JP2011518294A - チェーン - Google Patents

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Abstract

複数の相互連結されたチェーンリンク部材(2,3)を具えるローラブッシュチェーン等のチェーンは、リンク部材の重なる部分の間の界面に延びるワイパー部材(9)を具える。ワイパーは、チェーンのリンク部材またはブッシュ(8)のいずれかにより定義された構成、もしくはリンク部材の間の別個の部品とすることができる。ワイパーは、使用時に少なくとも1つの前記部材の表面に対して動くワイパーエッジを有し、ピンとリンク部材またはブッシュの間のベアリングへ潤滑油が通り損耗の危険を減らすよう、その面の堆積物もしくは残屑を拭き取る機能を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、伝達チェーン等のチェーンに関するものであり、より詳しくは、ピンオーブンチェーンに関するものであるが、これに限定されるものではない。
ピンオーブンチェーンは、例えば飲料缶等の金属体を、それを熱処理するオーブンの中で運搬するために用いられる。特に、このような種類の缶の外面はプリントおよび/またはコーティングが施され、コーティングは熱加工処理により硬化する。ピンオーブンチェーンは、チェーンの特定のピンが物体を支持するキャリアピンを形成するよう一方に著しく延長するよう変更した従来のブッシュチェーンである場合が多い。飲料缶の場合、缶の開口端は、支持されるように延長ピン上にフィットして、オーブン内を運搬されうる。
ピンオーブンチェーンの効果的な潤滑は問題になることがある。飲料缶を汚染するリスクを減らすため、使用する潤滑油の量は一般的に厳しく制御される。さらに、高温オーブン内の環境では潤滑油にコークス化が起こり、その結果生じた炭素堆積物は、チェーン部品の方へ燃えていくことが多い。堆積物が存在し、蓄積すると、ピンとブッシュのインターフェースへの潤滑油の通過が制限され、チェーンの損耗が生じ、それゆえ、ピンオーブンチェーンを定期的に交換する必要が生じる。
本発明は、前述の不利益の少なくとも1つを未然に防ぐもしくは軽減すること、および/または、別のもしくは改善されたチェーンを提供することを目的とする。
本発明によると、縦軸を有するチェーンであって、前記チェーンは、複数の相互接続されたチェーンリンク部材と、一対の開口と、ワイパー部材とを具え、
前記チェーンリンク部材は、前記チェーンの前記縦軸に沿って配置され、内側リンク部材と、前記内側リンク部材の各側面に位置する外側リンク部材と、を具え、
前記一対の開口は、前記内側リンク部材および前記外側リンク部材のそれぞれに、前記縦軸の方向に間隔を空けて定義され、
前記内側リンク部材は前記軸に対して外側に向いた面を有し、
前記外側リンク部材は内側に向いた面を有し、
前記内側リンク部材および前記外側リンク部材は、前記外側リンク部材および内側リンク部材の前記一対の開口のいずれかが一直線上になるように、かつ、前記内側リンク部材の前記外側に向いた面と前記外側リンク部材の前記内側に向いた面とが前記一直線上の開口の周囲の界面領域で部分的に重なるように配置され、
前記内側リンク部材および前記外側リンク部材は、前記一直線上の開口に受容される横軸ピンにより相互接続され、
前記ワイパー部材は、前記界面領域に設けられ、前記界面領域で、前記面のうちの少なくとも一方の面に接するとともに、前記少なくとも一方の面に対して移動するワイパーエッジを定義する、ことを特徴とするチェーンを提供する。
前記ワイパー部材は、界面領域にて、前記内側リンク部材の外側に向いた面もしくは外側リンク部材の内側に向いた面のうちの少なくとも1つを拭き取る機能を有し、チェーンの効果的潤滑を阻む、もしくはチェーンが損耗する傾向を高める堆積物、残骸または汚泥を除去する。従って、このチェーンは自浄式である。
前記内側リンク部材は、少なくとも1つの内側リンクプレートを具える。前記内側リンク部材は、一対の対向する内側リンクプレートを具えることも可能である。前記チェーンは、前記内側リンクプレートの開口に受容されるとともに対向する内側リンクプレートを結合する機能を有するブッシュをさらに具えることができる。前記ブッシュは横軸ピンを受容するよう配置され、前記内側リンク部材が前記外側リンク部材に対して嵌合するよう前記横軸ピンを中心に回転可能であり、前記外側リンク部材はそのように前記横軸ピンに固定されている。ローラは各ブッシュに回転可能に配置される。
外側リンク部材はそれぞれプレートの形状とすることができる。
ワイパー部材は内側または外側リンク部材の一部であり、それらと一体的に形成される、もしくは固定されるものとすることもできる。例えば、ワイパー部材を、界面領域にある面のうちの1つに上あるリブまたは同様の突出により定義することもできるし、ワイパー部材を、面のうちの1つの上に定義された溝により定義し、前記溝の端に拭き取り面を与えることもできる。この突出もしくは溝は、界面領域内で内側リンク部材または外側リンク部材の開口の1つからその外周端までを、開口に対してほぼ半径方向に延びることができる。一実施例では、突出は内側リンク部材の外側に向いた面に設けられ、チェーンはさらに上記のようなブッシュを具え、この場合突起は内側リンク部材の外側に延びるブッシュの先端上に配置されるものとすることもでき、ブッシュは突起に隣接する切欠きを備え、潤滑油がピンへ流れるようにする。
チェーンがブッシュを有する実施例において、ワイパーを、例えばブッシュの端部から界面領域に沿って外側に延びたフィンガー等の突出により定義することができる。このフィンガーはブッシュに一体的に形成される、もしくは固定されてもよい。
あるいは、ワイパー部材は第1内側リンク部材の端部から、隣接する内側リンク部材と外側リンク部材との間の界面領域内に延びた、例えばフィンガー等の突出で定義されるものとすることができる。このような実施例において、突出はチェーンの軸にほぼ平行な方向に延び、隣接する内側リンク部材の周囲および上に向かって延びるよう、軸の外側に向かって延びる第1部分と、チェーンの軸とほぼ平行な方向に延びる第2部分を定義する段差を有することができる。
あるいは、ワイパー部材は内側リンク部材と外側リンク部材との間に配置された別個のワイパー部材により定義されるものとすることができる。このワイパー部材はピンの少なくとも1つに装着されて固定される、もしくはピンに対して移動可能(例えば回転可能)にすることができる。一実施例において、ワイパー部材は、ピンに垂直な方向かつ界面領域にほぼ平行な方向に延びるように、1つのピンの穴に支持された細長部材とすることができる。この細長部材はピンから径方向外側に延びる円柱ロッド状とすることができる。この細長部材は、正反対の位置で外側に延びることができる。
別の実施例において、ワイパー部材は、ピンの周囲で支持された第1部分と、第1部分から外側に向かって延びるとともにワイパーエッジを定義する第2部分と、を具える。第1部分は環状または部分的に環状の部材とし、第2部分はピンに対してほぼ半径方向に延びるアームまたはブレードとすることができる。アーム(ブレード状でもよい)は1つ以上であり、この実施例の場合、アームは環状または部分的に環状の部材の内側に向かって延びてもよい。このように内側に向かって延びるアームは、チェーンのブッシュ内に定義された開口またはスロットのような穴で受容されうる。環状または部分的に環状の部材は潤滑油がピンへ流れるためのスロットを有することができる。
環状または部分的に環状の部材は、隣接するワイパー部材の対応するリンクアームに接続するリンクアームを有することができる。この2つのリンクアームは重なり、閉じるスロットを有することができる。接続リンクピンは、2つのワイパー部材が一致して動くよう、クローズドスロット内に備えられるものとすることができる。もしくは、第1ワイパー部材のリンクアームが、第1ワイパー部材に隣接する第2ワイパー部材のリンクアームのオープンスロット内に受容されるものとすることができる。
あるいは、第1内側リンク部材のピンに装着された第1部分は、隣接する第2内側リンク部材上に定義されたリンクピンを受容するオープンスロットを有するリンクアームを有し、第1内側リンク部材と相対的な第2内側リンク部材の嵌合が、リンクピンがリンクアームを動かすようにし、これによりワイパー部材を回転させることができる。
ワイパー部材は弾性クリップ状であり、ワイパー部材の第1部分から外側に向かって延びる少なくとも1つのアーム(ブレード状でもよい)を有することができる。クリップは一対の端部を定義する単一部材であり、1つまたは両方の端部がワイパーエッジを定義してもよい。クリップは2つの端部の間で延びる中間部を具え、前記端部はチェーンの1つまたは複数のピンの周囲に配置されてもよい。前記中間部は、チェーンの2つ以上のピンの間を延びてもよい。中間部は、チェーンの嵌合時に、内側リンク部材上に定義された突起によって係合可能に配置され、その結果、前記嵌合はワイパー部材の一端または両端に定義されたワイパーエッジを曲げる、または動かすことができる。あるいは、前記突起はチェーンのピンまたはブッシュであってもよい。前記中間部は、内側リンク部材の外周端の外側に延び、チェーンの経路沿いに配置されたカム面と係合可能としてもよい。
クリップの端部は同一方向または反対方向に延びるワイパーエッジを定義することができる。中間部はチェーンの軸とほぼ平行とすることができる。
さらに別の実施例において、ワイパー部材はワイパーエッジを定義する少なくとも1つの端部を有するプレート状である。このプレートは内側リンク部材と外側リンク部材との間に配置され、それぞれプレートをチェーンのピンと係合させるための凹部を有する第1および第2端部を有することができる。プレートは、ワイパーエッジとして機能する溝または類似の構造を有する対向面を有することができる。
さらに別の実施例において、ワイパー部材は内側リンク部材に対向する面を有し、この面は端部がワイパーエッジを定義する少なくとも1つの溝を有することができる。前記少なくとも1つの溝は任意の好適な方向に延びることができる。複数のほぼ平行な溝が備えられてもよい。ワイパー部材は、チェーンのピンに装着されるワッシャー状とすることができる。チェーンの隣接するピンに装着された隣接する一対のワイパー部材があり、各ワイパー部材の外周は他のワイパー部材の歯との係合を促進する歯を有することができる。ワイパー部材は前記少なくとも1つの溝を定義するために波形でもよい。使用時には、ワイパー部材の外周は、チェーンの経路に沿って定義されたカム面と係合するよう設計してもよい。
本発明の詳細な実施例を、単に一例としての添付した図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施例に係るローラブッシュチェーンの外側リンクの斜視図である。 図1の外側リンクを取り付けた状態の、本発明の第1実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図1のローラブッシュチェーンの端面図である。 本発明の第2実施例に係るローラブッシュチェーンの外側リンクの斜視図である。 図4に示す外側リンクを装着した状態の、本発明の第2実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図5のチェーンの平面図である。 本発明の第3実施例に係るローラブッシュチェーンのブッシュの斜視図である。 明確性のために外側リンクを取り外し、図7のブッシュを取り付けた状態の、本発明の第3実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図8のチェーンの端面図である。 本発明の第4実施例に係るローラブッシュチェーンのブッシュの斜視図である。 本発明の第4実施例に係るローラブッシュチェーンの内側リンクの斜視図である。 第4実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 第4実施例に係る図12のチェーンの端面図である。 本発明の第5実施例に係るローラブッシュチェーンの外側リンクプレートおよびピンの斜視図である。 本発明の第5実施例に係るチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクを取り外した状態の、本発明の第6実施例に係るローラチェーンのブッシュの斜視図である。 第6実施例に係るチェーンの一部の斜視図である。 本発明の第7実施例に係るローラブッシュチェーンの内側リンクプレートの斜視図である。 第7実施例に係る図18のローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図19のチェーンの平面図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第8実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図21のチェーンの平面図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第9実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図23のチェーンの平面図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第10実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第11実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第12実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第13実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第14実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第15実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第16実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第17実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第18実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第19実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第20実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第21実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 本発明の第22実施例に係るローラブッシュチェーンのクリーニングリンクの斜視図である。 図37のリンクを取り付けた状態の、本発明の第22実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図38のチェーンの平面図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第23実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第24実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。 図41のチェーンのクリーニングワッシャーの斜視図である。 図41のチェーンの平面図である。 明確性のために外側リンクプレートを取り外した状態の、本発明の第25実施例に係るローラブッシュチェーンの一部の斜視図である。
図示されたすべての実施例において、本発明はローラブッシュチェーンに適用されているが、内側および外側リンク部材を備えた他のタイプの伝達チェーンにも適用可能であることを理解されたい。各実施例において、チェーンは、チェーン縦軸を定義するようチェーンの長さに沿って配置され、また互いにおよび外側リンクプレートと相対的に嵌合する(articulate)ように1つおきに外側リンクプレート2に相互接続された、複数の内側リンクアセンブリ1(例えば図2、図3のような図面の多くでは2つのみ図示)を有する。実際には、このようなチェーンは一般的に無端状に構成されて歯付スプロケットによって駆動されるが、両者のいずれも図示していない。
各内側リンクアセンブリ1は、空間をおいて対向する一対の内側リンクプレート3を具え、これらの内側リンクプレート3は、当該プレート3に対して垂直に延びる一対のブッシュ4により互いに接続されている。対向した内側リンクプレート3の各々は、一対のブッシュ4の端部を受容する、空間をあけた一対の開口5を有する。対向する内側リンクプレート3の各々はブッシュ4の端部に摩擦ばめまたは締まりばめにより固定装着され、回転可能な筒状ローラ6は内側リンクプレート3の間で各ブッシュ4の上に支持されている。
外側リンクプレート2は内側リンクプレート3と類似した構成であるが、より小さい開口7を有し、隣接した内側リンクアセンブリ1を互いに接続するよう配置されている。任意の外側リンクプレート2は、各開口7が内側リンク1の対応する開口5と一直線状になるように、隣接する内側リンクアセンブリ1に重なり、一直線状の開口5、7を通ってブッシュ4に受容されるピン8によって、内側リンクアセンブリ1に接続されている。内側リンクアセンブリ1の開口5は、内側リンクアセンブリがピン8を中心に自由に回転する大きさであるが、外側リンクプレート2はピン8に固定されている。さらに具体的には、外側リンクプレート2の開口7は、その周囲のプレートの端部がピン8に摩擦ばめまたは締まりばめにより取り付けられる大きさとなっている。
図1〜図3の実施例において、各外側リンクプレート2は、内側リンクプレート3に向かって内側に延びる一対のリブ9を有する。各リブ9はプレートの各開口7からプレートの外周まで、開口の中心部に対してほぼ径方向に延びる。リブ9は、例えばプレス、機械加工または材料配置等の製造過程の一部でプレート2と一体的に形成されるか、または溶接、接着または他の任意の適切な取り付け方法により固定して取り付けられることができる。さらに別の形態としては、リブ9は例えばクリップ等でプレート2に取り外し可能に接続された別個の部品から構成されることもできる。使用時に、リブ9はワイパーとして機能し、その細長端が、リンクプレート3が互いに嵌合する時に、開口5の周辺の内側リンクプレート3の外側に向いた面を拭くように機能する。これは、各ブッシュ4とピン9との間のベアリング面にオイルが達することを防ぎ、チェーンの損耗をもたらすコークスの沈着、汚れや汚泥を、内側プレート3の外側に向いた面の開口5の周辺から実質上無くすことを確実にする。
当然、ワイパーは任意の適切な形状を有することが可能であり、いくつかの例を以下の実施例にて示す。例えば、適切な部位にて内側または外側リンクプレートへの素材の追加または除去により達成される。便宜上および容易な理解のために、各実施例(図1〜図3に示す実施例も含む)に共通するローラブッシュチェーンの部品には同じ符号を付している。
図4〜図6の実施例において、ワイパーは、他の部品に機械加工もしくは外側リンクプレート2の内側に向いた面に形成された溝10により提供される。溝10の2つの細長端12は、外側リンクプレート2の開口7からその外周まで延びており、使用時には上記の堆積物を取り除くワイパーとして機能する。溝10を介して潤滑油を都合よくピン/ブッシュインターフェイスへ送ることができる。なお、任意の適切な形の溝が採用でき、複数の溝を設けることもできる。
図7〜図9の実施例において、ワイパーは、各ブッシュ4の端部の延長部12により提供される。ワイパーはブッシュと一体的に形成され、図示のように上方に曲げられたタブ12とすることができる。あるいは、ワイパーは溶接等で個別に取り付けられてもよく、ブッシュと同一素材もしくは異なる素材で形成することができる。動作中、チェーンの嵌合は、外側リンクプレート2の内側に向く面において堆積が拭き取られるよう、ブッシュ4およびワイパー12を含む内側リンクアセンブリ1が外側リンクプレート2と相対的に嵌合することを意味する。
図10〜図13の実施例において、各開口5の上の内側リンクプレート3の外側に向いた面にリブ9が形成されている。ブッシュ4は従来のローラブッシュチェーンのブッシュよりも長く、各ブッシュ4の各端部は、リブ9のすぐ下の部分に切り取られた切欠き13を有する。前記切欠きはブッシュの外面から内面に延びている。使用時に、各リブ9の端部は外側リンクプレート2の内側に向いた面から残骸等を除去し、潤滑油は切欠き13を通ってピン8へ通るよう供給される。
図14および図15の実施例に示すように、ワイパーはリンクプレートとは別の部品から構成してもよい。本実施例において、ワイパーは、チェーンのピン8内の各孔を通る円柱ロッド14から形成され、内側リンクプレート3と外側2との間に延びている。ロッド14は摩擦ばめまたは締まりばめにより簡単に取り付けられる、もしくは溶接または接着等の任意の適切な結合技術により取り付けられることができる。チェーンの嵌合時、内側リンクプレート2の外側に向いた面は、ロッド14の表面の接触部分により、開口5の周辺領域が拭き取られる。もちろん、ロッド14は断面において円筒状ではなく、任意の適切な形状でもよい。
図16および図17の実施例において、ワイパーは内側リンクプレート3と外側リンクプレートとの間で延びた各ブッシュ4に備えられたワッシャー16により提供される。各ブッシュ4の対向する端部は、ブッシュの周囲に間隔をあけて等角に配列された切欠き17を有する。切欠きのいくつかはワッシャーを位置決めし、他の切欠きは潤滑油をピン8に向けるよう設計される。ワッシャー16は任意の好適な素材で形成された個別の部品であり、ほぼ径方向に延びて等しい角度間隔に配置された4つのワイパーブレード19を有する環8を具える。ブレード19は環18の径方向内側および外側に向かってに延び、径方向内側に向かって延びた部分は、ブッシュ4の端部に定義された4つの切欠き17により受容される。ワッシャー16の内側に向いた面には4つの切欠き20が設けられ、そのうちの1つは各ブレード19の間に配置され、それぞれ環18を貫通する。動作時に、環内の切欠き20は潤滑油をブッシュ4へ流す機能を有し、ブレード19は外側リンクプレート2の内側に向いた面を拭く機能を有する。
図18〜図20に示すさらに他の実施例では、ワイパーは各内側リンクプレート3の一端から突出した細長フィンガー21により提供される。前記フィンガーは段付きであり、つまり、リンクプレート3の端部に取り付けられチェーンの外側に向かってチェーンの縦軸にほぼ垂直な方向に延びる第1部分22と、軸とほぼ平行な方向に延びる第2終端部分23とを有する。図20にて最もわかりやすく示すように、チェーンが組み立てられた時に、フィンガー21は、隣の内側リンクプレート3の隣接した端部を超えて延び、内側リンクプレート3の外側に向いた面と、重なる外側リンクプレート2の内側に向いた面との間に延びる。使用時に、フィンガー21は外側リンクプレート2の内側に向いた面の、ピン開口7の周辺領域を拭くが、隣の内側リンクプレート3の側に向いた面を拭くよう配置することも可能である。フィンガー21は、リンクプレート3の一体部分として、ブランキングプロセスで形成してもよいし、または、例えば溶接または接着等の任意の適切な方法でプレートに固定される別個の部材としてもよい。
図21および図22は、内側リンクプレート3の外側に向いた面と外側リンクプレート2の内側に向いた面との両方を拭き取るためのワイパーの構成を示している。本実施例では、ワイパーは隣接する内側リンクアセンブリ1の隣接ピン8の上に支持され、第1および第2ワイパー部材24、25を具える。第1および第2ワイパー部材24、25をのそれぞれは、環状カラー26と、ほぼ径方向に延びたワイパーブレード27と、ワイパーブレードに対してほぼ90度の角度に配置されほぼ径方向に延びたリンクアーム28と、を具える。リンクアーム28はそれぞれ、カラー26に隣接して内側に段になって、その長さに沿ってスロット30を有する、厚みを減らした終端部29を定義する。ワイパー部材24、25はそれぞれカラー26が隣接するリンク部材3のピン8に回転可能に装着されるよう配置され、ワイパー部材24は、リンクアーム28の厚みを減らした終端部29が重なるよう、他方のワイパー部材25と反対向きに配置される。リンクピン31はリンクアーム28の重なるスロット30に、それらを接続するよう摺動自在に受容されている。使用時に、ワイパー部材24、25はピン8の上で回転し、チェーンの嵌合中は互いに反する働きをする。ワイパーブレード27(および潜在的にリンクアーム28)は、リンクプレート2、3の表面から堆積物を拭き取る機能を有する。また、本実施例の変形としては、ワイパー部材24、25の一方を、ピン8上でアセンブリが嵌合する時に回転されるように、内側リンクアセンブリ1に対して固定することもできる。
図23〜図25は、上記の構成のさらなる変形例を示す。図23および図24の実施例では、1つのワイパー部材24が1つのピン8のみにより支持されている。リンクアーム28は、隣接する内側リンクプレート3の外側に向いた面上に取り付けられたリンクピン33を受容するオープンスロット32を有する。内側リンクアセンブリ1が互いに対して回転すると、リンクピン33は、ワイパーブレード27が内側リンクプレート3および外側リンクプレート2の対向する面を拭き取るよう、ワイパー部材24を回転駆動するカムとして動作する。
図25において、各ワイパー部材のカラー26は完全な環状ではなく、部分的に環状部を有する弾性クリップ34であり、環状部は各チェーンピンに装着され、環状部から2つの平行アーム35が延びてその間でオープンスロット36を定義する。前述同様に、細長ワイパーブレード37はカラー26からほぼ径方向に延びる。ワイパー部材は、その一方のワイパーブレード37が、他方のアーム35の間のスロット36に受容されて連結するよう配置されている。チェーンが嵌合するとワイパー部材はピン8上で自由に回転し、連結によりそれらが互いに反する動きをすることが確実となり、(一方のワイパー部材の)フリーのワイパーブレード37および(他方のワイパー部材の)フリーのワイパーアーム36が、内側リンクプレート3と外側リンクプレート2との対向する面を拭き取る。図22および図23に示す実施例のように、少なくとも1つのワイパー部材は、チェーンピン8または内側リンクプレート3に固定されてもよい。
図26の実施例において、ワイパー部材は、ワイパーブレードとして機能する一対のアーム41を備えた1つのクリップ40である。クリップは各ピン8上で回転可能に支持され、内側リンク部材と外側リンク部材との対向する面を拭き取る。
図27〜図36は同じ概念の異なる実施例を示し、これらの実施例では、チェーンの内側リンクプレート3と外側リンクプレート2との間のピン8上に1つ以上のクリップを備え、このクリップはピン8の周辺領域の内側リンクプレートと外側リンクプレートとの対向する面の少なくとも1つを拭き取る少なくとも1つのワイパーブレードを定義する。それぞれの場合において、クリップは、例えばばね鋼のような、ピンオーブン内での高温に耐えうる任意の好適な弾性素材から製造される。しかし、他の環境においてチェーンに適用される場合、素材はそのような高温に耐える必要はない。
図27において、クリップ42は隣接するピン8にまたがって取り付けられ、内側リンク部材3に接する単一部材である。クリップ42はチェーンの縦軸とほぼ平行な方向に延びた細長部43と、各ピンの周囲を通る中間弓状端部44と、ピン8に対してほぼ径方向に延びたワイパーブレード45とを具える。クリップ素材の弾力性は、クリップ42をピン8に装着しやすいように端部44が細長部43に対して曲がることを意味する。動作時に、チェーンがチェーンドライブの周囲でループ状に駆動されると、たいていループの片側に張力がかかり他方が弛む。張力がかかると、チェーンのピンが引き離されて端部44と、およびこれによりワイパーブレード45とが曲げられる。
図28のクリップ42は図27のそれと同一のものであるが、1つの外側リンクプレート2のピン8の間(そしてそれにより隣の内側リンクアセンブリ1同士のピンの間)に延びて装着されている。突出47はチェーンに対して横方向に各内側リンクプレート3の一端で延び、動作時には、リンクアセンブリ1の嵌合中にクリップ43の細長部43に接触する。これによりクリップ42の細長部43に張力がかかり、弓形端部44がピン8に乗りワイパーブレード45を曲げる。
図29において、クリップ42の細長部43はピン8の中心と同じ高さになるように配置され、その結果、弓状端部44をより顕著にする。クリップの装着とワイパーの動作は、図27と同一である。
図31において、クリップ42は図27および図28のクリップと同じであるが、ピン8にではなく隣接する内側リンクアセンブリ1の延長ブッシュ4の端部に装着される。ブッシュ4の端部は内側プレート3の両側から突出し、クリップの弓形端部44を支持する。
図30は図27および図29の実施例のさらに他の変形例を示しており、この実施例のクリップ50は、隣接するピン8のうち一方のピン8の下部から他方のピン8の上部に斜めに延びる細長部43を有するS字形である。これにより反対方向に延びるワイパーブレード45を提供する。
図32のクリップ51は上記実施例におけるそれらのいずれよりも長く、3つのピン8a、8b、8cの範囲をカバーするよう延びている。ピン8aは図示されていないが、位置を示すために符号が使われている。前述同様に、弓形端部44はクリップ51の各端部にて2つのピン8a、8c上で支持されているが、細長部43は中間ピン8bと接触して上方に曲げられている。チェーンが嵌合すると中間ピン8bは細長部43の張力を変えてワイパーブレード45を効果的に曲げる。図33は類似の構成を示しており、4つのピン8a〜8d(ピン8aおよび8dは図示しないがその位置を表示している)および2つの内側リンクアセンブリ1にわたるよう、クリップが更に長くなっている。2つの中間ピン8b、8cはそれぞれ内側リンクアセンブリ1上に配置される。本実施例では、各内側リンクアセンブリ1の一端のみがワイパーブレード45により拭き取られる。
図34の実施例では、クリップ52は、中間細長部43がほぼ逆U字形でありその一部がリンクプレート2、3の周辺端部上に配置されているという点以外は、図29のクリップと類似している。動作時に、細長部43はチェーンに沿って設けられた傾斜面(図示せず)もしくは駆動スプロケットに設けられた同様の面と接触することで、ワイパーブレード45を効果的に曲げる。図35は、このクリップの変形例であって、逆ではないU字形クリップの例を示している。この構成では、傾斜面との接触時にクリップにかかるいかなる力も、ピン8からクリップを外す危険にさらさない。
図36に示す実施例のクリップ53は、それぞれ短い弓形端部44を有する。クリップ53はチェーンの長さに沿って隣接するピン8の間に延在し、1つおきに逆向きに配置されている。短い端部44と1つおきの逆向きクリップ53により、図示のように各ピン8が2つのクリップの向かい合う端部44を支持することができる。チェーンに張力がかかると、クリップ53に張力がかかり、ピン8の周囲のリンクプレートの領域を拭くように端部が曲がる。
図37〜図39は別のワイパーの概念を示しており、補正プレート55が内側リンクプレート3と外側リンクプレート2との間に、クリーニングプレートとして機能するように配置されている。補正プレート55は、基本的に外側リンクプレート2と同様の構成であるが、使用時にワイパーブレードとして機能する実質的垂直端部56を残すよう開口7の中心と交差する線に沿って端部が除去されている。各補正プレート55において、垂直端部56の間には、プレートをピン8に支持するほぼ半円の凹部57が介在している。これらの凹部57は、補正されていないリンクプレートのピン開口の残りの部分である。補正リンクプレート55は外側リンクプレート2の下に存在し、それにより隣接する内側リンクアセンブリ1の間に延在する。動作時に、垂直端部56は開口5の周辺領域の内側リンクプレート3の外側に向いた面を拭き取る。
図40は、上記実施例を補正した例を示し、凹部57はより深くなっており、プレート55内側へより延びている。これにより、補正プレート55がピン8に対して、チェーンの縦軸とほぼ平行な方向にある制限された程度で移動するよう、各凹部57の端部と各ピン8との間に隙間を提供する。この軸方向運動は拭き取り動作の範囲を広げる。
補正リンクプレートの他の実施例(図示せず)では、プレートは上端および下端がくびれずまっすぐとなるよう実質的矩形ブランクから形成される。プレートは、上端および下端が内側または外側リンクプレートの対応する端部の上または下に位置する垂直深さとなる。補正リンクプレートのワイパー端は垂直方向に傾くことができる。補正リンクプレートは外側リンクプレートではなく内側リンクプレート上に延びるよう配置されてもよい。
図41〜図43は別の拭き取り構成を示しており、この構成では、各ピン8はクリーニングワッシャー60を内側リンクプレート3と外側リンクプレート2との間で支持している。ワッシャー60の内側に向いた面は複数の平行溝61を有し、使用時にエッジ63が内側リンクプレートの外側に向いた面を拭き取るように機能する介在拭き取りブレード62を定義する。ワッシャー60はピン8に回転可能に装着され、一定間隔で回転駆動するようにチェーンの進路に隣接するカム面(図示せず)と係合するよう設計される。カム面を、チェーンがその周りを通る駆動スプロケットに設けることもできる。カム面は傾斜していてもよい。ワッシャーの溝は、放射状、らせん状その他の形状の溝を含む任意の適切な形状でよい。当然、ワッシャーの外側に向いた面にも同様の溝を設けることができると認識されたい。あるいは、ワッシャーそのものが波形となっていてもよい。溝はまた、ピンとブッシュとの間のベアリングインターフェースに潤滑油を送るという利益も提供する。
図44は他のワッシャーの構成を示しており、各ワッシャー64はその外周に隣接するワッシャーに設けられた同一の歯と咬み合うための複数の歯65を有する。ワイパーブレードまたはエッジは、歯そのものの端部により形成される、もしくは図40〜図43の実施例のように、ワッシャー表面の表面形成により提供されてもよい。ここでも、ワッシャーは、チェーンの進路に沿って設けられた好適なカム面により駆動される。
本発明のチェーンが1つ以上の上記クリーニング構成の任意の適切な組み合わせに取り付け可能であることを、当業者は認識するであろう。
なお、ここに示した実施例のチェーンはすべてローラブッシュチェーンであるが、ローラもしくはブッシュを有しない他のタイプの伝達チェーンにも本発明は適応可能であることを理解されたい。
潤滑油に関する特定の問題が、チェーン上のピンに関連して記載されている。しかし、同様の問題または不利益は他のチェーンの利用時にも当てはまり、したがって本発明に提示された解決方法は特定のチェーンのタイプに限定されるものではない。
本発明は図面および上記説明にて詳しく記載されているが、これらは例示であり、特徴を制限するものではない。好ましい実施形態のみが図示および記載されており、特許請求の範囲にて定義されている本発明の範囲内における変更や補正はすべて保護されると理解されたい。上記説明において、「好ましくは」、「好ましい」、「好まれる」、または、「さらに好ましくは」、等の表現は、記載された特徴がさらに望ましいことを示しているが、これは必要なものではなく、またこれらを欠いている実施例が、下記特許請求の範囲に定義された発明の範囲にも含まれることを意図する。特許請求の範囲を読むにあたり、「1つ」「1つの」「少なくとも1つ」または「少なくとも一部」という表現が使用されているが、反対する特記のない限り、これらは1つの要素として請求の範囲を限定するものではない。「少なくとも一部」および/または「一部」という表現は、反する特記のない限り、要素の一部および/または全体を含みうる。

Claims (32)

  1. 縦軸を有するチェーンであって、前記チェーンは、複数の相互接続されたチェーンリンク部材と、一対の開口と、少なくとも1つのワイパー部材と、を具え、
    前記チェーンリンク部材は、前記チェーンの前記縦軸に沿って配置され、内側リンク部材と、前記内側リンク部材の各側面に位置する外側リンク部材と、を具え、
    前記一対の開口は、前記内側リンク部材および前記外側リンク部材のそれぞれに、前記縦軸の方向に間隔を空けて定義され、
    前記内側リンク部材は前記軸に対して外側に向いた面を有し、
    前記外側リンク部材は内側に向いた面を有し、
    前記内側リンク部材および前記外側リンク部材は、前記外側リンク部材および内側リンク部材の前記一対の開口のいずれかが一直線上になるように、かつ、前記内側リンク部材の前記外側に向いた面と前記外側リンク部材の前記内側に向いた面とが前記一直線上の開口の周囲の界面領域で部分的に重なるように配置され、
    前記内側リンク部材および前記外側リンク部材は、前記一直線上の開口に受容される横軸ピンにより相互接続され、
    前記少なくとも1つのワイパー部材は、前記界面領域に設けられ、前記界面領域で、前記面のうちの少なくとも一方の面に接するとともに、前記少なくとも一方の面に対して移動するワイパーエッジを定義する、ことを特徴とするチェーン。
  2. 前記ワイパー部材は前記内側リンク部材または前記外側リンク部材の一部により定義されることを特徴とする、請求項1記載のチェーン。
  3. 前記ワイパー部材は前記内側リンク部材または前記外側リンク部材のいずれかにおける突出により定義されることを特徴とする、請求項2記載のチェーン。
  4. 前記ワイパー部材は前記界面領域の前記面の1つに形成された溝により定義され、前記溝の縁は前記ワイパーエッジを提供することを特徴とする、請求項2記載のチェーン。
  5. 前記突出または前記溝は、前記界面領域において前記内側リンク部材または前記外側リンク部材の前記開口の1つから当該リンク部材の周辺端部まで延びることを特徴とする、請求項3または4記載のチェーン。
  6. 前記内側リンク部材は、前記ピンを回転可能に受容するブッシュをさらに具え、前記ワイパーは前記ブッシュの端部から前記界面領域に沿って外側に延びた突出により定義されることを特徴とする、請求項1、2または3記載のチェーン。
  7. 前記突出は第1内側リンク部材の端部から、隣接する内側リンク部材と外側リンク部材との間の界面領域へ延びていることを特徴とする、請求項3記載のチェーン。
  8. 前記突出は、前記チェーンの前記縦軸の外側に延びた第1部分と前記チェーンの前記軸とほぼ平行な方向に延びた第2部分とを定義するよう段になっており、前記突出は、これにより隣接する内側リンク部材の周囲および上部に延びることを特徴とする、請求項7記載のチェーン。
  9. 前記ワイパー部材は前記内側リンク部材と前記外側リンク部材との間に配置された別個のワイパー部材により定義されることを特徴とする、請求項1記載のチェーン。
  10. 前記ワイパー部材は前記ピンの少なくとも1つに装着されることを特徴とする、請求項9記載のチェーン。
  11. 前記ワイパー部材は前記ピンの少なくとも1つに定義された穴の中で支持されることを特徴とする、請求項9記載のチェーン。
  12. 前記ワイパー部材は細長で、前記ピンに対して垂直な方向に前記ピンの外側に向かって延びていることを特徴とする、請求項9記載のチェーン。
  13. 前記ワイパー部材は前記ピンの少なくとも1つに対して動くことを特徴とする、請求項10記載のチェーン。
  14. 前記ワイパー部材は前記ピンの少なくとも1つの周囲で支持された第1部分と、前記第1部分から外側に向かって延びる第2部分とを具え、前記第2部分はワイパーエッジを定義することを特徴とする、請求項10または13記載のチェーン。
  15. 前記第1部分は少なくとも部分的に環状部材を具えることを特徴とする、請求項14記載のチェーン。
  16. 前記第2部分は前記第1部分の外側に向かって延びて前記ワイパーエッジを定義する少なくとも1つのアームを具えることを特徴とする、請求項14または15記載のチェーン。
  17. 前記内側リンク部材は、各ピンを受容するための少なくとも1つのブッシュと、前記第1部分の内側に向かって延びるとともに前記ブッシュ内に定義された開口に受容される、前記第2部分の少なくとも1つのアームと、を具えることを特徴とする、請求項16記載のチェーン。
  18. 前記第1部分は、隣接するワイパー部材の対応するリンクアームに接続するためのリンクアームを有することを特徴とする、請求項14〜17のいずれか1項記載のチェーン。
  19. その第1部分が前記チェーンの第1ピンの周囲で支持された第1ワイパー部材と、その第1部分が前記チェーンの第2ピンの周囲で支持された第2ワイパー部材とを具え、前記第1ピンおよび前記第2ピンは前記チェーンに沿って隣接しており、前記第1ワイパー部材および前記第2ワイパー部材の前記リンクアームは互いに接続されることを特徴とする、請求項18記載のチェーン。
  20. 前記リンクアームは重なり、スロットと、前記リンクアームを互いに接続するように前記スロット内に移動可能に配置された接続部材と、を有することを特徴とする、請求項19記載のチェーン。
  21. 前記第1ワイパー部材のリンクアームは前記第2ワイパー部材のリンクアームのオープンスロットに受容されていることを特徴とする、請求項19記載のチェーン。
  22. 前記第1部分は第1内側リンク部材に装着され、スロットを有するリンクアームを具え、前記スロットは第2内側リンク部材の突出を摺動可能に受容し、前記第1リンク部材および前記第2内側リンク部材は互いに隣接することを特徴とする、請求項16記載のチェーン。
  23. 前記ワイパー部材は弾性クリップの形状であることを特徴とする、請求項9記載のチェーン。
  24. 前記弾性クリップは、前記クリップを前記ピン上で支持する第1部分と、前記ピンに対して外側に向かって延びるとともに前記ワイパーエッジを定義する少なくとも1つのアームと、を定義することを特徴とする、請求項23記載のチェーン。
  25. 前記クリップは、少なくとも一方が前記ワイパー部材を定義する一対の端部を定義することを特徴とする、請求項23記載のチェーン。
  26. 前記クリップは、前記端部の間の中間部を具え、前記端部は前記チェーンの1つのピンもしくは複数のピンの周囲に配置されることを特徴とする、請求項25記載のチェーン。
  27. 前記中間部は、前記チェーンの2つ以上のピンの間に延びることを特徴とする、請求項26記載のチェーン。
  28. 前記中間部は、前記チェーンの嵌合中に、前記内側リンク部材上で定義された突起によって係合可能に配置され、前記係合は、前記ワイパー部材の1つ以上の端部上で定義された前記ワイパーエッジの屈曲あるいは移動をもたらすことを特徴とする、請求項27記載のチェーン。
  29. 前記中間部は、前記内側リンク部材の周辺端部の外に延在し、前記チェーンの経路に沿って配置されたカム面によって係合可能であることを特徴とする、請求項27記載のチェーン。
  30. 前記ワイパー部材は、前記ワイパーエッジを定義する少なくとも1つの端部を有するプレートであり、前記プレートは、前記内側リンク部材と前記外側リンク部材との間に配置されていることを特徴とする、請求項10記載のチェーン。
  31. 前記ワイパー部材は、前記内側リンク部材に対向する面を有し、前記面は少なくとも1つの溝を有し、前記溝の端部は前記ワイパーエッジを定義することを特徴とする、請求項10記載のチェーン。
  32. 前記ワイパー部材は、ピン上に回転可能に支持されているワッシャーの形状であることを特徴とする、請求項31記載のチェーン。
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