JP2011506497A5 - - Google Patents

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本発明のもう1つの態様は、単離されたRhoC特異的T細胞クローンを含む医薬組成物、ならびに単離されたRhoC特異的T細胞を含む組成物をその必要がある個体に投与することを含む転移癌の処置および/または予防方法を提供する。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
医薬品として使用するための、
a)配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体、または該RhoCもしくは該その機能的相同体の連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメント、または該RhoCもしくは該ペプチドフラグメントをコードする核酸;と
b)アジュバントと
を含むワクチン組成物。
(項目2)
前記免疫原的に活性なペプチドフラグメントが、多くて2個のアミノ酸が置換されている、前記配列番号1のRhoCまたは前記その機能的相同体の8から50個の範囲、好ましくは9から25個の範囲のアミノ酸の連続配列から成る、項目1に記載のワクチン組成物。
(項目3)
RhoCを発現する転移癌に罹患している個体に投与したとき、多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体を発現する転移癌に対する免疫応答を惹起することができる、項目1に記載のワクチン組成物。
(項目4)
多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体からの18から25個の連続するアミノ酸から成る、単離された免疫原的に活性なペプチドフラグメントであって、配列番号1のRhoCのアミノ酸残基I43、Q123、R140、S141、S152、L157、E165、G178、V181、K183、N184、R186、R187、R188、P191またはI192のうちの少なくとも1個を含有するペプチドフラグメント。
(項目5)
多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体からの8から10個の連続するアミノ酸から成る、単離された免疫原的に活性なペプチドフラグメントであって、配列番号1のRhoCのアミノ酸残基I43、Q123、R140、S141、S152、L157、E165、G178、V181、K183、N184、R186、R187、R188、P191またはI192のうちの少なくとも1個を含有するペプチドフラグメント。
(項目6)
多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体からの26から60個の連続するアミノ酸から成る、単離された免疫原的に活性なペプチドフラグメントであって、配列番号1のRhoCのアミノ酸残基I43、Q123、R140、S141、S152、L157、E165、G178、V181、K183、N184、R186、R187、R188、P191またはI192のうちの少なくとも1個を含有するペプチドフラグメント。
(項目7)
配列RXGLQVRKNKを含み、ここで、Xは、アラニンおよびロイシンからなる群より選択され、長くとも60アミノ酸長である、項目4から6のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目8)
癌患者において細胞免疫応答を惹起することができる、項目4から7のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目9)
次の特徴:
(i)ELISPOTアッセイによって決定したとき、癌患者のPBL集団において104PBLあたり少なくとも1の頻度でINF−γ産生細胞を惹起することができる、お
よび/または
(ii)腫瘍組織においてエピトープペプチドと反応性であるCTLをインサイチュで検出することができる、
(iii)RhoC特異的T細胞のインビトロでの成長を誘導することができる、
のうちの少なくとも1つを有する、MHCクラスI拘束ペプチドまたはMHCクラスII拘束ペプチドである、項目4から8のいずれか1項に記載のペプチドフラグメント。
(項目10)
MHCクラスI HLA−A分子によって拘束される、項目9に記載のペプチドフラグメント。
(項目11)
HLA−A1、HLA−A2、HLA−A3、HLA−A11およびHLA−A24からなる群より選択されるMHCクラスI HLA種によって拘束される、項目10に記載のペプチドフラグメント。
(項目12)
HLA−A3によって拘束される、項目11に記載のペプチドフラグメント。
(項目13)
HLA−A2によって拘束される、項目11に記載のペプチドフラグメント。
(項目14)
MHCクラスI HLA−B分子によって拘束される、項目9に記載のペプチドフラグメント。
(項目15)
HLA−B7、HLA−B35、HLA−B44、HLA−B8、HLA−B15、HLA−B27およびHLA−B51からなる群より選択されるMHCクラスI HLA−B種によって拘束される、項目14に記載のペプチドフラグメント。
(項目16)
MHCクラスII分子によって拘束される、項目9に記載のペプチドフラグメント。
(項目17)
配列番号1のRhoCからの8から10個または18から25個または26から60個の連続するアミノ酸から成る、項目4から16のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目18)
配列番号1のRhoCの少なくとも1個のアミノ酸が、少なくとも置換、欠失または付加されている、配列番号1のRhoCからの8から10個または18から25個または26から60個の連続するアミノ酸から成る、項目4から16のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目19)
癌患者のPBL集団において10 PBLあたり少なくとも10の頻度でINF−γ産生細胞を惹起することができる、項目4から18のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目20)
配列番号1のRhoCまたは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体が発現される癌疾患を有する患者のPBL集団においてINF−γ産生細胞を惹起することができる、項目4から19のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
(項目21)
前記癌疾患が、転移癌である、項目20に記載のペプチドフラグメント。
(項目22)
前記ペプチドフラグメントが、少なくとも1個のアミノ酸だけ配列番号2のRhoAまたは配列番号3のRhoBの配列から異なる、8から60個の範囲のアミノ酸の配列、好ましくは9から25個の範囲のアミノ酸の配列の、配列番号1のRhoCの連続配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目22)
前記ペプチドフラグメントが、少なくとも1個のアミノ酸だけ配列番号3のRhoBの配列から異なる、8から60個の範囲のアミノ酸、好ましくは9から25個の範囲のアミノ酸の配列番号1のRhoCの連続配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目23)
前記ペプチドフラグメントが、配列番号1のRhoCの60個の最もC末端側のアミノ酸または配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体から選択される配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目24)
前記ペプチドフラグメントが、多くて60個のアミノ酸残基、例えば50個のアミノ酸残基、例えば多くて45個のアミノ酸残基、例えば多くて40個のアミノ酸残基、例えば多くて35個のアミノ酸残基、例えば多くて30個のアミノ酸残基、例えば多くて25個のアミノ酸残基、例えば15から20個のアミノ酸残基から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目25)
前記ペプチドフラグメントが、多くて20個のアミノ酸残基、例えば多くて19個のアミノ酸残基、例えば多くて18個のアミノ酸残基、例えば多くて17個のアミノ酸残基、例えば多くて16個のアミノ酸残基、例えば多くて15個のアミノ酸残基、例えば多くて14個のアミノ酸残基、例えば多くて13個のアミノ酸残基、例えば多くて12個のアミノ酸残基、例えば多くて11個のアミノ酸残基、例えば8から10個のアミノ酸残基から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目26)
前記ペプチドフラグメントが、多くて1個のアミノ酸が置換されており、好ましくは該置換が保存的である、8から60個の範囲のアミノ酸、好ましくは8から20個の範囲のアミノ酸の配列番号1のRhoCの連続配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目27)
前記ペプチドフラグメントが、多くて2個のアミノ酸が置換されており、好ましくは該置換が保存的である、8から60個の範囲のアミノ酸、好ましくは8から20個の範囲のアミノ酸の配列番号1のRhoCの連続配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目28)
前記ペプチドフラグメントが、多くて3個のアミノ酸が置換されており、好ましくは該置換が保存的である、8から60個の範囲のアミノ酸、好ましくは8から20個の範囲のアミノ酸の配列番号1のRhoCの連続配列から成る、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目29)
項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントを含む、項目1から3のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目30)
前記ワクチンが、ワクチン接種した患者において癌細胞に対して細胞傷害効果を有するエフェクターT細胞の産生を惹起する、項目1から3および22から29のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目31)
被験者において腫瘍間質における抗原特異的T細胞の浸潤を誘導することができる、項目1から3および22から30のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目32)
被験者において臨床応答を惹起することができ、該臨床応答が、安定した疾患、部分応答または完全寛解を特徴とする、項目1から3および22から31のいずれかに記載のワ
クチン組成物。
(項目33)
被験者において臨床応答を惹起することができ、該臨床応答が、最大の標的病変の最大直径の合計の減少を特徴とする、項目1から3および22から32のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目34)
被験者において臨床応答を惹起することができ、該臨床応答が、完全寛解である、項目1から3および23から33のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目35)
RhoCではないタンパク質またはペプチドフラグメントから選択される、免疫原性タンパク質またはペプチドフラグメントをさらに含む、項目1から3および22から34のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目36)
前記アジュバントが、細菌DNA系アジュバント、油/界面活性剤系アジュバント、ウイルスdsRNA系アジュバントおよびイミダゾキニリン(imidazochinilines)からなる群より選択される、項目1から3および22から35のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目37)
前記アジュバントが、Montanide ISAアジュバントである、項目1から3および22から36のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目38)
前記アジュバントが、Montanide ISA51またはMontanide ISA 720である、項目37に記載のワクチン組成物。
(項目39)
前記アジュバントが、Montanide ISA51である、項目38に記載のワクチン組成物。
(項目40)
前記アジュバントが、GM−CSFである、項目1から3および22から36のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目41)
免疫原的に活性なペプチドフラグメントまたは該免疫原的に活性なペプチドフラグメントをコードする核酸を含む抗原提示細胞を含む、項目1から3および22から40のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目42)
前記抗原提示細胞が、樹状細胞である、項目41に記載のワクチン組成物。
(項目43)
前記核酸が、項目4から21のいずれかに記載のペプチドをコードする、項目1に記載のワクチン組成物。
(項目44)
前記核酸が、ベクター内に含まれる、項目1から43のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目45)
前記ベクターが、ウイルスベクターおよび細菌ベクターからなる群より選択される、項目44に記載のワクチン組成物。
(項目46)
前記ベクターが、T細胞刺激ポリペプチドをコードする核酸をさらに含む、項目44から45のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目47)
項目1から3および22から46のいずれかに記載のワクチン組成物とさらなる抗癌剤とを含むパーツキット(kit−of−parts)。
(項目48)
前記抗癌剤が、抗体である、項目47に記載のパーツキット。
(項目49)
前記抗癌剤が、サイトカインである、項目47に記載のパーツキット。
(項目50)
RhoCと反応性であるPBL中のまたは腫瘍組織内のT細胞の癌患者における存在についてのエクスビボまたはインサイチュ診断のための組成物であって、項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントを含む組成物。
(項目51)
RhoCと反応性であるPBL中のまたは腫瘍組織内のT細胞の癌患者における存在についてのエクスビボまたはインサイチュ診断のための診断キットであって、項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントを含むキット。
(項目52)
項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントとクラスI HLAもしくはクラスII HLA分子またはそのような分子のフラグメントとの複合体。
(項目53)
単量体である、項目53に記載の複合体。
(項目54)
多量体である、項目53に記載の複合体。
(項目55)
腫瘍組織または血液サンプルと項目53に記載の複合体とを接触させること、および該複合体の該組織または血液細胞への結合を検出することを含む、癌患者においてRhoC反応性T細胞の存在を検出する方法。
(項目56)
項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントに特異的に結合することができる分子。
(項目57)
抗体またはそのフラグメントである、項目57に記載の分子。
(項目58)
T細胞受容体である、項目58に記載の分子。
(項目59)
項目56または58に記載の分子の結合を阻止することができる分子。
(項目60)
転移癌疾患の処置方法であって、有効量の、項目1から3および22から46のいずれかに記載の組成物、項目56に記載の分子、項目59に記載の分子または項目47から49のいずれかに記載のパーツキットを前記疾患に罹患している患者に投与することを含む方法。
(項目61)
処置される前記疾患が、RhoCが発現される癌疾患である、項目60に記載の方法。
(項目62)
さらなる癌処置と併用される、項目61に記載の方法。
(項目63)
前記さらなる処置が、化学療法、放射線療法、免疫刺激物質での処置、遺伝子療法、抗体での処置および樹状細胞を使用する処置からなる群より選択される、項目62に記載の方法。
(項目64)
癌疾患の処置または予防用の医薬品の製造における、項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントまたは項目1から3および22から46のいずれかに記載のワクチン組成物の使用。
(項目65)
処置される前記疾患が、RhoCが発現される癌疾患である、項目64に記載の使用。
(項目66)
前記癌疾患が、転移癌である、項目64から65のいずれかに記載の使用。
(項目67)
さらなる癌処置と併用される、項目64から66のいずれかに記載の使用。
(項目68)
前記さらなる処置が、化学療法、放射線療法、免疫刺激物質での処置、遺伝子療法、抗体での処置および樹状細胞を使用する処置からなる群より選択される、項目67に記載の使用。
(項目69)
免疫処置をモニターする方法であって、該方法は:
i)個体からの血液サンプルを提供する工程;
ii)配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくは該その機能的相同体の連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントまたは該RhoCもしくは該ペプチドフラグメントをコードする核酸を提供する工程;
iii)該血液サンプルが、該タンパク質またはペプチドを特異的に結合する抗体またはT細胞受容体を含むT細胞を含むかどうかを決定する工程;
iv)それによって、該タンパク質またはペプチドへの免疫応答が該個体において生じたかどうかを決定する工程、
を含む、免疫処置をモニターする方法。
(項目70)
前記ペプチドフラグメントが、いずれかの項目に記載のペプチドフラグメントである、項目69に記載の方法。
(項目71)
転移癌の処置または予防において使用するための、配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくは該その機能的相同体の連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントまたは該RhoCもしくは該ペプチドフラグメントをコードする核酸。
(項目72)
転移癌の処置または予防において使用するための、項目4から21のいずれかに記載のペプチドフラグメントまたは項目1から3および22から46のいずれかに記載のワクチン組成物。
(項目73)
項目58に記載のT細胞受容体を含む単離されたT細胞。
(項目74)
配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくはそのフラグメントの連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントと特異的に相互作用することができる単離されたT細胞。
(項目75)
項目4から21に記載のRhoCペプチドのいずれかと特異的に相互作用することができる、項目74に記載のT細胞。
(項目76)
CD8 T細胞である、項目74から75に記載のT細胞。
(項目77)
CD4 T細胞である、項目74から75に記載のT細胞。
(項目78)
項目57に記載のT細胞受容体をコードする第1のヌクレオチド配列とT細胞における該第1のヌクレオチド配列の発現を指示する第2のヌクレオチド配列とを含む異種DNA構築物を含む、項目74から77のいずれかに記載のT細胞。
(項目79)
配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくはそのフラグメントの連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントの存在下でT細胞を増殖させることを含む、項目78に記載のT細胞クローンの調製方法。
(項目80)
項目4から21に記載のRhoCペプチドのいずれかの存在下でT細胞を増殖させることを含む、項目79に記載の方法。
(項目81)
項目73から80のいずれかに記載の単離されたT細胞クローンを含む医薬組成物。
(項目82)
転移癌の治療において使用するためのものである、項目81に記載の医薬組成物。
(項目83)
項目74に記載の単離されたT細胞を含む組成物をその必要がある個体に投与することを含む、転移癌の処置および/または予防方法。

Claims (21)

  1. 医薬品として使用するための、
    a)配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体、または該RhoCもしくは該その機能的相同体の連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメント、または該RhoCもしくは該ペプチドフラグメントをコードする核酸;と
    b)アジュバントと
    を含むワクチン組成物。
  2. RhoCを発現する転移癌に罹患している個体に投与したとき、多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体を発現する転移癌に対する免疫応答を惹起することができる、請求項1に記載のワクチン組成物。
  3. 多くて2個のアミノ酸が置換されている配列番号1のRhoCまたはその機能的相同体からの8から10個、18から25個、または26から60個の連続するアミノ酸から成る、単離された免疫原的に活性なペプチドフラグメントであって、配列番号1のRhoCのアミノ酸残基I43、Q123、R140、S141、S152、L157、E165、G178、V181、K183、N184、R186、R187、R188、P191またはI192のうちの少なくとも1個を含有するペプチドフラグメント。
  4. 次の特徴:
    (i)ELISPOTアッセイによって決定したとき、癌患者のPBL集団において10 PBLあたり少なくとも1の頻度でINF−γ産生細胞を惹起することができる、お
    よび/または
    (ii)腫瘍組織においてエピトープペプチドと反応性であるCTLをインサイチュで検出することができる、および/または
    (iii)RhoC特異的T細胞のインビトロでの成長を誘導することができる、
    のうちの少なくとも1つを有する、MHCクラスI拘束ペプチドまたはMHCクラスII拘束ペプチドである、請求項に記載のペプチドフラグメント。
  5. 配列番号1のRhoCからの8から10個または18から25個または26から60個の連続するアミノ酸から成る、請求項3および4のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
  6. 配列番号1のRhoCの少なくとも1個のアミノ酸が、少なくとも置換、欠失または付加されている、配列番号1のRhoCからの8から10個または18から25個または26から60個の連続するアミノ酸から成る、請求項3および4のいずれかに記載のペプチドフラグメント。
  7. 配列番号1のRhoCまたは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体が発現される癌疾患を有する患者のPBL集団においてINF−γ産生細胞を惹起することができる、請求項からのいずれかに記載のペプチドフラグメント。
  8. 前記ペプチドフラグメントが、少なくとも1個のアミノ酸だけ配列番号2のRhoAまたは配列番号3のRhoBの配列から異なる、8から60個の範囲のアミノ酸の配列、好ましくは9から25個の範囲のアミノ酸の配列の、配列番号1のRhoCの連続配列から成る、請求項1および2のいずれかに記載のワクチン組成物。
  9. 前記ペプチドフラグメントが、配列番号1のRhoCの60個の最もC末端側のアミノ酸または配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体から選択される配列から成る、請求項1および2のいずれかに記載のワクチン組成物。
  10. 請求項からのいずれかに記載のペプチドフラグメントを含む、請求項1および2のいずれかに記載のワクチン組成物。
  11. 配列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくはそのフラグメントの連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントと特異的に相互作用することができる単離されたT細胞。
  12. 請求項からに記載のRhoCペプチドのいずれかと特異的に相互作用することができる、請求項11に記載のT細胞。
  13. CD8 T細胞である、請求項11および12のいずれか1項に記載のT細胞。
  14. CD4 T細胞である、請求項11および12のいずれか1項に記載のT細胞。
  15. 有効成分として、請求項3から7のいずれかに記載のペプチドフラグメントまたは請求項1、2および8から10のいずれかに記載のワクチン組成物または請求項11から14のいずれか1項に記載のT細胞を含む、癌を処置するための医薬組成物。
  16. 処置される前記が、RhoCが発現される癌疾患である、請求項15に記載の医薬組成物
  17. 癌疾患の処置または予防用の医薬品の製造における、請求項からのいずれかに記載のペプチドフラグメントまたは請求項1、2およびから10のいずれかに記載のワクチン組成物または請求項11から14のいずれか1項に記載のT細胞の使用。
  18. 列番号1のRhoCもしくは配列番号1に対して少なくとも70%の同一性を有するその機能的相同体または該RhoCもしくは該その機能的相同体の連続配列を含む免疫原的に活性なペプチドフラグメントまたは該RhoCもしくは該ペプチドフラグメントをコードする核酸を含む、転移癌を処置または予防するための組成物
  19. 求項からのいずれかに記載のペプチドフラグメントまたは請求項1、2およびから10のいずれかに記載のワクチン組成物または請求項11から14のいずれか1項に記載のT細胞を含む、転移癌を処置または予防するための組成物
  20. 請求項11から14のいずれかに記載のT胞を含む医薬組成物。
  21. 転移癌の治療において使用するためのものである、請求項20に記載の医薬組成物。
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