JP2011259236A - 半導体スイッチ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの切替信号によってスイッチ動作を制御可能とする。
【解決手段】デプレッション型電界効果トランジスタ201とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301が直列接続されて設けられ、デプレッション型電界効果トランジスタ201のゲートが第1のゲート抵抗器を介して接地される一方、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のゲートには、第2のゲート抵抗器を介して外部から切替信号が印加可能とされ、前記切替信号の電圧レベルを変化させることで、デプレッション型電界効果トランジスタ201とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301の導通、非導通を相補的に切替可能にし、第1乃至第3の高周波入出力端子101〜103における高周波信号の入出力を制御可能としてなるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機等の移動体通信機器や高周波機器における高周波信号の切り替えに用いられる半導体スイッチ回路に係り、特に、切替信号の削減、回路の小型化等を図ったものに関する。
高周波信号を扱う携帯電話機や移動体無線通信などの装置においては、高周波信号の切り替えを行うために、GaAs化合物半導体による電界効果トランジスタであるMESFETやHEMT等を用いてなる半導体スイッチ回路が従来から使用されている。かかる半導体スイッチ回路に要求される電気的特性としては、挿入損失、アイソレーション、ハンドリングパワー、歪特性などが挙げられ、それぞれ、半導体スイッチ回路の使用条件などに応じて、好適な変化特性やレベルなどが所望される。
図7及び図8には、そのような半導体スイッチ回路の従来回路例が示されており、以下、これらの図を参照しつつ、従来回路例について説明する。
最初に、図7に示された従来回路について、同図を参照しつつ説明する。
この従来回路は、相補切替信号により動作するよう構成された半導体集積回路によるSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ回路の構成例である。
かかる回路は、デプレッション型電界効果トランジスタ201A,202Aが、それぞれドレイン・ソース間で直列接続となるように設けられ、デプレッション型電界効果トランジスタ201A,202Aの相互の接続点に高周波入出力端子101Aが、デプレッション型電界効果トランジスタ201Aのドレイン(又はソース)に高周波入出力端子102Aが、デプレッション型電界効果トランジスタ202Aのソース(又はドレイン)に高周波入出力端子103Aが、それぞれ接続されて、後述するように高周波入出力端子101A乃至103Aにおける高周波信号の入出力が可能に構成されたものとなっている。
デプレッション型電界効果トランジスタ201A,202Aの各々のゲートには、これらの動作状態を制御するための信号が、第1及び第2の信号入力端子601A,602Aを介してそれぞれ外部から入力されるようになっており、この信号は、いわゆる相補切替信号(以下「切替信号」と称する)となっている。
かかる構成において、目的の高周波信号は、次述するようにして、デプレッション型電界効果トランジスタ201A、202Aのいずれかのソースとドレイン間を通過し、高周波入出力端子101Aと102A間、あるいは、高周波入出力端子101Aと103A間が、それぞれ相補的に接続されるものとなっている。
次に、上述の構成における動作について、概説すれば、まず、第1の信号入力端子602Aに第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのピンチオフ電圧よりも高い切替信号を印加して第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのドレイン・ソース間を低インピーダンス状態とする一方、第2の信号入力端子603Aには、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのピンチオフ電圧よりも低い切替信号を印加して第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのドレイン・ソース間を高インピーダンス状態とすることによって、第1の高周波入出力端子101Aと第2の高周波入出力端子102A間を導通状態とし、第1の高周波入出力端子101Aと第3の高周波入出力端子103A間を非導通状態とすることができる。
また、第1の信号入力端子602Aに第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのピンチオフ電圧よりも低い切替信号を印加して第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのドレイン・ソース間を高インピーダンス状態とする一方、第2の信号入力端子603Aには、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのピンチオフ電圧よりも高い切替信号を印加して第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのドレイン・ソース間を低インピーダンス状態とすることによって、第1の高周波入出力端子101Aと第2の高周波入出力端子102A間を非導通状態とし、第1の高周波入出力端子101Aと第3の高周波入出力端子103A間を導通状態とすることができ、SPDTスイッチとしての相補的な機能が得られるものとなっている。
次に、図8に示された従来回路について、同図を参照しつつ説明する。
この従来回路は、図7に示された回路を、外部から供給される単相切替信号によって動作制御可能となるよう図7に示された回路にインバータ回路を付加した構成を有してなるものである。
以下、具体的に説明することとする。
なお、図7に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
インバータ回路INVは、エンハンスメント型電界効果トランジスタ701A,702Aを有し、この2つのエンハンスメント型電界効果トランジスタ701A,702Aは、共にソースがグランドに接続される一方、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのドレインが第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ702Aのゲートに接続され、2つのエンハンスメント型電界効果トランジスタ701A,702Aがいわゆる直結2段接続された構成となっている。
そして、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのドレインと第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ702Aのドレインには、共に電源電圧端子604Aを介して外部から所定の電源電圧が印加されるようになっている。
さらに、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのドレイン電位は、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのゲートに、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ702Aのドレイン電位は、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのゲートに、それぞれ印加されるようになっている。
そして、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのゲートには、外部から単相切替信号が信号入力端子605Aを介して印加されるようになっている。
かかる構成において、目的の高周波信号が、デプレッション型電界効果トランジスタ201A、202Aのいずれかのソース・ドレイン間を通過し、高周波信号入出力端子101Aと102A間、或いは、高周波信号入出力端子101Aと103A間がそれぞれ相補的に接続される点は、図7に示された従来回路と同一である。
以下、主にインバータ回路INVの動作について説明する。
インバータ回路INVにおいては、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのゲートに外部から単相切替信号が印加されることによって、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ701Aのドレインには、単相切替信号と逆相の信号が出力され、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ702Aのゲートに供給されると共に、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのゲートに供給されるものとなっている。
そして、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ702Aのドレインには、切替信号と同相の信号が出力され、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのゲートに供給されるものとなっている。
かかる構成において、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aのゲート電圧が接地電圧ならば、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aのゲート電圧は電源電圧となり、この状態では、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aが低インピーダンス状態となるので、入出力端子101Aと103A間が接続される一方、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aは高インピーダンス状態となるので、入出力端子101Aと102A間は切断されることとなる。
また、切替信号の論理状態を、上述の場合と逆にすることで、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201Aが低インピーダンス状態となるので、入出力端子101Aと102A間が接続される一方、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202Aは高インピーダンス状態となり、入出力端子101Aと103A間は切断され、SPDTスイッチとしての相補的な機能が得られるものとなっている。
なお、上述のような従来回路は、例えば、特許文献1等に開示されている。
特開2005−323030号公報(第5−8頁、図1−図7)
しかしながら、上述した前者の従来回路においては、スイッチを切り替えるために相補切替信号が必要となり、後者の従来回路においては、単相切替信号と、インバータ回路INVの電源電圧とが必要となり、いずれの例においても、スイッチを切り替えるために、2つの直流電圧が必要とされる。このことは、切替信号供給のための回路構成を煩雑化するだけでなく、半導体パッケージのピン数の増加、回路の複雑化によるチップサイズやパッケージサイズの大型化を招き、さらには、生産コストの増大を招くという問題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、単相切替信号から反転信号を生成するインバータ回路やその電源電圧を不要とし、一つの切替信号によって、スイッチ動作を制御可能な半導体スイッチ回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る半導体スイッチ回路は、
少なくとも一組のデプレッション型電界効果トランジスタとエンハンスメント型電界効果トランジスタが直列接続されて設けられ、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの相互の接続点と、前記相互の接続点と反対側の前記デプレッション型電界効果トランジスタのドレイン又はソースと、前記相互の接続点と反対側の前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの各々のドレイン又はソースとの間に高周波信号の入出力を可能としてなる半導体スイッチ回路であって、
前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートが第1のゲート抵抗器を介して接地される一方、前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲートには、第2のゲート抵抗器を介して外部から切替信号が印加可能とされ、前記切替信号の電圧レベルを変化させることで、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの導通、非導通を相補的に切替可能としてなるものである。
本発明によれば、従来の半導体スイッチ回路に必要であった相補切替信号もしくは制御用の電源電圧と切替信号の削減を図り、1つの切替信号によってスイッチ動作の制御を可能とし、切替信号の簡素化に伴う半導体パッケージのピン数の削減、チップサイズやパッケージサイズの小型化が可能となる。
さらに、本発明によれば、従来回路に新たな回路素子の追加を行うことなく実現でき、パッケージサイズの小型化と相俟ってさらなるコストの低減を図ることができるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の第1の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の第2の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の第3の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態の半導体スイッチ回路における切替信号電圧に対する電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間の電圧変化の特性例を示した特性線図である 本発明の実施の形態の半導体スイッチ回路における切替信号に対する高周波信号の通過特性例を示した特性線図である。 本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路のパッケージ端子配列例を模式的に示した平面図である。 従来回路の第1の構成例を示す回路図である。 従来回路の第2の構成例を示す回路図である。 従来回路のパッケージ端子配列例を模式的に示した平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この半導体スイッチ回路は、一組のデプレッション型電界効果トランジスタ201と、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301とを主たる構成要素とし、単相切替信号の入力によりSPDTスイッチの機能が得られるよう構成されたものである。
具体的には、まず、デプレッション型電界効果トランジスタ201のソース(又はドレイン)とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のドレイン(又はソース)が相互に接続されて、デプレッション型電界効果トランジスタ201とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301は直列接続されて設けられたものとなっている。デプレッション型電界効果トランジスタ201のソース(又はドレイン)とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のドレイン(又はソース)の相互の接続点は、第1の直流電圧阻止用コンデンサ501を介して第1の高周波入出力端子101に接続されている。
また、デプレッション型電界効果トランジスタ201のドレイン(又はソース)は、第2の直流電圧阻止用コンデンサ502を介して第2の高周波入出力端子102に、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のソース(又はドレイン)は、第3の直流電圧阻止用コンデンサ503を介して第3の高周波入出力端子103に、それぞれ接続されている。
そして、デプレッション型電界効果トランジスタ201のゲートは、ゲート抵抗器401(第1のゲート抵抗器)を介してグランドに接続される一方、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のゲートは、抵抗器402(第2のゲート抵抗器)及び信号入力端子601を介して、外部から後述するようなスイッチ動作の制御のための信号が印加可能になっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
まず、信号入力端子601に論理値Lowに相当する信号(接地電圧)を印加すると、デプレッション型電界効果トランジスタ201及びエンハンスメント型電界効果トランジスタ301の各々のドレイン、ソース及びゲートは、接地電位となる。なお、ドレイン及びソースを接地電位とするには、電界効果トランジスタのゲートリークを利用しても良いし、また、デプレッション型電界効果トランジスタ201とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301の相互の接続点へ高抵抗を接続することでも実現できる。
上述の電位状態において、デプレッション型電界効果トランジスタ201は低インピーダンス状態となる一方、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301は高インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間が導通状態とされ、また、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間が非導通状態とされることとなる。
一方、信号入力端子601に論理値Highに相当する信号を印加すると、デプレッション型電界効果トランジスタ201のドレイン及びソースには、論理値Highに相当する電圧から、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301の順方向ダイオード電圧分だけ降下した電圧が印加されることとなる。
また、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のドレイン及びソースには、同様に論理値Highに相当する電圧から、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301の順方向ダイオード電圧分だけ降下した電圧が印加されると共に、ゲートは、論理値Highに相当する電圧とほぼ同等の電圧となる。
その結果、デプレッション型電界効果トランジスタ201は、高インピーダンス状態となる一方、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301は低インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間が非導通状態とされ、また、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間が導通状態とされることとなる。
図4には、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路における切替信号電圧に対する電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間の電圧変化の特性例が、図5には、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路における切替信号に対する高周波信号の通過特性例が、それぞれ示されており、これらの図を参照しつつ、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の動作について更に説明することとする。
まず、図4及び図5の特性例は、デプレッション型電界効果トランジスタ201のピンチオフ電圧を−0.6V、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のピンチオフ電圧を+0.3V、順方向ダイオード電圧を+0.8Vとした場合の特性例である。
しかして、図4には、信号入力端子601へ印加する切替信号電圧とデプレッション型電界効果トランジスタ201のゲート・ドレイン(又はソース)間電圧、及び、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のゲート・ドレイン(又はソース)間電圧の関係が示されており、横軸は切替信号電圧(V)、縦軸は電界効果トランジスタのゲート・ドレイン(又はソース)間電圧を、それぞれ示すものとなっている。
図4において、実線の特性線は、デプレッション型電界効果トランジスタ201のゲート・ドレイン(又はソース)間電圧の変化例を、点線の特性線は、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のゲート・ドレイン(又はソース)間電圧の変化例を、それぞれ表している。
先に説明したように、信号入力端子601に入力された切替信号が0V(接地電位)の場合、いずれの電界効果トランジスタのゲート・ドレイン(又はソース)間電圧も0Vとなり、デプレッション型電界効果トランジスタ201は低インピーダンス状態、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301は高インピーダンス状態となる。
そして、切替信号として+0.3V、すなわち、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301のピンチオフ電圧よりも高い電圧が印加されると、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301は低インピーダンス状態に変化する。この時、デプレッション型電界効果トランジスタ201の状態は変化せず、低インピーダンス状態のままである。
さらに、切替信号が+1.4V、すなわち、デプレッション型電界効果トランジスタ201のピンチオフ電圧の絶対値に、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301の順方向ダイオード電圧を加えた電圧よりも高い電圧となるとデプレッション型電界効果トランジスタ201は高インピーダンス状態に変化することとなる。
図5には、かかる状態における通過特性例が示されており、以下、同図について説明する。なお、図5において、横軸は切替信号電圧(V)を、縦軸は通過特性(dB)を、それぞれ示すものとなっている。
そして、同図において、実線の特性線は、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間の通過特性を、点線の特性線は、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間の通過特性を、それぞれ表している。
同図によれば、切替信号が0Vからエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のピンチオフ電圧である+0.3Vまでは、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間が導通状態であり、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間は非導通状態であることが確認できる。
そして、切替信号の電圧レベルをさらに高くしてゆくと、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間を通過する高周波信号は減衰し、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間を通過する高周波信号が増加してゆくこととなる。切替信号をさらに、+1.4V以上、すなわち、デプレッション型電界効果トランジスタ201のピンチオフ電圧の絶対値と、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301の順方向ダイオード電圧とを足し合わせた電圧よりも高い電圧とすると、デプレッション型電界効果トランジスタ201は、高インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間が導通状態となる一方、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間は非導通状態に切り替わることが確認できる。
更に言えば、先に図7に示したような従来のSPDTスイッチは、高周波入出力端子が3つ、切替信号端子が2つの合計5つの信号端子が必要とされ、また、図8に示したような従来のSPDTスイッチにおいては、高周波入出力端子が3つ、切替信号端子が1つ、電源端子が1つの合計5つの信号端子が必要とされていた。
これに対して、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路は、高周波入出力端子が3つ、切替信号端子が1つの合計4つの信号端子のみで済むものとなっている。
近年は、特にパッケージの小型化が促進されているが、小型化の課題に端子間ギャップがある。かかる課題について、図6及び図9を参照しつつ説明することとする。
図9は、従来回路(図8参照)のパッケージ端子配列例を表しており、従来、5本以上の信号線が必要な場合、パッケージの一側辺に必ず3端子必要となる。なお、図9における符号は、図8の構成要素の符号と同一であり、その詳細な説明は省略する。
これに対して、本発明の実施の形態の半導体スイッチ回路の場合、図6に示されたように、一側辺に配置される端子は2端子で済む。しかも、端子間ギャップを0.2mmとすると、図6に示された例ではパッケージサイズを従来に比して約40%小型化できることとなる。また、接地端子(GND)を、図6に示すようにパッケージ中央に配置することで、従来に比して十分な端子間ギャップを確保しながら小型化が実現できるものとなっている。
なお、図6における符号は、図1の構成要素の符号と同一であり、その詳細な説明は省略する。
次に、第2の構成例について、図2を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この第2の構成例における半導体スイッチ回路は、アイソレーション向上のため、先の図1に示された構成に、さらにシャントスイッチを付加したものである。
以下、具体的に説明すれば、この第2の構成例における半導体スイッチ回路は、SPDTスイッチにおいて、シャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303とシャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203とを主たる構成要素としてなるシャント回路10が設けられたものとなっている。
シャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303は、そのドレイン(又はソース)がデプレッション型電界効果トランジスタ201のドレイン(又はソース)に接続され、ソース(又はドレイン)は、シャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203のソース(又はドレイン)と共に第4の直流電圧阻止用コンデンサ504を介してグランドに接続されたものとなっている。
また、シャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303のゲートは、抵抗器403を介して、信号入力端子601に接続されている。
一方、シャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203は、そのドレイン(又はソース)がエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のソース(又はドレイン)に接続されている。
また、シャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203のゲートは、抵抗器404を介してグランドに接続されたものとなっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
信号入力端子601に論理値Lowに相当する信号(接地電圧)を印加すると、デプレッション型電界効果トランジスタ201及びシャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203は、低インピーダンス状態となる一方、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301及びシャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303は、高インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間が導通状態とされ、また、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間が非導通状態とされることとなる。
そして、第3の高周波入出力端子103へ漏洩してきた高周波信号は、シャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203が導通して接地状態となることで反射され、図1に示された構成例に比してさらに良好な通過特性、アイソレーション特性が得られるものとなっている。
一方、信号入力端子601に論理値Highに相当する信号を印加すると、デプレッション型電界効果トランジスタ201とシャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203は、高インピーダンス状態となり、エンハンスメント型電界効果トランジスタ301及びシャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303は、低インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間は非導通状態とされ、また、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間は導通状態とされることとなる。
そして、この際、第2の高周波入出力端子102へ漏洩してきた高周波信号は、シャントスイッチ用エンハンスメント型電界効果トランジスタ303が導通して接地されることで反射され、先のシャントスイッチ用デプレッション型電界効果トランジスタ203が導通状態となった場合と同様に、図1に示された構成例に比してさらに良好な通過特性、アイソレーション特性が得られるものとなっている。
次に、第3の構成例について、図3を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この第3の構成例における半導体スイッチ回路は、本願発明を双極双投スイッチ回路(以下「DPDTスイッチ」と称する)に適用した例である。
この第3の構成例における半導体スイッチ回路は、第1及び第2のデプレッション型電界効果トランジスタ201,202、第1及び第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301,302を主たる構成要素として、DPDTスイッチ回路が構成されてなるものである。
以下、具体的な回路構成について説明する。
まず、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301は、そのドレイン(又はソース)が、第1の直流電圧阻止用コンデンサ501を介して第1の高周波入出力端子101に、ソース(又はドレイン)は、第2の直流電圧阻止用コンデンサ502を介して第2の高周波入出力端子102に、それぞれ接続される一方、ゲートは、抵抗器402を介して信号入力端子601に接続されている。
第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ302は、そのドレイン(又はソース)が、第4の直流電圧阻止用コンデンサ504を介して第3の高周波入出力端子103に、ソース(又はドレイン)は、第3の直流電圧阻止用コンデンサ503を介して第4の高周波入出力端子104に、それぞれ接続されたものとなっている。
また、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ302のゲートは、抵抗器404を介して信号入力端子601に接続されている。
第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201は、そのドレイン(又はソース)が、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のドレイン(又はソース)に、ソース(又はドレイン)は、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ302のドレイン(又はソース)に、それぞれ接続されている。また、第1のデプレッション型電界効果トランジスタ201のゲートは、ゲート抵抗器401を介してグランドに接続されている。
第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202は、そのドレイン(又はソース)が、第1のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301のソース(又はドレイン)に、ソース(又はドレイン)は、第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ302のソース(又はドレイン)に、それぞれ接続されている。また、第2のデプレッション型電界効果トランジスタ202のゲートは、抵抗器403を介してグランドに接続されている。
かかる構成においては、デプレッション型電界効果トランジスタ201とエンハンスメント型電界効果トランジスタ301が直列接続されて設けられて一組をなし、また、デプレッション型電界効果トランジスタ202とエンハンスメント型電界効果トランジスタ302が直列接続されて設けられて一組をなすものとなっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
信号入力端子601に論理値Lowに相当する信号(接地電圧)を印加すると、第1及び第2のデプレッション型電界効果トランジスタ201,202は、低インピーダンス状態となる一方、第1及び第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301,302は、高インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間、及び、第2の高周波入出力端子102と第4の高周波入出力端子104間が、それぞれ導通状態となる。
一方、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間、及び、第3の高周波入出力端子103と第4の高周波入出力端子104間は、それぞれ非導通状態となる。
次に、信号入力端子601に論理値Highに相当する信号を印加すると、第1及び第2のデプレッション型電界効果トランジスタ201,202は、高インピーダンス状態となる一方、第1及び第2のエンハンスメント型電界効果トランジスタ301,302は、低インピーダンス状態となり、第1の高周波入出力端子101と第3の高周波入出力端子103間、及び、第2の高周波入出力端子102と第4の高周波入出力端子104間は、それぞれ非導通状態となる。
そして、第1の高周波入出力端子101と第2の高周波入出力端子102間、及び、第3の高周波入出力端子103と第4の高周波入出力端子104間は、それぞれ導通状態となり、DPDTスイッチとしての機能を得ることができるようになっている。
なお、上述した本発明の実施の形態の半導体スイッチ回路においては、SPDTスイッチ、DPDTスイッチの例を示したが、これらの形態に限定される必要はないことは勿論である。また、負電圧で切り替えを行うよう構成されたスイッチ回路にあっては、直流電圧阻止用のコンデンサは不要であり、その有無によって本発明の効果が損なわれるものではない。
高周波信号の切り替えに用いられる半導体スイッチ回路であって、特に、切り替え信号の簡素化、パッケージの小型化等が所望されるものに適用できる。
101…第1の高周波入出力端子
102…第2の高周波入出力端子
103…第3の高周波入出力端子
201…デプレッション型電界効果トランジスタ
301…エンハンスメント型電界効果トランジスタ
601…信号入力端子

Claims (1)

  1. 少なくとも一組のデプレッション型電界効果トランジスタとエンハンスメント型電界効果トランジスタが直列接続されて設けられ、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの相互の接続点と、前記相互の接続点と反対側の前記デプレッション型電界効果トランジスタのドレイン又はソースと、前記相互の接続点と反対側の前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの各々のドレイン又はソースとの間に高周波信号の入出力を可能としてなる半導体スイッチ回路であって、
    前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートが第1のゲート抵抗器を介して接地される一方、前記エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲートには、第2のゲート抵抗器を介して外部から切替信号が印加可能とされ、前記切替信号の電圧レベルを変化させることで、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記エンハンスメント型電界効果トランジスタの導通、非導通を相補的に切替可能としてなることを特徴とする半導体スイッチ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114374379A (zh) * 2021-12-29 2022-04-19 西安博瑞集信电子科技有限公司 单片正压控制的低控制电压高功率容量单刀双掷开关

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