JP2011257331A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走査手段を液体で破損させることのない走査型プローブ顕微鏡を提供する。
【解決手段】 カンチレバー1を支持するカンチレバー支持部2と、カンチレバー1の変位を測定する変位測定部3,4,5,6と、側壁19と底面18とを有し、内部に液体10と試料Sとを収容する試料容器11と、試料容器11を載置する載置台40と、載置台40を移動させて走査を行う走査手段7とを備え、カンチレバー1を試料容器11の内部に収容された液体10中に配置した状態で、載置台40を移動させながら、カンチレバー1の変位を測定する走査型プローブ顕微鏡30であって、液体10を吸収することが可能な材料で形成された環状の保護マット50を備え、載置台40の外周面には、保護マット50の内周部が取り付け取り外し可能となる取付機構43を形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡に関し、特に液体中での試料の表面の観察に適した走査型プローブ顕微鏡に関する。
走査型プローブ顕微鏡として、プローブ(カンチレバー)と試料(生物、有機分子、絶縁物等の非導電物質等)の表面との間に働く原子間力を測定することによって、試料の表面の形状を観察することができる原子間力顕微鏡(AFM)が知られている。
図5は、走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。図6は、従来の走査型プローブ顕微鏡の平面図であり、図7は、図6に示すC−C線の断面図であり、図8は、図6に示すD−D線の断面図である。
走査型プローブ顕微鏡130は、カンチレバー1を支持するカンチレバー支持部2と、カンチレバー1の変位を測定する変位測定部3,4,5,6と、試料Sが載置される円板状の載置台140と、載置台140が上面に取り付けられたピエゾスキャナ(走査手段)107と、制御部(図示せず)とを備える(例えば、特許文献1参照)。
なお、図6及び図8では、変位測定部の図示を省略している。
制御部には、コンタクトモード、コンタクトハイトモード、ノンコンタクトモード、ダイナミックモード等の各種の測定モードが記憶されている。
「コンタクトモード」は、制御部がカンチレバー1と試料Sとの間に働く斥力が一定となるようにフィードバック制御を行いながら試料Sの表面を走査し、フィードバック量から高さを測定するモードである。また、「コンタクトハイトモード」は、カンチレバー1の高さを一定に保ちながら試料Sの表面を走査し、カンチレバー1のたわみ量から高さを測定するモードである。そして、「ノンコンタクトモード」は、共振点付近で振動しているカンチレバー1と試料Sとの間に働く引力が一定となるようにフィードバック制御を行いながら試料Sの表面を走査し、フィードバック量から高さを測定するモードである。さらに、「ダイナミックモード」は、共振点付近で振動しているカンチレバー1と試料Sとの間に働く斥力が一定となるようにフィードバック制御を行いながら試料Sの表面を走査し、フィードバック量から高さを測定するモードである。
カンチレバー支持部2は、カンチレバー1と、円柱形状の透光性の支持部本体21と、支持部本体21を保持する遮光性の支持枠22と、カンチレバー1の位置決めを行うための棒状の支持レバー24とを備える。
カンチレバー1は、例えば、長さ100μm、厚さ0.8μmの板状体であり、先端部に先鋭な探針が形成されている。そして、カンチレバー1の他端部が、カンチレバー支持部21の下端面に固定具23で固定される。固定具23は、ねじやばね機構等の任意の固定手段を用いることができる。つまり、測定者は、試料Sや測定目的に応じて複数種のカンチレバー1の中から選択して取り付けて用いることができるようになっている。
さらに、詳細は後述するが、支持部本体21には、上下方向に貫通する二つの貫通孔が形成され、一方の貫通孔には液体10を注入するための注入管12が設けられ、他方の貫通孔には液体10を排出するための排出管13が設けられている。
支持枠22は、四角形の遮光性の上面と、上面の周囲を囲む筒状の遮光性の側壁とを有する。上面の中央部には、円形状の開口部が形成されており、開口部に支持部本体21が取り付けられている。また、側壁には、支持レバー24が水平に突出するように取り付けられている。そして、支持枠22の支持レバー24側の側壁の一部を切り取った形状とすることによって、支持レバー24側からカンチレバー1と試料Sとの位置関係を見通すことができるようになっている。
変位測定部3,4,5,6は、レーザー光を照射するレーザー光源3と、照射されたレーザー光をカンチレバー1の背面(上面)に向けるビームスプリッタ4と、カンチレバー1の背面で反射されたレーザー光の方向を調節するミラー5と、反射レーザー光を検出するフォトダイオード6とを備える。これにより、上述した各種の測定モードでは、カンチレバー1の背面からの反射光の反射方向がカンチレバー1のたわみ(変位)によって変化することを利用して、試料Sの表面の形状を検出する。
載置台140は、例えば、平面視で直径15mmの円形状であり、側面視で厚さ4mmとなっている。さらに、載置台140の内部には、磁石71が設けられている。これにより、詳細は後述するが、試料容器11を載置台140の上面に載置すれば、試料容器11の磁性体72と、載置台40に設けられた磁石71との吸引力によって、試料容器11を載置台140に固定することができるようになっている。
ピエゾスキャナ107の上面には、載置台140が一体的に取り付けられており、ピエゾ素子を用いてX方向とY方向とZ方向とに載置台140を走査する。つまり、載置台140に載置された試料SをX方向とY方向とZ方向とに走査する。
ところで、空気中にある試料Sの表面の形状の観察を行う場合には、そのまま試料Sを載置台140の上面に載置すればよいが、種々の溶液(酸性液やアルカリ液)中にある試料Sの表面の形状の観察を行う場合には、液体10と試料Sとが収容された試料容器11を載置台140の上面に載置している。
このような試料容器11は、円形状の透光性の底面18と、底面18の周囲を囲む円筒状の透光性の側壁19と、底面18の裏側に取り付けられた円板状の磁性体72とを有する。そして、測定者は、複数種の試料容器11の中から、試料容器11の底面18の直径と側壁19の高さとを、支持部本体21の外径や支持枠22の内径や試料Sの大きさや試料容器11の移動分に応じて、選択している。
ここで、走査型プローブ顕微鏡130を用いて、液体10中にある試料Sの表面の形状の観察を行う測定方法について説明する。
まず、測定者は、試料Sの大きさ等に応じて試料容器11を選択した後、試料容器11の底面18上に試料Sを配置し、試料容器11を載置台140の上面に載置する。このとき、試料容器11の磁性体72と、載置台140に設けられた磁石71との吸引力によって、試料容器11を載置台140に固定することができる。
次に、測定者は、カンチレバー1を選択した後、カンチレバー支持部2に固定具23で固定し、カンチレバー支持部2を支持枠22に取り付ける。そして、支持レバー24を操作して、試料容器11の内部において、カンチレバー1の位置決めを行う。
次に、測定者は、液体10を注入管12を通して注入する。試料容器11中の液位は、少なくとも試料Sとカンチレバー1が液体10に浸るものとする。このとき、液体10がピエゾスキャナ107にかかると、ピエゾスキャナ107を破損させる恐れがあるため、試料容器11の内部から液体10がこぼれないように注意して実行することになる。
そして、測定者は、試料Sをピエゾスキャナ107でX方向とY方向とZ方向とに走査しながら、変位測定部3,4,5,6でカンチレバー1の変位を測定する。このときも、試料容器11を支持部本体21や支持枠22に衝突させること等により、試料容器11の内部から液体10がこぼれないように注意して実行することになる。
さらに、測定者は、カンチレバー1の変位を測定した後に、液体10を排出管13を通して排出する。
最後に、測定者は、支持レバー24を操作して、カンチレバー1を移動させた後、試料容器11を載置台140の上面から取り除く。このときも、全ての液体10を排出管13を通して排出することができないため、試料容器11の内部から残った液体10がこぼれないように注意して実行することになる。
特開平11−142418号公報
しかしながら、測定者は、試料容器11の内部から液体10がこぼれないように注意しながら実行していても、液体10を注入管12を通して注入する際や、試料Sをピエゾスキャナ107でX方向とY方向とZ方向とに走査する際や、試料容器11を載置台140の上面から取り除く際に、試料容器11の内部から液体10がこぼれてしまうことがあり、その結果、こぼれた液体10がピエゾスキャナ107を破損させることがあった。
そのため、液体10が試料容器11の外部にこぼれても、ピエゾスキャナ107を破損させないように、載置台140の上面と試料容器11の底部(磁性体72)との間に、液体10をはじく材料(例えば、ポリエチレン)で形成された平板状(直径24mm、厚さ25μm)の保護シート150を配置することが既に行われている。
しかし、液体10をはじく材料で形成された保護シート150の上面に、液体10の液滴が付着していくこととなるので、液体10が試料容器11の外部にこぼれた際には、ピエゾスキャナ107を破損させることはないが、測定後に保護シート150を取り除く際に、保護シート150の表面に付着した液体10の液滴がこぼれてピエゾスキャナ107にかかってしまうことがあった。
また、試料容器11を載置台140の上面から取り除く際に、保護シート150が誤って載置台140の上面から落下してしまい、その際付着した液体10の液滴がこぼれてピエゾスキャナ107にかかってしまうことがあった。
そこで、本発明は、走査手段を液体で破損させることのない走査型プローブ顕微鏡を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーを支持するカンチレバー支持部と、前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、側壁と底面とを有し、内部に液体と試料とを収容する試料容器と、前記試料容器を載置する載置台と、前記載置台を移動させて走査を行う走査手段とを備え、前記カンチレバーを試料容器の内部に収容された液体中に配置した状態で、前記載置台を移動させながら、前記カンチレバーの変位を測定する走査型プローブ顕微鏡であって、前記液体を吸収することが可能な材料で形成された環状の保護マットを備え、前記載置台の外周面には、前記保護マットの内周部が取り付け取り外し可能となる取付機構が形成されているようにしている。
ここで、「走査手段」としては、X方向とY方向とZ方向との少なくとも一方向に移動させることができるものをいい、例えば、液体の侵入により破損するピエゾスキャナ等が挙げられる。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、液体が試料容器の外部にこぼれれば、載置台の外周面には保護マットが取り付けられているため、保護マットに吸収されることになる。そして、保護マットを取り除く際には、液体が吸収されているため、液体の液滴が走査手段にこぼれることがない。また、試料容器を載置台の上面から取り除く際にも、保護マットが誤って載置台の上面から落下してしまうこともなく、液体の液滴が走査手段にこぼれることもない。
以上のように、本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、液体によって走査手段を破損させることがない。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡においては、前記保護マットの内径は、前記載置台の外径より小さく、前記取付機構は、前記載置台の中央に向かうように窪んだ凹部であるようにしてもよい。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、保護マットを取り付けたり取り外したりすることが容易になる。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡においては、前記保護マットは、吸水性繊維層とポリエチレン層とが積層されたものであるようにしてもよい。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡においては、前記カンチレバー支持部には、前記載置台に載置された試料容器の内部へ液体を注入する注入管と、前記載置台に載置された試料容器の内部から液体を排出する排出管とが設けられているようにしてもよい。
そして、本発明の走査型プローブ顕微鏡においては、前記載置台の上面には、前記試料容器の底部と同じ形状となる平面と、当該平面の外周縁部に上方に向かって突出していく傾斜面とが形成されているようにしてもよい。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、試料容器を、載置台の上面の決まった位置に容易に配置することができる。
さらに、本発明の走査型プローブ顕微鏡においては、前記載置台は、前記走査手段から取り外し可能となっているようにしてもよい。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、試料容器の大きさ等に応じて複数種の載置台の中から選択して取り付けて用いることができる。
本発明の一実施形態である走査型プローブ顕微鏡の平面図である。 図1に示すA−A線の断面図である。 図1に示すB−B線の断面図である。 図1の一部の拡大図である。 走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。 従来の走査型プローブ顕微鏡の平面図である。 図6に示すC−C線の断面図である。 図6に示すD−D線の断面図である。 分解した際における断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である走査型プローブ顕微鏡の平面図であり、図2は、図1に示すA−A線の断面図であり、図3は、図1に示すB−B線の断面図である。また、図4は、液体10を収容した際における図1の一部の拡大図であり、図9は、分解した際における断面図である。なお、走査型プローブ顕微鏡130と同様のものについては、同じ符号を付している。また、図1及び図3では、変位測定部の図示を省略している。
走査型プローブ顕微鏡30は、カンチレバー1を支持するカンチレバー支持部2と、カンチレバー1の変位を測定する変位測定部3,4,5,6と、試料Sが載置される円板状の載置台40と、載置台40が上面に取り付けられるピエゾスキャナ(走査手段)7と、制御部(図示せず)と、保護マット50とを備える。
保護マット50は、例えば、平面視で内径18mm、外径20mmの円環状であり、側面視で厚さ0.3mmとなっている。そして、保護マット50は、液体10を吸収することが可能な吸水性繊維層と、液体10をはじくポリエチレン層とが積層されたものである。これにより、液体10を吸水性繊維層で吸収するので、保護マット50の表面に液体10の液滴等が付着することがなくなる。
載置台40は、例えば、平面視で直径19mmの円形状であり、側面視で厚さ2mmとなっている。そして、載置台40の上面には、試料容器11の底部(磁性体72)と同じ形状となる円形状の平面41と、平面41の外周縁部に上方に向かって突出していく傾斜面42とが形成されている。傾斜面は、例えば、15度〜25度の角度で上方に向かって突出している。これにより、試料容器1は、載置台40の上面の決まった位置に配置されるようになっている。
また、載置台40の外周面には、載置台40の中央に向かうように窪んだ溝(凹部)43が形成されている。これにより、載置台40の直径は保護マット50の内径より大きくなっており、保護マット50は多少の柔軟性を有するため挿入されることで、溝43で保護マット50が固定されるようになる。また、載置台40の直径は保護マット50の外径より小さくなっており、保護マット50の外周縁部が載置台40の外周から突き出るような形となる。
また、載置台40の下面の中央部には、下方に向かって突出する円筒状の取付部44が形成されている。これにより、取付部44をピエゾスキャナ7の取付孔7aに挿入することができるようになっている。つまり、試料容器11の大きさに応じて複数種の載置台40の中から選択して取り付けて用いることができるようになっている。
さらに、取付部44の内部には、磁石71が設けられている。これにより、試料容器11を載置台40の上面に載置すれば、試料容器11の磁性体72と、載置台40に設けられた磁石71との吸引力によって、試料容器11を載置台40に固定することができるようになっている。
ここで、走査型プローブ顕微鏡30を用いて、液体10中にある試料Sの表面の形状の観察を行う測定方法について説明する(図9参照)。
まず、測定者は、試料Sの大きさ等に応じて試料容器11を選択するとともに、試料容器11の大きさ等に応じて載置台40を選択する。次に、載置台40の外周面に、上面が吸水性繊維層となるように保護マット50を取り付けた後、載置台40をピエゾスキャナ7に取り付ける。
次に、測定者は、試料容器11の底面18上に試料Sを配置し、試料容器11を載置台40の上面に載置する。このとき、載置台40の上面には傾斜面42が形成されているため、試料容器11を、載置台40の上面の決まった位置に容易に配置することができる。
次に、測定者は、カンチレバー1を選択した後、カンチレバー支持部2に固定具23で固定し、カンチレバー支持部2を支持枠22に取り付ける。そして、支持レバー24を操作して、試料容器11の内部において、カンチレバー1の位置決めを行う。
次に、測定者は、液体10を注入管12を通して注入する。試料容器11中の液位は、少なくとも試料Sとカンチレバー1が液体10に浸るものとする。このとき、試料容器11の内部から液体10がこぼれても、保護マット50の吸水性繊維層が吸収することになる。
そして、測定者は、試料Sをピエゾスキャナ7でX方向とY方向とZ方向とに走査しながら、変位測定部3,4,5,6でカンチレバー1の変位を測定する。このとき、試料容器11を支持部本体21や支持枠22に衝突させること等により、試料容器11の内部から液体10がこぼれても、保護マット50の吸水性繊維層により吸収されることになる。
さらに、測定者は、カンチレバー1の変位を測定した後に、液体10を排出管13を通して排出する。
最後に、測定者は、支持レバー24を操作して、カンチレバー1を移動させた後、試料容器11を載置台40の上面から取り除く。このとき、載置台40の外周面に保護マット50が取り付けられているため、試料容器11を載置台140の上面から取り除いても、保護マット50が誤って落下することはない。
そして、測定者は、保護マット50を交換するタイミングであると判断したときには、新たな保護マット50と交換することになる。
以上のように、走査型プローブ顕微鏡30によれば、液体10でピエゾスキャナ7を破損させることがない。
本発明は、液体中での試料の表面の観察に適した走査型プローブ顕微鏡等に使用することができる。
1 カンチレバー
2 カンチレバー支持部
3,4,5,6 変位測定部
7 ピエゾスキャナ(走査手段)
10 液体
11 試料容器
18 底面
19 側壁
30 走査型プローブ顕微鏡
40 載置台
43 溝(取付機構)
50 保護マット

Claims (6)

  1. カンチレバーを支持するカンチレバー支持部と、
    前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、
    側壁と底面とを有し、内部に液体と試料とを収容する試料容器と、
    前記試料容器を載置する載置台と、
    前記載置台を移動させて走査を行う走査手段とを備え、
    前記カンチレバーを試料容器の内部に収容された液体中に配置した状態で、前記載置台を移動させながら、前記カンチレバーの変位を測定する走査型プローブ顕微鏡であって、
    前記液体を吸収することが可能な材料で形成された環状の保護マットを備え、
    前記載置台の外周面には、前記保護マットの内周部が取り付け取り外し可能となる取付機構が形成されていることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記保護マットの内径は、前記載置台の外径より小さく、
    前記取付機構は、前記載置台の中央に向かうように窪んだ凹部であることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記保護マットは、吸水性繊維層とポリエチレン層とが積層されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記カンチレバー支持部には、前記載置台に載置された試料容器の内部へ液体を注入する注入管と、
    前記載置台に載置された試料容器の内部から液体を排出する排出管とが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 前記載置台の上面には、前記試料容器の底部と同じ形状となる平面と、当該平面の外周縁部に上方に向かって突出していく傾斜面とが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  6. 前記載置台は、前記走査手段から取り外し可能となっていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
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