JP2011516163A - 口腔衛生組成物および用具および方法 - Google Patents

口腔衛生組成物および用具および方法 Download PDF

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Abstract

エアゾールスプレーを使用することにより、高濃度の過酸化水素を歯のホワイトニングに用いるのを可能にする、方法及び付属の用具。このエアゾールスプレーは、当該スプレーが、口唇に、及び口の外に漏出するのを阻止しつつ、当該スプレーを歯の向きに定めるマウスピースを通して送達され得る。また、抗歯垢製剤と併用すれば、強化された歯のホワイトニング効果が得られる。本発明は、新規歯のホワイトニング法及び用具を提供することにより、従来技術の主要な問題を解決するが、かかる用具は簡便、分離型で、使用に便利であり、また一般的には、専門診療所を利用する方法から得られるような、また今日の市場で提供されているいずれの診療所外治療よりも顕著に良好な、歯のホワイトニング結果を実現するように迅速に作用する。

Description

関連出願
本願は、2008年4月2日に出願された米国特許出願第12/061,493号に関し、この特許出願は本明細書中に参考として援用され、その出願日の優先権の利益は、本出願のために請求される。
発明の分野
本発明は、美容用の歯のホワイトニング製剤(teeth whitening preparation)、及びブレスフレッシュニング製剤(breath freshening preparation)を含む携帯用口腔ケア製剤の分野、並びに、歯周病及び口臭を含む一般的なヒト口腔問題のための、予防的及び治療的な化学療法製剤及び治療の分野に関する。本発明は、そのような製剤を送達するための器具にも関連する。
発明の背景
歯のホワイトニング技術は、100年を優に超えて開発されてきた。歯は、漂白剤として過酸化水素を用いることにより、効果的に漂白可能であることが周知であり、また一般的に、漂白剤をより高濃度で含む歯のホワイトニング製剤は、より低濃度の製剤よりも効果的に歯をホワイトニングすることが立証されている。したがって、漂白処理における漂白剤の濃度が増せば、より迅速な漂白作用が得られることになる。より高濃度の漂白溶液の問題として、かかる溶液は耐えるべき痛みを伴い、並びに歯肉(gingiva、gum)や口腔孔に存在するその他軟組織に対する水疱形成、及び強い不快感を含め、口腔組織に有害であると立証されていることが挙げられる。6%を超える濃度を有する、過酸化水素からなる口腔洗浄製剤を、ヒト口腔孔で使用するのは危険なことと周知されているが、それは、口腔軟組織が秒単位で長時間曝露されると、ヒト口腔孔の歯肉組織及び軟組織に対して急激な傷害をもたらすことが実証されているためである。一般的に、過酸化水素の濃度が高い口腔洗浄液ほど、かかる口腔洗浄溶液に曝露された後の歯肉組織、及び軟組織に対するかかる灼熱効果(burning effect)は、より急速で、重篤になることが立証されている。かかる安全上の問題は、歯のホワイトニング技術の開発に対する障害や課題となってきた。
きわめて高濃度の過酸化水素(25%〜35%)の水溶液、又はエーテル溶液を用いた歯のホワイトニング法が、今日利用可能な最も迅速で、最も永久的な方法として定着している。かかる治療法は、専門的なガイダンスや注意を必要とし、一般的に、高度に訓練された歯科専門家により、歯科医院で実施される。かかる方法は、生活歯漂白(vital bleaching)と呼ばれ、専門用途以外で実施すると煩雑で、危険である。生活歯漂白では、歯肉を、高度に濃縮された漂白溶液に曝露されることから物理的に保護する必要がある(歯肉ダム(gingival dam))。歯科専門家のやり方として、プラスチック製のダム構造体を歯肉の周囲に取り付け、また口唇内側に受け皿も配置し、次に口唇内側、及びその他の口腔軟組織が、強力な漂白溶液に触れないようにするために、歯の前面から口唇を遠ざけるように持ち上げる。かかる技法は、そのようなやり方をしなければすぐに生じてしまうであろう、不可避で急激な痛み、及び灼熱感を避けるために、また、濃縮型過酸化水素系漂白剤による組織の侵襲性火傷に起因する、歯肉や口腔軟組織に対する傷害を最小限に抑えるためにも必要である。かかる方法は、利用可能な最も効果的な歯のホワイトニング法であることが立証されているが、歯科専門家により実施されなければならず、歯科医院に1〜6回通院する必要があり、各通院時の処置には少なくとも1時間を要し、また経費は500米ドル〜3,000米ドルの範囲であり、庶民にとって高額かつ時間がかかるため、有用性には限界がある。人気の高い医院内生活歯漂白法では、in situで過酸化物、漂白剤を活性化するのに熱やUV光が用いられ、ズームホワイトニング法(Zoom Whitening)と呼ばれている。
最新市場で人気が高いものとして、自分でできる(do−it−yourself)市販製品が多いことにより証明されるように、自分でできる歯のホワイトニング法や製品に強い期待が寄せられている。そのような製品の1つは、専門的又は非専門的に取り付けられるプラスチック製のトレイに含まれる粘稠な漂白ゲルからなるが、同トレイは、粘稠ゲル状態の漂白剤用のリザーバーを提供し、ホワイトニングを希望する上歯又は下歯を収納するように設計されている。この方法は、繊細な組織への曝露を最低限に抑えるように、当該漂白剤をトレイ内に有する。ゲル粘度が高いため、エナメル質に対する当該漂白剤の曝露は緩やかであり、リークが生じ、当該漂白剤が繊細な組織に触れたとしても、当該漂白剤の濃度は、生活歯漂白技法で採用されている濃度よりもかなり低いことから、ゲル状態の過酸化水素系漂白剤は、ユーザーに与える不快感を最低限に抑える利点を有する。トレイ法を採用しているいくつかの人気の高い製品として、Den Mat Night White、及びOpalescence(3.5〜8%漂白剤[それぞれ、10%〜25%尿素過酸化水素])が挙げられる。当該方法では、ユーザーは、毎日20分〜12時間、少なくとも10〜14日間連続でトレイを使用する。かかる方法は、自宅のプライバシー内で実施可能で、相応のよい結果を実現するので、生活歯漂白法よりも有利である。同方法では、きわめて粘稠であり、また安全な口腔洗浄用途(1.5%〜3%過酸化水素)のOTCで入手可能なものの濃度よりも高いが、しかし生活歯漂白法(25%〜35%過酸化水素)よりもかなり低い濃度の、ゲル化した状態の漂白溶液が用いられる。一般的に、かかるトレイ法のゲル中の過酸化物漂白剤の濃度は、約3.5%過酸化物〜約8%過酸化物であり、尿素が安定化剤として用いられている。10%〜25%の尿素過酸化水素ゲルは、それぞれ3.5%〜10%過酸化水素活性をもたらす。トレイ法は、不快で、時間がかかり、また使用するのに煩雑であるので、問題がある。このトレイは、歯の前面が当該ゲルに曝露されるように設計されているので、トレイに収納された歯の前の部分を漂白するに過ぎない。この方法は、トレイに収納されない歯を漂白せず、またかかる歯の裏側及び側面部分も漂白しない。まとめとして、トレイ法は、下記要件が問題となる:(a)複数回実施しなければならない(10〜60回);(b)各使用において、長時間(20分〜12時間)これを留置しなければならない;(c)トレイの収まりの悪さ、及び歯の脱水に起因して多少の不快感を伴い、使用上煩雑である;(d)ほとんどの場合において、トレイを作製し、説明を受けるために、やはり最初に歯科専門家を訪問する必要があり、300〜600米ドルの経費がかかり高価である、及び;(e)内側部分を漂白する能力を有せず、歯の側面部分に達するのが困難である。
同様の技法が「ストリップマトリックス」であり、その中では、6%(Crest Whitestrips、Procter and Gamble)、又は14%(Crest Whitestrips Supreme、Procter and Gamble)の過酸化水素漂白溶液が、歯の表面に直接貼付されるプラスチック製ストリップ上で薄層となっている。歯の前部の漂白は、過酸化水素をストリップマトリックスから直接、かかる歯の表面上に徐々にリークさせることにより、長時間徐々に進行する。このストリップマトリックスは、軟組織や歯肉組織に触れることがないので、繊細な組織への漂白剤の曝露を最低限に抑える。一般的に、この処理では、明白な結果を認めるためには、ユーザーは、約20分間歯の上に当該ストリップを保持し、この手順を1日に1回、少なくとも5〜14日間繰り返す必要がある。この技法は、「トレイ法」よりも不快感が少なく、同様の歯のホワイトニング結果を有することが、報告されている。明らかな欠点として、所望のホワイトニング結果を得るのに必要な時間が長いこと、複数回使用が必要なこと、及び人前でストリップを着用するのは社会的な不利益を有するので、使用中はプライバシーを必要とすることが挙げられ、及び一般的に不便であり、更には歯間部分、及び歯の裏側部分を漂白できないことも挙げられる。
歯のホワイトニング用の歯磨き組成物も市販されているが、これらのほとんどは、歯のホワイトニング作用のために、漂白剤ではなく研磨剤を使用している。漂白剤を含むかかる歯のホワイトニング用の歯磨き製剤は、きわめて低い濃度の漂白成分を含む。歯のホワイトニング用の歯磨き製品の有効性は、せいぜい皆無〜中等度である。
口腔洗浄溶液が、歯のホワイトニング用及びブレスフレッシュニング用のうがい薬(現在市販されている製品の一例として、Crest ToothWhitening Oral Rinseが挙げられる)として市販されており、並びに同様の溶液が、ブレスフレッシュニング、及び歯のホワイトニングスプレーとして利用されている(特許文献1)。3%を超えて(漂白成分を)含有する口腔洗浄剤は、15秒よりもかなり長く口腔内に放置されると、ユーザーにとって危険であることが公知であるので、かかる口腔洗浄法では、漂白溶液中で利用することができる漂白成分の量に限界があり、そのような場合、これはブレスフレッシュニング溶液にも該当する。欧州及びカナダでは、歯の美白化製品、又はブレスフレッシュニング製品であって、過酸化水素の濃度が、それぞれ1.5%、及び3%を超えている製品を販売することは違法である。したがって、かかる種類の口腔洗浄溶液が有する歯のホワイトニング効果は、いずれもせいぜい微々たるものである。かかる種類の製品について、効果的な歯のホワイトニング作用を実現するためには、概念的には、漂白成分がより低濃度の溶液について実際上可能な時間よりもかなり長い時間を必要とする。口腔孔における過酸化物の分解は、十分な歯のホワイトニングが実現する以前に生ずる可能性が非常に高く、またユーザーに対する関連する痛み、及び傷害の可能性は、かかる長時間曝露に起因している可能性が非常に高いので、かかる口腔洗浄による歯のホワイトニング法は、厳しく敬遠されている。
口腔洗浄によるブレスフレッシュニング、及び、仮説的には、歯のホワイトニング溶液の、十分な歯のホワイトニングを実現するのに必要なきわめて長い時間を克服するための1つの方法として、使用頻度を増加させることが挙げられる。そのような方法は、Summersらにより、特許文献1で教示されているが、この特許で著者は、かかる種類の口腔洗浄溶液を、1日を通して多数回(1日当たり7回を超える処理)吹き付けるスプレー法を教示している。このスプレー法が有する歯のホワイトニング効果は、過酸化水素の強度が弱いことにより、また少しでも十分な歯のホワイトニングを実現するために、1日を通じて多数回これを使用する不便により、いずれも厳しく阻害される。上記著者の教示に記載された歯のホワイトニング結果は、科学的基準に整合する方法で報告されておらず、むしろ事例的であり、また形式的な試験に基づき、記載されている実施例は3%[H]未満なので、せいぜい中等度と推測される。Summersらの教示の別の重大な欠点は、誤った方向にスプレーしてしまったときのユーザーへの危険性である。上記著者の発明に詳述されているスプレー用具を用いる同者の教示に基づけば、過酸化物、及びブレスフレッシュナーを含むスプレーミストを、顔面組織、及び眼、及び衣服等の非標的部位に、簡単に誤って向けてしまうおそれがあるのは、ほぼ確実である。歯を漂白する強度(1.5%〜40%)を有する過酸化水素溶液が口唇や皮膚に触れると、かかる組織上で生じる急激な火傷により、当該溶液はユーザーにとって苦痛で、有害であることが周知されている。眼が過酸化水素を含むスプレーミストに触れると、重篤な火傷が引き起され、それは時に不可逆的であり、また失明さえも生じ得る。過酸化水素溶液(又は当該溶液のスプレーミスト状態)に接触すると、特許文献1の実施例に記載されている、より低い過酸化水素濃度においてさえも、衣類の繊維に対して不可逆的な損傷を生じさせかねない。
Summersらにより教示されたスプレーの実施例に記載されている、かかるブレスフレッシング漂白溶液を処方するための根拠は、本発明以前の歯のホワイトニング、及び口腔衛生技術の理解に基づく可能性が非常に高かった。すなわち、歯のホワイトニング及び口腔ケア技術の開示により、他に示唆するような証拠はもたらされなかったので、3%を超えた濃度を有する過酸化水素溶液は、ヒト口腔内の口腔洗浄剤として用いるには危険な薬剤とみなされ、したがって口腔スプレーとして用いるには危険であるとみなされた。この知識から直接導かれる結果として、Summersらの教示において採用された自明の過酸化水素濃度は、口腔洗浄溶液として容認された口腔適合性を有する濃度、すなわち3%未満の過酸化水素であった。
以下に示す従来法の欠点を有することなく、便利で、安全かつ効果的である歯の美白剤に対するニーズが存在する:(a)高コスト、及び最適な歯のホワイトニング結果を実現するために、高度に濃縮された漂白剤溶液を専門家が利用すること(生活歯漂白)に起因する不便性;(b)生活歯漂白、及びSummersらのスプレー法を含む、より高濃度の過酸化水素を非専門家が利用すると、これに起因して重篤な傷害が生ずる確率が高い;(c)せいぜい不良〜中等度の歯のホワイトニング結果のために必要とされる高頻度の使用に基づき、Summersらが教示するスプレー法を、ユーザーが耐え忍ばなければならない不便性;(d)トレイ法、及びストリップ法では、必要とされる漂白剤に接触する時間が長く、これに関連する不便性が生ずる;(e)生活歯漂白、トレイ法、及びストリップ法により、歯肉及び口腔孔の軟組織にもたらされる不快感が増加する;(f)多数回使用する不便性、又はトレイ若しくはストリップ等の社会的に容認しがたい付属品、(g)歯の前面以外では漂白活性がない。
歯肉炎を含む歯周病は、米国及び世界中において健康障害の主原因である。歯周病は、チェックもせずにこれを放置すると、歯の喪失を引き起すおそれがあり、ほぼ間違いなく数々の全身性の疾患及び疾病を引き起し、そして不幸にも、かかる疾患の多くは、最終的には重篤な衰弱、又は多くの場合、死をもたらす。歯周病の予防治療として、幅広く実践されている治療法である、歯磨き及びフロッシングからなる良好な口腔衛生の他、局所用抗菌溶液又は口腔洗浄剤が挙げられる。歯周病の治療として、歯周病治療専門医が、医院で行うスケーリング及び根面平滑化手技、及び重篤な場合には、罹患した歯本体の除去が挙げられる。歯肉炎(歯周病の初期段階)の予防療法及び治療法として幅広く認められた別の方法は、Keyes博士が報告した方法(Keyes技法として公知)であるが、この方法では、重曹と過酸化水素の混合物が、通常、歯磨き法により、歯(硬組織)及び歯肉(軟組織)に直接塗布される。初期段階の歯周病の予防及び治療に関するかかる方法から得られた結果は、中等度〜顕著であるが、しかしこのKeys法は、かなり不便で、家禽のような味がすることから問題がある。
歯周病を安全かつ効果的に予防及び治療するための、便利で効果的な手段に対するニーズが存在する。
口臭(口腔悪臭)は、世界中で数百万人に生じている、もう一つの一般的な口腔病である。口臭の主原因は、ある種の嫌気性口腔バクテリアの代謝産物として生み出されたスルフィド類及びアミノベースの化合物が存在することにある。口臭問題を生じさせるのは、歯肉(gingival)のポケット内で増殖する、ある種の口腔バクテリアの持続的な異常繁殖である。かかるバクテリア種のほとんどは、歯肉炎及び歯周病の発生率に関しても重要である。このように、酸素供給がわずかな歯肉のポケット内で増殖する、ある種の嫌気性バクテリアの異常繁殖を制御することが重要であるが、それは、そのように制御すれば、ほぼ確実に歯肉の健康が増進され、臭気性の口腔孔が低減するためである。かかる制御は、重篤な全身性疾患、及び口腔疾患の予防を支援することによる、化学療法上のベネフィット、並びにユーザーに自信に満ちた、健康的な笑みを提供することによる、審美学上のベネフィットをユーザーにもたらす。かかるバクテリア、及びバクテリアに起因する化学代謝副産物、例えば異臭性の不快な口腔スルフィド類及びアミン類等を低減させることは、クロルヘキシジン等の薬剤を含む口腔洗浄剤、及び/又はミネラルスピリット、亜鉛若しくは銅の塩等の、より活性の低い薬剤を毎日使用する治療法を採用することにより、ある程度実現されてきた。Keyes技法も、口臭原因物質の低減に対処するために採用されてきた。かかる技法の全ては、それらが自宅又は職場で使用されるという要件に起因して不便であるという問題を抱え、これにより、ユーザーが1日を通じてかかる処理を利用できる回数が制限されている。かかる薬剤及び技法の多くにおいて、有効性をもたらすのは、使用頻度であり、使用しなければ、顕著な成果も得られない。
米国特許第5,611,690号明細書
専門家により投与されない、また使用に便利で、嫌気性口腔バクテリア及び口臭原因の化学物質を低減するのに安全かつ有効な口腔製剤に対するニーズが存在する。
発明の詳細な説明
本発明は、新規歯のホワイトニング法及び用具を提供することにより、従来技術の主要な問題を解決するが、かかる用具は簡便、分離型で、使用に便利であり、また一般的には、専門診療所を利用する方法から得られるような、また今日の市場で提供されているいずれの診療所外治療よりも顕著に良好な、歯のホワイトニング結果を実現するように迅速に作用する。診療所外技法からもたらされる、かかる前例のない効果は本発明から得られるが、かかる発明は、従来技術が敬遠された安全上の問題を完全に回避しつつ、濃度が増加した過酸化水素を、漂白の対象となる歯の表面に直接塗布する安全な方法及び用具を提供する。具体的には、本質的で好ましい実施形態において、本発明は、歯肉や口腔組織に対して予想されるような刺激を与えることなく、歯に直接噴霧される十分かつ効果的な濃度(5%〜40%)の過酸化水素を含むエアゾールを提供する。更に、本発明は、方向を誤った噴霧により、漂白溶液を、眼、口唇、顔面組織、及びその他のヒトの繊細な組織、並びに衣類と接触させてしまうことに起因した潜在的有害効果を回避する、噴霧方法及びそのための用具を教示する。また、本発明は、処理の強度に応じて、ユーザーが3日に1回、又は1日に1回噴霧プロセスを用いる組成物及び方法を教示することから、本発明は多数回使用の必要性も克服する。また、本発明は、プライバシーを必要とする用具を用いる処理が長期間にわたることに関連した従来技術、特にトレイ法やストリップ法における不便性も克服する。本発明は、隠す必要もなく、又は不快を感じることもなく実践可能で、2分未満で効果を発揮する、便利な噴霧法を採用している。本発明は、代替法を取り入れることにより、すなわち、歯のホワイトニング前処置及び後処置として、米国特許第6,086,854号、同第5,965,110号、及び同第5,804,165号(以下「Arnold」と呼ぶ)に記載されているような、Arnoldの歯垢除去及び抗歯垢組成物を取り入れることにより、歯肉炎、歯周病、及び口臭の予防及び治療に役立つ、便利な口腔製剤の必要性を満たす。米国特許第6,086,854号、同第5,965,110号、及び同第5,804,165号それぞれの全内容を、参考として本明細書に援用する。
図1A、1B、1C、及び1Dは、マウスピースの図である。 図2A、2B、2C、及び2Dは、別のマウスピースの図である。 図3A、3B、3C、及び3Dは、別のマウスピースの図である。 図4は、スプレー式デバイスに取り付けられたマウスピースの部分図である。 図5A、5B、5C、及び5Dは、別のマウスピースの図である。 図6A、6B、6C、及び6Dは、別のマウスピースの図である。 図7は、唾液混合物中の重炭酸イオンの持続性を示すグラフである。
本発明は、主要な実施形態において、濃縮型過酸化水素の特定の水溶液からなる、安全かつ有効な歯の漂白スプレー組成物を教示する。用語「ホワイトニング」及び「漂白」は、本明細書において同義に用いられる。本発明が教示する、エアゾールスプレーとして供給される過酸化水素の濃度は5%〜40%、好ましくは6%〜37%、最も好ましくは9%〜35%である。かかる過酸化水素溶液は、香味料や界面活性剤を含むその他の添加剤を有し得る。1回のエアゾールスプレー操作における好ましい量は、約5mg〜1000mgの量、より好ましい量は、約15mg〜750mg、及び最も好ましくは、約35mg〜225mgである。エアゾールスプレー中の液滴サイズが小さくなるほど、刺激も弱くなることが認められた。エアゾールスプレーを供給するデバイスは、過酸化水素に適合性を有する材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、若しくはガラス等、又は過酸化水素を貯蔵するのに安全であることが公知で、現代の美容術及び口腔スプレー技術、又は圧縮ガスエアゾールスプレー技術に一般的な、スプレー式デバイスの適合物であるその他の材料から作製される。本発明において利用するためのスプレー式デバイスの適応例として、特別に形成されたマウスピースが挙げられるが、かかるマウスピースは口唇に取り囲まれ、したがって標的部位に方向を定めつつ、歯の標的部位からスプレー溶液が漏出するのを防ぐ又は阻止する。本発明のスプレー式デバイスに関する実施形態の説明を、以下に記載し、図に表す。図1〜6の説明図に記載されているマウスピースの実施形態は、代表例として意図されていることに留意することが重要である。すなわち、下記のような目的を果たす限り、その他のマウスピースの設計も本発明の範囲内に含まれ得る:(1)口唇、顔面組織、鼻粘膜組織、眼組織、その他の外部組織、及び衣類を、過酸化物含有エアゾールから保護する;(2)エナメル質の表面にスプレーが集中するのに役立つ;(3)エアゾール漂白混合物が口唇の口腔内表面と直接接触するのをある程度阻止する。また、マウスピースの実施形態は、公知の投薬コンテナ、並びに特別に作成された投薬コンテナに適用可能な形態でも示されている。5%〜40%の濃度を有する過酸化水素溶液のスプレー形態は、眼に傷害を与え、並びに急激な不快感、及び口唇や顔面皮膚組織への灼熱感をもたらすおそれがあるが、一方、スプレー式デバイスは、スプレーがユーザーの着用する衣服に飛散し、過酸化水素への曝露により衣服が駄目になる潜在的問題を取り除く役目も果たすので、スプレーがマウスピースから漏出してしまうのを阻止することから、かかる好ましいスプレー式デバイスは、本発明にとって重要である。かかる好ましい実施形態を適切に使用するには、ユーザーの口唇でマウスピースデバイスの周囲を覆うようにするが、こうすれば、スプレーが口腔孔の内側に対して外側にある組織及び物質と相互作用することが防止される。かかる適用例は、口唇内部、及び舌等の口腔内組織を含む非角質化軟組織への曝露を最小限に抑えることにより、ユーザーの快適性、及び本発明の安全側面を促進する。またこれは、エナメル質からなる硬組織の標的表面に対してスプレー粒子の方向を定め、当該粒子を集中させるのに役立つようにも機能する。スプレーは、ポンプ式エアゾールスプレー、又は圧縮された不活性ガス、通常ブタンガスにより高圧ガス化された過酸化水素溶液を有する、したがって、そのような圧力、及びそのような送達システムに適した、関連するエアゾールコンテナを有するエアゾールスプレー形態でありうる。かかる高圧ガス化エアゾールスプレー、又は手動ポンプ式エアゾールスプレーによる送達システムは、今日の消費者市場において一般的である。
1つの実施形態における本発明の用具は、スプレー容器に取り付けられるマウスピースアタッチメントであり、当該アタッチメントは、容器の内容物を、マウスピースアタッチメント内に噴霧するのを可能にし、またスプレーが漏出するのを阻止しながら、スプレーを歯の向きに定めてユーザーの口内に噴霧するのを可能にするように、スプレー容器に取り付けられる形状になっている。
かかるアタッチメントの1つの実施形態は、スプレーアタッチメント10を表す、図1A〜1Dに示されている。スプレーアタッチメント10は、ノズルアダプター末端部12、及びマウスピース部分とも呼ばれる、スプレーコントロール末端部14を有し、かかるスプレーアタッチメントは、徐々に拡大する内部容積18を規定する環状壁16a、16b、16cとして形成されている。かかる環状壁は、近位末端部のより小さい円筒部分16aで始まり、次に円錐台部分16bに至り、次に遠位末端部の最終的な円筒部分16cに至る。見ての通り、口唇は、より小さい部分16a及び16bを取り囲むことができ、またより大きな部分16cは、スプレーを歯の向き定めるように歯に近接させることが可能であるので、かかる形状は、ユーザーの口腔内に設置された際には、密封効果に役立つ。近位末端部にあるスプレー流入開口部20は、ノズルアダプター末端部12を経由して内部まで延在する。スプレーアタッチメント10は、スプレーノズル24を有するスプレーボトル22に取り付けられている。本実施形態では、ノズルアダプター末端部12は、スプレーノズル24に挿入可能で、スプレーの全容積が、スプレーボトル22から微細なエアゾールミストとして排出されることが確実に行われるように密封可能な、インサートチューブ26、及び移行円錐台部分28として形成されており、操作した際には、スプレーノズル24を抜け出たエアゾールスプレーが、スプレーアタッチメント10を経由して、ここから遠位末端部の開口部においてエアゾールスプレーとなって標的部位上に向けて放出されるようにする。
図1Dは、スプレーアタッチメント10が、どのようにユーザーの口内に挿入されるかを表している。スプレーアタッチメント10は、マウスピース部分14の外側を密封するようにユーザーの口唇で取り囲まれ、その結果、スプレーは漏出不能で、口唇と接触することがなく、又はユーザーの口外で、顔面、鼻、眼、又は衣類と接触することがない。マウスピース部分14の形状から、ユーザーの口唇は、円筒部分16aで閉じることができ、その時、円錐台部分16bは口唇内部上にあり、また円筒部分16cはエアゾールスプレーを歯の向きに定める。
使用する際には、スプレーボトル22内に歯のホワイトニング溶液を備えた、スプレーコントロール末端部14が、図1Dに示すように口腔孔内に挿入されるが、口唇はマウスピース部分14の外側を取り囲んで収納し、これにより、方向を誤ったあらゆる溶液の排出を阻止し、かかる溶液を眼、鼻、顔面組織、及び衣服から遠ざける。適切に使用するには、ユーザーは、遠位末端部開口部を、選択された開始位置にある歯にきわめて近接させて配置するように用具を保持するが、かかる開始位置は、一般的に、口の一方の側の歯列部分であり、但し、前部より開始することも可能であり、またユーザーは、スプレーノズル24を1回ポンプ操作し、次いで、順番にスプレーノズル24を横方向に移動させ、全ての歯が、ホワイトニングエアゾールスプレー溶液で噴霧されるまで、かかる連続したスプレーステップを2〜6回繰り返す。シリンダー16cの出口側の直径は、幅広いユーザーに適合するのに好ましいものとして、約3/4インチ〜約1と1/2インチ、1と1/4インチの範囲でありうる。
図2A〜2Dは、図1A〜1Dに示したものと類似する、別の構成のスプレーアタッチメント30を表しているが、スプレーアタッチメント30はより単純な形状を有する。スプレーアタッチメント30は、ノズルアダプター末端部32、及びマウスピース部分とも呼ばれるスプレーコントロール末端部34を有し、これは、内部空間が軸方向に一定な容積38を有するようにシリンダー36として形成されている。この形状は、これがユーザーの口内に配置されたときに、スケーリング効果を可能にする。開口部40は、ノズルアダプター末端部32を経由して内部容積38まで延在する。スプレーアタッチメント30は、スプレーノズル44を有するスプレーボトル42に取り付けられている。本実施形態では、ノズルアダプター末端部32は、スプレーノズル44に挿入可能で、スプレーの全容積が、スプレーボトル42から微細なエアゾールミストとして排出されることが確実に行われるように密封可能な、インサートチューブ46、及び移行円錐台部分48として形成されており、操作した際には、スプレーノズル42を抜け出たスプレーが、スプレーアタッチメント30を経由して、ここから、かかるスプレーがエアゾールスプレーとなって放出されるようにする。
図2Dは、円筒形の形状をしたスプレーコントロール末端部34を、口腔孔内に正しく装着した状態を表しているが、ユーザーの口唇はスプレーコントロール末端部34を取り囲み、その外面を収納して実質的な密封状態を形成し、これにより、方向を誤ったあらゆるホワイトニング溶液の排出を阻止し、かかる溶液を眼、鼻、顔面組織、及び衣服から遠ざける。適切に使用するには、ユーザーは用具を保持し、スプレーノズル24を1回ポンプ操作し、次いで、かかるユニットを口の一方の側から開始して横方向に移動させ、全ての歯がホワイトニングエアゾールスプレー溶液で飽和するまで、かかるスプレープロセスを2〜6回繰り返す。
アタッチメントの別の実施形態を、図3A〜3Eに示しているが、これはスプレーアタッチメント50を表す。スプレーアタッチメント50は、ノズルアダプター末端部52、及びマウスピース部分とも呼ばれるスプレーコントロール末端部54を有し、これは、徐々に拡大する内部容積58を規定する、長方形の拡大型断面形状を有する。開口部60は、ノズルアダプター末端部52を経由して内部容積58まで延在する。ノズルアダプター末端部52は、クリップ固定式の形状を有し、開口部60がスプレーノズル64のオリフィスと整合し、これにより容積58の方向に向けられたスプレーの完全性が維持されるように、スプレーボトル62上のスプレーノズル64を保持するのに十分柔軟性のある湾曲した足部56a及び56bを備える。この実施形態は、スプレーアタッチメント50が、スプレーノズル64と一体化し、その場合には、足部56a及び56bは閉じた円を形成するように作製され得る。図3Eは、口腔孔内に正しく装着した状態を表しているが、ユーザーの口唇はマウスピース部分54を取り囲み、その外面を収納して密封状態を形成し、これにより、方向を誤ったあらゆるホワイトニング溶液の排出を阻止し、かかる溶液を眼、鼻、顔面組織、及び衣服から遠ざける。適切に使用するには、ユーザーは用具を保持し、スプレーノズルヘッド12を1回ポンプ操作し、次いで、ハンドヘルド型のスプレーボトル62を口の一方の側から開始して横方向に移動させ、全ての歯がホワイトニングエアゾールスプレーで飽和するまで、かかるスプレープロセスを2〜6回繰り返す。
アタッチメントの別の実施形態を図4に示す。この実施形態では、アタッチメント70は、柔軟なプラスチックカバーメンバー74を備えるノズルアダプター末端部72を有し、かかるプラスチックカバーメンバー74は、76の頭頂部から押圧したときに、スプレーノズル80のオリフィスより下にある78に示す部分に沿って折りたたまれるように、十分な柔軟性を有する。かかるプラスチックカバーメンバー74は、ノズルアダプター末端部72の開口部82が、スプレーノズル80の出口側オリフィスと整合するように保つ。本実施形態のマウスピース末端部は、任意の所望の形態を有し得る。
別の実施形態を図5A〜5Eに示しているが、これはスプレーボトル102上の一体化したスプレーノズル100を表す。マウスピース末端部の形状は希望に応じて選択可能で、これには本明細書に記載の任意の形状の他、ホワイトニングエアゾールスプレーをユーザーの歯の向きに定めるように、また同時に、ユーザーの口唇に密封性を付与して、あらゆるスプレーの漏出を阻止するように作製されるその他の形状が含まれる。このスプレーノズル100は、微細なエアゾールスプレーとしてホワイトニング溶液を排出するのに必要とされるチャンネルを含むスプレーボトル102を備えた、一体型スプレーノズルヘッド110として組み立てられるので、これまでの説明で示したものとは異なるが、但し、これまでの実施例中の既存のスプレーボトルに取り付けられるように、これを供給することも可能であろう。この実施形態では、マウスピース104は、典型的なヒト口腔孔の上下歯列部位の一般的な曲率に適合するように調節された、へこんだ上部末端106a、及び下部末端106bを端部とする長方形の拡大型断面形状として形成される。完成したハンドヘルドスプレー式歯のホワイトニングデバイス108が、図5Dに図解されているが、スプレーノズルヘッド100は、典型的なアトマイザーボトル102と一体化した部分として組み立てられる。2mlの容積を有する円筒形のコンテナが、アトマイザーポンプリザーバーとして図示されている。スプレーコントロール末端部104を正しく装着した実例を図5Eに示しているが、ユーザーの口唇はマウスピース部分104を取り囲み、その外面を収納して密封状態を形成し、これにより、方向を誤ったあらゆるホワイトニング溶液の排出を阻止し、そのようにして眼、鼻、顔面組織、及び衣服から遠ざける。端部106a及び106bの湾曲した形状は、その湾曲ゆえに、一般的に、マウスピース部分の出口を、ユーザーの歯から均等な空間を置いた状態に保つ。適切に使用するには、ユーザーは用具を保持し、スプレーノズルヘッドを1回ポンプ操作し、次いで、ハンドヘルド型のスプレーユニットを口の一方の側から開始して横方向に移動させ、全ての歯がホワイトニングエアゾールスプレーで飽和するまで、かかるスプレープロセスを2〜6回繰り返す。
スプレー用具の別の実施形態を、図6A〜6Dに示しているが、これはボトル122に取り付けられた典型的なバルブポンプ120を表す。この構成では、スプレーコントロール末端部のために選択された任意の形状を用いることができ、一例として、説明目的で図2A〜2Dに示すものが挙げられる。適切に使用するには、ユーザーは用具を保持し、アトマイザーバルブ124を1〜10回ポンプ操作し、次いで、これを口の一方の側から開始して横方向に移動させ、全ての歯がホワイトニングエアゾールスプレーで飽和するまで、かかるスプレープロセスを2〜6回繰り返す。
本発明には、エアゾールスプレーとして(用語エアゾールとは、気相中で微細な液滴として浮遊状態にある任意の液体を指す)、ある濃縮型過酸化水素を利用すれば、慢性的な過敏症、慢性的な灼熱感等の、口腔孔の角質化した軟組織(歯肉)に対する予想される悪影響がなくなるという発見が含まれる。また、本発明に基づき、かかる高度に濃縮された過酸化水素溶液をエアゾールとして利用すると、従来技術の教示内容を実施することにより得られる結果と比較して、パレットや舌に対する刺激が顕著に低減し、一般的に、口唇内部及び口腔粘膜を含む口腔内膜に深刻な損傷をもたらさない、ということも発見された。かかる悪影響は、ヒト用途で安全なものとして、本発明により教示された強度を有する過酸化水素溶液を含む口腔洗浄剤及び口腔製剤について、よく知られた毒性学的特徴であることは注目すべきである。従来技術の液体口腔洗浄製剤と、本発明のエアゾール型の対照物とを直接比較して、これらの差異を調査するために、臨床試験が実施された。結果を表1に記載する。
(表1)
軟組織への刺激の単回使用による比較測定
12.5%過酸化水素水性口腔洗浄溶液と、そのスプレー型エアゾール対照物との直接比較
Figure 2011516163
採点法:
1無し
2わずかな刺激
3中等度の刺激
4高度の刺激、2分未満で吐き出す必要がある
5慢性−1分未満で吐き出す必要がある
6慢性−数秒未満で吐き出す必要がある(法的に推奨されない、有害、口腔組織に対して急激で深刻な損傷をもたらす)。
上記データは、結論的には、高濃度の過酸化水素(表1の試験では12.5%)に起因する、軟組織に対する本発明の口腔洗浄製剤の予想通りの危険性及び悪影響を実証した。
高度に濃縮された35%過酸化水素スプレーエアゾール混合物と、同様の強度を有する対応する口腔洗浄溶液との直接比較も実施され、その結果を表2に示す。
(表2)
軟組織への刺激の単回使用測定
35%過酸化水素水性口腔洗浄溶液と、そのスプレーエアゾール型対照物との直接比較、2分間1回処理
Figure 2011516163
採点法:
1無し
2わずかな刺激
3中等度の刺激
4高度の刺激、2分未満で吐き出す必要がある
5慢性−1分未満で吐き出す必要がある
6慢性−数秒未満で吐き出す必要がある(法的に推奨されない、有害、口腔組織に対して急激で深刻な損傷をもたらす)。
表1及び表2に示す結果により証明される通り、危険で有害とこれまでみなされた濃縮型過酸化水素溶液も、本発明のスプレーエアゾール混合物として利用すれば、口腔孔で使用するのに全く安全である。特に、歯肉及び口腔孔内のその他の軟組織との偶発的な接触を含め、対象の歯に噴霧したとき、より高い濃度も安全である。
本発明は、エアゾールスプレーを用いて、歯肉及びその他の軟組織への偶発的な適用を含め、濃縮型過酸化水素溶液をエナメル質に直接適用するための便利で安全な方法が存在する、という発見に基づいている。100年を優に超える歯のホワイトニング技術は、別のように理解していたので、本発明が最初に、確かにこれまで危険とみなされてきた濃縮型過酸化水素の口腔液体組成物の使用について、これが、表1及び2に示す結果により実証される通り、安全に利用可能であることを教示する。所望の歯のホワイトニング効果をもたらすのは、過酸化水素の高濃度溶液をエアゾールスプレーとしてこのように利用することである。多くの場合、かかるホワイトニング作用は、他の方法(ストリップ、トレイゲル、塗布用ゲル剤)と同等又はこれよりも良好であり、また低濃度溶液又は歯のホワイトニング用歯磨き粉を用いた従来技術のスプレー形態を含む歯のホワイトニング用洗浄剤よりも、かなり良好であることが実証された(表3及び表4を参照)。したがって、本発明は歯の漂白技術に対して、既存法と同様に良好、又はこれよりも良好な結果を有するだけでなく、即時作用及び利便性の利点を有する歯を美白化するための新規手段、並びに口腔スプレーの採用により生み出された簡便な使用法を教示する。
(表3)
12.5%過酸化水素スプレーに関する歯のホワイトニング特性判定、1日2回、2週間使用
Figure 2011516163
差異はバイタ・シェード・ガイド(Vita Shade Guide)に基づき、シェード・ガイド・ユニット、+△sguとして表示。
結論的には、本発明の好ましい実施形態である、12.5%の過酸化物濃度を有するスプレー式歯の美白剤は、1日2回、10〜14日間使用すると、3〜7+△sguの容易に判別可能な程度の美白効果をもたらすことが、この結果により立証される。
(表4)
35%過酸化水素スプレーに関する歯のホワイトニング特性判定、2分間1回処理
Figure 2011516163
差異はバイタ・シェード・ガイドに基づき、シェード・ガイド・ユニット、+△sguとして表示。
本発明の好ましい実施形態として、35%の濃度の過酸化水素漂白剤からなる溶液を使用し、図6A〜Dに示すものと同様の本発明の用具を含むエアゾールスプレー法が挙げられるが、表4は、同法をたった2分間1回、使用するだけでも、歯のホワイトニングに非常に効果的であることを結論的に実証するデータを提供する。かかる結果は、生活歯漂白技法について1回処理後に予想される結果と同様であるが、歯のホワイトニング技術に関する最新の知見に基づき予想されるものとは際立った対照をなし、すなわち、患者に危害を加えることもなく、歯肉及びその他の軟組織を保護するためにダムを設けることもなく、及び処理を実施するための専門技術者を必要とすることなく、かかる効果が実現可能である。
本発明のエアゾールスプレー法は、当技術分野の熟練者により、安全上の懸念から可能であるとこれまで考えられた用量よりも高い用量で、歯に過酸化水素を送達するように機能する。歯肉及びその他の軟組織を保護するダムを必要とすることなく、また高濃度の過酸化水素を用いるその他の歯のホワイトニング技法で一般的に遭遇するような不快感もなく、口腔孔に存在する硬組織に、より高濃度の過酸化水素を安全に適応可能にするエアゾール化学を提供するのは、かかるスプレー法であるという発見がなされた。
この発見を説明し得る2つの要素が挙げられる。第一に、バルク液体(溶液又は大型の液滴として)と比較して、スプレー中に存在するエアゾール小滴の表面積はより大きく、これが、反応性の非常に高い過酸化物の外側部分の、かなり強力な曝露を標的組織にもたらす。これにより、唾液と相互作用する過酸化物の有効濃度がより高められるが、唾液には、過酸化物を活性酸素に分解するために存在する触媒酵素が非常に富んでいる。したがって、微細な液滴は、酵素基質である反応性過酸化物を漂白性(及び殺菌性)生成物である酸素にする反応の速度を更に増大させるように機能する。第二に、濃縮した過酸化水素溶液を微細なエアゾール液滴として口に投与することにより、かかる小滴は、硬組織(エナメル質)と結合して過酸化水素(又は酸素)の濃縮されたフラッシュを即座に放出する。但し、口腔孔の軟組織、及び標的とされない粘膜部位に対しては、上記小滴は唾液と混合し、したがって、in situで過酸化水素の口腔溶液を形成して、安全であると公知のレベルまですぐに希釈される。前例のない安全性が、かなり高い歯の漂白濃度を有する、スプレーリキッド型の過酸化水素口腔洗浄組成物にもたらされることを、かかる濃度はヒトの口腔孔で使用するには有害である、と従来考えられていたレベルであるにもかかわらず、本発明は教示するが、この後者の説明は、その理由に対する何らかの根拠を提供し得る。
本発明の第1の代替プロセスは、前処理として、Arnoldが教示した歯垢除去/抗歯垢口腔組成物及び方法の利用を取り入れることである。具体的には、かかる基本的で中心的な歯垢除去/抗歯垢組成物は、非水性、水溶性の、薬学的に許容される二酸化炭素供給源、歯垢吸着剤、及び非水性、水溶性の、薬学的に許容される酸供給源を有する、口腔用の発泡性錠剤、又は発泡性粉末組成物からなる。二酸化炭素供給源は、好ましくはカーボネート及び/又はバイカーボネート供給源、より好ましくは重炭酸塩、炭酸塩及びこれらの混合物である。歯垢吸着剤は、好ましくはケイ素供給源であり、より好ましくはケイ素、二酸化ケイ素、アルミナ、アルミノシリケート、ケイ酸アルミニウムナトリウム、ケイ酸ジルコニウム、及びこれらの混合物である。酸供給源は、好ましくはフルーツ酸供給源であり、より好ましくはクエン酸、又は酒石酸である。現時点で、中心的で基本的な歯垢除去/抗歯垢組成物中のかかる薬剤の好ましい選択及び比は以下の通りである:バイカーボネート供給源として約50〜90部、ケイ素供給源として約10〜90部、及びフルーツ酸として約2〜20部;より好ましくはバイカーボネート供給源として約60〜85部、ケイ素供給源として約20〜80部、及びフルーツ酸供給源として約3〜15部、並びに最も好ましくは;バイカーボネート供給源として約65〜80部、ケイ素供給源として約25〜60部、及びフルーツ酸として約4〜10部である。
キシリトールも、好ましい成分であり、上記の中心的な歯垢除去/抗歯垢組成物に関して、かかる歯垢除去/抗歯垢組成物中のキシリトールの好ましい比は、中心的な組成物として約1〜10部に対して、キシリトールとして約1〜20部、より好ましくは、中心的な組成物として約1〜10部に対して、キシリトールとして約2〜15部、及び最も好ましくは、中心的な組成物として約1〜8部に対して、キシリトールとして約5〜10部である。
当該組成物は、使用する際には唾液pHが塩基性の範囲に留まるように調製される。
上記第一の代替案を利用する方法では、2種類の処理が最適な相乗効果を発揮するように、歯のホワイトニング処理を行う前、約15分以内に歯垢除去/抗歯垢処理を利用するが、時間的に接近するほど良好である。
この第一の代替法を実践すると、より効果的で、また多くの場合、改善した全体的な歯のホワイトニング結果が得られ、並びに本発明の日常的な実践によりもたらされる、全体的な化学療法上のベネフィットが強化される。この実施形態は、歯垢と呼ばれる有機及び無機蓄積物を含む生物膜を、エナメル質及び歯肉から除去するのに役立てるために、また食物、飲料残渣物、及びタバコ汚染物質を除去するのに役立てるために提供される。最終的に、歯の色を失わせる原因、及び歯周病の原因となるのは、かかる物質である。本発明により開示される、スプレー式歯のホワイトニング技法の強化は、過酸化水素を漂白性活性酸素部分に分解するのに役立つ、漂白反応の化学触媒にも起因する。かかる改善した効果を説明する機序案は、下記のように根拠付けられる。発泡性重炭酸を主成分とする組成物を前処理用口腔洗浄剤として使用すると、口腔孔に顕著な創傷清拭効果をもたらし、したがって口腔孔外膜に結合した食物デブリ残渣物、歯垢残渣物、及び一般的な口腔粘膜(「生物膜」と呼ばれている)を取り除くように機能する。かかる創傷清拭効果は、エナメル質(硬組織[歯])の表面をより清浄化し、これにより接触しやすくする。かかる創傷清拭作用は、本発明の第一の代替法を実施すると速やかに発揮されるが、同作用は歯の表面を覆う生物膜の大半を除去するので、これにより、漂白溶液がエナメル質表面、及び歯の微細孔に、より迅速、完全に、及びより均一に浸透することが可能になる。歯のホワイトニングの程度は、歯の内面及び外面に曝露される過酸化物量又は酸素量に直接関連する結果であるので、かかるエナメル質表面の清浄化は、歯のホワイトニングの速度及び程度を増大させるように機能する。
第一の代替法を実施した結果として、本発明のエアゾールが有する歯のホワイトニング作用の強化は、歯の表面で生ずる創傷清拭作用に起因するだけでなく、漂白化学反応の触媒作用にも起因する。第一の代替法として、抗歯垢組成物を組み込むと、歯の表面上に触媒部分が持続的に存在することによって、漂白反応の触媒作用が実現され得る。具体的には、重炭酸イオン並びに無機性のミクロンサイズ粒子は、Arnoldが教示する抗歯垢法及び組成物の実践による直接の結果として、歯の表面上に、及び歯を覆い、口腔内軟組織をコーティングする生物膜残渣物内に、持続的に留まる。ほとんどの遷移金属塩、並びに微量金属は、Arnoldが教示する二酸化ケイ素ポリマーに見出されるが、これらは、過酸化水素を、漂白剤として適する生成物(酸素、ペルオキシジェン、水酸化物のフリーラジカル、スーパーオキシド)に迅速に分解させる触媒となることが周知である。したがって、かかる種類の粒子を保持すれば、歯を美白化する漂白反応に重要である、表面上での触媒部分の保持が実現する。重炭酸イオンを保持することにより、歯、歯肉、及び口腔内軟組織の表面上に、わずかに塩基性のpHを有する化学的微環境が形成され、このわずかに塩基性のpHは、過酸化水素を活性な漂白化合物に分解する強力な触媒として働くことが周知である。かかる持続的、局所的な塩基性pHは、エナメル質、歯肉の表面上、及び唾液内に見出されるが、これは分単位で長時間持続し、実証されており、その結果を以下に記載する。これは、下記実施例VIIIに関連して、より完全に説明される。要約すると、本発明に基づく第一の代替法を実施した結果として、(1)事前の清浄化、及び生物膜の除去(創傷清拭);(2)緩衝作用、口腔孔内をわずかに塩基性にする、及び;(3)触媒作用を有する無機残留物の持続的存在、これは、より活性な過酸化物をもたらし、したがってより迅速で、より強力な歯のホワイトニングを実現する。
高濃度のエアゾールスプレーの発明を引用しながら、第一の代替法について説明しているが、この方法は、過酸化水素を用いる任意の歯のホワイトニングプロセスのための前処理として有利に利用可能であり、同じことが、以下に記載する他の代替法に当てはまる。
本発明に基づく第二の代替法は、連続して歯のホワイトニング手技を実施することであり、端的には、歯のホワイトニング処理をそれぞれ実施する前に、第一の代替法に関する上記プロトコール及び組成物を、歯のホワイトニングに対する前処理として利用する。好ましいシリーズは、1日1回、数日間である。
第三の代替法は、第二の代替法について記載した教示を、一連の歯のホワイトニング処理の中間で用いるために活用する。したがって、かかる代替法は、一連の歯のホワイトニング処理(1日1回等)の直近ではないが、便利な範囲において、かかる処理のおよそ中間において、追加の歯垢除去/抗歯垢処理を提供する。かかる第三の代替法は、これを実践すると生物膜の全体的な低減に寄与するので、歯のホワイトニングの維持にとって重要である。歯のホワイトニング処理の中間で、Arnoldの歯垢除去/抗歯垢組成物を使用すると、その直接的な結果として、歯垢、食物、飲料、バクテリアに由来する有機性、無機性着色物質が、顕著に減少する。歯の色を失わせる最終的な原因であり、ホワイトニング作用の標的であるのは、かかる物質であるので、漂白の対象である、口腔孔内及びエナメル質の表面上に存在するかかる物質の量が、第三の代替法を実施することにより、より少なくなれば、より効果的な歯の漂白プロセスを実現することができる。かかる第三の代替法は、歯のホワイトニング処理プロトコールで一般的に利用可能であること、すなわち本発明が教示するスプレー式エアゾール技術に限定されないことにも留意されたい。
本発明の化学治療特性、並びに美容上の歯のホワイトニング特性を強化する、相乗効果が存在すると考えられている。かかる相乗効果は、本発明のエアゾールスプレー式の歯のホワイトニング組成物と、歯垢除去/抗歯垢組成物との間において、これらを時間的に近接した順序で用いた場合に存在する。第一の代替法を実施することにより触媒された酸素が急速に放出されると、本発明の化学治療特性も促進する。すなわち、新規で効果的な歯の美白剤に加えて、第一及び第二の代替法を利用すれば、かかる美白剤は、歯周病及び口臭を予防及び治療するための、並びに口腔の美観を一般的に維持するための効果的な薬剤として機能する。
美容的には、本発明は、本発明の第一及び第二の代替法を利用した結果として、顕著な相乗効果による強化が生じることを教示する。上記で議論したように、エアゾールスプレー式の歯のホワイトニング処理を単独で使用した場合の本発明の実施形態と比較して、この強化された歯のホワイトニング効果は、ほぼ下記によるものと考えられる;(1)十分な事前の清浄化、及び生物膜の除去(創傷清拭);(2)緩衝作用、口腔孔内をわずかに塩基性にする、及び;(3)触媒作用を有する無機残留物の持続的存在。かかる要因は、エナメル質の酸化をより透過性にし、漂白反応をより活性にすることができる。漂白反応速度、及び漂白反応効果の程度を増加させると、より短時間のうちにより美的な結果がもたらされる。
化学療法的には、第一及び第二の代替法を用いた本発明の方法及び組成物は、従来予想されていたもの(Arnoldの教示による、及びKeyes技法に関する化学療法上のベネフィットについて報告された多数の研究にも基づく)よりも強化され、相乗効果のある、歯周病、歯肉炎、及び口臭を治療及び予防するための方法を本発明にもたらす。ヒトの口腔孔に対して、より高い強度の過酸化水素溶液を、第一及び第二の代替法と組み合わせて安全に使用すると、Keyes法の実践により、又はArnoldの教示により、もっぱら可能とこれまで考えられてきたものよりも、口腔内で活性な生物学的治療が実現する。かかる方法により生み出される化学療法的効果の程度は、安全上の懸念により制限された。しかし、第一、第二、及び第三の代替法の教示の直接の結果として、並びに本発明のエアゾール組成物が教示するような、歯上及び歯肉組織やポケット内の標的表面に対する非常に活性な過酸化水素溶液の前例のない使用の直接の結果として、かなり強力な化学治療活性が、安全かつ有効な方法で実現される。本明細書に記載する(本発明による)教示前は、かかる方法により生み出された化学療法の有効性は、安全上の懸念から限定的であったが、それは、同方法では、3%未満−ユーザーに危害をもたらさずに使用し得る最大濃度と考えられていた(本発明よりも前には)−の濃度の過酸化水素からなる口腔洗浄溶液を組み込まなければならなかったためである。口腔化学療法の効果を強化するには、感染した歯肉、歯周ポケットの標的部位において、より濃縮した状態(5%〜40%)の過酸化物部分が有する口腔作用を大幅に増大させることによるべきだと考えられている。過酸化水素の殺菌作用は、過酸化物部分の有効濃度に直接関連した結果であることは周知である。液体製剤として使用するのにこれまで安全とみなされていた過酸化水素溶液([H]=0.5%〜3%)よりも約3〜10倍高い([H]=5%〜40%)、これまで安全とみなされたものよりもかなり高い濃度で、高い強度を有する過酸化水素を損傷した膜に対して局所的及び直接的に送達する。従来、入手可能であったものよりも強力な殺菌活性をもたらすのは、高い強度の過酸化物溶液を、歯肉表面に直接行うかかる使用、及び第一の代替法を実施した結果として実現する重炭酸イオンの持続性と組み合わされたかかる(溶液の)存在である。かかる使用は、歯周病及び口臭を予防及び治療するための化学療法治療を顕著に改善する。また、本発明に第一及び第二の代替法を組み込めば、口腔孔に実質的なpHバッファーがもたらされ、このバッファーは、消化酸、又は酸性の口腔残渣物、又は歯のホワイトニング用漂白剤が口腔に存在することに起因する歯の表面の任意の好ましくない脱塩を緩和するのに役立つと考えられている。したがって、本発明は、Keyesの技法と比較して、並びに世界中の多くの歯周病クリニック、及び患者の自宅で日常実施されているKeyesの技法から派生した方法と比較して、また多くの伝統的な「院外」(在宅)治療、例えば殺菌口腔洗浄、歯磨き粉、タンスクレーパー、ブレスロゼンジ剤(breath lozenge)とブレススプレー、及びようじ等の、今日の口腔ケアの実践において一般的に使用されている治療と比較して、より簡便でより効果的な化学療法による方法、及び過酸化物及び重炭酸塩を用いた歯肉組織を治療するための組成物を教示する。
本発明に基づく第一、第二、及び第三の代替法の組成物には、Arnoldが教示する抗歯垢組成物が含まれる。好ましくは、前記教示の好ましい実施形態として記載されている組成物である。かかる組成物は、カーボネート供給源及び/又はバイカーボネート供給源、好ましくは重炭酸ナトリウム及び/又は重炭酸カリウム、フルーツ酸供給源、好ましくはクエン酸、又は酒石酸、及び二酸化ケイ素供給源、好ましくは非結晶性ケイ素、及び最も好ましくは沈降非晶質シリカからなる。キシリトールも、好ましい成分である。香味料及び界面活性剤も含めることができる。その他の薬剤も含め得ると推測される。
好ましいカーボネート及び/又はバイカーボネート供給源の量は、約3%〜約90%、より好ましくは約8%〜約80%、より好ましくは約10%〜約60%、及び最も好ましくは約10%〜約45%である。好ましいフルーツ酸供給源の量は、約0.5%〜約22%、より好ましくは約1.25%〜約18%、より好ましくは約1.5%〜約8%、及び最も好ましくは約2%〜約11%である。好ましいケイ素の量は、約1%〜約60%、より好ましくは約4%〜約50%、より好ましくは約6%〜約35%、及び最も好ましくは約10%〜約45%である。好ましいキシリトールの量は、約5%〜約97%、より好ましくは約8%〜約85%、より好ましくは約10%〜約80%、及び最も好ましくは約10%〜約70%である。
本発明の組成物の例、及び同組成物の使用方法
(実施例I)
以下に、1回の処理法を使用する、歯のホワイトニングに有効な本発明の好ましい実施形態の例を記載する。
高強度処理−1回処理プロトコール
成分 量
過酸化水素溶液(約35%)FMC 1000g。
市販されている過酸化水素35%水溶液を、図6に示すものと同一のアトマイザーに直接注入した。次にマウスピースを取り付け、また次に用具を、一方の手ではマウスピースを保持し、他方の手ではアトマイザーのバルブをすぐに押し込めるように両手で保持した。マウスピースを、口腔孔内に挿入し、上下の歯列が触れるように口を閉じた。次に、マウスピース−アトマイザー用具のマウスピース部分を、液が閉じた口から漏出することがないように、口唇でマウスピースの外側を取り囲みながら、口前方部分の左側1/4に挿入した。次に、アトマイザーバルブを3回ポンプ操作した。次に、口の中央部分に移動することにより用具の位置を変更し、次にバルブを更に3回ポンプ操作し、最後に、口の中央部分から右側部分に移動してマウスピース−アトマイザー用具の位置を変更し、再び押し込むことにより、アトマイザーを3回ポンプ操作し、そして保持している方の手の指を開放した。次に、用具を口から取り出し、口唇を固く閉じた。このスプレー操作は、約10秒で完了した。少しひりひりする感じが報告されたが、痛み、又は灼熱感、又は何らかの傷害は認められず、又は報告を受けなかった。口唇を閉じた後、多量の発泡が生じ、この発泡に呼応して、対象は、唾液混合物を口腔孔全体にわたり、緩やかに約2分間旋回させ、次いで吐き出した。対象を、ホワイトニング変化について、バイタ・シェード・ガイドを用いて測定したが、その結果は、6段階のシェード、+△sguからなる差異であった。その後、歯肉組織及び軟組織に対する痛みは認められず、又は報告を受けなかった。
(実施例II)
以下の実施例は、短期間のうちに、高度のホワイトニングを実現するのに有用な、好ましい歯の漂白処理手順を記載する。
高強度処理−多数回処理プロトコール
成分 量
過酸化水素溶液(約35%)FMC 1000g。
市販されている過酸化水素35%水溶液を、図6に示すものと同一のアトマイザーリザーバーに直接注入した。次にマウスピースを取り付け、また次に用具を、一方の手ではマウスピースを保持し、他方の手ではアトマイザーのバルブをすぐに押し込めるように両手で保持した。マウスピースを、口腔孔内に挿入し、上下の歯列が触れるように上下の顎を閉じた。次に、マウスピース−アトマイザー用具のマウスピース部分を、液が閉じた口から漏出することがないように、口唇でマウスピースの外側部分を取り囲みながら、口前方部分の左側1/4に挿入した。次に、アトマイザーバルブを3回ポンプ操作した。次に、口の中央部分に移動することにより用具の位置を変更し、次にバルブを更に3回ポンプ操作し、そして最後に、口の中央部分から右側部分に移動してマウスピース−アトマイザー用具の位置を変更し、再び押し込むことにより、アトマイザーを3回ポンプ操作し、保持している方の手の指を開放した。次に、用具を口から取り出し、口唇を固く閉じた。このスプレー操作は、約10秒で完了した。少しひりひりする感じが報告されたが、痛み、又は灼熱感、又は何らかの傷害は認められず、又は報告も受けなかった。口唇を閉じた後、多量の発泡が生じ、この発泡に呼応して、対象は、唾液混合物を口腔孔全体にわたり、緩やかに約2分間旋回させ、次いで吐き出した。
この手順は、1日1回、連続7日間実施された。対象を、ホワイトニング度について、バイタ・シェード・ガイドを用いて測定した。9段階のシェードの値、+△sguが、ホワイトニング値の程度に応じて決定された。
(実施例III)
下記の実施例は、本発明の好ましい実施形態を記載するが、この実施例では、過酸化水素溶液からなる異なる強度のエアゾール混合物を用いた、一連の歯のホワイトニング操作が採用されている。
低強度のエアゾール混合物を併用した高強度エアゾール混合物の連続使用
A.高強度漂白溶液の調製
成分 量
脱イオン水 50g
過酸化水素溶液(約35%、FMC) 950g
B.低強度漂白溶液の調製
成分 量
脱イオン水 670g
過酸化水素溶液(約35%、FMC) 350g。
このプロトコールは、下記の順番に基づく調製物A及びBの連続使用法を採用している:調製物Aを1日1回、1日間、続いて調製物Bを各日1回、3日間、次にこれを全24日間(6ラウンド)繰り返す。歯を、バイタ・シェード・ガイドを用いて美白度について測定し、10段階のシェード、+△sguからなる差異を、ホワイトニングに応じて決定した。痛み又は傷害は報告されず、又は認められなかった。
(実施例IV)
連続、複数日の投与計画で、低強度エアゾールスプレー組成物を用いた歯のホワイトニング法を説明するために、下記実施例を提供する。
下記漂白溶液を調製し、図1に記載するものと同様のハンドヘルド型の4オンス、エアゾールスプレー式デバイスに、かかる溶液を注入した。
成分 量
脱イオン水 650g
過酸化水素溶液(約35%、FMC) 315g。
実施例Iに記載の歯のホワイトニングプロトコールを、1日1回、連続30日間実施した。結果は、7段階からなるシェードにおけるシェードの差異である。
(実施例V)
第一の代替法の作用を説明するために、下記の実施例を提供する。
高強度漂白溶液を用いた第一の代替法(前処理)
第一の代替法の固体口腔調製物(V)の粉末による調製
成分 量
キシリトール 2000g
クエン酸 100g
二酸化ケイ素 569g
重炭酸ナトリウム 1075g
1−メントール 30g
スペアミント油 2.5g。
最初に、スプレー漂白処理を行う約15分前に、固体口腔調製物Vに関する上記組成物の粉末2gを、舌の上に置き、次に口唇を閉じ、そして得られた唾液混合物を、歯肉及び歯をマッサージするように舌を用いながら口腔孔内周囲において激しく旋回させ、次いで約1分後に対象は吐き出した。約15分後に、実施例Iの高強度漂白溶液を、図6のアトマイザーに注入し、次に実施例Iに記載する手順を用いて、エアゾールを歯の前面に直接噴霧し、ホワイトニング手順を実施した。対象は吐き出し、当該対象の歯を、ホワイトニングの増強度について評価し、その差異を7段階のシェードとなるように判定した。
(実施例VI)
下記の実施例は、本発明に基づく第二の代替法の教示に関する説明である。
スプレー式歯のホワイトニング処理を行う前に、Arnoldの組成物を用いて前処理を行う、歯のホワイトニングプロトコール
前処理用固体口腔調製物VI
成分 量
キシリトール 2000g
クエン酸 25g
二酸化ケイ素 75g
重炭酸ナトリウム 200g
LoHan 0.1g
1−メントール 30g
スペアミント油 2.5g。
固体口腔調製物に関する上記組成物の粉末2gを、舌の上に置き、次に口唇を閉じ、そして得られた唾液混合物を、歯肉及び歯をマッサージするように舌を用いながら口腔孔内周囲において激しく旋回させ、次いで約1分後に対象は吐き出した。約15分後に、実施例IIIに記載の低強度漂白溶液を、関連するアトマイザー用具に注入し、次に、実施例Iに記載する手順を用いて、エアゾールを歯の前面に直接噴霧し、ホワイトニング手順を実施した。Arnoldの固体口腔調製物を用いた前処理に続き、スプレー式歯のホワイトニング処理が行われるかかる順番は、1日1回、毎日、1カ月間にわたり繰り返された。
歯のホワイトニングについて対象を評価し、対象を、9ユニットのシェードの差異を有するように判定した。
(実施例VII)
下記の実施例は、本発明に基づく第三の代替法の使用を説明する。
実施例VIに記載するように、前処理及び処理について記載された組成物、及び方法を30日間にわたり実施した。更に、実施例VIに記載する固体口腔調製物を、歯のホワイトニング処理の中間に投与した。一般的には、対象は、Arnoldの固体口腔調製物を、処理の約3時間後に使用した。対象は、口腔孔の状態に対する全体的に目立った感覚を指摘し、対象の知人関係者は、対象の呼気がどの程度臭くなくなったように感じたか、また対象の歯がどのように白く見えたかをコメントした。
(実施例VIII)
本実施例は、本発明の第三の代替法として採用されたArnoldの組成物の別の使用例を提供する。
実施例Vに記載する固体口腔調製物を調製した。歯のホワイトニング組成物及び用具を、実施例IIに基づき調製し、実施例IIの方法を、7日間にわたり実施した。この期間中、歯のホワイトニング操作の中間において、間欠的に、任意の回数、実施例Vに記載する固体口腔調製物(抗歯垢発泡性組成物)、及び同実施例中に記載の口腔洗浄手順が使用可能であり、少なくとも1日1回、7日間にわたり実施された。対象は、何カ月にもわたり、同対象が口腔孔を洗浄する必要性を感じた時には常に、また同対象が従来の歯磨き法を用いて歯磨きができない時には常に、当該固体口腔調製物を任意の回数、継続的に使用した。この期間中、当該対象は、時々歯を漂白し、エナメル質の白さをわずかに増加させるために、任意の回数、実施例IIIに記載する低強度漂白溶液も使用した。結果として、歯肉の状態はかなり健康的となり、歯のホワイトニングも強化された。
(実施例IX)
抗歯垢組成物を使用した後のpH変化に関する臨床試験
当該試験では、対象10名について、Arnoldの抗歯垢物、及び歯垢除去技術の実施形態である、下記の組成物を使用した後に、pH経時変化を評価した。
下記歯垢除去/抗歯垢口腔組成物を調製した。
前処理用個体口腔調製物IX
成分 量
キシリトール 100g
クエン酸 25g
二酸化ケイ素 75g
重炭酸ナトリウム 200g
LoHan 0.1g
1−メントール 30g
スペアミント油 2.5g。
図7は、実施例IXに詳述する、Arnoldの教示に基づく好ましい実施形態を使用した後に、pHの経時変化について対象10名を評価した臨床試験結果を提供する。対象の唾液サンプルを収集し、pHを測定した(時間=0分)。次に、各対象は、Arnoldの発泡性組成物で処理され、2分間得られた唾液混合物をスウィッシングした後に、これを吐き出した。収集された唾液サンプルのpH測定値を、収集時刻1分、5分、15分、30分、及び1時間について記録した。唾液pHが塩基性pH側に増加すること、及びかかる塩基性pH値が、15分を超えて30分まで、更に60分まで持続することが明らかである。かかる塩基性pHは、測定対象の唾液混合物サンプル中でかなりの濃度を有する重炭酸イオンに直接起因する。このように重炭酸イオが維持されるのは、Arnoldの口腔洗浄手順が完了した後に、口腔孔に継続的に存在するミクロンサイズの二酸化ケイ素粒子、及び重炭酸塩の粒子の存在に直接関連した結果である。重炭酸イオンが、歯や歯肉の表面、及び唾液中に直に存在すると、かかる口腔表面上にpHバッファーが効力を有する局所的な化学環境が形成される。かかるバッファーは、過酸化物分解の迅速触媒作用を強化すること、したがって、歯のホワイトニング作用のための過酸化物漂白を活性化させることが公知のpH条件である、pH7.4〜pH8.2の間にある。
要約すると、本発明は、ヒトの口腔状態に対して、具体的には、歯のホワイトニングに対して、並びに歯周病及びバクテリアによる口臭の治療及び予防に対して、きわめて活用性が高く、有効な美容上及び医薬上のベネフィットをもたらす、便利で、前例のない方法、組成物、及びデバイスを教示する。本発明の携帯性及び利便性により、日中又は夜間における頻繁な使用が容易になることも、注目に値する。口腔美容のための歯のホワイトニングの有効性を強化するのに役立ち、並びにより高度な口腔薬理学上の健康を促進するのは、本発明の洗浄用及び殺菌用組成物の使用頻度が、このように高いことにある。本発明の薬理学的有効性は、薬物としてカウンター越し(over the counter)(OTC)に入手可能な、今日の携帯型及び非携帯型の予防用及び治療用の口腔ケア処理と比較して、また多くの場合、臨床治療又は医師向けの規範的手段が到達する有効性の程度に関して、かなり改善している。液体スプレー法は、あらゆる歯のホワイトニング製品について予想される刺激(軟組織に対する中等度の刺激性−数分内に速やかに元に戻る)と、最悪でも同様の刺激を有しながらも、その他の在宅による歯のホワイトニング法に対して多くの利点を有する。本発明は、使用するのに更に便利で持ち運びやすく、また更に形態性に優れ、そして最も重要なのは、その歯のホワイトニング作用においてきわめて即効性であるので、本発明は、ゲル法及びストリップ法に対して利点を有する。これにより、ユーザーへの不快感がかなり軽減されるのに伴い、より頻繁に使用されるようになり、したがって、より好ましく、望ましい歯のホワイトニング、及び口腔洗浄、及び消臭を体験するのに役立つ。
例示的で好ましい実施形態に関する上記、発明を実施するための形態は、法令の要求事項に基づき説明及び開示を目的として提示されている。この形態は、網羅的であるように意図するものではなく、また本発明を正確な形態又は説明した形態に限定しようと意図するのでもなく、ただ、当技術分野に熟練した他者が、本発明がどのように、具体的な用途又は実施に適し得るかを理解できるようにすることのみを意図している。修正及び変形が可能であることは、当技術分野に熟練した実践者にとって明白であろう。例示的な実施例は、許容範囲、特性寸法、具体的操作条件、工業規格等を含む場合があり、また実施毎に変化し、又は最新技術に変更を加えて変化する場合があるが、かかる実施例の説明によりいかなる制限も加えることを意図するものではなく、またこれからいかなる制限も示唆されるべきではない。本開示は最新技術に関して行われてきたが、進歩することも検討の対象であり、またかかる進歩について将来的な改変が考慮され得ること、すなわちその当時最新技術に基づき考慮され得ることも検討の対象である。本発明の範囲は、記載通りの特許請求の範囲、及びしかるべき等価物によって規定されることを意図している。特許請求の範囲の要素を単数形で引用する場合、それは、「1つで唯一」を意味するように意図するものではないが、但し、そのように明示する場合を除く。更に、本開示のいずれの要素、構成要素も、及び方法もプロセスステップも、当該要素、構成要素又はステップが、特許請求の範囲において明確に列挙されている、いないを問わず、公共に供するように意図するものではない。本明細書に記載するいずれの特許請求の範囲の要素も、米国特許法第112条、第6パラグラフの規定に従うとは解釈されないが、但し、当該要素を、「〜のための手段」(means for...)というフレーズを用いて明確に列挙する場合を除く。また、本明細書に記載する、いずれの方法又はプロセスステップもかかる規定に従うとは解釈されないが、但し、当該ステップ又は複数のステップを、「〜のためのステップを含む」(comprising step(s) for...)というフレーズを用いて明確に列挙する場合を除く。

Claims (38)

  1. 歯のホワイトニング処理を含む、過酸化水素スプレー溶液を用いた歯をホワイトニングするための方法であって、
    約5%〜40%の過酸化水素濃度を有する溶液を提供するステップと、
    該溶液をエアゾールスプレーとして、該スプレーがユーザーの歯の向きに定められるように、ユーザーの口腔孔内に送達するステップと、
    得られた唾液混合物を吐き出すか、又は飲み込むステップと
    を含む方法。
  2. 壁により規定される内部空間を有する、マウスピースを提供するステップであって、該マウスピースを通過して前記エアゾールスプレーの方向が定められ、該マウスピースは外壁表面を有し、該外壁表面は、ユーザーの口唇が、該外壁表面を実質的に収納するのを可能にする形状であり、そして該マウスピースは、該マウスピースの近位末端部にスプレー流入開口部を有し、そして該マウスピースの遠位末端部に、該エアゾールスプレーを該ユーザーの歯の向きに定めるようにエアゾールスプレーを排出するための送達開口部を有するステップと、
    該送達開口部から漏出したスプレーが、該ユーザーの口から漏れるのを阻止し、そして該送達開口部が該ユーザーの歯の向きに定められるように、該ユーザーの口唇が、該壁を実質的に収納するように、該マウスピースを該ユーザーの口腔孔内に挿入するステップと、
    異なる歯の群に方向が定められたスプレーシリーズとして、該スプレーがユーザーの歯の向きに定められるように、該マウスピースを通してエアゾールスプレーとして、該ユーザーの口腔孔内に前記溶液を送達するステップと
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. スプレーノズルを有するハンドヘルドポンプ、又はガス放出缶を提供するステップと、
    前記マウスピースを通して、前記エアゾールスプレーを流通させるために、該マウスピースを該スプレーノズルと接続するステップと
    を更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記マウスピースを通して前記エアゾールスプレーを提供するために、該マウスピースに接続されたハンドヘルドポンプ、又はガス放出缶を提供するステップを、更に含む請求項2に記載の方法。
  5. 更に、前記マウスピースが、既存のポンプ、又はガス放出缶に固定するためのアダプター部分を有する、請求項2に記載の方法。
  6. 前記アダプター部分が、前記既存のポンプ、又はガス放出缶の放出ノズルのヘッドエレメントを取り囲むような形状のメス型アダプターである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記エアゾールスプレーが、前記ユーザーの歯のエナメル質表面に送達するために、約5mg〜1000mgの重量を、1回のスプレー操作で提供する、請求項1に記載の方法。
  8. 第一のエアゾールスプレーシリーズを、前記ユーザーの歯に噴霧するステップと、選択された待機期間後に追加のそのようなスプレーシリーズを、少なくとも1回噴霧するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記歯のホワイトニング処理に対する前処理として、
    該歯のホワイトニング処理前約5時間以内において、非水性、水溶性の、薬学的に許容される二酸化炭素供給源、歯垢吸着剤、及び非水性、水溶性の、薬学的に許容される酸供給源を有する口腔用途の発泡性組成物を前記口腔孔内に配置するステップであって、該組成物がコア組成物を規定するステップと、
    該コア組成物を唾液で可溶化するステップと、
    有機性のデブリ、及びバイオマスを該歯から取り除くために、該歯と歯肉の辺りを、約5秒〜約7分間、激しく動かすことにより、得られた唾液混合物を利用するステップと、
    該得られた唾液混合物を吐き出す、又は飲み込むステップと
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記二酸化炭素供給源が、重炭酸塩、炭酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記歯垢吸着剤が、ケイ素、二酸化ケイ素、アルミナ、アルミノシリケート、ケイ酸アルミニウムナトリウム、ケイ酸ジルコニウム、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記酸の供給源が有機酸、その部分塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記二酸化炭素供給源が、カーボネート及び/又はバイカーボネート供給源であり、及び前記歯垢吸着剤供給源が二酸化ケイ素供給源である、請求項9に記載の方法。
  12. 二酸化炭素供給源を約50〜90部、歯垢吸着剤を約10〜90部、及び酸供給源を2〜20部含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記コア組成物に加えて、キシリトールを更に含む、請求項9に記載の方法。
  14. 前記コア組成物の約1〜10部に対して、キシリトールを約1〜20部、更に含む請求項13に記載の方法。
  15. 前記歯のホワイトニング処理を複数回繰り返すステップであって、各回について少なくとも約8時間の間隔が置かれるステップと、
    各前記歯のホワイトニング処理前に、請求項9に記載の前処理を実施するステップと
    を含む併用処理を更に含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記二酸化炭素供給源が、重炭酸塩、炭酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記歯垢吸着剤が、ケイ素、二酸化ケイ素、アルミナ、アルミノシリケート、ケイ酸アルミニウムナトリウム、ケイ酸ジルコニウム、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記酸の供給源が有機酸、その部分塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記二酸化炭素供給源が、カーボネート及び/又はバイカーボネート供給源であり、及び前記歯垢吸着剤が二酸化ケイ素供給源である、請求項15に記載の方法。
  18. 二酸化炭素供給源を約50〜90部、歯垢吸着剤を約10〜90部、及び酸供給源を2〜20部含む、請求項15に記載の方法。
  19. 前記併用処理が、第一のそのような処理の後に繰り返される、請求項15に記載の方法。
  20. 各歯のホワイトニング処理を行った少なくとも3時間後に、中間的なメンテナンス処理として、請求項16の前処理を更に含む、請求項15に記載の方法。
  21. 前記発泡性組成物が、前記コア組成物に加えて、キシリトールを更に含む、請求項9に記載の方法。
  22. 更に、前記キシリトール濃度が、前記コア組成物の約1〜10部に対して、約1〜20部である、請求項21に記載の方法。
  23. ユーザーの歯に、スプレーとして送達するための、約5%〜40%の過酸化水素濃度を有するエアゾールスプレーを含む、歯のホワイトニング用組成物。
  24. 歯をホワイトニングするための用具であって、該用具は
    約5%〜40%の過酸化水素濃度を有する、医薬として有効な溶液を有するコンテナと、
    該缶から該溶液のエアゾールスプレーを放出するために適合されたエアゾールスプレーノズルと
    を備え、
    更に、壁により規定される内部空間を有するマウスピースを備え、ここで該マウスピースを通過して該エアゾールスプレーの方向が定められ、該マウスピースは外壁表面を有し、該外壁表面は、ユーザーの口唇が、該外壁表面を実質的に収納するのを可能にする形状であり、そして該マウスピースは、該マウスピースの近位末端部にスプレー流入開口部を、及び該マウスピースの遠位末端部に、該マウスピースからエアゾールスプレーを排出するための送達開口部を有し、該マウスピースは、ユーザーの口唇が該壁の外側を取り囲むことができるように、ユーザー口内への挿入に適合している、用具。
  25. 前記コンテナが、前記マウスピースを通して、前記エアゾールスプレーを流通させるためのスプレーノズルを有し、そして既存のポンプ若しくはガス放出缶に固定するためのマウスピースアダプター部分、又は適するマウスピースをユニットとして有するスプレーヘッドノズルを有するハンドヘルドポンプ若しくはガス放出缶である、請求項24に記載の用具。
  26. 強化された、予防的及び治療的な口腔衛生、並びに歯のホワイトニングが、相乗的に実現されるように、併用用途のキット形態における組成物の組合せであって、
    請求項9に記載の、歯垢除去及び抗歯垢性の口腔用発泡性組成物と、
    エアゾールスプレーを生成するためのスプレーコンテナと、
    壁により規定される内部空間を有する、該スプレーコンテナに取り付け可能なマウスピース、又はこれと一体化した部分としてのマウスピースのいずれかであって、該マウスピースを通過して該エアゾールスプレーの方向が定められ、該マウスピースは外壁表面を有し、該外壁表面は、ユーザーの口唇が、外壁表面を実質的に収納するのを可能にする形状であり、そして該マウスピースは、該マウスピースの近位末端部にスプレー流入開口部を、及び該マウスピースの遠位末端部に、該エアゾールスプレーを該ユーザーの歯の向きに定めるように、エアゾールスプレーを排出するための送達開口部を有するマウスピースと、
    該マウスピースを通して送達するための、該スプレーコンテナ中でエアゾールスプレーとして用いる溶液であって、約5%〜約40%の濃度で過酸化水素、又は等価な過酸化水素前駆体の量を含有する溶液と
    を含む組成物の組合せ。
  27. 前記歯のホワイトニング処理に対する前処理として、
    該記歯のホワイトニング処理前約5時間以内において、非水性、水溶性の、薬学的に許容される二酸化炭素供給源、歯垢吸着剤、及び非水性、水溶性の、薬学的に許容される酸供給源を有する口腔用途の発泡性組成物を口腔孔内に配置するステップであって、該組成物がコア組成物を規定するステップと、
    該コア組成物を唾液で可溶化するステップと、
    有機性のデブリ、及びバイオマスを該歯から取り除くために、該歯と歯肉の辺りを、約5秒〜約7分間、激しく動かすことにより、得られた唾液混合物を利用するステップと、
    該得られた唾液混合物を吐き出す、又は飲み込むステップと
    を更に含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記二酸化炭素供給源が、重炭酸塩、炭酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記歯垢吸着剤が、ケイ素、二酸化ケイ素、アルミナ、アルミノシリケート、ケイ酸アルミニウムナトリウム、ケイ酸ジルコニウム、及びこれらの混合物からなる群より選択され、並びに前記酸の供給源が有機酸、その部分塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記二酸化炭素供給源が、カーボネート及び/又はバイカーボネート供給源であり、前記歯垢吸着剤供給源が二酸化ケイ素供給源である、請求項27に記載の方法。
  30. 二酸化炭素供給源を約50〜90部、歯垢吸着剤を約10〜90部、及び酸供給源を2〜20部含む、請求項27に記載の方法。
  31. 前記コア組成物に加えて、キシリトールを更に含む、請求項27に記載の方法。
  32. 前記コア組成物の約1〜10部に対して、キシリトールを約1〜20部、更に含む請求項27に記載の方法。
  33. 口腔衛生及び歯のホワイトニングを相乗的に実現する方法であって、
    a)重炭酸塩、炭酸塩、及びこれらの混合物からなる群より選択される、非水性、水溶性の、薬学的に許容される二酸化炭素供給源と、有機酸、その部分塩からなる群より選択される非水性、水溶性、薬学的に許容される酸供給源と、歯垢吸着剤を有する口腔用途の発泡性組成物を、対象の口腔孔に配置するステップと、
    b)ステップa)の後に、
    約5%〜40%の過酸化水素濃度を有する溶液を提供するステップと、
    壁で規定される内部空間を有するマウスピースを提供するステップであって、該壁が、該内部空間及び該マウスピースからスプレーを排出するための開口部からスプレーが漏出するのを阻止する形状である、ステップと、
    ユーザーの口唇が該壁を取り囲み、該開口部を該ユーザーの歯の向きに定めるように、該マウスピースをユーザーの口腔孔内に挿入するステップと、
    該スプレーをユーザーの歯の向きに定めるように、該溶液を、該マウスピースを通るエアゾールスプレーとして、該ユーザーの口腔孔内に送達するステップと
    を含む方法。
  34. 歯のホワイトニング処理の作用による漂白に続く、歯のエナメル質を後処理するための方法であって、請求項16に記載の組成物を、約5秒〜7分間、口腔孔全体にわたり、得られた唾液溶液を混合する激しい動きによって、前記処理後に用い、その後に吐き出すか、又は飲み込む、方法。
  35. 歯のホワイトニング処理の作用による漂白前に、歯のエナメル質を前処理するための方法であって、
    該歯のホワイトニング処理前約5時間以内において、散剤、錠剤、又は咀嚼可能なロゼンジ剤又はガムとして、非水性、水溶性の、薬学的に許容される二酸化炭素供給源、歯垢吸着剤、及び非水性、水溶性の、薬学的に許容される酸供給源を有する、口腔用途の発泡性組成物を口腔孔内に配置するステップであって、該組成物がコア組成物を規定するステップと、
    該コア組成物を唾液で可溶化するステップと、
    有機性のデブリ、及びバイオマスを該歯から取り除くために、該歯と歯肉の辺りを、約5秒〜約7分間、激しく動かすことにより、得られた唾液混合物を利用するステップと、
    該得られた唾液混合物を吐き出す、又は飲み込むステップと
    を含む方法。
  36. 前記コア組成物が、前記歯のホワイトニング処理の前、約3分〜15分間利用される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記コア組成物が、歯のホワイトニング処理の実施前、約5分間利用される、請求項36に記載の方法。
  38. 前記激しく動かすことが、約30秒〜3分間行われる、請求項35に記載の方法。
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