JP2011505862A - 新規ラクトースホスホリラーゼ酵素 - Google Patents

新規ラクトースホスホリラーゼ酵素 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規ラクトースホスホリラーゼ酵素及びその使用に関する。より具体的には、本発明は、セルロモナス・ウーダから得られるセロビオースホスホリラーゼの変異によって作製されたラクトースホスホリラーゼ酵素に関する。この酵素に変異を導入することによって、セロビオースホスホリラーゼからラクトースホスホリラーゼへ活性を切り替えることができる。

Description

本発明は、新規ラクトースホスホリラーゼ酵素及びその使用に関する。より具体的には、本発明は、セルロモナス・ウーダ(Cellulomonsa uda)から得られるセロビオースホスホリラーゼの変異によって作製されたラクトースホスホリラーゼ酵素に関する。この酵素の中に変異を導入することによって、セロビオースホスホリラーゼからラクトースホスホリラーゼへ活性を切り替えることができる。
α結合されたホスファート基を有する単糖は、グリコシド結合を合成するためのルロア経路における中心的中間体である。実際、α結合されたホスファート基を有する単糖は、グリコシル転移酵素に対する供与体基質であるヌクレオチド糖へ転化され得る。インビボにおいて、ガラクトース−1−リン酸は、ガラクトース−1−リン酸ウリジル転移酵素(GALT)によって、UDP−ガラクトースへ転化される。この酵素の不存在は、血中へのガラクトースの有毒なレベルの蓄積をもたらす(ガラクトース血症として知られる遺伝病(Fridovich−Keil,2006))。次いで、UDP−ガラクトースは、糖タンパク質及び糖脂質中の多岐にわたる重要な炭水化物エピトープの合成に関与するガラクトシル転移酵素に対する基質である(Varki,1993)。
グリコシルリン酸は、慣用の化学的触媒を用いて伝統的に合成されてきた。1937年に始まり、異なる触媒及び異なるグリコシル又はホスファート供与体を使用する幾つかの操作が文献に記載されてきた(Cori et al.,1937;MacDonald,1961;Inage et al.,1982;Schmidt et al.,1982;Sim et al.,1993)。さらなる情報は、欧州特許0553297:“The preparation of glycosyl phosphate triesters”に見出すことができる。炭水化物の化学的リン酸化は、典型的には、複数工程の反応スキームからなり、低い総収率をもたらし、アノマー選択性の達成においてあまり成功を収めていない。その結果、酵素的リン酸化技術の開発が極めて望ましく、過程において生成される廃棄物の量を低減するというさらなる利点を有している(環境にやさしい化学)。
単糖をリン酸化する酵素は、ホスファート供与体としてATPを必要とするキナーゼのクラス(リン酸転移酵素)に属する。これらの糖キナーゼの多くは、C6位においてその基質をリン酸化し、アノマー中心においてその基質をリン酸化しない。唯一の公知の例外は、α−D−ガラクトース−1−リン酸を産生するガラクトキナーゼ(EC2.7.1.6)及びβ−L−フコース−1−リン酸を産生するフコキナーゼ(EC2.7.1.52)である。興味深いことに、基質としてD−タロース及びL−グルコースを含めるために誘導的進化を用いることによって、ガラクトキナーゼの特異性が広げられており(Hoffmeister et al.,2003)、このようなガラクトキナーゼ変形物の使用を記載する特許が公開されている“Sugar kinases with expanded substrate specificty and their use”(WO2005056786)。α−D−ガラクトース−1−リン酸を生産するためにキナーゼを利用することはできるが、ホスファート供与体として、不安定且つ高価なATPが必要とされることは、産業的応用に関して深刻な欠点である。
その名前に関わらず、グリコシドホスホリラーゼは、その基質を実際にはリン酸化せず、代わりに、二糖及び多糖の加リン酸分解を触媒して、リン酸化された単糖を産生する。供与体として無機ホスファートを必要とするに過ぎず、マルトデキストリン(Griessler et al.,1996)又はショ糖(Goedl et al.,2007)からα−D−グルコース−1−リン酸を生産するために長く使用されてきたので、これらの酵素は生物触媒として極めて魅力的である。米国特許第6,764,841号“Production process of glucose−1−phosphate”に、さらなる情報を見出すことができる。残念なことに、炭水化物ホスホリラーゼの特異性は極めて限られており、1つの酵素が天然でα−D−ガラクトース−1−リン酸を産生することが知られているに過ぎない(すなわち、ビフィドバクテリア中に見出されるラクト−N−ビオースホスホリラーゼ(Kitaoka et al.,2005))。ラクト−N−ビオースI又はβ−D−ガラクトシル−(1,3)−N−アセチル−D−グルコサミンは、ヒトの乳にのみ存在するオリゴ糖の構造成分であり、大量に入手することは容易でない(Nishimoto & Kitaoka,2007)。JP9224691は、セルビブリオ・ギルバス(Cellvibrio gilvus)から得られるセロビオースホスホリラーゼの存在下で、キトビオース又はラクトースをリン酸と反応させることによる、食材として有用な糖リン酸の作製を開示している。ラクトースから出発して、α−D−ガラクトース−1−リン酸が得られる。しかしながら、これは、セロビオースホスホリラーゼの副活性に過ぎず、長い反応時間(48時間)とかなり低い収率のために、科学的には興味深いものの、この酵素は産業用途に適さない。
欧州特許第0553297号明細書 国際公開第2005/056786号 米国特許第6,764,841号明細書 特開平9−224691号公報
Fridovich−Keil、2006 Varki、1993 Cori他、1937 MacDonald、1961 Inage他、1982 Schmidt他、1982 Sim他、1993 Hoffmeister他、2003 Griessler他、1996 Goedl他、2007 Kitaoka他、2005 Nishimoto & Kitaoka、2007
驚くべきことに、本発明者らは、セルロモナス・ウーダから得られるセロビオースホスホリラーゼがラクトースに対する活性も示し、α−D−ガラクトース−1−リン酸を産生することを見出した。さらに驚くべきことに、非常に増大したラクトースホスホリラーゼ活性を有する変異体を得ることができた。前記変異体は、野生型セルビブリオ・ギルバスの比活性より少なくとも10倍高い、好ましくは約50倍高い比活性を有する。
本発明の第一の態様は、50mMMES−緩衝液pH6.6中において、37℃で、200mMラクトースに対して測定された場合に、少なくとも0.05ユニット/mg、好ましくは少なくとも0.1ユニット/mg、より好ましくは0.2ユニット/mg、さらにより好ましくは少なくとも0.25ユニット/mgの比活性を有するラクトースホスホリラーゼ酵素である。1ユニット(U)は、これらの条件下で、1分に基質1μmolを転化する酵素の量として定義される。
好ましくは、前記ラクトースホスホリラーゼ酵素は、セロビオースホスホリラーゼの変異によって得られる。好ましくは、前記変異は、セルロモナス・ウーダ配列の領域300から750中に、より好ましくは、領域335から375、395から435、475から515及び640から680の1つの中に又は相同な酵素の等価な領域の中に位置する。本明細書において使用される相同な酵素とは、セロビオースホスホリラーゼ活性を有し及びBlast並置で測定された場合に、セルロモナス・ウーダ配列と少なくとも40%の同一性、好ましくは50%の同一性、より好ましくは60%の同一性、より好ましくは70%の同一性、さらにより好ましくは80%の同一性、より好ましくは90%の同一性を有する酵素である(Tatusova and Madden,1999)。本明細書において使用される等価な領域とは、BLAST並置により、保存された残基の塩基上に、両配列を並置することによって当該領域が同定され得ることを意味する(Tatusova and Madden,1999)。好ましくは、前記ラクトースホスホリラーゼは、セルロモナス・ウーダのセロビオースホスホリラーゼの変異によって得られる。より好ましくは、前記ラクトースホスホリラーゼ酵素は、配列番号1の変異A397及び/又は変異T508及び/又は変異N667(シー・ウーダ酵素)又は相同な酵素中の等価な変異を少なくとも含み、好ましくは、前記変異は、A397R、T508A、T508I、N667T及びN667Aからなる群から選択され、さらにより好ましくは、前記酵素は配列番号2(変異体配列1)、配列番号3(変異体配列2)又は配列番号4(変異体配列3)を含む。1つの好ましい実施形態において、前記酵素は配列番号2からなる。別の好ましい実施形態において、前記酵素は配列番号3からなる。さらに別の好ましい実施形態において、前記酵素は配列番号4からなる。
本発明の別の態様は、本発明のラクトースホスホリラーゼ酵素をコードする核酸配列である。本明細書において使用される核酸には、DNA配列、cDNA配列又はRNA配列が含まれるが、これらに限定されない。このような核酸配列は、非限定的な例として、相同な宿主生物中で酵素を過剰生産するために、又はセルロモナス・ウーダ以外の生物中での該酵素を異種生産するために使用することができる。
本発明の別の態様は、野生型酵素と比べて増加したラクトースホスホリラーゼ活性を有する変異体セロビオースホスホリラーゼ酵素である。ラクトースホスホリラーゼ活性は、実施例の材料及び方法に記載されているように測定される。好ましくは、前記活性は、比活性として表される。好ましくは、ラクトースホスホリラーゼ活性は、野生型活性と比べて少なくとも3桁、より好ましくは少なくとも5桁、より好ましくは少なくとも7桁、最も好ましくは少なくとも10桁増加する。本明細書において使用される変異体酵素とは、野生型配列において、少なくとも1つのアミノ酸残基が置換され、欠失され及び/又は挿入されている酵素である。好ましくは、前記変異はアミノ酸置換であり、さらにより好ましくは、前記変異は少なくとも2つのアミノ酸の置換であり、最も好ましくは、前記変異は少なくとも3つのアミノ酸の置換である。
本発明の別の態様は、ガラクトース−1−リン酸を生産するための、本発明のラクトースホスホリラーゼ酵素の使用である。本発明のさらに別の態様は、ラクトースを生産するための本発明のラクトースホスホリラーゼ酵素の使用である。
実施例
実施例に対する材料及び方法
細菌株、プラスミド及び増殖条件
セロビオースホスホリラーゼ遺伝子(受託番号AY343322)は、セルロモナス・ウーダDSM20108からクローニングした。Tryptone Soya Broth培地(TSB:17g/Lトリプトン、3g/L大豆ミールのパパイン消化物、2.5g/Lグルコース、2.5g/LKHPO、5g/LNaCl)中において、30℃で生物を増殖させた。PCR断片のクローニングのために、pGEM−Tプラスミド(Promega)を使用し、イー・コリDH5α中に保存した。セロビオースホスホリラーゼ発現ベクターを構築するために、pTrc99Aプラスミド(4177塩基対、IPTG誘導性trcプロモーター及びアンピシリン耐性遺伝子を含有)を使用した。変形物ライブラリーによる形質転換のために、Ultracompetent Escherichia coli XL10−Gold細胞(stratagene)(TetrD(mcrA)183D(mcrCB−hsdSMR−mrr)173 endA1 supE44 thi−1 recA1 gyrA96 relA1 lac Hte[FproAB lacIZDM15Tn10(Tetr) Amy Cam])を使用した。プラスミドを単離するために、100mg/Lアンピシリンが補充されたLB培地(10g/Lトリプトン、5g/L酵母抽出物、5g/LNaCl、pH7.0)中において、37℃で一晩、イー・コリを定型的に増殖させた。組換えセロビオースホスホリラーゼを発現させるために、0.1mMの最終濃度になるように、増殖培地にイソプロピル−β−D−チオガラクトシド(IPTG)を補充した。改善された酵素変形物を発現するイー・コリ細胞を、M9塩(6g/LNaHPO、3g/LKHPO、1g/LNHCl、0.5g/LNaCl)、20mg/Lプロリン、0.1mMCaCl・2HO、1mMMgSO、1mMチアミン−HCl、18μMFeCl・4HO、6.9μMZnCl、100mg/Lアンピシリン、0.1mMIPTG及び1%(w/v)ラクトースから構成される最小ラクトース培地(pH7.4)中で選択した。
セロビオースホスホリラーゼ発現ベクターの構築
TSB培地中でシー・ウーダを16時間増殖させた後、GenElute Bacterial Genomic DNAキット(Sigma)を用いてゲノムDNAを抽出した。制限部位を含有するプライマーとともに、High Fidelity PCR Masterキット(Roche)を用いて、セロビオースホスホリラーゼ遺伝子をゲノムDNAから増殖した。
フォワードプライマー 5’−AACGTTACGGGCACTTCGACGAC−3’;
リバースプライマー 5’−ATTCTGCAGCTAGAGGGTCACGTCGACGC−3’。
それぞれ、フォワード及びリバースプライマー中のPsp1406I及びPstI制限部位に下線が付されている。GCに富むテンプレートからの増幅を改善するために、5%の最終濃度になるようにDMSOを添加した。以下のPCRサイクル条件を使用した。95℃(10分);94℃(1分)、62℃(1分)及び72℃(3分)の35サイクル;72℃(7分)。完全長のセロビオースホスホリラーゼ遺伝子を含有する2477塩基対断片をこのようにして取得し、pGEM−Tベクター中に連結した。得られたプラスミドをpGCPと名付け、セロビオースホスホリラーゼのための発現ベクターを構築するために使用した。Psp1406I(Roche)制限酵素10ユニットを用いて、pGCPプラスミド5.3μgを消化した後、Klenowポリメラーゼ(Roche)の3ユニットを用いて、3531塩基対断片を平滑末端化した。PstI制限酵素10ユニットを用いて、得られた断片を切断し、発現ベクターとの連結のために、2467塩基対を使用した。NocI10ユニットを用いて、pTrc99A発現ベクター3.1μgを切断し、Klenowポリメラーゼ3ユニットを用いて、制限断片を平滑末端化した。PstIを用いて、得られた断片を切断し、セロビオースホスホリラーゼ遺伝子を含有する2467塩基対断片との連結のために、4132塩基対断片を使用した。連結反応は、2467塩基対断片63ng、4132塩基対断片44ng、T4DNAポリメラーゼ5ユニット(Fermentas)及び5%PEG4000からなった。22℃で一晩温置した後、連結混合物を用いてイー・コリを形質転換し、アンピシリンが補充されたLB培地上に播種した。プラスミド抽出後に得られたセロビオースホスホリラーゼ発現ベクターをpXCPと名付けた。
突然変異誘発法
セロビオースホスホリラーゼ遺伝子の無作為遺伝子導入は、製造業者の指示に従い、GeneMorphIIEZClone Domain Mutagenesis Kit(Stratagene)を用いて行った。pXCP発現ベクター40ngをテンプレートとして使用し、以下のPCRプライマーを用いて、エラープローンPCRを行った。
5’−CGTTCGTCGGCGCGTACAACTC−3’(CPmutFI、フォワード)
5’−ACGACGAGCCCGTCGTACTCC−3’(CPmutRI、リバース)。
GCに富むテンプレートからの増幅を改善するために、DMSO(1%最終濃度)をPCR反応混合物に添加した。PCRサイクルの条件は、以下のとおりであった。95C(2分);95C(45秒)、65C(45秒)及び72C(2分)の35サイクル;72C(10分)。1624塩基対のPCR断片をゲル精製し、完全プラスミドPCRによって、変異された遺伝子がpXCP発現ベクター中にクローニングされるいわゆるEZClone反応のために使用した。精製されたPCR断片をメガプライマー(500ng)として、及び野生型pXCPベクター(50ng)をテンプレートとして使用した。PCRサイクルの条件は、以下のとおりであった。95C(1分);95℃(50秒)、60℃(50秒)及び68℃(14分)の30サイクル。反応後、DpnI制限酵素10ユニットを反応混合物に添加し、親テンプレートDNAを完全に消化するために、37℃で一晩温置した。イー・コリXL10−Gold中に、DpnI処理されたPCR混合物を形質転換し、アンピシリンを含有するLB培地上に形質転換混合物を播種した。幾つかのコロニーを取り出し、突然変異誘発率を測定するために配列を決定した。
製造業者の指示に従い、QuikChange Multi Site−Directed Mutagenesis Kit(Stratagene)を用いて、部位指定及び部位飽和突然変異誘発を行った。プライマーは突然変異誘発のための適切なコドン(飽和用のNNS)を含有し、PCRサイクルの条件は、以下のとおりであった。95℃(3分);95℃(1分)、55℃(1分)及び65℃(14分)の30サイクル。反応後、DpnI制限酵素10ユニットを反応混合物に添加し、親テンプレートDNAを完全に消化するために、37℃で一晩温置した。イー・コリXL10−Gold中に、PCR混合物を形質転換し、アンピシリンを含有するLB培地上に形質転換混合物を播種した。幾つかのコロニーを取り出し、変異されたプラスミドを同定するために配列を決定した。
ラクトースホスホリラーゼ酵素変形物に対する選択
イー・コリXL10−Gold細胞中に、変異体DNAライブラリーを形質転換し、100mg/Lアンピシリンが補充されたLB培地20mL中に形質転換混合物を接種した。増殖の6時間後、IPTG(0.1mM最終濃度)及びラクトース(1%最終濃度)を添加し、30℃でさらに16時間、培養物を増殖させた。次いで、リン酸緩衝化生理的食塩水(PBS,8g/LNaCl,0.2g/LKCl,1.44g/LNaHPO,0.25g/LKHPO;pH7.4)を用いて、培養物を洗浄し、アンピシリン及びIPTGが補充されたラクトース最小培地50mL中に接種した(0.25%)。約1のOD600になるまで、37℃で選択培養物を増殖させた後、アンピシリン及びIPTGが補充されたラクトース最小培地20mL中に増殖された培養物を接種(2%)することによって、新鮮な選択培養を開始した。4回のこのようなサイクルの後、アンピシリンが補充されたLB培地上に培養物の分取試料を播種した。幾つかのコロニーを取り出し、変異を同定するために配列を決定した。
ラクトースホスホリラーゼ酵素変形物に対するスクリーニング
イー・コリXL10−Gold細胞中に、変異体DNAライブラリーを形質転換し、アンピシリンを含有するLB培地上に形質転換混合物を播種した。自動化されたコロニー採取装置(QPix2,Genetix)を用いて、コロニーを採取し、アンピシリンが補充されたLB培地175μL/ウェルを含有する96ウェル平底マイクロタイタープレート中に接種した。37℃及び250rpmで16時間、マイクロタイタープレートを温置した。次いで、アンピシリン及び0.1mMIPTGが補充されたLB培地175μL/ウェルを含有する新しいマイクロタイタープレート中に増殖された微少培養物を接種することによって、組換え酵素発現を誘導した。37℃及び250rpmで16時間温置した後、2500rpmで10分間、マイクロタイタープレートを遠心し、−20℃で沈降物を凍結した。50mMTris−HCl(pH7.5)、1mMEDTA、0.5%TritonX−100、4mMMgCl、50mMNaCl及び1mg/mLリゾチームから構成される溶解緩衝液100μLを用いて、沈降物を溶解した。液体操作ロボット(Freedom EVO200,Tecan)上で、37℃で30分間、溶解を実施した。溶解後、プレートを3500rpmで10分間遠心し、酵素スクリーニングのために、上清(未精製細胞抽出物)を使用した。未精製細胞抽出物30μLを基質溶液170μL(50mMMes緩衝液pH6.6中の200mMラクトース及び30mMKHPO)と混合することによって、マイクロタイタープレート中において、37℃で酵素反応を実施した。1時間の温置後、グルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼアッセイ(Trinder,1969)を用いて放出されたグルコースの量を測定するために、試料50μLを取り出した。
酵素の性質決定
野生型酵素又は改善された変形物を完全に性質決定するために、対応する発現ベクターを用いてイー・コリXL10−Goldを形質転換し、得られた形質転換体を取り出し、アンピシリンが補充されたLB培地中において、37℃で増殖させた。培養物の600nmでの光学密度が0.6に達した時点で、0.1mMの最終濃度になるようにIPTGを添加することによって、組換え酵素の発現を誘導した。誘導の6時間後、15000gで10分間、培養物を遠心し、沈降物を−20℃で凍結した。EasyLyse Bacterial Protein Extraction Solution(Epicentre)を用いて、未精製細胞抽出物を調製した。これらの細胞抽出物は、直接又は精製された形態でアッセイにおいて使用されるホスホリラーゼ酵素を含有する。
精製は、GEHealthcareの装置を用いて、50mMTris−HCl緩衝液pH7.5中で行われ、陰イオン交換(Q−Sepharose FastFlow,100から500mMNaCl)、ゲルろ過(Superdex200、300mMNaCl)及び疎水性相互作用クロマトグラフィー(Octyl Sepharose、10mMNaCl及び2.5%硫酸アンモニウム)の組み合わせからなった。
酵素反応は、50mMMES緩衝液pH6.6中に、30mMKHPO及び30mMセロビオース又は200mMラクトースを用いて、37℃で行った。一定の間隔で、5分間煮沸することによって試料を不活化し、グルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼアッセイ(Trinder,1969)を介して、放出されたグルコースを測定した。酵素活性の1ユニット(U)は、これらの条件下で、1分間に、基質1μmolを転換する酵素の量として定義された。
hisタグ付加された酵素のクローニング及び精製
精製を簡略化するために、Stratagene(La Jolla,CA,USA)のQuikChangeXL部位指定突然変異誘発キットとともにPCR(プライマー配列5’−caggaaacagaccatgcaccatcaccatcaccatcgttacgggcacttcg−3’を使用)を用いて、第一と第二のコドン間に、His6−タグをpXCP−ベクター中に挿入した。慣用のクローニング操作によって、変形物酵素をこのベクター中にクローニングした。製造業者の指示に従って、Bio−Nobile Oy (Turku,Finland)のIMACQuickPickキットを用いて酵素を精製した。
野生型セロビオースホスホリラーゼの発現及び性質決定
材料及び方法の部に記載されているように、セルロモノナス・ウーダから得られるセロビオースホスホリラーゼ遺伝子をpTrc99A発現プラスミド中に連結することによって、セロビオースホスホリラーゼ発現ベクター(pXCP)を首尾よく構築した。イー・コリXL10−Goldの形質転換及び誘導後、細胞溶解及び遠心によって、未精製細胞抽出物を調製した。それぞれ、30mMセロビオース及び200mMラクトースに対して(pH6.6及び37℃)、細胞抽出物1mL当り約5U及び0.02Uの活性が得られた。
クロマトグラフィー技術の組み合わせによって、塩基泳動的均一状態になるまで野生型酵素を精製した。第一の工程は、500mMの塩濃度で酵素が溶出される陰イオン交換クロマトグラフィーであった。その後のゲルろ過によって、ほぼ完全に純粋な酵素試料が得られた。最終工程として、疎水性相互作用クロマトグラフィーを使用したが、前記酵素はカラムに結合せず、2.5%硫酸アンモニウムによって溶出された。それぞれ、30mMセロビオース及び200mMラクトースに対して(pH6.6及び37℃)、12.66U/mgおよび0.0406U/mgの比活性が得られた。
無作為突然変異誘発によるラクトースホスホリラーゼの開発
エラープローンPCRを介したセロビオースホスホリラーゼの無作為突然変異誘発のためのテンプレートとして、pXCPプラスミドを使用した。相同なセルビブリオ・ギルバスのセロビオースホスホリラーゼ(Hidaka et al.,2006;PDB 2CQT)から得られた構造的情報を用いて、本発明者らは、無作為突然変異誘発をT216とV757の間の残基に限定した。これによって、1624塩基対のDNA断片が増幅され、このDNA断片をpXCP発現プラスミド中にクローニングした。ライブラリーの変異頻度を測定するためにアンピシリンを含有するLB培地上に播種されたイー・コリXL10−Goldを形質転換するために、作製されたDNAライブラリーを使用した。6.5DNA変異/1000塩基対の平均変異頻度が得られた。
改善されたラクトースホスホリラーゼ活性を有する酵素変形物を発見するために、インビボ選択系を開発した。イー・コリXL10−Goldはβ−ガラクトシダーゼを発現しないので、活性を有するラクトースホスホリラーゼによって形質転換された細胞のみが、唯一の炭素源としてラクトースを有する最小培地中で増殖することができるはずである。さらに、最高のラクトースホスホリラーゼ活性を発現する細胞が最も早く増殖するので、ライブラリー中に存在する最高の酵素は濃縮培養を用いて選択することができることを意味する。本発明者らは、ラクトース最小培地中での増殖の4サイクルを行い、LB培地上に培養の分取試料を播種した。3つのコロニーを取り出し、プラスミド抽出のために増殖させた。プラスミドの配列決定によって、プラスミドが全て同じ変異を含有することが明らかとなり、1つの変形物が選択培養中に実際に濃縮されたことを意味し、この変形物をLP1と称した。9つのDNA変異を同定し、これらは6つのアミノ酸置換をもたらす(表1)。
Figure 2011505862
酵素の作製及び抽出後、LP1変形物に対して、ラクトースホスホリラーゼ活性の5倍の増加を検出することができたが、セロビオースホスホリラーゼ活性は野生型酵素と比べて4倍減少していた(表2)。本発明者らは、LP1変形物中の各アミノ酸置換を野生型アミノ酸へ復帰させることによって、LP1変形物中の各アミノ酸置換の重要性を調べた。これらの実験によって、T508A及びN667Tのみがラクトースに対する向上した活性に寄与することが明らかとなった。興味深いことに、他の変異のうちの2つ、すなわち、A397V及びG681Sは、ラクトースホスホリラーゼ活性に対して負の効果を有することが明らかとなった。これらの結果に基づき、本発明者らは、二重変異体T508A/N667T(LP2と称され、親LP1変形物の約2倍を超えるラクトースホスホリラーゼ活性を有する。)を構築した。結果は、表2aにまとめられている。
Figure 2011505862
遺伝子の開始コドンの前にHis6タグを挿入し、製造業者の指示に従って、Bio−NobileOy(Turku,Finland)のIMACQuickPickキットを用いて酵素を精製した。200mMラクトースに対して、30mMKHPO−50mMMES緩衝液、pH6.6中、37℃で、純粋なhisタグ付加酵素の比活性を測定した。LP2二重変異体の比活性は、精製されたシー・ウーダ野生型酵素の0.033ユニット/mgと比べて、0.171ユニット/mgであった(表2b)。比較として、セロビオースに対する活性が与えられている。
2つの変異体位置を何れかの他のアミノ酸へ無作為に変異し、得られた組み合わせを活性に関してスクリーニングした。1つの変形物T508I/N667A(LP3と表記される。)は、未精製抽出物(表2a)及び精製酵素(表2B)の何れに対して測定した場合にも、LP2変形物より約50%高い活性を示した。
セルビブリオ・ギルバスの活性との変異体セロモナス・ウーダ酵素の活性の比較
Genscript(Piscataway,NJ,USA)によって、シー・ギルバスから得られるセロビオースホスホリラーゼをコードする遺伝子(配列番号5)を合成した。クローニング、発現、突然変異誘発、抽出及び酵素活性の測定は、セルロモナス・ウーダから得られる酵素に関して記載されているとおりに行った。結果が、表3にまとめられている。
Figure 2011505862
セルビブリオ・ギルバス酵素のT508及びN667位(それぞれ、セルロモナス・ウーダ中のT508位、N667位と等価)における変異の効果を評価するために、セルロモナス・ウーダに対して記載されているのと同様の方法で、位のTをIによって置換し、667位のNをAによって置換した。セルロモナス・ウーダにおいて発見されたのと同様に、これらの位置への変異の導入は活性を増加させたが、両変異及び二重変異に対して得られた活性は、セルロモナス・ウーダに対して得られた活性より、なお著しく低かった。
ラクトースホスホリラーゼ活性の最適化
セルロモナス・ウーダから得られる野生型セロビオースホスホリラーゼは、(セルビブリオ・ギルバスに対して測定された活性よりずっと高いが)pH6.6及び37℃で、200mMラクトースに対して殆ど活性を示さない。変異N667T及びT508Aを導入することによって、ラクトースホスホリラーゼ活性は既に10倍増加しているが、さらなる酵素改変操作はα−D−ガラクトース−1−リン酸の産生の効率をさらに向上させる。
材料及び方法に記載されているように、無作為突然変異誘発及び部位飽和突然変異誘発の両方によって、変形物酵素のライブラリーを作製する。無作為突然変異誘発に対して、epPCRに続く、ラクトース最小培地中での選択を使用する。部位飽和突然変異誘発に対して、活性部位残基を標的とし、高情報量スクリーニングによって効果を評価する。増加したラクトースホスホリラーゼ活性を有する変形物を配列決定し、部位指定突然変異誘発を用いて、全ての同定された変異の各効果を測定する。誘導的進化の新たなラウンドのための出発点として使用される1つの酵素中に、有益な変異をプールする。
産生過程における改善された酵素変形物の適用
誘導的進化の各サイクルの終了時における最高の酵素変形物をより大規模に作製し、より完全に性質決定する。50mMMES緩衝液pH6.6中、37℃での、200mMラクトース及び30mMホスファートに対するその比活性を測定する。さらに、その速度論的パラメータ及びα−D−ガラクトース−1−リン酸産生の最大効率のための最適な基質濃度を測定する。セルビブリオ・ギルバスから得られるセロビオースホスホリラーゼはラクトースに対して若干活性を有することが報告されているので、改善された酵素変形物を用いて比較分析を行う。これらの実験において、日本国特許9224691に記載されている試験条件(Tris/HCL緩衝液pH7中の10mMラクトース及び10mMホスファートを酵素の2U/mLと混合)を使用する。37℃での反応の48時間後、セルビブリオ・ギルバスの酵素によって、1.5mMα−ガラクトース−1−リン酸が産生された。
二糖の加リン酸分解は可逆的反応であるので、ラクトースホスホリラーゼは、α−ガラクトース−1−リン酸及びグルコースからのラクトースの酵素的合成のためにも有用である。このようなラクトースは、動物源に由来せず、従って、BSEを持っていないことが保証されるので、医薬製剤の製造に関して極めて興味深い。本発明者らの改善された変形物の合成能力は、酵素を基質と混合し、5分間煮沸することにより一定の間隔で試料を不活化させ、HPLCを用いてラクトース濃度を測定することによって検査される。50mMMES緩衝液pH6.6中、37℃での、200mMα−D−ガラクトース−1−リン酸及び30mMグルコースに対する比活性並びに速度論的パラメータ及びラクトース産生の最大効率のための最適な基質濃度を測定する。
残基397はLP1−変形物のラクトースホスホリラーゼ活性に明確に影響を与えるので(但し、変異A397Vの場合には負の影響)、本発明者らは、LP3変形物中のこの位置を飽和することに決めた。1つのマイクロタイタープレート(96コロニー)をスクリーニングした後、本発明者らは、ラクトースに対して増加した活性を有する変形物を実際に同定することができた。この酵素は変異A397Rを含有し、LP−3変形物に対する未精製細胞抽出物mg当り0.161±0.006U/mgと比べて、0.177±0.007U/mg未精製細胞抽出物の比活性を有する。
Figure 2011505862
Figure 2011505862

Claims (15)

  1. 少なくとも0.05ユニット/mgの比活性を有するラクトースホスホリラーゼ酵素。
  2. セロビオースホスホリラーゼの突然変異誘発によって得られる、請求項1に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  3. 前記変異がセルロモナス・ウーダの領域300から750(配列番号1)又は相同な酵素中の等価な領域中に位置している、請求項2に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  4. 前記変異が、セルロモナス・ユーダの領域335から375、395から435、475から515及び640から680(配列番号1)又は相同な酵素中の等価な領域からなる群から選択される領域中に位置している、請求項3に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  5. 配列番号1(シー・ウーダ酵素)の変異T508及び/若しくはN667又は相同な酵素中の均等な領域を少なくとも含む、請求項4に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  6. T508A、T508I、N667T及びN667Aからなる群から選択される少なくとも1つの変異を含む、請求項5に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  7. 配列番号2を含む、請求項6に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  8. 配列番号3を含む、請求項6に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  9. 配列番号4を含む、請求項6に記載のラクトースホスホリラーゼ酵素。
  10. 野生型酵素と比べて増加したラクトースホスホリラーゼ活性を有する変異体セロビオースホスホリラーゼ酵素。
  11. 請求項1から9の何れかに記載のラクトースホスホリラーゼ酵素をコードする核酸配列。
  12. ガラクトース−1−リン酸を生産するための、請求項1から9の何れかに記載のラクトースホスホリラーゼ酵素の使用。
  13. ラクトースを生産するための、請求項1から9の何れかに記載のラクトースホスホリラーゼ酵素の使用。
  14. ガラクトース−1−リン酸を生産するための、請求項10に記載のセロビオースホスホリラーゼ酵素の使用。
  15. ラクトースを生産するための、請求項10に記載のセロビオースホスホリラーゼ酵素の使用。
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