JP2011518999A - 増分式に調整可能な可変変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で、かつ出力速度が事実上連続的に変化する可変変速機を提供する。
【解決手段】 駆動チェーンによってリンクされた入力駆動部および出力駆動部を備えており、かつ2つの極限位置の各々において、出力駆動部の速度を1増分量だけ変化させるように、作動メカニズムに作用することができる振動カム構造を備えている、増分動作する可変変速機である。
【選択図】図23

Description

本発明は、入力回転速度に対する出力回転速度の比を増分式に調整可能な可変変速(IVT)機に関する。
特許文献1(本願の先願である)は、入力速度に対する出力速度の比を増分式に変えることができる無限可変変速機について開示している。しかしながら、この可変変速機は、複雑な構造を有しており、かつ小型でもない。別の1つの不利な因子は、例えば可変変速機に原動力が作用しているか否か、または可変変速機が制動モードで用いられているか否かにより、可変変速機の入力駆動部と出力駆動部との間の駆動チェーンの張力が、好ましくない変化をするということである。
国際公開第WO05/036028号公報 国際公開第WO07/030840号公報
本発明は、小型で、かつ相当の動力を伝達することができ、かつ入力速度に対する出力速度の比を、多数の小さな増分量で変化させることができ、その結果、事実上、出力速度を無段階的に変化させることができる可変変速機を提供することを目的とする。また、本発明は、簡単、かつ堅牢で、統合された機械的変速メカニズムを有しており、そのために、液圧装置の使用を避けることができる、統合されたチェーン伸張システムを提供することを目的としている。液圧制御システムを有するIVT機の、例えば液圧ポンプは、連続的に作動し、利用可能な電力の5%または6%までを消費するから、最後の特性は特に重要である。
本発明は、入力軸のまわりに第1の速度で回転可能な入力駆動部と、出力軸のまわりに、第1の速度に依存する第2の速度で回転可能な出力駆動部と、第1の速度の変化を伴わずに、第2の速度を変更させるように動作可能な制御素子と、出力駆動部の回転に応答して、基準位置を間に挟んで第1の位置と第2の位置との間で振動するカム構造と、カム構造が第1の位置または第2の位置にあるときに、制御素子が、第2の速度を1増分量だけ上昇または下降させるように動作することを可能にするように選択的に動作可能である作動メカニズムとを備えている可変変速機を提供するものである。
動作因子に依存して、作動メカニズムは、必要に応じて、第2の速度を上昇または下降させるために用いられる単一のアクチュエータを有していてもよい。しかしながら、異なるアプローチにおいては、第2の速度を増分式に上昇または下降させるために、少なくとも第1および第2のアクチュエータが用いられる。
カム構造の第1の位置は、基準位置から、第1の回転方向に第1の角度だけ変位した第1の極限位置であってもよい。第2の位置は、基準位置から、第1の回転方向と反対の第2の回転方向に第1の角度だけ変位した第2の極限位置であってもよい。カム構造が第1の極限位置にあるときに、カム構造は、第1のドエル期間を設けてもよく、この第1のドエル期間中に、作動メカニズムは動作可能であってもよい。同様に、カム構造が第2の極限位置にあるときに、第2のドエル期間が設けられてもよく、この第2のドエル期間中に、作動メカニズムは動作可能であってもよい。
作動メカニズムを、あらかじめ定められたとおりに、または人間が介入して、機械的または電気的に操作することができる。作動メカニズムの各アクチュエータは、それぞれソレノイドを有しており、当技術分野においては公知であり、本明細書においては、より詳細には説明しない技術を用いて、これらのアクチュエータを、適切な制御ユニット、例えばマイクロプロセッサまたは同様の装置によって操作することが好ましい。この特性は、本発明の可変変速機の効率的な動作にとって重要であるが、本発明の可変変速機で具体化される独創的な原理の理解については、直接的な意味を有しない。
このカム構造を、相異なる入力駆動部および相異なる出力駆動部を有する種々の可変変速機に用いることができる。本発明の原理の好適な一応用例においては、このカム構造は、大まかに言えば、特許文献1に記載の可変変速機と同様の可変変速機に用いられる。したがって、特許文献1の開示は、本明細書に組み込まれる。好適な一応用においては、出力駆動部は、1つの軸方向に揃って対向し合いながら空間的に隔たっており、かつ出力軸のまわりに回転可能である第1および第2の円錐形ディスクを有しており、制御素子は、第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間で作動し、作動メカニズムの動作に応じて、第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間の間隔を第1の量だけ増加させて、第2の速度を1増分量だけ上昇させる第1のモードで動作可能であり、かつ作動メカニズムの動作に応じて、第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間の間隔を第2の量だけ減少させて、第2の速度を1増分量だけ下降させる第2のモードで動作可能であるねじアセンブリを有している。
単一のアクチュエータが用いられる場合には、そのアクチュエータ(通常ソレノイドである)は、有効に作動するために、定められた期間において、十分な出力を発揮することができなければならない。
上述の円錐形ディスクは、概ね、特許文献1に記載のタイプのものであってもよい。駆動チェーンを、入力駆動部から出力駆動部に回転駆動力を伝達するために用いてもよく、この駆動チェーンは、大まかに言えば、特許文献1に記載されている駆動チェーンと同様のものであってもよい。
入力駆動部は、入力軸のまわりに回転可能な入力シャフトと、入力軸のまわりに回転可能に据え付けられているアイドラーと、入力軸のまわりに、限定された回動運動を行うように据え付けられている第1のスイングアームと、第1のスイングアームに支えられている第1の駆動スプロケットと、入力軸のまわりに、限定された回動運動を行うように据え付けられている第2のスイングアームと、第2のスイングアームに支えられている第2の駆動スプロケットと、入力シャフトの回転に基づいて、第1および第2の駆動スプロケットを回転させ、それによって出力駆動部を回転させる歯車アセンブリとを有しており、駆動チェーンは、第1および第2の駆動スプロケットに係合しており、かつアイドラー上を通っていてもよい。
スイングアームは、入力軸から放射方向に突き出ていてもよく、その方向は、駆動比(第1の速度に対する第2の速度の比)の変化とともに変化する。スイングアームは、任意の定められた方向を向くように、すなわち作動可能な位置を占めるように、わずかの量の回動運動を行うことが可能なように据え付けられていてもよい。駆動チェーンの、第1の駆動スプロケットと出力駆動部との間の第1の部分が引っ張られたときに、第1のスイングアームの回動運動を制限する第1のストッパを設けることによって、これを達成してもよい。同様に、駆動チェーンの、第2の駆動スプロケットと出力駆動部との間の第2の部分が引っ張られたときに、第2のスイングアームの回動運動を制限する第2のストッパを設けてもよい。第1のストッパは、駆動チェーンの第2の部分が引っ張られたときに、駆動チェーンの第1の部分を引っ張るように作動する第1の付勢メカニズムを有していてもよく、同様に、第2のストッパは、駆動チェーンの第1の部分が引っ張られたときに、駆動チェーンの第2の部分を引っ張るように作動する第2の付勢メカニズムを有していてもよい。
第1および第2の駆動スプロケットは、それぞれのシャフトに据え付けられていてもよい。この据え付けは、第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間の間隔が変化したときに、第1および第2の駆動スプロケットが、それらのシャフトに沿って、相対的に軸方向に移動するように行なわれる。
可変変速機は、第2の速度の増分変化に応答して、スイングアームの位置の調整によって駆動チェーンの張力を調整するメカニズムを備えていることが好ましい。可変変速機中を、相異なる方向に、動力を伝達することができる。例えば自動車に適用した場合には、自動車の車輪を駆動するために、可変変速機を通じて、動力がエンジンから伝達される。しかしながら、エンジンブレーキングが生じている場合、例えば自動車が、エンジン出力を低下させながら坂を下っている場合には、可変変速機を通じて、逆方向に動力が伝達される。アイドラー上のチェーンの張力を低下させるために、実質的には、アイドラーをチェーンの張力効果から遮断するために、出力駆動部から外部に動力が伝達されるとき、駆動チェーンの、第1の駆動スプロケットと出力駆動部との間の部分が引っ張られ、出力駆動部に外部から動力が伝達されるとき、駆動チェーンの、第2の駆動スプロケットと出力駆動部との間の部分が引っ張られる。
可変変速機は、出力軸に相対的に横方向に移動可能な支持スライド構造と、支持スライド構造に据え付けられており、かつ駆動チェーンに係合しており、かつ空間的に互いに隔たって、駆動チェーンの、出力駆動部に向かう部分と、出力駆動部から戻る部分とから成る、対向し合う2つの部分を通している間隙を形成している第1および第2のガイドアイドラーとを備えており、カム構造の増分運動に応答して、支持スライド構造、および第1および第2のガイドアイドラーは、第1および第2のスイングアームの増分式の回動運動をもたらすように移動してもよい。
第1のストッパは、第1のスイングアームの運動および第1の付勢メカニズムの作用に応答して、最大幅が2Lである第1の間隙を通じて、第1のストッパ位置から移動可能であり、第2のストッパは、第2のスイングアームの運動および第2の付勢メカニズムの作用に応答して、最大幅が2Lである第2の間隙を通じて、第2のストッパ位置から移動可能であり、第1の間隙の和と、第2の間隙の和とは2Lであることが好ましい。
駆動チェーンにあらかじめ与えられている張力は、第1および第2の付勢メカニズムによって定められることが好ましい。
動力伝達経路が記入されている、本発明による可変変速(IVT)機の平面図である。 別の動力伝達経路が記入されている、本発明による可変変速(IVT)機の平面図である。 本発明による可変変速機の斜視図である。 内部の部品の性質の明確化のために、いくつかの部品が省略されている、本発明による可変変速機の一部の側面図である。 本発明による可変変速機の入力駆動部の分解組立図である。 本発明による可変変速機の出力駆動部の斜視図である。 図5の出力駆動部の分解組立図である。 図5の出力駆動部のボールねじユニットの本体の拡大図である。 図6Aの本体の一部を、より詳細に示す拡大図である。 図6の出力駆動部を、異なる方向から見た分解組立図である。 外側支持スライダの斜視図である。 内側支持スライダの斜視図である。 可変変速機に用いられるカム構造の斜視図である。 振動駆動ユニットの斜視図である。 図11の振動駆動ユニットを裏側から見た斜視図である。 図10のカム構造に含まれるロッキングプレートの斜視図である。 図13のロッキングプレートを裏側から見た斜視図である。 可変変速機に用いられるソレノイドアクチュエータの分解組立図である。 ロッキングユニットの斜視図である。 図10のカム構造に用いられる第1のカムの斜視図である。 図10のカム構造に用いられる第2のカムの斜視図である。 図10のカム構造に含まれる作動レバーの斜視図である。 チェーン位置決めシステムを説明するための斜視図である。 図20のチェーン位置決めシステムを、異なる角度から見た斜視図である。 低駆動比時に、可変変速機の駆動チェーンがたどる軌道を示す図である。 高駆動比時に、可変変速機の駆動チェーンがたどる軌道を示す図である。 可変変速機の作動中の、可変変速機のパラメータの変化を示すグラフである。
添付図面を参照して、例示の目的で、本発明を、さらに説明する。
添付図面は、本発明による可変変速機10の各態様および各部分を示している。可変変速機10の各部品は、任意の適切なハウジング12(必要に応じて、一点鎖線によって概略的に示されている)内にマウントされている。ハウジング12には、当業者には容易に理解されるように、可変変速機10の可動部品や静止部品を保持するための種々のスロットおよび保持構造が形成されている。
例えば図1A、図1B、図2および図3に示すように、ハウジング12の外部に位置するチェーン14が、はめ歯歯車16および18に係合している。互いに噛み合っている歯車22と24とが、ハウジングの外部に位置している。ハウジングの内部で、可変変速機10は、入力駆動部26および出力駆動部28を備えている。
図4は、一端に入力スプロケット32、他端に軸受33を有する入力シャフト30を備えた入力駆動部26を、分解状態で示している。駆動シャフト34が、入力シャフト30の一側に配置されており、入力スプロケット32と噛み合うスプロケット36を固定されている。駆動シャフト34には、キー溝38が形成されている。空間的に隔たった2つのスプロケット42および44を有する、軸方向にスライド可能なチェーン駆動部40が、駆動シャフト34に取り付けられている。
駆動シャフト34Aが、入力シャフト30の他側に配置されている。駆動シャフト34Aは、構造的に、駆動シャフト34と同様であり、チェーン駆動部40の場合と同様の部品(添え字Aを付されている)を備えるチェーン駆動部40Aを取り付けられている。
入力駆動部は、下側のスイングアーム46、上側のスイングアーム48、および管状のアイドラー50を備えている。
下側のスイングアーム46は、チューブ52から突き出ており、かつ空間的に隔たったアーム46Aおよび46Bを有している。アーム46Aの突起は、カムローブ56を有するカムレバー54を形成している。アーム46Aおよび46Bは、それぞれ軸受58Aおよび58Bを取り付けられている。
上側のスイングアーム48は、下側のスイングアーム46と同様の構造を呈しており、空間的に隔たったアーム48Aおよび48Bが突き出たチューブ62を有している。アーム48Aおよび48Bは、それぞれ対応する軸受64Aおよび64Bを有している。
アーム48Aは、カムローブ68を有するカムレバー66を形成している突起を備えている。
アイドラー50の内側には、ニードル軸受70が取り付けられている。
入力駆動部が組み立てられているときには、入力シャフト30は、チューブ52の内部に挿入されたチューブ62を貫いて延びている。アイドラー50は、チューブ52の外側に位置している。
チェーン駆動部40は、アーム48Aと48Bとの間に位置している。駆動シャフト34は、軸受64Aおよび64Bによって支持されている。チェーン駆動部40Aは、アーム46Aと46Bとの間に位置しており、駆動シャフト34Aは、軸受58Aおよび58Bによって支持されている。
入力スプロケット32、およびスプロケット36、36Aは、同じ直径および同じ歯数を有する同一のものである。入力駆動部26と出力駆動部28との間で駆動力を伝達するチェーン240(例えば図1Aを参照)を、スプロケット42および44、スプロケット42Aおよび44A、およびアイドラー50に係合させたときに、チェーン240に形成されるピッチ円は、全て同一の半径PCを有する(図22を参照)。
必要に応じて、入力駆動部の相対的に回転可能な部分間に、さらなる軸受(図示されず、説明もされない)が設けられる。
出力駆動部28(主として図5〜図7を参照)は、複数の正確に位置決めされた溝84を形成された円錐状の面82を有する外側ディスク80を備えている。外側ディスク80は、それと概ね同一の構造を有する。すなわち、複数の正確に位置決めされた溝90を形成された、実質的に円錐状の面88を有する内側ディスク86に対向している。出力駆動シャフト92が、外側ディスク80に固定されている。管状のボス94が外側ディスク80から突き出て、出力駆動シャフト92の一部分を囲んでいる。直径方向に相対する2つの溝96(図6においては、1つの溝しか見えない)が、ボス94の外面上で、軸方向に延びている。管状構造体100が外側ディスク80から突き出ており、ボス94の外面から空間的に隔たって、それを囲んでいる。
内側ディスク86は、ボス94と管状構造体100との対向し合う表面間の環状間隙104の内部にきっちりと嵌合するチューブ102を有している。チューブ102の内面には、直径方向に相対する2つの溝108が形成されている(図7を参照)。一方のディスクが、他方のディスクに相対的に軸方向に移動することができるように、しかしながら、一方のディスクが、他方のディスクに相対的に回転することができないように、溝96および108内に、玉軸受(図示せず)が配置されている。
はめ歯歯車16および歯車24が、出力駆動シャフト92の端部に固定されている(図1A)。
内側ディスク86は、その外側面114に、スラスト軸受120およびニードル軸受122を保持している、盛り上がったボス118を有している。ボス118は、外側面114に対向している表面上に、同じ大きさのアップランプ部分126Aとダウンランプ部分126Bとを有する、軸方向を向くカムローブ126を形成されている。各ランプ部分は、周方向に、約60°の角度にわたって延びている。したがって、ランプ部分が作動する、周方向の角度の合計は約120°である。このことは、このカムローブ上に乗るカムフォロワ316(図16)の動きをグラフで示している図24の曲線590(後述される)に反映されている。
外側ディスクは、その外側面130上に、出力駆動シャフト92を支持している軸受132を有している(図7)。
ボールねじ素子136が、外面螺旋溝140を有するチューブ138を備えている。チューブ138は、その内面に、出力駆動シャフト92に回転可能に係合しているニードル軸受142を有している。チューブ138の一端に設けられたウォームホイール144は、スラスト軸受146、およびハウジング12によって支持されている軸受148と背中合わせになっている。
ボールねじユニット150は、チューブ138の外面螺旋溝140に埋め込まれた玉軸受(図示せず)を嵌め込まれている経路を有する雌ボールねじ154を内面に設けられた内側ハブ152を備えている(図7)。内側ハブ152は、45°の角度間隔で、複数の半球状のくぼみ164が形成されている周縁162を有する、概ね円形の本体160から突き出ている。
図6Aは、本体160の拡大図であり、本体160の構造上の特徴をより詳細に示している。図6Bは、本体160の一部分のさらなる特徴を、より拡大して示している。本体160は、互いに45°の角度間隔を置いた複数の、内側にテーパの付いたロック孔174を有している。各ロック孔は、それぞれ隣接し合う2つのくぼみ164の間の中央に位置している。円形のスラスト玉軸受溝176が、ロック孔174の内側に位置している。
本体160上の盛り上がった円形部分180に、4つの弧状スロット182が形成されている。各弧状スロットは、45°の角度範囲にわたっており(図示されているように)、出力駆動シャフト92の長手方向中心軸186から半径Rの距離にある。隣接し合う2つの弧状スロットは、角度45°だけ離れている(図示されているように)。各弧状スロットは、盛り上がった円形部分180の外面と同一平面にある中央位置190から、それぞれの盲穴によって定められている深部端190Aおよび190Bに向かって、下向きかつ外向きに傾いている2つのランプ部分188Aおよび188Bを有している。
本体160上の中心管状構造体192が、サークリップ(図示せず)によって、ワッシャー194を適切な位置に保持している。
本体160の内面は、スラスト軸受120に当接しており、内側ハブ152の外面は、ニードル軸受122の内面に嵌め込まれている。
図5は、組み立てられた状態の出力駆動部28を示している。ボールねじ素子136は、チューブ138の回転が抑制されていると、本体160の、一方の方向の回転によって、内側ディスク86が、軸方向に、外側ディスク80に向かって移動するような作用を与える。逆に、本体160の反対方向の回転によって、外側ディスク80と内側ディスク86との間の軸方向の距離が増す。
図8は、外側支持スライダ200を示しており、図9は、内側支持スライダ202を示している。外側支持スライダ200は、ロッド208A〜208Dによって支えられて、空間的に隔たっている2枚のプレート204および206を有している。カム面212を有する小さなプレート210が、両プレート204と206との間に延在しており、その両側部は、プレート204の対向し合うスロット214とスロット216内にそれぞれ位置している。
プレート206の延長片220および222が、それぞれの末端部に、ストッパ224および226を支持している。ストッパ224および226の機能および構造については、後述する。
内側支持スライダ202は、支持ロッド232によって空間的に隔てられた2枚のプレート228および230を有している。近接した2つのガイドアイドラー234および236が、それぞれ適切なシャフト234Aおよび236Aを介して、プレート228と230との間に回転可能に支持されている。
組み立てられた状態の可変変速機においては、内側支持スライダ202は、外側支持スライダのプレート204と206との間に配置されている。ロッド208A〜208Dは、それぞれ位置合わせされて対になっている孔238A〜238Dを貫通している。両者から成る複合スライダアセンブリ239は、入力駆動部26と出力駆動部28との間に配置されており(図2を参照)、可変変速機の作動中に、必要に応じて、スライド運動によって、入力駆動部から出力駆動部に向かって、またはその逆に向かって移動することができるように、可変変速機のハウジング12によって支持されている。
図2、および概略図である図22および図23に示すように、チェーン240(抽象的に示されている)が、一方では、チェーン駆動部40とアイドラー50との間の空隙を、他方では、アイドラー50とチェーン駆動部40Aとの間の空隙を通っている。チェーン240の対向し合う2つの部分が、ガイドアイドラー234と236との間の空隙を通っている。チェーン240の残りの部分は、外側ディスク80と内側ディスク86との対向し合う面間で、ループ241を形成している。チェーン240は、スプロケット42と44、およびスプロケット42Aと44Aに係合しており、入力駆動部26と出力駆動部28との間で回転駆動力を伝達するために用いられる。チェーン240は、チェーンリンク同士を連結している複数のピンを有している。これらのピンの先端は、チェーンリンクの外側に突き出ており、外側ディスク80と内側ディスク86との対向し合う面に形成されている溝84および90に嵌り込んでいる。このような相補的な構成体の、直接の機械的な相互係合によって、入力駆動部から出力駆動部への確動駆動(摩擦駆動と対照的な)が確実に行われる。チェーン240の構造、および入力駆動部26から出力駆動部28への駆動力の伝達の仕方は、概ね、先願である特許文献1に記載のとおりであり、本明細書においては、それらの特性について、これ以上詳述しない。
前述のように、チェーン240のピッチ円は、スプロケット42と44、42Aと44A、およびアイドラー50の外周を通っているから、このピッチ円の半径(PC)は変化しない。したがって、アイドラー50から各スプロケットまで延びているチェーン範囲241Aおよび241B(図23)によってもたらされる引張力は最小である。したがって、アイドラー50は、引張力を有効に断たれる。
図10は、図11および図12の各斜視図に示されている振動駆動ユニット244、図13および図14の各斜視図に示されているロッキングプレート246、図17および図18にそれぞれ示されている第1および第2のカム248および250、および図19に示されている作動レバー252を備えた複合カム構造242を示している。
ロッキングプレート246は、ニードル軸受266を配置された中心孔264を有する本体262を備えている。2つのソレノイド268および270が、どちらも、本体262の1つの面に据え付けられている。ソレノイド268および270は、それらの長手方向中心軸276および278上に、それぞれのプランジャ272を配置されている。長手方向中心軸276と278とは、中心孔264の長手方向軸280を回転中心軸として角度45°だけ空間的に隔たっている。各長手方向中心軸276、278は、長手方向軸280から半径方向に距離Rだけ隔たっている。この距離Rは、図6Aに示されている半径Rと等しい。
本体262は、孔284を形成されている耳状部282を有している。
可変変速機が組み立てられた状態では、ニードル軸受266は、図6に示されている本体160の外面上の中心管状構造体192に回転可能に係合している。
図15は、ソレノイド270の構造を示している。ソレノイド268は同じ構造を有している。ソレノイド270は、環状の電気的なコイル292を受容しているケーシング290を有している。コイル292を突き抜けているばね294は、コイル292が接している環状リム298を側面に配置された管状のプランジャ272に作用する。プランジャの外側端部は、本体262のプランジャ孔300内に位置している。
各ソレノイドの機能は、各コイル292への電力の印加によって、プランジャ272をケーシング290内に保持させるということである。電力供給が中断されると、プランジャは、ばね294の付勢力によって、ケーシング290から遠ざかるように外側に押しやられ、したがって、プランジャ272の外側端は、本体262の面304から突き出る。
図16は、シャフト314が突き出ているプレート312を有するロッキングユニット310を示している。カムフォロワ316が、シャフト314の端部から横方向に突き出たスタッド318に取り付けられている。ロッキングスタッド320が、ナット322によって、プレート312に取り付けられている。ロッキングスタッド320は、テーパの付いた先端部324を有している。
振動駆動ユニット244(図11および図12)は、円形孔344を形成されたプレート342を備えている。プレート342に取り付けられたロック構造346は、上部孔348Aおよび下部孔348Bと、圧縮ばね350および352をそれぞれ配置されている、空間的に隔たった2つの貫通孔とを形成されたブロック348を有している。振動駆動ユニット244は、さらに、円形孔344と同心のスラスト玉軸受溝1002を形成された軸受プレート1000を備えている。スラスト玉軸受溝1002内の玉軸受(図示せず)は、本体160のスラスト玉軸受溝176に嵌って、それに接するように働く。
位置決めブロック354が、プレート342から半径方向に突き出ている。ボルト356が、位置決めブロック354を突き抜けている貫通孔358(図12において破線で示されている)にねじ係合している。ボルト356の、貫通孔358内部の端部は、ばね360に接しており、ばね360は、貫通孔358の開口〔可変変速機が組み立てられた状態では、本体160(図7)の周縁162に近接している〕からわずかに突き出ている玉軸受362に力を及ぼす。したがって、玉軸受362は、ばね360によって負荷をかけられると、半球状のくぼみ164に係合することができる。これによって、45°の角度間隔で空間的に隔たった作用因子を利用することができるから、ボールねじユニット150を、複合カム構造242に相対的に、適切な位置に確実に保つことができる。玉軸受362に作用する、ばね360の圧縮力に打ち勝つことができるほどに十分なトルクが、本体160に印加されるまで、この係合状態が維持される。そのように十分なトルクが本体160に印加されると、玉軸受362が次の半球状のくぼみ164内に入り込むまで、位置決めブロック354と本体160との間の相対的な回転運動を起こすことができる。
プレート342から、スタッド364が突き出ており、スタッド364から、プレート342に固定された、角度がついたレバー366が延びている。レバー366の遠位端には、スタッド368が形成されている。スタッド368は、ハウジング12の第1のスロット(図示せず)内にスライド可能に配置されている。スタッド364は、第1のスロットに平行な、ハウジングの第2のスロット(図示せず)内でスライドする。
スタッド382によって相互に連結されている軸受370と370Aとから成る軸受対、軸受372と372Aとから成る軸受対が、空間的に隔たったプレート378および380に設けられている。プレート378は、平行な2つのスロット388が形成された突起386を有している。ベースプレート394が、2つのスロット388をまたいで位置しており、留め具396によって、2つのスロット388に連結されている。留め具396は、スロット388に対して直角に走っている、ベースプレート394のスロット398を貫通している。スイベルスタッド400が、ベースプレート394から、横方向に突き出ている。別のスタッド402が、軸受370Aと372Aとの間で、プレート380の中央に位置している。
第1のカム248(図17)は、中空のスプラインシャフト424から突き出たカムプロフィル422を有している。平歯車426が、スプラインシャフト424によって支持されている。第2のカム250(図18)は、第2のカムプロフィル434および平歯車436を支持している中空のスプラインシャフト432を有している。
作動レバー252(図19)は、空間的に隔たった2つのプレート442および444を形成要素としている。カムフォロワ446が、両プレート間の中間位置に、回転可能に据え付けられている。ピン448が、カムフォロワ446の前方で、カムフォロワ446の中心軸から距離Cの位置において、両プレート間に据え付けられている。スロット450が、カムフォロワ446の他方の側の、両プレートの対向し合う面に形成されている。
カムフォロワ446は、カム対として働く2つのカムプロフィル422と434との間に位置している。
図10は、複合カム構造242を構築するために、振動駆動ユニット244、ロッキングプレート246、第1および第2のカム248および250、および作動レバー252を、いかにして組み合わせるかを示している。スイベルスタッド400は、スロット450を突き抜けている。スイベルスタッド400の中心軸は、カムフォロワ446の回転軸から距離Dの位置にある(図19)。ピン448は、ロッキングプレート246の孔284に嵌め込まれている。第1および第2のカムは、対向し合う軸受370と370Aとから成る軸受対、対向し合う軸受372と372Aとから成る軸受対にそれぞれ据え付けられている。本体262の中心孔264は、円形孔344と重なっている。ロッキングユニット310は、ロック構造346に嵌め込まれている。シャフト314は、上部孔348Aを貫通しており、ロッキングスタッド320は、下部孔348Bを貫通している。圧縮ばね350および352は、プレート312の対向する面と当接している。
第1および第2のカムの平歯車426および436は、スタッド402に据え付けられた遊び歯車480と噛み合っている。第1のカムの空洞のスプラインシャフト424を貫通しており、かつスプラインシャフト424を駆動するスプラインシャフト492に取り付けられた歯車22(図2)は、歯車24の直径の2倍の直径を有している。
スタッド364に回転可能に据え付けられたブロック504をスライド可能に嵌め込まれている矩形のスロット502が、角度がついたレバー500に形成されている。ハウジング12に固定されたピン(図示せず)が、孔506内に嵌め込まれており、それによって、レバー500は、そのピンに回転可能に係合している。レバー500の突出部508は、外側支持スライダ200のプレート206のスロット216を突き抜けており、カム面212に接している(図2を参照)。同様の構成が、複合カム構造242の対向する突出部510にも設けられている。
入力シャフト30に回転駆動力が与えられると、入力スプロケット32と、スプロケット36および36Aとが噛み合っているために、チェーン駆動部40および40Aは、入力シャフト30と反対方向に回転する。それらのチェーン駆動部と係合しているチェーン240は、図22および図23に示されているようなループ状の軌道に沿って動き、チェーン240のピンと、外側ディスク80および内側ディスク86のそれぞれの溝84および90との相互係合によって、チェーン240に機械的に連結している外側ディスク80および内側ディスク86は、出力駆動シャフト92のまわりに回転する。
外側ディスク80と内側ディスク86とが近づき合うと、チェーン240は、それらのディスクのまわりを通るときに、相対的に大きな半径R1の、実質的に円形のループ241上を進む(図22を参照)。スイングアーム46および48は、外側ディスク80および内側ディスク86の方向に回動し、入力駆動部のチェーン駆動部40および40Aは、それらのディスクに近づくように移動する。ループ241が、相対的に大きな半径R1をとることができるように、複合スライダアセンブリ239は、アイドラー50に向かって右側に移動する。外側ディスク80と内側ディスク86とが互いに遠ざかると、それらのディスクのまわりのループ状のチェーン240の半径R2は減少する(図23を参照)。チェーンに生じるたるみを除くために、スイングアーム46および48は、外側ディスク80および内側ディスク86から遠ざかるように回動する。ループ241を、可能な限り円形に近く維持するために、複合スライダアセンブリ239は左側に移動する。外側ディスク80および内側ディスク86の回転中心と、アイドラー50の回転中心とを通る直線520に対するスイングアーム46および48の角度は、最小角度522(図22を参照)から最大角度524(図23を参照)まで変化する。このプロセスの重要な利点は、動作状態が変化したときに、スイングアーム46および48の運動によって、チェーン240を、必要なレベルまで十分に張った状態に維持することができるということである。
本発明は、さらに、増分式に基づいて、可変変速機の入力速度に対する出力速度の比を滑らかに、かつ信頼性高く、効果的に変化させる方法に関する。出力駆動部が、1つの方向に回転すると、歯車24と噛み合っている歯車22は、複合カム構造242を、2:1の比で反対方向に駆動する。歯車22と一緒に平歯車426が回転し、また遊び歯車480を介して、平歯車436が回転する。第1および第2のカムプロフィル422および434が、カムフォロワ446に作用し、そのために、作動レバー252が、スイベルスタッド400のまわりに振動する。ピン448が、ロッキングプレート246に連結されており、ロッキングプレート246は、長手方向軸280のまわりに、45°の角度範囲にわたって振動する。ロッキングプレート246の位置が、図24のグラフにおいて、曲線566によって示されている。ロッキングプレート246の回転速度が、曲線526によって示されている。
図3には、中央位置すなわち基準位置における作動レバー252が示されている。直線530は、基準位置とも呼ばれる、作動レバー252の中央軸532が、スイベルスタッド400のまわりに、時計回り方向に最大角度まで偏向する範囲を示しており、直線534は、作動レバー252の中央軸532が、スイベルスタッド400のまわりに、反時計回り方向に最大角度(前者の最大角度に等しい大きさの)まで偏向する範囲を示している。
歯車22を介しての複合カム構造242と、歯車24との駆動の比が2:1であるから、外側ディスク80および内側ディスク86の2回転によって、複合カム構造242の1回の完全な振動が生じる。この駆動比が変化しない限り、作動レバー252は、図3に示されているとおりに振動し続け、ロッキングプレート246は、作動レバー252と反対方向に振動し続ける。カムフォロワ316が、内側ディスク86によって保持されているカムローブ126のアップランプ部分126A上に乗ることによって、ロッキングユニット310のテーパの付いたロッキングスタッド320は、一方向に力を受ける。この動作によって、ロッキングスタッド320のテーパの付いた先端部324は、ロッキングスタッド320と一直線上にある、本体160のテーパの付いたロック孔174に嵌め込まれる。カムフォロワ316がアップランプ部分126A上にあるときには圧縮されていた圧縮ばね350および352は、カムフォロワ316がダウンランプ部分126B上に乗るようになると伸張して、その結果、ロッキングスタッド320は、ロック孔174から外れる。この期間中、ボールねじユニット150は、ばねの負荷を受けており、いずれかの半球状のくぼみ164内に嵌め込まれている玉軸受362(図12)によって、適切な位置に保持されており、ソレノイド268および270のプランジャ272は引っ込められて、図13に示されている位置に保たれている。
ロッキングスタッド320のテーパの付いた先端部324は、テーパの付いた各ロック孔174に、反復して、嵌め込まれ、外される。このようにして、ボールねじユニット150は、周期的な間隔で、ボールねじ素子136に対して正確に調整される。これは、駆動比の変更が生じた際に特に必要である。ロッキングスタッド320の先端部324の位置が、図24の曲線580によって示されている。
駆動比変更は、適切な電子制御ユニットによって行われることが好ましい。電子制御ユニットを作動させる方法は当業者には明らかであり、本明細書においては説明されない。電子制御ユニットにとって必要とされるものは、各入力信号に応答して、正確に制御された間隔で、選択されたソレノイドに、可変変速機の動作に関する信号を送る能力である。
駆動比を変更するときに、電子制御ユニットは、ボールねじユニット150を、どちらの方向に回転させるかを決定する。一方の方向の動作は駆動比を増加させ、逆方向の動作は駆動比を減少させる。それらは、どちらの場合にも、小さな増分量だけ行われる。次に、電子制御ユニットは、ソレノイド268と270とのうちのどちらを作動させるかを決定する。図24の曲線558は、中央軸532を表わす基準線532Aを挟んで、作動レバー252が振動するときのカムフォロワ446の動きを示している。カムプロフィル422および434は、カムリフト相(曲線564の部分)とカムドロップ相(曲線566の部分)との各々の終端において、各カムの60°の回転期間にわたるドエル(停留)期間560および562をそれぞれ生み出す。カムリフト相とカムドロップ相との各々は、各カムの120°の回転期間にわたっている。各ドエル期間中、ロッキングプレート246は静止している。特定のドエル期間の開始時に、選択されたソレノイド268または270への電力供給が中断される。そうすると、選択されたソレノイドのプランジャ272が、それに付勢力を与えているばね294の作用を受けて、即座に、面304から突き出るように移動する。ソレノイドの選択は、そのときのドエル期間の後に振動するロッキングプレート246の回転方向に基づいて行われる。突き出たプランジャ272は、本体160の対応する弧状スロット182に嵌り込む。そのドエル期間が終了すると、ロッキングプレート246は、逆方向に動き始める。そうすると、突き出たプランジャ272が、弧状スロット182の深い孔の端部に嵌め込まれているから、本体160は、ロッキングプレート246と一緒に、45°にわたって回転する。このプロセスにおいて、ボールねじユニット150も、45°にわたって駆動される。そうすると、ボールねじユニット150の回転方向に応じて、内側ディスク86は、前もって定められた少しの量だけ、外側ディスク80に近づくか、または遠ざかる。これによって、入力回転速度に対する出力回転速度の増分変化が生じる。
45°の回転が終了すると、ロッキングプレート246は、次のドエル期間に達する。この時点においては、ロッキングユニット310のテーパの付いたロッキングスタッド320が、本体160の対応するロック孔174(ロッキングスタッド320と揃っている)に嵌め込まれているために、ボールねじユニット150は、適切な位置にロックされている。次に、電力を断たれていたソレノイドが、電子制御ユニットによって再び電力を供給される。ロッキングプレート246が反対方向に回転すると、このソレノイドのプランジャ272は、弧状スロット182内のランプ部分188Aまたは188Bの表面上に乗り上げ、次いで、ソレノイドのコイル292に電力が供給されているために、ケーシング290内の引き込み位置に保持される。ばねによる負荷を受けている玉軸受362が、本体160の周縁162に形成されているくぼみ164に嵌め込まれているために、例えば摩擦効果によって、本体160を動かそうとするいかなる傾向も除かれる。しかしながら、ソレノイドのプランジャ272が、対応する弧状スロット182の深い孔の端部に嵌め込まれているときには、そのプランジャ272の大きな駆動力によって、この保持動作は、容易に覆される。
したがって、外側ディスク80および内側ディスク86の2回転ごとに、駆動比の1回の増分変化を、駆動比を上げる方向または下げる方向に発生させることができる。
この例においては、出力速度を増分式に増減させるための作動メカニズムに、2つのアクチュエータ(ソレノイド)が含まれている。しかしながら、単一のソレノイドのコイルが、ばね(ばね294に等価な)の付勢力および全ての摩擦力に抗して、動作要件を満たす速度で、ソレノイドのプランジャを引き込むことができるほどに十分に強力である場合には、2つのソレノイドに替えて、その単一のソレノイドを用いることが可能である。これを可能にするために、ボールねじユニット150の盛り上がった円形部分180上の4つの弧状スロット182が、弧状スロット182の深部端190に同心であって、かつ実質的に同一の直径を有する止まり穴で置き換えられる。それによって、単一のソレノイドが、あらかじめ定められた角度にわたって、一方向または他方向への、ボールねじユニット150の回転を引き起こすように、2つのソレノイドに替わって直接に作動する。
図3には、スイベルスタッド400の軸を中心とするX軸およびY軸が示されている(ただし、図では、X軸およびY軸は、スイベルスタッド400の軸からずらして示されている)。図19に印されている距離CおよびDの大きさが、図3でわかる。必要に応じて、留め具396を緩めた後、何らかの方法によってベースプレート394を移動させることによって、妥当な範囲内で、X方向またはY方向に、スイベルスタッド400の中心軸を調整することができる。このようにして移動可能な範囲は、スロット388および398の寸法によって制限される。ピン448の運動の振幅(その長手方向軸に関して測定された)をPとし、カムフォロワ446の長手方向軸の振動の振幅をQとすると、式P=Q(C+D)/Dが成り立つ。スイベルスタッド400の位置を、正のX方向に量xだけ調整した場合には、式P=Q(C+D−x)/(D−x)が成り立つ。したがって、量xが増すにつれて、Pは増加する。実際、この調整を、システムを微調整して、ロッキングプレート246を、出力駆動シャフト92のまわりに、正確に45°にわたって確実に振動させるために用いることができる。中性線すなわち基準線から各側への、ロッキングプレート246の振動の角度範囲は、22.5°である。
さらなる要素は、スイベルスタッド400をY方向に調整することによって、ロッキングプレート246の振動の相シフトを行うことができるということである。図24に示されているドエル期間560および562の間、ソレノイド268または270を弧状スロット182の深い孔の端部に正確に合わせることを確実にするために、この調整を用いることができる。
チェーン240のピンの先端は、外側ディスク80および内側ディスク86の溝に正確に嵌まり込むように位置合わせされなければならない。この位置合わせは、摩耗、温度、可変変速機に加えられたトルク、または可変変速機内に発生したトルクによって影響される場合がある。
可変変速機の同期を確実にするために、これらの要素を考慮に入れることができるさらなる調整が、ハウジング12によって回転可能に支持されているシャフト602に据え付けられたウォーム歯車600を用いることによって可能である。ウォーム歯車600は、ウォームホイール144と噛み合っている(図3)。可変変速機の動作の正確な調整を継続的に確実にするために、好ましくは電子制御ユニットによる制御の下で、モータ(図示せず)によって、このシャフト602を、小さな増分毎に回転させてもよい。シャフト602の回転によって、ボールねじユニット150に相対的にボールねじ素子136が回転して、外側ディスク80に相対的に内側ディスク86が移動する。較正ルーチンの後に確定された手順にしたがって、ウォーム歯車の調整を行ってもよい。あるいは、正確な同期を確実にするためのフィードバックモードをリアルタイムに施すプロセッサによって、それを行うこともできる。
内側ディスク86が外側ディスク80から遠ざかると、スタッド364は、同じ方向に移動する。レバー366も、ハウジング12に形成されているスロット内におけるスタッド368の滑り運動によって拘束されて、矢印604の方向に移動する(図1Aを参照)。孔506のまわりに回転可能に、ハウジング12に固定されたピンに嵌め込まれているレバー500は、ブロック504と、スロット216を突き抜けている突出部508との間の相対的なスライド/回転運動によって回転して、確実にカム面212に力を及ぼす。それによって、複合スライダアセンブリ239、したがってガイドアイドラー234および236は、チェーン240に張力を維持し、かつループ241を可能なかぎり円形に近いものに保つように、外側ディスク80および内側ディスク86に向かって駆動される(図23)。内側ディスク86が外側ディスク80に近づいていくと、ばね606の働きによって、常にカム面212に接している突出部508は、制御された運動で、カム面212から遠ざかる方向に回転することが可能である。したがって、複合スライダアセンブリ239は、チェーン駆動部40および40Aに近づいていくことができる。ガイドアイドラー234および236は、それらの間のチェーンの対向している部分を引き寄せ、そのために、スイングアーム46と48とは、ばね606の付勢力によって、互いに近づくように回動する(図22を参照)。この場合にも、チェーンの張力は維持される。
ストッパ224、226は、図20に示されている構造を有しており、各ストッパは、ハウジング608の内部に、支持プレート610を外側に付勢するばね606を有している。図4を参照して前述したスイングアーム46および48のカムローブ56および68は、それぞれの支持プレート610と側面を接している。図20には、下側のカムローブ68しか示されていない。中性位置においては、各支持プレート610と、それに対応するハウジング608との間には、距離Lの間隔が存在している。この構成によってなされ、かつ制御されるわずかの相対運動は、可変変速機が外部に動力を放出しているとき、または例えばエンジンブレーキングによって、可変変速機が動力を吸収しているときに、スイングアーム46と48とのうちの一方に、他方よりも大きな力を受けさせることができるために重要である。
例えば図23を参照すると、チェーン240が矢印650の方向に動いており、動力が入力駆動部から出力駆動部に伝達されている(例えば坂を上っている自動車のように)場合には、チェーン駆動部40が入力駆動部として働くから、チェーン240の上部部分652は高い張力を受け、下部部分654は、より低い張力しか受けない。動力が出力駆動部から入力駆動部に伝達されている(例えば坂を下っている自動車のように)場合には、チェーン駆動部40Aが入力駆動部として働くから、反対の状況が生じる。どちらの場合にも、複合スライダアセンブリ239の調整動作によって除かれなかった、チェーン240に生じるたるみの全てではないにしても相当な量は、ばねによる負荷を与えられているストッパによって吸収される。高張力部分(例えば上部部分652)は、対応するカムレバー54または66に力を及ぼす。それによって、対応するストッパ224または226のハウジング608と支持プレート610との間の間隔の距離は、Lから0まで減少する。他方のストッパ226または224のハウジング608と支持プレート610との間の間隔の距離は、2倍になって2Lまで増加する。これによって、この効果がなければ大きく張力が減少するはずのチェーン部分に、あらかじめ張力が組み込まれる。この特性の利点は、チェーン駆動部40と40Aとの間の、アイドラー50上を通るチェーン240の部分は、チェーンにあらかじめ組み込まれている張力を受けるだけであり、チェーンに印加された張力を受けるのではないということである。
チェーン240は、外側ディスク80と内側ディスク86とを互いに遠ざけるように働く。しかしながら、外側ディスク80は、軸方向に可動ではない。スイングアーム46および48は、それぞれのカムレバーを介して、内側ディスク86を外側ディスク80の方に押しやろうとする力を、ボールねじ素子136(したがって、内側ディスク86の外側面)におよぼすストッパの働きをし、したがって、チェーン240のこのような効果を打ち消す。
可変変速機の駆動比が調整されると、チェーン駆動部40および40Aを、キー溝をつけられた、それぞれの駆動シャフト34および34Aに沿って、軸方向に移動させる必要がある。図20および図21には、チェーン駆動部40Aに作用して、チェーン駆動部40Aの軸方向の移動を支援するチェーン位置決めシステム700が示されている。チェーン駆動部40に対しても、同様のチェーン位置決めシステムが設けられている。チェーン位置決めシステム700は、駆動シャフト34Aのまわりに、アーム46Aとスプロケット42Aとの間で作動する圧縮ばね702を有している。駆動シャフト34Aの一端にスライド可能に取り付けられているピン704に、円形のディスク706が備えられている。ディスク706は、駆動シャフト34Aに形成された、対応するスプライン溝710にスライド可能に配置されている押し板708の先端に接している。ピン704は、半球状の端部712を有している。端部712は、ハウジング12に形成された半円状スロット718内に据え付けられているチェーン位置ガイド716の傾斜したリブ714の側面に接している。
駆動比の変更が生じると、ピン704の端部712は、傾斜したリブ714上を、スイングアーム46および48の動きに応じて、いずれか一方の方向に移動する。図23に示されているように、両アームが、互いに遠ざかるときには、ピン704は、リブ714の傾斜にしたがって左側に押しやられ(図21を参照)、したがって、圧縮ばね702が圧縮されるために、スプロケット42Aおよび44Aは左側に動く。アーム46と48とが、反対方向(図22に示されているように、互いに近づく方向)に動くときには、ピン704は右側に動くことができ、したがって、圧縮ばね702には、より少ない圧力しか及ぼされなくなり、そのために、スプロケット42A、44Aは右側に動く。このように、必要に応じて、スプロケットの有益な変位が生じる。
第2の先願である特許文献2に記載の方法と同様の方法を用いることによって、駆動比調整の範囲を増加させることが可能である。この方法は、概ね特許文献2に記載されているように、可変変速機の可変部を介して相異なる方向に、狭い範囲および広い範囲で動力を伝達する原理に基づいている。
図1Aおよび図1Bには、出力駆動シャフト92を駆動するためのチェーン14、変速機出力シャフト810上の自由回転可能なスプロケット808を駆動するためのチェーン806、および変速機出力シャフト810上に配置されている自由回転可能な歯車814を駆動するための歯車812を備えた自由回転可能なハブ802を、上方に配置されている変速機入力シャフト800が示されている。自由回転可能な歯車816が、変速機入力シャフト800上に配置されており、入力シャフト30に固定された歯車818と噛み合っている。
要件に応じて、変速機入力シャフト800と歯車816とを結合させるために、または変速機入力シャフト800とハブ802とを結合させるために、噛み合いクラッチ820が用いられる。
中性位置を中央に保ちながら、要件に応じて、変速機出力シャフト810と歯車814とを結合させるために、または変速機出力シャフト810と歯車818とを結合させるために、第2の噛み合いクラッチ822が用いられる。
場合に応じて、変速機出力シャフト810とスプロケット808とを結合させるために、または切り離すために、第3の噛み合いクラッチ824が用いられる。
図1Aおよび図1Bにおいて、実線の矢印900は、可変変速機への外部からの動力の伝達を表わしており、破線の矢印902は、可変変速機からの外部への動力の伝達を表わしている。
狭い範囲での動作(図1Bを参照)においては、噛み合いクラッチ820は、変速機入力シャフト800と歯車816とを結合させ、噛み合いクラッチ822は、変速機出力シャフト810と歯車814とを結合させる。したがって、動力は、変速機入力シャフト800から歯車816に、次いで歯車818に、さらに可変変速機の入力側の末端に伝達される。動力は、次いでチェーン14、歯車812、歯車814、変速機出力シャフト810の順に伝達されて、可変変速機の外に伝達される。噛み合いクラッチ822を切り離して、スプロケット808と変速機出力シャフト810とを結合させるために噛み合いクラッチ824を用いることによって、動力は逆方向に伝達される。
広い範囲での動作(図1Aを参照)時には、噛み合いクラッチ820は、変速機入力シャフト800とハブ802とを結合させる。噛み合いクラッチ822は、変速機出力シャフト810と歯車818とを結合させる。したがって、動力は、変速機入力シャフト800からハブ802に、次いでチェーン14を介して可変変速機中に伝達される。動力は、次いで歯車818、変速機出力シャフト810の順に伝達されて、可変変速機の外に伝達される。
狭い範囲での動作から、広い範囲での動作への、噛み合いクラッチの切り換えの間中、それぞれの噛み合いクラッチ820および822の前後の全ての部品は、同じ速度で回転している。駆動比は全般的に一定に保たれ(特許文献2に説明されているように)、したがって、いかなるクラッチやトルクコンバータの作用も要することなく、可変変速機内での駆動比の変化を伴わずに、瞬時の切り換えを行うことができる。
10 可変変速機
12、608 ハウジング
14、240、806 チェーン
16、18 はめ歯歯車
22、24、812、814、816、818 歯車
26 入力駆動部
28 出力駆動部
30 入力シャフト
32 入力スプロケット
33、58A、58B、64A、64B、132、148、370、370A、372、372A 軸受
234A、236A、314、602 シャフト
34、34A 駆動シャフト
36、36A、42、42A、44、44A、808 スプロケット
38 キー溝
40、40A チェーン駆動部
46、48 スイングアーム
46A、46B、48A、48B アーム
50 アイドラー
52、62、102、138 チューブ
54、66 カムレバー
56、68、126 カムローブ
70、122、142、266 ニードル軸受
80 外側ディスク
82 円錐状の面
84 溝
86 内側ディスク
88 円弧上の面
90 溝
92 出力駆動シャフト
94 ボス
96 溝
100 管状構造体
104 環状間隙
108 溝
114 外側面
118 ボス
120 スラスト軸受
126A アップランプ部分
126B ダウンランプ部分
130 外側面
136 ボールねじ素子
140 外面螺旋溝
144 ウォームホイール
146 スラスト軸受
150 ボールねじユニット
152 内側ハブ
154 雌ボールねじ
160、262 本体
162 周縁
164 くぼみ
174 ロック孔
176 玉軸受溝
180 円形部分
182 弧状スロット
186、276、278 長手方向中心軸
188A、188B ランプ部分
190 中央位置
190A、190B 深部端
194 ワッシャー
200 外側支持スライダ
202 内側支持スライダ
204、206、210、228、230、312、342、378、380、442、444 プレート
208A〜208D ロッド
212 カム面
214、216、388、398、450、502 スロット
220、222 延長片
224、226 ストッパ
232 支持ロッド
234、236 ガイドアイドラー
238A〜238D、284、506 孔
239 複合スライダアセンブリ
241 ループ
241A、241B チェーン範囲
242 複合カム構造
244 振動駆動ユニット
246 ロッキングプレート
248 第1のカム
250 第2のカム
252 作動レバー
264 中心孔
268、270 ソレノイド
272 プランジャ
280 長手方向軸
282 耳状部
290 ケーシング
292 コイル
294、360、606 ばね
298 環状リム
300 プランジャ孔
304 面
310 ロッキングユニット
316、446 カムフォロワ
318、364、368、382、402 スタッド
320 ロッキングスタッド
322 ナット
324 先端部
344 円形孔
346 ロック構造
348、504 ブロック
348A 上部孔
348B 下部孔
350、352、702 圧縮ばね
354 位置決めブロック
356 ボルト
358 貫通孔
362 玉軸受
366、500 レバー
386 突起
394 ベースプレート
396 留め具
400 スイベルスタッド
422、434 カムプロフィル
424、432、492 スプラインシャフト
426、436 平歯車
448、704 ピン
480 遊び歯車
508、510 突出部
520、530、534 直線
522 最小角度
524 最大角度
526、558、564、566、580 曲線
532 中央軸
532A 基準線
560、562 ドエル期間
600 ウォーム歯車
604、650、900、902 矢印
610 支持プレート
652 上部部分
654 下部部分
700 チェーン位置決めシステム
706 ディスク
708 押し板
710 スプライン溝
712 端部
714 リブ
716 チェーン位置ガイド
718 半円状スロット
800 変速機入力シャフト
802 ハブ
810 変速機出力シャフト
820、822、824 噛み合いクラッチ
1000 軸受プレート
1002 スラスト玉軸受溝

Claims (16)

  1. 入力軸のまわりに第1の速度で回転可能な入力駆動部と、出力軸のまわりに、前記第1の速度に依存する第2の速度で回転可能な出力駆動部と、前記第2の速度を変更させるように動作可能な制御素子と、前記出力駆動部の回転に応答して、基準位置を間に挟んで第1の位置と第2の位置との間で振動するカム構造と、前記カム構造が前記第1の位置にあるときに、前記制御素子が、前記第2の速度を増分により上昇させるように動作することを可能にするように選択的に動作可能であり、かつ前記カム構造が前記第2の部分にあるときに、前記制御素子が、前記第2の速度を増分により下降させるように動作することを可能にするように選択的に動作可能である作動メカニズムとを備えている可変変速機。
  2. 前記作動メカニズムは、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータを備えており、該第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの各々は、前記カム構造が前記第1の位置にあるときに、前記制御素子が、前記第2の速度を増分により上昇させるように動作することを可能にするように選択的に動作可能である、請求項1に記載の可変変速機。
  3. 前記第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの各々は、前記カム構造が前記第2の位置にあるときに、前記制御素子が、前記第2の速度を増分により下降させるように動作することを可能にするように選択的に動作可能である、請求項2に記載の可変変速機。
  4. 前記可変変速機は、前記出力軸のまわりに回転するように据え付けられており、かつ少なくとも1つの構造を有している本体を備えており、該少なくとも1つの構造は、前記作動メカニズムの選択的な動作に応じて、前記作動メカニズムと係合し、次いで、前記本体とともに、前記出力軸のまわりに、第1の方向に、定められた角度範囲まで回転するように強制され、前記第1の方向と反対の第2の方向の、前記本体の逆回転に応じて、前記作動メカニズムから脱係合する、請求項2または3に記載の可変変速機。
  5. 前記構造は、弧状スロットを備え、前記弧状スロットは、前記出力軸を中心とする半径を有し、かつ深さが変化する、傾斜した基部を有している、請求項4に記載の可変変速機。
  6. 前記第1の位置は、前記基準位置から、第1の回転方向に第1の角度だけ変位した第1の極限位置であり、前記第2の位置は、前記基準位置から、前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に前記第1の角度だけ変位した第2の極限位置であり、前記作動メカニズムは、前記カム構造が前記第1の極限位置にある第1のドエル期間中に動作可能であり、また前記作動メカニズムは、前記第2のカム構造が前記第2の極限位置にある第2のドエル期間中に動作可能である、請求項1に記載の可変変速機。
  7. 前記第1のアクチュエータは第1のソレノイドを有しており、前記第2のアクチュエータは第2のソレノイドを有している、請求項2に記載の可変変速機。
  8. 前記出力駆動部は、1つの軸方向に揃って対向し合いながら空間的に隔たっており、かつ前記出力軸のまわりに回転可能である第1および第2の円錐形ディスクを有しており、前記制御素子は、前記第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間で作動し、前記作動メカニズムの動作に応じて、前記第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間の間隔を第1の量だけ増加させて、前記第2の速度を増分によって上昇させる第1のモードで動作可能であり、かつ前記作動メカニズムの動作に応じて、前記第1の円錐形ディスクと第2の円錐形ディスクとの間の間隔を第2の量だけ減少させて、前記第2の速度を増分によって下降させる第2のモードで動作可能であるねじアセンブリを有している、請求項1に記載の可変変速機。
  9. 前記可変変速機は、前記入力駆動部から前記出力駆動部に回転駆動力を伝達する駆動チェーンを備えており、前記入力駆動部は、前記入力軸のまわりに回転可能な入力シャフトと、該入力シャフトに回転可能に据え付けられているアイドラーと、前記入力軸のまわりに、限定された回動運動を行うように据え付けられている第1のスイングアームと、該第1のスイングアームに支えられている第1の駆動スプロケットと、前記入力軸のまわりに、限定された回動運動を行うように据え付けられている第2のスイングアームと、該第2のスイングアームに支えられている第2の駆動スプロケットと、前記入力シャフトの回転に基づいて、前記第1および第2の駆動スプロケットを回転させ、それによって前記出力駆動部を回転させる歯車アセンブリとを有しており、前記駆動チェーンは、前記第1および第2の駆動スプロケットに係合しており、かつ前記アイドラー上を通っている、請求項1に記載の可変変速機。
  10. 前記可変変速機は、前記駆動チェーンの、前記第1の駆動スプロケットと前記出力駆動部との間の第1の部分が引っ張られたときに、前記第1のスイングアームの回動運動を制限する第1のストッパと、前記駆動チェーンの、前記第2の駆動スプロケットと前記出力駆動部との間の第2の部分が引っ張られたときに、前記第2のスイングアームの回動運動を制限する第2のストッパとを備えており、前記第1のストッパは、前記駆動チェーンの第2の部分が引っ張られたときに、前記駆動チェーンの第1の部分を引っ張るように作動する第1の付勢メカニズムを有しており、前記第2のストッパは、前記駆動チェーンの第1の部分が引っ張られたときに、前記駆動チェーンの第2の部分を引っ張るように作動する第2の付勢メカニズムを有している、請求項9に記載の可変変速機。
  11. 前記駆動スプロケットの各々は、対応するシャフトにスライド可能に据えつけられており、該シャフトの各々は、該シャフトに沿って、対応する駆動スプロケットを第1の方向に付勢する付勢装置と、該駆動スプロケットを支持しているスイングアームの回動量に応じて、該付勢装置に抗して、該駆動スプロケットを移動させるように作動するカムメカニズムとを備えている、請求項9に記載の可変変速機。
  12. 前記第2の速度の増分の変化に応答して、前記スイングアームの位置の調整によって、前記駆動チェーンの張力を調整する調整メカニズムを備えている、請求項9に記載の可変変速機。
  13. 前記アイドラーと、前記第1の駆動スプロケットおよび第2の駆動スプロケットの各々との間で、前記駆動チェーンの張力が減少するように、前記出力駆動部から外部に動力が伝達されるとき、前記駆動チェーンの、前記第1の駆動スプロケットと前記出力駆動部との間の部分が引っ張られ、前記出力駆動部に外部から動力が伝達されるとき、前記駆動チェーンの、前記第2の駆動スプロケットと前記出力駆動部との間の部分が引っ張られる、請求項9に記載の可変変速機。
  14. 前記可変変速機は、前記出力軸に相対的に横方向に移動可能な支持スライド構造と、該支持スライド構造に据え付けられており、かつ前記駆動チェーンに係合しており、かつ空間的に互いに隔たって、前記駆動チェーンの、前記出力駆動部に向かう部分と、前記出力駆動部から戻る部分とから成る、対向し合う2つの部分を通している間隙を形成している第1および第2のガイドアイドラーとを備えており、前記カム構造の増分運動に応答して、前記支持スライド構造、および前記第1および第2のガイドアイドラーは、前記第1および第2のスイングアームの増分式の回動運動をもたらすように移動する、請求項10に記載の可変変速機。
  15. 前記第1のストッパは、前記第1のスイングアームの運動および前記第1の付勢メカニズムの作用に応答して、最大幅が2Lである第1の間隙を通じて、第1のストッパ位置から移動可能であり、前記第2のストッパは、前記第2のスイングアームの運動および前記第2の付勢メカニズムの作用に応答して、最大幅が2Lである第2の間隙を通じて、第2のストッパ位置から移動可能であり、前記第1の間隙の和と、前記第2の間隙の和とは2Lである、請求項14に記載の可変変速機。
  16. 前記駆動チェーンは、前記第1および第2の付勢メカニズムによって定められる張力をあらかじめ与えられている、請求項15に記載の可変変速機。
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