JP2011518846A - チモサポニンbiiの合成 - Google Patents

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Abstract

本発明によって、サルササポゲニンからチモサポニンBIIおよび関連化合物への合成経路が提供される。また、目的のグリコン最終産物における複合化糖部分の in situ アセンブリに有利に用いることができるジケトン中間体が提供される。このジケトン化合物は、次いで、ホウ化水素還元剤を用いて選択的に還元され、目的の最終産物が形成される。最終産物および中間体のうちのある部分はそれ自体、新規化合物である。

Description

本発明は、チモサポニンBIIおよび関連化合物の合成に関する。
プロトチモサポニンAIIIとも呼ばれるチモサポニンBII、すなわち、下記式:
Figure 2011518846
を有する(25S)−26−O−β−D−グルコピラノシル−22−ヒドロキシ−5β−フロスタン−3β,26−ジオール−3−O−β−D−グルコピラノシル−(1→2)−β−D−ガラクトピラノシドは、認知症および脳卒中に対する活性、ならびに血糖レベル低下能、血小板凝集阻害能およびフリーラジカル消去能等の有用な薬剤学的性質を有することが報告されている。WO-A-99/16786 (EP-A-1024146)、WO-A-2005/105108 および WO-A-2005/105824 ならびに明細書中で参照された刊行物を参照。これら全ての開示は、参照により明細書に組み込まれる。
これまでに、活性な薬剤は、植物源、特に Anemarrhena asphodeloides Bge の根茎から抽出されてきた。このようにして得られる化合物量は比較的少ないので、化合物ならびにその生理的に活性なアナログおよび誘導体の商業的発展の可能性が制限される。
本発明は、より容易に得られる物質であるサルササポゲニンから、過度な中間体分離または精製工程を必要とせずに、経済的に許容可能な反応工程数によって、チモサポニンBIIが良好な収率で得られる合成経路に関する本発明者の驚くべき発見に基づく。
サルササポゲニンは、公知の方法、例えば、WO-A-2004/037845 および WO-A-2006/048665 (これらの開示は参照により明細書中に組み込まれる)に記載される方法によって、許容可能な純度で得られる。
チモサポニンBIIへの新規合成経路に関する本発明の知見は、生理的に活性なチモサポニンBIIの新規アナログおよび誘導体を開発する可能性を切り開く。したがって、本発明は、そのような新規アナログおよび誘導体にも及ぶ。
第1の態様において、本発明は、一般式I:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;
2は水素を表し;そして
3は水素または糖残基を表し;あるいは
1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
の化合物を調製する方法であって、
一般式II:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
3は水素または糖残基を表し;あるいは
1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
のジケトン化合物を、適当な溶媒中でホウ化水素還元剤を用いて選択的に還元することを含む前記方法を提供する。
明細書中で用いられる「保護された」という表現は、いかなる残基に関しても、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、残基の望ましくない反応を防ぐための、除去可能な保護基の使用を意味すると解釈される。「保護基」および類似の表現も同様に解釈される。
結合または炭素中心の立体化学は、在来技法であるくさび型線およびくさび型破線を用いて規定され、くさび型線は紙面から上方への結合(β)を表し、くさび型破線は紙面から下方への結合(α)を表す。立体化学的に規定されない結合は、非くさび型線(−)または破線(〜)を用いて表す。ステロイド縮合環系内の結合は立体化学的に規定せずに示されるが、それらの立体化学または立体化学の選択肢に関する規定は、対象となる分子に関する知見に基づいて理解されるべきである。
明細書中で用いられる糖類に関する略語は次の通りである:Gal(ガラクトース)、Glc(グルコース)、Rha(ラムノース)、Fuc(フコース)、Xyl(キシロース)、Ara(アラビノース)。
上記方法における好ましい出発物質は、一般式IIa:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
3は水素または糖残基を表し;あるいは
1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
の化合物である。
上記方法における最も好ましい出発物質は、一般式IIb:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
3は水素または糖残基を表し;あるいは
1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
の化合物である。
上記方法は、チモサポニンBIIまたはそのプロドラッグ体の調製に用いられることが特に好ましい。
複数の保護基が存在する場合、それらの保護基は、常法に従って、所望により同時にまたは順次除去することができる。適当な保護基の使用および除去は、当業者に周知である。
一般式IIの化合物におけるジケトンの作用は、残基R1およびR3の調節のためのエステル化剤、エーテル化剤およびグリコシル化剤を用いた反応に対して実質的に不活性であることが判明している。したがって、一般式IIのジケトン化合物は、任意に保護されていてもよいエステル、エーテルおよび/または糖部分を付加して残基R1およびR2を改変するカップリング反応のための適当な中間体種を提供する。
1が水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し、R2が水素を表し、そして、R3が水素または糖残基を表し、あるいは、それらの保護化形態を表す、上記のように調製された一般式Iの化合物は、所望により、R2で表される水素の代わりにエステル残基またはエーテル残基を導入する反応に供してもよい。そのようなOH残基をO−エステル残基またはO−エーテル残基に変換する反応は、当業者に周知である。幾つかの場合には、一般式Iの化合物の活性化体、例えば、OR2で表されるOH基がO-+塩[A+はカチオン、例えばナトリウムである]に変換されている形態の化合物を用いることが望ましいかもしれない。幾つかの場合には、エステル残基またはエーテル残基を導入するための試薬の活性化体、例えば、残基を導入する置換反応に役立つハロゲン化物の形態を用いることが望ましいかもしれない。そのような特徴の選択は当業者に周知である。
本発明の方法は、実験室規模から、パイロットプラント規模を通じ、1バッチあたり1kgを超える量の産物を調製する工業規模(キログラム)までのいかなるスケールで実施してもよい。
上記方法は、それ自体新規な化合物である一般式Iの化合物およびその保護化形態を利用可能とし、それらは本発明の別の態様を構成する。したがって、本発明の第2の態様では、一般式I:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は、H、COCH3、CO(CH2)nCH3(n=1−6)、Cm2m+1(m=1−6)、Gal、Glc、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→6)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→2)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→4)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→6)−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→2)−[α−L−Rha−(1→4)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[β−DGlc−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glcまたはβ−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glcを表し;
2は、HまたはCm2m+1(m=1−6)を表し;そして
3は、H、α−L−Fuc、β−D−Xyl、β−D−Ara、α−L−Rha、β−D−Galまたはβ−D−Glcを表す;
但し、WO-A-99/16786、WO-A-2005/105108 および WO-A-2005/105824 ならびに 明細書中で参照された刊行物に開示された化合物を除く。]
の化合物が提供される。
本発明の第2の態様におけるある特定の実施形態では、化合物は本発明の第1の態様の方法を用いて調製される。
本発明の方法で用いられる一般式IIの中間体化合物もそれ自体新規な化合物であり、それらは本発明の別の態様を構成する。
したがって、本発明の第3の態様では、一般式II:
Figure 2011518846
[式中、互いに独立して、
1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
3は水素または糖残基を表し;あるいは
1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
の化合物が提供される。
好ましい化合物は、上記一般式IIaおよびIIbの化合物である。
最も好ましい化合物は、互いに独立して、R1が、H、COCH3、CO(CH2)nCH3(n=1−6)、Cm2m+1(m=1−6)、Gal、Glc、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→6)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→2)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→4)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→6)−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→2)−[α−L−Rha−(1→4)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[β−DGlc−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glcまたはβ−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glcを表し;そして
3が、H、α−L−Fuc、β−D−Xyl、β−D−Ara、α−L−Rha、β−D−Galまたはβ−D−Glcを表す、一般式IIbの化合物である。
(原文に記載なし)
一般式IIのジケトンの選択的還元
好ましい還元剤は、立体障害のないホウ化水素還元剤である。明細書中で用いられる「立体障害のない(unhindered)」という表現は、ホウ化水素種において有機置換基が不存在であることを意味する。
好適なホウ化水素還元剤は、水素化ホウ素ナトリウムである。
一般式IIのジケトンの選択的還元に用いられる溶媒は、用いられる特定の還元剤に応じて選択される。好ましくは、溶媒は、極性有機溶媒、例えば2個以上の炭素原子を有するアルキルアルコールと、該極性溶媒と混和可能な非極性有機溶媒、例えばジクロロメタン等のハロアルカンとの混合物である。極性溶媒と非極性溶媒との相対的な比率は、用いられるその他の化合物に応じて当業者が選択することができる。極性溶媒は、好適には、過剰容積、例えば、極性:非極性の比率が容積比で約2:1〜約20:1(例えば約4:1〜約10:1)である過剰容積で存在し得る。溶媒は、好ましくは非水性である。
一般式IIのジケトンにおけるR1およびR3の保護基は、反応条件および保護される残基の特性に応じて、通常用いられる保護基から選択することができる。用い得る保護基の詳細およびそれらの除去反応については、T. W. Green, P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, 4th Edition, Wiley-Interscience, New York, 2006を参照。具体的には、反応に含まれる1または2以上の分子の異なる部分、特に分子の異なるOH基を保護するために、異なる保護基を用いることができ、保護基は所望により選択的に除去することができる。
一般式IIのジケトンの糖部分におけるOH基に好適に用いられる保護基は、例えば、アセチル(Ac)、ピバロイル(Piv)およびベンゾイル(Bz)基から選択することができる。一般式IIのジケトンにおけるその他のOH基に好適に用いられる保護基は、シリルエーテル保護基、例えば、t.ブチルジメチルシリル(TBS)、t.ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)およびトリイソプロピルシリル(TIPS)から選択することができる。一般式IIのジケトンにおけるエステル残基およびエーテル残基について、保護の必要がないかもしれないが、残基に特定の活性置換基が存在する場合、適当な置換基が当業者によって選択され得る。
保護基の除去は、保護基の特性に応じて常法により達成することができる。例えば、アセチル化またはベンゾイル化糖部分を含む化合物を、pHが約10であるNaOMeのメタノール溶液を用いて、攪拌しながら、通常3〜6時間、室温で処理すると、脱O−アセチル化または脱O−ベンゾイル化が完了する。次いで、反応溶液を Amberlite IR 120 (H+) 樹脂で中和することができる。次いで、有機層を濃縮して乾燥し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の脱アシル化物質を得ることができる。当業者は、同物質を得るためにその他の標準的な方法、例えばアンモニアのメタノール溶液による処理が利用可能であることを認識するであろう。
糖に対してまたは一般式IIのジケトンに対して実施されるカップリング反応
糖に対する糖のカップリング反応を用いて、カップリングのための二糖、三糖または四糖以上の多糖を調製することができる。糖分子は、一般式IIのジケトンにおけるどのOH基にカップリングさせてもよい。そのようなOH基は、糖のOH基または糖以外のOH基であってもよい。
これらの反応において、反応分子における幾つかのOH基は、カップリングが適切に生じるように保護されていてもよい。糖のOH残基に対して実施されるエステルおよびエーテル保護反応は標準的な有機合成反応であり、当業者に周知であるので、ここでさらなる説明を要しない。
糖カップリング反応は、一般的に、カップリングされる糖分子がどのように活性化されるかに応じて、2つのカテゴリーに分類される。第1の一般的なカテゴリーの反応では、適当な触媒、例えば触媒量のN−ヨードスクシミド(NIS)およびヨード、シリルまたは銀共触媒の存在下、カップリングのための活性化糖分子としてチオグリコシド(例えば、チオエチル糖またはチオ−2−プロピル糖)が用いられる。第2の一般的なカテゴリーの反応では、カップリングのための活性化糖分子としてトリハロアセトイミダート糖(例えばトリクロロアセトイミダート糖)が用いられる。活性化糖は、活性化炭素中心を介して、グリコシドアクセプターに、すなわち、その他の糖分子に(その非保護化OH基を介して)または一般式IIのジケトンに(その非保護化OH基、例えばジケトンの糖部分における非保護化OH基を介して)カップリングさせる。
第1のカテゴリーのカップリング反応は、典型的には、次のようにして進行する。無水溶媒(例えばトルエン、ジクロロメタンまたはエーテル)中のチオグリコシドおよびグリコシドアクセプターの溶液に、触媒量のN−ヨードスクシミド(NIS)およびトリメチルシリルトリフルオロスルホネート(TMSOTf)を加える。混合物を−20℃から室温で通常0.5−2時間攪拌し、次いで、トリエチルアミンでpH7.0に調整する。次いで、濃縮し、カラム精製し、所望の化合物を得る。当業者は、同物質を得るために当該反応において幾つかの代替可能な選択肢、例えば、NIS−I2またはNIS−AgOTfまたはNIS−TfOHを触媒として用いること、を容易に決定することができるであろう。
第2のカテゴリーのカップリング反応は、典型的には、次のように進行する。無水溶媒(例えばトルエン、ジクロロメタンまたはエーテル)中のトリクロロアセトイミダート糖およびグリコシドアクセプターの溶液に、触媒量の適当な触媒、例えばトリメチルシリルトリフルオロスルホネート(TMSOTf)、BF3・Et2OまたはHClO4−SiO2を加える。混合物を−20℃から室温で通常0.5−2時間攪拌し、次いで、トリエチルアミンでpH7.0に調整する。濃縮し、カラム精製し、所望の化合物を得る。
本発明において、そのようなカップリング反応を用いて、糖分子を、同一のまたは異なる糖分子であり得る別の糖分子にカップリングさせ、より大きな糖分子をアセンブリすることができるし、あるいは、OR1およびOR3の一方または両方がOHを表す一般式IまたはII(IIaおよびIIbを含む)の化合物にカップリングさせることができる。
例えば、そのようなカップリング反応を用いて、糖分子を、同一のまたは異なる糖分子であり得る別の糖分子をカップリングさせ、より大きな糖分子をアセンブリすることができるし、あるいは、R1およびR3の一方または両方が水素を表す一般式II(IIaおよびIIbを含む)の化合物にカップリングさせることができる。
カップリング反応の立体化学は、糖分子の活性化C1炭素原子に近接する糖分子の部分に応じて制御可能である。活性化C1炭素原子がO−アシル基(−O−C(O)−結合)を有するC2炭素原子に隣接する場合、糖分子のC1炭素原子とグリコシドアクセプターとの間で生じる結合は、通常、糖環面に対してエクアトリアル(β)となるように制御される。この結果は、どのカテゴリーのカップリング反応が用いられるかに関係なく、C1における活性化基が糖環面に対してαであるか、それともβであるかに関係なく、そして、グリコシドアクセプターが別の糖分子であるか、それともR1およびR3の一方または両方が水素を表す一般式IIの化合物であるかに関係なく、観察される。この効果は、糖のC2炭素原子によって担われるアキシアル(α)−O−C(O)−結合とC1炭素原子における活性化基とを含む環状中間体を経由して進行するカップリング反応によって生じ、環状中間体は、糖のグリコシドアクセプターへのカップリングによって、常に、カップリング結合が糖環面に対してエクアトリアル(β)となるように、構成されていると考えられる。
二糖または三糖以上の多糖は、原則として、ステロイド分子とは別にアセンブリし、次いで、OR1がOHである一般式Iのステロイド分子にカップリングさせる。しかしながら、本発明者は、アセンブリ前の二糖または三糖以上の多糖をこのタイプの3β−OHステロイドアグリコンに対して直接カップリングさせる場合、目的の3β−サポニンの収率が実質的に減少することが多いことを見出した。3α−および3β−サポニンの混合物は、典型的には、分離不可能な状態で産生されるようである。したがって、一般式IIの化合物を一般式Iの化合物に変換する前に、一般式IIの化合物に対して、一般式Iの目的の最終産物のための複合化糖を in situ でアセンブリすることが好ましい。
ステロイド分子に対して in situ で行われるか、あるいはそれとは別に行われる、糖部分に対する糖分子のカップリング、およびステロイド分子(例えば一般式IIの化合物)における糖以外のOH基に対する糖分子のカップリングは、いずれかのカテゴリーのカップリングを用いて達成することができる。
一般式IおよびIIの化合物におけるエステル残基
一般式IおよびIIの化合物におけるエステル残基、例えば、上記のようにR2で表されるHの代わりに導入された残基は、OH基とエステル形成性酸またはその活性化誘導体との反応によって形成可能ないかなるエステルであってもよい。有機酸としては、例えば、脂肪族カルボン酸またはアミノ酸が挙げられる。特に限定されるわけではないが、有機エステル基は、例えば、カチレート(cathylate)(エトキシカルボニルオキシ)、酢酸エステル(acetate)、コハク酸エステル(succinate)、プロピオン酸エステル(propionate)、n−酪酸エステル(n-butyrate)、i−酪酸エステル(i-butyrate)、吉草酸エステル(valerate)、イソ吉草酸エステル(isovalerate)、n−カプリル酸エステル(n-caproate)、イソカプリル酸エステル(iso-caproate)、ジエチル酢酸エステル(diethylacetate)、オクタン酸エステル(octanoate)、デカン酸エステル(decanoate)、ラウリン酸エステル(laurate)、ミリスチン酸エステル(myristate)、パルミチン酸エステル(palmitate)、ステアリン酸エステル(stearate)、安息香酸エステル(benzoate)、フェニル酢酸エステル(phenylacetate)、フェニルプロピオン酸エステル(phenylpropionate)、ケイ皮酸エステル(cinnamate)、フタリル(phthalyl)、グリシンエステル(glycinate)、アラニンエステル(alaninate)、バリンエステル(valinate)、フェニルアラニンエステル(phenylalaninate)、イソロイシンエステル(isoleucinate)、メチオニンエステル(methioninate)、アルギニンエステル(argininate)、アスパラギン酸エステル(aspartate)、システインエステル(cysteinate)、グルタミンエステル(glutaminate)、ヒスチジンエステル(histidinate)、リシンエステル(lysinate)、プロリンエステル(prolinate)、セリンエステル(serinate)、トレオニンエステル(threoninate)、トリプトファンエステル(tryptophanate)、チロシンエステル(tyrosinate)、フマル酸エステル(fumerate)、マレイン酸エステル(maleate)、置換化脂肪族化合物、例えば、クロロ酢酸エステル(chloroacetate)、メトキシ酢酸エステル(methoxyacetate)、保護化アミノ酸エステル基、例えば、BOC−アミノグリシンエステル(Boc-aminoglycinate)(BOC=t−ブトキシカルボニル)、BOC−アミノバリンエステル(Boc-aminovalinate)、CBZ−アミノグリシンエステル(CBZ-aminoglycinate)(CBZ=ベンジルオキシカルボニル)、CBZ−アミノバリンエステル(CBZ-aminoalinate)、および、置換化芳香族エステル基、例えば、p−ブロモベンゾイルオキシ(p-bromobenzoyloxy)、m−ブロモベンゾイルオキシ(m-bromobenzoyloxy)、p−メトキシベンゾイルオキシ(p-methoxybenzoyloxy)、クロロベンゾエート(chlorobenzoate)、例えばp−クロロベンゾイルオキシ(p-chlorobenzoyloxy)、ジクロロベンゾエート(dichlorobenzoate)、例えば2,4−ジクロロベンゾイルオキシ(2,4-dichlorobenzoyloxy)、ニトロベンゾエート(nitrobenzoate)、例えばp−ニトロベンゾイルオキシ(p-nitrobenzoyloxy)または3,5−ジニトロベンゾイルオキシ(3, 5-dinitrobenzoyloxy)等から選択することができる。
一般式IおよびIIの化合物におけるエーテル残基
一般式IおよびIIの化合物におけるエーテル残基は、一般式IまたはIIの化合物のOH基あるいはそのOH活性化体と、置換反応を通じてOH基またはその活性化誘導体にカップリングする適当な脱離基を有するエーテル形成性化合物、例えば、脂肪族、オレフィンまたは脂環式炭化水素との反応によって形成可能ないかなるエーテルであってもよい。炭化水素としては、例えば、直鎖状または分岐鎖状のアルカン、アルケン、アルキン、シクロアルカンまたはシクロアルケンが挙げられ、好ましくは、約15個以下の炭素原子、例えば、1個〜約10個の炭素原子、具体的には1〜6個の炭素原子を含む。好適な脱離基としては、例えば、クロロまたはブロモ等のハロ原子、あるいは、トシル等の有機スルホニル脱離基が挙げられる。
一般式IおよびIIの化合物における糖残基
1およびR3で表される糖残基としては、例えば、単糖、二糖、三糖および四糖以上の多糖、ならびにそれらのアシル化体が挙げられる。特に限定されるわけではないが、そのような糖としては、例えば、5個または6個の炭素原子を有するモノアルドースまたはケトースが挙げられ、好ましくは、αまたはβアノマーのいずれかであり、DまたはL光学異性を有する環化フラノースまたはピラノースの形態である。好適な糖としては、例えば、グルコース、マンノース、フルクトース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、スクロース、ラムノース、キシロース、アラビノース、フコース、キノボース、アピオース、ラクトース、ガラクトース−グルコース、グルコース−アラビノース、フコース−グルコース、ラムノース−グルコース、ラムノース−ガラクトース、グルコース−グルコース−グルコース、グルコース−グルコース−ガラクトース、グルコース−ラムノース、マンノース−グルコース、ラムノース−(グルコース)−グルコース、ラムノース−(ラムノース)−グルコース、グルコース−(ラムノース)−グルコース、グルコース−(ラムノース)−ガラクトース、グルコース−(ラムノース)−ラムノース、ガラクトース−(ラムノース)−ガラクトース、およびそれらのアシル化(例えばアセチル化)誘導体が挙げられる。
組成物
本発明の方法を用いて調製した一般式Iの化合物、例えばチモサポニンBIIは、従来知られている医薬組成物およびその他の通常用いられる医薬形態に含有させてもよい。
一般式IIの化合物の調製
上記方法において出発物質として用いられる、R1およびR3が糖残基ではない一般式IIの化合物ならびにその保護化形態は、それに対応する、F環が閉じているスピロスタンステロイドサポゲニンから、F環の酸化的開環反応によって調製することができる。そのような反応は、例えば、サポゲニンの3−OH−保護化体と、水性有機溶媒、例えばCH2Cl2−アセトン−1.0mM 含水Na2EDTA中のNaHCO3とを混合し、オキソン(2KHSO5・KHSO4・K2SO4)水溶液を添加(例えば滴下)することによって実施することができる。
反応において、まず、未反応の3−O−保護化したサポゲニンと、一般式IIにおいてOR3がOHである3−O−保護化した対応化合物との平衡混合物を準備する。次いで、R3の代わりに糖残基をカップリングさせ、平衡を開環形態(一般式II)の方向へ向かわせる。
サポゲニン出発物質は、一般式Iの波線で示される2つのキラル中心における目的の置換の立体化学に応じて、サルササポゲニン、エピサルササポゲニン、スミラゲニンおよびエピスミラゲニンから選択される。チモサポニンBII(第1頁の式を参照)に関して必要とされる置換の立体化学を実現する場合、サルササポゲニンが用いられる。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、添付の特許請求の範囲および上記記載によって規定される保護範囲を限定するものではない。
実施例において、固体物質の百分率および比率は、特に明記しない限り、あるいは、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、重量比である。液体物質の百分率および比率は、特に明記しない限り、あるいは、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、容積比である。液体中の固体物質の百分率および比率は、特に明記しない限り、あるいは、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、液体容積に対する固体重量の比である。略語:NIS = N-ヨードスクシミド(N-iodosuccimide);TMSOTf = Me3SiOTf = トリメチルシリルトリフルオロスルホネート;anhyd. = 無水;DMF = ジメチルホルムアミド;TEA = トリエチルアミン;Me = メチル;Et = エチル;Bu = ブチル;Pr = プロピル。旋光度は、25℃において、Perkin-Elmer Model 241-Mc 自動旋光計を用いて測定した。1H NMR および 13C NMR は、CDCl3 または D2O または CD5N 溶液中、Bruker ARX 400スペクトロメーターを用いて記録した。ケミカルシフトは、内部標準物質 Me4Si からの ppm 低磁場で与えられる。質量スペクトルは、α-シアノ-4-ヒドロキシ桂皮酸 (CCA) をマトリックスとし、MALDI TOF-MS を用いて測定された。薄層クロマトグラフィー (TLC) は、シリカゲル HF254 上で実施し、30% (v/v) H2SO4 の MeOH 溶液によるチャーリング (charring) によって検出するか、あるいは幾つかの場合には UV 検出器を用いて検出した。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル (100 - 200 メッシュ) のカラムを、EtOAc-石油エーテル (60 - 90 ℃) を溶離液として用いて溶離することにより実施した。溶液は、減圧下、<60℃で濃縮した。
実施例1
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (14) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム1
(2)の調製
化合物 1 (サルササポゲニン; 13.0 g, 31.2 mmol) を DMF (100 mL) に溶解し、溶液に TBSCl (6.0 g, 39.8 mmol) を加えた。混合物を 70℃ - 90℃で 8 時間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 30:1) によって全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を石油エーテル (300 mL) で希釈した。その有機層を水 (450 mL × 2) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、次いで、固形物をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮し、白色固形物 2 を得た (16.1 g, 97%): 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 4.37-4.42 (m, 1 H, H-16), 4.01 (br s, 1 H, H-3), 3.95 (dd, 1 H, J 2.6, 10.9 Hz, H-26a), 3.29 (d, 1 H, J 11.8 Hz, H-26b), 1.07 (d, 3 H, J 7.1 Hz, 21-CH3), 0.98 (d, 3 H, J 6.7 Hz, 27-CH3), 0.94 (s, 3 H, 19-CH3), 0.87 (s, 9 H, t-Bu), 0.75 (s, 3 H, 18-CH3), 0.001 (s, 6 H, 2 CH3). 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 109.6, 81.0, 67.3, 65.0, 62.1, 56.5, 42.1, 40.6, 40.0, 36.4, 35.3, 35.1, 27.0, 26.8, 26.7, 25.8, 25.7, 23.9, 20.9, 18.0, 16.4, 16.0, 14.3.
(3) および (4) の調製
化合物 2 (16.1 g, 30 mmol) および NaHCO3 (49 g, 0.58 mmol) の混合物の CH2Cl2-アセトン-1.0 mM 含水 Na2EDTA (450 mL, 1:1:1, v/v/v) 溶液に、1.0 mM 含水 Na2EDTA 25 mL に溶解したオキソン (2KHSO5・KHSO4・K2SO4) (105 g, 0.169 mol) の溶液を滴下して加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。TLC (石油エーテル-EtOAc, 10:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。混合物を濃縮し、次いで、CH2Cl2 で希釈した。有機層を水で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 20:1) で精製し、白色固形物の混合物として 3 および 4 を得た (13.5 g, 81%)。
(6)の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 3 および 4 (2.25 g, 4.1 mmol) ならびに 5 (3.56 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 6 を得た (3.7 g, 80%): 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.02-7.27 (m, 20 H, 4 PhCO), 5.90 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3Glc), 5.67 (t, 1 H, J 9.7 Hz, H-4Glc), 5.53 (dd, 1 H, J 7.8, 9.8 Hz, H-2Glc), 4.86 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1Glc), 4.63 (dd, 1 H, J 3.3, 12.1 Hz, H-6aGlc), 4.51 (dd, 1 H, J 5.3, 12.1 Hz, H-6bGlc), 4.19-4.14 (m, 1 H, H-5Glc), 4.05 (br.s, 1 H, H-3Sar), 3.87 (dd, 1 H, J 5.3, 9.4 Hz, H-26aSar), 3.31 (dd, 1 H, J 7.3, 9.4 Hz, H-26bSar), 0.95 (s,3 H, 19-CH3), 0.89 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 21-CH3), 0.88 (s, 9 H, t-Bu of TBS), 0.79 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 27-CH3), 0.72 (s, 3 H, 18-CH3), 0.01 (s, 6 H, 2 CH3). 13C NMR (400 MHz, CDCl3): δ 218.4, 213.6, 166.1, 165.8, 165.2, 165.1, 133.3, 133.1, 133.1, 133.0, 129.7, 129.7, 129.5, 129.3, 128.8, 128.7, 128.3, 128.3, 128.5, 101.4, 75.3, 72.9, 72.0, 71.9, 69.8, 67.2, 66.4, 63.2, 51.2, 43.2, 42.0, 39.8, 39.5, 39.1, 37.2, 36.3, 35.1, 34.7, 34.3, 32.6, 29.6, 28.5, 26.7, 26.6, 26.5, 25.9, 25.8, 25.8, 25.6, 23.8, 22.6, 20.5, 18.0, 16.8, 15.3, 13.1, -4.86, -4.89.
(7)の調製
化合物 6 (3.6 g, 3.2 mmol) の 無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 1:1) で精製し,泡沫状白色固形物として 7 を得た (3.07 g, 95%): 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.02-7.27 (m, 20 H, 4 PhCO), 5.89 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3Glc), 5.67 (t, 1 H, J 9.7 Hz, H-4Glc), 5.53 (dd, 1 H, J 7.8, 9.8 Hz, H-2Glc), 4.84 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1Glc), 4.62 (dd, 1 H, J 3.3, 12.0 Hz, H-6aGlc), 4.50 (dd, 1 H, J 5.1, 12.0 Hz, H-6bGlc), 4.17-4.12 (m, 2 H, H-5Glc, H-3Sar), 3.88 (dd, 1 H, J 5.2, 9.4 Hz, H-26aSar), 3.29 (dd, 1 H, J 7.4, 9.3 Hzm H-26bSar), 0.98 (s,3 H, 19-CH3), 0.94 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 21-CH3), 0.81 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 27-CH3), 0.73 (s, 3 H, 18-CH3). 13C NMR (100 MHz, CDCl3): δ 218.1, 213.4, 166.0, 165.7, 165.1, 165.0, 133.3, 133.1, 133.0, 133.0, 129.7, 129.6, 129.6, 129.6, 129.5, 129.3, 128.8, 128.8, 128.3, 128.2, 128.2, 101.5, 75.28, 72.9, 72.0, 71.9, 69.9, 66.7, 66.4, 63.2, 60.3, 51.1, 43.2, 42.0, 39.6, 39.5, 39.0, 38.9, 37.1, 36.2, 35.1, 34.6, 33.4, 32.6, 29.5, 29.5, 29.4, 27.7, 26.7, 26.3, 26.3, 23.7, 22.6, 20.5, 19.1, 16.8, 15.2, 14.1, 13.1.
(9)の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol, J. Org. Chem. 2004, 69, 5497-5500) および 7 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (1.04 g, 4.6 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 9 を得た (2.94 g, 82%): 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.11-7.28 (m, 30 H, 6 PhCO), 5.90 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3Glc), 5.67 (t, 1 H, J 9.0 Hz, H-4Glc), 5.53 (dd, 1 H, J 7.8, 9.8 Hz, H-2Glc), 5.18 (dd, 1 H, J 3.2, 10.0 Hz, H-3Gal), 4.84 (d, 1 H, J 7.7 Hz, H-1Glc), 4.64-4.48 (m, 4 H, H-6aGlc, H-6aGal, H-6bGlc, H-6bGal), 4.48 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1Gal), 4.23 (br.d, 1 H, J 3.0 Hz, H-4Gal), 4.17-4.15 (m, 1 H, H-5Gal), 4.10 (br.s, 1 H, H-3Sar), 4.05 (dd, 1 H, J 7.7, 10.0 Hz, H-5Glc), 3.96 (t, 1 H, J 6.6 Hz, H-2Gal), 3.88 (dd, 1 H, J 5.2, 9.4 Hz, H-26aSar), 3.30 (dd, 1 H, J 7.4, 9.3 Hz, H-26bSar), 0.95 (s, 3 H, 19-CH3), 0.94 (d, 3 H, J 7.3 Hz, 21-CH3), 0.82 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 27-CH3), 0.73 (s, 3 H, 18-CH3).
(12) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 9 (1.6 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮し、シロップを得た。シロップをピリジン (15 mL) および Ac2O (5 mL) に溶解し、室温で約 3 時間攪拌した。次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 12 を得た (1.5 g, 75%): 1H NMR 400 MHz, CDCl3): δ 8.01-7.28 (m, 30 H, 6 PhCO), 5.90 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3GlcI), 5.67 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-4GlcI), 5.58 (dd, 1 H, J 3.4, 4.1 Hz, H-4Gal),5.53 (dd, 1 H, J 7.8, 9.7 Hz, H-2GlcI), 5.30 (dd, 1 H, J 3.5, 9.9 Hz, H-3Gal), 4.99 (t, 1 H, J 9.2 Hz, H-3GlcII), 4.92 (t, 1 H, J 9.3 Hz, H-4GlcII), 4.85 (dd, 1 H, J 7.8, 9.8 Hz, H-2GlcII), 4.84 (d, 1 H, J 9.8 Hz, H-1GlcII), 4.70 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1GlcI), 4.61 (dd, 1 H, J 8.8, 12.0 Hz, H-6a), 4.56 (d, 1 H, J 7.7 Hz, H-1Gal), 4.53-4.48 (m, 2 H, H-6a,, H-6b), 4.36 (dd, 1 H, J 7.2, 12.1 Hz, H-6a,,), 4.29 (dd, 1 H, J 6.8, 11.1 Hz, H-6b,), 4.19-4.12 (m, 1 H, H-5), 4.10-4.04 (m, 4 H, H-6b,,, H-3Sar, H-5,, H-2Gal), 3.90 (dd, 1 H, J 5.2, 9.4 Hz, H-26aSar), 3.72-3.69 (m, 1 H, H-5,,), 3.30 (dd, 1 H, J 7.4, 9.3 Hz, H-26bSar), 2.14, 2.08, 1.98, 1.89, 1.75 (5 s, 5×3 CH3CO), 0.99 (s, 3 H, 19-CH3), 0.94 (d, 3 H, J 7.3 Hz, 21-CH3), 0.82 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 27-CH3), 0.73 (s, 3 H, 18-CH3). 13C NMR 100 MHz, CDCl3): δ 218.0, 213.3, 170.5, 169.9, 169.7, 169.3, 169.2, 166.0, 165.9, 165.7, 165.3, 165.1, 165.0, 133.6, 133.3, 133.2, 133.1, 133.0, 133.0, 129.7, 129.6, 129.6, 129.5, 129.5, 129.5, 129.5, 129.4, 129.4, 129.3, 129.3, 129.1, 128.8, 128.6, 128.3, 128.3, 128.3, 128.2, 128.2, 101.4, 100.9, 99.5, 75.4, 75.2, 75.1, 73.9, 72.9, 72.8, 72.0, 71.9, 71.6, 71.1, 70.6, 69.9, 69.5, 68.7, 67.5, 66.4, 63.2, 62.5, 61.8, 60.2, 51.1, 43.2, 42.0, 41.3, 39.8, 39.5, 39.0, 37.1, 35.9, 34.9, 34.9, 34.6, 32.6, 29.7, 29.6, 26.7, 26.3, 26.2, 26.1, 25.6, 23.7, 22.5, 20.9, 20.7, 20.6, 20.5, 20.4, 20.1, 16.8, 15.2, 14.1, 13.0.
(13) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 12 (150 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1)で精製し、白色固形物として化合物 13 を得た (102 mg, 68%): 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.00-7.28 (m, 30 H, 6 PhCO), 5.88 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3GlcI), 5.67 (t, 1 H, J 9.7 Hz, H-4GlcI), 5.58 (dd, 1 H, J 3.4, 4.1 Hz, H-4Gal), 5.53 (dd, 1 H, J 7.8, 9.7 Hz, H-2GlcI), 5.30 (dd, 1 H, J 3.7, 9.8 Hz, H-3Gal), 5.00 (t, 1 H, J 9.6 Hz, H-3GlcII), 4.93 (t, 1 H, J 9.3 Hz, H-4GlcII), 4.86 (dd, 1 H, J 7.7, H-2GlcII), 4.81 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1GlcII), 4.70 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1GlcI), 4.61 (dd, 1 H, J 3.0, 12.1 Hz, H-6a), 4.55 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1Gal), 4.53-4.51 (m, 2 H, H-6a,, H-6b), 4.40 (dd, 1 H, J 7.2, 12.1 Hz, H-6a,,), 4.30 (dd, 1 H, J 6.8, 11.1 Hz, H-6b,), 4.14-4.03 (m, 5 H, H-5, H-6b,,, H-3Sar, H-5,, H-2Gal), 3.87 (dd, 1 H, J 5.2, 9.4 Hz, H-26aSar), 3.75-3.48 (m, 1 H, H-5,,), 3.25 (dd, 1 H, J 7.4, 9.3 Hz, H-26bSar), 2.14, 2.09, 1.98, 1.90, 1.75 (5 s, 5×3 CH3CO), 0.99 (s, 3 H, 19-CH3), 0.94 (d, 3 H, J 7.3 Hz, 21-CH3), 0.80 (d, 3 H, J 6.6 Hz, 27-CH3), 0.73 (s, 3 H, 18-CH3).
(14) の調製
化合物 13 (100 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, v/v, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 14 を得た (50 mg, 95%): 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.27 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1GlcII), 4.91 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1Gal), 4.82 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1GlcI), 1.15 (d, 3 H, J 6.9 Hz, 21-CH3), 1.10 (s, 3 H, 19-CH3), 1.02 (d, 3 H, J 6.5 Hz, 27-CH3), 0.98 (s, 3 H, 18-CH3). 13C NMR 400 MHz, CD5N): δ 110.5, 105.8, 104.9, 102.3, 81.5, 81.0, 78.4, 78.2, 78.2, 77.8, 76.7, 76.4, 75.3, 75.2, 75.1, 75.0, 71.5, 71.5, 69.6, 63.8, 62.6, 62.0, 56.2, 41.0, 40.5, 40.2, 40.1, 36.9, 36.7, 35.3, 35.1, 34.2, 32.2, 30.7, 30.7, 28.1, 26.8, 26.6, 26.6, 23.8, 21.0, 17.3, 16.5, 16.3. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 944.0 [M + Na]+.
実施例2
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (18) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム2
(16) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 15 (2.03 g, 3.10 mmol, 市販品) および 7 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、 N2 雰囲気下、0 ℃で、NIS (1.05 g, 4.7 mmol) および Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 16 を得た (3.72 g, 90%): MALDITOF-MS: C95H96O22に関する理論値: 1588.64 [M]+; 実測値 1611.5 [M + Na]+.
(17) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 16 (600 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 17 を得た (393 mg, 65%): C95H98O22に関する理論値: 1590.65 [M]+; 実測値 1613.5 [M + Na]+.
(18) の調製
化合物 17 (210 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 18 を得た (94 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.35 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1GlcII), 5.00 (d, 1 H, J 8.0 Hz, H-1Gal), 13C NMR 100 MHz, CD5N): δ 104.9 (C-1), 102.3 (C-1). MALDITOF-MS: C39H66O14に関する理論値: 758.45 [M]+; 実測値 781.31 [M + Na]+.
実施例3
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシド (21) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム3
(19) の調製
無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の化合物 10 (1.54 g, 3.12 mmol) および 7 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 15 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 19 を得た (2.96 g, 85%): MALDITOF-MS: C75H88O22に関する理論値: 1340.58 [M]+; 実測値 1363.70 [M + Na]+.
(20) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 19 (114 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 20 を得た (74 mg, 65%): MALDITOF-MS: C75H90O22に関する理論値: 1342.59 [M]+; 実測値 1365.60 [M + Na]+.
(21) の調製
化合物 20 (70 mg, 0.052 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, v/v, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5.5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 21 を得た (38 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.36 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1GlcII), 5.20 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1Gal), 13C NMR 100 MHz, CD5N): δ 105.1 (C-1), 103.8 (C-1). MALDITOF-MS: C39H66O14に関する理論値: 758.45 [M]+; 実測値 781.31 [M + Na]+.
実施例4
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (26) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム4
(24) の調製
-20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 10 (2.5 g, 5.1 mmol, Beijing Carbomex Biotech Co., Ltd.の市販品) および 22 (2.55 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (92 μL, 0.51 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 1 時間攪拌し、次いで、TEAで中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 23 を得た (3.36 g, 83%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (55 mL) 中の 23 (3.1 g, 3.52 mmol) および 7 (3.24 g, 3.2 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (1.18 g, 5.28 mmol) および Me3SiOTf (63 μL, 0.35 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:2) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 24 を得た (4.94 g, 85%): MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.50 [M + Na]+.
(25) の調製
2-プロパノール (24 mL) および CH2Cl2 (3 mL) 中の化合物 24 (500 mg, 0.275 mmol) および NaBH4 (313 mg, 8.26 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 25 を得た (320 mg, 64%): MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.72 [M]+; 実測値 1839.50 [M + Na]+.
(26) の調製
化合物 25 (200 mg, 0.11 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, v/v, 21 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.22 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 4.5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 26 を得た (95 mg, 94%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.36 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 13C NMR 100 MHz, CD5N): δ 105.1 (C-1), 103.8 (C-1), 102.5 (C-1). MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 943.7 [M + Na]+.
実施例5
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシド (31) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム5
(28) の調製
無水 CH2Cl2 (35 mL) 中の化合物 27 (1.57 g, 2.86 mmol, J. Org. Chem. 2004, 69, 5497-5500) および 7 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (643 mg, 2.86 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 28 を得た (3.09 g, 80%)。MALDITOF-MS: C88H92O21に関する理論値: 1484.61 [M]+; 実測値 1507.80 [M + Na]+.
(29) の調製
無水 CH2Cl2 (18 mL) 中の化合物 10 (834 mg, 1.69 mmol) および 28 (2.1 g, 1.41 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 20 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮し、泡沫状白色固形物として 29 を得た (2.0 g, 78%)。MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.8 [M + Na]+.
(30) の調製
2-プロパノール (24 mL) および CH2Cl2 (3 mL) 中の化合物 29 (600 mg, 0.33 mmol) および NaBH4 (312 mg, 8.25 mmol) の混合物を室温で約 6.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 30 を得た (313 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.71 [M]+; 実測値 1839.8 [M + Na]+.
(31) の調製
化合物 30 (200 mg, 0.14 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 27 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.3 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 31 を得た (122 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.36 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 13C NMR 100 MHz, CD5N): δ 104.9 (C-1), 103.5 (C-1), 102.1 (C-1). MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 944.0 [M + Na]+.
実施例6
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (36) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム6
(34) の調製
0 ℃の無水 CH2Cl2 (60 mL) 中の化合物 32 (3.1 g, 5.78 mmol, J. Org. Chem. 2004, 69, 5497-5500) および 5 (5.14 g, 6.94 mmol) の混合物に、TMSOTf (126 μL, 0.70 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 0.5 時間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 33 を得た (5.8 g, 90%)。無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 33 (2.0 g, 1.8 mmol) および 7 (1.66 g, 1.64 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、NIS (607 mg, 2.7 mmol) および Me3SiOTf (33 μL, 0.18 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 34 を得た (2.88 g, 85%)。MALDITOF-MS: C122H118O30に関する理論値: 2062.77 [M]+; 実測値 2085.90 [M + Na]+.
(35) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 34 (175 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 35 を得た (120 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C122H120O30に関する理論値: 2064.77 [M]+; 実測値 2087.90 [M + Na]+.
(36) の調製
化合物 35 (120 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.21 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 36 を得た (50 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.36 (d, 1 H, J 7.8 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 13C NMR 100 MHz, CD5N): δ 104.9 (C-1), 103.5 (C-1), 102.1 (C-1). MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.50 [M]+; 実測値 943.90 [M + Na]+.
実施例7
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド (41) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム7
(39) の調製
0 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 10 (2.5 g, 5.07 mmol) および 37 (2.47 g, 4.61 mmol) の混合物に、TMSOTf (92 μL, 0.51 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 20 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 38 を得た (3.67 g, 92%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (35 mL) 中の 38 (2.1 g, 2.4 mmol) および 7 (2.02 g, 2.0 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (810 mg, 3.6 mmol) および Me3SiOTf (43 μL, 0.24 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 39 を得た (2.98 g, 82%)。MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.8 [M + Na]+.
(40) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 39 (154 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 40 を得た (99 mg, 64%)。MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.71 [M]+; 実測値 1839.8 [M + Na]+.
(36) の調製
化合物 40 (80 mg, 0.056 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 41 を得た (50 mg, 96%): 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.31 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.28 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.19 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.0, 103.5, 102.1. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 943.8 [M + Na]+.
実施例8
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシド (45) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム8
(43) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 42 (1.5 g, 2.4 mmol, 市販品) および 28 (3.27 g, 2.2 mmol) の混合物に、TMSOTf (44 μL, 0.24 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 43 を得た (3.68 g, 86%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(44) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 43 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 44 を得た (115 mg, 70%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(45) の調製
化合物 44 (100 mg, 0.051 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 45 を得た (44 mg, 95%): 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.49 (d, 1 H, J 3.5 Hz, H-1), 5.25 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 106.8, 104.0, 102.1. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 947.80 [M + Na]+.
実施例9
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (49) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム9
(47) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (45 mL) 中の化合物 32 (2.1 g, 3.9 mmol, 市販品) および 42 (2.85 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (83 μL, 0.46 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 46 を得た (3.57 g, 92%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (45 mL) 中の 46 (2.1 g, 2.11 mmol) および 7 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (712 mg, 3.2 mmol) および Me3SiOTf (38 μL, 0.211 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 47 を得た (3.17 g, 85%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(48) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 47 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 48 を得た (115 mg, 70%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(49) の調製
化合物 48 (100 mg, 0.051 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 49 を得た (44 mg, 95%)。MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 947.80 [M + Na]+.
実施例10
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→6)-β-D-ガラクトピラノシド (54) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム10
(52) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 50 (2.1 g, 3.9 mmol, Beijing Carbomex Biotech Co. Ltd.の市販品) および 42 (2.85 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (83 μL, 0.46 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 1 時間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 51 を得た (3.69 g, 95%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (40 mL) 中の 51 (2.1 g, 2.11 mmol) および 7 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (712 mg, 3.2 mmol) および Me3SiOTf (38 μL, 0.211 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 52 を得た (3.17 g, 85%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(53) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 52 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 53 を得た (115 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(54) の調製
化合物 53 (100 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 54 を得た (44 mg, 95%): 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.37 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.24 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.18 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 104.1, 102.5. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 947.80 [M + Na]+.
実施例11
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→6)]-β-D-グルコピラノシド (59) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム11
(56) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 7 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 56 を得た (2.12 g, 80%)。MALDITOF-MS: C81H88O20に関する理論値: 1380.59 [M]+; 実測値 1403.70 [M + Na]+.
(57) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 56 (2.0 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 57 を得た (2.83 g, 85%)。MALDITOF-MS: C135H132O34に関する理論値: 2296.86 [M]+; 実測値 2319.90 [M + Na]+.
(58) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 57 (195 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 58 を得た (121 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C135H134O34に関する理論値: 2298.86 [M]+; 実測値 2321.90 [M + Na]+.
(59) の調製
化合物 58 (120 mg, 0.052 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 59 を得た (53 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.46 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.41 (d, 1 H, J 2.4 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.00 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 108.5, 105.1, 102.9, 102.3. MALDITOF-MS: C51H86O22に関する理論値: 1050.56 [M]+; 実測値 1073.80 [M + Na]+.
実施例12
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[β-D-グルコピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (62) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム12
(60) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 56 (2.5 g, 1.81 mmol) および 42 (1.35 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、N2 雰囲気下、0 ℃で、混合物に 10 (1.07 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 60 を得た (3.10 g, 79%)。MALDITOF-MS: C122H128O36に関する理論値: 2168.82 [M]+; 実測値 2192.0 [M + Na]+.
(61) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 60 (185 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 61 を得た (118 mg, 64%)。MALDITOF-MS: C122H130O36に関する理論値: 2170.82 [M]+; 実測値 2194.0 [M + Na]+.

(62) の調製
化合物 61 (100 mg, 0.046 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 62 を得た (47 mg, 95%)。MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例13
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[β-D-グルコピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (65) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム13
(63) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 56 (2.5 g, 1.81 mmol) および 5 (1.61 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、N2 雰囲気下、0 ℃で、混合物に 42 (1.35 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 63 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(64) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 63 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 64 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(65) の調製
化合物 64 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 65 を得た (51 mg, 95%)。MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例14
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[β-D-グルコピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-ガラクトピラノシド (68) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム14
(66) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 9 (2.5 g, 1.81 mmol) および 42 (1.35 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、N2 雰囲気下、0 ℃で、混合物に 5 (1.61 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 66 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(67) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 66 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 67 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(68) の調製
化合物 67 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 66 を得た (49 mg, 93%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.50 (d, 1 H, J 2.7 Hz, H-1), 5.37 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.04 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1), 5.00 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 107.5, 105.1, 102.9, 102.1. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例15
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[β-D-グルコピラノシル-(1→2)]-β-D-ガラクトピラノシド (71) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム15
(69) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 9 (2.5 g, 1.81 mmol) および 5 (1.61 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、N2 雰囲気下、0 ℃で、混合物に 42 (1.35 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 69 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(70) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 69 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 70 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(71) の調製
化合物 70 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 71 を得た (49 mg, 93%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.51 (d, 1 H, J 2.7 Hz, H-1), 5.32 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1), 5.02 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 107.5, 104.0, 103.2, 102.0. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例16
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (76) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム16
(74) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 72 (2.5 g, 3.20 mmol) および 22 (1.60 g, 2.91 mmol) の混合物に、TMSOTf (58 μL, 0.32 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 73 を得た (2.93 g, 86%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 7 (1.57 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 74 を得た (2.71 g, 83%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(75) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 74 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 75 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(76) の調製
化合物 75 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 76 を得た (49 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.35 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.31 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1), 5.00 (d, 1 H, J 8.0 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.1, 103.4, 102.9, 101.3. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例17
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (79) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム17
(77) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 72 (2.5 g, 3.20 mmol) および 9 (4.02 g, 2.91 mmol) の混合物に、TMSOTf (58 μL, 0.32 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 1 時間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 77 を得た (4.54 g, 78%)。MALDITOF-MS: C107H122O37に関する理論値: 1998.77 [M]+; 実測値 2021.90 [M + Na]+.
(78) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 77 (170 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 78 を得た (116 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C107H124O37に関する理論値: 2000.77 [M]+; 実測値 2023.90 [M + Na]+.
(79) の調製
化合物 78 (100 mg, 0.05 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 79 を得た (51 mg, 94%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.34 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.18 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.08 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1, 102.9, 101.9. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例18
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (83) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム18
(81)の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 32 (2.1 g, 3.9 mmol) および 72 (3.6 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (83 μL, 0.46 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 80 を得た (4.14 g, 92%)。- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の 80 (2.5 g, 2.16 mmol) および 7 (1.98 g, 1.96 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、NIS (729 mg, 3.24 mmol) および Me3SiOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 1:1) で処理し、泡沫状固形物として 81 を得た (3.51 g, 85%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(82) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 81 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 82 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(83) の調製
化合物 82 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 83 を得た (49 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.29 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.11 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 8.0 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 104.3, 103.0, 102.9, 101.0. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例19
(25S)-26-O-β-D-グルコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシド (86) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム19
(84) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (55 mL) 中の化合物 28 (5.8 g, 3.9 mmol) および 72 (3.6 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (83 μL, 0.46 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 84 を得た (4.14 g, 92%) (6.97 g, 85%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(85) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 84 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 85 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(86) の調製
化合物 85 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 86 を得た (50 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.24 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.11 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.7 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.5, 103.3, 102.9, 101.0. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+
実施例20
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (92) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム20
(89) の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 4 (2.25 g, 4.1 mmol) および 87 (3.56 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 88 を得た (3.7 g, 80%)。
化合物 88 (3.6 g, 3.2 mmol) の無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 1:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 89 を得た (3.07 g, 95%): MALDITOF-MS: C61H70O13に関する理論値: 1010.48 [M]+; 実測値 1033.60 [M + Na]+
(90) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 87 (2.30 g, 3.10 mmol) および 89 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 90 を得た (3.72 g, 90%): MALDITOF-MS: C95H96O22に関する理論値: 1588.64 [M]+; 実測値 1611.5 [M + Na]+.
(91) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 90 (600 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 91 を得た (393 mg, 65%): C95H98O22に関する理論値: 1590.65 [M]+; 実測値 1613.5 [M + Na]+.
(92) の調製
化合物 91 (210 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 92 を得た (94 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.37 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1. 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1. MALDITOF-MS: C39H66O14に関する理論値: 758.45 [M]+; 実測値 781.31 [M + Na]+.
実施例21
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (95) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム21
(93) の調製
無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の化合物 10 (1.54 g, 3.12 mmol) および 89 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 15 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 89 を得た (2.96 g, 85%): MALDITOF-MS: C75H88O22に関する理論値: 1340.58 [M]+; 実測値 1363.70 [M + Na]+.
(94) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 93 (114 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 94 を得た (74 mg, 65%)。MALDITOF-MS: C75H90O22に関する理論値: 1342.59 [M]+; 実測値 1365.60 [M + Na]+.
(95) の調製
化合物 94 (70 mg, 0.052 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5.5 時間攪拌し後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 95 を得た (38 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.30 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.23 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 104.5, 102.9. MALDITOF-MS: C39H66O14に関する理論値: 758.45 [M]+; 実測値 781.31 [M + Na]+.
実施例22
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (98) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム22
(96) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (55 mL) 中の 23 (3.1 g, 3.52 mmol) および 89 (3.24 g, 3.2 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (1.18 g, 5.28 mmol) および Me3SiOTf (63 μL, 0.35 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:2) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 96 を得た (4.94 g, 85%): MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.50 [M + Na]+.
(97) の調製
2-プロパノール (24 mL) および CH2Cl2 (3 mL) 中の化合物 96 (500 mg, 0.275 mmol) および NaBH4 (313 mg, 8.26 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 97 を得た (320 mg, 64%): MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.72 [M]+; 実測値 1839.50 [M + Na]+.
(98) の調製
化合物 97 (200 mg, 0.11 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 21 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.22 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 4.5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 98 を得た (95 mg, 94%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.35 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 104.5, 103.3, 102.9. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 943.7 [M + Na]+.
実施例23
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (102) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム21
(99) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol) および 89 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (1.04 g, 4.6 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 99 を得た (2.94 g, 82%): MALDITOF-MS: C81H88O20に関する理論値: 1380.59 [M]+; 実測値 1403.70 [M + Na]+.
(100) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 99 (1.6 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 100 を得た (1.5 g, 75%): MALDITOF-MS: C95H106O29に関する理論値: 1710.68 [M]+; 実測値 1733.75 [M + Na]+.
(101) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 100 (150 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 101 を得た (102 mg, 68%): MALDITOF-MS: C95H106O29に関する理論値: 1712.68 [M]+; 実測値 1735.75 [M + Na]+.
(102) の調製
化合物 101 (100 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 102 を得た (50 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.39 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.28 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.19 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 104.0, 103.1, 101.9. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 943.95 [M + Na]+.
実施例24
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (106) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム24
(103) の調製
無水 CH2Cl2 (35 mL) 中の化合物 27 (1.57 g, 2.86 mmol) および 89 (2.6 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (643 mg, 2.86 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 103 を得た (3.09 g, 80%)。MALDITOF-MS: C88H92O21に関する理論値: 1484.61 [M]+; 実測値 1507.80 [M + Na]+.
(104) の調製
無水 CH2Cl2 (18 mL) 中の化合物 10 (834 mg, 1.69 mmol) および 103 (2.1 g, 1.41 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 20 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮し、泡沫状白色固形物として 104 を得た (2.0 g, 78%)。MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.8 [M + Na]+.
(105) の調製
2-プロパノール (24 mL) および CH2Cl2 (3 mL) 中の化合物 104 (600 mg, 0.33 mmol) および NaBH4 (312 mg, 8.25 mmol) の混合物を室温で約 6.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 105 を得た (313 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.71 [M]+; 実測値 1839.8 [M + Na]+.
(106) の調製
化合物 105 (200 mg, 0.14 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 27 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.3 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 106 を得た (122 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.28 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.21 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 104.1, 103.0, 102.5. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 944.0 [M + Na]+.
実施例25
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (109) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム25
(107) の調製
無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 33 (2.0 g, 1.8 mmol) および 89 (1.66 g, 1.64 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、NIS (607 mg, 2.7 mmol) および Me3SiOTf (33 μL, 0.18 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 107 を得た (2.88 g, 85%)。MALDITOF-MS: C122H118O30に関する理論値: 2062.77 [M]+; 実測値 2085.90 [M + Na]+.
(108) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 107 (175 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 108 を得た (120 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C122H120O30に関する理論値: 2064.77 [M]+; 実測値 2087.90 [M + Na]+.
(109) の調製
化合物 108 (120 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.21 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 109 を得た (50 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.38 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1), 5.32 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.11 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.5, 103.0, 102.1. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.50 [M]+; 実測値 943.90 [M + Na]+.
実施例26
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド (112) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム26
(110) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (35 mL) 中の 38 (2.1 g, 2.4 mmol) および 89 (2.02 g, 2.0 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (810 mg, 3.6 mmol) および Me3SiOTf (43 μL, 0.24 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 110 を得た (2.98 g, 82%)。MALDITOF-MS: C102H110O30に関する理論値: 1814.71 [M]+; 実測値 1837.8 [M + Na]+.
(111) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 110 (154 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 111 を得た (99 mg, 64%)。MALDITOF-MS: C102H112O30に関する理論値: 1816.71 [M]+; 実測値 1839.8 [M + Na]+.
(112) の調製
化合物 111 (80 mg, 0.056 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 111 を得た (50 mg, 96%) : Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.41 (d, 1 H, J 7.1 Hz, H-1), 5.33 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.12 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.7, 103.0, 102.5. MALDITOF-MS: C45H76O19に関する理論値: 920.5 [M]+; 実測値 943.8 [M + Na]+.
実施例27
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシド (115) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム27
(113) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 42 (1.5 g, 2.4 mmol) および 103 (3.27 g, 2.2 mmol) の混合物に、TMSOTf (44 μL, 0.24 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 113 を得た (3.68 g, 86%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(114) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 113 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 114 を得た (115 mg, 70%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(115) の調製
化合物 114 (100 mg, 0.051 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 115 を得た (44 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.1 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1, 102.2. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 947.80 [M + Na]+.
実施例28
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (118) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム28
(116) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (45 mL) 中の 46 (2.1 g, 2.11 mmol) および 89 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (712 mg, 3.2 mmol) および Me3SiOTf (38 μL, 0.211 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 116 を得た (3.17 g, 85%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(117) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 116 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 117 を得た (115 mg, 70%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(118) の調製
化合物 117 (100 mg, 0.051 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 118 を得た (44 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.21 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.19 (d, 1 H, J 7.4 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.7, 102.1. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 947.80 [M + Na]+.
実施例29
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→6)-β-D-ガラクトピラノシド (121) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム29
(119) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (40 mL) 中の 51 (2.1 g, 2.11 mmol) および 89 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (712 mg, 3.2 mmol) および Me3SiOTf (38 μL, 0.211 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 119 を得た (3.17 g, 85%)。MALDITOF-MS: C115H114O28に関する理論値: 1942.75 [M]+; 実測値 1965.60 [M + Na]+.
(120) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 119 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 120 を得た (115 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C115H116O28に関する理論値: 1944.75 [M]+; 実測値 1967.60 [M + Na]+.
(121) の調製
化合物 120 (100 mg, 0.057 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 121 を得た (44 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.55 (d, 1 H, J 2.7 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.16 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.9, 103.4, 102.5. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 927.80 [M + Na]+.
実施例30
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (125) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム30
(122) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 89 (1.94 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 122 を得た (2.12 g, 80%)。MALDITOF-MS: C81H88O20に関する理論値: 1380.59 [M]+; 実測値 1403.70 [M + Na]+.
(123) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 122 (2.0 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 123 を得た (2.83 g, 85%)。MALDITOF-MS: C135H132O34に関する理論値: 2296.86 [M]+; 実測値 2319.90 [M + Na]+.
(124) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 123 (195 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 124 を得た (121 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C135H134O34に関する理論値: 2298.86 [M]+; 実測値 2321.90 [M + Na]+.
(125) の調製
化合物 124 (120 mg, 0.052 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 125 を得た (53 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.50 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.22 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1), 5.17 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 104.8, 103.0, 102.5. MALDITOF-MS: C51H86O22に関する理論値: 1050.56 [M]+; 実測値 1073.80 [M + Na]+.
実施例31
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[β-D-グルコピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (128) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム31
(126) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 122 (2.5 g, 1.81 mmol) および 42 (1.35 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、10 (1.07 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 126 を得た (3.10 g, 79%)。MALDITOF-MS: C122H128O36に関する理論値: 2168.82 [M]+; 実測値 2192.0 [M + Na]+.
(127) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 126 (185 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 127 を得た (118 mg, 64%)。MALDITOF-MS: C122H130O36に関する理論値: 2170.82 [M]+; 実測値 2194.0 [M + Na]+.
(128) の調製
化合物 127 (100 mg, 0.046 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 128 を得た (47 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.8, 103.0, 102.1. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+ .
実施例32
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[β-D-グルコピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (131) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム32
(129) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 122 (2.5 g, 1.81 mmol) および 5 (1.61 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、42 (1.35 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 129 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(130) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 129 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 130 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(131) の調製
化合物 130 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 131 を得た (51 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.56 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.22 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.19 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1, 103.0, 102.6. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例33
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[β-D-グルコピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-ガラクトピラノシド (134) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム33
(132) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 99 (2.5 g, 1.81 mmol) および 42 (1.35 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、5 (1.61 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 132 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(133) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 132 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 133 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(134) の調製
化合物 133 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 134 を得た (49 mg, 93%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.49 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.24 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.12 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.5, 103.1, 102.4. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例34
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[β-D-グルコピラノシル-(1→2)]-β-D-ガラクトピラノシド (137) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム34
(135) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 99 (2.5 g, 1.81 mmol) および 5 (1.61 g, 2.17 mmol) の混合物に、TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、次いで、混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、42 (1.35 g, 2.17 mmol) および TMSOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 135 を得た (3.46 g, 79%)。MALDITOF-MS: C142H136O36に関する理論値: 2416.88 [M]+; 実測値 2439.75 [M + Na]+.
(136) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 135 (206 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 9 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 136 を得た (123 mg, 60%)。MALDITOF-MS: C142H138O36に関する理論値: 2418.88 [M]+; 実測値 2441.75 [M + Na]+.
(137) の調製
化合物 136 (120 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 137 を得た (49 mg, 93%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.55 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.24 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.08 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.9, 103.2, 103.1, 102.5. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.72 [M + Na]+.
実施例35
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (140) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム35
(138) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 89 (1.57 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 138 を得た (2.71 g, 83%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(139) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 138 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 139 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(140) の調製
化合物 139 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 140 を得た (49 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.35 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.27 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.5, 103.1, 103.0, 102.5. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例36
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (143) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム36
(141) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 72 (2.5 g, 3.20 mmol) および 99 (4.02 g, 2.91 mmol) の混合物に、TMSOTf (58 μL, 0.32 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 1 時間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 141 を得た (4.54 g, 78%)。MALDITOF-MS: C107H122O37に関する理論値: 1998.77 [M]+; 実測値 2021.90 [M + Na]+.
(142) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 141 (170 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 142 を得た (116 mg, 68%)。MALDITOF-MS: C107H124O37に関する理論値: 2000.77 [M]+; 実測値 2023.90 [M + Na]+.

(143) の調製
化合物 142 (100 mg, 0.05 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 143 を得た (51 mg, 94%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.37 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.28 (d, 1 H, J 7.6 Hz, H-1), 5.19 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.04 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.1, 102.8, 102.5, 102.1. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例37
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシド (146) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム37
(144) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の 80 (2.5 g, 2.16 mmol) および 89 (1.98 g, 1.96 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、NIS (729 mg, 3.24 mmol) および Me3SiOTf (40 μL, 0.22 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 1:1) で処理し、泡沫状固形物として 144 を得た (3.51 g, 85%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(145) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 144 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 145 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(146) の調製
化合物 145 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 146 を得た (49 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.29 (d, 1 H, J 7.1 Hz, H-1), 5.23 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.20 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.04 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.6, 103.4, 102.8, 101.6. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+.
実施例38
(25S)-26-O-β-D-ガラクトピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシド (149) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム38
(147) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (55 mL) 中の化合物 103 (5.8 g, 3.9 mmol) および 72 (3.6 g, 4.6 mmol) の混合物に、TMSOTf (83 μL, 0.46 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、次いで、TEA で中和し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製し、泡沫状固形物 147 を得た (6.97 g, 85%)。MALDITOF-MS: C114H126O38に関する理論値: 2102.79 [M]+; 実測値 2125.90 [M + Na]+.
(148) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 147 (179 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 148 を得た (116 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C114H128O38に関する理論値: 2104.79 [M]+; 実測値 2127.90 [M + Na]+.
(149) の調製
化合物 148 (100 mg, 0.047 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 149 を得た (50 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.27 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 7.9 Hz, H-1), 5.22 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 7.3 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.5, 103.1, 102.3, 101.6. MALDITOF-MS: C51H86O24に関する理論値: 1082.55 [M]+; 実測値 1105.70 [M + Na]+
実施例39
(25S)-26-O-α-L-ラムノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (154) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム39
(151) の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 4 (2.25 g, 4.1 mmol) および 42 (2.98 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 150 を得た (3.29 g, 80%)。
化合物 150 (3.2 g, 3.2 mmol) の無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 151 を得た (2.71 g, 95%): MALDITOF-MS: C54H66O11に関する理論値: 890.46 [M]+; 実測値 913.60 [M + Na]+
(152) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 87 (2.30 g, 3.10 mmol) および 151 (2.32 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 152 を得た (3.44 g, 90%): MALDITOF-MS: C88H92O20に関する理論値: 1468.62 [M]+; 実測値 1491.75 [M + Na]+.
(153) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 152 (558 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 153 を得た (363 mg, 65%): MALDITOF-MS: C88H94O20に関する理論値: 1470.62 [M]+; 実測値 1493.75 [M + Na]+.
(154) の調製
化合物 153 (190 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 154 を得た (92 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.30 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1. MALDITOF-MS: C39H66O13に関する理論値: 742.45 [M]+; 実測値 765.50 [M + Na]+.
実施例40
(25S)-26-O-α-L-ラムノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (158) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム40
(155) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol) および 151 (2.3 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (692 mg, 3.08 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 155 を得た (2.69 g, 82%): MALDITOF-MS: C74H84O18に関する理論値: 1260.57 [M]+; 実測値 1283.70 [M + Na]+.
(156) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 155 (1.45 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 156 を得た (1.37 g, 75%): MALDITOF-MS: C88H102O27に関する理論値: 1590.66 [M]+; 実測値 1613.75 [M + Na]+.
(157) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 156 (135 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 157 を得た (88 mg, 65%): MALDITOF-MS: C88H104O27に関する理論値: 1592.66 [M]+; 実測値 1615.75 [M + Na]+.
(158) の調製
化合物 157 (80 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 158 を得た (43 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.25 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.0, 102.1. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 927.75 [M + Na]+.
実施例41
(25S)-26-O-α-L-ラムノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (162) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム41
(159) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 151 (1.71 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 159 を得た (1.94 g, 80%)。MALDITOF-MS: C74H84O18に関する理論値: 1260.57 [M]+; 実測値 1283.70 [M + Na]+.
(160) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 159 (1.83 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 160 を得た (2.68 g, 85%)。MALDITOF-MS: C128H128O32に関する理論値: 2176.84 [M]+; 実測値 2199.90 [M + Na]+.
(161) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 160 (185 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 161 を得た (124 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C128H130O32に関する理論値: 2178.84 [M]+; 実測値 2201.90 [M + Na]+.
(162) の調製
化合物 161 (120 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 125 を得た (55 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.50 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.41 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 105.3, 104.8, 102.1. MALDITOF-MS: C51H86O21に関する理論値: 1034.57 [M]+; 実測値 1057.70 [M + Na]+.
実施例42
(25S)-26-O-α-L-ラムノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (165) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム42
(163) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 151 (1.38 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 163 を得た (2.55 g, 83%)。MALDITOF-MS: C1107H122O36に関する理論値: 1982.77 [M]+; 実測値 2005.90 [M + Na]+.
(164) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 163 (168 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 164 を得た (113 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C1107H124O36に関する理論値: 1984.77 [M]+; 実測値 2007.90 [M + Na]+.
(165) の調製
化合物 164 (110 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 140 を得た (56 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.25 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.21 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.04 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.1, 103.0, 102.6. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.70 [M + Na]+.
実施例43
(25S)-26-O-α-L-フコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (171) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム43
(168) の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 4 (2.25 g, 4.1 mmol) および 166 (2.98 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 167 を得た (3.29 g, 80%)。
化合物 167 (3.2 g, 3.2 mmol) の無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 168 を得た (2.71 g, 95%): MALDITOF-MS: C54H66O11に関する理論値: 890.46 [M]+; 実測値 913.60 [M + Na]+
(169) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 87 (2.30 g, 3.10 mmol) および 168 (2.32 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 169 を得た (3.44 g, 90%): MALDITOF-MS: C88H92O20に関する理論値: 1468.62 [M]+; 実測値 1491.75 [M + Na]+.
(170) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 169 (558 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 170 を得た (363 mg, 65%): MALDITOF-MS: C88H94O20に関する理論値: 1470.62 [M]+; 実測値 1493.75 [M + Na]+.
(171) の調製
化合物 170 (190 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 171 を得た (92 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.51 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.21 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.0. MALDITOF-MS: C39H66O13に関する理論値: 742.45 [M]+; 実測値 765.50 [M + Na]+.
実施例44
(25S)-26-O-α-L-フコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (175) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム44
(172) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol) および 168 (2.3 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (692 mg, 3.08 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 172 を得た (2.69 g, 82%): MALDITOF-MS: C74H84O18に関する理論値: 1260.57 [M]+; 実測値 1283.70 [M + Na]+.
(173) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 172 (1.45 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 173 を得た (1.37 g, 75%): MALDITOF-MS: C88H102O27に関する理論値: 1590.66 [M]+; 実測値 1613.75 [M + Na]+.
(174) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 173 (135 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 174 を得た (88 mg, 65%): MALDITOF-MS: C88H104O27に関する理論値: 1592.66 [M]+; 実測値 1615.75 [M + Na]+.
(175) の調製
化合物 174 (80 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 175 を得た (43 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.23 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.11 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.0, 102.4. MALDITOF-MS: C45H76O18に関する理論値: 904.50 [M]+; 実測値 927.75 [M + Na]+.
実施例45
(25S)-26-O-α-L-フコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (179) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム45
(176) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 168 (1.71 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 176 を得た (1.94 g, 80%)。MALDITOF-MS: C74H84O18に関する理論値: 1260.57 [M]+; 実測値 1283.70 [M + Na]+.
(177) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 176 (1.83 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 177 を得た (2.68 g, 85%)。MALDITOF-MS: C128H128O32に関する理論値: 2176.84 [M]+; 実測値 2199.90 [M + Na]+.
(178) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 177 (185 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 178 を得た (124 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C128H130O32に関する理論値: 2178.84 [M]+; 実測値 2201.90 [M + Na]+.
(179) の調製
化合物 178 (120 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 179 を得た (55 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.50 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.47 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 105.2, 104.1, 102.5. MALDITOF-MS: C51H86O21に関する理論値: 1034.57 [M]+; 実測値 1057.70 [M + Na]+.
実施例46
(25S)-26-O-α-L-フコピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (182) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム46
(180) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 168 (1.38 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 180 を得た (2.55 g, 83%)。MALDITOF-MS: C107H122O36に関する理論値: 1982.77 [M]+; 実測値 2005.90 [M + Na]+.
(181) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 180 (168 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 181 を得た (113 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C107H124O36に関する理論値: 1984.77 [M]+; 実測値 2007.90 [M + Na]+.
(182) の調製
化合物 181 (110 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 182 を得た (56 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.28 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.25 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.2, 103.0, 102.5. MALDITOF-MS: C51H86O23に関する理論値: 1066.56 [M]+; 実測値 1089.70 [M + Na]+.
実施例47
(25S)-26-O-α-L-アラビノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (188) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム47
(185) の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 4 (2.25 g, 4.1 mmol) および 183 (2.91 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 184 を得た (3.45 g, 85%)。
化合物 184 (3.2 g, 3.2 mmol) の無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 185 を得た (2.67 g, 95%): MALDITOF-MS: C53H64O11に関する理論値: 876.44 [M]+; 実測値 899.50 [M + Na]+
(186) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 87 (2.30 g, 3.10 mmol) および 186 (2.28 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 186 を得た (3.41 g, 90%): MALDITOF-MS: C87H90O20に関する理論値: 1454.60 [M]+; 実測値 1477.75 [M + Na]+.
(187) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 186 (553 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 187 を得た (360 mg, 65%): MALDITOF-MS: C87H92O20に関する理論値: 1456.60 [M]+; 実測値 1479.75 [M + Na]+.
(188) の調製
化合物 187 (189 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 188 を得た (91 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.25 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.11 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.4, 102.5. MALDITOF-MS: C38H64O13に関する理論値: 728.43 [M]+; 実測値 751.50 [M + Na]+.
実施例48
(25S)-26-O-α-L-アラビノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (192) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム48
(190) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol) および 185 (2.28 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (692 mg, 3.08 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 189 を得た (2.68 g, 82%): MALDITOF-MS: C73H82O18に関する理論値: 1246.55 [M]+; 実測値 1269.70 [M + Na]+.
(190) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 189 (1.43 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 190 を得た (1.35 g, 75%): MALDITOF-MS: C87H100O27に関する理論値: 1576.65 [M]+; 実測値 1599.80 [M + Na]+.
(191) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 190 (134 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 191 を得た (85 mg, 65%): MALDITOF-MS: C87H102O27に関する理論値: 1578.65 [M]+; 実測値 1601.80 [M + Na]+.
(192) の調製
化合物 191 (79 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 192 を得た (41 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.40 (d, 1 H, J 6.7 Hz, H-1), 5.22 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.8, 103.0. MALDITOF-MS: C44H74O18に関する理論値: 890.49 [M]+; 実測値 913.55 [M + Na]+.
実施例49
(25S)-26-O-α-L-アラビノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (196) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム49
(193) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 185 (1.68 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 193 を得た (1.91 g, 80%)。MALDITOF-MS: C73H82O18に関する理論値: 1246.55 [M]+; 実測値 1269.70 [M + Na]+.
(194) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 193 (1.80 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 194 を得た (2.65 g, 85%)。MALDITOF-MS: C127H126O32に関する理論値: 2162.82 [M]+; 実測値 2185.90 [M + Na]+.
(195) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 194 (182 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 195 を得た (121 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C127H128O32に関する理論値: 2164.82 [M]+; 実測値 2187.90 [M + Na]+.
(196) の調製
化合物 195 (118 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 196 を得た (52 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.53 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.49 (d, 1 H, J 2.6 Hz, H-1), 5.40 (d, 1 H, J 6.5 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 105.3, 104.4, 102.2. MALDITOF-MS: C50H84O21に関する理論値: 1020.55 [M]+; 実測値 1043.70 [M + Na]+.
実施例50
(25S)-26-O-α-L-アラビノピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (199) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム50
(197) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 185 (1.35 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 197 を得た (2.52 g, 83%)。MALDITOF-MS: C106H120O36に関する理論値: 1968.76 [M]+; 実測値 1991.85 [M + Na]+.
(198) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 197 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 198 を得た (111 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C106H122O36に関する理論値: 1970.76 [M]+; 実測値 1993.85 [M + Na]+.
(199) の調製
化合物 198 (110 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 199 を得た (54 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.30 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.28 (d, 1 H, J 6.1 Hz, H-1), 5.25 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1), 5.09 (d, 1 H, J 7.7 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 104.8, 103.4, 102.7. MALDITOF-MS: C50H84O23に関する理論値: 1052.54 [M]+; 実測値 1075.70 [M + Na]+.
実施例51
(25S)-26-O-β-D-キシロピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-ガラクトピラノシド (205) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム51
(202) の調製
無水 CH2Cl2 (36 mL) 中の化合物 4 (2.25 g, 4.1 mmol) および 200 (2.91 g, 4.8 mmol, 市販品) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (86 μL, 0.47 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 4:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物をトリエチルアミン (TEA) で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 6:1) で処理し、泡沫状固形物として 201 を得た (3.45 g, 85%)。
化合物 201 (3.2 g, 3.2 mmol) の無水 CH2Cl2 (40 mL) 溶液に、BF3・Et2O (1.0 mL, 7.3 mmol) を加え、混合物を室温で 4 時間攪拌し、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、反応が完了したことを確認した。混合物を CH2Cl2 で希釈し、飽和 NaHCO3 水溶液で洗浄し、次いで、飽和 NaCl 水溶液で洗浄した。有機層を合わせ、乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 202 を得た (2.67 g, 95%): MALDITOF-MS: C53H64O11に関する理論値: 876.44 [M]+; 実測値 899.50 [M + Na]+
(203) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 87 (2.30 g, 3.10 mmol) および 202 (2.28 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、0 ℃で、Me3SiOTf (56 μL, 0.31 mmol) を加えた。混合物を室温で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 2:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 203 を得た (3.41 g, 90%): MALDITOF-MS: C87H90O20に関する理論値: 1454.60 [M]+; 実測値 1477.75 [M + Na]+.
(204) の調製
2-プロパノール (16 mL) および CH2Cl2 (2 mL) 中の化合物 203 (553 mg, 0.38 mmol) および NaBH4 (357 mg, 9.4 mmol) の混合物を室温で約 7.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 204 を得た (360 mg, 65%): MALDITOF-MS: C87H92O20に関する理論値: 1456.60 [M]+; 実測値 1479.75 [M + Na]+.
(205) の調製
化合物 204 (189 mg, 0.13 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 24 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.25 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:0.5:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 205 を得た (91 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.25 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.4. MALDITOF-MS: C38H64O13に関する理論値: 728.43 [M]+; 実測値 751.50 [M + Na]+.
実施例52
(25S)-26-O-β-D-キシロピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→2)-β-D-ガラクトピラノシド (209) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム52
(206) の調製
無水 CH2Cl2 (50 mL) 中の化合物 8 (1.38 g, 3.08 mmol) および 202 (2.28 g, 2.6 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (692 mg, 3.08 mmol) および Me3SiOTf (55 μL, 0.30 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 206 を得た (2.68 g, 82%): MALDITOF-MS: C73H82O18に関する理論値: 1246.55 [M]+; 実測値 1269.70 [M + Na]+.
(207) の調製
無水 CH2Cl2 (15 mL) 中の化合物 10 (685 mg, 1.39 mmol) および 206 (1.43 g, 1.15 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 42 ℃で、Me3SiOTf (26 μL, 0.14 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、混合物をトルエンで濃縮し、カラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 3:1) で精製し、泡沫状白色固形物として 207 を得た (1.35 g, 75%): MALDITOF-MS: C87H100O27に関する理論値: 1576.65 [M]+; 実測値 1599.80 [M + Na]+.
(208) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 207 (134 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 208 を得た (85 mg, 65%): MALDITOF-MS: C87H102O27に関する理論値: 1578.65 [M]+; 実測値 1601.80 [M + Na]+.
(209) の調製
化合物 208 (79 mg, 0.050 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 209 を得た (41 mg, 95%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.28 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.24 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 103.8, 103.0. MALDITOF-MS: C44H74O18に関する理論値: 890.49 [M]+; 実測値 913.55 [M + Na]+.
実施例53
(25S)-26-O-β-D-キシロピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-[α-L-ラムノピラノシル-(1→4)]-[α-L-ラムノピラノシル-(1→2)]-β-D-グルコピラノシド (213) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム53
(210) の調製
- 40 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 55 (996 mg, 2.30 mmol) および 202 (1.68 g, 1.92 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (517 mg, 2.30 mmol) および Me3SiOTf (42 μL, 0.23 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 40 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 210 を得た (1.91 g, 80%)。MALDITOF-MS: C73H82O18に関する理論値: 1246.55 [M]+; 実測値 1269.70 [M + Na]+.
(211) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (30 mL) 中の 210 (1.80 g, 1.45 mmol) および 42 (2.16 g, 3.48 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、Me3SiOTf (62 μL, 0.34 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 3:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 211 を得た (2.65 g, 85%)。MALDITOF-MS: C127H126O32に関する理論値: 2162.82 [M]+; 実測値 2185.90 [M + Na]+.
(212) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 211 (182 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 212 を得た (121 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C127H128O32に関する理論値: 2164.82 [M]+; 実測値 2187.90 [M + Na]+.
(213) の調製
化合物 212 (118 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:1) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 213 を得た (52 mg, 97%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.55 (d, 1 H, J 2.5 Hz, H-1), 5.50 (d, 1 H, J 2.9 Hz, H-1), 5.10 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.05 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 105.5, 104.8, 103.2, 103.1. MALDITOF-MS: C50H84O21に関する理論値: 1020.55 [M]+; 実測値 1043.70 [M + Na]+.
実施例54
(25S)-26-O-β-D-キシロピラノシル-22-ヒドロキシ-5β-フロスタン-3β,26-ジオール-3-O-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-ガラクトピラノシド (216) の調製
全体的な反応スキームは次の通りである。
Figure 2011518846
特許−スキーム54
(214) の調製
- 20 ℃の無水 CH2Cl2 (20 mL) 中の 73 (2.0 g, 1.7 mmol) および 202 (1.35 g, 1.55 mmol) の混合物に、N2 雰囲気下、- 20 ℃で、NIS (562 mg, 2.5 mmol) および Me3SiOTf (31 μL, 0.17 mmol) を加えた。混合物をこうした条件下で 30 分間攪拌し、その終了時に、TLC (石油エーテル-EtOAc, 1:1) によって、全ての出発物質が消費されたことを確認した。反応混合物を TEA で中和し、次いで、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル-EtOAc, 2:1) で処理し、泡沫状固形物として 214 を得た (2.52 g, 83%)。MALDITOF-MS: C106H120O36に関する理論値: 1968.76 [M]+; 実測値 1991.85 [M + Na]+.
(215) の調製
2-プロパノール (8 mL) および CH2Cl2 (1 mL) 中の化合物 214 (165 mg, 0.085 mmol) および NaBH4 (96 mg, 2.5 mmol) の混合物を室温で約 8.5 時間攪拌した。次いで、反応混合物を CH2Cl2 (100 mL×2) で抽出し、有機層を合わせ、水 (100 mL×3) で洗浄し、無水 Na2SO4 で乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、無色油状物を得、これをカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル, 1:1) で精製し、白色固形物として化合物 215 を得た (111 mg, 67%)。MALDITOF-MS: C106H122O36に関する理論値: 1970.76 [M]+; 実測値 1993.85 [M + Na]+.
(216) の調製
化合物 215 (110 mg, 0.055 mmol) を無水 CH2Cl2-MeOH (1:2, 18 mL) に溶解し、次いで、1.0 M NaOMe の MeOH (0.2 mL) 溶液を 0 ℃で加えた。室温で 5 時間攪拌した後、TLC (n-BuOH-EtOH-H2O, 2:1:0.5) によって、反応が完了したことを確認した。溶液をイオン交換樹脂 (H+) で中和し、次いで、ろ過し、濃縮した。残渣を Bio-gel P2 カラムで精製し、無定形の固形物として 216 を得た (54 mg, 96%): Selected 1H NMR (400 MHz, C6D5N): δ 5.27 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.24 (d, 1 H, J 6.9 Hz, H-1), 5.14 (d, 1 H, J 7.5 Hz, H-1), 5.06 (d, 1 H, J 7.2 Hz, H-1). 13C NMR (100 MHz, CD5N): δ 103.6, 103.3, 103.0, 102.4. MALDITOF-MS: C50H84O23に関する理論値: 1052.54 [M]+; 実測値 1075.70 [M + Na]+.
本発明は、上記記載によって、限定されることなく広く規定される。当業者に明らかな変更および修正は、添付の特許請求の範囲に規定された本発明の範囲に含まれることが意図される。

Claims (19)

  1. 一般式I:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;
    2は水素を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物を調製する方法であって、
    一般式II:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    のジケトン化合物を、適当な溶媒中でホウ化水素還元剤を用いて選択的に還元することを含む前記方法。
  2. 一般式IIの化合物が、一般式IIa:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物である、請求項1記載の方法。
  3. 一般式IIの化合物が、一般式IIb:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、前記残基の望ましくない反応を防ぐために、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物である、請求項1記載の方法。
  4. チモサポニンBIIまたはそのプロドラッグ体を調製するための、請求項1記載の方法。
  5. 前記還元剤が立体障害のないホウ化水素還元剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 一般式IIのジケトンの選択的還元に用いられる溶媒が、極性有機溶媒と、該極性溶媒と混和可能な非極性有機溶媒との混合物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記溶媒が、容積比が約2:1〜約20:1である2−プロパノールとジクロロメタンとの混合物である、請求項7記載の方法。
  9. 前記還元の前に、一般式IIの化合物を、R1およびR3の一方または両方の残基に対して任意に保護されていてもよいエステル、エーテルおよび/または糖部分を付加するための1または2以上のカップリング反応に供する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 一般式IIの化合物を、R1およびR3の一方または両方の残基における1または2以上の糖部分に対して任意に保護されていてもよい1または2以上の糖部分を付加するための1または2以上のカップリング反応に供する、請求項9記載の方法。
  11. 糖カップリング反応において、カップリングのための活性化糖分子としてトリハロアセトイミダート糖を用いる、請求項9または10記載の方法。
  12. 糖カップリング反応において、カップリングのための活性化糖分子としてチオグリコシドを用いる、請求項9または10記載の方法。
  13. 一般式IIの化合物に対して、R1およびR3の一方または両方の残基の位置に、環状糖が連続的にカップリングして in situ で多糖がアセンブリされる、請求項9〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 一般式I:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は、H、COCH3、CO(CH2)nCH3(n=1−6)、Cm2m+1(m=1−6)、Gal、Glc、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→6)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→2)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→4)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→6)−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→2)−[α−L−Rha−(1→4)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[β−DGlc−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glcまたはβ−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glcを表し;
    2は、HまたはCm2m+1(m=1−6)を表し;そして
    3は、H、α−L−Fuc、β−D−Xyl、β−D−Ara、α−L−Rha、β−D−Galまたはβ−D−Glcを表す;
    但し、WO-A-99/16786、WO-A-2005/105108 および WO-A-2005/105824 ならびに 明細書中で参照された刊行物に開示された化合物を除く。]
    の化合物。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法を用いて調製された、請求項14記載の化合物。
  16. 一般式II:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物。
  17. 一般式IIa:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物である、請求項16記載の化合物。
  18. 一般式IIb:
    Figure 2011518846
    [式中、互いに独立して、
    1は水素またはエステル残基、エーテル残基もしくは糖残基を表し;そして
    3は水素または糖残基を表し;あるいは
    1およびR3のうちのいずれか一方または両方の基は、互いに独立して、除去可能な保護基によって保護された前記基の保護化形態を表す。]
    の化合物である、請求項16記載の化合物。
  19. 互いに独立して、
    1は、H、COCH3、CO(CH2)nCH3(n=1−6)、Cm2m+1(m=1−6)、Gal、Glc、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→6)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→2)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→4)−β−D−Glc、α−L−Rha−(1→6)−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→2)−[α−L−Rha−(1→4)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−[α−L−Rha−(1→2)]−β−D−Gal、α−L−Rha−(1→4)−[β−DGlc−(1→2)]−β−D−Glc、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Gal、β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→4)−β−D−Glcまたはβ−D−Glc−(1→4)−β−D−Glc−(1→2)−β−D−Glcを表し;そして
    3は、H、α−L−Fuc、β−D−Xyl、β−D−Ara、α−L−Rha、β−D−Galまたはβ−D−Glcを表す、請求項18記載の化合物。
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