JP2011520986A - タンパク質キナーゼ阻害薬としての複素環類 - Google Patents

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Abstract

特定の縮合イミダゾールまたはトリアゾール誘導体が、HGF介在疾患などの疾患の予防および治療において有効である。本発明は、新規な化合物、それの類縁体、プロドラッグおよび製薬上許容される塩、医薬組成物ならびに癌などが関与する疾患および他の病気もしくは状態の予防および治療方法を包含するものである。本発明はさらに、そのような化合物の製造方法ならびにそのような方法で有用な中間体に関するものである。

Description

(発明の分野)
本発明は、医薬の分野におけるものであり、具体的には癌を治療するための化合物、組成物、使用および方法に関するものである。
(発明の背景)
タンパク質キナーゼは、細胞機能に対する制御を維持しながら、非常に多様な細胞プロセスの調節において主要な役割を果たすタンパク質の大きいファミリーを代表するものである。そのようなキナーゼを一部挙げると、ab1、Akt、bcr−ab1、Blk、Brk、Btk、c−kit、c−Met、c−src、c−fms、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8、CDK9、CDK10、cRaf1、CSF1R、CSK、EGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4、Erk、Fak、fes、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、FGFR5、Fgr、flt−1、Fps、Frk、Fyn、Hck、IGF−1R、INS−R、Jak、KDR、Lck、Lyn、MEK、p38、PDGFR、PIK、PKC、PYK2、ros、tie、tie2、TRK、YesおよびZap70などがある。そのようなキナーゼの阻害が、重要な治療標的となってきた。
肝細胞増殖因子受容体(「c−Met」)は、各種悪性腫瘍で過剰発現されることが明らかになっている特有の受容体チロシンキナーゼである。c−Metは代表的には、それの天然の形態では、190kDaのヘテロ二量体(ジスルフィド連結した50kDaのα鎖および145kDaのβ鎖)膜貫通チロシンキナーゼタンパク質を含む(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84:6379−6383(1987))。c−Metは、主として上皮細胞で発現され、c−Metの刺激は分散、血管新生、増殖および転移を生じる(Cytokine and Growth Factor Reviews,13:41−59(2002)参照)。
c−Metのリガンドは、肝細胞成長因子である(分散因子、HGFおよびSFとも称される。)。HGFは、中胚葉起源の細胞によって分泌されるヘテロダイマータンパク質である(Nature,327:239−242(1987);J.Cell Biol.,111:2097−2108(1990))。
c−metとの相互作用を介して、HGFについて各種生理活性が報告されている(Hepatocyte Growth Factor−Scatter Factor(HGF−SF) and the c−Met Receptor,Goldberg and Rosen,eds.,Birkhauser Verlag−Basel,67−79(1993))。HGF/SFの生物学的効果は、一部には標的細胞によって決まり得るものである。HGFは、有糸分裂誘発、細胞運動性の刺激および基質浸潤の促進などの表皮細胞における多様な生理活性を誘発する(Biochem.Biophys.Res.Comm.,122:1450−1459(1984);Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,88:415−419(1991))。それは、癌細胞の運動性および浸潤性を刺激し、前者は転移に必要な細胞の移動において示唆されている。HGFは、「分散因子」としても働き得るものであり、その活性は表皮細胞および血管内皮細胞の分離を促進するものである(Nature,327:239−242(1987);J.Cell Biol.,111:2097−2108(1990);EMBO J.,10:2867−2878(1991);Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:649−653(1993))。従ってHGFは、腫瘍浸潤において重要であると考えられている(Hepatocyte Growth Factor−Scatter Factor(HGF−SF) and the C−Met Receptor,Goldberg and Rosen,eds.,Birkhauser Verlag−Basel,131−165(1993))。
HGFおよびc−Metは、非常に多様な固形腫瘍で異常に高いレベルで発現される。多くの他のものに加えて、肝臓、乳房、膵臓、肺、腎臓、膀胱、卵巣、脳、前立腺、胆嚢および骨髄腫の腫瘍において、高レベルのHGFおよび/またはc−Metが認められている。転移におけるHGF/c−Metの役割について、HGF/c−Metでトランスフォームした細胞系を用いてマウスで研究されている(J.Mol.Med.,74:505−513(1996))。c−Met発癌遺伝子の過剰発現も、濾胞上皮由来の甲状腺腫瘍の発症および進行において役割を果たすことが示唆されている(Oncogene,7:2549−2553(1992))。HGFは、モルフォゲン(Development,110:1271−1284(1990);Cell,66:697−711(1991))および強力な血管新生因子(J.Cell Biol.,119:629−641(1992))である。
血管新生阻害と腫瘍進行の抑制もしくは退行との間の関係についての最近の研究は、特に単一の阻害薬の効果と比較して複数の血管新生阻害薬の使用が、癌治療において非常に有望であることを示している(Nature,390:404−407(1997))。血管新生は、HGF、ならびに血管内皮成長因子(VEGF)および塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)によって刺激することができる。
血管新生、すなわち既存の血管系からの新たな血管の発生および動脈形成、すなわち小血管のより大きい導管血管への再構築はいずれも、成人組織における血管成長の生理的に重要な側面である。これらの血管成長プロセスは、組織修復、創傷治癒、組織虚血からの回復および月経周期などの有用なプロセスに必要である。それらは、異常増殖、糖尿病性網膜症、関節リウマチ、乾癬、ある種の形態の黄斑変性およびある種の炎症性病態などの病的状態の発達においても必要である。この文脈での血管成長の阻害は、前臨床動物モデルでも有用な効果を示している。例えば、血管内皮成長因子もしくはそれの受容体の遮断による血管新生の阻害により、腫瘍成長の阻害および網膜症が生じている。さらに、関節リウマチでの病的パンヌス組織の発達に血管新生が関与しており、血管新生の阻害薬によって遮断されるものと考えられる。
血管成長を刺激する能力は、心筋梗塞、冠動脈疾患、末梢血管疾患および卒中などの虚血誘発の病気の治療において有用である可能性がある。虚血組織での新たな血管の萌芽および/または小血管の拡張が、虚血性組織死を防止し、組織修復を誘発する。ある種の疾患が、無秩序な血管新生に関連することが知られており、それには例えば、網膜症(糖尿病性網膜症など)などの眼球新血管新生、加齢性黄斑変性、乾癬、血管芽細胞腫、血管腫、動脈硬化、リウマチ様もしくはリウマチ性炎症疾患、特には関節炎(関節リウマチなど)などの炎症疾患、または慢性喘息、動脈性もしくは移植後アテローム性動脈硬化などの他の慢性炎症障害、子宮内膜症および腫瘍性疾患、例えばいわゆる固形腫瘍および液体腫瘍(白血病など)がある。マラリアおよび関連するウィルス疾患の治療にも、HGFおよびcMetが介在し得る。
高血圧、心筋梗塞および関節リウマチなどの非腫瘍状況においても、高レベルのHGCFおよびc−Metが認められている。肝不全患者の血漿(Gohda et al.,supra)および実験的に誘発された肝臓損傷を有する動物の血漿(Hepatol.,13:734−750(1991))もしくは血清(J.Biochem.109:8−13(1991))において、HGFレベルが上昇することが認められている。HGFは、メラニン細胞、尿細管細胞、ケラチン生成細胞、ある種の内皮細胞および上皮起源の細胞などのある種の細胞における分裂促進因子であることも示されている(Biochem.Biophys.Res.Commun.,176:45−51(1991);Biochem.Biophys.Res.Commun.,174:831−838(1991);Biochem.,30:9768−9780(1991);Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:415−419(1991))。CNS損傷に対するミクログリア反応において、HGFおよびc−Metプロトオンコジーンの両方が役割を果たすことが推定されている(Oncogene,8:219−222(1993))。
転移SCC細胞は、c−Metを過剰発現し、イン・ビボで腫瘍発生および転移を促進している[G.Gong et al.,Oncogene,23:6199−6208(2004)]。c−Metは、腫瘍細胞生存に必要である[N.Shinomiya et al.,Cancer Research,64:7962−7970(2004)]。総覧については、ビルヒマイヤーらの報告(C.Birchmeier et al.,Nature Reviews/Molecular Biology 4:915−925(2003))を参照のこと。
そのような疾患もしくは病的状態の悪化もしくは促進におけるHGFおよび/またはc−Metの役割を考慮すると、HGFおよびそれの受容体の1以上の生理効果を実質的に低下もしくは阻害する手段を有することは有用であると考えられる。従って、HGFの効果を低下させる化合物は、有用な化合物であると考えられる。本発明の化合物は、癌の治療用等で血管新生の阻害薬としてこれまで報告されたことはない。
スゲン社(Sugen)の特許出願WO05/010005には、c−met阻害薬としてのある種のトリアゾロトリアジン化合物が記載されている。ダイアモン・シャムロック社(Diamon Shamrock Corp.)の特許出願WO83/00864には、抗炎症剤として有用なある種のトリアゾロトリアジン化合物が開示されている。山之内製薬の特許出願EP1481955およびUS2005/0261297には、骨形成刺激効果を有する治療薬としてのある種の含窒素複素環化合物が開示されている。
国際公開第05/010005号 国際公開第83/00864号 欧州特許出願公開第1481955号明細書 米国特許出願公開第2005/0261297号明細書
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84:6379−6383(1987) Cytokine and Growth Factor Reviews,13:41−59(2002)参照)。 Nature,327:239−242(1987) J.Cell Biol.,111:2097−2108(1990) Hepatocyte Growth Factor−Scatter Factor(HGF−SF) and the c−Met Receptor,Goldberg and Rosen,eds.,Birkhauser Verlag−Basel,67−79(1993) Biochem.Biophys.Res.Comm.,122:1450−1459(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,88:415−419(1991) Nature,327:239−242(1987) J.Cell Biol.,111:2097−2108(1990) EMBO J.,10:2867−2878(1991) Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:649−653(1993) Hepatocyte Growth Factor−Scatter Factor(HGF−SF) and the C−Met Receptor,Goldberg and Rosen,eds.,Birkhauser Verlag−Basel,131−165(1993) J.Mol.Med.,74:505−513(1996) Oncogene,7:2549−2553(1992) Development,110:1271−1284(1990) Cell,66:697−711(1991) J.Cell Biol.,119:629−641(1992) Nature,390:404−407(1997) Hepatol.,13:734−750(1991) J.Biochem.109:8−13(1991) Biochem.Biophys.Res.Commun.,176:45−51(1991) Biochem.Biophys.Res.Commun.,174:831−838(1991) Biochem.,30:9768−9780(1991) Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:415−419(1991) Oncogene,8:219−222(1993) G.Gong et al.,Oncogene,23:6199−6208(2004) N.Shinomiya et al.,Cancer Research,64:7962−7970(2004) C.Birchmeier et al.,Nature Reviews/Molecular Biology 4:915−925(2003)
本発明の化合物は、c−Metの阻害薬である。
(発明の要旨)
本発明は、下記式IまたはIIの化合物、それのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を提供する。
Figure 2011520986
式中、全ての置換基が詳細な説明のセクションで詳細に挙げてある。
1態様において本発明は、製薬上許容される媒体、補助剤または希釈剤とともに式IおよびIIの化合物を含む医薬組成物も提供する。
別の態様において本発明は、処置を必要とする患者に対して有効量の式IまたはIIの化合物を投与する段階を有する、対象者における癌または増殖性障害を治療する方法に関するものである。下記の態様において本発明は、処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、対象者における腫瘍の大きさを低減する方法を包含する。本発明は、処置を必要とする患者に対して有効量の式IまたはIIの化合物を投与する段階を有する、対象者における腫瘍の転移低減方法を提供する。
(詳細な説明)
本発明は、下記式IまたはIIによって定義される化合物群、それのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を提供する。
Figure 2011520986
式中、
Jは、NまたはCRであり;
Wは、O、SまたはNHであり;
Xは、CR2b*2cまたはNR2b+であり;
Zは、CRまたはS(O)v*であり;
およびRは独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R、−C(=O)OR;−C(=O)NR5a(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
およびRは各場合で独立に、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−NR5a、−OR、−C(=O)R、−C(=O)OR;−C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−OC(=O)NR5a、−S(O)、−S(O)NR5a、−N(R)SO(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
ただし、ZがS(O)v*である場合、Zに対してα−炭素上のRおよびRは−NO、−CN、−NR5a、−OR、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−OC(=O)NR5a、−S(O)、−S(O)NR5a、−N(R)SOであることはできず;
またはRおよびRがそれらが結合している炭素原子とともに一体となって、3から10員シクロアルキル、3から10員シクロアルケニル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
またはRおよびRがそれらが結合している炭素原子とともに一体となって、3から10員シクロアルキル、3から10員シクロアルケニル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
またはRおよび/またはRがRまたはRのいずれかと一体となって部分飽和もしくは完全飽和の3から8員シクロアルキル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
またはRおよびRが一体となってカルボニル基を形成していても良く;
または同一炭素原子に結合したRおよびRが一体となってカルボニル基を形成していても良く;
は、アリール、ヘテロアリールまたは複素環(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
は、
(i)H、または
(ii)アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−S(O)v*、−NR5a、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5a、−C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=S)R、−SONR5a、−N(R)SO、−N(R)SONR5a、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=S)OR、−N(R)SO(いずれも、独立に価数が許容する1以上のR10で置換されていても良い。)
であり;
2a、R2c、RおよびRは、各場合で独立にH、ハロ、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−OR、−S(O)、−NR5a、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5a、−C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=S)R、−OC(=O)NR5a、−OC(=S)NR5a、−SONR5a、−N(R)SO、−N(R)SONR5a、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=S)OR、−N(R)SO(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択され;
2bおよびR2b+は独立にH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aまたは−C(=S)NR5aであり;
またはR2bおよびR2b*が一体となって結合を形成していても良く、ただしそのような結合が形成されない場合、R2aはH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aおよび−C(=S)NR5aに限定され;
またはR2bおよびR2b+が一体となって結合を形成していても良く、ただし、そのような結合が形成されない場合、R2aはH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aおよび−C(=S)NR5aに限定され;
は、各場合で独立にH、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよびシクロアルキルアルキル(いずれも、独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択され;
およびR5aは、各場合で独立にH、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよびシクロアルキルアルキル(いずれも価数が許容する1以上のR10で置換されていても良い。)から選択され;
またはRおよびR5aが一体となって、1以上のR10で置換されていても良い複素環を形成していても良く;
10は各場合で独立に、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−(アルキレン)−OR、−(アルキレン)−S(O)、−(アルキレン)−NR5a、−(アルキレン)−C(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)R、−(アルキレン)−C(=O)OR、−(アルキレン)−OC(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)OR、−(アルキレン)−C(=O)NR5a、−(アルキレン)−C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)R、−(アルキレン)−N(R)C(=S)R、−(アルキレン)−OC(=O)NR5a、−(アルキレン)−OC(=S)NR5a、−(アルキレン)−SONR5a、−(アルキレン)−N(R)SO、−(アルキレン)−N(R)SONR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)OR、−(アルキレン)−N(R)C(=S)ORまたは−(アルキレン)−N(R)SOであり;
前記アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキルおよび複素環アルキル基はさらに独立に、1以上の−(アルキレン)−OR、−(アルキレン)−S(O)、−(アルキレン)−NR5a、−(アルキレン)−C(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)R、−(アルキレン)−C(=O)OR、−(アルキレン)−OC(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)OR、−(アルキレン)−C(=O)NR5a、−(アルキレン)−C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)R、−(アルキレン)−N(R)C(=S)R、−(アルキレン)−OC(=O)NR5a、−(アルキレン)−OC(=S)NR5a、−(アルキレン)−SONR5a、−(アルキレン)−N(R)SO、−(アルキレン)−N(R)SONR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)OR、−(アルキレン)−N(R)C(=S)ORまたは−(アルキレン)−N(R)SOで置換されていても良く;
さらに、同一の炭素に結合しているか、隣接する原子に結合しているいずれか二つのR10基が一体となって、置換されていても良い3から8員環系を形成していても良く;
mは0または1であり;
nは0、1または2であり;
vは0、1または2であり;
は1または2である。
本発明は、Rがフェニル、ナフチル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、イソキノリニル、キノリニル、キナゾリニル、キナゾリノニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、トリアゾロピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリダジニル、シンノリニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピリダジニル、フロピリジニル、フロピリミジニル、フロピラジジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、インドリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾイソチアゾリルであり、これらのいずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い化合物を含む。
1態様において、R基には下記のものなどがある。
Figure 2011520986
Figure 2011520986
Figure 2011520986
Figure 2011520986
式中、mは、価数が許容する0、1、2、3、4、5または6である。
1態様において、R基には、置換されていないか、独立に価数が許容する1以上のハロ、シアノ、ニトロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、−(アルキレン)−OR、−(アルキレン)−NR5a、−(アルキレン)−C(=O)R、−(アルキレン)−C(=O)OR、−(アルキレン)−OC(=O)R、−(アルキレン)−C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)R、−(アルキレン)−OC(=O)NR5aまたは−(アルキレン)−N(R)C(=O)ORで置換されている部分などがある。
本発明はさらに、Rが、H、アルキニル、−C(=O)NR5a、フェニル、ナフチル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジノニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリノニル、イソインドリニル、イソインドリノニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロイソベンゾフラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キナゾリノニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、キノキサリニル、テトラヒドロキノキサリニル、ベンゾモルホリニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、イミダゾピリジニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、トリアゾロピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリダジニル、シンノリニル、チエノピロリル、テトラヒドロチエノピロリル、ジヒドロチエノピロロニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピリダジニル、フロピリジニル、フロピリミジニル、フロピラジジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイソチアゾリルから選択され、これらのいずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い化合物を包含する。
1態様において、R基には、
(a)アルキニルまたは−C(=O)NR5a(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。);または
(b)下記のものから選択されるアリール、ヘテロアリールまたは複素環系
などがある。
Figure 2011520986
Figure 2011520986
Figure 2011520986
式中、m*は、価数が許容する0、1、2、3、4、5または6である。
本発明の化合物には、R基およびR基のいずれかまたは両方を単独またはそれらのいずれかの組み合わせで有する化合物が含まれる。
本発明はさらに、R、R、RおよびR基が独立に水素、アルキル(特別にはメチル)およびハロゲン(特別にはフッ素)である化合物を含む。
式IおよびIIの範囲に含まれる例示的化合物には、下記式IAおよびIBの化合物:
Figure 2011520986
またはそれらのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩などがある。1態様において本発明は、JがNであり、R2a、R2c、R2b*がHである式IAの化合物またはそれのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を提供する。
式Iの範囲内の例示的化合物には、下記式ICの化合物:
Figure 2011520986
またはそれのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩などがある。1態様において本発明は、RおよびR2cがHであるこの式の化合物またはそれのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を提供する。
本発明はさらに、
5−フェニル−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−6−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン、
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン、
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(R)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
(S)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、および
(R)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
からなる群から選択される化合物またはそれのエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を提供する。
本発明はさらに、製薬上許容される媒体または担体とともに上記化合物を含む医薬組成物に関するものでもある。
適応症
本発明は、上記化合物を用いて対象者における癌を治療する方法に関するものでもある。1態様において本発明は、上記化合物を用いて対象者における腫瘍の大きさを低減する方法に関するものでもある。別の態様において本発明は、上記化合物を用いて対象者における腫瘍の転移を低減する方法に関するものでもある。
本発明は、上記化合物を用いて対象者におけるHGF介在障害を治療する方法に関するものでもある。
本発明の化合物は、血管新生関連疾患の予防または治療に有用であると考えられるが、それに限定されるものではない。本発明の化合物は、c−Met阻害活性を有する。本発明の化合物は、抗腫瘍薬として治療において、あるいはHGFの有害効果を低減する上で有用である。
本発明の化合物は、癌および転移などの腫瘍の治療において有用であると考えられ、それには、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(小細胞肺癌など)、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌および皮膚癌(扁平上皮癌など)などの癌;リンパ系統の造血器腫瘍(白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛状細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫など);骨髄系統の造血器腫瘍(急性および慢性骨髄性白血病、骨髄形成異常症候群および骨髄球性白血病など);間葉起源の腫瘍(線維肉腫および横紋筋肉腫ならびに軟組織および骨などの他の肉腫など);中枢神経系および末梢神経系の腫瘍(星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫など);ならびに他の腫瘍(メラノーマ、精上皮腫、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞状癌およびカポジ肉腫など)などがあるが、これらに限定されるものではない。
1態様において前記化合物は、肺癌、結腸癌および乳癌から選択される腫瘍の治療に有用である。
これらの化合物はまた、角膜移植片拒絶、眼球新血管新生、外傷もしくは感染後の新血管新生のような網膜新血管新生、糖尿病性網膜症、後水晶体線維増殖症および血管新生緑内障などの眼球状態;網膜虚血;硝子体出血;胃潰瘍などの潰瘍疾患;小児血管腫、鼻咽頭の線維性血管腫および骨の無血管性壊死などの血管腫のような病的であるが非悪性の状態;ならびに子宮内膜症のような女性生殖系の障害の治療において有用であると考えられる。この化合物はまた、浮腫ならびに血管過浸透性の状態の治療にも有用である。
本発明の化合物は、増殖性疾患の治療法において有用である。その化合物は、炎症性リウマチ様疾患またはリウマチ性疾患、特に運動装置での発現の治療に用いることができ、それには各種炎症性リウマチ様疾患があり、特には関節リウマチ、若年性関節炎または乾癬性関節症などの慢性多発関節炎;腫瘍随伴症候群もしくは腫瘍誘発炎症疾患、滲出液混濁、全身エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、全身性強皮症または混合膠原病などの膠原病;感染後関節炎(身体の冒された部分または部分内に生存病原体を認めることができない場合)、強直性脊椎炎などの血清反応陰性脊椎関節炎;脈管炎、サルコイドーシスまたは関節症;あるいはこれらの組み合わせがある。炎症関連障害の例としては、特定の形態の関節滑膜炎を含む関節滑膜炎などの滑液性炎症があり、特には結晶誘発性でない限りにおいて嚢性関節滑膜炎および化膿性関節滑膜炎である。そのような滑膜炎症は例えば、骨関節炎、関節リウマチまたは変形関節炎などの関節炎のような疾患の結果として生じ得るか、あるいはその疾患に関連し得る。本発明はさらに、腱画および腱鞘の領域における関節または運動装置の炎症性の疾患もしくは状態などの炎症の全身治療に利用することができる。そのような炎症は例えば、疾患の結果として生じるかそれに関連しているか、あるいは(本発明の比較的広い意味において)特に挿入物エンドパシー(endopathy)、筋筋膜症候群および腱筋炎などの状態のような外科的介入に関連する場合がある。さらに詳細には本発明は、皮膚筋炎および筋炎などの結合組織の炎症、例えば炎症性の疾患または状態の治療に適用可能である。
これらの化合物は、関節炎、アテローム性動脈硬化、乾癬、血管腫、心筋血管新生、冠動脈および大脳側副路、虚血性四肢血管新生、創傷治癒、消化性潰瘍ヘリコバクター関連疾患、骨折、ネコひっかき熱、皮膚潮紅、新生血管緑内障ならびに糖尿病性網膜症もしくは黄斑変性に関連するものなどの網膜症のような疾患状態に対する活性薬剤として用いることができる。さらにこれら化合物の一部は、固形腫瘍、悪性腹水症、造血器癌および甲状腺過形成(特にグレーブス病)および嚢腫(多嚢胞卵巣症候群(スタイン−レベンタール症候群)を特徴とする卵巣支質の血管過多など)などの過増殖障害においては、成長および/または転移において血管細胞の増殖が必要であることから、そのような疾患に対する活性薬剤として用いることができる。
さらに、これら化合物の一部は、火傷、慢性肺疾患、卒中、ポリープ、アナフィラキシー、慢性およびアレルギー性炎症、卵巣過刺激症候群、脳腫瘍関連脳浮腫、高山病、外傷または低酸素誘発性の脳浮腫もしくは肺浮腫、眼球および黄斑の浮腫、腹水症ならびに血管過浸透性、滲出液、浸出液、タンパク質溢出または浮腫が疾患の発現である他の疾患に対する活性薬剤として用いることができる。これらの化合物はまた、タンパク質溢出によってフィブリンおよび細胞外基質の沈着が生じて間質増殖(例:線維症、肝硬変および手根管症候群)が促進される障害の治療において有用である。
本発明の化合物は、細菌性潰瘍、真菌性潰瘍、モーレン潰瘍および潰瘍性大腸炎などの潰瘍の治療においても有用である。
本発明の化合物はまた、外傷、放射線治療、卒中、子宮内膜症、卵巣過刺激症候群、全身紅はん、サルコイドーシス、関節滑膜炎、クローン病、鎌状赤血球貧血、ライム病、類天疱瘡、ページェット病、過粘稠度症候群、オスラー−ウェーバー−ランジュ病、慢性炎症、慢性閉塞性肺疾患、喘息および炎症性リウマチ様疾患もしくはリウマチ性疾患後における、単純疱疹、帯状疱疹、AIDS、カポジ肉腫、原虫症およびトキソプラズマ症などのウィルス感染で望ましくない血管新生、浮腫または間質沈着が起こる状態の治療においても有用である。これらの化合物はまた、皮下脂肪の低減および肥満治療においても有用である。
本発明の化合物はまた、網膜症および黄斑変性以外に、眼球および黄斑浮腫、眼球血管新生疾患、強膜炎、放射状角膜切除術、ブドウ膜炎、硝子体炎、近視、視窩、慢性網膜剥離、レーザー後合併症、緑内障、結膜炎、シュタルガルト病およびイーグル病などの眼球状態の治療においても有用である。
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化、再狭窄、動脈硬化、血管閉塞および頸動脈閉塞疾患などの心血管状態の治療においても有用である。
本発明の化合物は、固形腫瘍、肉腫(特に、ユーイング肉腫および骨肉腫)、網膜芽腫、横紋筋肉腫、神経芽細胞腫、白血病およびリンパ腫などの造血性悪性腫瘍、腫瘍誘発胸膜もしくは心膜滲出および悪性腹水症などの癌関連の適応症の治療においても有用である。
本発明の化合物はまた、糖尿病性網膜症および微小血管症などの糖尿病状態の治療においても有用である。
本発明の化合物は、被験者での腫瘍における血流低下においても有用である。
本発明の化合物は、被験者での腫瘍の転移の低減においても有用である。
本発明の化合物はまた、tie−2、lck、src、fgf、c−Met、ron、ckitおよびretなどの他のタンパク質キナーゼの阻害薬としても作用し得ることから、他のタンパク質キナーゼに関連する疾患の治療において有効となり得る。
ヒト治療で有用であるだけでなく、これらの化合物は、哺乳動物、齧歯類などのコンパニオン動物、外来動物および農場動物の獣医科治療においても有用である。動物の例には、ウマ、イヌおよびネコなどがある。
本明細書で使用される場合、本発明の化合物にはその化合物の製薬上許容される誘導体が含まれる。
化合物、塩などについて複数形が使用されている場合、それは単一の化合部物、塩なども意味するものである。
定義
「血管新生」は、組織の潅流に有用である既存の血管床の変化もしくは新たな血管系の形成と定義される。それには、既存の血管からの内皮細胞の萌芽による新たな血管の形成または既存の血管の再構築による大きさ、成熟度、方向または流動特性を変えることで組織の血液潅流を改善することが含まれる。
本明細書で使用される場合、「HGF」は肝細胞増殖因子/分散因子を指す。これには、精製肝細胞増殖因子/分散因子、肝細胞増殖因子/分散因子の断片、肝細胞増殖因子/分散因子の化学合成断片、肝細胞増殖因子/分散因子の誘導体または突然変異版、および肝細胞増殖因子/分散因子および別のタンパク質を含む融合タンパク質などがある。本明細書で使用される「HGF」は、ヒト以外の生物種から単離された肝細胞増殖因子/分散因子も含む。
本明細書で使用される場合、「c−Met」とは、HGFの受容体を意味する。これには、精製受容体、受容体の断片、受容体の化学合成断片、受容体の誘導体または突然変異版、ならびに前記受容体および別のタンパク質を含む融合タンパク質などがある。本明細書で使用される「c−Met」には、ヒト以外の生物種から単離されたHGF受容体も含まれる。
本明細書で使用される場合、「HGF」は肝細胞増殖因子/分散因子を指す。これには、精製肝細胞増殖因子/分散因子、肝細胞増殖因子/分散因子の断片、肝細胞増殖因子/分散因子の化学合成断片、肝細胞増殖因子/分散因子の誘導体または突然変異版、および肝細胞増殖因子/分散因子および別のタンパク質を含む融合タンパク質などがある。本明細書で使用される「HGF」は、ヒト以外の生物種から単離された肝細胞増殖因子/分散因子も含む。
本明細書で使用される場合、「c−Met」とは、HGFの受容体を意味する。これには、精製受容体、受容体の断片、受容体の化学合成断片、受容体の誘導体または突然変異版、ならびに前記受容体および別のタンパク質を含む融合タンパク質などがある。本明細書で使用される「c−Met」には、ヒト以外の生物種から単離されたHGF受容体も含まれる。
本明細書で使用される場合に、「肝細胞増殖因子」および「HGF」という用語は、代表的には6個のドメイン(フィンガー、クリングル1、クリングル2、クリングル3、クリングル4およびセリンプロテアーゼドメイン)を持つ構造を有する増殖因子を指す。HGFの断片は、それより少ないドメインを有するHGFを構成し、HGFの変異体は繰り返されるHGFのドメインの一部を有することができる。両方とも、それらがHGF受容体に結合するそれぞれの能力をなおも保持している場合には含まれる。「肝細胞増殖因子」および「HGF」という用語は、ヒトからの肝細胞増殖因子(「huHGF」)およびいずれか非ヒト哺乳動物種からのもの、特にはラットHGFを含む。本明細書で使用されるそれらの用語は、天然入手源から精製、化学合成または組換え産生された成熟型、プレフォーム、プレ−プロフォームおよびプロフォームを含む。ヒトHGFは、ミヤザワらの報告(Miyazawa et al.(1989),supra)またはナカムラら(Nakamura et al.(1989),supra)によって発表されているcDNAによってコードされている。ミヤザワらおよびナカムラらが報告している配列は、14個のアミノ酸において異なる。その相違の理由は完全には解明されていない。可能性の中には、多形またはクローニングアーチファクトがある。両方の配列とも、前記用語によって具体的に包含される。天然対立遺伝子変異が存在し、各個体のアミノ酸配列における1以上のアミノ酸の相違によって示されるように、個体間で起こり得ることは明らかであろう。「肝細胞増殖因子」および「HGF」という用語は具体的には、セキら(Seki et al.,supra)が開示しているデルタhuHGFを含む。
本明細書で使用される場合、「HGF受容体」および「c−Met」という用語は、HGFの細胞受容体を指し、代表的には細胞外ドメイン、膜貫通ドメインおよび細胞内ドメイン、ならびにHGFに結合する能力を保持しているそれの変異体および断片を含む。「HGF受容体」および「c−Met」という用語は、別称でpl90.sup.METとして知られる遺伝子がコードする全長の天然アミノ酸配列を含むポリペプチド分子を含む。本定義は具体的には、HGF受容体の可溶型、および天然入手源からの、イン・ビトロで合成的に製造された、または組換えDNA技術の方法などの遺伝子操作によって得られたHGF受容体を包含する。HGF受容体の変異体または断片は好ましくは、文献(Rodrigues et al.,Mol.Cell.Biol.,11:2962−2970(1991);Park et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,84:6379−6383(1987);またはPonzetto et al.,Oncogene,6:553−559(1991))で公開されているヒトc−Metアミノ酸配列のいずれかのドメインと少なくとも約65%の配列相同性、より好ましくは少なくとも約75%の配列相同性を共有する。
「作働薬」および「作働性」という用語は、本明細書で使用される場合、HGF生理活性またはHGF受容体活性化を直接もしくは間接に、実質的に誘発、促進もしくは向上させることができる分子を指すかそれを説明するものである。
本明細書で使用される場合、「癌」および「癌性」という用語は、代表的には制御されない細胞増殖を特徴とする哺乳動物での生理的状態を指すかそれを説明するものである。癌の例としては、癌腫、リンパ腫、肉腫、芽細胞腫および白血病などがあるが、これらに限定されるものではない。そのような癌のより特定の例としては、扁平上皮癌、肺癌、膵臓癌、子宮頸癌、膀胱癌、肝臓癌、乳癌、結腸癌ならびに頭部癌および頸部癌などがある。本明細書で使用される場合に「癌」という用語はいずれか具体的な形の疾患に限定されるものではないが、本発明の方法は、哺乳動物でのHGFレベル上昇またはc−Metの発現増加を伴うことが認められる癌に特に有効であると考えられている。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療」および「療法」という用語は、治癒的療法、予防的療法および防止的療法を指す。
本明細書で使用される場合、「哺乳動物」という用語は、ヒト、ウシ、ウマ、イヌおよびネコなどの哺乳類に分類される哺乳動物を指す。本発明の1態様において、哺乳動物はヒトである。
c−MetおよびHGFレベルの上昇が高血圧、動脈硬化、心筋梗塞および関節リウマチで認められることを考慮すると、核酸リガンドはこれら疾患の有用な治療薬として役立つ。
「治療」という用語には、治療処置と予防処置(障害の発症を全て防止するか、あるいは個体における障害の前臨床的に明瞭な段階の発症を遅延させる)が含まれる。
「製薬上許容される誘導体」とは、本発明の化合物の塩、エステル、または患者に投与した時に、本発明の化合物を(直接もしくは間接に)提供することができる他の化合物、または血管新生を阻害する能力を特徴とするそれの代謝物もしくは残留物を指す。
「治療上有効な」という表現は、各薬剤自体の投与期間にわたって、代替療法に通常関連する有害な副作用を回避しながら、障害の重度および発生頻度における改善目標を達成する各薬剤の量を限定するものである。例えば、有効な腫瘍治療薬は、患者の生存期間を延長し、その腫瘍に関連する急速に増殖する細胞の成長を阻害し、または腫瘍の退行を行うものである。
「H」という用語は、単一の水素原子を示す。この基は、例えば酸素原子に結合して、ヒドロキシル基を形成することができる。
単独でまたは「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」などの他の用語内で「アルキル」という用語を用いる場合、それは1から約12個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐の基を包含するものである。一部のアルキル基は、炭素原子数1から約6の「低級アルキル」基である。そのような基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどがある。「アルキレニル」は、メチレニルおよびエチレニルなどの架橋2価アルキル基を包含するものである。「Rで置換された低級アルキル」という用語は、アセタール部分を含まない。
「アルケニル」という用語は、炭素原子数2から12の少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐の基を包含するものである。1態様において、アルケニル基は、炭素原子数2から約6の「低級アルケニル」基である。別の態様において、低級アルケニル基は、炭素原子数2から約4の基である。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルなどがある。「アルケニル」および「低級アルケニル」という用語は、「シス」および「トランス」配置、あるいは別の呼称で「E」および「Z」配置を有する基を包含するものである。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有し、炭素原子数2から約12の直鎖または分岐の基を示す。1態様において、アルキニル基は、炭素原子数2から約6の「低級アルキニル」基である。別の態様において、それは炭素原子数2から約4の低級アルキニル基である。そのような基の例には、プロパルギル、ブチニルなどがある。
アルキル、アルキレニル、アルケニルおよびアルキニル基は、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、シアノ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、複素環などの1以上の官能基によって置換されていても良い。
「ハロ」という用語は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子などのハロゲンを意味する。
「ハロアルキル」という用語は、1以上のアルキル炭素原子が上記で定義のハロで置換された基を包含するものである。具体的には、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびパーハロアルキルを含むポリハロアルキル基が包含される。一つの例としてモノハロアルキル基は、その基内にヨウ素原子、臭素原子、塩素原子またはフッ素原子を有することができる。ジハロおよびポリハロアルキル基は、2以上の同一ハロ原子または異なるハロ基の組み合わせを有することができる。「低級ハロアルキル」は、炭素原子数1から6の基を包含する。1態様において、それは炭素原子数1から3の低級ハロアルキル基である。ハロアルキル基の例には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルなどがある。「パーフルオロアルキル」とは、全ての水素原子がフッ素原子で置き換わったアルキル基を意味する。例としては、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルなどがある。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、いずれかの炭素原子が1以上のヒドロキシル基で置換されていても良い炭素原子数1から約10の直鎖もしくは分岐アルキル基を包含するものである。1態様において、ヒドロキシアルキル基は、炭素原子数1から6であり、1以上のヒドロキシル基を有する「低級ヒドロキシアルキル」基である。そのような基の例にはねヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルンヒドロキシヘキシルなどがある。他の例には、炭素原子数1から3の低級ヒドロキシアルキル基などがある。
「アルコキシ」という用語は、炭素原子数1から約10のアルキル部分をそれぞれが有する直鎖もしくは分岐のオキシ含有基を包含する。1態様において、アルコキシ基は、炭素原子数1から6の「低級アルコキシ」基である。そのような基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシなどがある。別の態様において、これらの基は、炭素原子数1から3の低級アルコキシ基である。アルコキシ基はさらに、フッ素、塩素または臭素などの1以上のハロ原子で置換されていることで、「ハロアルコキシ」基を提供することができる。他の例には、炭素原子数1から3の低級ハロアルコキシ基がある。そのような基の例には、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシおよびフルオロプロポキシなどがある。
単独または組み合わせでの「アリール」という用語は、1個または2個の環を有し、そのような環が縮合的い結合していても良い炭素環式芳香族系を意味する。「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチルおよびインダニルなどの芳香族基を包含するものである。1態様において、アリールは、フェニルである。前記の「アリール」基は、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシ、低級アルキルアミノなどの1以上の置換基を有することができる。−O−CH−O−で置換されたフェニルは、アリールベンゾジオキソリル置換基を形成している。
「複素環」(または「複素環式」)という用語は、飽和および部分飽和でヘテロ原子を含有する環基であって、ヘテロ原子が窒素、硫黄および酸素から選択することができるものを包含する。それは、−O−O−、−O−S−または−S−S−部分を有する環を含むものではない。前記の「複素環」基は、ヒドロキシル、Boc、ハロ、ハロアルキル、シアノ、低級アルキル、低級アラルキル、オキソ、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノなどの1から3個の置換基を有することができる。
飽和複素環基の例には、窒素原子1から4個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];酸素原子1から2個および窒素原子1から3個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:モルホリニル];硫黄原子1から2個および窒素原子1から3個を有する飽和で3から6員の単環式複素環基[例:チアゾリジニル]などがある。部分飽和複素環基の例には、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル、ジヒドロチアゾリルなどがある。
部分飽和および飽和複素環の特定の例には、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ′−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルなどがある。
複素環(または「複素環式」)という用語には、複素環基がアリール基と縮合している基:例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[例:テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル]などの窒素原子1から5個を有する不飽和縮合複素環基;酸素原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和縮合複素環基[例:ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル];硫黄原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和縮合複素環基[例:ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];ならびに酸素もしくは硫黄原子1から2個を有する飽和、部分不飽和および不飽和の縮合複素環基[例:ベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびジヒドロベンゾフリル]も包含される。
「ヘテロアリール」という用語は、基O、NおよびSから選択される1以上のヘテロ原子を含むアリール環系を指し、環窒素および硫黄原子は酸化されていても良く、窒素原子は4級化されていても良い。例としては、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[例:4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル]などの窒素原子1から4個を有する不飽和で5から6員の単環式複素環基;例えばピラニル、2−フリル、3−フリルなどの酸素原子を有する不飽和で5から6員の単環式複素環基;例えば2−チエニル、3−チエニルなどの硫黄原子を有する不飽和で5から6員の単環式複素環基;例えばオキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル[例:1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル]などの酸素原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和で5から6員の単環式複素環基;例えば、チアゾリル、チアジアゾリル[例:1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]などの硫黄原子1から2個および窒素原子1から3個を有する不飽和で5から6員の単環式複素環基などがある。
単独で使用される場合またはアルキルスルホニルなどの他の用語に連結されている場合のいずれにおいても、「スルホニル」という用語は、それぞれ二価の基−SO−を示す。
「スルファミル」、「アミノスルホニル」および「スルファミジル」という用語は、アミン基で置換されたスルホニル基であって、スルホンアミド(−SONH)を形成するものを指す。
「アルキルアミノスルホニル」という用語には、スルファミル基が独立に1個もしくは2個のアルキル基で置換された「N−アルキルアミノスルホニル」が含まれる。1態様において、アルキルアミノスルホニル基は、炭素原子数1から6の「低級アルキルアミノスルホニル」基である。それには、炭素原子数1から3の低級アルキルアミノスルホニル基も含まれる。そのような低級アルキルアミノスルホニル基の例には、N−メチルアミノスルホニルおよびN−エチルアミノスルホニルなどがある。
単独で使用される場合または「カルボキシアルキル」などのように他の用語とともに使用される場合のいずれにおいても、「カルボキシ」または「カルボキシル」という用語は、−COHを指す。
単独で使用される場合または「アミノカルボニル」などのように他の用語とともに使用される場合のいずれにおいても、「カルボニル」とう用語は、−(C=O)−を指す。
「アミノカルボニル」という用語は、式−C(=O)NHのアミド基を指す。
「N−アルキルアミノカルボニル」および「N,N−ジアルキルアミノカルボニル」という用語は、それぞれ独立に1個もしくは2個のアルキル基で置換されたアミノカルボニル基を指す。1例において、それらの基は、アミノカルボニル基に結合した上記の低級アルキル基を有する「低級アルキルアミノカルボニル」である。
「N−アリールアミノカルボニル」および「N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル」という用語は、それぞれアリール基1個またはアルキル基1個およびアリール基1個で置換されたアミノカルボニル基を指す。
「複素環アルキレニル」および「複素環アルキル」という用語は、複素環置換アルキル基を指す。より好ましい複素環アルキル基の例としては、炭素原子数1から6のアルキル部分および5員または6員のヘテロアリール基を有する「5員または6員のヘテロアリールアルキル」基がある。他の例には、炭素原子数1から3個のアルキル部分を有する低級ヘテロアリールアルキレニル基がある。例としては、ピリジルメチルおよびチエニルメチルなどの基がある。
「アラルキル」という用語は、アリール置換アルキル基を包含するものである。一部のアラルキル基は、炭素原子数1から6のアルキル基に結合したアリール基を有する「低級アラルキル」基である。他のものは、炭素原子数1から3のアルキル部分に結合した「フェニルアルキレニル」である。そのような基の例には、ベンジル、ジフェニルメチルおよびフェニルエチルなどがある。そのアラルキルにおけるアリールはさらに、ハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルおよびハロアルコキシで置換されていても良い。
「アルキルチオ」という用語は、2価の硫黄原子に結合した炭素原子数1から10の直鎖もしくは分岐アルキル基を有する基を包含する。1例において、それは炭素原子数1から3の低級アルキルチオ基である。「アルキルチオ」の例はメチルチオ、(CHS−)である。
「ハロアルキルチオ」という用語は、2価の硫黄原子に結合した炭素原子数1から10のハロアルキル基を有する基を包含するものである。1態様において、それは炭素原子数1から3の低級ハロアルキルチオ基である。「ハロアルキルチオ」の例はトリフルオロメチルチオである。
「アルキルアミノ」という用語は、アミノ基がそれぞれアルキル基1個およびアルキル基2個で独立に置換された「N−アルキルアミノ」および「N,N−ジアルキルアミノ」を包含する。1態様において、アルキルアミノ基は、窒素原子に結合した炭素原子数1から6のアルキル基1個もしくは2個を有する「低級アルキルアミノ」基である。1態様において、それは炭素原子数1から3の低級アルキルアミノ基である。好適なアルキルアミノ基は、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどのモノアルキルアミノまたはジアルキルアミノであることができる。
「アリールアミノ」という用語は、N−フェニルアミノのように1個または2個のアリール基で置換されているアミノ基を指す。アリールアミノ基は、その基のアリール環部分でさらに置換されていても良い。
「ヘテロアリールアミノ」という用語は、N−チエニルアミノのように、1個または2個のヘテロアリール基で置換されているアミノ基を指す。「ヘテロアリールアミノ」基は、その基のヘテロアリール環部分でさらに置換されていても良い。
「アラルキルアミノ」という用語は、1個または2個のアラルキル基で置換されているアミノ基を指す。例えば、それにはN−ベンジルアミノなどのフェニル−C−C−アルキルアミノ基などがある。アラルキルアミノ基は、アリール環部分でさらに置換されていても良い。
「N−アルキル−N−アリールアミノ」および「N−アラルキル−N−アルキルアミノ」という用語は、アミノ基に対してそれぞれアラルキル1個およびアルキル基1個、あるいはアリール基1個およびアルキル基1個で独立に置換されているアミノ基を指す。
「アミノアルキル」という用語は、1から約10個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐アルキル基であって、その炭素のうちのいずれか一つが1以上のアミノ基で置換されていても良いものを包含する。1態様において、アミノアルキル基は、1から6個の炭素原子および1以上のアミノ基を有する「低級アミノアルキル」基である。そのような基の例には、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルおよびアミノヘキシルなどがある。例としては、炭素原子数1から3の低級アミノアルキル基などもある。
「アルキルアミノアルキル」という用語は、アルキルアミノ基で置換されたアルキル基を包含する。1態様において、アルキルアミノアルキル基は、炭素原子数1から6のアルキル基を有する「低級アルキルアミノアルキル」基である。別の態様において、それは炭素原子数1から3のアルキル基を有する低級アルキルアミノアルキル基である。好適なアルキルアミノアルキル基は、N−メチルアミノメチル、N,N−ジメチルアミノエチル、N,N−ジエチルアミノメチルなどのように、モノまたはジアルキル置換されていても良い。
「アルキルアミノアルコキシ」という用語は、アルキルアミノ基で置換されたアルコキシ基を包含する。1態様において、アルキルアミノアルコキシ基は、炭素原子数1から6のアルコキシ基を有する「低級アルキルアミノアルコキシ」基である。例としては、炭素原子数1から3のアルキル基を有する低級アルキルアミノアルコキシ基などがある。好適なアルキルアミノアルコキシ基は、N−メチルアミノエトキシ、N,N−ジメチルアミノエトキシ、N,N−ジエチルアミノエトキシなどのように、モノまたはジアルキル置換されていても良い。
「アルキルアミノアルコキシアルコキシ」は、アルキルアミノアルコキシ基で置換されたアルコキシ基を包含するものである。1態様において、アルキルアミノアルコキシアルコキシ基は、炭素原子数1から6のアルコキシ基を有する「低級アルキルアミノアルコキシアルコキシ」基である。例としては、炭素原子数1から3のアルキル基を有する低級アルキルアミノアルコキシアルコキシ基などがある。好適なアルキルアミノアルコキシアルコキシ基は、N−メチルアミノメトキシエトキシ、N−メチルアミノエトキシエトキシ、N,N−ジメチルアミノエトキシエトキシ、N,N−ジエチルアミノメトキシメトキシなどのように、モノまたはジアルキル置換されていても良い。
「カルボキシアルキル」という用語は、炭素原子数1から約10の直鎖もしくは分岐アルキル基であって、その炭素原子のうちのいずれか一つが1以上のカルボキシ基で置換されていても良いものを包含する。1態様において、カルボキシアルキル基は、1から6個の炭素原子および1個のカルボキシ基を有する「低級カルボキシアルキル」基である。そのような基に例には、カルボキシメチル、カルボキシプロピルなどがある。例としては、1から3個のCH基を有する低級カルボキシアルキル基などもある。
「ハロスルホニル」という用語は、ハロゲン基で置換されたスルホニル基を包含する。そのようなハロスルホニル基の例には、クロロスルホニルおよびフルオロスルホニルなどがある。
「アリールチオ」という用語は、2価の硫黄原子に結合した炭素原子数6から10のアリール基を包含する。「アリールチオ」の例としては、フェニルチオがある。
「アラルキルチオ」という用語は2価の硫黄原子に結合した上記のようなアラルキル基を包含する。1態様において、それはフェニル−C−C−アルキルチオ基である。「アラルキルチオ」の例には、ベンジルチオがある。
「アリールオキシ」という用語は、酸素原子に結合した上記で定義の置換されていても良いアリール基を包含する。そのような基の例には、フェノキシなどがある。
「アラルコキシ」という用語は、酸素原子を介して他の基に結合したオキシ含有アラルキル基を包含する。1態様において、アラルコキシ基は、上記の低級アルコキシ基に結合した置換されていても良いフェニル基を有する「低級アラルコキシ」基である。
「ヘテロアリールオキシ」という用語は、酸素原子に結合した上記で定義の置換されていても良いヘテロアリール基を包含するものである。
「ヘテロアリールアルコキシ」という用語は、酸素原子を介して他の基に結合したオキシ含有ヘテロアリールアルキル基を包含する。1態様において、ヘテロアリールアルコキシ基は、上記の低級アルコキシ基に結合した置換されていても良いヘテロアリール基を有する「低級ヘテロアリールアルコキシ」基である。
「シクロアルキル」という用語は、飽和炭素環基を含むものである。一部のシクロアルキル基には、C−C環などがある。他の化合物には、シクロペンチル、シクロプロピルおよびシクロヘキシルなどがある。
「シクロアルキルアルキル」という用語は、シクロアルキル置換されたアルキル基を包含する。一部のシクロアルキルアルキル基は、1から6個の炭素原子を有するアルキル基に結合したシクロアルキル基を有する「低級シクロアルキルアルキル」基である。例としては、1から3個の炭素原子を有するアルキル部分に結合した「5から6員のシクロアルキルアルキル」などがある。そのような基の例には、シクロヘキシルメチルなどがある。前記基中のシクロアルキルは、ハロ、アルキル、アルコキシおよびヒドロキシによってさらに置換されていても良い。
「シクロアルケニル」という用語は、「シクロアルキルジエニル」化合物のように、1以上の炭素−炭素二重結合を有する炭素環基を含む。一部のシクロアルケニル基には、C−C環などがある。他の化合物には、例えばシクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプタジエニルなどがある。
「含む」という用語は、示された構成要素を含むが他の要素を排除するものではない、制限のないものを意味する。
単独または組み合わせての「式I、II、III、IV、V、VIおよびVII」という用語は、下位式を含む。
本発明の化合物は、c−Met阻害活性を有する。
本発明はまた、前述のような血管新生が介在する疾患状態の急性または慢性的な治療における医薬の製造での、本発明の化合物またはその化合物の製薬上許容される塩の使用を包含するものである。本発明の化合物は、抗癌剤の製造において有用である。本発明の化合物は、c−Metの阻害によって障害を弱めたり予防するための医薬の製造においても有用である。
本発明は、少なくとも1種類の製薬上許容される担体、補助剤または希釈剤とともに、治療上有効量の本発明の化合物を含む医薬組成物を包含するものである。
本発明はまた、血管新生関連障害を有する患者またはその障害を受けやすい患者におけるその障害の治療方法であって、その患者に対して治療上有効量の本発明の化合物を投与する段階を有する方法を包含するものである。
併用
本発明の化合物は単独の活性医薬として投与することが可能であるが、1以上の本発明の化合物または他の薬剤との併用で使用することも可能である。併用で投与する場合、治療剤は同時に投与されるか異なる時間に順次投与される別個の組成物として製剤することができるか、あるいは治療剤を単一の組成物として提供することができる。
本発明の化合物および別の医薬の使用を定義する際において「併用療法」(または「組み合わせ療法」)という表現は、薬剤併用の有用な効果を提供する投与法で順次にて各薬剤を投与することを包含するものであり、さらには一定比率でのそれらの活性薬剤を含む単一のカプセル中あるいは各薬剤の複数の別個のカプセルなどで、実質的に同時にそれら薬剤の併用投与を行うことをも包含するものである。
具体的には、本発明の化合物の投与は、放射線療法または細胞増殖抑制剤もしくは細胞毒剤など、腫瘍の予防または治療において当業者には公知の別の治療法と併用することができる。
固定用量で投与する場合、そのような組み合わせ剤では、許容される用量範囲内で本発明の化合物を用いる。本発明の化合物は、組み合わせ製剤が不適切である場合には、公知の抗癌剤または細胞毒剤と順次で投与することもできる。本発明は、投与順序において限定されるものではない。本発明の化合物は、公知の抗癌剤または細胞毒剤の投与の前、それと同時または投与後に投与することができる。
現在、原発腫瘍の標準的な治療は、外科的切除とそれに続く放射線療法または静脈注射による化学療法からなる。代表的な化学療法は、DNAアルキル化剤、DNA挿入剤、CDK阻害薬または微小管毒からなる。使用される化学療法の用量は最大耐容用量よりわずかに少ない量であることから、用量を制限する毒性には、吐き気、嘔吐、下痢、脱毛、好中球減少などがあるのが普通である。
併用の薬物化学療法によって腫瘍の治療に選択されると考えられる、商業的使用、臨床評価および前臨床開発で入手可能な抗腫瘍薬が非常に多くある。そのような抗腫瘍薬はいくつかの腫瘍なカテゴリーに入る。すなわちそれは、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫剤、インターフェロン型薬剤およびその他薬剤のカテゴリーである。
本発明の化合物と併用することが可能な抗腫瘍剤の第1の群は、代謝拮抗型/チミジレートシンターゼ阻害薬抗腫瘍剤からなる。好適な代謝拮抗性抗腫瘍剤は、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチ葉酸(acanthifolic acid)、アミノチアジアゾール、ブレキナー(brequinar)ナトリウム、カルモフール、チバガイギーCGP−30694、シクロペンチルシトシン、リン酸ステアリン酸シタラビン、シタラビン抱合体、リリー(Lilly)DATHF、メレル(Merrel)ダウDDFC、デザグアニン(dezaguanine)、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジドックス(didox)、吉富DMDC、ドキシフルリジン、ウェルカム(Wellcome)EHNA、メルク社EX−015、ファザラビン(fazarabine)、フロキシウリジン、リン酸フルダラビン(fludarabine)、5−フルオロウラシル、N−(2′−フラニジル)−5−フルオロウラシル、第一製薬FO−152、イソプロピルピロリジン、リリーLY−188011、リリーLY−264618、メトベンザプリム(methobenzaprim)、メトトレキセート、ウェルカムMZPES、ノルスペルミジン、NCI NSC−127716、NCI NSC−264880、NCI NSC−39661、NCI NSC−612567、ワーナー−ランバート(Warner−Lambert)PALA、ペントスタチン、ピリトレキシム(piritrexim)、プリカマイシン、アサヒケミカル(Asahi Chemical)PL−AC、タケダTAC788、チオグアニン、チアゾフリン、エルバモント(Erbamont)TIF、トリメトレキサート、チロシンキナーゼ阻害薬類、大鵬UFTおよびウリシチン(uricytin)からなる群から選択することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物と併用することができる抗腫瘍薬の第2の群は、アルキル化型抗腫瘍薬からなる。好適なアルキル化型抗腫瘍薬は、シオノギ254−S、アルド−ホスファミド類縁体、アルトレタミン(altretamine)、アナキシロン(anaxirone)、ベーリンガー・マンハイムBBR−2207、ベストラブシル(bestrabucil)、ブドチタン(budotitane)、湧永CA−102、カルボプラチン、カルムスチン、キノイン(Chinoin)−139、キノイン−153、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、アメリカン・シアナミドCL−286558、サノフィ(Sanofi)CY−233、シプラテート(cyplatate)、デグッサD−19−384、スミモト(Sumimoto)DACHP(Myr)2、ジフェニルスプロムスチン、ジ白金細胞増殖抑制剤、エルバ(Erba)ジスタマイシン誘導体、中外DWA−2114R、ITIE09、エルムスチン(elmustine)、エルバモント(Erbamont)FCE−24517、リン酸エストラムスチンナトリウム、フォテムスチン(fotemustine)、ユニメド(Unimed)G−6−M、キノインGYK1−17230、ヘプスル−ファム(hepsul−fam)、イホスファミド、イプロプラチン(iproplatin)、ロムスチン、マフォスファミド(mafosfamide)、ミトラクトール(mitolactol)、日本化薬NK−121、NCI NSC−264395、NCI NSC−342215、オキサリプラチン(oxaliplatin)、アップジョンPCNU、プレドニマスチン、プロター(Proter)PTT−119、ラニムスチン、セムスチン、スミスクラインSK&F−101772、ヤクルト本社SN−22、スピロムスチン(spiromustine)、田辺製薬TA−077、タウロムスチン(tauromustine)、テモゾロミド(temozolomide)、テロキシロン(teroxirone)、テトラプラチン(tetraplatin)およびトリメラモール(trimelamol)からなる群から選択することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物と併用することができる抗腫瘍薬の第3の群は、抗生物質型抗腫瘍薬からなる。好適な抗生物質型抗腫瘍薬は、大鵬4181−A、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アクチノプラノン(actinoplanone)、エルバモントADR−456、アエロプリシニン(aeroplysinin)誘導体、味の素AN−201−II、味の素AN3、日本曹達アニソマイシン類、アントラサイクリン、アジノマイシン(azinomycin)−A、ビスカベリン(bisucaberin)、ブリストール−マイヤーズBL−6859、ブリストール−マイヤーズBMY−25067、ブリストール−マイヤーズBMY−25551、ブリストール−マイヤーズBMY−26605、ブリストール−マイヤーズBMY−27557、ブリストール−マイヤーズBMY−28438、硫酸ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、大鵬C−1027、カリケマイシン(calichemycin)、クロモキシマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、協和発酵DC−102、協和発酵DC−79、協和発酵DC−88A、協和発酵DC89−A1、協和発酵DC92−B、ジトリサルビシン(ditrisarubicin)B、シオノギDOB−41、ドキソルビシン、ドキソルビシン−フィブリノーゲン、エルサミシン(elsamicin)−A、エピルビシン、エルブスタチン(erbstatin)、エソルビシン(esorubicin)、エスペラミシン(esperamicin)−A1、エスペラミシン−A1b、エルバモントFCE21954、フジサワFK−973、ホストリエシン(fostriecin)、フジサワFR−900482、グリドダクチン(glidobactin)、グレガチン(gregatin)−A、グリンカマイシン(grincamycin)、ヘルビマイシン(herbimycin)、イダルビシン、イルジン類(illudins)、カズサマイシン、セサリロジン類(kesarirhodins)、協和発酵KM−5539、キリンビールKRN−8602、協和発酵KT−5432、協和発酵KT−5594、協和発酵KT−6149、アメリカンシアナミドLL−D49194、明治製菓ME2303、メノガリル、マイトマイシン、ミトキサントロン、スミスクラインM−TAG、ネオエナクチン(neoenactin)、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−01、SRIインターナショナル(International)NSC−357704、オキサリジン(oxalysine)、オキサウノマイシン(oxaunomycin)、ペプロマイシン、ピラチン(pilatin)、ピラルビシン(pirarubicin)、ポロトラマイシン(porothramycin)、ピリンダナイシン(pyrindanycin)A、トビシ(Tobishi)RA−I、ラパマイシン(rapamycin)、リゾキシン、ロドルビシン(rodorubicin)、シバノミシン(sibanomicin)、シウェンマイシン(siwenmycin)、住友SM5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソランギシン(sorangicin)−A、スパルソマイシン、エスエス製薬SS−21020、エスエス製薬SS−7313B、エスエス製薬SS−9816B、ステフィマイシン(steffimycin)B、大鵬4181−2、タリソマイシン、タケダTAN−868A、テルペンタシン(terpentecin)、トラジン(thrazine)、トリクロザリン(tricrozarin)A、アップジョンU−73975、協和発酵UCN−10028A、フジサワWF−3405、吉富Y−25024およびゾルビシン(zorubicin)からなる群から選択することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物と併用することができる抗腫瘍薬の第4の群は、抗その他の抗腫瘍薬群からなり、それには、チューブリン相互作用剤、トポイソメラーゼII阻害薬、トポイソメラーゼI阻害薬およびホルモン剤などがある。それらは、α−カロチン、α−ジフルオロメチルアルギニン、アシトレチン(acitretin)、バイオテク(Biotec)AD−5、キョーリンAHC−52、アルストニン(alstonine)、アモナフィデ(amonafide)、アムフェチニル(amphethinile)、アムサクリン、アンギオスタット(Angiostat)、アンキノマイシン(ankinomycin)、抗新生物薬A10、抗新生物薬A2、抗新生物薬A3、抗新生物薬A5、抗新生物薬AS2−1、ヘンケルAPD、アフィジコリン・グリシネート、アスパラギナーゼ、アバロール(Avarol)、バッカリン(baccharin)、バトラシリン(batracylin)、ベンフルロン(benfluron)、ベンゾトリプト(benzotript)、イプセン−ビューフォー(Ipsen−Beaufour)BIM−23015、ビサントレン、ブリストルマイヤーズBMY−40481、ベスター(Vestar)ボロン−10、ブロモホスファミド、ウェルカムBW−502、ウェルカムBW−773、カラセミド(caracemide)、カルメチゾール(carmethizole)塩酸塩、味の素CDAF、クロルスルファキノキサロン、ケメス(Chemes)CHX−2053、ケメックス(Chemex)CHX−100、ワーナー−ランベルトC1−921、ワーナー−ランベルトC1−937、ワーナー−ランベルトC1−941、ワーナー−ランベルトCI958、クランフェヌール(clanfenur)、クラビリデノン、ICN化合物1259、ICN化合物4711、コントラカン(Contracan)、ヤクルト本社CPT−11、クリスナトール(crisnatol)、クラデルム(curaderm)、サイトカラシンB、シタラビン、サイトシチン(cytocytin)、メルツ(Merz)D−609、マレイン酸DABIS、ダカルバジン、ダテリプチニウム(datelliptinium)、ジデムニン(didemnin)−B、ジヘマトポルフィリンエーテル、ジヒドロレンペロン(dihydrolenperone)、ジナリン(dinaline)、ジスタマイシン、東洋製薬(Toyo Pharmar)DM−341、東洋製薬DM−75、第一製薬DN−9693、ドセタキセル・エリプラビン(docetaxel elliprabin)、酢酸エリプチナム(elliptinium)、ツムラEPMTC、エポチロン類(epothilones)、エルゴタミン、エポトシド、エトレチネート、フェンレチニド(fenretinide)、フジサワFR−57704、硝酸ガリウム、ゲンカダフニン(genkwadaphnin)、中外GLA−43、グラクソGR−63178、グリフォラン(grifolan)NMF5N、ヘキサデシルホスホコリン、ミドリ十字HO−221、ホモハリントニン(homoharringtonine)、ヒドロキシ尿素、BTG ICRF−187、イルモフォシン(ilmofosine)、イソグルタミン、イソトレチノイン、大塚J1−36、ラモー(Ramot)K−477、大塚K−76COONa、呉羽化学K−AM、MECT社K1−8110、アメリカンシアナミドL−623、ロイコレグリン(leukoregulin)、ロニダミン、ルントベック(Lundbeck)LU−23−112、リリーLY−186641、NCI(US)MAP、マリシン(marycin)、めれる・ダウMDL−27048、メドコ(Medco)MEDR−340、メルバロン(merbarone)、メロシアニン誘導体、メチルアニリノアクリジン、モレキュラー・ジェネティックス(Molecular Genetics)MGI136、ミナクチビン(minactivin)、ミトナフィデ(mitonafide)、ミトキドン・モピダモール(mitoquidone mopidamol)、モトレチニド(motretinide)、全薬工業MST−16、N−(レチノイル)アミノ酸類、日清製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン類、ナファザトロム、大正NCU−190、ノコダゾール誘導体、ノルモサン(Normosang)、NCI NSC−145813、NCI NSC−361456、NCI NSC−604782、NCI NSC−95580、オクレオチド(ocreotide)、小野ONO−112、オキザノシン(oquizanocine)、アクゾOrg−10172、パクリタキセル、パンクラチスタチン(pancratistatin)、パゼリプチン(pazelliptine)、ワーナー−ランベルトPD−111707、ワーナー−ランベルトPD−115934、ワーナー−ランベルトPD−131141、ピエール・ファブレ(Pierre Fabre)PE−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロン(piroxantrone)、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレイン酸(polypreic acid)、エファモール(Efamol)ポルフィリン、プロビマン(probimane)、プロカルバジン、プログルミド、インビトロン(Invitron)プロテアーゼネキシンI、トービシ(Tobishi)RA−700、ラゾキサン、サッポロビールRBS、レストリクチン(restrictin)−P、レテリプチン(retelliptine)、レチノイン酸、ローヌ−プーランRP−49532、ローヌ−プーランRP−56976、スミスクラインSK&F−104864、住友SM−108、クラレSMANCS、シーファーム(SeaPharm)SP10094、スパトール(spatol)、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲルマニウム、ユニメド(Unimed)、エスエス製薬SS−554、ストリポルジノン(strypoldinone)、スチポルジノン(Stypoldione)、サントリーSUN0237、サントリーSUN2071、スーパーオキシド・ジスムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソール、テイジンTE1−0303、テニポシド、タリブラスチン(thaliblastine)、イーストマン・コダックTJB−29、トコトリエノール、トポテカン(topotecan)、トポスチン(Topostin)、テイジンTT82、協和発酵UCN−01、協和発酵UCN−1028、クライン(ukrain)、イーストマン・コダックUSB−006、硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビネストラミド(vinestramide)、ビノレルビン(vinorelbine)、ビントリプトール(vintriptol)、ビンゾリジン(vinzolidine)、ウィタノリドおよび山之内YM−534からなる群から選択されるが、これらに限定されるものではない。
別の形態として、本発明の化合物は、アセマンナン(acemannan)、アクラルビシン、アルデスロイキン(aldesleukin)、アレムツズマブ(alemtuzumab)、アリトレチノイン(alitretinoin)、アルトレタミン(altretamine)、アミホスチン、アミノレブリン酸、アムルビシン(amrubicin)、アムサクリン、アナグレリド(anagrelide)、アナストロゾール(anastrozole)、ANCER、アンセスチム(ancestim)、ARGLABIN、三酸化ヒ素、BAM002(Novelos)、ベキサロテン(bexarotene)、ビカルタミド(bicalutamide)、ブロクスウリジン、カペシタビン(capecitabine)、セルモロイキン(celmoleukin)、セトロレリックス(cetrorelix)、クラドリビン(cladribine)、クロトリマゾール、シタラビン・オクフォスフェート(ocfosfate)、DA3030(Dong−A)、ダクリズマブ(daclizumab)、デニロイキン・ジフチトックス(denileukin diftitox)、デスロレリン(deslorelin)、デキスラゾキサン(dexrazoxane)、ジラゼプ、ドセタキセル(docetaxel)、ドコサノール(docosanol)、ドキセルカルシフェロール(doxercalciferol)、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ブロモクリプチン、カルムスチン、シタラビン、フルオロウラシル、HITジクロフェナク、インターフェロン−α、ダウノルビシン、ドキソルビシン、トレチノイン、エデルフォシン(edelfosine)、エドレコロマブ(edrecolomab)、エフロルニチン(eflornithine)、エミテフル(emitefur)、エピルビシン、エポエチン(epoetin)−β、リン酸エトポシド、エキセメスタン(exemestane)、エキシスリンド(exisulind)、ファドロゾール(fadrozole)、フィルグラスチム(filgrastim)、フィナステリド、リン酸フルダラビン(fludarabine)、フォルメスタン(formestane)、フォテムスチン(fotemustine)、硝酸ガリウム、ゲムシタビン(gemcitabine)、ゲムツズマブ・ゾガミシン(gemtuzumab zogamicin)、ギメラシル(gimeracil)/オテラシル(oteracil)/テガフル組み合わせ剤、グリコピン(glycopine)、ゴセレリン(goserelin)、ヘプタプラチン(heptaplatin)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎児α−フェトタンパク質、イバンドロン酸(ibandronic acid)、イダルビシン、(イミキモド(imiquimod)、インターフェロン−α、天然インターフェロン−α、インターフェロン−α2、インターフェロン−α2a、インターフェロン−α2b、インターフェロン−αN1、インターフェロン−αn3、インターフェロン−αcon1、天然インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−β1a、インターフェロン−β1b、インターフェロン−γ、天然インターフェロン−γ1a、インターフェロン−γ1b、インターロイキン−1β、イオベングアン(iobenguane)、イリノテカン(irinotecan)、イルソグラジン(irsogladine)、ランレオチド(lanreotide)、LC9018(ヤクルト)、レフルノミド(leflunomide)、レノグラスチム(lenograstim)、硫酸レンチナン、レトロゾール(letrozole)、白血球α−インターフェロン、ロイプロレリン(leuprorelin)、レバミソール(levamisole)+フルオロウラシル、リアゾロール(liarozole)、ロバプラチン(lobaplatin)、ロニダミン、ロバスタチン(lovastatin)、マソプロコール(masoprocol)、メラルソプロール、メトクロプラミド、ミフェプリストン(mifepristone)、ミルテフォシン(miltefosine)、ミリモスチム(mirimostim)、不適正二本鎖RNA、ミトグアゾン(mitoguazone)、ミトラクトール(mitolactol)、ミトキサントロン、モルグラモスチム(molgramostim)、ナファレリン(nafarelin)、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトグラスチム(nartograstim)、ネダプラチン(nedaplatin)、ニルタミド(nilutamide)、ノスカピン、新規な赤血球生成刺激タンパク質、NSC631570オクトレオチド(octreotide)、オプレルベキン(oprelvekin)、オサテロン(osaterone)、オキサリプラチン(oxaliplatin)、パクリタキセル、パミドロン酸、ペガスパルガーゼ(pegaspargase)、pegインターフェロンα−2b、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ピシバニール、ピラルビシン(pirarubicin)、ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体、ポリエチレングリコールインターフェロンα−2a、ポルフィマー(porfimer)ナトリウム、ラロキシフェン、ラルチトレキセド(raltitrexed)、ラスブリカーゼ(rasburicase)、エチドロン酸レニウムRe186、RIIレチナミド、リツキシマブ(rituximab)、ロムルチド(romurtide)、サマリウム(153Sm)レキシドナム(lexidronam)、サルグラモスチム(sargramostim)、シゾフィラン(sizofiran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ソネルミン(sonermin)、塩化ストロンチウム−89、スラミン、タソネルミン(tasonermin)、タザロテン(tazarotene)、テガフール、テモポルフィン(temoporfin)、テモゾロミド(temozolomide)、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、サリドマイド、チマルファシン(thymalfasin)、チロトロピンα、トポテカン、トレミフェン(toremifene)、トシツモマブ(tositumomab)−ヨウ素131、トラスツズマブ(trastuzumab)、トレオスルファン(treosulfan)、トレチノイン、トリロスタン、トリメトレキセート、トリプトレリン(triptorelin)、天然腫瘍壊死因子α、ウベニメクス、膀胱癌ワクチン、丸山ワクチン、メラノーマ溶解物ワクチン、バルルビシン(valrubicin)、ベルテポルフィン(verteporfin)、ビノレルビン(vinorelbine)、ビルリジン(VIRULIZIN)、ジノスタチン・スチマラマー(stimalamer)またはゾレドロン酸(zoledronic acid);アバレリックス(abarelix);AE941(Aeterna)、アンバムスチン(ambamustine)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、bcl−2(Genta)、APC8015(Dendreon)、セツキシマブ(cetuximab)、デシタビン(decitabine)、デキサミノグルテチミド(dexaminoglutethimide)、ジアジコン、EL532(Elan)、EM800(Endorecherche)、エニウラシル(eniluracil)、エタニダゾール(etanidazole)、フェンレチニド(fenretinide)、フィルグラスチム(filgrastim)SD01(Amgen)、フルベストラント(fulvestrant)、ガロシタビン(galocitabine)、ガストリン17免疫原、HLA−B7遺伝子療法(Vical)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒスタミン・2塩酸塩、イブリツモマブ・チウキセタン(ibritumomab tiuxetan)、イロマスタット(ilomastat)、IM862(Cytran)、インターロイキン−2、イプロキシフェン(iproxifene)、LDI200(Milkhaus)、レリジスチム(leridistim)、リンツズマブ(lintuzumab)、CA125MAb(Biomira)、癌MAb(Japan Pharmaceutical Development)、HER−2およびFcMAb(Medarex)、イディオタイプ105AD7MAb(CRC Technology)、イディオタイプCEAMAb(TTrilex)、LYM−1ヨウ素131MAb(Techniclone)、多形上皮ムチン−イットリウム90MAb(Antisoma)、マリマスタット(marimastat)、メノガリル、ミツモマブ(mitumomab)、モテキサフィン(motexafin)ガドリニウム、MX6(Galderma)、ネララビン(nelarabine)、ノラトレキセド(nolatrexed)、P30タンパク質、ペグビソマント(pegvisomant)、ペメトレキセド(pemetrexed)、ポルフィロマイシン、プリノマスタット(prinomastat)、RL0903(Shire)、ルビテカン(rubitecan)、サトラプラチン(satraplatin)、フェニル酢酸ナトリウム、スパルホシン酸(sparfosic acid)、SRL172(SR Pharma)、SU5416(SUGEN)、TA077(Tanabe)、テトラチオモリブデン酸塩、タリブラスチン(thaliblastine)、トロンボポイエチン、エチルエチオプルプリン(etiopurpurin)スズ、チラパザミン(tirapazamine)、癌ワクチン(Biomira)、メラノーマワクチン(ニューヨーク大学)、メラノーマワクチン(Sloan Kettering Institute)、メラノーマ腫瘍崩壊ワクチン(ニューヨーク医科大学)、ウィルスメラノーマ細胞溶解物ワクチン(Royal Newcastle Hospital)またはバルスポダル(valspodar)などの他の抗腫瘍薬との併用療法で用いることもできる。
あるいは、本発明の化合物は、
N−(4−クロロフェニル)−4−(4−ピリジニルメチル)−1−フタラジンアミン;
4−[4−[[[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]カルボニル]アミノ]フェノキシ]−N−メチル−2−ピリジンカルボキサミド;
N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
3−[(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)メトキシ]−5−[[[[4−(1−ピロリジニル)ブチル]アミノ]カルボニル]アミノ]−4−イソチアゾールカルボキサミド;
N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−6−メトキシ−7−[(1−メチル−4−ピペリジニル)メトキシ]−4−キナゾリンアミン;
3−[5,6,7,13−テトラヒドロ−9−[(1−メチルエトキシ)メチル]−5−オキソ−12H−インデノ[2,1−a]ピロロ[3,4−c]カルバゾール−12−イル]プロピルエステルN,N−ジメチル−グリシン;
N−[5−[[[5−(1,1−ジメチルエチル)−2−オキサゾリル]メチル]チオ]−2−チアゾリル]−4−ピペリジンカルボキサミド;
N−[3−クロロ−4−[(3−フルオロフェニル)メトキシ]フェニル]−6−[5−[[[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ]メチル]−2−フラニル]−4−キナゾリンアミン;
4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−N−[4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−フェニル]ベンズアミド;
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−[3−(4−モルホリニル)プロポキシ]−4−キナゾリンアミン;
N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミン;
N−(3−((((2R)−1−メチル−2−ピロリジニル)メチル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((3−(1,3−オキサゾール−5−イル)フェニル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
2−(((4−フルオロフェニル)メチル)アミノ)−N−(3−((((2R)−1−メチル−2−ピロリジニル)メチル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−[3−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−5−トリフルオロメチル−フェニル]−2−(4−フルオロ−ベンジルアミノ)−ニコチンアミド;
6−フルオロ−N−(4−(1−メチルエチル)フェニル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−N−(3−(((2S)−2−ピロリジニルメチル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−(1,1−ジメチルエチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−イル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((((2S)−1−メチル−2−ピロリジニル)メチル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−N−(3−((2−(1−ピロリジニル)エチル)オキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(4−(ペンタフルオロエチル)−3−(((2S)−2−ピロリジニルメチル)オキシ)フェニル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((3−アゼチジニルメチル)オキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((4−ピリジニルメチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−(4−ピペリジニルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((2−(3−ピリジニル)エチル)アミノ)−3−ピリジンカルボキサミド;
N−(4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−7−イル)−2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ニコチンアミド;
2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−N−[3−(1−メチルピロリジン−2−イルメトキシ)−5−トリフルオロメチル−フェニル]−ニコチンアミド;
N−[1−(2−ジメチルアミノ−アセチル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル]−2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ニコチンアミド;
2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−N−[3−(ピロリジン−2−イルメトキシ)−5−トリフルオロメチル−フェニル]−ニコチンアミド;
N−(1−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)−2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ニコチンアミド;
N−(4,4−ジメチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−7−イル)−2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ニコチンアミド;
N−[4−(tert−ブチル)−3−(3−ピペリジルプロピル)フェニル][2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)(3−ピリジル)]カルボキサミド;
N−[5−(tert−ブチル)イソオキサゾール−3−イル][2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)(3−ピリジル)]カルボキサミド;および
N−[4−(tert−ブチル)フェニル][2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)(3−ピリジル)]カルボキサミド
などのVEGFR阻害薬との併用療法でも使用可能である。
US6258812、US2003/0105091、WO01/37820、US6235764、WO01/32651、US6630500、US6515004、US6713485、US5521184、US5770599、US5747498、WO02/68406、WO02/66470、WO02/55501、WO04/05279、WO04/07481、WO04/07458、WO04/09784、WO02/59110、WO99/45009、WO00/59509、WO99/61422、US5990141、WO00/12089およびWO00/02871という特許および特許出願に記載の他の化合物を、併用療法で用いることが可能である。
一部の実施形態において、前記組み合わせは、少なくとも一つの血管新生阻害薬と組み合わせた本発明の組成物を包含する。薬剤には、イン・ビトロ合成で製造された化学組成物、抗生物質、抗原結合領域、放射性核種ならびにそれらの組み合わせおよび接合体などが含まれるが、それらに限定されるものではない。薬剤には、作働薬、拮抗薬、アロステリック調節剤、毒物があり得るものであるか、より一般的には薬剤は、それの標的を阻害もしくは刺激することで(例:受容体または酵素の活性化または阻害)、細胞死を促進したり、または細胞増殖を停止させることができる。
抗腫瘍薬の例としては、乳癌および他の形態の癌の治療に用いることができるハーセプチン(商標名)(トラスツズマブ)、およびリツキサン(商標名)(リツキシマブ)、ゼバリン(商標名)(イブリツモマブ・チウキセタン)、および非ホジキンリンパ腫および他の形態の癌の治療に用いることができるリンフォシド(LYMPHOCIDE;商標名)(エプラツズマブ)、慢性骨髄性白血病および消化管間質性腫瘍の治療に用いることができるグリベック(商標名)、および非ホジキンリンパ腫の治療に用いることができるベクサー(商標名)(ヨウ素131トシツモマブ)などがある。
血管新生阻害薬の例には、エルビタックス(商標名)(IMC−C225)、KDR(キナーゼドメイン受容体)阻害薬(例:キナーゼドメイン受容体に特異的に結合する抗体および抗原結合領域)、アバスチン(商標名)またはVEGF−TRAP(商標名)などの抗VEGF剤(例:VEGFに特異的に結合する抗体または抗原結合領域、または可溶性VEGF受容体もしくはそれのリガンド結合領域)、および抗VEGF受容体剤(例:それに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)、ABX−EGF(パニルムマブ(panirumumab))などのEGFR阻害薬(例:それに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)、イレッサ(商標名)(ゲフィチニブ)、タルセバ(商標名)(エルロチニブ)、抗Ang1および抗Ang2剤(例:それらまたはそれらの受容体に特異的に結合する抗体または抗原結合領域、例えばTie2/Tek)、および抗Tie2キナーゼ阻害薬(例:それに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)などがある。本発明の医薬組成物は、肝細胞増殖因子(HGF、分散因子とも称される)の拮抗薬などの増殖因子に特異的に結合し、それの活性を阻害する1以上の薬剤(例:抗体、抗原結合領域または可溶性受容体)、およびそれの受容体「c−met」に特異的に結合する抗体または抗原結合領域を含むこともできる。
他の血管新生阻害薬には、キャンパス、IL−8、B−FGF、Tek拮抗薬(セレッティ(Ceretti)ら、米国公開番号2003/0162712;米国特許第6413932号)、抗TWEAK剤(例:特異的に結合する抗体または抗原結合領域、または可溶性TWEAK受容体拮抗薬;ウィリー(Wiley)の米国特許第6727225号参照)、インテグリンのそれのリガンドへの結合に拮抗するADAMディスインテグリンフドメイン(ファンスロー(Fanslow)ら、米国公開番号2002/0042368)、特異的に結合する抗eph受容体および/または抗エフリン抗体または抗原結合領域(米国特許第5981245号;5728813号;5969110号;6596852号;6232447号;6057124号およびそれらの特許ファミリー構成員)、および抗PDGF−BB拮抗薬(例:特異的に結合する抗体または抗原結合領域)ならびにPDGF−BBリガンドに特異的に結合する抗体または抗原結合領域、およびPDGFRキナーゼ阻害薬(例:それに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)などがある。
追加の抗血管新生/抗腫瘍薬には、SD−7784(Pfizer、USA);シレンギチド(cilengitide)(Merck KGaA、ドイツ、EPO 770622);ペガプタニブオクタナトリウム(Gilead Sciences、USA);アルファスタチン(Alphastatin)(BioActa、UK);M−PGA(Celgene、USA、US 5712291);イロマスタット(Arriva、USA、US5892112);エマキサニブ(emaxanib)(Pfizer、USA、US5792783);バタラニブ(Novartis、スイス);2−メトキシエストラジオール(EntreMed、USA);TLCELL−12(Elan、アイルランド);酢酸アネコルタブ(Alcon、USA);α−D148Mab(Amgen、USA);CEP−7055(Cephalon、USA);抗VnMab(Crucell、オランダ)DAC:抗血管新生剤(ConjuChem、カナダ);アンギオシジン(Angiocidin)(InKine Pharmaceutical、USA);KM−2550(Kyowa Hakko、日本);SU−0879(Pfizer、USA);CGP−79787(Novartis、スイス、EP 970070);ARGENTテクノロジー(Ariad、USA);YIGSR−Stealth(Johnson & Johnson、USA);フィブリノゲンE断片(BioActa、UK);血管新生阻害薬(Trigen、UK);TBC−1635(Encysive Pharmaceuticals、USA);SC−236(Pfizer、USA);ABT−567(Abbott、USA);メタスタチン(EntreMed、USA);血管新生阻害薬(Tripep、スウェーデン);マスピン(Sosei、日本);2−メトキシエストラジオール(Oncology Sciences Corporation、USA);ER−68203−00(IVAX、USA);ベネフィン(Lane Labs、USA);Tz−93(Tsumura、日本);TAN−1120(タケダ、日本);FR−111142(フジサワ、日本、JP02233610);血小板因子4(RepliGen、USA、EP407122);血管内皮増殖因子拮抗薬(Borean、デンマーク);癌療法(University of South Carolina、USA);ベバシツマブ(pINN)(Genentech、USA);血管新生阻害薬(SUGEN、USA);XL784(Exelixis、USA);XL647(Exelixis、USA);MAb、α5β3インテグリン、第2世代(Applied Molecular Evolution、USAおよびMedImmune、USA);遺伝子療法、網膜症(Oxford BioMedica、UK);エンザスタウリン塩酸塩(USAN)、(Lilly、USA);CEP7055(Cephalon、USAおよびSanof1−Synthelabo、フランス);BC1(Genoa Institute of Cancer Research、イタリア);血管新生阻害薬(Alchemia、オーストラリア);VEGF拮抗薬(Regeneron、USA);rBPI21およびBPI由来抗血管新生剤(XOMA、USA);PI88(Progen、オーストラリア);シレンギチド(pINN)、(Merck KGaA、ドイツ;Munich Technical University、ドイツ、Scripps Clinic and Research Foundation、USA);セツキシマブ(INN)、(Aventis、フランス);AVE8062(味の素、日本); AS 1404(Cancer Research Laboratory、ニュージーランド); SG292(Telios、USA);エンドスタチン(Boston Childrens Hospital、USA);ATN161(Attenuon、USA);アンギオスタチン(Boston Childrens Hospital、USA);2−メトキシエストラジオール(Boston Childrens Hospital、USA);ZD6474(AstraZeneca、UK);ZD6126(Angiogene Pharmaceuticals、UK);PPI2458(Praecis、USA);AZD9935(AstraZeneca、UK);AZD2171(AstraZeneca、UK);バタラニブ(pINN)(Novartis、スイスおよびSchering AG、ドイツ);組織因子経路阻害薬(EntreMed、USA);ペガプタニブ(Pinn)(Gilead Sciences、USA);キサントリゾール(Yonsei University、韓国);遺伝子に基づくワクチン、VEGF−2(Scripps Clinic and Research Foundation、USA);SPV5.2(Supratek、カナダ);SDX103(University of California、サンジエゴ、USA);PX478(ProlX、USA);メタスタチン(EntreMed、USA);トロポニンI(Harvard University、USA);SU6668(SUGEN、USA);OXI4503(OXiGENE、USA);o−グアニジン類(Dimensional Pharmaceuticals、USA);モツポラミン(motuporamine)C(British Columbia University、カナダ);CDP791(Celltech Group、UK);アチプリモド(pINN)(GlaxoSmithKline、UK);E7820(エーザイ、日本);CYC381(Harvard University、USA);AE941(Aeterna、カナダ);ワクチン、血管新生(EntreMed、USA);ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化剤阻害薬(Dendreon、USA);オグルファニド(oglufanide)(pINN)(Melmotte、USA);HIF−1アルファ阻害薬(Xenova、UK);CEP5214(Cephalon、USA);BAYRES2622(Bayer、ドイツ);アンギオシジン(InKine、USA);A6(Angstrom、USA);KR31372(Korea Research Institute of Chemical Technology、韓国);GW2286(GlaxoSmithKline、UK);EHT0101(ExonHit、フランス);CP868596(Pfizer、USA);CP564959(OSI、USA);CP547632(Pfizer、USA);786034(GlaxoSmithKline、UK);KRN633(キリンビール、日本);薬物送達系、眼内、2−メトキシエストラジオール(EntreMed、USA);アンジネックス(Maastricht University、オランダおよびMinnesota University、USA);ABT510(Abbott、USA);AAL993(Novartis、スイス);VEGI(ProteomTech、USA);腫瘍壊死因子−α阻害薬(National Institute on Aging、USA);SU11248(Pfizer、USAおよびSUGEN、USA);ABT518(Abbott、USA);YH16(Yantai Rongchang、中国);S−3APG(Boston Childrens Hospital、USAおよびEntreMed、USA);MAb、KDR(ImClone Systems、USA);MAb、α5β1(Protein Design、USA);KDRキナーゼ阻害薬(Celltech Group、UKおよびJohnson & Johnson、USA);GFB116(South Florida University、USAおよびYale University、USA);CS706(三共、日本);コンブレタスタチンA4プロドラッグ(Arizona State University、USA);コンドロイチン分解酵素AC(IBEX、カナダ);BAYRES2690(Bayer、ドイツ);AGM1470(Harvard University、USA、タケダ、日本およびTAP、USA);AG13925(Agouron、USA);テトラチオモリブデン酸塩(University of Michigan、USA);GCS100(Wayne State University、USA)CV247(Ivy Medical、UK);CKD732(Chong Kun Dang、韓国);MAb、血管内皮増殖因子(Xenova、UK);イルソグラジン(INN)(日本新薬、日本);RG13577(Aventis、フランス);WX360(Wilex、ドイツ);スクアラミン(pINN)(Genaera、USA);RPI4610(Sirna、USA);癌療法(Marinova、オーストラリア);ヘパラナーゼ阻害薬(InSight、イスラエル);KL3106(Kolon、韓国);ホオノキオール(Emory University、USA);ZKCDK(Schering AG、ドイツ;ZKアンギオ(ZK Angio)(Schering AG、ドイツ);ZK229561(Novartis、スイスおよびSchering AG、ドイツ);XMP300(XOMA、USA);VGA1102(大正、日本);VEGF受容体調節剤(Pharmacopeia、USA);VE−カドヘリン−2拮抗薬(ImClone Systems、USA);バソスタチン(National Institutes of Health、USA);ワクチン、Flk−1(ImClone System、USA);TZ93(ツムラ、日本);タムスタチン(Beth Israel Hospital、USA);切断可溶性FLT1(血管内皮増殖因子受容体1)(Merck & Co、USA);Tie−2リガンド類(Regeneron、USA);およびトロンボスポンジン1阻害薬(Allegheny Health, Education and Research Foundation、USA)などがある。
あるいは、本発明の化合物は、VEGF拮抗薬などの他の抗腫瘍薬、p38阻害薬、KDR阻害薬、EGF阻害薬およびCDK阻害薬などの他のキナーゼ阻害薬、TNF阻害薬、金属基質(metallomatrix)プロテアーゼ阻害薬(MMP)、セレコキシブなどのCOX−2阻害薬、NSAID類またはανβ阻害薬との併用療法で用いることもできる。
本発明は、式I、II、III、IV、V、VIおよびVIIの化合物の製造方法を含むものである。本発明の化合物の群には、それらの製薬上許容される塩および溶媒和物も含まれる。「製薬上許容される塩」という用語は、遊離酸または遊離塩基のアルカリ金属塩を形成したり、付加塩を形成するのに一般的に用いられる塩を包含する。その塩の性質は、それが製薬上許容されるのであれば、あまり重要ではない。本発明の化合物の好適な製薬上許容される酸付加塩は、無機酸または有機酸から製造することができる。そのような無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸がある。適切な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸類の有機酸から選択することができ、その例にはギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(embonic)(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、樟脳酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パーム酸(palmoic)、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、プロピオン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、メシル酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルギン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸から選択することができる。本発明の化合物の好適な製薬上許容される塩基付加塩には、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から形成される塩などの金属塩、または1級、2級、3級アミン類、環状アミンを含む置換アミン類、例えばカフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、ヒスチジン(aistidine)、グルカミン、イソプロピルアミン、リジン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどの有機塩基から形成される塩などがある。これらの塩はいずれも、例えば本発明の化合物と適切な酸または塩基を反応させることで、相当する本発明の化合物から、従来の手段によって製造することができる。同一分子中に塩基性基および酸性基が存在する場合、本発明の化合物は、内部塩を形成することもできる。
一般的合成手順
下記は、本明細書に記載されている可能性がある略称の意味である。
HOAc:酢酸
MeCN、CHCN:アセトニトリル
NH:アンモニア
NHCl:塩化アンモニウム
Ar:アルゴン
HBTA ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム
HATU:ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム
PyBop:ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジンo−ホスホニウム
Pd(dba):ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム
BINAP:2,2′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1′−ビナフチル
TEAC:炭酸ビス(テトラ−エチルアンモニウム)
BBr:三臭化ホウ素
BSA ウシ血清アルブミン
Br:臭素
BOC:ブチルオキシカルボニル
CsCO:炭酸セシウム
CHCl:クロロホルム
CDCl:重クロロホルム
Cu:銅
CuI:ヨウ化銅(I)
EtO:ジエチルエーテル
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DIBAL:水素化ジイソブチルアルミニウム
DIAD:アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDC、EDCI:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
dppA ジフェニルホスホリルアジド
EtOAc:酢酸エチル
FBS:ウシ胎仔血清
g:グラム
h:時間
HBr:臭化水素酸
HCl:塩酸
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
:水素
:過酸化水素
Fe:鉄
LiHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)−アミド
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MCPBA メタ−クロロ過安息香酸
MgSO:硫酸マグネシウム
MeOH、CHOH:メタノール
MeI:ヨウ化メチル
CHCl、DCM:塩化メチレン
NMP:N−メチルピロリジノン
ML、mL:ミリリットル
:窒素
Pd/C:パラジウム/炭素
Pd(OAc):酢酸パラジウム
Pd(OH):水酸化パラジウム
Pd(PPh:パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン
Pd(dppf)Cl:1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウムクロライド
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
POCl:オキシ塩化リン
CO:炭酸カリウム
KOH:水酸化カリウム
RT:室温
NaHCO:重炭酸ナトリウム
NaBH:水素化ホウ素ナトリウム
NaBHCN:水素化ホウ素シアノナトリウム
NaOtBu:ナトリウムtert−ブトキシド
NaOH:水酸化ナトリウム
NaClO:亜塩素酸ナトリウム
NaCl:塩化ナトリウム
NaHPO:リン酸ナトリウム
NaH:水素化ナトリウム
NaI:ヨウ化ナトリウム
NaSO:硫酸ナトリウム
TBTU:テトラフルオロホウ酸O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウム
THF:テトラヒドロフラン
EtN、TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
P(t−bu):トリ(tert−ブチル)ホスフィン
O:水。
本発明の化合物は、下記の作業例で示した図式に従って、さらには下記で説明する一般法AからEで示した図式および当業者に公知の他の方法で合成することができる。
一般法A
Figure 2011520986
Figure 2011520986
5−フェニル−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
1.A 6−(アジドメチル)キノリン
25mL丸底フラスコでN下に、キノリン−6−イルメタノール(500mg、3141μmol)および1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ−7−エン(564μL、3769μmol)をPhMe(7mL)に溶かし、ジフェニルホスホルアジデート(815μL、3769μmol)で処理し、室温で10時間撹拌した。粗混合物をヘキサン:AcOEt 100:0から0:100を用いるMPLC(ISCO)によって直接精製した。MS m/z=185.2[M+1]。C10の計算値:184.2。
3−モルホリノ−1−フェニル−5,6−ジヒドロピリジン−2(1H)−オン(0.17g、0.64mmol)(D.J.P.Pinto et al./Bioorg.Med.Chem.Lett.16(2006)4141−4147に従って製造)および化合物1.A(0.074g、0.40mmol)を、PhMe(5mL)中にて130℃で1時間マイクロ波処理した。反応混合物を冷却し、減圧下に濃縮した。粗混合物を溶媒留去してシリカゲル上に乗せ、DCM:MeOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって精製した。MS m/z=356.2[M+1]。C2117Oの計算値:355.4。1H NMR(400MHz、アセトン)δppm8.89(dd、J=4.21、1.76Hz、1H)、8.31(dd、J=8.31、1.37Hz、1H)、8.02(d、J=8.70Hz、1H)、7.96(d、J=1.56Hz、1H)、7.81(dd、J=8.75、2.01Hz、1H)、7.50(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)、7.39−7.44(m、4H)、7.25−7.32(m、1H)、6.10(s、2H)、4.18(t、J=6.85Hz、2H)、3.22(t、J=6.85Hz、2H)。
一般法B
Figure 2011520986
Figure 2011520986
5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
2.A 5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)ペンタ−2−インアミド
50mL丸底フラスコでN下に、HATU(1623mg、4270μmol)、3−メチルイソチアゾール−5−アミン塩酸塩(495mg、3284μmol)、5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ペンタ−2−イン酸(750mg、3284μmol)(John S.Carey/J.Org.Chem.66(2001)2526−2529に従って製造)およびヒューニッヒ塩基(1721μL、9853μmol)をDMF 13mLに溶かし、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、DCM:MeOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって直接精製した。MS m/z=325.2[M+1]。C1524SSiの計算値:324.1。
Figure 2011520986
2.B:5−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
10mLマイクロ波封管中N下に、化合物2.A(512mg、1578μmol)および1.A(291mg、1578μmol)をPhMe 5mLに溶かし、撹拌しながらマイクロ波で3時間にわたり150℃で加熱した。粗混合物(2:3異性体混合物)をヘキサン:AcOEt30:70を用いるMPLC(ISCO)によって直接精製した(第2の分画およびNMR分析によって測定された主要異性体)。MS m/z=509.2[M+1]。C2532SSiの計算値:508.2。
Figure 2011520986
2.C:5−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
25mL丸底フラスコで、2.B(369mg、725μmol)およびHCl水溶液(6N)(363μL、2176μmol)をMeOH 5mLに溶かし、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、粗化合物をそれ以上精製せずに次の段階で用いると判断した。MS m/z=395.2[M+1]。C1918Sの計算値:394.1。
Figure 2011520986
5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
10mL丸底フラスコでN下に、トリフェニルホスフィン(140mg、570μmol)、2.C(150mg、380μmol)と次にDEAD(90μL、570μmol)をTHF 2mLに溶かし、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物を、コンディショニングされたIsolute(登録商標)SPEカラム(SCX−2)に通し、MeOHで3回洗浄した。その後、2Mアンモニア/MeOHを用いて最終化合物を放出させ、得られた溶液を減圧下に濃縮し、DCM:MeOH+NHOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって直接精製した。MS m/z=376.1[M+1]。C1916OSの計算値:377.2。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm8.90(dd、J=4.21、1.76Hz、1H)、8.37(ddd、J=8.39、1.59、0.59Hz、1H)、8.02(d、J=8.71Hz、1H)、7.89(d、J=1.66Hz、1H)、7.73(dd、J=8.75、2.01Hz、1H)、7.54(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)、7.11(s、1H)、6.11(s、2H)、4.42(t、J=7.04Hz、2H)、3.30(t、J=7.04Hz、2H)、2.36(s、3H)。
Figure 2011520986
5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
10mL封管でN下に、化合物2.C(150mg、380μmol)およびデス−マーチンペルヨージナン(323mg、761μmol)をDCM 3mLに溶かし、室温で1時間撹拌した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応混合物を、コンディショニングしたIsolute(登録商標)SPEカラム(SCX−2)に通し、MeOHで3回洗浄した。その後、2Mアンモニア/MeOHを用いて最終化合物を放出させ、溶液を減圧下に濃縮した。粗混合物を、DCM:MeOH+NHOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって精製した。MS m/z=374.1[M+1]。C1914OSの計算値:375.1。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm8.90(dd、J=4.16、1.71Hz、1H)、8.33−8.38(m、2H)、8.02(d、J=8.70Hz、1H)、7.92(d、J=1.86Hz、1H)、7.76−7.80(m、2H)、7.53(dd、J=8.27、4.25Hz、1H)、7.31(d、J=7.73Hz、1H)、6.31(s、2H)、2.43(s、3H)。
一般法C
Figure 2011520986
Figure 2011520986
(S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
4.A (R/S)−6−(1−アジドエチル)キノリン
50mL丸底フラスコでN下に、ジフェニルホスホルアジデート(2.44mL、11.3mmol)、DBU(1.69mL、11.3mmol)および1−(キノリン−6−イル)エタノール(1.65g、9.53mmol)(B.P.Lugovkin、/Zhurnal Obshchei Khimii 25(1955)392−397に従って製造)をPhMe 20mLに溶かし、室温で10時間撹拌した。粗混合物を、ヘキサン:AcOEt100:0から0:100を用いるMPLC(ISCO)によって直接精製した。MS m/z=199.2[M+1]。C1110の計算値:198.1。
Figure 2011520986
4.B:(R/S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸エチル
4.C:(R/S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸エチル
20mLマイクロ波封管でN下に、5−ヒドロキシペンタ−2−イン酸エチル(1947mg、13697μmol)(Ryan R.Burton and William Tam/Org.Lett.9(2007)3287−3290に従って製造)および4.A(1.81g、9131μmol)をジクロロベンゼン10mLに溶かし、撹拌しながらマイクロ波で180℃にて20分間加熱した。粗混合物を、100%MeCNを用いるMPLC(ISCO)によって精製して第1の分画4.Bおよび第2の分画4.Cを得た(NMR分析によって確認した位置異性体)。MS m/z=341.2[M+1]。C1820の計算値:340.2。
Figure 2011520986
4.D:(R/S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
25mL封管中N下に、カリウムtert−ブトキシド(402mg、3584μmol)をMeOH 4mLに溶かし、室温で撹拌した。5分後、3−メチルイソチアゾール−5−アミン塩酸塩(284mg、1886μmol)を加え、さらに5分後に4.B(321mg、943μmol)を加え、それから60℃で1時間加熱した。粗混合物を溶媒留去してシリカゲル上に乗せ、DCM:MeOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって精製した。MSm/z=409.2[M+1]。C2020Sの計算値:408.1。
Figure 2011520986
(S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物2の製造に従って製造した。分取SFC(キラルパック(Chiralpak)(キラルパック(登録商標)AD(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有30%IPA、5mL/分;t 2.43分)によるキラル分離。MS m/z=390.1[M+1]。C2018OSの計算値:391.2。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm8.89(dd、J=4.11、1.76Hz、1H)、8.39(ddd、J=8.51、1.66、0.59Hz、1H)、8.02(d、J=8.80Hz、1H)、7.93(d、J=1.96Hz、1H)、7.78(dd、J=8.85、2.10Hz、1H)、7.54(dd、J=8.36、4.25Hz、1H)、7.09(s、1H)、6.70(q、J=7.08Hz、1H)、4.38(t、J=7.09Hz、2H)、3.28(t、J=7.14Hz、2H)、2.35(s、3H)、2.07(d、J=7.04Hz、3H)。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。
Figure 2011520986
(R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物2の製造に従って製造した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有30%IPA、5mL/分;t 1.58分)によるキラル分離。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。
Figure 2011520986
(S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物3の製造に従って製造した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有45%MeOH、5mL/分;t 2.02分)によるキラル分離。MS m/z=388.1[M+1]。C2016OSの計算値:389.1。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm8.92(dd、J=4.35、1.71Hz、1H)、8.27(d、J=8.02Hz、1H)、8.21(d、J=9.19Hz、1H)、8.03(d、J=1.86Hz、1H)、7.95(dd、J=8.80、1.96Hz、1H)、7.72(d、J=7.73Hz、1H)、7.48(dd、J=8.27、4.45Hz、1H)、7.11(d、J=7.73Hz、1H)、7.10(s、1H)、6.99(q、J=1.17Hz、1H)、2.53(s、3H)、2.29(d、J=7.14Hz、3H)。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。
Figure 2011520986
(R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物3の製造に従って製造した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有45%MeOH、5mL/分;t 1.60分)によるキラル分離。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。
Figure 2011520986
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
8.A (R/S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
25mL丸底フラスコで、NaOH(1N HO)(1945μL、1945μmol)および4.B(331mg、972μmol)をp−ジオキサン10mLに溶かし、室温で1時間撹拌した。反応混合物をHCl(6N HO)(118μL、3890μmol)で中和し、減圧下に濃縮し、次の段階に直接用いた。10mL丸底フラスコでN下に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン塩酸塩(260mg、1945μmol)、DIPEA(849μL、4862μmol)および前記粗酸をDMF2mLに溶かし、0℃で撹拌し、HATU(1109mg、2917μmol)で処理し、昇温させて室温として2時間経過させた。反応混合物をAcOEtで希釈し、少量の水で5回洗浄し、有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗混合物をDCM:MeOH+NHOH 100:0から90:10を用いるMPLC(ISCO)によって精製した。
Figure 2011520986
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物3の製造に従って製造した。分取SFC(キラセル(Chiracel)(登録商標)OJ(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有20%MeOH、5mL/分;t 1.40分)によるキラル分離。MS m/z=371.2[M+1]。C2017Oの計算値:372.0。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm8.89(dd、J=4.16、1.71Hz、1H)、8.38(ddd、J=8.39、1.44、0.64Hz、1H)、8.20(d、J=0.39Hz、1H)、8.00(d、J=8.80Hz、1H)、7.92(d、J=1.96Hz、1H)、7.74−7.78(m、2H)、7.64(d、J=7.43Hz、1H)、7.52(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)、7.01(d、J=7.53Hz、1H)、6.87−6.94(m、1H)、3.87(s、3H)、2.15(d、J=7.14Hz、3H)。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。
Figure 2011520986
(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物3の製造に従って製造した。分取SFC(キラセル(登録商標)OJ(4.6×100mm 5μ)、0.2%DEA含有20%MeOH、5mL/分;t 1.12分)によるキラル分離。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。
一般法D
Figure 2011520986
Figure 2011520986
(R/S)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
10.A (R/S)−5−(2−ヒドロキシエチル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
10mLマイクロ波封管中N下に、エチル4.C(630mg、1851μmol)をNH(MeOH中6N)(4.00mL、18.0mmol)に溶かし、撹拌し、マイクロ波で5時間にわたり150℃で加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、粗取得物をそれ以上精製せずに次の段階で用いるものと判断した。
Figure 2011520986
(R/S)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
実施例化合物3の製造に従って製造した。MS m/z=291.1[M+1]。C1613Oの計算値:292.1。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm11.49(brs、1H)、8.90(dd、J=4.21、1.76Hz、1H)、8.36−8.40(m、1H)、8.01(d、J=8.80Hz、1H)、7.97(d、J=1.96Hz、1H)、7.70(dd、J=8.80、2.15Hz、1H)、7.55(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)、7.30(dd、J=7.14、6.06Hz、1H)、6.60(dd、J=7.14、0.98Hz、1H)、6.40(q、J=6.85Hz、1H)、2.12(d、J=6.94Hz、3H)。
Figure 2011520986
(S)−6−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン
Figure 2011520986
Figure 2011520986
6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
Figure 2011520986
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン
Figure 2011520986
一般法E
Figure 2011520986
Figure 2011520986
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
1)3−(2−メトキシエトキシ)−6−ビニルキノリン
1リットル丸底フラスコでN下に、PdCl(dppf)−CHCl付加物(5.47g、6.70mmol)、6−ブロモ−3−(2−メトキシエトキシ)キノリン(63.0g、223mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(47.3mL、279mmol)および炭酸セシウム(146g、447mmol)をp−ジオキサン/水(5:1)450mLに溶かした。反応液を撹拌し、80℃で8時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、固体沈澱を濾過し、廃棄した。濾液を水で希釈し、EtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。溶媒の2/3を濃縮した後、固体が溶液から析出し、それを濾過し、廃棄した。完全に濃縮した後、粗3−(2−メトキシエトキシ)−6−ビニルキノリンをそれ以上精製せずに用いた。
Figure 2011520986
2)3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−カルボアルデヒド
50mLフラスコで、四酸化オスミウム(2.3mL、0.37mmol)および3−(2−メトキシエトキシ)−6−ビニルキノリン(1.70g、7.4mmol)をTHF(15mL)および水(15mL)に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(3.2g、15mmol)を加え、反応液を1時間撹拌した。反応混合物をDCMで抽出し(3回)、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−カルボアルデヒドを得た。
Figure 2011520986
3)1−(3−(2−メトキシエトキシキノリン−6−イル)エタノール
3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−カルボアルデヒド(1.7g、7.4mmol)をTHF(29mL、7.4mmol)に溶かし、冷却して−78℃とした。その溶液に、メチルマグネシウムブロマイド(7.4mL、22mmol)を加え、反応液を昇温させて室温とした。1時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止した。取得物をDCMで抽出し(3回)、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、MPLC(0%から100%90:10:1 DCM:MeOH:NHOH/DCMで溶離)によって精製した。1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エタノールを得た。
Figure 2011520986
4)6−(1−アジドエチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリン
脱水トルエン(185mL、93mmol)中の1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エタノール(22.9g、93mmol)に、DBU(17mL、111mmol)および粉末4Åモレキュラーシーブス(23g)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌し、その時点で氷水浴にて撹拌しながらDPPA(24mL、111mmol)を滴下し(10分間かけて)、混合物を室温で6時間撹拌した。不均一混合物を50:50ヘキサン:EtOAc(100mL)および水(100mL)で希釈し、5分間高撹拌した。有機相を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層を脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗取得物をEtOAcに取り、2.0N HClで洗浄した。有機層を廃棄し、水層を2.0N NaOHで塩基性とし、EtOAcで逆抽出した(3回)。有機層を脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、6−(1−アジドエチル)−3−(2メトキシエトキシ)キノリンを得た。
Figure 2011520986
4,4−ジエトキシブタ−1−イン
アルミニウム(20.87g、773mmol)および塩化水銀(II)(1.187g、4.37mmol)のエーテル(40mL)中懸濁液に、エーテル(160mL)中のトリエトキシメタン(49.8g、336mmol)を60分間かけて加えた(内部温度をモニタリングし、添加を遅くして41℃以下に維持した。)。混合物を1時間還流撹拌し、ドライアイス/アセトン浴で−78℃とした。エーテル(17mL)中の3−ブロモプロパ−1−イン(75g、504mmol)を滴下し、懸濁液を−78℃でさらに3時間撹拌した。水(300mL)と次に1N NaOH(120mL)で反応停止した。層を分離し、水層を追加のジエチルエーテルで洗浄した。有機抽出液を硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮して4,4−ジエトキシブタ−1−インを得た。
Figure 2011520986
5,5−ジエトキシ−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)ペンタ−2−インアミド
50mL丸底フラスコ中窒素下に、4,4−ジエトキシブタ−1−イン(10.14g、71.3mmol)をTHF(102mL)に溶かし、−78℃で撹拌した。ブチルリチウム(30.0mL、74.9mmol)を滴下し、15分後、二酸化炭素(157g、3566mmol)を反応混合物に吹き込みながら、それを1時間昇温させて室温とした。反応液をアルゴンで20分間脱気することで過剰のCOを排出し、冷却して0℃とし、3−メチルイソチアゾール−5−アミン塩酸塩(12.21g、107mmol)で中和した。その反応混合物に、HATU(35.2g、93mmol)と、次にヒューニッヒ塩基(37.4mL、214mmol)を加えた。反応液をゆっくり昇温させて室温とし、2時間撹拌した。反応混合物を1N NaOH(500mL)で希釈し、少量のEtOAcで抽出した(150mLで3回)。合わせた有機層を1N NaOH(500mL)で抽出し、有機層を廃棄した。塩基性水層を合わせ、2N HClで中和し、エーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、テトラメチル尿素および酢酸を不純物として含む粗取得物を得た。酢酸エチルによる希釈とそれに続く飽和重炭酸ナトリウム水溶液による洗浄によって、酢酸を除去した。重炭酸ナトリウムによる洗浄後、得られた生成物を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、5,5−ジエトキシ−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)ペンタ−2−インアミドを暗赤色油状物として得た。
Figure 2011520986
5−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド
5,5−ジエトキシ−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)ペンタ−2−インアミド(0.700g、2.5mmol)をクロロベンゼン(2.5mL、2.5mmol)に溶かし、その溶液に6−(1−アジドエチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリン(0.68g、2.5mmol)を加えた.混合物を加熱して100℃として終夜経過させ、昇温させて110℃として5.5時間経過させた。反応液を減圧下に濃縮した。化合物をMPLC(0%から40%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、5−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミドを得た。
Figure 2011520986
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
5−(2,2−ジエトキシエチル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−N−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド(0.296g、0.53mmol)をジクロロエタン(5mL)に溶かし、その溶液にp−トルエンスルホン酸・1水和物(0.11g、0.59mmol)を加えた。反応混合物を100℃で終夜加熱した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、20×250mm、40:60:0.2 IPA CO2:DEA、80mL/分;t 1.38分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを淡黄色固体として得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=463.2[M+1]。C2322Sの計算値:462.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.15(d、3H)2.39−2.44(m、3H)3.30−3.32(m、3H)3.71(dd、2H)4.23(dd、2H)6.89(q、1H)7.33(d、1H)7.64(dd、1H)7.74−7.82(m、3H)7.94(d、1H)8.34(d、1H)8.61(d、1H)。
Figure 2011520986
(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンと同様にして、標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、20×250mm、40:60:0.2 IPA CO2:DEA、80mL/分;t 2.26分)によってエナンチオマーを分離して、(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=463.2[M+1]。C2322Sの計算値:462.5。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm2.27(d、J=7.14Hz、3H)2.53(s、3H)3.48(s、3H)3.80−3.88(m、2H)4.23−4.31(m、2H)6.95(q、J=7.17Hz、1H)7.07−7.13(m、2H)7.47(brs、1H)7.69−7.79(m、2H)7.90(d、J=1.37Hz、1H)8.09(d、J=8.51Hz、1H)8.71(d、J=2.74Hz、1H)。
Figure 2011520986
(S)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を合成した。そのアジドは、6−(1−アジドエチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリンと同様にして合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AS−H、20×250mm、30:70MeOH:CO2、80mL/分;t 0.84分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=419.2[M+1]。C2118Sの計算値:418.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.16(d、J=7.14Hz、3H)2.42(s、3H)3.90(s、3H)6.89(q、J=7.04Hz、1H)7.31(d、J=7.73Hz、1H)7.63(dd、J=8.75、2.10Hz、1H)7.77(s、1H)7.80(d、J=1.96Hz、2H)7.95(d、J=8.71Hz、1H)8.32(d、J=7.92Hz、1H)8.61(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンと同様の方法で、標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AS−H、20×250mm、30:70MeOH:CO2、80mL/分;t 1.11分)によるキラル分離によって、(R)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=419.1[M+1]。C2118Sの計算値:418.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.16(d、3H)2.43(d、J=1.47Hz、3H)3.90(d、J=1.47Hz、3H)6.90(q、1H)7.31(dd、J=7.73、1.57Hz、1H)7.60−7.66(m、1H)7.75−7.81(m、3H)7.94(d、1H)8.32(dd、J=7.63、1.37Hz、1H)8.60−8.63(m、1H)。
Figure 2011520986
(S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
1)N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,5−ジエトキシペンタ−2−インアミド
4,4−ジエトキシブタ−1−イン(0.300g、2.1mmol)をTHF(3.0mL、2.1mmol)に溶かし、冷却して−78℃とした。その溶液に、BuLi(2.5Mヘキサン中溶液)(1.1mL、2.6mmol)を滴下し、反応液を−78℃で30分間撹拌した。1,2−ジフルオロ−4−イソシアナトベンゼン(0.54mL、4.6mmol)のTHF(0.48mL、2.1mmol)中溶液を前記アニオンに滴下したところ、反応は20分以内に完結した。飽和NHCl水溶液でほぼ中性とすることで反応停止し、昇温させて室温とした。混合物をDCMで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、MPLC(0%から100%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,5−ジエトキシペンタ−2−インアミドを暗赤色油状物として得た。
2)
Figure 2011520986
3)(S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を製造した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、3×15cm、0.2%DEA含有25%メタノール、70mL/分;t 5.32分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=478.2[M+1]。C2521の計算値:477.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)ppm2.13(d、J=7.04Hz、3H)3.32(s、3H)3.70−3.74(m、2H)4.24(dd、2H)6.84(q、1H)7.00(d、J=7.43Hz、1H)7.32−7.38(m、1H)7.52(d、J=7.43Hz、1H)7.58−7.63(m、2H)7.68−7.75(m、1H)7.79−7.82(m、2H)7.92(d、J=8.71Hz、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンと同様の方法で、標題化合物を合成した。SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、3×15cm、0.2%DEA含有25%メタノール、70mL/分;t 6.40分)によるキラル分離によって、(R)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=478.2[M+1]。C2521の計算値:477.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.14(d、3H)3.32(s、3H)3.69−3.75(m、2H)4.21−4.27(m、2H)6.79−6.89(m、1H)7.00(d、J=7.43Hz、1H)7.32−7.40(m、1H)7.52(d、J=7.53Hz、1H)7.56−7.64(m、2H)7.67−7.75(m、1H)7.78−7.82(m、2H)7.91(d、1H)8.62(d、J=2.74Hz、1H)。
Figure 2011520986
(S)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を製造した。アミド原料は、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,5−ジエトキシペンタ−2−インアミドの場合と同様にして合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、3×15cm、0.2%DEA含有35%エタノール、70mL/分;t 2.62分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=478.5[M+1]。C2521の計算値:477.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.13(d、J=7.04Hz、3H)3.32(s、3H)3.69−3.74(m、2H)4.22−4.26(m、2H)6.83(q、1H)7.02(d、J=7.43Hz、1H)7.36(dd、J=7.87、2.30Hz、2H)7.40−7.47(m、1H)7.55(d、J=7.43Hz、1H)7.60(dd、J=8.66、2.01Hz、1H)7.79−7.82(m、2H)7.93(d、J=8.71Hz、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンと同様の方法で、標題化合物を合成した。SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、3×15cm、0.2%DEA含有35%エタノール、70mL/分;t 3.57分)によるキラル分離によって、(R)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=478.2[M+1]。C2521の計算値:477.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.13(d、J=7.14Hz、3H)3.32(s、3H)3.65−3.76(m、2H)4.24(dd、J=6.16、3.03Hz、2H)6.84(q、J=6.75Hz、1H)7.02(d、J=7.43Hz、1H)7.36(dd、J=7.87、2.20Hz、2H)7.40−7.47(m、1H)7.55(d、J=7.43Hz、1H)7.60(dd、J=8.61、2.05Hz、1H)7.77−7.83(m、2H)7.92(d、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
Figure 2011520986
1)(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メタノール
1リットル丸底フラスコ中N下に、0℃で3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−カルボアルデヒド(17.3g、74.8mmol)をEtOH(500mL)に溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(2.83g、74.8mmol)を少量ずつ加えた。3時間後、反応が完結した。反応混合物をDCMで希釈し、HOで中和した。水相をDCMで抽出し(3回)、有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗混合物を、100%EtOAcを用いてシリカ層によって精製して、(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メタノールをオフホワイト固体として得た。
2)
Figure 2011520986
3)6−(アジドメチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリン
250mL丸底フラスコ中N下に0℃で、(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メタノール(11.66g、50.0mmol)をトルエン(100mL)に溶かし、そしてDBU(9.04mL、60.0mmol)および4Åモレキュラーシーブス(12g)を加え、次にDPPA(12.9mL、60.0mmol)をゆっくり加えた。添加後、反応液を昇温させて室温とし、10時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、HOで中和した。水相をDCMで抽出し(3回)、有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗混合物を、ヘキサン:EtOAc 100:0から0:100を用いるMPLCによって精製して、6−(アジドメチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリンを得た。
Figure 2011520986
4)3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を合成した。アミド原料は、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,5−ジエトキシペンタ−2−インアミドの場合と同様にして合成した。MS m/z=434.2[M+1]。C2219Sの計算値:433.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm3.32(s、3H)3.70−3.74(m、2H)4.20−4.26(m、2H)6.24(s、2H)7.06−7.11(m、2H)7.35(dd、J=3.81、1.47Hz、1H)7.55(dd、J=5.48、1.47Hz、1H)7.58(dd、J=8.66、2.01Hz、1H)7.75(dd、J=18.44、2.10Hz、2H)7.83(d、J=7.63Hz、1H)7.94(d、J=8.61Hz、1H)8.63(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を合成した。MS m/z=464.1[M+1]。C2419の計算値:463.4。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm3.32(s、3H)3.70−3.75(m、2H)4.22−4.27(m、2H)6.21(s、2H)7.03(d、J=7.43Hz、1H)7.34−7.49(m、3H)7.55−7.61(m、2H)7.77−7.81(m、2H)7.92(d、1H)8.63(d、J=2.84Hz、1H)。
Figure 2011520986
5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を合成した。MS m/z=420.2[M+1]。C2215の計算値:419.4。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm3.90(s、3H)6.22(s、2H)7.03(d、J=7.43Hz、1H)7.35−7.48(m、3H)7.55−7.61(m、2H)7.79(dd、J=17.75、2.20Hz、2H)7.94(d、J=8.61Hz、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
一般法Eに従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、2×15cm、0.1%DEA含有45%メタノール、65mL/分;t 4.59分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=448.2[M+1]。C2321Sの計算値:447.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.13(d、J=7.14Hz、3H)3.32(s、3H)3.67−3.75(m、2H)4.21−4.26(m、2H)6.85(q、1H)7.04−7.10(m、2H)7.31(dd、J=3.86、1.42Hz、1H)7.55(dd、J=5.53、1.42Hz、1H)7.60(dd、J=8.80、2.05Hz、1H)7.76(d、J=1.96Hz、1H)7.78−7.82(m、2H)7.93(d、J=8.71Hz、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンと同様の方法で、標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)AD−H、2×15cm、0.1%DEA含有45%メタノール、65mL/分;t 6.74分)によるキラル分離によって、(R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=448.2[M+1]。C2321Sの計算値:447.5。1H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm2.13(d、J=7.14Hz、3H)3.32(s、3H)3.68−3.74(m、2H)4.23(dd、J=3.67、2.40Hz、2H)6.85(q、1H)7.05−7.09(m、2H)7.31(dd、J=3.86、1.42Hz、1H)7.55(dd、J=5.58、1.47Hz、1H)7.60(dd、J=8.75、2.10Hz、1H)7.76(d、J=1.96Hz、1H)7.78−7.82(m、2H)7.93(d、J=8.71Hz、1H)8.62(d、J=2.93Hz、1H)。
Figure 2011520986
3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(アジドメチル)−3−(2−メトキシエトキシ)キノリンを用い、一般法Bに従って標題化合物を合成した。MS m/z=449.1[M+1]。C2220Sの計算値:448.5。
Figure 2011520986
3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(アジドメチル)−3−(2−メトキシ)キノリンを用い、一般法Eに従って標題化合物を合成した。MS m/z=405.2[M+1]。C2016Sの計算値404.4。
Figure 2011520986
(S)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(1−アジドエチル)キノリンを用い、一般法Eに従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有30%イソプロパノール、t 1.22分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=470.0[M+1]。C2315ClFOの計算値:469.1。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)ppm2.26(d、J=7.14Hz、3H)6.91(q、J=7.21Hz、1H)6.97(d、J=7.43Hz、1H)7.13(d、J=7.43Hz、1H)7.42(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)7.50−7.55(m、1H)7.67(d、J=8.51Hz、1H)7.72(d、J=2.54Hz、1H)7.89(dd、J=8.80、2.05Hz、1H)7.95(d、J=1.86Hz、1H)8.12(d、J=8.61Hz、1H)8.18(d、J=7.82Hz、1H)8.91(dd、J=4.30、1.76Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンについて記載の方法に従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有30%イソプロパノール、t 0.98分)によってエナンチオマーを分離して、(R)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=470.2[M+1]。C2315ClFOの計算値:469.1。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)dppm2.26(d、J=7.24Hz、3H)6.91(q、J=7.14Hz、1H)6.97(d、J=7.43Hz、1H)7.13(d、J=7.43Hz、1H)7.41(dd、J=8.31、4.30Hz、1H)7.52(dd、J=8.51、2.54Hz、1H)7.67(d、J=8.51Hz、1H)7.72(d、J=2.54Hz、1H)7.88(dd、J=8.75、2.10Hz、1H)7.94(d、J=1.96Hz、1H)8.10(d、J=8.80Hz、1H)8.16(dd、J=8.41、0.98Hz、1H)8.91(dd、J=4.21、1.76Hz、1H)。
Figure 2011520986
(S)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(1−アジドエチル)キノリンを用い、一般法Eに従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有25%メタノール、t 1.07分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=382.2[M+1]。C2319Oの計算値:381.4。
Figure 2011520986
(R)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンについて記載の方法に従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有25%メタノール、t 0.88分)によってエナンチオマーを分離して、(R)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=382.2[M+1]。C2319Oの計算値:381.4。
Figure 2011520986
(S)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(1−アジドエチル)キノリンを用い、一般法Eに従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有40%メタノール、t 1.43分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=388.2[M+1]。C2117OSの計算値:387.4。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)dppm2.25(d、J=7.14Hz、3H)2.51(d、J=1.08Hz、3H)6.68(dq、J=3.67、1.12Hz、1H)6.84(d、J=3.72Hz、1H)6.89(d、J=7.53Hz、1H)6.96(q、J=7.17Hz、1H)7.29(s、1H)7.40(dd、J=8.31、4.30Hz、1H)7.92(dd、J=8.80、2.15Hz、1H)7.98(d、J=1.96Hz、1H)8.10(d、J=8.90Hz、1H)8.16(dd、J=8.17、1.12Hz、1H)8.90(dd、J=4.25、1.71Hz、1H)。
Figure 2011520986
(R)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンについて記載の方法に従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有40%メタノール、t 0.78分)によってエナンチオマーを分離して、(R)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=388.2[M+1]。C2117OSの計算値:387.4。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)dppm2.25(d、J=7.24Hz、3H)2.51(d、J=1.08Hz、3H)6.68(dq、J=3.67、1.12Hz、1H)6.84(d、J=3.72Hz、1H)6.89(d、J=7.43Hz、1H)6.96(q、J=7.24Hz、1H)7.28(d、J=7.53Hz、1H)7.42(dd、J=8.31、4.30Hz、1H)7.93(dd、J=8.75、2.01Hz、1H)7.98(d、J=1.86Hz、1H)8.09−8.15(m、1H)8.18(d、J=7.92Hz、1H)8.91(dd、J=4.30、1.66Hz、1H)。
Figure 2011520986
(S)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
6−(1−アジドエチル)キノリンを用い、一般法Eに従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有40%メタノール、t 1.70分)によってエナンチオマーを分離して、(S)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をSエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=388.2[M+1]。C2117OSの計算値:387.4。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)dppm2.25(d、J=7.24Hz、3H)2.29(d、J=0.68Hz、3H)6.87−6.93(m、3H)6.96(q、J=7.24Hz、1H)7.30(d、J=7.43Hz、1H)7.40(dd、J=8.17、4.16Hz、1H)7.92(dd、J=8.80、2.05Hz、1H)7.97(s、1H)8.09(d、J=8.80Hz、1H)8.16(d、J=8.02Hz、1H)8.91(brs、1H)。
Figure 2011520986
(R)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
(S)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンについて記載の方法に従って標題化合物を合成した。分取SFC(キラルパック(登録商標)、0.2%ジエチルアミン含有40%メタノール、t 0.83分)によってエナンチオマーを分離して、(R)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オンを得た。同じプログラムでの関連化合物について記録された過去の結晶学的データおよび効力に基づいて、絶対立体化学をRエナンチオマーと割り当てた。MS m/z=388.2[M+1]。C2117OSの計算値:387.4。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)dppm2.25(d、J=7.14Hz、3H)2.29(d、J=0.59Hz、3H)6.88−6.93(m、3H)6.96(q、J=7.14Hz、1H)7.30(d、J=7.53Hz、1H)7.41(dd、J=8.31、4.21Hz、1H)7.92(dd、J=8.80、2.05Hz、1H)7.97(d、J=1.76Hz、1H)8.08−8.13(m、1H)8.17(d、J=8.71Hz、1H)8.91(brs、1H)。
HGF関連活性の阻害薬としての本発明の化合物の効力を、下記に示す。
c−Met受容体アッセイ
c−Metキナーゼドメインのクローニング、発現および精製
c−Metの残基1058から1365(c−Metキナーゼドメイン)を含むPCR産物を、WO06/116713に記載の方法に従って形成する。
バキュロ細胞からのヒトGST−cMETの別途精製
バキュロ細胞を5倍(体積/重量)の溶解緩衝液(50mM HEPES、pH8.0、0.25M NaCl、5mMメルカプトエタノール、10%グリセリン+完全プロテアーゼ阻害薬(ロッシュ(#10019600)、1錠剤/50mL緩衝液)で破壊した。溶解細胞懸濁液を、ベックマン(Beckman)超遠心Ti45ローターで100000×g(29300rpm)にて1時間遠心した。上清を、アマシャム・バイオサイエンシーズ(Amersham Biosciences)からのグルタチオンセファロース4B(#27−4574−01)10mLとともに温置した。温置は、冷室(約8℃)中にて終夜行った。樹脂および上清を、適切な大きさの使い捨てカラムに投入し、上清からの流れを回収した。樹脂を10カラム容量(100mL)の溶解緩衝液で洗浄した。GST−cMETを溶解緩衝液中の10mMグルタチオン(シグマ#G−4251)45mLで溶離した。溶出液を15mLずつの分画で回収した。溶出分画の小分け試料について、SDSPAGE(12%Trisグリシンゲル、インビトロゲン、#EC6005BOX)を行った。ゲルを0.25%クマシーブルー染色で染色した。GST−cMETを含む分画を、ビバスピン(Vivaspin)20mL濃縮装置(#VS2002;1000MWカットオフ)で濃縮して、2.0mL未満の最終容量とした。その濃縮GST−cMET溶液を、25mM Tris、pH7.5、100mM NaCl、10mMメルカプトエタノール、10%グリセリンで平衡としたスーパーデックス7516/60カラム(アマシャム・バイオサイエンシーズ#17−1068−01)に加えた。上記緩衝液の定組成溶離で、溶出液を1.0mLずつの分画で回収することで、GST−cMETの溶離を行った。強いOD280読み取りを含む分画を、12%Trisグリシンゲルで流す。GST−cMETを含むピーク試験管を集め、ブランク緩衝液として上記で挙げたカラム緩衝液を用いてOD280を読む。
下記の条件にて、100mM ATP(シグマ#A7699)、25mM;1.0M MgCl(シグマ#M−0250)、100mM;200mMオルトバナジウム酸ナトリウム(シグマ#S−6508)、15mM;1.0MTris−HCl、pH7.00、50mM;GST−cMET、0.2から0.5mg/mLの条件でタンパク質を室温で3時間温置することで、精製GST−cMETのリン酸化を行った。
温置後、溶液をビバスピン20mL濃縮装置で濃縮して体積を2.00mL未満とした。溶液を、再平衡化後に上記で使用したものと同じスーパーデックス7516/60カラムに加えた。クロマトグラムで最初に溶出したピークに相当する溶出分画について、上記と同様に12%Trisグリシンゲルで溶離を行って、GST−cMETを含む分画を確認した。分画を合わせ、カラム緩衝液をブランクとして用い、OD280を読む。
キナーゼ反応緩衝液は、60mM HEPES pH7.4;50mM NaCl;20mM MgCl;5mM MnClとして調製した。アッセイを行った時、2mM DTT;0.05%BSA;0.1mM NaOVを新鮮な状態で加えた。HTRF緩衝液は、50mM Tris−HCl(pH7.5)、100mM NaCl、0.1%BSA、0.05%Tween20、5mM EDTAを含んでいた。SA−APC(PJ25Sフィコリンク(Phycolink)ストレプトアビジン−アロフィコシアニン接合体、プロザイム社(Prozyme Inc.))およびEu−PT66(Eu−W1024標識抗ホスホロチロシン抗体PT66、AD0069、ロット168465、パーキン−エルマー社(Perkin−Elmer Inc.)を新鮮な状態で加えて、0.1nM Eu−PT66;11nM SA−APCの最終濃度に到達させた。
キナーゼ緩衝液でGST−cMet(P)酵素を、次のように希釈した。8nM GST−cMet(P)作業溶液を調製した(7.32μMから8nM、915倍、10μLから9.15mL)。96ウェル透明プレート[コスター(Costar)#3365]で、11本のカラムに100μLを加え、1本のカラムでは100μLキナーゼ反応緩衝液単独100μLを加えた。
アッセイプレートを次のように準備した。バイオメック(Biomek)FXを用いて、8nM GST−cMet(P)酵素10μL、キナーゼ反応緩衝液48.4μL、化合物(DMSO中溶液)1.6μL(開始濃度10mM、1mMおよび0.1mMのものを、1:3連続希釈して、10の試験点とする。)を、96ウェルのコスター透明プレート[コスター#3365]に移し、数回混合した。次に、プレートを室温で30分間温置した。
ガストリンおよびATP作業溶液のキナーゼ反応緩衝液中溶液を下記のように調製した。4μMガストリンおよび16μM ATP作業溶液を調製した。バイオメックFXを用いて、ATPおよびガストリン作業溶液20μLをアッセイプレートに加えて反応を開始し、プレートを室温で1時間温置する。1時間終了後に、反応生成物5μLを、黒色プレート[コスター#3356]中のHTRF緩衝液80μLに移し入れて、30分間の温置後にディスカバー(Discover)で読み取りを行った。
アッセイ条件のまとめ:KATP:6μM;ATP:4μM;Kガストリン/p(EY):3.8μM;ガストリン:1μM;酵素:1nM。各種酵素についてのKATPおよびKガストリンを、HTRF/33P標識およびHTRF法によって測定した。
本発明の化合物の薬理特性は構造変化に伴って変わるが、これら化合物が有する活性をイン・ビボで示すことができる。本発明の化合物の薬理特性は、多くの薬理イン・ビトロアッセイによって確認することができる。下記の薬理アッセイ例を、本発明による化合物を用いて実施した。本発明の例示化合物は、下記の表で示したKを示した。
Figure 2011520986
Figure 2011520986
c−Met細胞に基づく自己リン酸化アッセイ
ヒトPC3およびマウスCT26細胞をATCCから入手した。細胞を、RPMI 1640、ペニシリン/ストレプトマイシン/グルタミン(1倍)および5%FBSを含む増殖培地で培養した。96ウェルプレートでウェル当たり2×10個の細胞を培地中で平板培養し、37℃で終夜温置した。37℃で16時間にわたり、増殖培地を基本培地(DMEM低グルコース+0.1BSA、120μL/ウェル)に交換することで、細胞を血清飢餓状態とした。化合物(1mMおよび0.2mMのいずれか)の100%DMSO中溶液を、カラム1から11(カラム6および12には化合物を加えていない)からDMSOで1:3希釈しながら、96ウェルプレートで連続希釈(1:3)して3333倍とした。96ウェルプレートで、化合物サンプル(2.4μL/ウェル)を基本培地(240μL)で希釈した。細胞を基本培地(GIBCO、DMEM11885−076)で1回洗浄し、化合物溶液を加えた(100μL)。細胞を37℃で1時間温置した。CHO−HGF(7.5μL)の溶液(2mg/mL)を基本培地30mLで希釈して、最終濃度500ng/mLを得た。このHGF含有培地(120μL)を96ウェルプレートに移し入れた。化合物(1.2μL)をHGF含有培地に加え、十分に混合した。培地/HGF/化合物(100μL)の混合物を、細胞に加え(最終HGF濃度−250ng/mL)、37℃で10分間インキュべートした。1%TritonX−100、50mM Tris pH8.0、100mM NaCl、プロテアーゼ阻害薬(シグマ、#P−8340)200μL、ロッシュ・プロテアーゼ阻害薬(コンプリート(Complete)、#1−697−498)2錠、ホスファターゼ阻害薬II(シグマ、#P−5726)200μLおよびバナジウム酸ナトリウム溶液(PBS 900μL、300mM NaVO100μL、H(30%原液)6μLを含有し、室温で15分間攪拌)(90μL)を含有する細胞溶解緩衝液(20mL)を調製した。細胞を氷冷1倍PBS(GIBCO、#14190−136)で1回洗浄し、溶解緩衝液(60μL)を加え、細胞を氷上で20分間温置した。
IGENアッセイを次のように行った。ダイナビーズ(Dynabeads)M−280ストレプトアビジンビーズを、室温で30分間回転させることで、100μg/mLのビオチン化抗ヒトHGFR(240μL抗ヒトHGFR(R&D System、BAF527またはBAF328)+360μLビーズ(IGEN#10029+緩衝液−PBS/1%BSA/0.1%Tween20 5.4μL)とともに前温置した。抗体ビーズ(25μL)を96ウェルプレートに移し入れた。細胞溶解物溶液(25μL)を移し入れ、プレートを室温で1時間振盪した。抗ホスホチロシン4G10(アップステート(Upstate)05−321)(抗体19.7μL+1倍PBS 6mL)(12.5μL)を各ウェルに加え、室温で1時間温置した。抗マウスIgG OR1−Tag(オリゲン(ORIGEN)#110087)(抗体24μL+緩衝液6mL)(12.5μL)を各ウェルに加え、室温で30分間温置した。1倍PBS(175μL)を各ウェルに加え、電気化学発光をIGENM8によって読み取った。XLFitでの4パラメータ適合式を用いて、生データの解析を行った。
rHu−bFGF:原液濃度180ng/μL:
R&DrHu−bFGF:上記の適切な媒体139μLを25mgバイアル凍結乾燥バイアルに加えた。[180ng/μL]原液バイアル13.3μLおよび媒体26.6μLを加えて、最終濃度3.75μM濃度を得た。
ニトロセルロース円板作製:
20ゲージ針の先端を四角に切り、紙ヤスリで傾斜を付けてパンチを形成した。その先端を用いて、ニトロセルロース濾紙から直径約0.5mmの円板を切り取った(Gelman Sciences)。作製した円板を、0.1%BSAのPBS媒体中溶液、10μM rHu−VEGF(R&D Systems,Minneapolis,MN)または3.75μM rHu−bFGF(R&D Systems,Minneapolis,MN)のいずれかの溶液が入ったエッペンドルフ微量遠心管に入れ、使用前に45から60分間浸漬した。各ニトロセルロースフィルター円板は、溶媒約0.1μLを吸収する。
腫瘍モデル
A431細胞(ATCC)を培養で増殖させ、回収し、5から8週齢雌ヌードマウス(CD1nu/nu、Charles River Labs)(n=5から15)に皮下注射した。次に化合物を強制経口投与することで(10から200mpk/投与)、第0日のいずれかの時点から開始して腫瘍細胞負荷後第29日まで、実験期間中において1日1回または2回で続けた。腫瘍成長の進行を、3次元キャリパ測定によって追跡し、時間の関数として記録した。反復測定値分散分析(RMANOVA)と、次に多重比較のためのシェフェのpost hoc検定によって、初期統計解析を行った。媒体のみ(Ora−Plus、pH2.0)を陰性対照とした。
ヒト神経膠腫腫瘍細胞(U87MG細胞、ATCC)を培養で増殖させ、回収し、5から8週齢の雌ヌードマウス(CD1nu/nu、チャールズ・リバー・ラブス(Charles River Labs))に皮下注射した(n=10)。次に強制経口投与またはIPによる化合物投与(10から100mpk/用量)を、腫瘍細胞負荷後第0日から第29日のいずれかの時点で開始し、実験期間を通じて1日1回または2回続けた。腫瘍増殖の進行を、3次元カリパス測定によって追跡し、時間の関数として記録した。反復測定分散分析(RMANOVA)と、それに続く多重比較に関するシェフェ事後検定によって、初期統計解析を行った。媒体単独(カプチゾル(captisol)など)を陰性対照とした。
ヒト胃腺癌腫瘍細胞(MKN45細胞、ATCC)を培養で増殖させ、回収し、5から8週齢の雌ヌードマウス(CD1nu/nu、チャールズ・リバー・ラブス)に皮下注射した(n=10)。次に強制経口投与またはIPによる化合物投与(10から100mpk/用量)を、腫瘍細胞負荷後第0日から第29日のいずれかの時点で開始し、実験期間を通じて1日1回または2回続けた。腫瘍増殖の進行を、3次元カリパス測定によって追跡し、時間の関数として記録した。反復測定分散分析(RMANOVA)と、それに続く多重比較に関するシェフェ事後検定によって、初期統計解析を行った。媒体単独(カプチゾルなど)を陰性対照とした。
製剤
本発明には、1以上の無毒性で製薬上許容される担体および/または希釈剤および/または補助剤(本明細書では、総称して「担体」材料と称する)、そして所望に応じて他の有効成分とともに本発明の活性化合物を含む医薬組成物類も含まれる。本発明の活性化合物は、いずれか好適な経路によって、好ましくはそのような経路に適合させた医薬組成物の形態で、所期の処置に有効な用量で投与することができる。本発明の化合物および組成物は例えば、経口投与、粘膜投与、局所投与、直腸投与、肺投与(吸入噴霧などによって)または血管内投与、静脈投与、腹腔内投与、皮下投与、筋肉投与、胸骨内投与および注入法などの非経口投与によって、従来の製薬上許容される担体、補助剤および媒体を含む単位製剤で投与することができる。
本発明の医薬活性化合物は、従来の製薬法に従って処理して、ヒトおよび他の哺乳動物などの患者への投与向けの医薬を製造することができる。
経口投与の場合、医薬組成物は例えば、錠剤、カプセル、懸濁液または液剤の形態であることができる。その医薬組成物は好ましくは、特定量の有効成分を含む単位製剤の形態で製造する。そのような単位製剤の実施例は錠剤またはカプセルである。例えばそれは、約1から2000mg、好ましくは約1から500mgの量の有効成分を含むことができる。ヒトその他の哺乳動物における好適な1日用量は、患者の状態および他の要素などに応じて広く変動し得るものであるが、やはり通常の方法を用いて決定することができる。
投与される化合物の量および本発明の化合物および/または組成物を用いた疾患状態の治療のための投与方法は、被験者の年齢、体重、性別および医学的状態、疾患の種類、疾患の重度、投与の経路および回数、ならびに用いられる特定の化合物などの各種要素によって決まる。そこで、投与法は非常に大きく変動し得るものであるが、標準的な方法を用いて常法により決定することができる。約0.01から500mg/kg、好ましくは約0.01から約50mg/kg、より好ましくは約0.01から約30mg/kgの1日用量が適切であると考えられる。その1日用量は、1日1から4回で投与することができる。
治療目的の場合に、本発明の活性化合物は通常、指定の投与経路に適した1以上の補助剤と組み合わせる。経口投与する場合、その化合物は乳糖、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル類、セルロースアルキルエステル類、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩およびカルシウム塩、ゼラチン、アカシアガム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンおよび/またはポリビニルアルコールと混合し、簡便に投与できるように打錠またはカプセル封入することができる。そのようなカプセルまたは錠剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース中の活性化合物の分散液で提供することができるように、徐放製剤を含むことができる。
乾癬および他の皮膚状態の場合、1日2から4回、患部領域に本発明の化合物の局所製剤を塗布することが好ましい場合がある。
局所投与に好適な製剤には、皮膚浸透に好適な液体もしくは半液体製剤(例:擦剤、ローション、軟膏、クリームまたは泥膏)ならびに眼球、耳または鼻への投与に好適な滴剤などがある。本発明の化合物の有効成分の好適な局所用量は、1日1から4回投与で、好ましくは1日1回もしくは2回投与で0.1mgから150mgである。局所投与の場合、有効成分は製剤の0.001重量%から10重量%、例えば1重量%から2重量%含有されていることができる。ただしそれは10重量%という大きい量で含有されていても良いが、好ましくは5重量%以下であり、より好ましくは製剤の0.1%から1%である。
軟膏で製剤する場合、パラフィン系または水混和性軟膏基剤とともに有効成分を用いることができる。別の形態として、有効成分を水中油型クリーム基剤で製剤することができる。所望に応じて、クリーム基剤の水相は例えば、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マニトール、ソルビトール、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物などの多価アルコールを少なくとも30重量%含むことができる。その局所製剤は望ましくは、皮膚その他の罹患領域への有効成分の吸収または浸透を促進する化合物を含むことができる。そのような皮膚浸透促進剤の例には、DMSOおよび関連類縁体などがある。
本発明の化合物は、経皮機器によって投与することもできる。好ましくは経皮投与は、貯留部および多孔性膜型または固体基材型のいずれかの貼付剤を用いて行う。いずれの場合も活性薬剤は、貯留部またはマイクロカプセルから連続的に膜を通って、被投与者の皮膚もしくは粘膜と接触している活性薬剤透過性接着剤中に送られる。活性薬剤が皮膚を通って吸収される場合、制御された所定流量の活性薬剤が被投与者に投与される。マイクロカプセルの場合、封入剤も膜として機能し得る。
本発明の乳濁液の油相は、公知の方法で公知の成分から構成することができる。その相は乳化剤のみを含有することができるが、少なくとも1種類の乳化剤と脂肪もしくは油または脂肪および油の両方との混合物を含むことができる。好ましくは親水性乳化剤を、安定剤として作用する親水性乳化剤とともに含有させる。1態様において、油と脂肪の両方を含有させることが可能である。そして、安定剤を含むもしくは含まない乳濁液はいわゆる乳化ロウを構成し、油および脂肪と混合されたロウはクリーム製剤の油状分散相を形成するいわゆる乳化軟膏を構成する。本発明の製剤に好適な乳化剤および乳濁液安定剤には、Tween60、Span80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、ラウリル硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリセリル単独もしくはロウとの混合、あるいは当業界で公知の他の材料などがある。
医薬乳濁液製剤で使用されると考えられるほとんどの油での活性化合物の溶解度が非常に低いことから、製剤に好適な油または脂肪の選択は、所望の見た目が得られるか否かに基づいたものとする。従ってクリームは、好ましくは非グリース状で汚れがなく洗浄可能な製品であって、チューブその他の容器からの漏出を回避する上で好適な粘稠度を有するものでなければならない。ジイソアジピン酸エステル、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルまたは分岐エステルの混合物などの直鎖もしくは分岐の1塩基または2塩基アルキルエステルを用いることができる。これらは、必要とされる特性に応じて、単独または組み合わせて使用することができる。別法として、白色軟パラフィンおよび/または液体パラフィンその他の鉱油などの高融点液を用いることができる。
眼球への局所投与に好適な製剤には、有効成分を好適な担体、特には有効成分用の水系溶媒に溶解もしくは懸濁させた点眼液などもある。有効成分は好ましくは、0.5から20重量%、有利には0.5から10重量%、特には約1.5重量%の濃度でそのような製剤に存在させる。
非経口投与用の製剤は、水系または非水系の等張性無菌注射溶液もしくは懸濁液の形態とすることができる。その溶液および懸濁液は、経口投与用の製剤での使用について前述した1以上の担体もしくは希釈剤を用いて、あるいは他の好適な分散剤もしくは湿展剤および懸濁剤を用いることで、無菌の粉剤もしくは粒剤から調製することができる。その化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントガムおよび/または各種緩衝液に溶かすことができる。他の補助剤および投与形態は、製薬業界で広く公知である。有効成分は、生理食塩水、ブドウ糖もしくは水、あるいはシクロデキストリン(すなわち、カプチゾル(Captisol))、共溶媒可溶化(すなわち、プロピレングリコール)またはその他の可溶化(すなわち、Tween80)などの好適な担体との組成物として、注射によって投与することもできる。
無菌注射製剤は、無毒性で非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の無菌注射溶液または懸濁液であることもでき、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液とする。使用可能な許容される媒体および溶媒には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液などがある。さらに、無菌の固定油を溶媒もしくは懸濁媒体として従来のように用いることができる。それに関しては、いずれの銘柄の固定油も使用可能であり、それには合成モノもしくはジグリセリドなどがある。さらに、オレイン酸などの脂肪酸を注射製剤で用いることができる。
肺投与の場合、医薬組成物はエアロゾルの形態で、あるいは乾燥粉末エアロゾルのように吸入器を用いて投与することができる。
薬剤の直腸投与用の坐剤は、常温では固体であるが直腸温度では液体であることから、直腸で融解して薬剤を放出するカカオバターおよびポリエチレングリコール類などの好適な非刺激性賦形剤と薬剤とを混合することで調製することができる。
医薬組成物については、滅菌などの従来の製薬操作を行うことができ、ないしは保存剤、安定剤、湿展剤、乳化剤、緩衝剤などの従来の補助剤を含有させることができる。錠剤および丸薬はさらに、腸溶コーティングを行って製剤することができる。そのような組成物は、湿展剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含有することもできる。
以上の説明は単に本発明を説明するものであって、本発明を開示の化合物に限定するものではない。当業者には明白である改変および変更は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲および性質に含まれるものである。
上記の説明から、当業者であれば、本発明の本質的特徴を容易に確認することができ、本発明の精神および範囲を逸脱しない限りにおいて、本発明についての各種変更および改良を行って、多様な用途および条件に本発明を適合させることができる。
本発明の化合物を本発明に従って投与する場合は、許容できない毒性効果はないと予想される。
前述の文献、特許、特許出願および刊行物はいずれも、参照によって本明細書にその全内容が組み込まれるものとする。

Claims (17)

  1. 下記式IまたはIIの化合物、該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩
    Figure 2011520986
    [式中、
    Jは、NまたはCRであり;
    Wは、O、SまたはNHであり;
    Xは、CR2b*2cまたはNR2b+であり;
    Zは、CRまたはS(O)v*であり;
    およびRは独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R、−C(=O)OR;−C(=O)NR5a(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
    およびRは各場合で独立に、H、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、−NO、−CN、−NR5a、−OR、−C(=O)R、−C(=O)OR;−C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−OC(=O)NR5a、−S(O)、−S(O)NR5a、−N(R)SO(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
    ただし、ZがS(O)v*である場合、Zに対してα−炭素上のRおよびRは−NO、−CN、−NR5a、−OR、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)OR、−OC(=O)NR5a、−S(O)、−S(O)NR5a、−N(R)SOであることはできず;
    またはRおよびRがそれらが結合している炭素原子とともに一体となって、3から10員シクロアルキル、3から10員シクロアルケニル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
    またはRおよびRがそれらが結合している炭素原子とともに一体となって、3から10員シクロアルキル、3から10員シクロアルケニル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
    またはRおよび/またはRがRまたはRのいずれかと一体となって部分飽和もしくは完全飽和の3から8員シクロアルキル環または複素環(いずれも価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)を形成していても良く;
    またはRおよびRが一体となってカルボニル基を形成していても良く;
    または同一炭素原子に結合したRおよびRが一体となってカルボニル基を形成していても良く;
    は、アリール、ヘテロアリールまたは複素環’いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)であり;
    は、
    (i)H、または
    (ii)アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−S(O)v*、−NR5a、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5a、−C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=S)R、−SONR5a、−N(R)SO、−N(R)SONR5a、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=S)OR、−N(R)SO(いずれも、独立に価数が許容する1以上のR10で置換されていても良い。)
    であり;
    2a、R2c、RおよびRは、各場合で独立にH、ハロ、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−OR、−S(O)、−NR5a、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5a、−C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)NR5a、−N(R)C(=S)NR5a、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=S)R、−OC(=O)NR5a、−OC(=S)NR5a、−SONR5a、−N(R)SO、−N(R)SONR5a、−N(R)C(=O)OR、−N(R)C(=S)OR、−N(R)SO(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択され;
    2bおよびR2b+は独立にH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aまたは−C(=S)NR5aであり;
    またはR2bおよびR2b*が一体となって結合を形成していても良く、ただしそのような結合が形成されない場合、R2aはH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aおよび−C(=S)NR5aに限定され;
    またはR2bおよびR2b+が一体となって結合を形成していても良く、ただし、そのような結合が形成されない場合、R2aはH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−C(=O)R、−C(=S)R、−C(=O)OR、−C(=S)OR、−C(=O)NR5aおよび−C(=S)NR5aに限定され;
    は、各場合で独立にH、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよびシクロアルキルアルキル(いずれも、独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択され;
    およびR5aは、各場合で独立にH、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、複素環、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、複素環アルキルおよびシクロアルキルアルキル(いずれも価数が許容する1以上のR10で置換されていても良い。)から選択され;
    またはRおよびR5aが一体となって、1以上のR10で置換されていても良い複素環を形成していても良く;
    10は各場合で独立に、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環アルキル、−(アルキレン)−OR、−(アルキレン)−S(O)、−(アルキレン)−NR5a、−(アルキレン)−C(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)R、−(アルキレン)−C(=O)OR、−(アルキレン)−OC(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)OR、−(アルキレン)−C(=O)NR5a、−(アルキレン)−C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)R、−(アルキレン)−N(R)C(=S)R、−(アルキレン)−OC(=O)NR5a、−(アルキレン)−OC(=S)NR5a、−(アルキレン)−SONR5a、−(アルキレン)−N(R)SO、−(アルキレン)−N(R)SONR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)OR、−(アルキレン)−N(R)C(=S)ORまたは−(アルキレン)−N(R)SOであり;
    前記アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキルおよび複素環アルキル基はさらに独立に、1以上の−(アルキレン)−OR、−(アルキレン)−S(O)、−(アルキレン)−NR5a、−(アルキレン)−C(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)R、−(アルキレン)−C(=O)OR、−(アルキレン)−OC(=O)R、−(アルキレン)−C(=S)OR、−(アルキレン)−C(=O)NR5a、−(アルキレン)−C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=S)NR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)R、−(アルキレン)−N(R)C(=S)R、−(アルキレン)−OC(=O)NR5a、−(アルキレン)−OC(=S)NR5a、−(アルキレン)−SONR5a、−(アルキレン)−N(R)SO、−(アルキレン)−N(R)SONR5a、−(アルキレン)−N(R)C(=O)OR、−(アルキレン)−N(R)C(=S)ORまたは−(アルキレン)−N(R)SOで置換されていても良く;
    およびさらに、同一の炭素に結合しているか、隣接する原子に結合しているいずれか二つのR10基が一体となって、置換されていても良い3から8員環系を形成していても良く;
    mは0または1であり;
    nは0、1または2であり;
    vは0、1または2であり;
    は1または2である。]。
  2. がフェニル、ナフチル、ベンゾジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピラジジニル、イソキノリニル、キノリニル、キナゾリニル、キナゾリノニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、トリアゾロピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリダジニル、シンノリニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピリダジニル、フロピリジニル、フロピリミジニル、フロピラジジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、インドリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイソチアゾリル(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択される、請求項1の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  3. (a)式Iの化合物のRまたは(b)式IIの化合物のR2aのいずれかが、H、アルキニル、−C(=O)NR5a、フェニル、ナフチル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジノニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリノニル、イソインドリニル、イソインドリノニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロイソベンゾフラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キナゾリノニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、キノキサリニル、テトラヒドロキノキサリニル、ベンゾモルホリニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、イミダゾピリジニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、トリアゾロピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリダジニル、シンノリニル、チエノピロリル、テトラヒドロチエノピロリル、ジヒドロチエノピロロニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピリダジニル、フロピリジニル、フロピリミジニル、フロピラジジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイソチアゾリル(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。)から選択される、請求項1の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  4. (a)式Iの化合物におけるRまたは(b)式IIの化合物におけるR2aのいずれかが、H、アルキニル、−C(=O)NR5a、フェニル、ナフチル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、チエニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピリジノニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、インドリノニル、イソインドリニル、イソインドリノニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロイソベンゾフラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キナゾリノニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ジヒドロキノリノニル、ジヒドロイソキノリノニル、キノキサリニル、テトラヒドロキノキサリニル、ベンゾモルホリニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、イミダゾピリジニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、トリアゾロピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾピリダジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリダジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリダジニル、シンノリニル、チエノピロリル、テトラヒドロチエノピロリル、ジヒドロチエノピロロニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、チエノピリダジニル、フロピリジニル、フロピリミジニル、フロピラジジニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンゾイソチアゾリルから選択され、これらのいずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い請求項2の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  5. が、
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    [式中、mは、価数が許容する0、1、2、3、4、5または6である。]
    から選択される請求項2の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  6. またはR2aのいずれかが、
    (a)アルキニルまたは−C(=O)NR5a(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。);または
    (b)
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    [式中、mは、価数が許容する0、1、2、3、4、5または6である。]
    から選択されるアリール、ヘテロアリールまたは複素環系
    である、請求項3の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  7. またはR2aのいずれかが、
    (a)アルキニルまたは−C(=O)NR5a(いずれも独立に価数が許容する1以上のR10基で置換されていても良い。);または
    (b)
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    Figure 2011520986
    [式中、mは、価数が許容する0、1、2、3、4、5または6である。]
    から選択されるアリール、ヘテロアリールまたは複素環系
    である、請求項5の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  8. 下記式IAを有する請求項1の化合物
    Figure 2011520986
    または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  9. JがNであり、ならびにR2a、R2c、R2b*がHである請求項8の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  10. 下記式IBを有する請求項1の化合物
    Figure 2011520986
    または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  11. 下記式ICを有する請求項1の化合物
    Figure 2011520986
    または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  12. 2aおよびR2cがHである請求項11の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  13. 5−フェニル−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−6,7−ジヒドロ−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−6−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン、
    6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン、
    (S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−3−(1−(3−メトキシキノリン−6−イル)エチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    5−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−3−(1−(3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)エチル)−5−(チオフェン−2−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    3−((3−(2−メトキシエトキシ)キノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    3−((3−メトキシキノリン−6−イル)メチル)−5−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−ベンジル−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (R)−5−(5−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、
    (S)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン、および
    (R)−5−(4−メチルチオフェン−2−イル)−3−(1−(キノリン−6−イル)エチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリジン−4(5H)−オン
    からなる群から選択される、請求項1の化合物または該化合物のエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩。
  14. 製薬上許容される媒体、補助剤または希釈剤とともに請求項1または11の化合物を含む医薬組成物。
  15. 処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1または11の化合物を投与する段階を有する、対象者における癌または増殖性障害を治療する方法。
  16. 処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、対象者における腫瘍の大きさを低減する方法。
  17. 処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、対象者における腫瘍の転移を低減する方法。
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