JP2011259526A - 電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム - Google Patents

電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統における潮流変動を効率よく抑制する。
【解決手段】発電機5に第1配電線101の接続点における電圧である発電機近傍電圧値を取得する発電機エージェント10を付設し、負荷6に、第1配電線101の接続点における電圧である負荷近傍電圧値を取得する負荷エージェント20を付設し、発電機エージェント10は、発電機近傍電圧値が閾値を超えていると、送信権信号を送信するとともに送信権信号の受信を待機し、送信権信号を受信しない場合に、第1電圧逸脱信号を他の発電機エージェント10及び負荷エージェント20に送信し、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、負荷近傍電圧値が閾値を超えていると、制御権信号を送信するとともに制御権信号の受信を待機し、所定時間内に制御権信号を受信しない場合に、自負荷の動作を開始させる。
【選択図】図23

Description

この発明は、電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムに関し、とくに電力系統における潮流変動を効率よく抑制するための技術に関する。
昨今、家庭用太陽光発電機等の自然エネルギーを利用した発電方法が注目されており、今後は商用電力系統等の電力系統に自然エネルギーを利用した大量の発電機が接続されることが予想されている。しかし自然エネルギーを利用した発電方法は、気象条件等により出力が変動しやすく、こうした発電方法に起因する電力系統への影響(電圧変動、周波数変動)が懸念されている。
電力系統への影響を防ぐ技術として、例えば特許文献1には、系統電源から延びる高圧配電線に複数の変圧器が接続されると共に各変圧器に低圧配電線が接続され、系統電源に対して逆潮流を発生させる分散型電源を持つ多数の電力需要家を各低圧配電線に枝状に接続した低圧配電系統において、分散型電源の逆潮流による電圧上昇が所定の規定値を超える電力需要家の低圧配電線との接続点と、その低圧配電線と隣接する別の低圧配電線の末端点との間に、接続点から末端点へ接点を切り替える切替開閉器を設けることが記載されている。
また特許文献2には、変電所からの複数の配電線と、各配電線に接続された区分開閉器と、各配電線の相互間に接続された連系開閉器とを備え、配電線に接続された負荷に電力を供給する配電系統において、各配電線上の管理対象点における電圧、電流を監視し、管理対象点の電圧が所定の規定電圧範囲から逸脱している場合には、電圧逸脱が判別された処理対象配電線に連なる連系開閉器のいずれかの開閉状態を反転させるとともに、必要に応じて区分開閉器のいずれかの開閉状態を反転させることにより電圧逸脱の状況を改善する電圧管理方法が記載されている。
特許文献3には、複数の分散型電源が連携されている配電系統の状態データとこれらの分散型電源の運転データとを収集して配電系統の電圧の分布状態を推定することにより電圧逸脱箇所を探索し、電圧逸脱箇所がある場合に配電系統に連係している分散型電源に対する制御値を夫々演算し、演算した制御値により複数の分散型電源を運転した場合の配電系統の潮流の状況と電圧の分布を演算し、この演算した潮流の状況と電圧の分布に基づいて制御対象の分散型電源に対する制御指令値を演算して分散型電源の運転を行い、配電系統の電圧を適正範囲に維持する電力品質維持支援方法が記載されている。
特開2008−199703号公報 特開2009−65816号公報 特開2007−288877号公報
ところで、配電系統に接続される分散型電源や負荷の数が増大すると、これらの間での通信量が増加するため制御処理の負荷が増大し、電力の需給制御に影響を与える可能性がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、電力系統における潮流変動を効率よく抑制することが可能な電力供給システム、及び電力供給システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、複数の発電機及び複数の負荷が接続する第1配電線を含む電力供給システムの制御方法であって、
前記発電機の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である発電機近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である発電機エージェントを付設し、
前記負荷の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である負荷近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である負荷エージェントを付設し、
同じ前記第1配電線に接続している前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントは、前記発電機エージェント間、前記負荷エージェント間、及び前記発電機エージェントと前記負荷エージェントとの間で互いに通信可能であり、
前記発電機エージェントは、
前記第1配電線の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第1電圧逸脱情報を記憶し、
前記第1配電線に電圧上昇が生じている事を示す信号である第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
前記第1配電線に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
前記発電機近傍電圧値を随時取得し、
前記発電機近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記第1電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第1電圧逸脱送信権信号を、他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の発電機エージェント及び前記負荷エージェントからの前記第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、記憶している前記第1電圧逸脱情報を電圧上昇が生じている旨に更新するとともに、前記第1電圧逸脱信号を他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信し、
前記負荷エージェントは、
前記第1電圧逸脱情報を記憶し、
前記第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
前記第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
前記負荷近傍電圧値を随時取得し、
前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、前記負荷近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、自身が付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させることとする。
このように本発明では、発電機エージェントが、第1配電線に電圧上昇が生じていることを示す第1電圧逸脱信号を負荷エージェントに送信し、負荷エージェントがこれを受信して自負荷の動作を開始させるので、第1配電線における配電電圧の上昇を抑え、第1配電線における潮流変動を抑制することができる。また、発電機エージェントは、所定時間内に第1電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、第1電圧逸脱信号を負荷エージェントに送信するので、第1電圧逸脱信号に係る通信の輻輳を防ぐことができる。また、負荷エージェントは、所定時間内に第1制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の負荷が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果、負荷の過制御を防止することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記負荷エージェントは、前記負荷近傍電圧値を受信し、前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が予め設定された前記閾値以下であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が前記受信した前記負荷近傍電圧値よりも大きい場合、前記負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1負荷近傍電圧値送信権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記負荷近傍電圧値を前記他の前記負荷エージェントに送信することとする。
このように本発明では、負荷エージェントは、自身が取得した負荷近傍電圧値が他の負荷エージェントから受信した負荷近傍電圧値よりも大きい場合、自身の負荷近傍電圧値を他の負荷エージェントに送信するので、負荷エージェントのうち、負荷近傍電圧値が最も高い負荷エージェントが自身の負荷近傍電圧値を送信することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記第1配電線の上位に接続し1つ以上の前記第1配電線が分岐する第2配電線を更に含み、
前記第2配電線の夫々に、夫々の前記第2配電線の接続点における電圧である上位側電圧値を取得可能な情報処理装置である親エージェントを付設し、
前記親エージェントは、夫々が付設されている前記第2配電線の配下の前記第1配電線に接続している前記発電機に付設されている前記発電機エージェントである自発電機エージェント、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に付設されている前記負荷エージェントである自負荷エージェント、及び他の前記親エージェントと通信可能であり、
前記自発電機エージェントは、
自身の前記発電機近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記第1電圧逸脱送信権信号を、前記親エージェントに送信するとともに、前記親エージェントからの前記第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1送信権信号を受信しない場合に、記憶している前記第1電圧逸脱情報を電圧上昇が生じている旨に更新するとともに、前記第1電圧逸脱信号を前記親エージェントに送信し、
前記親エージェントは、
前記第1電圧逸脱情報を記憶し、
前記第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
前記第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
前記第2配電線の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第2電圧逸脱情報を記憶し、
前記第2配電線に電圧上昇が生じている事を示す信号である第2電圧逸脱信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
前記第2配電線に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第2電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じていない旨の内容であり、かつ、前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、自身の前記第2配電線の接続点における電圧である前記上位側電圧値が閾値を超えていると、前記第2電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第2電圧逸脱送信権信号を、他の前記親エージェント及び前記自負荷エージェントに送信するとともに、前記他の前記親エージェント及び前記自負荷エージェントからの前記第2電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、前記第2電圧逸脱信号を前記自負荷エージェントに送信し、
前記自負荷エージェントは、
前記第2電圧逸脱情報を記憶し、
前記第2電圧逸脱信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
前記第2電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、前記負荷近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記自負荷エージェントが付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第2制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させることとする。
このように、本発明では、親エージェントは、第1配電線が電圧上昇を生じておらず、第2配電線が電圧上昇を生じており、自身の上位側電圧値が閾値を超える場合に第2電圧逸脱信号を自負荷エージェントに送信する。そして自負荷エージェントは、第2電圧逸脱信号を受信して自負荷の動作を開始させるので、第2配電線における配電電圧の上昇を抑え、第2配電線における潮流変動を抑制することができる。また、親エージェントは、所定時間内に第2電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、第2電圧逸脱信号を自負荷エージェントに送信するので、第2電圧逸脱信号に係る通信の輻輳を防ぐことができる。また、自負荷エージェントは、所定時間内に第2制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の自負荷が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果自負荷の過制御を防止することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記親エージェントは、
前記上位側電圧値を受信し、
前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、自身の前記第2配電線の接続点における電圧である前記上位側電圧値が閾値以下であり、かつ、自身が取得した前記上位側電圧値が前記受信した前記上位側電圧値よりも大きい場合に、前記上位側電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である上位側電圧値送信権信号を、他の前記親エージェントに送信するとともに、前記他の親エージェントからの前記上位側電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記上位側電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記上位側電圧値を前記他の親エージェントに送信することとする。
このように本発明では、親エージェントは、自身が取得した上位側電圧値が他の親エージェントから受信した上位側電圧値よりも大きい場合、自身の上位側電圧値を他の親エージェントに送信するので、親エージェントのうち、上位側電圧値が最も高い親エージェントが自身の上側電圧値を送信することができる。また、親エージェントは、所定時間内に上位側電圧値送信権信号を受信しない場合に、上位側電圧値を他の親エージェントに送信するので、上位側電圧値に係る通信の輻輳を防ぐことができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記自負荷エージェントは、前記負荷近傍電圧値を受信し、前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が予め設定された前記閾値以下であり、前記自負荷エージェントが取得した前記負荷近傍電圧値が前記受信した前記負荷近傍電圧値よりも大きい場合に、前記負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2負荷近傍電圧値送信権信号を、他の前記自負荷エージェントに送信するとともに、前記他の自負荷エージェントからの前記第2負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記負荷近傍電圧値を、他の前記自負荷エージェントに送信し、前記自負荷エージェントが付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第2制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させることとする。
このように本発明では、自負荷エージェントは、自身が取得した負荷近傍電圧値が、他の自負荷エージェントから受信した負荷近傍電圧値よりも大きい場合、自身の負荷近傍電圧値を他の自負荷エージェントに送信するので、自負荷エージェントのうち、負荷近傍電圧値が最も高い自負荷エージェントが自身の負荷近傍電圧値を送信することができる。そして、自負荷エージェントのうち、負荷近傍電圧値が最も高い自負荷エージェントが、自身の負荷の動作を開始することができる。これにより、第2配電線における配電電圧の上昇を抑え、第2配電線における潮流変動を抑制することができる。また、この自負荷エージェントは、所定時間内に第2制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の自負荷が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果自負荷の過制御を防止することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力系統における潮流変動を効率よく抑制することができる。
電力供給システム1の概略的な構成図である。 発電機エージェント10のハードウエア構成を示す図である。 負荷エージェント20のハードウエア構成を示す図である。 親エージェント30のハードウエア構成を示す図である。 発電機エージェント10の機能を示す図である。 計測値データベース151に格納されるデータのレコードの構成を示す図である。 負荷エージェント20の機能を示す図である。 計測値データベース251に格納されるデータのレコードの構成を示す図である。 親エージェント30の機能を示す図である。 計測値データベース351に格納されるデータのレコードの構成を示す図である。 発電機エージェント処理S1100を説明するフローチャートである。 電圧状態取得処理S1111の詳細を説明するフローチャートである。 電圧逸脱解除処理S1122を説明するフローチャートである。 負荷エージェント処理S1400を説明するフローチャートである。 電圧状態取得処理S1411の詳細を説明するフローチャートである。 負荷動作開始処理S1442の詳細を説明するフローチャートである。 親エージェント処理S1700を説明するフローチャートである。 電圧状態取得処理S1711の詳細を説明するフローチャートである。 第2電圧逸脱情報更新処理S1722の詳細を説明するフローチャートである。 第2電圧逸脱信号送信処理S1734の詳細を説明するフローチャートである。 上位側電圧値送信処理S1735の詳細を説明するフローチャートである。 転送処理S1741の詳細を説明するフローチャートである。 電力供給システム1における処理の具体例を説明する図である。
図1に実施形態として説明する電力供給システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、電力供給システム1は、発電機5及び負荷6が接続する複数の第1配電線101と、第1配電線101の夫々に変電所等からの電力を供給する一つ以上の第2配電線102と、第1配電線101と第2配電線102との間に介在する変圧器51とを含む。
変圧器51は、例えば、柱上変圧器や地中変圧器である。第1配電線101は、例えば、商用電力系統の需要家側に設けられる低圧配電線である。第2配電線102は、例えば、商用電力系統において、変電所等から送られてくる電力を、変圧器51を介して低圧配電線に電力を供給する高圧配電線である。
以下の説明において、第1配電線101の一つと、その第1配電線101に接続する発電機5及び負荷6を要素とする集合のことを、第1グリッド71と称する。本実施形態では、第1グリッド71は、変圧器51ごとに存在するものとする。
また第2配電線102の一つと、その下位に存在する全ての第1グリッド71を要素とする集合のことを、第2グリッド72と称する。
発電機5は、例えば自然エネルギーを利用した発電機(太陽光発電機、水力発電、風力発電機等)である。負荷6は、例えば蓄電負荷(電気自動車(EV)のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(給湯器や業務用蓄熱式空調等)である。
以下の説明において、第1配電線101に接続している発電機5のうち、注目している発電機5のことを自発電機と称し、自発電機以外の発電機5のことを他発電機と称する。また第1配電線101に接続している負荷6のうち、注目している負荷6のことを自負荷と称し、自負荷外の他の負荷6のことを他負荷と称する。
発電機5の夫々には、夫々の第1配電線101の接続点(又はその近傍(接続点における電圧と同一とみなせる電圧を取得可能な範囲))における電圧である発電機近傍電圧値を測定する機能を備えた情報処理装置(以下、発電機エージェント10と称する。)が付設されている。
負荷6の夫々には、夫々の第1配電線101の接続点(又はその近傍(接続点における電圧と同一とみなせる電圧を取得可能な範囲))における電圧である負荷近傍電圧値を測定する機能を備えた情報処理装置(以下、負荷エージェント20と称する。)が付設されている。
変圧器51には、変圧器51の第2配電線102の接続点(又はその近傍(接続点における電圧と同一とみなせる電圧を取得可能な範囲))における電圧である上位側電圧値を測定する機能を備えた情報処理装置(以下、親エージェント30と称する。)が付設されている。
第1配電線101の夫々においては、発電機エージェント10及び負荷エージェント20は相互に通信可能に接続されている。第2配電線102に付設されている親エージェント30の夫々は、その第2配電線102の配下の第1配電線101における、発電機エージェント10及び負荷エージェントと相互に通信可能に接続されている。また、各親エージェント30間も相互に通信可能に接続されている。これらの間の通信は、例えば、LAN、WAN、インターネット、電力線通信(PLC(Power Line Communication))、専用線(電力系統制御用情報伝送システム(CDT:Cyclic Digital data Transmission equipment)、メタル線、光ファイバ等)を用いて行われる。
尚、以下の説明において、親エージェント30が付設されている第2配電線102の配下の第1配電線101に接続している発電機5に付設されている発電機エージェント10のことを自発電機エージェントと称する。また、親エージェント30が付設されている第2配電線102の配下の第1配電線101に接続している負荷6に付設されている負荷エージェント20のことを自負荷エージェントと称する。
図2に発電機エージェント10のハードウエア構成を示している。同図に示すように、発電機エージェント10は、CPU11と、RAM・ROM等のメモリ12と、ハードディスク等の記憶装置13と、キーボードやマウス等の入力装置14と、液晶ディスプレイ等の表示装置15と、通信回路16と、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路17と、発電機近傍電圧値を計測する計測回路18を備えている。
図3に負荷エージェント20のハードウエア構成を示している。同図に示すように、負荷エージェント20は、CPU21と、RAM・ROM等のメモリ22と、ハードディスク等の記憶装置23と、キーボードやマウス等の入力装置24と、液晶ディスプレイ等の表示装置25と、通信回路26と、RTC等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路27と、負荷近傍電圧値を計測する計測回路28と、負荷6への電力供給を制御する制御回路29とを備えている。
図4に親エージェント30のハードウエア構成を示している。同図に示すように、親エージェント30は、CPU31と、RAM・ROM等のメモリ32と、ハードディスク等の記憶装置33と、キーボードやマウス等の入力装置34と、液晶ディスプレイ等の表示装置35と、通信回路36と、RTC等を用いて構成され現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を生成する計時回路37と、上位側電圧値を計測する計測回路38を備えている。
図5に発電機エージェント10の機能を示している。同図に示すように、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱情報記憶部111、第1電圧逸脱信号受信部112、第1電圧逸脱解除信号受信部113、発電機近傍電圧値取得部114、第1電圧逸脱信号送信部115、第1電圧逸脱送信権信号送信部116、及び第1電圧逸脱送信権信号受信部117の各機能を備える。これらの機能は、発電機エージェント10のハードウエアによって、もしくは、発電機エージェント10のCPU11が、メモリ12又は記憶装置13に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また同図に示すように、発電機エージェント10は、計測値データベース151を備えている。
図5に示す機能のうち、第1電圧逸脱情報記憶部111は、第1配電線101の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第1電圧逸脱情報を記憶する。
第1電圧逸脱信号受信部112は、第1配電線101に電圧上昇が生じている事を示す信号である第1電圧逸脱信号を受信する。
第1電圧逸脱解除信号受信部113は、第1配電線101に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第1電圧逸脱解除信号を受信する。
発電機近傍電圧値取得部114は、計測回路18が計測した発電機近傍電圧値を随時取得し、取得した発電機近傍電圧値を計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて計測値データベース151に格納する。
第1電圧逸脱信号送信部115は、第1電圧逸脱信号を送信する。
第1電圧逸脱解除信号送信部116は、第1電圧逸脱解除信号を送信する。
第1電圧逸脱送信権信号送信部117は、第1電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第1電圧逸脱送信権信号を送信する。
第1電圧逸脱送信権信号受信部118は、第1電圧逸脱送信権信号を受信する。
第1電圧逸脱解除送信権信号送信部119は、第1電圧逸脱解除信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第1電圧逸脱解除送信権信号を送信する。
第1電圧逸脱解除送信権信号受信部120は、第1電圧逸脱解除送信権信号を受信する。
図6に計測値データベース151に格納されるデータのレコードの構成を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値1511、及び取得日時1512の各項目を含む。このうち計測値1501には、計測値(発電機近傍電圧値)が設定される。取得日時1502には、その計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
図7に負荷エージェント20の機能を示している。同図に示すように、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱情報記憶部211、第1電圧逸脱信号受信部212、第1電圧逸脱解除信号受信部213、負荷近傍電圧値取得部214、第1制御権信号送信部215、第1制御権信号受信部216、負荷制御部217、他負荷近傍電圧値受信部218、負荷近傍電圧比較部219、第1負荷近傍電圧値送信権送信部220、第1負荷近傍電圧値送信権受信部221、負荷近傍電圧値送信部222、第2電圧逸脱情報記憶部223、第2電圧逸脱信号受信部224、第2電圧逸脱解除信号受信部225、第2制御権信号送信部226、第2制御権信号受信部227、第2負荷近傍電圧値送信権送信部228、及び第2負荷近傍電圧値送信権受信部229の各機能を備える。これらの機能は、負荷エージェント20のハードウエアによって、もしくは、負荷エージェント20のCPU21が、メモリ22又は記憶装置23に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また同図に示すように、負荷エージェント20は、計測値データベース251を備えている。
図7に示した機能のうち、第1電圧逸脱情報記憶部211は、第1電圧逸脱情報を記憶する。
第1電圧逸脱信号受信部212は、第1電圧逸脱信号を受信する。
第1電圧逸脱解除信号受信部213は、第1電圧逸脱解除信号を受信する。
負荷近傍電圧値取得部214は、計測回路28が計測した負荷近傍電圧値を随時取得し、取得した負荷近傍電圧値を計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて計測値データベース251に格納する。
第1制御権信号送信部215は、自身(負荷エージェント20)が付設されている負荷6の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1制御権信号を送信する。
第1制御権信号受信部216は、第1制御権信号を受信する。
負荷制御部217は、制御回路29により、自身(負荷エージェント20)が付設されている負荷6を制御する。負荷6の制御は、例えば負荷6への電力供給を開始したり停止したりすることにより行われる。
他負荷近傍電圧値受信部218は、他の負荷エージェント20から負荷近傍電圧値を受信する。
負荷近傍電圧比較部219は、負荷近傍電圧値取得部214が取得した負荷近傍電圧値と、他負荷近傍電圧値受信部218が受信した負荷近傍電圧値とを比較する。
第1負荷近傍電圧値送信権送信部220は、負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1負荷近傍電圧値送信権信号を送信する。
第1負荷近傍電圧値送信権受信部221は、第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信する。
負荷近傍電圧値送信部222は、負荷近傍電圧値を送信する。
第2電圧逸脱情報記憶部223は、第2配電線102の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第2電圧逸脱情報を記憶する。
第2電圧逸脱信号受信部224は、第2配電線102に電圧上昇が生じている事を示す信号である第2電圧逸脱信号を受信する。
第2電圧逸脱解除信号受信部225は、第2配電線102に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第2電圧逸脱解除信号を受信する。
第2制御権信号送信部226は、付設されている負荷6の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2制御権信号を送信する。
第2制御権信号受信部227は、第2制御権信号を受信する。
第2負荷近傍電圧値送信権送信部228は、負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2負荷近傍電圧値送信権信号を送信する。
第2負荷近傍電圧値送信権受信部229は、第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信する。
図8に計測値データベース251に格納されるデータのレコードの構成を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値2511、及び取得日時2512の各項目を含む。このうち計測値2511には、計測値(負荷近傍電圧値)が設定される。取得日時2512には、その計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
図9に親エージェント30の機能を示している。同図に示すように、親エージェント30は、第1電圧逸脱情報記憶部311、第1電圧逸脱信号受信部312、第1電圧逸脱解除信号受信部313、第2電圧逸脱情報記憶部314、第2電圧逸脱信号受信部315、第2電圧逸脱解除信号受信部316、第2電圧逸脱信号送信部317、第2電圧逸脱解除信号送信部318、第2電圧逸脱送信権信号送信部319、第2電圧逸脱送信権信号受信部320、第2電圧逸脱解除送信権信号送信部321、第2電圧逸脱解除送信権信号受信部322、上位側電圧値取得部331、他上位側電圧値受信部332、上位側電圧値比較部333、上位側電圧値送信権信号送信部334、上位側電圧値送信権信号受信部335、及び上位側電圧値送信部336の各機能を備える。これらの機能は、親エージェント30のハードウエアによって、もしくは、親エージェント30のCPU31が、メモリ32又は記憶装置33に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また同図に示すように、親エージェント30は、計測値データベース351を備えている。
図9に示す機能のうち、第1電圧逸脱情報記憶部311は、第1電圧逸脱情報を記憶する。
第1電圧逸脱信号受信部312は、第1電圧逸脱信号を受信する。
第1電圧逸脱解除信号受信部313は、第1電圧逸脱解除信号を受信する。
第2電圧逸脱情報記憶部314は、第2配電線102の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第2電圧逸脱情報を記憶する。
第2電圧逸脱信号受信部315は、第2配電線102に電圧上昇が生じている事を示す信号である第2電圧逸脱信号を受信する。
第2電圧逸脱解除信号受信部316は、第2配電線102に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第2電圧逸脱解除信号を受信する。
第2電圧逸脱信号送信部317は、第2電圧逸脱信号を送信する。
第2電圧逸脱解除信号送信部318は、第2電圧逸脱解除信号を送信する。
第2電圧逸脱送信権信号送信部319は、第2電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第2電圧逸脱送信権信号を送信する。
第2電圧逸脱送信権信号受信部320は、第2電圧逸脱送信権信号を受信する。
第2電圧逸脱解除送信権信号送信部321は、第2電圧逸脱解除信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第2電圧逸脱解除送信権信号を送信する。
第2電圧逸脱解除送信権信号受信部322は、第2電圧逸脱解除送信権信号を受信する。
上位側電圧値取得部331は、計測回路38が計測している上位側電圧値を取得し、取得した上位側電圧値を計測時刻(タイムスタンプ)に対応づけて計測値データベース351に格納する。
他上位側電圧値受信部332は、他の親エージェント30から上位側電圧値を受信する。
上位側電圧値比較部333は、上位側電圧値取得部331が取得した上位側電圧値と、他上位側電圧値受信部332が受信した上位側電圧値とを比較する。
上位側電圧値送信権信号送信部334は、上位側電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である上位側電圧値送信権信号を送信する。
上位側電圧値送信権信号受信部335は、上位側電圧値送信権信号を受信する。
上位側電圧値送信部336は、上位側電圧値を送信する。
図10に計測値データベース351に格納されるデータのレコードの構成を示している。同図に示すように、このレコードは、計測値3511、及び取得日時3512の各項目を含む。このうち計測値3511には、計測値(上位側電圧値)が設定される。取得日時3512には、その計測値の取得日時(タイムスタンプ)が設定される。
<発電機エージェント10の処理>
図11は、発電機エージェント10が行う処理(以下、発電機エージェント処理S1100と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図と共に発電機エージェント処理S1100について説明する。
同図に示すように、発電機エージェント10は、自身が付設されている発電機5が接続している第1配電線101(以下、自配電線と称する。)の電圧の状態を取得する処理(以下、電圧状態取得処理S1111と称する。)を行う(S1111)。電圧状態取得処理S1111の詳細は後述する。
発電機エージェント10は、第1電圧逸脱情報が示している内容を判断する(S1112)。第1電圧逸脱情報が自配電線の電圧上昇が生じている旨を示している場合には(S1112:YES)S1111に戻り、自配電線の電圧上昇が生じていない旨を示している場合には(S1112:NO)S1113に進む。
S1113では、発電機エージェント10は、発電機近傍電圧値Vn1を計測し取得する。次に発電機エージェント10は、取得したVn1が閾値a(例えば107V)を超えているか否かを判断し、超えている場合は(S1114:YES)S1115に進み、超えていない場合は(S1114:NO)S1111に戻る。
S1115では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱送信権信号を受信しているか否かを判断する。第1電圧逸脱送信権信号を受信している場合は(S1115:YES)所定時間待機した後(S1119)S1111に戻る。第1電圧逸脱送信権信号を受信していない場合は(S1115:NO)S1116に進む。
S1116では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱送信権信号を、自配電線における、他の発電機エージェント10及び負荷エージェント20に送信する。発電機エージェント10は、第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機する(S1117)。発電機エージェント10は、第1電圧逸脱送信権信号を受信した場合には(S1118:YES)所定時間待機した後(S1119)S1111に戻る。第1電圧逸脱送信権信号を受信しなかった場合には(S1118:NO)、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じている旨に更新する(S1120)。発電機エージェント10は、自配電線における、他の発電機エージェント10及び負荷エージェント20に、第1電圧逸脱信号を送信する(S1121)。
発電機エージェント10は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じていない旨に更新する処理(以下、電圧逸脱解除処理S1122と称する。)を行う。電圧逸脱解除処理S1122の詳細は後述する。その後はS1111に戻る。
図12は、電圧状態取得処理S1111の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に電圧状態取得処理S1111について説明する。
同図に示すように、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱信号を受信しているか否かを判断する(S1211)。第1電圧逸脱情報を受信している場合は(S1211:YES)S1212に進み、受信していない場合は(S1211:NO)S1213に進む。
S1212では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じている旨に更新する。
S1213では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する。第1電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1213:YES)S1214に進み、受信していない場合は(S1213:NO)図11のS1112に進む。
S1214では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じていない旨に更新する。その後は図11のS1112に進む。
図13は、電圧逸脱解除処理S1122を説明するフローチャートである。以下、同図と共に電圧逸脱解除処理S1122について説明する。
同図に示すように、発電機エージェント10は、発電機近傍電圧値Vn1を計測し取得する(S1311)。発電機エージェント10は、取得したVn1が閾値a(例えば107V)を超えている場合は(S1312:YES)S1311に戻り、超えていない場合は(S1312:NO)S1313に進む。
S1313では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除送信権信号を受信しているか否かを判断する。第1電圧逸脱解除送信権信号を受信している場合は(S1313:YES)所定時間待機した後(S1317)、図11のS1111に戻る。第1電圧逸脱解除送信権信号を受信していない場合は(S1313:NO)S1314に進む。
S1314では、発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除送信権信号を、自配電線における、他の発電機エージェント10及び負荷エージェント20に送信する。次に発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除送信権信号の受信を待機する(S1315)。発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除送信権信号を受信した場合には(S1316:YES)所定時間待機した後(S1317)、図11のS1111に戻る。第1電圧逸脱解除送信権信号を受信しなかった場合には(S1316:NO)、第1電圧逸脱解除情報を、自配電線の電圧上昇が生じていない旨に更新する(S1318)。発電機エージェント10は、第1電圧逸脱解除信号を、自配電線における、他の発電機エージェント10及び負荷エージェント20に送信する(S1319)。その後は図11のS1111に戻る。
<負荷エージェント20の処理>
図14は、負荷エージェント20が行う処理(以下、負荷エージェント処理S1400と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図と共に負荷エージェント処理S1100について説明する。
同図に示すように、負荷エージェント20は、自身が付設されている負荷6が接続している第1配電線101(以下、自配電線と称する。)の電圧の状態を取得する処理(以下、電圧状態取得処理S1411と称する。)を行う(S1411)。S1411の詳細は後述する。
負荷エージェント20は、第1電圧逸脱情報が示している内容を判断する(S1412)。第1電圧逸脱情報が、自配電線の電圧上昇が生じている旨を示している場合には(S1412:YES)S1413に進み、自配電線の電圧上昇が生じていない旨を示している場合には(S1412:NO)S1441に進む。
S1413では、負荷エージェント20は、自負荷が動作中であるか否かを判断する。動作中であれば(S1413:動作中)S1411に戻り、停止中であれば(S1413:停止中)S1414に進む。
S1414では、負荷エージェント20は、負荷近傍電圧値Vn2を計測し取得する。続いて負荷エージェント20は、取得したVn2が閾値a(例えば107V)を超えている場合は(S1415:YES)S1416に進み、超えていない場合は(S1415:NO)S1431に進む。
S1416では、負荷エージェント20は、第1制御権信号を受信しているか否かを判断する。第1制御権号を受信している場合は(S1416:YES)所定時間待機した後(S1417)S1411に戻る。第1制御権信号を受信していない場合は(S1416:NO)S1421に進む。
S1421では、負荷エージェント20は、第1制御権信号を、自配電線における負荷エージェント20に送信する。負荷エージェント20は、所定時間、第1制御権信号の受信を待機する(S1422)。負荷エージェント20は、第1制御権信号を受信した場合には(S1423:YES)所定時間待機した後(S1417)S1411に戻る。第1制御権信号を受信しなかった場合には(S1423:NO)、負荷エージェント20は、自負荷の動作を開始させる(S1424)。その後はS1411に戻る。
S1431では、負荷エージェント20は、他の負荷エージェント20から負荷近傍電圧値Vo2を受信しているか否かを判断する。負荷近傍電圧値Vo2を受信している場合は(S1431:YES)S1442に進み、受信していない場合は(S1431:NO)S1432に進む。
S1432では、負荷エージェント20は、S1414で取得した負荷近傍電圧値Vn2がS1431で受信した負荷近傍電圧値Vo2を超えているか否かを判断する。超えている場合は(S1432:YES)S1433に進み、Vn2がVo2以下である場合は(S1432:NO)S1411に戻る。
S1433では、負荷エージェント20は、他の負荷エージェント20から第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信しているか否かを調べる。第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信している場合は(S1433:YES)所定時間待機した後(S1451)S1411に進む。第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信していない場合は、(S1433:NO)S1434に進む。
S1434では、負荷エージェント20は、第1負荷近傍電圧値送信権信号を、自配電線における他の負荷エージェント20に送信する。負荷エージェント20は、第1負荷近傍電圧値送信権信号の受信を所定時間待機する(S1435)。負荷エージェント20は、第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信した場合(S1436:YES)、所定時間待機した後(S1451)S1411に戻る。第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信しなかった場合(S1436:NO)はS1437に進む。
S1437では、負荷エージェント20は、負荷近傍電圧値Vn2を、自配電線における他の負荷エージェント20に送信する。
負荷エージェント20は、自配電線における他の負荷エージェント20から、発電機近傍電圧値Vo2を受信しているか否かを判断する(S1438)。Vo2を受信している場合は(S1438:YES)S1411に戻り、Vo2を受信していない場合は(S1438:NO)S1439に進む。
S1439では、負荷エージェント20は、S1437から所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過した場合は(S1439:YES)S1416に進み、所定時間が経過していない場合は(S1439:NO)S1438に戻る。
S1441では、負荷エージェント20は、第2電圧逸脱情報が示す内容を判断する。第2電圧逸脱情報が、自配電線の上位の第2配電線102(以下、自上位配電線と称する。)に電圧上昇が生じている旨を示している場合には(S1441:YES)S1442に進み、自上位配電線に電圧上昇が生じていない旨を示している場合には(S1441:NO)S1411に戻る。
S1442では、負荷エージェント20は、自負荷の動作を開始させる処理(以下、負荷動作開始処理S1442と称する。)を行う。負荷動作開始処理S1442の詳細は後述する。その後はS1411に戻る。
図15は、電圧状態取得処理S1411の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に電圧状態取得処理S1411について説明する。
同図に示すように、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱信号を受信しているか否かを判断する(S1511)。第1電圧逸脱情報を受信している場合は(S1511:YES)S1512に進み、受信していない場合は(S1511:NO)S1513に進む。
S1512では、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じている旨に更新する。
S1513では、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する。第1電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1513:YES)S1514に進み、受信していない場合は(S1513:NO)図14のS1412に進む。
S1514では、負荷エージェント20は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じていない旨に更新する。その後は図14のS1412に進む。
また、負荷エージェント20は、第2電圧逸脱信号を受信しているか否かを判断する(S1521)。第2電圧逸脱情報を受信している場合は(S1521:YES)S1522に進み、受信していない場合は(S1521:NO)S1523に進む。
S1522では、負荷エージェント20は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線に電圧上昇が生じている旨に更新する。
S1523では、負荷エージェント20は、第2電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する。第2電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1523:YES)S1524に進み、受信していない場合は(S1523:NO)図14のS1412に進む。
S1524では、負荷エージェント20は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線に電圧上昇が生じていない旨に更新する。その後は図14のS1412に進む。
図16は、負荷動作開始処理S1442の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に負荷動作開始処理S1442について説明する。
同図に示すように、負荷エージェント20は、自負荷が動作中であるか否かを判断する。動作中であれば(S1611:動作中)図14のS1411に戻り、停止中であれば(S1611:停止中)S1612に進む。
S1612では、負荷エージェント20は、負荷近傍電圧値Vn2を計測し取得する。負荷エージェント20は、取得したVn2が閾値a(例えば107V)を超えている場合は(S1613:YES)S1614に進み、超えていない場合は(S1613:NO)S1641に進む。
S1614では、負荷エージェント20は、第2制御権信号を受信しているか否かを判断する。第2制御権号を受信している場合は(S1614:YES)所定時間待機した後(S1615)図14のS1411に戻る。第2制御権信号を受信していない場合は(S1614:NO)S1621に進む。
S1621では、負荷エージェント20は、第2制御権信号を、他の負荷エージェント20に送信する。負荷エージェント20は、所定時間、第2制御権信号の受信を待機する(S1622)。負荷エージェント20は、第2制御権信号を受信した場合には(S1623:YES)所定時間待機した後(S1615)図14のS1411に戻る。第2制御権信号を受信しなかった場合には(S1623:NO)、負荷エージェント20は、自負荷の動作を開始させる(S1624)。その後はS1411に戻る。
S1641では、負荷エージェント20は、負荷近傍電圧値Vo2を受信しているか否かを判断する。負荷近傍電圧値Vo2を受信している場合は(S1641:YES)S1642に進み、受信していない場合は(S1641:NO)S1643に進む。
S1642では、負荷エージェント20は、S1612で取得した負荷近傍電圧値Vn2がS1641で受信した負荷近傍電圧値Vo2を超えているか否かを判断し、超えている場合は(S1642:YES)S1643に進み、Vn2がVo2以下である場合は(S1642:NO)図14のS1411に戻る。
S1643では、負荷エージェント20は、第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信しているか否かを調べる。第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信している場合は(S1643:YES)所定時間待機した後(S1651)、図14のS1411に進む。第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信していない場合は(S1643:NO)S1644に進む。
S1644では、負荷エージェント20は、第2負荷近傍電圧値送信権信号を、自上位配電線の配下の第1配電線101における他の負荷エージェント20に送信する。負荷エージェント20は、所定時間、第2負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機する(S1645)。負荷エージェント20は、第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信した場合(S1646:YES)、所定時間待機した後(S1651)図14のS1411に戻る。第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信しなかった場合(S1646:NO)はS1647に進む。
S1647では、負荷エージェント20は、負荷近傍電圧値Vn2を、自上位配電線の配下の第1配電線101における他の負荷エージェント20に送信する。
負荷エージェント20は、発電機近傍電圧値Vo2を受信しているか否かを判断する(S1648)。Vo2を受信している場合は(S1648:YES)図14のS1411に戻り、Vo2を受信していない場合は(S1648:NO)S1649に進む。
S1649では、負荷エージェント20は、S1647から所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過した場合は(S1649:YES)S1614に進み、所定時間が経過していない場合は(S1649:NO)S1648に戻る。
<親エージェント30の処理>
図17は、親エージェント30が行う処理(以下、親エージェント処理S1700と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図と共に親エージェント処理S1700について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、自配電線及び自上位配電線の電圧状態を取得する処理(以下、電圧状態取得処理S1711と称する。)を行う。電圧状態取得処理S1711の詳細は後述する。
親エージェント30は、第1電圧逸脱情報が示している内容を判断する(S1712)。第1電圧逸脱情報が、自配電線の電圧上昇が生じている旨を示している場合には(S1712:YES)S1713に進み、自配電線の電圧上昇が生じていない旨を示している場合には(S1712:NO)S1731に進む。
S1713では、親エージェント30は、所定時間、第1電圧逸脱解除信号の受信を待機する。第1電圧逸脱解除信号を受信した場合には(S1713:YES)S1711に戻る。第1電圧逸脱解除信号を受信しなかった場合には(S1713:NO)S1721に進む。
S1721では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報が示す内容を判断する。第2電圧逸脱情報が、自配電線の電圧上昇が生じている旨を示している場合には(S1721:YES)S1722に進み、自配電線の電圧上昇が生じていない旨を示している場合には(S1721:NO)S1711に戻る。
S1722では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報を更新する処理(以下、第2電圧逸脱情報更新処理S1722と称する。)を行う。第2電圧逸脱情報更新処理S1722の詳細は後述する。その後はS1711に戻る。
S1731では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報が示す内容を判断する。第2電圧逸脱情報が自上位配電線が電圧上昇を生じている旨を示している場合には(S1731:YES)S1732に進み、自上位配電線が電圧上昇を生じていない旨を示している場合には(S1731:NO)S1711に戻る。
S1732では、親エージェント30は、上位側電圧値Vn3を計測、取得する。親エージェント30は、取得した上位側電圧値Vn3が閾値(例えば107V)を超えているか否かを判断する(S1733)。Vn3が閾値を超えている場合(S1733:YES)S1734に進む。閾値以下である場合は(S1733:NO)S1735に進む。
S1734では、親エージェント30は、第2電圧逸脱信号を送信する処理(以下、第2電圧逸脱信号送信処理S1734と称する。)を行う。第2電圧逸脱信号送信処理S1734の詳細は後述する。その後はS1711に戻る。
S1735では、親エージェント30は、上位側電圧値を送信する処理(以下、上位側電圧値送信処理S1735と称する。)を行う。上位側電圧値送信処理S1735の詳細は後述する。その後はS1711に戻る。
また、親エージェント30は、第1制御権信号及び第2制御権信号を転送する処理(以下、転送処理S1741と称する。)を行う。転送処理S1741の詳細は後述する。
図18は、電圧状態取得処理S1711の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に電圧状態取得処理S1711について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、第1電圧逸脱信号を受信しているか否かを判断する(S1811)。第1電圧逸脱情報を受信している場合は(S1811:YES)S1812に進み、受信していない場合は(S1811:NO)S1813に進む。
S1812では、親エージェント30は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じている旨に更新する。
S1813では、親エージェント30は、第1電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する。第1電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1813:YES)S1814に進み、受信していない場合は(S1813:NO)図17のS1712に進む。
S1814では、親エージェント30は、第1電圧逸脱情報を、自配電線の電圧上昇が生じていない旨に更新する。その後は図17のS1712に進む。
また、親エージェント30は、第2電圧逸脱信号を受信しているか否かを判断する(S1821)。第2電圧逸脱情報を受信している場合は(S1821:YES)S1822に進み、受信していない場合は(S1821:NO)S1823に進む。
S1822では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線が電圧上昇を生じている旨に更新する。
S1823では、親エージェント30は、第2電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する。第2電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1823:YES)S1824に進み、受信していない場合は(S1823:NO)図17のS1712に進む。
S1824では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線が電圧上昇を生じていない旨に更新する。その後は図17のS1712に進む。
図19は、第2電圧逸脱情報更新処理S1722の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に第2電圧逸脱情報更新処理S1722について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、第2電圧逸脱送信権信号を受信しているか否かを判断する(S1911)。第2電圧逸脱送信権信号を受信している場合は(S1911:YES)所定時間待機した後(S1915)図17のS1711に戻る。第2電圧逸脱送信権信号を受信していない場合は(S1911:NO)S1912に進む。
S1912では、親エージェント30は、他の親エージェント30に第2電圧逸脱信号を送信する。親エージェント30は、所定時間待機した後(S1913)、第2電圧逸脱送信権信号を受信しているか否かを判断する(S1914)。第2電圧逸脱送信権信号を受信している場合は(S1914:YES)所定時間待機した後(S1915)図17のS1711に戻る。第2電圧逸脱送信権信号を受信していない場合は(S1914:NO)S1916に進む。
S1916では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線が電圧上昇を生じている旨に更新する。親エージェント30は、第2電圧逸脱信号を他の親エージェント30に送信する(S1917)。
次に親エージェント30は、第2電圧逸脱解除信号を受信しているか否かを判断する(S1918)。第2電圧逸脱解除信号を受信している場合は(S1918:YES)S1919に進む。第2電圧逸脱解除信号を受信していない場合は(S1918:NO)S1918に戻る。
S1919では、親エージェント30は、第2電圧逸脱解除送信権信号を受信しているか否かを判断する。第2電圧逸脱解除送信権信号を受信している場合は(S1919:YES)S1923に進み、第2電圧逸脱解除送信権信号を受信していない場合は(S1919:NO)S1920に進む。
S1920では、親エージェント30は、他の親エージェント30に第2電圧逸脱解除信号を送信する。親エージェント30は、所定時間待機した後(S1921)、第2電圧逸脱解除送信権信号を受信しているか否かを判断する(S1922)。第2電圧逸脱解除送信権信号を受信している場合は(S1922:YES)所定時間待機した後(S1923)図17のS1711に戻る。第2電圧逸脱解除送信権信号を受信していない場合は(S1922:NO)S1924に進む。
S1924では、親エージェント30は、第2電圧逸脱情報を、自上位配電線が電圧上昇を生じていない旨に更新する。親エージェント30は、第2電圧逸脱解除信号を他の親エージェント30に送信する(S1925)。その後は図17のS1711に戻る。
図20は、第2電圧逸脱信号送信処理S1734の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に第2電圧逸脱信号送信処理S1734について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、第2電圧逸脱送信権信号を受信しているか否かを判断する(S2011)。第2電圧逸脱送信権信号を受信している場合は(S2011:YES)所定時間待機した後(S2015)図17のS1711に戻る。第2電圧逸脱送信権信号を受信していない場合は(S2011:NO)S2012に進む。
S2012では、親エージェント30は、他の親エージェント30及び自負荷エージェントに第2電圧逸脱送信権信号を送信する。親エージェント30は、所定時間待機した後(S2013)、第2電圧逸脱送信権信号を受信しているか否かを判断する(S2014)。第2電圧逸脱送信権信号を受信している場合は(S2014:YES)所定時間待機した後(S2015)図17のS1711に戻る。第2電圧逸脱送信権信号を受信していない場合は(S2014:NO)S2016に進む。
S2016では、親エージェント30は、第2電圧逸脱信号を自負荷エージェントに送信する。
図21は、上位側電圧値送信処理S1735の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に上位側電圧値送信処理S1735について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、他の親エージェント30から上位側電圧値Vo3を受信しているか否かを判断する(S2111)。上位側電圧値電圧値Vo3を受信している場合は(S2111:YES)S2112に進み、受信していない場合は(S2111:NO)S2113に進む。
S2112では、親エージェント30は、図17のS1732で取得した上位側電圧値Vn3がS2111で受信した上位側電圧値Vo3を超えているか否かを判断する。Vn3がVo3を超えている場合は(S2112:YES)S2113に進む。Vn3がVo3以下である場合は(S2112:NO)図17のS1711に戻る。
S2113では、親エージェント30は、上位側電圧値送信権信号を受信しているか否かを判断する。上位側電圧値送信権信号を受信している場合は(S2113:YES)所定時間待機した後(S2121)図17のS1711に戻る。上位側電圧値送信権信号を受信していない場合は(S2113:NO)、親エージェント30は、他の親エージェント30に上位側電圧値送信権信号を送信する(S2114)。
親エージェント30は、所定時間待機した後(S2115)、上位側電圧値送信権信号を受信しているか否かを判断する(S2116)。上位側電圧値送信権を受信している場合は(S2116:YES)所定時間待機した後(S2121)図17のS1711に戻る。上位側電圧値送信権を受信していない場合は(S2116:NO)S2117に進む。
S2117では、親エージェント30は、他の親エージェント30に上位側電圧値Vn3を送信する。親エージェント30は、他の親エージェント30から上位側電圧値Vo3を受信しているか否かを判断する(S2118)。上位側電圧値Vo3を受信している場合は(S2118:YES)図17のS1711に戻る。上位側電圧値Vo3を受信していない場合は(S2118:NO)S2119に進む。
S2119では、親エージェント30は、S2117から所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過していれば(S2119:YES)図17のS1734に進み、所定時間が経過していなければS2118に戻る。
図22は、転送処理S1741の詳細を説明するフローチャートである。以下、同図と共に転送処理S1741について説明する。
同図に示すように、親エージェント30は、第1制御権信号及び第2制御権信号を受信しているか否かを判断する(S2211)。第1制御権信号又は第2制御権信号を受信している場合は(S2211:YES)S2212に進み、第1制御権信号及び第2制御権信号のいずれも受信していない場合は(S2212:NO)図17のS1711に戻る。
S2212では、親エージェント30は、受信した制御権信号が第1制御権信号であるか否かを判断する。親エージェント30は、受信した制御権信号が第1制御権信号である場合は(S2212:YES)S2213に進み、受信した制御権信号が第1制御権信号でない場合は(S2212:NO)S2214に進む。
S2213では、親エージェント30は、受信した第1制御権信号を自身の配下の負荷エージェント20に転送する。その後は図17のS1711に戻る。
S2214では、親エージェント30は、受信した第2制御権信号を自身の配下の負荷エージェント20、及び他の親エージェント30に転送する。その後は図17のS1711に戻る。
図23は、以上に説明した電力供給システム1における処理の具体例を説明する図である。以下、同図と共に電力供給システム1における具体例な処理について説明する。
同図に示すように、第1配電線101(1)には、発電機5(1)、負荷6(1)、及び負荷6(2)が接続されている。発電機5(1)には発電機エージェント10(1)(不図示)、負荷6(1)には負荷エージェント20(1)(不図示)、負荷6(2)には負荷エージェント20(2)(不図示)が夫々付設されている。第1配電線101(1)が配下に接続している第2配電線102には、変圧器51(1)及び変圧器51(2)が接続されており、変圧器51(1)には親エージェント30(1)(不図示)、変圧器51(2)には親エージェント30(2)(不図示)が夫々付設されている。
発電機エージェント10(1)は、発電機近傍電圧値Vn1(108V)を計測、取得する(S2311)。取得したVn1は閾値(107V)よりも大きいので、発電機エージェント10(1)は、第1電圧逸脱情報を、自配電線が電圧上昇を生じている旨に更新し、更新した第1電圧逸脱信号を、親エージェント30(1)、第1配電線101(1)における他の発電機エージェント10、及び第1配電線101(1)における負荷エージェント20に送信する。また発電機エージェント10(1)は、取得したVn1を第1配電線101(1)における負荷エージェント20に送信する。
第1配電線101(1)における負荷エージェント20(1)は、送信されてきたVn1を受信する。また負荷エージェント20(1)は、負荷近傍電圧値Vn21を計測、取得する。負荷エージェント20(1)は、取得したVn21と、受信したVn1とを比較し、Vn21がVn1を超える場合、自負荷の動作を開始させる(S2312)。これにより、第1配電線101(1)における逆潮流が減少する(S2313)。
他方、親エージェント30(2)は、自身の上位側電圧値Vn32を計測、取得している。親エージェント30(2)は、取得したVn32が閾値(107V)を超えている場合、第2電圧逸脱信号を、自身の配下である自負荷エージェント(不図示)に送信する。自負荷エージェントは、この第2電圧逸脱信号に基づき、自負荷の動作を開始させる(S2314)。
第1配電線101(1)における負荷エージェント20(2)は、自身の負荷近傍電圧値Vn22を計測、取得する。負荷エージェント20(2)は、Vn22と、第1配電線101(1)における他の負荷エージェント20から受信した負荷近傍電圧値(Vn23とする)とを比較し、Vn22がVn23よりも大きい場合には、Vn22を、第1配電線101(1)における他の負荷エージェント20に送信する。負荷エージェント20(2)は、第1配電線101(1)における他の負荷エージェント20から負荷近傍電圧値を所定時間受信しなかった場合は、自身が第1配電線101(1)における負荷エージェント20のうち最大の負荷近傍電圧値の負荷エージェント20であり、自負荷の動作を開始させる(S2315)。これにより、第1配電線101(1)における逆潮流は減少する(S2316)。
第1配電線101(1)における逆潮流が減少したことにより、第2配電線102における逆潮流は減少する(S2317)。
親エージェント30(1)は、前述の、発電機エージェント10(1)からの第1電圧逸脱信号を受信する。また、親エージェント30(1)は、自身の上位側電圧値Vn3(107V)を計測、取得する。親エージェント30(1)は、Vn3が107Vであり、閾値(107V)以下であるので、自身の上位側電圧値Vn3を、他の親エージェント30に送信する(S2318)。
以上に説明したように、本実施形態の電力供給システム1では、発電機エージェント10が、第1配電線101に電圧上昇が生じていることを示す第1電圧逸脱信号を負荷エージェント20に送信し、負荷エージェント20がこれを受信して自負荷の動作を開始させるので、第1配電線101における配電電圧の上昇を抑え、第1配電線101における潮流変動を抑制することができる。また、発電機エージェント10は、所定時間内に第1電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、第1電圧逸脱信号を負荷エージェント20に送信するので、第1電圧逸脱信号に係る通信の輻輳を防ぐことができる。また、負荷エージェント20は、所定時間内に第1制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の負荷6が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果負荷6の過制御を防止することができる。
また、負荷エージェント20は、自身が取得した負荷近傍電圧値が他の負荷エージェント20から受信した負荷近傍電圧値よりも大きい場合、自身の負荷近傍電圧値を他の負荷エージェント20に送信するので、負荷エージェント20のうち、負荷近傍電圧値が最も高い負荷エージェント20が自身の負荷近傍電圧値を送信することができる。
また、親エージェント30は、第1配電線101が電圧上昇を生じておらず、第2配電線102が電圧上昇を生じており、自身の上位側電圧値が閾値を超える場合に第2電圧逸脱信号を自負荷エージェントに送信する。そして自負荷エージェントは、第2電圧逸脱信号を受信して自負荷の動作を開始させるので、第2配電線102における配電電圧の上昇を抑え、第2配電線102における潮流変動を抑制することができる。また、親エージェント30は、所定時間内に第2電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、第2電圧逸脱信号を自負荷エージェントに送信するので、第2電圧逸脱信号に係る通信の輻輳を防ぐことができる。また、自負荷エージェントは、所定時間内に第2制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の自負荷が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果自負荷の過制御を防止することができる。
また、親エージェント30は、自身が取得した上位側電圧値が他の親エージェント30から受信した上位側電圧値よりも大きい場合、自身の上位側電圧値を他の親エージェント30に送信するので、親エージェント30のうち、上位側電圧値が最も高い親エージェント30が自身の上側電圧値を送信することができる。また、親エージェント30は、所定時間内に上位側電圧値送信権信号を受信しない場合に、上位側電圧値を他の親エージェント30に送信するので、上位側電圧値に係る通信の輻輳を防ぐことができる。
また、自負荷エージェントは、自身が取得した負荷近傍電圧値が、他の自負荷エージェントから受信した負荷近傍電圧値よりも大きい場合、自身の負荷近傍電圧値を他の自負荷エージェントに送信するので、自負荷エージェントのうち、負荷近傍電圧値が最も高い自負荷エージェントが自身の負荷近傍電圧値を送信することができる。そして、自負荷エージェントのうち、負荷近傍電圧値が最も高い自負荷エージェントが、自身の負荷6の動作を開始することができる。これにより、第2配電線102における配電電圧の上昇を抑え、第2配電線102における潮流変動を抑制することができる。また、この自負荷エージェントは、所定時間内に第2制御権信号を受信しない場合に自負荷の動作を開始させるので、複数の自負荷が同時に動作を開始することを防ぐことができ、その結果自負荷の過制御を防止することができる。
ところで、以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、負荷6の出力制御の態様としてオンオフ制御を例示したが、負荷6の出力制御の態様はオンオフ制御に限られず、負荷6の現在電力消費量を加減するようにしてもよい。
また本実施形態では、第1及び第2階層のグリッドが存在する場合について説明したが、同様の方法により本発明はn階層のグリッドが存在する場合に拡張することができる。
1 電力供給システム
5 発電機
6 負荷
10 発電機エージェント
20 負荷エージェント
30 親エージェント
101 第1配電線
102 第2配電線
112 第1電圧逸脱信号受信部
113 第1電圧逸脱解除信号受信部
114 発電機近傍電圧値取得部
115 第1電圧逸脱信号送信部
212 第1電圧逸脱信号受信部
213 第1電圧逸脱解除信号受信部
214 負荷近傍電圧値取得部
217 負荷制御部
218 他負荷近傍電圧値受信部
219 負荷近傍電圧比較部
222 負荷近傍電圧値送信部
224 第2電圧逸脱信号受信部
225 第2電圧逸脱解除信号受信部
312 第1電圧逸脱信号受信部
313 第1電圧逸脱解除信号受信部
315 第2電圧逸脱信号受信部
316 第2電圧逸脱解除信号受信部
317 第2電圧逸脱信号送信部
318 第2電圧逸脱解除信号送信部
331 上位側電圧値取得部
332 他上位側電圧値受信部
333 上位側電圧値比較部
336 上位側電圧値送信部

Claims (7)

  1. 複数の発電機及び複数の負荷が接続する第1配電線を含む電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である発電機近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である発電機エージェントを付設し、
    前記負荷の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である負荷近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である負荷エージェントを付設し、
    同じ前記第1配電線に接続している前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントは、前記発電機エージェント間、前記負荷エージェント間、及び前記発電機エージェントと前記負荷エージェントとの間で互いに通信可能であり、
    前記発電機エージェントは、
    前記第1配電線の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第1電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第1配電線に電圧上昇が生じている事を示す信号である第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第1配電線に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記発電機近傍電圧値を随時取得し、
    前記発電機近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記第1電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第1電圧逸脱送信権信号を、他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の発電機エージェント及び前記負荷エージェントからの前記第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、記憶している前記第1電圧逸脱情報を電圧上昇が生じている旨に更新するとともに、前記第1電圧逸脱信号を他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    前記第1電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記負荷近傍電圧値を随時取得し、
    前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、前記負荷近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、自身が付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させる
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記負荷エージェントは、
    前記負荷近傍電圧値を受信し、
    前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が予め設定された前記閾値以下であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が前記受信した前記負荷近傍電圧値よりも大きい場合、前記負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1負荷近傍電圧値送信権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記負荷近傍電圧値を前記他の前記負荷エージェントに送信する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  3. 請求項2に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記第1配電線の上位に接続し1つ以上の前記第1配電線が分岐する第2配電線を更に含み、
    前記第2配電線の夫々に、夫々の前記第2配電線の接続点における電圧である上位側電圧値を取得可能な情報処理装置である親エージェントを付設し、
    前記親エージェントは、夫々が付設されている前記第2配電線の配下の前記第1配電線に接続している前記発電機に付設されている前記発電機エージェントである自発電機エージェント、夫々が付設されている前記第1配電線に接続している前記負荷に付設されている前記負荷エージェントである自負荷エージェント、及び他の前記親エージェントと通信可能であり、
    前記自発電機エージェントは、
    自身の前記発電機近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記第1電圧逸脱送信権信号を、前記親エージェントに送信するとともに、前記親エージェントからの前記第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1送信権信号を受信しない場合に、記憶している前記第1電圧逸脱情報を電圧上昇が生じている旨に更新するとともに、前記第1電圧逸脱信号を前記親エージェントに送信し、
    前記親エージェントは、
    前記第1電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記第2配電線の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第2電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第2配電線に電圧上昇が生じている事を示す信号である第2電圧逸脱信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第2配電線に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第2電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じていない旨の内容であり、かつ、前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、自身の前記第2配電線の接続点における電圧である前記上位側電圧値が閾値を超えていると、前記第2電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第2電圧逸脱送信権信号を、他の前記親エージェント及び前記自負荷エージェントに送信するとともに、前記他の前記親エージェント及び前記自負荷エージェントからの前記第2電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、前記第2電圧逸脱信号を前記自負荷エージェントに送信し、
    前記自負荷エージェントは、
    前記第2電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第2電圧逸脱信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第2電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第2電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、前記負荷近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記自負荷エージェントが付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第2制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させる
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  4. 請求項3に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記親エージェントは、
    前記上位側電圧値を受信し、
    前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、自身の前記第2配電線の接続点における電圧である前記上位側電圧値が閾値以下であり、かつ、自身が取得した前記上位側電圧値が前記受信した前記上位側電圧値よりも大きい場合に、前記上位側電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である上位側電圧値送信権信号を、他の前記親エージェントに送信するとともに、前記他の親エージェントからの前記上位側電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記上位側電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記上位側電圧値を前記他の親エージェントに送信する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  5. 請求項3に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記自負荷エージェントは、
    前記負荷近傍電圧値を受信し、
    前記第2電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が予め設定された前記閾値以下であり、前記自負荷エージェントが取得した前記負荷近傍電圧値が前記受信した前記負荷近傍電圧値よりも大きい場合に、前記負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2負荷近傍電圧値送信権信号を、他の前記自負荷エージェントに送信するとともに、前記他の自負荷エージェントからの前記第2負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2負荷近傍電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記負荷近傍電圧値を、他の前記自負荷エージェントに送信し、
    前記自負荷エージェントが付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第2制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第2制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第2制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させる
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  6. 複数の発電機及び複数の負荷が接続する第1配電線を含む電力供給システムであって、
    前記発電機の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である発電機近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である発電機エージェントが付設され、
    前記負荷の夫々に、夫々の前記第1配電線の接続点における電圧である負荷近傍電圧値を取得可能な情報処理装置である負荷エージェントが付設され、
    同じ前記第1配電線に接続している前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントは、前記発電機エージェント間、前記負荷エージェント間、及び前記発電機エージェントと前記負荷エージェントとの間で互いに通信可能であり、
    前記発電機エージェントは、
    前記第1配電線の電圧上昇が生じているか否かを示す情報である第1電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第1配電線に電圧上昇が生じている事を示す信号である第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第1配電線に電圧上昇が生じていない事を示す信号である第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記発電機近傍電圧値を随時取得し、
    前記発電機近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、前記第1電圧逸脱信号を送信する権利を要求中又は取得中であることを示す信号である第1電圧逸脱送信権信号を、他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の発電機エージェント及び前記負荷エージェントからの前記第1電圧逸脱送信権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1電圧逸脱送信権信号を受信しない場合に、記憶している前記第1電圧逸脱情報を電圧上昇が生じている旨に更新するとともに、前記第1電圧逸脱信号を他の前記発電機エージェント及び前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    前記第1電圧逸脱情報を記憶し、
    前記第1電圧逸脱信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じている旨に更新し、
    前記第1電圧逸脱解除信号を受信すると、前記第1電圧逸脱情報を、電圧上昇が生じていない旨に更新し、
    前記負荷近傍電圧値を随時取得し、
    前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、かつ、前記負荷近傍電圧値が予め設定された閾値を超えていると、自身が付設されている前記負荷の制御権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1制御権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1制御権信号の受信を待機し、所定時間内に前記第1制御権信号を受信しない場合に、自身が付設されている前記負荷の動作を開始させる
    ことを特徴とする電力供給システム。
  7. 請求項6に記載の電力供給システムであって、
    前記負荷エージェントは、
    前記負荷近傍電圧値を受信し、
    前記第1電圧逸脱情報が電圧上昇を生じている旨の内容であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が予め設定された前記閾値以下であり、自身が取得した前記負荷近傍電圧値が前記受信した前記負荷近傍電圧値よりも大きい場合、前記負荷近傍電圧値の送信権を要求中又は取得中であることを示す信号である第1負荷近傍電圧値送信権信号を、他の前記負荷エージェントに送信するとともに、前記他の負荷エージェントからの前記第1負荷近傍電圧値送信権信号の受信を待機し、所定時間内に第1負荷近傍電圧値送信権信号を受信しない場合に、前記負荷近傍電圧値を前記他の前記負荷エージェントに送信する
    ことを特徴とする電力供給システム。
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