JP2011519194A - 多重線形電気機械変調器を用いた立体表示装置 - Google Patents

多重線形電気機械変調器を用いた立体表示装置 Download PDF

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Abstract

左眼画像と右眼画像とを含む立体画像を形成する方法では、左眼画像のラインを入射光として走査素子に送る一方で、右眼画像のラインを入射光として前記走査素子に送るステップと、表示面の一部分に向けて入射光を送り出す位置に、前記走査素子を移動するステップと、を繰り返す。

Description

本発明は、概して表示装置に関し、より詳細には、双線(bilinear)および三線(trilinear)の電気機械式回折格子素子の配列を用いた表示装置に関する。
コストと性能における継続した改善により、固体レーザは、表示システムの照光構成要素としての潜在的な利点を有する。固体レーザに固有のスペクトル純度、高輝度、および長い動作寿命は、デジタル映画、シミュレーション、および他の高性能画像形成装置のための高性能なカラー映写システムの設計者の中で特に注目を集めている。ただし、デジタル映写にレーザ光源を利用するために提案されている解決策は、レーザ光源の潜在的な利点を活用する堅牢な表示装置を提供するために必要とされるものとは程遠いレベルにある。
立体映写は、映画の映写全般で特に関心がもたれている分野の一つになっている。立体映写のための従来の構成は、一方が左眼用で、もう一方が右眼用である2つの映写機を使用する構成を含む。この基本モデルは、初期のフィルム基準のシステム、およびバルコ社(Barco Corporation)などの製造業者から提供されるデジタル映写装置で適用されている。このような2映写機設計は、立体画像システムによって与えられる画像生成機能の実現および向上という点で成功を収めているが、これらのシステムは、高価であり、映写機同士の精密な位置合わせを必要とする上に、映画館の設計および配置にいくつかの追加の要件を課すものである。
デジタル映写装置に関して、単一の映写機のみを用いる構成を含め、立体映写のための各種の解決策が提示されている。これらの装置は、通常、2つのタイプの空間光変調器(Spatial Light Modulator,SLM)のいずれかを利用するシステムを含んでいる。提案されている立体視設計に用いられる空間光変調器の第1のタイプは、デジタル光処理装置(Digital Light Processor,DLP)、例えば、テキサス州ダラスのテキサスインストルメンツ社(Texas Instruments,Inc.)によって開発されたデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device,DMD)である。デジタル映写に幅広く用いられるSLMの第2のタイプは、液晶技術に基づいたもので、液晶デバイス(Liquid Cristal Device,LCD)である透過型光変調器としても、反射型のシリコン上液晶(Liquid Crystal on Silicon,LCOS)変調器としても入手できる。
いずれのタイプの立体映写システムでも、共通の表示画面上で結合されるものではあるが、観察者の左眼および右眼に適切に意図される左画像と右画像とを区別するために、ある種の分離機構が必要である。左眼画像および右眼画像は、時間的に隔てられたものであっても、互いに対して直交する異なる偏光状態にあるものでも、または波長が異なるものであってもよい。従来の2映写機システムは、ここで説明したいずれかの分離方式を利用することができる。単一映写機のデジタルシステムも上記の方法のいずれかを利用することができる。ただし、単一映写機のデジタルシステムでは、同一の映写レンズから光を送る必要があるため、単一映写機のシステムは、元来、効率が悪い傾向にある。
時間順序付けシステムは、「ページフリッピング」技法を利用している。ページフリッピングは、左眼画像と右眼画像とを交互に表示することで、ディスプレイのリフレッシュレートに同期したシャッタ式眼鏡を装着した一人以上の観察者に立体画像を提供する。複数の観察者に立体画像を提示することに適するこのタイプの表示システムの例は、特許文献1(マクダウエル(McDowall)他)に示されている。
偏波差分を利用する立体視システムは、互いに直交偏光である光を利用して左眼画像と右眼画像とを提供する。観察者には、これらの左眼画像と右眼画像とを分離する偏光眼鏡が提供される。直線偏波光を利用するこのタイプの表示システムの一例は、特許文献2(オドンネル(O’Donnell)他)に示されている。左円偏光および右円偏光を利用する立体表示装置は、特許文献3(ディベルビス(Divelbiss)他)に記載されている。
立体視システムは、波長により左眼画像と右眼画像を分離することができ、各眼に該当する画像を判別するように適切に設計されたフィルタ式眼鏡を観察者に提供する。このタイプのスペクトル分離表示システムは、特許文献4(ジョルケ(Jorke))に示されている。
これらの各手法は、少なくともある程度有効な立体表示の解決策を提供するが、それでもある種の重要な問題が残る。シャッタ式眼鏡は、比較的高価になり得、内蔵バッテリ電力を必要とする上に、映写システムとの同期も必要になる。これらすべての解決策において、光の利用率および効率は満足できるものではない。偏光を利用する立体視システムは、任意の時点で同時に利用できる利用可能な光を半分も利用していない。スペクトル分離を利用する解決策には、他のシステムの2倍の数の有効な光源を必要とし、結果的に低下した色域を提供する。前述したタイプの各システムの実施例は、ちらつきを防止するために高いリフレッシュレートを必要とし、現実的なリフレッシュレートの上限で空間光変調器を用いることになり得る。これらは、相対的なスペクトル純度および潜在的に高い輝度レベルに関して他のタイプの光源よりも有利であるが、固体光源は、これらの利点を効果的に利用するために異なる手法を必要とする。
デジタル映写の他のタイプの光変調器の解決策は、n個の微小デバイスの一次元配列を利用して、m個の連続した単一ライン画像を形成することによって2次元画像を形成する線形光変調器を利用しており、各単一ライン画像を第1の方向に延長し、その後、第1の方向と垂直な方向にm個の連続したライン画像を走査して、m×nピクセルの画像を映写するものである。
線形光変調器の中には、特許文献5(ブルーム(Bloom)他)に記載された、シリコンライトマシン(Silicon Light Machines)によって提供される回折格子ライトバルブ(Grating Light Valve,GLV)設計などがある。更に他の解決策としては、本願と同一の出願人による特許文献6(アゴスティネッリ(Agostinelli)他)に記載されたものなど、回折格子電気機械システム(Grating Electro−mechanical Systems,GEMS)素子を利用するものが提案されている。
米国特許第6,535,241号明細書 米国特許第7,204,592号明細書 米国特許第7,180,554号明細書 米国特許第7,001,021号明細書 米国特許第6,215,579号明細書 米国特許第6,802,613号明細書
GLVおよびGEMS素子は、両方ともレーザ装置を用いる映写に非常に適している。ただし、いくつかの理由により、これらの素子も依然として、立体映写の候補となるほどには進歩していない。これらの素子では、シャッタ式眼鏡や、ページフリッピング式立体分離を利用できるが、この技法での光の利用はまだ満足できるものではない。偏光やスペクトル分離を用いる立体視構成を利用できるが、今までのところ比較的複雑な光学設計を必要としており、部品点数が多く、かなり難しい位置合わせ課題が存在する。また、これらの手法のいずれにおいても、光の効率を向上させる試みは、システムの複雑さとコストとの増大をもたらしている。
現在のところ、立体画像映写への関心は、DLP(DMD)や、LCDデバイスなどの領域空間光変調器に向けられている。ここで、立体画像映写に用いるGEMSおよび他の回折格子電気機械光変調器素子のその固有の光効率と高解像度の利点とを活用するデジタル映写の解決策を求める要望が存在する。
本発明は、改良された立体映写装置を求める要望に対処することを目的とする。
前述の目的に鑑みて、本発明は、左眼画像および右眼画像を含む立体画像の形成方法を提供し、本方法は、左眼画像のラインを入射光として走査素子に送る一方で、右眼画像のラインを入射光として前記走査素子に送るステップと、表示面の一部分に向けて入射光を送り出す位置に前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む。
本発明の特徴は、多重線形GEMS空間光変調器を利用して、輝度、解像度、および光の利用度が向上した立体映写方法を提供することである。
本発明の利点は、3つ以上の固体光源を利用し、従来の設計よりも複雑さが低下し、かつ、光学的位置合わせ要件が低減された立体映写手法を提供することである。
前述したもの、および他の本発明の態様、目的、特徴、および利点は、付属の図面を参照しながら下記の好ましい実施形態の詳細な説明と、付随する請求項を検討することでより明瞭に理解および評価されるであろう。
双線GEMSチップの平面図である。 三線GEMSチップの平面図である。 本発明の一実施形態における立体表示装置を模式的に示すブロック図である。 照光路内の結合ビームスプリッタを模式的に示すブロック図である。 立体表示の従来のタイミングシーケンスを示すタイミングチャートである。 本発明を用いて実施される立体画像の形成と、従来のタイミングシーケンスとを対比したタイミングチャートである。 2次元画像の線走査形式を示す平面図である。 光路内の各種の構成要素が、同一の走査素子から一度に単一ラインずつ左眼画像と右眼画像の両方を走査することによって、左眼画像および右眼画像を形成する様子を示す斜視図である。 光路内の各種の構成要素が、同一の走査素子から一度に単一ラインずつ左眼画像と右眼画像の両方を走査することによって、左眼画像および右眼画像を形成する様子を示す斜視図である。 光路内の各種の構成要素が、同一の走査素子から一度に単一ラインずつ左眼画像と右眼画像の両方を走査することによって、左眼画像および右眼画像を形成する様子を示す斜視図である。 本発明の代替実施形態における色順照光を利用した立体表示装置を模式的に示すブロック図である。 三線GEMSチップを用いて、立体映写画像を提供する実施形態を模式的に示す図である。 3色および4色の実施形態の色空間マップを示すグラフである。 スペクトル分離を利用した立体画像形成装置の色マップを示すグラフである。 二人の観察者の用途における表示装置を示すブロック図である。
本明細書は、特に、本発明の内容を示すと共に明瞭に権利を請求する請求項に帰結するが、本発明は、付属の図面と組み合わせて提供される下記の説明からより適切に理解されるものと考えられる。
本明細書では、特に、本発明に係る装置の一部を形成する要素、又は前記装置とより直接的に協働する要素について説明する。具体的に図示または説明されていない要素は、当業者に周知の各種の形式をとれることは理解されよう。本明細書で提示および説明する図は、本発明の動作の重要な原理を例示するために提供するものであり、実際の大きさまたは倍率を示すことを意図して作画されたものではない。相対的な空間関係または動作原理を強調するために、ある程度の誇張を必要とする場合もある。
下記の開示において、「左眼画像」という表現は、表示装置によって形成され、観察者の左眼によって視認されることが意図された画像を意味する。同様に、「右眼画像」の表現は、観察者の右眼から視認されることが意図された画像を意味する。
本発明の文脈において、「スペクトル領域」の用語は、単一波長、または40nmを超えない比較的狭い波長範囲を意味する。背景技術の項目で既に説明したように、立体視のスペクトル分離方式では、原色(従来からR,G,Bと呼ばれる赤色、緑色、または青色)それぞれについて左眼画像と右眼画像とを異なる波長で投影し、フィルタ素子を利用して、色ごとに左眼画像および右眼画像の内容を分離する。
画像分離に関して、本発明の実施形態は、左眼画像と右眼画像とを区別する特徴として、直交偏光された光を利用することができる。偏光は、線形偏光、楕円偏光、または円偏光であってよく、左眼用の変調光は、右眼用の変調光に対して直交偏光される。
本発明の実施形態では、多重線形回折格子電気機械システム(GEMS)素子などの線形光変調器アレイを利用して、レーザ光源の使用状況の改善、および単一映写機から得られる輝度の向上などの利点を実現でき、かつ、既に提案されている設計より単純な光学設計を用いる立体表示装置を提供する。本開示の文脈において、「チップ(chip)」の用語は、微小電気機械素子技術の当業者によって熟知された用法どおりに使用される。チップの用語は、本願と同一の出願人による米国特許第6,411,425号(コワルツ(Kowarz)他)に詳しく記載されている共形回折格子素子(conformal grating device)など、単一基板に形成された一つ以上の線形光変調器アレイを含む一体型の電気機械回路パッケージを表す。GEMSチップは、光を反射および回折させる光変調回折格子を形成する細長いリボン素子を含むのみならず、そのリボン素子の駆動に利用される静電気力を印加する基底回路も含むことができる。製造において、コワルツ他の‘425特許に示されるGEMSチップなどのチップを形成する小さい電子構成要素および機械構成要素は、単一の基板上に作製される。このチップパッケージは、回路基板や他の適切な表面における相互接続および取り付けのための信号導線も含む。
GEMS素子の構造および動作の更に詳細な説明は、米国特許第6,307,663号(コワルツ)、米国特許第6,663,788号(コワルツ他)、および米国特許第6,802,613号(アゴスティネッリ他)を含む、本願と同一の出願人によるいくつかの米国特許および公開出願に記載されている。GEMS素子において、光は回折によって変調される。GEMSチップ上で、単一基板に形成された共形電気機械リボン素子のリニアアレイは、1以上の光の回折次数を提供して、線走査される映写表示用ピクセルの各ラインを形成する。
多重線形GEMSチップは、本明細書に記載する立体視の実施形態用の線形光変調器アレイとして特に興味深い。本願と同一の出願人による米国特許出願公開第2007/0047061号(コワルツ)に記載されるような双線GEMS素子は、2つの独立した電気機械回折格子光変調器アレイ区画、すなわち、単一の基板に形成される共形電気機械回折格子素子の2つのリニアアレイを提供する。図1Aに、双線GEMSチップ60を示す。このGEMSチップ60は、85a(I)および85b(II)の符号で示される2つの独立した電気機械回折格子光変調器アレイ区画と共に、基板62に形成される。参考のため、入射線形照射88の相対位置は、各区画に向けて送られたものとして図示されている。このタイプの素子において、区画IおよびIIを形成する光変調素子85aおよび85bの2つの各リニアアレイは、それぞれ個別に変調することができる。一般に、リニアアレイ上の各光変調素子は、自身に対応付けられた電子駆動チャンネルを有する。
三線GEMS素子は、米国特許第7,274,500号(コワルツ)に記載されている。図1Bに、基板62上に形成され、185r(R)、185g(G)、および185b(B)の符号で示される3つの独立した電気機械回折格子光変調器アレイ区画を有する三線GEMSチップ40を示す。参考のため、入射線形照射88の相対位置は、各区画に向けて送られたものとして図示されている。このタイプの素子において、光変調素子185r,185g、および185bの3つの各リニアアレイは、それぞれ個別に変調することができる。一般に、リニアアレイ上の各光変調素子は、自身に対応付けられた電子駆動チャンネルを有する。
次に説明する実施形態では、例示的線形光変調器アレイとしてGEMS素子を利用する。ただし、本明細書に記載する方法を用いた立体表示に、他のタイプの線形光変調器アレイも利用できることに留意されたい。
図2を参照すると、それぞれ一つの色チャンネルに対応する光変調モジュール104r、104g、および104bとして示される3つの光変調サブシステムを有する多色表示装置100の実施形態が示されている。各変調モジュール104r,104g,104bは、双線GEMS空間光変調器チップ110r,110g,110bをそれぞれ使用する。各双線GEMS空間光変調器チップは、一つが左眼画像用で、一つが右眼画像用である2つのレーザ光源からの光を変調する。図1Aの平面図に戻って参照すると、2つのレーザ光源のうちの第1の光源からの光は、リニアアレイ85aに入射する線形照射88を形成し、2つのレーザ光源のうちの第2の光源からの光は、リニアアレイ85bに入射する線形照射88を形成する。図2の実施形態において、双線GEMS空間光変調器チップ110rは、赤色レーザ112r1,112r2から入射する線形照射を変調する。双線GEMS空間光変調器チップ110gは、緑色レーザ112g1,112g2から入射する線形照射を変調する。双線GEMS空間光変調器チップ110bは、青色レーザ112b1,112b2から入射する線形照射を変調する。リニアアレイ85a,85bは、図2の模式図において、その機能をより明瞭に図示するために、空間の離隔距離を誇張して図示されていることに留意されたい。一実施形態において、リニアアレイ85aとリニアアレイ85bとの間の実際の距離は、1mm程度である。各リニアアレイ85a,85bは、たとえば、リニアアレイ85aが左眼画像を生成し、リニアアレイ85bが右眼画像を生成するというように、各眼用の画像を生成する。
各光変調モジュール104r,104g,104b内には、反射区画と透過区画とを交互に有するパターン化ミラーなどの空間フィルタ108が存在する。空間フィルタ108の反射区画は、各レーザ光源からの照射方向を変えて、双線GEMS空間光変調器チップ上の光変調器素子の対応するアレイに送る。次に、空間フィルタ108の透過区画は、双線GEMS空間光変調器からの変調光を透過して結合器64に送る。双線GEMS空間光変調器からの望ましくないゼロ次の反射光も、空間フィルタ108によって阻止される。
各光変調モジュール104r,104g,104bからの変調光は、電子映写技術の当業者に周知の図2に示されるXキューブなどの結合器64によって結合され、光路Oに沿って送られる。次に、映写光学部品120は、光路Oに沿って、走査鏡や、回転プリズムや、回転ポリゴンや、一つ以上の連結走査鏡を有する装置などの単一の走査素子122に変調光を送り、その後、この走査素子122が、左眼画像用および右眼画像用の入射変調光のラインを表示面124に送る。したがって、2次元画像を形成するために、走査素子122は、各光変調モジュールからの入射光を表示面124の一部分に向けて送り出せるように、継続的に位置変更される。復号装置を利用して、右眼画像から左眼画像を分離する。図2の実施形態には、復号装置として眼鏡66が図示されている。各観察者によって装着されるこのタイプの眼鏡66は、右眼画像と左眼画像とを分離するフィルタや偏光子などの左および右の判別要素721l,721rを適切に装備している。眼鏡66は、左眼と右眼の分離に利用し得る復号装置の多数の実現可能なタイプの一つであることに留意されたい。
図2の実施形態では、各光変調モジュール104r,104g,104bは、一方が左眼用の照射を提供し、もう一方が右眼用の照射を提供する2つの光源を有する。例えば、光変調モジュール104rの一実施形態について検討すると、偏光を利用して、右眼画像と左眼画像を区別することができる。光源112r1は、左眼用に意図される第1偏光の赤色光を有する。光源112r2は、前述の第1偏光に対して垂直で、右眼用に意図される第2偏光の赤色光を有する。他の実施形態において、一つ以上の色チャンネルの直交偏光の照射は、同一の光源から行われる。ビームスプリッタは、最初の光ビームを2つのビームに分離し、その後、一方のビームは、波長板などの偏光修正構成要素を介して、直交偏光を提供する。
GEMS空間光変調器チップ110rにおける変調に続いて、結合器64は、二色性表面を用いて、両方の偏光の変調赤色光の向きを変え、光軸Oに沿って送る。左眼画像と右眼画像の分化に偏光を利用する場合、表示面124は、偏光保存表示面である。このタイプの偏光分離の実施形態において、結合器64は、実質的に偏光に反応せず、直交偏光状態の光に、同一の光透過動作および光反射動作を提供する。
図2の模式図を参照しながら更に説明すると、同様の動作は、偏光状態の差ではなくスペクトルの差を利用して、左眼画像と右眼画像とを区別する場合にも該当する。このような一例の実施形態において、光変調モジュール104rは、赤色チャンネルを提供し、光源112r1,112r2は、名目上の赤色で、両方とも同一のスペクトル範囲内、すなわち、40nm未満だけ離れた波長を有する。一実施形態において、光源112r1は、左眼用として用いられる第1赤色波長(たとえば、620nm)の光を有する。光源112r2は、右眼用として用いられる第2赤色波長(たとえば、640nm)の光を放射する。緑色および青色のチャンネルも、異なる波長の光源を用いて同様に構成される。フィルタ式眼鏡66は、観察者によって装着されるもので、左および右の判別要素72lおよび72rとしてフィルタを含み、これらのフィルタにより、色チャンネルからの左眼画像および右眼画像が個別に視認可能になり、立体表示を行うことができる。
同一の双線GEMS空間光変調器チップ110r、110g、または110bに複数の光源の向きを合わせるための選択肢はいくつか存在する。一つの方法は、図2に記載した実施形態によって提案されるような、若干異なる角度で並置された異なる光源からレーザ光源を送るものである。図3の模式的ブロック図に、一つの色チャンネルの構成要素と共に用いられる、本例の光変調モジュール104rの他の実施形態を示す。この例において、ビームスプリッタ115は、光源112rlおよび光源112r2からの光を結合する。光源112r1および光源112r2の波長が異なる場合、ビームスプリッタ115はダイクロイックビームスプリッタ(dichroic beamsplitter)である。光源112r1および光源112r2の偏光状態が異なる場合、ビームスプリッタ115は偏光ビームスプリッタである。
画像の形成に利用される走査シーケンスは、線形光変調器を利用することに精通した者には周知である。多重リニアアレイの走査および列のタイミング動作の更なる詳細は、たとえば、既に引用した米国特許出願公開第2007/0047061号に記載されている。
図2に示した実施形態を用いて表示面124に(n×m)ピクセルの立体画像を形成する場合、左眼画像の各連続ラインは、順次、入射光として走査素子122に送られ、そこから表示面124に送られる。同時に、右眼画像の各連続ラインも同様に、順次、入射光として走査素子122に送られ、そこから表示面124に送られる。各ラインは、nピクセルの長さである。完全な左眼画像または右眼画像は、m個の連続ラインを走査することによって、走査素子122から表示面124上に形成される。
走査素子122は、連続して位置を変化させて、通常は、ある角度範囲で回転して動作する。入射光を送り出す角度位置は、双線GEMS空間光変調器チップ110r,110g,110bに適宜データを送るタイミングを制御する制御論理回路(図示せず)によってトラッキングおよび同期される。図2、およびこの後で示される実施形態の図において誇張されるように、左眼画像および右眼画像用に同時に映写される2つのラインは、表示面124上で重畳する必要はなく、むしろ、その間に所定のオフセット距離を有することができる。このことは、表示面124の端縁に沿って映写される画像の内容にも影響を与え得ることは、電子画像生成技術の当業者であれば理解されるであろう。したがって、たとえば、走査の後縁端(走査移動の最終端に最も近い縁端)は、左眼画像専用の画像データのいくつかのラインを含むことができる。同様に、走査の前縁端(走査移動の開始部に最も近い縁端)は、右眼画像専用の画像データのラインを含むことができる。これらの縁端の間の大部分の表示領域には、左眼画像と右眼画像の両方の内容が映写される。画像の縁端におけるペアを構成しないラインは、必要に応じて空白にすることができる。
図2およびそれ以降の図に示す実施形態について特に興味深い所見がいくつかある。
(i)同一のGEMSチップからの左眼画像および右眼画像の映写。後述する三線の実施形態には該当しないが、この特徴には、特に、表示面124上の左眼画像と右眼画像の正確な位置合わせに関して、いくつかの利点がある。
(ii)左眼画像用と右眼画像用の光のラインの同時走査。このシーケンスは、後で詳述するように、左眼用の完全な画像と右眼用の完全な画像とを周期的に表示する「ページフリッピング」など、他の既知の単一映写機の立体画像形成方法とは対象的である。前述したように、ある特定の時点で走査素子122に送られる光のラインは、互いに重畳しても、または互いに空間的にオフセットされてもよい。説明および理解を容易にするために、本開示の図には、左眼画像用および右眼画像用として同時に映写されるライン間に、特定のオフセット距離が示されている。変調光の左右のラインは、特定の時点において同時に映写できるが、各ラインの映写の開始時と終了時の間にそれぞれ特定のタイミングオフセットが存在してもよい。異なる色の光は、重畳しても、または重畳しなくてもよい。
(iii)単一の走査素子の利用。本発明の実施形態では、同一の走査素子122を用いて、表示面124全体で左眼画像と右眼画像の両方のラインを走査する。有利な構成として、左眼画像および右眼画像の個々のラインは、走査素子122から表示面124に同時に映写することができる。
図2に示した基本パターンは、3つより多くの色、または3つより多くのスペクトル範囲の変調を可能にするダイクロイック面または偏光面の組み合わせを利用することを含む、多数の実施形態および変形例を許容し、これらはすべて本発明の範囲に入る。本発明の装置および方法、ならびにその利点をより良く理解するために、これらの実施形態および変形例を、単一映写機のデジタル映写装置で用いられる従来の立体視技術および事例と比較および対比することは有益である。
図4Aおよび図4Bは、従来の立体画像生成シーケンスの動作と、本発明に係る多重線形回折格子電気機械システムまたは他の線形変調器アレイによって提供される動作とを比較したタイミングチャートである。この後の説明では、1つの色のみについて考察するが、カラー画像の映写には通常3つ以上の色が用いられることに留意されたい。図4Aのタイミングチャートに、この分野で「ページフリッピング」として知られている、完全な左眼画像と右眼画像とが交互に表示される立体表示の従来のシーケンスを示す。これらの画像の組み合わせは立体フレーム90を形成する。この例には、代表的な標準の期間が示されており、この期間中に、完全な左眼画像または完全な右眼画像のいずれかが表示される。例えば、時間taとtbとの間の期間には、左眼画像のみが表示される。そして、次の時間tbとtcとの間の期間には、右眼画像のみが表示される。次の時間tcとtdとの間の期間には、左眼画像のみというように、このサイクルが継続される。
図4Aに関して、単一映写装置の実施形態は、左右の画像を同時に提供でき、ページフリッピングを行う必要はないが、各眼に一つずつの独立した空間光変調器の費用および複雑さ、ならびに各色経路内での光学系の支持を必要とすることに留意されたい。これに代えて、2連映写機を用いると、左眼と右眼の画像を同時に提供できるが、併用のコスト、複雑さ、装置の設定、および位置合わせの難しさが伴う。この両方の代替案の欠点により、図4Aのページフリッピングシーケンスが好ましい立体視解決法として採用されている。
図4Bに、図4Aの期間tb−taを示し、この期間について、従来の構成と、本発明のタイミングシーケンスによるものとの対比を示した。期間tb−taにおいて、図4Bの上部に再度記載したように、従来のシーケンスでは左眼画像のみが表示される。本発明において、この同じ期間tb−taは、図4Bにta1,ta2・・・taxと記載される、数百程度の下位期間に分割されていると見なすことができる。各下位期間中、本発明の走査シーケンスにおいて、左眼と右眼の両方の画像132が継続して形成される。どの一つの下位期間においても、n個のピクセルを有する左眼画像のライン画像130lが映写され、かつ、右眼画像のライン画像130rも映写される。完全な左眼画像または右眼画像132は、taからtbの期間内のいずれの時点においても映写されないが、この完全な画像132は、m個の単一画像ライン130l,130rをそれぞれ高速で走査することによって形成される。程度を示す一つの概念として、標準的な画像132は、数百の個別のライン画像130l,130rを走査することによって形成することができる。ちらつきを防止するのに十分な速さの高いフレームレートが使用される。通常、このレートは、各眼同時手法において、両方の眼の画像で60Hz程度のフレームレートであることを意味する。このフレームレートにおいて、単一のラインを走査する各下位期間は、1080×1920ピクセルを有する大型の表示装置で、8マイクロ秒程度であってよい。
図5に、ここで時間ta6とする一瞬間における変調光の「スナップショット」を示す。この単一の瞬間において、左眼画像および右眼画像のライン画像130l,130rは、同時に表示画面に送られる。図5およびこれ以降の図に関して、同一の瞬時に映写される特定の左および右のライン画像130l,130rの間に示されるいくらかの空間的離隔が存在することに注意されたい。この離隔距離は、図において誇張されており、左および右のライン画像130l,130rは、極めて近接して、例えば、互いに数ピクセル以内に配置されても、または重畳していてもよい。図2の実施形態を用いて、赤色チャンネルについて検討すると、ライン画像130lは、光変調モジュール104rの双線GEMS空間光変調器チップ110rの一方のリニアアレイ85a(図1A)から生成され、ライン画像130rは、光変調モジュール104rの双線GEMS空間光変調器チップ110rの他方のリニアアレイ85bから生成される。他の色チャンネルも同様に機能する。繰り返すが、ライン画像130l,130rは、図5において、間にいくらかの離隔距離をおいて示されているが、これらの画像は重畳していてもよい。
一連の図6A、図6B、および図6Cに、左および右のライン画像130l,130rが、どのように単一の双線GEMS空間光変調器チップ110rから生成されるのかを示す。光路のこれらの簡略図において、GEMSチップ110rは、後方から見た状態で図示され、有効なアレイ85a,85bは、背後から見えるものとして示されている。空間的関係および寸法関係は、倍率を考慮せずに示されている。判りやすくするため、図6A〜図6Cの斜視図には、映写光学部品120および空間フィルタ108は記載されていない。図6Aにおいて、照射光学部品106によって整形される、レーザ光源112rlからの光は、アレイ85aにおいて変調され、空間フィルタ108(図2に記載)を介して走査素子122に送られる。次に、走査素子122は、左眼用の光の変調ラインを走査して、ライン画像130lとして表示面124に送る。
図6Bに、右眼画像用のライン画像130rを生成するための、対応する光路を示す。レーザ光源112r2からの光は、照射光学部品106によって整形されて、アレイ85bにおいて変調された後、空間フィルタ108(図2)を介して同一の走査素子122に送られる。図6Cに、左および右のライン画像130l,130rの光路を組み合わせたものを示す。繰り返すが、左のライン画像130lと右のライン画像130rとの間の離隔距離は、説明を判り易くするために、ここで示されるように誇張されており、同時に表示面124に送られる左右のライン画像130l,130rは、実際には、隣接しているか、または重畳していることが多い。
有用であるので再び注記するが、図4Aから図6Cに関連して既に記載した説明は、単一の色チャンネルのみに関するものである。フルカラーの表示装置では、この同じタイミングおよび光路構成が、3つ以上の原色チャンネルにそれぞれ適用される。
特に図4B、図5、および図6Cに示したタイミングを参照して注記したように、左眼画像と右眼画像の両方は、本発明の装置および方法を利用して同時に映写することができ、各画像について、単一のラインが同時に映写される。このため、画像の解像度や光効率を落とす必要はない。任意の一時点で光源の半分がアイドル状態にある、図4Aを参照して説明した従来のタイミング構成とは異なり、本発明の光源は、画像形成中に連続して稼働できるため、光の使用量および効率を改善することができる。有利な構成として、GEMSチップの応答速度により、比較的速いリフレッシュレートで、動画を提供することができるため、ちらつきのアーティファクトを最小限に抑えられる。図4B〜図6Cの実施形態に示した動作シーケンスは、偏光分離またはスペクトル分離のいずれかを用いて右眼画像から左眼画像を区別するシステムで利用することができる。
双線GEMS空間光変調器チップ110r,110g,110bにおいて光を変調するために提供される画像データは、走査素子122が、その全角度範囲に亘って回転しながら光の方向を変えて表示面124に光を送る全走査タイミングと同期される。GEMS素子または他の双線光変調素子に画像データが供給される正確なタイミングは、ライン画像130l,130rが重畳しているか否か、または空間的にオフセットされているか否かなどの要因、走査素子122の回転速度、およびライン画像の厚さに加え、線形変調器ハードウェア自体のリフレッシュレートに応じて制御される。
本発明は、立体表示の多数の関連実施形態のいずれにも適用できることは理解できるであろう。色順次照射などの他の既知の技術を利用して、より単純な光路を有する立体表示装置を提供することができる。一例として、図7の実施形態の立体表示装置は、単一の双線GEMS空間光変調器チップ110、または同様の双線空間光変調器を用いて設計することができる。図示した光変調モジュール150の構成において、左眼画像のラインのための照射は、電子画像形成技術の当業者に周知の色順次タイミング配列を利用して、各原色(RGB)を順に提供する照射ビーム152lによってアレイ85aに提供される。同様に、右眼画像のための照射ビーム152rは、アレイ85bによる連続変調のために原色を提供する。この単一の変調器構成は、前述したように、左眼画像と右眼画像とを分離する偏光に基づく方式またはスペクトル分離方式のいずれにも利用できる。照射ビーム152l,152rには、一次波長が異なるレーザ光源を利用すると好ましいが、代わりに他の固体光源を利用することもできる。
図7の実施形態において、光変調モジュール150は、光源112r,112g,112bを用いて、順次色照射配列のための照射ビーム152l,152rを生成する。光源112r,112g,112bは、例えば、偏光レーザなどのように偏光される。各光源112r,112g,112bは、Xキューブなどの結合器154に向けられており、結合器154は、光源の照明を同一経路に沿って、図に横変位ビームスプリッタとして示されているビームスプリッタ156に送る。偏光状態は、従来のSおよびPの表記法を用いて示されている。ビームスプリッタ156は、いずれも同一の偏光状態(Sとして図示)を有する2つの経路に前記照射を分離する。半波長板158は、一方の経路(図では右眼画像の経路)に沿って偏光状態を回転させる。変調光は、次に、空間フィルタ108から一つ以上のレンズ160を通って映写光学部品120に送られる。円偏光を利用する実施形態では、変調光の経路に、4分の1波長板162を設けることができる。
図7の構成では、赤、緑、および青の原色光が、双線GEMS空間光変調器チップ110に連続して送られて、各眼のための変調が行われる。この構成は、本明細書に記載した他の実施形態の効率および輝度については十分ではないが、単一の双線GEMSチップを用いて立体表示を行う機能を提供する。
[三線の実施形態]
図8を参照すると、2つの光変調モジュール104a,104bを利用し、それぞれ対応する三線GEMS空間光変調器チップ140a,140bを個別に備える表示装置100の他の実施形態が示されている。図示した本実施形態では、偏光を利用して、個別の左眼画像および右眼画像を提供する。従来の表記法を用いると、光変調モジュール104aは、一方の偏光(本例ではP偏光)の照射を利用し、光変調モジュール104bは、直交偏光(本例ではS偏光)の光を利用する。固体レーザアレイなどの素子からのレーザ光は、通常、高度に偏光されている。図示した本実施形態では、半波長板68を設けて、一方の光変調器、ここでは104bからの変調光の偏光状態を変化させる。電子画像形成技術に精通した者であれば明らかなように、代替の実施形態では、半波長板68の代わりに、2つの4分の1波長板を利用することができる。一方の4分の1波長板は、光変調モジュール104aからの変調光の経路に配置され、他方は、光変調モジュール104bからの変調光の経路に、異なる向きで配置される。
変調光は、偏光ビームスプリッタ(polarization beamsplitter,PBS)114によって光軸O上に送られ、図2および図7の実施形態と同様に、表示面124上に映写されて走査される。円偏光を利用する実施形態では、変調光の経路に、4分の1波長板162を設けることができる。
スペクトル分離の実施形態も提供でき、この実施形態では、2つの三線GEMS空間光変調器チップ140a,140bを使用して、原色の光源間のスペクトルが適切に分離される。このような実施形態では、半波長板68を利用せず、また、PBS114は、ダイクロイック結合器に置き換えられる。色域の考慮事項については後で説明する。
照射、ひいては認識される画像解像度にとって緑色チャンネルは特に重要であり、この目的に関して、赤色および青色チャンネルは、それほど重要でないことは、電子的カラー映写技術の当業者には既知である。本発明の更なる実施形態では、この特性を、異なる色チャンネルの変調を異なる解像度で提供することによって活用することができる。したがって、例えば、光変調モジュール104gの緑色チャンネルは、最大解像度になる。光変調モジュール104rおよび光変調モジュール104bによって提供される赤色チャンネルおよび青色チャンネルは、アレイ軸の方向、および任意構成として走査軸の方向において、それぞれ緑色チャンネルの解像度の半分になる。
解像度を減じた構成は、いくつかの点で有利であり得る。多重線形GEMS空間光変調器チップ110の応答タイミング要件を緩和することができる。また、製造の必要物資を削減できるため、最大解像度の双線設計では制限され得る、多重線形GEMS基板上の制御信号トレースを配線する追加のスペースが得られる。
[色域の考慮事項]
フィルム染料または蛍光体のガモット(gamut)限界で実現できるものよりも現実味があり、より鮮明な画像を提供するために、表示可能な色の範囲すなわちガモットを増やすことにかなりの関心が払われている。Commission International de l‘Eclairage(International Commission on Illumination,国際照明委員会)によって開発された周知の三刺激CIE色モデルには、標準的な人間の観察者によって知覚される色空間が示されている。図9に、よく知られている「馬蹄形」曲線として可視ガモット200を表したu’v’空間におけるCIE色モデルを示す。可視ガモット200内で、従来の表示装置のガモットは、例えば、映画テレビ技術者協会(SMPTE:Society of Motion Picture and Television Engineers)の規格など、三角形のデバイスガモット202で表すことができる。カラー映写技術においてよく知られているように、表示装置には、例えば、可能な限り多くの可視ガモット200を提供して画像の実際の色を忠実に表現すること、または図もしくはコンピュータ生成画像に広い色範囲を提供することが求められている。
図9を参照すると、純粋な飽和スペクトル色は、可視ガモット200の「馬蹄形」の形状の周辺部にマッピングされている。ディスプレイの構成色、通常は原色の赤、緑、および青(RGB)は、色域多角形の頂点を画定するため、デバイスガモット202の形状および限界を規定する。デバイスガモット202は、見易くするために破線で図示されている。これらの構成色は、可視ガモット200の周辺部に可能な限り近接していると理想的である。ここで、「馬蹄形」の内部には、純色と白色の混合物、例えば、スペクトルの赤に白を追加して、ピンクになるものなどを含め、混合色の全マッピングが収容されている。
デバイスガモット202のサイズを大きくする簡単な戦略の一つは、スペクトル的に純粋であるか、少なくとも良好なレベルのスペクトル純度を有する光源を利用することである。レーザは、レーザ固有のスペクトル純度により、デバイスガモット202を最大化する上で特に有利である。色域を拡張する第2の戦略は、図9に示すデバイスガモット202の従来の三角形領域を、拡張デバイスガモット204として示される多角形領域に移すことである。このためには、一つ以上の追加の原色スペクトル(primary spectral colors)を追加しなければならない。原色スペクトルC1,C2,C3,C4は、拡張デバイスガモット204の頂点を形成する点として示されている。同一光路上で追加の色を組み合わせるために必要な方法は、電子画像形成技術において既知である。
本発明の実施形態における表示装置100の光源としてレーザが示されている。レーザは、連続的に作動でき、その相対的なスペクトル純度および空間干渉性により有利である。レーザが特に有利であるのは、スペクトル分離を利用して右眼画像から左眼画像を区別する場合である。映写用途に関して特に注目すべきレーザアレイは、各種の垂直共振器面発光レーザ(vertical cavity surface−emitting laser,VCSEL)アレイであり、垂直拡張共振器面発光レーザ(vertical extended cavity surface−emitting laser,VECSEL)、およびカリフォルニア州サニーベールのノバラクス(Novalux)によるノバラクス拡張共振器面発光レーザ(Novalux Extended Cavity Surface−Emitting Laser,NECSEL)が挙げられる。ただし、他のタイプの光源を用いて、GEMS空間光変調器チップへの線形照射を提供してもよい。単一の光源から2つの直交偏光状態の光を提供する方法は、電子画像形成技術の当業者には周知である。
左眼画像と右眼画像のスペクトル分離を利用する立体視の実施形態には、色域の更なる考慮事項が存在し得る。スペクトル分離方式では、第1集合{C1,C2,C3}が左眼画像用であり、第2集合{C1’,C2’,C3’}が右眼画像用である2組の原色集合が用いられる。図10に示すように、第1集合の原色{C1,C2,C3}は、デバイスガモット202(破線)を規定する。第2集合の原色{C1’,C2’,C3’}は、デバイスガモット302(実線)を規定する。デバイスガモット202,302は、可視ガモット200のかなりの部分と重なっているが、それぞれ固有の部分も存在している。実際には、立体視に利用可能なガモットは、図10に強調表現を用いて示した共通部である(この共通部分の外側の色の使用は、視認者に不快感を与えることが判明している)。したがって、波長が近接している同様の色(C1とC1’など)を選択して、共通領域を最大化するという動機付けが存在する。一方、不完全なフィルタ挙動の結果である同様の色の間のクロストーク(crosstalk)は、最小限に抑えなければならない。したがって、左眼画像用の{C1,C2,C3}および右眼画像用の{C1’,C2’,C3’}の2つの原色集合の選択では、色域を最適化することと、色チャンネルのクロストークを最小にすることとののバランスを取る必要があることは理解されよう。
多重線形電気機械アレイを用いる追加の立体視構成の多くは、本発明の範囲に入ることは理解できるであろう。追加の原色は、追加の双線または三線アレイとの組み合わせを利用して挿入することができる。
図2、図7、および図8に示した立体視実施形態は、モードを切り替えて、3次元立体モードまたは2次元画像形成モードのいずれかで動作することができる。図2に関して、例えば、左眼画像と右眼画像に同一の画像内容を使用して、偏光またはスペクトルの違いが観察者に不可視であるようにすると有利である。また、立体画像内容が利用可能である場合、その内容に応じて画像形成モードを切り替えることができる。このとき、眼鏡66または他のタイプの復号装置は、立体画像形成部に対してのみ利用できる。
[二人の観察者の実施形態]
立体表示装置100は、代替構成として、二人の観察者のための映写にも利用できる。ゲームおよびシミュレーション用途でかなり関心の高い目的である二人の観察者用動作は、観察者の側に若干の変更を加えて立体映写装置および立体映写技法を用いるという点で、立体視動作の変位形である。二人の観察者モードに関して、この変更は、「左眼画像」と呼ばれているものが、今度は第1観察者用に用いられ、「右眼画像」と呼ばれていたものが第2観察者用に用いられるという単純なものである。
図11に、一実施形態における二人の観察者用表示システム190を示す。立体表示装置100は、左眼画像および右眼画像を提供する、図2、図7、および図8に示した実施形態に関して既に説明したものと同じ方式で動作する。第1の観察者170aは、両目の前に配置される判別要素72lを有する眼鏡66aまたは他のタイプの復号装置を装着し、その結果、左眼画像のみを見る。同様に、第2の観察者170bは、両目に判別要素72rを有する眼鏡66bを利用して、右眼画像のみを見る。図11から判るように、二人で見るために必要な立体表示システムへの唯一の変更は、図2、図7、および図8に示した眼鏡66を眼鏡66a,66b(または他の適切な復号装置)に入れ替えることである。この構成により、二つの異なるビューが実現し、一人以上の観察者170aは、左側観察者画像(図11の実施形態の例において左眼画像に対応)を見ることができ、一人以上の観察者170bは、右側観察者画像(図11の実施形態の例において右眼画像に対応)を見ることができる。
一般消費者向け表示装置に関して特に興味深いのは、二人の観察者用動作により、二人の観察者が異なるプログラムを同時に楽しめること、または二人の対戦ゲーム実行者が、互いに対戦している同一ゲームの全画面の個別の眺望を持てることである。複数の観察者には、二人の観察者用表示に対応した眼鏡66a,66bを提供することができる。
本発明について、本発明の特定の好ましい実施形態を詳しく参照して詳細に説明したが、当業者によって、本発明の範囲から外れることなく、上記で説明すると共に、付属の請求項に記載した本発明の範囲内で、変形および変更を実施できることは理解されるであろう。例えば、本明細書に記載した実施形態の例においてGEMS素子が用いられているが、他のタイプの線形光変調器を利用することも想到できる。一部の実施形態では、回折格子ライトバルブ(grating light valve,GLV)の構成要素を代わりに利用して、左眼ライン画像および右眼ライン画像を形成することができる。画像変調のタイミングと、走査素子122の位置決めとを同期させる制御論理回路は、図2、図7、および図8には示されていないが、電子画像形成技術に精通した者には周知である。また、光学系に偏光浄化構成要素を追加して、左眼画像と右眼画像の分離状態および平均光のレベルを維持することができる。この偏光浄化構成要素は、浄化偏光子または補償子を含むことができる。
このように、立体カラー映写用の多重線形電気機械回折格子素子が提供される。
40,60 GEMSチップ、62 基板、64,154 結合器、66 眼鏡、68,158 半波長板、72l 右判別要素、72r 左判別要素、85a,85b,185r,185g,185b アレイ、88 線形照射、90 立体フレーム、100 表示装置、104a,104r,104g,104b,150 光変調モジュール、106 照射光学部品、108 空間フィルタ、110,110r,110g,110b 双線GEMS空間光変調器チップ、112r,112g,112b, 光源、112r1,112r2,112g1,112g2,112b1,112b2 レーザ光源、114 偏光ビームスプリッタ、115,156 ビームスプリッタ、120 映写光学部品、122 走査素子、124 表示面、130l,130r ライン画像、132 画像、140a,140b 三線GEMS空間光変調器チップ、152l,152r 照射ビーム、160 レンズ、162 4分の1波長板、170a,170b 観察者、190 二人の観察者用表示システム。

Claims (23)

  1. 左眼画像および右眼画像を含む立体画像の形成方法であって、
    前記左眼画像のラインを入射光として走査素子に送る一方で、前記右眼画像のラインを入射光として前記走査素子に送るステップと、
    表示面の一部分に向けて入射光を送り出す位置に前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む、方法。
  2. 前記左眼画像のラインを送ることは、第1の線形光変調器を用いて前記左眼画像のラインを形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記右眼画像のラインを送ることは、第2の線形光変調器を用いて前記右眼画像のラインを形成することを更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1および第2の線形光変調器は、同一基板上に形成される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記左眼画像のラインは第1波長にあり、前記右眼画像のラインは第2波長にあり、前記第1波長は前記第2波長から40nm以内である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記左眼画像のラインを送ることは、少なくとも一つのレンズを通って前記ラインを送ることを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記左眼画像のラインおよび前記右眼画像のラインは、実質的に直交偏光状態にある、請求項1に記載の方法。
  8. 前記左眼画像のラインおよび前記右眼画像のラインは円偏光されている、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の線形光変調器は、回折格子電気機械システム素子である、請求項2に記載の方法。
  10. 左眼画像および右眼画像を含む多色立体画像の形成方法であって、少なくとも第1色チャンネルと、第2色チャンネルと、第3色チャンネルとのそれぞれについて、
    前記左眼画像のラインを入射光として走査素子に送る一方で、前記右眼画像のラインを入射光として前記走査素子に送るステップと、
    表示面の一部分に向かって入射光を送り出す位置に前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む、方法。
  11. 各色チャンネルについて、前記左眼画像のラインは第1波長にあり、前記右眼画像のラインは第2波長にあり、前記第1波長は、前記第2波長から40nm以内である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1色チャンネルにおいて、前記左眼画像を形成するための照射と、前記右眼画像を形成するための照射とを固体光源が供給する、請求項10に記載の方法。
  13. 前記左眼画像用の光は、前記右眼画像用の光に対する直交偏光を有する、請求項10に記載の方法。
  14. 前記左眼画像のラインを送ることは、多重線形回折格子電気機械システム素子を用いて、前記左眼画像のラインを形成することを含む、請求項10に記載の方法。
  15. 前記走査素子は、ミラーおよびポリゴンから成る群から採用される、請求項10に記載の方法。
  16. 左眼画像および右眼画像を含む多色立体画像を形成する方法であって、少なくとも2つの色チャンネルのそれぞれについて、
    第1の多重線形光変調器を用いて前記左眼画像のラインを形成すると同時に、前記第1の多重線形光変調器を用いて前記右眼画像のラインを形成するステップと、
    前記左眼画像のラインと前記右眼画像のラインとの両方を入射光として走査素子に送るステップと、
    映写レンズによって提供される入射光を表示面の一部分に向けて送り出す位置に、前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む、方法。
  17. 第1の多重線形光変調器を用いて前記左眼画像のラインを形成することは、多重線形回折格子電気機械システム素子を用いて前記左眼画像のラインを形成することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記左眼画像のラインは固体光源から形成される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記左眼画像のラインは円偏光される、請求項16に記載の方法。
  20. 左眼画像および右眼画像を含む多色立体画像を形成する方法であって、少なくとも2つの色チャンネルのそれぞれについて、
    第1の多重線形光変調器を用いて前記左眼画像のラインを形成すると同時に、第2の多重線形光変調器を用いて前記右眼画像のラインを形成するステップと、
    前記左眼画像のラインと前記右眼画像のラインの両方を入射光として走査素子に送るステップと、
    映写レンズによって提供される入射光を表示面の一部分に向けて送り出す位置に、前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む、方法。
  21. 第1観察者用画像および第2観察者用画像を含む1組の画像を形成する方法であって、
    前記第1観察者用画像のラインを入射光として走査素子に送る一方で、前記第2観察者用画像のラインを入射光として前記走査素子に送るステップと、
    表示面の一部分に向かって入射光を送り出す位置に、前記走査素子を移動するステップと、を繰り返すことを含む、方法。
  22. 前記第1観察者用画像のラインを送ることは、第1の線形光変調器を用いて前記第1観察者用画像のラインを形成することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記第2観察者用画像のラインを送ることは、第2の線形光変調器を用いて前記第2観察者用画像のラインを形成することを含む、請求項21に記載の方法。
JP2010550666A 2008-03-13 2009-02-12 多重線形電気機械変調器を用いた立体表示装置 Withdrawn JP2011519194A (ja)

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