JP2011503230A - 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 - Google Patents

非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 Download PDF

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Abstract

式(I):
Figure 2011503230

[式中、A環は(ii−a)、(ii−b)、(ii−c)、(ii−d)又は(ii−e)であり、n、L、M、U、X、Y、Z、R、R、R、R2A、R2B、R2C、R、R、R及びR10は本明細書に定義する通りである。]の複素芳香族化合物はHIV逆転写酵素阻害剤である。式Iの化合物とその医薬的に許容可能な塩及びプロドラッグはHIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の予防及び治療、並びにエイズの予防、発症又は進行遅延及び治療に有用である。これらの化合物とその塩及びプロドラッグは他の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質又はワクチンと併用して医薬組成物の成分として利用することができる。

Description

本発明は所定のアリールオキシ、シクロアルキルオキシ及びヘテロシクリルオキシピリジン及びピリミジン並びに関連化合物と、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染及びHIV複製の予防、HIV感染及びHIV複製の治療、エイズの予防、エイズの治療、並びにエイズの発症及び/又は進行遅延におけるその使用に関する。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれるレトロウイルス、特にHIV1型(HIV−1)及び2型(HIV−2)ウイルスと呼ばれる株は後天性免疫不全症候群(エイズ)と呼ばれる免疫低下疾患の病因に結び付けられている。HIV血清陽性個体は初期は無症候であるが、一般にエイズ関連症候群(ARC)を発症した後、エイズを発症する。疾患個体は重度免疫低下を示すため、非常に衰弱し易く、最終的に致死性日和見感染症に至る。宿主細胞がHIVを複製するにはウイルスゲノムが宿主細胞のDNAに組込まれる必要がある。HIVはレトロウイルスであるため、HIV複製サイクルには、逆転写酵素(RT)と呼ばれる酵素によりウイルスRNAゲノムがDNAに転写される必要がある。
逆転写酵素には以下の3種の酵素機能がある。即ち、これらの酵素はRNA依存性DNAポリメラーゼ、リボヌクレアーゼ及びDNA依存性DNAポリメラーゼとして機能する。RNA依存性DNAポリメラーゼとしてのその役割において、RTはウイルスRNAの1本鎖DNAコピーを転写する。リボヌクレアーゼとして、RTは元のウイルスRNAを破壊し、元のRNAから生成されたばかりのDNAを放出する。更に、DNA依存性DNAポリメラーゼとして、RTは第1のDNA鎖を鋳型として使用して第2の相補的DNA鎖を生成する。2本の鎖は2本鎖DNAを形成し、インテグラーゼ酵素により宿主細胞のゲノムに組込まれる。
HIV RTの酵素機能を阻害する化合物が感染細胞におけるHIV複製を阻害することは知られている。これらの化合物はヒトにおけるHIV感染の予防又は治療に有用である。HIV感染とエイズの治療用に認可されている化合物としてはRT阻害剤である3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、2’,3’−ジデオキシシチジン(ddC)、d4T、3TC、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ及びアバカビルが挙げられる。
上記各薬剤はHIV感染とエイズの治療に有効であるが、他のRT阻害剤を含む他のHIV抗ウイルス薬の開発がまだ必要である。特に問題となるのは公知阻害剤に耐性の突然変異体HIV株の出現である。エイズの治療にRT阻害剤を使用すると、阻害剤に対するウイルスの感受性が低下することが多い。この耐性は一般にpol遺伝子の逆転写酵素セグメントに存在する突然変異の結果である。HIV感染を予防するために抗ウイルス化合物を持続使用すると、不可避的に新規HIV耐性株が出現する。従って、突然変異体HIV株に対して有効な新規RT阻害剤が特に必要である。
以下の文献が背景技術として重要である。
Clemo et al.,J.Chem.Soc.1954,pp.2693−2702は4−オキソ−3−(2−ピリジル)ピリドコリン系の所定の誘導体を開示しており、特に6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジンを開示している。
WO2001/034578は抗ピロリ菌(Helicobacter pylori)活性をもつ所定の置換アゾール(例えば所定のイミダゾール及びベンゾイミダゾールを含む)を開示している。特に、WO’578は1−[(3−メチル−4−フェノキシ−2−ピリジニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール(40頁の化合物91参照)を開示している。
WO2004/085406及び対応するUS7189718は逆転写酵素阻害剤としての所定のベンジルピリダジノンを開示している。
WO2005/102989及び対応するUS7166738は所定のN−フェニル−2−フェニルアセトアミドが非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤であると開示している。
WO2006/067587は所定のビアリールエーテル誘導体が逆転写酵素のモジュレーターであると開示している。
US2007/0021442及びWO2007/015812は所定の置換芳香族化合物を開示している。これらの化合物は例えばHIV感染の治療に適したHIV逆転写酵素阻害剤である。
WO2007/045572及びWO2007/045573は非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤としての所定の2−(2−フェノキシフェニル)−N−フェニルアセトアミドを開示している。
WO2008/076225はHIV逆転写酵素阻害剤としての所定のインダゾール、ベンゾトリアゾール及び関連する二環式化合物を開示している。
国際公開第2001/034578号 国際公開第2004/085406号 米国特許第7189718号明細書 国際公開第2005/102989号 米国特許第7166738号明細書 国際公開第2006/067587号 米国特許出願公開第2007/021442号明細書 国際公開第2007/045572号 国際公開第2007/045573号 国際公開第2008/076225号
Clemo et al.,J.Chem.Soc.1954,pp.2693−2702
本発明は所定のアリールオキシ、シクロアルキルオキシ及びヘテロシクリルオキシピリジン及びピリミジン並びに関連化合物と、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の予防、HIV感染の治療、並びにエイズ及び/又はARCの予防、治療、及び発症又は進行遅延におけるその使用に関する。
より詳細には、本発明は式I:
Figure 2011503230
の化合物とその医薬的に許容可能な塩を包含し
{式中、A環は
Figure 2011503230
であり;
上記式中、アステリスク(*)はA環とLの結合点を表し;
はAryA、CycA又はHetAであり;
CycAはC3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルケニル、又は一方の環が他方の環と縮合もしくは架橋しているC7−12二環式飽和もしくは不飽和非芳香環系である炭素環であり、前記炭素環は合計1から6個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
(i)0から6個の置換基は各々独立して
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)C1−6アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−6アルキル、
(6)C1−6ハロアルキル、
(7)O−C1−6ハロアルキル、
(8)C1−6アルケニル、又は
(9)CNで置換されたC1−6アルケニルであり、
(ii)0から2個の置換基は各々独立して
(1)CycQ、
(2)AryQ、
(3)HetQ、
(4)HetR、
(5)J−CycQ、
(6)J−AryQ、
(7)J−HetQ、
(8)J−HetR、
(9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
(10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
(11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
AryAは合計1から8個の置換基で置換されていてもよいアリールであり、ここで、
(i)0から8個の置換基は各々独立して
(1)C1−6アルキル、
(2)C1−6ハロアルキル、
(3)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
(4)C2−6アルケニル、
(5)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルケニル、
(6)C2−6アルキニル、
(7)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルキニル、
(8)O−C1−6アルキル、
(9)O−C1−6ハロアルキル、
(10)OH、
(11)ハロゲン、
(12)CN、
(13)NO
(14)N(R)R
(15)C(O)N(R)R
(16)C(O)R
(17)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(18)C(O)OR
(19)OC(O)N(R)R
(20)SR
(21)S(O)R
(22)S(O)
(23)SON(R)R
(24)N(R)S(O)
(25)N(R)S(O)N(R)R
(26)N(R)C(O)R
(27)N(R)C(O)N(R)R
(28)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、又は
(29)N(R)COであり、
(ii)0から2個の置換基は各々独立して
(1)CycQ、
(2)AryQ、
(3)HetQ、
(4)HetR、
(5)J−CycQ、
(6)J−AryQ、
(7)J−HetQ、
(8)J−HetR、
(9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
(10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
(11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
HetAは合計1から8個の置換基で置換されていてもよい複素環であり、ここで、
(i)0から8個の置換基は各々独立して
(1)C1−6アルキル、
(2)O−C1−6アルキル、C(O)R、CO、C(O)N(R)R、SR、S(O)RもしくはSOで置換されていてもよいC1−6ハロアルキル、
(3)各々OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
(4)C2−6アルケニル、
(5)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルケニル、
(6)C2−6アルキニル、
(7)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルキニル、
(8)O−C1−6アルキル、
(9)O−C1−6ハロアルキル、
(10)OH、
(11)オキソ、
(12)ハロゲン、
(13)CN、
(14)NO
(15)N(R)R
(16)C(O)N(R)R
(17)C(O)R
(18)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(19)C(O)OR
(20)OC(O)N(R)R
(21)SR
(22)S(O)R
(23)S(O)
(24)S(O)N(R)R
(25)N(R)S(O)
(26)N(R)S(O)N(R)R
(27)N(R)C(O)R
(28)N(R)C(O)N(R)R
(29)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、又は
(30)N(R)COであり、
(ii)0から2個の置換基は各々独立して
(1)CycQ、
(2)AryQ、
(3)HetQ、
(4)HetR、
(5)J−CycQ、
(6)J−AryQ、
(7)J−HetQ、
(8)J−HetR、
(9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
(10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
(11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
各CycQは独立してC3−8シクロアルキル又はC5−8シクロアルケニルであり、前記シクロアルキル又はシクロアルケニルは各々独立してハロゲン、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル又はO−C1−6ハロアルキルである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
各AryQは独立してフェニル又はナフチルであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から5個の置換基で置換されていてもよく;
各HetQは独立してヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは各々独立してハロゲン、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SO、N(R)C(O)N(R)R又はN(R)COである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
各HetRは独立して少なくとも1個の炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む4から7員飽和又は不飽和非芳香族複素環であり、各SはS(O)又はS(O)に酸化されていてもよく、前記飽和又は不飽和複素環は各々独立してハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、O−C1−6ハロアルキル、C(O)N(R)R、C(O)R、CO又はSOである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
各Jは独立して
(i)O、
(ii)S、
(iii)S(O)、
(iv)S(O)
(v)O−C1−6アルキレン、
(vi)S−C1−6アルキレン、
(vii)S(O)−C1−6アルキレン、
(viii)S(O)−C1−6アルキレン、
(ix)N(R)、又は
(x)N(R)−C1−6アルキレンであり;
2A、R2B、R2Cは各々独立して
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
(5)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)もしくはS(O)N(R)Rで置換されていてもよいO−C1−6アルキル、
(6)O−C1−6ハロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)S(O)
(20)S(O)N(R)R
(21)N(R)S(O)
(22)N(R)S(O)N(R)R
(23)N(R)C(O)R
(24)N(R)C(O)N(R)R
(25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(26)N(R)CO
(27)N(R)R
(28)C(O)N(R)R
(29)OC(O)N(R)R
(30)S(O)N(R)R
(31)N(R)S(O)N(R)R
(32)N(R)C(O)N(R)R
(33)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(34)C3−8シクロアルキル、又は
(35)O−C3−8シクロアルキルであり;
はOHであるか又は独立してR2Aと同義であり;
XはN又はC(R)であり;
YはN又はC(R)であり、但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;
はH、C1−6アルキル、ハロゲン、CN又はC1−6フルオロアルキルであり;
はH、C1−6アルキル、ハロゲン、CN又はC1−6フルオロアルキルであり;
Uは
(1)O、
(2)S、
(3)S(O)、
(4)S(O)
(5)CH
(6)CH(CH)、又は
(7)C(CHであり;
Lは
(1)A環をMと直接結合する単結合、
(2)O、
(3)N(R)、
(4)S、
(5)S(O)、
(6)S(O)
(7)CH
(8)CH(CH)、又は
(9)C(CHであり;
MはCH、CH(CH)、C(CH、CH(OH)又はC(O)N(R)であり;
ZはG、G、G又はGであり;
Figure 2011503230
Figure 2011503230
であり;
Figure 2011503230
であり;
Figure 2011503230
Figure 2011503230
であり;
Figure 2011503230
であり;
但し、
(a)ZがG又はGであり、A環がii−a又はii−b又はii−d又はii−eであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
(b)ZがG又はGであり、A環がii−cであるとき、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
(c)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
(d)ZがGであるとき、A環はii−cであり、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはC(O)N(R)であり;
及びRは各々独立して
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(5)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)もしくはS(O)N(R)Rで置換されていてもよいO−C1−6アルキル、
(6)O−C1−6ハロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)S(O)
(20)S(O)N(R)R
(21)N(R)S(O)
(22)N(R)S(O)N(R)R
(23)N(R)C(O)R
(24)N(R)C(O)N(R)R
(25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(26)N(R)CO
(27)N(R)R
(28)C(O)N(R)R
(29)OC(O)N(R)R
(30)S(O)N(R)R
(31)N(R)S(O)N(R)R
(32)N(R)C(O)N(R)R
(33)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(34)C3−8シクロアルキル、
(35)O−C3−8シクロアルキル
(36)OH、又は
(37)イミダゾリルであり;
はH、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、N(R)R又はN(R)Rであり;
及びR”は各々独立してH又はC1−6アルキルであり;
はH又はC1−6アルキルであり;
各RはH又はC1−6アルキルであり;
各R10はH又はC1−6アルキルであり;
nは1又は2に等しい整数であり;
AryBは独立してAryAと同義であり;
HetBは各々独立して
(1)C1−6アルキル、
(2)O−C1−6アルキル、C(O)R、CO、C(O)N(R)R、SR、S(O)RもしくはSOで置換されていてもよいC1−6ハロアルキル、
(3)各々OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
(4)O−C1−6アルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)N(R)R
(16)SR
(17)S(O)R
(18)S(O)
(19)S(O)N(R)R
(20)N(R)S(O)
(21)N(R)S(O)N(R)R
(22)N(R)C(O)R
(23)N(R)C(O)N(R)R
(24)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(25)N(R)CO
(26)N(R)R
(27)C(O)N(R)R
(28)OC(O)N(R)R
(29)S(O)N(R)R
(30)N(R)S(O)N(R)R
(31)N(R)C(O)N(R)R
(32)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(33)C3−8シクロアルキル、又は
(34)O−C3−8シクロアルキル
である1から6個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
各アリールは独立して(i)フェニル、(ii)少なくとも一方の環が芳香環である9もしくは10員二環式縮合炭素環系、又は(iii)少なくとも1個の環が芳香環である11から14員三環式縮合炭素環系であり;
各複素環は独立して(i)4から8員飽和もしくは不飽和単環、(ii)7から12員二環系、又は(iii)10から18員三環系であり、(ii)又は(iii)における各環は相互に独立しているか、縮合しているか、又は架橋しており、各環は飽和又は不飽和であり、前記単環は1から4個のヘテロ原子と残余の炭素原子を含み;二環系又は三環系は1から8個のヘテロ原子と残余の炭素原子を含み、環の1個以上は1個以上のヘテロ原子を含み;ヘテロ原子はN、O及びSから選択され;窒素及び硫黄ヘテロ原子の任意の1個以上は酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子の任意の1個以上は四級化されていてもよく;
各ヘテロアリールは独立して(i)独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素芳香環(なお、各Nは酸化物形態であってもよい。)、又は(ii)独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む9もしくは10員二環式縮合複素環系[なお、環の一方又は両方が1個以上のヘテロ原子を含み、少なくとも一方の環は芳香環であり、各Nは酸化物形態であってもよく、非芳香環の各SはS(O)又はS(O)であってもよい。]であり;
各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
あるいは、RとRの各対はそれらが同時に結合している窒素と一緒になり、RとRが結合しているN以外にN、O及びSから選択されるヘテロ原子を含んでいてもよい4から7員飽和又は不飽和単環を形成し、前記環は各々独立してC1−6アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)である1又は2個の置換基で置換されていてもよく;前記環に存在していてもよいSはS(O)又はS(O)形態であってもよい。}
但し、
(A)式Iの化合物は1−[(3−メチル−4−フェノキシ−2−ピリジニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール以外のものであり、
(B)式Iの化合物は6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジン以外のものである。
本発明の態様、側面及び特徴は以下の記載、実施例及び特許請求の範囲に詳述する通りであり、又はこれらから明白に理解されよう。
上記式Iの化合物とその医薬的に許容可能な塩はHIV逆転写酵素阻害剤である。これらの化合物はHIV逆転写酵素を阻害し、HIV複製をインビトロ及びインビボ阻害するために有用である。より詳細には、式Iの化合物はHIV−1逆転写酵素のポリメラーゼ機能を阻害する。下記実施例27に記載するアッセイで本発明の代表的化合物を試験した結果によると、式Iの化合物はHIV−1逆転写酵素のRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を阻害することが分かる。本発明の代表的化合物は更にHIVの薬剤耐性形態(例えば逆転写酵素がリジン103→アスパラギン(K103N)及び/又はチロシン181→システイン(Y181C)の突然変異をもつHIV−1の突然変異株)に対しても活性を示し、従って現在認可されている抗ウイルス治療薬に対する交差耐性が少ないと考えられる。
本発明の第1態様(本明細書では「態様E1」とも言う)は、
CycAがC3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルケニル、又は一方の環が他方の環と縮合もしくは架橋しているC7−12二環式飽和もしくは不飽和非芳香環系である炭素環であり、前記炭素環は合計1から6個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
(i)0から6個の置換基は各々独立して
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)C1−6アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−6アルキル、
(6)C1−6ハロアルキル、又は
(7)O−C1−6ハロアルキルであり、
(ii)0から2個の置換基は各々独立して
(1)CycQ、
(2)AryQ、
(3)HetQ、
(4)HetR、
(5)J−CycQ、
(6)J−AryQ、
(7)J−HetQ、
(8)J−HetR、
(9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
(10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
(11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
がH、C1−6アルキル、ハロゲン又はCNであり;
がH、C1−6アルキル、ハロゲン又はCNであり;
MがCH、CH(CH)又はC(CHであり;
ZがG、G又はGであり;
但し、
(a)ZがG又はGであり、A環がii−a又はii−b又はii−d又はii−eであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであり;
(b)ZがG又はGであり、A環がii−cであるとき、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであり;

(c)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであり;
及びRが各々独立して
(1)H、
(2)C1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(5)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)もしくはS(O)N(R)Rで置換されていてもよいO−C1−6アルキル、
(6)O−C1−6ハロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)S(O)
(20)S(O)N(R)R
(21)N(R)S(O)
(22)N(R)S(O)N(R)R
(23)N(R)C(O)R
(24)N(R)C(O)N(R)R
(25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(26)N(R)CO
(27)N(R)R
(28)C(O)N(R)R
(29)OC(O)N(R)R
(30)S(O)N(R)R
(31)N(R)S(O)N(R)R
(32)N(R)C(O)N(R)R
(33)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
(34)C3−8シクロアルキル、
(35)O−C3−8シクロアルキル、又は
(36)OHであり;
他の全変項及び但し書きが当初に定義した通りである(即ち上記発明の概要の欄に定義した通りである。)式Iの化合物(単に「化合物I」とも言う)又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第2態様(態様E2)は、
(A)A環がii−aであり、XがC(R)であり、RかH又はC1−6アルキルであり、YがNであるとき、G
Figure 2011503230
以外のものであり;
(B)式Iの化合物は6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジン以外のものである
という但し書きの下に当初に定義した通り又は態様E1に定義した通りの式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第3態様(態様E3)は、
(A)A環がii−aであり、XがC(R)であり、YがNであるとき、G
Figure 2011503230
以外のものであり;
(B)式Iの化合物は6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジン以外のものである
という但し書きの下に当初に定義した通り又は態様E1に定義した通りの式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第4態様(態様E4)は、RがAryA又はHetAであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第5態様(態様E5)は、RがAryAであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第6態様(態様E6)は、Rがフェニル又はナフチルであるAryAであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;AryAの置換基の一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。当然のことながら、本態様において、他の変項におけるR又はRの定義はRにおけるR又はRの定義から独立しており、この定義に限定されず;即ち別の変項(例えばR2A、R2B、R2C又はR)における任意のR又はRの定義はH又はC1−6アルキルのままである。
本発明の第7態様(態様E7)は、RがAryAであり、AryAは各々独立してCl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、CH=CH−CN、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、COCHCH、SCH、S(O)CH、SOCH、SONH、SON(H)CH又はSON(CHである1から3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の第1サブ態様において、フェニル基は各々独立してCl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、CH=CH−CN、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、SCH、S(O)CH、SOCH、SONH、SON(H)CH又はSON(CHである1から3個の置換基で置換されていてもよい。
本発明の第8態様(態様E8)は、RがAryAであり、AryAは各々独立してCl、Br、F、CN、CH、CF、OCH又はOCFである1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第9態様(態様E9)は、RがAryAであり、AryAは
Figure 2011503230
(式中、K及びKは各々独立してBr、Cl又はCNである。)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の1サブ態様において、AryAは3−クロロ−5−シアノフェニル、3−ブロモ−5−クロロフェニル、3,5−ジシアノフェニル及び3,5−ジクロロフェニルから構成される群から選択される。
本発明の第10態様(態様E10)は、RがAryAであり、AryAは3−クロロ−5−シアノフェニルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第11態様(態様E11)は、RがHetAであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第12態様(態様E12)は、RがHetAであり、HetAは当初に定義したヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは当初に定義したHetAに定義した合計1から8個の置換基で置換されていてもよく;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第13態様(態様E13)は、RがHetAであり、HetAは独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、各Nは酸化物形態であってもよく、前記複素芳香環は各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;HetAの一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第14態様(態様E14)は、RがHetAであり、HetAはフラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;HetAの一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第15態様(態様E15)は、RがHetAであり、HetAはフラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル及びピリダジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してCl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、CH=CH−CN、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、SCH,S(O)CH、SOCH、SONH、SON(H)CH又はSON(CHである1から3個の置換基で置換されていてもよく;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第16態様(態様E16)は、RがHetAであり、HetAはピリジル又はピリミジニルである複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してCl、Br、F、CH、CF、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、SCH、S(O)CH、SOCH、SONH、SON(H)CH又はSON(CH)である1から3個の置換基で置換されていてもよく;他の全変項が当初に定義した通り又は態様E1もしくは態様E2もしくは態様E3に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第17態様(態様E17)は、
2A、R2B及びR2Cが各々独立して
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)C1−4フルオロアルキル、
(4)OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、COもしくはS(O)で置換されたC1−6アルキル、
(5)O−C1−4アルキル、
(6)O−C1−4フルオロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)S(O)
(16)N(R)R
(17)C(O)N(R)R
(18)C3−6シクロアルキル、又は
(19)O−C3−6シクロアルキルであり;

(1)H、
(2)OH、
(3)C1−4アルキル、
(4)C1−4フルオロアルキル、
(5)OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、COもしくはS(O)で置換されたC1−6アルキル、
(6)O−C1−4アルキル、
(7)O−C1−4フルオロアルキル、
(8)ハロゲン、
(9)CN、
(10)NO
(11)N(R)R
(12)C(O)N(R)R
(13)C(O)R
(14)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
(15)C(O)OR
(16)S(O)
(17)N(R)R
(18)C(O)N(R)R
(19)C3−6シクロアルキル、又は
(20)O−C3−6シクロアルキルであり;
2A、R2B、R2C又はRの一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;
2A、R2B、R2C又はRの一部であるRとRの任意の対は各対が結合しているNと一緒になり、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;前記環の任意ののものは各々独立してC1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル又はS(O)−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で置換されていてもよく;チオモルホリニルにおけるSはS(O)又はS(O)形態であってもよく;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第18態様(態様E18)は、
2A、R2B及びR2Cが各々独立して
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)CF
(4)CHCF
(5)CHOH、
(6)CHO−C1−4アルキル、
(7)CHCN、
(8)CHN(R)R
(9)CHC(O)N(R)R
(10)CHC(O)R
(11)CHCO
(12)CHS(O)
(13)O−C1−4アルキル、
(14)OCF
(15)Cl、
(16)Br、
(17)F、
(18)CN、
(19)NO
(20)N(R)R
(21)C(O)N(R)R
(22)C(O)R
(23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
(24)C(O)OR
(25)S(O)
Figure 2011503230
(38)シクロプロピル、又は
(39)O−シクロプロピルであり;
VがH、CH、C(O)CH、C(O)OCH又はS(O)CHであり;

(1)H、
(2)OH、
(3)C1−4アルキル、
(4)CF
(5)O−C1−4アルキル、
(6)OCF
(7)Cl、
(8)Br、
(9)F、
(10)CN、
(11)NO
(12)N(R)R
(13)C(O)N(R)R
(14)C(O)R
(15)C(O)CF
(16)C(O)OR
(17)OC(O)R
(18)SR
(19)S(O)、又は
(20)S(O)N(R)Rであり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第19態様(態様E19)は、
2A、R2B及びR2Cが各々独立して
(1)H、
(2)C1−3アルキル、
(3)CF
(4)CHCF
(5)CHOH、
(6)CHOCH
(7)CHCN、
(8)CHNH
(9)CHN(H)CH
(10)CHN(CH
(11)CHC(O)NH
(12)CHC(O)N(H)CH
(13)CHC(O)N(CH
(14)CHC(O)CH
(15)CHCOCH
(16)CHS(O)CH
(17)O−C1−3アルキル、
(18)OCF
(19)Cl、
(20)Br、
(21)F、
(22)CN、
(23)NO
(24)NH
(25)N(H)CH
(26)N(CH
(27)C(O)NH
(28)C(O)N(H)CH
(29)C(O)N(CH
(30)C(O)CH
(31)C(O)CF
(32)COCH、又は
(33)S(O)CHであり;

(1)H、
(2)OH、
(3)C1−3アルキル、
(4)CF
(5)O−C1−3アルキル、
(6)OCF
(7)Cl、
(8)Br、
(9)F、
(10)CN、
(11)NO
(12)NH
(13)N(H)CH
(14)N(CH
(15)C(O)NH
(16)C(O)N(H)CH
(17)C(O)N(CH
(18)C(O)H、
(19)C(O)CH
(20)C(O)CF
(21)C(O)OCH
(22)OC(O)CH
(23)SCH
(24)S(O)CH
(25)S(O)CH、又は
(26)S(O)NHであり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第20態様(態様E20)は、R2A、R2B及びR2Cが各々独立してH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F又はCNであり;RがH、OH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第21態様(態様E21)は、R2A、R2B及びR2Cが各々独立してH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;RがH、OH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第22態様(態様E22)は、R2A、R2B及びR2Cが各々独立してH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;RがH、OH、CH又はFであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第23態様(態様E23)は、R2A、R2B及びR2Cが各々独立してH、Cl又はFであり;RがH、OH、CH、Cl又はFであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第24態様(態様E24)は、R2B及びR2Cが各々独立してH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の1サブ態様において、R2B及びR2Cは各々独立してH、CH、Cl、Br、F又はCNである。本態様の別のサブ態様において、R2BはH、CH、CF又はClであり;R2CはH、CH又はClである。
本発明の第25態様(態様E25)は、R及びRが各々独立してH、C1−4アルキル、Br、Cl、F、CN又はC1−4フルオロアルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の1サブ態様において、R及びRは各々独立してH、C1−4アルキル、Br、Cl、F、CN又はCFである。本態様の別のサブ態様において、R及びRは各々独立してH、CH、Br、Cl、F、CN又はCFである。
本発明の第26態様(態様E26)は、R及びRが各々独立してH、C1−4アルキル、Br、Cl、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第27態様(態様E27)は、R及びRが各々独立してH、CH、Br、Cl、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第28態様(態様E28)は、R及びRが各々独立してH、Br、Cl、F又はCNであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第29態様(態様E29)は、R及びRが各々独立してH、Br、Cl又はFであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第30態様(態様E30)は、式Iの化合物が式II:
Figure 2011503230
[式中、XはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;YはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり、但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;他の全変項は当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである。]の化合物(「化合物II」とも言う)である式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の1サブ態様において、化合物IIにおけるXはNであり;YはCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)である。別の態様において、XはCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;YはNである。
本発明の第31態様(態様E31)は、式Iの化合物が式II[式中、XはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)であり;YはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)であり、但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;他の全変項は当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである。]の化合物である式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の1サブ態様において、化合物IIにおけるXはNであり;YはCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)である。本態様の別のサブ態様において、化合物IIにおけるXはNであり;YはCH、C(Cl)又はC(F)である。別のサブ態様において、XはCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)であり;YはNである。更に別のサブ態様において、XはCH、C(Cl)又はC(F)であり;YはNである。
本発明の第32態様(態様E32)は、LがMをA環と直接結合する単結合、O、N(H)、N(CH)、CH又はCH(CH)であり;MがCH、CH(CH)又はCH(OH)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第33態様(態様E33)は、LがMをA環と直接結合する単結合、O、N(H)、N(CH)、CH又はCH(CH)であり;MがCH又はCH(CH)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第34態様(態様E34)は、LがMをA環と直接結合する単結合、O、N(H)又はCHであり;MがCH又はCH(OH)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第35態様(態様E35)は、LがMをA環と直接結合する単結合、O、N(H)又はCHであり;MがCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第36態様(態様E36)は、LがO、N(H)又はCHであり;MがCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第37態様(態様E37)は、LがA環をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり;MがCH又はCH(CH)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第38態様(態様E38)は、LがCHであり;MがCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第39態様(態様E39)は、LがCH又はCH(CH)であり;MがC(O)NH又はC(O)N(CH)であり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第40態様(態様E40)は、ZがG又はGであり;
Figure 2011503230
Figure 2011503230
であり;
Figure 2011503230
であり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第41態様(態様E41)は、ZがG又はGであり;
Figure 2011503230
であり;
Figure 2011503230
であり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第42態様(態様E42)は、Zが
Figure 2011503230
であるGであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第43態様(態様E43)は、Zが
Figure 2011503230
であるGであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第44態様(態様E44)は、Zが
Figure 2011503230
であるGであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第45態様(態様E45)は、R及びRが各々独立して
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)C1−4フルオロアルキル、
(4)OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、COもしくはS(O)で置換されたC1−6アルキル、
(5)O−C1−4アルキル、
(6)O−C1−4フルオロアルキル、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)S(O)
(16)N(R)R
(17)C(O)N(R)R
(18)C3−6シクロアルキル、
(19)O−C3−6シクロアルキル、
(20)OH、又は
(21)イミダゾリルであり;
又はRのいずれかの一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;
又はRのいずれかの一部であるRとRの任意の対は各対が結合しているNと一緒になり、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;前記環の任意ののものは各々独立してC1−4アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)である1又は2個の置換基で置換されていてもよく;チオモルホリニルにおけるSはS(O)又はS(O)形態であってもよく;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。態様E45の第1サブ態様において、R及びRは各々独立して態様E45で当初に定義した(1)から(20)群から選択され(即ち、本サブ態様は(21)イミダゾリルを除外する。);他の全変項は態様E45で当初に定義した通りである。
本発明の第46態様(態様E46)は、R及びRが各々独立して
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)CF
(4)CHCF
(5)CHOH、
(6)CHO−C1−4アルキル、
(7)CHCN、
(8)CHN(R)R
(9)CHC(O)N(R)R
(10)CHC(O)R
(11)CHCO
(12)CHS(O)
(13)O−C1−4アルキル、
(14)OCF
(15)Cl、
(16)Br、
(17)F、
(18)CN、
(19)NO
(20)N(R)R
(21)C(O)N(R)R
(22)C(O)R
(23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
(24)C(O)OR
(25)S(O)
Figure 2011503230
(38)シクロプロピル、
(39)O−シクロプロピル、
(40)OH、又は
(41)イミダゾリルであり;
各Tは独立してH、C1−4アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)であり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。本態様の第1サブ態様において、各Tは独立してH、C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)N(−C1−4アルキル)又はS(O)−C1−4アルキルである。本態様の第2サブ態様において、各Tは独立してH、CH、C(O)CH、C(O)OCH、C(O)N(CH又はS(O)CHである。態様E46の第3サブ態様において、R及びRは各々独立して態様E46で当初に定義した(1)から(40)群から選択され(即ち、本サブ態様は(41)イミダゾリルを除外する。);他の全変項は態様E46で当初に定義した通り又は第1及び第2態様のいずれか一方に定義した通りである。
本発明の第47態様(態様E47)は、R及びRが各々独立して
(1)H、
(2)C1−3アルキル、
(3)CF
(4)CHCF
(5)CHOH、
(6)CHOCH
(7)CHCN、
(8)CHNH
(9)CHN(H)CH
(10)CHN(CH
(11)CHC(O)NH
(12)CHC(O)N(H)CH
(13)CHC(O)N(CH
(14)CHC(O)CH
(15)CHCOCH
(16)CHS(O)CH
(17)O−C1−3アルキル、
(18)OCF
(19)Cl、
(20)Br、
(21)F、
(22)CN、
(23)NO
(24)NH
(25)N(H)CH
(26)N(CH
(27)C(O)NH
(28)C(O)N(H)CH
(29)C(O)N(CH
(30)C(O)CH
(31)C(O)CF
(32)COCH
(33)S(O)CH、又は
(34)OHであり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第48態様(態様E48)は、R及びRが各々独立してH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F、CN、NH、N(H)CH、N(CH又はOHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第49態様(態様E49)は、RがH、CH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F、CN又はNHであり;RがHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第50態様(態様E50)は、RがH又はNHであり;RがHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第51態様(態様E51)は、RがH、CH、Cl又はBrであり;RがH、Cl、Br、S(O)NH又はC(O)NHであり;但し、RとRが同時にHになることはなく;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第52態様(態様E52)は、R
(1)H、
(2)C1−4アルキル、
(3)OH、
(4)O−C1−4アルキル、
(5)NH
(6)N(H)−C1−4アルキル、
(7)N(−C1−4アルキル)、又は
(8)1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1−アゼパニル、4−モルホリニル及び4−チオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、前記複素環におけるSはS(O)又はS(O)であってもよく、前記複素環は各々独立してC1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)NH、C(O)NH(−C1−4アルキル)、C(O)N(−C1−4アルキル)又はS(O)−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で置換されていてもよく;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第53態様(態様E53)は、R
(1)H、
(2)C1−3アルキル、
(3)OH、
(4)C(O)N(H)CH
(29)C(O)N(CH
(30)C(O)CH
(32)COCH
(33)S(O)CH
Figure 2011503230
[式中、TはCH、C(O)CH、C(O)OCH、C(O)N(CH又はS(O)CHである。]
Figure 2011503230
であり;
他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第54態様(態様E54)は、RがH又はC1−3アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第55態様(態様E55)は、RがH又はCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第56態様(態様E56)は、RがHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第57態様(態様E57)は、R及びR”が各々独立してH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第58態様(態様E58)は、RがH又はC1−4アルキルであり、R”がHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第59態様(態様E59)は、R及びR”が各々独立してH又はCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第60態様(態様E60)は、RがH又はCHであり、R”がHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第61態様(態様E61)は、R及びR”が同時にHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第62態様(態様E62)は、AryBがフェニル又はナフチルであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;AryBの置換基の一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第63態様(態様E63)は、AryBが各々独立してCl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、C(O)CF、COCH、S(O)CH又はSONHである1から3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第64態様(態様E64)は、AryBが各々独立してCl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH又はOCFである1又は2個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第65態様(態様E65)は、HetBがピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、ピリジン、ピリミジン及びピラジンから構成される群から選択される複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、SON(R)C(O)R又はOHである1から3個の置換基で置換されていてもよく;HetBの置換基の一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第66態様(態様E66)は、HetBがピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、ピリジン、ピリミジン及びピラジンから構成される群から選択される複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してCl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH、OCF、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、C(O)CF、COCH、S(O)CH又はSONHである1から3個の置換基で置換されていてもよく;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第67態様(態様E67)は、HetBが各々独立してCl、Br、F、CN、CH、CF、OH、OCH又はOCFである1又は2個の置換基で置換されていてもよいピリジルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第68態様(態様E68)は、R及びRが各々独立してH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第69態様(態様E69)は、R及びRが各々独立してH又はCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第70態様(態様E70)は、R及びRが各々独立してH又はC1−4アルキルであるか;あるいは独立してRとRの各対はそれらが同時に結合しているN原子と一緒になり、RとRが結合している窒素以外にN、O及びSから選択される1個のヘテロ原子を含んでいてもよい4から7員飽和単環を形成し、SはS(O)又はS(O)に酸化されていてもよく;前記単環は各々独立してC1−4アルキル、C(O)N(R)R、C(O)R、C(O)OR又はS(O)である1又は2個の置換基で置換されていてもよく;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第71態様(態様E71)は、R及びRが各々独立してH又はC1−4アルキルであるか;あるいは独立してRとRの各対はそれらが同時に結合しているN原子と一緒になり、
Figure 2011503230
から構成される群から選択される飽和単環を形成し;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第72態様(態様E72)は、R及びRが各々独立してH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第73態様(態様E73)は、R及びRが各々独立してH又はCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第74態様(態様E74)は、R、R及びR10が各々独立してH又はC1−4アルキルであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第75態様(態様E75)は、R、R及びR10が各々独立してH又はCHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の第76態様(態様E76)は、RがH又はCHであり;R及びR10が同時にHであり;他の全変項が当初に定義した通り又は上記態様のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
そうでないと明記している場合又は文脈からそうでないことが明白な場合を除き、発明の概要の欄で化合物Iの定義に記載した但し書きが上記及び下記態様に適用される。文脈から明らかな通り、例えば、態様E40からE43のいずれか1種を当初に定義した化合物Iの定義に組込む場合には、但し書きAも但し書きBも適用されないが、L、M及びZの定義に関連する但し書きa、b及びcは適用される。更に、任意の態様が態様E2又は態様E3に言及し、これを組込む限り、この態様に記載されている但し書きA及びBを含む。しかし、当然のことながら、但し書きにおける変項の定義はこの但し書きに組込まれる態様における変項の定義を反映するように読替えることができる。例えば、態様E61(即ちR及びR”が同時にHである。)を態様E3に組込む場合には、但し書きは、
(A)A環がii−a環であり、XがC(R)であり、YがNであるとき、G
Figure 2011503230
以外のものであり;
(B)式Iの化合物は6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジン以外のものである
と読替えることができる。
別の例として、態様E31(即ち化合物が式IIの化合物である。)を態様E1に定義した化合物Iの定義に組込む場合には、L、M及びZの定義に関連する但し書きが適用され、(a)ZがG又はGであるとき、LはXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであると読替えることができる。
更に別の例として、態様E41を態様E1に定義した化合物Iの定義に組込む場合には、L、M及びZの定義に関連する但し書きが適用され、
(a)ZがGであり、A環がii−a又はii−b又はii−d又はii−eであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであり;
(b)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHであり;
(c)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)又はC(CHである
と読替えることができる。
本発明の化合物の第1分類(本明細書では分類C1とも言う)は、
が態様E6に定義した通りであり;
2A及び(R2Aの定義の一部である。)Vが各々態様E18に定義した通りであり;
が態様E18に定義した通りであり;
XがN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;
YがN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;
LがXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、O、N(H)、N(CH)、CH又はCH(CH)であり;
MがCH、CH(CH)又はCH(OH)であり;
Z、G及びGが各々態様E41に定義した通りであり(但し、L、M及びZの定義に関連する但し書きは、ZがGであるとき、LはXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり、MはCH又はCH(CH)であると読替える。);
、R及び(R及びRの定義の一部である。)Tが各々態様E46に定義した通りであり;
が態様E52に定義した通りであり;
がH又はC1−4アルキルであり;
各Rが独立してH又はC1−4アルキルであり;
各Rが独立してH又はC1−4アルキルである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第1分類の第1サブ分類(本明細書では「サブ分類C1−S1」とも言う)は、
XがN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)であり;
YがN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)又はC(CN)であり;
MがCH又はCH(CH)であり;
他の全変項が分類C1で当初に定義した通りである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第1分類の第2サブ分類(サブ分類C1−S2)は、R、R及びTが各々態様E46の第3サブ態様に定義した通りであり;他の全変項が分類C1で当初に定義した通りである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の化合物の第2分類(分類C2)は、
が態様E7に定義した通りであり;
2Aが態様E19に定義した通りであり;
が態様E19に定義した通りであり;
XがNであり、YがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)もしくはC(CF)であるか;又はYがNであり、XがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)もしくはC(CF)であり;
LがXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、O、N(H)又はCHであり;
MがCH又はCH(OH)であり;
ZがGであり、Gが態様E42に定義した通りであり;
及びRが各々態様E47に定義した通りであり;
がH又はCHである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第2分類の第1サブ分類(サブ分類C2−S1)は、
が態様E7の第1サブ態様に定義した通りであり;
XがNであり、YがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)もしくはC(CN)であるか;又はYがNであり、XがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)もしくはC(CN)であり;
MがCHであり;
他の全変項が分類C2で当初に定義した通りである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の化合物の第3分類(分類C3)は、
が3−クロロ−5−シアノフェニルであるAryAであり;
2AがH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
がH、OH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
XがNであり、YがCH、C(Cl)もしくはC(F)であるか;又はYがNであり、XがCH、C(Cl)もしくはC(F)であり;
Zが態様E43に定義した通りであり;
がH又はNHである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第3分類の第1サブ分類(サブ分類C3−S1)は、
がH、OH、CH又はFであり;
LがO、N(H)又はCHであり;
MがCHであり;
他の全変項が分類C3で当初に定義した通りである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の化合物の第3分類(分類C3)は式III:
Figure 2011503230
[式中、
は態様E6に定義した通りであり;
2B、R2C及び(R2B及びR2Cの定義の一部である。)Vは各々態様E18に定義した通りであり;
はH、C1−4アルキル、Br、Cl、F又はCNであり;
Lは環窒素をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり;
MはCH又はCH(CH)であり;
Z、G及びGは各々態様E41に定義した通りであり(但し、L、M及びZの定義に関連する但し書きは、ZがGであるとき、LはCH又はCH(CH)であり、MはCH又はCH(CH)であると読替える。);
、R及び(R及びRの定義の一部である。)Tは各々態様E46に定義した通りであり;
は態様E52に定義した通りであり;
はH又はC1−4アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−4アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−4アルキルである。]の化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第4分類の第1サブ分類(サブ分類C4−S1)は、R及びRが態様E46の第3サブ態様に定義した通りであり;他の全変項が分類C4で当初に定義した通りである式IIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の化合物の第5分類(分類C5)は、
Figure 2011503230
(式中、K及びKは各々独立してBr、Cl又はCNである。)であるAryAであり;
2BがH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
2CがH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
がHであり;
Lが結合又はCHであり;
MがCHであり;
Zが
Figure 2011503230
であり;
がH又はNHである式IIIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第5分類の第1サブ分類(サブ分類C5−S1)は、
が3−クロロ−5−シアノフェニルであるAryAであり;
2BがH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
2CがH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
他の全変項が分類C5で当初に定義した通りである式IIIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第5分類の第2サブ分類(サブ分類C5−S2)は、
が3−クロロ−5−シアノフェニル、3−ブロモ−5−クロロフェニル、3,5−ジシアノフェニル及び3,5−ジクロロフェニルから構成される群から選択されるAryAであり;
2BがH、CH、CF又はClであり;
2CがH、CH又はClであり;
Lが結合であり;
他の全変項が分類C5で当初に定義した通りである式IIIの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の化合物の第6分類(分類C6)式IV:
Figure 2011503230
[式中、
は態様E6に定義した通りであり;
2B、R2C及び(R2B及びR2Cの定義の一部である。)Vは各々態様E18に定義した通りであり;
はH、C1−4アルキル、Br、Cl、F又はCNであり;
LはCH又はCH(CH)であり;
MはC(O)NH又はC(O)N(CH)であり;
、R及び(R及びRの定義の一部である。)Tは各々態様E46に定義した通りであり;
各Rは独立してH又はC1−4アルキルであり;
各Rは独立してH又はC1−4アルキルである。]の化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第6分類の第1サブ分類(サブ分類C6−S1)は式V:
Figure 2011503230
[式中、
Figure 2011503230
(式中、K及びKは各々独立してBr、Cl又はCNである。)であるAryAであり;
2BはH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
2CはH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
はHであり;
MはC(O)NH又はC(O)N(CH)であり;
はH、CH、Cl又はBrであり;
はH、Cl、Br、S(O)NH又はC(O)NHであり;
但し、R及びRが同時にHになることはない。]の化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
第6分類の第2サブ分類(サブ分類C6−S2)は、
が3−クロロ−5−シアノフェニル、3−ブロモ−5−クロロフェニル、3,5−ジシアノフェニル及び3,5−ジクロロフェニルから構成される群から選択されるAryAであり;
2BがH、CH、CF又はClであり;
2CがH、CH又はClであり;
他の全変項がサブ分類C6−S1に定義した通りである式Vの化合物とその医薬的に許容可能な塩を含む。
本発明の別の態様は、化合物が実施例1から25に記載の標記化合物から構成される群から選択される式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩である。
本発明の別の態様は、当初に定義した通り又は上記態様、サブ態様、側面、分類もしくはサブ分類のいずれかに定義した通りである式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩であって、化合物又はその塩が実質的に純粋な形態のものである。本明細書で使用する「実質的に純粋」とは式Iの化合物又はその塩を含有する生成物(例えば化合物又は塩を生じる反応混合物から単離された生成物)の適切には少なくとも約60重量%、一般には少なくとも約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%(例えば約90重量%から約99重量%)、更に好ましくは少なくとも約95重量%(例えば約95重量%から約99重量%、又は約98重量%から100重量%)、最も好ましくは少なくとも約99重量%(例えば100重量%)が前記化合物又は塩から構成されることを意味する。化合物及び塩の純度レベルは薄層クロマトグラフィー、ゲル電気泳動法、高性能液体クロマトグラフィー、及び/又は質量分析法等の標準分析法を使用して測定することができる。2種類以上の分析法を利用し、方法により純度レベル測定値の実験結果に有意差がある場合には、最高純度レベルが得られる方法を優先する。純度100%の化合物又は塩とは標準分析法により測定した場合に検出可能な不純物を含まないものである。本発明の化合物は1個以上の不斉中心をもち、立体異性体の混合物として存在する場合があるが、このような化合物に関して実質的に純粋な化合物とは立体異性体の実質的に純粋な混合物でもよいし、実質的に純粋な個々のジアステレオマー又はエナンチオマーでもよい。
本発明は更に式Iの化合物のプロドラッグを包含する。「プロドラッグ」なる用語は化合物Iにインビボ変換される式Iの化合物の誘導体又はその医薬的に許容可能な塩を意味する。式Iの化合物のプロドラッグは化合物自体に比較して高い溶解度、吸収性及び/又は親油性を示すため、バイオアベイラビリティと効力を増すことができる。プロドラッグのインビボ変換は酵素触媒化学反応、代謝化学反応及び/又は自然化学反応(例えば加溶媒分解)の結果として得られる。化合物が例えばヒドロキシ基を含む場合には、プロドラッグとしてはエステル(−OC(O)R)、炭酸エステル(−OC(O)OR)、リン酸エステル(−O−P(=O)(OH))、又はエーテル(−OR)等のヒドロキシ基の誘導体が挙げられる。他の例を挙げると、式Iの化合物がカルボン酸基を含む場合には、プロドラッグとしてはエステル又はアミドが挙げられ、式Iの化合物が第1級アミノ基又は誘導体化可能な別の適切な窒素を含む場合には、プロドラッグとしてはアミド、カルバミン酸エステル、尿素、イミン又はマンニッヒ塩基が挙げられる。化合物Iの1個以上の官能基を誘導体化すると、そのプロドラッグが得られる。適切なプロドラッグ誘導体の慣用選択及び製造方法は例えば各々その開示内容全体を本明細書に援用するH.Bundgaard編,Design of Prodrugs,Elsevier,1985;J.J.Hale et al.,J.Med.Chem.2000,vol.43,pp.1234−1241;Textbook of Drug Design and Discovery,第3版,C.S.Larsen編,2002,pp.410−458所収C.S.Larsen and J.Ostergaard,“Design and application of prodrugs”;及びBeaumont et al.,Current Drug Metabolism 2003,vol.4,pp.461−458に記載されている。
本発明の別の態様(「態様PD1」とも言う)は式I−P:
Figure 2011503230
[式中、
1P
Figure 2011503230
であり;
7PはPO(OH)O・M、PO(O・2M、PO(O・M2+、又は
Figure 2011503230
の酸性塩であり;
は医薬的に許容可能な一価対イオンであり;
2+は医薬的に許容可能な二価対イオンであり;
15はH又はC1−4アルキルであり;
16a及びR16bは各々独立してH又はC1−4アルキルであり;
17はH又はC1−4アルキルであり;
19はH又はC1−4アルキルであり;
20、R21、R22a、R22b、R23及びR24は各々独立してH又はC1−4アルキルであり;
dは2、3又は4に等しい整数であり;
他の全変項は式Iの化合物について当初に定義した通り又は態様E1に定義した通りである。]の化合物である。
本発明の別の態様(態様PD2)は化合物が式II−P:
Figure 2011503230
(式中、全変項は態様PD1に定義した通りである。)の化合物である態様PD1に定義した化合物である。
本発明の別の態様(態様PD3)は化合物が式III−P:
Figure 2011503230
(式中、全変項は態様PD2に定義した通りである。)の化合物である態様PD2に定義した化合物である。
本発明のサブ態様としては、変項が夫々態様E4からE39、E45からE51及びE68からE76に定義した通りである態様PD1に定義した式I−Pの化合物が挙げられる。
本発明の別の態様(態様PD4)は、R7P
Figure 2011503230
の酸性塩である態様PD1からPD3のいずれか1種に定義した化合物である。
態様PD4の1側面において、R7Pの定義における酸性塩は塩酸塩である。
上記態様で記載した本発明のプロドラッグで使用するのに適した医薬的に許容可能な一価対イオン(M)としては、NH 、アルカリ金属カチオン(例えばNa又はK)、並びにアルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン(例えばトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン)、コリン、リジン、アルギニン、ヒスチジン及びN−メチル−D−グルカミンからのカチオンが挙げられる。適切な二価対イオン(M2+)としては、Mg2+やCa2+等のアルカリ土類金属のカチオンが挙げられる。塩基性薬剤のその他の医薬的に許容可能な塩(医薬的に許容可能な一価及び二価対イオン)はP.L.Gould,Int.J.Pharm.1986,vol.33 pp.201−217及びS.M.Berge et al.,J Pharm.Sci.,1977,vol.66,pp.1−19に記載されている。
上記態様で記載した本発明のプロドラッグで使用するのに適した酸性塩としては、有機酸と無機酸の塩が挙げられる。無機酸の適切な塩としては、塩酸塩、硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩(例えばKHSO)等が挙げられる。有機酸の適切な塩としては、アルキルカルボン酸(例えば酢酸、プロパン酸、酪酸等)、アリールカルボン酸(安息香酸)、アルキルスルホン酸(例えばエチルスルホン酸)及びアリールスルホン酸(例えばベンゼンスルホン酸又はトルエンスルホン酸)等のカルボン酸やスルホン酸の塩が挙げられる。
特定理論に結び付ける意図はないが、上記態様PD2からPD4に記載した化合物はプロドラッグとして作用し、化合物は低pH(例えばpH=1から3)で比較的安定であるが、生理的pH(例えば約7を上回るpH)で加水分解又は環化によりその遊離塩基に変換し、活性物質をインビボ放出すると考えられる。この反応を塩酸塩について以下に例示する。
Figure 2011503230
本発明の他の態様を以下に挙げる。
(a)有効量の上記定義による式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩と、医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物。
(b)有効量の上記定義による式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩と、医薬的に許容可能なキャリヤーを配合(例えば混合)することにより製造される製剤を含有する医薬組成物。
(c)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤及び抗感染剤から構成される群から選択される有効量の抗HIV剤を更に含有する(a)又は(b)に記載の医薬組成物。
(d)抗HIV剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤及びHIV侵入阻害剤から構成される群から選択される抗ウイルス剤である(c)に記載の医薬組成物。
(e)(i)上記定義による式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩と、(ii)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤及び抗感染剤から構成される群から選択される抗HIV剤の併用剤であって、併用剤がHIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の治療又は予防、あるいはエイズの治療、予防又は発症もしくは進行遅延に有効となるような量で化合物Iと抗HIV剤を各々使用する前記併用剤。
(f)抗HIV剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、(ヌクレオシド系又は非ヌクレオシド系)HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV融合阻害剤及びHIV侵入阻害剤から構成される群から選択される抗ウイルス剤である(e)に記載の併用剤。
(g)該当処置を必要とする対象におけるHIV逆転写酵素の阻害方法であって、有効量の式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
(h)該当処置を必要とする対象におけるHIV(例えばHIV−1)感染の予防又は治療方法であって、有効量の式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
(i)HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、HIV融合阻害剤及びHIV侵入阻害剤から構成される群から選択される有効量の少なくとも1種類の他のHIV抗ウイルス剤と式Iの化合物を併用投与する(h)に記載の方法。
(j)該当処置を必要とする対象におけるエイズの予防、治療又は発症もしくは進行遅延方法であって、有効量の式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
(k)HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、HIV融合阻害剤及びHIV侵入阻害剤から構成される群から選択される有効量の少なくとも1種類の他のHIV抗ウイルス剤と前記化合物を併用投与する(j)に記載の方法。
(l)該当処置を必要とする対象におけるHIV逆転写酵素の阻害方法であって、(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
(m)該当処置を必要とする対象におけるHIV(例えばHIV−1)感染の予防又は治療方法であって、(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
(n)該当処置を必要とする対象におけるエイズの予防、治療又は発症もしくは進行遅延方法であって、(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしくは(f)に記載の併用剤を前記対象に投与する段階を含む前記方法。
本発明は更に、(a)(例えば人体の)治療、(b)薬剤、(c)HIV逆転写酵素の阻害、(d)HIV感染の治療又は予防、あるいは(e)エイズの治療、予防又は発症もしくは進行遅延において(i)使用するため、(ii)そのための医薬として使用するため、又は(iii)そのための医薬の製造で使用するための式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩を包含する。これらの使用では、HIV抗ウイルス剤、抗感染剤及び免疫調節剤から選択される1種類以上の抗HIV剤と本発明の化合物を併用することができる。
本発明の他の態様としては、使用する本発明の化合物が上記態様、サブ態様、側面、分類又はサブ分類の1種の化合物である上記(a)から(n)に記載の医薬組成物、併用剤及び方法並びに前段落の(i)(a)から(e)から(iii)(a)から(e)に記載の使用が挙げられる。これらの全態様等において、化合物はプロドラッグ又は医薬的に許容可能な塩として使用することができる。
本発明の他の態様としては、使用する本発明の化合物又はその塩が実質的に純粋である上記各段落に記載の各医薬組成物、併用剤、方法及び使用が挙げられる。当然のことながら、式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは塩と、医薬的に許容可能なキャリヤーと、1種以上の賦形剤を含有していてもよい医薬組成物に関して、「実質的に純粋」なる用語は式Iの化合物又はそのプロドラッグもしくは塩自体のことを言う。
本発明の更に他の態様としては、該当HIVがHIV−1である上記(a)から(n)に記載の医薬組成物、併用剤及び方法並びに上記(i)(a)から(e)から(iii)(a)から(e)に記載の使用が挙げられる。従って、例えば、医薬組成物(d)では、HIV−1に対して有効な量の式Iの化合物を使用し、抗HIV剤はHIV−1プロテアーゼ阻害剤、HIV−1逆転写酵素阻害剤、HIV−1インテグラーゼ阻害剤、HIV−1融合阻害剤及びHIV−1侵入阻害剤から構成される群から選択される抗HIV−1ウイルス剤である。
本明細書で使用する「アルキル」なる用語は指定範囲の炭素原子数の一価直鎖又は分岐鎖飽和脂肪族炭化水素基を意味する。従って、例えば「C1−6アルキル」(又は「C−Cアルキル」)とは全ヘキシルアルキル及びペンチルアルキル異性体と、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。別の例として、「C1−4アルキル」とはn−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。
「アルケニル」なる用語は1個の炭素−炭素二重結合を含む指定範囲の炭素原子数の一価直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素基を意味する。従って、例えば「C−Cアルケニル」(又は「C−Cアルケニル」)とは全ヘキセニル及びペンテニル異性体と、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、1−プロペニル、2−プロペニル及びエテニル(又はビニル)を意味する。本発明の対象となる1分類のアルケニルは式−CH=CH−(CH1−3CHのアルケニルである。
「アルキニル」なる用語は1個の炭素−炭素三重結合を含む指定範囲の炭素原子数の一価直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素基を意味する。従って、例えば「C−Cアルキニル」(又は「C−Cアルキニル」)とは全ヘキシニル及びペンチニル異性体と、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−プロピニル、2−プロピニル及びエチニルを意味する。
「アルキレン」なる用語は指定範囲の炭素原子数の任意の二価直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素基を意味する。従って、例えば「−C1−6アルキレン−」とは全てのCからC直鎖又は分岐鎖アルキレンを意味し、「−C1−4アルキレン−」とは全てのCからC直鎖又は分岐鎖アルキレンを意味する。本発明の対象となる1分類のアルキレンは−(CH1−6−であり、特に重要なサブ分類としては、−(CH1−4−、−(CH2−4−、−(CH1−3−、−(CH2−3−、−(CH1−2−及び−CH−が挙げられる。別の重要なサブ分類は−CH−、−CH(CH)−及び−C(CH−から構成される群から選択されるアルキレンである。
「シクロアルキル」なる用語は指定範囲の炭素原子数のアルカンの任意の単環を意味する。従って、例えば「C3−8シクロアルキル」(又は「C−Cシクロアルキル」)とはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルを意味する。
「シクロアルケニル」なる用語は指定範囲の炭素原子数のアルケンの任意の単環を意味する。従って、例えば「C5−8シクロアルケニル」(又は「C−Cシクロアルケニル」)とはシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル又はシクロオクテニルを意味する。
「ハロゲン」(又は「ハロ」)なる用語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素(フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードとも言う)を意味する。
「ハロアルキル」なる用語は水素原子の1個以上がハロゲン(即ちF、Cl、Br及び/又はI)で置換された上記定義によるアルキル基を意味する。従って、例えば「C1−6ハロアルキル」(又は「C−Cハロアルキル」)とは1個以上のハロゲン置換基をもつ上記定義によるCからC直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。「フルオロアルキル」なる用語はハロゲン置換基がフルオロに限定されている点以外は同様の意味である。適切なフルオロアルキルとしては(CH0−4CF系列(即ちトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル等)が挙げられる。特に重要なフルオロアルキルはCFである。
「C(O)」なる用語はカルボニルを意味する。「S(O)」及び「SO」なる用語は各々スルホニルを意味する。「S(O)」なる用語はスルフィニルを意味する。
化学基における空位の結合手の末端のアステリスク(「*」)はこの基と化合物の残余との結合点を表す。
「アリール」なる用語は(i)フェニル、(ii)少なくとも一方の環が芳香環である9又は10員二環式縮合炭素環系、及び(iii)少なくとも1個の環が芳香環である11から14員三環式縮合炭素環系を意味する。適切なアリールとしては例えばフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル(テトラリニル)、インデニル、アントラセニル及びフルオレニルが挙げられる。本発明の対象となる1分類のアリールはフェニルとナフチルである。特に重要なアリールはフェニルである。
「ヘテロアリール」なる用語は(i)独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含み、各Nが酸化物形態であってもよい5もしくは6員複素芳香環、(ii)9もしくは10員二環式縮合環系、又は(iii)11から16員三環式縮合環系を意味し、(ii)又は(iii)の縮合環系は独立してN、O及びSから選択される1から6個のヘテロ原子を含み、縮合環系の各環は0個、1個又は2個以上のヘテロ原子を含み、少なくとも1個の環は芳香環であり、各Nは酸化物形態であってもよく、非芳香環の各SはS(O)又はS(O)であってもよい。適切な5及び6員複素芳香環としては例えばピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル(即ち1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル)、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(即ち1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−(フラザニル)又は1,3,4−異性体)、オキサトリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル及びチアジアゾリルが挙げられる。適切な9及び10員二環式縮合複素環系としては例えばベンゾフラニル、インドリル、インダゾリル、ナフチリジニル、イソベンゾフラニル、ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロメニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリル、ベンゾジオキソリル(例えばベンゾ−1,3−ジオキソリル:
Figure 2011503230
);ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソンドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル及び2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(即ち:
Figure 2011503230
)が挙げられる。適切な三環式ヘテロアリールとしては例えばキサンチルとカルバゾリルが挙げられる。
本発明の範囲に含まれる4から7員飽和複素環(例えばR及びRの定義参照)の例としては、例えばアゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル及びジオキサニルが挙げられる。本発明の範囲に含まれる4から7員モノ不飽和複素環の例としては、前文に挙げた飽和複素環に対応するモノ不飽和複素環で単結合を二重結合で置き換えたもの(例えば炭素−炭素単結合を炭素−炭素二重結合で置き換えたもの)が挙げられる。
当然のことながら、本発明で使用するのに適した特定環及び環系は前段落に挙げたものに限定されない。これらの環及び環系は単に代表例に過ぎない。
特定文脈においてそうでないと明記している場合を除き、安定な化合物が得られるのであれば、本明細書に記載する各種環及び環系はいずれも任意の環原子(即ち任意の炭素原子又は任意のヘテロ原子)で化合物の残余と結合することができる。
そうでないと明記している場合を除き、本明細書に記載する全範囲は両端を含む。例えば、複素芳香環が「1から4個のヘテロ原子」を含むと言う場合には、この環は1、2、3又は4個のヘテロ原子を含むことができるという意味である。同様に当然のことながら、本明細書に記載する任意の範囲はこの範囲内の全サブ範囲をその範囲に含む。従って、例えば複素環が「1から4個のヘテロ原子」を含むと言う場合には、2から4個、3又は4個、1から3個、2又は3個、1又は2個、1個、2個、3個及び4個のヘテロ原子を含む複素環をその側面として含むという意味である。別の例として、アリール又はヘテロアリールが「1から6個の置換基」で置換されていてもよいと言う場合には、1から6個、2から6個、3から6個、4から6個、5から6個、6個、1から5個、2から5個、3から5個、4から5個、5個、1から4個、2から4個、3から4個、4個、1から3個、2から3個、3個、1から2個、2個及び1個の置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールをその側面として含むという意味である。
任意の変項(例えばRやR)が任意の成分中又は式I中又は本発明の化合物を表す他の任意の式中に2回以上出現する場合には、出現毎のその定義は他の全出現時のその定義から独立している。また、置換基及び/又は変項の組み合わせはこのような組み合わせにより安定な化合物が得られる場合に限って許容される。
そうでないと明記している場合を除き、指定置換基による置換はこのような環置換が化学的に許容され、その結果として安定な化合物が得られるのであれば、環(例えばシクロアルキル、アリール又はヘテロアリール)内の任意の原子上で許容される。
当業者に自明の通り、本発明の所定の化合物は互変異性体として存在する場合がある。個々に単離されているか又は混合物として存在するかを問わず、これらの化合物の全互変異性体が本発明の範囲に含まれる。例えば、複素芳香環上にヒドロキシ(−OH)置換基が許容され、ケト−エノール互変異性が可能な場合には、当然のことながら、置換基は実際には以下に例示するように完全又は部分的にケト形で存在する場合がある。
Figure 2011503230
「安定な」化合物とは製造単離することができ、本明細書に記載する目的(例えば対象への治療又は予防的投与)に化合物を使用できるようにするために十分な時間にわたってその構造と性質がほぼ不変に維持される化合物又は維持することができる化合物である。本発明の化合物は式Iにより表される安定な化合物に限定される。
置換基又は置換基パターンの選択の結果として、本発明の所定の化合物は不斉中心をもつ場合があり、立体異性体の混合物又は個々のジアステレオマーもしくはエナンチオマーとして存在する場合がある。個々の異性体であるか又は混合物として存在するかを問わず、これらの化合物の全異性体が本発明の範囲に含まれる。
本発明の方法はHIV逆転写酵素(例えば野生型HIV−1及び/又はその突然変異株)の阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防又は治療、及びその結果として生じる病態(例えばエイズ)の予防、治療又は発症もしくは進行遅延において本発明の化合物を使用する。エイズの予防、エイズの治療、エイズの発症もしくは進行遅延、又はHIV感染の治療もしくは予防は限定されないが、エイズ、ARC(エイズ関連症候群)、症候性及び非症候性並びに実際的又は潜在的なHIV暴露等の広範なHIV感染状態の治療として定義される。例えば、本発明は輸血、体液交換、咬傷、偶発的穿刺又は外科手術中の患者血液との接触等により過去にHIVに暴露された疑いがある場合にHIV感染を治療するために利用することができる。別の例として、本発明は有効量の化合物I又はそのプロドラッグもしくは医薬的に許容可能な塩の投与により、HIVに感染した妊婦からその胎児又は育児中(即ち授乳中)のHIV感染女性から乳児へのHIV感染を予防するために利用することもできる。
これらの化合物は医薬的に許容可能な塩として投与することができる。「医薬的に許容可能な塩」なる用語は親化合物の効力をもち、生物学的又は他の点で有害でない(例えばそのレシピエントに対して毒性でなく、他の点で有害でもない。)塩を意味する。適切な塩としては、例えば本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸又は安息香酸等の医薬的に許容可能な酸の溶液と混合することにより形成することができる酸付加塩が挙げられる。本発明で利用する化合物が酸性部分(例えば−COOH又はフェノール基)をもつ場合には、適切なその医薬的に許容可能な塩としてはアルカリ金属塩(例えばナトリウム又はカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム又はマグネシウム塩)、及び適切な有機リガンドとの間に形成される塩(例えば第4級アンモニウム塩)が挙げられる。また、酸(−COOH)又はアルコール基が存在する場合には、医薬的に許容可能なエステルを使用して化合物の溶解度又は加水分解特性を調節することができる。
式Iの化合物に関して「投与」なる用語とその変形(例えば化合物を「投与する」)は治療又は予防を必要とする個体に化合物又は化合物のプロドラッグを提供することを意味する。化合物又はそのプロドラッグを1種類以上の他の活性剤(例えばHIV感染又はエイズの治療又は予防に有用な抗ウイルス剤)と共に提供する場合には、「投与」とその変形は各々化合物又はプロドラッグと他の物質を同時又は異なる時点で提供することを含むものとする。併用する薬剤を同時に投与する場合には、単一組成物として一緒に投与してもよいし、別々に投与してもよい。
本明細書で使用する「組成物」なる用語は特定成分を含有する製剤に加え、特定成分の併用により直接又は間接的に得られる任意の製剤を意味する。
「医薬的に許容可能」とは医薬組成物の成分が相互に適合可能でなければならず且つそのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
本明細書で使用する「対象」なる用語は治療、観察又は実験の対象とした動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
本明細書で使用する「有効量」なる用語は研究者、獣医、医師又は他の臨床医により求められる組織、系、動物又はヒトの生物学的又は医学的応答を誘発する活性化合物又は薬剤の量を意味する。1態様において、有効量は治療する疾患又は病態の症状を緩和するための「治療有効量」である。別の態様において、有効量は予防する疾患又は病態の症状を予防するための「予防有効量」である。この用語は本明細書では更にHIV逆転写酵素(野生型及び/又はその突然変異株)を阻害することにより所望応答を誘発するために十分な活性化合物の量(即ち「阻害有効量」)も含む。活性化合物(即ち活性成分)を塩として投与する場合には、活性成分の量とは化合物の遊離形態(即ち非塩形態)の量である。
本発明の方法(即ちHIV逆転写酵素の阻害方法、HIV感染の治療又は予防方法、あるいはエイズの治療、予防又は発症もしくは進行遅延方法)では、活性剤を活性剤の作用部位と接触させる任意の手段により塩又はプロドラッグ形態の式Iの化合物を投与することができる。これらの化合物は薬剤と共に利用可能な任意の慣用手段により個々の治療剤として又は治療剤の併用剤として投与することができる。化合物は単独で投与してもよいが、一般には選択した投与経路と標準医薬プラクティスに基づいて選択された医薬キャリヤーと共に投与する。本発明の化合物は例えば、有効量の化合物と医薬的に許容可能な慣用非毒性キャリヤー、アジュバント及びビヒクルを含有する医薬組成物の単位用量製剤として経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は輸液法を含む)、吸入スプレー、又は直腸投与することができる。経口投与に適した液体製剤(例えば懸濁液剤、シロップ、エリキシル剤等)は当分野で公知の技術に従って製造することができ、水、グリコール、油類、アルコール等の通常の媒体の任意ののものを利用することができる。経口投与に適した固体製剤(例えば散剤、ピル、カプセル剤及び錠剤)は当分野で公知の技術に従って製造することができ、澱粉、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等の固体賦形剤を利用することができる。非経口組成物は当分野で公知の技術に従って製造することができ、一般にキャリヤーとして滅菌水と、他の成分(例えば溶解助剤)を利用することができる。注射溶液は当分野で公知の技術に従って製造することができ、キャリヤーは食塩水、ブドウ糖液又は食塩とブドウ糖の混合物を含有する溶液を含む。本発明で使用する医薬組成物の製造に使用するのに適した方法と、前記組成物で使用するのに適した成分に関する更に詳細についてはRemington’s Pharmaceutical Sciences,第18版,A.R.Gennaro編,Mack Publishing Co.,1990及びRemington−The Science and Practice of Pharmacy,第21版,Lippincott Williams & Wilkins,2005に記載されている。
1態様において、式Iの化合物は化合物Iとポリマー安定剤の非晶質混合物の懸濁液として経口投与することができる。非晶質混合物は化合物Iとポリマーを適切な溶媒に溶解又は懸濁した後に噴霧乾燥することにより得ることができる。噴霧乾燥した混合物をその後、適切な投与用キャリヤーに安定的に懸濁することができる。このアプローチは水溶解度が比較的低い式Iの化合物には魅力的である。例えば、先ずHPPMCAS−LF/LGをアセトンに完全に溶解させた後に化合物を添加溶解し、その後、溶液を噴霧乾燥して固体非晶質混合物を得ることにより、実施例13の化合物とHPMCAS−LF/LG(信越化学工業株式会社製AQOAT)の1:4比の非晶質混合物を得ることができる。噴霧乾燥はNiro SD Micro噴霧乾燥器等の従来の噴霧乾燥器を使用して実施することができ、窒素と溶液を2流体ノズルから乾燥チャンバーに供給し、他の加熱ガスを流して液滴を乾燥させた後に乾燥粒子をプロセスガスによりサイクロンに輸送後、バッグフィルターで回収する。この非晶質混合物をその後、投与用に約5.5未満のpHのメタノールに安定に懸濁することができる。投与後、ヒト小腸のようにpHが5.5を上回ると、化合物が放出される。
式Iの化合物は哺乳動物(例えばヒト)体重1kg1日当たり0.001から1000mgの用量範囲で1回又は数回に分けて経口投与することができる。1好適用量範囲は0.01から500mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。別の好適用量範囲は0.1から100mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。経口投与には、治療する患者の症状に合わせて用量を調節するように活性成分1.0から500mg、特に活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400及び500mgを含有する錠剤又はカプセル剤の形態で組成物を提供することができる。任意の特定患者の特定用量レベルと投与頻度は使用する特定化合物の活性、化合物の代謝安定性と作用時間、年齢、体重、一般健康状態、性別、食生活、投与方法及び時間、排泄速度、薬剤併用、特定病態の重篤度、並びに治療を受ける宿主等の種々の因子により異なる。
上述のように、本発明は更に式Iの化合物と1種類以上の抗HIV剤との併用に関する。「抗HIV剤」とはHIV逆転写酵素又はHIV複製もしくは感染に必要な別の酵素の阻害、HIV感染の治療又は予防、及び/又はエイズの治療、予防又は発症もしくは進行遅延に直接又は間接的に有効な任意の物質である。当然のことながら、抗HIV剤はHIV感染又はエイズ及び/又はこれに起因もしくは付随する疾患もしくは病態の治療、予防又は発症もしくは進行遅延に有効である。例えば、本発明の化合物はHIV感染又はエイズの治療に有用なHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤又はワクチンから選択される1種類以上の有効量の抗HIV剤と有効に併用投与することができ、投与時点は暴露前及び/又は暴露後を問わない。本発明の化合物と併用するのに適したHIV抗ウイルス剤としては例えば下表Aに記載するものが挙げられる。
Figure 2011503230
当然のことながら、本発明の化合物と抗HIV剤の併用の範囲は表Aに記載のHIV抗ウイルス剤に限定されず、原則としてエイズの治療又は予防に有用な任意の医薬組成物との任意の併用に及ぶ。HIV抗ウイルス剤及び他の物質は一般に文献に報告されているその慣用用量範囲及びレジメンに従ってこれらの併用で利用され、例えばPhysicians’Desk Reference,Thomson PDR,Thomson PDR,第57版(2003)、第58版(2004)、第59版(2005)等に記載されている用量が挙げられる。これらの併用における本発明の化合物の用量範囲は上記範囲と同一である。
本発明の化合物は抗ウイルス化合物のスクリーニングアッセイの準備と実施にも有用である。例えば、本発明の化合物はより強力な抗ウイルス化合物の優れたスクリーニングツールである酵素突然変異体の単離に有用である。更に、本発明の化合物は例えば競合阻害によりHFV逆転写酵素との他の抗ウイルス薬の結合部位を確認又は決定するのに有用である。従って、本発明の化合物はこれらの目的のために販売される市販用製品である。
本明細書で使用する略語は以下の通りである:ACN=アセトニトリル;Bn=ベンジル;BOC(又はBoc)=t−ブチルオキシカルボニル;BrdUTP=ブロモデオキシウリジン三リン酸;t−BuLi=tert−ブチルリチウム;CHAPS=3−[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホン酸;DCE=1,2−ジクロロエタン;DCM=ジクロロメタン;DDQ=2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン;DHP=ジヒドロピラン;DIBAL=水素化ジイソブチルアルミニウム;DMAP=4−ジメチルアミノピリジン;DME=1,2−ジメトキシエタン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;DPPA=ジフェニルホスホリルアジド;dNTP=デオキシヌクレオシド三リン酸;EGTA=エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸;Et=エチル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;FBS=胎仔ウシ血清;HIV=ヒト免疫不全ウイルス;HPMCAS=ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート;HPLC=高性能液体クロマトグラフィー;HRMS=高分解能質量分析法;LC−MS=液体クロマトグラフィー質量分析法;LRMS=低分解能質量分析法;Me=メチル;MeOH=メタノール;NBS=N−ブロモスクシンイミド;NCS=N−クロロスクシンイミド;NMP=N−メチルピロリドン;NMR=核磁気共鳴法;Pddba=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム;Ph=フェニル;t−BuOH=tert−ブタノール;TEA=トリエチルアミン;TFA=トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;TMANO=トリメチルアミンN−オキシド。
本発明の化合物は容易に入手可能な出発材料、試薬及び慣用合成手順を使用し、下記合成反応スキーム及び実施例又はその変形に従って容易に製造することができる。これらの反応では、詳細には記載しないが、当業者にそれ自体公知の変形を利用することも可能である。更に、本発明の化合物の他の製造方法も以下の反応スキームと実施例から当業者に容易に理解されよう。特に指定しない限り、全変項は上記に定義した通りである。
スキームIはA環が置換ピリジル環である式Iの化合物の製造方法を示し、ジフルオロピリジン1−1を適切なアリール又はヘテロアリールアルコールと塩基(例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)で処理すると、1−2が得られる。1−2のフッ素を酸素アニオンのナトリウム塩又は適切なアミンで置換すると、夫々目的生成物I−3及びI−4が得られる。
Figure 2011503230
スキームIIはA環が置換ピリジンであり、L−M=CHCHである式Iの化合物の製造方法を詳細に示し、標準ラジカルハロゲン化条件を使用して(II−1又はII−2から製造することができる。)メチルピリジンII−3をハロゲン化(例えば臭素化)し、α−ハロ中間体II−4を得る。次にハロメチルピリジンII−4をトリフェニルホスフィンで処理すると、ハロゲンホスフィニルII−5が得られ、その後、標準ウィッティヒ条件下で式G−CHOのアルデヒドと反応させると、ビニルピリジンII−6が得られる。ビニル部分を(例えば水素化により)還元すると、目的のII−7が得られる。
Figure 2011503230
Figure 2011503230
下記スキームIII、IV及びVは異性体ピリジン及びピリジノン誘導体を製造するためのスキームIIと同様の合成アプローチを示す。
Figure 2011503230
Figure 2011503230
Figure 2011503230
スキームVIは上記方法の変法による式Iの別のピリジノン異性体の合成を示し、代替アプローチとしてウィッティヒ反応を利用する。置換アルデヒドV−1とホスホニウム塩G1−PPhXを標準条件下で反応させると、アルケンVI−2が得られる。(例えば接触水素化により)二重結合を還元すると同時にベンジル保護基を除去すると、ピリジノンVI−3が得られ、アルキル化すると、目的生成物VI−4が得られる。
Figure 2011503230
スキームVIIはA環がピリジノン環であり、L=N(R)である式Iの化合物の合成を示す。ジフルオロピリジンVII−1をベンジルアルコールのナトリウム塩で処理すると、VII−2が得られ、これを塩素化すると、クロロフルオロピリジンVII−3が得られる。フッ素を加熱により適切なアミンで置換すると、アミノピリジンVII−4が得られる。次にベンジル保護基を(例えばPd接触水素化により)還元除去すると、目的生成物VII−5が得られる。
Figure 2011503230
スキームVIIIはA環がピリジノン環であり、L−M−Z=CH−Gである式Iの化合物を製造するために使用することができる方法を示す。銀触媒アルキル化によりピリジノンVIII−1をメトキシピリジンVIII−2に変換することができる。次に標準ラジカル条件(N−ハロスクシンイミド、触媒過酸化ベンゾイル、四塩化炭素又は同様の不活性溶媒)を使用してメトキシピリジンVIII−2をハロゲン化すると、αハロ中間体VIII−3が得られる。TMANO又は同様の試薬を使用して脱ハロ酸化すると、アルデヒドVIII−4が得られる。VIII−4のアルデヒド基を(ハロゲン金属交換によりブチルリチウムとG−Xから製造した)G−Liで処理すると、アルコールVIII−5が得られる。次にピリジンを脱ヒドロキシル化し、(メトキシピリジン中間体のVIII−6の脱メチル化により)ピリジノンに再変換すると、目的のVIII−7が得られる。
Figure 2011503230
スキームIXはスキームVIIIと同様の方法であり、A環がピリジノン環であり、L−M−Z=CH−Gである式Iの化合物の製造方法を示す。(スキームVIIIの化合物VIII−3と同様に製造した)αハロ中間体IX−1をNaH等の強酸の存在下にG−Hで処理すると、IX−2が得られる。加熱下に強酸(HX”)を使用してIX−2を脱メチル化すると、目的生成物IX−3が得られる。
Figure 2011503230
スキームXはA環が異性体ピリジノン環であり、L−M−Z=CH−Z又はCHCH−Zである式Iの化合物の合成を示し、置換2−シアノ−3−フルオロピリジンX−1をアリール又はヘテロアリールアルコールと塩基(例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)で処理すると、(ヘテロ)アリールオキシピリジンX−2が得られる。次に強酸水溶液(例えば塩酸又は硫酸)と加熱を使用してニトリルを加水分解すると、カルボキシピリジンX−3が得られる。次にクルチウス転位を利用すると、アミンX−4が得られ、その後、ジアゾ化すると、ピリジノンX−5が得られ、次に塩基の存在下に適切な臭化物でアルキル化すると、目的生成物X−6が得られる。
Figure 2011503230
スキームX’は置換2−シアノ−3−フルオロピリジンX−1の代わりに置換2−クロロ−3−フルオロピリジンX’−1を使用して少数の段階でX−5を得るスキームXの変形を示す。置換2−クロロ−3−フルオロピリジンX’−1をアリール又はヘテロアリールアルコールと塩基(例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)で処理すると、(ヘテロ)アリールオキシピリジンX’−2が得られる。次に強塩基水溶液(例えばKOH)を使用してクロロピリジンX’−2を加水分解すると、ピリジノンX−5が得られ、次に塩基の存在下に適切な臭化物でアルキル化すると、目的生成物X−6が得られる。
Figure 2011503230
スキームXIはR=H、アルキル、ハロゲン化アルキル又はシクロアルキルである式Iの異性体ピリジノンの合成方法を示し、ピロンIX−1をアミンR−NHの存在下で加熱すると、N置換ピリジノン誘導体IX−2が得られる。次にピリジノンを強塩基(例えば水素化ナトリウムや水素化リチウム等のアルカリ金属水素化物)と適切な臭化物でアルキル化すると、目的生成物IX−3が得られる。
Figure 2011503230
スキームXIIはR2B=H、アルキル、ハロアルキル又はシクロアルキルであり、L=NHである式Iの異性体ピリジノン誘導体の合成方法を示し、ニトロピリジノン中間体XII−1を接触水素化により還元すると、アミノピリジノンXII−2が得られる。次にアミノピリジノンをNaHやKH等の強塩基の存在下に適切な臭化物でアルキル化すると、目的生成物XII−3が得られる。
Figure 2011503230
スキームXIIIはA環がR2B=H、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、NO、CN、N(R)R又はC(O)N(R)R;U=O又はS;X”=Cl、Br又はI;及びL=O又はNRのように置換された2,3,5トリ置換ピリジンである式Iの化合物の製造方法を示す。この方法では、置換ピリジンXIII−1を塩基の存在下にフッ化ヘテロアリール又はアリールで処理すると、(ヘテロ)アリール化中間体XIII−2が得られ、次にPddba等の適切な触媒と、塩基(例えばナトリウムtert−ブトキシド又はリン酸カリウム)と、適切なアミン又はアルコールを使用して(以下の参考文献:Org.Lett 2005.,7(18):3965−3968;J Amer.Chem.Soc.1997,119:3395−3396;J Amer.Chem.Soc.1997,119:6787−6795に記載されているような)ブッフバルト・ハートウィッグパラジウムカップリング条件に付すと、目的生成物XIII−3a又はXIII−3bが得られる。
Figure 2011503230
以下の実施例は単に本発明とその実施を例証することを目的とする。以下の実施例は本発明の範囲又は精神を限定するものと解釈すべきではない。
実施例中の「室温」なる用語は一般に約19℃から26℃の範囲であった周囲温度を意味する。
(製造例1)
3−ホルミル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体I−A)
Figure 2011503230
固体状トリメチルアミンN−オキシド(241mg;3.20mmol)を3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1−1;400mg;1.281mmol)のジクロロメタン溶液に加え、得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させ、標記化合物I−Aを白色固体として得た。MS M+1=148.1。H NMR(CDCl):1.75(s,9H),7.42(m,1H),8.64(d,1H),8.80(d,1H),10.28(s,1H)。
(製造例2)
6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド(中間体I−E)
Figure 2011503230
ステップ1:6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(I−B)
Figure 2011503230
6−フルオロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(29.55g,125mmol)のTHF(300mL)溶液を氷浴で冷却し、温度を5から10℃に保つような速度でKOtBu(13.98g,125mmol)を加えた後、臭化4−メトキシベンジル(18.2mL,125mmol)を加えた。得られた混合物を氷浴中で1時間撹拌後、室温で18時間撹拌した。得られた懸濁液を飽和NHCl水溶液(200mL)でクエンチした後、EtOAc(2×300mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、溶媒を減圧除去した。得られた残留物をシリカゲル(1000g)カラム(0−11%EtOAc/ヘキサン)で精製し、標記化合物I−Bを得た。LRMS(M+1)=380.1。
ステップ2:[6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]メタノール(I−C)
I−B(1.0g;2.80mmol)の−78℃のトルエン溶液にDIBAL(6.99mL;7.0mmol)を−78℃で加えた。反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌後、0℃まで昇温し、この時点で反応混合物をNHClでクエンチし、セライトで濾過した。水層を塩化メチレンで抽出し、抽出層を乾燥し、濃縮し、標記化合物I−Cを油状物として得た。生成物をそれ以上精製せずに使用した。MS M+1=288.0。H NMR(CDCl):1.90(m,1H),3.72(s,3H),4.95(d,2H),5.45(s,2H),6.72(d,1H),6.80(d,2H),7.28(d,2H),8.15(t,1H)。
ステップ3:6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボアルデヒド(I−E)
塩化オキサリル(183uL,2.08mmol)の−78℃のジクロロメタン溶液にDMSO(0.247mL,3.48mmol)を加えた。混合物を20分間撹拌後、I−C(500mg;1.74mmol)のジクロロメタン溶液を滴下し、内容物を40分間撹拌した。40分後にTEA(1.2mL,8.70mmol)を加え、反応混合物を撹拌下に室温まで昇温後、更に1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出層を合わせてMgSOで乾燥し、濃縮して固体を得、カラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物I−Eを得た。MS M+1:285.9。H NMR(CDCl):3.80(s,3H),5.62(s,2H),6.85(d,2H),6.95(d,1H),7.20(d,2H),8.60(t,1H),10.15(s,1H)。
(製造例3)
3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル 3C
Figure 2011503230
ステップ1:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン 3A
Figure 2011503230
丸底フラスコに3−ブロモ−5−クロロフェノール(5.20g,25.1mmol)と炭酸カリウム(3.46g,25.1mmol)を仕込み、N−メチルピロリジノン(25mL)を加えた。この懸濁液にN下で2−クロロ−3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(5.00g,25.1mmol)を加え、反応混合物を120℃の油浴に入れた。60分後に反応混合物を室温まで冷却し、この時点で水(100mL)を加えた。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機画分を合わせてブライン(3×100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルに吸着させ、ヘキサン中0−75%CHClを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 330gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl)δ8.53(d,J=5.0Hz,1H),7.62(d,J=5.0Hz,1H),7.29−7.27(m,1H),6.87−6.84(m,1H),6.76−6.73(m,1H)。HRMS(M+1)=385.8957。
ステップ2:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 3B
Figure 2011503230
丸底フラスコに3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(9.1g,25.3mmol)と水酸化カリウム(3.96g,70.5mmol)を仕込み、tert−ブタノール(100mL)を加えた。この懸濁液を75℃の油浴に入れた。48時間後に反応混合物を室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、水(50mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機画分を合わせて水洗(3×100mL)した。溶媒を減圧蒸発させ、固体を得た。これをシリカに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 330gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ12.68(s,1H),7.58(d,J=6.8Hz,1H),7.44−7.40(m,1H),7.20−7.18(m,1H),7.13−7.10(m,1H),6.47(d,J=6.8Hz,1H)。HRMS(M+1)=367.9295。
ステップ3:3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル
丸底フラスコに3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(3.00g,8.14mmol)とシアン化銅(I)(7.29g,81.0mmol)を仕込み、N−メチルピロリジノン(25mL)を加えた。この懸濁液をN下で175℃の油浴に入れた。5時間後に反応混合物を室温まで冷却した。氷酸(30mL)を混合物に加え、10分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、珪藻土で濾過し、パッドを酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を水(3×100mL)とブライン(2×100mL)で洗浄した。有機画分を乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、固体を得た。これをシリカゲルに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 120gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ12.70(s,1H),7.76−7.72(m,1H),7.62−7.56(m,2H),7.54−7.52(m,1H),6.48(d,J=6.8Hz,1H)。LRMS(M+1)=314.87。
(実施例1)
3−クロロ−5−({5−クロロ−3−フルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)ベンゾニトリル(1−7)
Figure 2011503230
ステップ1:3−(アジドメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1−2)
Figure 2011503230
3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1−1)250mg(0.80mmol)とナトリウムアジド(55mg;0.85mmol)の無水DMF(1mL)溶液を90℃に5時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、EtOAc 25mLで2回抽出した。EtOAc抽出層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し(無水MgSO)、濃縮し、暗色油状物を得た。油状物をGilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記化合物を黄褐色固体として得た。MS M+1=152。
ステップ2:3−(アミノメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(1−3)
Figure 2011503230
286mg(1.64mmol)の1−2と35mgの10%パラジウム炭素を無水EtOH 2mLに加えた混合物を水素バルーンにより1気圧で水素化した。約2時間後にLC−MS分析により反応は完了したと判断された。反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を減圧濃縮し、標記生成物を淡黄色油状物として得た。MS M+1=149。
ステップ3:3−クロロ−5−[(5−クロロ−3,6−ジフルオロピリジン−2−イル)オキシ]ベンゾニトリル(1−6)
Figure 2011503230
3−クロロ−5−シアノフェノール(1−4;218mg;1.41mmol)と3−クロロ−2,5,6−トリフルオロピリジン(1−5;250mg;1.49mmol)の無水DMF(2mL)溶液を窒素雰囲気下に−40℃まで冷却した。次に無水炭酸カリウム260mg(1.94mmol)を一度に加えて反応混合物を処理し、反応混合物を激しく撹拌し、室温まで90分間かけてゆっくりと昇温した。次に反応混合物を更に1時間室温で撹拌した。反応混合物を大過剰の水で希釈すると、粘稠沈殿が形成された。トリチュレーション後、懸濁液を濾過し、固体を乾燥し、標記化合物をオフホワイト非晶質固体として得た。H NMR(CDCl):7.91(m,2H),7.99(t,1H),8.60(q,1H)。MS M+1=302。
ステップ4:3−クロロ−5−({5−クロロ−3−フルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)ベンゾニトリル(1−7)
50mg(0.166mmol)の1−6と25mg(0.166mmol)の1−3を1.5mLの無水NMPに溶解した溶液を窒素下で90℃に加熱撹拌した。7時間後に反応を停止し、冷却した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。EtOAc抽出層を合わせて水とブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、粗製油状物を得た。粗生成物をGilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記生成物を白色非晶質固体として得た。MS M+1=430。H NMR(CDCl):4.77(d,2H),5.60(br m,1H),7.17(q,1H),7.34(m,1H),7.36(m,1H),7.39(m,1H),7.50(d,1H),8.01(dd,1H),8.53(m,1H),10.5−11.5(br,1H)。
(実施例2)
3−[(6−{[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]アミノ}−5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)オキシ]−5−クロロベンゾニトリル(2−7)
Figure 2011503230
ステップ1:3−(ブロモメチル)−6−フルオロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2−2)
Figure 2011503230
1−Boc−3−(ブロモメチル)−6−フルオロ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2−1;195mg;0.59mmol)をTFA(1mL)に溶解し、約30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、ポンプ吸引後に目的生成物136mg(99%)を黄色固体として得た。粗生成物を次段階でそのまま使用した。
ステップ2:3−(ブロモメチル)−6−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2−3)
Figure 2011503230
2−2(167mg;0.73mmol)を無水アセトニトリル2mLに溶解した溶液をDDQ(171mg;0.07mmol)で処理後、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン61mg(0.73mmol)を加え、溶液を窒素下で80℃に加熱した。LC−MSによると、反応は1時間後に完了したと判断された。反応混合物を減圧濃縮して茶色油状物とした後、3:1ヘキサン:EtOAcを溶離液としてシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。目的生成物を含有する画分を合わせて減圧濃縮し、目的生成物2−3を透明油状物として得た。H NMR(CDCl):1.63(m,1H),1.77(m,2H),1.95(dd,1H),2.13(m,1H),2.56(m,1H),3.80(t,1H),4.13(dd,1H),4.77(s,2H),5.95(dd,1H),6.85(dd,1H),8.24(t,1H)。
ステップ3:3−(アジドメチル)−6−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2−4)
Figure 2011503230
2−3(155mg;0.49mmol)を無水DMF 1mLに溶解した溶液を窒素下にNaN(32mg;0.49mmol)で処理し、溶液を80℃に加熱した。LC−MSによると、30分間加熱後に反応は完了したと判断されたので、反応混合物を減圧濃縮し、標記生成物を黄色油状物/固体として得た。H NMR(CDCl):1.63(m,1H),1.78(complex,2H),1.94(dd,1H),2.31(m,1H),2.58(m,1H),3.80(dt,1H),4.14(dd,1H),4.70(q,2H),5.97(dd,1H),6.84(dd,1H),8.19(t,1H)。
ステップ4:3−(アミノメチル)−6−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2−5)
Figure 2011503230
化合物2−4(135mg;0.49mmol)を10%Pd炭素触媒(25mg)の存在下に1気圧水素(バルーン)下で室温にて水素化した。45分後にLC−MSによると、還元は完了したと判断された。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧濃縮し、標記生成物を透明油状物/固体として得た。MS M+1=251。H NMR(CDCl):1.61(m,1H),1.78(m,2H),1.92(dd,1H),2.03(br m,1H),2.13(br m,1H),2.60(br m,1H),3.80(br t,1H),4.12(dd,1H),4.22(br s,2H),5.93(dd,1H),6.78(dd,1H),8.21(t,1H)。
ステップ5:3−クロロ−5−{[5−クロロ−3−フルオロ−6−({[6−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]メチル}アミノ)ピリジン−2−イル]オキシ}ベンゾニトリル(2−6)
Figure 2011503230
2−5(75mg;0.30mmol)と1−6(90mg;0.30mmol)の無水NMP(2mL)溶液を窒素下で80℃に加熱撹拌した。約3時間後にLC−MSによると、反応は完了したと判断された。反応混合物を冷却し、大過剰の水で希釈した。得られた混合物EtOAcをで2回抽出し、抽出層を合わせて水とブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、粗製標記生成物を黄色油状物/固体として得た。粗製化合物を次段階でそのまま使用した。
ステップ6:3−[(6−{[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]アミノ}−5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)オキシ]−5−クロロベンゾニトリル(2−7)
粗製2−6(121mg;0.23mmol)とp−メトキシベンジルアミン(31mg;0.23mmol)のNMP(2mL)溶液を窒素下で80℃に加熱した。一晩加熱後にLC−MSによると、反応は完了したと判断された。反応混合物を冷却し、水で希釈し、混合物をEtOAcで抽出した。EtOAc抽出層を合わせて水とブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮し、油状物とした。油状物を分取LC(Gilson)により精製し、保護生成物70mgを黄色油状物として得た。油状物のTFA(2mL)溶液を窒素下で60℃に加熱した。約4時間後にLC−MSによると、反応は完了したと判断された。反応混合物を濃縮し、暗色油状物/固体とした。油状物を逆相分取LC(Gilson)により精製し、良好な画分を合わせて濃縮し、目的生成物を非晶質TFA塩として得た。H NMR(CDCl):4.73(d,2H),5.59(br s,1H),6.76(dd,1H),7.36(m,2H),7.41(m,1H),7.50(dd,1H),7.97(dd,1H)。
(実施例3)
3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−8)及び3−クロロ−5−({2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−9)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(3−3)
Figure 2011503230
4−ヒドロキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン(3−2;20.1g;161mmol)のNMP(1.6L)溶液に3−クロロ−5−フルオロベンゾニトリル(3−1;25g;161mmol)と炭酸カリウム(44.4g;321mmol)を加えた。得られた溶液を120℃で一晩撹拌した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、氷水4Lで希釈した。水層をpH5まで酸性化し、生成物を析出させた。沈殿を濾取し、水洗し、風乾した。固体粗生成物を5%メタノール/ジクロロメタン中でトリチュレーションし、濾過し、固体を得た。固体を1:1酢酸エチル:ヘキサン中でトリチュレーションし、撹拌し、濾過し、標記生成物を黄褐色固体として得た。MS M+1=261.0。H NMR(CDOD):2.30(s,3H),5.62(s,1H),6.05(s,1H),7.55(s,1H),7.0(s,1H),7.76(s,1H)。
トリチュレーションの代法として、粗生成物を濃度5mL/gのメタノールから結晶させても、次段階で使用するために十分な純度の標記生成物が得られる。
ステップ2:3−クロロ−5−[(3−クロロ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(3−4)
Figure 2011503230
3−3(250mg;0.959mmol)とN−クロロスクシンイミド(141mg;1.055mmol)を酢酸:ジクロロエタン混合物(1:1)10mLに溶解した溶液を70℃まで一晩加熱した。LCMS分析によると、反応は完了したと判断された。反応混合物を蒸発させて揮発性溶媒を除去し、残留物をトルエン(2×)と共沸させ、白色固体を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0−20%MeOH)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=294.9。H NMR(CDCl):2.15(2,3H),5.75(s,1H),7.70(s,1H),7.82(s,1H),7.92(s,1H)。
シリカゲルクロマトグラフィーによる精製の代法として、粗生成物を濃度5mL/gのメタノールから再結晶させても次段階で使用するために十分な純度の標記化合物が得られる。
ステップ3:3−クロロ−5−[(3−クロロ−2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(3−5)
Figure 2011503230
化合物3−4(2.45g;8.32mmol)と、ヨウ化メチル(1.573mL;25.2mmol)と、炭酸銀(3.28g;11.89mmol)と、クロロホルム(100mL)を密閉容器に加えた。密閉容器の内容物を光の遮断下で50℃に3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、不溶分を濾別し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=308.9。H NMR(CDCl):2.42(s,3H),4.05(s,3H),6.36(s,1),7.16(m,1H),7.24(m,1H),7.44(m,1H)。
ステップ4:3−{[6−(ブロモメチル)−3−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(3−6)
Figure 2011503230
3−5(1.9g;6.15mmol)の四塩化炭素溶液にN−ブロモスクシンイミド(1.31g;7.38mmol)と過酸化ベンゾイル(0.298mg;1.23mmol)を加えた。反応混合物を5時間加熱還流し、室温まで冷却し、濃縮し、固体とした。粗製混合物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=388.8。H NMR(CDCl):4.08(s,3H),4.38(s,2H),6.60(s,1H),7.16(s,1H),2.26(s,1H),7.44(s,1H)。
ステップ5:3−{(E)−2−[5−クロロ−4−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−メトキシピリジン−2−イル]ビニル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3−7)
Figure 2011503230
化合物3−6(735mg;2.08mmol)とトリフェニルホスフィン(545mg;2.08mmol)をトルエン(20mL)に加え、混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を濃縮して揮発性液体を除去し、粗製臭化ホスホニウム塩を得、それ以上精製せずに使用した。臭化ホスホニウム塩(800mg;0.8mmol)をDMFに溶解し、氷水浴を使用して0℃まで冷却した。炭酸カリウム(774mg;5.60mmol)を反応混合物に加え、氷水浴を除去し、反応混合物を周囲温度まで昇温した。室温で30分間撹拌後、中間体I−A(198mg;0.800mmol)をDMF溶液として加え、得られた混合物を72℃まで2時間加熱した。次に反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層をEtOAcで3回抽出し、有機層を合わせて水(4×)とブライン(1×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−70%EtOAc)により精製し、目的生成物を白色固体として得た。MS M+1=538.0。H NMR(CDCl):1.75(s,9H),4.18(s,3H),6.58(s,1H),7.22(m,1H),7.30(m,1H),7.34−7.40(m,2H),7.48(m,1H),7.94(m,1H),7.98(m,1H),8.34−8.38(d,1H),8.76−8.78(m,1H)。
ステップ6:3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−8)
3−7(270mg;0.50mmol)をTHF:エタノールの1:1混液(40mL)に溶解した溶液に10%Pd/C(130mg;1.22mmol)を加えた。反応混合物を窒素(3×)、水素(3×)でパージ後、常圧水素下で2.5時間室温にて撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、固体を得た。粗生成物をDME:臭化水素酸(48%水溶液)(1:1)10mLに溶解した後、反応混合物を50℃に2時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層のpHを6に調整し、水層をEtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせて水(4×)、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をGilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=425.7。H NMR(DMSO−d):2.90(m,2H),3.18(m,2H),5.96(s,1H),7.12(m,1H),7.60(m,1H),7.68(s,1H),7.88(m,1H),8.22(m,1H),8.45(m,1H),12.32(bs,1H),13.26(bs,1H)。
ステップ7:3−クロロ−5−({2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−9)
ステップ6で化合物3−8について上述したと同様に、化合物3−7(325mg;0.604mmol)から化合物3−8を採取し、標記化合物3−9を副生物として得た。MS M+1=391.8:H NMR(DMSO−d):2.90(m,2H),3.20(m,2H),5.75(s,1H),7.12(m,1H),7.20(m,1H),7.55(m,1H),7.64(m,2H),8.20(m,1H),8.45(m,1H),12.30(s,1H),13.25(s,1H)。
(実施例4)
3−({6−[2−(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−3−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル(4−4)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(3−クロロ−6−{(E)−2−[6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ビニル}−2−メトキシピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(4−1)
Figure 2011503230
3−6(900mg;2.32mmol)とトリフェニルホスフィン(608mg;2.32mmol)の混合物をトルエン(20mL)に加え、2時間加熱還流した。揮発性液体を除去し、臭化ホスホニウム塩(M+1=568.7)を白色固体として得た。炭酸カリウム(1.71mg;12.3mmol)を粗製臭化ホスホニウム(1.15g;1.768mmol)の0℃(氷水浴)のDMF溶液に加えた。直後に氷水浴を除去し、反応混合物を周囲温度まで昇温した。室温で30分間撹拌後、中間体I−E(198mg;0.800mmol)をDMF溶液として加え、得られた混合物を72℃まで1.5時間加熱した。次に反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、有機層を合わせて水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。MS M+1=575.6。H NMR(CDCl):3.78(s,3H),4.18(s,3H),5.55(s,2H),6.55(s,1H),6.82(m,3H),7.16(d,1H),7.21(m,1H),7.30(m,1H),7.34(d,2H),7.48(m,1H),7.86(d,1H),8.35(dd,1H)。
ステップ2:3−クロロ−5−[(3−クロロ−6−{2−[6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]エチル}−2−メトキシピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(4−2)
Figure 2011503230
化合物4−1(400mg;0.694mmol)をTHF/MeOH(1:1)6mLに溶解し、系を窒素(3×)パージした。次に10%Pd/C(739mg;0.694mmol)を反応混合物に加えた後、窒素パージ(3×)した後、水素パージ(3×)した。パージした反応混合物を次に4時間室温で常圧水素下に維持した。次に反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。次に粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中40−100%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1:577.6。H NMR(CDCl):2.12(t,2H),3.32(t,2H),3.76(s,3H),3.90(s,3H),5.53(s,2H),6.30(s,1H),6.65(d,1H),6.68(d,2H),7.08(m,1H),7.12(m,1H),7.20(d,2H),7.42(m,1H),7.94(t,1H)。
ステップ3:3−クロロ−5−{[3−クロロ−2−メトキシ−6−(2−{1−(4−メトキシベンジル)−6−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−1−H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}エチル)ピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(4−3)
Figure 2011503230
4−2(300mg;0.519mmol)のDMSO(2mL)溶液にp−メトキシベンジルアミン(285mg;2.075mmol)を加えた。反応混合物を一晩85℃に加熱撹拌した。次に反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、水層をEtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせて水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、油状物を得た。粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10−60%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=694.6。H NMR(CDCl):3.04(t,2H),3.20(t,2H),3.74(s,3H),3.80(s,3H),4.02(s,3H),4.58(m,2H),4.94(m,1H),5.38(s,2H),6.16(d,1H),6.26(s,1H),6.74(d,2H),6.84(d,2H),7.20(m,1H),7.12(m,1H),7.16(d,1H),7.28(d,2H),7.38(m,1H),7.4(d,1H)。
ステップ4:3−({6−[2−(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−3−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル(4−4)
4−3(271mg;0.390mmol)のTFA(12mL)溶液を65℃まで2時間加熱した。次に揮発分を除去し、粗製残留物をDME:12N HCl(1:1)12mLに溶解した。混合物を65℃まで4時間加熱し、室温まで冷却し、揮発分を除去した。次に粗製残留物をDMFに溶解し、濾過し、Gilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記化合物を得た。MS M+1=440.7。H NMR(CDOD)3.90(m,2H),3.25(m,2H),5.72(s,1H),6.54(d,1H),7.34(d,2H),7.68(s,1H),7.96(m,1H)。
(実施例5)
3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(5−6)及び3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)安息香酸エチル(5−7)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(3,5−ジクロロ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(5−1)
Figure 2011503230
化合物3−3(3g;11.5mmol)とN−クロロスクシンイミド(3.23g;24.17mmol)を酢酸:ジクロロエタン混液(1:2)60mLに溶解した溶液を70℃まで2時間加熱した。反応混合物を減圧濃縮して揮発性溶媒を除去し、残留物をトルエン60mL(2×)と共沸させ、粗製固体を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0−15%MeOH)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=330.8。H NMR(DMSO)2.30(s,3H),7.62(m,2H),7.80(s,1H),12.72(s,1H)。
ステップ2:3−クロロ−5−[(3,5−ジクロロ−2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(5−2)
Figure 2011503230
化合物5−1(3.2g;9.71mmol)と、ヨウ化メチル(1.21mL;19.4mmol)と、炭酸銀(8.03g;29.1)mmol)と、クロロホルム(100mL)を密閉容器に加えた。密閉容器の内容物を光の遮断下で50℃に一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、不溶分を濾別し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−15%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=344.8。H NMR(CDCl):2.58(s,3H),4.06(s,3H),6.96(m,1H),7.20(m,1H),7.38(m,1H)。
ステップ3:3−{[2−(ブロモメチル)−3,5−ジクロロ−6−メトキシピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(5−3)
Figure 2011503230
化合物3−6の合成について上述したと同様に、化合物5−2から透明油状物として標記生成物を得た(1.30g;3.78mmol)。MS M+1=422.5。H NMR(CDCl):4.10(s,3H),4.60(s,2H),6.96(s,1H),7.12(s,1H),7.40(s,1H)。
ステップ4:3−{(E)−2−[3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−メトキシピリジン−2−イル]ビニル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5−4)
Figure 2011503230
化合物5−3(1.0g;2.36mmol)とトリフェニルホスフィン(0.62g;2.36mmol)をトルエン(60mL)に加え、混合物を2時間加熱還流した。揮発分を蒸発させ、残留物をDMF10mLに再溶解した。氷水浴を使用して反応混合物を0℃まで冷却後、炭酸カリウム(565mg;4.09mmol)で処理した。炭酸塩の添加後、氷水浴を除去し、反応混合物を室温まで昇温した。室温で30分間撹拌後、中間体I−A(144mg;0.584mmol)をDMF溶液として加え、得られた混合物を72℃に2時間加熱した。反応混合物を次に室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層をEtOAcで3回抽出し、有機抽出層を合わせて水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物とした。粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−100%EtOAc)により精製し、標記化合物を白色/黄色固体として得た。MS M+1=473.6(LCMS条件下でBoc除去)。H NMR(CDCl):1.75(s,9H),4.20(s,3H),7.05(m,1H),7.16(m,1H),7.40(m,2H),7.90(d,1H),8.19(d,1H),8.41(m,1H),8.80(m,1H)。
ステップ5:3−{2−[3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−メトキシピリジン−2−イル]エチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5−5)
Figure 2011503230
5−4(382mg;0.667mmol)のエタノール/THF/メタノール(20mL:15mL:2mL)溶液を窒素(3×)パージした。10%Pd/C(270mg;2.54mmol)を反応混合物に加えた後、窒素(3×)、次いで水素(3×)でパージした後、一晩室温にて常圧水素下で放置した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗製残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20−60%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=475.5。H NMR(CDCl):1.70(s,9H),3.40(m,4H),3.95(s,3H),6.92(s,1H),7.08(m,1H),2.28(m,1H),7.35(m,1H),8.0(dd,1H),8.70(m,1H)。
ステップ6:3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(5−6)及び3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)安息香酸エチル(5−7)
化合物5−5を2:1 EtOH:濃HClに溶解し、反応混合物を7日間65℃に加熱した。揮発性液体を減圧除去し、残留物をGilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、5−6及び5−7を得た。5−6:MS M+1=461.5。H NMR(DMSO):3.10(m,2H),3.22(m,2H),7.18(m,1H),7.60(m,2H),7.80(m,1H),8.22(m,1H),8.45(m,1H),12.84(bs,1H),13.30(bs,1H)。5−7:MS M+1=508.5。H NMR(DMSO−d):1.30(m,3H),3.10(m,2H),3.22(m,2H),4.30(m,2H),7.18(m,1H),7.40(m,1H),7.45(m,1H),7.66(m,1H),8.22(m,1H),8.46(m,1H),12.84(bs,1H),13.30(bs,1H)。
(実施例6)
3−クロロ−5−({5−クロロ−2−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(6−5)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−4−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−6−メチルピリジン−2−イル=トリフルオロメタンスルホン酸塩(6−1)
Figure 2011503230
3−4(2.0g;3.39mmol)のCHCl溶液を冷却(0℃)し、TEA(0.567mL;4.07mmol)とトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.63mL,3.73mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌後、0.1N HClでクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせてブライン(1×)で洗浄後、濃縮し、残留物を得た。粗生成物をリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=426.6。H NMR(CDCl):2.48(s,3H),6.62(s,1H),7.30(m,1H),7.36(m,1H),7.58(m,1H)。
ステップ2:3−クロロ−5−[(5−クロロ−2−メチルピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(6−2)
Figure 2011503230
6−1(900mg;2.11mmol)のDMF(20mL)溶液にトリフェニルホスフィン(55.3mg;0.211 mol)と、酢酸パラジウム(II)(23.65mg;0.105 mol)と、TEA(0.88mL;6.32mmol)と、ギ酸(0.162mL;4.21mmol)を加えた。反応混合物を窒素パージし、60℃まで1.5時間加熱後、室温まで冷却した後、水層をEtOAc(2×)で抽出した。有機層を合わせて水(4×)、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−100%EtOAc)を使用して粗製残留物を精製し、標記化合物を得た。MS M+1=278.9。H NMR(CDCl):2.45(s,3H),6.65(s,1H),7.15(m,1H),7.25(m,1H),7.50(m,1H),8.50(s,1H)。
ステップ3:3−{[2−(ブロモメチル)−5−クロロピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(6−3)
Figure 2011503230
化合物3−6について上述したと同様に、6−2から白色固体として標記化合物を得た(200mg;0.717mmol)。MS M+1=356.7。H NMR(CDCl):4.45(s,2H),6.96(s,1H),7.22(m,1H),7.32(m,1H),7.54(m,1H),8.60(s,1H)。
ステップ4:3−{(E)−2−[5−クロロ−4−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)ピリジン−2−イル]ビニル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6−4)
Figure 2011503230
6−3(90mg;0.251mmol)とトリフェニルホスフィン(66mg;0.251mmol)をトルエン(10mL)に加えた混合物を2時間加熱還流した。揮発性液体を蒸発により除去し、残留物をDMFに溶解した。氷水浴を使用してDMF溶液を0℃まで冷却した。次に炭酸カリウム(234mg;1.69mmol)を反応混合物に加え、氷水浴を除去した。室温で30分間撹拌後、中間体I−A(60mg;0.242mmol)をDMF溶液として加え、得られた混合物を72℃に1.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層をEtOAcで3回抽出し、有機層を合わせて水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物を得た。粗製油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−70%EtOAc)により精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=507.8。H NMR(CDCl):1.70(s,9H),6.92(s,1H),7.12(m,1H),7.30(m,2H),7.50(m,2H),7.80(d,1H),8.32(m,1H),8.62(s,1),8.74(m,1H)。
ステップ5:3−クロロ−5−({5−クロロ−2−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(6−5)
6−4(45mg;0.089mmol)をTHF/エタノールの1/1混液(6mL)に溶解した溶液に10%Pd/C(36mg;0.338mmol)を加えた。反応混合物を窒素(3×)、水素(3×)でパージし、常圧水素下で室温にて18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、固体を得た。粗生成物をTFA(8mL)に溶解し、室温で25分間撹拌した。揮発性液体を減圧除去し、粗製残留物をGilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=409.8。H NMR(CDCl):3.30(m,2H),3.40(m,2H),6.70(s,1H),7.12(m,1H),7.16(m,1H),7.20(m,1H),7.50(m,1H),8.06(d,1H),8.50(m,1H),8.58(s,1H)。
(実施例7)
3−クロロ−5−{[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメトキシ)ピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(7−1)
Figure 2011503230
5−1(500mg;1.51mmol)と2−1(1.42g;4.55mmol)と炭酸銀(837mg;3.03mmol)のクロロホルム溶液を密閉容器で光の遮断下で50℃に18時間加熱した、反応混合物を室温まで冷却し、固形分を濾別し、濾液を減圧濃縮した。粗製残留物をTFAに溶解し、30分間撹拌した。TFAを減圧蒸発させ、粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。MS M+1=461.5。H NMR(DMSO−d):2.60(s,3H),5.78(s,2H),7.24(m,1H),7.61(m,2H),7.82(m,1H),8.36(m,1H),8.54(m,1H),13.70(s,1H)。
(実施例8)
3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(8−5)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(2,6−ジフルオロピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(8−1)
化合物1−4(577mg;3.76mmol)と炭酸カリウム(779mg;5.64mmol)を2,4,6−トリフルオロピリジン(500mg;3.76mmol)のDMF溶液に−50℃で撹拌下に加えた。反応混合物を室温までゆっくりと昇温後、水とEtOAcで希釈し、その後、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて水(3×)、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、油状物とした。粗製残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−25%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=266.9。H NMR(CDCl):6.32(m,2H),7.30(m,1H),7.36(m,1H),7.56(m,1H)。
ステップ2:3−{[2−(ベンジルオキシ)−6−フルオロピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(8−2)
水素化ナトリウム(14mg;0.356mmol)をベンジルアルコール(36mg;0.338mmol)のTHF溶液に加え、得られた溶液を15分間撹拌した。次に8−1(100mg;0.375mmol)のTHF(3mL)を加え、反応混合物を一晩室温で撹拌した。次に反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせてブライン(3×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮し、油状物とした。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−20%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=354.9。H NMR(CDCl):5.36(s,2H),6.14(m,2H),7.30(m,1H),7.35−7.42(m,4H),7.44(m,2H),7.54(m,1H)。
ステップ3:3−{[2−(ベンジルオキシ)−3−クロロ−6−フルオロピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(8−3)
8−2(1.0g;2.82mmol)をDCE/酢酸(1:1)10mLに溶解した溶液にNCS(565mg 4.23mmol)を加え、得られた反応混合物を70℃に12時間加熱撹拌した。次に反応混合物を室温まで冷却し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10−60%EtOAc)を使用して残留物を精製し、標記化合物を得た。MS M+1=388.8。H NMR(CDCl):5.48(s,2H),6.08(m,1H),7.24(m,1H),7.34(m,1H)7.36−7.44(m,3H),7.50−7.58(m,3H)。
ステップ4:3−({2−(ベンジルオキシ)−3−クロロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−4−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル(8−4)
Figure 2011503230
化合物1−3(38mg;0.257mmol)を8−3(100mg;0.257mmol)のNMP(2.5mL)溶液に加え、得られた反応混合物を80℃まで18時間加熱した。次に反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層をEtOAc(3×)で抽出し、有機層を合わせて水(3×)、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥した。抽出層を濃縮して油状物とし、粗製油状物をリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0−10%MeOH)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1 517.1。H NMR(CDCl):5.12(m,1H),5.45(m,4H),6.08(s,1H),7.15(m,1H),7.18(m,1H),7.30−7.55(m,7H),8.04(d,1H),8.58(d,1H),10.55(bs,1H)。
ステップ5:3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(8−5)
10%Pd/C(17mg;0.160mmol)を8−4(83mg;0.160mmol)のメタノール(1.6mL)溶液に加え、得られた反応混合物を窒素(3×)、水素(3×)でパージ後、室温で常圧水素下に48時間維持した。次に反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、Gilson装置で逆相分取HPLCにより精製し、標記化合物を得た。MS M+1=427.0。H NMR(DMSO−d)4.52(s,2H),5.10(bs,1H),6.88(bs,1H),7.10(m,1H),7.50(m,1H),7.60(m,1H),7.80(m,1H),8.15(m,1H),8.44(m,1H),11.16(bs,1H),13.40(bs,1H)。
(実施例9)
3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(9−8)
Figure 2011503230
ステップ1:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(9−1)
Figure 2011503230
4−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(3−2;10.0g;80mmol)と、1−ブロモ−3−クロロ−5−フルオロベンゼン(16.74g;80mmol)と、炭酸カリウム(33.1g;240mmol)をNMP(200mL)に懸濁後、140℃に5日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(900mL)で希釈し、濃HClで溶液のpHを5に調整した。固形分を濾別し、水洗し、吸引乾燥した。粗生成物をシリカに吸着させ、DCM:MeOHを溶離液としてシリカカラムで2回精製し、標記生成物(9−1)を黄色固体として得た。R=0.6(DCM:MeOH,95:5)。LCMS:M+=315。H NMR(DMSO−d):δ11.48(s,1H),7.65(s,1H),7.43(s,1H),7.36(s,1H),5.86(s,1H),5.36(s,1H),2.16(s,3H)。
ステップ2:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−3−クロロ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(9−2)
9−1(7.33g;(23.30mmol)のジクロロエタン(200mL)溶液を酢酸(200mL)で処理した。この溶液を70℃まで加熱後、NCS(2.96g;22.14mmol)を加えた。反応混合物を4.5時間還流後、一晩70℃で撹拌した。揮発分を反応混合物から蒸発させ、DCM:MeOHを溶離液としてシリカカラムで固体残留物を精製し、標記生成物(9−2)を得た。R=0.6(DCM:MeOH,95:5)。LCMS:M+=349。H NMR(DMSO−d):δ12.13(s,1H),7.62(s,1H),7.42(s,1H),7.34(s,1H),5.85(s,1H),2.15(s,3H)。
ステップ3:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−3−クロロ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(9−3)
ヨウ化メチル(7.14g;50.30mmol)と炭酸銀(4.16g;15.09mmol)を9−2(3.51g;10.06mmol)のクロロホルム溶液に加えた後、反応フラスコをアルミニウムホイルで包み、50℃に一晩加熱した。次に反応混合物を室温まで冷却し、固形分を濾別した。濾液を濃縮し、DCMに溶解し、EtOAc:ヘキサンを溶離液としてシリカカラムで精製し、目的生成物(9−3)を結晶質固体として得た。R=0.8(EtOAc:hx 5:95)。LCMS:M+=363。H NMR(CDCl):δ7.31(s,1H),7.05(s,1H),6.95(s,1H),6.27(s,1H),4.00(s,3H),2.35(s,3H)。
ステップ4:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−6−(ブロモメチル)−3−クロロ−2−メトキシピリジン(9−4)
NBS(1.46g;8.21mmol)と過酸化ベンゾイル(0.20g;0.82mmol)を9−3(2.98g;8.21mmol)のCCl(200mL)溶液に還流撹拌下に加えた後、反応混合物を一晩還流した。次に反応混合物を冷却し、固形分を濾別した。濾液を蒸発させて粗製油状物とした。粗生成物を超臨界COカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記生成物(9−4)を固体として得た。R=0.65(ヘキサン:EtO 95:5)。LCMS:M+=441。H NMR(CDCl):δ7.38(t,1H),7.11(t,1H),7.00(5,1H),6.57(s,1H),4.35(s,2H),4.06(s,3H)。
ステップ5:3−{[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−5−クロロ−6−メトキシピリジン−2−イル]メチル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチル(9−6)
Figure 2011503230
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチル(9−5;113mg;0.48mmol)のDMF(2mL)溶液を9−4(193mg;0.44mmol)と炭酸セシウム(398mg;1.22mmol)で処理した。得られた混合物を50℃で一晩撹拌後、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。水性ワークアップとシリカ精製(EtOAc:ヘキサン)により標記生成物(9−6)を得た。R=0.7(EtOAc:ヘキサン25:75)。LCMS:M+=595。H NMR(CDCl):δ7.82(d,1H),7.31(s,1H),7.14(m,2H),7.01(m,2H),6.89(s,1H),6.47(s,1H),4.98(s,2H),3.92(s,3H),1.67(s,9H)。
ステップ6:3−クロロ−5−({3−クロロ−2−メトキシ−6−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(9−7)
9−6(130mg;0.22mmol)の無水DMF溶液を(PhP)Pd(50mg;0.044mmol)とシアン化亜鉛(26mg;0.22mmol)で処理した。反応混合物を窒素下で撹拌しながら一晩100℃に加熱した。次に反応混合物を冷却し、固形分を濾別した。濾液を蒸発させ、MeOH:DCMを溶離液として残留物をシリカカラムで精製し、標記生成物(9−7)を固体として得た。R=0.5(DCM:MeOH,95:5)。LCMS:M+=442。H NMR(DMSO−d):δ10.8(s,1H),7.94(s,1H),7.70(m,2H),7.61(m,1H),7.57(m,2H),6.96(s,1H),6.58(s,1H),4.96(s,2H),3.77(s,3H)。
ステップ7:3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(9−8)
9−7(100mg;0.23mmol)のDME(3mL)懸濁液に等容量の48%HBfを加えた。混合物を75℃で一晩撹拌後、5N NaOHでpH6から7に調整した。固形分を濾別し、濾液を濃縮後、DCM:MeOHを溶離液としてシリカカラムで精製し、標記生成物(9−8)を固体として得た。R=0.35(DCM:MeOH,95:5)。HRMS:測定値427.0340;理論値427.0359。H NMR(DMSO−d):δ12.41(s,1H),10.98(s,1H),7.85(s,1H),7.60(m,2H),7.04(m,1H),6.96(m,2H),5.54(s,1H),4.85(s,2H)。
(実施例10)
3−クロロ−5−({3−クロロ−2,5−ジフルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(10−4)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(3−クロロ−2,5,6−トリフルオロピリジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル(10−2)
3−クロロ−2,4,5,6−テトラフルオロピリジン(10−1;1.0g;5.39mmol)と化合物1−4(0.83g;5.39mmol)をDMFに溶解し、溶液を窒素雰囲気下で−50℃まで冷却後、炭酸カリウム(1.12g;8.09mmol)を加え、混合物をゆっくりと25℃まで昇温した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機抽出層を濃縮し、酢酸エチル:ヘキサンを溶離液としてシリカカラムで精製し、標記生成物10−2を透明油状物として得た。R=0.6(EtOAc:hx,5:95)。H NMR(CDCl):δ7.50(s,1H),7.24(s,1H),7.17(s,1H)。
ステップ2:3−{[2−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−3,6−ジフルオロピリジン−4−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(10−3)
ベンジルアルコール(0.52g;4.76mmol)を無水THFに溶解し、水素化ナトリウム(0.18g;4.62mmol)を溶液に加えた。混合物を25℃で15分間撹拌後、10−2(1.55g;4.86mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル:ヘキサンを溶離液としてシリカカラムで精製し、標記生成物10−3を透明油状物として得た。R=0.5(EtOAc:hx,5:95)。H NMR(DMSO−d):δ7.94(t,1H),7.91(t,1H),7.89(m,1H),7.85(m,1H),7.83(m,1H),7.50(d,2H),7.43(t,2H),7.38(m,1H),5.43(s,2H)。
ステップ4:3−クロロ−5−({3−クロロ−2,5−ジフルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(10−4)
10−3(91mg;0.22mmol)と1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン1−3;43mg;0.29mmol)を無水NMP(4mL)に溶解し、溶液を80℃で一晩撹拌した。次に反応混合物をGilson RP HPLCにロードし、精製し、標記生成物10−4を得た。HRMS:実測値−447.0323;理論値−447.0334。H NMR(DMSO−d):δ13.43(s,1H),8.50(m,1H),8.31(dd,1H),8.16(t,1H),7.85(m,1H),7.80(m,1H),7.78(m,1H),7.18(m,1H),4.84(s,2H)。
(実施例11)
3−クロロ−5−{[4−メチル−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(11−7)
Figure 2011503230
ステップ1:3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−カルボニトリル(11−1)
2−ブロモ−3−フルオロ−4−メチルピリジン(4.89g,25.7mmol)とシアン化亜鉛(3.02g,25.7mmol)をDMF(45mL)に加えた混合物にパラジウムテトラ(トリフェニルホスフィン)(2.97g,2.57mmol)を加えた。混合物を脱気後、90℃まで18時間加熱した。この後、混合物を水(500mL)とEtOAc(500mL)で希釈し、濾過し、得られた層を分離した。水層を更にEtOAc(2×500mL)で抽出した。抽出層を合わせて水洗(300mL)し、MgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。RediSepカラム(330g)を使用し、0−100%EtOAc/CHClの勾配を溶離液として得られた残留物をクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を合わせ、溶媒を減圧除去し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl):δ8.39(d,1H,J=4.7Hz),7.41(m,1H)及び2.41(s,3H)ppm。
ステップ2:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−カルボニトリル(11−2)
3−フルオロ−4−メチルピリジン−2−カルボニトリル(11−1;2.1g,15.43mmol)と、3−ブロモ−5−クロロフェノール(3.68g,17.74mmol)と、炭酸セシウム(5.03g,15.43mmol)をDMF(30mL)に加えた混合物を70℃まで1時間加熱後、80℃まで1時間加熱した。この後、反応混合物を水(300mL)と酢酸エチル(2×500mL)に分配した。抽出層を合わせて水(100mL)、次いでブライン(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。RediSepカラム(330g)を使用し、0−10%EtOAc/CHClの勾配を溶離液として残留物をクロマトグラフィーにかけ、純粋な画分を合わせてロータリーエバポレーターで濃縮し、標記化合物を得た。LRMS(M+1)=324.9。
ステップ3:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−カルボン酸(11−3)
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−カルボニトリル(11−2;5g,15.45mmol)の濃塩酸(30mL)懸濁液を100℃まで3時間加熱後、120℃まで更に1.5時間加熱した。この懸濁液を50℃まで冷却し、得られた白色固体を濾過し、水洗(10mL)し、高減圧下に乾燥し、標記化合物を得た。LRMS(M+1)=343.8。
ステップ4:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−アミン(11−4)
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−カルボン酸(11−3;2g,5.84mmol)のTHF(12mL)懸濁液にトリエチルアミン(1.627mL,11.68mmol)と、ピリジン(944μL,11.68mmol)と、t−ブタノール(2.79mL,29.2mmol)と、ジフェニルホスホリルアジド(1.89mL,8.76mmol)を加え、混合物を65℃まで35分間加熱した。この後、反応混合物をCHCl(2×100mL)で希釈し、水洗した(100mL)。有機抽出層を合わせ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、油状物を得た。この残留物をトリフルオロ酢酸(20mL)に溶解し、15分間放置した。この後、溶媒を減圧除去し、残留物をCHCl(2×100mL)と飽和NaHCO水溶液(50mL)に分配した。抽出層を合わせてロータリーエバポレーターで濃縮し、RediSepカラム(330g)を使用し、0−30%EtOAc/CHClの勾配を溶離液として残留物を精製し、標記化合物を得た。LRMS(M+1)=314.9。
ステップ5:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−オール(11−5)
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−アミン(11−4;600mg,1.913mmol)を5%HSO水溶液(10mL)に懸濁した懸濁液を氷冷し、亜硝酸ナトリウム(198mg,2.87mmol)の水(1mL)溶液を加え、氷浴上で30分間撹拌した。この後、この懸濁液を5%HSO水溶液(10mL)に加え、100℃まで加熱し、100℃に1.5時間維持した。この後、混合物を0℃まで冷却し、更に亜硝酸ナトリウム(60mg,0.86mmol)で処理した後、100℃まで20分間加熱した。この後、混合物を25℃まで冷却し、得られた固体を濾過し、水洗(10mL)し、高減圧下に乾燥し、標記化合物を得た。HRMS(M+1)=313.9577。
ステップ6:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチル−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2(1H)−オン(11−6)
Figure 2011503230
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチルピリジン−2−オール(11−5;75mg,0.238mmol)と3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(74.4mg,0.238mmol)の溶液に炭酸カリウム(33mg,0.238mmol)を加え、得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。この後、混合物を濾過した後、Lunaカラム(10μ,C18,250×21.2cm)を使用し、5−95%ACN/水+0.1%TFAを溶離液としてGilson LCで精製した。目的画分を濃縮乾涸し、得られた固体をトリフルオロ酢酸(2mL)に溶解した。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し、標記化合物を得た。LRMS(M+1)=446.7。
ステップ7:3−クロロ−5−{[4−メチル−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(11−7)
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−メチル−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2(1H)−オン(11−6;100mg,0.224mmol)とシアン化亜鉛(29mg,0.247mmol)のDMF(1mL)懸濁液にパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(51.9mg,0.045mmol)を加え、混合物を脱気し、90℃まで20分間加熱した。この後、更にシアン化亜鉛(29mg,0.247mmol)とパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(51.9mg,0.045mmol)を加え、混合物を90℃まで20時間加熱した。次に反応混合物をGelman Acrodiscで濾過し、Lunaカラム(10μ,C18,250×21.2cm)を使用し、5−95%ACN/水+0.1%TFAを溶離液としてGilson LCで精製した。目的化合物を含有する画分を合わせ、溶媒をロータリーエバポレーターで減圧濃縮した。RediSep(4g)を使用し、0−65%EtOAc/CHCl勾配を溶離液として残留物を更に精製した。目的画分を合わせ、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl):δ11.48(br s,1H),8.55(d,1H),8.26(d,1H),7.40(d,1H),7.27(dd,1H),7.14(dd,1H),7.09(dd,1H),6.96(dd,1H),6.09(dd,1H),5.48(s,2H)and 2.08(s,3H)ppm。LRMS(M+1)=392。
(実施例12)
3−クロロ−5−({4−メチル−2−オキソ−1−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル}オキシ)ベンゾニトリル(12−7)
Figure 2011503230
ステップ1:3−(シアノメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(12−1)
3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5.18g,16.59mmol)のDMF(30mL)溶液にシアン化ナトリウム(1.626g,33.2mmol)を加え、25℃で4時間撹拌した。この後、混合物を水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。抽出層を合わせ、得られた固体沈殿を濾過した。濾液をMgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。120g RediSepカラムを使用し、0−100%EtOAc/CHCl勾配を溶離液としてクロマトグラフィーによりこの残留物を精製した。目的画分を合わせ、減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):259.1。
ステップ2:1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル酢酸(12−2)
3−(シアノメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(510mg,1.97mmol)の濃塩酸(10mL)溶液を100℃まで30分間加熱した。この後、反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧蒸発させた。この残留物を更にアセトニトリルと共沸させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):178.0。
ステップ3:1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル酢酸メチル(12−3)
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル酢酸(92mg,0.520mmol)のメタノール(4mL)溶液にHClガスを2分間バブリングし、得られた溶液を更に10分間放置した。この後、溶液を減圧濃縮し、得られた残留物をNaHCO水溶液(10mL)と酢酸エチル(2×10mL)に分配した。有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):192.0。
ステップ4:[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]酢酸メチル(12−4)
Figure 2011503230
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル酢酸メチル(84mg,0.439mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液にDHP(37mg,0.439mmol)とDDQ(10mg,0.044mmol)を加えた。この混合物を75℃まで20分間加熱した。この後、更にDHP(37μL,0.44mmol)を加え、反応混合物を85℃まで1.5時間加熱した。反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(2×20mL)に分配した。有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧蒸発させた。RediSepカラム(12g)を使用し、0−20%EtOAc/CHClの勾配を溶離液としてクロマトグラフィーによりこの残留物を精製した。目的画分を合わせ、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):276.1。
ステップ5:2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]エタノール(12−5)
[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]酢酸メチル(128mg,0.465mmol)の0℃の溶液に2M LAHのTHF溶液(232ul,0.465mmol)を加え、0℃で30分間撹拌した。この後、反応混合物を水(18ul)と1.0N NaOH(54ul)で順次処理し、25℃で30分間撹拌した。この後、混合物をセライトで濾過し、THFでリンスした。濾液を合わせ、溶媒を減圧蒸発させた。RediSepカラム(12g)を使用し、0−10%MeOH/CHClの勾配を溶離液としてクロマトグラフィーにより残留物を精製し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):164.0。
ステップ6:3−クロロ−5−[(4−メチル−2−オキソ−1−{2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]エチル}−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(12−6)
2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]エタノール(14.6mg,0.059mmol)のCHCl(400ul)溶液に3−クロロ−5−[(4−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(15.4mg,0.059mmol)を加え、得られた混合物を氷浴上で5分間撹拌した。次に混合物をトリフェニルホスフィン(30.9mg,0.118mmol)で処理し、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(13ul,0.068mmol)で処理し、氷浴上で10分間、次いで25℃で30分間撹拌した。LC−MSによると、反応は完了していなかったので、混合物を氷浴上で再冷却し、更にアゾジカルボン酸ジイソプロピル(10μL,0.052mmol)で処理した。この混合物を氷浴上で5分間、次いで25℃で20分間撹拌し、O−Nアルキル化の3:2混合物を得た。この後、反応混合物をMeOH(1mL)でクエンチし、Luna逆相カラム(10μ,C18,250×21.2mm)を使用し、5−95%ACN/水(0.5%TFA)の勾配を溶離液としてGilson LCで精製した。目的画分を合わせ、減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):489.9/405.9。
ステップ7:3−クロロ−5−({4−メチル−2−オキソ−1−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル}オキシ)ベンゾニトリル(12−7)
3−クロロ−5−[(4−メチル−2−オキソ−1−{2−[1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]エチル}−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(11.7mg,0.023mmol)をTFA(2mL)に溶解し、室温で1時間放置した。この後、MeOH(1mL)を加え、溶媒を減圧蒸発させた。Luna逆相カラム(10μ,C18,250×21.2mm)を使用し、5−95%ACN/水(0.5%TFA)の勾配を溶離液としてGilson LCで残留物を精製した。目的画分を合わせ、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):405.9。NMR(DMSO−d):δ=13.34(br s,1H),8.49(d,1H,J=4.5Hz),8.20(d,1H,J=8.0Hz),7.68(s,1H),7.46(d,1H,J=7.0Hz),7.36(s,1H),7.28(s,1H),7.16(dd,1H,J=8.0 and 4.5Hz),6.15(d,1H,7.0Hz),4.29(t,2H,J=7.0Hz),3.39(t,2H,J=7.0Hz)and 2.06(s,3H)ppm。
(実施例13)
3−クロロ−5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(13−2)
Figure 2011503230
ステップ1:3−{[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 13−1
Figure 2011503230
フラスコに3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(3C,2.03g,6.45mmol)と炭酸カリウム(0.891g,6.45mmol)を仕込み、ジメチルホルムアミド(20mL)を加えた。これにN下で3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.01g,6.45mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)溶液として加えた。これを室温で16時間撹拌した。この後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機画分を合わせてブライン(3×100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 120gカラムでカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、固体を得た。これをメタノール(100mL)に懸濁し、濾過し、標記化合物を固体として回収した。H NMR(DMSO−d)δ8.71(d,J=4.4Hz,1H),8.23(d,J=8.0Hz,1H),8.11(d,J=7.1Hz,1H),7.74−7.70(m,1H),7.56−7.52(m,1H),7.50−7.45(m,1H),7.44−7.38(m,1H),6.70(d,J=7.1Hz,1H),5.59(s,2H),1.62(s,9H)。LRMS(M+1)=545.8。
上記クロマトグラフィー手順の代法として、ヘプタン中0−100%EtOAcを溶離液として粗生成物をクロマトグラフィーにより精製してもよい。
ステップ2:3−クロロ−5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル 13−2
丸底フラスコに3−{[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.940g,1.72mmol)を仕込み、TFA(50mL)を加えた。30分後に反応混合物を減圧濃縮した。残留物を熱アセトニトリル(500mL)に溶解し、熱濾過し、室温まで冷却した。1日後に結晶化した固体を濾過し、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(DMSO−d)δ13.65(s,1H),8.52(d,J=4.5Hz,1H),8.15(d,J=8.1Hz,1H),8.05(d,J=7.2Hz,1H),7.76−7.73(m,1H),7.58−7.54(m,1H),7.51−7.48(m,1H),7.18(dd,J=8.1Hz,J=4.5Hz,1H),6.63(d,J=7.3Hz,1H),5.53(s,2H)。HRMS(M+1)=446.0626。
代法として、EtOACに溶解してpH12までNaOH(1M)で処理することにより、濃縮した反応混合物から残留物を単離してもよい。次に有機抽出層を飽和NaHCOとブラインで順次洗浄し、MgSOで乾燥すればよい。次に溶媒を減圧蒸発させ、残留物をアセトニトリルから再結晶させると、標記化合物が得られる。
(実施例14)
N−(2−クロロベンジル)−2−[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]−N−メチルアセトアミド(14)
Figure 2011503230
フラスコに3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(3C,0.020g,0.064mmol)と炭酸カリウム(0.0088g,0.064mmol)を仕込み、2−クロロ−N−(2−クロロベンジル)−N−メチルアセトアミドのジメチルホルムアミド(0.75mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で撹拌した。1.5時間後に反応混合物を濾過し、30−95%MeCN/HO+0.1%TFAを溶離液としてPhenomenex Luna C18 100A 10μで分取HPLCにより濾液を精製し、凍結乾燥し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ7.90−7.84(m,1H),7.76−7.74(m,1H),7.54−7.43(m,3H),7.42−7.32(m,1H),7.31−7.26(m,2H),7.23−7.19(m,1H),6.68−6.62(m,1H),5.09(s,1.35H),4.80(s,0.65H),4.72(s,0.65H),4.59(s,1.35H),3.06(s,2H),2.82(s,1H)。HRMS(M+1)=510.0591。
(実施例15)
N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]アセトアミド(15)
Figure 2011503230
3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(3C,0.050g,0.159mmol)と炭酸カリウム(0.022g,0.159mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−ブロモアセトアミド(0.052g,0.149mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)溶液として加えた。反応混合物を室温で撹拌した。16時間後に反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水洗(3×10mL)し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 12gカラムでカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.23(s,1H),8.05−7.96(m,2H),7.89(d,J=2.1Hz,1H),7.76−7.72(m,2H),7.55−7.53(m,1H),7.52−7.50(m,1H),7.45(s,2H),6.68(d,J=7.1Hz,1H),5.02(s,2H)。HRMS(M+1)=560.998。
(実施例16)
N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−[3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]アセトアミド(16)
Figure 2011503230
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(3B,0.050g,0.136mmol)と炭酸カリウム(0.019g,0.136mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−ブロモアセトアミド(0.046g,0.136mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)溶液として加えた。反応混合物を室温で撹拌した。16時間後に反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水洗し(3×10mL)、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 12gカラムでカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ10.23(s,1H),8.0(d,J=8.6Hz5 1H),7.96(d,J=7.2Hz,1H),7.90(d,J=2.1Hz,1H),7.75(dd,J=8.6Hz,J=2.1Hz,1H),7.48−7.44(m,2H),7.44−7.42(m,1H),7.19−7.17(m,1H),7.12−7.10(m,1H),6.66(d,J=7.2Hz,1H),5.02(s,2H)。HRMS(M+1)=613.913。
(実施例17)
3−{[1−[(6−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル=トリフルオロ酢酸塩(17−2)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−{[1−({1−(4−メトキシベンジル)−6−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}メチル)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル 17−1
Figure 2011503230
3−クロロ−5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(3C,0.150g,0.477mmol)と炭酸カリウム(0.066g,0.477mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁し、3−(クロロメチル)−N,1−ビス(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(0.202g,0.477mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)溶液として加えた。反応混合物を室温で撹拌した。16時間後に反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブライン(3×25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ7.91(d,J=7.0Hz,1H),7.76−7.74(m,1H),7.72−7.68(m,1H),7.58−7.56(m,1H),7.54(d,J=8.6Hz,1H),7.49−7.47(m,1H),7.26(d,J=8.6Hz,2H),7.13(d,J=8.6Hz,2H),6.83(d,J=8.6Hz,2H),6.76(d,J=8.6Hz,2H),6.59(d,J=7.2Hz,1H),6.40(d,J=8.9Hz,1H),5.30(s,2H),5.28(s,2H),4.50−4.46(m,2H),3.71(s,3H),3.69(s,3H)。LRMS(M+1)=700.6。
ステップ2:3−{[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミニウム=トリフルオロ酢酸塩 17−2
3−クロロ−5−{[1−({1−(4−メトキシベンジル)−6−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}メチル)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(0.185g,0.264mmol)をTFA(5mL)に溶解し、75℃の油浴に入れた。2時間後に反応混合物を減圧濃縮し、30−95%MeCN/HO+0.1%TFAを溶離液として分取HPLCにより精製し、標記化合物を固体として得た。H NMR(DMSO−d,NHOH添加)δ7.94(d,J=7.3Hz,1H),7.77−7.74(m,1H),7.62−7.56(m,2H),7.50−7.46(m,1H),6.60(d,J=7.3Hz,1H),6.38−6.33(m,2H),6.30(d,J=8.8Hz,1H),5.32(s,2H)。HRMS(M+1)=461.0729。
(実施例18)
5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}イソフタロニトリル(18−4)
Figure 2011503230
ステップ1:2−クロロ−3−(3,5−ジブロモフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン 18−1
Figure 2011503230
丸底フラスコに3,5−ジブロモフェノール(1.16g,4.61mmol)と炭酸カリウム(1.27g,9.22mmol)を仕込み、N−メチルピロリジノン(10mL)を加えた。この懸濁液にN下で2−クロロ−3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.920g,4.61mmol)を加え、反応混合物を120℃の油浴に入れた。30分後に反応混合物を室温まで冷却した。水(50mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(3×50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。ヘキサン中0−75%CHClを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 120gカラムでカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl)δ8.53(d,J=5.0Hz,1H),7.62(d,J=5.0Hz,1H),7.44−7.42(m,1H),6.92−6.88(m,2H)。LRMS(M+1)=431.5。
ステップ2:3−(3,5−ジブロモフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 18−2
Figure 2011503230
丸底フラスコで2−クロロ−3−(3,5−ジブロモフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン(1.64g,3.80mmol)と水酸化カリウム(0.640g,11.4mmol)をtert−ブタノールに溶解し、N下で75℃の油浴に入れた。16時間後に反応混合物を室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)でクエンチした。この混合物を水(25mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(DMSO−d)δ12.68(s,1H),7.58(d,J=6.8Hz,1H),7.54−7.52(m,1H),7.24−7.22(m,2H),6.47(d,J=Hz,1H)。LRMS(M+1)=413.5。
ステップ3:5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}イソフタロニトリル 18−3
Figure 2011503230
高圧容器に3−(3,5−ジブロモフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(0.200g,0.484mmol)とシアン化銅(I)(0.434g,4.84mmol)を仕込み、N−メチルピロリジノン(2mL)を加えた。容器を密閉し、175℃まで加熱した油浴に入れた。90分後に反応混合物を室温まで冷却した。水(25mL)と酢酸エチル(50mL)を反応混合物に加えた。この混合物を珪藻土で濾過し、濾液層を分離した。水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(2×50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ12.72(s,1H),8.16−8.14(m,1H),8.02−7.98(m,2H),7.61(d,J=7.0Hz,1H),6.50(d,J=6.9Hz,1H)。LRMS(M+1)=305.9。
ステップ4:5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}イソフタロニトリル 18−4
5−{[2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}イソフタロニトリル(0.076g,0.249mmol)と、3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.078g,0.249mmol)と、炭酸カリウム(0.034g,0.249mmol)を合わせ、ジメチルホルムアミド(1mL)で希釈し、室温で撹拌した。16時間後に水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(3×25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた固体をTFAに溶解した。30分後に溶液を濃縮した。得られた固体をメタノールに懸濁し、濾過し、標記化合物を固体として得た。H NMR(DMSO−d)δ8.52(d,J=4.6Hz,1H),8.17−8.17(m,1H),8.15(d,J=8.2Hz,1H),8.06(d,J=7.1Hz,1H),7.98(m,2H),7.18(dd,J=8.2Hz,J=4.7Hz,1H),6.65(d,J=7.3Hz,1H),5.52(s,2H)。HRMS(M+1)=437.0981。
(実施例19)
3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(19−4)
ステップ1:2−クロロ−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン 19−1
Figure 2011503230
丸底フラスコに3,5−ジクロロフェノール(1.23g,7.52mmol)と炭酸カリウム(1.04g,7.52mmol)を仕込み、N−メチルピロリジノン(5mL)を加えた。この懸濁液にN下で2−クロロ−3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.50g,7.52mmol)を加え、反応混合物を120℃の油浴に入れた。60分後に反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(3×25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。ヘキサン中0−75%CHClを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 80gカラムでカラムクロマトグラフィーにより得られた残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ8.52(d,J=4.5Hz,1H),7.60(d,J=4.6Hz,1H),7.14−7.10(m,1H),6.72−6.68(m,2H)。HRMS(M+1)=341.9465。
ステップ2:3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 19−2
Figure 2011503230
2−クロロ−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.10g,6.10mmol)のtert−ブタノール(25mL)溶液に水酸化カリウム(1.03g,18.4mmol)を加えた。反応混合物を油浴に入れ、75℃に加熱した。48時間後に反応混合物を室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)でクエンチし、水(25mL)で希釈した。混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出層を合わせて水洗し(2×50mL)、溶媒を減圧蒸発させ、固体を得た。これをシリカに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ12.69(s,1H),7.58(d,J=6.8Hz5 1H),7.32−7.30(m,1H),7.10−7.08(m,2H),6.48(d,J=6.8Hz,1H)。HRMS(M+1)=323.9800。
ステップ3:3−{[3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 19−3
Figure 2011503230
フラスコに3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(0.500g,1.54mmol)と炭酸カリウム(0.213g,1.54mmol)を仕込み、ジメチルホルムアミド(5mL)を加えた。これにN下で3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.482g,1.54mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)溶液として加えた。これを室温で撹拌した。16時間後に反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブライン(3×50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。ヘキサン中0−50%酢酸エチルを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ8.72(d,J=4.5Hz,1H),8.26−8.22(m,1H),8.11(d,J=7.2Hz,1H),7.43(dd,J=8.0Hz,J=4.6Hz 51H),7.30−7.28(m,1H),7.05−7.02(m,2H),6.70(d,J=7.2Hz,1H),5.60(s,2H),1.62(s,9H)。HRMS(M+1)=555.0826。
ステップ4:3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 19−4
3−{[3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.625g,1.13mmol)をフラスコに仕込み、TFA(10mL)を加えた。この溶液をN雰囲気下で75℃の油浴に入れた。4時間後に反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、50%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(100mL)で逆抽出し、有機抽出層を合わせて乾燥(MgSO)し、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた固体をシリカゲルに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ13.65(s,1H),8.54−8.52(m,1H),8.16(d,J=8.0Hz,1H),8.04(d,J=7.3Hz,1H),7.32−7.30(m,1H),7.18(dd,J=8.0Hz,J=4.4Hz,1H),7.06−7.04(m,2H),6.63(d,J=7.3Hz,1H),5.54(s,2H)。HRMS(M+1)=455.0289。
(実施例20)
1−[(6−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチル]−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン=塩酸塩(20−3)
Figure 2011503230
ステップ1:3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−1−({1−(4−メトキシベンジル)−6−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 20−1
Figure 2011503230
3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(0.400g,1.23mmol)と炭酸カリウム(0.171g,1.23mmol)をジメチルホルムアミド(5mL)に懸濁し、3−(クロロメチル)−N,1−ビス(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(0.522g,1.23mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)溶液として加えた。反応混合物を室温で撹拌した。16時間後に反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機抽出層を合わせてブライン(3×100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を固体として得た。H NMR(DMSO−d)δ7.90(d,J=7.3Hz,1H),7.75−7.67(m,1H),7.52(d,J=8.8Hz,1H),7.34−7.30(m,1H),7.27(d,J=8.4Hz,2H),7.13(d,J=8.6Hz,2H),7.07−7.03(m,2H),6.83(d,J=8.6Hz,2H),6.77(d,J=8.6Hz,2H),6.59(d,J=7.3Hz,1H),6.40(d,J=8.8Hz,1H),5.31(s,2H),5.29(s,2H),4.48(d,J=4.3Hz,2H),3.71(s,3H),3.69(s,3H)。HRMS(M+1)=710.1557。
ステップ2:1−[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン 20−2
Figure 2011503230
3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−1−({1−(4−メトキシベンジル)−6−[(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル}メチル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(0.900g,12.7mmol)をTFA(10mL)に溶解し、75℃の油浴に入れた。4時間後に反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、50%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(100mL)で逆抽出し、有機抽出層を合わせて乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧蒸発させた。得られた固体をシリカゲルに吸着させ、CHCl中0−5%メタノールを溶離液としてプレパックシリカゲルRedi Sep 40gカラムでカラムクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ12.60(s,1H),8.00−7.90(m,1H),7.65−7.50(m,1H),7.40−7.30(m,1H),7.12−7.00(m,2H),6.65−6.55(m,1H),6.42−6.25(m,3H),5.40−5.30(s,2H)。LRMS(M+1)=469.77。
ステップ3:3−{[3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミニウムクロリド 20−3
1−[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(0.495g,1.05mmol)を20%メタノールのCHCl(25mL)溶液に溶解し、4M HClジオキサン溶液(0.077g,2.10mmol)を加えた。15分後に反応混合物を減圧濃縮し、減圧下に4時間置き、標記化合物を固体として得た。H NMR(DMSO−d,NHOH添加)δ7.93(d,J=7.1Hz,1H),7.58(d,J=8.7Hz,1H),7.13−7.11(m,1H),7.06−7.04(m,2H),6.59(d,J=7.2Hz,1H),6.37−6.34(m,2H),6.31(d,J=8.7Hz,1H),5.34(s,2H)。HRMS(M+1)=470.0392。
(実施例21)
3−クロロ−5−{[4−クロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(21−8)
Figure 2011503230
ステップ1:2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロピリジン 21−1
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(25g,190mmol)のヘキサン(100mL)溶液をドライアイスアセトン浴で5分間冷却し、1.6M n−ブチルリチウムのヘキサン(121mL,194mmol)溶液を5分間かけて加えた。添加の完了後、反応混合物を氷浴に入れ、混合物を0℃で20分間撹拌すると、白色固体が形成された。懸濁液をドライアイス/アセトン浴上で5分間冷却後、4−クロロ−3−フルオロピリジン(25g,190mmol)のヘキサン(50mL)溶液で5分間かけて処理した後、この混合物をドライアイス/アセトン浴上で更に10分間撹拌した。この後、この混合物を臭素(30.4mL,190mmol)で処理し、ドライアイス/アセトン浴上で15分間撹拌した。この後、反応混合物を0℃で30分間撹拌後、室温まで昇温した。反応混合物を氷水浴上で再冷却し、水(200mL)でクエンチし、エーテル(3×300mL)で抽出した。有機抽出層を合わせて水洗し、乾燥し(MgSO)、溶媒を減圧除去した。330gシリカゲルカートリッジを使用し、ヘキサン中20−100%CHClの勾配を溶離液としてクロマトグラフィーにより残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl)δ=8.13(d,1H,J=5.1Hz)and 7.35(dd,1H,J=5Hz)ppm。
ステップ2:4−クロロ−3−フルオロピリジン−2−カルボニトリル 21−2
Figure 2011503230
2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロピリジン(7.3g,34.7mmol)のDMF(50mL)溶液を脱気し、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(4.01g,3.47mmol)とシアン化亜鉛(4.07g,34.7mmol)を加え、100℃まで20分間加熱した。この後、更にパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(4.01g,3.47mmol)を加え、100℃まで90分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水(200mL)とエーテル(400mL)で処理した。得られた混合物を濾過して不溶性固形分を除去し、濾液を分配し、水層をエーテル(400mL)で抽出した。有機エーテル抽出層を合わせて水洗し(200mL)、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラム(330g)を使用し、ヘキサン中10−100%CHClの勾配を溶離液としてクロマトグラフィーによりこの残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(CDCl)δ=8.45(d,1H,J=5Hz)and 7.65(dd,1H,J=5Hz)ppm。
ステップ3:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−カルボニトリル 21−3
Figure 2011503230
4−クロロ−3−フルオロピリジン−2−カルボニトリル(2.18g,9.03mmol)のDMF(10mL)溶液に3−ブロモ−5−クロロフェノール(1.96g,9.48mmol)と炭酸カリウム(1.25g,9.03mmol)を加え、混合物を55℃まで10分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、水(200mL)と酢酸エチル(2×100mL)に分配した。有機抽出層を合わせてMgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を得た。LRMS(M+1):344.8。
ステップ4:3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−カルボン酸 21−4
Figure 2011503230
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−カルボニトリル(3.20g,9.30mmol)を濃塩酸水溶液(50mL)に懸濁し、圧力ボトルに入れて100℃まで2時間加熱した。この後、混合物を室温まで冷却した。得られた白色固体を濾過し、水洗(20mL)後、高減圧下に乾燥し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):362.7。
ステップ5:[3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−イル]カルバミン酸tert−ブチル 21−5
Figure 2011503230
3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−カルボン酸(1.29g,3.55mmol)をトルエン(10mL)に懸濁し、溶媒を減圧蒸発させ、残留水を共沸させた。この乾燥固体をTHF(10mL)に溶解し、氷浴上で5分間冷却した。この溶液をトリエチルアミン(719ul,7.11mmol)、ピリジン(575ul,7.11mmol)、t−ブタノール(1.699mL,17.77mmol)及びDPPA(1.151mL,5.33mmol)で順次処理した。この溶液を室温で20分間撹拌後、65℃まで60分間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却後、酢酸エチル(2×100mL)と飽和NaHCO水溶液(100mL)に分配した。抽出層を合わせてMgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。シリカゲル(330g)を使用し、CHCl中0−100%EtOAcの勾配を溶離液としてクロマトグラフィーにより残留物を精製し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):334.6。
ステップ6:3−[(2−アミノ−4−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−5−クロロベンゾニトリル 21−6
Figure 2011503230
[3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−4−クロロピリジン−2−イル]カルバミン酸tert−ブチル(651mg,1.50mmol)のNMP(7mL)溶液を脱気し、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(260mg,0.225mmol)とシアン化亜鉛(176mg,1.50mmol)を加え、100℃まで20分間加熱した。この後、混合物を室温まで冷却し、水(20mL)と酢酸エチル(2×50mL)に分配した。有機抽出層を合わせて水洗(20mL)し、MgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。この残留物をTFAに10分間溶解後、溶媒を減圧除去した。この残留物をNaHCO(50mL)と酢酸エチル(2×50mL)に分配した。抽出層を合わせてMgSOで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラム(120g)を使用し、CHCl中0−50%EtOAcを溶離液としてクロマトグラフィーによりこの残留物を精製し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):279.8。
ステップ7:3−クロロ−5−[(4−クロロ−2−ヒドロキシピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル 21−7
3−[(2−アミノ−4−クロロピリジン−3−イル)オキシ]−5−クロロベンゾニトリル(590mg,2.106mmol)を5%HSO水溶液(20mL)に懸濁し、氷浴上で5分間冷却し、亜硝酸ナトリウム(247mg,3.58mmol)を加え、5分間撹拌した。この混合物を次に100℃まで5分間加熱した。混合物を氷浴上で再冷却し、更に亜硝酸ナトリウム(124mg,1.79mmol)で処理し、更に5分間冷温で撹拌後、100℃まで5分間加熱した。反応混合物を再び氷浴上で冷却し、得られた白色固体を濾過し、水洗(4×5mL)した。この固体を高減圧下に乾燥し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):280.7。
ステップ8:3−クロロ−5−{[4−クロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル 21−8
3−クロロ−5−[(4−クロロ−2−ヒドロキシピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(150mg,0.534mmol)のDMF(3mL)溶液に3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(167mg,0.534mmol)と炭酸カリウム(73.8mg,0.534mmol)を加え、混合物を55℃まで60分間昇温した。この後、Luna逆相カラム(10μ,C18,250×21.2mm)を使用し、5−95%ACN/水(0.5%TFA)の勾配を溶離液として反応混合物を分取HPLCにより精製した。目的画分を合わせ、溶媒を減圧蒸発させた。残留物をTFA(10mL)に溶解し、室温で15分間放置後、溶媒を減圧蒸発させ、白色固体を得た。この固体をACN(10mL)に懸濁し、溶媒を減圧蒸発させ、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ=13.64(s,1H),8.52(dd,1H,J=1.6 and 4.5Hz),8.15(dd,1H,J=I.4 and 8.06Hz),7.90(d,1H5 J=7.5Hz),7.73(dd,1H,J=I.7 and 1.4Hz),7.50(dd,1H,J=2.5 and 1.2Hz),7.41(dd,1H,J=3.2 and 1.9Hz),7.18(dd,1H,J=4.5 and 8.06Hz),6.61(d,1H,J=7.5Hz)and 5.48(s,2H)ppm。HRMS(M+1):412.0372。
(実施例22)
3−({1−[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−4−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル=トリフルオロ酢酸塩(22)
Figure 2011503230
3−クロロ−5−[(4−クロロ−2−ヒドロキシピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(100mg,0.356mmol)のDMF(3mL)溶液に3−(クロロメチル)−N,1−ビス(4−メトキシベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(150mg,0.356mmol)と炭酸カリウム(49.2mg,0.356mmol)を加え、混合物を55℃まで140分間加熱した。この後、反応混合物を水(40mL)と酢酸エチル(40mL)で希釈し、得られた固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。この残留物をTFA(20mL)に溶解し、75℃まで20分間加熱後、溶媒を減圧蒸発させた。残留物をACN(7mL)に懸濁し、得られた白色固体を濾過し、ACN(3mL)で洗浄した。この固体を高減圧下に乾燥し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d,NHOH添加)δ=7.78(d,1H,J=7.5Hz),7.74(dd,1H,J=I.5Hz),7.59(d,1H,J=8.7Hz),7.52(dd,1H,J=1.3 and 2.4Hz),7.39(dd,1H,1.0 and 2.2Hz),6.56(d,1H,J=7.4Hz),6.33(br s,2H),6.30(d,1H,8.7Hz)and 5.28(s,2H)ppm。HRMS(M+1):427.0486。
(実施例23)
3−クロロ−5−{[4,5−ジクロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(23−2)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−[(4,5−ジクロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル 23−1
Figure 2011503230
3−クロロ−5−[(4−クロロ−2−ヒドロキシピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(50mg,0.178mmol)の酢酸(1mL)懸濁液にN−クロロスクシンイミド(35.6mg,0.267mmol)を加え、得られた混合物を70℃まで2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、得られた白色固体を濾過し、メタノール(1mL)で洗浄し、標記化合物を得た。LRMS(M+1):314.6。
ステップ2:3−クロロ−5−{[4,5−ジクロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル 23−2
3−クロロ−5−[(4,5−ジクロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)オキシ]ベンゾニトリル(49mg,0.155mmol)のDMF(1mL)溶液に3−(ブロモメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(48.5mg,0.155mmol)と炭酸カリウム(21.46mg,0.155mmol)を加え、混合物を55℃に30分間加熱した。この後、反応混合物を室温まで冷却し、混合物をGelma Acrodiscで濾過した。Luna 逆相カラム(10u,C18,250×21.2mm)を使用し、20−95%ACN/水(0.5%TFA)の勾配を溶離液としてGilson LCで濾液を精製した。目的画分を合わせて減圧蒸発させた。この残留物をTFA(3mL)に溶解し、室温で15分間放置後、溶媒を減圧蒸発させ、白色固体を得た。この固体をACN(10mL)に懸濁し、溶媒を減圧除去し、標記化合物を得た。H NMR(DMSO−d)δ=8.52(d,1H,J=3.8Hz),8.41(s,1H),8.19(d,1H,J=7.9Hz),7.74(s,1H),7.60(s,1H),7.55(s,1H),7.19(dd,1H,J=4 and 8.9Hz)and 5.49(s,2H)ppm。HRMS(M+1):445.9991。
(実施例24)
3−クロロ−5−{[3−クロロ−2−オキソ−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(24−7)
Figure 2011503230
ステップ1:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−3−クロロ−6−(ジブロモメチル)−2−メトキシピリジン
Figure 2011503230
9−3(5.0g,13.77mmol)の四塩化炭素溶液にNBS(6.13g;34.4mmol)と過酸化ベンゾイル(0.667g;2.75mmol)を加えた。反応混合物を一晩加熱潅流し、室温まで冷却し、濃縮し、固体を得た。粗製混合物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%EtOAc)により精製し、標記化合物を得た。MS M+1=521.4。H NMR(CDCl):4.08(s,3H),6.4 l(s,1H),6.83(s,1H),6.99(m,1H),7.10(m,1H),7.37(m,1H)。
ステップ2:4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−5−クロロ−6−メトキシピリジン−2−カルボアルデヒド
Figure 2011503230
24−1(5.6g;10.75mmol)のDMF溶液にジメチルアミン(40重量%水溶液)(4.0mL,32.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水とEtOAcで希釈し、得られた水層をEtOAc(3×)で抽出した。有機抽出層を合わせて水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾涸した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−20%EtOAc)により精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=377.9。H NMR(CDCl):4.10(s,3H),7.00(s,1H),7.05(m,1H),7.10(m,1H),7.40(m,1H),9.82(s,1H)。
ステップ3:[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−5−クロロ−6−メトキシピリジン−2−イル](1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メタノール(24−3)
Figure 2011503230
3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(315mg,1.59mmol)の−78℃のTHF溶液にBuLi(1044μl,1.670mmol)とt−BuLi(1918μl,3.26mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で15分間撹拌後、24−2(660mg,1.750mmol)を一度に加え、反応混合物を室温まで昇温した。次に反応混合物を1N HClでクエンチし、pH6に調整し、EtOAc(3×)で抽出した。次に有機層を合わせてブラインで洗浄し、濃縮乾涸した。粗製残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−100%EtOAc)により精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=496.5。H NMR(CDCl):4.10(s,3H),4.50(d,1H),6.08(d,1H),6.62(s,1H),6.90(m,1H),7.00(s,1H),7.10(dd,1H),7.30(m,1H),8.12(d,1H),8.54(d,1H),11.05(bs,1H)。
ステップ4:(1−アセチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−5−クロロ−6−メトキシピリジン−2−イル]メチルアセタート(24−4)
Figure 2011503230
24−3(110mg,0.22mmol)のジクロロメタン(4434μl)溶液に酢酸無水物(62.8μl,0.665mmol)と、ピリジン(44.8μl,0.554mmol)と、DMAP(27.1mg,0.222mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濃縮し、油状物とした。粗製残留物をEtOAcに溶解し、水(2×)、ブライン(2×)で洗浄し、濃縮乾涸した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10−100%EtOAc)により精製し、標記生成物を油状物として得た。MS M+1=580.5。H NMR(CDCl):2.16(s,3H),2.80(s,3H),3.85(s,3H),6.74(s,1H),6.95(m,1H),7.00(s,1H),7.06(m,1H),7.30(dd,1H),7.36(m,1H),8.26(dd,1H),8.74(dd,1H)。
ステップ5:3−{[4−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−5−クロロ−6−メトキシピリジン−2−イル]メチル}−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 2011503230
24−4のTHF(1982μl)溶液にt−BuOH(26.5μl,0.277mmol)とヨウ化サマリウム(II)(5748μl,0.575mmol,0.1M THF溶液)を加えた。反応混合物を3時間撹拌後、水とEtOAcで希釈した。水性ワークアップとシリカカラム精製(ヘキサン中10−100%EtOAc)により標記生成物を得た。MS M+1=480.5。H NMR(CDCl):3.95(s,3H),4.60(s,2H),6.40(s,1H),6.80(m,1H),7.06(m,1H),7.10(dd,1H),7.30(m,1H),8.05(d,1H),8.50(dd,1H),10.60(bs,1H)。
ステップ6:3−クロロ−5−{[3−クロロ−2−メトキシ−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル
Figure 2011503230
24−5(66mg;0.137mmol)の無水DMF溶液を(PhP)Pd(32mg;0.027mmol)とシアン化亜鉛(19mg;0.165mmol)で処理した。反応混合物を窒素下に2時間100℃に加熱撹拌した。次に反応混合物を冷却し、固形分を濾別した。濾液を蒸発させ、EtOAc:ヘキサンを溶離液として残留物をシリカカラムで精製し、標記生成物を白色固体として得た。LCMS:M+1=425.8。H NMR(CDCl):δ4.00(s,3H),4.35(s,2H),6.45(s,1H),7.08(m,1H),7.10(dd,1H),7.16(m,1H),7.38(m,1H),8.08(dd,1H),8.54(dd,1H),11.10(bs,1H)。
ステップ7:3−クロロ−5−{[3−クロロ−2−オキソ−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(24−7)
24−6の臭化水素酸(48%水溶液)溶液を50℃に3時間加熱撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水とEtOAcで希釈した。水層のpHを6に調整し、水層をEtOAc/MeOH(4:1)(2×)で抽出した。有機層を合わせて水(4×)、ブライン(2×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。Gilson装置で逆相分取HPLCにより粗生成物を精製し、標記化合物を白色固体として得た。MS M+1=411.8。H NMR(DMSO−d):4.10(s,2H),5.75(s,1H),7.10(dd,1H),7.60(s,1H),7.65(s,1H),7.85(s,1H),8.05(d,1H),8.42(d,1H),12.32(bs,1H),13.40(bs,1H)。
(実施例25)
3−クロロ−5−({3−クロロ−6−[ヒドロキシ(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−メトキシピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(25−2)
Figure 2011503230
ステップ1:3−クロロ−5−({3−クロロ−6−[ヒドロキシ(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル
Figure 2011503230
化合物25−1は24−6の製造について実施例24に記載した手順を使用して化合物24−3から製造した。MS M+=441.8。H NMR(CDCl):δ4.06(s,3H),4.57(d,1H),6.10(s,1H),6.70(s,1H),7.10−7.16(m,2H),7.18(m,1H),7.38(m,1H),8.14(d,1H),8.52(d,1H),11.40(bs,1H)。
ステップ2:3−クロロ−5−({3−クロロ−6−[ヒドロキシ(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−メトキシピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(25−2)
化合物25−2は24−6からの化合物24−7の製造について実施例24に記載した手順を使用して25−1から製造した。MS M+=427.8。H NMR(DMSO):δ5.72(d,1H),6.10(s,1H),6.46(d,1H),7.12(m,1H),7.68(s,1H),7.74(s,1H),7.92(s,1H),8.08(d,1H),8.46(d,1H)。
(実施例26)
カプセル経口組成物
標準2部分ゼラチンカプセルに各々実施例1の標記化合物100mgと、ラクトース150mgと、セルロース50mgと、ステアリン酸3mgを充填することにより、本発明で使用するのに適したカプセル製剤を製造することができる。実施例2から27の標記化合物のいずれか1種を含有するカプセル経口組成物も同様に製造することができる。
(実施例27)
HIV逆転写酵素阻害ECLアッセイ
本発明の化合物によるHIV逆転写酵素のインビトロ阻害を測定するためのアッセイを以下のように実施した。アッセイバッファー(50mM Tris−HCl,pH7.8,1mMジチオスレイトール,6mM MgCl,80mM KCl,0.025%CHAPS,0.1mM EGTA)にHIV−1 RT酵素(0.1nM)と阻害剤又はDMSO(10%)を添加し、混合物をマイクロタイタープレート(Costar #3359)で30分間室温にてプレインキュベートした。反応混合物100μLにプライマー−鋳型基質(終濃度10nM)とdNTP(0.6μM dNTP,1.25μM BrdUTP)の組み合わせを添加して反応を開始した。ヘテロダイマー核酸基質はインビトロ転写により作製した500ヌクレオチドRNA鋳型であるt500(Shaw−Reid et al.,J.Biol.Chem.,278:2777−2780参照)にDNAプライマーpD500(Shaw−Reid et al.,J.Biol.Chem.,278:2777−2780に記載;Integrated DNA Technologiesから入手)をアニールすることにより作製した。1時間37℃でインキュベーション後、1N NaOH 10μLにより反応をクエンチした。マイクロタイタープレートを更に30分間室温でインキュベートした後に1N HCl 10μLで中和した。ルテニウム標識抗BrdU抗体を加えた検出用緩衝液の混合物とストレプトアビジンを被覆した磁気ビーズをプレートに加え、室温で1.5時間インキュベートした後に電気化学発光計器で定量した。本発明の代表的化合物はこのアッセイで逆転写酵素の阻害を示す。例えば、上記実施例1から25の標記化合物をこのアッセイで試験した処、下表Bに示すIC50値であることが判明した。
突然変異体HIV逆転写酵素に対する本発明の化合物のインビトロ阻害を測定するために突然変異体HIV株を代用して同様のアッセイを実施した。一方の株では逆転写酵素はY181C突然変異をもち、他方の株では逆転写酵素はK103N突然変異をもつ。これらの突然変異はQUIKCHANGE部位特異的突然変異誘発キット(Stratagene)を使用して作製した。本発明の代表的化合物はこれらのアッセイで逆転写酵素の阻害を示す。例えば、上記実施例1から25の標記化合物をこれらのアッセイで試験した処、下表Bに示すIC50値であることが判明した。
Figure 2011503230
Figure 2011503230
(実施例28)
HIV複製阻害アッセイ
Vacca,J.P.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1994,91:4096に従ってTリンパ球の急性HIV−1感染の阻害アッセイ(本明細書では「感染拡大アッセイ」とも言う)を実施した。このアッセイは野生型HIV−1株とY181C又はK103N突然変異を含むHIV株の阻害について試験した。本発明の代表的化合物は野生型HIV−1株と突然変異株を使用するこのアッセイでHIV複製の阻害を示す。例えば、実施例1から25に記載した化合物は野生型株を使用するアッセイにおいて下表Cに示すようなCIC95値であることが判明した。表CはY181C突然変異株とK103N突然変異株を使用するアッセイで得られた実施例1から25の標記化合物の一部のCIC95値も示す。
Figure 2011503230
Figure 2011503230
(実施例29)
細胞毒性
熟練分析者が各培養液を対照培養液に比較して以下の形態変化のいずれか、即ちpH不均衡、細胞異常、細胞分裂停止、細胞変性又は結晶化(即ち、化合物が不溶性であるか又はウェル内で結晶を形成する。)を観察することにより、感染拡大アッセイにおける各ウェルの細胞の顕微鏡試験により細胞毒性を測定した。所与化合物に割り当てる毒性値は上記変化の1種が観察される化合物の最低濃度である。本発明の代表的化合物は実施例28の感染拡大アッセイでそのCIC95値までの濃度で細胞毒性を示さない。特に、化合物5−6、5−7、6−5、7−1、8−5及び9−8は8.5マイクロモルまでの濃度で細胞毒性を示さず、化合物1−7、2−7、3−8、3−9、4−4、10−4、11−7、12−7、13−2、14、15、16、17−2、18−4、19−4、20−3、21−8、22、23−2、24−7及び25は833nMまでの濃度で細胞毒性を示さず、化合物12−7は試験しなかった。
以上の記載は本発明の原理を教示するものであり、例証の目的で実施例を記載したが、本発明の実施は以下の特許請求の範囲に該当する通常の全変形、応用及び/又は変更を包含する。本願に引用する全刊行物、特許及び特許出願はその開示内容全体を本願に援用する。

Claims (29)

  1. 式I:
    Figure 2011503230
    の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ
    {式中、A環は
    Figure 2011503230
    であり;
    ここで、アステリスク(*)はA環とLの結合点を表し;
    はAryA、CycA又はHetAであり;
    CycAはC3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルケニル、又は一方の環が他方の環と縮合もしくは架橋しているC7−12二環式飽和もしくは不飽和非芳香環系である炭素環であり、前記炭素環は合計1から6個の置換基で置換されていてもよく、ここで、
    (i)0から6個の置換基は各々独立して
    (1)ハロゲン、
    (2)CN、
    (3)C1−6アルキル、
    (4)OH、
    (5)O−C1−6アルキル、
    (6)C1−6ハロアルキル、
    (7)O−C1−6ハロアルキル、
    (8)C1−6アルケニル、又は
    (9)CNで置換されたC1−6アルケニルであり、
    (ii)0から2個の置換基は各々独立して
    (1)CycQ、
    (2)AryQ、
    (3)HetQ、
    (4)HetR、
    (5)J−CycQ、
    (6)J−AryQ、
    (7)J−HetQ、
    (8)J−HetR、
    (9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
    (10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
    (11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
    AryAは合計1から8個の置換基で置換されていてもよいアリールであり、ここで、
    (i)0から8個の置換基は各々独立して
    (1)C1−6アルキル、
    (2)C1−6ハロアルキル、
    (3)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
    (4)C2−6アルケニル、
    (5)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルケニル、
    (6)C2−6アルキニル、
    (7)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルキニル、
    (8)O−C1−6アルキル、
    (9)O−C1−6ハロアルキル、
    (10)OH、
    (11)ハロゲン、
    (12)CN、
    (13)NO
    (14)N(R)R
    (15)C(O)N(R)R
    (16)C(O)R
    (17)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (18)C(O)OR
    (19)OC(O)N(R)R
    (20)SR
    (21)S(O)R
    (22)S(O)
    (23)SON(R)R
    (24)N(R)S(O)
    (25)N(R)S(O)N(R)R
    (26)N(R)C(O)R
    (27)N(R)C(O)N(R)R
    (28)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、又は
    (29)N(R)COであり、
    (ii)0から2個の置換基は各々独立して
    (1)CycQ、
    (2)AryQ、
    (3)HetQ、
    (4)HetR、
    (5)J−CycQ、
    (6)J−AryQ、
    (7)J−HetQ、
    (8)J−HetR、
    (9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
    (10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
    (11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
    HetAは合計1から8個の置換基で置換されていてもよい複素環であり、ここで、
    (i)0から8個の置換基は各々独立して
    (1)C1−6アルキル、
    (2)O−C1−6アルキル、C(O)R、CO、C(O)N(R)R、SR、S(O)RもしくはSOで置換されていてもよいC1−6ハロアルキル、
    (3)各々OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
    (4)C2−6アルケニル、
    (5)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルケニル、
    (6)C2−6アルキニル、
    (7)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC2−6アルキニル、
    (8)O−C1−6アルキル、
    (9)O−C1−6ハロアルキル、
    (10)OH、
    (11)オキソ、
    (12)ハロゲン、
    (13)CN、
    (14)NO
    (15)N(R)R
    (16)C(O)N(R)R
    (17)C(O)R
    (18)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (19)C(O)OR
    (20)OC(O)N(R)R
    (21)SR
    (22)S(O)R
    (23)S(O)
    (24)S(O)N(R)R
    (25)N(R)S(O)
    (26)N(R)S(O)N(R)R
    (27)N(R)C(O)R
    (28)N(R)C(O)N(R)R
    (29)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、又は
    (30)N(R)COであり、
    (ii)0から2個の置換基は各々独立して
    (1)CycQ、
    (2)AryQ、
    (3)HetQ、
    (4)HetR、
    (5)J−CycQ、
    (6)J−AryQ、
    (7)J−HetQ、
    (8)J−HetR、
    (9)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC1−6アルキル、
    (10)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルケニル、又は
    (11)CycQ、AryQ、HetQ、HetR、J−CycQ、J−AryQ、J−HetQもしくはJ−HetRで置換されたC2−6アルキニルであり;
    各CycQは独立してC3−8シクロアルキル又はC5−8シクロアルケニルであり、前記シクロアルキル又はシクロアルケニルは各々独立してハロゲン、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル又はO−C1−6ハロアルキルである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
    各AryQは独立してフェニル又はナフチルであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から5個の置換基で置換されていてもよく;
    各HetQは独立してヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは各々独立してハロゲン、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SO、N(R)C(O)N(R)R又はN(R)COである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
    各HetRは独立して少なくとも1個の炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む4から7員飽和又は不飽和非芳香族複素環であり、各SはS(O)又はS(O)に酸化されていてもよく、前記飽和又は不飽和複素環は各々独立してハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、O−C1−6ハロアルキル、C(O)N(R)R、C(O)R、CO又はSOである1から4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Jは独立して
    (i)O、
    (ii)S、
    (iii)S(O)、
    (iv)S(O)
    (v)O−C1−6アルキレン、
    (vi)S−C1−6アルキレン、
    (vii)S(O)−C1−6アルキレン、
    (viii)S(O)−C1−6アルキレン、
    (ix)N(R)、又は
    (x)N(R)−C1−6アルキレンであり;
    2A、R2B、R2Cは各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)C1−6ハロアルキル、
    (4)各々独立してOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
    (5)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)もしくはS(O)N(R)Rで置換されていてもよいO−C1−6アルキル、
    (6)O−C1−6ハロアルキル、
    (7)ハロゲン、
    (8)CN、
    (9)NO
    (10)N(R)R
    (11)C(O)N(R)R
    (12)C(O)R
    (13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (14)C(O)OR
    (15)OC(O)OR
    (16)OC(O)N(R)R
    (17)SR
    (18)S(O)R
    (19)S(O)
    (20)S(O)N(R)R
    (21)N(R)S(O)
    (22)N(R)S(O)N(R)R
    (23)N(R)C(O)R
    (24)N(R)C(O)N(R)R
    (25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (26)N(R)CO
    (27)N(R)R
    (28)C(O)N(R)R
    (29)OC(O)N(R)R
    (30)S(O)N(R)R
    (31)N(R)S(O)N(R)R
    (32)N(R)C(O)N(R)R
    (33)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (34)C3−8シクロアルキル、又は
    (35)O−C3−8シクロアルキルであり;
    はOHであるか又は独立してR2Aと同義であり;
    XはN又はC(R)であり;
    YはN又はC(R)であり、但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;
    はH、C1−6アルキル、ハロゲン、CN又はC1−6フルオロアルキルであり;
    はH、C1−6アルキル、ハロゲン、CN又はC1−6フルオロアルキルであり;
    Uは
    (1)O、
    (2)S、
    (3)S(O)、
    (4)S(O)
    (5)CH
    (6)CH(CH)、又は
    (7)C(CHであり;
    Lは
    (1)A環をMと直接結合する単結合、
    (2)O、
    (3)N(R)、
    (4)S、
    (5)S(O)、
    (6)S(O)
    (7)CH
    (8)CH(CH)、又は
    (9)C(CHであり;
    MはCH、CH(CH)、C(CH、CH(OH)又はC(O)N(R)であり;
    ZはG、G、G又はGであり;

    Figure 2011503230
    Figure 2011503230
    であり;

    Figure 2011503230
    であり;

    Figure 2011503230
    Figure 2011503230
    であり;

    Figure 2011503230
    であり;
    但し、
    (a)ZがG又はGであり、A環がii−a又はii−b又はii−d又はii−eであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
    (b)ZがG又はGであり、A環がii−cであるとき、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
    (c)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、MはCH、CH(CH)、C(CH又はCH(OH)であり;
    (d)ZがGであるとき、A環はii−cであり、LはCH、CH(CH)又はC(CHであり、MはC(O)N(R)であり;
    及びRは各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−6アルキル、
    (3)C1−6ハロアルキル、
    (4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
    (5)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)もしくはS(O)N(R)Rで置換されていてもよいO−C1−6アルキル、
    (6)O−C1−6ハロアルキル、
    (7)ハロゲン、
    (8)CN、
    (9)NO
    (10)N(R)R
    (11)C(O)N(R)R
    (12)C(O)R
    (13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (14)C(O)OR
    (15)OC(O)OR
    (16)OC(O)N(R)R
    (17)SR
    (18)S(O)R
    (19)S(O)
    (20)S(O)N(R)R
    (21)N(R)S(O)
    (22)N(R)S(O)N(R)R
    (23)N(R)C(O)R
    (24)N(R)C(O)N(R)R
    (25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (26)N(R)CO
    (27)N(R)R
    (28)C(O)N(R)R
    (29)OC(O)N(R)R
    (30)S(O)N(R)R
    (31)N(R)S(O)N(R)R
    (32)N(R)C(O)N(R)R
    (33)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (34)C3−8シクロアルキル、
    (35)O−C3−8シクロアルキル
    (36)OH、又は
    (37)イミダゾリルであり;
    はH、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、N(R)R又はN(R)Rであり;
    及びR”は各々独立してH又はC1−6アルキルであり;
    はH又はC1−6アルキルであり;
    各RはH又はC1−6アルキルであり;
    各R10はH又はC1−6アルキルであり;
    nは1又は2に等しい整数であり;
    AryBは独立してAryAと同義であり;
    HetBは各々独立して
    (1)C1−6アルキル、
    (2)O−C1−6アルキル、C(O)R、CO、C(O)N(R)R、SR、S(O)RもしくはSOで置換されていてもよいC1−6ハロアルキル、
    (3)各々OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)RもしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC1−6アルキル、
    (4)O−C1−6アルキル、
    (5)O−C1−6ハロアルキル、
    (6)OH、
    (7)ハロゲン、
    (8)CN、
    (9)NO
    (10)N(R)R
    (11)C(O)N(R)R
    (12)C(O)R
    (13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
    (14)C(O)OR
    (15)OC(O)N(R)R
    (16)SR
    (17)S(O)R
    (18)S(O)
    (19)S(O)N(R)R
    (20)N(R)S(O)
    (21)N(R)S(O)N(R)R
    (22)N(R)C(O)R
    (23)N(R)C(O)N(R)R
    (24)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (25)N(R)CO
    (26)N(R)R
    (27)C(O)N(R)R
    (28)OC(O)N(R)R
    (29)S(O)N(R)R
    (30)N(R)S(O)N(R)R
    (31)N(R)C(O)N(R)R
    (32)N(R)C(O)−C(O)N(R)R
    (33)C3−8シクロアルキル、又は
    (34)O−C3−8シクロアルキル
    である1から6個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
    各アリールは独立して(i)フェニル、(ii)少なくとも一方の環が芳香環である9もしくは10員二環式縮合炭素環系、又は(iii)少なくとも1個の環が芳香環である11から14員三環式縮合炭素環系であり;
    各複素環は独立して(i)4から8員飽和もしくは不飽和単環、(ii)7から12員二環系、又は(iii)10から18員三環系であり、(ii)又は(iii)における各環は相互に独立しているか、縮合しているか、又は架橋しており、各環は飽和又は不飽和であり、前記単環は1から4個のヘテロ原子と残余の炭素原子を含み;二環系又は三環系は1から8個のヘテロ原子と残余の炭素原子を含み、環の1個以上は1個以上のヘテロ原子を含み;ヘテロ原子はN、O及びSから選択され;窒素及び硫黄ヘテロ原子の任意の1個以上は酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子の任意の1個以上は四級化されていてもよく;
    各ヘテロアリールは独立して(i)独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員複素芳香環(なお、各Nは酸化物形態であってもよい。)、又は(ii)独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む9もしくは10員二環式縮合複素環系[なお、環の一方又は両方が1個以上のヘテロ原子を含み、少なくとも一方の環は芳香環であり、各Nは酸化物形態であってもよく、非芳香環の各SはS(O)又はS(O)であってもよい。]であり;
    各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
    各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
    各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
    各Rは独立してH又はC1−6アルキルであり;
    あるいは、RとRの各対はそれらが同時に結合している窒素と一緒になり、RとRが結合しているN以外にN、O及びSから選択されるヘテロ原子を含んでいてもよい4から7員飽和又は不飽和単環を形成し、前記環は各々独立してC1−6アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)である1又は2個の置換基で置換されていてもよく;ならびに前記環に存在していてもよいSはS(O)又はS(O)形態であってもよい。}
    但し、
    (A)式Iの化合物は1−[(3−メチル−4−フェノキシ−2−ピリジニル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール以外のものであり、
    (B)式Iの化合物は6−メチル−6’−フェノキシ−2,2’−メチレンジピリジン以外のものである。
  2. がAryAである請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  3. がフェニル又はナフチルであるAryAであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;AryAの一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルである請求項2に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  4. 2A、R2B及びR2Cが各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、又は
    (39)O−シクロプロピルであり;
    VがH、CH、C(O)CH、C(O)OCH又はS(O)CHであり;

    (1)H、
    (2)OH、
    (3)C1−4アルキル、
    (4)CF
    (5)O−C1−4アルキル、
    (6)OCF
    (7)Cl、
    (8)Br、
    (9)F、
    (10)CN、
    (11)NO
    (12)N(R)R
    (13)C(O)N(R)R
    (14)C(O)R
    (15)C(O)CF
    (16)C(O)OR
    (17)OC(O)R
    (18)SR
    (19)S(O)、又は
    (20)S(O)N(R)Rである
    請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  5. 2A、R2B及びR2Cが各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−3アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHOCH
    (7)CHCN、
    (8)CHNH
    (9)CHN(H)CH
    (10)CHN(CH
    (11)CHC(O)NH
    (12)CHC(O)N(H)CH
    (13)CHC(O)N(CH
    (14)CHC(O)CH
    (15)CHCOCH
    (16)CHS(O)CH
    (17)O−C1−3アルキル、
    (18)OCF
    (19)Cl、
    (20)Br、
    (21)F、
    (22)CN、
    (23)NO
    (24)NH
    (25)N(H)CH
    (26)N(CH
    (27)C(O)NH
    (28)C(O)N(H)CH
    (29)C(O)N(CH
    (30)C(O)CH
    (31)C(O)CF
    (32)COCH、又は
    (33)S(O)CHであり;ならびに

    (1)H、
    (2)OH、
    (3)C1−3アルキル、
    (4)CF
    (5)O−C1−3アルキル、
    (6)OCF
    (7)Cl、
    (8)Br、
    (9)F、
    (10)CN、
    (11)NO
    (12)NH
    (13)N(H)CH
    (14)N(CH
    (15)C(O)NH
    (16)C(O)N(H)CH
    (17)C(O)N(CH
    (18)C(O)H、
    (19)C(O)CH
    (20)C(O)CF
    (21)C(O)OCH
    (22)OC(O)CH
    (23)SCH
    (24)S(O)CH
    (25)S(O)CH、又は
    (26)S(O)NHである
    請求項4に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  6. 2A、R2B及びR2Cが各々独立してH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F又はCNであり;ならびにRがH、OH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F又はCNである請求項5に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  7. LがMをA環と直接結合する単結合、O、N(H)、N(CH)、CH、CH(CH)又はC(CHであり;ならびにMがCH、CH(CH)又はC(CHであり;但し、
    (a)ZがG又はGであり、ならびにA環がii−a又はii−b又はii−d又はii−eであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり、ならびにMはCH又はCH(CH)であり;
    (b)ZがG又はGであり、ならびにA環がii−cであるとき、LはCH又はCH(CH)であり、ならびにMはCH又はCH(CH)であり;ならびに
    (c)ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはA環をMと直接結合する単結合、CH、CH(CH)又はC(CHであり、ならびにMはCH、CH(CH)又はC(CHである
    請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  8. LがO、N(H)又はCHであり;ならびにMがCHであり;但し、
    ZがG又はGであるとき、LはCHであり、ならびにMはCHであり、ならびに
    ZがGであり、A環がii−cであるとき、LはCHであり、ならびにMはCHである
    請求項7に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  9. ZがG又はGであり;

    Figure 2011503230
    であり;ならびに

    Figure 2011503230
    である
    請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  10. 及びRが各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、
    (39)O−シクロプロピル、
    (40)OH、又は
    (41)イミダゾリルであり;ならびに
    各Tは独立してH、C1−4アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)である
    請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  11. 及びRが各々独立してH、CH、CHCH、CF、OCH、OCF、Cl、Br、F、CN、NH、N(H)CH、N(CH又はOHである請求項10に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  12. がH又はC1−3アルキルである請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  13. がH又はC1−4アルキルであり、ならびにR”がHである請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  14. AryBがフェニル又はナフチルであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;
    HetBがピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、ピリジン、ピリミジン及びピラジンから構成される群から選択される複素芳香環であり、前記複素芳香環は各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、SON(R)C(O)R又はOHである1から3個の置換基で置換されていてもよく;ならびに
    AryB又はHetBの置換基の一部である任意のR又はRはH又はC1−4アルキルである
    請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  15. 化合物が式II:
    Figure 2011503230
    [式中、
    はフェニル又はナフチルであるAryAであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;
    2A
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、又は
    (39)O−シクロプロピルであり;
    VはH、CH、C(O)CH、C(O)OCH又はS(O)CHであり;

    (1)H、
    (2)OH、
    (3)C1−4アルキル、
    (4)CF
    (5)O−C1−4アルキル、
    (6)OCF
    (7)Cl、
    (8)Br、
    (9)F、
    (10)CN、
    (11)NO
    (12)N(R)R
    (13)C(O)N(R)R
    (14)C(O)R
    (15)C(O)CF
    (16)C(O)OR
    (17)OC(O)R
    (18)SR
    (19)S(O)、又は
    (20)S(O)N(R)Rであり;
    XはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;
    YはN、CH、C(−C1−4アルキル)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)又はC(CF)であり;
    但し、XとYのいずれか一方がNであるか又はXとYが同時にNであり;
    LはXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、O、N(H)、N(CH)、CH又はCH(CH)であり;
    MはCH、CH(CH)又はCH(OH)であり;
    ZはG又はGであり;

    Figure 2011503230
    であり;

    Figure 2011503230
    であり;
    但し、ZがGであるとき、LはXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり、ならびにMはCH又はCH(CH)であり;
    及びRは各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、
    (39)O−シクロプロピル、
    (40)OH、又は
    (41)イミダゾリルであり;
    各Tは独立してH、C1−4アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)であり;

    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)OH、
    (4)O−C1−4アルキル、
    (5)NH
    (6)N(H)−C1−4アルキル、
    (7)N(−C1−4アルキル)、又は
    (8)1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1−アゼパニル、4−モルホリニル及び4−チオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、前記複素環におけるSはS(O)又はS(O)であってもよく、前記複素環は各々独立してC1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)NH、C(O)NH(−C1−4アルキル)、C(O)N(−C1−4アルキル)又はS(O)−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で置換されていてもよく;
    はH又はC1−4アルキルであり;
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルであり;ならびに
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルである。]
    の化合物である請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  16. が各々独立してCl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、CH=CH−CN、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、NH、N(H)CH、N(CH、C(O)NH、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、C(O)CH、COCH、COCHCH、SCH、S(O)CH、SOCH、SONH、SON(H)CH又はSON(CHである1から3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであるAryAであり;
    2A
    (1)H、
    (2)C1−3アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHOCH
    (7)CHCN、
    (8)CHNH
    (9)CHN(H)CH
    (10)CHN(CH
    (11)CHC(O)NH
    (12)CHC(O)N(H)CH
    (13)CHC(O)N(CH
    (14)CHC(O)CH
    (15)CHCOCH
    (16)CHS(O)CH
    (17)O−C1−3アルキル、
    (18)OCF
    (19)Cl、
    (20)Br、
    (21)F、
    (22)CN、
    (23)NO
    (24)NH
    (25)N(H)CH
    (26)N(CH
    (27)C(O)NH
    (28)C(O)N(H)CH
    (29)C(O)N(CH
    (30)C(O)CH
    (31)C(O)CF
    (32)COCH、又は
    (33)S(O)CHであり;

    (1)H、
    (2)OH、
    (3)C1−3アルキル、
    (4)CF
    (5)O−C1−3アルキル、
    (6)OCF
    (7)Cl、
    (8)Br、
    (9)F、
    (10)CN、
    (11)NO
    (12)NH
    (13)N(H)CH
    (14)N(CH
    (15)C(O)NH
    (16)C(O)N(H)CH
    (17)C(O)N(CH
    (18)C(O)H、
    (19)C(O)CH
    (20)C(O)CF
    (21)C(O)OCH
    (22)OC(O)CH
    (23)SCH
    (24)S(O)CH
    (25)S(O)CH、又は
    (26)S(O)NHであり;
    XがNであり、ならびにYがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)もしくはC(CF)であるか;又は
    YがNであり、ならびにXがCH、C(CH)、C(Br)、C(Cl)、C(F)、C(CN)もしくはC(CF)であり;
    LがXとYの間の環炭素をMと直接結合する単結合、O、N(H)又はCHであり;
    MがCH又はCH(OH)であり;
    Zが
    Figure 2011503230
    であるGであり;
    及びRが各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−3アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHOCH
    (7)CHCN、
    (8)CHNH
    (9)CHN(H)CH
    (10)CHN(CH
    (11)CHC(O)NH
    (12)CHC(O)N(H)CH
    (13)CHC(O)N(CH
    (14)CHC(O)CH
    (15)CHCOCH
    (16)CHS(O)CH
    (17)O−C1−3アルキル、
    (18)OCF
    (19)Cl、
    (20)Br、
    (21)F、
    (22)CN、
    (23)NO
    (24)NH
    (25)N(H)CH
    (26)N(CH
    (27)C(O)NH
    (28)C(O)N(H)CH
    (29)C(O)N(CH
    (30)C(O)CH
    (31)C(O)CF
    (32)COCH
    (33)S(O)CH、又は
    (34)OHであり;ならびに
    がH又はCHである
    請求項15に記載の式IIの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  17. が3−クロロ−5−シアノフェニルであるAryAであり;
    2AがH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
    がH、OH、CH、Cl、Br、F又はCNであり;
    XがNであり、ならびにYがCH、C(Cl)もしくはC(F)であるか;又は
    YがNであり、ならびにXがCH、C(Cl)もしくはC(F)であり;
    Zが
    Figure 2011503230
    であり;ならびに
    がH又はNHである
    請求項16に記載の式IIの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  18. 化合物が式III:
    Figure 2011503230
    [式中、
    はフェニル又はナフチルであるAryAであり、前記フェニル又はナフチルは各々独立してハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C2−4アルケニル、CNで置換されたC2−4アルケニル、OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R又はSON(R)C(O)Rである1から3個の置換基で置換されていてもよく;
    2B及びR2Cは各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、又は
    (39)O−シクロプロピルであり;
    VはH、CH、C(O)CH、C(O)OCH又はS(O)CHであり;
    はH、C1−4アルキル、Br、Cl、F又はCNであり;
    Lは環窒素をMと直接結合する単結合、CH又はCH(CH)であり;
    MはCH又はCH(CH)であり;
    ZはG又はGであり;

    Figure 2011503230
    であり;

    Figure 2011503230
    であり;
    但し、ZがGであるとき、LはCH又はCH(CH)であり、ならびにMはCH又はCH(CH)であり;
    及びRは各々独立して
    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)CF
    (4)CHCF
    (5)CHOH、
    (6)CHO−C1−4アルキル、
    (7)CHCN、
    (8)CHN(R)R
    (9)CHC(O)N(R)R
    (10)CHC(O)R
    (11)CHCO
    (12)CHS(O)
    (13)O−C1−4アルキル、
    (14)OCF
    (15)Cl、
    (16)Br、
    (17)F、
    (18)CN、
    (19)NO
    (20)N(R)R
    (21)C(O)N(R)R
    (22)C(O)R
    (23)C(O)−C1−4フルオロアルキル、
    (24)C(O)OR
    (25)S(O)
    Figure 2011503230
    (38)シクロプロピル、
    (39)O−シクロプロピル、
    (40)OH、又は
    (41)イミダゾリルであり;
    各Tは独立してH、C1−4アルキル、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R又はS(O)であり;

    (1)H、
    (2)C1−4アルキル、
    (3)OH、
    (4)O−C1−4アルキル、
    (5)NH
    (6)N(H)−C1−4アルキル、
    (7)N(−C1−4アルキル)、又は
    (8)1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、1−アゼパニル、4−モルホリニル及び4−チオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、前記環におけるSはS(O)又はS(O)であってもよく、前記複素環は各々独立してC1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)NH、C(O)NH(−C1−4アルキル)、C(O)N(−C1−4アルキル)又はS(O)−C1−4アルキルである1又は2個の置換基で置換されていてもよく;
    はH又はC1−4アルキルであり;
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルであり;ならびに
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルである。]
    の化合物である請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。

  19. Figure 2011503230
    (K及びKは各々独立してBr、Cl又はCNである。)であるAryAであり;
    2BがH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
    2CがH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
    がHであり;
    Lが結合又はCHであり;
    MがCHであり;
    Zが
    Figure 2011503230
    であり;ならびに
    がH又はNHである
    請求項18に記載の式IIIの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  20. が3−クロロ−5−シアノフェニル、3−ブロモ−5−クロロフェニル、3,5−ジシアノフェニル及び3,5−ジクロロフェニルから構成される群から選択されるAryAであり;
    2BがH、CH、CF又はClであり;
    2CがH、CH又はClであり;
    Lが結合である
    請求項19に記載の式IIIの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  21. が3−クロロ−5−シアノフェニルである請求項19に記載の式IIIの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  22. 化合物が式IV:
    Figure 2011503230
    [R、R2B、R2C、R、R及びRは各々請求項18に定義した通りであり;
    LはCH又はCH(CH)であり;
    MはC(O)NH又はC(O)N(CH)であり;
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルであり;ならびに
    各Rは独立してH又はC1−4アルキルである。]
    の化合物である請求項1に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  23. 化合物が式V:
    Figure 2011503230
    [R
    Figure 2011503230
    (K及びKは各々独立してBr、Cl又はCNである。)であるAryAであり;
    2BはH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
    2CはH、CH、CF、Cl、Br、F又はCNであり;
    はHであり;
    MはC(O)NH又はC(O)N(CH)であり;
    はH、CH、Cl又はBrであり;ならびに
    はH、Cl、Br、S(O)NH又はC(O)NHであり;
    但し、R及びRが同時にHになることはない。]
    の化合物である請求項22に記載の式IVの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  24. が3−クロロ−5−シアノフェニル、3−ブロモ−5−クロロフェニル、3,5−ジシアノフェニル及び3,5−ジクロロフェニルから構成される群から選択されるAryAであり;
    2BがH、CH、CF又はClであり;ならびに
    2CがH、CH又はClである
    請求項23に記載の式Vの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
  25. 化合物が、
    3−クロロ−5−({5−クロロ−3−フルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−2−イル}オキシ)ベンゾニトリル(1−7);
    3−[(6−{[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]アミノ}−5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)オキシ]−5−クロロベンゾニトリル(2−7);
    3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−8);
    3−クロロ−5−({2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(3−9);
    3−({6−[2−(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−3−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル(4−4);
    3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(5−6);
    3−クロロ−5−({3,5−ジクロロ−2−オキソ−6−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)安息香酸エチル(5−7);
    3−クロロ−5−({5−クロロ−2−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(6−5);
    3−クロロ−5−{[3,5−ジクロロ−2−メチル−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメトキシ)ピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(7−1);
    3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(8−5);
    3−クロロ−5−({3−クロロ−2−オキソ−6−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(9−8);
    3−クロロ−5−({3−クロロ−2,5−ジフルオロ−6−[(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)アミノ]ピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(10−4);
    3−クロロ−5−{[4−メチル−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(11−7);
    3−クロロ−5−({4−メチル−2−オキソ−1−[2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)エチル]−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル}オキシ)ベンゾニトリル(12−7);
    3−クロロ−5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(13−2);
    N−(2−クロロベンジル)−2−[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]−N−メチルアセトアミド(14);
    N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−[3−(3−クロロ−5−シアノフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]アセトアミド(15);
    N−[4−(アミノスルホニル)−2−クロロフェニル]−2−[3−(3−ブロモ−5−クロロフェノキシ)−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−1(2H)−イル]アセトアミド(16);
    3−{[1−[(6−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−オキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}−5−クロロベンゾニトリル(17−2);
    5−{[2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}イソフタロニトリル(18−4);
    3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン(19−4);
    1−[(6−アミノ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)メチル]−3−(3,5−ジクロロフェノキシ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2(1H)−オン=塩酸塩(20−3);
    3−クロロ−5−{[4−クロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(21−8);
    3−({1−[(6−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−4−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル}オキシ)−5−クロロベンゾニトリル=トリフルオロ酢酸塩(22);
    3−クロロ−5−{[4,5−ジクロロ−2−オキソ−1−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル]オキシ}ベンゾニトリル(23−2);
    3−クロロ−5−{[3−クロロ−2−オキソ−6−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イルメチル)−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル(24−7);
    3−クロロ−5−({3−クロロ−6−[ヒドロキシ(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)メチル]−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル}オキシ)ベンゾニトリル(25);
    から構成される群から選択される請求項1に記載の式Iの化合物及びその医薬的に許容可能な塩。
  26. 有効量の請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグと、医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物。
  27. 処置を必要とする対象におけるHIV感染の予防もしく治療方法又はエイズの予防、治療もしくは発症遅延方法であって、有効量の請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグを前記対象に投与する段階を含む前記方法。
  28. HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、HIV融合阻害剤及びHIV侵入阻害剤から構成される群から選択される第2のHIV抗ウイルス剤を対象に投与する段階を更に含む請求項27の方法。
  29. 処置を必要とする対象におけるHIV感染の予防もしく治療用医薬又はエイズの予防、治療もしくは発症遅延用医薬の製造用としての請求項1から25のいずれか一項に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容可能な塩もしくはプロドラッグ。
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