいずれかの化合物の別の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、そのような化合物は式IC−23で表される。
式(IC−22)の化合物の実施形態において、R30は水素であり、そのような化合物は式IC−24で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はハロゲンであり、そのような化合物は式IC−25で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はメチルであり、そのような化合物は式IC−26で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はエチルであり、そのような化合物は式IC−27で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はC−Cアルコキシであり、そのような化合物は式IC−28で表される。
式(IC−28)の化合物の別の実施形態において、R30はメトキシであり、そのような化合物は式IC−29で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式IC−30で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IC−31で表される。
式(IC−31)の化合物の別の実施形態において、R30はトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式IC−32で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はニトロであり、そのような化合物は式IC−33で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はアミノであり、そのような化合物は式IC−34で表される。
式(IC−22)の化合物の別の実施形態において、R30はシアノであり、そのような化合物は式IC−35で表される。
式(IC)の実施形態において、R30およびRは、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式IC−36で表される。
式(IC)の別の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジルおよびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、任意に置換され、そのような化合物は式IC−37で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−37)のうちのいずれか1つの化合物の実施形態において、R40は−CORであり、そのような化合物は式IC−38で表される。
式(IC−38)の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである1個または2個の基で任意に置換されたフェニルであり、そのような化合物は式IC−39で表される。
式(IC−38)の実施形態において、Rはヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−40で表される。
式(IC−40)の別の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式IC−41で表される。
式(IC−41)の別の実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式IC−42で表される。
式(IC−42)の別の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン,ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IC−43で表される。
式(IC−42)の別の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような化合物は、式IC−44で表される。
式(IC−42)の別の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IC−45で表される。
式(IC−42)の別の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式IC−46で表される。
式(IC−40)の実施形態において、Rはヒドロキシアミノであり、そのような化合物は式IC−47で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−37)のうちのいずれか1つの化合物の別の実施形態において、R40はR50であり、そのような化合物は式IC−48で表される。
式(IC−48)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個または2個の基で任意に置換されてもよく、そのような化合物は式IC−49で表される。
式(IC−48)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IC−50で表される。
式(IC−48)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンまたはヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式IC−51で表される。
式(IC−48)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、そのような化合物は式IC−52で表される。
式(IC−48)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それぞれのアリールまたはヘテロアリール環は、1個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで任意に独立して置換され、そのような化合物は式IC−53で表される。
式(IC−50)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
であり、R50aは水素またはハロゲンであり、そのような化合物は式IC−54で表される。
式(IC−54)の実施形態において、R50aは水素であり、そのような化合物は式IC−55で表される。
式(IC−54)の実施形態において、R50aはハロゲンであり、そのような化合物は式IC−56で表される。
式(IC−56)の実施形態において、R50aはフルオロであり、そのような化合物は式IC−57で表される。
式(IC−56)の実施形態において、R50aはクロロであり、そのような化合物は式IC−58で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−58)のうちのいずれか1つの化合物の実施形態において、Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−59で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−58)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−60で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−58)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−61で表される。
式(IC−59)の実施形態において、Xは水素であり、そのような化合物は式IC−62で表される。
式(IC−59)の別の実施形態において、Xはシアノであり、そのような化合物は式IC−63で表される。
式(IC−59)の別の実施形態において、Xはフルオロであり、そのような化合物は式IC−64で表される。
式(IC−59)の別の実施形態において、Xはクロロであり、そのような化合物は式IC−65で表される。
式(IC−59)の別の実施形態において、Xはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式IC−66で表される。
式(IC−59)の別の実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式IC−67で表される。
式(IC−67)の別の実施形態において、Xはメチルであり、そのような化合物は式IC−68で表される。
式(IC−67)の別の実施形態において、Xはエチルであり、そのような化合物は式IC−69で表される。
式(IC)および(IC−1〜IC−69)のうちのいずれか1つの化合物の実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式IC−70で表される。
式(IC−70)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式IC−71で表される。
式(IC−70)の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式IC−72で表される。
式(IC−70)の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式IC−73で表される。
式(IC−70)の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式IC−74で表される。
第4の態様の実施形態において、本開示は、Zが−N(R)−である式(ID)の化合物を提供し、そのような化合物は式ID−1で表される。
式(ID−1)の実施形態において、Rは水素、C−Cアルキルカルボニル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−2で表される。
式(ID−2)の実施形態において、Rは水素であり、そのような化合物は式ID−3で表される。
式(ID)の別の実施形態において、Zは−S−であり、そのような化合物は式ID−4で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−4)のうちのいずれか1つの実施形態において、R40は−CORであり、そのような化合物は式ID−5で表される。
式(ID−5)の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである1個または2個の基で任意に置換されたフェニルであり、そのような化合物は式ID−6で表される。
式(ID−5)の実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−7で表される。
式(ID−7)の実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は式ID−8で表される。
式(ID−8)の実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式ID−9で表される。
式(ID−9)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式ID−10で表される。
式(ID−9)の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式ID−11で表される。
式(ID−9)の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム,マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式ID−12で表される。
式(ID−9)の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式ID−13で表される。
式(ID−7)の実施形態において、Rはヒドロキシアミノであり、そのような化合物は式ID−14で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−4)のうちのいずれか1つの実施形態において、R40はR50であり、そのような化合物は式ID−15で表される。
式(ID−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個または2個の基で任意に置換されてもよく、そのような化合物は式ID−16で表される。
式(ID−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で、置換可能な位置で任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式ID−17で表される。
式(ID−15)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンまたはヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式ID−18で表される。
式(ID−15)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、そのような化合物は式ID−19で表される。
式(ID−15)の別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、1個のハロゲンおよび1個のヒドロキシで任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は式ID−20で表される。
式(ID−17)の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
であり、R50aは水素またはハロゲンであり、そのような化合物は式ID−21で表される。
式(ID−21)の実施形態において、R50aは水素であり、そのような化合物は式ID−22で表される。
式(ID−21)の実施形態において、R50aはハロゲンであり、そのような化合物は式ID−23で表される。
式(ID−23)の実施形態において、R50aはフルオロであり、そのような化合物は式ID−24で表される。
式(ID−23)の実施形態において、R50aはクロロであり、そのような化合物は式ID−25で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−25)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−26で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−25のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−27で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−25)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−28で表される。
式(ID−26)の実施形態において、Xは水素であり、そのような化合物は式ID−29で表される。
式(ID−26)の実施形態において、Xはシアノであり、そのような化合物は式ID−30で表される。
式(ID−26)の実施形態において、Xはフルオロであり、そのような化合物は式ID−31で表される。
式(ID−26)の実施形態において、Xはクロロであり、そのような化合物は式ID−32で表される。
式(ID−26)の実施形態において、Xはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は式ID−33で表される。
式(ID−26)の実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は式ID−34で表される。
式(ID−34)の実施形態において、Xはメチルであり、そのような化合物は式ID−35で表される。
式(ID−34)の実施形態において、Xはエチルであり、そのような化合物は式ID−36で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−36)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式ID−37で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30は水素であり、そのような化合物は式ID−38で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はハロゲンであり、そのような化合物は式ID−39で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30メチルであり、そのような化合物は式ID−40で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30エチルであり、そのような化合物は式ID−41で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はC−Cアルコキシであり、そのような化合物は式ID−42で表される。
式(ID−42)の実施形態において、R30はメトキシであり、そのような化合物は式ID−43で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は式ID−44で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は式ID−45で表される。
式(ID−45)の実施形態において、R30はトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は式ID−46で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はニトロであり、そのような化合物は式ID−47で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はアミノであり、そのような化合物は式ID−48で表される。
式(ID−37)の実施形態において、R30はシアノであり、そのような化合物は式ID−49で表される。
式(ID)および(ID−1〜ID−49)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような塩は式ID−50で表される。
式(ID−50)の実施形態において、塩は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような塩は式ID−51で表される。
式(ID−50)の実施形態において、塩は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような塩は式ID−52で表される。
式(ID−50)の実施形態において、塩は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム,マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような塩は式ID−53で表される。
式(ID−50)の実施形態において、塩は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような塩は式ID−54で表される。
第5の態様の実施形態において、本開示は式(XA)〜(XD)の化合物を提供し、それぞれのR18は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオである。
式(XA)〜(XD)の別の実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、Rは、存在する場合、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、
それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、任意に置換され、Rは、存在する場合、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、
それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して、環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で、独立して、環上で任意に置換される。
第5の態様の実施形態において、本開示は式(XA)の化合物を提供する。
第5の態様の実施形態において、本開示は式(XB)の化合物を提供する。
第5の態様の実施形態において、本開示は式(XC)の化合物を提供する。
第5の態様の実施形態において、本開示は式(XD)の化合物を提供する。
式(XA)および(XC)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはC−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−1)および(XC−1)で表される。
式(XA)および(XC)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ヒドロキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−2)および(XC−2)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、水素であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−3)および(XC−3)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、シアノであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−4)および(XC−4)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ハロゲンであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−5)および(XC−5)で表される。
式(XA−5)および(XC−5)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、フルオロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−6)および(XC−6)で表される。
式(XA−5)および(XC−5)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、クロロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−7)および(XC−7)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、C−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−8)および(XC−8)で表される。
式(XA−8)および(XC−8)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、C−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−9)および(XC−9)で表される。
式(XA−9)および(XC−9)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、メチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−10)および(XC−10)で表される。
式(XA−9)および(XC−9)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、エチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−11)および(XC−11)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ハロ(C−C)アルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−12)および(XC−12)で表される。
式(XA−12)および(XC−12)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、トリフルオロメチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−13)および(XC−13)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−14)および(XC−14)で表される。
式(XA−14)および(XC−14)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、トリフルオロメトキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−15)および(XC−15)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−16)および(XC−16)で表される。
式(XA−16)および(XC−16)の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、トリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−17)および(XC−17)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、ニトロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−18)および(XC−18)で表される。
式(XA)および(XC)の別の実施形態において、RまたはRのいずれかは、存在する場合、C−Cシクロアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−19)および(XC−19)で表される。
式(XB)および(XD)の実施形態において、Zは−N(R)−であり、そのような化合物は、それぞれ式(XB−20)および(XD−20)で表される。
式(XB−20)および(XD−20)の実施形態において、Rは、水素、C−Cアルキルカルボニル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XB−21)および(XD−21)で表される。
式(XB−20)および(XD−20)の別の実施形態において、Rは水素であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−22)〜(XD−22)で表される。
式(XB)および(XD)の別の実施形態において、Zは−Sであり、そのような化合物は、式(XB−23)および(XD−23)で表される。
式(XA)〜(XD)、(XA−1)〜(XA−19)、(XB−20)〜(XB−23)、(XC−1)〜(XC−19)、および(XD−20)〜(XD−23)のうちのいずれか1つの実施形態において、R40は−CORであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−24)〜(XD−24)で表される。
式(XA−24)〜(XD−24)のうちのいずれか1つの実施形態において、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRでり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−25)〜(XD−25)で表される。
式(XA−25)〜(XD−25)のうちのいずれか1つの実施形態において、Rはヒドロキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−26)〜(XD−26)で表される。
式(XA−26)〜(XD−26)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物その薬学的に許容される塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−27)〜(XD−27)で表される。
式(XA−27)〜(XD−27)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、また亜鉛塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−28)〜(XD−28)で表される。
式(XA−24)〜(XD−24)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、Rはヒドロキシアミノであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−29)〜(XD−29)で表される。
式(XA)〜(XD)、(XA−1)〜(XA−19)、(XB−20)〜(XB−23)、(XC−1)〜(XC−19)、および(XD−20)〜(XD−23)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R40はR50であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−30)〜(XD−30)で表される。
式(XA−30)〜(XD−30)のうちのいずれか1つの実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で、置換可能な位置で任意に独立して置換されてもよく、そのような化合物は、それぞれ式(XA−31)〜(XD−31)で表される。
式(XA−31)〜(XD−31)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
より選択され、そのような化合物は、それぞれ式(XA−32)〜(XD−32)で表される。
式(XA−31)〜(XD−31)のうちのいずれか1つの実施形態において、R50は、
Figure 2011522043
であり、R50aは水素またはハロゲンであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−33)〜(XD−33)で表される。
式(XA−33)〜(XD−33)のうちのいずれか1つの実施形態において、R50aは水素であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−34)〜(XD−34)で表される。
式(XA−33)〜(XD−33)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R50aはハロゲンであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−35)〜(XD−35)で表される。
式(XA−35)〜(XD−35)のうちのいずれか1つの実施形態において、R50aはフルオロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−36)〜(XD−36)で表される。
式(XA−35)〜(XD−35)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R50aはクロロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−37)〜(XD−37)で表される。
式(XA)〜(XD)、(XA−1)〜(XA−19)、(XA−24)〜(XA−37)、(XB−20)〜(XB−37)、(XC−1)〜(XC−19)、(XC−24)〜(XC−37)、および(XD−20)〜(XD−37)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−38)〜(XD−38)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xは水素であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−39)〜(XD−39)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xはシアノであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−40)〜(XD−40)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xはフルオロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−41)〜(XD−41)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xはクロロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−42)〜(XD−42)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xはトリフルオロメチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−43)〜(XD−43)で表される。
式(XA−38)〜(XD−38)のうちのいずれか1つの実施形態において、XはC−Cアルキルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−44)〜(XD−44)で表される。
式(XA−44)〜(XD−44)のうちのいずれか1つの実施形態において、Xはメチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−45)〜(XD−45)で表される。
式(XA−44)〜(XD−44)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、Xはエチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−46)〜(XD−46)で表される。
式(XA)〜(XD)、(XA−1)〜(XA−19)、(XA−24)〜(XA−46)、(XB−20)〜(XB−46)、(XC−1)〜(XC−19)、(XC−24)〜(XC−46)、および(XD−20)〜(XD−46)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−47)〜(XD−47)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30は水素であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−48)〜(XD−48)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はハロゲンであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−49)〜(XD−49)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はメチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−50)〜(XD−50)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はエチルであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−51)〜(XD−51)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はC−Cアルコキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−52)〜(XD−52)で表される。
式(XA−52)〜(XD−52)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30はメトキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−53)〜(XD−53)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルコキシであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−54)〜(XD−54)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はハロ(C−C)アルキルチオであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−55)〜(XD−55)で表される。
式(XA−55)〜(XD−55)のうちのいずれか1つの実施形態において、R30はトリフルオロメチルチオであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−56)〜(XD−56)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はニトロであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−57)〜(XD−57)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はアミノであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−58)〜(XD−58)で表される。
式(XA−47)〜(XD−47)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、R30はシアノであり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−59)〜(XD−59)で表される。
式(XA)〜(XD)、(XA−1)〜(XA−19)、(XA−24)〜(XA−59)、(XB−20)〜XB−59)、(XC−1)〜(XC−19)、(XC−24)〜(XC−59)、および(XD−20)〜(XD−59)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物はその薬学的に許容される塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−60)〜(XD−60)で表される。
式(XA−60)〜(XD−60)のうちのいずれか1つの実施形態において、化合物は、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、また亜鉛塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−61)〜(XD−61)で表される。
式(XA−60)〜(XD−60)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、化合物は、D−セリン(一ナトリウム)、トリス、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、またはトロラミン塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−62)〜(XD−62)で表される。
式(XA−60)〜(XD−60)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、化合物は、カルシウム、カリウム、テトラメチルアンモニウム、アンモニウム、マグネシウム、リチウム、またはナトリウム塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−63)〜(XD−63)で表される。
式(XA−60)〜(XD−60)のうちのいずれか1つの別の実施形態において、化合物は、カリウム、ナトリウム、またはリチウム塩であり、そのような化合物は、それぞれ式(XA−64)〜(XD−64)で表される。
第6の態様の実施形態において、本開示は、神経障害および精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む組成物を提供し、そのような組成物は6−1で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、1つまたは2つの薬剤は、D−アミノ酸およびその誘導体、抗精神病薬、ならびに抗コリン薬より選択される、組成物6−1による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−2で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、1つまたは2つの薬剤のうちの少なくとも1つは、D−アミノ酸またはその誘導体である、組成物6−2による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−3で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、D−アミノ酸またはその誘導体は、D−サイクロセリン、D−セリン、またはD−セリン類似体である、組成物6−3による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−4で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、D−アミノ酸またはその誘導体はD−セリンである、組成物6−4による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−5で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、D−アミノ酸またはその誘導体はD−セリン類似体である、組成物6−4による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−6で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、D−セリン類似体は、D−セリンのエステル、アルキル化D−セリン、またはD−セリンの前駆体である、組成物6−6による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−7で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、1つまたは2つの薬剤のうちの少なくとも1つは抗精神病薬である、組成物6−1〜6−7のうちのいずれか1つによる組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−8で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、抗精神病薬はフェノチアジンである、組成物6−8による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−9で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、フェノチアジンはクロルプロマジンである、組成物6−9による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−10で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、抗精神病薬はブチロフェノンである、組成物6−8による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−11で表される。
第6の態様の別の態様の実施形態において、本開示は、ブチロフェノンはハロペリドールである、組成物6−11による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−12で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、抗精神病薬は非定型抗精神病薬である、組成物6−8による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−13で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、非定型抗精神病薬は、クロザピン、オランザピン、ジプラシドン、リスペリドン、およびクエチアピンより選択される、組成物6−13による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−14で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、1つまたは2つの薬剤のうちの少なくとも1つは抗コリン薬である、組成物6−1〜6−14のうちのいずれか1つによる組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−15で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、抗コリン薬はタクリンまたはドネペジルである、組成物6−15による組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−16で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、本開示の化合物または塩および1つまたは2つの薬剤は同じ単位剤形中に含有される、組成物6−1〜6−16のうちのいずれか1つによる組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−17で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、本開示の化合物または塩は第1の単位剤形中に含有され、1つまたは2つの薬剤は第2の単位剤形中に含有される、組成物6−1〜6−16のうちのいずれか1つによる組成物を提供し、そのような組成物は組成物6−18で表される。
第6の態様の別の実施形態において、本開示は、組成物を使用するための説明書とともに組成物がパッケージ中に含有される、組成物6−1〜6−18のうちのいずれか1つによる組成物を提供し、そのような組成物は6−19で表される。
本開示の化合物は、プロドラッグとして存在することができる。本開示の態様のうちのいずれの化合物のプロドラッグもまた、当業者に既知である合成方法を使用して調製することができる。
本開示の第7の態様のキットは、神経障害および/または精神障害を予防および/または治療するための薬剤を提供し、典型的には1つ以上の容器を含み、それぞれの容器は、治療的有効量の本開示の化合物、任意に、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な治療的有効量の薬剤、または治療的有効量の本開示の組成物を含む。
いくつかの実施形態において、キットは、該キットの使用のための説明書をさらに含み、その特定の実施形態において、神経障害および/または精神障害を治療または予防するためのキットの組成物を使用するための説明書をさらに含む。
本開示のキットは、包装された医薬品である。包装された医薬品は、例えば、化合物と、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤、ならびに任意に、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の追加の薬剤の組成物として、さらに特定の実施形態において、薬剤、担体、賦形剤、または希釈剤の組成物として、本開示の化合物を含む。特定の包装された医薬品は、1つ以上の神経障害または精神障害を治療するための製品の使用法を説明する説明書を含む。
第8の態様の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害が統合失調症である方法を提供し、そのような方法は方法8−1で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害がアルツハイマー病である方法を提供し、そのような方法は方法8−2で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害が認知症である方法を提供し、そのような方法は方法8−3で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、認知症が老人性認知症である方法8−3の方法を提供し、そのような方法は方法8−4で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、認知症がアルツハイマー病に関連する認知症である方法8−3の方法を提供し、そのような方法は方法8−5で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害が双極性障害である方法を提供し、そのような方法は方法8−6で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害が気分障害である方法を提供し、そのような方法は方法8−7で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害がうつ病である方法を提供し、そのような方法は方法8−8で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、化合物、塩、または組成物が経口投与される、方法8−1〜8−8のうちのいずれか1つの方法を提供し、そのような方法は方法8−9で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、化合物、塩、または組成物が徐放製剤である、方法8−1〜8−9のうちのいずれか1つの方法を提供し、そのような方法は方法8−10で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤を投与することをさらに含む、方法8−1〜8−10のうちのいずれか1つの方法を提供し、そのような方法は方法8−11で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、投与することは同時に行われる、方法8−11の方法を提供し、そのような方法は方法8−12で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、投与することは順番に行われる、方法8−11の方法を提供し、そのような方法は方法8−13で表される。
第8の態様の別の実施形態において、本開示は、患者が神経障害または精神障害であると医学的に診断されている、方法8−1〜8−13のうちのいずれか1つの方法を提供し、そのような方法は8−14で表される。
第9の態様の実施形態において、本開示は、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む組成物を提供し、そのような組成物は組成物9−1で表される。
第9の態様の別の実施形態において、本開示は、化合物またはその塩および1つまたは2つの薬剤は、同じ単位剤形中に含有される、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む組成物を提供し、そのような組成物は組成物9−2で表される。
第9の態様の別の実施形態において、本開示は、化合物またはその塩は第1の単位剤形中に含有され、1つまたは2つの薬剤は第2の単位剤形中に含有される、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む組成物を提供し、そのような組成物は組成物9−3で表される。
定義
明細書に示される置換基は、親部分に対する置換基の結合点を示すダッシュが前に付く場合(例えば、−S(O)NHは、硫黄原子を介して結合している)を除いて、「左から右へ」読まれるものとする。例えば、置換基「R16−(C−C)アルキル」は、アルキル基を介して親部分に結合する本明細書で定義する「R16」基を意味し、したがって、親部分とR16−(C−C)アルキル基との間の結合は、アルキル基中の炭素に対するものである。別の例において、置換基R16−(C−C)アルキルチオは、前述したように、硫黄原子を介して親部分に結合する「R16−(C−C)アルキル」基を意味し、したがって、親部分とR16−(C−C)アルキルチオ基との間の結合は、硫黄原子に対するものであり、それ自体がアルキル基中の炭素に結合している。
本明細書で使用される場合、「任意に置換された」という用語は、言及する部分が任意の置換可能な原子に置換基を有することを意味し、すなわち、その置換は水素原子を別の置換基と交換するに過ぎず、置換可能な原子における原子価結合を妨害する結果にはならないこと(例えば、5つの結合を形成する炭素原子は存在しない)を意味する。さらに、いずれかの任意に置換された部分に存在する任意に置換された基の数は、その部分に存在する置換可能な原子の数によって制限される。例えば、フェニル部分は正確に5つの置換可能な位置(すなわち、フェニル部分を親構造に結合させるための1つの位置)を有し、したがって、最大5個までの任意に置換された基を有することしかできない。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」という用語は、別途定義されない限り、2から10個の炭素を含有し、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルケニルの代表的な例は、これらに限定されないが、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、および3−デセニルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を意味する。アルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチロキシ、およびヘキシロキシを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシアルコキシ」という用語は、本明細書で定義される別のアルコキシ基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルコキシ基を意味する。アルコキシアルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、tert−ブトキシメトキシ、2−エトキシエトキシ、2−メトキシエトキシ、およびメトキシメトキシを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルコキシ基を指す。アルコキシアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチル、およびメトキシメチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシカルボニル」という用語は、本明細書で定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルコキシ基を意味する。アルコキシカルボニルの代表的な例は、これらに限定されないが、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、およびtert−ブトキシカルボニルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシカルボニルアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルコキシカルボニル基を意味する。アルコキシカルボニルアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、3−メトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカルボニルブチル、および2−tert−ブトキシカルボニルエチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキル」という用語は、別途定義されない限り、1から10個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルアミノ」という用語は、−N(H)基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を指す。アルキルアミノ基の代表的な例は、これらに限定されないが、メチルアミノ、プロピルアミノ、およびtert−ブチルアミノを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルカルボニル」という用語は、本明細書で定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を意味する。アルキルカルボニルの代表的な例は、これらに限定されないが、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチル、および1−オキソペンチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルカルボニルアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、2−オキソプロピル、3,3−ジメチル−2−オキソプロピル、3−オキソブチル、および3−オキソペンチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルオキシの代表的な例は、これらに限定されないが、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ、およびtert−ブチルカルボニルオキシを含む。
本明細書で使用される場合、「アルコキシスルホニル」という用語は、本明細書で定義されるスルホニル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルコキシ基を意味する。アルコキシスルホニルの代表的な例は、これらに限定されないが、メトキシスルホニル、エトキシスルホニル、およびプロポキシスルホニルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキル基を意味する。アルキルチオの代表的な例は、これらに限定されないが、メチルチオ、エチルチオ、tert−ブチルチオ、およびヘキシルチオを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルチオアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキルを介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアルキルチオ基を意味する。アルキルチオアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、メチルチオメチルおよび2−(エチルチオ)エチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」という用語は、別途定義されない限り、2から10個の炭素原子を含有し、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有する、直鎖または分枝鎖の炭化水素基を意味する。アルキニルの代表的な例は、これらに限定されないが、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニル、および1−ブチニルを含む。
本明細書で使用される場合、「アミジノ」という用語は、−C(NH)−NH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「アミノ」という用語は、−NH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「アミノアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義される少なくとも1個のアミノ基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2,3−ジアミノペンチル、および2−エチル−4−アミノヘプチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アリール」という用語は、フェニル基または二環式アリール環もしくは三環式アリール環を意味する。アリール基は、適切な原子価を維持しながら、そのアリール基中の任意の炭素原子を介して親分子部分に結合することができる。二環式アリール環は、シクロアルキル基に縮合したフェニル基またはシクロアルケニル基に縮合したフェニル基または別のフェニル基に縮合したフェニル基から構成される。二環式アリール環の代表的な例は、これらに限定されないが、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、1H−インデニル、ナフチル、7,8−ジヒドロナフタレニル、および5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニルを含む。三環式アリール環は、シクロアルキル基に縮合した二環式アリール環またはシクロアルキル基に縮合した二環式アリール環または別のフェニル基に縮合した二環式アリール環から構成される。三環式アリール環の代表的な例は、これらに限定されないが、アントラセニル、アズレニル、9,10−ジヒドロアントラセニル、フルオレニル、および4b,8a,9,10−テトラヒドロフェナントレニルを含む。
本明細書で使用される場合、「アリールアルコキシ」という用語は、本明細書で定義されるアルコキシ基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアリール基を意味する。アリールアルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、2−フェニルエトキシ、3−ナフト−2−イルプロポキシ、および5−フェニルペンチロキシを含む。
本明細書で使用される場合、「アリールオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアリール基を意味する。アリールオキシの代表的な例は、これらに限定されないが、フェノキシ、ナフチルオキシ、3−ブロモフェノキシ、4−クロロフェノキシ、4−メチルフェノキシ、および3,5−ジメトキシフェノキシを含む。
本明細書で使用される場合、「アリールアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるアリール基を意味する。アリールアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、および2−ナフト−2−イルエチルを含む。
本明細書で使用される場合、「アルキルアリール」という用語は、そこに結合した1個以上のアルキル基を有するアリール残基を意味する。その例はトリルおよびメシチルである。
本明細書で使用される場合、「カルバモイル」および「カルボキサミド」という用語は、−C(O)NH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「カルボニル」という用語は、−C(O)基を意味する。
本明細書で使用される場合、「カルボキシ」という用語は、−COH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「カルボキシアルコキシ」という用語は、本明細書で定義されるアルコキシ基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるカルボキシ基を意味する。カルボキシアルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、カルボキシメトキシ、2−カルボキシエトキシ、および3−カルボキシプロピルオキシを含む。
本明細書で使用される場合、「カルボキシアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるカルボキシ基を意味する。カルボキシアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、および3−カルボキシプロピルを含む。
本明細書で使用される場合、「シアノ」という用語は、−CN基を意味する。
本明細書で使用される場合、「シアノアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるシアノ基を意味する。シアノアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、シアノメチル、2−シアノエチル、および3−シアノプロピルを含む。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」という用語は、その環内に炭素原子のみを有する単環式、二環式、または三環式の環系を意味する。単環式環系は、3から8個の炭素原子を含有する飽和環状炭化水素基によって例示される。単環式環系の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含む。二環式環系は、単環式環の2個の非隣接炭素原子が、1から3個のさらなる炭素原子のアルキレン架橋によって連結された架橋単環式環系によって例示される。二環式環系の代表的な例は、これらに限定されないが、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、およびビシクロ[4.2.1]ノナンを含む。三環式環系は、二環式環の2個の非隣接炭素原子が、結合によって、または1から3個の炭素原子のアルキレン架橋によって連結された二環式環系によって例示される。三環式環系の代表的な例は、これらに限定されないが、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノナンおよびトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(アダマンタン)を含む。
本明細書で使用される場合、「ジアルキルアミノ」という用語は、窒素原子を介して親分子部分に付加された、それぞれ独立して選択され、かつ本明細書で定義される、2個のアルキル基を意味する。アルキルアミノ基の代表的な例は、これらに限定されないが、ジメチルアミノ、(メチル)エチルアミノ、(ヘキシル)プロピルアミノ、および(メチル)tert−ブチルアミノを含む。
本明細書で使用される場合、「ホルミル」という用語は、−C(O)H基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、クロロ、ブロモ、ヨード、またはフルオロを意味する。R30内の好ましいハロゲンは、フルオロ、クロロ、およびブロモである。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」という用語は、本明細書で定義されるアルコキシ基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義される少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、およびペンタフルオロエトキシを含む。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義される少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および2−クロロ−3−フルオロペンチルを含む。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキルチオ」という用語は、硫黄原子を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるハロアルキル基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、単環式複素環または二環式複素環または三環式複素環を意味する。単環式複素環は、O、N、およびSから構成される群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する、3、4、5、6、または7員環である。3または4員環は、O、N、およびSから構成される群より選択される1個のヘテロ原子を含有する。5員環は、0個または1個の二重結合と、O、N、およびSから構成される群より選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子とを含有する。6または7員環は、0個、1個、または2個の二重結合と、O、N、およびSから構成される群より選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子とを含有する。単環式複素環は、その単環式複素環内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に接続される。単環式複素環の代表的な例は、これらに限定されないが、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、およびトリチアニルを含む。二環式複素環は、フェニル基に縮合した単環式複素環、またはシクロアルキルに縮合した単環式複素環、またはシクロアルケニルに縮合した単環式複素環、または単環式複素環に縮合した単環式複素環、または単環式ヘテロアリールに縮合した単環式複素環である。二環式複素環は、その二環式複素環内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に接続される。二環式複素環の代表的な例は、これらに限定されないが、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ベンゾジチオリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、および1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルを含む。三環式複素環は、フェニル基に縮合した二環式複素環、またはシクロアルキルに縮合した二環式複素環、またはシクロアルケニルに縮合した二環式複素環、または単環式複素環に縮合した二環式複素環、または単環式ヘテロアリールに縮合した二環式複素環である。三環式複素環は、その三環式複素環内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に接続される。三環式複素環の代表的な例は、これらに限定されないが、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−カルバゾリル、5a,6,7,8,9,9a−ヘキサヒドロジベンゾ[b,d]フラニル、および5a,6,7,8,9,9a−ヘキサヒドロジベンゾ[b,d]チエニルを含む。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」という用語は、単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールを意味する。単環式ヘテロアリールは、5または6員環である。5員環は、2個の二重結合と、1、2、3または4個の窒素原子と、任意に1個の酸素または硫黄原子とから構成される。6員環は、3個の二重結合と、1、2、3または4個の窒素原子とから構成される。5または6員ヘテロアリールは、そのヘテロアリール内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に接続される。単環式ヘテロアリールの代表的な例は、これらに限定されないが、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チオフェニル、トリアゾリル、およびトリアジニルを含む。二環式ヘテロアリールは、フェニル基に縮合した単環式ヘテロアリール、またはシクロアルキルに縮合した単環式ヘテロアリール、またはシクロアルケニルに縮合した単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロアリールに縮合した単環式ヘテロアリールから構成される。二環式ヘテロアリールは、その二環式ヘテロアリール内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に接続される。二環式ヘテロアリールの代表的な例は、これらに限定されないが、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、フロピリジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、およびチエノピリジニルを含む。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義されるヘテロアリールを意味する。ヘテロアリールアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、fur−3−イルメチル、1H−イミダゾール−2−イルメチル、1H−イミダゾール−4−イルメチル、1−(ピリジン−4−イル)エチル、ピリジン−3−イルメチル、6−クロロピリジン−3−イルメチル、ピリジン−4−イルメチル、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチル、(6−(シアノ)ピリジン−3−イル)メチル、(2−(シアノ)ピリジン−4−イル)メチル、(5−(シアノ)ピリジン−2−イル)メチル、(2−(クロロ)ピリジン−4−イル)メチル、ピリミジン−5−イルメチル、2−(ピリミジン−2−イル)プロピル、チエン−2−イルメチル、ピリジニルメチル、ピリミジニルエチル、およびチエン−3−イルメチルを含む。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」という用語は、−OH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」という用語は、本明細書で定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加された、本明細書で定義される少なくとも1個のヒドロキシル基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表的な例は、これらに限定されないが、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチル、および2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルを含む。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアミノ」という用語は、−N(H)OH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「メルカプト」という用語は、−SH基を意味する。
本明細書で使用される場合、「ニトロ」という用語は、NO基を意味する。
本明細書で使用される場合、「オキソ」という用語は、=O基を意味する。
本明細書で使用される場合、「チオフェニル」および「チエニル」という用語は、式
Figure 2011522043
の基を意味する。
本明細書で使用される場合、「アシル」という用語は、カルボニル官能基を介して親構造に結合した、直鎖、分岐鎖、環状構造、飽和、不飽和、および芳香族、ならびにそれらの組み合わせの1から20個の炭素原子の基を意味する。アシル残基中の1個または2個の炭素は、親との結合点がカルボニルである限り、窒素、酸素または硫黄で置換することができる。その例は、アセチル、ベンゾイル、プロピオニル、イソブチリル、t−ブトキシカルボニル、およびベンジルイソブチリルを含む。低級アシルとは、1から4個の炭素を含有する基を指す。
本明細書で使用される場合、「アシルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子に結合した、本明細書で定義されるアシル基を意味する。
本明細書で使用される場合、「アシルアミノ」という用語は、−N(H)基を介して親部分に結合した、本明細書で定義されるアシル基を意味する。
本出願に記載される特定の化合物は、テトラゾリル基を含有する。テトラゾリル部分は、1H−テトラゾール−5−イル互変異性体と2H−テトラゾール−5−イル互変異性体との間の互変異性平衡状態で存在する。1H−テトラゾリルおよび2H−テトラゾリル互変異性体の両方ならびに異性体が、そのような名称、図、および記載によって包含されることを理解されたい。
さらに、本明細書に記載される特定の化合物は、互変異性体の混合物として、すなわち、互変異性平衡状態で存在することができる。典型的に、一方の互変異性体が優勢であり単離可能であるが、本明細書に記載される名称、構造、および他の記載によりすべての互変異性体が包含される。例えば、ナトリウム6H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレートは、下の構造によって表すことのできる少なくとも2つの互変異性形態で存在することができる。
Figure 2011522043
化合物のこれらの互変異性形態のうちのそれぞれが、本明細書に記載される名称および構造によって包含されることを意図する。
本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」という用語は、活性薬剤を放出するために、体内等の使用条件下での転換を必要とする活性化合物(薬物)の誘導体を指す。プロドラッグは、必ずではないが、活性薬剤に変換されるまで薬理学的に不活性であることが多い。プロドラッグは典型的に、官能基、ひいては活性薬剤を放出するための特定の使用条件下で、開裂等の転換を受けるプロ部分を形成するためのプロ基(後に定義する)による活性のためにある程度必要であると考えられる薬物中の官能基をマスキングすることによって得られる。プロ部分の開裂は、加水分解反応等によって自然に進行することができるか、あるいは、酵素等の別の物質によって、光によって、酸によって、または温度変化等の物理的もしくは環境的パラメータの変更ないしはそれらへの暴露によって、触媒作用を受け得るまたは誘発され得る。上記物質は、プロドラッグが投与される細胞中に存在する酵素もしくは胃の酸性条件等の使用条件に対して内因性であり得るか、または外因的に供給され得る。
活性薬剤中の官能基を遮蔽してプロドラッグをもたらすのに好適である多様なプロ基および結果として生じるプロ部分は、当該技術分野において周知である。例えば、ヒドロキシル官能基は、スルホネート、エステル、またはカーボネートプロ部分として遮蔽することができ、体内で加水分解してヒドロキシル基をもたらすことができる。アミノ官能基は、アミド、カルバメート、イミン、尿素、ホスフェニル、ホスホリル、またはスルフェニルプロ部分として遮蔽することができ、体内で加水分解してアミノ基をもたらすことができる。カルボキシル基は、エステル(シリルエステルおよびチオエステルを含む)、アミド、またはヒドラジドのプロ部分として遮蔽することができ、体内で加水分解してカルボキシル基をもたらすことができる。当業者には、好適なプロ基およびそれらのそれぞれのプロ部分の他の具体的な例は明らかであろう。
DAOに関連する治療方法
本開示の化合物(例えば、DAOを阻害する化合物)および組成物(例えば、医薬組成物)は、本明細書に記載される疾患、障害および状態の予防、治療、抑制、寛解、またはリスクの低減のための方法において有用である。
神経障害および精神障害
本開示の化合物は、以下の状態または疾患のうちの1つ以上を含む、グルタミン酸作動性神経伝達機能障害に関連する種々の神経障害および精神障害の治療に有用性を有する:統合失調症または精神病(統合失調症(妄想型、破瓜型、緊張型、または鑑別不能型)、統合失調症様障害、統合失調感情障害、妄想性障害、短期精神病性障害、共有精神病性障害、一般身体疾患および物質誘発性または薬物誘発性(フェンシクリジン、ケタミンおよび他の解離麻酔薬、アンフェタミンならびに他の覚醒剤およびコカイン)精神病による精神病性障害、感情障害に関連する精神病、短期反応性精神病、統合失調感情性精神病、統合失調質人格障害もしくは統合失調症型人格障害等の「統合失調症圏」障害、または統合失調症および他の精神病の陽性症状および陰性症状の両方を含む精神病に関連する疾病(大うつ病、躁うつ性(双極性)障害、アルツハイマー病、および外傷後ストレス症候群)を含む);認知障害(認知症(エイズ、アルツハイマー病、虚血、多発梗塞性認知症、外傷、血管障害または脳卒中、HIV疾患、パーキンソン病、ハンチントン病、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、周産期低酸素症、その他の一般身体疾患または物質乱用に関連する)を含む);せん妄、健忘障害または加齢性認知機能低下、短期記憶、長期記憶の喪失、軽度認知機能障害、水頭症に関連する認知機能障害、頭部損傷または外傷に関連する認知および記憶障害(しばしば一般身体疾患による健忘性障害と称される);不安障害(急性ストレス障害、広場恐怖症、全般性不安障害、強迫性障害、パニック発作、パニック障害、外傷後ストレス障害、分離不安障害、社会恐怖症、特定の恐怖症、物質誘発性不安障害を含む)および一般身体疾患による不安;物質関連障害および嗜癖行動(物質誘発性せん妄、持続性認知症、持続性健忘障害、精神障害または不安障害を含む);アルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、ハルシノゲン、吸入剤、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠剤またはは抗不安薬を含む物質への耐性、依存、または離脱症状;肥満、神経性過食症、および脅迫性摂食障害;双極性障害、気分障害(うつ病性障害を含む);うつ病(単極性うつ病、季節性うつ病および産後うつ病を含む)、月経前症候群(PMS)および月経前不快気分障害(PDD)、一般身体疾患による気分障害、ならびに物質誘発性気分障害);学習障害、自閉症性障害を含む広汎性発達障害、注意障害(注意欠陥多動性障害(ADHD)、注意欠陥障害(ADD)を含む)、および行為障害;自閉症、うつ病、良性の物忘れ、小児期の学習障害、および非開放性頭部損傷等のNMDA受容体関連障害;無動症および無動−硬直症候群(パーキンソン病、薬剤誘発性パーキンソニズム、脳炎後パーキンソニズム、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、皮質基底核変性症、パーキンソニズム−ALS−認知症複合、および基底核石灰化を含む)を含む運動障害、薬剤誘発性パーキンソニズム(神経遮断薬誘発性パーキンソニズム、神経弛緩薬性悪性症候群、神経遮断薬誘発性急性ジストニア、神経遮断薬誘発性急性アカシジア、神経遮断薬誘発性遅発性ジスキネジア、および薬剤誘発性姿勢振戦等)、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群、てんかん、筋痙縮、および筋痙直または脱力に関連する障害(振戦を含む);ジスキネジア[振戦(安静時振戦、姿勢振戦、および企図振戦等)、舞踏病(シドナム舞踏病、ハンチントン病、良性遺伝性舞踏病、神経有棘赤血球症、症候性舞踏病、薬剤誘発性舞踏病、および片側バリズム等)、ミオクローヌス(全身性ミオクローヌスおよび局所性ミオクローヌスを含む)、チック(単純性チック、複雑性チック、および症候性チックを含む)、ならびにジストニア(突発性ジストニア、薬物誘発性ジストニア、症候性ジストニア、および発作性ジストニア等の全身性ジストニア、ならびに眼瞼痙攣、顎口腔ジストニア、痙攣性発声障害、痙性斜頸、軸性ジストニア、ジストニア性書痙、および半身ジストニア等の局所性ジストニアを含む)を含む];尿失禁;眼球損傷を含む神経損傷、網膜症、または目の黄斑変性症、耳鳴、難聴および聴力損失、ならびに脳浮腫;嘔吐;不眠症およびナルコレプシーを含む睡眠障害;神経変性疾患および障害(MLS(小脳失調)、運動失調、筋萎縮性側索硬化症、ダウン症、てんかん重積、挫傷(例えば、脊椎損傷および頭部損傷)、ウイルス感染誘発性神経変性(例えば、エイズ、脳症)等);ならびに脳卒中、血栓塞栓性卒中、出血性卒中、脳虚血、脳血管攣縮、低血糖、記憶喪失、低酸素症、無酸素症、周産期仮死、および心停止の後の神経毒性損傷。本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、神経障害または精神障害を予防および/または治療するための方法を提供する。例えば、本開示の特定の実施形態において、神経障害および精神障害は、統合失調症、双極性障害、うつ病(単極性うつ病、季節性うつ病、および産後うつ病を含む)、月経前症候群(PMS)および月経前不快気分障害(PDD)、学習障害、広汎性発達障害(自閉症性障害を含む)、注意障害(注意欠陥多動性障害を含む)、自閉症、チック障害(トゥレット障害を含む)、不安障害(恐怖症および外傷後ストレス障害を含む)、認知症に関連する認知障害、エイズ認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、痙直、ミオクローヌス、筋痙縮、耳鳴、ならびに難聴および聴力損失より選択される。
一実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、または認知障害の治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、認知障害を予防および/または治療するための方法を提供する。したがって、認知障害は、例えば、認知症、せん妄、健忘障害、および加齢性認知機能低下を含むことができる。「精神障害の診断と統計の手引き」(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)(DSM−IV−TR)(2000年、アメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)、Washington DC)の第4版改定版は、認知症、せん妄、健忘障害、および加齢性認知機能低下を含む認知障害を含む診断ツールを提供している。本明細書で使用される場合、「認知障害」という用語は、DSM−IV−TRに記載される精神疾患の治療を含む。当業者は、精神疾患には代替の命名法、疾病分類および分類形態が存在し、これらの体系は医学および科学の進歩とともに進化することを認識するであろう。したがって、「認知障害」という用語は、他の診断の基になる資料に記載される類似障害を含むことが意図される。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいはアルツハイマー病(AD)の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、ADに関連する認知機能障害を含むADを予防および/または治療するための方法を提供する。ADを診断するための方法は、当該技術分野において既知である。例えば、国立神経疾患脳卒中研究所−アルツハイマー病および関連障害協会(National Institute of Neurological and Communicative Disorders and Stroke−Alzheimer’s Disease−and the Alzheimer’s Disease and Related Disorders Association)(NINCDS−ADRDA)の基準を使用してADを診断することができる(McKhann et al.1984 Neurology 34:939−944)。患者の認知機能は、アルツハイマー病評価尺度の認知サブスケール(Alzheimer’s Disease Assessment Scale−cognitive subscale)(ADAS−cog;Rosen et al.,1984,Am.J.Psychiatry 141:1356−1364)によって評価することができる。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは1つ以上の不安障害の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、不安障害を予防および/または治療するための方法を提供する。不安障害は、これらに限定されないが、全般性不安障害、強迫性障害、およびパニック発作を含む。「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM−IV−TR)(2000年、アメリカ精神医学会、Washington DC)の第4版改定版は、全般性不安障害、強迫性障害、およびパニック発作という不安障害を含む診断ツールを提供する。本明細書で使用される場合、「不安障害」という用語は、DSM−IV−TRに記載される精神疾患の治療を含む。当業者は、精神疾患には代替の命名法、疾病分類および分類形態が存在し、これらの体系は医学および科学の進歩とともに進化することを認識するであろう。したがって、「不安障害」という用語は、他の診断の基になる資料に記載される類似障害を含むことが意図される。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは統合失調症または精神病の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、統合失調症または精神病を予防および/または治療するための方法を提供する。統合失調症または精神病の病態は、妄想型、破瓜型、緊張型、または鑑別不能型の統合失調症および物質誘発性精神病性障害を含む。「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM−IV−TR)(2000年、アメリカ精神医学会、Washington DC)の第4版改定版は、妄想型、破瓜型、緊張型、または鑑別不能型の統合失調症および物質誘発性精神病性障害を含む診断ツールを提供する。本明細書で使用される場合、「統合失調症または精神病」という用語は、DSM−IV−TRに記載される精神疾患の治療を含む。当業者は、精神疾患には代替の命名法、疾病分類および分類形態が存在し、これらの体系は医学および科学の進歩とともに進化することを認識するであろう。したがって、「統合失調症または精神病」という用語は、他の診断の基になる資料に記載される類似障害を含むことが意図される。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは1つ以上の物質関連障害または嗜癖行動の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、物質関連障害および嗜癖行動を予防および/または治療するための方法を提供する。物質関連障害および嗜癖行動は、これらに限定されないが、物質によって誘発される持続性認知症、持続性健忘障害、精神障害、または不安障害、および物質乱用に対する耐性、依存、または離脱症状を含む。「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM−IV−TR)(2000年、アメリカ精神医学会、Washington DC)の第4版改定版は、物質によって誘発される持続性認知症、持続性健忘障害、精神障害、または不安障害、および物質乱用に対する耐性、依存、または離脱症状を含む診断ツールを提供する。本明細書で使用される場合、「物質関連障害および嗜癖行動」という用語は、DSM−IV−TRに記載される精神疾患の治療を含む。当業者は、精神疾患には代替の命名法、疾病分類、および分類形態が存在し、これらの体系は医学および科学の進歩とともに進化することを認識するであろう。したがって、「物質関連障害および嗜癖行動」という用語は、その他の診断の基となる資料に記載される類似障害を含むことが意図される。
別の実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは過度な量の食事の摂取に関連する肥満または摂食障害およびそれに付随する合併症の予防および/または治療において有用な他の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、過度な量の食事の摂取に関連する肥満または摂食障害およびそれに付随する合併症を治療するための方法を提供する。肥満は、「疾病および関連保健問題の国際統計分類」(International Classification of Diseases and Related Health Problems)(ICD−IO)(1992年、世界保健機構)の第10版に、一般身体疾患として含まれる。「精神障害の診断と統計の手引き」(DSM−IV−TR)(2000年、アメリカ精神医学会、Washington DC)の第4版改定版は、身体疾患に影響を及ぼす心理的要因の存在における肥満を含む診断ツールを提供する。本明細書で使用される場合、「過度な量の食事の摂取に関連する肥満または摂食障害」という用語は、ICD−10およびDSM−IV−TRに記載される身体疾患および障害の治療を含む。当業者は、一般身体疾患には代替の命名法、疾病分類および分類形態が存在し、これらの体系は医学および科学の進歩とともに進化することを認識するであろう。したがって、「過度な量の食事の摂取に関連する肥満または摂食障害」という用語は、他の診断の基となる資料に記載される類似状態および障害を含むことが意図される。
疼痛および炎症
本開示の化合物は、慢性および急性の疼痛状態を含む、疼痛および/または炎症が主な症状である疾患および状態の予防および/または治療において有用である。そのような状態は、例えば、関節リウマチ、変形性関節症、術後疼痛、特に外傷後の筋骨格系疼痛、脊椎痛、筋膜性疼痛症候群、頭痛(片頭痛、急性または慢性の緊張性頭痛、群発頭痛、顎関節痛、および上顎洞痛を含む)、耳痛、会陰切開による疼痛、火傷および特に火傷に関連する一次痛覚過敏、深部痛および内臓痛(胸痛、筋肉痛、眼通、口腔顔面痛等(例えば、歯痛)、腹痛、婦人科痛(例えば、月経困難症、膀胱炎に関連する疼痛および陣痛)等)、末梢神経障害に関連する疼痛(例えば、神経絞扼および腕神経叢裂離、切断術/幻肢痛、抹消ニューロパシー、疼痛性チック、非定型顔面痛、神経根損傷、およびくも膜炎)等の神経および神経根損傷に関連する疼痛、掻痒状態(掻痒症、血液透析による痒み、および接触性皮膚炎を含む)、カプサイチンおよび関連刺激物(催涙ガス、唐辛子、または唐辛子スプレー等)に対する粘膜の暴露(例えば、経口摂取、吸入、または目の接触を介する)による疼痛(ならびに気管支収縮および炎症)、神経因性疼痛状態(糖尿病性神経障害、化学療法誘発性神経障害、神経痛(例えば、ヘルペス後神経痛および三叉神経痛を含む)、坐骨神経痛、背部痛、非特異的腰痛、多発性硬化症の疼痛、線維筋痛症、HIV関連神経障害、慢性アルコール依存症/甲状腺機能低下症/尿毒症/またはビタミン欠乏症に関連する疼痛、神経の圧迫に関連する疼痛(すなわち、手根管症候群)、および身体的外傷、切断術/幻肢痛、癌、毒素または慢性炎症状態等によって生じる疼痛等)、「無痛性」神経障害、複合性局所疼痛症候群、しばしば癌性疼痛と呼ばれる癌関連疼痛、中枢神経系疼痛(脊髄損傷または脳幹損傷による疼痛、腰痛、坐骨神経痛、および強直性脊椎炎等)、通風、瘢痕痛、過敏性腸症候群、炎症性大腸炎、膀胱排尿筋反射亢進および膀胱過敏症を含む尿失禁、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、嚢胞性線維症、および喘息を含む呼吸器系疾患、自己免疫疾患、および免疫不全疾患を含む。
本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは疼痛および/または炎症に関連する障害の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、疼痛および/または炎症に関連する障害を予防および/または治療するための方法を提供する。例えば、本開示の特定の実施形態において、疼痛および/または炎症に関連する障害は、骨および関節痛(変形性関節症)、反復運動痛、歯痛、癌性疼痛、筋膜痛(筋損傷、線維筋痛症)、周術期疼痛(一般外科、婦人科)、および慢性疼痛より選択される。
一実施形態において、本開示は、有効量の本開示の化合物を、単独で、あるいは神経因性疼痛の予防および/または治療において有用な別の薬剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む、神経因性疼痛を予防および/または治療するための方法を提供する。神経因性疼痛症候群は、これらに限定されないが、糖尿病性神経障害、化学療法誘発性神経障害、神経痛(例えば、ヘルペス後神経痛(帯状疱疹の後で発生する疼痛)および三叉神経痛を含む)、坐骨神経痛、背部痛、非特異的腰痛、多発性硬化症の疼痛、線維筋痛症、HIV関連神経障害、慢性アルコール依存症/甲状腺機能低下症/尿毒症/またはビタミン欠乏症に関連する疼痛、神経の圧迫に関連する疼痛(すなわち、手根管症候群)、および身体的外傷(例えば、切断術/幻肢痛)、脳卒中、脊椎損傷、癌、毒素、または慢性炎症状態によって生じる疼痛を含む。神経因性疼痛の症状は、非常に異質である。神経因性疼痛患者は、典型的に、灼熱痛、自発痛、穿刺痛、または電撃痛等の感覚であると述べている。一般的に経験される他の疼痛感覚は、痺れ/疼き(錯感覚および知覚異常)、通常では痛みを起こさない刺激によって生じる痛み(アロディニア)、接触に対する感受性の増加(知覚過敏)、非侵害刺激の後の痛みの感覚(動的アロディニア、静的アロディニア、または熱アロディニア)、侵害刺激に対する感受性の増加(温熱性痛覚過敏、冷痛覚過敏、機械的痛覚過敏)、刺激除去後の連続する疼痛(痛覚過敏)、選択的感覚経路の欠如または欠乏(痛覚鈍麻)、ならびに交感神経性疼痛(持続性灼熱痛症候群、アロディニア、および(例えば、外傷による神経傷害後の)痛覚過敏)を含む。
併用療法
本開示の化合物は、本開示の化合物または他の薬剤が有用性を有し得る疾患または状態の治療、予防、抑制、寛解、またはリスクの低減において、1つ以上の他の薬剤と併用することができ、その薬剤との併用は、いずれかの薬剤単独よりも安全であるか、またはより効果的である。そのような他の薬剤(複数可)は、そのために一般的に用いられる経路および量で、本開示の化合物と同時にまたは順番に投与することができる。本開示の化合物が1つ以上の他の薬剤と同時に使用される場合、そのような他の薬剤および本開示の化合物を含有する単位剤形の医薬組成物を使用することができる。併用療法はまた、本開示の化合物と1つ以上の他の薬剤とが異なる重複スケジュールで投与される療法も含む。また、1つ以上の他の活性成分と併用する場合、本開示の化合物および他の活性成分は、それぞれが単独で使用される場合よりも低用量で使用することができることが企図される。このように、本開示の医薬組成物は、本開示の化合物の他に、1つより多くの他の活性成分を含有するものを含み得る。上記組み合わせは、本開示の化合物と、1つの他の活性化合物との組み合わせのみでなく、2つ以上の他の活性化合物との組み合わせも含む。
併用療法は、それぞれが別個に製剤化および投与される2つ以上の薬剤を投与することにより、または2つ以上の薬剤を単一製剤で投与することにより、達成することができる。他の組み合わせもまた、併用療法に包含される。例えば、2つの薬剤を一緒に製剤化して、第3の薬剤を含有する別個の製剤とともに投与することができる。併用療法では2つ以上の薬剤を同時に投与することができるが、これらはそうである必要はない。例えば、第1の薬剤(または薬剤の組み合わせ)の投与は、第2の薬剤(または薬剤の組み合わせ)の投与に数分、数時間、数日、または数週先行することができる。したがって、2つ以上の薬剤は、互いに数分以内、または互いに1、2、3、6、9、12、15、18、もしくは24時間以内、または互いに1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14日以内、または互いに2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10週間以内に投与され得る。いくつかの場合においては、さらに長期の間隔が可能である。多くの場合、併用療法において使用される2つ以上の薬剤は患者の体内に同時に存在することが望ましいが、これはそうである必要はない。
併用療法はまた、併用される2つ以上の薬剤の2回以上の投与を含むこともできる。例えば、薬剤Xおよび薬剤Yが併用される場合、例えば、X−Y−X、X−X−Y、Y−X−Y、Y−Y−X、X−X−Y−Y等の順で、1回以上、任意の組み合わせで、それらを順番に投与することができる。
追加活性成分に対する本開示の化合物の重量比は変わり得、各成分の有効量に依存する。通常、各々の有効量が使用される。したがって、例えば、本開示の化合物を別の薬剤と組み合わせる場合、別の薬剤に対する本開示の化合物の重量比は、通常、約1000:1から約1:1000の範囲であり、好ましくは約200:1から約1:200の範囲である。本開示の化合物と他の活性成分の組み合わせも、通常は上記範囲内であるが、それぞれの場合において、各活性成分の有効量が使用されるべきである。
そのような組み合わせにおいて、本開示の化合物と他の活性薬剤は、別個に、または一緒に投与することができる。また、一方の要素の投与は、他方の薬剤(複数可)の投与の前、それと同時、またはその後であり得る。
このように、本開示の化合物は、単独で、あるいは対象適用において有益であることが知られる他の薬剤と組み合わせて、あるいは本開示の化合物の有効性、安全性、簡便性を高めるか、または望ましくない副作用もしくは毒性を低減させる受容体または酵素に影響を及ぼす他の薬剤と組み合わせて、使用することができる。本開示の化合物および他の薬剤は、併用療法において、または一定の組み合わせで、同時投与することができる。
特定の併用療法剤
本開示の化合物は、D−フェニルアラニン、パラ−フルオロ−D−フェニルアラニン、D−(N−トリフルオロアセチル−4−フルオロフェニルアラニン)、D−ロイシン、D−アラニン、D−サイクロセリン、およびD−セリンまたはそのD/L混合物、D−セリン類似体(例えば、D−セリンの塩、D−セリンの塩、アルキル化D−セリン、もしくはD−セリンの前駆体)等、神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上のD−アミノ酸、あるいはその好適な誘導体と併用することができる。
本開示の化合物は、以下から選択される神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤と併用することができる:5−HT1作動薬または拮抗薬(例えば、5−HT1部分作動薬)、5HT−2拮抗薬、5HT6拮抗薬(例えば、SB271046(GSK)、SB737552(S−8510、GSK)、SR57667(Sanofi Aventis)、SR57746(Sanofi Aventis)、A2aアデノシン受容体拮抗薬、α2/セロトニン−2/セラトニン−3拮抗薬、α−アドレナリン受容体拮抗薬、アンパカイン(例えば、CX516(アンパレックス(Ampalex(登録商標))、Cortex Pharmaceuticals))、抗アミロイド抗体、抗コリン薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗酸化剤、抗不安薬、非定型抗うつ薬、バルビツレート、ベンゾジアゼピン、ベンゾジアゼピン、β−セクレターゼ阻害剤、コリン作動薬、エンタカポン等のCOMT阻害剤、結合型エストロゲン(例えば、プレマリン、Wyeth)、コルチコトロピン放出因子(CRF)拮抗薬、コルチコトロピン放出因子(CRF)拮抗薬、シクロピロロン、ドパミン受容体作動薬およびその薬学的に許容される塩(アレンタモール、ブロモクリプチン、フェノルドパム、リスリド、ナキサゴリド、ペルゴリド、プラミペキソール、アレンタモール臭化水素酸塩、メシル酸ブロモクリプチン、メシル酸フェノルドパム、塩酸ナキサゴリド、およびメシル酸ペルゴリド等)、ドパミン再取り込み阻害剤、二重セロトニンおよびノルエピネフリン再取り込み阻害剤、γ−セクレターゼ阻害剤、HMG−CoA還元酵素阻害剤(アトルバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチン、およびフルバスタチン等のスタチン)、睡眠剤、イミダゾピリジン、グリシン輸送体1(GlyT1)活性の阻害剤(例えば、ALX5407、Allelix Neuroscience)、M1ムスカリン受容体拮抗薬、メラトニン剤(melatonergic agents)、メラトニン作動薬および拮抗薬、マイナートランキライザー、MOA−B阻害剤、モノアミン酸化酵素阻害剤(MAOI)、ニューロキニン−1受容体拮抗薬、NMDA受容体拮抗薬、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤(三級アミン三環系および二級アミン三環系を含む)、ピラゾロピリミジン、モノアミン酸化酵素の可逆的阻害剤(RIMA)、鎮静剤、選択的ノルエピネフリン、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、セロトニン受容体拮抗薬、セロトニン−2拮抗作用/再取り込み阻害剤、ならびにTNF−α拮抗薬(例えば、CPI−1189、CAS登録番号183619−38−7)。特定の薬剤は以下を含む:アジナゾラム、アロバルビタール、アロニミド、アルプラゾラム、アミトリプチリン、アモバルビタール、アモキサピン、アプレピタント、ベンタゼパム、ベンゾクタミン、ベタイン、ビペリデン(任意に、その塩酸塩または乳酸塩として)、ブロチゾラム、ブプロピオン、ブスピロン、ブタバルビタール、ブタルビタール、カプリド、カルボクロラール、クロラール、抱水クロラール、クロルジアゼポキシド、クロミプラミン、クロナゼパム、クロペリドン、クロラゼプ酸、クロレタート(clorethate)、シプラゼパム、デシプラミン、デクスクラモール、ジアゼパム、ジクロラルフェナゾン、ジフェンヒドラミン、ジバルプロエクス、ドキセピン、デュロキセチン、エスタゾラム、エトクロルビノール、エトミデート、フェノバム、フレシノキサン、フルニトラゼパム、フルオキセチン、フルラゼパム、フルボキサミン、ホサゼパム(fosazepam)、ガランタミン(ラザダイン、ラザダインER、レミニール、ニバリンとしてJanssen Pharmaceuticaより販売)、ゲピロン、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、イミプラミン、イプサピロン、イソカルボキサジド、レテプリニム(ネオトロフィン(Neotrofin(登録商標))、NeoTherapeutics)、レボドパ(カルビドパまたはベンセラジド等の選択的脳外デカルボキシラーゼ阻害剤を用いて、また用いずに)、リチウム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、マプロチリン、メクロカロン、メラトニン、メホバルビタール、メプロバメート、メタカロン、ミダフルル、ミダゾラム、モクロベミド、ネファゾドン、ニソバマート、ニトラゼパム、ノルトリプチリン、オキサゼパム、パラアルデヒド、パロキセチン、ペントバルビタール、ペルラピン、フェネルジン、フェノバルビタール、フェンセリン(フィゾスチグミンのフェニルカルバメート、Axonyx)、プラゼパム、プロメタジン、プロポフォール、プロトリプチリン、クアゼパム、クエチアピン、レクラゼパム、リバスチグミン(エクセロンとしてノバルティスより販売)、ロレタミド、セコバルビタール、セレギリン、セルトラリン、スプロクロン、テマゼパム、テトラベナジン、トラカゾラート、トラニルシプロマイン、トラゾドン、トレピパム、トリアゾラム、トリセタミド、トリクロホス、トリヘキシフェニジル(ベンズヘキソール)塩酸塩、トリメトジン、トリミプラミン、ウルダゼパム、ベンラファキシン、ビロキサジン、ビタミンE/トコフェロール、ザレプロン、ゾラゼパム、およびゾルピデム。
本開示の化合物は、タクリンまたはドネペジル塩酸塩(アリセプト(Aricept(登録商標))、Eisai Co.、Japan)等の抗コリン薬と併用することができる。
本開示の化合物は、抗精神病薬(例えば、神経遮断薬)と組み合わせて用いることができる。定型抗精神病薬は、フェノチアジン(アセトフェナジン、クロルプロマジン(ソラジン)、フルフェナジン(プロリキシン)、レボメプロマジン(ノジナン)、メソリダジン、ペルフェナジン(トリラホン)、プロクロルペラジン(コンパジン)、プロマジン、チオリダジン(メラリル)、トリフルオペラジン(ステラジン)、およびトリフルプロマジン(べスプリン(Vesprin))等)、チオキサンテン(クロルプロチキセン、フルペンチキソール(デピキソール(Depixol))およびフルアンキソール)等)、チオチキセン(ナーベン)、およびズクロペンチキソール(クロピキソールおよびアキュフェーズ)等)、ブチロフェノン(アザペロン、ベンペリドール、ドロペリドール、ハロペリドール(ハルドール)、およびピモジド(オーラップ)等)、ならびに他の薬剤(ロキサピン、モリンドン、およびスルホリダジン等)を含む。非定型抗精神病薬は、アミスルプリド、アリピプラゾール(エビリファイ(Abilify(登録商標))、ビフェプルノックス、クロザピン(クロザリル(Clozaril(登録商標))、メルペロン、オランザピン(ジプレキサ(Zyprexa(登録商標))、また、フルオキセチン(プロザック(Prozac(登録商標)))と組み合わせて使用される場合は(シンビアックス(Symbyax(登録商標))、パリペリドン(インヴェガ(Invega(登録商標)))、クエチアピン(セロクエル(Seroquel(登録商標)))、リスペリドン(リスパダール(Risperdal(登録商標)))、セルチンドール(セルレクト(Serlect(登録商標)))、スルピリド、ジプラシドン(ジオドン(Geodon(登録商標)))、およびゾテピンを含む。本開示の化合物と併用される場合、抗精神病薬は、薬学的に許容される塩の形態であってもよく、例えば、塩酸クロルプロマジン、ベシル酸メソリダジン、塩酸チオリダジン、マレイン酸アセトフェナジン、塩酸フルフェナジン、エナント酸フルフェナジン、デカン酸フルフェナジン、塩酸トリフロペラジン、塩酸チオチキセン、デカン酸ハロペリドール、コハク酸ロキサピン、および塩酸モリンドンであり得る。ペルフェナジン、クロルプロチキセン、クロザピン、ハロペリドール、ピモジド、およびリスペリドンは、一般的に非塩形態で使用される。
本開示の化合物は、光線療法または電気刺激等の物理的方法の使用とともに投与することができる。
本開示の化合物は、米国出願第20030166554号(例えば、段落128〜157を参照のこと)(参照することにより本明細書に組み込まれる)に記載されるDAOまたはDDOの阻害剤または拮抗薬と併用して投与することができる。好適なDDO阻害剤は、アミノエチルシステイン−ケチミン(AECK、チアリジンケチミン、2H−1,4−チアジン−5,6−ジヒドロ−3−カルボン酸、S−アミノエチル−L−システインケチミン、2H−1,4−チアジン−3−カルボン酸、5,6−ジヒドロ−)、アミノエチルシステイン(チアリジン)、システアミン、パンテテイン、シスタチオニン、およびS−アデノシルメチオニンを含むことができる。
本開示の化合物は、疼痛の治療において有用な化合物、例えば、イブプロフェン等のNSAID、NR2B拮抗薬等の抗侵害受容剤、ARCOXIAまたはナトリウムチャネルブロッカー等のCOX2阻害剤と併用して用いることができる。
投与
本開示の化合物、塩、および組成物は、経口的、非経口的(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、脳室内(ICV)、大槽内注射もしくは注入、皮下注射、または移植)、吸入スプレーによる、経鼻的、経膣的、経直腸的、舌下的、または局所的な投与経路によって投与することができ、従来の無毒性の薬学的に許容される担体、補助剤、および各投与経路に適切なビヒクルを含有する、好適な投与単位の製剤中に、単独で、または一緒に製剤化することができる。マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サル等の温血動物の治療の他に、本開示の化合物はヒトにおける使用にも効果的である。
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、所定の量または割合の特定成分を含む生成物、および特定量の特定成分の組み合わせから直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。医薬組成物に関連してこの用語は、1つ以上の活性成分と不活性成分を含む任意の担体とを含む生成物、および、成分のうちの任意の2つ以上の組み合わせ、複合体形成、もしくは凝集から、または成分のうちの1つ以上の解離から、または成分のうちの1つ以上の他の種類の反応もしくは相互作用から、直接的または間接的に生じる任意の生成物を包含することが意図される。一般的に、医薬組成物は、活性成分を液体担体もしくは細かく分割した固体担体またはその両方と均一かつ密接に混合させ、必要であれば、生成物を所望の剤形に成形することによって調製される。医薬組成物において、活性な対象化合物は、疾患の過程または状態に所望の影響を及ぼすのに十分な量で含まれる。したがって、本開示の医薬組成物は、本開示の化合物と薬学的に許容される担体とを混合することによって作製される任意の組成物を包含する。
経口的使用を意図する医薬組成物は、医薬組成物の製造のために技術分野において既知である任意の方法にしたがって調製することができ、そのような組成物は、薬学的に洗練された口当たりのよい製剤を提供するために、甘味剤、着香剤、着色剤、および保存剤から構成される群より選択される1つ以上の薬剤を含有することができる。
錠剤は、錠剤の製造に好適である、無毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有する。錠剤は、コーティングされていな場合もあり、または消化管での分解および吸収を遅延させるための既知の技術を用いてコーティングされる場合もあり、コーテイングの結果、長期にわたって継続した作用を提供することができるか、または、水に添加すると分散する錠剤であってもよい。経口的使用のための組成物はまた、活性成分が、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリン等の不活性固形希釈剤と混合された硬ゼラチンカプセルとして、あるいは、活性成分が、水、または、例えばピーナッツ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油等の油媒体と混合された軟ゼラチンカプセルとして、存在することもできる。水性懸濁液、油性懸濁液、分散性の粉剤または顆粒剤、水中油型エマルジョン、および滅菌注射用の水性懸濁液または油性懸濁液は、当該技術分野で既知の標準的方法によって調製することができる。
薬剤は、単独で、または併用して、任意の薬学的に許容される担体または媒体と組み合わせることができる。したがって、それらは、患者に投与したときに、有害反応、アレルギー反応、または他の望ましくない反応を生じない材料と混合することができる。使用される担体または媒体は、溶媒、分散剤、コーティング、吸収促進剤、制御放出剤、および1つ以上の不活性賦形剤(デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶セルロース、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を含む)等を含むことができる。所望の場合、開示する組成物の錠剤用量を標準的な水性または非水性技術を用いてコーティングすることができる。
薬剤は、薬学的に許容される塩の形態であってもよい。そのような塩は、無機塩基および有機塩基を含む薬学的に許容される無毒性塩基から調製される。無機塩基に由来する塩の例は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン(manganous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等を含む。いくつかの実施形態において、塩は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、またはナトリウム塩であり得る。無機塩基に由来する塩の例は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン塩、マンガン(manganous)、カリウム、ナトリウム、亜鉛等を含む。いくつかの実施形態において、塩は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、またはナトリウム塩であり得る。薬学的に許容される有機無毒性塩基に由来する塩の例は、一級、二級、および三級アミン、ベネタミン、N,N’−diベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、エポラミン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、メグルミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、ならびにトロメタミンの塩を含む。他の塩の例は、トリス、アレコリン、アルギニン、バリウム、ベタイン、ビスマス、クロロプロカイン、コリン、クレミゾール、デアノール、イミダゾール、およびモルホリンエタノールを含む。一実施形態ではトリス塩である。別の実施形態では、カルシウム、D−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、および亜鉛塩である。
薬剤は、経口的に、例えば、所定量の活性成分を含有する錠剤もしくはカシェ剤、ペレット剤、ゲル剤、ペースト剤、シロップ剤、ボーラス剤、舐剤、スラリー剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤として、水性液または非水性液中の液剤もしくは懸濁剤として、水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型液体エマルジョンとして、リポソーム製剤(例えば、EP736299を参照)によって、またはいくつかの他の形態において、投与することができる。経口投与組成物は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑作用/界面活性作用/または分散作用を有する薬剤、着香剤、および湿潤剤を含むことができる。錠剤等の経口投与製剤は、任意に、コーティングされていてもよいか、または分割線が入っていてもよく、その中の活性成分の持続的、遅延的、または制御的な放出を提供するように製剤化することができる。薬剤はまた、カプチゾル(Captisol)送達技術によって、直腸用座剤を用いて、または非経口的にも投与することができる。
錠剤は、任意に1つ以上の補助成分とともに圧縮または成形によって作製することができる。圧縮錠剤は、任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、潤滑作用/界面活性作用/または分散作用を有する薬剤と混合された、粉末または顆粒等の自由流動形態にある活性成分を、好適な装置内で圧縮することによって調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を、好適な装置内で成形することによって製造することができる。錠剤は、任意に、コーティングされていてもよいか、または分割線が入っていてもよく、その中の活性成分を持続的、遅延的、または制御的な放出を提供するように製剤化することができる。医薬組成物は、「薬学的に許容される不活性担体」を含むことができ、この表現は、デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶セルロース、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を含む1つ以上の不活性賦形剤を含むことが意図される。所望の場合、開示する組成物の錠剤用量を標準的な水性または非水性技術を用いてコーティングすることができ、「薬学的に許容される担体」は、制御放出手段をも包含する。
本開示の組成物はまた、任意に、他の治療成分、固結防止剤、防腐剤、甘味剤、着色剤、着香剤、乾燥剤、可塑化剤、染料等を含むことができる。そのような任意の成分はいずれも、製剤の安定性を確保するために本化合物と適合性がなくてはならない。
組成物は、必要に応じて、例えば、ラクトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース、スクロース、マルトース、ラフィノース、マルチトール、メレジトース、スタチオース、ラクチトール、パラチナイト、デンプン、キシリトール、マンニトール、ミオイノシトール等およびそれらの水和物、アミノ酸(例えばアラニン、グリシン、およびベタイン)、ならびにペプチドおよびタンパク質(例えばアルブミン)を含む他の添加剤を含有することができる。
薬学的に許容される担体および薬学的に許容される不活性担体および前述した追加成分として使用するための賦形剤の例は、これらに限定されないが、以下のような結合剤、充填剤、崩壊剤、滑沢剤、抗菌剤、およびコーティング剤等を含む。
結合剤:アルギン酸、セルロースおよびその誘導体(例えば、エチルセルロース、セルロースアセタート、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、クエン酸一水和物、コーンスターチ、ゼラチン、グアーガム、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、微結晶セルロース(例えば、FMC Corporation(Marcus Hook,PA USA)より販売されるアビセル(AVICEL)−PH−101(登録商標)、−103(登録商標)、および105(登録商標)等のアビセル(AVICEL(登録商標))、アカシア等の天然および合成ゴム、他のアルギン酸塩、他のデンプン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ジャガイモデンプン、粉末トラガカント、予めゼラチン化したデンプン(例えば、Colorconより販売されるスターチ(STARCH)1500(登録商標)およびスターチ(STARCH)1500LM(登録商標)、アルギン酸ナトリウム、またはそれらの混合物。
充填剤:水酸化アルミニウムマグネシウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末)、カルシウムジヒドロキシド、硫酸カルシウム(例えば、顆粒または粉末)、デキストラート、デキストロース、二塩基性リン酸カルシウム、二塩基性リン酸カルシウム無水物、フルクトース(顆粒または粉末)、蜂蜜、含水ラクトース、酸化鉄(例えば、黄色、黒色、赤色(例えば、酸化第二鉄))、カオリン、ラクトース、ラクトースおよびアスパルテーム、ラクトースおよびセルロース、ラクトースおよび微結晶セルロース、ラクトース無水物、ラクトース一水和物、アルミン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、微結晶セルロース、微結晶セルロースおよびグアーガム、糖蜜、粉末セルロース、予めゼラチン化したデンプン、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ化微結晶セルロース、塩化ナトリウム、ソルビトール、大豆レシチン、デンプン、スクロース、タルク、トリアセチン、三塩基性リン酸カルシウム、キサンタンガム、またはそれらの混合物。
崩壊剤:アガー・アガー、アルギン酸、炭酸カルシウム、粘土、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ガム(ジェラン等)、ラクトース一水和物、低置換度ヒドロキシプロピル、微結晶セルロース、他のアルギン、他のセルロース、他のデンプン、ポラクリリンカリウム、ジャガイモもしくはタピオカのデンプン、ポビドン、予めゼラチン化したデンプン、シメチコンエマルジョン、グリコール酸デンプンナトリウム、またはそれらの混合物。
界面活性剤:トゥイーン80もしくはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレンソルビタン、またはそれらの混合物。
滑沢剤:合成シリカの凝固エアロゾル(Degussa Co.、Plano TX USA)、発熱性二酸化ケイ素(CAB−O−SIL、Cabot Co.、Boston,MA USA)、アガー、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸エチル、オレイン酸エチル、グリセリン、水添植物油(例えば、ピーナッツ油、綿実油、ひまわり油、ごま油、オリーブ油、コーン油、および大豆油)、軽鉱物油、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、鉱物油、他のグリコール、パルミチン酸、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、ソルビトール、ステアリン酸、シロイドシリカゲル(エアロシル200、W.R.Grace Co.、Baltimore,MD USA)、タルク、植物性脂肪酸滑剤、ステアリン酸亜鉛、またはそれらの混合物。
固化防止剤:ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、タルク、またはそれらの混合物。
抗菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブチルパラベン、塩化セチルピリジニウム、クレゾール、クロロブタノール、デヒドロ酢酸、エチルパラベン、メチルパラベン、フェノール、フェニルエチルアルコール、酢酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ポリソルベート、ソルビン酸、チメロサール、チモール、またはそれらの混合物。
コーティング剤:キャンデリラロウ、カルナウバロウ、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ゼラチン、ジェランガム、ヒドロキシプロピルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、マルトデキストリン、メタクリラート、メチルセルロース、微結晶セルロースおよびカラギーナン、微結晶ロウ、医薬品用光沢剤、ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール8000、ポリエチレングリコール3000)、酢酸フタル酸ポリビニル、シェラック、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、スクロース、二酸化チタン、またはそれらの混合物。着色剤:FD&Cブルー1号、D&C黄色10号アルミニウムレーキ、FD&C黄色6号/サンセットイエローFCFアルミニウムレーキ、FD&Cカーマインアルミニウムレーキ、およびFD&Cブルー1号、またはそれらの混合物。
酸化防止剤:ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸ナトリウム、二亜硫酸ナトリウム、リンゴ酸、クエン酸、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ビタミンC、没食子酸プロピル、またはそれらの混合物。
製剤は、これらに限定されないが、L−ヒスチジン、プルロニック(Pluronic(登録商標))、ポロキサマー(Lutrol(ルトロール(登録商標))およびポロキサマー188等)、アスコルビン酸、グルタチオン、透過促進剤(例えば、脂質、コール酸ナトリウム、アシルカルニチン、サリチル酸塩、混合胆汁酸塩、脂肪酸ミセル、キレート剤、脂肪酸、界面活性剤、中鎖グリセリド)、プロテアーゼ阻害剤(例えば、大豆トリプシン阻害剤、有機酸)、バイオアベイラビリティを促進するpH低下剤および吸収促進剤(これに限定されないが、米国第6,086,918号および米国第5,912,014号に記載されるものを含む)、クリームおよびローション(マルトデキストリンおよびカラギーナン等)、咀嚼錠のための材料(デキストロース、フルクトース、ラクトース一水和物、ラクトースおよびアスパルテーム、ラクトースおよびセルロース、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、微結晶セルロースおよびグア−ガム、ソルビトール結晶等)、非経口剤(マンニトールおよびポビドン等)、可塑化剤(セバシン酸ジブチル、コーティング用可塑化剤、ポリビニルアセタートフタラート等)、粉末滑沢剤(ベヘン酸グリセリル等)、軟ゼラチンカプセル剤(ソルビトール特殊溶液等)、コーティング用の球体(糖球等)、球状化剤(ベヘン酸グリセリルおよび微結晶セルロース等)、懸濁/ゲル化剤(カラギーナン、ジェランガム、マンニトール、微結晶セルロース、ポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガム等)、甘味剤(アスパルテーム、アスパルテームおよびラクトース、デキストロース、フルクトース、蜂蜜、マルトデキストリン、マルトース、マンニトール、糖蜜、ソルビトール結晶、ソルビトール特殊溶液、スクロース等)、湿式造粒剤(wet granulation agent)(炭酸カルシウム、ラクトース無水物、ラクトース一水和物、マルトデキストリン、マンニトール、微結晶セルロース、ポビドン、デンプン等)、カラメル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、チェリークリーム香料およびチェリー香料、クエン酸無水物、クエン酸、製菓用砂糖、D&C赤色33号、D&C黄色10号アルミニウムレーキ、エデト酸二ナトリウム、エチルアルコール15%、FD&C黄色6号アルミニウムレーキ、FD&C青色1号アルミニウムレーキ、FD&C青色1号、FD&C青色2号アルミニウムレーキ、FD&C緑色3号、FD&C赤色40号、FD&C黄色6号アルミニウムレーキ、FD&C黄色6号、FD&C黄色10号、パルミトステアリン酸グリセロール、モノステアリン酸グリセリル、インジゴカルミン、レシチン、マンニトール、メチルおよびプロピルパラベン、グリチルリチン酸モノアンモニウム、天然および人工のオレンジ香料、医薬品用光沢剤、ポロキサマー188、ポリデキストロース、ポリソルベート20、ポリボルベート80、ポリビドン、予めゼラチン化したコーンスターチ、予めゼラチン化したデンプン、赤色酸化鉄、サッカリンナトリウム、ナトリウムカルボキシメチルエーテル、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、イチゴ香料、合成黒色酸化鉄、合成赤色酸化鉄、二酸化チタン、および白色ワックスを含む、他の賦形剤およびそれらの分類を含むことができる。
固形経口投与形態は、任意に、コーティングシステム(例えば、オパドライ(Opadry(登録商標))fxフィルムコーティングシステム(例えばオパドライ(Opadry(登録商標))青色(OY−LS−20921)、オパドライ(Opadry(登録商標))白色(YS−2−7063)、オパドライ(Opadry(登録商標))白色(YS−1−7040))および黒色インク(S−1−8106)で処理することができる。
D−アミノ酸オキシダーゼ活性の阻害を必要とする状態の治療において、適切な用量レベルは経口で0.005mgから10g/日と多様であり、通常は患者の体重1kg当たり1日約0.01から500mgであり得、単回投与または複数回投与で投与することができる。用量レベルは、1日当たり約0.1から約250mg/kg、1日当たり約0.5から約100mg/kgであり得る。好適な用量レベルは、1日当たり約0.01から250mg/kg、1日当たり約0.05から100mg/kg、または1日当たり約0.1から50mg/kgであり得る。この範囲内で、用量は、1日当たり0.05から0.5mg/kg、0.5から5mg/kg、または5から50mg/kgであり得る。個別単位で提供される錠剤または他の存在形態は、そのような用量で、またはそのような用量の複数回として効果的な、本明細書に記載される化合物の量(例えば、5mgから500mg、通常はおよそ10mgから200mgを含有する単位)を好都合に含有することができる。経口投与では、組成物は、好ましくは1.0から1000ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態で提供され、治療される患者の症状に合わせて用量を調節するために、特に1.0、5.0、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、500、600、750、800、900、および1000ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態で提供される。化合物は、1日当たり1から4回、好ましくは1日当たり1回または2回の投与計画で投与することができる。この投与計画は、最適な治療効果を提供するように調節することができる。しかしながら、任意の特定の患者のための特定の用量レベルおよび投与頻度は変化し得、また用いられる特定の化合物の活性、代謝的安定性およびその化合物が作用する長さ、年齢、体重、総体的な健康、性別、食習慣、投与の形式および時間、排泄率、薬剤の組み合わせ、具体的な状態の重症度、および治療を受けているホストを含む種々の要因に依存することを理解されたい。
投与単位(例えば、経口投与単位)は、例えば、1から30μg、1から40μg、1から50μg、1から100μg、1から200μg、1から300μg、1から400μg、1から500μg、1から600μg、1から700μg、1から800μg、1から900μg、1から1000μg、10から30μg、10から40μg、10から50μg、10から100μg、10から200μg、10から300μg、10から400μg、10から500μg、10から600μg、10から700μg、10から800μg、10から900μg、10から1000μg、100から200μg、100から300μg、100から400μg、100から500μg、100から600μg、100から700μg、100から800μg、100から900μg、100から1000μg、100から1250μg、100から1500μg、100から1750μg、100から2000μg、100から2250μg、100から2500μg、100から2750μg、100から3000μg、200から300μg、200から400μg、200から500μg、200から600μg、200から700μg、200から800μg、200から900μg、200から1000μg、200から1250μg、200から1500μg、200から1750μg、200から2000μg、200から2250μg、200から2500μg、200から2750μg、200から3000μg、300から400μg、300から500μg、300から600μg、300から700μg、300から800μg、300から900μg、300から1000μg、300から1250μg、300から1500μg、300から1750μg、300から2000μg、300から2250μg、300から2500μg、300から2750μg、300から3000μg、400から500μg、400から600μg、400から700μg、400から800μg、400から900μg、400から1000μg、400から1250μg、400から1500μg、400から1750μg、400から2000μg、400から2250μg、400から2500μg、400から2750μg、400から3000μg、500から600μg、500から700μg、500から800μg、500から900μg、500から1000μg、500から1250μg、500から1500μg、500から1750μg、500から2000μg、500から2250μg、500から2500μg、500から2750μg、500から3000μg、600から700μg、600から800μg、600から900μg、600から1000μg、600から1250μg、600から1500μg、600から1750μg、600から2000μg、600から2250μg、600から2500μg、600から2750μg、600から3000μg、700から800μg、700から900μg、700から1000μg、700から1250μg、700から1500μg、700から1750μg、700から2000μg、700から2250μg、700から2500μg、700から2750μg、700から3000μg、800から900μg、800から1000μg、800から1250μg、800から1500μg、800から1750μg、800から2000μg、800から2250μg、800から2500μg、800から2750μg、800から3000μg、900から1000μg、900から1250μg、900から1500μg、900から1750μg、900から2000μg、900から2250μg、900から2500μg、900から2750μg、900から3000μg、1000から1250μg、1000から1500μg、1000から1750μg、1000から2000μg、1000から2250μg、1000から2500μg、1000から2750μg、1000から3000μg、2から500μg、50から500μg、3から100μg、5から20μg、5から100μg、50μg、100μg、150μg、200μg、250μg、300μg、350μg、400μg、450μg、500μg、550μg、600μg、650μg、700μg、750μg、800μg、850μg、900μg、950μg、1000μg、1050μg、1100μg、1150μg、1200μg、1250μg、1300μg、1350μg、1400μg、1450μg、1500μg、1550μg、1600μg、1650μg、1700μg、1750μg、1800μg、1850μg、1900μg、1950μg、2000μg、2050μg、2100μg、2150μg、2200μg、2250μg、2300μg、2350μg、2400μg、2450μg、2500μg、2550μg、2600μg、2650μg、2700μg、2750μg、2800μg、2850μg、2900μg、2950μg、3000μg、3250μg、3500μg、3750μg、4000μg、4250μg、4500μg、4750μg、5000μg、1から30mg、1から40mg、1から100mg、1から300mg、1から500mg、2から500mg、3から100mg、5から20mg、5から100mg(例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg)を含むことができる。特定の実施形態において、投与単位と一日量は等しい。種々の実施形態において、1日の任意の時間に食事とともに、1日の任意の時間に食事なしで、一晩絶食した後で食事とともに(例えば、朝食とともに)、低脂肪の軽食後、終身時間に、投与単位が投与される。種々の実施形態において、投与単位は1日1回、1日2回、1日3回、1日4回投与される。
2つ以上の活性成分を単一剤形中に組み合わせることは、活性薬剤物質間で化学的相互作用が生じる可能性を引き起こす。例えば、酸性および塩基性の活性成分は互いに反応する可能性があり、酸性の活性成分が酸に不安定な物質の分解を促進し得る。したがって、特定の剤形において、酸性および塩基性の物質は、圧縮錠剤の別個のもしくは隔離された2つの層として、または圧縮コーティング錠のコアおよびシェル内に、物理的に分離することができる。酸性および塩基性の物質に適合性のある追加の薬剤は、いずれの層にも入れられる柔軟性を有する。特定の複数層組成物において、少なくとも1つの活性成分が腸溶コーティングされ得る。その特定の実施形態において、少なくとも1つの活性成分が制御放出形態で提供され得る。3つ以上の活性物質の組み合わせが使用される特定の実施形態において、圧縮された複数層の錠剤の物理的に隔離された区分として提供され得、それらは、任意にフィルムコーティングされ得る。
本明細書に記載される治療的な組み合わせは、複数のビーズ、顆粒、もしくはペレットを含む錠剤またはカプセルとして製剤化することができる。この組み合わせのビタミンを含むすべての活性成分を、顆粒またはビーズまたはペレットに配合し、考えられる化学的相互作用を回避するように、これをさらに保護コート、腸溶コートまたはフィルムコートでコーティングする。顆粒またはビーズの造粒およびコーティングは、当業者に周知の技術を用いて行われる。少なくとも1つの活性成分が制御放出形態で存在し得る。最後に、このコーティングされた顆粒またはビーズを、硬ゼラチンカプセルに充填するか、または圧縮して錠剤を形成する。
本明細書に記載される治療的な組み合わせは、すべて活性成分のマイクロタブレットまたはミニタブレットを含むカプセルとして製剤化することができる。個々の薬剤のマイクロタブレットは、直接圧縮、乾式造粒、または湿式造粒等の、錠剤製造の周知の薬学的手順を用いて調製することができる。個々のマイクロタブレットは、硬ゼラチンカプセルに充填されてもよい。最終剤形は、個々の構成成分それぞれのマイクロタブレットを1つ以上含むことができる。マイクロタブレットに、フィルムコーティングまたは腸溶コーティングを施してもよい。
本明細書に記載される治療的な組み合わせは、1つ以上のマイクロタブレットおよび粉末、または、1つ以上のマイクロタブレットおよび顆粒もしくはビーズを含むカプセルとして製剤化することができる。薬剤間の相互作用を回避するために、上記組み合わせのいくつかの活性成分をマイクロタブレットとして製剤化し、他の成分を粉末、顆粒、またはビーズとしてカプセルに充填してもよい。マイクロタブレットにフィルムコーティングまたは腸溶コーティングを施してもよい。少なくとも1つの活性成分は、制御放出形態で存在してもよい。
本明細書に記載される治療的な組み合わせは、錠剤の内相および外相に活性成分が分散された状態で製剤化することができる。提案された組み合わせの化学的に不適合である構成成分を分割するという試みにおいて、従来技術で周知の製薬手順を用いて、相互作用する少量の構成成分を顆粒またはビーズに変換する。その後、調製済みの顆粒またはビーズ(内相)を、残りの活性成分と少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む外相と混合する。このように、内相および外相を含む混合物を圧縮して錠剤にするか、または成形して錠剤にする。顆粒またはビーズは、制御放出性または即放性のビーズまたは顆粒であり得、従来技術において既知の方法および材料を用いて、水性系または非水性系中の腸溶ポリマーを使用してコーティングすることができる。
本明細書に記載される治療的な組み合わせは、好適な緩衝剤を含む単一の投与単位として製剤化することができる。上記組み合わせのすべての粉末成分を混合し、このブレンドに好適な量の1つ以上の緩衝剤を加えて、考えられる相互作用を最小限に抑える。
本明細書に記載される薬剤は、単独でまたは組み合わせて、任意の薬学的に許容される担体または媒体と組み合わせることができる。したがって、それらは、患者に投与したときに、有害反応、アレルギー反応、または望ましくない反応を生じない材料と組み合わせることができる。使用される担体または媒体は、溶媒、分散剤、コーティング、吸収促進剤、制御放出剤、および1つ以上の不活性賦形剤(デンプン、ポリオール、造粒剤、微結晶セルロース、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を含む)等を含むことができる。所望の場合、本開示の組成物の錠剤は、標準的な水性または非水性の技術でコーティングすることができる。
薬剤は、遊離酸もしくは塩基、またはその薬理学的に許容される塩であり得る。固体は、投与の直前かまたはそれ以前に溶解または分散させることができる。いくつかの状況において、調製物は、微生物の増殖を防止するための保存剤を含む。注射に適した製薬形態は、例えば、水、アルコール、有機溶媒、油もしくは他の溶媒もしくは分散剤(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、および植物油)を含む、滅菌した水性または有機溶液あるいは分散液を含むことができる。製剤は、酸化防止剤、緩衝液、静菌薬、および製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする溶質、ならびに水性および非水性の滅菌懸濁液(懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、および保存料を含み得る)を含有することができる。医薬製剤は、濾過滅菌または他の好適な手段によって滅菌することができる。
本開示による好適な医薬組成物は、通常、意図する用途に応じて、最終濃度の範囲を得るために、滅菌水溶液等の許容される薬学的な希釈剤または賦形剤とともに、ある量の活性化合物(複数可)を含む。Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.,Mack Publishing Company,1995に例示されるように、調製技術は、通常、従来技術において周知である。
キット
本明細書に記載される化合物および医薬製剤は、キットに収容することができる。キットは、各々包装されたもしくは個別に製剤化された、2つ以上の薬剤の単回用量または複数回用量、あるいは、組み合わせて包装もしくは製剤化された2つ以上の薬剤の単回用量または複数回用量を含むことができる。したがって、1つ以上の薬剤が第1の容器内に存在し得、キットは、任意に、第2の容器内の1つ以上の薬剤を含むことができる。容器(単数または複数)はパッケージ内に入っており、パッケージは、任意に、投与または用量についての説明書を含むことができる。キットは、薬剤を投与するための注射器または他の手段、および製剤化のための希釈剤または他の手段等、追加の構成要素を含むことができる。したがって、キットは、a)本明細書に記載される化合物および薬学的に許容される担体、ビヒクル、または希釈剤を含む医薬組成物と、b)容器またはパッケージとを含むことができる。キットは、任意に、本明細書に記載される方法(例えば、本明細書に記載される疾患および障害のうちの1つ以上を予防または治療する)のうちの1つ以上において医薬組成物を使用する方法を記載する説明書を含むことができる。キットは、任意に、併用療法に使用するために本明細書に記載される1つ以上の追加薬剤、薬学的に許容される担体、ビヒクル、または希釈剤を含む、第2の医薬組成物を含むことができる。キットに収容される、本明細書に記載される化合物を含む医薬組成物と、第2の医薬組成物とは、任意に、同じ医薬組成物中で組み合わせることができる。
キットは、医薬組成物を収容するための容器または包装材を含み、また分割ボトルまたは分割ホイルパケット等の分割容器を含むこともできる。この容器は、例えば、紙箱もしくはダンボール箱、ガラスもしくはプラスチックの瓶もしくはジャー、ジッパー付きの袋(例えば、異なる容器に入れるための「詰め替え用」の錠剤を保持するため)、または治療スケジュールにしたがってパックから個々の用量を押し出すためのブリスターパックであり得る。単一の剤形を販売するために、単一のパッケージで1つより多くの容器を一緒に使用できる形態も実現可能である。例えば、錠剤を瓶に収容し、それを箱の中に収容することができる。
キットの一例は、いわゆるブリスターパックである。ブリスターパックは、包装産業で周知であり、薬剤の単位剤形(錠剤、カプセル等)の包装に広く使用されている。ブリスターパックは、通常、好ましくは透明のプラスチック材料の薄片で覆われた、比較的硬い材料のシートから構成される。包装プロセスの間に、プラスチック箔に窪みが形成される。この窪みは、包装される個々の錠剤もしくはカプセルの大きさおよび形状を有するか、または包装される複数の錠剤および/もしくはカプセルを収容する大きさおよび形状を有することができる。次に、錠剤またはカプセルを目的に従って窪みに入れ、箔の窪みが形成された方向とは反対側の箔の面で、比較的硬い材料のシートをプラスチック箔に対して密封する。結果として、錠剤またはカプセルが、プラスチック箔とシートとの間の窪みに個々に封入されるか、または必要に応じて集合的に封入される。好ましくは、シートの強度は、窪みに手で圧力を加えることによって、窪みの場所でシートに穴が形成され、ブリスターパックから錠剤またはカプセルを取り出すことができるような強度である。その後、上記穴から錠剤またはカプセルを取り出すことができる。
いつ薬を服用すべきかについて、医師、薬剤師、または対象のための情報および/または指示を含む、書面による記憶の助けとなるものを提供することが望ましいかもしれない。「1日量」は、所与の日に服用されるべき単一の錠剤もしくはカプセルまたは数個の錠剤もしくはカプセルであり得る。キットに別々の組成物が含まれる場合、そのキットの1つ以上の組成物の1日量は、錠剤またはカプセル1個から構成され得、キットの別の1つ以上の組成物の一日量は、錠剤またはカプセル数個から構成され得る。キットは、意図する使用の順番で、1日量を1回に1個ずつ分注するように設計された、ディスペンサーの形態を採ることができる。ディスペンサーは、投与計画の遵守を促進するために、記憶の助けとなるものを備えることができる。そのような記憶の助けとなるものの一例は、すでに分注された1日量の数を示す機械的なカウンタである。このような記憶の助けとなるものの別の例は、液晶表示部と接続された電池式マイクロチップメモリ、または、例えば、1日量が最後に服用された日付を読み上げる、および/もしくは次の用量をいつ服用すべきかを知らせる、可聴リマインダー信号である。
化合物の合成
本発明の化合物は、既知の化学反応および手順を使用することにより調製することができる。本発明の化合物を合成するための代表的な方法を以下に示す。所望の標的化合物に必要とされる置換基の性質が、好ましい合成方法を決定することが多いことを理解されたい。当業者は、特定の提案された反応条件は、望ましくない副反応を回避するために保護基を用いることを必要とする可能性があることを認識するであろう。官能基を保護するための好適な方法は、例えば、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.,John Wiley & Sons: New York(1999)に記載されており、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。これらの方法の変わりうる基は、以下に具体的に定義されていない場合は、一般的な説明に記載される通りとする。
本開示の化合物を調製するための代表的な方法を、以下のスキーム1〜7に概説する。
セレノフェン環またはセレナゾール環と縮合したピロール環を含む二環コアを有する本化合物は、通常、スキーム1に示す方法論にしたがって調製することができる。
Figure 2011522043
それぞれの場合において、第1のステップ(1)で、ホルミル−セレノフェン(10、20)またはアシル−セレナゾール(30、40)を、塩基(例えば、ナトリウムエトキシド)の存在下でアルキルアジドアセテート(例えば、エチルアジドアセテート)と反応させて、中間生成物11、21、31、および41をそれぞれ形成することができる。第2のステップ(2)で、キシレンまたはエタノール等の高沸点溶媒中で中間体を加熱することにより、中間体をそれぞれ環化させて所望の二環式生成物12、22、32、および42を得ることができる。例えば、本明細書に記載される化合物の調製には、Welch and Philips,Heterocyclic Commun.1999,5,305−310;Shafiee et al.,J.Heterocyclic Chem.1979,16,1563−1566、およびKoketsu and Ishihara,Curr.Org.Synth.2007,4,15−29に記載される条件を用いることができる。
式中、Xがハロゲンである化合物12、22、32、および42は、塩素、臭素、N−フルオロピリジニウムトリフラート、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド、PCl、PPhBr、またはPPhCl等の好適なハロゲン化剤でピロール環の3位をハロゲン化することにより、式中、Xが水素である対応する化合物12、22、32、または42から、それぞれ形成することができる。
式中、Xがシアノである化合物12、22、32、および42は、DMF中のCuCN等のシアン化物源で処理することにより、式中、Xがハロゲンである対応する化合物12、22、32、または42から、それぞれ形成することができる。
Figure 2011522043
スキーム1の化合物10は、スキーム2に示すように調製することができる。セレノフェン100から出発して、ステップ(a)でN,N−ジメチルホルムアミド中のPOCl等のホルミル化剤と反応させることにより、2−ホルミルセレノフェン化合物10(X=H)を直接調製することができる。代替として、セレノフェン100をn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、またはフェニルリチウム等の強塩基と反応させて2−リチオセレノフェン(lithioselenophene)中間体を形成することができ、それにN,N−ジメチルホルムアミドを添加することにより失活させて、化合物10(X=H)を生じさせることができる。別の例では、塩素、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド、PPhBr、PPhClPPh、およびヨウ素等の好適なハロゲン化剤で2位をハロゲン化(例えば、臭素化)することにより、セレノフェン100をアルデヒド10(X=H)に変換して、2−ハロ中間体を生じさせることができる。2−ハロ中間体は、パラジウム触媒(例えば、これに限定されないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等のパラジウム(0)触媒、または、これに限定されないが、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等のパラジウム(II)触媒)、および水素ガスまたはシラン(例えば、トリエチルシラン)等の水素源の存在下で一酸化炭素と反応させて、アルデヒド10(X=H)を生じさせることができる。例えば、Ashfield and Barnard,Org.Process Res.Dev.2007,11,39−43を参照のこと。
中でも、式中、Xがアルキル、アルケニル、アルキニル、またはトリフルオロメチルである化合物10は、同じ出発セレノフェン100から出発して調製することができる。スキーム2のステップ(b)は、セレノフェン100が、その2−カルボキシ誘導体に変換することを示している。そのような変換は、これに限定されないが、ステップ(a)について前述したように2−リチオ誘導体を形成した後に、二酸化炭素でリチオ中間体を失活させることを含む、多数の方法によって達成することができる。所望の場合、二酸化炭素と反応させる前に、例えば、無水MgClまたはMgBrを添加することにより、2−リチオ中間体を対応するグリニャール試薬に変換することができる。代替として、上述したようにセレノフェン100をハロゲン化して2−ハロ誘導体とした後、パラジウム触媒(前述したように)およびアルコールまたは水の存在下で2−ハロ中間体を一酸化炭素と反応させることができる。水を用いる場合は、2−カルボキシセレノフェン中間体102は直接調製され、アルコール(例えば、エタノール)を用いる場合は、対応するアルキル2−セレノフェンカルボキシレートを形成して、当業者に既知の方法にしたがって加水分解して中間体102とすることができる。例えば、一酸化炭素との反応を介した化合物102の調製には、米国特許第3,988,358号に記載される方法を用いることができる。
スキーム2のステップ(c)では、中間体102がアシル−セレノフェン化合物20に変換される。そのような変換は、中間体102を塩化オキサリルまたは塩化チオニル等の薬剤と反応させることにより達成され、102の酸塩化物誘導体を得ることができ、その酸塩化物誘導体を、XCuLiの形態の有機銅アート試薬と反応させて、中でも、式中、Xがアルキル、アルケニル、アルキニル、またはトリフルオロメチルである生成物20を得ることができる。XCuLiの形態の有機銅アート試薬は、通常、2当量の有機リチウム化合物(XLi)をCuI等のCu(I)化合物と反応させることにより形成することができる。
Figure 2011522043
同じセレノフェン化合物100から出発して、位置異性体ホルミル−またはアシル−セレノフェン化合物20は、通常、スキーム3に示すように調製することができる。ステップ(d)で、上述したようにハロゲン化剤を使用して化合物200をハロゲン化(例えば、臭素化)して、ジハロ−中間体204(Y=ハロゲン)を生じさせることができる。ステップ(e)では、中間体204が、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、またはt−ブチルリチウム等、1当量の強い非求核性塩基と反応して、金属−ハロゲン交換を介して204の2−リチオ−誘導体を形成する。204の2−リチオ誘導体を、メタノール、エタノール、または水等のプロトン性化合物で失活させ、3−ハロ中間体205(Y=ハロゲン)を得る。最後に、上述したように、パラジウム触媒および水素源の存在下で中間体205を一酸化炭素と反応させることにより、または、第2の金属−ハロゲン交換反応により、205の3−リチオ−誘導体を形成した後、N,N−ジメチルホルムアミドで失活させて、ステップ(f)でホルミル−セレノフェン化合物20(X=H)を調製することができる。
上述したように金属−ハロゲン交換によって形成される205の3リチオ−誘導体を、同じく上述したように二酸化炭素で失活させて、205から化合物206を産生することにより、中でも、式中、Xがアルキル、アルケニル、アルキニル、またはトリフルオロメチルである化合物20を形成することができる。代替として、上述したように、化合物205をアルコールまたは水の存在下で一酸化炭素およびパラジウム触媒と反応させて、化合物206を調製することができる。最後に、スキーム2のステップ(c)について記載した方法にしたがって、ステップ(h)で化合物206から化合物20を形成することができる。
Figure 2011522043
中間体セレナゾール化合物30は、スキーム4に示すように、ニトリル化合物300から出発して調製することができる。化合物300は、スキーム4のステップ(i)で、これらに限定されないが、[PhP(Se)(μ−Se)](ウーリンス試薬)、PSe、HSe、AlSe、NaSeH、トリス(トリメチルシリル)モノセレノホスフェート、または安息香酸カリウム等の適切なセレン化剤と反応させることにより、セレナミド(selenamide)301に変換することができる。例えば、スキーム4のステップ(i)には、Hua et al.,Org.Lett.2006,8,5251−5254;Bethke et al.,Tetrahedron Lett.2003,44,6911−6913、およびSaravanan et al.,Tetrahedron Lett.2004,45,681−683に記載される方法を用いることができる。
中間体301を、式中、R’がCHClである式ClCHC(O)R’のクロロアセテート化合物と反応させることにより、セレナゾール302を調製することができる(Shafiee et al.,上記を参照のこと)。302を硫酸と反応させて化合物302の4−ヒドロキシメチル誘導体を形成した後、例えば、スワーン酸化(ジメチルスルホキシドおよび塩化オキサリル、続いてトリエチルアミン等の塩基による)またはMnOを用いて、302の4−ヒドロキシメチル誘導体を酸化して化合物30(X=H)とすることにより、302から、式中、X=Hである化合物30を形成することができる。
代替として、化合物301を、式中、R’がCHである式ClCHC(O)R’のクロロアセテート化合物と反応させて、スキーム4のステップ(j)で4−メチル化合物304を得るることにより、化合物30(X=H)を形成することができる。ステップ(n)に示すように、AcO中のCrOで304の4−メチル基を酸化してアルデヒドとすることにより、化合物304から、式中、Xが水素である化合物30を直接調製することができる。
スキーム4のステップ(l)に示すように、過マンガン酸カリウムまたは過ヨウ素酸ナトリウムで酸化してカルボン酸306とすることにより、化合物304から、中でも、式中、Xがアルキル、アルケニル、アルキニル、またはトリフルオロメチルである化合物30を調製することができる。最後に、スキーム2のステップ(c)について前述した方法にしたがって、ステップ(m)で化合物305を化合物30に変換することができる。
Figure 2011522043
中間体セレナゾール化合物40は、スキーム5に示す方法にしたがって調製することができる。スキーム5のステップ(o)では、スキーム4のステップ(j)について記載したように、類似反応においてクロロアセトアルデヒドと反応させることにより、セレナミド化合物301(上記のように調製された)をセレナゾール401に変換することができる。スキーム2のステップ(a)に関して記述したように、好適なハロゲン化剤でセレナゾール401の5位を選択的にハロゲン化して、化合物402(Y=ハロゲン)を得ることができる。最後に、スキーム3のステップ(f)について記載した方法にしたがって、ステップ(q)で化合物402を化合物40(X=H)に変換することができる。
代替として、スキーム4のステップ(j)について記載したように、類似反応において2−クロロプロピオンアルデヒドと反応させて化合物301から化合物40(X=H)を調製して、5−メチルセレナゾール化合物404を得ることができる。その後、ステップ(u)で、スキーム4のステップ(n)に記載したように5−メチル基を酸化することにより、化合物404から化合物40(X=H)を調製することができる
スキーム4のステップ(l)に記載したように、ステップ(s)でメチル基を酸化してカルボン酸誘導体405とした後、スキーム2のステップ(c)に記載したように、ステップ(t)でカルボン酸を化合物40に変換することにより、化合物404から、中でも、式中、Xがアルキル、アルケニル、アルキニル、またはトリフルオロメチルである化合物40を調製することができる
Figure 2011522043
化合物604等、本明細書に記載される種々のチエノセレナゾールは、スキーム6に示す方法にしたがって調製することができる。式中、Yがハロゲンである化合物600から出発して、N,N−ジメチルホルムアミド中のセレノシアン酸カリウムと反応させて、ハロゲン化物を求核芳香族置換してセレノシアナートとすることにより(ステップ(aa))、化合物601を生じさせることができる。ステップ(ab)で化合物601中のニトロ基を還元してアミンとすることで、新たに導入されたアミノ基とセレノシアナートの反応による分子内環化を引き起こし、中間体化合物602の縮合セレナゾール環を形成することができる。中間体602のアミノ基は、当業者が精通している方法にしたがって、種々の基に変換することができる。例えば、ステップ(ac)に示すように、亜硝酸イソアミルを用いてジアゾニウム中間体を形成した後で、ハロゲン化銅塩CuY(例えば、CuBrまたはCuCl)で処理することにより、2−アミノ基をハロ基に変換して、式中、Yがハロゲンである化合物603を得ることができる。当業者に既知のパラジウムを触媒とするカップリング技術により化合物603を変換して、ステップ(ad)で生成物604を生じさせることができる。
Figure 2011522043
同様に、化合物704等の位置異性体チエノセレナゾールは、スキーム7に示す方法にしたがって調製することができる。式中、Yがハロゲンである化合物700から出発して、N,N−ジメチルホルムアミド中のセレノシアン酸カリウムと反応させて、ステップ(ae)でハロゲン化物を求核芳香族置換してセレノシアナートとすることにより、化合物701を生じさせることができる。ステップ(af)で化合物701中のニトロ基を還元してアミンとすることで、新たに導入されたアミノ基とセレノシアナートの反応による分子内環化を引き起こし、中間体化合物702の縮合セレナゾール環を形成することができる。中間体702のアミノ基は、当業者が精通している方法にしたがって、種々の官能基に変換することができる。例えば、ステップ(ag)に示すように、亜硝酸イソアミルを用いてジアゾニウム中間体を形成した後で、ハロゲン化銅塩CuY(例えば、CuBrまたはCuCl)で処理することにより、アミノ基をハロ基に変換して、式中、Yがハロゲンである化合物703を得ることができる。当業者に既知のパラジウムを触媒とするカップリング技術により化合物703を変換して、ステップ(ah)で生成物704を生じさせることができる。
当業者は、以下の実施例によって証明されるように、本発明によって包含される化合物を生成するためには、出発材料および反応条件を変化させることができ、反応の順序は変更され、追加のステップが用いられることを認識するであろう。いくつかの場合において、上記転換のうちのいくつかを達成するためには、特定の反応性官能基の保護が必要である可能性がある。通常、そのような保護基の必要性、ならびに、そのような基を結合および除去するために必要な条件は、有機合成の当業者には明白であろう。
本発明の化合物は、ChemDrawバージョン10.0(CambridgeSoftにより開発され、cambridgesoft.comより入手可能)を使用して命名したか、またはChemDrawバージョン10.0と一致すると思われる名称を付与した。
本発明は、以下の実施例によってさらに例証されるが、本発明の範囲および主旨をそれらに記載される手順に限定すると解釈されてはならない。
実施例1
4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート塩の調製
実施例1a
Figure 2011522043
セレノフェン1(5g、38mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、N,N−ジメチルホルムアミド(2.78g、38mmol、3mL)と、続いてPOCl(5.83g、38mmol、3.5mL)とを添加した。反応物を密封管内で65oCになるまで1.5時間加熱し、その後室温まで冷却して、酢酸カリウム1gと混合した氷100mLの上に注いだ。
その後、混合物を2時間加熱還流し、室温まで冷却して、その生成物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、100Cで真空蒸留して、H NMRによる純度99%の透明な油である2.70gのセレノフェン−2−カルバルデヒドを得た。H NMR(400MHz,CCl)δ 8.64(m,1H),8.14(dd,1H,J=1.2,4Hz,1H),7.50(dd,1H,J=3.6,4Hz,1H)ppm.
実施例1b
Figure 2011522043
セレノフェン−2−カルバルデヒド(2)(2.70g、16.9mmol)およびメチル2−アジドアセテート(3)(7.76g、67.5mmol)をメタノール100mLに溶解し、−10℃まで冷却した。この溶液に、メタノール中の25%ナトリウムメトキシド溶液14.6mL(67.5mmol)を添加ロートを介して滴下して添加した(約4秒ごとに1滴)。添加終了後、反応物を室温まで徐々に温め、その後、室温で2.5時間撹拌した。TLC(ヘキサン中50%酢酸エチル)は出発材料の消費を示し、反応物を氷で冷却した飽和塩化アンモニウム上に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して(Z)−メチル2−アジド−3−(セレノフェン−2−イル)アクリレート(4)(3.99g、収率92%)を得た。(Z)−メチル2−アジド−3−(セレノフェン−2−イル)アクリレート(4)(3.99g、15.6mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、加熱還流した(120℃)。TLCで、反応が完了したと判定した時点で(90分)、室温まで冷却し、トルエンのうちの50%を真空で除去した。得られた個体を濾過して乾燥し、メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート(5)(1.39g、6.09mmol、収率40%)を得た。 H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.91(d,J=5.6Hz,1H),7.22(d,J=5.2Hz,1H),7.18(s,1H),3.84(s,1H)ppm;MS[M+H]229.
メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート(5)((1.39g、6.09mmol)をTHF(10mL)および水(10mL)に溶解した。水酸化カリウム(0.68g、12.18mmol)を添加し、反応物を3つに分割して、マイクロ波を用いて100℃で600秒間加熱した。終了した反応物を貯留し、3N HCl(4mL)で失活させた。真空でTHFを徐々に除去し、得られた個体を濾過により収集し、4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸(6)(1.10g、収率84%)を生じさせた。H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.86(d,J=5.6Hz,1H),7.22(d,J=6.0Hz,1H),7.0(s,1H)ppm;MS[M+H]215.
実施例1c
Figure 2011522043
4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸(6)(0.09g、0.44mmol)をTHF(2mL)に溶解した。この溶液に1N水酸化カリウム(0.44mL、0.4mmol)を室温で添加した。反応物を5分間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。0.1g(0.4mmol、90%)のカリウム4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート(7)を回収した。H NMR(400MHz,d−DMSO)δ 7.55(d,J=5.6Hz,1H),7.12(d,J=5.6Hz,1H),6.5(s,1H)ppm.
実施例1d
Figure 2011522043
4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸(6)(0.05g、0.23mmol)をTHF(2mL)に溶解した。この溶液に1N水酸化ナトリウム(0.23mL、0.23mmol)を室温で添加した。反応物を5分間撹拌して、−30℃で1時間冷却し、溶媒を真空中で除去した。0.04g(0.16mmol、68%)のナトリウム6H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート(8)を回収した。H NMR(400MHz,CDCN)δ 7.72(d,J=5.6Hz,1H),7.63(d,J=5.6Hz,1H),4.20(m,2H)ppm.
実施例2
以下の化合物は、実質的に、上記実施例で用いたおよび上記スキームで概説した合成手順にしたがって調製される。
Figure 2011522043
Figure 2011522043
Figure 2011522043
Figure 2011522043
Figure 2011522043
Figure 2011522043
Figure 2011522043
D−アミノ酸オキシダーゼ関連アッセイ
DAOに対する本開示の化合物の活性は、以下の実施例において考察される方法から判定することができる。
実施例3
ブタ腎臓DAOの阻害
ブタ腎臓D−アミノ酸オキシダーゼ(カタログ番号A−5222、Sigma)およびD−セリン(カタログ番号S−4250、Sigma)を使用して、試験化合物のDAO阻害活性をテストする。DAOによりD−セリンが分解されて水素ペルオキシダーゼが生成され、それを、例えば、アンプレックス(Amplex(登録商標))レッド過酸化水素アッセイキット(カタログ番号A−22188、Molecular Probes,Inc.、Eugene,OR)を使用して測定することができる。蒸留水(7.93mL)、リン酸ナトリウム緩衝液(1mL、0.25M、pH7.4)、D−セリン溶液(1.0mL、水中100mM)、西洋ワサビペルオキシダーゼ(0.02mL、緩衝液中100U/mL)、およびアンプレックスレッド溶液(0.05mL、DMSO中200μLに色素1mg(DMSO中50μM))を混合して使用液を調製する。D−アミノ酸オキシダーゼ原液(65U/mL)を400倍希釈することにより使用酵素液を調製する。使用液(99μl)をMicrofluorのマイクロタイタープレートのウェルに移し、DMSO(1μL)中の阻害剤溶液を添加する。使用酵素液(20μl)を各ウェルに添加し、15分の反応時間後に、プレートリーダー(励起波長544nm、発光波長590nM)を使用して、分光光度法を用いてアンプレックスレッドの酸化を測定することにより反応率(過酸化水素の放出)を判定する。阻害剤の非存在下でDMSOを使用して対照試験を行う。このアッセイでは、既知のDAO阻害剤であるインドール−2−カルボン酸を対照として使用する。
実施例4
ヒトDAOの阻害
ヒトDAOクローン(huDAO)で一過的または安定的にトランスフェクトしたHEK293細胞を採取することにより、ヒトD−アミノ酸オキシダーゼの抽出物を調製する。huDAO遺伝子(カタログ番号TC118941、OriGene、Rockville,MD)をpcDNA3.1(Invitrogen、Carlsbad,CA)とともに100:1の比率でHEK293細胞に同時導入してG418選択を行うことにより、安定したhuDAO細胞株を産生する。リポフェクタミン2000(Invitrogen、Carlsbad,CA)を使用して、以下の詳細で製造者のプロトコルにしたがって、一過性のhuDAOトランスフェクションを実行する。トランスフェクションの前日に、T150フラスコ当たり2×10細胞でHEK293細胞を播種する。フラスコ当たり37.5ugずつ、3:1のDNA/リポフェクタミンの比率でhuDAO DNA(カタログ番号TC118941、OriGene、Rockville,MD)をトランスフェクトする。細胞を採取する前に、細胞上のDNA/リポフェクタミン混合物を48時間インキュベートする。一過的に発現させたhuDAOと安定的に発現させたhuDAOでも同様の結果が得られる。以下のように抽出物を採取する。フラスコから培養液を除去し、ハンクス緩衝食塩液(20mL)に置き換える。細胞を掻き取ってハンクス緩衝液中に入れ、その後、新しい管に移す。サンプルを3,000rpmで10分間回転させる。上清をデカントし、ペレットを50mMのTris−HCL(pH8.7)、1μMのFADおよび1mMのDTT、20%グリセロール(1mL)に再懸濁させる。その後、氷上で試料を20秒間ホモジナイズする。ホモジネートを3,000rpmで5分間沈降させる。上清を除去して取って置く。50mMのTris−HCL(pH8.7)、1μMのFAD、1mMのDTTおよび0.1%のオクチル−β−D−グルコシド、20%グリセロール(1mL)にペレットを再懸濁させ、氷上で20秒間ホモジナイズする。ホモジネートを3,000rpmで5分間回転させる。上清を収集し、事前に収集しておいた上清と合わせてマスターストックとする。その後、抽出物を連続的に希釈して、D−アミノ酸オキシダーゼ酵素アッセイにおいてテストし、タンパク質濃度に基づいて活性を判定する。このように、典型的には、将来のアッセイにおいて20倍希釈されるように、ストックを調製する。
ヒトD−アミノ酸オキシダーゼ(huDAOクローンで安定的にトランスフェクトしたHEK293細胞)およびD−セリン(カタログ番号S−4250、Sigma)を使用して、試験化合物のDAO阻害活性をテストする。DAOによりD−セリンが分解されて水素ペルオキシダーゼが生成され、それを、例えば、アンプレックス(Amplex(登録商標))レッド過酸化水素アッセイキット(カタログ番号A−22188、Molecular Probes,Inc.、Eugene,OR)を使用して測定することができる。蒸留水(7.93mL)、リン酸ナトリウム緩衝液(1mL、0.25M、pH7.4)、D−セリン溶液(1.0mL、水中100mM)、西洋ワサビペルオキシダーゼ(0.02mL、緩衝液中100U/mL)、およびアンプレックスレッド溶液(0.05mL、DMSO中200μLに色素1mg(DMSO中50μM))を混合して使用液を調製する。典型的には、D−アミノ酸オキシダーゼ原液を20倍希釈することにより使用酵素液を調製する。使用液(99μl)をMicrofluorのマイクロタイタープレートのウェルに移し、DMSO(1μL)中の阻害剤溶液を添加する。使用酵素液(20μl)を各ウェルに添加し、15分の反応時間後に、プレートリーダー(励起波長544nm、発光波長590nM)を使用して、分光光度法を用いてアンプレックスレッドの酸化を測定することにより反応率(過酸化水素の放出)を判定する。阻害剤の非存在下でDMSO(ビヒクルのみ、陰性対照)を使用して対照試験を行う。このアッセイでは、既知のDAO阻害剤であるインドール−2−カルボン酸を陽性対照として使用する。
実施例5
DAO全細胞アッセイ1−毒性
ヒトD−アミノ酸オキシダーゼ(huDAO)およびD−セリン(カタログ番号S−4250、Sigma)を使用して、試験化合物のDAO阻害活性をテストする。huDAO遺伝子(カタログ番号TC118941、OriGene、Rockville,MD)をpcDNA3.1(Invitrogen、Carlsbad,CA)とともに100:1の比率でHEK293細胞に同時導入してG418選択を行うことにより、安定したhDAO細胞株を産生する。DAOにより細胞内でD−セリンが分解されて過酸化水素が生成され、細胞単層に毒性を誘発する。例えば、アラマーブルー(AlamarBlue(登録商標))試薬(カタログ番号BUF012B、AbD Serotec Ltd.、Kidlington,Oxford,UK)を用いて毒性を測定する。アッセイ第1日目に、組織培養処理済み96ウェルプレート(黒、クリアボトム)(番号3904、Corning)に、阻害剤2μL(100%DMSOまたはビヒクル中100×)、HEK培地(DMEM/10%FBS)中のD−セリン100μL(70mM)、huDAO細胞100μL(2×10/ml)を、この順に添加する。37℃、5%CO下で、細胞を18〜24時間インキュベートする。アッセイ第2日目に、アラマーブルー(AlamarBlue(登録商標))試薬20μLを各ウェルに添加し、プレートをさらに24時間インキュベータに戻す。アッセイ第3日目に、蛍光プレートリーダー(37℃、励起波長545nm、発光波長590nM)でアラマーブルー試薬の変換を測定することにより、細胞毒性の量(細胞内huDAOにより生成される過酸化水素によって誘発される)判定する。
実施例6
DAO全細胞アッセイ2−アンプレックスレッド
ヒトD−アミノ酸オキシダーゼ(huDAO)およびD−セリン(カタログ番号S−4250、Sigma)を使用して、試験化合物のDAO阻害活性をテストする。huDAO遺伝子(カタログ番号TC118941、OriGene、Rockville,MD)をpcDNA3.1(Invitrogen、Carlsbad,CA)とともにHEK293細胞に同時導入してG418選択を行うことにより、安定したhuDAO細胞株を作製する。huDAOによりD−セリンが分解されて過酸化水素が生成され、それを、例えば、アンプレックス(Amplex(登録商標))レッド過酸化水素アッセイキット(カタログ番号A−22188、Molecular Probes,Inc.、Eugene,OR)により測定することができる。組織培養処理済み96ウェルプレート(黒、クリアボトム)(番号3904、Corning)に、阻害剤2μL(100%DMSOまたはビヒクル中100×)、検出溶液100μL(30mMのD−セリン、20uMのアンプレックスレッド、ハンクス緩衝塩溶液中のHRP0.05U/mL/20mMのHEPES7.4)、およびhuDAO細胞100μL(6×10/ml)を、この順に添加する。細胞内のhuDAO活性は、細胞によって生成される過酸化水素の比率に比例し、60分間37℃で動的計測を行い、蛍光プレートリーダー(励起波長544nm、発光波長590nM)でアンプレックスレッドの変換を測定することにより判定される。
実施例7
血清および尿中D−アミノ酸の検出
血清および尿試料を採取し、分析前に−80℃のフリーザーで直ちに冷凍する。血清および尿中のD−アミノ酸濃度(アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、グリシン、D−セリン、L−セリン)は、N−tert−ブチルオキシ−カルボニル−L−システインおよびo−フタルジアルデヒドを用いたプレカラム誘導体化(Hashimoto et al.J Chromatogr(1992)52:325−53)を、メタノールおよび酢酸ナトリウム(100mmol/L、pH7.2)の移動相グラジエント、ならびに高圧液体クロマトグラフィによる分離のための逆相C−18カラムと組み合わせて、励起波長433nmおよび発光波長344nmでの蛍光検出により判定する。アミノ酸の絶対濃度は、内部標準および外部標準を用いたピーク高さのコンピュータ分析(Maxima820、Waters、MA)により判定する。D−アミノ酸濃度(例えば、D−セリン)は、試験化合物の存在下および非存在下において判定することができる。
実施例8
脳および血漿中のD−アミノ酸の検出
脳および血漿試料を採取し、分析前に−80℃のフリーザーで直ちに冷凍する。タンパク質沈殿手順を用いて血漿からアミノ酸を抽出し、酸性条件下で脳をホモジナイズする。Marfey試薬(フルオロ−ジニトロフェニル−L−アラニンアミド)を用いたプレカラム誘導体化(Berna M.J.and Ackermann B.L.(2006)J Chromatogr B;doi:10.1016/j.jchromb.2006.08.029)を、高圧液体クロマトグラフィによる分離用の逆相C−18カラム上の水、メタノール、およびアセトニトリル混合物中の酢酸アンモニウム15mMの移動相勾配と組み合わせて、単一イオン反応モードで質量分析することにより、D−アミノ酸濃度(セリン、アラニン、ロイシン、およびプロリン)を判定する。アミノ酸の絶対濃度は、内部標準を用いたコンピュータによるピーク面積比により判定される。D−アミノ酸濃度(例えば、D−セリン)は、試験化合物の存在下および非存在下において判定することができる。
実施例9
D−セリン誘発腎毒性
D−セリンおよびD−プロパルギルグリシンは腎臓毒性と関連しており、糖尿、アミノ酸尿、尿蛋白、および多尿のうちの1つ以上を誘発する。DAO活性を阻害する化合物は、過酸化水素およびアンモニア等のDアミノ酸酸化(例えば、D−セリン)による毒性代謝物の生成を制御し得る。過酸化水素および同時に生成される酸素ラジカルは、腎毒性を引き起こす可能性がある。Williams and Lock 2005 Toxicology: 207:35−48およびMaekawa et al.2005 Chem Res Toxicol.18:1678−1682に記載されるように、本明細書に記載される化合物は、ラットにおけるD−セリンまたはD−プロパルギルグリシンの投与と関連する腎毒性を減弱する能力について評価することができる。
実施例10
NMDA受容体親和性の測定
NMDA受容体上のD−セリン結合部位(「グリシン部位」または「ストリキニーネ感受性グリシン部位」としても知られる)に対する本明細書で報告する化合物の親和性を測定するために、ラットの大脳皮質から調製した膜を用いて放射性リガンド結合アッセイを行う。放射性リガンドは、既知のグリシン部位拮抗薬である[H]MDL105,519((E)−3−(2)−フェニル−2−カルボキシエテニル)−4,6−ジ−クロロ−1[3H]−インドール−2−カルボン酸)とする。化合物によって置き換えられる放射活性量をシンチレーション測定によって評価する。非特異的結合は、1mMのグリシンの存在によって考慮される。試験化合物による特異的な[H]MDL105,519結合の%阻害値から親和性を計算する。インドール−2−カルボン酸を陽性対照として用いる。本アッセイは、MDS Pharma Services(カタログ番号232910)より市販されている。
実施例11
精神病の動物モデル
温度制御した環境に動物を収容し、食餌および水は自由に摂取できるようにする。新しい環境に動物を順化させ、実験開始前の1週間は手で動物に触れる(研究者に馴化させるため)。すべての実験は、個別の、静かな、光レベルの、温度制御した防音環境の実験室で行う。試験当日、実験中に食餌および水を撤去し、動物が8時間以上食餌および水を与えられないということがないように、実験後直ちに元に戻す。以下のモデルのうちの1つ以上において行動評価を行う。
実施例12
精神異常発現薬によって誘発される常同行動および多動
各動物を個別にプラスチック製試験ケージに入れ、試験の前に30分間ケージに馴化させる。馴化後、動物に精神異常発現薬(MK−801、PCP等)を投与し、その後、直ちに試験箱に戻して行動を観察する。注射後90分までの常同行動および全身運動活性が、観察者により、および/または、ビデオカメラ/活動モニタを介して、スコア化される(Hashimoto et al.,2005 Brain Res 1033:210−5)。各セッション後、試験ケージをアルコールで万遍なく拭いて洗浄し、続いてスプレー水ですすいで乾燥させる。こうすることで、げっ歯類が試験ケージ表面上に残す可能性のあるあらゆる嗅覚的な手掛かりを除去する。薬剤処理を行わないいくつかの場合において、動物の自然な運動活性を評価するために、ベースラインとなる自発運動活性を試験日の前に最長3日間測定する。
したがって、常同行動および多動に関する典型的な試験スケジュールは、以下のように進行する:精神異常発現薬を全身注射する1時間前に、動物に試験化合物を投与し、ホームケージに戻す。行動試験の30分前に動物を試験ケージに入れて順化させる。馴化後、動物に精神異常発現薬を皮下注射し、個別の試験ケージに戻す。観察者は、および/またはビデオトラッカーによって、注射後90分までの行動を記録する。行動試験の後で、動物をホームケージに戻す。動物に1週間の休薬期間を設け、相殺した状態で行動を再評価する。実験終了時に、CO吸入またはペントバルビタールの過量投与(>120mg/kg)により動物を安楽死させる。神経伝達物質および前初期遺伝子のレベルを分析するために脳組織の採取が必要な場合は、断頭を行う。血液サンプルが必要な場合は、すべての行動観察が完了した後で試験終了時に行う。血液を採取するためには、動物がイソフルランまたはペントバルビタールによる致死麻酔下にある状態で、後眼窩洞において滅菌ピペットの先端を用いて、または滅菌針を用いた心臓穿刺によりサンプル採取を行う。
実施例13
認知に対する精神異常発現薬および抗精神病薬の影響(プレパルス抑制モデル)
驚愕チャンバを用いて驚愕反応を測定する。各チャンバは、換気した箱の中でプラットフォーム(12.5×25.5cm)上に設置された、透明な非制限的プレキシガラスシリンダ(直径8.2cm)から構成される。チャンバ内の高周波ラウドスピーカーから、65デシベル(dB)の連続的なバックグラウンドノイズおよびある範囲の音響Dbの刺激の両方を発生させる。動物の全身驚愕反応によって引き起こされるプレキシガラスシリンダの振動が、プラットフォームに装着された変換ユニットによってアナログ信号に変換される。信号はコンピュータに保存される。PPI試験セッションは、通常、無作為に行われる驚愕試行(120dBのパルス)、プレパルス試行(120dBのパルス直前の60〜90dBのプレパルス)、および無刺激試行より構成される。通常、このセッションは15〜20分間続く。音響刺激は、動物の聴覚に有害ではない。
したがって、PPIについての典型的な試験スケジュールは、以下のように進行することができる:動物に試験化合物または抗精神病薬を(腹腔内もしくは皮下に)投与する。この注射の直後に、ビヒクルまたは精神異常発現薬のいずれかを動物に全身注射(腹腔内もしくは皮下に)し、10分後、動物を個別に驚愕チャンバに入れる。10分の順化期間中は65dBのバックグラウンドノイズレベルとし、その後、PPI試験セッション(驚愕試行(120dBパルス)、プレパルス試行(120dBのパルス直前の60〜90dBのプレパルス)および無刺激試行より構成される)を開始して15分継続する。試験セッションの終了時に、動物をホームケージに戻す。薬物処理試験セッションの5〜7日前に、未処置のベースライン測定試験セッションを行うことができる。行動試験の後で、動物をホームケージに戻す。動物に1週間の休薬期間を設け、薬の効果を相殺した状態で行動を再評価する。Geyer et al.(2001)Psychopharmacology 157(2−3)117−154は、統合失調症の研究におけるPPIモデルの使用を概説している。
実施例14
うつ病の強制水泳モデル
本明細書に記載される化合物は、げっ歯類強制水泳モデルにおいて誘発される、うつ病を緩和する能力についてスクリーニングすることができる。そのようなプロトコルの例は、Porsolt et al.1977 Arch Int Pharmacodyn Ther.229:327−336およびPorsolt et al.1979 Eur J Pharmacol.57:201−210に見出される。
このモデルでは、明確な脱出手段が存在しない、水を含んだプレキシガラスシリンダに動物を入れる。動物は、激しい水泳と無動を交互に繰り返す。無動期間は、動物における絶望状態を表している。既知の抗うつ剤を投与した動物には、無動期間の短縮が見られる。無動期間は、観察者がストップウォッチを用いて測定する。
実施例15
うつ病の尾懸垂モデル
抗うつ化合物のスクリーニングのための1つの試験は、尾懸垂試験である。プロトコルの例は、Steru et al.1985 Psychopharmacology 85:367−370に見出すことができる。
このモデルでは、強制水泳モデルと同様に、動物を、激しい動きと無動期間を交互に繰り返す結果となる状況に置く。本アッセイでは、他の物体および床から離して、動物を尾で吊り下げる。強制水泳モデルと同様に、既知の抗うつ剤で処理した動物には、無動期間の短縮が見られる。これらの無動期間は、観察者がストップウォッチを用いて測定する。
実施例16
記憶および認知能力を評価するための動物モデル
ヒト患者において認知能力を測定するために使用することができる多数の試験が存在する。有用な試験は、ミニメンタルステート検査(MMSE)、アルツハイマー病評価スケール(ADAS)、ボストン呼称検査(BNT)、およびトークンテスト(TK)を含む。通常、試験開始時のベースラインのスコアと比較して、試験期間中の増加率または低下率を決定することにより試験のスコアを分析する。これらの試験および他の試験を用いて、認知障害の治療または予防に使用される薬剤の有効性を評価することができる。
記憶を保護する薬剤候補を分析する際には、動物モデルにおいて認知能力に対する試験化合物の効果を測定することが有用であり得る。候補化合物を評価するために使用することができる、そのような試験は幅広く存在する。
有用な試験の1つは、マウスの作業記憶/注意の評価に関与する。簡潔に述べると、高齢マウス(すなわち、約25ヶ月齢)および若齢マウス(すなわち、約3ヶ月齢)において、空間的作業記憶に対する化合物の効果を特徴付けることができる。最初に、マウスの作業記憶を薬理学的手段(すなわち、スコポラミン誘発障害)によって低下させることができる。
作業記憶は情報の一次的な保存であり(Bontempi et al.2001 J Pharm and Exp Therap 299:297)、アルツハイマー病、脳卒中、および老化において最初に破壊される種類の記憶であることが明らかになっている(Glasky et al.1994 Pharm,Biochem and Behavior 47:325)。作業記憶を評価するために有用な別の試験は、マウスにおける自発的交替行動を測定する。自発的交替は、T字迷路での一連の連続走行中に、次々に自由選択を行うげっ歯類の生来の習性であると定義される(Dember and Fowler 1958 Psychological Bulletin 55:412)。交替する能力は、動物が試行ごとに異なる特定の情報を保持することを要求するため、これは作業記憶に依存する連続的な手順である(Bontempi et al.2003 Neuropsychopharmacology Apr 2,2003,1−12)。この試験は、遅延間隔および試行数の増加等の可変パラメータ、ならびに記憶プロセスに影響を及ぼす薬理学的処置に対しても感受性を有する(Stefani and Gold,2001 Journal of Neuroscience 21:609)。この試験を実施する際は、最初に、マウスにT字迷路を短時間探索させて、装置に馴れさせる。翌日、T字迷路の主軸に接続されたスタートボックスにマウスを入れる。スタートボックスの開放とアーム選択との間の経過時間を測定する(選択待ち時間)。選択されたアーム内に一定時間(例えば、30秒間)マウスを閉じ込め、その後、試験セッションの残りの連続試行を行うためにスタートボックスに戻す(Bontempi et al,2003)。試験セッションにおける試行を通しての交替率によって、各マウスの作業記憶の成績を評価する。交替率は、連続試行を通してT字迷路の異なるアームに進入することであると定義される。
遅延非位置合わせ(DNMTP)試験は、認知能力に対する化合物の効果をテストするための別の有用な動物モデルである。この試験では、空間の手掛かりとしての役割を果たすように、部屋の周りに種々の写真/物体が配置された部屋の中央に設置された、中央スタートボックスを有する高架式8アーム放射状迷路においてマウスを訓練およびテストする(Levin E.and Caldwell,DP(2006)Neurobiol Learn and Memory 86(1)117−122)。各アームは、その遠端に餌のペレットの入ったカップを有する。絶食させた動物を、すべてのアームが開いた状態で装置に馴化させ、試験日前の数日間にわたる連日の自由探索期間に餌付けを行う。この探索期間は、マウスがすべてのアームを訪れ、すべての餌のペレットが消費されたときに終了する(Bontempi et al 2001(上記参照)、2003(上記参照))。その後、動物にDNMTPのルールを教え込む。セッションは、規定の間隔によって区切られた複数の試行から構成される。試行は、学習段階(2回の強制走行)および試験段階(2回の選択走行)から構成される。学習段階では、動物を2回連続して2つの異なる開放アームに強制走行させる。強制走行は、迷路のアームを1つ開放した時に、動物に餌のペレットを収集しに行かせ、中央スタートボックスに戻らせる。2回目の強制走行の後に、試験段階が続く。2つのドアを同時に開放して第1の選択走行を開始する。一方のドアは学習段階の際に訪れた第1のアームを表し、他方のドアは、まだ訪れていない隣接するアームである。一旦、動物が選択を行い、その後スタートボックスに戻ったら、次の2つのドアを開放する(第2の選択走行)。第2の選択走行は、学習段階で訪れた第2のアームと、隣接する新規のアームとから構成される。選択走行の間、学習段階の際には訪れなかったアームに動物が進入した場合にのみ報酬を与える。これは、以前に訪れたアームには戻らないという、非位置合わせのルールである。一旦、マウスにDNMTPルールを教え込んだら、学習段階と試験段階との間にさまざまな遅延期間を導入することができる。化合物試験前の数日間連続して、マウスを遅延パラダイムに適合させる。数日間連続して化合物試験を行った後、パラダイム訓練を行わない休薬期間とし、ベースラインの成績を測定するためにビヒクルを注射する。試験化合物またはビヒクルの注射は、各試験セッションの開始前に急性投与する。薬剤投与日とベースライン日の成績を比較することにより、作業記憶を評価する。推定上の認知促進薬の効果は、一般的に、遅延非位置合わせ課題において評価される(Crawley,What’s Wrong With My Mouse? Behavioral Phenotyping of Transgenic and Knockout Mice,Wiley−Liss,New York,2000)。DNMTP課題は、通常ラットにおいて使用される、自動チャンバ内での遅延位置合わせ試験および遅延非位置合わせ試験を含む、スケジュール誘発性オペラント課題に類似する(Bontempi et al.,2001(上記参照)、Crawley,2000(上記参照))。
上記作業記憶アッセイの他に、認知能力を評価するための別の有用な動物モデルには新規物体認識(NOR)アッセイがある(Ennaceur & Delacoer 1988,Behavioral Brain Res.31,47−49)。簡潔に述べると、このアッセイは、最初に「馴染みのある」物体にげっ歯類を暴露し、その後しばらく時間を空けて、げっ歯類を「見慣れた」物体と「新規の」物体の両方に暴露することにより、げっ歯類が「見慣れた」物体についての記憶を保持する能力を評価する。げっ歯類は、「見慣れた」物体を認識すると、「新規の」物体の探索により多くの時間を費やす。「見慣れた」物体についての記憶が消失すると、げっ歯類は、どちらの物体も等しく調査するようになる。げっ歯類が「見慣れた」物体についての記憶を保持できる期間(新規物体の探索によって測定される)を延長する能力について、試験化合物を評価する。
上述のような作業記憶試験は、各試行ごとに新規情報の認識および使用を必要とすると考えられているが(主に注意プロセスに影響する)、空間参照記憶課題は、試行を通して同じ情報を用いることを要求する。
モリス水迷路課題(D’Hooge and De Deyn(2001)Brain Res Rev 36(1)60−90)は、動物が視覚的な手掛かりを用いて隠されたプラットフォームまで泳ぐ、空間ナビゲーションの課題である。水から逃れるために、最も速い、最も直接的な経路を見つけるように動物を動機付ける。この試験は、典型的には、動物が課題の手順要素を実施する能力をテストするために、可視のプラットフォームへの予備訓練から構成される。可視のプラットフォームを習得した後、隠されたプラットフォームの位置を探す訓練が続く。最後に、プローブ試行により、以前に隠されたプラットフォームのあった空間的な位置を見つける動物の能力をテストする。プローブ試行における良好な成績とは、動物が訓練を受けた四分円で過ごす時間が、訓練を受けなかった四分円で過ごす時間よりも有意に長いことを意味する。学習および記憶における障害は、可視的なプラットフォームの課題では正常な成績であっても、隠されたプラットフォームの課題では成績が低下することであると定義される。
回避課題等の他の試験が、認知促進のための化合物のスクリーニングに広く使用されている(Crawley,2000;Sarter et al.1992 Psychopharmacology 107:461)。例えば、受動的回避課題では、明室および暗室(げっ歯類は、生来暗い場所を好む)を含むシャトルボックスに動物を入れる。足への電気刺激と、生来好む暗室の特性とを関連付けるように、動物を訓練する。翌日、動物を明室に入れ、暗室に侵入するまでの待ち時間により、嫌悪に関連する記憶を評価する(Crawley,2000)。これらの試験の潜在的な欠陥は、モリス水迷路課題とは対照的に、手順要素(記憶を取得、保存、または取り戻す能力)を陳述記憶(情報の特定の項目を覚えていること)と区別できないことである。1日目に暗室に入るまでの待ち時間が、回避課題に備わる唯一の制御パラメータである。足への電気刺激により動物に悪影響が及ぼされるため、受動的回避課題は恐怖によって影響を受け得ることが知られており、よって、本試験は、他の学習および記憶アッセイを補完するために使用されることが多い(Yamaguchi et al.2001 Jpn Journal of Pharmacology 87:240)。
認知能力試験は、通常、動物が複雑な課題を行うのを妨害するアーチファクトを除去するように設計された試験と合わせて用いられる。例えば、運動機能に及ぼす一般的な影響(多動または鎮静)は、常同を含む自発運動活性によって測定することができる(Crawley,2000(上記参照))。運動協調性および平衡性は、ロータロッド試験等のアッセイによって評価することができる。この試験は、マウスが、回転するシリンダーの上を、落下しないように連続的に歩行し続けることを要求する(Crawley,2000(上記参照))。
本出願に記載されるすべての論文および参考資料(特許を含む)の開示は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる。
次に、本開示およびそれを実施および使用する様式を、関連する当業者が製造および使用できるように、十分に、明瞭、簡潔、かつ適切な用語で記載する。本開示の特定の実施形態を説明してきたが、特許請求の範囲に規定されるような本開示の主旨または範囲から逸脱することなく、それらの実施形態に変更を行うことができることを理解されたい。本開示の対象を具体的に特定し、明確にクレームするために、以下の特許請求の範囲で、この明細書を結論付ける。

Claims (255)


  1. Figure 2011522043
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    Nは、(i)水素、
    (ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、
    (iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、
    (iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
    (v)アリール(C−C)アルキル、または、
    (vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
    (v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである1個以上の基で任意に置換され、
    40は、−CORまたは−R50であり、
    Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、または(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
    50は、
    Figure 2011522043
    であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである、1個以上の基で任意に置換されてもよく、
    Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
    は、R17またはR18であり、
    30は、R18であり、
    17は、SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、COOH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
    それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
    は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、Rは、フェニルによって任意に置換され、
    pは、1または2であり、
    それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
    それぞれのtは、独立して1または2であるが、
    但し、前記化合物は、
    (a)4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    (b)メチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、および、
    (c)エチル4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレートではない、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはC−Cシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  3. は、ヒドロキシである、請求項2に記載の化合物。
  4. は、水素である、請求項2に記載の化合物。
  5. は、シアノである、請求項2に記載の化合物。
  6. は、ハロゲンである、請求項2に記載の化合物。
  7. は、フルオロである、請求項6に記載の化合物。
  8. は、クロロである、請求項6に記載の化合物。
  9. は、C−Cアルキルである、請求項2に記載の化合物。
  10. は、C−Cアルキルである、請求項9に記載の化合物。
  11. は、メチルである、請求項10に記載の化合物。
  12. は、エチルである、請求項10に記載の化合物。
  13. は、ハロ(C−C)アルキルである、請求項2に記載の化合物。
  14. は、トリフルオロメチルである、請求項13に記載の化合物。
  15. は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項2に記載の化合物。
  16. は、トリフルオロメトキシである、請求項15に記載の化合物。
  17. は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項2に記載の化合物。
  18. は、トリフルオロメチルチオである、請求項17に記載の化合物。
  19. は、ニトロである、請求項2に記載の化合物。
  20. は、C−Cシクロアルキルである、請求項2に記載の化合物。
  21. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオである、請求項1〜20のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  22. 30は、水素である、請求項21に記載の化合物。
  23. 30は、ハロゲンである、請求項21に記載の化合物。
  24. 30は、メチルである、請求項21に記載の化合物。
  25. 30は、エチルである、請求項21に記載の化合物。
  26. 30は、C−Cアルコキシである、請求項21に記載の化合物。
  27. 30は、メトキシである、請求項26に記載の化合物。
  28. 30は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項21に記載の化合物。
  29. 30は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項21に記載の化合物。
  30. 30は、トリフルオロメチルチオである、請求項29に記載の化合物。
  31. 30は、ニトロである、請求項21に記載の化合物。
  32. 30は、アミノである、請求項21に記載の化合物。
  33. 30は、シアノである、請求項21に記載の化合物。
  34. およびR30は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオである、請求項1に記載の化合物。
  35. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、またはフェニルであり、
    それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
  36. 40は、−CORである、請求項1〜35のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  37. Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して水素またはC−Cアルキルである、請求項36に記載の化合物。
  38. Rは、ヒドロキシである、請求項37に記載の化合物。
  39. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項38に記載の化合物。
  40. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項39に記載の化合物。
  41. Rは、ヒドロキシアミノである、請求項37に記載の化合物。
  42. 40は、R50である、請求項1〜35のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  43. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で、任意に独立して置換されてもよい、請求項42に記載の化合物。
  44. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択される、請求項43に記載の化合物。
  45. 50は、
    Figure 2011522043
    であり、R50aは、水素またはハロゲンである、請求項43に記載の化合物。
  46. 50aは、水素である、請求項45に記載の化合物。
  47. 50aは、ハロゲンである、請求項45に記載の化合物。
  48. 50aは、フルオロである、請求項47に記載の化合物。
  49. 50aは、クロロである、請求項47に記載の化合物。
  50. Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルである、請求項1〜49のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  51. Xは、水素である、請求項50に記載の化合物。
  52. Xは、シアノである、請求項50に記載の化合物。
  53. Xは、フルオロである、請求項50に記載の化合物。
  54. Xは、クロロである、請求項50に記載の化合物。
  55. Xは、トリフルオロメチルである、請求項50に記載の化合物。
  56. Xは、C−Cアルキルである、請求項50に記載の化合物。
  57. Xは、メチルである、請求項56に記載の化合物。
  58. Xは、エチルである、請求項56に記載の化合物。
  59. 6−フルオロ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    6−クロロ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    6−ブロモ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    5−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール、
    3−メチル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−エチル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−プロピル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−シクロプロピル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−ブチル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−メチルチオ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−メトキシ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−(トリメチルシリル)−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−シアノ−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−フェニル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−(3−ヒドロキシフェニル)−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボン酸、
    メチル3−エチル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    メチル3−ブチル−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    5−(2H−テトラゾール−5−イル)−4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール、
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  60. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項59に記載の化合物。
  61. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項60に記載の化合物。
  62. 前記塩は、
    リチウム4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    リチウム6H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム6H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    カリウム4H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート、または、
    カリウム6H−セレノフェノ[3,2−b]ピロール−5−カルボキシレート
    である、請求項61に記載の化合物の塩。

  63. Figure 2011522043
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    Zは、−N(R)−または−S−であり、
    は、(i)水素、
    (ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、
    (iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、
    (iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
    (v)アリール(C−C)アルキル、または、
    (vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
    (v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
    40は、−CORまたは−R50であり、
    Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
    50は、
    Figure 2011522043
    であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
    Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
    30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
    pは、1または2である、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  64. Zは、−N(R)−である、請求項63に記載の化合物。
  65. は、水素、C−Cアルキルカルボニル、またはC−Cアルキルである、請求項64に記載の化合物。
  66. は、水素である、請求項65に記載の化合物。
  67. Zは、−S−である、請求項63に記載の化合物。
  68. 40は、−CORである、請求項63〜67のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  69. Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、水素またはC−Cアルキルである、請求項68に記載の化合物。
  70. Rは、ヒドロキシである、請求項69に記載の化合物。
  71. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項70に記載の化合物。
  72. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項71に記載の化合物。
  73. Rは、ヒドロキシアミノである、請求項69に記載の化合物。
  74. 40は、R50である、請求項63〜67のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  75. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で独立して置換されてもよい、請求項74に記載の化合物。
  76. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択される、請求項75に記載の化合物。
  77. 50は、
    Figure 2011522043
    であり、R50aは、水素またはハロゲンである、請求項75に記載の化合物。
  78. 50aは、水素である、請求項77に記載の化合物。
  79. 50aは、ハロゲンである、請求項77に記載の化合物。
  80. 50aは、フルオロである、請求項79に記載の化合物。
  81. 50aは、クロロである、請求項79に記載の化合物。
  82. Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルである、請求項63〜81のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  83. Xは、水素である、請求項82に記載の化合物。
  84. Xは、シアノである、請求項82に記載の化合物。
  85. Xは、フルオロである、請求項82に記載の化合物。
  86. Xは、クロロである、請求項82に記載の化合物。
  87. Xは、トリフルオロメチルである、請求項82に記載の化合物。
  88. Xは、C−Cアルキルである、請求項82に記載の化合物。
  89. Xは、メチルである、請求項88に記載の化合物。
  90. Xは、エチルである、請求項88に記載の化合物。
  91. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルチオである、請求項63〜90のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  92. 30は、水素である、請求項91に記載の化合物。
  93. 30は、ハロゲンである、請求項91に記載の化合物。
  94. 30は、メチルである、請求項91に記載の化合物。
  95. 30は、エチルである、請求項91に記載の化合物。
  96. 30は、C−Cアルコキシである、請求項91に記載の化合物。
  97. 30は、メトキシである、請求項96に記載の化合物。
  98. 30は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項91に記載の化合物。
  99. 30は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項91に記載の化合物。
  100. 30は、トリフルオロメチルチオである、請求項99に記載の化合物。
  101. 30は、ニトロである、請求項91に記載の化合物。
  102. 30は、アミノである、請求項91に記載の化合物。
  103. 30は、シアノである、請求項91に記載の化合物。
  104. 4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−フルオロ−4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−クロロ−4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−ブロモ−4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    5−(1H−テトラゾール−5−イル)−4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール、
    メチル4H−ピロロ[2,3−d]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    2−メトキシ−4H−ピロロ[2,3−d]セレナゾール−5−カルボン酸、
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項63に記載の化合物。
  105. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項104に記載の化合物。
  106. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項105に記載の化合物。
  107. 前記塩は、
    リチウム4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    リチウム6H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム6H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    カリウム4H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、または、
    カリウム6H−ピロロ[2,3−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート
    である、請求項106に記載の化合物の塩。

  108. Figure 2011522043
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    は、(i)水素、
    (ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、
    (iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは1または2である)、
    (iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
    (v)アリール(C−C)アルキル、または、
    (vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
    (v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
    40は、−CORまたは−R50であり、
    Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−C、ヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
    50は、
    Figure 2011522043
    であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
    Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
    は、R18またはR17であり、
    30は、R18であり、
    17は、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、COOH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C−C)アルキル、ヘテロアリール(C−C)アルキル、またはC−Cヘテロシクロアルキルであり、
    それぞれのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはアミノ(C−C)アルキルである、1個以上の基で任意に置換され、
    は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルによって任意に置換され、
    pは、1または2であり、
    それぞれのR18は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR51、−S(O)51、−S(O)NH、−S(O)NHR51、−S(O)N(R51、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    それぞれのR51は、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
    それぞれのtは、独立して1または2であるが、
    但し、
    (a)前記化合物は、
    (i)6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、および
    (ii)エチル6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレートではなく、
    (b)Rがメチルである場合、R40は非置換フェニルではない、
    化合物またはその薬学的に許容される塩。
  109. は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはC−Cシクロアルキルである、請求項108に記載の化合物。
  110. は、ヒドロキシである、請求項109に記載の化合物。
  111. は、水素である、請求項109に記載の化合物。
  112. は、シアノである、請求項109に記載の化合物。
  113. は、ハロゲンである、請求項109に記載の化合物。
  114. は、フルオロである、請求項113に記載の化合物。
  115. は、クロロである、請求項113に記載の化合物。
  116. は、C−Cアルキルである、請求項109に記載の化合物。
  117. は、C−Cアルキルである、請求項116に記載の化合物。
  118. は、メチルである、請求項117に記載の化合物。
  119. は、エチルである、請求項117に記載の化合物。
  120. は、ハロ(C−C)アルキルである、請求項109に記載の化合物。
  121. は、トリフルオロメチルである、請求項120に記載の化合物。
  122. は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項109に記載の化合物。
  123. は、トリフルオロメトキシである、請求項122に記載の化合物。
  124. は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項109に記載の化合物。
  125. は、トリフルオロメチルチオである、請求項124に記載の化合物。
  126. は、ニトロである、請求項109に記載の化合物。
  127. は、C−Cシクロアルキルである、請求項109に記載の化合物。
  128. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオである、請求項108〜127のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  129. 30は、水素である、請求項128に記載の化合物。
  130. 30は、ハロゲンである、請求項128に記載の化合物。
  131. 30は、メチルである、請求項128に記載の化合物。
  132. 30は、エチルである、請求項128に記載の化合物。
  133. 30は、C1−C2アルコキシである、請求項128に記載の化合物。
  134. 30は、メトキシである、請求項133に記載の化合物。
  135. 30は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項128に記載の化合物。
  136. 30は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項128に記載の化合物。
  137. 30は、トリフルオロメチルチオである、請求項136に記載の化合物。
  138. 30は、ニトロである、請求項128に記載の化合物。
  139. 30は、アミノである、請求項128に記載の化合物。
  140. 30は、シアノである、請求項128に記載の化合物。
  141. 30およびRは、独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオである、請求項108に記載の化合物。
  142. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、ベンジル、フェニルであり、
    それぞれのC−Cシクロアルキル、ベンジル、およびフェニルは、独立して環上で、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはハロ(C−C)アルキルのうちの1個または2個で任意に置換される、請求項108に記載の化合物。
  143. 40は、−CORである、請求項108〜142のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  144. Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して水素またはC−Cアルキルである、請求項143に記載の化合物。
  145. Rは、ヒドロキシである、請求項144に記載の化合物。
  146. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項145に記載の化合物。
  147. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項146に記載の化合物。
  148. Rは、ヒドロキシアミノである、請求項144に記載の化合物。
  149. 40は、R50である、請求項108〜142のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  150. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で、任意に独立して置換されてもよい、請求項149に記載の化合物。
  151. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択される、請求項150に記載の化合物。
  152. 50は、
    Figure 2011522043
    であり、R50aは、水素またはハロゲンである、請求項150に記載の化合物。
  153. 50aは、水素である、請求項152に記載の化合物。
  154. 50aは、ハロゲンである、請求項152に記載の化合物。
  155. 50aは、フルオロである、請求項154に記載の化合物。
  156. 50aは、クロロである、請求項154に記載の化合物。
  157. Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルのいずれか1つである、請求項108〜156のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  158. Xは、水素である、請求項157に記載の化合物。
  159. Xは、シアノである、請求項157に記載の化合物。
  160. Xは、フルオロである、請求項157に記載の化合物。
  161. Xは、クロロである、請求項157に記載の化合物。
  162. Xは、トリフルオロメチルである、請求項157に記載の化合物。
  163. Xは、C−Cアルキルである、請求項157に記載の化合物。
  164. Xは、メチルである、請求項163に記載の化合物。
  165. Xは、エチルである、請求項163に記載の化合物。
  166. 4−フルオロ−6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    4−クロロ−6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    4−ブロモ−6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    5−(1H−テトラゾール−5-イル)−6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール、
    6H−セレノ[2,3−b]ピロール−3,5−diカルボン酸、
    2−クロロ−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−ブロモ−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−シアノ−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−クロロ−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    3−メチル−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボン酸、
    N−(2−ヒドロキシフェニル)−6H−セレノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキサミド、
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項108に記載の化合物。
  167. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項166に記載の化合物。
  168. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項167に記載の化合物。
  169. 前記塩は、
    リチウム4H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    リチウム6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム4H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート
    カリウム4H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート、または、
    カリウム6H−セレノフェノ[2,3−b]ピロール−5−カルボキシレート
    である、請求項168に記載の化合物の塩。

  170. Figure 2011522043
    の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    Zは、−N(R)−または−S−であり、
    は、(i)水素、
    (ii)1個または2個のアミノ基で任意に置換されたC−Cアルキルカルボニル、
    (iii)−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NH(R)、または−S(O)N(R(式中、それぞれのRは、独立して、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、それぞれのRは、フェニルで任意に置換され、nは、1または2である)、
    (iv)独立してハロゲンまたはヒドロキシである1個以上の基で任意に置換されたC−Cアルキル、
    (v)アリール(C−C)アルキル、または、
    (vi)ヘテロアリール(C−C)アルキルであり、
    (v)および(vi)のアリールおよびヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、C−Cアルキルチオ、ヒドロキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノである、1個以上の基で任意に置換され、
    40は、−CORまたは−R50であり、
    Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリール(C−C)アルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して、(i)水素、(ii)C−Cアルキル、(iii)C−Cアルケニル、(iv)C−Cアルキニル、あるいは(v)それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、モノ−もしくはジ(C−C)アルキルアミノ、またはカルボキシである、1個以上の基で任意に置換されたフェニルであり、
    50は、
    Figure 2011522043
    であり、それらのうちのいずれも、それぞれ独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシである1個以上の基で任意に置換されてもよく、
    Xは、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであり、
    30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ヒドロキシアミノ、ニトロ、シアノ、−SR、−S(O)、−S(O)NH、−S(O)NHR、−S(O)N(R、−Si(R51、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、(C−C)アルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ハロ(C−C)アルキルチオ、またはモノ−もしくはジ−(C−C)アルキルアミノであり、
    は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、またはC−Cアルキニルであり、
    pは、1または2である、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  171. Zは、−N(R)−である、請求項170に記載の化合物。
  172. は、水素、C−Cアルキルカルボニル、またはC−Cアルキルである、請求項171に記載の化合物。
  173. は、水素である、請求項172に記載の化合物。
  174. Zは、−S−である、請求項170に記載の化合物。
  175. 40は、−CORである、請求項170〜174のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  176. Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、C−Cアルコキシ、または−NRであり、RおよびRは、独立して水素またはC−Cアルキルである、請求項175に記載の化合物。
  177. Rは、ヒドロキシである、請求項176に記載の化合物。
  178. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項177に記載の化合物。
  179. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項178に記載の化合物。
  180. Rは、ヒドロキシアミノである、請求項176に記載の化合物。
  181. 40は、R50である、請求項170〜174のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  182. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択され、それらのうちのいずれも、ハロゲンまたはヒドロキシのうちの1個または2個で置換可能な位置で、任意に独立して置換されてもよい、請求項181に記載の化合物。
  183. 50は、
    Figure 2011522043
    より選択される、請求項182に記載の化合物。
  184. 50は、
    Figure 2011522043
    であり、R50aは、水素またはハロゲンである、請求項182に記載の化合物。
  185. 50aは、水素である、請求項184に記載の化合物。
  186. 50aは、ハロゲンである、請求項184に記載の化合物。
  187. 50aは、フルオロである、請求項186に記載の化合物。
  188. 50aは、クロロである、請求項186に記載の化合物。
  189. Xは、水素、シアノ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、またはC−Cアルキルである、請求項170〜188のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  190. Xは、水素である、請求項189に記載の化合物。
  191. Xは、シアノである、請求項189に記載の化合物。
  192. Xは、フルオロである、請求項189に記載の化合物。
  193. Xは、クロロである、請求項189に記載の化合物。
  194. Xは、トリフルオロメチルである、請求項189に記載の化合物。
  195. Xは、C−Cアルキルである、請求項189に記載の化合物。
  196. Xは、メチルである、請求項195に記載の化合物。
  197. Xは、エチルである、請求項195に記載の化合物。
  198. 30は、水素、ハロゲン、ヒドロキシアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、およびハロ(C−C)アルキルチオである、請求項170〜197のうちのいずれか1項に記載の化合物。
  199. 30は、水素である、請求項198に記載の化合物。
  200. 30は、ハロゲンである、請求項198に記載の化合物。
  201. 30は、メチルである、請求項198に記載の化合物。
  202. 30は、エチルである、請求項198に記載の化合物。
  203. 30は、C−Cアルコキシである、請求項198に記載の化合物。
  204. 30は、メトキシである、請求項203に記載の化合物。
  205. 30は、ハロ(C−C)アルコキシである、請求項198に記載の化合物。
  206. 30は、ハロ(C−C)アルキルチオである、請求項198に記載の化合物。
  207. 30は、トリフルオロメチルチオである、請求項206に記載の化合物。
  208. 30は、ニトロである、請求項198に記載の化合物。
  209. 30は、アミノである、請求項198に記載の化合物。
  210. 30は、シアノである、請求項198に記載の化合物。
  211. 4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−フルオロ−4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−クロロ−4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    6−ブロモ−4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    5−(1H−テトラゾール−5-イル)−4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール、
    4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    2−メチル−4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボン酸、
    2−ブロモ−4H−ピロロ[3,2−d]セレナゾール−5−カルボン酸、
    2−イソプロピル−4H−ピロロ[3,2−d]セレナゾール−5−カルボン酸、
    またはその薬学的に許容される塩である、請求項170に記載の化合物。
  212. 前記化合物は、その薬学的に許容される塩である、請求項211に記載の化合物。
  213. 前記化合物は、カルシウム、d−セリン(一ナトリウム)、カリウム、テトラメチルアンモニウム、トリス、アンモニウム、ベネタミン、ベンザチン、コリン、クレミゾール、デアノール、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチルアミノエタノール、エポラミン、エタノールアミン、エチレンジアミン、エチルプロピルアンモニウム、ヒドラバミン、イミダゾール、l−リジン、マグネシウム、メグルミン、モルホリンエタノール、ピペラジン、ピリジン、ナトリウム、トロラミン、リチウム、または亜鉛塩である、請求項212に記載の化合物。
  214. 前記塩は、
    リチウム4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    リチウム6H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム6H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    ナトリウム4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、
    カリウム4H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート、または
    カリウム6H−ピロロ[3,2−d][1,3]セレナゾール−5−カルボキシレート
    である、請求項213に記載の化合物の塩。
  215. 請求項1〜214のうちのいずれか1項に記載の治療的有効量の化合物もしくは塩、および薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体を含む、医薬組成物。
  216. 神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む、請求項215に記載の組成物。
  217. 前記1つ以上の薬剤は、D−アミノ酸またはその誘導体、抗精神病薬、および抗コリン薬より選択される、請求項216に記載の組成物。
  218. 前記1つ以上の薬剤のうちの少なくとも1つは、D−アミノ酸またはその誘導体である、請求項217に記載の組成物。
  219. 前記D−アミノ酸またはその誘導体は、D−サイクロセリン、D−セリン、またはD−セリン類似体である、請求項218に記載の組成物。
  220. 前記D−アミノ酸またはその誘導体は、D−セリンである、請求項219に記載の組成物。
  221. 前記D−アミノ酸またはその誘導体は、D−セリン類似体である、請求項219に記載の組成物。
  222. 前記D−セリン類似体は、D−セリンのエステル、アルキル化D−セリン、またはD−セリンの前駆体である、請求項221に記載の組成物。
  223. 前記1つ以上の薬剤のうちの少なくとも1つは、抗精神病薬である、請求項216〜222のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  224. 前記抗精神病薬は、フェノチアジンである、請求項223に記載の組成物。
  225. 前記フェノチアジンは、クロルプロマジンである、請求項224に記載の組成物。
  226. 前記抗精神病薬は、ブチロフェノンである、請求項223に記載の組成物。
  227. 前記ブチロフェノンは、ハロペリドールである、請求項226に記載の組成物。
  228. 前記抗精神病薬は、非定型抗精神病薬である、請求項223に記載の組成物。
  229. 前記非定型抗精神病薬は、クロザピン、オランザピン、ジプラシドン、リスペリドン、およびクエチアピンより選択される、請求項228に記載の組成物。
  230. 前記1つ以上の薬剤のうちの少なくとも1つは、抗コリン薬である、請求項216〜229のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  231. 前記抗コリン薬は、タクリンまたはドネペジルである、請求項230に記載の組成物。
  232. 前記化合物またはその塩および前記1つ以上の薬剤は、同じ単位剤形中に含有される、請求項216〜231のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  233. 前記化合物またはその塩は、第1の単位剤形中に含有され、前記1つ以上の薬剤は、第2の単位剤形中に含有される、請求項216〜231のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  234. 前記組成物は、前記組成物を使用するための説明書とともにパッケージ中に収容される、請求項215〜233のうちのいずれか1項に記載の組成物。
  235. 1つ以上の容器を含む、神経障害または精神障害を予防および/または治療するためのキットであって、それぞれの容器は、
    a.請求項1〜214のうちのいずれか1項に記載の治療的有効量の化合物と、任意に、前記神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な治療的有効量の薬剤と、
    b.請求項215〜231のうちのいずれか1項に記載の治療的有効量の組成物と、を含む、キット。
  236. 前記キットを使用するための説明書をさらに含む、請求項235に記載のキット。
  237. 神経障害または精神障害を予防および/または治療する方法であって、請求項1〜214のうちのいずれか1項に記載の治療的有効量の化合物、または請求項215〜231のうちのいずれか1項に記載の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、方法。
  238. 前記神経障害または精神障害は、統合失調症である、請求項237に記載の方法。
  239. 前記神経障害または精神障害は、アルツハイマー病である、請求項237に記載の方法。
  240. 前記神経障害または精神障害は、認知症である、請求項237に記載の方法。
  241. 前記認知症は、老人性認知症である、請求項240に記載の方法。
  242. 前記認知症は、アルツハイマー病に伴う認知症である、請求項240に記載の方法。
  243. 前記神経障害または精神障害は、双極性障害である、請求項237に記載の方法。
  244. 前記神経障害または精神障害は、気分障害である、請求項237に記載の方法。
  245. 前記神経障害または精神障害は、うつ病である、請求項237に記載の方法。
  246. 前記化合物、塩、または組成物は、経口投与される、請求項237〜245のうちのいずれか1項に記載の方法。
  247. 前記化合物、塩、または組成物は、徐放剤として提供される、請求項237〜246のうちのいずれか1項に記載の方法。
  248. 神経障害または精神障害の予防および/または治療に有用な1つ以上の薬剤を投与することをさらに含む、請求項237〜247のうちのいずれか1項に記載の方法。
  249. 前記投与することは、同時に行われる、請求項248に記載の方法。
  250. 前記投与することは、順番に行われる、請求項248に記載の方法。
  251. 前記患者は、神経障害または精神障害であると医学的に診断されている、請求項237〜250のうちのいずれか1項に記載の方法。
  252. 前記組成物は、前記組成物を使用するための説明書とともにパッケージ中に収容される、請求項215に記載の組成物。
  253. 神経障害または精神障害の予防および/または治療において有用な1つ以上の薬剤をさらに含む、請求項252に記載の組成物。
  254. 前記化合物またはその塩および前記1つ以上の薬剤は、同じ単位剤形中に含有される、請求項253に記載の組成物。
  255. 前記化合物またはその塩は、第1の単位剤形中に含有され、前記1つ以上の薬剤は、第2の単位剤形中に含有される、請求項253に記載の組成物。
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