JP2011507455A - Mems共振器構造及びその共振器構造に関連付けられる使用方法 - Google Patents

Mems共振器構造及びその共振器構造に関連付けられる使用方法 Download PDF

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Abstract

微小電気機械共振器が1つ又は複数の共振器本体を含み、共振器本体はバルクモードにおいて発振し、それぞれ或る密度を有する第1の複数の領域と、それぞれ或る密度を有する第2の複数の領域とを含み、第2の複数の領域のそれぞれの密度は第1の複数の領域のそれぞれの密度とは異なる。第2の複数の領域は不均一な配列で配置される。その発振は、第1の方向及び/又は第2の方向において、共振器本体が少なくとも部分的に収縮し、第3の方向及び/又は第4の方向において、少なくとも部分的に膨張する第1の状態を含み、第2の方向は第1の方向と反対であり、第4の方向は第3の方向と反対である。
【選択図】図2A

Description

本発明は、微小電気機械共振器構造又はナノ電気機械共振器構造、及び共振器構造に関連付けられる使用方法に関する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、2007年12月18日に出願された「MEMS RESONATOR STRUCTURE AND METHOD」と題する米国特許出願第12/002,936号に対する優先権を主張し、その特許出願は参照によりその全体が本明細書に援用される。
一般的に、高い品質係数(「Q」値)の微小電気機械共振器は、周波数基準及びフィルタのための1つの有望な選択肢と考えられる。しかしながら、より高い周波数を達成するために、そのような共振器の寸法はさらに小型化されつつある。寸法が小さくなるのに応じて、駆動キャパシタンス及び/又は検知キャパシタンスが低減し、それがさらに、共振器の信号強度、安定性及び/又は「Q」値に悪影響を及ぼす可能性がある。
上記の短所のうちの1つ、いくつか、又は全てを克服するのを助ける共振器構造が必要とされている。共振器の信号強度、安定性、及び/又は「Q」値を高めるために、中でも、駆動及び/又は信号キャパシタンスを高めた微小電気機械及び/又はナノ電気機械共振器が必要とされている。
本明細書には多数の発明が記述及び図示される。本発明は、いかなる単一の態様にも実施形態にも限定されないだけでなく、そのような態様及び/又は実施形態のいかなる組み合わせ及び/又は置換にも限定されない。さらに、本発明の各態様及び/又は実施形態は、単独で、又は本発明及び/若しくは実施形態の他の態様のうちの1つ若しくは複数と組み合わせて用いられる場合がある。簡潔にするために、これらの置換及び組み合わせの多くは本明細書において個別に検討しない。
本発明の一態様では、微小電気機械共振器が、バルクモードにおいて発振する共振器本体を備え、該発振は、第1の方向及び第2の方向のうちの少なくとも一方において、該共振器本体が少なくとも部分的に収縮する第1の状態を含み、該第1の状態では、第3の方向及び第4の方向のうちの少なくとも一方において、該共振器本体が少なくとも部分的に膨張し、第2の方向は第1の方向と反対であり、第4の方向は第3の方向と反対である。共振器本体は、それぞれ或る密度を有する第1の複数の領域と、それぞれ或る密度を有する第2の複数の領域とを有し、第2の複数の領域のそれぞれの密度は第1の複数の領域のそれぞれの密度とは異なり、第2の複数の領域は不均一な配列で配置される。
繰り返すが、本明細書には多数の発明が記述及び図示されている。この「発明の概要」は、本発明の範囲を余す所なく述べるものではない。さらに、この「発明の概要」は本発明を制限することを意図するものではないので、そのように解釈されるべきではない。したがって、この「発明の概要」では、或る特定の態様及び実施形態が記述及び/又は略述されているが、本発明がそのような態様、実施形態、記述及び/又は略述には限定されないことを理解されたい。実際には、この「発明の概要」において提示される態様及び実施形態と異なる場合があり、且つ/又は類似している場合がある数多くの他の態様及び実施形態が、以下の説明、図示及び/又は添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
さらに、種々の特徴、属性及び利点が、この「発明の概要」において記述されており、且つ/又はこの「発明の概要」に照らして明らかであるが、そのような特徴、属性及び利点は不可欠ではなく、特に明記される場合を除いて、本発明の態様及び/又は実施形態において存在する必要はないことを理解されたい。
さらに、本発明の1つ又は複数の態様及び/又は実施形態の種々の目的、特徴及び/又は利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面からさらに明らかになるであろう。しかしながら、任意のそのような目的、特徴及び利点は不可欠ではなく、特に明記される場合を除いて、本発明の態様及び/又は実施形態において存在する必要はないことを理解されたい。
この「発明の概要」において記述されるが、添付の特許請求の範囲において現れない本発明の種々の態様及び実施形態は、1つ又は複数の分割/継続特許出願において提示するために保持されるものと理解されたい。また、この「発明の概要」において記述されず、且つ添付の特許請求の範囲において現れない本発明の全ての態様及び/又は実施形態も、1つ又は複数の分割/継続特許出願において提示するために保持されるものと理解されたい。
次の詳細な説明の過程において、添付の図面が参照される。これらの図面は、本発明の種々の態様を示しており、適切な場合には、図面が異なっても、類似の構造、構成要素、材料及び/又は素子には同じように参照番号が付けられる。具体的に示されるもの以外に、構造、構成要素、材料及び/又は素子の種々の組み合わせが考えられ、それらが本発明の範囲内にあることを理解されたい。
静止状態にある1つのタイプの微小電気機械共振器デバイスの概略的な平面図である。 静止状態に対して、共振器が第1の軸に沿って収縮し、且つ第2の軸に沿って膨張する、第1の共振状態にある図1Aの共振器の概略的な平面図である。 静止状態に対して、共振器が第1の軸に沿って膨張し、且つ第2の軸に沿って収縮する、第2の共振状態にある図1Aの共振器の概略的な平面図である。 本発明の特定の態様による、静止状態にある共振器の概略的な平面図である。 静止状態にある、図2Aの共振器の共振器本体(resonator mass)の一部分を拡大した概略的な平面図である。 静止状態にある、図2Aの共振器の一部の概略的な斜視図である。 静止状態にある、図2Aの共振器の一部を拡大した概略的な斜視図である。 第1の発振状態にある、図2Aの共振器の概略的な平面図である。 第2の発振状態にある、図2Aの共振器の概略的な平面図である。 共振器が第1の発振状態にある図2Aの共振器の共振器本体及びアンカーの外形と、静止状態にある共振器本体の外形とを示す概略的な平面図である。 共振器が第2の発振状態にある図2Aの共振器の共振器本体及びアンカーの外形と、静止状態にある共振器本体の外形とを示す概略的な平面図である。 本発明の別の実施形態による、MEMS共振器の概略的な平面図である。 静止状態にある、図3AのMEMS共振器の一実施形態の概略的な平面図である。 静止状態にある、図3BのMEMS共振器の共振器本体の一実施形態の拡大した概略的な平面図である。 共振器が第1の発振状態にある図3Aの共振器の共振器本体及びアンカーの外形と、静止状態にある共振器本体の外形とを示す概略的な平面図である。 共振器が第2の発振状態にある図3Aの共振器の共振器本体及びアンカーの外形と、静止状態にある共振器本体の外形とを示す概略的な平面図である。 本発明の特定の態様による、共振器の共振器本体及び電極の一実施形態の概略的な平面図と、本発明の特定の実施形態による、その共振器と共に用いられる場合がある駆動回路及び検知回路の一実施形態の概略的なブロック図とを合わせて示す図である。 本発明の特定の実施形態による、図4Aの検知回路及び駆動回路の一実施形態の概略的なブロック図である。 本発明の特定の態様による、共振器の共振器本体及び電極の一実施形態の概略的な平面図と、本発明の特定の実施形態による、その共振器と共に用いられる場合がある駆動回路及び検知回路の別の実施形態の概略的なブロック図とを合わせて示す図である。 本発明の特定の実施形態による、図4Cの検知回路及び駆動回路の一実施形態の概略的なブロック図である。 本発明の別の実施形態による、静止状態にある共振器の概略的な平面図である。 第1の発振状態にある、図5Aの共振器の概略的な平面図である。 第2の発振状態にある、図5Aの共振器の概略的な平面図である。 本発明の別の実施形態による、静止状態にある共振器の概略的な平面図である。 静止状態にある、図6AのMEMS共振器の一実施形態の概略的な平面図である。 共振器が第1の発振状態にある、図6Aの共振器の概略的な平面図である。 共振器が第2の発振状態にある、図6Aの共振器の概略的な平面図である。 本発明の別の実施形態による、静止状態にある共振器の一部の拡大した概略的な平面図である。 本発明の別の実施形態による、静止状態にある共振器の一部の拡大した概略的な平面図である。
本明細書において多数の発明が記述及び図示される。本発明の一態様では、共振器が、不均質構造を有する共振器本体を含み、その構造は、共振器本体に、位置及び方向によって異なる剛性を与え、発振中に、その共振器本体が、共振器の検知キャパシタンス、信号強度、安定性及び/又は「Q」値を高めるのを助ける形状を示すようにする。
特に、本発明は微小電気機械システムとの関連で記述される。しかしながら、本発明はこの点に関して限定されない。むしろ、本明細書において記述される発明は、たとえば、ナノ電気機械システムを含む他の電気機械システムに適用することができる。したがって、本発明は、本発明の共振器アーキテクチャのうちの1つ又は複数を実現する、微小電気機械及びナノ電気機械システム(それ以外に具体的に言及されない限り、これ以降、まとめて「MEMS」とする)、たとえば、ジャイロスコープ、共振器及び/又は加速度計に当てはまる。
いくつかのタイプの既知の微小電気機械共振器デバイスがある。図1Aは、1つのそのようなタイプの共振器デバイス20の平面図を示す。この共振器デバイス20は、結合子26a〜26d及びアンカー28a〜28dを介して基板24に固定される共振器本体22を含む。共振器本体22は、4つの外面30a〜30dを含む。
非動作(静止)状態では、共振器本体22は、図に示されるように、実質的に正方形の形状を有する。そのような状態では、表面30a、30cは第1及び第2の方向32a、32bに延在する第1の基準軸32に対して平行である。表面30b、30dは第3及び第4の方向34a、34bに延在する第2の基準軸34に対して平行である。
4つの外面30a〜30dは4つの角部36a〜36dを画定する。たとえば、第4の外面30dの第1の端部及び第1の外面30aの第1の端部は第1の角部36aを画定する。第1の外面30aの第2の端部及び第2の外面30bの第1の端部は第2の角部36bを画定する。第2の外面30bの第2の端部及び第3の外面30cの第1の端部は第3の角部36cを画定する。第3の外面30cの第2の端部及び第4の外面30dの第2の端部は第4の角部36dを画定する。
共振器22は複数の開口部37をさらに含む。共振器20の製造中に、開口部37は、共振器22が以下で記述されるように自由に発振できるように、共振器本体22の下から犠牲材料をエッチング及び/又は除去するのを容易にする。
共振器はさらに、外面60a〜60dにそれぞれ近接し、且つ平行に配置される4つの電極38a〜38dを含む。電極38a〜38dはそれぞれ、それぞれの外面40a〜40dから或る間隙だけ離隔して配置される。たとえば、第1の電極38aは外面30aから間隙40aだけ離隔して配置される。第2の電極38bは、外面30bから間隙40bだけ離隔して配置される。第3の電極38cは、外面30cから間隙40cだけ離隔して配置される。第4の電極38dは、外面30dから間隙40dだけ離隔して配置される。非動作、すなわち静止状態では、共振器本体52は4つの電極38a〜38dの実質的に中央に位置し、間隙40a〜40dのサイズは実質的に等しい。
電極38a〜38d及び共振器22は合わせて、4つのキャパシタンスを規定する。たとえば、第1の電極38a及び共振器本体22は第1のキャパシタンスを規定する。第2の電極38b及び共振器本体22は第2のキャパシタンスを規定する。第3の電極38c及び共振器本体22は第3のキャパシタンスを規定する。第4の電極38d及び共振器22は第4のキャパシタンスを規定する。
例示される実施形態では、電極のうちの2つ、たとえば、第1及び第2の電極38a、38bは駆動電極として利用される。他の2つの電極、たとえば、第3及び第4の電極38c、38dは検知電極として利用される。動作時に、2つの駆動電極、たとえば第1及び第2の電極38a、38bは、それぞれ信号線42a、42bを介して差動励起信号D+、D−を受信する。励起信号は、時間と共に変化する静電力を引き起こし、その静電力によって共振器22が発振する。
以下でさらに説明されるように、共振器22は、バルク音響モード(「バルクモード」と呼ばれる場合もある)において面内で発振する。その共振は、線形又は実質的に線形にすることができ、たとえば、運動に関する線形の定常微分方程式によって記述される。共振器22が高い「Q」(品質係数)値を有する場合には、発振中の共振器22の形状は、主に、共振器22の特性に依存する。
特に明記されない限り、言い回し「バルクモードにおいて発振する」は、少なくとも主に、曲げによってではなく、膨張及び/又は収縮によって発振することを意味する場合がある。たとえば、固体は、少なくとも1つの方向/寸法(たとえば、「x」方向)において収縮し、少なくとも1つの方向/寸法(たとえば、「y」及び/又は「z」方向)において膨張する場合がある。固体は、少なくとも1つの方向/寸法(たとえば、「x」方向)において膨張し、少なくとも1つの方向/寸法(たとえば、「y」及び/又は「z」方向)において収縮する場合がある。実際には、固体は、全ての方向/寸法において収縮する場合がある(非常に高い周波数を与える)。
特に、以下の検討は1つの方向における収縮/膨張を記述するが、その共振器は、2つ以上の方向/寸法において(たとえば、「x」及び「y」方向において同時に)膨張し、且つ/又は収縮する場合がある。この実施形態では、共振器は、高い周波数において、雑音が小さいという利点を有する場合がある周波数モードにおいて駆動される。このモードは、適切な電極を駆動することによって「選択される」場合がある。
いくつかの実施形態では、発振のうちの少なくとも90パーセントは、曲げではなく、膨張及び/又は収縮の結果であり、発振のうちの全て、又は実質的に全てが、曲げではなく、膨張及び/又は収縮の結果であることがさらに好ましい。同様に、特に明記されない限り、言い回し「バルクモード共振器」は、バルクモードにおいて発振する共振器を意味する。
図1Bを参照すると、第1の発振段階において、共振器22が、(i)第1及び第2の方向32a、32bにおいて収縮し、(ii)第3及び第4の方向34a、34bにおいて膨張し、結果として共振器本体22のための第1の状態になる。第1及び第2の方向32a、32bにおいて収縮することによって、第2及び第4の間隙40b、40dのサイズが増加する。第3及び第4の方向34a、34bにおいて膨張することによって、第1及び第3の間隙40a、40cのサイズが減少する。比較のために、点線30a’〜30d’は、静止状態での、表面30a〜30dの形状及び位置をそれぞれ示す。
図1Cを参照すると、第2の発振段階において、共振器22が、(i)第1及び第2の方向32a、32bにおいて膨張し、(ii)第3及び第4の方向34a、34bにおいて収縮し、結果として共振器本体22のための第2の状態になる。第1及び第2の方向32a、32bにおいて膨張することによって、第2及び第4の間隙40b、40dのサイズが減少する。第3及び第4の方向34a、34bにおいて収縮することによって、第1及び第3の間隙40a、40cのサイズが増加する。
その発振の結果として、検知電極、たとえば第3及び第4の電極38c、38dにおいて、且つ第3及び第4の電極に結合される信号線42c、42dにおいて、発振を指示する差動信号S+、S−が生成される。差動信号S+、S−は、たとえば、差動電圧及び/又は差動電流の形をとることができる。たとえば、第1の発振段階では、第4の間隙40dのサイズが大きくなることによって、第4の(すなわち、第4の電極38d及び共振器22によって規定される)キャパシタンスが小さくなり、それにより、電流が第4の電極38dに流れ込むか、又は第4の電極38dから流れ出し、それに応じて、第4の電極38dの電圧が変化する。第3の間隙40cのサイズが小さくなると、第3の(すなわち、第3の電極38c及び共振器22によって規定される)キャパシタンスが大きくなり、それにより、電流が第3の電極38cに流れ込むか、又は第3の電極38cから流れ出し、それに応じて第3の電極38cの電圧が変化する。
同様に、第2の発振段階では、第4の間隙40dのサイズが小さくなることによって、第4の(すなわち、第4の電極38d及び共振器22によって規定される)キャパシタンスが大きくなり、それにより、電流が第4の電極38dに流れ込むか、又は第4の電極38dから流れ出し、それに応じて、第4の電極の電圧が変化する。第3の間隙40cのサイズが大きくなると、第3の(すなわち、第3の電極38c及び共振器22によって規定される)キャパシタンスが小さくなり、それにより、電流が第3の電極38cに流れ込むか、又は第3の電極38cから流れ出し、それに応じて第3の電極の電圧が変化する。
差動信号S+、S−の大きさは、少なくとも部分的に、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさ、すなわち共振器22と検知電極、たとえば、各発振段階における第3及び第4の電極38c、38dとの間の容量変換(capacitive transduction)の大きさに依存する。特に、共振器本体52の外面30a〜30dの端部及び/又は角部36a〜36dは、それぞれ電極38a〜38dに向かうか、又は電極38a〜38dから離れる動きをほとんど、又は全く示さない。結果として、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさは、外面30a〜30dの端部がそれぞれ、外面30a〜30dの中点によってそれぞれ示されるのと同じ量だけ電極38a〜38dに向かうか、又は電極38a〜38dから離れる動きを示す場合に示されるであろう第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさよりもはるかに小さい。結果として、差動検知信号S+、S−の大きさは、外面30a〜30dの端部がそれぞれ、外面30a〜30dの中点によってそれぞれ示されるのと同じ量だけ電極38a〜38dに向かうか、又は電極38a〜38dから離れる動きを示す場合に示されるであろう差動検知信号S+、S−の大きさよりもはるかに小さい。
上記のように、本発明の一態様では、共振器が、不均質構造を有する共振器本体を含み、その構造は、共振器本体に、位置によって異なる剛性を与え、発振中に、共振器本体が、共振器の検知キャパシタンス、信号強度、安定性及び/又は「Q」値を高めるのを助ける形状を示すようにする。
図2Aは、本発明の特定の態様による、MEMS共振器50の概略的な平面図である。MEMS共振器50は、結合子56a〜56d及びアンカー58a〜58dを介して基板54に固定される共振器本体52を含む。共振器本体52は、第1及び第2の主外面59a、59b(たとえば、共振器本体52のそれぞれ上側及び下側に配置される)と、4つの外面60a〜60d(共振器52の側面に配置される)とを含む。4つの外面60a〜60dはそれぞれ長さLa〜Ldを有する。非動作(静止)状態では、共振器本体が、実質的に正方形の形状を有し、長さLa〜Ldは互いに等しいか、又は少なくとも実質的に等しい。そのような状態では、表面60a、60cは、第1及び第2の方向62a、62bに延在する第1の基準軸62に対して平行である。表面60b、60dは、第3及び第4の方向64a、64bに延在する第2の基準軸64に対して平行である。第1の外面60aの中点及び第3の外面60cの中点は第2の基準軸64上に配置される。第2の外面60bの中点及び第4の外面60dの中点は第1の基準軸62上に配置される。表面60a〜60dはそれぞれ、第1及び第2の方向62a、62b並びに第3及び第4の方向64a、64bに対して垂直である、第5及び第6の方向65a、65b(図2C)に延在する、第3の基準軸65(図2C)に対しても平行である。
特に、第1、第2及び第3の軸が記述及び図示されるが、共振器50及び/又は共振器本体52は任意の軸を有しても有しなくてもよい。したがって、実施形態によって、共振器50及び/又は共振器本体52は1つの軸、2つの軸、3つの軸を有する場合があり、且つ/又は軸を全く持たない場合がある。
いくつかの実施形態では、4つの外面60a〜60dは4つの角部66a〜66dを画定する。たとえば、第4の外面60dの第1の端部及び第1の外面60aの第1の端部は第1の角部66aを画定する。第1の外面60aの第2の端部及び第2の外面60bの第1の端部は第2の角部66bを画定する場合がある。第2の外面60bの第2の端部及び第3の外面60cの第1の端部は第3の角部66cを画定する場合がある。第3の外面60cの第2の端部及び第4の外面60dの第2の端部は第4の角部66dを画定する場合がある。
共振器本体52はさらに中心72及び対角線74a、74bを含む。対角線74a、74bは中心72において互いに交差する。対角線のうちの一方、すなわち対角線74aは角部66aから角部66cまで延在する。他方の対角線、すなわち対角線74bは、角部66bから角部66dまで延在する。
第1及び第2の対角線74a、74bは共振器本体52を4つの三角形の形状の部分80a〜80dに分割する。第1及び第3の部分80a、80cは第2の軸64を中心にして配置される。第2及び第4の部分80b、80dは第1の軸62を中心にして配置される。
例示される実施形態では、4つの部分80a〜80dは類似の構成を有する。各部分80a〜80dは、1つの細長い外側領域82、複数の細長い内側領域84、及び複数のコネクタ領域86を含む、第1の複数の領域を含む。第1の部分80aの細長い外側領域82は第1の外面60aを画定する。第2の部分80bの細長い外側領域82は第2の外面60bを画定する。第3の部分80cの細長い外側領域82は第3の外面60cを画定する。第4の部分80dの細長い外側領域82は第4の外面60dを画定する。
細長い内側領域84は直線的なアレイに配列され、細長い外側領域82に接続される。例示される実施形態は、細長い外側領域82から垂直に延在する17個の細長い内側領域84を含むが、他の実施形態は、他の量、構成及び/又は配列の細長い内側領域84を用いる場合がある。
コネクタ領域86は、複数の行及び列を有するアレイに配列される。たとえば、例示される実施形態では、そのアレイは4行、すなわち行90〜90と、16列、すなわち列92〜9216とを含む。行90〜90は細長い外側領域82に対して平行に配置される。列92〜9216は、細長い外側領域に対して垂直であり、且つ細長い内側領域84の間に入れられる。より詳細には、コネクタ領域86の列92〜9216はそれぞれ、細長い内側領域84の個々の対の間に配置され、且つ接続されて、そのような対の細長い内側領域84を互いに接続する。たとえば、コネクタ領域86の第1の列92は、第1の細長い内側領域84と第2の細長い内側領域84との間に配置され、且つ第1及び第2の細長い内側領域84を互いに接続する。
各部分80a〜80dはさらに第2の複数の領域を画定し、その領域はそれぞれ、第1の複数の領域それぞれの密度よりも低い密度を有する。第2の複数の領域は、発振中に、結果として共振器本体52のための所望の発振モード及び/又は所望の形状(複数可)が得られるように構成され、且つ/又は配列される場合がある。
例示される実施形態では、第2の複数の領域は、共振器本体52を通って(たとえば、第1の主外面59aから第2の主外面59bまで)延在する開口部94の形をとる。共振器本体52が後に記述されるように自由に発振するように、共振器50の製造中に、開口部94は、共振器本体52の下から犠牲材料をエッチングし、且つ/又は除去するのも容易にすることができる。
発振中に共振器本体に所望の発振モード及び/又は所望の形状(複数可)を与えるのを助けるために、共振器本体の剛性が位置によって異なるように、第2の複数の領域、たとえば開口部94は不均一に配列されるように配置される。不均一な配列は、共振器本体52の製造に関連付けられる標準的な製造公差に起因して結果として生じるであろう程度よりも、大きな程度まで不均一である。
例示される実施形態では、開口部のうちのいくつかは、細長い外側領域82に対して垂直な方向に延在し、複数の行及び列、たとえば、5行96〜96及び16列98〜9816に配置される。行96〜96は細長い外側領域82に対して平行に配置される。列98〜9816は、コネクタ領域86のそれぞれ列92〜9216と揃えられる。より詳細には、開口部94の列98〜9816内の開口部94は、コネクタ領域86の関連付けられる列92〜9216内のコネクタ領域86の間に入れられる。たとえば、開口部94の第1の列98内の開口部94は、コネクタ領域86の第1の列92内のコネクタ領域86の間に入れられる。開口部94の各列98〜9816内の1つの開口部94が、細長い外側領域82と、コネクタ領域86の関連付けられる列92〜9216内の1つのコネクタ領域86との間に配置される。たとえば、開口部94の第1の列98内の第1の開口部94は、細長い外側領域82と、コネクタ領域86の第1の列92内の第1のコネクタ領域86との間に配置される。開口部94の各列98〜9816内の他の開口部94は、コネクタ領域86の関連付けられる列92〜9216内の隣接するコネクタ領域86間に配置され、そのようなコネクタ領域86を離隔して配置する。たとえば、開口部94の第3の列98内の第2の開口部94は、コネクタ領域86の第3の列92内の第1のコネクタ領域86と第2のコネクタ領域86との間に配置され、そのようなコネクタ領域82を離隔して配置する。
開口部94の1つ又は複数の行96〜96の端部にある開口部94は、共振器本体52の隣接する部分内の対応する開口部94と繋がり、「L」字形の開口部(すなわち、「L」字形の断面を有する開口部)を画定することができる。「L」字形の開口部はそれぞれ、対角線74a、74bのうちの一方の上に配置され、共振器本体52の中心72に向けられる角部を有する。たとえば、例示される実施形態では、部分80a内の開口部94の第2、第3、第4及び第5の行96〜96の一方の端部にある開口部94は、部分80b内の対応する開口部94と繋がり、対角線74b上に配置され、且つ中心72に向けられる角部をそれぞれ有する「L」字形の開口部を画定する。部分80a内の開口部94の第2、第3、第4及び第5の行96〜96の別の端部にある開口部94は、部分80d内の対応する開口部94と繋がり、対角線74a上に配置され、且つ中心72に向けられる角部をそれぞれ有する「L」字形の開口部を画定する。部分80c内の開口部94の第2、第3、第4及び第5の行96〜96の一方の端部にある開口部94は、部分80b内の対応する開口部94と繋がり、対角線74a上に配置され、且つ中心72に向けられる角部をそれぞれ有する「L」字形の開口部を画定する。部分80c内の開口部94の第2、第3、第4及び第5の行96〜96の別の端部にある開口部94は、部分80d内の対応する開口部94と繋がり、対角線74b上に配置され、且つ中心72に向けられる角部をそれぞれ有する「L」字形の開口部を画定する。
他の開口部94は、細長い外側領域に対して平行な方向において細長い。そのような開口部94は、共振器本体52の隣接する部分内の対応する開口部と繋がり、「L」字形の開口部(すなわち、「L」字形の断面を有する開口部)を画定することができる。「L」字形の開口部はそれぞれ、対角線74a、74bのうちの一方の上に配置され、共振器本体52の中心72から離れる方に向けられる角部を有する。たとえば、例示される実施形態では、部分80a内の開口部は、部分80b内の対応する開口部と繋がり、対角線74b上に配置され、且つ中心72から離れる方に向けられる角部を有する「L」字形の開口部を画定する。部分80a内の別の開口部94は、部分80d内の対応する開口部94と繋がり、対角線74a上に配置され、且つ中心72から離れる方に向けられる角部を有する「L」字形の開口部を画定する。部分80c内の開口部は、部分80b内の対応する開口部と繋がり、対角線74a上に配置され、且つ中心72から離れる方に向けられる角部を有する「L」字形の開口部を画定する。部分80c内の別の開口部は、部分80d内の対応する開口部と繋がり、対角線74b上に配置され、且つ中心72から離れる方に向けられる角部を有する「L」字形の開口部を画定する。
いくつかの実施形態では、第1の部分80a内の開口部は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて第1の寸法を有し、第3及び第4の方向64a、64bにおいて第2の寸法を有する。第2の部分80b内の開口部は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて第1の寸法を有し、第3及び第4の方向64a、64bにおいて第2の寸法を有する場合がある。第1の部分80a内の開口部の第1の寸法は第2の開口部80b内の開口部の第1の寸法とは異なる場合がある。第1の部分80a内の開口部の第2の寸法は第2の開口部80b内の開口部の第2の寸法とは異なる場合がある。
例示される実施形態では、各開口部94は第1の寸法、たとえば、長さ100と、第2の寸法、たとえば、幅102とを有する。開口部94の隣接する行は距離104だけ離隔して配置される。開口部94の隣接する列は距離106だけ離隔して配置される。いくつかの実施形態では、開口部94の隣接する列間の距離104は、開口部の隣接する列間の距離106に等しいか、又は実質的に等しい。
いくつかの実施形態では、開口部94のうちの1つ、いくつか、又は全ての開口部の長さ100は、開口部94の隣接する行間の距離104の少なくとも1/2であり、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離106の少なくとも1/2であり、さらに好ましくは、開口部94の隣接する行間の距離104以上であり、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離106以上である。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の開口部94の長さ100は、開口部94の隣接する行間の距離104の1.25倍であり、且つ/若しくは実質的に1.25倍であり、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離106の1.25倍であり、且つ/若しくは実質的に1.25倍である。
いくつかの実施形態では、各開口部94の幅102は、開口部94の隣接する列間の距離106よりも小さく、且つ/又は開口部94の隣接する行間の距離104よりも小さく、さらに好ましくは、開口部94の隣接する列間の距離106の1/2よりも小さく、且つ/又は開口部94の隣接する行間の距離104の1/2よりも小さい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の開口部94の幅102は、開口部94の隣接する列間の距離106の6分の1(1/6)、且つ/又は約6分の1(1/6)とすることができ、開口部94の隣接する列間の距離104の6分の1(1/6)、且つ/又は約6分の1(1/6)とすることができる。
第1の複数の領域は互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他のいくつかの実施形態では、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数の領域は、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。同様に、第2の複数の領域は互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第2の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他の実施形態では、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数は、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。
共振器本体52の剛性は、方向によって、且つ位置によって異なる。たとえば、共振器本体52の各部分は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて或る剛性(すなわち、第1及び第2の方向62a、62bにおける力に対して或る剛性)を、第3及び第4の方向64a、64bにおいて或る剛性(すなわち、第3及び第4の方向64a、64bにおける力に対して或る剛性)を、第5及び第6の方向65a、65b(図2C)において或る剛性(すなわち、第5及び第6の方向65a、65b(図2C)における力に対して或る剛性)を有する。第1及び第2の方向62a、62bにおける剛性、第3及び第4の方向64a、64bにおける剛性及び第5及び第6の方向65a、65b(図2C)における剛性は、互いに等しくても等しくなくてもよい。
第1及び第2の方向62a、62bにおける剛性、並びに第3及び第4の方向64a、64bにおける剛性はそれぞれ位置の関数とすることができる。たとえば、共振器本体52の或る領域は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、第1及び第2の方向62a、62bにおける別の領域の剛性とは異なる剛性を有する場合がある。同様に、或る領域は、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、第3及び第4の方向64a、64bにおける別の領域の剛性とは異なる剛性を有する場合がある。
第2の複数の領域、たとえば開口部94の存在は、共振器本体52の1つ又は複数の位置において、1つ又は複数の方向における剛性を減少させる。たとえば、例示される実施形態では、共振器本体52の第1及び第3の部分80a、80c内の開口部94は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、そのような部分の剛性を減少させる。第2及び第4の部分80b、80d内の開口部94は、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、そのような部分80b、80dの剛性を減少させる。
剛性の減少の大きさは位置の関数である。例示される実施形態では、最も大きな減少は、第1の行96(すなわち、細長い外側領域82に最も近く、且つ中心72から最も遠い開口部94の行)を通って延在する線に沿っており、それは、第2の複数の領域94から最も多くの数及び/又は大きな体積の領域を有する行である。2番目に大きな減少は、開口部94の第2の行96(すなわち、細長い外側領域82に2番目に近く、且つ中心72に4番目に近い開口部94の行)を通って延在する線に沿っており、それは、第2の複数の領域94から2番目に多くの数及び/又は大きな体積の領域を有する行である。3番目に大きな減少は、開口部94の第3の行96(すなわち、細長い外側領域82に3番目に近く、且つ中心72に3番目に近い開口部94の行)を通って延在する線に沿っており、それは、第2の複数の領域94から3番目に多くの数及び/又は大きな体積の領域を有する行である。4番目に大きな減少は、開口部94の第4の行96(すなわち、細長い外側領域82に4番目に近く、且つ中心72に2番目に近い開口部94の行)を通って延在する線に沿っており、それは、第2の複数の領域94から4番目に多くの数及び/又は大きな体積の領域を有する行である。剛性の最も少ない減少は、開口部94の第5の行96(すなわち、細長い外側領域82から最も遠く、且つ中心72に最も近い開口部94の行)を通って延在する線に沿っており、それは、第2の複数の領域94から最も少ない数及び/又は小さな体積の領域を有する行である。
したがって、第1及び第2の方向62a、62bにおける剛性は、一般的には、外面60a、60c及び/又は角部66a〜66dの近く(及び/又はその上)に配置される領域よりも、第1の軸62及び/又は中心72の近く(及び/又はその上)に配置される領域において大きい。第3及び第4の方向64a、64bにおける剛性は、一般的には、外面60b、60d及び/又は角部66a〜66dの近く(及び/又はその上)に配置される領域よりも、第2の軸64及び/又は中心72の近く(及び/又はその上)に配置される領域において大きい。
共振器50は、外面60a〜60dにそれぞれ近接し、且つ平行に配置される4つの電極138a〜138dを含む。たとえば、第1の電極138aは外面60aに近接し、且つ平行に配置される。第2の電極138bは外面60bに近接し、且つ平行に配置される。第3の電極138cは外面60cに近接し、且つ平行に配置される。第4の電極138dは外面60dに近接し、且つ平行に配置される。
電極138a〜138dはそれぞれ、間隙140a〜140dだけ外面60a〜60dから離隔して配置される。たとえば、第1の電極138aは間隙140aだけ外面60aから離隔して配置される。第2の電極138bは間隙140bだけ外面60bから離隔して配置される。第3の電極138cは間隙140cだけ外面60cから離隔して配置される。第4の電極138dは間隙140dだけ外面60dから離隔して配置される。非動作、すなわち静止状態では、共振器本体52は4つの電極138a〜138dの実質的に中央に位置し、間隙140a〜140dのサイズは実質的に等しい。
電極138a〜138d及び共振器本体52は合わせて4つのキャパシタンスを規定する。第1の電極138a及び共振器本体52は第1のキャパシタンスを規定する。第2の電極138b及び共振器本体52は第2のキャパシタンスを規定する。第3の電極138c及び共振器本体52は第3のキャパシタンスを規定する。第4の電極138d及び共振器本体52は第4のキャパシタンスを規定する。
後にさらに説明されるように、例示される実施形態では、電極のうちの2つ、たとえば電極138a及び138bは駆動電極として用いられる。他の2つの電極、たとえば、電極138c及び138dは検知電極として用いられる。
動作時に、2つの駆動電極、たとえば、第1及び第2の電極138a、138bはそれぞれ、信号線142a、142bを介して、差動励起信号D+、D−を受信する。励起信号は、時間と共に変化する静電力を引き起こし、その静電力によって、共振器本体52が発振する。後にさらに説明されるように、共振器本体52は、曲げモードにおいてではなく、バルク音響モード、又は実質的にバルク音響モードにおいて、面内で発振する。いくつかの実施形態では、その発振は線形、又は実質的に線形であり、すなわち運動に関する線形の定常微分方程式によって記述される。いくつかの実施形態では、共振器50は高い「Q」(品質係数)を有し、結果として、発振中の共振器本体52の形状は、主に、共振器本体52の特性に依存する。
図2Eを参照すると、第1の発振状態では、共振器本体52は、(i)第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮し、(ii)第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張し、結果として共振器本体52のための第1の状態になる。比較のために、破線60a’〜60d’はそれぞれ、静止状態にある表面60a〜60dの形状及び位置を示す。第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮することによって、第2及び第4の間隙140b、140dのサイズが増加する。第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張することによって、第1及び第3の間隙140a、140cのサイズが減少する。
特に、第1及び第2の方向62a、62bにおける収縮並びに第3及び第4の方向64a、64bにおける膨張はそれぞれ、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも均一である。たとえば、外面60a〜60dの端部は、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう動きの量よりも、第3、第2、第4及び第1の方向においてそれぞれ大きな動きを示す。したがって、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの端部において示される動きが、外面60a〜60dの中点における動きと、より厳密に一致する。いくつかの実施形態では、外面60a〜60dの端部おいて示される動きの量は、外面60a〜60dの中点においてそれぞれ示される動きの量の少なくとも半分(1/2)である。
いくつかの実施形態では、外面60a〜60dのうちの1つ又は複数(又はその少なくとも主要部)は、真直ぐであり(又は少なくとも実質的に真直ぐであり)、且つ/又は静止状態にある外面60a〜60dのうちの1つ若しくは複数に対して平行である(又は少なくとも実質的に平行である)。たとえば、例示される実施形態では、各外面60a〜60dはそれぞれ主要部144a〜144dを含み、主要部は真直ぐであるか、又は少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ、静止状態にあるそれぞれの外面の少なくとも一部に対して平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である。さらに、各外面60a〜60dは全体として少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ、静止状態にあるそれぞれの外面の構成に対して全体として少なくとも実質的に平行である。
図2Fを参照すると、第2の発振状態では、共振器本体52は、(i)第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮し、(ii)第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張し、結果として共振器本体52のための第2の状態になる。比較のために、破線60a’〜60d’はそれぞれ、静止状態にある表面60a〜60dの形状及び位置を示す。第1及び第2の方向62a、62bにおいて膨張することによって、第2及び第4の間隙140b、140dのサイズが減少する。第3及び第4の方向64a、64bにおいて収縮することによって、第1及び第3の間隙140a、140cのサイズが増加する。
第1及び第2の方向62a、62bにおける膨張な並びに第3及び第4の方向64a、64bにおける収縮はそれぞれ、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも均一である。したがって、たとえば、外面60a〜60dの端部は、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう動きの量よりも、第4、第1、第3及び第2の方向においてそれぞれ大きな動きを示す。したがって、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの端部において示される動きが、外面60a〜60dの中点における動きと、より厳密に一致する。いくつかの実施形態では、外面60a〜60dの端部おいて示される動きの量は、外面60a〜60dの中点においてそれぞれ示される動きの量の少なくとも半分(1/2)である。
いくつかの実施形態では、外面60a〜60dのうちの1つ又は複数(又はその少なくとも主要部)は、真直ぐであり(又は少なくとも実質的に真直ぐであり)、且つ/又は静止状態にある外面60a〜60dのうちの1つ若しくは複数に対して平行である(又は少なくとも実質的に平行である)。たとえば、例示される実施形態では、各外面60a〜60dはそれぞれ主要部146a〜146dを含み、主要部は真直ぐであるか、又は少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ、静止状態にあるそれぞれの外面の少なくとも一部に対して平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である。さらに、各外面60a〜60dは全体として少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ、静止状態にあるそれぞれの外面の構成に対して全体として少なくとも実質的に平行である。
発振の結果として、検知電極、たとえば第3及び第4の電極138c、138dにおいて、且つそれに結合される信号線142c、142dにおいて、その発振を指示する差動信号S+、S−が生成される。差動信号S+、S−は、たとえば、差動電圧及び/又は差動電流の形をとることができる。たとえば、第1の発振段階では、第4の間隙140dのサイズが増加することによって、第4のキャパシタンス(すなわち、第4の電極138d及び共振器52によって規定される)の大きさが減少し、それにより、電流が第4の電極138dに流れ込むか、又は第4の電極138dから流れ出し、それに応じて、第4の電極138dの電圧が変化する。第3の間隙140cのサイズが減少することによって、第3のキャパシタンス(すなわち、第3の電極138c及び共振器52によって規定される)の大きさが増加し、それにより、電流が第3の電極138cに流れ込むか、又は第3の電極138cから流れ出し、それに応じて、第3の電極138cの電圧が変化する。
同様に、第2の発振段階では、第4の間隙140dのサイズが減少することによって、第4のキャパシタンス(すなわち、第4の電極138d及び共振器52によって規定される)の大きさが増加し、それにより、電流が第4の電極138dに流れ込むか、又は第4の電極138dから流れ出し、それに応じて、第4の電極の電圧が変化する。第3の間隙140cのサイズが増加することによって、第3のキャパシタンス(すなわち、第3の電極138c及び共振器52によって規定される)の大きさが減少し、それにより、電流が第3の電極138cに流れ込むか、又は第3の電極138cから流れ出し、それに応じて、第3の電極の電圧が変化する。
差動信号S+、S−の大きさは、少なくとも部分的に、各発振段階における、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさ、すなわち共振器52と検知電極、たとえば、第3及び第4の電極138c、138dとの間の容量変換の大きさに依存する。
上記のように、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの端部において示される動きが、外面60a〜60dの中点における動きと、より厳密に一致する。結果として、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさは、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう大きさよりも大きい。容量変換の増加によって、共振器50の信号強度、安定性及び/又は「Q」値が大きくなる。
図2Gは、種々の基準線に沿って、第1の状態にある(静止状態と比較される)共振器本体52によって示される膨張の量及び収縮の量を示す、共振器の概略図である。
図2Gを参照すると、第1の基準線148は、第2の外面60bの一方の端部(及び/又は角部66b)及び第4の外面60dの一方の端部(及び/又は角部66a)を通って延在する。第2の基準線148は、第2の外面60bの中点及び第4の外面60dの中点を通って延在する。第3の基準線148は、第2の外面60bの別の端部(及び/又は角部66c)及び第4の外面60dの別の端部(及び/又は角部66d)を通って延在する。第4の基準線148は、第1の外面60aの一方の端部(及び/又は角部66a)及び第3の外面60cの一方の端部(及び/又は角部66d)を通って延在する。第5の基準線148は、第1の外面60aの中点及び第3の外面60cの中点を通って延在する。第6の基準線148は、第1の外面60aの別の端部(及び/又は角部66b)及び第3の外面60cの別の端部(及び/又は角部66c)を通って延在する。
第1の基準線148に沿って、共振器本体52は第1の量150b+150dだけ収縮する。第2の基準線148に沿って、共振器本体52は第2の量150b+150dだけ収縮する。第3の基準線148に沿って、共振器本体52は第3の量150b+150dだけ収縮する。第4の基準線148に沿って、共振器本体52は第4の量150a+150cだけ膨張する。第5の基準線148に沿って、共振器本体52は第5の量150a+150cだけ膨張する。第6の基準線148に沿って、共振器本体52は第6の量150a+150cだけ膨張する。
第1の量150b+150d及び第3の量150b+150dはそれぞれ、第2の量150b+150dの少なくとも1/2であることが好ましく、第2の量150b+150dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、第2の量150b+150dの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。第4の量150a+150c及び第6の量150a+150cはそれぞれ、第5の量150a+150cの少なくとも1/2であることが好ましく、第5の量150b+150dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、第5の量150b+150dの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。
共振器本体52が第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮することによって、第2及び第4の外面60b、60dがそれぞれ第2及び第1の方向62b、62aにおいて動く(すなわち、静止状態と比べて)。いくつかの実施形態では、第1の基準線148上に配置される第2の外面60bの部分は量150bだけ動き、第2の基準線148上に配置される第2の外面60bの部分は量150bだけ動き、第3の基準線148上に配置される第2の外面60bの部分は量150bだけ動く。第1の基準線148上に配置される第4の外面60dの部分は量150dだけ動き、第2の基準線148上に配置される第4の外面60dの部分は量150dだけ動き、第3の基準線148上に配置される第4の外面60dの部分は量150dだけ動く。量150b及び量150bはそれぞれ、量150bの少なくとも1/2であることが好ましく、量150bの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量150bの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。量150d及び量150dはそれぞれ、量150dの少なくとも1/2であることが好ましく、量150dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量150dの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。
共振器本体52が第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張することによって、第1及び第3の外面60a、60cがそれぞれ第3及び第4の方向64a、64bにおいて動く(すなわち、静止状態と比べて)。いくつかの実施形態では、第4の基準線148上に配置される第1の外面60aの部分は量150aだけ動き、第5の基準線148上に配置される第1の外面60aの部分は量150aだけ動き、第6の基準線148上に配置される第1の外面60aの部分は量150aだけ動く。第4の基準線148上に配置される第3の外面60cの部分は量150dだけ動き、第5の基準線148上に配置される第3の外面60cの部分は量150cだけ動き、第6の基準線148上に配置される第3の外面60cの部分は量150dだけ動く。
量150a及び量150aはそれぞれ、量150aの少なくとも1/2であることが好ましく、量150aの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量150aの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。量150c及び量150cはそれぞれ、量150cの少なくとも1/2であることが好ましく、量150cの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量150cの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。
第2の外面60bの第1の部分及び第4の外面60dの第1の部分は、第1の基準線148から第2の基準線148まで延在する。第2の外面60bの第2の部分及び第4の外面60dの第2の部分は、第2の基準線148から第3の基準線148まで延在する。第2の外面60bの第1の部分は平均勾配152bを有する。第2の外面60bの第2の部分は平均勾配152bを有する。第4の外面60dの第1の部分は平均勾配152dを有する。第4の外面60dの第2の部分は平均勾配152dを有する。
第1の外面60aの第1の部分及び第3の外面60cの第1の部分は、第4の基準線148から第5の基準線148まで延在する。第1の外面60aの第2の部分及び第3の外面60cの第2の部分は、第5の基準線148から第6の基準線148まで延在する。第1の外面60aの第1の部分は平均勾配152aを有する。第1の外面60aの第2の部分は平均勾配152aを有する。第3の外面60cの第1の部分は平均勾配152cを有する。第3の外面60cの第2の部分は平均勾配152cを有する。
いくつかの実施形態では、或る外面の第1の部分の平均勾配及びそのような外面の第2の部分の平均勾配は、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましい。たとえば、第1の外面60aの第1の部分の平均勾配152a及び第1の外面60aの第2の部分の平均勾配152aは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第1の部分の平均勾配152b及び第2の外面60bの第2の部分の平均勾配152bは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第1の部分の平均勾配152c及び第3の外面60cの第2の部分の平均勾配152cは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第1の部分の平均勾配152d及び第4の外面60dの第2の部分の平均勾配152dは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。
第1の外面60aの第1の部分の平均勾配152aは、静止状態にある第1の外面60aの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第1の外面60aの第2の部分の平均勾配152aは、静止状態にある第1の外面60aの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第1の部分の平均勾配152bは、静止状態にある第2の外面60bの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第2の部分の平均勾配152bは、静止状態にある第2の外面60bの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第1の部分の平均勾配152cは、静止状態にある第3の外面60cの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第2の部分の平均勾配152cは、静止状態にある第3の外面60cの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第1の部分の平均勾配152dは、静止状態にある第4の外面60dの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第2の部分の平均勾配152dは、静止状態にある第4の外面60dの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。
図2Hは、種々の基準線に沿って、第2の状態にある(静止状態と比較される)共振器本体52によって示される膨張の量及び収縮の量を示す、共振器の概略図である。
図2Hを参照すると、第1の基準線158は、第2の外面60bの一方の端部(及び/又は角部66b)及び第4の外面60dの一方の端部(及び/又は角部66a)を通って延在する。第2の基準線158は、第2の外面60bの中点及び第4の外面60dの中点を通って延在する。第3の基準線158は、第2の外面60bの別の端部(及び/又は角部66c)及び第4の外面60dの別の端部(及び/又は角部66d)を通って延在する。第4の基準線158は、第1の外面60aの一方の端部(及び/又は角部66a)及び第3の外面60cの一方の端部(及び/又は角部66d)を通って延在する。第5の基準線158は、第1の外面60aの中点及び第3の外面60cの中点を通って延在する。第6の基準線158は、第1の外面60aの別の端部(及び/又は角部66b)及び第3の外面60cの別の端部(及び/又は角部66c)を通って延在する。
第1の基準線148に沿って、共振器本体52は第1の量160b+160dだけ膨張する。第2の基準線148に沿って、共振器本体52は第2の量160b+160dだけ膨張する。第3の基準線158に沿って、共振器本体52は第3の量160b+160dだけ膨張する。第4の基準線158に沿って、共振器本体52は第4の量160a+160cだけ収縮する。第5の基準線158に沿って、共振器本体52は第5の量160a+160cだけ収縮する。第6の基準線158に沿って、共振器本体52は第6の量160a+160cだけ収縮する。
第1の量160b+160d及び第3の量160b+160dはそれぞれ、第2の量160b+160dの少なくとも1/2であることが好ましく、第2の量160b+160dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、第2の量160b+160dの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。第4の量160a+160c及び第6の量160a+160cはそれぞれ、第5の量160a+160cの少なくとも1/2であることが好ましく、第5の量160b+160dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、第5の量160b+160dの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。
共振器本体52が第1及び第2の方向62a、62bにおいて膨張することによって、第2及び第4の外面60b、60dがそれぞれ第1及び第2の方向62a、62bにおいて動く(すなわち、静止状態と比べて)。いくつかの実施形態では、第1の基準線158上に配置される第2の外面60bの部分は量160bだけ動き、第2の基準線158上に配置される第2の外面60bの部分は量160bだけ動き、第3の基準線158上に配置される第2の外面60bの部分は量160bだけ動く。第1の基準線158上に配置される第4の外面60dの部分は量160dだけ動き、第2の基準線158上に配置される第4の外面60dの部分は量160dだけ動き、第3の基準線158上に配置される第4の外面60dの部分は量160dだけ動く。量160b及び量160bはそれぞれ、量160bの少なくとも1/2であることが好ましく、量160bの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量160bの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。量160d及び量160dはそれぞれ、量160dの少なくとも1/2であることが好ましく、量160dの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量160dの少なくとも3/4であることがさらに好ましい。
共振器本体52が第3及び第4の方向64a、64bにおいて収縮することによって、第1及び第3の外面60a、60cがそれぞれ第4及び第3の方向64b、64aにおいて動く(すなわち、静止状態と比べて)。いくつかの実施形態では、第4の基準線158上に配置される第1の外面60aの部分は量160aだけ動き、第5の基準線158上に配置される第1の外面60aの部分は量160aだけ動き、第6の基準線158上に配置される第1の外面60aの部分は量160aだけ動く。第4の基準線158上に配置される第3の外面60cの部分は量160cだけ動き、第5の基準線158上に配置される第3の外面60cの部分は量160cだけ動き、第6の基準線158上に配置される第3の外面60cの部分は量160cだけ動く。量160a及び量160aはそれぞれ、量160aの少なくとも1/2であることが好ましく、量160aの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量160aの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。量160c及び量160cはそれぞれ、量160cの少なくとも1/2であることが好ましく、量160cの少なくとも2/3であることがさらに好ましく、量160cの少なくとも7/10であることがさらに好ましい。
第2の外面60bの第1の部分及び第4の外面60dの第1の部分は、第1の基準線158から第2の基準線158まで延在する。第2の外面60bの第2の部分及び第4の外面60dの第2の部分は、第2の基準線158から第3の基準線158まで延在する。第2の外面60bの第1の部分は平均勾配162bを有する。第2の外面60bの第2の部分は平均勾配162bを有する。第4の外面60dの第1の部分は平均勾配162dを有する。第4の外面60dの第2の部分は平均勾配162dを有する。
第1の外面60aの第1の部分及び第3の外面60cの第1の部分は、第4の基準線158から第5の基準線158まで延在する。第1の外面60aの第2の部分及び第3の外面60cの第2の部分は、第5の基準線158から第6の基準線158まで延在する。第1の外面60aの第1の部分は平均勾配162aを有する。第1の外面60aの第2の部分は平均勾配162aを有する。第3の外面60cの第1の部分は平均勾配162cを有する。第3の外面60cの第2の部分は平均勾配162cを有する。
いくつかの実施形態では、或る外面の第1の部分の平均勾配及びそのような外面の第2の部分の平均勾配は、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましい。たとえば、第1の外面60aの第1の部分の平均勾配162a及び第1の外面60aの第2の部分の平均勾配162aは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第1の部分の平均勾配162b及び第2の外面60bの第2の部分の平均勾配162bは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第1の部分の平均勾配162c及び第3の外面60cの第2の部分の平均勾配162cは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第1の部分の平均勾配162d及び第4の外面60dの第2の部分の平均勾配162dは、互いの10度以内にあることが好ましく、互いの5度以内にあることがさらに好ましく、互いの3度以内にあることがさらに好ましい。
第1の外面60aの第1の部分の平均勾配162aは、静止状態にある第1の外面60aの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第1の外面60aの第2の部分の平均勾配162aは、静止状態にある第1の外面60aの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第1の部分の平均勾配162bは、静止状態にある第2の外面60bの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第2の外面60bの第2の部分の平均勾配162bは、静止状態にある第2の外面60bの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第1の部分の平均勾配162cは、静止状態にある第3の外面60cの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第3の外面60cの第2の部分の平均勾配162cは、静止状態にある第3の外面60cの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第1の部分の平均勾配162dは、静止状態にある第4の外面60dの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。第4の外面60dの第2の部分の平均勾配162dは、静止状態にある第4の外面60dの対応する部分の平均勾配の5度以内にあることが好ましく、2.5度以内にあることがさらに好ましく、1.5度以内にあることがさらに好ましい。
特に、或る状態における共振器本体によって示される膨張の量は、そのような状態における共振器本体によって示される収縮の量、及び/又は別の状態における共振器本体によって示される膨張若しくは収縮の量に等しくても等しくなくてもよい。
或る領域は任意の構成(たとえば、サイズ、形状)を有する場合があり、任意の他の領域と同じ構成(たとえば、サイズ、形状)を有しても有しなくてもよい。したがって、或る領域のサイズ及び/又は形状は、任意の他の領域のサイズ及び/又は形状と同じでも同じでなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、1つの、いくつかの、又は全ての領域が、互いに同じ形状を有するか、又は少なくとも実質的に同じ形状を有する。他のいくつかの実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての領域の形状は、1つ又は複数の他の領域の形状とは異なる。
或る領域の構成は、対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。各領域は、その領域全体を通して均一な密度及び/又は剛性を有しても有しなくてもよい。さらに、複数の領域が、たとえば、対称な配列、非対称な配列又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。
第1の複数の領域は、互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他の実施形態では、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数は、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。同様に、第2の複数の領域は、互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第2の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他のいくつかの実施形態では、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数は、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。
第2の複数の領域は、位置によって剛性が異なるように不均一な配列で配置され、共振器本体に所望の発振モードを与えるのを助ける。不均一な配列は、共振器本体の製造に関連付けられる標準的な製造公差に起因して結果として生じるであろう程度よりも、大きな程度まで不均一である。
第2の複数の領域はそれぞれ、第1の複数の領域の各領域の製造に関連付けられる製造公差に起因して結果として生じるであろう量よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の該領域の密度よりも低い密度を有する。そのような実施形態では、第2の複数の領域はそれぞれ、第1の複数の領域の各領域の1/4よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の該領域の密度よりも低い密度を有することが好ましく、第1の複数の領域の各領域の1/2よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の該領域の密度よりも低い密度を有することがさらに好ましい。
共振器本体52が1つ又は複数の細長い外側領域82、細長い内側領域84及び/又はコネクタ領域86を含む場合には、そのような1つ又は複数の細長い外側領域82、細長い内側領域84及び/又はコネクタ領域86はそれぞれ任意の構成を有し、たとえば、対称な配列、非対称な配列、又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。
例示される実施形態では、細長い外側領域82はそれぞれ、相対的に均一な幅を有する実質的に真直ぐなビームを備える。さらに、細長い外側領域82はそれぞれ、同じ、又は実質的に同じ長さと、同じ、又は実質的に同じ形状とを有する。また、細長い内側領域82もそれぞれ、相対的に均一な幅を有する実質的に真直ぐなビームを備える。しかしながら、細長い外側領域82、細長い内側領域84及び/又はコネクタ領域86の他の構成を含む場合があるか、又は含まない場合がある他の構成が用いられる場合もある。
1つ又は複数の開口部が用いられる場合には、そのような開口部(複数可)は、任意の構成(たとえば、形状、サイズ)を有する場合がある。開口部の形状は対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。さらに、1つの開口部の形状は、任意の他の開口部の形状と同じでも同じでなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、全ての開口部が互いに同じ形状、又は少なくとも実質的に同じ形状を有する。他の実施形態では、1つの開口部の形状は、1つ又は複数の他の開口部の形状とは異なる。したがって、いくつかの実施形態では、開口部94は、たとえば、図に示されるように、長方形とすることができ、且つ/又は円筒形とすることができ、且つ/又は、たとえば、図に示されるように、互いに同じようにすることができるが、そのようには限定されない。開口部94は、共振器本体52の全高/全厚の中に部分的に、又は完全に貫通して延在する場合がある。さらに、1つ又は複数の開口部は、共振器本体52の中に部分的に延在する場合があり、1つ又は複数の他の開口部は、共振器本体52を完全に貫通して延在する場合がある。
開口部は、たとえば、対称な配列、非対称な配列、又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。したがって、開口部は、或るパターンで配列しても配列しなくてもよい。
共振器本体52の或る部分、たとえば、部分80a〜80dも、任意の構成(たとえば、サイズ、形状)を有する場合があり、任意の他の部分と同じ構成(たとえば、サイズ、形状)を有しても有しなくてもよい。上記のように、例示される実施形態では、共振器本体52の各部分80a〜80dは同じ構成を有する。しかしながら、他の実施形態では、共振器本体52は、1つ又は複数の他の部分とは異なる構成を有する1つ又は複数の部分を含む場合がある。或る部分の構成は、対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。各部分は、その部分全体を通して、均一な密度及び/又は剛性を有しても有しなくてもよい。
複数の部分が、たとえば、対称な配列、非対称な配列、又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。
共振器本体52は対称な構成を有しても有しなくてもよい。実際には、共振器本体52は、共振器本体52に所望の1つ又は複数の発振モードを与える任意の構成(たとえば、サイズ、形状、構造)を有することができる。
共振器本体52の外面60a〜60dの外形は真直ぐに示されるが、任意の1つ又は複数の外形が用いられる場合がある。たとえば、共振器本体52の外面(複数可)は、真直ぐであり、曲線を成し、区分的に直線であり、区分的に曲線を成し、不規則であり、且つ/又はその任意の組み合わせとすることができる。いくつかの実施形態では、共振器本体52の1つ又は複数の外面は、その外面に関連付けられる1つ又は複数の電極の外形と対応する外形を有する。いくつかの実施形態では、共振器本体52は、角部66a〜66dを含まない。いくつかのそのような実施形態では、外面60a〜60dは、1つ又は複数の曲面を成す部分を介して、互いに接続される場合がある。
さらに、共振器本体52は、実質的に長方形の形状を有するように示されるが、他の形状を用いることもできる。特に、共振器本体52は、4つよりも少ない外面若しくは側面、又は4つよりも多くの外面若しくは側面を含む場合がある。実際には、共振器本体52は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の幾何学的形状、たとえば、限定はしないが、長方形、円形及び/又は楕円形をとることができる。
共振器本体52の構成(たとえば、サイズ、形状、構造)は、MEMS共振器50の1つ又は複数の共振周波数を決定する場合がある。
いくつかの実施形態では、MEMS共振器本体52は、発振中に相対的に安定しているか、又は固定される重心を有する。たとえば、共振器本体52の中心は、共振器本体52が第1の状態と第2の状態との間で発振しても、ほとんど、又は全く動きを受けない場合がある。このようにして、共振器本体52は、共振器50内のエネルギー損を低減し、且つ/又は最小限に抑えるのを助けることができ、それにより、より高いQ値を有する共振器50を提供するのを助けることができる。
たとえば、MEMS共振器50の耐久性及び/又は安定性をもたらすために、並びに、MEMS共振器アレイ50の「Q」値への任意の悪影響を最小限に抑えるか、低減するか、又は制限するために、共振器本体52の他の設計及び/又は構成が用いられる場合もある。
角部66a〜66dの近くの共振器本体52の形状及び/又は幅は、MEMS共振器50の耐久性及び/又は安定性に(そして詳細には、実施形態によっては、アンカーリング位置として用いられる場合がある角部66a〜66dの応力に)影響を及ぼす場合があり、且つ(もしあるなら)節点の場所及びMEMS共振器50の共振周波数に影響を及ぼす場合がある。この点に関して、角部66a〜66dの近くの細長い外側領域82を広くし、且つ/又は角部66a〜66dの近くの細長い外側領域82に隅肉を形成することによって、共振器本体52にかかる応力を低減し、且つ/又は最小限に抑えることができる。
図3Aは、本発明の別の実施形態による、MEMS共振器50の概略的な平面図である。図3Aを参照すると、この実施形態では、共振器本体52は8つの部分180a〜180hを含む。それらの部分のうちの4つ、すなわち、部分180a、180c、180e、180gは、本明細書において、「剛性が高い」部分と呼ばれる場合がある。他の4つの部分、すなわち、部分180b、180d、180f、180hは、本明細書において、「剛性が低い」部分と呼ばれる場合がある。第1の4つの(又は「剛性が高い」)部分180a、180c、180e、180gは、第2の4つの(又は「剛性が低い」部分180b、180d、180f、180hよりも硬質であり、且つ/又は剛性が高い。第2の4つの(又は「剛性が低い」部分180b、180d、180f、180hは、第1の4つの(又は「剛性が高い」)部分180a、180c、180e、180gよりも軟質であり、且つ/又は剛性が低い。
第1の「剛性が高い」部分180a、180c、180e、180gはそれぞれ、共振器本体52の1つの軸上に配置され、且つ/又はその軸を中心にして位置し、共振器本体52の中心72から、又はその近くから、共振器本体52の外面まで、又はその近くまで延在する。たとえば、部分180aは第2の基準軸64上に配置されるか、又はその軸を中心にして位置し、共振器本体52の中心72から、又はその近くから、共振器本体52の外面60aまで延在する。部分180cは第1の基準軸62上に配置され、且つ/又はその軸を中心にして位置し、共振器本体52の中心72から、又はその近くから、共振器本体52の外面60bまで延在する。部分180eは第2の基準軸64上に配置され、且つ/又はその軸を中心にして位置し、共振器本体の中心72から、又はその近くから、共振器本体52の外面60cまで延在する。部分180gは第1の基準軸62上に配置され、且つ/又はその軸を中心にして位置し、共振器本体52の中心72から、又はその近くから、共振器本体52の外面60dまで延在する。
「剛性が低い」部分180b、180d、180f、180hはそれぞれ、共振器本体52の1つの対角線上に配置され、且つ/又はその対角線を中心にして位置し、共振器本体52の内側領域から、又はその近くから、共振器本体52の1つ若しくは複数の外面及び/若しくは角部まで、又はその近くまで延在する。たとえば、部分180bは第1の対角線74a上に配置され、且つ/又はその対角線を中心にして位置し、共振器本体52の内側領域から、又はその近くから、外面60d、60a及び/若しくは角部66aまで延在する。部分180dは第2の対角線74b上に配置され、且つ/又はその対角線を中心にして位置し、共振器本体52の内側領域から、又はその近くから、外面60b、60c及び/若しくは角部66bまで延在する。部分180fは第1の対角線74a上に配置され、且つ/又はその軸を中心にして位置し、共振器本体52の内側領域から、又はその近くから、外面60b、60c及び/若しくは角部66cまで延在する。部分180hは第2の対角線74b上に配置されるか、又はその対角線を中心にして位置し、共振器本体52の内側領域から、又はその近くから、外面60c、60d及び/若しくは角部66cまで延在する。
第1及び第2の対角線74a、74bは、共振器本体52を4つの三角形の形状の部分80a〜80dに分割する。4つの三角形の形状の部分80a〜80dはそれぞれ、第1の4つの(又は「剛性が高い」)部分180a、180c、180e、180gをそれぞれ1つと、第2の4つの(又は「剛性が低い」)部分180b、180d、180f、180hのうちの2つのそれぞれ半分とを含む。たとえば、第1の三角形の形状の部分80aは、「剛性が高い」部分180aと、「剛性が低い」部分180h、180bの半分とを含む。第2の三角形の形状の部分80bは、「剛性が高い」部分180cと、「剛性が低い」部分180b、180dの半分とを含む。第3の三角形の形状の部分80cは、「剛性が高い」部分180eと、「剛性が低い」部分180d、180fの半分とを含む。第4の三角形の形状の部分80dは、「剛性が高い」部分180gと、「剛性が低い」部分180f、180hの半分とを含む。
図3Bは、図3AのMEMS共振器の一実施形態の概略的な平面図である。図3Bを参照すると、この実施形態では、共振器本体52は、第1の複数の領域、たとえば、領域182、184、186、及び第2の複数の領域94を含み、第2の各領域は第1の複数の領域の密度よりも低い密度を有する。例示される実施形態では、第2の複数の領域94はそれぞれ、共振器本体52を貫通して延在する開口部を含む。
図3Bは、図3AのMEMS共振器本体52の一実施形態の拡大した平面図である。図3Bを参照すると、第2の複数の領域94のうちの1つ又は複数は、「剛性が低い」部分にそれぞれ配置される。「剛性が低い」部分に配置される複数の第2の領域のうちの1つ、いくつか、又は全てが、複数の行及び列に配列される場合がある。たとえば、「剛性が低い」部分180dに配置される第2の複数の領域、たとえば開口部は、行196〜19617(及び/又は行197〜197)及び列198〜198に配置される。そのような列のうちの1つ、たとえば、列198は、共振器本体52のそれぞれの対角線、すなわち74a上に配置される。他の列、たとえば、列198、198、198、198は、それぞれの対角線に対して平行に配置される場合がある。行、たとえば行196〜19617は、共振器本体52のそれぞれの対角線に対して垂直に配置される場合がある。
例示される実施形態では、第2の複数の領域94はそれぞれ、幅又は直径200を有する、円形又は少なくとも実質的に円形の断面を有する。開口部94の隣接する行は、距離204(及び/又は距離205)だけ離隔して配置される場合がある。開口部94の隣接する列は、距離206だけ離隔して配置される場合がある。
いくつかの実施形態では、全ての開口部94のうちの1つ、いくつか、又は全ての開口部の幅又は直径は、開口部の隣接する行間の距離204(及び/又は距離205)より小さく、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離206よりも小さい。いくつかの実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての開口部の幅又は直径200は、開口部の隣接する行間の距離204(及び/又は距離205)の少なくとも1/2であり、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離206の少なくとも1/2である。いくつかの実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての開口部の幅又は直径200は、開口部の隣接する行間の距離204(及び/又は距離205)以上であり、且つ/又は開口部94の隣接する列間の距離206以上である。
上記のように、第2の複数の領域、たとえば開口部94は、共振器本体52の1つ又は複数の位置において、1つ又は複数の方向における剛性を減少させる。たとえば、例示される実施形態では、「剛性が低い」部分180b内の第2の複数の領域、たとえば開口部94は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、且つ/又は対角線74bに沿って、「剛性が低い」部分180bの剛性を減少させる。「剛性が低い」部分180d内の第2の複数の領域、たとえば開口部94は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、且つ/又は対角線74aに沿って、「剛性が低い」部分180dの剛性を減少させる。「剛性が低い」部分180f内の第2の複数の領域、たとえば開口部94は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、且つ/又は対角線74bに沿って、「剛性が低い」部分180fの剛性を減少させる。「剛性が低い」部分180h内の第2の複数の領域、たとえば開口部94は、第1及び第2の方向62a、62bにおいて、第3及び第4の方向64a、64bにおいて、且つ/又は対角線74aに沿って、「剛性が低い」部分180hの剛性を減少させる。
剛性が減少する大きさは位置の関数である。例示される実施形態では、最も大きな減少は、最も多くの数の開口部94及び/又は最も多くの量の空所を有する開口部94の列のエリア、すなわち第3の列198(共振器本体52のそれぞれの対角線、すなわち対角線74a上に配置される列)である。2番目に大きな減少は、2番目に多くの数の開口部94及び/又は2番目に多くの量の空所を有する開口部94の列のエリア、すなわち第2の列198及び第4の列198である。3番目に大きな減少は、3番目に多くの数の開口部94及び/又は3番目に多くの量の空所を有する開口部94の列のエリア、すなわち第1の列198及び第5の列198である。3番目に大きな(又は最も小さな)減少は、3番目に多くの数(又は最も少ない数)の開口部94及び/又は3番目に多くの量(又は最も少ない量)の空所を有する開口部94の行のエリア、すなわち第3の行96(細長い外側領域82に3番目に近く、且つ中心72に3番目に近い行)である。
上記のように、動作時に、第2の駆動電極、たとえば第1及び第2の電極138a、138bはそれぞれ、信号線142a、142bを介して、差動励起信号D+、D−を受信する。励起信号は、時間と共に変化する静電力を引き起こし、その静電力によって、共振器本体52が発振する。後にさらに説明されるように、共振器本体52は、曲げモードにおいてではなく、バルク音響モード、又は実質的にバルク音響モードにおいて、面内で発振する。いくつかの実施形態では、発振は線形、又は実質的に線形であり、すなわち運動に関する線形の定常微分方程式によって記述される。いくつかの実施形態では、共振器50は高い「Q」(品質係数)を有し、結果として、発振中の共振器本体52の形状は、主に、共振器本体52の特性に依存する。
図3Dを参照すると、第1の発振モードでは、共振器本体52は、(i)第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮し、(ii)第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張し、結果として共振器本体52のための第1の状態になる。比較のために、破線60a’〜60d’はそれぞれ、静止状態にある表面60a〜60dの形状及び位置を示す。第1及び第2の方向62a、62bにおいて収縮することによって、第2及び第4の間隙140b、140dのサイズが増加する。第3及び第4の方向64a、64bにおいて膨張することによって、第1及び第3の間隙140a、140cのサイズが減少する。
第1及び第2の方向62a、62bにおける収縮並びに第3及び第4の方向64a、64bにおける膨張はそれぞれ、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも均一である。たとえば、外面60a〜60dの端部は、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう動きの量よりも、第3、第2、第4及び第1の方向においてそれぞれ大きな動きを示す。したがって、外面60a〜60dの端部において示される動きは、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの中点における動きと、より厳密に一致する。いくつかの実施形態において、外面60a〜60dの端部おいて示される動きの量は、外面60a〜60dの中点においてそれぞれ示される動きの量の少なくとも半分(1/2)である。
いくつかの実施形態において、外面60a〜60dのうちの1つ又は複数(又はその少なくとも主要部)は真直ぐであり(又は少なくとも実質的に真直ぐであり)、且つ/又は静止状態にある外面60a〜60dのうちの1つ若しくは複数に対して平行である(又は少なくとも実質的に平行である)。たとえば、例示される実施形態では、各外面60a〜60dはそれぞれ主要部144a〜144dを含み、その主要部は真直ぐであるか、又は少なくとも実質的に真直ぐであり、静止状態にあるそれぞれの外面の少なくとも一部に対して平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である。さらに、各外面60a〜60dは全体として少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ静止状態にあるそれぞれの外面の構成に対して全体として少なくとも実質的に平行である。
図3Eを参照すると、第2の発振モードでは、共振器本体52は、(i)第1及び第2の方向62a、62bにおいて膨張し、(ii)第3及び第4の方向64a、64bにおいて収縮し、結果として共振器本体52のための第2の状態になる。比較のために、破線60a’〜60d’はそれぞれ、静止状態にある表面60a〜60dの形状及び位置を示す。第1及び第2の方向62a、62bにおいて膨張することによって、第2及び第4の間隙140b、140dのサイズが減少する。第3及び第4の方向64a、64bにおいて収縮することによって、第1及び第3の間隙140a、140cのサイズが増加する。
第1及び第2の方向62a、62bにおける膨張並びに第3及び第4の方向64a、64bにおける収縮はそれぞれ、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも均一である。たとえば、外面60a〜60dの端部は、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう動きの量よりも、第4、第1、第3及び第2の方向においてそれぞれ大きな動きを示す。したがって、外面60a〜60dの端部において示される動きは、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの中点における動きと、より厳密に一致する。いくつかの実施形態において、外面60a〜60dの端部おいて示される動きの量は、外面60a〜60dの中点においてそれぞれ示される動きの量の少なくとも半分(1/2)である。
いくつかの実施形態において、外面60a〜60dのうちの1つ又は複数(又はその少なくとも主要部)は真直ぐであり(又は少なくとも実質的に真直ぐであり)、且つ/又は静止状態にある外面60a〜60dのうちの1つ若しくは複数に対して平行である(又は少なくとも実質的に平行である)。たとえば、例示される実施形態では、各外面60a〜60dはそれぞれ主要部144a〜144dを含み、その主要部は真直ぐであるか、又は少なくとも実質的に真直ぐであり、静止状態にあるそれぞれの外面の少なくとも一部に対して平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である。さらに、各外面60a〜60dは全体として少なくとも実質的に真直ぐであり、且つ静止状態にあるそれぞれの外面の構成に対して全体として少なくとも実質的に平行である。
その発振の結果として、検知電極、たとえば第3及び第4の電極138c、138dにおいて、且つそれに結合される信号線142c、142dにおいて、その発振を指示する差動信号S+、S−が生成される。差動信号S+、S−は、たとえば、差動電圧及び/又は差動電流の形をとることができる。たとえば、第1の発振段階では、第4の間隙140dのサイズが増加することによって、第4のキャパシタンス(すなわち、第4の電極138d及び共振器52によって規定される)の大きさが減少し、それにより、電流が第4の電極138dに流れ込むか、又は第4の電極138dから流れ出し、それに応じて、第4の電極138dの電圧が変化する。第3の間隙140cのサイズが減少することによって、第3のキャパシタンス(すなわち、第3の電極138c及び共振器52によって規定される)の大きさが増加し、それにより、電流が第3の電極138cに流れ込むか、又は第3の電極138cから流れ出し、それに応じて、第3の電極138cの電圧が変化する。
同様に、第2の発振段階では、第4の間隙140dのサイズが減少することによって、第4のキャパシタンス(すなわち、第4の電極138d及び共振器52によって規定される)の大きさが増加し、それにより、電流が第4の電極138dに流れ込むか、又は第4の電極138dから流れ出し、それに応じて、第4の電極の電圧が変化する。第3の間隙140cのサイズが増加することによって、第3のキャパシタンス(すなわち、第3の電極138c及び共振器52によって規定される)の大きさが減少し、それにより、電流が第3の電極138cに流れ込むか、又は第3の電極138cから流れ出し、それに応じて、第3の電極の電圧が変化する。
差動信号S+、S−の大きさは、少なくとも部分的に、各発振段階における、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさ、すなわち共振器52と検知電極、たとえば、第3及び第4の電極138c、138dとの間の容量変換の大きさに依存する。
上記のように、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合よりも、外面60a〜60dの端部において示される動きが、外面60a〜60の中点における動きと、より厳密に一致する。結果として、第3のキャパシタンスの変化の大きさ及び第4のキャパシタンスの変化の大きさは、共振器本体52の全ての領域が同じ剛性を有する場合に示されるであろう大きさよりも大きい。容量変換の増加によって、共振器50の信号強度、安定性及び/又は「Q」値が大きくなる。
特に、或る状態において共振器本体によって示される膨張の量は、そのような状態において共振器本体によって示される収縮の量に、且つ/又は別の状態において共振器本体によって示される膨張又は収縮の量に等しくても等しくなくてもよい。
或る領域は任意の構成(たとえば、サイズ、形状)を有することができ、任の他の領域と同じ構成(たとえば、サイズ、形状)を有しても有しなくてもよい。したがって、或る領域のサイズ及び/又は形状は、任意の他の領域のサイズ及び/又は形状と同じでも同じでなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての領域が、互いに同じ形状を有するか、少なくとも実質的に同じ形状を有する。他の実施形態では、1つ、いくつか、又は全ての領域の形状は、1つ又は複数の他の領域の形状とは異なる。或る領域の構成は、対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。各領域は、その領域全体を通して均一な密度及び/又は剛性を有しても有しなくてもよい。複数の領域が、たとえば、対称な配列、非対称な配列又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。
第1の複数の領域は、互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他の実施形態では、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数は、第1の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。同様に、第2の複数の領域は、互いに同じ密度を有しても有しなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、第2の複数の領域はそれぞれ、互いに同じ密度を有する。他の実施形態では、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数は、第2の複数の領域のうちの1つ又は複数の他の領域の密度とは異なる密度を有する。
第2の複数の領域はそれぞれ、第1の複数の領域のそのような領域の製造に関連付けられる製造公差に起因して結果として生じるであろう量よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の各領域の密度よりも低い密度を有する。いくつかの実施形態では、第2の複数の領域はそれぞれ、第1の複数の領域のそのような領域の密度の1/4よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の各領域の密度よりも低い密度を有し、さらに好ましくは第1の複数の領域のそのような領域の密度の1/2よりも大きな量だけ、第1の複数の領域の各領域の密度よりも低い密度を有する。
1つ又は複数の開口部が用いられる場合には、そのような開口部(複数可)は、任意の構成(たとえば、形状、サイズ)を有する場合がある。開口部の形状は対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。さらに、1つの開口部の形状は、任意の他の開口部の形状と同じでも同じでなくてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、全ての開口部が互いに同じ形状、又は少なくとも実質的に同じ形状を有する。他の実施形態では、1つの開口部の形状は、1つ又は複数の他の開口部の形状とは異なる。したがって、いくつかの実施形態では、開口部94は、たとえば、図に示されるように、円筒形とすることができ、且つ/又は長方形とすることができ、且つ/又は、たとえば、図に示されるように、互いに同じようにすることができるが、そのようには限定されない。開口部94は、共振器本体52の全高/全厚の中に部分的に、又は完全に貫通して延在する場合がある。さらに、1つ又は複数の開口部は、共振器本体52の中に部分的に延在する場合があり、共振器本体52を完全に貫通して延在する場合がある。
開口部は、たとえば、対称な配列、非対称な配列、又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。したがって、開口部は、或るパターンで配列しても配列しなくてもよい。
共振器本体52の或る部分、たとえば、部分80a〜80dも、任意の構成(たとえば、サイズ、形状)を有する場合があり、任意の他の部分と同じ構成(たとえば、サイズ、形状)を有しても有しなくてもよい。或る部分の構成は、対称とすることができるか、非対称とすることができるか、又はその任意の組み合わせとすることができる。各部分は、その部分全体を通して、均一な密度及び/又は剛性を有しても有しなくてもよい。
複数の部分が、たとえば、対称な配列、非対称な配列、又はその任意の組み合わせを含む、任意のタイプの配列で配置される場合がある。
共振器本体52は対称な構成を有しても有しなくてもよい。実際には、共振器本体52は、共振器本体52に所望の1つ又は複数の発振モードを与える任意の構成(たとえば、サイズ、形状、構造)を有することができる。
共振器本体52の外面60a〜60dの外形は真直ぐに示されるが、任意の1つ又は複数の外形が用いられる場合がある。たとえば、共振器本体52の外面(複数可)は、真直ぐであり、曲線を成し、区分的に直線であり、区分的に曲線を成し、不規則であり、且つ/又はその任意の組み合わせとすることができる。いくつかの実施形態では、共振器本体52の1つ又は複数の外面は、その外面に関連付けられる1つ又は複数の電極の外形と対応する外形を有する。いくつかの実施形態では、共振器本体52は、角部66a〜66dを含まない。いくつかのそのような実施形態では、外面60a〜60dは、1つ又は複数の曲面を成す部分を介して、互いに接続される場合がある。
さらに、共振器本体52は、実質的に長方形の形状を有するように示されるが、他の形状を用いることもできる。特に、共振器本体52は、4つよりも少ない外面若しくは側面、又は4つよりも多くの外面若しくは側面を含む場合がある。実際には、共振器本体52は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の幾何学的形状、たとえば、限定はしないが、長方形、円形及び/又は楕円形をとることができる。
共振器本体52の構成(たとえば、サイズ、形状、構造)は、MEMS共振器50の1つ又は複数の共振周波数を決定する場合がある。
いくつかの実施形態では、MEMS共振器本体52は、発振中に相対的に安定しているか、又は固定される重心を有する。たとえば、共振器本体52の中心は、共振器本体52が第1の状態と第2の状態との間で発振しても、ほとんど、又は全く動きを受けない場合がある。このようにして、共振器本体52は、共振器50内のエネルギー損を低減し、且つ/又は最小限に抑えるのを助けることができ、それにより、より高いQ値を有する共振器50を提供するのを助けることができる。
電極、たとえば電極138a〜130dは、差動駆動及び検知構成において(たとえば、上記で記述されている)、シングルエンド駆動及び検知構成において、且つ/又は任意の他の構成において用いられる場合がある。
図4Aを参照すると、差動駆動及び検知構成を利用する一実施形態では、駆動電極、たとえば、電極138a、138bが差動駆動回路300に電気的に接続され、そこから差動駆動信号D+、D−を受信する。たとえば、電極138aは、信号線142aを介して、差動駆動回路から駆動信号D+を受信する場合がある。電極138bは、信号線142bを介して、差動駆動回路から駆動信号D−を受信する場合がある。
検知電極、たとえば、電極138c、138dが、差動検知回路302に電気的に接続され、それに供給される差動検知信号S+、S−を与える。たとえば、検知電極138cは検知信号S+を与え、その信号は信号線142cを介して差動検知回路302に供給される。検知電極138dは検知信号S−を与える場合があり、その信号は信号線142dを介して差動検知回路302に供給される。
動作時に、差動駆動回路300が、差動駆動信号D+、D−を生成し、その信号は、たとえば、上記のように、駆動電極、たとえば電極138a、138bに供給され、時間と共に変化する静電力を引き起こし、その静電力によって、共振器本体52が1つ又は複数の共振周波数において発振する(たとえば、面内)。
上記のように、この実施形態では、共振器は、曲げモードにおいてではなく、バルクモード又は実質的にバルクモードにおいて発振する。その発振は線形、又は実質的に線形であり、たとえば運動に関する線形の定常微分方程式によって記述される。各共振器122は高い「Q」(品質係数)を有し、結果として、発振中の共振器122の形状は、主に、共振器122の特性に依存する場合がある。他の実施形態では、他のタイプの発振が用いられる場合がある。
検知電極、たとえば電極138c、138dが、共振器本体52によって示される発振を表す、差動検知信号S+、S−を与える。差動検知信号S+、S−を与える際に、任意の適当な構造及び/又は技法が用いられる場合がある。上記のように、いくつかの実施形態は容量変換(たとえば、発振中の共振器本体52と検知電極138c、138dとの間のキャパシタンスの変化)を用いて、差動検知信号S+、S−を与える。
差動検知信号S+、S−は、差動検知回路302に供給され、その回路は、検知信号S+、S−を検知し、サンプリングし、且つ/又は検出し、それに応答して、差動出力信号Out+、Out−を生成する。差動出力信号Out+、Out−は、たとえば、共振器本体52によって示される共振周波数のうちの1つ又は複数の周波数に等しい周波数を有するクロック信号とすることができる。
差動出力信号Out+、Out−は、信号線304、306を介して、差動駆動回路304に供給される場合があり、その回路は、それに応答して差動駆動信号D+、D−を生成することができ、それにより、電子的な発振器ループを閉じることができる。この点に関して、差動駆動信号D+、D−は、所望の発振モードをシミュレート/駆動するのに適していることが望ましい。
いくつかの実施形態では、差動駆動回路300が差動駆動信号D+、D−を与えるように構成され、信号D+及び信号D−は180度位相がずれているか、又は実質的に180度位相がずれており、差動駆動信号D+、D−が供給される結果として、1つ又は複数の静電力が生成され、それにより共振器本体52が面内で発振するように、駆動電極、たとえば電極138a、138bが構成及び配置される。
いくつかの実施形態では、共振器本体52が発振するのに応答して、検知電極、たとえば電極138c、138dが差動検知信号S+、S−を与えるように構成及び配置され、信号S+及び信号S−は180度位相がずれているか、又は実質的に180度位相がずれており、差動検知回路302が、差動検知信号S+、S−を受信し、それに応答して、差動出力信号Out+、Out−を与えるように構成され、信号Out+、Out−は180度位相がずれているか、又は実質的に180度位相がずれている。
差動信号構成を実現することによって、駆動電極、たとえば電極138a、138bから検知電極、たとえば電極138c、138dへの容量性結合の影響を相殺し、制限し、低減し、且つ/又は最小限に抑えるのを容易にすることができる。さらに、完全な差動信号構成は、基板54から結合される電気的且つ/又は機械的雑音の影響を受けにくくすることもできる。さらに、共振器50を差動信号構成で実装することは、アンカー(複数可)、たとえばアンカー58a〜58dを通って共振器50との間で流れる電荷を除去し、最小限に抑え、且つ/又は低減することもできる。したがって、基板アンカー(複数可)、たとえばアンカー58a〜58dと駆動及び検知電極、たとえば電極138a〜138dとの間の電圧降下を避けることができる。特に、この電圧降下は、高い方の周波数(たとえば、100MHzよりも高い周波数)において特に、共振器50の電気的な伝達関数を劣化させるか、又は悪影響を及ぼす可能性がある。
図4Bは、検知回路302及び駆動回路300の一実施形態を示す。この実施形態では、検知回路302は差動増幅器310を含む。駆動回路300は自動利得制御回路312を含む。検知回路302の差動増幅器310は、差動検知信号S+、S−を受信し、それに応答して、差動出力信号Out+、Out−を与える。差動増幅器310の差動出力信号Out+、Out−は信号線304、306を介して、駆動回路300の自動利得制御回路312に供給され、その回路は、それに応答して、差動駆動信号D+、D−を与える。
共振器50が共振し、それにより出力信号を生成し、且つ/又はそれを与えるようにするか、又はそのように仕向ける駆動及び検知電極並びに/又は駆動及び検知回路の数多くの他の構成及び/又はアーキテクチャがあることに留意されたい。全てのそのような構成及び/又はアーキテクチャが、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
本発明のMEMS共振器50は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の検知及び駆動構造、技法、構成及び/又はアーキテクチャを用いることができる。いくつかの実施形態では、駆動回路300及び検知回路302はそれぞれ、従来の既知の駆動及び検知回路並びに/又は従来の駆動及び検知電極である。しかしながら、駆動回路300及び検知回路302は、任意のタイプの回路とすることができ(共振器50が存在する(又は製造される)同じ基板上に配置され、且つ/又は集積されるにしても、されないにしても)、全てのそのような回路が、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
駆動回路300及び/又は検知回路302は、MEMS共振器構造が存在する(又は製造される)同じ基板上に配置され、且つ/又は集積される場合がある。それに加えて、又はその代わりに、駆動回路300及び検知回路302は、MEMS共振器構造が存在する基板とは物理的に別個の(そして、電気的に相互接続される)基板上に配置され、且つ/又は集積されてもよい。
駆動及び検知電極、たとえば138a〜138dは、従来の既知のタイプから成る場合があるか、又は現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意のタイプ及び/又は形状の電極とすることができる。たとえば、検知及び駆動電極の数多くの他の構成及び/又はアーキテクチャが存在し、それらの構成及び/又はアーキテクチャによって、共振器50が180度(又は実質的に180度)位相がずれている出力信号を生成し、且つ/若しくは与え、それらの構成及び/又はアーキテクチャにおいて、駆動電極がMEMS共振器50の平面内で動きを誘起するか、若しくは引き起こし、検知電極がその動きを検知/測定する。
さらに、物理的な電極機構は、たとえば、容量性、圧抵抗性、圧電性、誘導性、磁気制限性(magnetorestrictive)及び熱性を含む場合がある。実際には、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、全ての物理的電極機構が、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
上記のように、駆動電極及び検知電極、たとえば、電極138a〜138dは、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の数及び設計(たとえば、サイズ、形状、タイプ)から成る場合がある。いくつかの実施形態では、駆動電極及び/又は検知電極の数及び長さは、MEMS共振器の動作を最適にし、高め、且つ/又は改善するために選択される場合がある。たとえば、一実施形態では、検知回路(たとえば、シングルエンド又は差動検知回路)に与えられる信号を大きくするために、検知電極の数を増やし、検知電極と共振器本体との界面の断面を大きくする。
いくつかの実施形態では、駆動電極、たとえば電極138a、138b、及び検知電極、たとえば電極138c、138d、及び共振器本体52は、付加的な、又は余分なマスク(複数可)を用いることなく製造される。たとえば、いくつかの実施形態では、長方形、及び/又は正方形の共振器本体122、駆動電極、たとえば電極138a、138b、及び検知電極、たとえば電極138c、138dが、同時に製造される。
いくつかの実施形態では、駆動電極、たとえば電極138a、138b、検知電極、たとえば、電極138c、138d及び共振器本体52は対称に構成され、対称な共振器本体52を有するMEMS共振器50と共に用いられる。そのような実施形態は、共振器本体52の1つ又は複数の部分、アンカー、たとえば、アンカー58a〜58d、及び/又は基板54にかかる応力を管理し、最小限に抑え、且つ/又は低減するのを助けることができる。そのような実施形態では、共振器本体52の中心72は低応力点とすることができる。そのような実施形態では、共振器本体52が、(たとえば、角部66a〜66dを通してではなく)中心72において固定される場合には、MEMS共振器50のエネルギー損をさらに最小限に抑え、低減し、且つ/又はなくすことができる。
いくつかの実施形態では、MEMS共振器50は、シングルエンド駆動信号、シングルエンド検知信号、及び/又はシングルエンド出力信号を与えるシングルエンド構成において構成される。
図4Cを参照すると、シングルエンド駆動及び検知構成を利用する実施形態では、2つの電極、たとえば電極138a、138cが駆動電極として用いられ、2つの電極、たとえば電極138b、138dが検知電極として用いられる。駆動電極、たとえば電極138a、138cはシングルエンド駆動回路320に電気的に接続され、そこから駆動信号Dを受信する。たとえば、駆動電極、電極138a、138cは、信号線322を介して、駆動回路から駆動信号Dを受信する場合がある。検知電極、たとえば電極138b、138dはシングルエンド検知回路324に電気的に接続され、それに検知信号Sを与える。たとえば、検知電極、たとえば電極138b、138dは、検知信号Sを与えることができ、その検知信号は信号線326を介して検知回路324に供給される場合がある。
動作時に、駆動回路320がシングルエンド駆動信号Dを生成し、その信号は駆動電極、たとえば電極138a、138cに供給され、時間と共に変化する静電力が引き起こされ、その静電力によって、共振器本体52が1つ又は複数の共振周波数において発振する(たとえば、面内)。検知電極、たとえば電極138b、138dが、共振器本体52によって示される発振を表す、シングルエンド検知信号Sを与える。検知信号Sを与える際に、任意の適当な構造及び/又は技法が用いられる場合がある。いくつかの実施形態は、容量変換(たとえば、共振器本体52の発振中の、共振器本体52と、1つ又は複数の検知電極、たとえば、検知電極138b、138dとの間のキャパシタンスの変化)を用いて、検知信号Sを与える。
検知信号Sは検知回路324に供給され、検知回路は、検知信号Sを検知し、サンプリングし、且つ/又は検出して、それに応答して出力信号Outを生成する。
出力信号Outは、たとえば、共振器本体52によって示される発振の1つ又は複数の共振周波数のうちの1つ又は複数に等しい周波数を有するクロック信号とすることができる。
出力信号Outは、信号線328を介して駆動回路320に供給される場合があり、駆動回路は、それに応答して駆動信号Dを生成する場合があり、それにより、電子的な発振器ループを閉じることができる。この点に関して、駆動信号D−は、所望の発振モードをシミュレート/駆動するのに適していることが望ましい。
図4Dは、検知回路324及び駆動回路320の一実施形態を示す。この実施形態では、検知回路324が増幅器330を含む。駆動回路320が自動利得制御回路332を含む。検知回路324の増幅器330は検知信号Sを受信し、それに応答して出力信号Outを与える。増幅器330の出力信号Outは、信号線328を介して、駆動回路320の自動利得制御回路332に供給され、その回路はそれに応答して駆動信号Dを与える。
共振器50が共振し、それにより出力信号を生成し、且つ/又はそれを与えるようにするか、又はそのように仕向ける駆動及び検知電極並びに/又は検知及び駆動回路の数多くの他の構成及び/又はアーキテクチャがあることに留意されたい。全てのそのような構成及び/又はアーキテクチャが、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
本発明のMEMS共振器50は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の検知及び駆動構造、技法、構成及び/又はアーキテクチャを用いることができる。いくつかの実施形態では、駆動回路320及び検知回路324はそれぞれ、従来の既知の駆動及び検知回路並びに/又は従来の駆動及び検知電極である。しかしながら、駆動回路320及び/又は検知回路324は、任意のタイプの回路とすることができ(共振器50が存在する(又は製造される)同じ基板上に配置され、且つ/又は集積されるにしても、されないにしても)、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、全てのそのような回路が本発明の範囲内に入ることが意図されている。
駆動回路320及び/又は検知回路324は、MEMS共振器構造が存在する(又は製造される)同じ基板上に配置され、且つ/又は集積される場合がある。それに加えて、又はその代わりに、駆動回路320及び/又は検知回路324は、MEMS共振器構造が存在する基板とは物理的に別個の(そして、電気的に相互接続される)基板上に配置され、且つ/又は集積される場合がある。
駆動及び検知電極、たとえば、電極138a〜138dは、従来の既知のタイプから成る場合があるか、又は現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意のタイプ及び/又は形状の電極とすることができる。たとえば、共振器50が180度(又は実質的に180度)位相がずれた出力信号を生成し、且つ/又は作り出すようにし、且つ駆動電極がMEMS共振器50の面内の動きを誘起するか、又は引き起こし、その動きを検知電極が検知/測定する、検知及び駆動電極、たとえば電極138a〜138dの数多くの他の構成及び/又はアーキテクチャが存在する。
さらに、物理的電極機構は、たとえば、容量性、圧抵抗性、圧電性、誘導性、磁気制限性及び熱性を含む場合がある。実際には、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、全ての物理的電極機構が、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
上記のように、駆動電極及び検知電極は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の数及び設計(たとえば、サイズ、形状、タイプ)から成る場合がある。いくつかの実施形態では、駆動電極及び/又は検知電極の数及び長さは、MEMS共振器の動作を最適にし、高め、且つ/又は改善するために選択される場合がある。たとえば、一実施形態では、検知回路(たとえば、シングルエンド又は差動検知回路)に与えられる信号を大きくするために、検知電極の数を増やし、検知電極と共振器本体との界面の断面を大きくする。
いくつかの実施形態では、駆動電極、たとえば、電極138a、138c及び検知電極、たとえば、電極138b、138dは、付加的な、又は余分なマスク(複数可)を用いることなく製造される。たとえば、いくつかの実施形態では、長方形、及び/又は正方形の共振器本体52、駆動電極、たとえば電極138a、138c及び検知電極、たとえば電極138b、138dが同時に製造される。
いくつかの実施形態では、駆動電極、たとえば電極138a、138c、検知電極、たとえば、電極138b、138d及び共振器本体52は対称に構成され、対称な共振器本体52を有するMEMS共振器50と共に用いられる。そのような実施形態は、共振器本体52の1つ又は複数の部分、アンカー、たとえば、アンカー58a〜58d、及び/又は基板54にかかる応力を管理し、最小限に抑え、且つ/又は低減するのを助けることができる。そのような実施形態では、共振器本体52の中心72は低応力点とすることができる。そのような実施形態では、共振器本体52が、(たとえば、角部66a〜66dを通してではなく)中心72において固定される場合には、MEMS共振器50のエネルギー損をさらに最小限に抑え、低減し、且つ/又はなくすことができる。
特に、差動及びシングルエンド出力信号構成は、4つよりも少ない側面を有する共振器本体52、4つよりも多くの側面を有する共振器本体52、及び/又は非対称な共振器本体52を用いるMEMS共振器50において実施することもできる。実際には、検知及び駆動との関連でMEMS共振器50に関して本明細書において検討される特徴、実施形態及び代替形態は全て、任意のサイズ及び/又は構成を有する共振器本体52に適用することができる。簡潔にするために、それらの検討は繰り返されない。
上記のように、共振器本体52は、基本的に又は実質的に線形モードにおいて発振することができる。したがって、共振器本体52の共振振幅を非常に厳密に、又は非常に正確に制御する必要がない場合があるので、線形共振器/発振器を設けるために本明細書において検討される、駆動及び検知回路の検討事項及び/又は要件のうちのいくつかは、厳格でなくてもよく、且つ/又は複雑でなくてもよい。
特に、上記で記述され、且つ以下で検討されるように、MEMS共振器50は他のアンカーリング構成を用いて基板に固定される場合もある。実際には、本発明のMEMS共振器50は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意のアンカー構造及び技法を用いることができる。全ての構造及び技法が、本発明の範囲内に入ることが意図されている。たとえば、本発明は、2003年7月25日に出願され、第10/627,237号を割り当てられた、「Anchors for Microelectromechanical Systems Having an SOI Substrate, and Method for Fabricating Same」と題する正規の(non-provisional)特許出願(米国特許第6,952,041号明細書)において記述及び図示されるアンカーリング構造及び技法を用いることができる(これ以降、「微小電気機械システムのためのアンカー特許出願」)。たとえば、その全ての実施形態及び/又は発明の特徴、属性、代替、材料、技法及び利点を含む、「微小電気機械システムのためのアンカー特許出願」の内容全体が、参照により本明細書に援用されるが、特に明記されない限り、本発明の態様及び/又は実施形態はそのような特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点には限定されないことを明確に留意されたい。一実施形態では、「角部」アンカーに加えて、又はその代わりに、MEMS共振器50は「中央」アンカーを含む場合がある。
上記のように、いくつかの実施形態では、MEMS共振器50は、1つ又は複数の節点(共振器本体52が発振するときに、移動せず、ほとんど動くことがなく、且つ/又は実質的に静止している共振器本体52のエリア及び/又は部分)を含む。いくつかの実施形態では、節点は、共振器本体の内側エリア、部分又は領域、たとえば中心に、又はその近くに位置する場合がある。共振器本体の内側エリア、部分又は領域に、又はその近くに位置する節点の代わりに、又はそれに加えて、共振器本体は、共振器本体の外側エリア、部分又は領域上に、又はその近くに位置する節点を含む場合もある。
節点のうちの1つ又は複数を通して、又はその場所において共振器本体52を基板に固定することが好都合である場合がある。1つ又は複数の節点を通して、又はその場所において、又はその近くにおいて固定することによって、MEMS共振器50の垂直及び/又は水平エネルギー損が最小限に抑えられ、制限され、且つ/又は低減され、結果として相対的に高いQのMEMS構造をもたらすことができるか、又は提供することができる。一実施形態では、MEMS共振器50は、共振器本体52の中心において節点を含み、「角部」アンカーに加えて、又はその代わりに、共振器本体52の中心に「中心」アンカーを含む。しかしながら、特に、MEMS共振器50は、節点が存在する場合でも、節点に固定される必要はない。
有限要素解析及びシミュレーションエンジンを用いて、1つ又は複数の節点の場所(複数可)を設計し、決定し、且つ/又は画定することができる。節点において、MEMS共振器50の共振器本体52を、(特に)所定の、最小の、且つ/又は少ないエネルギー損で基板に固定することができる。この点に関して、MEMS共振器50の共振器本体52は、動作中に誘起されるときに、膨張及び収縮するように動く。したがって、共振器本体52の長さ及び/又は幅は、共振器構造上、又は内の節点の場所を決定することができ、それにより、膨張及び収縮モードに起因する回転の動きがほとんど生じないか、全く生じないか、又は低減される。有限要素解析エンジンを用いて、そのような節点の場所を設計し、決定し、且つ評価することができる。このようにして、共振器本体52を固定するための許容できる動き、所定の動きを示し、且つ/又はほとんど、又は全く動き(径方向、横方向、及び/又は他の動き)を示さない、共振器本体52内、又は上のエリア又は部分を迅速に決定し、且つ/又は特定することができる。
いくつかの実施形態では、アンカー結合部分、たとえばアンカー結合部分56a〜56dの設計(たとえば、形状及び幅)は、MEMS共振器50の共振周波数に影響を及ぼす場合がある。アンカー結合部分、たとえばアンカー結合部分56a〜56dの設計は、MEMS共振器50の耐久性及び/又は安定性にも影響を及ぼす場合がある。この点に関して、たとえばアンカー結合部分56a〜56dの形状及び幅を調整することによって、共振器本体52にかかる応力を管理し、制御し、低減し、且つ/又は最小限に抑えることができる。たとえば、節点内、又は上の応力集中を管理し、制御し、低減し、且つ/又は最小限に抑えるために、アンカー結合部分、たとえばアンカー結合部分56a〜56dの幅を増減することができる。このようにして、MEMS共振器50の耐久性及び/又は安定性を高め、改善し、且つ/又は最適にすることができる。
アンカー結合部分56の他の設計及び/又は構成を用いて、たとえば、MEMS共振器50の耐久性及び/又は安定性に影響を及ぼし、且つMEMS共振器50の(もしあるなら)節点の場所及び/又は共振周波数に影響を及ぼすこともできる。
上記のように、本発明のMEMS共振器50は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意のアンカー構造及び技法を用いることができる。種々のアンカー技法の全ての組み合わせ及び置換を含む、全ての構造及び技法が、本発明の範囲内に入ることが意図されている。
いくつかの実施形態では、図2A〜図2Gに示されるアンカーリング技法及び/又は図3A〜図3Eに示されるアンカーリング技法は、アンカー58a〜58dを画定するための付加的な、又は余分なマスクを用いることなく実施される。すなわち、いくつかの実施形態では、共振器本体52及びアンカーリング構造は同時に製造される。
いくつかの実施形態では、MEMS共振器50は、応力/歪み緩和機構(たとえば、ばね又はばね状構成要素)を用いて、基板にかかる任意の応力又は歪みを管理し、制御し、低減し、除去し、且つ/又は最小限に抑える。
図5A及び図5B並びに図6A〜図6Dを参照すると、いくつかの実施形態では、結合子、たとえば結合子56a〜56dのうちの1つ又は複数が、1つ又は複数の応力/歪み緩和機構(たとえば、ばね又はばね状構成要素)を含み、共振器本体52がそこを通して、又はその場所において基板54に固定される1つ、いくつか、又は全ての点が動くことによって引き起こされる、1つ又は複数のアンカー(複数可)、たとえばアンカー58a〜58dの場所において基板にかかる任意の応力又は歪みを管理し、制御し、低減し、除去し、且つ/又は最小限に抑える。例示される実施形態では、外面60a、60d(及び/又は角部66a)をアンカー58aに機械的に結合する結合子56aは、応力/歪み緩和機構350aを含む。外面60a、60b(及び/又は角部66b)をアンカー58bに機械的に結合する結合子56bは、応力/歪み緩和機構350bを含む。外面60b、60c(及び/又は角部66c)とアンカー58cとの間に配置され、且つこれらを機械的に結合する結合子56cは、応力/歪み緩和機構350cを含む。外面60c、60d(及び/又は角部66d)をアンカー58dに機械的に結合する結合子56cは、応力/歪み緩和機構350dを含む。
この実施形態では、各応力/歪み緩和機構350a〜350dは、第1及び第2の端部分356、358(たとえば、応力/歪み緩和機構350aの第1及び第2の端部分356、358を参照)によって互いに離隔して配置され、且つ接合される第1及び第2の細長い部分352、354(たとえば、応力/歪み緩和機構350aの第1及び第2の細長い部分352、354を参照)を有するばね、又はばね状構成要素を備える。第1及び第2の細長い部分352、354は、真直ぐにすることができ、且つ均一な厚みを有することができる。しかしながら、それに加えて、且つ/又はその代わりに、他の構成を用いる他の応力/歪み緩和機構が用いられる場合もある。
図5B及び図5C並びに図6C及び図6Dを参照すると、基板にかかる任意の応力/歪みを低減し、除去し、且つ/又は最小限に抑えるために、且つ/又は製造中に小さな非対称性があることに起因してアンカーリング点にわずかな動きが残り、材料特性が変化する場合があり、それにより結果として(有限要素モデリング(有限要素解析、「FEA」又は「FE解析」としても知られている)が用いられる場合であっても)100%最適ではない設計になるのを補償するために、動作時に、共振器本体52が動くのに応じて、応力/歪み緩和機構、たとえば、応力/歪み緩和機構350a〜350dが膨張及び収縮する。このようにして、MEMS共振器50のアンカーリングアーキテクチャは、相対的に応力が生じない、且つ/又は歪みが生じないようにすることができ、任意のアンカーエネルギー損を著しく少なし、低減し、最小限に抑え、且つ/又は除去し、それにより、MEMS共振器50のQ(及び出力信号)を高め、改善し、最大にすることができ、アンカー応力がMEMS共振器50の共振周波数にほとんど、又は全く影響を及ぼさなくなる。特に、応力/歪み緩和機構350a〜350dを有する結合子、たとえば結合子56a〜56dは、アンカーエネルギー損を著しく少なし、低減し、最小限に抑え、且つ/又は除去することを加えて、MEMS共振器50の共振器本体52を基板上に浮かせておく。
応力/歪み緩和機構350は既知のばね又はばね状構成要素とすることができるか、又は(i)共振器本体52がそこを通して、又はその場所において基板に固定される1つ、いくつか、又は全ての点が動くことによって引き起こされる、アンカーの場所において基板にかかる応力及び/又は歪み、並びに/又は(ii)共振器本体52と基板との間のエネルギーの伝達を低減し、除去し、且つ/又は最小限に抑える任意の機構とすることができる。
MEMS共振器50がそこを通して、又はその場所において基板に固定される点が静止していない状況、又はさらに基板との結合解除が望ましい状況では、応力/歪み緩和機構350を実装することが好都合である場合がある。たとえば、共振器本体52と基板との間のエネルギーの伝達を低減し、除去し、且つ/又は最小限に抑えるために(たとえば、インピーダンス不整合がある状況、又は基板において「雑音」が生じ、共振器本体52に伝達される状況において)、応力/歪み緩和機構350を用いることが好都合である場合もある。
いくつかの実施形態では、基板アンカー(複数可)、及び/又は、応力/歪み管理技法/構造は、もしあるなら、節点のうちの1つ、いくつか又は全て、及び/又はMEMS共振器50の1つ又は複数のアンカーに配置される場合がある。他の基板アンカーリング−応力/歪み管理技法が適している場合もある。実際には、共振器本体52は、1つ又は複数の節点以外の点において、対称又は非対称に、基板アンカー(及び応力/歪み機構)に結合される場合がある。
特に、アンカーリング−応力/歪み管理技法は、本明細書において記述及び/又は図示されるアンカーリング技法及び/又はアーキテクチャのいずれかと共に実施される場合がある。
本発明のMEMS共振器50は、種々の技法、たとえば、薄膜技法、基板ボンディング技法(たとえば、半導体又はガラスのような基板を結合すること)及び既製のパッケージ(たとえば、TO−8「缶」)を用いて製造及び/又はパッケージすることができる。
実際には、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の製造及び/又はパッケージング技法を用いることができる。したがって、全てのそのような製造及び/又はパッケージング技法は、本発明の範囲内に入ることが意図されている。たとえば、以下の正規の特許出願において記述及び図示されるシステム、デバイス及び/又は技法を実施することができる:
(1)2003年3月20日に出願され、第10/392,528号を割り当てられた「Electromechanical Systems having a Controlled Atmosphere, and Method of Fabricating Same」と題する正規の特許出願(米国特許出願公開第20040183214号明細書)、
(2)2003年6月4日に出願され、第10/454,867号を割り当てられた「Microelectromechanical Systems, and Method of Encapsulating and Fabricating Same」と題する正規の特許出願(米国特許出願公開第20040248344号明細書)、及び
(3)2003年6月4日に出願され、第10/455,555号を割り当てられた「Microelectromechanical Systems Having Trench Isolated Contacts, and Methods of Fabricating Same」と題する正規の特許出願(特許第6,936,491号明細書)。
上記の特許出願において記述及び図示される発明を用いて、本発明のMEMS共振器50(共振器本体52を含む)を製造することができる。簡潔にするために、それらの検討は繰り返さない。しかしながら、たとえば、それらの全ての発明/実施形態の特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点を含む、上記の特許出願公開の内容「全体」が、参照により本明細書に援用されるが、特に明記されない限り、本発明の態様及び/又は実施形態はそのような特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点には限定されないことを明確に留意されたい。
特に、表1において記述されるMEMS共振器の寸法は単なる例示である。本発明によるMEMS共振器の寸法、特性及び/又はパラメータは、モデリング及びシミュレーション技法(たとえば、FEMLab(Consol)、ANSYS(ANSIS社)、IDEAS及び/又はABAKUSのようなコンピュータ駆動の解析エンジンを介して実施される有限要素モデリング及び/又はシミュレーション過程)、並びに/又は実験データ/測定を含む、種々の技法を用いて決定することができる。たとえば、1組の境界条件(たとえば、共振器構造のサイズ)を用いるか、又はそれに基づく有限要素解析エンジンを用いて、共振器本体の不均質構造の寸法、特性及び/又はパラメータ、たとえば、限定はしないが、(i)細長い内側及び外側領域、(ii)コネクタ領域、(iii)開口部、及び/又は(iv)以下で検討される共振器構造の他の要素又は特性を設計し、決定し、且つ評価することができる。特に、共振器本体の不均質構造の寸法、特性及び/又はパラメータ、たとえば、限定はしないが、(i)細長い内側及び外側領域、(ii)コネクタ領域、(iii)開口部、及び/又は(iv)共振器構造の他の要素又は特性を設計し、決定し、且つ評価するために、実験的手法を(有限要素解析(又は類似の)手法に加えて、又はその代わりに)用いることもできる。
特に、いくつかの実施形態では、共振器本体52の1つ又は複数の角部、たとえば角部66a〜66dが、1つ又は複数の曲面を成す部分によって置き換えられる。曲面を成す部分に関連付けられる種々の考慮すべき事柄は、2005年5月19日に出願され、米国特許出願第11/132、941号を割り当てられた「Microelectromechanical Resonator Structure, and Method of Designing, Operating and Using Same」(発明者:Lutz及びPartridge)において詳細に検討される。上記の特許出願において記述及び図示される発明は、本発明の1つ又は複数のMEMS共振器を設計し、実装し、且つ/又は製造するために用いることができる。簡潔にするために、それらの検討は繰り返さない。しかしながら、たとえば、発明/実施形態の全ての特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点を含む、その特許出願の内容「全体」が、参照により本明細書に援用される。ただし、特に明記されない限り、本発明の態様及び/又は実施形態はそのような特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点には限定されないことを明確に留意されたい。
本発明のいくつかの実施形態では、共振器50のQ値を管理し、且つ/又は制御するために、MEMS共振器50は、温度管理技法を用いる。この点に関して、共振器本体52が発振するとき、共振器本体の一部が膨張し、それにより膨張しているエリアにおいてわずかな冷却が生じ、他の側が収縮し、それにより収縮しているエリアにおいてわずかな加熱が生じる。熱勾配によって、「熱い」側から「冷たい」側への拡散が生じる。熱の拡散(「熱流」)の結果として、エネルギー損が生じ、それがMEMS共振器50のQ値に影響を及ぼす(たとえば、低下させる)場合がある。この影響は多くの場合に「熱弾性散逸」(「TED」)と呼ばれ、共振構造のQ値の限界を支配する場合がある。したがって、TEDを管理し、制御し、制限し、最小限に抑え、且つ/又は低減するために、熱管理技法を実施することが好都合である場合がある。
図7A及び図7Bを参照すると、1つの温度管理実施形態では、共振器本体52は、動作中に共振器本体の一部が膨張及び収縮するのに応じて、共振器本体52の種々の部分の間の熱流を抑制/低減する1つ又は複数のスロット360を含む。共振器本体52内の熱伝達を抑制/低減することによって、MEMS共振器50のためのQ値を高くすることができる。この温度管理方法は、共振器本体52の発振特性に影響を及ぼす場合があり、それゆえ、共振器50の設計中に(たとえば、FEA)、そのような温度管理技法を考慮に入れることが望ましい場合がある。
それに加えて、又はその代わりに、温度管理技法は、1つ又は複数の結合部分、たとえば、結合部分56a〜56dのうちの1つ又は複数において実施される場合がある。スロット360は、たとえば、正方形、長方形、円形、楕円形及び/又は長円形を含む任意の形状とすることができる。実際には、幾何学模様であってもなくても、任意の形状から成るスロット360を、共振器本体52及び/又は結合部分、たとえば、結合部分56a〜56dに組み込むことができる。
スロット360は、共振器本体52及び/又は1つ若しくは複数の結合部分(couplings)、たとえば、結合部分56a〜56dの剛性に影響を及ぼす場合がある。また、スロットは、たとえば、アンカーリング点(複数可)において示される動きの量を含む、共振器本体52の1つ又は複数の領域によって示される動きの量を変更する場合もある。
さらに、熱機械有限要素解析エンジンを用いて、動作中の共振器50の温度に関する任意の検討を強化することができる。この点に関して、熱機械有限要素解析エンジンは、MEMS共振器50の動作をモデル化することができ、それにより、共振器本体52、及び/又は結合部分56a〜56dの1つ又は複数の部分に実装すべきスロットのサイズ、場所、寸法及び数を決定することができる。このようにして、1つ及び/又は複数のMEMS共振器50の特性は、その中で温度管理技法が実施されているときに、改善し、且つ/又は最適化することができ、TED損を最小限に抑え、且つ/又は低減することができる。
上記のように、1組の境界条件(たとえば、共振器構造のサイズ)を用いるか、又はそれに基づく有限要素解析及びシミュレーションエンジンを用いて、(i)共振器本体52の1つ又は複数の部分、たとえば、細長い外側領域82、細長い内側領域84、コネクタ領域86、(ii)(もしあるなら)節点(複数可)、(iii)結合子56a〜56d、(iv)応力/歪み機構350、及び/又は(v)温度管理機構360の寸法、特性及び/又はパラメータを設計し、決定し、且つ/又は評価することができる。したがって、上記のように、本発明の構造の特性のうちの多くは、「FEA」又は「FE解析」としても知られている、有限要素モデリング(FEM)を用いて最適化することができる。
しかしながら、(i)共振器本体52の1つ又は複数の部分、たとえば、細長い外側領域82、細長い内側領域84、コネクタ領域86、(ii)(もしあるなら)節点(複数可)、(iii)結合子56a〜56d、(iv)応力/歪み機構350、及び/又は(v)温度管理機構360の寸法、特性及び/又はパラメータを設計し、決定し、且つ/又は評価するために、実験的手法を(有限要素解析(又は類似の)手法に加えて、又はその代わりに)用いることもできる。
MEMS共振器50が対称に固定される丸みを帯びた正方形の共振器本体52を用いる場合には、動作中に共振器本体52の重心は相対的に一定のままであるか、又は固定されている場合がある。特に、丸みを帯びた正方形の共振器本体52は、ガウス過程許容差を統計的に平均することができ、それにより、さらに良好なパラメータ制御を提供することができる。
本発明のMEMS共振器は、既知の技法を用いて既知の材料から製造することができる。たとえば、MEMS共振器は、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム、又はガリウム−ヒ素のような既知の半導体から製造することができる。実際には、MEMS共振器は、たとえば、周期表のIV族の材料、たとえば、シリコン、ゲルマニウム、炭素;これらの組み合わせ、たとえば、シリコンゲルマニウム、又はシリコンカーバイド;III−V化合物、たとえば、ガリウムリン、リン化アルミニウムガリウム、又は他のIII−Vの組み合わせ;III、IV、V又はVI材料の組み合わせ、たとえば、窒化シリコン、酸化シリコン、炭化アルミニウム又は酸化アルミニウム;金属シリサイド、ゲルマナイド(germanide)及びカーバイド、たとえば、ニッケルシリサイド、コバルトシリサイド、タングステンカーバイド又はプラチナゲルマニウムシリサイド;リン、ヒ素、アンチモン、ホウ素又はアルミニウムドープシリコン、ゲルマニウム若しくは炭素、又はシリコンゲルマニウムのような組み合わせを含むドープされた変種;単結晶、多結晶、ナノ結晶、又は非晶質を含む、種々の結晶構造を有するこれらの材料;結晶構造の組み合わせ、たとえば、(ドープされるものであれ、されないものであれ)単結晶の領域と多結晶構造との組み合わせから構成される場合がある。
さらに、本発明によるMEMS共振器は、既知のリソグラフィ、エッチング、堆積及び/又はドーピング技法を用いて、絶縁体上半導体(semiconductor on insulator)(SOI)基板内、又は上に形成することができる。簡潔にするために、そのような製造技法は本明細書において検討されない。しかしながら、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、本発明の共振器構造を形成又は製造するための全ての技法が、本発明の範囲内に入ることが意図されている(たとえば、標準的な、又は過大な(「厚みがある」)ウェーハ(図示せず)を用いる既知の形成、リソグラフィ、エッチング及び/又は堆積技法、並びに/又はボンディング技法(すなわち、2つの標準的なウェーハを結合することであり、下側/底部ウェーハはその上に配置される犠牲層(たとえば、酸化シリコン)を含み、上側/上部ウェーハは、その後、薄くされ(下方に又は後方に研削され)、研磨されて、その中、又は上に機械的構造物を収容する)。
特に、SOI基板は、第1の基板層(たとえば、半導体(シリコン等)、ガラス又はサファイア)と、第1の犠牲層/絶縁層(たとえば、二酸化シリコン又は窒化シリコン)と、犠牲層/絶縁層上に、又はその上方に配置される第1の半導体層(たとえば、シリコン、ガリウムヒ素又はゲルマニウム)とを含む場合がある。その機械的構造は、第1の半導体層(たとえば、シリコン、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム又はガリウムヒ素)内、又は上に既知のリソグラフィ、エッチング、堆積及び/又はドーピング技法を用いて形成することができる。
一実施形態では、SOI基板は、既知の技法を用いて製造されるSIMOXウェーハとすることができる。別の実施形態では、SOI基板は、第1の半導体層を有する従来のSOIウェーハとすることができる。この点に関して、相対的に薄い第1の半導体層を有するSOI基板は、バルクシリコンウェーハに酸素を注入して酸化し、それによって単結晶ウェーハ表面の下方又は真下に相対的に薄いSiOを形成することによって形成することができる。この実施形態では、第1の半導体層(すなわち、単結晶シリコン)が、第1の犠牲層/絶縁層(すなわち、二酸化シリコン)上に配置され、その犠牲層は第1の基板層(すなわち、この例では、単結晶シリコン)上に配置される。
MEMS共振器が多結晶シリコン又は単結晶シリコン内、又は上に形成される事例では、本発明による或る特定の幾何学的形状のMEMS共振器構造、たとえば、丸みを帯びた正方形のMEMS共振器は、多結晶シリコン又は単結晶シリコンとの構造及び材料対称性を保持することができる。詳細には、丸みを帯びた正方形の形状を有する共振器本体52は、単結晶シリコンの立方構造と本質的に適合させることができる。標準的なウェーハ上の横方向の直交する各方向(たとえば、100、010又は110)において、単結晶シリコンの特性を、幾何学的形状を有する共振器と整合させることができる。この点に関して、単結晶シリコンの結晶特性は、幾何学的形状を有する共振器と同じ対称性、又はその共振器に適した対称性を有することができる。
種々の不均質構造がアンカー(複数可)、たとえば、アンカー58a〜58d及び/又は基板、たとえば、基板54に及ぼす影響、並びに/又はアンカー及び/又は基板に対するその応答も、そのような有限要素モデリング、シミュレーション及び解析エンジンを用いて、確認し、且つ/又は特定することができる。
本発明のいくつかの態様では、本明細書において記述され、且つ/又は図示される構造及び/又は技法のうちの1つ又は複数が、Lutz他の名義で本出願と同日に出願された「MEMS Resonator Array Structure and Method of Operating and Using Same」と題する正規の特許出願(これ以降、「MEMS共振器アレイ構造及び方法特許出願」)において記述及び図示される構造及び/又は技法のうちの1つ又は複数と共に用いられる。たとえば、いくつかの実施形態では、本明細書において記述及び/又は図示される1つ又は複数の共振器50のうちの1つ又は複数の共振器本体52が、MEMS共振器アレイ内で機械的に結合される。
簡潔にするために、「MEMS共振器構造及び方法特許出願」において記述及び/又は図示される構造及び方法は繰り返さない。しかしながら、たとえば、全ての発明/実施形態の特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点を含む、「MEMS共振器構造及び方法特許出願」の内容「全体」が、参照により本明細書に援用される。ただし、特に明記されない限り、本発明の態様及び/又は実施形態は、そのような特徴、属性、代替、材料、技法及び/又は利点には限定されないことを明確に留意されたい。
特に、本発明の説明の大部分が、長方形の形状を有する共振器本体を含むMEMS共振器との関連で記述されてきたが、本発明によるMEMS共振器は、任意の幾何学的形状を有する共振器アーキテクチャ又は構造から成るMEMS共振器を含む場合がある。長方形の形状を有するMEMS共振器に関して本明細書において検討される特徴、実施形態及び代替形態は全て、他の形状を有する、本発明によるMEMS共振器に当てはまる。簡潔にするために、これらの検討は繰り返さない。
本発明の態様及び/又は実施形態が、微小機械構造又は素子を含む微小電気機械システムとの関連で説明されてきたが、本発明がこの点に関して限定されないことにさらに留意されたい。むしろ、本明細書において記述される発明は、たとえば、ナノ電気機械システムを含む、他の電気機械システムに適用することができる。その点に関して、特に明記されない限り、以下に、且つ特許請求の範囲において用いられる場合、用語「微小機械構造」は、微小機械構造、ナノ機械構造及びその組み合わせを含む。
本明細書において用いられる場合、用語「部分」は、限定はしないが、1つ又は複数の他の部分と共に素子又はアセンブリ全体を形成する、一体構造の一部、及び/又は1つ又は複数の別個の部分を含む。たとえば、いくつかの構造は、単一部品構成から成る場合があるか、又は2つ以上の別個の部品から形成される場合がある。その構造が単一部品構成から成る場合には、その単一部品は、1つ又は複数の部分(すなわち、任意の数の部分)を有する場合がある。さらに、単一部品が2つ以上の部分を有する場合には、それらの部分間に任意のタイプの境界が存在しても、しなくてもよい。その構造が別個の部品構成から成る場合には、各部品は1つの部分と呼ばれる場合もある。さらに、そのような各別個の部品自体が、1つ又は複数の部分を有する場合がある。或る構造の部分を集合的に表す一群の別個の部品も、まとめて部分と呼ばれる場合がある。その構造が別個の部品構成から成る場合には、各部品は、他の部品のうちの1つ又は複数と物理的に接触しても、しなくてもよい。
さらに、特許請求の範囲において、用語「スロット」は、任意の形状及び/又はサイズから成る開口部、空所及び/又はスロットを意味する(部分的にしても、全体的にしても、細長いビーム部分又は曲線部分の全高/全厚を通じて延在する)。さらに、特許請求の範囲において、用語「空所」は、任意の形状及び/又はサイズから成る開口部、空所及び/又はスロットを意味する(部分的にしても、全体的にしても、共振器結合部分の全高/全厚を通じて延在する)。
さらに、特に明記されない限り、たとえば、「〜に応答する」及び「〜に基づく」のような用語は、2つ以上の事物に応答し、且つ/又は基づくことを除外しないように、それぞれ、「少なくとも〜に応答する」及び「少なくとも〜に基づく」を意味する。
さらに、特に明記されない限り、たとえば、差動駆動信号、差動検知信号及び差動出力信号という言い回しにおいて用いられるような、「差動信号」という言い回しは、第1の信号と第2の信号とを含む信号を意味する。
さらに、特に明記されない限り、たとえば、「備える」、「有する」、「含む」及びその全ての形態のような用語は、さらに別の素子及び/又は特徴を除外しないように、制約がないように考慮される。
さらに、特に明記されない限り、たとえば、「或る」、「1つの」、「第1の」のような用語はそれぞれ、制約がないように考慮される。
特に、本明細書において開示される態様及び/又は実施形態のいずれか、又はその部分(複数可)は、単独で用いられる場合があり、本明細書において開示される任意の他の態様及び/若しくは実施形態、若しくはその部分(複数可)と組み合わせて用いられる場合があり、且つ/又は、現時点で知られているものであれ、後に開発されるものであれ、任意の他の構造(複数可)及び/若しくは方法(複数可)、若しくはその部分(複数可)と組み合わせて用いられる場合がある。
本発明の1つ又は複数の態様によるMEMS共振器は、たとえば、共振器又は発振器が利用されるタイミング又はクロックデバイス又はクロック調整回路を含む、多種多様の応用例において実施される場合がある。実際に、本発明の1つ又は複数の態様によるMEMS共振器は、たとえば、クロック信号又は基準クロックが利用される任意のシステム及びデバイスにおいて実施される場合があり、たとえば、データ、衛星及び/又は無線通信システム/ネットワーク、移動電話システム/ネットワーク、ブルートゥースシステム/ネットワーク、ジグビーシステム/ネットワーク、時計、リアルタイムクロック、セットトップボックス及びそのためのシステム/ネットワーク、コンピュータシステム(たとえば、ラップトップ、PC及び/又はハンドヘルドデバイス)、テレビ及びそのためのシステム/ネットワーク、家電製品(DVDプレーヤ/レコーダ、MP3、MP2、DIVX又は類似のオーディオ/ビデオシステム)において実施される場合がある。
種々の実施形態が説明されてきたが、そのような説明は、限定する意味で解釈されるべきではない。したがって、たとえば、本明細書において記述される種々の実施形態は、本発明を余す所なく述べることも、開示されるのと全く同じ形態、技法、材料及び/又は構成に限定することも意図していない。本明細書において記述される実施形態とは異なる場合があり、且つ/又は類似している場合がある他の実施形態が、説明、図示及び/又は添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用される場合がり、且つ動作上の変更が行なわれる場合があることを理解されたい。上記の教示に鑑みて、多くの変更及び変形が可能である。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明だけに制限されないことが意図されている。

Claims (39)

  1. 微小電気機械共振器であって、
    バルクモードにおいて発振する共振器本体を備え、該発振は、第1の方向及び第2の方向のうちの少なくとも一方において、該共振器本体が少なくとも部分的に収縮する第1の状態を含み、該第1の状態では、第3の方向及び第4の方向のうちの少なくとも一方において、該共振器本体が少なくとも部分的に膨張し、前記第2の方向は前記第1の方向と反対であり、前記第4の方向は前記第3の方向と反対であり、該共振器本体は、
    それぞれ或る密度を有する第1の複数の領域と、
    それぞれ或る密度を有する第2の複数の領域とを有し、前記第2の複数の領域のそれぞれの密度は前記第1の複数の領域のそれぞれの密度とは異なり、
    前記第2の複数の領域は不均一な配列で配置される、微小電気機械共振器。
  2. 前記共振器本体は基板アンカーに結合される、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  3. 前記共振器本体と前記基板アンカーとの間に配置される結合部分をさらに含む、請求項2に記載の微小電気機械共振器。
  4. 前記共振器本体の発振を指示する検知信号を与えるための少なくとも1つの検知電極をさらに備える、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  5. 前記検知信号は差動検知信号を含む、請求項4に記載の微小電気機械共振器。
  6. 前記検知信号を受信し、それに応答して出力信号を与えるための検知回路をさらに備える、請求項4に記載の微小電気機械共振器。
  7. 前記出力信号は差動出力信号を含む、請求項6に記載の微小電気機械共振器。
  8. 駆動信号を受信し、前記共振器本体を発振させるための少なくとも1つの駆動電極をさらに備える、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  9. 前記出力信号を受信し、それに応答して前記駆動信号を与えるための駆動回路をさらに備える、請求項8に記載の微小電気機械共振器。
  10. 前記駆動信号は差動駆動信号を含む、請求項9に記載の微小電気機械共振器。
  11. 前記第2の複数の領域はそれぞれ互いに同じ構成を有する、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  12. 前記第2の複数の領域は第1の領域及び第2の領域を含む、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  13. 前記第2の複数の領域のうちの少なくとも1つは、前記第2の複数の領域のうちの少なくとも1つの他の領域とは異なる構成を有する、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  14. 前記共振器本体は第1の主外面を有し、前記第2の複数の領域の前記第1の領域は、前記第1の主外面に対して平行な第1の断面を有する、請求項13に記載の微小電気機械共振器。
  15. 前記第2の複数の領域の前記第1の領域及び前記第2の領域は、第1の距離だけ離隔して配置され、前記第1の断面は第1の寸法を有し、該第1の寸法は前記第1の距離の少なくとも半分である、請求項14に記載の微小電気機械共振器。
  16. 前記第1の寸法は前記第1の距離よりも大きい、請求項15に記載の微小電気機械共振器。
  17. 前記第1の寸法は前記第1の断面の直径である、請求項15に記載の微小電気機械共振器。
  18. 前記第1の寸法は前記第1の断面の長さである、請求項15に記載の微小電気機械共振器。
  19. 前記第1の断面は第2の寸法を有する、請求項15に記載の微小電気機械共振器。
  20. 前記第2の寸法は前記第1の断面の幅である、請求項19に記載の微小電気機械共振器。
  21. 前記第2の寸法は前記第1の距離の半分よりも小さい、請求項20に記載の微小電気機械共振器。
  22. 前記第2の複数の領域は複数の開口部を含む、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  23. 前記複数の開口部はそれぞれ互いに同じ構成を有する、請求項22に記載の微小電気機械共振器。
  24. 前記複数の開口部のうちの少なくとも1つは、前記複数の開口部のうちの少なくとも1つの他の開口部とは異なる構成を有する、請求項22に記載の微小電気機械共振器。
  25. 前記複数の開口部は第1の開口部及び第2の開口部を含む、請求項22に記載の微小電気機械共振器。
  26. 前記共振器本体は第1の主外面を有し、前記第1の開口部は、前記第1の主外面に対して平行な第1の断面を有する、請求項25に記載の微小電気機械共振器。
  27. 前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、第1の距離だけ離隔して配置され、前記第1の断面は第1の寸法を有し、該第1の寸法は前記第1の距離の少なくとも半分である、請求項26に記載の微小電気機械共振器。
  28. 前記第1の寸法は前記第1の距離よりも大きい、請求項27に記載の微小電気機械共振器。
  29. 前記第1の寸法は前記第1の断面の直径である、請求項27に記載の微小電気機械共振器。
  30. 前記第1の寸法は前記第1の断面の長さである、請求項27に記載の微小電気機械共振器。
  31. 前記第3の方向及び前記第4の方向は、前記第1の方向及び前記第2の方向に対して垂直である、請求項30に記載の微小電気機械共振器。
  32. 前記共振器本体は第1の外面を画定し、該第1の外面は前記静止状態において1つの中点及び1つの端部を有し、該第1の外面は前記第1の発振状態において1つの中点及び1つの端部を有し、前記静止状態における該端部及び前記第1の発振状態における該端部は、第1の量だけ離され、前記静止状態における該中点及び前記第1の発振状態における該中点は、第2の量だけ離され、該第1の量は該第2の量の少なくとも半分である、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  33. 前記発振は、前記第1の方向及び前記第2の方向のうちの少なくとも一方において、前記共振器本体が少なくとも部分的に膨張し、前記第3の方向及び前記第4の方向のうちの少なくとも一方において、前記共振器本体が少なくとも部分的に収縮する第2の状態をさらに含み、前記第4の方向は前記第3の方向と反対である、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  34. 前記共振器本体は第1の外面を画定し、前記第1の発振状態において、前記第1の外面は実質的に真直ぐである主要部を有する、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  35. 前記第1の発振状態において、前記第1の外面は真直ぐである主要部を有する、請求項34に記載の微小電気機械共振器。
  36. 前記共振器本体は静止状態において第1の構成を有する第1の外面を画定し、前記第1の発振状態において、前記第1の外面は、前記第1の外面の第1の構成に対して実質的に平行である主要部を有する、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  37. 前記第1の発振状態において、前記第1の外面は、前記第1の外面の第1の構成に対して平行である主要部を有する、請求項36に記載の微小電気機械共振器。
  38. 前記第1の複数の領域は、
    第1の側面及び第2の側面を有する第1の細長い外側領域であって、該第1の側面は該第2の側面の反対側にあり、不均質構造の第1の外面を画定する、第1の細長い外側領域と、
    第1の細長い内側領域及び第2の細長い内側領域を含む第1の複数の細長い内側領域であって、該第1の細長い内側領域及び該第2の細長い内側領域はそれぞれ、第1の端部及び第2の端部を有し、該第1の細長い内側領域の該第1の端部及び第2の細長い内側領域の該第1の端部はそれぞれ、前記第1の細長い外側領域の前記第2の側面に接続される、第1の複数の細長い内側領域と、
    第1のコネクタ領域及び第2のコネクタ領域を含む第1の複数のコネクタ領域であって、該第1のコネクタ領域及び該第2のコネクタ領域はそれぞれ、第1の端部及び第2の端部を有し、該第1のコネクタ領域の該第1の端部及び該第2のコネクタ領域の該第1の端部はそれぞれ前記第1の細長い内側領域の第1の側面に接続され、該第1のコネクタ領域の該第2の端部及び該第2のコネクタ領域の該第2の端部はそれぞれ前記第2の細長い内側領域の第1の側面に接続される、第1の複数のコネクタ領域とを含む、請求項1に記載の微小電気機械共振器。
  39. 前記第2の複数の領域は、第1の開口部及び第2の開口部を含む複数の開口部を含み、該第1の開口部及び該第2の開口部は前記第1のコネクタ領域だけ互いに離隔して配置され、前記第1のコネクタ領域及び前記第2のコネクタ領域は該第2の開口部だけ互いに離隔して配置される、請求項38に記載の微小電気機械共振器。
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