JP2011520970A - 置換されたイミダゾピラジン類およびイミダゾトリアジン類 - Google Patents

置換されたイミダゾピラジン類およびイミダゾトリアジン類 Download PDF

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Abstract

本明細書で定義の式(I)の構造を有する縮合ピリジン系二環式化合物、それの製薬上許容される塩、製造、組成物およびそれによる疾患の治療。本要約は本発明を定義したり限定するものではない。

Description

本願は、2008年5月19日出願の米国特許出願第61/054345号の優先権を主張するものであり、その出願の全内容は、この参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は、医薬品、チロシンキナーゼ阻害薬、ACK1阻害薬、置換イミダゾピラジン類およびイミダゾトリアジン類、それらの製造、医薬製剤および組成物、それによる疾患治療および癌治療に関する。
活性化p21cdc42Hs関連キナーゼ(ACK1)遺伝子は、細胞内非受容体チロシンキナーゼをコードし、それはGTP結合型でcdc42Hsに結合し、細胞増殖に関与するRas様タンパク質p21cdc42の固有およびGTPase活性化の両方のタンパク質(GAP)刺激GTPase活性を阻害する。この結合には、SH3ドメインに対する47アミノ酸C末端のポリペプチドが介在している。
ACK1遺伝子は、チロシンキナーゼドメインを含み、チロシンキナーゼ活性を有すると報告されている。ACK1は、複数の細胞外刺激(例えば、EGF、PDGF、IGF、TGFb、Gas6、ECM、ストレスなど)によって活性化される。活性化すると、ACK1は、SH3、CRIBまたは/およびプロリン豊富ドメインを介して下流エフェクタと直接相互作用し、それをリン酸化することでシグナル伝達系に介在する。
ACK1キナーゼ活性は、細胞の接着および分離との関連で制御され、ある種の癌細胞は、接着、固定非依存性増殖および生存に関してACKIのキナーゼ活性に依存する。ACK1は、細胞運動、受容体エンドサイトーシスおよび腫瘍形成/転移の強化ならびに腫瘍細胞生存において示唆されている。ACK1は、原発性ヒト腫瘍で増幅および過剰発現される。ACK1は、数種類の転移腫瘍で増幅および過剰発現され、前立腺腫瘍形成を促進し、腫瘍抑制因子Wwoxをリン酸化する。ACK1キナーゼ活性またはACK1発現レベルの低下により腫瘍増殖が低減され得る。
米国特許出願公開第2003/0175763号明細書 米国特許出願公開第2006/0019957号明細書 米国特許出願公開第2006/0084654号明細書 米国特許出願公開第2006/0235031号明細書 米国特許出願公開第2007/0112005号明細書 米国特許出願公開第2007/0149521号明細書 米国特許出願公開第2007/0280928号明細書 米国特許出願公開第2008/0014200号明細書 米国特許出願公開第2008/0076921号明細書 米国特許出願公開第2008/0139582号明細書 米国特許出願公開第2008/0108636号明細書 国際公開第2007/079164号
Nature 363(6427):364−367(1993) JBC 274:8524(1999) Cancer Res 65:10514(2005) PNAS 102:15901(2005) PNAS 103:9796(2006) PNAS 104:8438(2007) Bioorg.&Med.Chem.Lett.17:1091−97(2007)
癌など(それに限定されるものではない)の増殖性疾患での使用に有効なACK1の阻害薬を確認することが望ましい。新たな抗癌医薬品が、現在もなお必要とされている。各種刊行物が、チロシンキナーゼ阻害薬としてのイミダゾピラジン類、トリアジン類および他の化合物について言及している。
さらなる背景技術が、Nature 363(6427):364−367(1993);JBC 274:8524(1999);Cancer Res 65:10514(2005);PNAS 102:15901(2005);PNAS 103:9796(2006);PNAS 104:8438(2007);Bioorg.&Med.Chem.Lett.17:1091−97(2007);US2003/0175763;US2006/0019957;US2006/0084654;US2006/0235031;US2007/0112005;US2007/0149521;US2007/0280928;US2008/0014200;US2008/0076921;US2008/0139582;US2008/0108636;およびWO2007/079164に記載されている。
本発明は、本明細書に記載の、ある種の置換イミダゾピラジン類およびイミダゾトリアジン類、それらの塩、それらの製造、それらの医薬組成物および製剤ならびにそれらによる癌などの疾患の治療方法を含むものである。
本発明は、下記式Iの化合物およびそれの製薬上許容される塩を含むものである。
Figure 2011520970
式中、AはNまたはCHであることができ;Qは−X−Y−Zであることができ;Xはアリールまたは複素環などの環含有部分であることができ;Yは結合または炭素、窒素、酸素または硫黄などの他の連結基であることができ;Zは環含有部分であることができ;Rは環含有部分、アルキルまたは他の基であることができる。上記のいずれも、さらに置換されていることができる。本発明の化合物は、ACK1を阻害する。
化合物
本発明は、上記の式Iを含み、さらにはそれの下位群Iまたはそれの製薬上許容される塩を含む。
式中、
AはCHまたはNであり;
は−X−Y−Zであり;
またはQは、
Figure 2011520970
であり;
は、1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができる5−10環状基であり;
は、>C(R)R、>C(OR)R、>C=O、>C=C(R)R、>C=NR、>C=NOR、>NR、>O、>S(O)または単結合から選択され;
は、5−10環状基またはC1−6アルコキシから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
Yが>Oであり、Rがシクロブチルである場合、XまたはZのうちの少なくとも一つが置換されており;
の各場合は独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−6アルキル、3−6環状基C0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG基で置換されていることができ;
の各場合は独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−6アルキルから選択され、それらのいずれも、ハロ、−CN、−OH、−NH、C1−6アルキル(下記のいずれも部分的または完全にハロゲン化されていることができる。)、−OC1−6アルキルまたは−N(C1−6アルキル)C1−6アルキルから独立に選択される1以上の基で置換されていることができ;
の各場合は独立に、ハロ、オキソ、−CN、−CF、−OCF、C1−6アルキル、3−6環状基C0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)OR、−O(CRNR、−N(CRORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG置換基によって置換されていることができ;
は、−SR、C1−6アルキル、5,6−二環式アリールまたは3−6環状基から選択され、それらのいずれも、1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
およびRの各場合は独立に、H、ハロまたはC1−6アルキルから選択され;
、R、R、R、R、Rの各場合は独立に、H、C1−6アルキルまたは3−6環状基C0−6アルキルから選択され;R/R、R/R、R/Rのいずれのペアも、それらが結合している原子とともに、O、N(C0−3アルキル)またはS(O)から選択される1以上のヘテロ原子を含むことができる3−6環状基を形成していることができ;
各mは独立に、0から2から選択され;各nは独立に、0から4から選択される。
他の実施形態において、下位群2は、
が、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
が、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−4アルキル、フェニルC0−3アルキル、5−6ヘテロアリールC0−3アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
の各場合が独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−4アルキルから選択され、それらのいずれも、ハロ、−CN、−OH、−NH、C1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)、−N(C1−6アルキル)C1−6アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)または−OC1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)から独立に選択される1から3個の基によって置換されていることができ;
の各場合が独立に、ハロ、オキソ、−CN、−CF、−OCF、C1−4アルキル、5−6複素環C0−3アルキル、フェニルC0−3アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)OR、−O(CRNR、−N(CRORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG置換基によって置換されていることができ;
が、C3−12アルキル、3−6シクロアルキル、フェニル、5−6複素環から選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
およびRの各場合が、H、C1−4アルキル、5−6環状基C0−3アルキルから独立に選択されることができ;各nが独立に、0から3から選択される、式Iおよび下位群1またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群3は、
AがCHであり;
が、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
が、>O、>C(O)、>NH、>N(CH)、>C(OR)(R)、>C(R)(R)、S(O)から選択され;
が、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−4アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
の各場合が独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−4アルキルから選択され;
が、フェニル、5−6ヘテロアリール、3−6シクロアルキルまたはC3−6アルキルから選択され、それらのいずれも、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
およびRの各場合が独立に、H、ハロまたはC1−3アルキルから選択され;
およびRの各場合が独立に、HまたはC1−4アルキルから選択され;
、R、R、Rの各場合が独立に、HまたはC1−4アルキルから選択され;R/RまたはR/Rのペアのいずれも、それらが結合している原子とともに、O、N(C0−3アルキル)またはS(O)から選択される1以上のヘテロ原子を含むことができる3から6環状基を形成していることができ;
各nが独立に、0から2から選択される、式Iおよび下位群1から2のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群4は、
が、−OH、C1−3アルキル、ハロ、C1−3アルコキシまたはNHのうちの1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
が、>S、>O、>C(O)、>C(OR)Rまたは>C(R)Rから選択され;
が、独立にハロ、メチル、−OHまたはNHから選択される1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
が、5−6ヘテロアリール、フェニルまたは3−6シクロアルキルから選択され、それらのいずれも、独立に−OH、−C(O)NH、C1−2アルキル、−(CH0−2NH、−C1−2アルコキシNHまたはピペラジン−1−イルから選択される1から2個で置換されていることができ、いずれのアミン水素またはヒドロキシ水素もメチル、エチルまたは−(CHN(CHで置き換わっていることができ;
およびRの各場合が独立に、H、ハロ、メチルまたはOHから選択される、式Iおよび本明細書における下位群1から3のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群5は、
AがCHであり;
が、ハロ、NH、エトキシまたはメトキシのうちの1から2個で置換されていることができるフェニルであり;
およびRが、独立にH、ハロ、ヒドロキシまたはメチルから選択され;
が、ハロ、−OHまたはNHのうちの1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
が、独立にメチル、ヒドロキシ、アミノメチルまたはヒドロキシメチルから選択される1から2個で置換されていることができるC4−6シクロアルキルである、式Iおよび本明細書における下位群1から4のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群6は、
が、独立にハロ、NHまたはメトキシから選択される1から2個で置換されていることができるフェニルであり;
が、>O、>C(OR)Rまたは>C(R)Rから選択され;
およびRが独立にH、Fまたはメチルから選択され;
がフェニルである、式Iおよび本明細書における下位群1から5のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群7は、
の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、C1−6アルキル、フェニルC0−6アルキル、5−6ヘテロアリールC0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも1以上の独立のG置換基で置換されていても良く;
の各場合が、独立にハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはC1−4アルキルから選択されることができ、それらのいずれも、独立にハロ、−CN、−OH、−NH、C1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)または−OC1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)から選択される1から3個の基によって置換されていることができる、式Iおよび本明細書における下位群1から6のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群8は、式Iおよび本明細書における下位群1から7のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含み、
Figure 2011520970
式中、Qにおける各フェニルは2個以下のG置換基によって置換されていることができる。
他の実施形態において、下位群9は、Rが、1から2個の独立のヒドロキシまたはメチルで置換されていることができるシクロブチルである式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群10は、Rが、置換されていても良い3−6シクロアルキルである式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群11は、Rがシクロヘキシルまたはフェニルであり、そのいずれも4−メチルピペラジン−1−イル、−(CH1−3N(CHまたは−O(CH1−3N(CHで置換されていても良い、式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群12は、Rがフェニルまたは5−6ヘテロアリールであり、そのいずれもGによって置換されていても良い、式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群13は、R4−6複素環である、式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群14はRが下記のもの:
Figure 2011520970
である、式Iおよび本明細書における下位群1から8のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群15は、各Gが独立に、ハロ、−CN、−CF、C1−12アルキル、複素環アルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)ORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも1から3個の独立のG置換基で置換されていても良い、式Iおよび本明細書における下位群1から14のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群16は、RおよびRの各場合が独立に、H、ハロまたはC1−3アルキルから選択される、式Iおよび本明細書における下位群1から15のいずれか、またはそれの製薬上許容される塩を含む。
他の実施形態において、下位群17は、式Iおよび下位群1またはそれの製薬上許容される塩を含む。
Figure 2011520970
式中、Yは>Oまたは>C(CH)OHまたは>CFであり;
各G基は独立に、C1−3アルキル、ハロまたはC1−3アルコキシから選択され;
は、
Figure 2011520970
から選択され:
は−CHNRであり;RおよびRは独立に、H、C1−4アルキルから選択される。
他の実施形態において、下位群18は、式Iおよび下位群1またはそれの製薬上許容される塩を含む。
Figure 2011520970
式中、
は、>Oまたは>C(CH)OHまたは>CFであり;各G基は独立に、C1−3アルキル、ハロまたはC1−3アルコキシから選択され;Rは、フェニルまたは5−6ヘテロアリールから選択される。
一部の実施形態において、化合物は、本明細書に開示の実施例のいずれかまたはそれの製薬上許容される塩である。
上記で記載したものの一部の実施形態において、化合物またはそれの製薬上許容される塩は、実質的に純粋な形態で存在する。
これら記載したもののいずれにおいても、AはCHまたはNから選択することができる。
上記の各可変要素の定義は、それのあらゆる下位集合を含むと理解されるものであり、式Iの化合物は、そのような可変要素または可変要素下位集合のあらゆる組み合わせを含む。
本発明は、実施例およびそれらのあらゆる製薬上許容される塩を含む、本明細書に記載の化合物を包含する。
記載の化合物は、1以上の不斉中心を含むことができることから、立体異性体を生じる可能性がある。本発明は、具体的に示されていなくとも、個別におよび混合物でのあらゆる立体異性体、幾何異性体およびそれら製薬上許容される塩を包含するものである。明確な立体化学なしに、化合物または立体中心について記載されているか示されている場合、それが全ての可能な異性体およびそれらの混合物を包含すると理解すべきである。従って、立体異性体の混合物を含む材料サンプルは、いずれかの立体異性体についての言及または明確な立体化学なしでの言及によって包含されるものと考えられる。製造可能な場合には、化合物のN−オキサイドも想定される。記載の化合物のシス/トランス異性体または互変異体も想到される。
前記化合物は、非晶質であることが可能であるか、各種結晶形態または溶媒和物および水和物などの多形体で存在または製造することができる。化合物自体の言及は、形態に無関係に、そして溶媒もしくは水と会合しているか否かは問わず、その化合物を包含するものと理解される。
本発明は、本明細書に記載のACK1に対する生化学アッセイIC50として約0.05μM以下、0.1μM以下、0.2μM以下、0.5μM以下、1μM以下、または10μM以下を示す、記載の化合物を含むものである。本発明は、本明細書に記載の中間体および方法を含むものである。
一般合成法
本発明の化合物は、当業者であれば熟知している有機化学の業界で公知の合成方法またはそれの変法および誘導体化とともに、下記の方法によって製造することができる。例えば、US2006/0084654;US2006/0235031;US2007/0129547およびUS2007/0149521を参照する(これらは、合成方法など、全ての点に関して全体が本明細書に組み込まれる。)。式Iの化合物またはそれらの製薬上許容される塩は、下記で説明する反応図式に従って製造することができる。別段の断りがない限り、図式中の置換基は上記で定義の通りである。生成物の単離および精製は、通常の技術を有する化学者には公知の標準的な手順によって行われる。
方法Aを用いて、図式1で下記に示したように、式I−AAの化合物を製造した。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは、式Iの化合物について前記で定義の通りである。式I−AAの化合物の代表的な製造では、式IIの化合物を、好適な溶媒中でアンモニアと反応させる。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールおよびTHFとイソプロパノールの混合物であった。上記方法を、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、80℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、肉厚ガラス反応容器またはステンレス製パールボンベなど(これらに限定されるものではない)の密閉反応容器で行った。好ましくは、過剰量の反応物、すなわちアンモニアを用いた。
図式1の式IIの化合物を、図式2で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式IIの化合物の代表的な製造では、式IIIの中間体を、好適な溶媒中にて好適な反応温度でPOClで処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどなどのエーテル類;MeCN;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じてこれら溶媒の混合物を用いたか、溶媒は用いなかった。好ましい溶媒には、DCMおよびMeCNなどがあった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、20℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式2の式IIIの化合物を、図式3で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは、式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=OH、アルコキシまたはクロロもしくはイミダゾールなどの脱離基である。
式IIIの化合物の代表的な製造では、式IVの化合物および式Vの化合物を好適なアミドカップリング条件下で反応さた。好適な条件には、DMAP、HOBt、HOAtなどと組み合わせたDCCまたはEDCなどのカップリング剤による式IVおよびVの化合物(A=OHの場合)の処理などがあるが、これに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMおよびDMFであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、ほぼ室温で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。別法として、式IVおよびVの化合物(A=F、Cl、Br、I)を、DMAPなどと組み合わせたTEAまたはエチルジイソプロピルアミンなどの塩基と反応させた。この方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMであった。上記方法は、約−20℃から約40℃の温度で実施した。好ましくは、上記反応は、0℃から25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは、実質的に、等モル量の式IVおよびVの化合物(A=F、Cl、Br、I)と塩基ならびに化学量論量のDMAPを用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式IVの化合物の式IIIの化合物への変換に好適な他の反応条件は、ラロックの著作(Larock,R.C.Comprehensive Organic Transformations,2nd ed.;Wiley and Sons:New York,1999,pp.1941−1949)にある。
図式3の式IVの化合物を、図式4で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=フタルイミドまたはNである。式IVの化合物の代表的な製造では、式VIの化合物を、好適な反応条件下に好適な溶媒中にて反応させる。A=フタルイミドの場合、好適な条件には、好適な溶媒中でのヒドラジンによる式VIの化合物の処理などがある。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒;MeOHおよびEtOHなどのアルコール系溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これらの溶媒の混合物を用いることができるが、好ましい溶媒はEtOHであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。式VIの化合物のIVへの変換において、A=Nの場合、PPhおよび水またはパラジウムなどの金属触媒存在下での水素化など(これらに限定されるものではない)の代表的なアジド還元条件を用いることが可能であることは、当業者には明らかであると考えられる。
図式4の式VIの化合物は、図式5で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=フタルイミドまたはNである。
式VIの化合物の代表的な製造では(A=フタルイミドの場合)、式VIIの化合物を、代表的なミツノブ条件下に好適な溶媒中にて好適な反応物の存在下で、フタルイミドと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN(CHCN);DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHFであった。上記の方法での使用に好適な反応物には、トリフェニルホスフィンなどおよびアゾジカルボキシレート(DIAD、DEAD、DBAD)などがあったが、これらに限定されるものではない。好ましい反応物はトリフェニルホスフィンまたは樹脂結合トリフェニルホスフィン(PS−PPh)およびDIADであった。上記の方法は、約−78℃から約100℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。概して、1当量もしくは若干過剰の、1.1当量のトリフェニルホスフィン、DIADおよびフタルイミドを、式VIIの化合物1当量の当たりに用いた。さらに、式VIIの化合物をTsO、MsO、TfO、TsCl、MsClまたはSOClと反応させることができ、その場合に、ヒドロキシ基は、それのそれぞれのトシレート、メシレート、トリフレートまたはクロロなどのハロゲンなどの脱離基に変換され、次にNH(Boc)、フタルイミド、カリウムフタルイミドまたはアジ化ナトリウムなどのアミン等価体と反応させる。図式4に示したような酸性条件下(NH(Boc))でのヒドラジン(フタルイミド)による処理またはトリフェニルホスフィン/水(アジド)による処理などの公知の方法によるアミン等価体の変換により、図式4に示した所望のアミンが得られる。
図式5の式VIIの化合物は、図式6に下記で示した方法に従い、アルデヒドQ−CHOおよび2−クロロピラジンVIIIから製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式VIIの化合物の代表的な製造では、式VIIIの化合物を、好適な反応条件下に好適な溶媒中で式Q−CHOの化合物と反応させた。好適な条件には、リチウムテトラメチルピペリジド(Li−TMP)などの塩基による式VIIIの化合物の処理とそれに続く式Q−CHOの化合物による処理などがあったが、これらに限定されるものではない。リチウムテトラメチルピペリジドは、−78℃でテトラメチルピペリジンをn−ブチルリチウムと反応させ、昇温させて0℃とすることで製造することができる。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類などがあったが、これらに限定されるものではない。必要に応じて、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)などの極性溶媒を加えることができる。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHFであった。上記の方法は、約−80℃から約20℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、−78℃から0℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
本発明の式Iの化合物および本発明の化合物の合成に用いる中間体は、下記の方法に従って製造した。方法Bは、図式7で下記に示したように、式I−BBの化合物から式I−AAの化合物を製造する際に用いた。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは、式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式I−AAの化合物の代表的な製造では、式I−BBの化合物を、好適な溶媒中、代表的なスズキカップリング手順を介して、好適なボロン酸/エステル(Q−B(OR))と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジメトキシエタン/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、60℃から約100℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。式I−BBの化合物から式I−AAの化合物を製造するのに別途方法を適用可能であることは、当業者であれば理解できよう。例えば、好適な溶媒中にて、代表的なスティルカップリング手順を介して、式I−BBの化合物を好適な有機スズ試薬Q−SnBuなどと反応させることができると考えられる。
図式7の式I−BBの化合物を、図式8で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Rは、式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式I−BBの化合物の代表的な製造では、式II−BBの化合物を、好適な溶媒中でアンモニアと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールおよびTHFとイソプロパノールの混合物であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、80℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、肉厚ガラス反応容器またはステンレス製パールボンベなど(これらに限定されるものではない)の密閉反応容器で実施した。好ましくは、過剰量の反応物であるアンモニアを使用した。
図式8の式II−BBの化合物を、図式9で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式II−BBの化合物の代表的な製造では、中間体III−BBを、式II−BB′の化合物に変換した。式III−BBの中間体を、好適な溶媒中好適な反応温度でPOClで処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;MeCN;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒には、DCMおよびMeCNなどがあった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、20℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。式III−BBの化合物のII−BB′への変換では、Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどの好適なハロゲン化剤を用いたが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤はN−ヨードコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは、上記反応は、40℃から約75℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式9の式III−BBの化合物は、図式10で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=OH、アルコキシまたはクロロもしくはイミダゾールなどの脱離基である。
式III−BBの化合物の代表的な製造では、式IV−BBの化合物および式Vの化合物を、好適なアミドカップリング条件下で反応させた。好適な条件には、DMAP、HOBt、HOAtなどと組み合わせたDCCまたはEDCなどのカップリング剤で式IV−BBの化合物および式Vの化合物(A=OHの場合)を処理するものなどがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式IV−BBの化合物が塩または二塩であった場合、好適な塩基が必要であり、それには、DMFまたはTEAなどがあったが、これらに限定されるものではない。別法として、式IV−BBの化合物および式Vの化合物(A=F、Cl、Br、I)を、DMAPなどと組み合わせたTEAまたはエチルジイソプロピルアミンなどの塩基と反応させた。この方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMであった。上記方法は、約−20℃から約40℃の温度で実施した。好ましくは、上記反応は、0℃から25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に、等モル量の式IV−BBの化合物および式Vの化合物(A=F、Ck、Br、I)と塩基および化学量論量のDMAPを用いたが、所望に応じてそれより多い量または少ない量を用いた。さらに、アミン(式IV−BBの化合物)のアミド(式III−BBの化合物)への変換に好適な他の反応条件は、ラロックの著作(Larock,R.C.Comprehensive Organic Transformations,2nd ed.;Wiley and Sons:New York,1999,pp.1941−1949)にある。
図式10の式IV−BBの化合物を、図式11で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、AはフタルイミドまたはNである。
式IV−BBの化合物の代表的な製造では、式VI−BBの化合物を好適な反応条件下に好適な溶媒中で反応させる。A=フタルイミドの場合、好適な条件には、好適な溶媒中での式VI−BBの化合物のヒドラジンによる処理などがある。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒;MeOHおよびEtOHどのアルコール系溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これらの溶媒の混合物を用いることができるが、好ましい溶媒はEtOHであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式11の式VI−BBの化合物を、図式12で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、A=フタルイミドまたはNである。
式VI−BBの化合物(A=フタルイミドの場合)の代表的な製造では、式VII−BBの化合物を、代表的なミツノブ条件下に好適な溶媒中にて好適な反応物の存在下でフタルイミドと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN(CHCN);DCM(CHCI)またはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHFであった。上記の方法での使用に好適な反応物には、トリフェニルホスフィンなどおよびアゾジカルボキシレート(DIAD、DEAD、DBAD)などがあったが、これらに限定されるものではない。好ましい反応物は、トリフェニルホスフィンまたは樹脂結合トリフェニルホスフィン(PS−PPh)およびDIADであった。上記の方法は、約−78℃から約100℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。概して、式VII−BBの化合物1当量の当たりに、1.0または1.1当量のトリフェニルホスフィン、DIADおよびフタルイミドを用いた。さらに、式VII−BBの化合物をTsO、MsO、TfO、TsCl、MsClまたはSOClと反応させることができ、その際に、ヒドロキシ基がそれのそれぞれのトシレート、メシレート、トリフレートまたはクロロなどのハロゲンなどの脱離基に変換され、次にNH(Boc)、フタルイミド、カリウムフタルイミドまたはアジ化ナトリウムなどのアミン等価体と反応させる。酸性条件下での図式11に示したような(NH(Boc))のヒドラジン(フタルイミド)による処理またはトリフェニル−ホスフィン/水(アジド)による処理などの公知の方法によるアミン等価体の変換により、図式11に示した所望のアミンが得られる。
図式12の式VII−BBの化合物を、図式13で下記に示す方法に従って、2−クロロピラジンVIIIから製造した。
Figure 2011520970
式VII−BBの化合物の代表的な製造では、式VIIIの化合物を、好適な反応条件下に好適な溶媒中で反応させた。好適な反応条件には、リチウムテトラメチルピペリジド(Li−TMP)などの塩基による式VIIIの化合物の処理とそれに続くカルボニル等価体を含む試薬による処理とそれに続く好適な還元剤による処理などがあったが、これらに限定されるものではない。リチウムテトラメチルピペリジドは、−78℃でテトラメチルピペリジンをn−ブチルリチウムと反応させ、昇温させて0℃とすることで製造することができる。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類などがあったが、これらに限定されるものではない。ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)などの極性溶媒を、必要に応じて加えても良い。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHFであった。好適なカルボニル等価体試薬には、DMFまたはクロルギ酸メチルもしくはエチルなどの好適なクロルギ酸エステルのようなホルムアミド類などがあるが、これらに限定されるものではない。好適なカルボニル等価体試薬を加えた後、反応液にMeOHまたはEtOHなど(これらに限定されるものではない)の極性プロトン性溶媒を加え、次に水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤による処理を行う。上記の方法は、約−80℃から約20℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、−78℃から0℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
本発明の式Iの化合物および本発明の化合物の合成で用いられる中間体は、下記の方法に従って製造した。図式14で下記に示したように式I−CCの化合物から式I−AAの化合物を製造する際には、方法Cを用いた。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式I−AAの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で代表的なスズキカップリング手順を介して、式I−CCの化合物を好適なボロン酸/エステル(R−B(OR))と反応させる。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCM(CHCl)またはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジメトキシエタン/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、60℃から約100℃で実施した。本発明の化合物を製造する上記の方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式I−CCの化合物から式I−AAの化合物を製造するのに、別途方法を適用可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、好適な溶媒中にて代表的なスティルカップリング手順を介して、好適な有機スズ試薬R−SnBuなどと、式I−CCの化合物を反応させることが可能であると考えられる。
図式14の式I−CCの化合物を、図式15で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式I−CCの化合物の代表的な製造では、式II−CCの化合物を、好適な溶媒中でアンモニアと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;およびDCM(CHCl)またはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールおよびTHFとイソプロパノールの混合物であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、80℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、肉厚ガラス反応容器またはステンレス製パールボンベなど(これらに限定されるものではない)の密閉反応容器で行った。好ましくは、過剰量の反応物であるアンモニアを用いた。
図式15の式II−CCの化合物は、図式16で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式II−CCの化合物の代表的な製造では、最初に式III−CCの化合物をハロゲン化剤で処理した。Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどの好適なハロゲン化剤を用いたが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤はN−ブロモコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、−20℃から約45℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式16の式III−CCの化合物を、図式17で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式III−CCの化合物の代表的な製造では、式IV−CCの中間体を好適な溶媒中好適な反応温度でPOClで処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;MeCN;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたか、溶媒は用いなかった。好ましい溶媒には、DCMおよびMeCNなどがあった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくはその反応は、20℃から約95℃で行った。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式17の式IV−CCの化合物を、図式18で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式IV−CCの化合物の代表的な製造では、式IVの化合物およびギ酸を、好適なアミドカップリング条件下で反応させた。好適な条件には、DMAP、HOBt、HOAtなどと組み合わせたDCCまたはEDCなどのカップリング剤による式IVの化合物およびギ酸の処理などがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMおよびDMFであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくはその反応は、ほぼ室温で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式IVの化合物の式IV−CIの化合物への変換に好適な他の反応条件は、ラロックの著作(Larock,R.C.Comprehensive Organic Transformations,2nd ed.;Wiley and Sons:New York,1999,pp.1941−1949)にある。
本発明の式Iの化合物および本発明の化合物の合成で用いた中間体は、下記の方法に従って製造した。図式19で下記に示したように式I−DDの化合物から式I−AAの化合物を製造する場合は、方法Dを用いた。
Figure 2011520970
式中、X、Z、QおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、Z11=OH、SHである。
式I−AAの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中、塩基の存在および銅塩の触媒作用下にて、式I−DDの化合物を、好適なカップリング相手I−DD′と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMF/ジオキサンであった。上記の方法での使用に好適な触媒には、CuI、CuBr、CuCl、CuSO、Cu(OAc)などがあったが、これらに限定されるものではない。しかしながら、好ましい触媒はCuIであった。必要に応じて反応を促進するために、系に配位子を加えた。上記の方法での使用に好適な配位子には、L−プロリン、N,N−ジメチルグリシン塩酸塩などがあったが、これらに限定されるものではない。しかしながら、好ましい配位子はN,N−ジメチルグリシン塩酸塩であった。上記の方法での使用に好適な塩基には、CsCO、KCO、t−BuOK、t−BuONa、KPOなどがあったが、これらに限定されるものではない。しかしながら、好ましい塩基はCsCOであった。上記方法は、約−78℃から約150℃の温度で実施した。必要に応じてマイクロ波照射を行った。好ましくは上記反応は、マイクロ波照射下に60℃から約130℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式I−DDの化合物の式I−AAの化合物への変換に好適な他の反応条件は、マーらの報告(Ma,D.et al,Org.Lett.2003,3799)に記載されていた。
図式19の式I−DDの化合物は、図式20で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式I−DDの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中、代表的なスズキカップリング手順を介して、式II−BBの化合物を好適なボロン酸/エステルと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジメトキシエタン/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、60℃から約100℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式II−BBの化合物からの式I−DDの化合物の製造に、別途方法を適用可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、好適な溶媒中で、代表的なスティルカップリング手順を介して、式II−BBの化合物を好適な有機スズ試薬などと反応させることができると考えられる。
本発明の式Iの化合物および本発明の化合物の合成で使用される中間体を、下記の方法に従って製造した。図式21で下記に示したように、式I−EEの化合物から式I−AAの化合物を製造する場合、方法Eを用いた。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=OTs、OMs、OTfまたはクロロ、ブロモもしくはヨードなどのハロのような脱離基である。
式I−AAの化合物の代表的な製造では、式I−EEの化合物を、好適な溶媒中で、好適な塩基の存在下に好適なA−Y−Zと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、EtOH、ブタノールなどのアルコール系溶媒、EtOAc、酢酸メチルなどのエステル、DMF、MeCN、アセトン、DMSOなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はDMFであった。上記の方法での使用に好適な塩基には、CsCO、KCO、t−BuOK、t−BuONa、KPO、TEA、ジイソプロピルエチルアミンなどがあったが、これらに限定されるものではない。しかしながら、好ましい塩基はジイソプロピルエチルアミンであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から約25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。あるいは、好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式19の式I−EEの化合物を、図式22で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式II−EEの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で、代表的なスズキカップリング手順を介して、式II−BBの化合物を、好適なボロン酸/エステルと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジメトキシエタン/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくはその反応は、60℃から約100℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式II−EEの化合物からの式II−BBの化合物の製造に、別途方法を適用可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、好適な溶媒中、代表的なスティルカップリング手順を介して、式II−BBの化合物を好適な有機スズ試薬などと反応させることができると考えられる。
式I−EEの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中にて、式II−EEの化合物を好適な酸で処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジオキサンであった。上記の方法での使用に好適な酸には、塩酸塩の水溶液、ジオキサン中の塩酸塩、TFAなどがあったが、これらに限定されるものではない。しかしながら好ましい酸は、ジオキサン中の塩酸塩であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、10℃から約25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
本発明の式Iの化合物および本発明の化合物の合成で使用される中間体を、下記の方法に従って製造した。図式23で下記に示したように、式I−FFの化合物から式I−AAの化合物を製造する場合には、方法Fを用いた。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式I−AAの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で、代表的なスズキカップリング手順を介して、式I−FFの化合物を、好適なボロン酸/エステルR−B(OR)と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライム、ジオキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はジメトキシエタン/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、60℃から約100℃で実施した。その反応はLC−MSによってモニタリングした。最初のカップリング反応の完了後、第2のカップリング反応用に、別の好適なボロン酸/エステルQ−B(OR)を反応系に加えた。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式I−FFの化合物からの式I−AAの化合物の製造に、別途方法を適用可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、好適な溶媒中、代表的なスティルカップリング手順を介して、式I−FFの化合物を好適な有機スズ試薬などと反応させることができると考えられる。
図式23の式I−FFの化合物を、図式24で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式I−FFの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中、式II−FFの化合物をアンモニアと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールおよびTHFとイソプロパノールの混合物であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、80℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は、好ましくは肉厚ガラス反応容器またはステンレス製パールボンベなど(これらに限定されるものではない)の密閉反応容器で行った。好ましくは、過剰量の反応物であるアンモニアを用いた。
図式24の式II−FFの化合物を、図式25で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式II−FFの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中、式III−FFの化合物を好適なハロゲン化剤と反応させた。上記の方法での使用に好適なハロゲン化剤には、Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどがあったが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤は、N−ブロモコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から約45℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式25の式III−FFの化合物を、図式26で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式III−FFの化合物の代表的な製造では、好適な反応条件下に好適な溶媒中、式IV−FFの化合物を好適なハロゲン化剤で処理した。好適な条件には、好適な塩基による式IV−FFの化合物の処理とそれに続く好適なハロゲン化剤による処理などがあるが、それに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な塩基には、n−ブチルリチウム、LDA、リチウムテトラメチルピペリジド(Li−TMP)などの有機リチウム塩基などがあったが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適なハロゲン化剤には、Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどがあったが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤はN−ヨードコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどなどのエーテル類などがあったが、これらに限定されるものではない。ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)などの極性溶媒を、必要に応じて加えることができる。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHFであった。上記の方法は、約−80℃から約20℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、−78℃から0℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式26における式IV−FFの化合物は、R=Hである図式9における式H−BB′の化合物と等価である。
図式7の式XIV−Zの化合物(Q−B(OR))を、図式27で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A111=OTfまたはCl、BrもしくはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式XIV−Zの化合物(Q−B(OR))の代表的な製造では、式XIII−Zの化合物(Q−A111)を、好適な反応条件下に好適な金属触媒および好適なボロン酸化剤と反応させた。好適な金属触媒剤には、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロライドの存在下でPd(OAc)などがあったが、これらに限定されるものではない。好適なボロン酸化剤には、ビス(ピナコラト)ジボロンなどがあったが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な反応条件には、THFなど(これらに限定されるものではない)好適な溶媒中でのPd(OAc)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロライド、KOAcおよびビス(ピナコール)ボランの混合物の加熱などがあったが、これらに限定されるものではない。上記の方法は、約20℃から約100℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は60℃から80℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは、2から3当量のKOAc、1から1.5当量のビス(ピナコール)ボラン、0.03から1当量のPd(OAc)および0.09から3当量の1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリウムクロライドを用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、Q−A111のQ−B(OR)への変換に好適な他の反応条件は文献に記載されており、それには各種Q−A111またはアリール/ヘテロアリールハライドおよび各種条件が関与する(Biooganic&Medicinal Chemistry Letters,2003,12(22),4001;Biooganic&Medicinal Chemistry Letters,2003,13(18),3059;Chemical Communications(Cambridge,UK),2003,23,2924;Synthesis,2002,17,2503;Angewandte Chemie,International Ed.,2002,41(16),3056;Journal of the American Chemical Society,2002,124(3),390;Organic Letters,2002,4(4),541;Tetrahedron,2001,57(49),9813;Journal of Organic Chemistry,2000,65(1),164;Journal of Organic Chemistry,1997,62(19),6458;Journal of Organometallic Chemistry,1983,259(3),269)。場合によっては、式XIII−Zの化合物(Q−A111)および式XIV−Zの化合物(Q−B(OR))は市販されているか、文献手順に従って合成される。いずれも利用できない場合、式XIII−Zの化合物(Q−A111)および式XIV−Zの化合物(Q−B(OR))は、本明細書の実験セクションに記載の手順を介して合成した。
一部の場合で、本明細書に記載の化合物におけるRおよびQのいずれも、さらに操作可能な官能基を含む。そのような官能基の操作が、主要な中間体または後段階の化合物で行うことが可能であることは、当業者には明らかであると考えられる。そのような官能基変換は、下記の図式28から36ならびに実験セクションに例示されているが、それらはそのような変換の範囲をいかなる形でも限定するものではない。さらに、図式28から36に示した化学は、I−BB、II−BBおよびII−BB′の化合物にも適用可能である。
式I−Aの化合物(R=Z−CONRである式I−AAの化合物)を、図式28で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=水素またはメチルもしくはエチルなどのアルキルである。
式I−Aの化合物の代表的な製造では、A=アルキルであり、RおよびRがいずれもHに等しい場合、好適な溶媒中での式II−Aの化合物(R=Z−COである式IIの化合物)のアンモニアとの反応によって、式I−Aの化合物を得た。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールおよびイソプロパノール/THFの混合物であった。上記の方法は、約−78℃から約120℃の温度で行った。好ましくは上記反応は、80℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で行ったが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式I−Aの化合物の代表的な製造では、式II−Aの化合物(A=Hの場合)を、好適な溶媒中でHNRと次にアンモニアと反応させた。A=Hの場合、図式3に記載の方法による代表的なカップリング手順(SOClまたはオキサリルクロライドでの処理によるCOHのCOClへの変換とそれに続くHNRとの反応またはDMAP、HOBTまたはHOAtなどと組み合わせたEDCまたはDCCによるCOHおよびHNRの処理)を用いて、カルボン酸のアミドへの変換を行った。A=メチルまたはエチルなどのアルキルの場合、Al(NR)によるエステルの処理によって、COをCO(NR)に変換した。次に、アンモニアで処理することで式I−Aの化合物を得た。
式I−A′の化合物(R=Z−COである式I−AAの化合物)および式I−A″の化合物(R=Z−COHである式I−AAの化合物)を、図式29で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=メチルまたはエチルなどのアルキルである。
式I−A′の化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で式II−Aの化合物をアンモニアと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、100℃から約120℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。ほとんどの場合、その反応は密閉管中で行った。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。代表的には、過剰のアンモニアを用い、反応をモニタリングして、アンモニアのエステル部分への付加が感知されるほどに起こらないようにした。さらに、式I−A″の化合物の代表的な製造では、THF/HO/MeOH中のNaOHなどの代表的なケン化条件下で式I−A′の化合物を反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はTHF/HO/MeOHの混合物であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、室温から約60℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式II−Bの化合物(R=Z−CHOHである式IIの化合物)および式I−Bの化合物(R=Z−CHOHである式I−AAの化合物)を、図式30で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Qは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=水素またはメチルもしくはエチルなどのアルキルである。
式I−Bの化合物の代表的な製造では、THFなどの好適な溶媒中にて水素化リチウムアルミニウムなどの好適な還元剤で、式II−Aの化合物を処理することで、式II−Bの化合物を得る。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はTHFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から約50℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。次に、前述の加アンモニア分解条件下での式II−Bの化合物の処理(120℃での密閉管中でのイソプロパノール中アンモニア)を行うことで、式I−Bの化合物を得た。
式II−Cの化合物(R=Z−CHである式IIの化合物)、式II−Dの化合物(R=Z−CH(R)(Rである式IIの化合物)、式I−Bの化合物(R=Z−CHOHである式I−AAの化合物)および式I−Cの化合物(R=Z−CH(R)(Rである式I−AAの化合物)を、図式31で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり;A=OTs、OMs、OTfまたはクロロ、ブロモもしくはヨードなどのハロのような好適な脱離基であり;d=0または1であり;A=N、OまたはSである。
式I−Cの化合物の代表的な製造では、式II−Bの化合物のヒドロキシ基を、SOClまたはTsO、MsOもしくはTfOとの反応によってClまたはOTs、OMsもしくはOTfなどの好適な脱離基Aに変換して、式II−Cの化合物を得た。式II−Cの化合物のHA(R)(Rとの反応によって、式II−Dの化合物を得た。次に、前述の加アンモニア分解条件下で式II−Dの化合物を反応させることで、式I−Cの化合物を得た。さらに、図式30で前述の方法に従い、式II−Bの化合物を、式I−Bの化合物に変換した。式II−Bの化合物の式II−Cの化合物への変換および式II−Cの化合物の式II−Dの化合物へのさらなる変換(OHのA(R)(Rへの最終的な変換)における前述の条件に従うことで、式I−Bの化合物の式I−Cの化合物へのさらなる変換を行った。さらに、ミツノブ反応を介して各種のアルキル化剤またはフェノール類で式II−Bの化合物を処理することで、式II−Bの化合物を式II−Dの化合物に直接変換して、式のII−D化合物を得ることができる(R=CH−Z−A(R)(Rである式IIの化合物)(A=Oであり、d=0であり、R=アルキルまたはアリールである。)。
式I−C′の化合物(R=Z−CH−Aである式I−AAの化合物)、式I−C″の化合物(R=Z−CH−NHである式I−AAの化合物)および式I−C″′の化合物(R=Z−CH−N(R)(R)である式I−AAの化合物)を、図式32で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=フタルイミドまたはNである。
式I−C′、I−C″およびI−C″′の化合物の代表的な製造では、式VIIの化合物の式VIの化合物への変換について図式5に記載の手順に従い、式I−Bの化合物のヒドロキシ基をAに変換した。図式4に記載の条件下での式I−C′の化合物の反応により、式I−C″の化合物を得た。各種アルキル化剤、還元的アミノ化条件下での各種アルデヒド/ケトン、無水酢酸、ベンゾイルクロライド類などの各種アシル化剤またはHOBTもしくはHOATとともにEDCもしくはDCCの存在下でのカルボン酸類、またはTsOまたはMeSOClなどのスルホニル化剤(これらに限定されるものではない)と式I−C″の化合物との反応によって、式I−C″の化合物を得た。例えば、式I−C″′の化合物の代表的な製造では、好適な塩基の存在下で、好適な溶媒中にて、好適なアシル化剤で式I−C″の化合物を処理する。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はクロロホルムであった。上記の方法での使用に好適な塩基には、DMF、TEAなどのトリアルキルアミン類またはPS−DIEAなどの樹脂結合トリアルキルアミン類などがあったが、これらに限定されるものではない。好ましい塩基はPS−DIEAであった。好適なアシル化剤が無水酢酸であった場合、式I−C″の化合物の式I−C″の化合物(R=HおよびR=COCH)への変換を行った。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から約20℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式II−Gの化合物(R=Z−OHである式IIの化合物)、式II−Hの化合物(R=Z−A(R)(Rである式IIの化合物)、式I−Fの化合物(R=Z−OHである式I−AAの化合物)および式I−Gの化合物(R=Z−A(R)(Rである式I−AAの化合物)を、図式33で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり;d=0または1であり;A=N、OまたはSである。
式I−FおよびI−Gの化合物の代表的な製造では、下記の変換を行った。MeOH中の水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な溶媒中の好適な還元剤で式II−Fの化合物還元して、式II−Gの化合物を得た。式II−Gの化合物について前述の加アンモニア分解条件を行って、式I−Fの化合物を得た。さらに、還元的アミノ化条件(HA(R)(R(d=0であり、A=Nであり、RおよびRは式Iの化合物について前述の通りである)とともにNaBHCNまたはNaBH(OAc))下に、式II−Fの化合物を各種アミンと反応させて、d=0、A=NおよびRおよびRが式Iの化合物について前述の通りである式II−Hの化合物を得ることができる。次に、前述の加アンモニア分解条件での式II−Hの化合物(R=Z−A(R)(R(d=0、A=NおよびRおよびRが式Iの化合物について前述の通りである式IIの化合物)の反応によって、式I−Gの化合物を得た。さらに、式II−Gの化合物から式II−Hの化合物および式I−Fの化合物から式I−Gの化合物を、それぞれII−BからII−D、そしてI−BからI−Cへの変換について図式31に記載の条件に従って合成することができる。
式I−C″′の化合物(R=Z−CH−N(R)(R)である式I−AAの化合物)を、図式34で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A=Cl、OTs、OMsまたはOTfなどの好適な脱離基である。
式I−C″′の化合物(R=Z−CH−N(R)(R)である式I−AAの化合物)の代表的な製造では、下記の変換を行った。式II−Jの化合物(R=Z=CHである式IIの化合物)をTHFなどの好適な溶媒中でのジボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、カテコールボランなどの好適なハイドロボレーション剤と反応させ、次に塩基性水溶液中の過酸化水素またはNaBO・HOなどの好適な酸化剤で処理することで、式II−Bの化合物を得た。式II−Bの化合物を前述の加アンモニア分解条件でさらに反応させることで、式I−Bの化合物を得た。次に、それぞれTsO、MsOまたはTfOと反応させることで、式I−Bの化合物のヒドロキシ基をOTs、OMsまたはOTfなどの好適な脱離基Aに変換して、式I−Hの化合物を得た。式I−Hの化合物をHN(R)(R)(RおよびRは式Iの化合物について前述の通りである)とさらに反応させることで、式I−C″′の化合物(R=Z−CH−N(R)(R)である式I−AAの化合物)を得た。
式I−Jの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式I−AAの化合物)、式I−Kの化合物(R=Z=Oである式I−AAの化合物)および式I−Lの化合物(R=Z−NRである式I−AAの化合物)を、図式35で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Q、RおよびRは、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式I−Jの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式I−AAの化合物)、式I−Kの化合物(R=Z=Oである式I−AAの化合物)および式I−Lの化合物(R=Z−NRである式I−AAの化合物)の代表的な製造では、式II−Jの化合物を、(R=Z=CHである式IIの化合物)下で、THFなどの好適な溶媒中でNMOの存在下に、四酸化オスミウムなどの好適なジヒドロキシル化剤と反応させて、式II−Kの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式IIの化合物)をシス異性体およびトランス異性体の混合物として得た。式II−Kの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式IIの化合物)をNaIOなど(これに限定されるものではない)の好適な酸化剤で処理してジオールをケトン部分に変換して、式II−Lの化合物(R=Z=Oである式IIの化合物)を得た。次に、好適なアミン、HNRおよびNaBH(OAc)もしくはNaBH(CN)など(これらに限定されるものではない)の好適な還元剤が関与する代表的な還元的アミノ化条件下で、式II−Lの化合物(R=Z=Oである式IIの化合物)を処理して、式II−Mの化合物(R=Z−NRである式IIの化合物)を得た。式II−Mの化合物(R=Z−NRである式IIの化合物)を、加アンモニア分解条件下、110℃のステンレス製ボンベでのアンモニア/イソプロパノールで処理して、式I−Lの化合物(R=Z−NRである式I−AAの化合物)を得た。さらに、式II−Kの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式IIの化合物)を、上記の加アンモニア分解条件下で処理して、式I−Jの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式I−AAの化合物)を異性体の混合物として得た。式I−Jの化合物(R=Z−OH(CHOH)である式I−AAの化合物)をNaIOなど(これに限定されるものではない)の好適な酸化剤で処理してジオールをケトン部分に変換し、式I−Kの化合物(R=Z=Oである式I−AAの化合物)を得て、それを上記の代表的な還元的アミノ化条件下で処理して、式I−Lの化合物(R=Z−NRである式I−AAの化合物)を得た。
式I−Oの化合物(R=Z−OH(G11)である式Iの化合物)を、図式36で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、QおよびG11は、式Iの化合物について前述で定義の通りである。
式I−Oの化合物(R=Z−OH(G11)である式Iの化合物)の代表的な製造では、式II−Lの化合物(R=Z=Oである式IIの化合物)のケトン部分を、THFなどの好適な溶媒中でMeMgBrまたはMeLiなどの好適な求核試薬と反応させて、式II−Nの化合物(R=Z−OH(G11)である式IIの化合物)を得た。加アンモニア分解条件下に、110℃のステンレス製ボンベ中アンモニア/イソプロパノールで式II−Nの化合物(R=Z−OH(G11)である式IIの化合物)を反応させることで、式I−Oの化合物(R=Z−OH(G11)である式Iの化合物)を得た。さらに、THFなどの好適な溶媒中にて式I−Kの化合物(R=Z=Oである式I−AAの化合物)をMeMgBrまたはMeLiなどの好適な求核試薬と反応させることで、式I−Oの化合物(R=Z−OH(G11)である式Iの化合物)を製造した。
状況によっては、同一であるか上記のいずれかの方法で修飾された官能基に対して同じ反応性を有する置換基について保護とそれに続く脱保護を行うことで、所望の生成物を得るとともに、望ましくない副反応を回避しなければならないことは、当業者には明らかであると考えられる。あるいは、本発明内に記載の方法の別のものを用いて、官能基の競合を回避することができる。好適な保護基やそれらの付加および脱離の方法の例が、文献(″Protective Groups in Organic Syntheses″,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley and Sons,1989)に記載されている。
式I−AQの化合物は、X=CH;X、XおよびX=N;X、XおよびX=C;J=HまたはNHである式Iの化合物に等しい。
Figure 2011520970
図式37で下記に示した式I−AQの化合物を製造する場合、方法AQを用いた。
Figure 2011520970
式中、QおよびRは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲン;B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
式I−AQの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で、代表的なスズキカップリング手順を介して、式II−Qの化合物を好適なボロン酸/エステル(Q−B(OR))と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、水、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はグライム/水であった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、80℃から約100℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。次に、好ましくは等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
式II−Qの化合物からの式I−AQの化合物の製造に、別途方法を適用可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、代表的なスティルカップリング手順を介して好適な溶媒中で好適な有機スズ試薬Q−SnBuなどと式II−Qの化合物を反応させることができると考えられる。
図式37の式II−Qの化合物を、図式38で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式II−Qの化合物の代表的な製造では、式III−Qの化合物を、好適な溶媒中でオキシ塩化リン(POCl)およびトリアゾールおよびピリジンと反応させ、次にアンモニア(NH)と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF、DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールであった。上記方法は、約−20℃から約50℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から約25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式38の式III−Qの化合物は、図式39で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり;A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式III−Qの化合物の代表的な製造では、中間体V−Qを、式IV−Qの化合物に変換した。好適な溶媒中好適な反応温度で、式V−Qの中間体をオキシ塩化リン(POCl)で処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類、DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒、およびMeCNなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はMeCNであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくは、ほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。式IV−Qの中間体を好適なハロゲン化剤と反応させることで、式III−Qのための中間体を製造した。好適なハロゲン化剤には、Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどがあったが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤はN−ヨードコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約75℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
J=NHである式IV−QおよびIII−Qの化合物はそれぞれ、当業者に公知のジアゾ化手順によって、J=Hである式IV−QおよびIII−Qの化合物に変換することができる。代表的な手順には、THFまたはDMFなどの好適な溶媒中での亜硝酸tert−ブチルでJ=NHである式IV−QまたはIII−Qの化合物による処理などがある。
図式39の式の化合物V−Qを、図式40で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり;A=OH、アルコキシまたはクロロもしくはイミダゾールなどの脱離基である。
式V−Qの化合物の代表的な製造では、式VI−Qの化合物と式Vの化合物を、好適なアミド−カップリング条件下で反応させた。好適な条件には、DMAP、HOBt、HOAtなどまたはEEDQなどの試薬と組み合わせたDCCまたはEDCなどのカップリング剤で式VI−Qの化合物および式Vの化合物(A=OHである場合)を処理するものなどがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDCMであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。あるいは、式VI−Qの化合物および式Vの化合物(A=F、Cl、Br、I)を、DMAPなどと組み合わせたTEAまたはエチルジイソプロピルアミンなどの塩基と反応させた。この方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;ピリジン;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−20℃から約40℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、0℃から25℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の式VI−Qの化合物および式Vの化合物(A=F、Cl、Br、Iである)と塩基および化学量論量のDMAPを用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、アミン(式VI−Qの化合物)のアミド(式V−Qの化合物)への変換に好適な他の反応条件が文献に記載されている(Larock,R.C.Comprehensive Organic Transformations,2nded.;Wiley and Sons:New York,1999,pp.1941−1949)。
図式40の式VI−Qの化合物を、図式41で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式VI−Qの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中で好適な反応条件下で式VII−Qの化合物を反応させる。好適な条件には、好適な溶媒中での式VII−Qの化合物のヒドラジンまたはメチルヒドラジンによる処理などがある。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;クロロホルムまたはDCMなどのハロゲン化溶媒;MeOHおよびEtOHなどのアルコール系溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これらの溶媒の混合物を用いることができるが、好ましい溶媒はEtOHおよびDCMであった。上記方法は、約0℃から約80℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
J=NHである式VI−Qの化合物は、文献(J.Het.Chem.,(1984),21,697)に記載の手順に従って製造することができる。
図式41の式VII−Qの化合物を、図式42で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式VII−Qの化合物の代表的な製造では、式VIII−Qの化合物を、好適な溶媒中でラネーニッケルと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN(CHCN);MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はEtOHであった。上記の方法は、ほぼ室温から約100℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、約80℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。さらに、式VII−Qの化合物は、好適な溶媒中で式VIII−Qの化合物を好適な酸化剤と反応させることで製造することができる。好適な酸化剤には、過酸化水素(H)、3−クロロ過安息香酸(mCPBA)などがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;CHCN;およびDMA;CHClまたはCHClなどの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMAであった。上記の方法は、約0℃から100℃の温度で行うことができる。好ましくは、その反応は、ほぼ室温から70℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式42の式VIII−Qの化合物を、図式43で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式VIII−Qの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中にて、式IX−Qの化合物をチオセミカルバジドおよび好適な塩基と反応させた。好適な塩基には、TEA、エチルジイソプロピルアミンなどがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMA;DMSO;MeCN(CHCN);MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はEtOHであった。上記の方法は、ほぼ室温から約100℃の温度で行うことができる。好ましくは上記反応は、約40℃から80℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。式IX−Qの化合物は、文献手順(Knutsen,Lars J.S. et.al.,J.Chem.Soc.Perkin Trans 1:Organic and Bio−Organic Chemistry(1972−1999),1984,229−238)に従って製造することができる。
状況によっては、同一であるか上記の方法のいずれかで修飾された官能基に対して同じ反応性を有する置換基の保護とそれに続く脱保護を行うことで、所望の生成物を与え、望ましくない副反応を回避するようにしなければならないことは、当業者には明らかであると考えられる。あるいは、本発明内に記載の方法の別のものを用いて、競合する官能基を回避することができる。好適な保護基やそれらの付加および脱離の方法の例が、文献(″Protective Groups in Organic Syntheses″,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley and Sons,1989)に記載されている。
図式44で下記に示した式II−Qの化合物を製造する場合、方法AWも用いた。
方法AW
Figure 2011520970
式中、QおよびRは式の化合物Iについて前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式II−Qの化合物の代表的な製造では、式III−Wの化合物を、好適な溶媒中アンモニアと反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はイソプロパノールであった。上記方法は、約0℃から約50℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、0℃から約22℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式44の式III−Wの化合物を、図式45で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、A11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンである。
式III−Wの化合物の代表的な製造では、化合物V−Wを、式IV−Wの化合物に変換した。好適な溶媒中好適な反応温度で、式V−Wの化合物をオキシ塩化リン(POCl)または単離された「ビルスマイヤー塩」[CAS番号33842−02−3]で処理した。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類、DCMまたはクロロホルム(CHCl)およびMeCN(CHCN)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はMeCNであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。式IV−Wの化合物を好適なハロゲン化剤と反応させることで、式III−Wの化合物を製造した。好適なハロゲン化剤には、Br、I、Cl、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミドまたはN−ヨードコハク酸イミドなどがあったが、これらに限定されるものではない。好ましいハロゲン化剤はN−ヨードコハク酸イミドであった。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノールなどのアルコール類;DCMまたはクロロホルム(CHCl)などの塩素化溶媒などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いたが、好ましい溶媒はDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは、その反応は、40℃から約75℃で行った。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。好ましくは実質的に等モル量の反応物を用いたが、所望に応じてそれより多い量またはそれより少ない量を用いた。
図式45の式V−Wの化合物は、図式46で下記に示した方法に従って製造することができる。
Figure 2011520970
式中、Rは式Iの化合物について前述で定義の通りであり、X12=アジドまたはモノもしくはジ保護アミノおよびA=OH、アルコキシまたはクロロもしくはイミダゾールなどの脱離基である。
式V−Wの化合物の代表的な製造では、化合物VI−Wを、好適なアミドカップリング条件下で化合物Vと反応させた。好適な条件には、図式10に示した化合物XIIIの化合物XIIへの変換について記載のものなどがあるが、これらに限定されるものではない。式VI−Wの化合物は、式VII−Wの化合物から製造した。式VII−Wの化合物の式VI−Wの化合物への変換に代表的な手順には、条件好適な溶媒中好適な反応温度での接触水素化など(これらに限定されるものではない)の還元条件でのX12=アジドである式VII−Wの化合物の処理が関与する。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、グライムなどのエーテル類、MeOH、EtOHなどのアルコール系溶媒、EtOAc、酢酸メチルなどのエステル類などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はEtOAcおよびMeOHであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。あるいは、X12=アジドである場合、式VI−Wの化合物への還元は、好適な溶媒中好適な反応温度で、水の存在下に、トリアリール−またはトリアルキルホスフィンで式VII−Wの化合物を処理することで行うことができると考えられる。上記の方法での使用に好適な溶媒には、THF、ジオキサンなどのエーテル類、MeOH、EtOHなどのアルコール系溶媒、EtOAc、酢酸メチルなどのエステル類、DMF、MeCNおよびピリジンなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はTHFおよびMeCNであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。X12=モノまたはジ保護アミノである場合、その脱保護は、当業者には公知で、文献(″Protective Groups in Organic Syntheses″,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley and Sons,1989)に開示の手順によって行うことができると考えられる。
図式46の式VII−Wの化合物を、図式47で下記に示した方法に従って製造した。
Figure 2011520970
式中、X12は式VII−Wの化合物で定義の通りであり、A12=ヨード、ブロモ、クロロ、トシレート、メシレートまたは他の脱離基である。
12=アジドである式VII−Wの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中好適な反応温度で、化合物VIII−Wをアジ化リチウムまたはナトリウムなどのアジド塩と反応させた。上記の方法での使用に好適な溶媒には、EtOH、ブタノールなどのアルコール系溶媒、EtOAc、酢酸メチルなどのエステル類、DMF、MeCN、アセトン、DMSOなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はアセトンおよびDMFであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造する上記の方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。あるいは、X12=モノまたはジ保護アミノである場合、式VIII−Wの化合物を好適に保護したアミンと反応させたが、保護基は窒素の求核性が保持されるように選択するか、塩基などの試薬の作用によってそれを高めることができるものである。当業者であれば、そのような保護基に、ベンジル、トリチル、アリルならびにBOC、CBZおよびFMOCなどのアルキルオキシカルボニル誘導体などがある(これらに限定されるものではない)ことは明らかであろう。
12=ハロゲンである式VIII−Wの化合物は、式XI−Wの化合物から製造される。代表的な手順では、好適な溶媒中にて好適な反応温度で、好ましくは過酸化ベンゾイル、アゾビスブチロニトリルまたは光などの1以上のラジカル源の存在下で、N−ヨードコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド、トリクロロイソシアヌル酸、N,N′−1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、臭素およびヨウ素など(これらに限定されるものではない)のハロゲン化試薬により、式XI−Wの化合物を処理する。上記の方法での使用に好適な溶媒には、四塩化炭素、DCM、α,α,α−トリフルオロトルエンなどの塩素化溶媒、ギ酸メチル、酢酸メチルなどのエステル類、DMF、MeCNなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒は、四塩化炭素およびα,α,α−トリフルオロトルエンであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。
別法として、A12=トシレートまたはメシレートである式VIII−Wの化合物を、図式48に示した方法に従って式X−Wの化合物から製造した。式VIII−Wの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中にて好適な反応温度で、DIEAまたはTEAなど(これらに限定されるものではない)の塩基の存在下で、式X−Wの化合物をメタンスルホニルクロライドまたはp−トルエンスルホニルクロライドなどのスルホニル化試薬と反応させた。上記反応での使用に好適な溶媒には、DCM、1,2−ジクロロエタンなどの塩素化溶媒、THF、ジエチルエーテルなどのエーテル類、DMFおよびMeCNなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒は、THFおよびDCMであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。
Figure 2011520970
式の化合物X−Wを、式XI−Wの化合物から製造した。式X−Wの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中好適な反応温度で、式XI−Wの化合物を、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムまたは水素化リチウムアルミニウムなど(これらに限定されるものではない)の還元試薬と反応させた。上記反応での使用に好適な溶媒には、THF、ジエチルエーテルなどのエーテル類、EtOH、MeOH、イソプロパノールなどのアルコール類などがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。好ましい溶媒はTHFおよびMeOHであった。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。
式XI−Wの化合物を、式XI−Wの化合物から製造した。式XI−Wの化合物の代表的な製造では、好適な溶媒中好適な反応温度で、式IX−Wの化合物を、二酸化セレン、二酸化マンガン、過マンガン酸カリウムなど(これらに限定されるものではない)の酸化試薬と反応させた。上記の反応での使用に好適な溶媒には、DCM、1,2−ジクロロエタンなどの塩素化溶媒、水、酢酸およびスルホランなどがあったが、これらに限定されるものではない。所望に応じて、これら溶媒の混合物を用いた。上記方法は、約−78℃から約120℃の温度で実施した。好ましくは上記反応は、40℃から約95℃で実施した。本発明の化合物を製造するための上記方法は好ましくはほぼ大気圧で実施したが、所望に応じてそれより高い圧力またはそれより低い圧力を用いた。
式IX−Wの化合物が、文献(例えば、Bulletin de la Societe Chimique de France(1973),(6)(Pt.2),2126)に開示の経路によって製造可能であることは、当業者には明らかであろう。
化学的に不適合であるために直接導入することができない一部の官能基を使うための手段として、式I−AQの化合物および/またはそれらの前駆体について各種官能基相互変換を行うことができる。式I−AQの化合物およびそれらの前駆体に適用可能なそのような官能基操作の例は、図式28から36に記載のものと同様であるが、これらに限定されるものではない。
製造
4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸に代えてシクロブタンカルボン酸を用い、トランス−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチルおよびそれの前駆体トランス−4−({[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]アミノ}カルボニル)シクロヘキサンカルボン酸メチルについて記載のものと同様の手順を用いて、8−クロロ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジンを製造した。
8−クロロ−3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン
脱水DMF(10mL)中の8−クロロ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン(1058mg、5.1mmol)およびNIS(1146mg、5.1mmol)を、アルゴン下に6時間にわたり60℃で撹拌した。反応液をDCM(約400mL)で希釈し、洗浄し(HO、ブライン)、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる粗取得物の精製(50gカートリッジ、10:1−8:1−7:1−6:1ヘキサン:EtOAc)によって、淡黄色固体として標題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.51(d、J=4.8Hz、1H)、7.26(d、J=4.8Hz、1H)、3.75(5重線、J=1.2Hz、8.4Hz、1H)、2.62−2.42(m、4H)、2.32−1.98(m、2H);MS(ES+):m/z334.0(100)[MH];HPLC:t=3.38分(OpenLynx、極性_5分)。
3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミン
IPA(100mL)中の8−クロロ−3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン(759mg、2.3mmol)が入ったパールボンベを、0℃で5分間にわたりNH(気体)で飽和させ、密閉し、115℃で38時間加熱した。次に、反応混合物を減圧下に濃縮し、DCM(200mL)とHO(50mL)との間で分配し、DCM(50mL)で抽出した。合わせた有機画分をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.13(d、J=4.8Hz、1H)、7.01(d、J=5.2Hz、1H)、5.63(br、2H)、3.68−3.73(m、1H)、2.60−2.38(m、4H)、2.20−1.90(m、2H);MS(ES+):m/z315.9(100)[MH];HPLC:t=1.75分(OpenLynx、極性_5分)。
トランス−4−(8−アミノ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
トランス−4−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステルを用いた以外は3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミンについて上述の手順に従って製造した。H NMR(d−DMSO):δ7.65(d、J=4.8Hz、1H)、6.96(d、J=4.8Hz、1H)、6.52(brs、2H)、3.65(s、3H)、3.16(m、1H)、2.71(m、1H)、2.15−2.00(m、2H)、1.80−1.60(m、6H)MS(ES+):m/z400.98(100)[M+1]。
トランス−4−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
トランス−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチルを用いた以外は8−クロロ−3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジンについて上述の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl)δ1.62−1.69(m、2H)、1.79−1.94(m、2H)、2.01−2.26(m、5H)、2.30−2.51(m、1H)、3.71(s、3H)、7.32(d、J=5.05Hz、1H)、7.65(d、J=5.05Hz、1H)。MS(ES+):m/z419.71、421.73[MH]。
トランス−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
トランス−4−({[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]アミノ}カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸メチル(29.00g、93.02mmol)を脱水MeCN(930mL)、脱水DMF(9mL)およびPOCl(10.4mL、110mmol)に溶かし、窒素下に55℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、次に固体残留物をDCMに取り、次に2Mアンモニア/イソプロパノールでpH10の塩基性とした。混合物を減圧下に濃縮し、DCMに再溶解させ、次にTEA−塩基性としたシリカゲルに負荷した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して(2:3EtOAc/DCMで溶離)、標題化合物を黄色粉末として得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ1.63(ddd、J=13.2、13.2、13.2、3.2Hz、2H)、1.85(ddd、J=13.2、13.2、13.2、2.8Hz、2H)、2.10(dd、J=14.4、3.2Hz、2H)、2.19(dd、J=14.0、3.2Hz、2H)、2.46(tt、J=12.4、3.6Hz、1H)、2.96(tt、J=11.6、3.2Hz、1H)、3.70(s、3H)、7.33(dd、J=5.2、1.2Hz、1H)、7.61(d、J=4.8Hz、1H)、7.79(s、1H)。MS(ES+):m/z294.17/296.14(100/86)[MH]。HPLC:t=2.85分(OpenLynx、極性_5分)。
トランス−4−({[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]アミノ}カルボニル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(15.14g、81.30mmol)およびCDI(13.18g、81.30mmol)のTHF(370mL)溶液を窒素雰囲気下に置き、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、次に(3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミン・2塩酸塩(16.00g、73.91mmol)およびDIEA(31.52g、244.00mmol、42.5mL)を加えた。20時間にわたり60℃で撹拌した後、反応液を減圧下に濃縮した。粗反応混合物をシリカゲルガラスカラムクロマトグラフィー(3:2DCM/EtOAcで溶離)によって精製して、純粋な所望の生成物をやや黄色がかったクリーム状白色粉末として得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ1.43−1.65(m、4H)、2.01−2.14(m、4H)、2.25(tt、J=12.0、3.6Hz、1H)、2.34(tt、J=11.6、3.2Hz、1H)、3.68(s、3H)、4.70(d、J=4.4Hz、2H)、6.81(s、br、−NH)、8.32−8.36(m、1H)、8.46(d、J=2.4Hz、1H);MS(ES+):m/z312.17/314.12(84/32)[MH];HPLC:t=2.44分(OpenLynx、極性_5分)。
[3−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]メタノール
10分間にわたり−20℃で緩やかなアンモニア流を流すことで、i−PrOH(200mL)中の[3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブチル]メタノール(6.9g)をNH(気体)で飽和させ、次にパールボンベにて110℃で2日間加熱した。次に、反応混合物を冷却して室温とし、焼結ガラスで濾過し、固体残留物およびパール容器をi−PrOHで数回洗った。濾液を減圧下に濃縮して、なおもNHClを含む橙赤色固体を得た。取得物を還流MeCN(250mL)に取り、熱濾過した。追加の熱MeCN(200mL)を用いて、その段階を繰り返した。合わせたMeCN濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を橙赤色固体として得た。HPLC:(極性5分)0.53および1.51分;MS(ES+):345.1(100、M+1);H NMR(400MHz、DMSO−d)δ7.50(d、J=5.2Hz、1H)、7.44(d、J=5.2Hz、0.27H、少量異性体)、6.95(d、J=5.2Hz、1.29H少量異性体と重複)6.63(br、2H)、4.61(t、J=5.2Hz、0.27H、少量異性体)、4.52(t、J=5.2Hz、1H)、3.69(5重線、J=5.6HZ.0.32H、少量異性体)、3.54(5重線、J=5.6Hz、1H)、2.52−2.25(m、4H)、2.10−2.00(m、1H)。
[3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]−メタノール
NIS(6.31g、28.0mmol)の脱水DMF(100mL)中溶液にアルゴン下にて、脱水DMF(30mL)に溶かした乾燥[3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブチル]メタノール(6.67g)を加えた。[3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブチル]メタノールの入ったフラスコを、追加の脱水DMF(20mL)で洗い、洗浄液を反応混合物に加えた。反応液を加熱して60℃とし(室温−60℃−30分)、この温度で3時間撹拌した。次に、混合物を冷却して室温とし、1M Na水溶液(60mL)、ブライン(60mL)およびDCM(160mL)との間で分配した。水層をDCMで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮し、SiO(0%から8%MeOH/DCM)でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して取得物を得たが、それはTLCおよびHPLCの両方でのUVによって均一であったが、なおもDMFを含んでいた。その取得物をDCM(200mL)に溶かし、水で洗浄し(40mLで3回)、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して、標題化合物を淡黄色固体として得た。HPLC(極性5分)2.52分;MS(ES+):m/z(相対強度)364.0(100、M+1);H NMR(400MHz、CDCl)δ7.59(d、J=4.8Hz、1H)、7.49(d、J=4.8Hz、0.22H、少量異性体)、7.29(d、J=4.8Hz、1H)、7.28(d、J=5.2Hz、0.23H、少量異性体)、3.83−3.80(m、0.7H)、3.72−3.62(m、3H)、2.75−2.55(m、4H)、2.42−2.32(m、1−2H)。
[3−(8−クロロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]−メタノール
8−クロロ−3−(3−メチレンシクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(4.48g、20.4mmol)の脱水THF(255mL)中溶液に、アルゴン下に−78℃で、9−BBN(61.2mL、0.5MのTHF中溶液、30.6mmol)を8分間かけて滴下した(懸濁液)。冷却浴を氷−HOと交換し、反応液を徐々に昇温させて室温とした。17時間撹拌後、HO(100mL)を加え、5分後に、NaBO・HO(12.2g、122.3mmol)を1回で加えた。反応液を室温で5時間撹拌し、セライトで濾過した。セライトおよび残留固体をDCMおよびEtOAcで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して水溶液を得て、それをNaClで飽和させ、EtOAcで抽出した(3回)。抽出液を脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して明黄色油状物を得て、それをSiOでのフラッシュクロマトグラフィー(9:1DCM:MeOH)によって精製して、標題化合物を明黄色油状物として得た。HPLC:t(質量分離HPLC、極性7分)2.52分;MS(ES):238。その付加は、0℃で行うことができる。冷却浴の交換後に、ただちに懸濁液は透明となる。最終生成物は9−BBNから誘導された1,5−シス−オクタンジオールを含んでいた。H NMRに基づくと、粗い算出で、標的物66%および副生成物33%であった。粗生成物を粗取得物のまま次の段階に用い、生成物の立体選択性はH NMRによる判定で4−5:1であった。
(8−クロロ−3−(3−メチレン−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン)
3−メチレン−シクロブタンカルボン酸(3−クロロ−ピラジン−2−イルメチル)−アミド(52.1g、219.2mmol)を脱水MeCN 1.0リットルに溶かした。次に、DMF(1.0mL)およびPOCl(100mL、1.09mol)を加えた。反応液を加熱して55℃として30分経過させながら、反応液にNを緩やかに吹き込んだ。次に、反応液を減圧下に濃縮し、CHClを含む冷2.0M NH/IPAで塩基性とした。IPA/CHClを減圧下に濃縮し、塩を最少量の水に溶かし、CHClで抽出した(4回)。有機層を合わせ、飽和NaHCOで洗浄し(1回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[2:1ヘキサン:EtOAcで溶離]によって精製して、標題化合物を明黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ3.24−3.30(4H、m)、3.78−3.85(1H、m)、4.89−4.94(2H、m)、7.33(1H、d、J=4.99Hz)、7.53(1H、d、J=5.09Hz)、7.82(1H、s);MS(ES+):m/z220.28/222.30(100/80)[MH];HPLC:t=2.87分(OpenLynx、極性_5分)。
3−メチレン−シクロブタンカルボン酸(3−クロロピラジン−2−イルメチル)アミド
C−(3−クロロピラジン−2−イル)−メチルアミン・ビス−HCl(1.0g、4.62mmol)、N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)(1.31g、6.47mmol、1.4当量)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.141g、1.15mmol、0.25当量)およびDIEA(2.42mL、1.79g、13.9mmol、3.0当量)を脱水CHCl(25mL)に溶かした。この溶液に、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(0.622g、5.54mmol、1.2当量)の脱水CHCl(25mL)中溶液をN下に加え、反応液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をEtOAcに溶かし、水(2回)、NaHCO(1回)、水(1回)およびブライン(1回)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗標題化合物を褐色油状物として得た。その粗取得物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、20g/70mLカートリッジ、10%ヘキサン/酢酸エチルで溶離]によって精製して、標題化合物を淡黄色固体として得た。さらに、標題化合物は下記の経路によって製造することができた。1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)(0.824g、5.08mmol、1.1当量)および3−メチレンシクロブタンカルボン酸(0.570g、5.08mmol、1.1当量)を脱水THF(12mL)に溶かし、60℃で2時間撹拌した。C−(3−クロロピラジン−2−イル)−メチルアミン・ビス−HCl(1.0g、4.62mmol)およびDIEA(2.42mL、1.79g、13.9mmol、3.0当量)の脱水CHCl(13mL)中溶液を、その酸混合物に加え、反応液を60℃でN下に終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた残留物をEtOAcに溶かし、NaHCO(2回)およびブライン(1回)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、粗標題化合物を褐色油状物として得た。粗取得物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー[Jones Flashmaster、20g/70mLカートリッジ、10%ヘキサン/酢酸エチルで溶離]によって精製して、標題化合物を淡黄色固体として得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ2.86−2.96(m、2H)、3.03−3.19(m、3H)、4.72(dd、J=4.4、0.8Hz、2H)、4.79−4.84(m、2H)、6.78(s、−NH)、8.32−8.34(m、1H)、8.46(d、J=2.8Hz、1H);MS(ES+):m/z238.19(90)[MH];HPLC:t=2.67分(OpenLynx、極性_7分)。
シス−3−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノール
パールの圧力リアクター中、3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブタノール(4.159g、0.0119mol)を2.0Mアンモニア/イソプロピルアルコール(40mL)で溶解させた。混合物を冷却して−20℃とし、アンモニアで飽和させた。反応液を110℃で63時間加熱し、その時点でそれを冷却し、減圧下に濃縮した。5%から8%MeOH:CHClで溶離を行うHPFC Jones25gシリカゲルカラムを用いて粗生成物を精製して、標題化合物を得た。MS(ES+):m/z330.88(100)[MH]、331.89(10)[MH++];HPLC:t=0.48分(OpenLynx、極性_5分);H NMR(CDCl、400MHz)δ2.55−2.76(m、2H)3.06−3.22(m、2H)3.32−3.50(m、1H)4.51−4.69(m、1H)6.15(brs、2H)7.24(d、J=5.05Hz、1H)7.39(d、J=5.05Hz、1H)。
シス−3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノール
3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブタノン(5.0g、14mmol)をMeOH(35.0mL)およびCHCl(35.0mL)の1:1混合物に溶かした。その溶液混合物に、ナトリウムテトラハイドロボレート(560mg、14.0mmol)をゆっくり加えたところ、ガス発生が認められた。室温で窒素下に4.5時間後、反応液を減圧下に濃縮した。粗混合物をEtOAcに溶かし、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、50%EtOAc/ヘキサンから100%EtOAcで溶離を行うHPFC Jones50グラムシリカゲルカラムを用いて精製して、標題化合物を明黄色固体として得た。MS(ES+):m/z349.81(100)[MH]、351.50(30)[MH+++];HPLC:t=2.49分(OpenLynx、極性_5分);H NMR(CDCl、400MHz)δ2.41−2.54(m、2H)2.78−3.05(m、1H)3.12−3.32(m、1H)4.08−4.75(m、1H)5.30(s、1H)7.31(d、J=5.05Hz、1H)7.57(d、J=4.80Hz、1H)。
(1−ヨード−3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−シクロブチル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン)
2Nアンモニア/イソプロピルアルコール(350mL)およびTHF(30mL、0.4mol)の溶液を、パールボンベ中の8−クロロ−1−ヨード−3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−シクロブチル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(19.91g、0.04612mol)に加え、冷却して−78℃とした。アンモニアをその溶液に8から10分間吹き込んだ。ボンベを密閉し、撹拌し、加熱して110℃として3日間経過させた。次に、溶媒を減圧下に留去し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(CHClで湿らせ、シリカとともに負荷して脱水し、8%(7N NH)MeOH/CHClで溶離)によって精製することで標題化合物を得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ7.31(1H、d、J=5.01)、7.16(1H、d、J=6.25)、5.83(2H、s)、3.49(1H、m)、3.06(1H、m)、2.76(4H、m)、2.64(8H、m)、2.46(3H、s);MS(ES+):m/z412.89/413.91(50/10)[MH];HPLC:t=0.31分(OpenLynx、極性_5分)。
(8−クロロ−1−ヨード−3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)シクロブチル]イミダゾ[1,5−a]ピラジン)
1,2−ジクロロエタン(1096.7mL、13.892mol)中の1−メチルピペラジン(5.75mL、0.0514mol)を、3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン(17.00g、0.04892mol)および水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(21.8g、0.0978mol)に加えた。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、CHClに溶かし、飽和NaHCO溶液およびブラインで洗浄した。生成物を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。生成物を急速シリカゲル層に通して(100%CHClで濡らし、8%(7N NH)MeOH/CHClで溶離)、標題化合物を得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ7.63(1H、d)、7.30(1H、d)、3.42(1H、m)、2.94(1H、m)、2.65(4H、m)、2.44(8H、m)、2.32(3H、s);MS(ES+):m/z431.85/433.87(100/45)[MH];HPLC:t=1.82分。(OpenLynx、極性_5分)。
シス−3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール
脱水THF(77.78mL)中の3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン(1.95g、8.80mmol)を−78℃で窒素の雰囲気下に、3.0MメチルマグネシウムクロライドのTHF中溶液(5.9mL)でゆっくり処理した。溶液を−78℃で3時間撹拌し、半飽和NHCl水溶液(水との1:1混合物でのNHCl希釈)40mLで−78℃にて反応停止し、昇温させて室温とした。次に、混合物をEtOAcで抽出し(40mLで3回)、合わせた抽出液をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗固体を1:1EtOAc/DCMから4%MeOH/(1:1)EtOAc/DCMで溶離するシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。H−NMR(400MHz、CDCl)δppm1.54(s、3H)、2.74−2.60(m、4H)、3.75−3.39(m、1H)、7.35(d、J=5.04Hz、1H)、7.71(d、J=5.00Hz、1H)および7.86(s、1H)。MS(ES+):m/z238.15および240.17[MH]。
シス−3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール
シス−3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール(2.20g、9.26mmol)およびNIS(2.71g、12.0mmol)をDMF(36.6mL、0.472mol)に溶かし、60℃で4時間撹拌した。次に、混合物を減圧下に濃縮し、残留物をEtOAc(100mL)で再生した。この溶液を重炭酸ナトリウムで洗浄し(20mLで2回)、これらの洗浄液をEtOAcで逆抽出した(20mLで2回)。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗固体を、1:1EtOAc:ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。H−NMR(400MHz、CDCl)δppm1.53(s、3H)、2.72−2.59(m、4H)、3.37−3.29(m、1H)、7.32(d、J=4.91Hz、1H)および7.60(d、J=4.96Hz、1H)。MS(ES+):m/z363.95および365.91[MH]。
シス−3−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール
パールの圧力リアクターに入ったシス−3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール(2.77g、7.62mmol)に、2Mアンモニアのイソプロパノール(80mL)およびTHF(5mL)中溶液を加えた。混合物を冷却して−78℃とし、次にアンモニアガスを溶液に4から6分間吹き込んだ。リアクターを密閉してから、110℃で15時間加熱した。次に、溶媒を減圧下に除去し、残留物を7%MeOH/DCMで溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.44(s、3H)、2.32−2.51(m、4H)、3.33−3.52(m、1H)、6.61(brs、2H)、7.03(d、J=5.05Hz、1H)および7.62(d、J=5.05Hz、1H)。
3−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
8−クロロ−3−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジンを用いた以外は3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミンについて上述の手順に従って製造した。HPLC:t=1.87分。(Open Lynx極性_5分)。MS(ES):m/z350.74(100)[MH]。
8−クロロ−(3,3−ジフルオロ−シクロブチル)−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブタノン(150.00mg、0.43mmol)のDCM(10.00mL)中混合物を撹拌しながら、それにジエチルアミノ硫黄・3フッ化物(0.12mL、0.94mmol)のDCM(2mL)中溶液を0℃でゆっくり加えた。その撹拌混合物を昇温させて1時間以内で室温とし、室温で終夜撹拌した。次に、NaHCO水溶液で反応停止し、DCMによって抽出した。次に、溶媒を除去して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
3−(3−ジメチルアミノ−シクロブチル)−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
[3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]−ジメチル−アミンを用いた以外は3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミンについて上述の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ2.25(brs、6H)、2.47(brs、2H)、2.63(q、J=8.17Hz、2H)、2.93(brs、1H)、3.30−3.41(m、1H)、5.64(brs、2H)、7.03(d、J=4.80Hz、1H)、7.22(d、J=4.80Hz、1H)。HPLC:t=0.36分。(Open Lynx極性_5分)。MS(ES):m/z357.73(100)[MH]。
[3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]−ジメチル−アミン
THF(9.0mL)中の3−(8−クロロ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブタノン(400.0mg、1.15mmol)を入れた乾燥フラスコに、DIEA(0.42mL、2.42mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(0.19g、2.30mmol)を加え、次に水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(539mg、2.42mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をNaHCOの水溶液で抽出した(30mLで2回)。水層をEtOAcで逆抽出し(100mLで2回)、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して固体を得た。その取得物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES+):m/z344.73/345.81(100/10)[MH]。
(3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン)
3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−ヒドロキシメチルシクロブタノール(4.08g、0.011mol)のTHF(120mL)および水(40mL)中溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(2.8g、0.013mol)を0℃で加えた。反応液を昇温させて室温とし、5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ7.56(1H、d、J=4.94Hz)、7.32(1H、d、J=4.98Hz)、3.64(5H、m);MS(ES+):m/z347.82および349.85[MH];HPLC:t=2.89分。(OpenLynx、極性_5分)。
3−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−ヒドロキシメチルシクロブタノール
不活性雰囲気下にN−ヨードコハク酸イミド(3.6g、0.016mol)および3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−ヒドロキシメチルシクロブタノール(3.16g、0.012mol)をDMF(30mL)に溶かし、60℃で3.0時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮して暗色油状物を得て、5%MeOH:CHClで溶離を行うHPFC Jones20gシリカゲルカラムによって精製して明褐色綿毛状固体を得て、それをジエチルエーテルおよびヘキサンで磨砕して標題化合物を得た。MS(ES+):m/z379.85および381.80[MH];HPLC:t=2.30分(OpenLynx、極性_5分)。
3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−ヒドロキシメチルシクロブタノール
8−クロロ−3−(3−メチレンシクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン(3.1g、14mmol)、水(18mL)のTHF溶液(170mL)に、50%N−メチルモルホリン−N−オキサイドの水溶液(3.2mL)およびオスミウム酸カリウム無水物(200mg、0.70mmol)を加え、反応液を室温で4時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム(8.0g、70.0mmol)を反応混合物に加え、30分間撹拌し、その時点で反応液を減圧下に濃縮した。粗生成物をEtOAcによって水層から抽出した。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水系洗浄液をEtOAcで逆抽出した(50mLで5回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を粘稠オフホワイト固体として得た。MS(ES+):m/z254.17(100)[MH]、HPLC:t=1.95分(OpenLynx、極性_5分)。
3−メチレン−シクロブタンカルボン酸
3−メチレンシクロブタンカルボニトリル(100.0g、1.042mol)のEtOH(1.00リットル)および水(1.00リットル)中溶液に、水酸化カリウム(230.0g、4.2mol)を加えた。得られた混合物を7時間還流加熱し、EtOHを減圧下に除去し、溶液を冷却して0℃とし、濃HCl(300.0mL)によってpH=1の酸性とした。混合物をジエチルエーテルで抽出し(1リットルで4回)、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ2.64−3.44(m、5H)、4.60−4.98(m、2H)および10.64(brs、1H)。
3−メチレンシクロブタンカルボン酸エチル
窒素の雰囲気下に、ヨードエタン(7.5mL、93.0mol)を室温で、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(10.0g、80.0mmol)および炭酸セシウム(56.0g、170.0mmol)の脱水DMF(500.00mL)中混合物に加えた。反応液を16時間撹拌し、ジエチルエーテル(1リットル)とブライン(1リットル)との間で分配した。水層をジエチルエーテルで抽出し(500mLで3回)、合わせた有機相を水で洗浄し(1リットルで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ1.26(t、3H)、2.71−3.27(m、5H)、4.15(q、J=7.07Hz、2H)および4.53−4.96(m、2H)。
N−[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]−3−メチレンシクロブタンカルボキサミド
1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)(8.24g、50.81mmol)および3−メチレンシクロブタンカルボン酸(5.70g、50.81mmol)を脱水THF(100mL)に溶かし、60℃で4時間撹拌した。混合物にC−(3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミン・2塩酸塩(10.0g、46.19mmol)およびDIEA(32.30mL、184.76mmol)の脱水CHCl(150mL)中溶液を加え、反応液を室温で24時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をEtOAcに溶かし、得られた溶液を飽和NaHCO(水溶液)水HOおよびブラインで洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それを50%から70%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δppm2.92−2.94(2H、m)、3.05−3.14(2H、m)、4.60(2H、d、J=4.24Hz)、4.80−4.84(2H、m)、6.75(1H、brs)、8.33(1H、d、J=4.22Hz)、8.45(1H、d、J=2.54Hz)。MS(ES+):m/z238および240[MH]。
8−クロロ−3−(3−メチレンシクロブチル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン
脱水MeCN(1.0L)中のN−[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]−3−メチレンシクロブタンカルボキサミド(52.1g、219.2mmol)をDMF(1.0mL)およびPOCl(100mL、1.09mol)で処理し、混合物を緩やかなN気流下に55℃で30分間撹拌した。次に、反応液を減圧下に濃縮し、残留物をCHCl中で再生し、冷2.0M NH/IPAで処理した。この混合物を減圧下に濃縮し、水を加えて塩を溶かし、CHClで抽出した(60mLで4回)。有機層を合わせ、飽和NaHCOで洗浄し(70mLで1回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、ヘキサン:EtOAc(体積比=2:1)で溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δppm3.24−3.30(4H、m)、378−3.85(1H、m)、4.89−4.94(2H、m)、7.33(1H、d、J=4.99Hz)、7.53(1H、d、J=5.09Hz)および7.82(1H、s)。MS(ES):m/z220.28、222.30[MH]。
1−ブロモ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
パールボンベに入った1−ブロモ−8−クロロ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(250.00mg、0.696mmol)のi−PrOH(8mL)中溶液を撹拌しながら、それにアンモニア水溶液(35%)7mLを加えた。得られた溶液を95℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、粗取得物を短いシリカゲルカラム(溶離液として5%MeOH/DCM)に通した。分画を回収し、合わせ、減圧下に溶媒を除去して残留物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):m/z:338.80、340.81[MH]。HPLC:t=1.64分(OpenLynx:極性_5分)。
1−ブロモ−8−クロロ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
8−クロロ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(730.0mg、2.61mmol)のDMF(8.00mL)中溶液を撹拌しながら、それにNBS(557.9mg、3.13mol)を0℃で3回に分けて加えた。得られた混合物を昇温させて室温とし、室温で2時間撹拌した。その混合物に、飽和NaHCO水溶液30mLを加え、DCMで抽出した(20mLで3回)。有機相を合わせおよび脱水し(NaSO)、溶媒留去して粗取得物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。H NMR(400MHz、MeOD)δ7.48(d、J=5.1Hz、1H)8.02(d、J=5.1Hz、1H)。MS(ES):m/z:357.68、359.67、361.68[MH]。HPLC:t=3.22分(OpenLynx:極性_5分)。
8−クロロ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
8−クロロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(200.00mg、1.30mmol)のTHF(10.0mL)中溶液を撹拌しながら、それにn−BuLiのヘキサン溶液(2.5M、0.62mL、1.55mmol)を窒素下に−78℃でゆっくり加えた。得られた混合物を同じ温度で15分間撹拌した。次に、この混合物に、ヨウ素(429.7mg、1.693mol)のTHF(3mL)中溶液をゆっくり加えた。混合物を1時間以内で昇温させて30℃とした。飽和NHCl水溶液2mLによって反応停止した。反応混合物をDCMで抽出した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をそれ以上精製せずに次の段階で用いた。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.48(d、J=5.05Hz、1H)、7.71(dd、J=5.05、1.01Hz、1H)、7.94(d、J=1.01Hz、1H)。MS(ES):m/z279.86/281.90[MH];HPLC:t=2.70分(OpenLynx、極性_5分)。
8−クロロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
窒素で満たされた乾燥機乾燥したフラスコに、N−(3−クロロ−ピラジン−2−イルメチル)−ホルムアミド(3.000g、0.01748mol)と次にMeCN(60mL)を加えた。POCl(4.89mL、0.0524mol)を0℃で反応混合物に滴下し、反応混合物を0℃で5分間撹拌してから、DMF(0.2mL)を加えた。次に、混合物を昇温させて室温とし、室温で終夜撹拌した。過剰のPOClを減圧下に除去し、高撹拌下に0℃で2N NHのi−PrOH中溶液による残留物の反応停止を行って、pHを9に調節した。次に、粗反応混合物に水を加え、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して標題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ7.38(d、J=4.80Hz、1H)7.80(d、J=5.05Hz、1H)7.87(s、1H)8.28(s、1H)。MS(ES+);m/z154.13、156.02[MH];HPLC:t=2.02分(OpenLynx、極性_7分)。
N−(3−クロロ−ピラジン−2−イルメチル)−ホルムアミド
C−(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−メチルアミン・2塩酸塩(6.0g、0027mol)のDMF(50mL)中溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(7.9g、0.041mol)、ジイソプロピルエチルアミン(24.2mL、0.139mol)、水和物(400.0mg、0.003mol)およびギ酸(1.57mL、0.041mol)を加えた。反応液を、窒素の雰囲気下に室温で16時間撹拌状態に放置した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をクロマトグラフィー(5%DCM/ヘキサン)によって精製した。H NMR(400MHz、CDOD)δppm4.72(s、2H)、8.26(s、1H)、8.39(d、J=1.77Hz、1H)、8.57(d、J=2.53Hz、1H)。MS(ES+):m/z172.11、174.09[MH];HPLC:t=1.57分(OpenLynx、極性_7分)。
C−(3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミン・2塩酸塩
2−(3−クロロピラジン−2−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオン(10.0g、36.5mmol)の脱水CHCl(200mL)中溶液に、N雰囲気下に室温で、ヒドラジン(2.87mL、2.93g、91.3mmol、2.5当量)を加えた。2.5時間後、MeOH(300mL)を加え、溶液が均一となるまで反応液を加熱した。反応混合物を19時間撹拌した。生成していた白色沈澱(2,3−ジヒドロフタラジン−1,4−ジオン副生成物)を濾去し、エーテルで数回洗浄した。得られた透明濾液を減圧下に濃縮し、濃縮物をEtOAcに溶かし、再度濾過して白色沈澱を除去した。すべての溶媒を除去して黄色油状物を得て、それをEtOAcおよびエーテルに溶かし、HCl(気体)を導入した。淡黄色固体の標題化合物が直ちに沈澱した。その標題化合物を40℃の乾燥機で72時間乾燥させて、標題化合物を暗黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ4.55(2H、s)、8.27(1H、d、J=2.52Hz)、8.54(1H、d、J=2.56Hz);MS(ES+):m/z143.96/145.96(100/60)[MH];HPLC:t=0.41分(OpenLynx、極性_7分)。
1−{[(3−オキソシクロブチル)カルボニル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン
窒素流管およびオーバーヘッド攪拌機を取り付けた5リットルリアクターに、N−ヒドロキシコハク酸イミド(250.0g、2.172mol)および3−オキソ−シクロブタンカルボン酸(248g、2.17mol)を加えた。EtOAc(3.4リットル)を加え、反応液を冷却して16℃とした。25%DCCのEtOAc中溶液(2.17mol)を、反応混合物に7分間かけて滴下漏斗によりゆっくり加え、得られた混合物を45℃で加熱した2時間後、混合物を濾過し、濾液をEtOAcで1回洗浄し(1リットルで1回)、減圧下に留去して乾固させて所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ2.83(bs、4H)、3.30−3.39(m、2H)、3.52−3.60(m、2H)および3.67−3.73(m、1H)。
3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン
丸底一頸フラスコ(5リットル)に、3−オキソ−シクロブタンカルボン酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(217.2g、0.937mol)、C−(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−メチルアミン塩酸塩(153.3g、0.852mol)およびTHF(760mL)を加えた。次に、10%NaHCO溶液(1.07kg)を加え、20分後に、層を分離させ、水層を除去した。水層をEtOAcで逆抽出した(700mLで1回、300mLで1回)。合わせた有機層をブライン(350mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。この固体をEtOAc(915mL)およびDMF(132mL)に再懸濁させ、その溶液を窒素の雰囲気下に置き、冷却して10.5℃とした。次に、15分間かけてオキシ塩化リン(159mL、1.70mol)を加え、反応液を45分間撹拌した。反応溶液を10℃で22%NaCO水溶液にゆっくり投入した。水(1リットル)を加え、層を分離した。有機層を除去し、水層をEtOAcで逆抽出した(1リットルで1回、0.5リットルで1回)。合わせた有機相をMgSOで脱水し、濾過し、残る溶媒が約0.5リットルとなるまで減圧下に濃縮した。ヘプタンを加え、大半のEtOAcが除去されるまで、得られたスラリーを減圧下に濃縮した。得られたスラリーを濾過して所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl)δ3.59−3.68(m、2H)、3.72−3.79(m、2H)、3.86−3.94(m、1H)、7.40(d、1H、J=5.2Hz)、7.60(d、1H、J=5.2Hz)および7.85(s、1H)。
3−(1−ブロモ−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン
3−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン(47.7g、215mmol)を、窒素の雰囲気下にDMF(200mL)に溶かし、冷却して−4℃とした。N−ブロモコハク酸イミド(40.3g、226mmol)をDMF(140mL)に溶かし、反応混合物にゆっくり加えた。5分後、水(400mL)を加え、得られた固体を濾過によって単離し、固体を水で洗浄して標題化合物を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz):δ3.45−3.53(m、2H)、3.58−3.67(m、2H)、4.08−4.16(m、1H)、7.45(d、1H、J=5.2Hz)および8.30(d、1H、J=4.8Hz)。
シス−3−(1−ブロモ−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール
脱水THF(550g、620mL)中の3−(1−ブロモ−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロブタノン(51.988g、0.17mol)を窒素下に−78℃で、3.0MメチルマグネシウムクロライドのTHF中溶液(130mL、0.38mol)で30分間かけて処理した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、冷却浴を外し、混合物を14%NHCl(132g)で反応停止した。EtOAcを水相に加え、20%HClでpHを約5に調節し、層を分離した。合わせた有機相を減圧下に濃縮してスラリーとし、トルエン0.5リットルを加え、EtOAcが除去されるまで混合物を減圧下に濃縮した。得られたスラリーを、均一になるまで加熱還流し、放冷して所望の生成物を得て、それを濾過によって単離し、真空乾燥した。H NMR(DMSO−d、400MHz):δ1.37(s、3H)、2.35−2.49(m、4H)、3.52(dddd、1H、J=9.6、9.6、9.6、9.6Hz)、5.18(bs、1H)、7.37(d、1H、J=5.2Hz)および8.26(d、1H、J=5.2Hz)。
シス−3−(8−アミノ−1−ブロモイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール
シス−3−(1−ブロモ−8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチルシクロブタノール(22.0g、0.06463mol)の2−ブタノール(81mL)中懸濁液に、35%アンモニア溶液(132mL、2.9モル)を加えた。混合物を圧力容器中にて90℃で15時間加熱し、濃縮して約130mLとし、冷却して室温とし、固体を濾過によって回収した。この取得物を水で洗浄し(22mLで3回)、40℃で真空乾燥させた。所望の生成物を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz):δ7.5(m、1H)、7.0(m、1H)、6.6(bs、2H)、5.1(s、1H)、3.4(m、1H)、2.3−2.4(m、4H)および1.4(s、3H)。
7−シクロブチル−5−ヨードイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン
1,2,4−トリアゾール(1.28g、18.59mmol)の脱水ピリジン(10mL)中溶液にオキシ塩化リン(POCl)(0.578mL、6.20mmol)を加え、室温で15分間撹拌した。この混合物に、7−シクロブチル−5−ヨード−3H−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(0.653mg、2.07mmol)の脱水ピリジン(14mL)中溶液を滴下し(3.5分)、1.5時間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、2M NH/イソプロパノール(IPA)で塩基性となるまで反応停止し、室温とし、さらに2時間撹拌した。反応混合物をフリットブフナー漏斗で濾過し、DCMで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー[30%EtOAc/DCMで溶離]によって精製して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(CDCl、400MHz)δ1.93−2.04(m、1H)、2.05−2.18(m、1H)、2.35−2.45(m、2H)、2.49−2.62(m、2H)、4.00−4.12(m、1H)、7.82(s、1H);MS(ES+):m/z316.08(100)[MH]、HPLC:t=2.59分(MicromassZQ、極性_5分)。
7−シクロブチル−5−ヨード−3H−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン
7−シクロブチル−3H−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(789mg、4.15mmol)およびN−ヨードコハク酸イミド(NIS、933mg、4.15mmol)の脱水DMF(40mL)中溶液を室温で終夜撹拌した。追加の4当量のNISを加え、反応液を加熱して55℃として6時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMとHOとの間で分配し、分離した。水層をDCMで洗浄し(3回)、合わせた有機分画を1Mチオ硫酸ナトリウム(Na)(1回)、ブライン(1回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し(NaSO)、濾過し、減圧下に濃縮した。固体を20%EtOAc/DCMで磨砕し、フリットブフナー漏斗で濾過して標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ1.84−1.96(m、1H)、1.98−2.13(m、1H)、2.25−2.43(m、4H)、3.84−3.96(m、1H)、7.87(s、1H);MS(ES+):m/z317.02(100)[MH]、HPLC:t=2.62分(MicromassZQ、極性_5分)。
7−シクロブチル−3H−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン
シクロブタンカルボン酸(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)アミド(1.33g、6.39mmol)のオキシ塩化リン(POCl)(10mL)中粗溶液を加熱して55℃とした。反応液を2時間加熱し、減圧下に濃縮し、粗油状物を氷浴で冷却して0℃とし、若干塩基性となるまで2M NH/イソプロパノール(IPA)で反応停止した。この粗反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMとHOとの間で分配し、分離した。水層をDCMで抽出し(3回)、合わせた有機分画を硫酸ナトリウムで脱水し(NaSO)、濾過し、減圧下に濃縮した。粗取得物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー[5%MeOH/DCMで溶離]によって精製して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ1.86−1.96(m、1H)、2.00−2.13(m、1H);2.26−2.46(m、4H);3.87−4.00(m、1H);7.71(s、1H);7.87(d、J=3.6Hz、1H);11.7(brs、1H);MS(ES+):m/z191.27(100)[MH]、HPLC:t=2.06分(MicromassZQ、極性_5分)。
シクロブタンカルボン酸(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)アミド
6−アミノメチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オン(500mg、3.96mmol)およびDIEA(0.829mL、4.76mmol)の脱水N,N−DMF(20mL)および脱水ピリジン(2mL)中溶液に、シクロブタンカルボニルクロライド(0.451mL、3.96mmol)を0℃で滴下し、昇温させて室温とし、さらに1.5時間撹拌した。反応混合物をHO(2mL)で反応停止し、減圧下に濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー[5%MeOH/DCM(200mL)×10%MeOH/DCM(800mL)で溶離]によって精製して標題化合物を得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ1.7−1.82(m、1H)、1.70−1.92(m、1H);1.97−2.07(m、2H);2.07−2.19(m、2H);3.55−3.67(m、1H);4.19(d、2H);7.97(brt、J=5.6Hz、1H);8.67(s、1H);MS(ES+):m/z209.25(100)[MH]、HPLC:t=1.56分(MicromassZQ、極性_5分)。
6−アミノメチル−4H−[1,2,4]トリアジン−5−オン
2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)イソインドール−1,3−ジオン(4g、15.6mmol)のDCM/EtOH(1:1)(150mL)中スラリーに脱水ヒドラジン(1.23mL、39.0mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、オフホワイト固体を温CHClで磨砕し、フリット漏斗で濾過した。次に、固体を熱沸騰MeOHで磨砕し、フリット漏斗で濾過してオフホワイト固体を得た。取得物について前回の方法で2回目の磨砕を行い、終夜乾燥させて、標題化合物を白色固体として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ3.88(s、2H)、8.31(s、1H);MS(ES+):m/z127.07(100)[MH]、HPLC:t=0.34分(MicromassZQ、極性_5分)。
2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)イソインドール−1,3−ジオン
2−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)イソインドール−1,3−ジオン(1.0g、3.47mmol)のEtOH(40mL)中スラリーに過剰のラネーNi(スパーテル3杯)を加え、2時間加熱還流した。反応混合物を小さいセライト層で熱濾過し、EtOH/THF(1:1)(100mL)の熱混合物で洗浄し、濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ4.75(s、2H)、784−7.98(m、4H)、8.66(s、1H);MS(ES+):m/z257.22(100)[MH]。
2−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)インダン−1,3−ジオン
3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)−2−オキソ−プロピオン酸エチルエステル(20g、76.6mmol)の脱水EtOH(300mL)中スラリーにチオセミカルバジド(6.98g、76.6mmol)を1回で入れ、加熱して80℃として2時間経過させた。反応混合物にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(26.7mL、76.56mmol)を加え、加熱して40℃として6時間経過させ、室温でさらに10時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、固体を熱EtOH/EtOAcで磨砕し、濾過し、EtOAcで洗浄した。固体を真空乾燥機(40℃)で終夜乾燥して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(DMSO−d、400MHz)δ4.68(s、2H)、7.85−7.95(m、4H);MS(ES+):m/z289.2(100)[MH]。
トランス−4−({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸
10%NaOH水溶液(55mL中5.60g)中のトランス−4−(アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸(10.00g、0.06361mol)を冷却して0℃とし、高撹拌下に15分間かけてクロルギ酸ベンジル(11mL、0.076mol)で処理した。1時間後、溶液を酸性とし(1M HCl(水溶液))、得られた白色沈澱を濾過によって回収し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥機で終夜真空乾燥して、標題化合物17.23gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ0.93−0.99(m、2H)、1.38−1.46(m、2H)、1.82−1.85(m、2H)、2.03−2.06(m、2H)、2.25(m、1H)、3.06(t、J=5.6Hz、2H)、4.83(m、1H)、5.09(s、2H)、7.31−7.36(m、5H)。MS(ES+):m/z292[MH]。
ベンジル[(トランス−4−{[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]カルバモイル}シクロヘキシル)メチル]カーバメート
C−(3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミン塩酸塩(0.100g、0.533mmol)のDCM(1.35mL)中溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.16g、0.83mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.83mmol)、(0.075g、0.56mmol)およびトランス−4−({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)シクロヘキサンカルボン酸(0.21g、0.70mmol)を加えた。反応液を室温で終夜撹拌し、DCMで希釈し、飽和NaHCO(水溶液)およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、溶媒を減圧下に除去した。そうして単離した残留物について、EtOAc/ヘキサン(1:1)で溶離を行うシリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物0.173gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.00−1.03(m、2H)、1.45−1.51(m、2H)、1.83−1.89(m、2H)、1.99−2.03(m、2H)、2.20(m、1H)、3.05−3.12(m、3H)、4.68(d、J=4.4Hz、2H)、4.79(br、1H)、5.10(s、2H)、6.79(br、1H)、7.31−7.37(m、5H)、8.33(d、J=2.8Hz、1H)、8.46(d、J=2.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z417.14[MH+]。
ベンジル{[トランス−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル]メチル}カーバメート
ベンジル[(トランス−4−{[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]カルバモイル}シクロヘキシル)メチル]カーバメート(0.100g、0.220mmol)のEtOAc(0.9mL)およびDMF(0.068mL)中懸濁液に0℃で、ゆっくりPOCl(0.082mL、0.88mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を冷却して0℃とし、固体NaHCOを加えた。0℃でさらに10分間、室温で20分間撹拌後、混合物を再度冷却して0℃とし、水(20mL)を加えた。反応混合物をEtOAcで抽出し(20mLで3回)、抽出液を水(30mLで2回)およびブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して標題化合物0.096gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.15−1.19(m、2H)、1.76−1.87(m、3H)、1.93−2.00(m、2H)、2.04−2.08(m、2H)、3.07(m、1H)、3.15(t、J=6.4Hz、2H)、4.84(br、1H)、5.09(s、2H)、7.31−7.40(m、6H)、7.61(d、J=4.8Hz、1H)、7.79(s、1H)。MS(ES+):m/z399.26[MH]。
ベンジル{[トランス−4−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル]メチル}カーバメート
ベンジル{[トランス−4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル]メチル}カーバメート(1.49g、0.00374mol)のDMF(0.6mL)中溶液に、NIS(1.0g、0.0045mol)を加えた。反応混合物を55℃で終夜撹拌し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(40mLで2回)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。そうして単離した粗混合物を、ヘキサン→ヘキサン:EtOAc1:1で溶離するシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、標題化合物1.7gを得た。MS(ES+):m/z525.01[MH]。
ベンジル{[トランス−4−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル]メチル}カーバメート
ベンジル{[トランス−4−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)シクロヘキシル]メチル}カーバメート(1.70g、0.00324mol)のIPA(30mL)中溶液を冷却して−78℃とし、3分間にわたりアンモニアガス流で処理し、パール容器にて110℃で終夜加熱した。反応溶液を減圧下に濃縮し、残留物を水で洗浄して、所望の生成物1.37gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.08−1.17(m、2H)、1.88(m、1H)、1.71−1.81(m、2H)、1.91−1.94(m、2H)、2.00−2.04(m、2H)、2.90(m、1H)、3.13(t、J=6.4Hz、2H)、4.86(br、1H)、5.11(s、2H)、5.76(br、2H)、7.00(d、J=5.2Hz、1H)、7.22(d、J=5.2Hz、1H)、7.31−7.37(m、5H)。MS(ES+):m/z5.7.36[MH]。
4−{[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
C−(3−クロロピラジン−2−イル)メチルアミン・2塩酸塩(2.00g、0.0107mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.2g、0.017mol)のDCM(27.0mL)中溶液を、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(3.2g、0.017mol)、(1.5g、0.011mol)および1−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−ピペリジンカルボン酸(3.8g、0.014mol)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌し、DCM(30mL)で希釈し、飽和NaHCO(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。そうして得られた粗取得物を、EtOAc:ヘキサン1:1で溶離するシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、標題化合物3.38gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.68−1.78(m、2H)、1.91−1.94(m、2H)、2.44(m、1H)、2.89−2.92(m、2H)、4.24−4.26(m、2H)、4.70(d、J=4.8Hz、2H)、5.14(s、2H)、6.85(br、1H)、7.30−7.37(m、5H)、8.34(d、J=2.8Hz、1H)、8.45(d、J=2.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z389.17[MH]。
4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
4−{[(3−クロロピラジン−2−イル)メチル]カルバモイル}ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.100g、0.220mmol)のEtOAc(0.9mL)およびDMF(0.068mL)中懸濁液に0℃で、POCl(0.082mL、0.88mmol)をゆっくり加えた。室温で1時間撹拌後、混合物を冷却して0℃とし、固体NaHCOで処理した。混合物を室温で20分撹拌し、水で希釈し、EtOAcで抽出した(20mLで3回)。合わせた抽出液を水(30mLで2回)およびブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮して、所望の生成物2.07gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.98−2.04(m、4H)、3.03−3.20(m、3H)、4.30−4.33(m、2H)、5.16(s、2H)、7.33(d、J=5.2Hz、1H)、7.35−7.38(m、5H)、7.26(d、J=4.4Hz、1H)、7.79(s、1H)。MS(ES+):m/z371.22[MH+]。
4−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
4−(8−クロロイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.31g、0.00354mol)のDMF(0.6mL)中溶液に、NIS(1.6g、0.0071mol)を加えた。反応混合物を55℃で20時間撹拌させ、混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(40mLで2回)およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、減圧下に濃縮した。粗反応混合物を、ヘキサン→ヘキサン:EtOAc1:1で溶離するシリカゲルでクロマトグラフィー精製して、所望の生成物1.63gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.95−2.04(m、4H)、3.02−3.15(m、3H)、4.29−4.32(m、2H)、5.15(s、2H)、7.32(d、J=5.2Hz、1H)、7.34−7.37(m、5H)、7.66(d、J=5.2Hz、1H)。MS(ES+):m/z497.03[MH]。
4−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル
4−(8−クロロ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(0.500g、0.00101mol)のIPA(20mL)中混合物を冷却して−78℃とし、アンモニアガス流で3分間処理した。得られた溶液をパール容器にて110℃で加熱してから、減圧下に濃縮し、DCM中に懸濁させ、セライト床で濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、所望の生成物0.504gを得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.88−2.02(m、2H)、2.99−3.10(m、3H)、4.24−4.41(m、2H)、5.15s、2H)、6.03(br、2H)、7.03(d、J=4.8Hz、1H)、7.24(d、J=5.2Hz、1H)、7.31−7.40(m、5H)。MS(ES+):m/z479.33[MH]。
1−ヨード−3−ピペリジン−4−イル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
4−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(1.00g、2.10mmol)を、0℃で濃HCl(30mL)に溶かした。反応液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAcで洗浄し(30mLで3回)、水相を減圧下に除去して残留物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES+):m/z343.78[MH]。
1−[4−(8−アミノ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−ジメチルアミノ−エタノン
1−ヨード−3−ピペリジン−4−イル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(1.000g、2.91mmol)およびジメチルアミノ−アセチルクロライド(0.38967g、3.20mmol)のDMF(10.00mL)中混合物を撹拌しながら、それにDIEA(2.58mL、14.57mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液で希釈し、DCMで抽出した(50mLで3回)。抽出液を合わせ、脱水した(NaSO)。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES+):m/z428.74[MH]。
1−ヨード−3−メチルスルファニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
8−クロロ−1−ヨード−3−メチルスルファニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(2.68g、0.00823mol)のi−PrOH(50mL)中懸濁液に、−78℃でNHガスを5分間吹き込み、混合物を110℃で終夜加熱した。LC−MSは、反応が完結していることを示した。混合物を冷却して室温とし、水(10mL)を加えた。オフホワイト固体を、濾過によって回収し、第1のバッチとして1.20gを得た。濾液をEtOAc(200mL)で希釈し、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。粗取得物をEtOAc(20mL)に懸濁させ、オフホワイト固体を濾過によって回収して、第2のバッチとして700mgを得た。合計で1.90g、収率75%であった。LC−MS(ES+.):307[MH]、H−NMR(DMSO−d):δ2.55(s、3H)、6.64(brs、2H)、7.08(d、J=4.8Hz、1H)、7.53(d、J=4.8Hz、1H)。
8−クロロ−1−ヨード−3−メチルスルファニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
8−クロロ−3−メチルスルファニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(1.75g、0.00876mol)のDMF(15mL)中溶液に、N−ヨードコハク酸イミド(3.94g、0.0175mol)を加え、得られた混合物を55℃で6時間撹拌した。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(40mL)、水(40mLで2回)、ブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。粗取得物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を黄色固体(2.68g、収率94%)として得た。H NMR(CDCl、400MHz):δ2.72(s、3H)、7.36(d、J=4.8Hz、1H)、7.76(d、J=4.8Hz、1H)。
8−クロロ−3−メチルスルファニル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
(3−クロロ−ピラジン−2−イルメチル)−チオカルバミン酸S−メチルエステル(3.05g、0.0140mol)のMeCN(70mL)中溶液に、0℃で窒素下にDMF(4.3mL、0.056mol)およびPOCl(5.2mL、0.056mol)を加えた。反応混合物をゆっくり昇温させて室温とし、室温で終夜撹拌した。LC−MSは、原料が完全に消費されたことを示していた。溶媒を減圧下に留去し、残留物を0℃で冷却し、EtOAc(250mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(100mL)で反応停止した。混合物をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。粗取得物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=80:20→70:30)によって精製して、標題化合物を明黄色固体として得た(1.75g、収率63%)。LC−MS(ES+):200/202(3/1)[MH]およびH NMR(CDCl、400MHz):δ2.71(s、3H)、7.40(d、J=5.1Hz、1H)、7.74(dd、J=5.1、1.0Hz、1H)、7.90(s、1H)。
(3−クロロ−ピラジン−2−イルメチル)−チオカルバミン酸S−メチルエステル
C−(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−メチルアミン塩酸塩(5.13g、0.0285mol)のDCM(60mL)中懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(15mL、0.085mol)およびカルボノクロリドチオ酸S−メチルエステル(3.15g、0.0285mol)を0℃で加えた。5分後、混合物を昇温させて室温とし、終夜室温で維持した。混合物をDCM(50mL)で希釈し、水(30mL)、飽和NaHCO水溶液(30mLで2回)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=70:30→50:50)によって精製して、標題化合物を明黄色固体として得た(4.4g、収率71%)。H NMR(CDCl、400MHz):δ2.41(s、3H)、4.76(d、J=4.6Hz、2H)、6.67(brs、1H)、8.34(d、J=2.5Hz、1H)、8.48(d、J=2.5Hz、1H)。
トランス−4−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}シクロヘキサンカルボン酸メチル
N−ヒドロキシコハク酸イミド(6.18g、0.0537mol)およびトランス−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(10.00g、0.05370mol)のTHF(100.00mL)中溶液に、THF(16mL)中の(N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.08g、0.0537mol)を入れた。この反応液を室温でさらに16時間撹拌し、次に45℃で1時間撹拌した。反応混合物を、まだ温かい間にフリット漏斗で濾過した。得られたケーキはTHFでさらに3回洗浄し、濾液を減圧下に濃縮し、i−PrOH(300mL)から結晶化させ、フリット漏斗で濾過して、標題化合物11.8g(収率78%)を白色結晶として得た。H NMR(400MHz、CDCl)δppm1.45−1.69(m、4H)、2.07−2.16(m、2H)、2.18−2.28(m、2H)、2.29−2.39(m、1H)、2.59−2.71(m、1H)2.84(brs、4H)および3.68(s、3H);MS(ES+):m/z284.09[MH]。
トランス−4−{[(3−アミノ−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)メチル]カルバモイル}シクロヘキサンカルボン酸メチル
3−アミノ−6−(アミノメチル)−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン[J.Heterocyclic Chem.,(1984),21(3),697](2.00g、0.0113mol)のHO(60.0mL、3.33mol)中溶液を冷却して0℃とし、1.00M NaHCOのHO(22.5mL)中溶液を滴下し、昇温させて室温とした。この混合物に、1:1THF/MeCN(40mL)中のトランス−4−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]カルボニル}シクロヘキサンカルボン酸メチル(3.8g、0.012mol)を入れた。30分後、反応液中に沈澱が生成し始めた。これを室温でさらに16時間撹拌し、フリット漏斗で濾過し、HO(2回)、ジエチルエーテル(2回)で洗浄し、真空濾過して、標題化合物2.92g(収率84%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.24−1.55(m、4H)、1.83(s、2H)、1.98(d、J=10.61Hz、2H)、2.27(s、2H)、3.64(s、3H)、4.10(d、J=5.81Hz、2H)、6.81(brs、2H)、7.91(t、J=5.56Hz、1H)および11.98(brs、1H);MS(ES+):m/z310.05[MH]。
トランス−4−(2−アミノ−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
トランス−4−{[(3−アミノ−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)メチル]カルバモイル}シクロヘキサンカルボン酸メチル(2.00g、0.00646mol)の1,2−ジクロロエタン(130mL)中溶液に、POCl(4.2mL、0.045mol)を入れ、3時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、EtOAcと飽和NaHCOとの間で分配し、分離した。水層をEtOAcで再抽出し(3回)、合わせた有機分画をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物1.43g(収率76%)をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.43(q、J=11.79Hz、2H)、1.61(q、J=12.55Hz、2H)、1.85−2.11(m、4H)、2.38(t、J=11.87Hz、1H)、2.98(t、J=11.75Hz、1H)、3.61(s、3H)、6.17(brs、2H)、7.49(s、1H)および10.90(brs、1H);MS(ES+):m/z292.25[MH]。
トランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
トランス−4−(2−アミノ−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.200g、0.000686mol)およびN−ヨードコハク酸イミド(0.278g、0.00124mol)の脱水DMF(4.0mL)中溶液を、室温で48時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、HOとEtOAcとの間で分配した。水系取得物をEtOAc(3回)で再抽出し、合わせた有機分画をHO(2回)、Na(2回)およびブライン(1回)で洗浄した。水層をCHClで再抽出し、EtOAc分画と合わせ、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物229mg(収率79.9%)を明橙赤色固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.34−1.65(m、4H)、1.88−2.06(m、4H)、2.33−2.45(m、1H)、2.91−3.01(m、1H)、3.61(s、3H)、6.17(s、2H)、10.82(brs、1H);MS(ES+):m/z417.82[MH]。
トランス−4−(5−ヨード−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
トランス−4−(2−アミノ−5−ヨード−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.880g、0.00211mol)の脱水THF(74mL)およびDMF(13.2mL)中溶液に、亜硝酸tert−ブチル(1.2mL、0.010mol)を入れ、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー[5%MeOH/CHClで溶離]によって精製して、標題化合物570mg(収率67%)を淡橙赤色固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.40−1.54(m、2H)、1.56−1.69(m、2H)、1.92−2.06(m、4H)、2.36−2.46(m、1H)、3.02−3.14(m、1H)、3.61(s、3H)、7.89(d、J=3.28Hz、1H)および11.79(brs、1H);MS(ES+):m/z402.86[MH]。
トランス−4−(4−アミノ−5−ヨードイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
1H−1,2,4−トリアゾール(0.881g、0.0128mol)のピリジン(3.00mL)中溶液に、POCl(0.396mL、0.00425mol)を入れ、室温で15分撹拌した。この混合物に、ピリジン(6.00mL)中のトランス−4−(5−ヨード−4−オキソ−3,4−ジヒドロイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.570g、0.00142mol)を滴下し、室温でさらに2.45時間撹拌した。過剰の2M NH/i−PrOH(40.00mL)により0℃で反応停止し、室温でさらに3時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、EtOAcと飽和NaHCOとの間で分配し、分離した。水層をEtOAcで洗浄し(3回)、合わせた有機分画をブラインで洗浄した(1回)。水層を、CHClで再抽出し(3回)、有機層をEtOAc分画に加えた。合わせた有機分画をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗褐色/赤色固体を、シリカゲルでのクロマトグラフィー[5%MeOH/CHClで溶離]によって精製して、標題化合物438mg(収率76%)を明黄色固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm1.39−1.54(m、2H)、1.55−1.71(m、2H)、1.92−2.07(m、4H)、2.35−2.46(m、1H)、3.06−3.19(m、1H)、3.61(s、3H)、6.77(brs、1H)7.86(s、1H)および844(brs、1H);MS(ES+):m/z401.85[MH]。
シス−3−(4−アミノ−5−ブロモ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−1−メチル−シクロブタノール
パールボンベ中にて終夜にわたり、2M NH/i−PrOH(30mL)中のシス−3−(5−ブロモ−4−メトキシイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−1−メチルシクロブタノール(0.22g、0.70mmol)を60℃で加熱した。反応液を減圧下に濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー[5%MeOH/EtOAcで溶離]によって精製して、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.48(s、3H)、2.41−2.62(m、4H)、3.54−3.68(m、1H)、7.79(s、1H)。
シス−3−(5−ブロモ−4−メトキシ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−1−メチル−シクロブタノール
丸底フラスコに、3−(5−ブロモ−4−メトキシイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロブタノン(1.32g、4.44mmol)を加え、窒素下に脱水THF(40.0mL)に溶かした。フラスコを冷却して−78℃とし、その時点で3.00MメチルマグネシウムブロマイドのTHF溶液(3.0mL)を、反応液に注射器で加えた。溶液を−78℃で3時間撹拌した。−78℃で、飽和NHCl水溶液10mLによって反応停止し、水浴で昇温させて室温とした。白色沈澱が生成した。溶液は、かすかに黄色がかった色であった。生成物をEtOAcで抽出した(15mLで2回)。水層をDCMで数回逆抽出した。有機層を合わせ、脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[1:1EtOAc/DCMで溶離]によって精製して、所望の生成物を得た。MS(ES+):m/z312.91/314.93(100/10)[MH+]。HPLC:t=2.62分。(OpenLynx、極性_5分)。
3−(5−ブロモ−4−メトキシ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−シクロブタノン
3−(4−メトキシ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)シクロブタノン(6.0g、0.027mol)のDMF(40mL)中溶液を0℃でN下に撹拌しながら、それにNBS(2.00g、0.01mol)を1回で加えた。それぞれ15分後および30分後に、さらにNBS(2.00g、0.01mol)を2回加えた。反応液を冷却しながら5時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(1リットル)とブライン(200mL)との間で分配し、有機層をブラインで洗浄し(150mLで2回)、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮した。粗取得物を、溶離液としてヘキサン:EtOAc(1:1)を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ3.45−3.60(m、3H)、3.66−3.77(m、2H)、4.19(s、3H)、8.01(s、1H)。
3−(4−メトキシ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−シクロブタノン
を充填した乾燥機で乾燥したフラスコ中、N−[(5−メトキシ−1,2,4−トリアジン−6−イル)メチル]−3−オキソシクロブタンカルボキサミド(2.40g、0.00833mol)を加え、次にMeCN(200mL)およびDMF(40mL)を加えた。0℃でN下に10分間かけて、反応混合物にPOCl(3.1mL、0.033mol)を滴下した。反応液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、氷に投入し、飽和NaHCO水溶液を加えてpHを7に調節した。混合物をDCMで抽出した(150で3回)。有機抽出液を合わせ、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して粗残留物を得て、それを溶離液としてヘキサン:EtOAc(1:1)を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
3−オキソ−シクロブタンカルボン酸(5−メトキシ−[1,2,4]トリアジン−6−イルメチル)−アミド
を充填したフラスコに、6−(アジドメチル)−5−メトキシ−1,2,4−トリアジン(15.0g、0.0903mol)およびPd/C(10%)(3.20g)と次にMeOH(480mL)を入れた。懸濁液をNでパージした。次に、反応液をH(1気圧)下にて室温で5時間撹拌した。無機物を濾去し、溶媒を減圧下に除去して、1−(5−メトキシ−[1,2,4]トリアジン−6−イル)−メチルアミンを得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
を充填したフラスコに、1−(5−メトキシ−1,2,4−トリアジン−6−イル)メチルアミン(3.0g、0.021mol)、1−{[(3−オキソシクロブチル)カルボニル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(5.0g、0.024mol)およびTHF(50mL)を入れた。水に溶かした炭酸ナトリウム(20g、0.2mol)を反応混合物に0℃でゆっくり加えた。次に、反応液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮して残留物を得た。この残留物に、ブライン(500mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(100mLで3回)。有機層を合わせ、脱水し(NaSO)、減圧下に濃縮して粗残留物を得て、それを溶離液としてヘキサン:EtOAc(2:1)を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ3.12−3.33(m、3H)、3.44−3.58(m、2H)、4.11(s、3H)、4.75(d、J=4.80Hz、2H)、7.11(brs、1H)、9.08(s、1H)。
実施例
実施例1から8を、方法Aに従って合成した。
Figure 2011520970
実施例1:3−シクロヘキシル−1−(4−フェノキシ)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
8−クロロ−3−シクロヘキシル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(82mg、0.20mmol)の2−ブタノール(0.9mL)中懸濁液に、20M NH/HO(4mL)を加えた。混合物を105℃に設定した油浴で終夜加熱した。この時点で反応を停止し、減圧下に濃縮した。3%[NH/MeOH]/DCMを用いる分取TLCによる精製によって、標題化合物41.4mgをオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.27−1.52(m、3H)、1.73−1.96(m、5H)、1.99−2.10(m、2H)、2.84−3.02(m、1H)、5.28(brs、2H)、7.01−7.08(m、3H)、7.09−7.14(m、3H)、7.23(d、J=5.31Hz、1H)、7.32−7.40(m、2H)、7.58−7.65(m、2H)。MS(ES+):m/z385.03(100)[MH]。HPLC:t=2.83分(Open Lynx極性_5分)。
8−クロロ−3−シクロヘキシル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
を充填した乾燥機乾燥したフラスコ中にて、シクロヘキサンカルボン酸[(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド(100mg、0.0002mol)、MeCN(6mL)およびDMF(1mL、0.01mol)を加えた。POClを0℃で滴下した。反応混合物を昇温させて室温とし、その温度で終夜撹拌した。過剰のPOClを減圧下に除去し、残留物を0℃で高撹拌しながら、2N NH/i−PrOHで反応停止して、pHを9に調節した。次に、粗反応混合物に水を入れ、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物82mgを黄色油状物として得た。化合物を次の段階に用いた。MS(ES+):m/z404.09(10O)[MH]。HPLC:t=4.49分(Open Lynx極性_5分)。
シクロヘキサンカルボン酸[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド
10mLフラスコ中、C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン(110mg、0.35mmol)、シクロヘキサンカルボン酸(0.090g、0.00070mol)、DIEA(0.55mL、0.0032mol)、TBTU(0.17g、0.00053mol)およびDMF(5mL、0.07mol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌する。反応混合物を室温で週末にわたり撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMに溶かし、飽和NaHCO水溶液と次にブラインで洗浄した。有機層を回収し、減圧下に濃縮して、上記化合物160mgを黄色固体として得た。60%EtOAc:ヘキサンでの分取TLCによる精製によって、標題化合物110mgを明黄色固体として得た。化合物を次の段階に用いた。MS(ES+):m/z422.15(100)[MH]。HPLC:t=3.97分(Open Lynx、極性_5分)。
C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン
2−[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−イソインドール−1,3−ジオン(1.04g、0.0023mol)および脱水ヒドラジン(0.247mL、0.0078mol)のDCM(8.8mL)/EtOH(6mL)中溶液を室温で終夜撹拌した。白色沈澱(フタル酸ヒドラジド)を濾過し、DCMで洗浄した。濾液を回収し、減圧下に濃縮し、10%から30%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物570mgを橙赤色油状固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ2.38(brs、2H)、5.54(s、1H)、6.89−7.01(m、4H)、7.09(t、J=7.45Hz、1H)、7.27−7.36(m、4H)、8.26(d、J=2.27Hz、1H)、8.53(d、J=2.53Hz、1H)。MS(ES+):m/z294.72(90)[MH]。HPLC:t=2.15分(Open Lynx、極性_5分)。
2−[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−イソインドール−1,3−ジオン
火炎乾燥したフラスコに入った(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メタノール(12.0g、38.4mmol)、フタルイミド(11.30g、76.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(20.10g、76.8mmol)のTHF(150mL)中混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(15.2mL、76.8mmol)を窒素雰囲気下に滴下した。反応混合物を60℃で16時間撹拌した。TLC(EtOAc/ヘキサン、1:1)は、原料が残っていないことを示した。次に、溶媒を留去して粗残留物を得て、それをEtOAc/ヘキサン(1:1)を用いるシリカゲルでのカラムによって精製した。収量:10.5g(61%);H NMR(CDCl、300MHz)δ6.91(s、1H)、7.01−7.22(m、5H)、7.39−7.43(m、4H)、7.78−7.82(m、2H)、7.89−7.94(m、2H)、8.40(d、J=2.4Hz、1H)、8.58(d、J=2.4Hz、1H)。
(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メタノール
2.5M n−BuLi/ヘキサン(10mL)のTHF(50mL)中溶液に、2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン(5.3mL、0.031mol)を−78℃でゆっくり加えた。冷却浴を氷水浴に代えて30分間経過させ、溶液を再度冷却して−78℃とした。5分後、2−クロロピラジン(2.3mL、0.026mol)のTHF(10mL)中溶液を加える。反応混合物は褐色に変わった。10分後、4−ホルミルジフェニルエーテル(6.2g、0.031mol)をゆっくり加えた。反応混合物を−78℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl水溶液を用いて−78℃で反応停止した。室温まで昇温させた後、反応混合物を減圧下に濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(10%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して標題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ6.02(s、1H)、6.93−6.98(m、2H)、7.00(d、J=7.58Hz、2H)、7.12(t、J=7.33Hz、1H)、7.29−7.37(m、4H)、8.39(d、J=2.53Hz、1H)、8.58(d、J=2.53Hz、1H)。MS(ES+):m/z295.08(100)[M−18]。HPLC:t=3.46分(Openlynx、極性_5分)。
実施例2:3−シクロプロピル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
8−クロロ−3−シクロプロピル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(33mg、0.091mmol)の2−ブタノール(0.4mL)中懸濁液に、NHのHO中溶液(20M、2mL)を加えた。混合物を105℃に設定した油浴で終夜加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、分取TLC(溶離液として4%MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物を固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ0.95−1.22(m、4H)、1.93−2.09(m、1H)、5.10(brs、2H)、7.02−7.18(m、6H)、7.32−7.44(m、3H)、7.55−7.62(m、2H)。MS(ES):m/z343.15(100)[MH]。HPLC:t=2.52分(Open Lynx極性_5分)。
8−クロロ−3−シクロプロピル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
を充填した乾燥機乾燥したフラスコで、シクロプロパンカルボン酸[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド(55mg、0.00014mol)、MeCN(4mL、0.07mol)およびDMF(0.7mL、0.009mol)を加えた。POClを0℃で滴下した。反応混合物を昇温させて室温とし、その温度で終夜撹拌した。過剰のPOClを減圧下に除去し、残留物をNHのi−PrOH(2N)中溶液で高撹拌しながら0℃で反応停止して、pHを9に調節した。粗反応混合物に水を加え、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
シクロプロパンカルボン酸[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド
10mLフラスコで、C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン(110mg、0.00035mol)、シクロプロパンカルボン酸(0.056mL、0.00070mol)、DIEA(0.55mL、0.0032mol)、TBTU(0.17g、0.00053mol)およびDMF(5mL、0.07mol)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応液を週末にわたり撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、DCMに溶かし、飽和NaHCO水溶液、次にブラインで洗浄した。有機層を回収し、減圧下に濃縮して、化合物160mgを黄色固体として得た。60%EtOAc:ヘキサンでの分取TLCによる精製によって、標題化合物55mgを黄色固体として得た。その化合物を次の段階に用いた。MS(ES):m/z380.08(20)[MH]。HPLC:t=3.56分(Openlynx極性_5分)。
実施例3:3−シクロペンチル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
8−クロロ−3−シクロペンチル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(21mg、0.054mmol)のi−PrOH(2mL)中懸濁液に、20M NH/HO(2mL)を加えた。混合物を105℃に設定した油浴で終夜加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、10%MeOH/DCMを用いる分取TLCによる精製によって、標題化合物9mgをオフホワイト固体として得た。その化合物を、OSIP700099として登録した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.61−1.95(m、4H)、2.02−2.23(m、4H)、3.30−3.43(m、1H)、5.07(brs、2H)、7.03−7.08(m、3H)、7.08−7.16(m、3H)、7.23(d、J=5.05Hz、1H)、7.30−7.41(m、2H)、7.61(d、2H)。MS(ES):m/z370.83(100)[MH]。HPLC:t=2.61分(Open Lynx極性_5分)。
8−クロロ−3−シクロペンチル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
を充填した乾燥機乾燥したフラスコで、シクロペンタンカルボン酸[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド(80mg、0.2mol)、MeCN(5mL)およびDMF(0.9mL)を加えた。POClを0℃で滴下した。反応液を昇温させて室温とし、その温度で終夜撹拌した。過剰のPOClを減圧下に除去し、残留物を0℃にて高撹拌しながら2N NH/i−PrOHで反応停止して、pHを9に調節した。次に、粗反応混合物に水を入れ、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物42mgを黄色油状物として得た。その化合物を次の段階に用いた。MS(ES):m/z389.88(30)[MH]。HPLC:t=4.29分(Open Lynx、極性_5分)。
シクロペンタンカルボン酸[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−アミド
10mLフラスコで、C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン(75mg、0.24mmol)、DIEA(0.38mL、0.0022mol)、TBTU(0.12g、0.00036mol)およびDMF(4mL、0.05mol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌する。反応混合物を減圧下に濃縮し、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、DCMで抽出した。有機層を濃縮して暗黄色固体を得た。50%EtOAc:ヘキサンを用いる分取TLCによる精製によって、標題化合物80mgをオフホワイト固体として得た。MS(ES):m/z407.86(50)[MH]。HPLC:t=3.75分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例4:3−アゼチジン−3−イル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
0℃で丸底フラスコに、3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(30mg、0.00006mol)および4M HCl/1,4−ジオキサン(2mL)を加え、懸濁液を0℃から室温で3から4時間で撹拌した。溶媒を減圧下に濃縮し、10%[NH/MeOH]/DCMを用いる分取TLCによる精製によって、化合物を黄色固体として得た。化合物をMeOHに溶かし、SPEカートリッジを通過させた。その化合物は、OSIP700588AAとして登録した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=4.17−4.28(m、2H)、4.42(d、J=3.03Hz、3H)、7.05−7.10(m、2H)、7.10−7.15(m、3H)、7.15−7.19(m、1H)、7.20(d、J=5.05Hz、1H)、7.34−7.41(m、2H)、7.55−7.65(m、2H)。MS(ES):m/z358.12[MH]。HPLC:t=0.65分(Open Lynx、極性_5分)。
3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−[8−クロロ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのi−PrOH(4mL、0.05mol)中懸濁液に20M NH/HO(3mL)を加えた。混合物を105℃に設定された油浴で終夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、残留物をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):m/z467.82(100)[MH]。HPLC:t=2.66分(Open Lynx、極性_5分)。
3−[8−クロロ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
を充填した乾燥機乾燥したフラスコで、3−[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−カルバモイルアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(110mg、0.00022mol)、MeCN(3mL、0.07mol)およびDMF(0.3mL、0.004mol)を加えた。POClを0℃で滴下した。反応液を昇温させて室温とし、その温度で終夜撹拌した。過剰のPOClを減圧下に除去し、残留物を0℃にて高撹拌しながら2N NH/i−PrOHで反応停止して、pHを9に調節した。粗反応混合物に水を入れ、水層をDCMで洗浄した。合わせた有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。3%[NH/MeOH]/DCMを用いる分取TLCによる精製によって、標題化合物45mgを黄色油状物として得た。その化合物を次の段階に用いた。MS(ES):m/z477.02(100)[MH]。HPLC:t=4.17分(Open Lynx、極性_5分)。
3−[(3−クロロピラジン−2−イル)−(4−フェノキシフェニル)−メチル]−カルバモイル−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
10mLフラスコで、C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン(85mg、0.00027mol)、DIEA(0.24mL、0.0014mol)、TBTU(0.13g、0.00041mol)およびDMF(4mL、0.05mol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌する。反応混合物を減圧下に濃縮し、5%MeOH/DCMを用いる分取TLCによって精製して、標題化合物110mgを黄色油状物として得た。その化合物を次の段階に用いた。MS(ES):m/z438.95(40)[MH]。HPLC:t=3.79分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例5:3−エチル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.44(t、J=7.58Hz、3H)、2.99(q、J=7.66Hz、2H)、5.09(brs、2H)、7.03−7.09(m、3H)、7.09−7.15(m、3H)、7.15−7.20(m、1H)、7.32−7.40(m、2H)、7.58−7.65(m、2H)。MS(ES):m/z331.79(100)[MH]。HPLC:t=3.13分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例6:3−イソプロピル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.47(d、J=6.82Hz、6H)、3.17−3.37(m、1H)、5.23(brs、2H)、7.02−7.09(m、3H)、7.09−7.16(m、3H)、7.22(d、J=5.05Hz、1H)、7.32−7.40(m、2H)、7.59−7.66(m、2H)。MS(ES)−m/z345.89(100)[MH]。HPLC:t=3.41分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例7:1−(4−フェノキシフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.94(dd、J=13.26、1.89Hz、2H)、2.11−2.27(m、2H)、3.12−3.30(m、1H)、3.50−3.67(m、2H)、4.06−4.20(m、2H)、5.08(brs、2H)、7.04−7.09(m、3H)、7.09−7.17(m、3H)、7.24(d、J=5.05Hz、1H)、7.32−7.40(m、2H)、7.58−7.64(m、2H)。MS(ES):m/z386.70(100)[MH]。HPLC:t=2.26分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例8:3−tert−ブチル−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.57(s、9H)、5.03(brs、2H)、6.97−7.17(m、6H)、7.32−7.40(m、2H)、7.47(d、J=5.05Hz、1H)、7.57−7.65(m、2H)。MS(ES):m/z359.11(100)[MH]。HPLC:t=2.58分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例9から133を方法Bに従って合成した。
Figure 2011520970
実施例9:3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−シクロブチル]−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
マイクロ波リアクター容器にて、1−ヨード−3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−シクロブチル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(30.0mg、0.072mmol)、炭酸カリウム(35.2mg、0.25mmol)のDME(2.0mL)およびHO(0.50mL、28mmol)中混合物を撹拌しながら、それに4−フェノキシフェニルボロン酸(18.69mg、0.087mmol)を加えた。その溶液に、窒素を5分間吹き込んだ。次に、Pd(PPh(4.2mg、0.0036mmol)を加え、得られた混合物を300ワット、100℃で30分間マイクロ波照射した。次に、溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ2.29(s、3H)、2.30−2.78(m、12H)、2.91−3.03(m、1H)、3.53−3.66(m、1H)、6.97(d、J=5.1Hz、1H)、7.05−7.20(m、5H)、7.36−7.45(m、3H)、7.56−7.63(m、2H)。MS(ES+):m/z:455.24、[MH]。HPLC:t=1.94分(OpenLynx、極性_5分)。
相当するI−BBおよびボロン酸またはボロン酸エステルを用い、実施例9の合成について記載の手順に従って、実施例10から13、実施例15から18を合成した。
比較例5について記載の手順に従って、3−シクロブチル−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンおよび相当するボロン酸またはボロン酸エステルから、実施例20から87を合成した。
実施例88:シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノン
シス−3−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチル−シクロブタノール(50.0mg、0.168mmol)、4−ベンゾイルフェニルボロン酸(41.8mg、0.185mmol)、炭酸カリウム(69.8mg、0.505mmol)のDME/水(体積比=5:1、2mL)中混合物に、窒素下にPd(PPh(20mg、0.015mmol)を加えた。得られた混合物を300ワット、100℃で30分間マイクロ波処理した。溶媒を減圧下に除去し、取得物をDCM(5mL)に溶かした。不溶物を濾過によって除去した。溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをギルソン(Gilson)HPLCによって精製した。MS(ES):m/z398.78[MH]。HPLC:t=2.08分。(Open Lynx、極性_5分)。
実施例94:シス−3−[8−アミノ−1−(2−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1−メチル−シクロブタノール
2−(2−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(82.0mg、0.25mmol)、シス−3−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチル−シクロブタノール(65.00mg、0.21mmol)、炭酸カリウム(105.8mg、0.76mmol)のDME(4.00mL)およびHO(1.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに窒素下に1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロライド(9.60mg、0.013mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、カップリング反応の完了を示した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δppm1.49(s、3H)、2.48−2.65(m、4H)、3.41−3.51(m、1H)、3.75(s、3H)、6.62−6.70(m、1H)、6.83(d、J=2.27Hz、1H)、6.94(d、J=5.05Hz、1H)、7.08−7.22(m、3H)、7.31−7.47(m、4H)。MS(ES):m/z416.91(M+H)。HPLC:t=2.25分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例106:シス−3−{8−アミノ−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−フェニル−エチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−1−メチル−シクロブタノール、(二つのエナンチオマーの1:1混合物)
1−フェニル−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エタノール(81.0mg、0.25mmol)、シス−3−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチル−シクロブタノール(65.00mg、0.21mmol)、炭酸カリウム(105.8mg、0.76mmol)のDME(4.00mL)およびHO(1.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに窒素下に1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロライド(9.60mg、0.013mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で3時間撹拌した。LC−MSは、カップリング反応の完了を示した。次に、溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、DMSO−d)μ1.37(s、3H)、1.87(s、3H)、2.39(d、J=8.8Hz、4H)、3.41(m、1H)、5.09(s、1H)、5.76(s、1H)、5.94(brs、2H)、6.99(d、J=4.80Hz、1H)、7.18(m、1H)、7.28(m、2H)、7.45−7.55(m、7H)。MS(ES):m/z415.02(M+H)。HPLC:t=2.20分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例106Aおよび106B
Figure 2011520970
上記で得られた実施例106の取得物について、キラル分割のための超臨界液体クロマトグラフィー−質量分析システム(Fractonlynxソフトウェアが入ったMassLynxによって制御されるウォーターズ(Waters)3100SQD質量分析装置を搭載したTharのPrep30SFC)を行った。実施例106Aおよび実施例106Bは、エレクトロスプレーイオン化によって同定し、フラクションコレクターの質量トリガリングによって回収することで、エナンチオマー的に純粋な実施例106A(t=9.5分)およびエナンチオマー的に純粋な実施例106B(t=11.9分)を得た。
この試験におけるSFC条件は、SFCカラム:Chiral Technologies,Inc.(West Chester,PA)からのキラルパック(Chiral Pack)IA 21×250mm、5μ;調節剤:60%のHPLC用IPA/MeOH80/20混合物;流量:30mL/分;カラム温度:4℃;背圧:15MPa(150バール)であった。この試験におけるMS条件は、キャピラリー電圧3.0kV;コーン電圧30V;ソース温度150℃;脱溶媒和温度475℃;脱溶媒和ガス流量650リットル/時;コーンガス流量60リットル/時であった。
実施例106Aおよび実施例106Bの両方のH NMRおよびMSは、実施例106のH NMRと同一であった。
実施例88について記載の手順に従って、シス−3−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチル−シクロブタノールおよび相当するボロン酸またはボロン酸エステルから実施例14、実施例89から117および実施例119から133を合成した。
実施例118:シス−3−{8−アミノ−1−[4−(ジフルオロ−フェニル−メチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−1−メチル−シクロブタノール
2−[4−(ジフルオロ−フェニル−メチル)−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(82.5mg、0.25mmol)、シス−3−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−1−メチル−シクロブタノール(65.00mg、0.21mmol)、フッ化カリウム(45mg、0.76mmol)のDME(4.00mL)およびHO(1.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに窒素下に1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロライド(9.60mg、0.013mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、カップリング反応の完了を示した。次に、溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.52(s、3H)、2.51−2.68(m、4H)、3.43−3.56(m、1H)、7.03(d、J=5.31Hz,1H)、7.44−7.53(m、4H)、7.55−7.63(m、2H)、7.66−7.73(m、2H)、7.75−7.80(m、2H)。MS(ES):m/z420.99(M+H)。HPLC:t=2.51分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例134から170を、方法Cに従って合成した。
Figure 2011520970
個々の合成例
実施例134:1−(4−フェノキシフェニル)−3−(1H−ピラゾール−3−イル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−ブロモ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(20.0mg、0.052mmol)、1H−ピラゾール−3−イルボロン酸(6.46mg、0.057mmol)、Pd(PPh(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(21.8mg、0.157mmol)およびDME/HO(体積比=5:1、2mL)の混合物を300ワット、100℃で30分間マイクロ波処理した。溶液を20mLバイアルに移し、DMF1mLを加えた。DMFのみが残るまで、溶液を減圧下に濃縮した。混合物を、シリンジフィルター層に通し、ギルソンHPLC分離用に準備した。純粋な生成物を含む分画を回収し、減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=6.99(d、J=2.5Hz、1H)、7.07−7.13(m、3H)、7.13−7.20(m、3H)、7.37−7.45(m、2H)、7.63−7.69(m、2H)、7.76(d、J=2.5Hz、1H)、8.65(brs、1H)。MS(ES+):m/z369.10(100)[MH]。HPLC:t=2.39分(ZQ3、極性_5分)。
3−ブロモ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ボンベ装置に入ったPrOH(9M、20mL、180mmol)中の3−ブロモ−8−クロロ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(2.05g、5.0mmol)およびNHを110℃で24時間加熱した。冷却して室温とし、溶媒留去した。残留物をEtOAc(20mL)に溶かし、水(10mL)で洗浄し、脱水した(NaSO)。溶媒の留去によって残留物を得て、それをジイソプロピルエーテル(30mL)で磨砕した。H NMR(DMSO−d、400MHz、)δ6.23(bs、2H)、7.09−7.19(m、6H)、7.39−7.43(m、3H)、7.58(d、J=8.4Hz、2H)。
3−ブロモ−8−クロロ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
8−クロロ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン(2.10g、6.5mmol)のDMF(12mL)中溶液に0℃でNBS(1.40g、7.84mmol)を加え、2時間撹拌した。DMFを加圧下に除去し、水(75mL)を加えた。生成した固体をEtOAcで抽出し(50mLで3回)、水(40mL)で洗浄し、脱水した(NaSO)。溶媒の留去によって粗取得物を得て、それをCHCl/MeOH(98:2)を用いるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製した。収量:2.05g(77%)。H NMR(CDCl、300MHz)δ7.11−7.21(m、5H)、7.28−7.32(m、3H)、7.61−7.64(m、2H)、7.70(d、J=2.4Hz、1H)。
8−クロロ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン
ホルムアミドN−[(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−(4−フェノキシ−フェニル)−メチル]−ホルムアミド(1.85g、5.45mmol)のCHCN(50mL)中溶液に0℃で、DMF(0.4mL)およびPOCl(1.52mL、16.3mmol)を加えた。混合物を16時間かけて昇温させて室温とした。TLC(EtOAc/CHCl、1:1)は原料がないことを示した。反応混合物を留去して溶媒を除去した。残留物に、飽和NaHCO水溶液(100mL)を加え、EtOAcで抽出した(50mLで3回)。有機層を水(30mL)で洗浄し、脱水した(NaSO)。溶媒の留去によって標題化合物を得た(1.62g、92%)。H NMR(CDCl、300MHz)δ7.13−7.21(m、5H)、7.29−7.31(m、3H)、7.60−7.64(m、2H)、7.68(d、J=2.4Hz、1H)、8.30(s、1H)。
N−[(3−クロロ−ピラジン−2−イル)−(4−フェノキシ−フェニル)−メチル]−ホルムアミド
ギ酸(0.38mL、9.6mmol)、EDC(1.84g、9.6mmol)およびHOBt(0.2g、1.3mmol)のCHCl(25mL)中混合物に窒素下で、化合物C−(3−クロロピラジン−2−イル)−C−(4−フェノキシフェニル)−メチルアミン(2.0g、6.4mmol)と次にDIEA(2.2mL、12.8mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。TLC(EtOAc/CHCl、1:1)は、原料がないことを示した。反応混合物をCHCl(75mL)で希釈し、水で洗浄し(50mLで3回)、脱水した(NaSO)。溶媒の留去によって所望の生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。収量:1.85g(84%)。H NMR(CDCl、300MHz)δ6.61(d、J=6.8Hz、1H)、6.70−6.99(m、4H)、7.16(t、J=7.2Hz、1H)、7.27−7.32(m、4H)、8.29(s、1H)、8.38(d、J=2.4Hz、1H)、8.61(d、J=2.4Hz、1H)。
実施例135:1−(4−フェノキシフェニル)−3−チオフェン−3−イル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−ブロモ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(20.0mg、0.0525mmol)、3−チオフェニルボロン酸(7.38mg、0.0577mmol)、Pd(PPh(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(21.8mg、0.157mmol)およびDME/水(5:1)の混合物を300ワット、100℃で30分間マイクロ波処理した。溶液を20mLバイアルに移し、DMF 1mLを加えた。DMFのみが残るまで溶液を減圧下に濃縮した。混合物をシリンジフィルター層に通し、ギルソンHPLC分離のための準備を行った。純粋な生成物を含む分画を回収し、減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=6.96(d、J=5.3Hz、1H)、7.07−7.12(m、2H)、7.14−7.22(m、3H)、7.38−7.43(m、2H)、7.55−7.67(m、5H)、7.86(dd、J=3.0、1.3Hz、1H)。MS(ES+):m/z384.94(100)[MH]。HPLC:t=2.58分(極性_5分)。
実施例171から216を方法Dに従って合成した。
Figure 2011520970
実施例171:3−シクロブチル−1−[4−(4−フルオロフェノキシ)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−(4−ブロモ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(30.0mg、0.0874mmol)、4−フルオロフェノール(29.4mg、0.262mmol)、ヨウ化銅(I)(5mg、0.03mmol)、CsCO(114mg、0.350mmol)、N,N−ジメチルグリシン塩酸塩(10mg、0.08mmol)および5:1ジオキサン:DMF(1mL)の混合物を120℃で4時間(CEM;PowerMAX)マイクロ波処理した。混合物をシリンジフィルター層で濾過して固体粒子を除去し、減圧下に濃縮した。DMF(1mL)を加えて固体を均一溶液とし、ギルソンHPLCを用いて精製を行った。生成物を含む分画をベンゼンスルホン酸SPEカートリッジに通し、MeOH(10mL)で洗浄し、2M NH/MeOHを用いて流した。取得物を減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.99−2.09(m、1H)、2.11−2.24(m、1H)、2.45−2.55(m、2H)、2.58−2.69(m、2H)、3.77−3.87(m、1H)、5.12(brs、2H)、7.01−7.13(m、8H)、7.61−7.65(m、2H)。MS(ES+):m/z374.98(100)[MH]。HPLC:t=2.55分(ZQ3、極性_5分)。
1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
10mLのRBFに、3−シクロブチル−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(100.0mg、0.318mmol)、4−ブロモベンゼンボロン酸(63.9mg、0.318mmol)、炭酸カリウム(0.132g、0.955mmol)およびPd(PPh(20mg、0.02mmol)を加えた。別のRBFで、DME(7.2mL、0.070mol)およびHO(2.4mL、0.13mol)を合わせ、混合し、窒素で脱気した。反応液を90から95℃で3時間還流した。後処理のため、混合物を冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー[Jones Flashmaster;10gカラム;乾式負荷;4:6EtOAc/DCMでの濡らし;4:6EtOAc/DCM→5%MeOH/[4:6EtOAc/DCM]で溶離]によって精製して、所望の生成物51mg(46.7%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.15−2.27(m、1H)、2.45−2.57(m、2H)、2.57−2.70(m、2H)、3.75−3.87(m、1H)、6.97(d、J=5.31Hz、1H)、7.13(d、J=5.31Hz、1H)、7.56(d、J=8.59Hz、2H)、7.67(d、J=8.34Hz、2H)。MS(ES+):m/z342.79、344.64[MH]。HPLC:t=2.23分。(Open Lynx、極性_5分)。
実施例171の合成について記載の手順に従って、1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンから、実施例175から207を合成した。
実施例172:3−シクロブチル−1−[2−フルオロ−4−(2−フルオロ−フェノキシ)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンおよび2−フルオロ−フェノールを用いた以外は、実施例171について記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.01−2.07(m、1H)、2.12−2.22(m、1H)、2.45−2.54(m、2H)、2.57−2.67(m、2H)、3.77−3.87(m、1H)、5.01(brs、2H)、6.81(dd、J=10.7、2.4Hz、1H)、6.89(dd、J=8.5、2.7Hz、1H)、7.04(d、J=5.1Hz、1H)、7.13(d、J=5.1Hz、1H)、7.16−7.25(m、4H)、7.49(t、J=8.5Hz、1H)。MS(ES+):m/z392.85(100)[MH]。
1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル−ボロン酸を用いた以外は1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。MS(ES+):m/z360.98、362.91[MH]。
実施例172の合成について記載の手順に従って、1−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンから実施例215および216を合成した。
実施例173:3−シクロブチル−1−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンおよび2−フルオロ−フェノールを用いた以外は、実施例171の合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.01−2.11(m、1H)、2.14−2.25(m、1H)、2.46−2.55(m、2H)、2.59−2.71(m、2H)、3.83(t、J=8.6Hz、1H)、3.95(s、3H)、695−7.04(m、3H)、7.07−7.22(m、5H)、7.33(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z404.94(100)[MH]。
1−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
2−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランを用いた以外は、1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。MS(ES+):m/z372.99、374.96[MH]。
2−(4−ブロモ−3−メトキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4−ブロモ−3−メトキシフェニルアミン(1.00g、4.95mmol)およびHO(4.01mL)の混合物を、濃HCl(3.03mL)で処理したところ、反応物はスラリーとなった。アセトンを用いたドライアイス浴を維持することで混合物を−20℃で冷却し、5M亜硝酸ナトリウムのHO溶液(1.0mL)を滴下した。10分後、テトラフルオホウ酸溶液(48重量%水溶液)(52:48、テトラフルオロホウ酸:HO、3.18mL)を反応混合物に加えた。反応混合物を凍結乾燥システムで16時間濃縮して固体として、粗取得物を得た。それを脱水THF(20mL)に溶かした。この溶液に、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.26g、4.95mmol)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩酸塩(0.11g、0.26mmol)およびPd(OAc)(0.048g、0.21mmol)を加えた。得られた混合物を室温でアルゴン下に16時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、短いシリカゲルカラムに通した。溶媒を減圧下に除去して粗取得物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。同様の手順が文献(Org.Lett.,2003,5(24),4635−4638)に記載されている。
実施例174:3−シクロブチル−1−(3−メトキシ−4−フェニルスルファニル−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ベンゼンチオールを用いた以外は3−シクロブチル−1−[4−(2−フルオロ−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.99−2.11(m、1H)、2.13−2.26(m、1H)、2.45−2.55(m、2H)、2.57−2.69(m、2H)、3.75−3.85(m、1H)、3.97(s、3H)、5.44(brs、2H)、6.82(d、J=5.6Hz、1H)、7.00−7.08(m、3H)、7.17(d、J=1.3Hz、1H)、7.34−7.43(m、3H)、7.45−7.51(m、2H)。MS(ES+):m/z402.96(100)[MH]。
実施例208:3−シクロブチル−1−(3−フルオロ−4−o−トリルオキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンおよび2−メチル−フェノールを用いた以外は、実施例171の合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。
1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
4−ブロモ−フェニル−ボロン酸に代えて4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル−ボロン酸を用いた以外は、1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。MS(ES+):m/z361.04、363.02[MH]。
実施例208の合成について記載の手順に従って、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンから実施例209から213を合成した。
実施例214:3−シクロブチル−1−(4−フェニルスルファニル−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ベンゼンチオールを用いた以外は実施例171の合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。MS(ES+):m/z373.01[MH]。
実施例217から222を、方法Eに従って合成した。
実施例217:[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−フェニルメタノン
3−シクロブチル−1−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(20.0mg、0.0742mmol)、安息香酸(9.97mg、0.0817mmol)、TBTU(47.7mg、0.148mmol)、DIEA(0.0647mL、0.371mmol)およびDMF(1mL、0.01mol)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物について、ギルソンHPLC精製を直接行った。純粋な生成物を含む分画を回収し、減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.96−2.06(m、1H)2.09−2.23(m、1H)2.40−2.63(m、4H)2.72−2.93(m、2H)3.57−3.88(m、3H)3.98−4.34(m、1H)4.47(brs、1H)5.13−5.45(m、2H)5.72−6.14(m、1H)7.04−7.08(m、2H)7.42−7.51(m、5H)。MS(ES+):m/z374.07(100)[MH]。HPLC:t=2.13分(極性_5分)。
実施例218:[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−シクロヘキシルメタノン
シクロヘキサンカルボン酸を用いた以外は[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−フェニルメタノンの合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.25−1.40(m、3H)1.60(brs、2H)1.85(dd、J=8.97、2.65Hz、5H)2.05(dd、J=8.84、3.28Hz、1H)2.14−2.27(m、1H)2.42−2.64(m、5H)2.78(brs、2H)3.69−3.97(m、3H)4.31(brs、2H)6.07(brs、1H)6.83(brs、1H)7.01(d、J=5.05Hz、1H)。MS(ES+):m/z380.03(100)[MH]。HPLC:t=2.27分(ZQ3、極性_5分)。
実施例219:[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−(2−フルオロフェニル)−メタノン
2−フルオロ安息香酸を用いた以外は[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−フェニルメタノンの合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.03(ddd、J=11.75、8.84、3.16Hz、1H)2.16(ddd、J=14.46,9.03、5.56Hz、1H)2.41−2.63(m、4H)2.78(brs、1H)2.88(brs、1H)3.64(t、J=5.05Hz、1H)3.76(5重線、J=8.59Hz、1H)4.11(t、J=5.81Hz、2H)4.51(d、J=2.53Hz、1H)5.82−6.12(m、1H)6.64(brs、2H)6.87−6.98(m、1H)7.04(dd、J=5.31、1.77Hz、1H)7.15(td、J=8.91、3.66Hz、1H)7.20−7.25(m、0H)741−7.50(m、2H)。MS(ES+):m/z391.96(100)[MH]。HPLC:t=2.16分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例220:1−[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−2−フェニルエタノン
フェニル−酢酸を用いた以外は[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル]−フェニルメタノンの合成について記載のものと同様の手順に従って製造した。H NMR(400MHz、CDCl):δ2.03(dd、J=8.08、3.03Hz、1H)2.11−2.25(m、1H)2.41−2.60(m、5H)2.74(brs、1H)3.68−3.78(m、2H)3.84(s、2H)3.93(t、J=5.68Hz、1H)4.17(d、J=2.53Hz、1H)4.35(d、J=2.53Hz、1H)5.78−6.08(m、1H)6.81(t、J=6.06Hz、1H)6.99(d、J=5.56Hz、1H)7.22−7.40(m、5H)。MS(ES+):m/z388.00(100)[MH]。HPLC:t=2.19分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例221:1−(1−ベンゼンスルホニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−シクロブチル−1−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(20.0mg、0.0742mmol)、ベンゼンスルホニルクロライド(9.48μL、0.0742mmol)、DIEA(0.0647mL、0.371mmol)およびDMF(1mL、0.01mol)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物について、ギルソンHPLC精製を直接行った。純粋な生成物を含む分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.03(dt、J=8.84,2.65Hz、1H)2.09−2.24(m、1H)2.39−2.59(m、4H)2.81(d、J=1.77Hz、2H)3.50(t、J=5.68Hz、2H)3.72(5重線、J=8.53Hz、1H)3.85(t、J=2.91Hz,2H)5.93(t、J=1.52Hz、1H)6.82(d、J=5.56Hz、1H)6.99(d、J=5.56Hz、1H)7.55−7.69(m、3H)7.86−7.90(m、2H)。MS(ES+):m/z409.99(100)[MH]。HPLC:t=2.29分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例222:4−(8−アミノ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミン(100.00mg、0.318mmol)、炭酸カリウム(154.0mg、1.11mmol)のDME(3.0mL)およびHO(0.70mL)中混合物を撹拌しながら、それに4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(118.1mg、0.38mmol)を加えた。溶液に、窒素を5分間吹き込んだ。次に、Pd(PPh(18mg、0.016mmol)を加え、得られた混合物を100℃で30分間還流させた。次に、溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(2%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.53(s、9H)、1.95−2.07(m、1H)、2.14−2.28(m、1H)、2.44−2.54(m、4H)、2.62−2.71(m、2H)、3.73(t、J=5.68Hz、2H)、3.87−3.98(m、1H)、4.12−4.21(m、2H)、5.94−6.00(m、1H)、6.96(d、J=5.20Hz、1H)、7.33(d、J=5.20Hz、1H)。MS(ES+):m/z:369.94、[MH]。HPLC:t=2.33分(OpenLynx、極性_5分)。
3−シクロブチル−1−(1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン−4−イル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
4−(8−アミノ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(300mg、1.12mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液を撹拌しながら、それに10℃でHCl(4Mジオキサン中溶液、10mL)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES+):m/z:270.13[MH]、HPLC:t=1.62分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例223から226を、方法Fに従って合成した。
Figure 2011520970
11=Cl、BrまたはIなどのハロゲンであり、B(OR)=好適なボロン酸/エステルである。
実施例223:(4−{8−アミノ−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル}−2−メトキシ−フェニル)−フェニル−メタノン
1−ブロモ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(20.00mg、0.05901mmol)および1−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ピペラジン(17.83mg、0.05901mmol)のDME(2mL)およびHO(0.5mL)中混合物を撹拌しながら、それに炭酸カリウム(50.0mg、0.35mmol)を加えた。その混合物に、窒素を5分間吹き込んでから、Pd(PPh(6.82mg、0.00590mmol)を加えた。得られた混合物を95℃で3時間撹拌した。次に、この混合物に、[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン(23.95mg、0.07081mmol)を加え、得られた混合物の95℃での撹拌を2時間続けた。次に、混合物を放冷して室温とし、溶媒を減圧下に除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(1%から5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ2.85(s、3H)、3.24−3.31(m、4H)、3.52−3.64(m、4H)、3.83(s、3H)、7.10(d、J=5.31Hz、1H)、7.25(d、J=9.09Hz、2H)、7.41−7.56(m、5H)、7.62−7.89(m、6H)、8.30(s、2H)。MS(ES):m/z:518.91[MH]。HPLC:t=1.86分(OpenLynx:極性_5分)。
(4−{8−アミノ−3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル}−2−メトキシ−フェニル)−フェニル−メタノンの合成について記載の手順と同様の手順に従って、1−ブロモ−3−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンおよび相当するボロン酸またはボロン酸エステルから、実施例224から226を合成した。
実施例227:トランス−4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド
トランス−4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸(15.0mg、0.035mmol)、2M NH/i−PrOH(0.1mL、0.20mmol)、TBTU(22.5mg、0.070mmol)、DIEA(0.0647mL、0.371mmol)およびDMF(1mL、0.01mol)の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を、ギルソンHPLC精製に用いた。純粋な生成物を含む分画を回収し、減圧下に濃縮して標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.63−1.76(m、2H)、1.78−1.90(m、2H)、2.08(t、J=13.4Hz、4H)、3.00−3.10(m、1H)、6.94(d、J=5.6Hz、1H)、7.10(d、J=7.8Hz、2H)、7.15(d、J=8.6Hz、2H)、7.20(t、J=7.3Hz、1H)、7.36−7.44(m、3H)、7.58(d、J=86Hz、2H)。MS(ES+):m/z.427.96(100)[MH]。HPLC:t=2.16分(極性_5分)。
トランス−4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸および相当するアミンから、実施例228から230を、実施例227の合成について記載のものと同様の手順に従って合成した。
実施例231:トランス−4−[8−アミノ−1−{4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸
トランス−4−[8−アミノ−1−{4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(150.00mg、0.33mmol)のEtOH(3.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに水酸化ナトリウム(67.8mg、1.69mmol)のHO(0.500mL)中溶液を0℃で加えた。次に、その混合物を室温で終夜撹拌した。次に、溶媒を減圧下に除去して残留物を得て、それをHO(3mL)に溶かした。溶液をギ酸でpH1の酸性とした。生成物が沈澱し、濾過によって回収し、高真空ポンプで乾燥させた。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.59−1.88(m、4H)、2.03−2.21(m、4H)、2.35−2.46(m、1H)、3.09−3.20(m、1H)、6.99(d、J=5.1Hz、1H)、7.04−7.20(m、5H)、7.35−7.45(m、2H)、7.53−7.63(m、3H)。MS(ES+):m/z428.97(MH)。HPLC:t=2.25分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例232:トランス−4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
トランス−4−(8−アミノ−1−ブロモ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(2.00g、5.66mmol)および4−フェノキシフェニルボロン酸(1.454g、6.7mmol)のDME(25.00mL)およびHO(8.3mL)中混合物を撹拌しながら、それにフッ化カリウム・2水和物(1.865g、19.82mmol)を加えた。混合物に窒素を5分間吹き込んでから、Pd(PPh(330mg、0.28mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で終夜還流させた。溶媒を減圧下に除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(2%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、CDOD)δ1.59−1.87(m、4H)、2.02−2.18(m、4H)、2.41−2.53(m、1H)、3.09−3.19(m、1H)、3.68(s、3H)、6.94−7.20(m、6H)、7.32−7.44(m、2H)、7.52−7.63(m、3H)。MS(ES+):m/z:442.97[MH]。HPLC:t=2.48分(OpenLynx:極性_5分)。
実施例233:トランス−3−(4−アミノメチル−シクロヘキシル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
トランス−{4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステル(50.00mg、0.091mmol)を濃HCl(2.00mL)に0℃で溶かした。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。溶液をEtOAcで洗浄し(20mLで4回)、水系溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをさらにフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.28−1.46(m、2H)、1.74−1.92(m、3H)、1.98−2.07(m、2H)、2.11−2.20(m、2H)、2.90(d、J=7.1Hz、2H)、3.26−3.31(m、1H)、7.02−7.28(m、6H)、7.40−7.49(m、2H)、7.64−7.73(m、2H)、7.92(d、J=5.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z:414.00[MH]。HPLC:t=1.92分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例234:トランス−3−(4−アミノメチル−シクロヘキシル)−1−(3−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
トランス−{4−[8−アミノ−1−(3−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステル(80mg、0.0001mol)を0℃で濃HCl(3mL)に溶かした。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。LCMSは反応が完結していることを示している。反応混合物に水を加え、混合物をEtOAcで抽出した。水相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(10%MeOH/DCMによって溶離)によって精製した。H NMR(400MHz、CDCl)δ1.08(dd、J=12.13、3.28Hz、2H)1.74−1.89(m、2H)1.90−1.98(m、2H)2.00−2.09(m、2H)2.57(d、J=6.57Hz、2H)2.78−2.90(m、1H)3.83(s、3H)6.89−6.95(m、2H)6.95−7.04(m、3H)7.09(dd、J=8.21、1.89Hz、1H)7.16(d、J=5.05Hz、1H)7.21−7.28(m、3H)。MS(ES+):m/z:444.17[MH]。HPLC:t=1.88分(OpenLynx:極性_5分)。
実施例235:トランス−{4−[8−アミノ−1−(3−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステル
トランス−[4−(8−アミノ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキシルメチル]−カルバミン酸ベンジルエステル(80.0mg、0.0002mol)、2−(3−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(67.0mg、0.0002mol)、炭酸カリウム(0.076g、0.00055mol)のDME(3.00mL)およびHO(0.50mL)中混合物に、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロライドDCM(9.0mg、0.00001mol)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下に100℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(2%MeOH/DCM)によって精製した。MS(ES+):m/z:577.95[MH]。HPLC:t=2.72分(OpenLynx:極性_5分)。
実施例236:トランス−3−(4−メチルアミノメチル−シクロヘキシル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
トランス−トルエン−4−スルホン酸4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシルメチルエステル(15.0mg、0.0264mmol)、2.0M メチルアミン/MeOH(0.5mL)およびMeOH(2mL)の溶液を300ワット、100℃で1時間マイクロ波処理した。取得物を濃縮し、8%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離する分取TLCプレートによって精製して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.10−1.22(m、2H)、1.60−1.69(m、1H)、1.81−1.95(m、2H)、1.97−2.03(m、2H)、2.10(d、J=11.4Hz、2H)、2.46(s、3H)、2.51(d、J=6.6Hz、2H)、2.87−2.97(m、1H)、5.09(brs、2H)、7.04−7.18(m、6H)、7.23(d、J=5.1Hz、1H)、7.34−7.41(m、2H)、7.59−7.66(m、2H)。MS(ES+):m/z427.89(100)[MH]。HPLC:t=1.89分(極性_5分)。
トランス−トルエン−4−スルホン酸4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシルメチルエステル
トランス−{4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシル}−メタノール(110.0mg、0.2654mmol)のDCM(5mL、0.08mol)およびピリジン(1mL、0.01mol)中溶液に−40℃で、トルエン−4−スルホン酸無水物(95.3mg、0.292mmol)のDCMおよびピリジン中溶液を加え、混合物を終夜で昇温させて室温とした。溶液を再度冷却して−40℃とし、DCMおよびピリジン中の1当量のトルエン−4−スルホン酸無水物を加えた。反応液を昇温させて室温とした。水(1m)を加えて反応停止し、溶液を分液漏斗に移し、DCMおよびNaHCOを用いて抽出した。有機層をシリカゲルに乾式負荷し、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した。0%から2%MeOH/DCMで溶離し、純粋な生成物を含む分画を減圧下に濃縮して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ES+):m/z568.91(100)[MH]。HPLC:t=2.93分(極性_5分)。
実施例237:トランス−{4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキシル}−メタノール
トランス−4−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(150.0mg、0.3390mmol)のTHF(10mL、0.1mol)中溶液を冷却して−78℃とし、1.0M LiAlH/THF(1.50mL)を滴下した。溶液を昇温させて室温とした。飽和NaHCO(10mL)を加えて反応停止し、THFを減圧下に除去した。DCMを加え、混合物を分液漏斗に移した。有機層を飽和NaHCOで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.15−1.27(m、2H)、1.65−1.70(m、1H)、1.84−1.96(m、2H)、1.98−2.05(m、2H)、2.10−2.16(m、2H)、2.87−2.97(m、1H)、3.56(d、J=6.3Hz、2H)、5.06(brs、2H)、7.07(dd、J=6.9、1.9Hz、3H)、7.10−7.18(m、3H)、7.23(d、J=5.1Hz、1H)、7.35−7.40(m、2H)、7.60−7.63(m、2H)。MS(ES+):m/z416.34(100)[MH]。HPLC:t=2.34分(極性_5分)。
実施例238:3−(4−ジメチルアミノメチル−シクロヘキシル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ジメチル−アミンを用いた以外は、トランス−3−(4−メチルアミノメチル−シクロヘキシル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンの合成について上述の手順に従って製造した。
実施例239:3−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−シクロヘキシル]−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−メチル−ピペラジンを用いた以外は、トランス−3−(4−メチルアミノメチル−シクロヘキシル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンの合成について上述の手順に従って製造した。
シス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステルおよびトランス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル
Figure 2011520970
シス−およびトランス−{3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチル}−メタノール(830mg、2.1mmol)のDCM(10mL)中混合物の溶液に−40℃で、トルエン−4−スルホン酸無水物(771mg、2.36mmol)のピリジン(5mL)中溶液を加え、混合物を終夜昇温させて室温とした。溶液を再度冷却して−40℃とし、さらに1当量のトルエン−4−スルホン酸無水物を加えた。反応液を昇温させて0℃とした。この段階をさらに1回繰り返した。水(10mL)で反応停止し、DCMで希釈し、NaHCOで洗浄し(20mLで2回)、ブライン(20mLで1回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮した。取得物をシリカゲルに乾式負荷し、0%から3%MeOH/EtOAcで溶離するフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製を行った。純粋なシスおよびトランス異性体を含む分画を別個に回収して、標題化合物を明ピンク固体として得た。シス:H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.26−2.35(m、2H)、2.43(s、3H)、2.54−2.63(m、2H)、2.73−2.85(m、1H)、3.61−3.72(m、1H)、4.07(d、J=6.8Hz、2H)、5.08(s、2H)、7.03−7.17(m、7H)、7.31(d、J=8.1Hz、2H)、7.35−7.40(m、2H)、7.59−7.62(m、2H)、7.77(d、J=8.3Hz、2H)。トランス:H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.28−2.36(m、2H)、2.45(s、3H)、2.65−2.74(m、2H)、2.76−2.85(m、1H)、3.70−3.81(m、1H)、4.19(d、J=6.1Hz、2H)、5.49(brs、2H)、6.99−7.16(m、7H)、7.33−7.39(m、4H)、7.59−7.63(m、2H)、7.83(d、J=8.3Hz、2H)。
シス−およびトランス−{3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチル}−メタノール
(シス−およびトランス−)[3−(8−アミノ−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブチル]−メタノール(1.50g、4.36mmol)、4−フェノキシフェニルボロン酸(1.21g、5.67mmol)、Pd(PPh(500mg、0.40mmol)、炭酸カリウム(1.81g、13.1mmol)およびDME/水(5:1)の混合物を100℃で4時間マイクロ波処理した。取得物を、1:1EtOAc/ヘキサンと次に10%(7N NH/MeOH)/DCMを用いてシリカゲル層に通した。DCM濾液をシリカ上の乾式負荷し、その取得物を1%から3%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物(シス−およびトランス−)を白色固体として得た(830mg、収率93%)。MS(ES+):m/z387.01(100)[MH]。HPLC:t=2.22分(ZQ3、極性_5分)。
実施例240:トランス−{3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチル}−メタノール
トランス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル(10.0mg、0.0185mmol)、水酸化カリウム(10.4mg、0.185mmol)、HO(1mL)および1,4−ジオキサン(1mL)の溶液を加熱して60℃として終夜経過させた。混合物を2M HClで磨砕してpH2とした。ジオキサンを減圧下に除去した。DCMを加えて生成物を抽出した。有機層を合わせ、脱水し(NaSO)、減圧下に除去して残留物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。MS(ES+):m/z386.94(100)[MH]。HPLC:t=2.23分(極性_5分)。
実施例241:シス−3−(3−ジメチルアミノメチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
封管中、シス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル(30.0mg、0.0555mmol)、2Mジメチルアミン/MeOH(2mL)およびTHF(5mL、0.06mol)の混合物を加熱して60℃として終夜経過させた。その取得物を減圧下に濃縮し、最少量のMeOH/DCMに再溶解し、分取TLCプレートに負荷して、6%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離した。純粋な生成物を含む帯域を回収し、1:1MeOH/DCMを用いて生成物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、ヘキサンを加えた。混合物を、白色沈澱が砕けるまで超音波処理した。固体を濾過し、ヘキサンで数回洗浄して、標題化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.23(s、6H)、2.26−2.33(m、2H)、2.42(d、J=6.3Hz、2H)、2.57−2.70(m、3H)、3.60−3.71(m、1H)、5.08(s、2H)、7.03−7.17(m、7H)、7.34−7.41(m、2H)、7.61−7.65(m、2H)。MS(ES+):m/z414.19(100)[MH]。HPLC:t=1.98分(ZQ3、極性_5分)。
実施例242:1−(4−フェノキシ−フェニル)−3−(3−ピロリジン−1−イルメチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ピロリジンを用いた以外は、シス−3−(3−ジメチルアミノメチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて上述の手順に従って製造した。
実施例243:3−(3−アミノメチル−シクロブチル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
アンモニアを用いた以外は、シス−3−(3−ジメチルアミノメチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて上述の手順に従って製造した。
実施例244:トランス−3−(3−ジメチルアミノメチル−シクロブチル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
封管中、トランス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル(30.0mg、0.0555mmol)、ジメチルアミン/MeOH(2M、2mL)およびTHF(5mL)の混合物を加熱して60℃として終夜経過させた。取得物を減圧下に濃縮し、分取TLC(5%MeOH/DCMで溶離)によって精製した。MS(ES+):m/z414.19(100)[MH]。HPLC:t=0.65分(極性_5分)。
実施例245:1−(4−フェノキシ−フェニル)−3−(3−ピロリジン−1−イルメチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
ピロリジンを用いた以外は、トランス−3−(3−ジメチルアミノメチル−シクロブチル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて上述の手順に従って製造した。
実施例246:シス−3−(3−メチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
シス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル(20.0mg、0.0370mmol)のTHF(1mL)中溶液に−78℃で、1.0M LiAIH/THF(0.15mL)を加え、混合物を昇温させて室温とした。反応が完結したら、飽和NHCl数滴を加えて反応停止した。取得物を分液漏斗に移し、DCMおよび飽和NaHCOを用いて抽出した。水層をDCMで2回洗浄し、有機分画を合わせ、減圧下に濃縮した。取得物を最少量のMeOH/DCMに溶かし、分取TLCプレートに負荷し、2%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離した。生成物を含む帯域を回収し、1:1MeOH/DCMでの洗浄によって取得物を濾過した。濾液を減圧下に濃縮して標題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.14(d、J=6.3Hz、3H)、2.13−2.23(m、2H)、2.46−2.57(m、1H)、2.58−2.67(m、2H)、3.52−3.62(m、1H)、5.07(brs、2H)、7.02−7.10(m、3H)、7.10−7.18(m、4H)、7.35−7.41(m、2H)、761−7.66(m、2H)。MS(ES+):m/z371.06(100)[MH]。HPLC:t=2.67分(極性_5分)。
実施例247:トランス−3−(3−メチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
トランス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステルを用いた以外は、シス−3−(3−メチルシクロブチル)−1−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて上述の手順に従って製造した。
実施例248:3−(3−メトキシメチル−シクロブチル)−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
シス−トルエン−4−スルホン酸3−[8−アミノ−1−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−シクロブチルメチルエステル(20mg、0.04mmol)のMeOH(2mL)中溶液を撹拌しながら、それに25重量%NaOMe/MeOH(25:75、MeONa:MeOH、13μL)を加えた。得られた混合物を50℃で終夜撹拌した。飽和NaHCO水溶液で反応停止し、DCMで抽出し、脱水した(NaSO)。溶媒を減圧下に除去して残留物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl)δppm2.28−2.43(m、2H)、2.54−2.65(m、2H)、2.65−2.75(m、1H)、3.34(s、3H)、3.40−3.46(m、2H)、3.59−3.75(m、1H)、5.03(s、2H)、7.02−7.09(m、3H)、7.08−7.18(m、4H)、7.33−7.40(m、2H)、7.59−7.65(m、2H)。
実施例249:1−(4−ベンゼンスルフィニルフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−シクロブチル−1−(4−フェニルスルファニルフェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(15.0mg、0.0403mmol)のDCM(3mL、0.05mol)中溶液に0℃で、m−クロロ過安息香酸(10.4mg、0.0604mmol)のDCM中溶液を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。飽和NaHCO水溶液を加えて反応停止し、取得物を分液漏斗に移した。有機層を減圧下に濃縮し、DMF(1mL)に再度溶かしてギルソンHPLC分離に備えた。純粋な生成物を含む分画を減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.98−2.09(m、1H)、2.11−2.23(m、1H)、2.44−2.53(m、2H)、2.55−2.65(m、2H)、3.80(t、J=8.5Hz、1H)、7.04(d、J=5.3Hz、1H)、7.13(d、J=5.3Hz、1H)、7.47−7.53(m、3H)、7.68−7.71(m、2H)、7.79(s、4H)。MS(ES+):m/z389.02(100)[MH]。HPLC:t=2.17分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例250:5−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−フェノキシベンゾニトリル
丸底フラスコに、5−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−フルオロベンゾニトリル(30mg、0.0001mol)、フェノール(0.023g、0.00024mol)、炭酸カリウム(0.040g、0.00029mol)、DMF(0.8mL、0.01mol)を加え、反応混合物を120℃で4時間加熱した。ギルソンHPLCによる精製によって、標題化合物11.4mgを白色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.98−2.11(m、1H)、2.12−2.26(m、1H)、2.44−2.55(m、2H)、2.55−2.67(m、2H)、3.82(dq、J=8.72、8.55Hz、1H)、5.04(brs、2H)、6.98(d、J=8.84Hz、1H)、7.09(d、J=5.05Hz、1H)、7.12−7.17(m、3H)、7.26−7.29(m、1H)、7.40−7.48(m、2H)、7.79(dd、J=8.59、2.27Hz、1H)、8.02(d、J=2.02Hz、1H)。MS(ES):m/z381.94(100)[MH]。HPLC:t=2.53分(Open Lynx、極性_5分)。
実施例251:2−[4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−フェノキシ]−ベンゾニトリル
10mL丸底フラスコに、4−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−2−イル)フェノール(20mg、0.00007mol)、ベンゾニトリル、2−フルオロ−(0.017g、0.00014mol)、炭酸カリウム(0.015g、0.00011mol)、DMF(0.6mL、0.007mol)を加え、反応液を120℃で4時間加熱した。ギルソンHPLCによる精製によって、標題化合物5.0mgを白色固体として得た。化合物をSPEカートリッジに通し、NH/MeOHで洗浄して、TFA塩を含まない所望の化合物4.8mgを溶離した。MS(ES):m/z381.93(100)[MH]。HPLC:t=2.39分(Open Lynx極性_5分)。
5−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−フルオロベンゾニトリル
10mLマイクロ波容器中に、3−シクロブチル−1−ヨードイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−アミン(100mg、0.0003mol)、3−シアノ−4−フルオロフェニルボロン酸(0.068g、0.00041mol)、炭酸カリウム(88mg、0.00063mol)、Pd(PPh(40mg、0.00003mol)、DME/水(5:1)(5:1、DME:HO、1mL)を加え、容器をNで3回脱気した。反応液を300ワット、100℃で45分間マイクロ波処理した。反応容器について、前記と同じ条件下に45分間にわたってマイクロ波加熱を再度行った。4%MeOH/DCM溶離を2回行う分取TLCによる精製によって、標題化合物54mgを黄色固体として得た。MS(ES):m/z308.11(100)[MH]。HPLC:t=2.14分(Open Lynx極性_5分)。
4−(8−アミノ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−フェノール
4−ヒドロキシフェニルボロン酸を用いた以外は、5−(8−アミノ−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−フルオロベンゾニトリルの合成について記載のものと同様のスズキカップリング手順に従って製造した。MS(ES):m/z281.17(100)[MH]。
実施例252:シス−(4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノン
シス−3−(8−アミノ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロブタノールを用いた以外は、シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例253:トランス−{4−[8−アミノ−3−(4−ヒドロキシメチル−シクロヘキシル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノン
トランス−[4−(8−アミノ−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル)−シクロヘキシル]−メタノールを用いた以外は、シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例254:シス−3−{8−アミノ−1−[4−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−1−メチル−シクロブタノール
シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノン(18.0mg、0.0452mmol)のMeOH(3.0mL)中溶液に水素化ホウ素ナトリウム(4.3mg、0.11mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液によって反応停止した。溶媒を減圧下に除去し、取得物をDCMに溶かした。有機層を飽和NaHCO水溶液によって洗浄した(20mLで2回)。有機層を脱水し(NaSO)、溶媒留去して所望の化合物を得た。MS(ES):m/z400.86[MH]。HPLC:t=1.97分。(Open Lynx極性_5分)。
実施例255:シス−3−{8−アミノ−1−[4−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−シクロブタノール
シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノンを用いた以外は、シス−3−{8−アミノ−1−[4−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−1−メチル−シクロブタノール記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例256:トランス−4−[8−アミノ−3−(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル−フェニルメタノール
トランス−{4−[8−アミノ−3−(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノンを用いた以外は、シス−3−{8−アミノ−1−[4−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル}−1−メチル−シクロブタノールについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例257:1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−シクロブチル−1−[4−(3−ニトロフェノキシ)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(10mg、0.02mmol)、鉄(10mg、0.2mmol)、EtOH(10mL、0.2mol)および濃HCl(100μL、0.003mol)の混合物を1時間還流した。飽和NaHCOを加えて反応停止し、EtOHを減圧下に除去した。混合物を分液漏斗に移し、DCMを用いて生成物を抽出した。有機層を減圧下に濃縮し、最少量のMeOH/DCMに再度溶かし、分取TLCプレートに負荷した。10%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離後、純粋な生成物を含む帯域を回収し、取得物を1:1MeOH/DCMを用いて濾過した。濾液を減圧下に濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.00−2.08(m、1H)2.13−2.24(m、1H)2.44−2.55(m、J=8.91、8.75、8.75、2.91、2.78Hz、2H)2.64(5重線、J=9.28Hz、2H)3.71(brs、2H)3.82(dq、J=8.84、8.59Hz、1H)5.05(brs、2H)6.38(t、J=2.15Hz、1H)6.46(dd、J=8.08、1.26Hz、2H)7.05−7.16(m、5H)7.63(d、J=8.59Hz、2H)。MS(ES+):m/z372.10(20)[MH]。HPLC:t=2.22分(Open Lynx.極性_5分)。
実施例258:1−(3−アミノ−4−フェノキシ−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−シクロブチル−1−(3−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンを用いた以外は、1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例259:シス−3−[8−アミノ−1−(3−アミノ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1−メチル−シクロブタノール
シス−3−[8−アミノ−1−(3−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−3−イル]−1−メチル−シクロブタノールを用いた以外は、1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例260:1−[4−(2−アミノ−フェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
3−シクロブチル−1−[4−(2−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンを用いた以外は、1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例261:[2−アミノ−4−(8−アミノ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
[4−(8−アミノ−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル)−2−ニトロ−フェニル]−フェニル−メタノンを用いた以外は、1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した。
実施例262:シス−{2−アミノ−4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−フェニル}−フェニル−メタノン
シス−{4−[8−アミノ−3−(3−ヒドロキシ−3−メチル−シクロブチル)−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1−イル]−2−ニトロ−フェニル}−フェニル−メタノンを用いた以外は、1−[4−(3−アミノフェノキシ)−フェニル]−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って製造した
実施例263:1−(4−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン
1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(30.0mg、0.0874mmol)、1−ベンゾチオフェン−2−イルボロン酸(18.7mg、0.105mmol)およびPd(PPh(5mg、0.004mmol)の1,4−ジオキサン(2mL、30mmol)およびHO(0.2mL、9mmol)中混合物を脱気し、窒素を再度充填した(3回)。300ワット、PowerMAX可能、100℃で30分間にわたり反応液をマイクロ波処理した。後処理のため、反応液を減圧下に濃縮して固体とし、DCMで濡らした10gジョーンズ(Jones)クロマトグラフィーカラムによって精製し、生成物を乾式負荷し、DCMから5%MeOH/DCM]で溶離を行って、所望の生成物8.4mg(24%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.03−2.14(m、1H)、2.16−2.27(m、1H)、2.48−2.59(m、2H)、2.61−2.74(m、2H)、3.78−3.89(m、1H)、6.93(d、J=5.56Hz、1H)、7.14(d、J=5.56Hz、1H)、7.33−7.43(m、2H)、7.66(s、1H)、7.74(d、J=8.59Hz、2H)、7.80−7.92(m、4H)。HPLC:t=2.71分。(Open Lynx極性_5分)。MS(ES):m/z379.80/380.91(100/60)[MH]。
相当するボロン酸またはボロン酸エステルを用い、1−(4−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−フェニル)−3−シクロブチル−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンについて記載のものと同様の手順に従って、実施例264から268を、1−(4−ブロモフェニル)−3−シクロブチルイミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミンからのスズキカップリング反応によって製造した。
実施例269:トランス−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステル
トランス−7−[({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)シクロヘキシル]−5−ヨードイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(50.0mg、0.0987mmol)、4−フェノキシフェニルボロン酸(23.2mg、0.109mol)、Pd(PPh(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(41mg、0.30mmol)のDME/水(体積比=5:1、2mL)中混合物を、300ワット、100℃で1時間にわたりマイクロ波照射した。その取得物を、DCMで溶離するシリカ層に通した。濾液を減圧下に濃縮し、4%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。MS(ES+):m/z549.20(100)[MH]。HPLC:t=3.77分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例270:トランス−4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
トランス−4−(4−アミノ−5−ヨード−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステルを用いた以外は、トランス−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステルについて前述したものと同様の手順に従って製造した。
実施例271:トランス−7−(4−アミノメチル−シクロヘキシル)−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン
トランス−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−カルバミン酸ベンジルエステル(20.0mg、0.0364mmol)および4M HCl/1,4−ジオキサン(2mL)の溶液を終夜加熱還流した。溶液を減圧下に濃縮し、真空乾燥機で終夜乾燥させて、標題化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.23−1.37(m、2H)、1.83−1.99(m、3H)、2.03−2.09(m、2H)、2.15−2.24(m、2H)、2.86(d、J=4.0Hz、2H)、3.44−3.56(m、1H)、7.12(d、J=8.1Hz、2H)、7.17−7.26(m、3H)、7.44(t、J=7.8Hz、3H)、7.66(d、J=3.5Hz、2H)、8.00−8.10(m、1H)。MS(ES+)。m/z415.02(100)[MH]。HPLC:t=2.26分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例272:トランス−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシル}−メタノール
トランス−4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(105.0mg、0.2368mmol)のTHF(7mL)中溶液を撹拌しながら、それにLiAlHのTHF中溶液(1.0M、1.0mL)を−78℃で加えた。溶液を昇温させて室温とし、反応混合物に飽和NaHCO水溶液(10mL)を加え、THFを減圧下に除去した。DCMを加え、混合物を分液漏斗に移した。有機層を飽和NaHCO水溶液で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ES+):m/z416.09(100)[MH]。HPLC:t=3.12分(OpenLynx、極性_5分)。
実施例273:トランス−N−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−N′,N′−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン
トルエン−4−スルホン酸4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチルエステル(5.0mg、0.0088mmol)、N,N−ジメチル−1,2−エタンジアミン(1mL、0.009mol)のMeOH(1mL)中溶液をマイクロ波リアクター中にて300ワット、100℃で2時間加熱した。溶媒および過剰のアミンを減圧下に除去し、取得物を5%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。HPLC:t=1.99分。(OpenLynx、極性_5分)。MS(ES):m/z486.19(100)[MH]。
実施例274:トランス−7−(4−ジメチルアミノメチル−シクロヘキシル)−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン
ジメチルアミンを用いた以外は、トランス−N−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−N′,N′−ジメチル−エタン−1,2−ジアミンについて前述したものと同様の手順に従って製造した。
実施例275−トランス−2−({4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−アミノ)−エタノール
2−アミノ−エタノールを用いた以外は、トランス−N−{4−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−シクロヘキシルメチル}−N′,N′−ジメチル−エタン−1,2−ジアミンについて前述したものと同様の手順に従って製造した。
実施例276から287を、スズキカップリング方法によって合成した。
Figure 2011520970
実施例276:7−シクロブチル−5−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン
7−シクロブチル−5−ヨードイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミン(120.0mg、0.3808mmol)、4−フェノキシフェニルボロン酸(97.8mg、0.457mmol)、炭酸カリウム(0.10g、0.76mmol)およびPd(PPh(20mg、0.02mmol)のDME(5.938mL、57.12mmol)およびHO(1.00mL、55.5mmol)中混合物を脱気し、アルゴンを再充填した(3回)。反応液を、300ワット、PowerMAX使用可能、100℃で60分間にわたりマイクロ波処理した。後処理のため、反応液を減圧下に濃縮して固体を得て、5%MeOH/DCMで溶離を行うフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ2.08(1H、d)2.16−2.26(1H、m)2.45−2.53(2H、m)2.62−2.69(2H、m)4.15(1H、t、J=8.72Hz)7.11(1H、d、J=7.58Hz)7.19(2H、d、J=8.59Hz)7.43(2H、t、J=7.96Hz)7.63(2H、d、J=8.59Hz)7.76(1H、s)。HPLC:t=3.56分。(OpenLynx、極性_5分)。MS(ES):m/z357.87(100)[MH]。
相当するボロン酸またはボロン酸エステルを用い、7−シクロブチル−5−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンについて前述のものと同様のスズキカップリング反応により、実施例277から287を製造した。
スズキカップリング方法により、実施例288から297を合成した。
Figure 2011520970
実施例288:シス−3−[4−アミノ−5−(4−フェノキシ−フェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]−1−メチル−シクロブタノール
シス−3−(4−アミノ−5−ブロモ−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−1−メチル−シクロブタノール(20.0mg、0.0671mmol)、4−フェノキシフェニルボロン酸(15.8mg、0.0738mmol)、Pd(PPh(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(27.8mg、0.201mL)のDME/水(体積比=5:1、2mL)中混合物を、300ワット、100℃で1時間マイクロ波照射した。取得物を、DCMで溶離するシリカ層に通した。濾液を減圧下に濃縮し、4%(7N NH/MeOH)/DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。MS(ES+):m/z387.95(100)[MH]。HPLC:t=2.99分(OpenLynx、極性_5分)。
相当するボロン酸またはボロン酸エステルを用い、7−シクロブチル−5−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンについて前述のものと同様のスズキカップリング反応により、実施例289から297を製造した。
ボロン酸類およびボロン酸エステル類
相当するボロン酸またはボロン酸エステルを用い、7−シクロブチル−5−(4−フェノキシフェニル)−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンについて前述のものと同様のスズキカップリング反応により、実施例289から297を製造した。
ボロン酸類およびボロン酸エステル類
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
1−ブロモ−2−メチル−4−フェノキシベンゼン(90.00mg、0.34mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(112.9mg、0.44mmol)およびAcOK(117.5mg、1.197mmol)の1,4−ジオキサン(9.00mL、115mmol)中混合物を撹拌しながら、それに(1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロライド(10mg、0.02mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で窒素下に3時間撹拌した。この混合物を短いシリカゲルカラムに通して、不溶物を除去した。次に、溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
1−ブロモ−2−メチル−4−フェノキシベンゼン
100mL丸底フラスコに、4−ブロモ−3−メチルフェノール(090g、0.0048mol)、フェニルボロン酸(2.4g、0.019mol)、酢酸第二銅(1.4g、0.0077mol)およびDCM(49.99mL)を加えた。TEA(4.0mL、0.029mol)と次に4Åモレキュラーシーブスを加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.35(s、3H)、6.72(dd、J=8.59、3.03Hz、1H)、6.91(d、J=2.78Hz、1H)、6.98−7.05(m、2H)、7.08−7.16(m、1H)、7.31−7.38(m、2H)、7.46(d、J=8.59Hz、1H)。
2−[4−(3−フルオロ−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−1−(3−フルオロフェノキシ)−2−メトキシベンゼン
4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.4g、0.0071mol)、3−フルオロベンゼンボロン酸(500mg、0004mol)、TEA(3.0mL、0.021mol)、酢酸第二銅(1.0g、0.0057mol)およびDCM(40mL、06mol)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=3.71(s、3H)、6.52(dt、J=10.36、2.40Hz、1H)、6.57−6.69(m、2H)、6.81(d、J=8.34Hz、1H)、6.99(dd、J=8.34、2.27Hz、1H)、7.04(d、J=2.27Hz、1H)、7.13(td、J=8.34、6.82Hz、1H)。
2−(2−フルオロ−5−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2−フルオロ−5−メトキシ−4−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−5−フルオロ−2−メトキシフェノール(500mg、0.002mol)、フェニルボロン酸(0.73g、0.0060mol)、TEA(2.0mL、0.014mol)、酢酸第二銅(0.70g、0.0038mol)およびDCM(20mL、0.4mol)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=3.83(s、3H)、6.73(d、J=9.09Hz、1H)、6.94−7.00(m、2H)、7.07−7.15(m、2H)、7.34(dd、J=8.59、7.58Hz、2H)。
2−(3,5−ジメトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5、5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
5−ブロモ−1,3−ジメトキシ−2−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−2,6−ジメトキシフェノール{500mg、0.002mol)、フェニルボロン酸(0.65g、0.0054mol)、TEA(1.8mL、0.013mol)、酢酸第二銅(0.62g、0.0034mol)およびDCM(30mL、0.4mol)を加え100mLの乾燥機乾燥したフラスコに、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=3.77(s、6H)、6.82(s、2H)、6.86(d、J=7.83Hz、2H)、6.96−7.04(m、1H)、7.22−7.27(m、2H)。
2−(2,3−ジフルオロ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2,3−ジフルオロ−4−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−2,3−ジフルオロフェノール(1.0g、0.0048mol)、フェニルボロン酸(1.4g、0.012mol)、TEA(4.0mL、0.029mol)、酢酸第二銅(1.4g、0.0076mol)およびDCM(60mL、1mol)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=6.70(ddd、J=9.22、7.33、2.15Hz、1H)、6.95−7.02(m、2H)、7.15(t、J=7.45Hz、1H)、7.23(ddd、J=9.16、6.88、2.40Hz、1H)、7.31−7.38(m、2H)。
2−(5−メトキシ−2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−5−メトキシ−2−メチル−4−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−2−メトキシ−5−メチルフェノール(500mg、0.002mol)、フェニルボロン酸(0.70g、0.0058mol)、TEA(1.9mL、0.014mol)、酢酸第二銅(0.67g、0.0037mol)およびDCM(30mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.27(s、3H)、3.79(s、3H)、6.84(s、1H)、6.88−6.96(m、2H)、7.00−7.08(m、1H)、7.15(s、1H)、7.23−7.33(m、2H)。
2−(2−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2−メトキシ−4−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−3−メトキシフェノール(2.0g、0.0098mol)、フェニルボロン酸(3.0g、0.025mol)、TEA(8.2mL、0.059mol)、酢酸第二銅(2.9g、0.016mol)およびDCM(100mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=3.81(s、3H)、6.45(dd、J=8.72、2.65Hz、1H)、6.61(d、J=2.53Hz、1H)、7.01(d、J=8.34Hz、2H)、7.12(t、J=7.33Hz、1H)、7.34(t、J=7.96Hz、2H)、7.42(d、J=8.59Hz、1H)。
2−(2−クロロ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2−クロロ−4−フェノキシベンゼン(5973−26)
4−ブロモ−3−クロロフェノール(2.0g、0.0096mol)、フェニルボロン酸(3.5g、0.029mol)、TEA(8.1mL、0.058mol)、酢酸第二銅(3.2g、0.017mol)およびDCM(40mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で24時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl)δ=6.74(dd、J=8.84、2.78Hz、1H)、6.94−7.02(m、2H)、7.06(d、J=2.78Hz、1H)、7.14(t、J=7.33Hz、1H)、7.29−7.38(m、2H)、7.48(d、J=8.84Hz、1H)。
4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−フェノキシ−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−フェノキシ−2−トリフルオロメトキシベンゼン
4−ブロモ−3−(トリフルオロメトキシ)フェノール(1.0g、0.0039mol)、フェニルボロン酸(1900mg、0.016mol)、TEA(3.2mL、0.023mol)、酢酸第二銅(1.3g、0.0070mol)およびDCM(40mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl)δ=6.82(dd、J=8.97、2.65Hz、1H)、7.00(dd、J=2.78、1.26Hz、1H)、7.02−7.10(m、2H)、7.16−7.24(m、1H)、7.36−7.45(m、2H)、7.55(d、J=8.84Hz、1H)。
2−(3−クロロ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−クロロ−1−フェノキシベンゼン
100mL丸底フラスコに、フェノール、4−ブロモ−2−クロロ−(1.0g、0.0048mol)、フェニルボロン酸(2.4g、0.019mol)、酢酸第二銅(1.4g、0.0077mol)およびDCM(5000mL)を加えた。次に、TEA(4.0mL、0.029mol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=6.86(d、J=8.84Hz、1H)、6.94−7.07(m、2H)、7.10−7.19(m、1H)、7.30−7.41(m、3H)、7.63(d、J=2.27Hz、1H)。
2−(3−メトキシ−4−o−トリルオキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−メトキシ−1−o−トリルオキシベンゼン
4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.0g、0.0049mol)、(2−メチルフェニル)ボロン酸(1.7g、0.012mol)、TEA(4.1mL、0.030mol)、酢酸第二銅(1.4g、0.0079mol)およびDCM(50mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.28(s、3H)、3.88(s、3H)、6.61(d、J=8.59Hz、1H)、6.78(d、J=8.08Hz、1H)、6.99(dd、J=8.59、2.02Hz、1H)、7.04(t、J=7.33Hz、1H)、7.09−7.17(m、2H)、7.24(d、J=7.33Hz、1H)。
2−(3−メトキシ−4−m−トリルオキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−メトキシ−1−m−トリルオキシベンゼン
4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.0g、0.0049mol)、3−メチルベンゼンボロン酸(1.7g、0.012mol)、TEA(4.1mL、0.030mol)、酢酸第二銅(1.4g、0.0079mol)およびDCM(50mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.31(s、3H)、3.83(s、3H)、6.68−6.77(m、2H)、6.82(d、J=8.34Hz、1H)、6.87(d、J=7.58Hz、1H)、7.03(dd、J=8.46、2.15Hz、1H)、7.11(d、J=2.27Hz、1H)、7.17(t、J=7.83Hz、1H)。
2−(2,5−ジフルオロ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2,5−ジフルオロ−4−フェノキシベンゼン
4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェノール(500mg、0.002mol)、フェニルボロン酸(0.73g、0.0060mol)、TEA(2.0mL、0.014mol)、酢酸第二銅(0.70g、0.0038mol)およびDCM(20mL)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=6.81(dd、J=8.84、7.07Hz、1H)、6.98−7.08(m、2H)、7.19(t、J=7.45Hz、1H)、7.31−7.48(m、3H)。
[2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸(1.0g、0.0046mol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルを高真空ポンプで除去した。ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、0.00507mol)を反応混合物に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=7.32−7.41(m、1H)、7.42−7.53(m、4H)、7.56−7.67(m、1H)、7.77−7.88(m、2H)。MS(ES):m/z280.78(40)[MH]。HPLC:t=3.8分(Open Lynx極性_5分)。
フェニル−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−アミン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコ中、4−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(1.0g、0.0046mol)、塩化チオニル(0.65mL、0.0089mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。塩化チオニルを留去し、ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.576g、0.00432mol)を反応混合物に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を、氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=7.45−7.55(m、3H)、7.58(dd、J=8.84、1.77Hz、1H)、7.60−7.66(m、1H)、7.70(dd、J=8.21、6.69Hz、1H)、7.75−7.82(m、2H)。
2−[4−(2,2−ジフルオロ−1−フェニル−ビニル)−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−(2,2−ジフルオロ−1−フェニルビニル)−ベンゼン(5973−20)
乾燥機乾燥したフラスコ中に、ジエチル(ジフルオロメタン)ホスホネート(0.72g、0.0038mol)と次にTHF(30mL、0.4mol)を加え、フラスコを−78℃に維持した。2M LDA/THF(2mL)をゆっくり加え、反応混合物を同じ温度で45分間撹拌した。メタノン(4−ブロモフェニル)フェニル−(500mg、0.002mol)のTHF中溶液をカニューレを用いてゆっくり加え、反応液を昇温させて室温とし、2時間撹拌した。反応混合物を60℃で終夜撹拌した。NaHCO水溶液で反応停止し、1%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=7.05−7.16(m、2H)、7.19−7.26(m、2H)、7.26−7.37(m、3H)、7.42−7.49(m、2H)。
2−(2−エトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−2−エトキシ−4−フェノキシベンゼン
2−ブロモ−5−フェノキシフェノール(120mg、0.45mmol)のアセトン(7mL)中溶液を撹拌しながら、それに炭酸カリウム(0.375g、2.72mol)と、次にヨードエタン(0.0724mL、0.905mol)を室温で加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、ブラインで洗浄して、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、NaSOで脱水し、濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.37(t、J=6.95Hz、3H)、3.95(q、J=7.07Hz、2H)、6.37(dd、J=8.59、2.78Hz、1H)、6.52(d、J=2.53Hz、1H)、6.90−6.97(m、2H)、7.00−7.08(m、1H)、7.22−7.30(m、2H)、7.36(d、J=8.59Hz、1H)。
2−ブロモ−5−フェノキシ−フェノール
1−ブロモ−2−メトキシ−4−フェノキシ−ベンゼン(100.00mg、0.35mmol)のDCM(5mL)中溶液に、三臭化ホウ素(0.16mL、1.53mmol)を−20℃でゆっくり加えた。反応液をその温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、ポンプで乾燥させた。粗反応混合物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
2−フェノキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノール
2−(3−メトキシ−4−フェノキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(50mg、0.0002mol)のDCM(3mL)中溶液に、三臭化ホウ素(0.145mL、0.00153mol)を−20℃でゆっくり加えた。反応液をその温度で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、ポンプで乾燥させた。粗反応混合物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
(4−ジヒドロキシボラニル−フェニル)−フェニル−メタノンO−メチル−オキシム
4−ベンゾイルフェニルボロン酸(226.00mg、1.00mmol)およびメトキシルアミン塩酸塩(101.00mg、1.20mmol)のピリジン(5mL)およびEtOH(5mL)中溶液を125℃で24時間還流した。次に、反応液を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):m/z256.00(100)[MH]。HPLC:t=3.17分(Open Lynx極性_5分)。
2−[4−(2,6−ジフルオロ−フェノキシ)−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
2−(4−ブロモフェノキシ)−1,3−ジフルオロベンゼン
100mL丸底フラスコ中に、4−ブロモフェノール(2.19g、12.7mmol)、2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(1.00g、6.33mmol)、酢酸第二銅(1.4g、7.70mmol)およびDCM(50mL)を加えた。TEA(4.0mL、29.0mmol)と次に4Åモレキュラーシーブスを加え、空気風船で酸素を供給しながら、反応混合物を室温で48時間撹拌した。5%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を無色油状物として得た。
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−メチル−1−フェノキシベンゼン
100mL丸底フラスコ中に、4−ブロモ−3−メチルフェノール(1.00g、5.35mmol)、ベンゼンボロン酸(1.30g、10.7mmol)、酢酸第二銅(1.4g、7.70mmol)およびDCM(50mL)を加えた。TEA(4.0mL、29.0mmol)と、次に4Åモレキュラーシーブス加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
4,4,5,5−テトラメチル−2−[4−(2−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
2−(4−ブロモフェノキシ)−ニトロベンゼン
100mL丸底フラスコ中に、4−ブロモフェノール(2.07g、12.0mmol)、2−ニトロフェニルボロン酸(1.00g、5.99mmol)、酢酸第二銅(1.4g、7.70mmol)およびDCM(50mL)を加えた。TEA(4.0mL、29.0mmol)と次に4Åモレキュラーシーブスを加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
2−[4−(2−フルオロ−6−メトキシ−フェノキシ)−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
2−(4−ブロモフェノキシ)−1−フルオロ−3−メトキシベンゼン
100mL丸底フラスコ中に、4−ブロモフェノール(2.04g、11.8mmol)、6−フルオロ−2−メトキシフェニルボロン酸(1.00g、5.88mmol)、酢酸第二銅(1.4g、7.70mmol)およびDCM(50mL)を加えた。TEA(4.0mL、29.0mmol)と次に4Åモレキュラーシーブスを加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノキシ]−ピリジン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
2−(3−クロロ−5−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
5−ブロモ−1−クロロ−3−メチル−2−フェノキシベンゼン
100mL丸底フラスコ中に、4−ブロモ−2−クロロ−6−メチルフェノール(1.00g、4.52mmol)、ベンゼンボロン酸(1.10g、9.04mmol)、酢酸第二銅(1.4g、7.70mmol)およびDCM(50mL)を加えた。TEA(4.0mL、29.0mmol)と次に4Åモレキュラーシーブスを加え、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過した。濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−ニトロ−1−フェノキシベンゼン
5−ブロモ−2−フルオロニトロベンゼン(1.10g、5.0mmol)、フェノール(0.52g、5.5mmol)およびKCO粉末(0.83g、5.0mmol)のDMF(10mL)中混合物を80℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残留物をAcOEtと水との間で分配した。分離した有機層を1M HCl水溶液および飽和NaCl溶液で洗浄した。有機層をNaSOで脱水した後、溶媒を除去して所望の生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
[2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−2−クロロフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコ中に、2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸(1.00g、4.25mmol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、5.07mmol)を反応混合物に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を、氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコ中に、4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸(1.00g、4.33mmol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、5.07mmol)を反応混合物に加えた。AlClを加えると、反応混合物は黄色に変色した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、4−ブロモ−3−メチル安息香酸(1.00g、4.65mmol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、5.07mmol)を反応混合物に加えた。AlClを加えると反応混合物は黄色に変色した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
[3−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、4−ブロモ−3−クロロ安息香酸(1.00g、4.25mmol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、5.07mmol)を反応混合物に加えた。AlClを加えると反応混合物は黄色に変色した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
2−(4−シクロペンチルオキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−シクロペンチルオキシ−ベンゼン
1−ブロモ−4−ヨード−ベンゼン、(1.00g、3.53mmol)、o−フェナントロリン(255mg、1.41mmol)およびシクロペンタノール(1.50g、17.44mmol)のトルエン(1.500mL)中混合物を撹拌しながら、それにヨウ化銅(I)(135.00mg、0.70mmol)およびCsCO(2.87g、8.83mmol)を加えた。得られた混合物を封管中15時間にわたり120℃で撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンによって溶離)によって精製した。
2−(4−シクロヘキシルオキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−シクロヘキシルオキシ−ベンゼン
1−ブロモ−4−ヨード−ベンゼン(1.00g、3.53mmol)、o−フェナントロリン(255mg、1.41mmol)およびシクロヘキサノール(1.770g、17.67mmol)のトルエン(1.500mL)中混合物を撹拌しながら、それにヨウ化銅(I)(135mg、0.707mmol)およびCsCO(2.879g、8.837mmol)を加えた。得られた混合物を封管中15時間にわたり120℃で撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンによって溶離)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.32−1.65(m、6H)、1.77−1.86(m、2H)、1.94−2.03(m、2H)、4.24−4.37(m、1H)、6.81−6.90(m、2H)、7.36−7.41(m、2H)。
1−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って、5−ブロモ−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾールから製造した。
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
ホウ素化の一般手順II:1−クロロ−2−ニトロ−4−フェノキシベンゼン(58.00mg、0.2323mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(76.70mg、0.3020mmol)および酢酸カリウム(79.80mg、0.8131mmol)の1,4−ジオキサン(5.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン塩酸塩(15.0mg、0.035mmol)および酢酸パラジウム(II)(4.0mg、0.02mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で窒素下に15時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をシリカゲル層カラム(5%EtOAc/ヘキサン)に通して、無機塩を除去した。カラムからの分画を合わせ、ロータリーエバポレータ留去を行って粗取得物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
1−クロロ−2−ニトロ−4−フェノキシベンゼン
4−クロロ−3−ニトロフェノール(2.0g、0.012mol)、フェニルボロン酸(3.5g、0.029mol)、TEA(9.6mL、0.069mol)、酢酸第二銅(3.3g、0.018mol)およびDCM(100mL、2mol)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で48時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
2−(2−エチル−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
1−クロロ−2−エチル−4−フェノキシベンゼン
3−エチル−4−クロロフェノール(20g、0.013mol)、フェニルボロン酸(4.7g、0.038mol)、TEA(11mL、0.077mol)、酢酸第二銅(4.2g、0.023mol)およびDCM(60mL、0.9mol)を100mLの乾燥機乾燥したフラスコに加え、反応液を室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−フェニルメタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、2−メトキシ−4−クロロ安息香酸(1.0g、0.0054mol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。塩化チオニルを留去し、ベンゼン(20mL、0.2mol)および三塩化アルミニウム(0.676g、0.00507mol)を反応混合物に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=3.74(s、3H)、7.00(d、J=1.77Hz、1H)7.05(dd、J=8.08、1.77Hz、1H)、7.32(d、J=8.08Hz、1H)、7.41−7.48(m、2H)、7.54−7.60(m、1H)、7.74−7.83(m、2H)。MS(ES):m/z246.83(100)[MH]。HPLC:t=3.66分(Open Lynx極性_5分)。
(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
(4−クロロ−フェニル)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−メタノン
(4−クロロ−フェニル)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−メタノール(70.00mg、0.30mmol)のDCM(10mL)中溶液を撹拌しながら、それにNaHCO(259.4mg、3.08mmol)およびデス−マーチンペリヨージナン(196.4mg、0.46mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%AcOEt/ヘキサンで溶離)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.52−2.02(m、6H)、3.65−3.77(m、1H)、4.04−4.17(m、1H)、4.82−4.88(m、1H)、7.54(d、J=8.50Hz、2H)、8.02(d、J=8.50Hz、2H)。
(4−クロロ−フェニル)−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−メタノール
テトラヒドロ−ピラン−2−カルボアルデヒド(114.00mg、1.00mmol)のTHF(10mL)中溶液を撹拌しながら、それに4−クロロフェニルマグネシウムブロマイド(1.0Mジエチルエーテル中溶液、1.5mL、1.50mmol)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20%AcOEt/ヘキサンで溶離)によって精製した。
4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルスルファニル)−フェニル−ボロン酸
4−メルカプトフェニルボロン酸(20.7mg、0.135mmol)のDCM(2.00mL)中混合物を撹拌しながら、それにジヒドロピラン(0.06140mL、0.6730mmol)およびp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(3.38mg、0.0135mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンジル]−テトラヒドロピラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
2−(4−クロロ−ベンジル)−テトラヒドロピラン
(4−クロロフェニル)ジヒドロキシボラン(524.0mg、3.351mmol)、2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(42mg、0.28mmol)およびヨウ化ニッケル(87.3mg、0.279mmol)のi−PrOH(10.00mL)中混合物を撹拌しながら、それにナトリウムヘキサメチルジシラザン(1.075g、5.864mmol)を0℃で加えた。次に、混合物を室温で5分間撹拌してから、2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2−H−ピラン(500.00mg、2.79mmol)を注射器によって加えた。得られた混合物を60℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%AcOEt/ヘキサン)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δ1.20−1.34(m、1H)、1.43−1.62(m、4H)、1.75−1.85(m、1H)、2.61−2.80(m、2H)、3.36−3.54(m、2H)、3.85−3.95(m、1H)、7.12−7.32(m、4H)。
1−フェニル−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−エタノール
(4−ブロモフェニル)フェニルメタノン(0.750g、2.87mmol)の脱水THF(25.00mL)中溶液を撹拌しながら、それに−78℃でメチルマグネシウムブロマイドのTHF中溶液(3.00M、1.91mL)を注射器によって加えた。得られた混合物を−78℃で2時間撹拌した。−78℃で飽和NHCl水溶液10mLで反応停止し、昇温させて室温とした。生成物をEtOAc(2回)およびブライン(2回)で抽出した。水層をDCMで数回逆抽出した。有機層を合わせ、脱水し、濾過し、減圧下に濃縮して生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。H NMR(400MHz、CDCl):δ1.90(3H、s)7.19−7.33(5H、m)7.33−7.43(4H、m)。
[2−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−フェニル−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、4−ブロモ−2−ニトロ−安息香酸(1.33g、0.0054mol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。塩化チオニルを留去し、ベンゼン(20mL)および三塩化アルミニウム(0.676g、0.0051mol)を反応混合物に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
フェニル−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ナフタレン−1−イル]−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
(4−ブロモ−ナフタレン−1−イル)−フェニル−メタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、4−ブロモ−ナフタレン−1−カルボン酸(1.36g、0.0054mol)、塩化チオニル(0.77mL、0.010mol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。塩化チオニルを留去し、ベンゼン(20mL)および三塩化アルミニウム(0.676g、0.0051mol)を反応混合物に加え、反応液を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
(4−ジヒドロキシボラニル−フェニル)−フェニル−メタノンオキシム
4−ベンゾイルフェニルボロン酸(226.00mg、1.00mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(84.00mg、1.20mmol)のピリジン(5mL)およびEtOH(5mL)中溶液を125℃で24時間還流した。反応液を減圧下に濃縮して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):m/z241.89(100)[MH]。HPLC:t=2.56分(Open Lynx極性_5分)。
4,4,5,5−テトラメチル−2−[4−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−フェニル]−[1,3,2]ジオキサボロラン
トリフルオロ−メタンスルホン酸4−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−フェニルエステル(117.00mg、0.34mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(112.9mg、0.44mmol)およびAcOK(117.5mg、1.197mmol)の1,4−ジオキサン(9.00mL、115mmol)中混合物を撹拌しながら、それに(1,1′−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)パラジウムジクロライド(10mg、0.02mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で窒素下に3時間撹拌し、LCMSは原料が消費されていることを示した。次に、この混合物を短いシリカゲルカラムに通して不溶物を除去した。次に、溶媒を減圧下に除去して粗生成物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
トリフルオロ−メタンスルホン酸4−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−フェニルエステル
4−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−フェノール(0.850g、0.0040mol)およびTEA(1mL、0.007mol)のDCM(10mL)中溶液を氷浴で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.81mL、0.0048mol)を入れた。得られた混合物を1時間撹拌しながら、ゆっくり昇温させて室温とした。飽和NaHCO水溶液で反応停止し、追加のDCMで希釈し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮して粗生成物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製した。
1−フェニル−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−プロパン−1−オール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−プロパン−1−オール
エチルマグネシウムクロライド(153.1mg、1.723mmol)のTHF(10.0mL、123mmol)中溶液を撹拌しながら、それに二塩化亜鉛(47.0mg、0.345mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に、THF(5mL)中の(4−ブロモフェニル)フェニルメタノン(300.00mg、1.1489mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(2%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
4,4,5,5−テトラメチル−2−[4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−フェニル]−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
2−(4−クロロ−ベンジル)−テトラヒドロフラン
(4−クロロフェニル)ジヒドロキシボラン(524.0mg、3.351mmol)、2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(42mg、0.28mmol)およびヨウ化ニッケル(87.3mg、0.279mmol)のi−PrOH(10.00mL)中混合物を撹拌しながら、それにナトリウムヘキサメチルジシラザン(1.075g、5.864mmol)を0℃で加えた。次に、混合物を室温で5分間撹拌してから、2−ブロモメチル−テトラヒドロフラン(460.00mg、2.80mmol)を注射器によって加えた。得られた混合物を60℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%AcOEt/ヘキサン)によって精製した。
2−[4−(ジフルオロ−フェニル−メチル)−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−(ジフルオロ−フェニル−メチル)−ベンゼン
文献(Chemical Communications,2005(5),654−656)における方法に従って製造した。
フェニル−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン−2−イル]−メタノン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
N−[2−フェノキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ホルムアミド
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
N−(5−クロロ−2−フェノキシ−フェニル)−ホルムアミド
1−アミノ−5−クロロ−2−フェノキシベンゼン(1.00g、4.55mmol)、ギ酸(0.34mL、9.10mmol)、TBTU(1.46g、4.55mmol)、DIEA(2.38mL、13.6mmol)およびDCM(20mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、飽和NaHCO水溶液20mLを加え、混合物をDCMで抽出した。有機層を合わせ、脱水した(NaSO)。溶媒を減圧下に除去して粗残留物を得て、それを5%EtOAc/ヘキサンで溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
2−(3−メトキシ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−メトキシ−1−フェノキシ−ベンゼン
フェニルボロン酸(1.20g、9.85mmol)および4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.00g、4.92mmol)のDCM(50.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに酢酸第二銅(1.34g、7.39mmol)、粉末4ÅモレキュラーシーブスおよびTEA(3.43mL、24.6mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で大気圧下に24時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。H NMR(400MHz、MeOD)δppm3.81(s、3H)、6.84−6.95(m、3H)、7.01−7.15(m、2H)、7.25−7.36(m、3H)。
2−(3−フルオロ−4−フェノキシ−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−2−フルオロ−1−フェノキシ−ベンゼン
フェニルボロン酸(1.20g、9.85mmol)および4−ブロモ−2−フルオロフェノール(0.94g、4.92mmol)のDCM(50.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに酢酸第二銅(1.34g、7.39mmol)、粉末4ÅモレキュラーシーブスおよびTEA(3.43mL、24.6mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で大気圧下に24時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−フェノキシ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−ブロモ−4−フェノキシ−2−トリフルオロメチル−ベンゼン
フェニルボロン酸(1.20g、9.85mmol)および4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−フェノール(1.18g、4.92mmol)のDCM(50.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに酢酸第二銅(1.34g、7.39mmol)、粉末4ÅモレキュラーシーブスおよびTEA(3.43mL、24.6mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で大気圧下に24時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−3−メトキシ−フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1.3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
4−ブロモ−1−(2−クロロ−フェノキシ)−2−メトキシ−ベンゼン
2−クロロ−フェニルボロン酸(1.54g、9.85mmol)および4−ブロモ−2−メトキシフェノール(1.00g、4.92mmol)のDCM(50.00mL)中混合物を撹拌しながら、それに酢酸第二銅(1.34g、7.39mmol)、粉末4ÅモレキュラーシーブスおよびTEA(3.43mL、24.6mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で大気圧下に48時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
1−(3−フルオロ−フェニル)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
1−(4−クロロ−フェニル)−1−(3−フルオロ−フェニル)−エタノール
(4−クロロフェニル)−(3−フルオロフェニル)−メタノン(200mg、0.717mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃で加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
(4−クロロ−フェニル)−(3−フルオロ−フェニル)−メタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、3−フルオロ安息香酸(1.00g、7.14mmol)、塩化チオニル(3mL、41.1mmol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流し、過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。クロロベンゼン(5mL、50mmol)および三塩化アルミニウム(1.050g、7.85mmol)を反応混合物に加えた。AlClを加えると反応混合物は黄色に変色した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
1−[3−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−1−フェニル−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−1−フェニルエタノール
(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−フェニルメタノン(200mg、0.717mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
1−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−1−フェニル−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−1−フェニルエタノール
(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−フェニルメタノン(200mg、0.727mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
1−[3−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−1−フェニル−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)−1−フェニルエタノール
(4−ブロモ−3−メトキシフェニル)−フェニルメタノン(200mg、0.687mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
1−[3−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−1−フェニル−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って製造した。
1−(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−1−フェニルエタノール
(4−ブロモ−3−クロロフェニル)−フェニルメタノン(200mg、0.677mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
1−(2−フルオロ−フェニル)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
1−(4−クロロフェニル)−1−(2−フルオロフェニル)−エタノール
(4−クロロフェニル)−(2−フルオロフェニル)−メタノン(200mg、0.717mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
(4−クロロ−フェニル)−(2−フルオロ−フェニル)−メタノン
乾燥機乾燥したフラスコに、2−フルオロ安息香酸(1.00g、7.14mmol)、塩化チオニル(3mL、41.1mmol)およびDMF 1滴を加え、反応液を2時間還流した。過剰の塩化チオニルを留去し、残留塩化チオニルをポンプで除去した。クロロベンゼン(5mL、50mmol)および三塩化アルミニウム(1.050g、7.85mmol)を反応混合物に加えた。AlClを加えると反応混合物は黄色に変色した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物を、氷および濃HCl(15mL)に投入した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を5%NaOH水溶液、水で洗浄し、脱水した(NaSO)。有機相を減圧下に濃縮して残留物を得て、それを2%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。
1−[2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−1−フェニル−エタノール
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−ニトロ−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法IIに従って製造した。
1−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−1−フェニル−エタノール
(4−クロロ−2−メトキシ−フェニル)−フェニル−メタノン(180mg、0.687mmol)のTHF(6mL)中溶液を撹拌しながら、それに1.4Mメチルマグネシウムブロマイド/THF(1.8mL、2.5mmol)を−78℃でゆっくり加えた。反応液を−78℃で4時間撹拌した。−78℃にて飽和NaHCO水溶液で反応停止した。粗取得物をDCMで抽出し、減圧下に濃縮して標題化合物を無色油状物として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
ジエチル−{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノキシ]−エチル}−アミン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って、[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジエチル−アミンから製造した。
[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジエチル−アミン
4−ブロモフェノール(0.870g、5.00mmol)、2−クロロ−N,N−ジエチルエタンアミン塩酸塩(090mg、5.24mmol)およびCsCO(8g、25mmol)をDMF(20mL)中で合わせ、混合物を終夜加熱還流した。HO(20mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出し、2N NaOHおよびブラインで洗浄した。有機層を合わせ、NaSOで脱水し、濃縮して褐色油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:20%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
ジメチル−{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノキシ]−エチル}−アミン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って、[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジメチル−アミンから製造した。
[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジメチル−アミン
(2−クロロ−エチル)−ジメチルアミン塩酸塩を用いた以外は[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジエチル−アミンについて前述したものと同様の手順に従って製造した。
ジメチル−{2−[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノキシ]−エチル}−アミン
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチル−4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,2]ジオキサボロランの製造について前述のホウ素化の一般法Iに従って、[2−(3−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジメチル−アミンから製造した。
[2−(3−ブロモ−フェノキシ)−エチル]−ジメチル−アミン
3−ブロモフェノール(0.870g、5.00mmol)、(2−クロロ−エチル)−ジメチルアミン塩酸塩(0.792g、5.50mmol)およびCsCO(8g、25mmol)をDMF(20mL)中で合わせ、混合物を終夜加熱還流した。HO(20mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出し、2N NaOHおよびブラインで洗浄した。有機層を合わせ、NaSOで脱水し、濃縮して褐色油状物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:20%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−boc−4−ヒドロキシピペリジン(32.2g、0.160mol)のDCM(400mL)中溶液に、TEA(26.8mL、0.192mol)、メタンスルホニルクロライド(13.6mL、0.176mol)、DMAP(0.20g、0.0016mol)を窒素雰囲気下に0℃で加えた。得られた混合物をゆっくり昇温させて室温とし、同じ温度で終夜撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(80mLで3回)、ブライン(80mLで2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。濾液を濃縮して、粗4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル44.7gを白色固体として得た(収率:100%)。H−NMR(CDCl、400MHz):δ1.47(s、9H)、1.80−1.85(m、2H)、1.95−1.99(m、2H)、3.05(s、3H)、3.28−3.34(m、2H)、3.68−3.74(m、2H)、4.89(m、1H)ppm。その生成物を、それ以上精製せずに次の段階に用いた。
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30.0g、0.154mol)、4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(52.2g、0.200mol)および炭酸セシウム(80.1g、0.246mol)のDMF(400mL)中混合物を100℃で24時間加熱した。冷却して室温とした後、DMFを高真空下に除去し、残留物を水(200mL)で希釈した。混合物をEtOAcで抽出した(200mLで3回)。合わせた有機相を水(50mLで3回)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮して橙赤色−褐色油状生成物を得て、それをジイソプロピルエーテルを用いる再結晶によって精製した。H−NMR(CDCl、300MHz)δ1.33(s、12H)、1.48(s、9H)、1.85−1.93(m、2H)、2.15−2.18(m、2H)、2.83−2.92(m、2H)、4.23−4.39(m、3H)、7.76(s、1H)、7.84(s、1H)ppm。
別段の断りがない限り、全ての材料/試薬は、商業的供給者から入手し、さらなる精製を行わずに用いた。H NMR(400MHzまたは300MHz)および13C NMR(100.6MHz)スペクトラムは、室温にてTMSまたは残留溶媒ピークを内部標準として用いて、ブルカー(Bruker)またはバリアン(Varian)の装置で記録した。ライン位置または多重度はppm(δ)で示し、カップリング定数(J)はヘルツ(Hz)単位での絶対値として示す。H NMRスペクトラムにおける多重度は、s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、quint(五重線)、m(多重線)、m(中心のある多重線)、brもしくは広い(広がった)、AA′BB′という省略形としている。13C NMRスペクトラムにおける信号多重度は、DEPT135パルスシーケンスを用いて測定し、+(CHまたはCH)、−(CH)、Cquart(C)という省略形としている。アルミニウム箔をプレコートしたシリカゲル60F254(0.2mm)での薄層クロマトグラフィー(TLC)によって反応をモニタリングし、UV光で肉眼観察した。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(400から230メッシュ)を用いて実施した。分取TLCは、厚さ1000μmのワットマン(Whatman)LK6Fシリカゲル60Å(大きさ20×20cm)プレートで実施した。ハイドロマトリクス(Hydromatrix)(=珪藻土)は、バリアンから購入した。化合物の質量HPLC精製は、2767サンプル・マネージャー(Sample Manager)、2525バイナリー・グラディエント・モジュール(Binary Gradient Module)、600コントローラ、2487デュアルλ吸光度検出器、イオン化のためのマイクロマス(Micromass)ZQ2000、移動相0.01%ギ酸MeCN(A)および0.01%ギ酸/HPLC水(B)、流量20mL/分および操作時間13分でのフェノメネクス・ルナ(Phenomenex Luna)5μC18(2)100Å150×21.2mm 5μカラムから構成されるウォーターズ(Waters)システムで実施した。LC−MSデータは、ZQ2、ZQ3(「OpenLynx」とも称される)またはUPLC−ACQUITYで収集した。ZQ2は、ギルソン(Gilson)215液体ハンドラー(Liquid Handler)、ギルソン819注入モジュールおよびイオン化のためのウォーターズ・マイクロマスZQ2000を搭載したアジレント(Agilent)1100HPLCである。ZQ3は、HPシリーズ1100自動注入装置およびイオン化のためのウォーターズ・マイクロマスZQ2000を搭載したアジレント1100HPLCである。いずれのシステムも、XterraMSC18、粒径5μ、4.6×50mm(MeCN(A)および0.01%ギ酸/HPLC水(B)の移動相)を使用する。流量は1.3mL/分であり、操作時間は5分間であり、勾配プロファイルは、極性_5分(polar_5min)の場合は0.00分間5%A、3.00分間90%A、3.50分間90%A、4.00分間5%A、5.00分間5%Aであり、非極性_5分(nonpolar_5min)の場合は0.00分間25%A、3.00分間99%A、3.50分間99%A、4.00分間25%A、5.00分間25%Aである。全てのウォーターズ・マイクロマスZQ2000装置が、陽性モード(ES+)または陰性モード(ES−)でのエレクトロスプレーイオン化を利用した。ZQ2およびZQ3からのウォーターズ・マイクロマスZQ2000装置は、陽性モード(AP+)または陰性モード(AP−)での大気圧化学イオン化を用いることもできる。ウォーターズUPLC−ACQUITYシステムは、ACQUITY SQ MS検出器およびACQUITY PDA検出器に取り付けられたACQUITYサンプルマネージャーからなる。それは、ACQUITY UPLC BEH(登録商標)C18 2.1×50mm 1.7μmカラム(移動相:0.1%ギ酸/水(A)および0.1%ギ酸/MeCN(B))を用いる。流量は1.0mL/分であり、操作時間は2分間であり、勾配プロファイルは、分析用で0.00分間95%A、1.50分間1%A、1.85分間1%A、2.0分間95%Aである。UV検出は254nmでのものであり、MSは陽性モード(ES+)でのエレクトロスプレーイオン化を利用する。化合物のHPLC精製は、215液体ハンドラー、819注入モジュール、322ポンプおよび254nmおよび210nmに設定された155UV/VIS二重波長検出器からなるギルソンシステムで実施した。このシステムは、フェノメネクス・ルナC18(2)、粒径5μ、50×21.2mmまたは60×21.2mmカラム(移動相:MeCNおよび0.1%ギ酸/HPLC水)を用いる。流量は15mL/分であり、操作時間は25分間である。融点はいずれも、Mel−TempII装置を用いて測定し、未補正である。元素分析は、アトランティック・マイクロラブ社(Atlantic Microlab,Inc.,Norcross,GA)によって得られたものである。
下記の表は、分析HPLCプログラムにおける移動相勾配(溶媒A:MeCN;溶媒B:0.01%ギ酸酸/HPLC水)および流量を挙げたものである。
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生理活性
タンパク質チロシンキナーゼの阻害薬としての本発明の実施例、式Iの化合物の効力を、多くの薬理学的イン・ビトロアッセイによって示し、確認した。下記のアッセイおよびそれらの個々の方法を、本発明による化合物で行うことができる。式Iの化合物が有する活性を、イン・ビボで示すことができる。
多様なアッセイ形式を用いて、本発明の化合物の活性を求めることが可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、アルファ・スクリーン(Alpha Screen;増幅型ルミネッセンスプロキシミティホモジニアスアッセイ)技術を、下記に記載のキナーゼ類で用いた。本文には、個々のキナーゼについてのアッセイATP濃度が含まれている。
本発明の化合物について、ACK1阻害活性の試験を行った。4mM DMSO中15倍で調製した化合物1μLを、ProxiPlate−384Plusプレート(パーキンエルマー(Perkin Elmer)#6008280)における50mM Hepes、1%グリセリン、1.665mM MnClおよびポリ−(GT)−ビオチン(Cisbio#61GTOBLD、1:1500希釈)を含むアッセイ緩衝液中のATP溶液9μLと合わせた。最終DMSO濃度は0.25%であり、ATP最終濃度は100μMであった。50mM Hepes、0.24mM EGTA、0.024%Brij−35、3mM DTT、0.01%BSAを含む酵素緩衝液中のACK1溶液(Carna、アッセイにおける最終濃度15pg/μL)5μLを加えることで、反応を開始した。室温で振盪しながら、反応を20分間行わせた。25mM Tris−HCl、250mM NaCl、100mM EDTA、0.25%BSAを含む検出緩衝液中1:160希釈でそれぞれを加えることで、抗PT66受容体ビーズおよびストレプトアビジン供与体ビーズ(Perkin Elmer#6760602R)を調製した。作製したビーズをアッセイプレートに5μL/ウェルで加え、室温で2時間にわたり、振盪下に光から保護してインキュベートさせた。プレートをAlphaQuest読取装置で読み取った。結果を表1に示してある。
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比較例化合物についても、ACK1生化学アッセイでの試験を行った。
比較例1
Figure 2011520970
比較例2
Figure 2011520970
比較例3
Figure 2011520970
比較例4
Figure 2011520970
比較例5
Figure 2011520970
比較例5の製造:マイクロ波リアクター容器中、3−シクロブチル−1−ヨード−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−8−イルアミン(22.6mg、0.072mmol)、炭酸カリウム(35.2mg、0.25mmol)のDME(2.0mL)およびHO(0.50mL、28mmol)中混合物を撹拌しながら、それに4−フェノキシフェニルボロン酸(18.69mg、0.087mmol)を加えた。溶液に、窒素を5分間吹き込んだ。次に、Pd(PPh(4.2mg、0.0036mmol)を加え、得られた混合物を300ワット、100℃で30分間マイクロ波照射した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/DCM)によって精製した。MS(ES+):m/z:357.13[MH]。
本発明は、本明細書に記載のACK1に対するIC50約0.05μM以下、0.1μM以下、0.2μM以下、0.5μM以下、または1μM以下、または10μM以下を示す上記化合物を含む。
ACK1(akaTNK2)の阻害に関する細胞アッセイ:最初は非小細胞肺癌患者の腺癌由来であるNCI−H1703細胞(ATCC#CRL−5889)を用いる細胞ベース捕捉ELISAで、化合物がACK1キナーゼ活性を阻害する能力を求めた。そのアッセイは、NCI−H1703細胞で内因的に発現されるACK1のリン酸化(自己リン酸化を含む)を化合物が遮断する能力を測定するものである。完全成長培地において、各種濃度の化合物とともに、細胞を前インキュベートする。次に、細胞溶解物を調製し、ACK1抗体をコーティングした96ウェルELISAプレート上にACK1タンパク質を捕捉する。捕捉されたタンパク質内のチロシン残基でリン酸化ACK1を認識する抗体の結合程度を定量することで、ACK1タンパク質のホスホチロシン含有量をモニタリングする。使用する抗体は、共有結合的に結合したレポーター酵素(例:西洋わさびペルオキシダーゼ、HRP)を有することで、適切なHRP基質とともにインキュベートすることでリン酸化ACK1への抗体の結合を定量的に測定できるようになっている。
使用するストック試薬は、次の通りである。細胞溶解緩衝液(CST、カタログ番号9803):20mM Tris−HCl(pH7.5);150mM NaCl;1mM NaEDTA;1mM EGTA;1%Triton;2.5mMピロリン酸ナトリウム;1mMμ−グリセロリン酸;1mM NaVO;1μg/mLロイペプチン。抗−ACK1抗体:50mM重炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.2)中の0.5μg/mL抗ACK1抗体(Abeam、カタログ番号ab37367)。ELISAアッセイプレート:ELISAアッセイプレートは、96ウェルプレート(Costar、カタログ番号3922)の各ウェルに抗ACK1抗体100μLを加え、次に4℃で終夜インキュベートすることで準備する。次に、ウェルを洗浄緩衝液300μLで3回洗浄する。プレート洗浄緩衝液:0.5%Tween−20を含むPBS(PBST)。細胞アッセイ培地:DMEM、10%FBS、1%L−Glut。抗ホスホチロシン(PY20)抗体HRP接合:3%BSAを含むPBSTでのPY20抗体(Zymed、カタログ番号03−7720)の1:3500希釈。HRP基質:ELISAフェムト化学発光試薬(Pierce、カタログ番号37075A/B)。
アッセイプロトコール:10%ウシ胎仔血清、1%L−グルタミン、10mM HEPES、1mMピルビン酸ナトリウム、1.5g/L重炭酸ナトリウムおよび4.5g/Lグルコースを含むRPMI培地で増殖したNCI−H1703細胞の培養物をトリプシンEDTAによって取り出し、PBSで洗浄し、遠心によって回収した。次に、細胞を細胞アッセイ培地に懸濁させる。次に、細胞アッセイ培地100μL中にて細胞5×10個/ウェルで、96ウェル平底プレートに細胞を接種し、COインキュベータにて37℃で終夜インキュベートする。
細胞アッセイ培地での希釈によって化合物希釈液を10mM DMSO原液から調製し、アッセイでのDMSOの最終濃度は0.5%であった。化合物インキュベーションウェルに、試験化合物10μLを加え(化合物は、30μMから1nMの各種濃度でアッセイする。)、陽性対照ウェルには、0.5%DMSOを含む細胞アッセイ培地10μLを加えた。次に、細胞を37℃で3時間にわたり、化合物とともにインキュベートした。培地を吸引によって除去し、氷冷細胞溶解緩衝液をウェル当たり120μL加えることで細胞を溶解させた。プレートを氷上に15分間保持してから、各ウェルからの細胞溶解物100μLを捕捉ELISAアッセイプレートのウェルに移し、4℃で終夜インキュベートした。
ELISAプレートでの細胞溶解物のインキュベーション後、ウェルを洗浄緩衝液200μLで3回洗浄し、次にホスホチロシン(PY20)抗体HRP接合体溶液100μLを各ウェルに加え、プレートを室温で2時間インキュベートした。次に、ウェルを洗浄緩衝液200μLで3回洗浄し、化学発光HRP基質50μLを各ウェルに加えて、すでにプレートに結合しているホスホチロシン抗体の量の発光定量に供した。
化合物存在下で得られたアッセイシグナルの陽性対照および陰性対照(化合物も細胞溶解物も加えていない細胞)との比較により、チロシンリン酸化阻害の程度を広範囲の化合物濃度にわたって測定することが可能である。これらの阻害値をS字用量−応答阻害曲線に適合させて、IC50値(すなわち、ACK1のチロシンリン酸化を50%阻害する化合物の濃度)を求めた。
ACK1細胞IC50データ:実施例106A:IC50>4.0μM;実施例106B:IC50=0.20μM。
医薬組成物
本発明は、少なくとも1種類の好適な賦形剤および/または担体を含むか含まず、別の活性薬剤を含むか含まない、治療上有効量の本発明の活性薬剤/化合物から製剤された医薬組成物を包含する。
その組成物には、経口投与、直腸投与、局所投与および非経口投与(皮下投与、筋肉投与および静脈投与など)に好適な組成物などがあるが、所定の場合に最も好適な経路は特定の宿主ならびに有効成分が投与される状態の性質および重度によって決まる。医薬組成物は簡便には、単位製剤で提供され、当業界で公知のいずれかの方法によって製造することができる。
本発明の活性薬剤は、従来の医薬配合技術に従って医薬担体と組み合わせることができる。その担体は、例えば経口または非経口(静脈投与を含む)などの投与に所望の調製形態に応じて、非常に多様な形態を取ることができる。従って、本発明の医薬組成物は、それぞれ所定量の有効成分を含むカプセル、カシェ剤または錠剤などの経口投与に好適な個別の単位として提供することができる。
さらに組成物は、粉剤として、粒剤として、液剤として、水系液体中の懸濁液として、非水系液として、水中油型乳濁液として、または油中水型乳濁液として提供することができる。上記の一般的な製剤以外に、活性薬剤は、遅延放出、持続性放出または徐放を行う手段および/または投与機器によって投与することもできる。噴霧乾燥分散液も含まれる。組成物は、1以上の必要な成分を構成する担体と有効成分を組み合わせる等のいずれかの製薬方法によって調製することができる。前記組成物は、有効成分を液体担体もしくは微粉砕固体担体またはその両方と均一かつ十分に混合することによって調製される。次に、生成物を簡便に成形して、所望の提供形態とすることができる。
用途
本発明は、他の活性薬剤を含んでも良い効果的な治療全体で、治療上有効量で1以上の本発明の活性薬剤/化合物を投与する段階を有する、活性などの非受容体タンパク質キナーゼ活性のようなタンパク質キナーゼ活性を阻害する方法を含む。
本発明は、上記に従っての、ACK1または過剰発現するACK1が介在する癌性腫瘍などの癌等の過剰増殖性障害の治療を含む。
本発明は、前記癌が固形腫瘍であり、その腫瘍が末期もしくは進行段階の腫瘍または転移腫瘍であることができる上記方法のいずれかを含むものである。
本発明は、前記癌が乳癌、食道癌、肺癌、メラノーマ、卵巣癌、膵臓癌または前立腺癌であることができる上記方法のいずれかを含むものである。
本発明は、他の活性薬剤を含んでも良い効果的な治療全体で、治療上有効量で1以上の本発明の活性薬剤/化合物を投与する段階を有する、腫瘍転移を緩和するか、癌の侵襲性を低下させる方法を含むものである。
本発明は、他の活性薬剤を含んでも良い効果的な治療全体で、治療上有効量で1以上の本発明の活性薬剤/化合物を投与する段階を有する、腫瘍における上皮から間葉への移行を阻害する方法を含むものである。
本発明は、本発明の化合物/活性薬剤を、別の活性薬剤と組み合わせて投与するか順次投与する併用治療を含むものである。EGFR阻害薬などの所望の適応症に有効な薬剤を用いることができる。
通常、1日当たり約0.1mg/kgから約150mg/kgの程度での投与レベルが、上記で示した状態の治療では有用である。しかしながら、特定の患者についての具体的な用量レベルは、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時刻、投与経路、排泄速度、併用薬剤および治療を受ける特定の疾患の重度などの多様な要素によって決まることは明らかである。
略称
文脈において別段の断りがない限り、下記の略称を用いることができる。
BOC:t−ブチルオキシカルボニル
CBZ:カルボベンジルオキシ
CDCl:重水素化クロロホルム
CDOD:重水素化メタノール
CHCl:クロロホルム
DCM:塩化メチレン
DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDCIまたはEDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
Fmoc:フルオレンメチルオキシカルボニル
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LC/MS:液体クロマトグラフィー質量分析
MS:質量分析
MeCN:アセトニトリル
MeOH:メタノール
TBTU:O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA:トリエチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
d:日
RTまたはrt:室温
:保持時間。
一般的な定義
セクションのタイトルや小タイトルはいずれも、それを読む者の利便性または形式上の基準順守を目的としたものであって、本発明を限定するものではない。
文脈において別段の断りがない限り、下記の一般的定義が適用される。
言語および用語は、当業者が理解するそれの最も広い妥当な解釈を指す。
ある化合物の塩、溶媒和物または水和物が必ず、その化合物自体を含むという点で、化合物についての言及は、その化合物のそのような形態を包含するものである。
本発明の「活性薬剤」という用語は、塩、多形体、結晶、溶媒和物または水和物の形態での本発明の化合物を指す。
文脈において別段の断りがない限り(連結表現である「−」によるものなど)、化合物名部分の連結は、最も右に表記された部分で行われる。すなわち、置換基名は末端部分から始まり、いずれかの架橋部分に続き、連結部分で終わる。例えば、「ヘテロアリールチオC1−4アルキル」は、チオ硫黄を介してC1−4アルキルに連結されたヘテロアリール基であり、そのアルキルは置換基を有する化学種に連結されている。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
「アルキル」という用語は、分岐、直鎖、環状(二環式および多環式を含む)、架橋およびスピロ基またはこれらのいずれかの組み合わせを含む飽和炭化水素基を指す。「アルケニル」という用語は、エチレン不飽和の炭化水素基を指す。「アルキニル」という用語は、アセチレン不飽和の炭化水素を指す。「Cx−y」を、ある基における炭素数を定義するのに用いることができる。例えば、「C0−12アルキル」は、0から12個の炭素を有するアルキルを意味し、その場合のCアルキルは連結基の場合には単一の共有化学結合を意味し、末端基の場合は水素を意味する。
「アルコキシ」という用語は、架橋する酸素原子を介して結合したアルキル基を指す。
「環状」という用語は、環系、すなわち炭素環または複素環を指す。環系の大きさは、「x−y環状」などの用語を用いて記載することができ、それはxからy個の環原子を有することができる環系を意味する。
「炭素環」という用語は、アリール、シクロアルキルまたは不飽和炭素環を指す。
「アリール」という用語は、芳香族性を有する全て炭素の単環式、二環式または多環式の基を指す。
「アリール−アルキル」または「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、末端アリールと架橋部分を形成するアルキルを指す。
「シクロアルキル」という用語は、飽和炭化水素環系を指す。それには、二環式および多環式アルキル、架橋系およびスピロ系などがある。
「不飽和炭素環」という用語は、アリールを含む不飽和炭化水素環系を指す。
「複素環」という用語は、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルまたは不飽和複素環系を指す。
「ヘテロアリール」または「ヘタリール」という用語は、N、OおよびSから選択される1以上の環原子を有し、芳香族性を有する少なくとも1個の環を含む環系を指す。
「複素環アルキル」という用語は、N、OおよびSから選択される1以上の環原子を有する少なくとも1個の環を含む飽和環系を指す。
「不飽和複素環」という用語は、炭素環、ヘテロアリールおよび複素環アルキルではない環系を指す。
「オキソ」が、そのオキソが結合する原子からの第2の結合を必要とすることは、当業者には明らかである。従って、オキソがアリールまたはヘテロアリール環上に置換できないことは明らかである。

Claims (25)

  1. 下記式Iによる化合物または該化合物の製薬上許容される塩
    Figure 2011520970
    [式中、
    AはCHまたはNであり;
    は−X−Y−Zであり;
    またはQは、
    Figure 2011520970
    であり;
    は、1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができる5−10環状基であり;
    は、>C(R)R、>C(OR)R、>C=O、>C=C(R)R、>C=NR、>C=NOR、>NR、>O、>S(O)または単結合から選択され;
    は、5−10環状基またはC1−6アルコキシから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    Yが>Oであり、Rがシクロブチルである場合、XまたはZのうちの少なくとも一つが置換されており;
    の各場合は独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−6アルキル、3−6環状基C0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG基で置換されていることができ;
    の各場合は独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−6アルキルから選択され、それらのいずれも、ハロ、−CN、−OH、−NH、C1−6アルキル(下記のいずれも部分的または完全にハロゲン化されていることができる。)、−OC1−6アルキルまたは−N(C1−6アルキル)C1−6アルキルから独立に選択される1以上の基で置換されていることができ;
    の各場合は独立に、ハロ、オキソ、−CN、−CF、−OCF、C1−6アルキル、3−6環状基C0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)OR、−O(CRNR、−N(CRORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも1以上の独立に選択されるG置換基によって置換されていることができ;
    は、−SR、C1−6アルキル、5,6−二環式アリールまたは3−6環状基から選択され、それらのいずれも、1以上の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    およびRの各場合は独立に、H、ハロまたはC1−6アルキルから選択され;
    、R、R、R、R、Rの各場合は独立に、H、C1−6アルキルまたは3−6環状基C0−6アルキルから選択され;R/R、R/R、R/Rのいずれのペアも、それらが結合している原子とともに、O、N(C0−3アルキル)またはS(O)から選択される1以上のヘテロ原子を含むことができる3−6環状基を形成していることができ;
    各mは独立に、0から2から選択され;
    各nは独立に、0から4から選択される。]。
  2. が、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
    が、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
    の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−4アルキル、フェニルC0−3アルキル、5−6ヘテロアリールC0−3アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    の各場合が独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−4アルキルから選択され、それらのいずれも、ハロ、−CN、−OH、−NH、C1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)、−N(C1−6アルキル)C1−6アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)または−OC1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)から独立に選択される1から3個の基によって置換されていることができ;
    の各場合が独立に、ハロ、オキソ、−CN、−CF、−OCF、C1−4アルキル、5−6複素環C0−3アルキル、フェニルC0−3アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)OR、−O(CRNR、−N(CRORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG置換基によって置換されていることができ;
    が、C3−12アルキル、3−6シクロアルキル、フェニル、5−6複素環から選択され、それらのいずれも、1から3個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    およびRの各場合が、H、C1−4アルキル、5−6環状基C0−3アルキルから独立に選択されることができ;
    各nが独立に、0から3から選択される、請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  3. AがCHであり;
    が、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
    が、>O、>C(O)、>NH、>N(CH)、>C(OR)(R)、>C(R)(R)、S(O)から選択され;
    が、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができるフェニルであり;
    の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−4アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)ORまたは−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    の各場合が独立に、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCFまたはC1−4アルキルから選択され;
    が、フェニル、5−6ヘテロアリール、3−6シクロアルキルまたはC3−6アルキルから選択され、それらのいずれも、1から2個の独立に選択されるG基によって置換されていることができ;
    およびRの各場合が独立に、H、ハロまたはC1−3アルキルから選択され;
    およびRの各場合が独立に、HまたはC1−4アルキルから選択され;
    、R、R、Rの各場合が独立に、HまたはC1−4アルキルから選択され;R/RまたはR/Rのペアのいずれも、それらが結合している原子とともに、O、N(C0−3アルキル)またはS(O)から選択される1以上のヘテロ原子を含むことができる3−6環状基を形成していることができ;
    各nが独立に、0から2から選択される請求項1から2のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  4. が、−OH、C1−3アルキル、ハロ、C1−3アルコキシまたはNHのうちの1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
    が、>S、>O、>C(O)、>C(OR)Rまたは>C(R)Rから選択され;
    が、独立にハロ、メチル、−OHまたはNHから選択される1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
    が、5−6ヘテロアリール、フェニルまたは3−6シクロアルキルから選択され、それらのいずれも、独立に−OH、−C(O)NH、C1−2アルキル、−(CH0−2NH、−C1−2アルコキシNHまたはピペラジン−1−イルから選択される1から2個で置換されていることができ、いずれのアミン水素またはヒドロキシ水素もメチル、エチルまたは−(CHN(CHで置き換わっていることができ;
    およびRの各場合が独立に、H、ハロ、メチルまたはOHから選択される、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  5. AがCHであり;
    が、ハロ、NH、エトキシまたはメトキシのうちの1から2個で置換されていることができるフェニルであり;
    およびRが、独立にH、ハロ、ヒドロキシまたはメチルから選択され;
    が、ハロ、−OHまたはNHのうちの1から2個によって置換されていることができるフェニルであり;
    が、独立にメチル、ヒドロキシ、アミノメチルまたはヒドロキシメチルから選択される1から2個で置換されていることができるC4−6シクロアルキルである、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  6. が、独立にハロ、NHまたはメトキシから選択される1から2個で置換されていることができるフェニルであり;
    が、>O、>C(OR)Rまたは>C(R)Rから選択され;
    およびRが独立にH、Fまたはメチルから選択され;
    がフェニルである、請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  7. の各場合が独立に、ハロ、−CN、−CF、−OCF、C1−6アルキル、フェニルC0−6アルキル、5−6ヘテロアリールC0−6アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)Rから選択され、それらのいずれも1以上の独立のG置換基で置換されていても良く;
    の各場合が、独立にハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはC1−4アルキルから選択されることができ、それらのいずれも、独立にハロ、−CN、−OH、−NH、C1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)または−OC1−4アルキル(部分的または完全にハロゲン化されていても良い)から選択される1から3個の基によって置換されていることができる、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  8. が、下記のもののうちのいずれかである請求項1から7のうちのいずれか1項の記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩
    Figure 2011520970
    [式中、Qにおける各フェニルは2個以下のG置換基によって置換されていることができる。]。
  9. が、1から2個の独立のヒドロキシまたはメチルで置換されていることができるシクロブチルである請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  10. が、置換されていても良い3−6シクロアルキルである請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  11. がシクロヘキシルまたはフェニルであり、そのいずれも4−メチルピペラジン−1−イル、−(CH1−3N(CHまたは−O(CH1−3N(CHで置換されていても良い、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  12. がフェニルまたは5−6ヘテロアリールであり、そのいずれもGによって置換されていても良い、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  13. 4−6複素環である請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  14. が下記のもの:
    Figure 2011520970
    である請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  15. 各Gが独立に、ハロ、−CN、−CF、C1−12アルキル、複素環アルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−(CRNR、−(CROR、−NRC(O)ORまたは−(CRNRC(O)ORから選択され、それらのいずれも1から3個の独立のG置換基で置換されていても良い、請求項1から14のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  16. およびRの各場合が独立に、H、ハロまたはC1−3アルキルから選択される、請求項1から15のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  17. 下記式によって表される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩
    Figure 2011520970
    [式中、Yは>Oまたは>C(CH)OHまたは>CFであり;
    各G基は独立に、C1−3アルキル、ハロまたはC1−3アルコキシから選択され;
    は、
    Figure 2011520970
    から選択され:
    は−CHNRであり;RおよびRは独立に、H、C1−4アルキルから選択される。]。
  18. 下記式によって表される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩
    Figure 2011520970
    [式中、
    は、>Oまたは>C(CH)OHまたは>CFであり;各G基は独立に、C1−3アルキル、ハロまたはC1−3アルコキシから選択され;Rは、フェニルまたは5−6ヘテロアリールから選択される。]。
  19. 実施例1から297のうちのいずれかから選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  20. 実施例90、92、94、106、106B、108、118、122、125、126、130、134、141、147、148、153、155、233、234、236、238、259のうちのいずれかから選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  21. 実質的に純粋な形態で存在する請求項1から20のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  22. ACK1に対して約0.5μM以下の生化学IC50を有する請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  23. ACK1に対して約1.0μM以下の生化学IC50を有する請求項1から21のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
  24. 1以上の製薬上許容される担体を用いてまたは用いずに製剤された、請求項1から23のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を含む医薬組成物。
  25. 処置を必要とする患者に対して、別の活性薬剤とともに、または別の活性薬剤を伴わずに、有効量の請求項1から23のうちのいずれか1項に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を投与する段階を有する、ACK1が介在する癌の治療方法。
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