JP2011501434A - パターン基板の洗浄を最適化する装置および方法 - Google Patents

パターン基板の洗浄を最適化する装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】ウェーハ表面、特に、パターンウェーハの表面を洗浄するための方法および装置を提供する。洗浄装置は、支配的なパターンを有するパターンウェーハに対向する表面にチャネルを備えた洗浄ヘッドを含む。チャネルを流動する洗浄材料は、洗浄ヘッドに対して特定の方向に配されたパターンウェーハの表面に剪断力を及ぼす。剪断力と、パターンウェーハおよび洗浄ヘッド間の特定の向きとにより、表面の汚染物の除去効率が向上する。
【選択図】5D

Description

集積回路、メモリセル等の半導体素子の製造においては、一連の製造工程を実行して、半導体ウェーハ(「ウェーハ」)上に特徴部を画成する。ウェーハ(または基板)は、シリコン基板上に画成された多層構造の形態の集積回路素子を含む。基板レベルでは、拡散領域を備えたトランジスタ素子が形成される。後続のレベルでは、相互接続金属線をパターン形成し、トランジスタ素子と電気的に接続して、所望の集積回路素子を画成する。さらに、パターン導電層は、誘電体により他の導電層から絶縁される。
一連の製造工程中、ウェーハ表面は、様々な種類の汚染物に晒される。基本的には、製造工程中に存在する全ての材料は、汚染源となる可能性がある。例えば、汚染源は、特に、処理ガス、化学物質、堆積材料、および液体を含み得る。様々な汚染物は、微粒子の形態でウェーハ表面に堆積し得る。微粒子汚染物が除去されない場合、汚染物近傍の素子は、動作不能となる可能性が高い。したがって、ウェーハ上に画成された特徴部に損傷を与えることなく、汚染物を実質的に完全にウェーハ表面から洗浄することが必要となる。しかしながら、微粒子汚染物のサイズは、ウェーハ上に製造された特徴部の限界寸法サイズ程度になる場合が多い。ウェーハ上の特徴部に悪影響を与えずに、こうした小さな微粒子汚染物を除去することは、非常に困難な場合がある。
従来のウェーハ洗浄方法は、ウェーハ表面から微粒子汚染物を除去する上で、機械力に大きく依存してきた。特徴部のサイズの縮小が続き、脆弱性が増すにしたがって、ウェーハ表面に機械力を付与することにより特徴部が損傷する可能性は、増加している。例えば、高アスペクト比を有する特徴部は、十分な機械力を受けた時に倒壊または破断しやすい。洗浄の問題をさらに複雑にするのは、小さな特徴部サイズへの移行により、微粒子汚染物のサイズも低下することである。十分に小さなサイズの微粒子汚染物は、高アスペクト比の特徴部に囲まれたトレンチ内等、ウェーハ表面の到達が困難な領域へ入り込む場合がある。したがって、現代の半導体製造中の汚染物質の効率的かつ損傷の無い除去は、ウェーハ洗浄技術の継続的な進歩により達成すべき課題であり続けている。フラットパネルディスプレイの製造工程も、上述した集積回路製造と同じ欠点を有することを理解されたい。
上述したことに鑑みて、汚染物を除去する上で効果的でありかつパターンウェーハ上の特徴部に損傷を与えない、パターンウェーハを洗浄する装置および方法に対する必要性が存在する。
概して言えば、本発明の実施形態は、ウェーハ表面、特に、パターンウェーハの表面を洗浄するための改良された方法および装置を提供する。装置は、支配的なパターンを有するパターンウェーハに対向する表面にチャネルを備えた洗浄ヘッドを含む。チャネルを流動する洗浄材料は、洗浄ヘッドに対して特定の方向を向いて配されたパターンウェーハの表面に剪断力を及ぼす。剪断力と、パターンウェーハおよび洗浄ヘッドの特定の向きとにより、表面の汚染物の除去効率が向上する。本発明は、システム、方法、およびチャンバを含む多数の形で実現可能であることを理解されたい。以下、本発明の幾つかの発明実施形態を説明する。
一実施形態において、パターンウェーハの表面上の汚染物を除去するために洗浄材料を分注する洗浄ヘッドを提供する。洗浄ヘッドは、洗浄ヘッドを表面に近接して保持するためのアームを含む。洗浄ヘッドは、パターンウェーハの表面に対向する複数のチャネルを有する。複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有する。二個の端部の一方は、洗浄材料を分注し、洗浄材料は、分注を行う端部からチャネルの他方の端部へ流動する。分注を行う端部は、洗浄材料の供給元に結合される。分注された洗浄材料は、基板に対して、複数のチャネルのそれぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の表面上の汚染物の除去を促進する。
別の実施形態において、パターンウェーハの表面上の汚染物を除去するために洗浄材料を分注する洗浄ヘッドを有する洗浄システムを提供する。洗浄システムは、パターンウェーハを洗浄ヘッドへ向けて移動させる輸送機構を含む。洗浄システムは、さらに、パターンウェーハを洗浄ヘッドに対して特定の向きで保持するウェーハホルダを含む。ウェーハホルダが保持したパターンウェーハは、一個の洗浄ヘッドへの移動のために輸送機構に配置される。
洗浄システムは、さらに、複数のチャネルを有する洗浄ヘッドを含む。複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有する。二個の端部の一方は、洗浄材料を分注し、洗浄材料は、分注を行う端部からチャネルの他方の端部へ流動する。分注を行う端部は、洗浄材料の供給に結合される。洗浄ヘッドは、アームによりパターンウェーハの表面に近接して保持される。分注された洗浄材料は、基板に対して、複数のチャネルのそれぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の表面上の汚染物の除去を促進する。
さらに別の実施形態において、パターンウェーハの表面上の汚染物を除去する洗浄材料を分注するために洗浄ヘッドを使用する方法を提供する。方法は、洗浄ヘッドに対して特定の向きで、パターンウェーハをウェーハホルダに配置するステップを含む。方法は、さらに、パターンウェーハをウェーハホルダと共に洗浄ヘッドの下に配置するステップを含む。方法は、さらに、パターンウェーハを洗浄するために洗浄ヘッドから洗浄材料を分注するステップを含む。洗浄ヘッドは、複数のチャネルを有する。複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有する。二個の端部の一方は、洗浄材料を分注し、洗浄材料は、分注を行う端部からチャネルの他方の端部へ流動する。分注を行う端部は、洗浄材料の供給に結合される。分注された洗浄材料は、基板に対して、複数のチャネルのそれぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の表面上の汚染物の除去を促進する。
本発明は、同様の参照符号が同様の構造要素を示す添付図面と併せて、以下の詳細な説明により容易に理解されよう。
本発明の一実施形態による、汚染微粒子と相互作用する三状態体を示す図である。
本発明の一実施形態による、汚染物と洗浄材料の気体成分との間に介在する洗浄材料の固体成分を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハ表面から除去中の図2の汚染物を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハを洗浄するための洗浄システムの上面図である。
本発明の一実施形態による、多数の洗浄材料分注孔を備えた洗浄ヘッドの底面図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハ表面に洗浄材料101を分注する洗浄ヘッドの側面図である。
本発明の一実施形態による、パターンウェーハの一例の上面図である。
本発明の一実施形態による、拡大した素子領域の上面図である。
本発明の一実施形態による、拡大した素子小領域の上面図である。
本発明の一実施形態による、ポリシリコン線の上方で時計回りに回転する洗浄ブラシの一部を示す図である。
本発明の別の実施形態による、ポリシリコン線の上方で時計回りに回転する洗浄ブラシの一部を示す図である。
本発明の一実施形態による、パターンウェーハ上のポリシリコン線の長さに対して洗浄ブラシが付与する剪断力の角度に対するダイ上の欠陥数のプロットを示す図である。
本発明の一実施形態による、洗浄ヘッドの下で移動する、支配的なラインパターンを備えた、上述したパターンウェーハ301を示す図である。
本発明の一実施形態による、拡大した素子領域を示す図である。
本発明の一実施形態による、多数のライン型構造を有する基板の切断面を示す断面図である。
本発明の一実施形態による、多数のライン型構造を有する基板の切断面の断面図上において洗浄材料を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハ表面のある位置における剪断力の垂直成分と平行成分との間の関係を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハ表面の別の位置における剪断力の垂直成分と平行成分との間の関係を示す図である。
本発明の一実施形態による、基板(またはウェーハ)上の特徴部において洗浄ブラシまたは洗浄材料が付与する剪断力の角度の関数として欠陥数の曲線を示す図である。
本発明の一実施形態による、洗浄ヘッドの三次元(3D)図である。
本発明の一実施形態による、図5Aの洗浄ヘッドの上面図である。
本発明の一実施形態による、図5Aの洗浄ヘッドの別の三次元(3D)図である。
本発明の一実施形態による、図5Aの線G−G’に沿って切断したチャネル501の断面図である。
本発明の一実施形態による、洗浄ヘッドにおいてチャネルの一方の端部からチャネルの別の端部への洗浄材料の流動により生じる剪断力を示す図である。
本発明の一実施形態による、洗浄ヘッドと基板との間の相対位置と、基板の移動方向とを示す図である。
本発明の一実施形態による、洗浄材料により満たされた洗浄体を備えたチャネル501を示す図である。
本発明の一実施形態による、基板上の様々な剪断力間の関係を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハ表面上のライン型特徴部に付与された剪断力を示す図である。
本発明の別の実施形態による、洗浄ヘッドと基板との間の相対位置と、基板の移動方向とを示す図である。
本発明の一実施形態による、基板表面上の剪断力を示す図である。
本発明の別の実施形態による、洗浄ヘッドと基板との間の相対位置と、基板の移動方向と、ウェーハ上の剪断力とを示す図である。
本発明のさらに別の実施形態による、洗浄ヘッドと基板との間の相対位置と、基板の移動方向と、ウェーハ上の剪断力とを示す図である。
本発明の一実施形態による、基板上の剪断力を示す図である。
本発明の一実施形態による、ウェーハを洗浄するために選択の対象となる多数の洗浄ヘッドを備えた洗浄システムを示す図である。
本発明の一実施形態による、パターンウェーハの表面から汚染物を洗浄する処理フローを示す図である。
ウェーハ表面を洗浄する方法および装置の実施形態を説明する。しかしながら、こうした具体的な詳細の一部または全部が無くとも本発明を実現し得ることは、当業者には明らかとなろう。また、周知のプロセス動作は、本発明を不必要に曖昧にしないために、詳細な説明を省略している。
本明細書において説明した実施形態は、汚染物を除去する上で効果的であると共に、高アスペクト比の特徴部を一部含み得るパターンウェーハ上の特徴部に損傷を与えることのない洗浄装置および洗浄方法を提供する。実施形態は、半導体洗浄用途に関連する具体的な例を提供するが、こうした洗浄用途は、基板からの汚染物の除去を要する任意の技術に拡張し得る。
本明細書では、一実施形態において、装置および方法は、気相、液相、および固相を含む三状態材料に関与する。気相および液相は、固相を基板表面の汚染微粒子に極めて近接させる仲介物を提供する。三状態体の洗浄材料の組成およびメカニズムの詳細な説明は、2006年2月3日提出の米国特許出願(第11/346,894号)「基板から汚染物を除去する方法および洗浄溶液を作成する方法」と、2006年2月3日提出の米国特許出願第11/347,154号「洗浄化合物および洗浄化合物を使用する方法およびシステム」と、2006年1月20日提出の米国特許出願(第11/336,215号)「基板から汚染物を除去する方法および装置」と、2006年9月15日提出の米国特許出願(第11/532,491号)「基板を洗浄する方法および材料」と、を参照されたい。三状態体の洗浄材料を使用する装置およびシステムの詳細な説明は、2006年2月3日提出の米国特許出願(第11/346,894号)「基板から汚染物を除去する方法および洗浄溶液を作成する方法」を参照されたい。
固相は、洗浄中に微粒子と相互作用して、その除去をもたらす。基板は、本明細書において使用する例では、製造または取り扱い工程中に汚染状態となり得る半導体ウェーハ、ハードドライブディスク、光学ディスク、ガラス基板、およびフラットパネルディスプレイ表面、液晶ディスプレイ表面等を非限定的に表す。実際の基板に応じて、表面は、様々な形で汚染状態となり、許容される汚染レベルは、基板が扱われる特定の産業において定められる。
図1は、本発明の一実施形態による、半導体ウェーハ(「ウェーハ」)105から汚染物103を除去するための三状態洗浄材料101の物理図を示すものである。洗浄材料101は、連続液体媒体107と、固体成分109と、気体成分111とを含む。固体成分109および気体成分111は、連続液体媒体107中に分散する。
概して言えば、連続液体媒体107は、脱イオン水、炭化水素、選択された基礎流体、フッ化水素酸(HF)、アンモニア、および半導体基板表面の洗浄および準備に有用となり得る他の化学物質および/またはDI水中の化学物質の混合物にしてよい。特定の例において、連続媒体107は、水(脱イオンその他)のみで定められる水性液体である。別の実施形態において、水性液体は、水に溶解した他の構成要素と組み合わせて水により形成される。さらに別の実施形態では、非水性の液体が、特に炭化水素、フルオロカーボン、鉱油、またはアルコールにより形成される。液体が水性か非水性かに関係なく、液体は、イオンまたは非イオン溶媒および他の化学添加物を含むように修正可能であることを理解されたい。例えば、液体に対する化学添加物は、共溶媒と、pH調製剤(例えば、酸および塩基)と、キレート剤と、極性溶剤と、界面活性剤と、水酸化アンモニウムと、過酸化水素と、フッ化水素酸と、水酸化カリウムと、水酸化テトラメチルアンモニウムと、重合体、粒子、およびポリペプチド等の流動調整剤との任意の組み合わせを含むことができる。
固体成分109の材料は、一実施形態において、脂肪族酸、カルボン酸、パラフィン、ワックス、重合体、ポリスチレン、樹脂、ポリペプチド、および他の粘弾性材料により形成し得る。一実施形態において、固体成分109の材料は、連続液体媒体107の溶解限度を超える濃度で存在するべきである。さらに、特定の固体材料に関連する洗浄有効性は、温度、pH、および他の環境条件の関数として変化し得ることを理解されたい。
脂肪族酸は、炭素原子が開鎖を形成する有機化合物により定められる基本的に任意の酸を表す。脂肪酸は、固体材料として使用可能な脂肪族酸の一例である。固体として使用し得る脂肪酸の例は、特に、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ミリスチン酸、マルガリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、ネルボン酸、パリナリン酸、ティムノドン酸、ブラシジン酸、クルパノドン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、およびその混合物を含む。一実施形態において、固体材料109は、C−1ないしC−26程度まで延びる様々な炭素鎖長により定められる脂肪酸の混合物を表し得る(自然発生の脂肪酸は偶数の炭素のみを有する)。カルボン酸は、一つ以上のカルボキシル基(COOH)を含む基本的に任意の有機酸により定められる。カルボン酸は、飽和または不飽和にすることができる。カルボン酸は、単鎖または分岐鎖にすることができる。カルボン酸は、C−1からC−100程度まで延びる様々な炭素鎖長の混合物を含むことができる。さらに、カルボン酸は、連続媒体107の溶解限度を上回る長鎖アルコール、エーテル、および/またはケトンを含むことができる。一実施形態において、固体として使用される脂肪酸は、基板表面の汚染粒子と接触した時、界面活性剤として機能する。
一実施形態において、洗浄材料101は、非ニュートン流体である。非ニュートン流体は、本明細書において、付与された剪断応力により粘度が変化する流体である。非ニュートン流体は、ニュートンの粘度法則に従わない。剪断応力は、剪断速度の非線形関数となる。剪断速度により見掛けの粘度がどのように変化するかに応じて、流動の挙動も変化する。非ニュートン流体の例は、固体および液体の両極端の中間を占める軟性凝縮物質である。こうした種類の材料は、降伏応力を示す場合があり、そのため、ビンガム塑性流体と呼ばれる。軟性凝縮物質は、外部応力により容易に変形可能であり、軟性凝縮物質の例は、乳液、ゲル、コロイド、発泡体等を含む。乳液は、例えば、練り歯磨き、マヨネーズ、水中油等、非混和液の混合物であることを理解されたい。
図2Aないし2Bは、本発明の一実施形態による、洗浄材料101がいかにしてウェーハ105から汚染物103を除去する機能を果たすかを示す図である。図2Aに示したように、洗浄材料101の液体媒体107中において、固体成分109は、汚染物103と気体成分111との間に介在する。液体媒体107中の気体成分111は、関連する表面張力を有する。したがって、気体成分111が固体成分109に対して下向きに押し付けられる時、気体成分111は、変形状態となり、固体成分109に下向きの力(FD)を及ぼす。この下向きの力(FD)は、垂直成分であり、固体成分109をウェーハ105と、その上の汚染物とへ向けて移動させる役割を果たす。固体成分109と汚染物103との間の相互作用は、固体成分109を汚染物103に十分に近接させた時に起こり得る。この距離は、約10ナノメータとなり得る。固体成分109と汚染物103との間の相互作用は、固体成分109が汚染物103に実際に接触した時にも起こり得る。この相互作用は、固体成分109の汚染物103との係合とも呼び得る。固体成分109と汚染物103との間の相互作用は、汚染物103とウェーハ105との間の粘着力、および固体成分109と汚染物103との間の任意の反発力を十分に克服する。したがって、固体成分109をウェーハ105から離れる方向へ移動させる時には、図2Bに示したように、固体成分109と相互作用した汚染物103もウェーハ105から離れる方向へ移動され、即ち、汚染物103は、ウェーハ(または基板)105から洗浄される。固体成分および付着汚染物103は、洗浄材料101を基板表面から除去する時に、基板表面から除去することができる。洗浄材料101は、脱イオン水または消泡剤等の流体に溶解させることで基板表面から除去することができる。
一実施形態において、ウェーハ105から固体成分109を移動させるために使用される力は、固体成分109と汚染物103との間のファンデルワールス力である。図2Bに示したように、固体成分109をウェーハ105から離れる方向へ移動させる時、固体成分109と結び付いた汚染物103も、ウェーハ105から離れる方向へ移動される。固体成分109は汚染物103と相互作用して洗浄処理に影響を与えるため、ウェーハ105全体での汚染物103の除去は、固体成分109がウェーハ105全体にいかに良好に分布するかに依存する。さらに、固体成分109は、全て同じ成分ではなく、異なる成分の混合物にしてもよい。したがって、洗浄溶液は、特定の目的のために設計すること、即ち、特定の汚染物を対象とすることが可能であり、あるいは、洗浄溶液は、複数の固体成分が提供される場合、広範囲の対象汚染物を有することも可能である。
一実施形態において、洗浄材料101は、さらに、剪断力(FS)を受ける。剪断力FSは、ウェーハ105の表面全体で洗浄材料101を移動させることに寄与し得る。剪断力FSは、基板105と、以下に説明するように洗浄材料101を分注するために使用される分注ヘッド(図示せず)との間の相対運動により、基板表面において発揮され得る。
図2Cは、本発明の一実施形態による、基板を洗浄するシステムの上面の簡略概略図200である。ウェーハ220は、洗浄ヘッド210に向かって直線方向に移動する。洗浄ヘッドは、アーム250により保持される。洗浄ヘッド210は、洗浄材料101を提供(または分注)する。一実施形態において、洗浄ヘッド210の長さ240は、ウェーハ220の直径250より長い。ウェーハ220は、洗浄ヘッドの下で一度のみ移動させる。別の実施形態において、洗浄ヘッド210の長さ240は、ウェーハ220の直径250より短い。ウェーハ220は、洗浄ヘッド210の下で複数回移動させ、ウェーハ220全体が洗浄される状態を確保する。
洗浄材料101は、本発明の一実施形態による、洗浄材料の用途および化学組成に応じて、発泡体、乳液、またはゲルとして分注可能である。洗浄材料101は、単相、二相、または複数の相により構成できる。二相体洗浄材料の組成およびメカニズムの詳細な説明は、2006年9月11日提出の米国特許出願(第11/519,354号)「二相基板洗浄化合物を使用する方法およびシステム」を参照されたい。
一実施形態において、洗浄材料101は、加圧し得るリザーバ270から、供給ライン260を介して送給される。あるいは、洗浄ヘッド210は、ウェーハ220が静止している状態、あるいは共に移動している状態である時に、ウェーハ220上方を移動してもよい。
図2Dは、洗浄材料101を分注する多数の分注孔211を備えた洗浄ヘッド210の底面図の一例を示す。図2Eは、ウェーハ220表面221上において洗浄ヘッド210の下方に洗浄材料101の洗浄体230を分注して表面221を洗浄する洗浄ヘッド210の側面図の実施形態を示す。ウェーハ220は、洗浄ヘッド210の下方を矢印222が示す方向に移動する。洗浄体230は、ウェーハ220が洗浄ヘッド210の下を移動する際に、洗浄材料101の跡231を後ろに残す。洗浄ヘッド210は、アーム250により、ウェーハ220の表面221に近接して保持される。ウェーハ220と洗浄ヘッド210との間の相対運動により、ウェーハ220の表面221では、ウェーハ移動方向222から180°の方向232に洗浄材料の剪断力が生じる。洗浄ヘッド210から分注された洗浄材料101は、洗浄体230の下の基板の表面221に下向きの力を及ぼす。上述したように、下向きの力は、基板表面上の汚染物が洗浄材料101中の固体成分へ付着するのを促進する。汚染物は、汚染物と洗浄材料101中の固体成分との付着により、基板表面から除去される。
汚染物103は、表面221から除去されると共に、洗浄材料101と混合され、洗浄物質がウェーハ表面221から除去される時に除去可能となる。一実施形態において、剪断力は、ウェーハ220の表面221からの汚染物(図示せず)の除去に寄与する。汚染物の除去における剪断力を以下説明する。
図3Aは、パターンウェーハ301の一例の上面図を示す。ウェーハ301は、ウェーハ301を覆う多数のダイ302を有する。図3Aには、単一のダイの一例のみを示している。ダイ302には、インプラント、アニーリング、洗浄、パターン形成、堆積、エッチング、他の様々な処理により形成された多数の素子が存在する。一部の処理工程では、分離され、近辺の基板表面より高くなった素子特徴部が存在する。例えば、ポリシリコンパターン形成後のポリシリコン構造(または線)である。ポリシリコン構造は、一方向に配された細長い線である。図3Aにおいて、ダイ302には、素子領域303の一例が存在する。図3Bは、拡大した素子領域303の一例の上面図を示す。素子領域303の一例には、素子小領域304内のポリシリコン構造のような多数のポリシリコン構造が存在する。図3Cは、拡大した素子小領域304の上面図を示す。素子小領域304は、ポリシリコン線305等の細長いポリシリコン線で覆われている。パターンウェーハ301は、ポリシリコン線305と同じ方向に配されたポリシリコン線に主に覆われている。ポリシリコン構造305と同じ方向に配されていない構造306等の他のポリシリコン構造も存在し得る。しかしながら、構造305と同じ方向に配されたポリシリコン構造は、その技術に応じて、支配的な構造となる可能性がある。
高度な素子技術では、ソースとドレインとの間の距離を短縮して素子速度を高めるために、ポリシリコン線の幅が縮小を続けているため、ポリシリコン線のアスペクト比は、非常に高くなる場合がある。しかしながら、ポリシリコン線の抵抗力の制約のため、ポリシリコン構造の厚さは、劇的には縮小し得ない。結果として、ポリシリコン構造のアスペクト比が増加する。高アスペクト比構造は、機械力により損傷を受けやすくなる。金属相互接続部も、高アスペクト比に起因する機械力による同様の損傷の問題に直面している。
図3D(A)は、本発明の一実施形態による、ポリシリコン線311上で長軸線を中心に回転する洗浄ブラシ310の一部を示す。ポリシリコン線311は、長さL、幅W、および高さHを有する。長さLは、幅Wおよび高さHより実質的に長い。洗浄ブラシ310の一部は、ポリシリコン線311の上面312に力313を及ぼす。力313は、ポリシリコン線311の長さLに対して直交する(即ち、90°を成す)。
図3D(B)は、ポリシリコン線311’の上で長軸を中心に回転する上述した洗浄ブラシ310’の一部を示す。ポリシリコン線311’も、長さL、幅W、および高さHを有する。長さLは、幅Wおよび高さHより実質的に長い。洗浄ブラシ310の一部の長さは、ポリシリコン線311’の長さに直交する。洗浄ブラシ310は、ポリシリコン線311’の上面312’に力315を及ぼす。力315は、ポリシリコン線311’の長さLに対して平行となる(即ち、0°を成す)。
図3Eは、パターンウェーハ上のポリシリコン線の長さに対して洗浄ブラシが付与する剪断力の角度に対する欠陥数のプロットを示す。洗浄ブラシとポリシリコン線との関係は、図3D(A)および図3D(B)において説明している。欠陥数のデータは、洗浄ブラシの力とポリシリコン線との間の角度の関数として、図3Eに示した曲線330の通りである。ポリシリコン線に対して、ブラシが直交し、ブラシの力が平行である時(図3Eの曲線330において0°)、欠陥数は、ほぼゼロである。ブラシの力がポリシリコン線の長さに対して0°を成す時(図3D(B)に示した関係)、ブラシは、ポリシリコン線に損傷を与えず、欠陥数を増加させない
欠陥数は、ブラシの力とポリシリコン線の長さとの間の角度と共に増加する。欠陥数は、図3Eの曲線330において確認されるように、ブラシの力がポリシリコン線の長さに対して90°を成す時に最高となる。図3Eの結果は、付与されるブラシの力の方向がポリシリコン線の長さに直交する時、ポリシリコン線が損傷を受ける可能性が大きくなることを示している。結果は、洗浄中、パターン構造に付与される剪断力の角度がパターン構造に与える損傷の量に影響し得ることを示している。図3Eの結果は、基板の洗浄に洗浄ブラシを使用することで収集したものだが、剪断力の角度が欠陥数に及ぼす影響は、上述した洗浄材料101等の洗浄材料によるパターンウェーハの洗浄にも当てはまる。
図3Fは、本発明の一実施形態による、洗浄ヘッド302の下で移動する洗浄対象のパターンウェーハ301を示す。洗浄ヘッド302は、アーム350により保持される。パターンウェーハ301は、多数のダイ302を有する。各ダイは、図3Aないし3Cにおいて、ダイ302の素子領域303の素子小領域304により説明したように、ポリシリコン線または金属線等の線の支配的なパターンを一方向に有する。素子小領域304のポリシリコン線305は、図3Gに示したように、パターンウェーハ301の移動の方向310に平行に配される。ウェーハ301は、洗浄ヘッド302の長さに直交する方向310に移動させる。ウェーハ301には、ウェーハ301上のダイ302等のダイの向きを補正するために、方向マーキング340が存在する。一実施形態において、方向マーキング340は、ウェーハ上に付けられたウェーハ識別表示である。ウェーハ301は、ウェーハホルダ302内に保持される。ウェーハホルダ302は、方向マーキング340を利用して、ウェーハ301を特定の向きで保持するように構成される。基板ホルダ320および方向マーキング340は、特定の向きで処理されるべきパターンウェーハ301の位置決めを支援する。
図4Aは、多数のライン型構造P1、P2、およびP3を有する基板420の切断面の断面図を示す。線P1、P2、およびP3は、互いに平行である。P1およびP2は、互いに近接している。P1およびP2は、密集したパターンの一部として説明できる。P3は、分離されており、他のいずれの隆起構造とも近接していない。P3は、分離パターンの一部として説明できる。P1とP2との間には、汚染物C1が、P1およびP2間の表面402I上に存在する。汚染物C1は、線P1およびP2に近接している。P2とP3との間には、汚染物C2が、表面402II上に存在する。汚染物C2は、線P2およびP3のいずれからも離れている。
図4Bは、上述した洗浄材料101に類似した洗浄材料401が図4Aの基板420に付与された状態を示している。洗浄材料401が(基板420に対する洗浄材料401の下向きの力と共に)付与された後、汚染物C1およびC2は、洗浄材料401内の固体成分に付着することで、表面402I、402IIから持ち上げられる。汚染物除去のメカニズムは、上述した通りである。ウェーハ411と洗浄材料401の分注ヘッド(図示せず)との間の相対運動により、剪断力FS1が汚染物C1に対して、FS2が汚染物C2に対して生じる。FS1は、線P1、P2、およびP3の長手方向に平行な成分FP1と、線P1、P2、およびP3の長手方向に垂直な成分FN1とを有する。図4Cは、FS1、FP1、およびFN1間の関係を示す。図4Dは、FS2、FP2、およびFN2間の関係を示す。
剪断力FS1およびFS2は、図2Cおよび図3Fにおいて説明した、分注ヘッドに対するウェーハ420の相対的向きに依存する。図3Fおよび図3Gに示したように、線P1、P2、およびP3が分注ヘッドの長さに対して垂直になるようにウェーハ420を配した場合、剪断力FS1、FS2は、非ゼロの値の平行成分FP1およびFP2を有する。FP1およびFP2は、P1、P2、およびP3の長さに対して平行となる。FN1およびFN2は、ゼロとなる。FN1およびFN2は、P1、P2、およびP3の長さに対して直角となる。図3Fおよび図3Gにおいてウェーハ301を90°回転させる等、線P1、P2、およびP3が分注ヘッドの長さに対して平行になるようにウェーハ420を配した場合、剪断力FS1、FS2は、非ゼロの値の垂直成分FN1およびFN2を有する。FP1およびFP2は、ゼロとなる。
剪断力FS1およびFS2は、それぞれ汚染物C1およびC2をP1、P2、およびP3構造から離して除去することに寄与する。汚染物C1およびC2がP1、P2、およびP3等の構造の近くに残存しない状態を確保するためには、汚染物C1およびC2を表面402Iおよび402II等の基板構造から除去する必要があるだけでなく、基板表面のP1、P2、およびP3等の構造に汚染物C1およびC2が再付着することを防止するため、汚染物C1およびC2をP1、P2、およびP3等の構造から可能な限り遠くへ移動させるべきである。剪断力FS1およびFS2等の剪断力は、基板表面上のP1、P2、およびP3等の構造から離れる方向へ汚染物C1およびC2を移動させることを助け、汚染除去効率(CRE)または微粒子除去効率(PRE)を向上させることができる。例えば、FS1が平行成分FP1のみを有し、FN1がゼロに近い状態の場合、汚染物C1は、P1およびP2の間または直ぐ上の領域に沿って移動し、長期間にわたってP1およびP2の近くに留まる可能性が高く、すすぎ後も汚染物C1が基板表面、あるいはP1およびP2間にも残される機会が多くなる。
しかしながら、FS1が非ゼロの垂直成分FN1を有する場合、汚染物C1は、P1およびP2近くの領域からP2およびP3間の領域へ移動される可能性が高くなる。汚染物C1がP2およびP3間の領域にある場合、汚染物C1は、すすぎ等により洗浄材料401が基板420の表面から除去される時に、基板420の表面から取り除かれる可能性が高くなる。汚染物C2は、P2およびP3間の領域にあり、FS2が非ゼロの垂直成分FN2を有するか否かにより除去が受ける影響は少ない。
上述したように、剪断力FS1の垂直成分FN1は、汚染物C1の除去に寄与し得る。しかしながら、図3Eにおいて以前に説明したように、垂直剪断力は、基板表面上の構造の損傷と、特徴部の破壊による欠陥数の増加とを助長する可能性がある。垂直剪断力は、既存の汚染物の洗浄効率を向上させ得ると同時に、構造に損傷を与えて付加的な欠陥を形成する可能性がある。最善の洗浄結果を得るために、垂直剪断力の最適化を達成する必要がある。
図3Eにおいて確認されるように、約−20°ないし約20°の剪断力角度間にある領域は、表面構造の損傷による欠陥数がゼロである。この領域内の剪断力角度を成して剪断力を付与した場合、表面構造の損傷による欠陥は殆ど存在しないが、剪断力の垂直成分(非ゼロ角度)は、基板表面上の既存の汚染物の除去に寄与することができる。図4Eは、基板(またはウェーハ)上の特徴部において洗浄ブラシまたは洗浄材料が付与する剪断力の角度の関数として欠陥数を示す、図3Eに類似した二本の曲線451および452を示している。曲線451および452は、異なるパターンを備えた二枚の基板に関するものである。基板表面にある特徴部の異なるパターンにより、剪断力角度に対する欠陥数を示す異なる曲線が生じる。基板表面における特徴部のアスペクト比と、特徴部のパターンのレイアウトおよび密度とは、曲線の形状に影響を与える。より均一に分布し、近接して密集した特徴部を備えたパターンウェーハでは、曲線452の領域B−B’のように、損傷の殆ど無い剪断力角度の領域が広くなる。対称的に、分離した不均一な分布の特徴部を備えたパターン基板は、領域A−A’のように、損傷の殆ど無い剪断力角度の領域が狭い曲線451に似た欠陥数曲線を有する可能性が高い。
曲線451および452のそれぞれは、角度0°近くに、欠陥数の低い平坦な領域を有する。例えば、曲線451は、角度Aおよび角度A’間の領域を有し、曲線452は、角度Bおよび角度B’間の領域を有する。上述したように、こうした領域内では、欠陥数が非常に低いが、こうした領域内の剪断力は、角度が0°である時を除いて、垂直成分(非ゼロ角度)を有する。基板表面に対して、こうした領域内の剪断力角度を成して、ブラシまたは洗浄材料のいずれかにより、剪断力を付与することで、特徴部に対する損傷が殆ど無い状態で、高い汚染除去効率(CRE)または微粒子除去効率(PRE)が得られる。
図2Cにおいて上述したように、ウェーハ220が洗浄ヘッド210の下を移動する時、ウェーハ220と洗浄ヘッドとの相対運動は、表面221において方向232へ向かう洗浄材料の剪断力を発生させる。加えて、図3Aないし3Gに関する説明および考察では、洗浄ヘッド302に対する、パターンウェーハ301上の支配的なパターンの向きが、ウェーハ301上の支配的なパターンに対する剪断力の方向に影響することを示している。
洗浄ヘッドに対する支配的なパターンの向きが、ウェーハ上の支配的なパターンに付与される剪断力の方向に影響することに加え、ウェーハ(またはウェーハ上のパターン)における剪断力の方向は、洗浄ヘッドの設計により修正することも可能である。図5Aは、本発明の一実施形態による、洗浄ヘッド500の三次元(3D)図を示す。洗浄ヘッド500は、洗浄材料501を分注する多数のチャネルを有する。各チャネル501は、A端部およびB端部の二個の端部を有する。洗浄材料は、A端部から分注され、B端部へ流動する。A端部は、図2Cの供給ライン260および洗浄材料リザーバ270等の洗浄材料の供給元に結合される。
図5Bは、洗浄ヘッド500の上面図を示す。チャネル501の軸線503は、洗浄ヘッドの幅504の線から角度αを成している。角度αは、約0°ないし約180°である。図5Cは、洗浄ヘッド500の別の3D図を示す。図5Cは、チャネル501が洗浄ヘッドの底面570より高くなっていることを示している。洗浄ヘッド500の底面上方のチャネル501の高さは、図5Cに示したように、Cである。
図5Dは、図5Aの線G−G’に沿って切断したチャネル501の断面図を示す。図5Dにおいて、洗浄ヘッド500は、図5Aに図示されていない基板510の上方に配置される。洗浄材料101は、チャネル501においてA端部から分注され、B端部へ向かって流動する。洗浄ヘッド500は、ウェーハ510の上方に配置される。図5Eは、A端部およびB端部を備えたチャネル501の上面図を示す。A端部からB端部への洗浄材料の流動は、図5Dおよび図5Eに示したように、基板表面において剪断力FCを発生させる。剪断力FCの方向は、チャネル501の軸線580に沿う。A端部は、洗浄材料101の供給元に結合される。一実施形態において、B端部は、洗浄材料の除去を促進するために真空に結合される。しかしながら、B端部の真空は、チャネル501内の洗浄材料の流動を分断せず、チャネル501とウェーハ表面との間の材料体において、洗浄材料の空隙を形成しない。
チャネル501内の洗浄材料の流動による剪断力FCに加え、洗浄ヘッド500下での基板510の移動は、さらに、基板上の洗浄材料による剪断力FWを導入する。FWは、ウェーハ移動の方向から180°の方向となる。図5Fは、洗浄ヘッド500および基板510間の相対位置と、基板510の移動の方向520とを示している。基板510は、素子領域561等の素子領域を備えた、ダイ560等のパターンダイにより覆われている。
図5Gは、洗浄材料101により満たされた洗浄体530を備えたチャネル501を示す。洗浄体530は、A端部からB端部への洗浄材料の流動による剪断力FCと、基板520(図示せず)と洗浄ヘッド500との間の相対運動により発生した剪断力FWとを及ぼす。図5Hは、FCおよびFWが合成され、基板表面に対する剪断合力FTとなることを示している。FTは、互いに対して垂直な二つの成分FTNおよびFTPを有する。図5Iは、基板510上のライン形特徴部562を有する、拡大した素子領域561を示す。ライン形特徴部562は、洗浄ヘッド500の長さに対して直角に配される。剪断合力FTは、ライン形特徴部562に対する垂直成分FTNおよび平行成分FTPを有する。図5Iは、ウェーハ(または基板)の表面におけるチャネル内の洗浄材料の流動により、垂直成分FTNが導入され、図4Bないし4Dにおいて上述したメカニズムによる汚染物(あるいは微粒子または欠陥)の除去を支援していることを示している。垂直成分FTNの大きさは、チャネル数、チャネルのサイズ、チャネルの形状、およびチャネルの角度αを含む洗浄ヘッドの設計と、A端部からB端部へ洗浄材料を流動させることで導入される力であるFCの大きさとに影響される。洗浄材料の特性および流量が、FCの大きさを決定する。
洗浄材料を分注するためのチャネルを備えた洗浄ヘッドの他の実施形態も可能である。図6Aは、本発明の別の実施形態による、洗浄材料を分注するためのチャネル601を備えた洗浄ヘッド600の上面図である。洗浄ヘッド600の下では、基板610は、洗浄ヘッド600の長さに垂直な方向620へ移動する。この実施形態において、チャネル601の長さは、洗浄ヘッド600の長さに平行である。チャネル601は、洗浄材料をB端部に向けて分注するA端部を有する。A端部からB端部への洗浄材料の流動により、洗浄ヘッド600の下の基板610には、図6Bに示したように、チャネル601内のA端部からB端部へ向かう方向に剪断力FC1が導入される。剪断力FC1に加え、基板610の表面は、基板610と洗浄ヘッド600との間の相対運動により、別の剪断力FW1を受ける。剪断力FW1は、基板610の移動方向620とは反対の方向になる。図6Bは、互いに垂直な二つの剪断力FC1およびFW1を示している。洗浄ヘッド600の設計では、洗浄ヘッド500の設計に比べて、ウェーハの移動により導入される剪断力に対して垂直な剪断力をより大きくすることができる。
図6Cは、本発明の別の実施形態による、洗浄材料を分注するためのチャネル601’および602”を備えた洗浄ヘッド600’の上面図である。洗浄ヘッド600’の下では、基板610は、洗浄ヘッド600の長さに垂直な方向620へ移動する。この実施形態において、チャネル601’および602”の長さは、洗浄ヘッド600’の幅670の線から角度αを成している。チャネル601’および602”は、洗浄材料をB端部に向けて分注するA端部を有する。A端部からB端部への洗浄材料の流動により、下方の基板には、図6Cに示したように、チャネル601’および602”内のA端部からB端部へ向かう方向に剪断力FCUおよびFCLが導入される。剪断力FCUおよびFCLに加え、基板610の表面は、基板610と洗浄ヘッド600’との間の相対運動により、別の剪断力FW2を受ける。剪断力FW2は、基板610の移動方向620とは反対の方向になる。図6Cは、基板610の上半分610Uの表面が二種類の剪断力FCUおよびFW2を受け、基板610の下半分610Lが二種類の剪断力FCLおよびFW2を受けることを示している。チャネル601’および602”の設計は、汚染物を基板610の外縁部へ移動させる利点を潜在的に有する。
図6Dは、本発明のさらに別の実施形態による、洗浄材料を分注するためのチャネル601*を備えた洗浄ヘッド600*の上面図である。洗浄ヘッド600*は、アーム650により保持される。洗浄ヘッド600*の下では、基板610は、洗浄ヘッド600*の長さに垂直な方向620へ移動する。本実施形態において、チャネル601*は、洗浄ヘッド600*の中心から始まる螺旋形に配置されている。チャネル601*は、洗浄材料をB端部に向けて分注するA端部と、洗浄材料をD端部に向けて分注するC端部と、洗浄材料をF端部に向けて分注するE端部と、を有する。洗浄材料の流動は、図6Eに示したように、下方の基板において螺旋状の剪断力FCSを形成する。剪断力FCSの方向および大きさは、洗浄ヘッド600*全体にわたって変化する。剪断力FCSに加え、基板610の表面は、基板610と洗浄ヘッド600*との間の相対運動により、別の剪断力FW3を受ける。剪断力FW3は、基板610の移動方向620とは反対の方向になる。図6Eは、洗浄ヘッド600*の下にある基板610の表面の一部における剪断力FCSおよびFW3を示している。FW3は、ウェーハ610全体に付与される。図6Dに示した洗浄ヘッド設計は、ウェーハ表面に対して螺旋状の剪断力要素を付与し、汚染物および洗浄材料をウェーハの外縁部へ向けて移動させる利点を潜在的に有する。
上述したように、異なる製品(または素子)用のウェーハは、異なる特徴部パターンを有する。異なる種類のウェーハを効果的に洗浄するためには、様々な洗浄ヘッドを様々なウェーハパターンに対して選択する。図7は、洗浄材料を分注するチャネルの設計が異なる、多数の洗浄ヘッド701、702、および703を備えたウェーハ洗浄チャンバ700を示す。洗浄ヘッド701、702、および703は、それぞれアーム751、752、および753により所定位置に保持される。ウェーハ710が洗浄のためにチャンバ700内に配置される時、基板710上の特徴部のパターンは、既に分かっている。ウェーハ710は、下の表面770に沿って、方向720で洗浄ヘッド710、720、および730へ向けて移動される。一実施形態において、表面770は、コンベヤベルト760上にある。製造処理前に実施される調査に基づいて、洗浄ヘッド710は、基板表面から汚染部を除去すると共に、ウェーハ表面の特徴部に損傷を与えない上で最も適切なチャネルを有する。一実施形態において、ウェーハ710は、ウェーハ上の支配的なパターンが洗浄ヘッドに対して事前に設定された角度を成して整列するように、特定の向きで表面770に沿って移動するように位置決めされる。向きの支援には、ウェーハ上の配向構造を使用することができる。加えて、基板ホルダを使用して、処理全体を通して向きが維持された状態を確保してもよい。
図8は、パターンウェーハの表面から汚染物を洗浄する処理フロー800の実施形態を示す。ステップ801において、パターンウェーハは、ウェーハホルダにより確実に保持される。一実施形態において、パターンウェーハは、それぞれ特徴部の支配的なパターンを有する。一実施形態において、パターンウェーハは、パターンウェーハの表面から汚染物を洗浄する洗浄ヘッドに対して、支配的なパターンを方向づけるために、ウェーハホルダにより特定の向きで保持される。ステップ802において、パターンウェーハは、ウェーハホルダと共に、洗浄ヘッドの下方に配置される。洗浄ヘッドは、基板に対向する洗浄ヘッドの表面上に多数のチャネルを有する。一実施形態において、各チャネルは二個の端部を有する。別の実施形態において、チャネルは、洗浄ヘッドの表面から陥凹している。一実施形態において、洗浄ヘッドは、パターンウェーハに取って最善のチャネル設計を有するように選択される。ステップ803において、パターンウェーハは、ウェーハホルダと共に、洗浄ヘッドへ向けて移動される。ステップ804において、パターンウェーハの表面を洗浄するために、洗浄材料が洗浄ヘッドから洗浄ヘッドの下のウェーハ表面へ分注される。洗浄材料は、各チャネルの一方の端部から分注され、各チャネルの他方の端部へ流動する。分注を行う端部から各チャネルの他方の端部への洗浄材料の流動により、各チャネルの軸線に沿って剪断力が導入される。パターンウェーハと洗浄ヘッドとの間の相対運動により、洗浄ヘッドの下のウェーハ表面に対して洗浄材料の剪断力が導入される。洗浄材料により導入された剪断力は、上述したメカニズムにより、汚染除去効率(CRE:contaminant removal efficiency)(または微粒子除去効率、PRE:particle removal efficiency)を向上させる。
上述した説明は、パターンウェーハから汚染物を洗浄することを中心としているが、洗浄装置および方法は、パターン形成されていないウェーハから汚染物の洗浄するためにも使用できる。加えて、上述したパターンウェーハのパターンの一例は、ポリシリコン線または金属線等の隆起した線である。しかしながら、本発明の概念は、支配的パターンを形成する陥凹特徴部に適用可能である。例えば、CMP後の凹形ビアがウェーハ上のパターンを形成する場合があり、最善の汚染除去効率を達成するために、最も適切なチャネル設計を使用可能である。さらに、隆起線は、必ずしも直線ではない。L字形の線等、非線形特徴部も支配的なパターンを形成する場合がある。
本発明の概念は、上述した実施形態例において説明した、発泡体または乳液のいずれかの形態の三状態洗浄材料のみに適用されるわけではない。本発明の概念は、洗浄ヘッドから分注可能でありかつ、洗浄材料が洗浄ヘッド内のチャネルを移動する時に、ウェーハ表面に剪断力を及ぼすことが可能な、任意の種類の洗浄材料に適用される。
洗浄ヘッドの設計をウェーハ上のパターンと一致させることで、ウェーハ上の様々な種類の特徴パターンにおいて、汚染除去効率を最大化すると同時に、損傷した特徴部により持ち込まれる欠陥を最小化して、最善の洗浄結果を達成できる。
以上、本発明の幾つかの実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、他の多くの具体的形態で本発明を実施し得ることは当業者には理解されよう。したがって、本例および実施形態は、限定的ではなく例示的なものと見做されるべきであり、本発明は、本明細書に記載の詳細に限定されるべきではなく、添付特許請求の範囲内で変形かつ実施し得る。

Claims (20)

  1. パターンウェーハの表面上の汚染物を除去するために洗浄材料を分注する洗浄ヘッドであって、
    前記洗浄ヘッドを前記表面に近接して保持するためのアームと、
    前記パターンウェーハの前記表面に対向する複数のチャネルを有する前記洗浄ヘッドと、を備え、
    前記複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有し、前記二個の端部の一方は、前記洗浄材料を分注し、前記洗浄材料は、前記分注を行う端部から前記チャネルの他方の端部へ流動し、前記分注を行う端部は、前記洗浄材料の供給元に結合され、前記分注された洗浄材料は、基板に対して、前記複数のチャネルのそれぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の前記表面上の前記汚染物の除去を促進する、洗浄ヘッド。
  2. 前記複数のチャネルは、互いに平行であり、前記複数のチャネルは、前記洗浄ヘッドの長さに対して約0°ないし約180°の角度を成す、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  3. 前記洗浄材料が及ぼす前記剪断力は、前記パターンウェーハと前記洗浄ヘッドとの間の移動方向に対して垂直な成分を含む、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  4. 前記洗浄材料は、単相、二相、または三相から成る、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  5. 前記洗浄材料は、発泡体、乳液、またはゲルである、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  6. 前記パターンウェーハは、支配的なパターンを有し、前記パターンウェーハは、洗浄中、前記洗浄ヘッドに対して特定の向きで配される、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  7. 前記複数のチャネルは、互いに平行ではない、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  8. 前記複数のチャネルは、螺旋状パターンを形成する、請求項1記載の洗浄ヘッド。
  9. パターンウェーハの表面上の汚染物を除去するために洗浄材料を分注する洗浄ヘッドを有する洗浄システムであって、
    前記パターンウェーハを前記洗浄ヘッドへ向けて移動させる輸送機構と、
    前記パターンウェーハを前記洗浄ヘッドに対して特定の向きで保持し、保持した前記パターンウェーハが前記洗浄ヘッドへの移動のために前記輸送機構に配置されるウェーハホルダと、
    複数のチャネルを有する前記洗浄ヘッドと、を備え、
    前記複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有し、前記二個の端部の一方は、前記洗浄材料を分注し、前記洗浄材料は、前記分注を行う端部から前記チャネルの他方の端部へ流動し、前記分注を行う端部は、前記洗浄材料の供給元に結合され、前記洗浄ヘッドは、アームにより前記パターンウェーハの前記表面に近接して保持され、前記分注された洗浄材料は、基板に対して、前記複数のチャネルのそれぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の前記表面上の前記汚染物の除去を促進する、洗浄システム。
  10. 異なるチャネル設計を有する複数の洗浄ヘッドが存在し、前記洗浄ヘッドは、前記パターンウェーハにおいて最善の汚染除去効率を達成するように、前記複数の洗浄ヘッドから選択される、請求項9記載の洗浄システム。
  11. 前記複数のチャネルは、互いに平行であり、前記複数のチャネルは、前記洗浄ヘッドの長さに対して約0°ないし約180°の角度を成す、請求項9記載の洗浄システム。
  12. 前記洗浄材料が及ぼす前記剪断力は、前記パターンウェーハと前記洗浄ヘッドとの間の移動方向に対して垂直な成分を含む、請求項9記載の洗浄システム。
  13. 前記洗浄システムに二個以上の洗浄ヘッドが存在し、各洗浄ヘッドは、前記複数のチャネルについて独自の構成を有する、請求項9記載の洗浄システム。
  14. 前記パターンウェーハは、支配的なパターンを有し、前記パターンウェーハは、洗浄中、前記洗浄ヘッドに対して特定の向きで配される、請求項9記載の洗浄システム。
  15. 前記支配的なパターンは、互いに平行な複数の線である、請求項14記載の洗浄システム。
  16. パターンウェーハの表面上の汚染物を除去する洗浄材料を分注するために洗浄ヘッドを使用する方法であって、
    前記洗浄ヘッドに対して特定の向きで、前記パターンウェーハをウェーハホルダに配置するステップと、
    前記パターンウェーハを前記ウェーハホルダと共に前記洗浄ヘッドの下に配置するステップと、
    前記パターンウェーハを洗浄するために前記洗浄ヘッドから前記洗浄材料を分注するステップと、を備え、
    前記洗浄ヘッドは、複数のチャネルを有し、前記複数のチャネルのそれぞれは、二個の端部を有し、前記二個の端部の一方は、前記洗浄材料を分注し、前記洗浄材料は、前記分注を行う端部から前記チャネルの他方の端部へ流動し、前記分注を行う端部は、前記洗浄材料の供給元に結合され、前記分注された洗浄材料は、基板に対して、前記複数のチャネルの前記それぞれの軸線に沿った方向に剪断力を及ぼして、パターン基板の前記表面上の汚染物の除去を促進する方法。
  17. さらに、前記パターンウェーハを前記ウェーハホルダと共に前記洗浄ヘッドへ向けて移動させる、請求項16記載の方法。
  18. 前記洗浄材料が及ぼす前記剪断力は、前記パターンウェーハと前記洗浄ヘッドとの間の移動方向に対して垂直な成分を含み、前記垂直な成分は、汚染除去効率を向上させる、請求項16記載の方法。
  19. 前記パターンウェーハは、支配的なパターンを有し、前記パターンウェーハは、洗浄中、前記洗浄ヘッドに対して特定の向きで配され、前記特定の向きは、汚染除去効率を向上させる、請求項16記載の方法。
  20. 前記支配的なパターンは、ポリシリコン線または金属相互接続部により形成される、請求項19記載の方法。
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