JP2011257106A - 送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンの着脱が容易に行える着脱装置を備えた送風機を提供する。
【解決手段】モータシャフト21の被挟持部を挟持する挟持部と、中心軸から離れる方向に、挟持部から延設された連結部と、を備え、操作部材32は、弾性部材31の一方の連結部に継合する継合部と、継合部から、モータシャフトを迂回し、弾性部材31の他方の連結部の方向へ延設された延設部と、延設部の端に位置する押圧部と、を備え、ケース体33は、押圧部をケース体外に突出させるための開口部を備える、ことを特徴とする送風機1。
【選択図】図13

Description

本発明は、レンジフードに使用される送風機に関する。
調理器具の上方に設置されて、調理により発生する油煙等を捕集し屋外へ排気または浄化して室内へと循環させるレンジフードでは、吸込流路の途中に設けられているグリスフィルタによって、油煙から油を分離して捕獲している。
しかし、このグリスフィルタによる油の捕獲を完全に行うことは難しく、一部はレンジフード内部に設けられている送風機へと流入して、送風機で捕獲されることになる。したがって、グリスフィルタはもちろんのこと送風機にも油が付着するため、定期的にこれらの部品を洗浄する必要があるが、そのためには送風機の羽根を着脱可能に取り付ける必要がある。
送風機の羽根を着脱可能に取り付ける先行技術として、特許文献1と特許文献2がある。
特許文献1では、調理器の上方に設置されるフード外枠と、フード外枠内面に沿う形状の内フードと、ファンケーシング天板と渦巻状のファンケーシング側板で構成されるファンケーシングと、ファンケーシング天板に設けたモータにより水平方向に回転する遠心ファンとからなり、遠心ファンは、モータの回転軸にスピンナーで固定するレンジフードが開示されている。
特許文献2では、各排気口をケーシング内部側へそれぞれ投影した範囲内に回転中心を位置させ、仕切板は、フード本体を送風室と電気部品室に分離し、電気部品室にはスイッチ、照明器具等から成る電気部品が設けられ、排気案内板は、一端が仕切板に取着され、他端が排気口に取着され、遠心ファンは、ツマミネジによって取着されるモータを備えたレンジフードファンが開示されている。
特開2009−138990号公報 実公平6−12472号公報
しかし、従来の送風機は、羽根をモータシャフトに連結する方法として、羽根にモータシャフトを連通させて、モータシャフトに設けられている雄ネジを羽根から突出させ、そこへ雌ネジを持った連結用キャップを締め付けることにより連結させている。そのため、従来の送風機では、羽根を取り外す際には、片手で羽根を抑えながら連結用キャップを回転させる必要があった。また、レンジフードの下部には調理器具が設置されているため、羽根を取り外す作業は無理な姿勢となることがあり、そのような姿勢での両手での作業は苦労を要する場合があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ファンの着脱が容易に行える着脱装置を備えた送風機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、モータと、ファンと、該ファンを前記モータのモータシャフトに着脱自在に取り付ける着脱装置とを備える送風機であって、前記モータシャフトは、前記モータシャフトの先端部の直径より小さい直径を有する被挟持部を備え、前記着脱装置は、弾性部材と、前記弾性部材を操作する操作部材と、前記弾性部材と前記操作部材を格納するケース体と、該ケース体と前記操作部材の間に介在し、前記操作部材を摺動自在に保持するガイド部材と、を備え、前記弾性部材は、板ばねから成り、前記モータシャフトの中心軸と直交する方向であって前記中心軸へ向かう方向へ付勢され、前記モータシャフトの前記被挟持部を挟持する挟持部と、前記中心軸から離れる方向に、前記挟持部から延設された連結部と、を備え、前記操作部材は、前記弾性部材の一方の前記連結部に継合する継合部と、該継合部から、前記モータシャフトを迂回し、前記弾性部材の他方の前記連結部の方向へ延設された延設部と、該延設部の端に位置する押圧部と、を備え、前記ケース体は、前記押圧部を前記ケース体外に突出させるための開口部を備える、ことを特徴とする送風機が提供される。
この構成によれば、片手で操作でき、ファンの着脱が容易に行える。
また、前記操作部材は、前記弾性部材のそれぞれの前記連結部に継合し、それぞれの前記操作部材の前記延設部は、前記モータシャフトを中心に点対称に形成され、前記ケース体は、それぞれの前記操作部材の前記押圧部を前記ケース体外に突出させるための開口部を備える、ことを特徴としてもよい。
この構成によれば、両側から弾性部材を操作するので、着脱時に軸をずらす必要がなく、より着脱が容易に行え、また、点対称のため重量バランスがいいので、ファンのガタツキを抑えることができる。
また、前記弾性部材は、前記モータシャフトの前記先端部の外周面と前記被挟持部の外周面とを繋ぐ傾斜面の傾斜角と略同一の傾斜角を有する前記挟持部を備えることを特徴としてもよい。
この構成によれば、装着状態でモータシャフトを挟持する水平方向の弾性部材の付勢力をモータ側に方向変換するため、ファンのガタツキを抑えることができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
また、前記中心軸を含む面と前記傾斜面との交線が直線からなり、前記傾斜角は、前記挟持部と前記モータシャフトが接する接点と前記弾性部材の変曲点との間の略中点における接線と、前記モータシャフトと直交する面とのなす角度であることを特徴としてもよい。
この構成によれば、装着状態でモータシャフトを挟持する水平方向の弾性部材の付勢力をモータ側に最も効率よく方向変換するため、ファンのガタツキを抑えることができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
また、前記中心軸を含む面と前記傾斜面との交線が曲線からなり、前記曲線は、前記弾性部材の曲率と同じ曲率を有することを特徴としてもよい。
この構成によれば、挟持面を増加させることができるため、ファンのガタツキを抑えることができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
以上説明したように、本発明によれば、ファンの着脱が容易に行うことができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
第1実施形態における着脱装置の斜視図(透視)である。 第1実施形態におけるモータシャフトの斜視図である。 第1実施形態における弾性部材の(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図、(d)斜視図である。 第1実施形態における弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示す斜視図である。 第1実施形態における操作部材の(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)左側面図、(e)背面図、(f)斜視図である。 第1実施形態における操作部材(片方のみ)と弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示す斜視図である。 第1実施形態における操作部材と弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示す斜視図である。 第1実施形態における操作部材と弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示し、モータシャフトの中心軸における断面図である。 第1実施形態におけるガイド部材の(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図、(d)斜視図である。 第1実施形態におけるガイド部材と操作部材と弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示す斜視図である。 第1実施形態におけるケース体の(a)正面図、(b)平面図、(c)側面図、(d)斜視図である。 第1実施形態における着脱装置の斜視図である。 第1実施形態の着脱装置を適用した送風機の(a)正面図、(b)A―Aにおける断面図である。 第2実施形態における操作部材と弾性部材がモータシャフトに装着された場合を示し、モータシャフトの中心軸における断面図である。
以下では、図面を参照しながら、本発明の各実施形態に係る送風機について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態における着脱装置3の透視的斜視図である。モータ2のモータシャフト21に、着脱装置3が装着されている。着脱装置3は、板ばねからなる弾性部材31、弾性部材31を操作するための2つの操作部材32(32Rと32L)、弾性部材31と操作部材32を格納するケース体33、ケース体33と操作部材32の間に介在し、操作部材32を摺動自在に保持するガイド部材34を備える。通常、ファンも備えるが、本図では省略してある。
操作部材32は、ケース体33から突出し、使用者の手により操作可能になっている。弾性部材31は、モータシャフト21の方へ付勢され、モータシャフト21を挟持することにより、着脱装置3はモータシャフト21に装着している。即ち、弾性部材31は、モータシャフト21の中心軸と直交する方向であって中心軸へ向かう方向へ付勢されているので、モータシャフト21を挟持することができる。
使用者が、操作部材32Rと32Lを、モータシャフト21の方向に両側から押圧すると、操作部材32Rと32Lは、弾性部材31の両側にそれぞれ連結されているので、弾性部材31を押し広げ、着脱装置3は、弾性部材31の挟持部(後述)がモータシャフト21の先端部の直径より大きく押し広げられると、モータシャフト21から外れる。
ガイド部材34は、操作部材32Rと32Lを互いに摺動できるように保持しており、ケース体33と結合されることで、操作部材32Rと32Lが、ケース体33の開口部から突出するように取り付けられ、弾性部材31と操作部材32は、ケース体33に格納される。
図2は、本実施形態におけるモータシャフトの斜視図である。本実施形態では、弾性部材31により挟持される被挟持部22は、モータシャフト21の外周部において、円周状に窪んだ凹みを形成している。しかし、これに限定されず、被挟持部22は、モータシャフト21の先端部24の直径より小さい直径を有すればよい。これにより、着脱装置3のモータシャフト21からの脱落は防止できるからである。
モータシャフト21は、さらに、モータシャフト21の先端部24の直径と先端側の直径より小さい被挟持部22の直径との差を吸収する傾斜面23を備える。即ち、モータシャフト21の先端部24の被挟持部側の外周面と被挟持部22の外周面とを繋ぐ傾斜面23を備え、その傾斜面23とモータシャフト21の中心軸を含む面との交線が直線からなる。傾斜面23は、後述するように、弾性部材31の挟持部と係合し、安定した挟持力を提供する。
図3は、本実施形態における弾性部材31を示す。弾性部材31は、板ばねを正面視(a)でギリシャ文字の大文字のオメガに似た成形をして製作され、挟持部311がモータシャフト21の被挟持部22を挟持するため、2つの挟持部311の距離は、被挟持部22の直径より小さくする。また、正面視で挟持部311の上の部分では、挟持部311より大きな距離を有することにより、モータシャフト21の被挟持部22の直径よりも大きな直径を有する先端部24を配置することができる。
弾性部材31は、さらに、モータシャフト21の中心軸から離れる方向に、挟持部311から延設された連結部312を備える。連結部312は、操作部材32と連結される部分であり、連結するための連結用穴313を備える。
図4は、本実施形態における弾性部材31がモータシャフト21の被挟持部22に装着された様子を示す斜視図である。2つの挟持部311の間隔は、被挟持部22の直径より小さいので、挟持部311は、弾性部材31の弾性力により被挟持部22を押圧し、挟持する。モータシャフト21の傾斜面23が、モータシャフト21の先端側に向けて、モータシャフト21の直径を大きくするので、モータシャフト21の中心方向へ付勢力を有する挟持部22が傾斜面23に係合すると、弾性部材31の、モータシャフト21からの脱落が防止される。なお、着脱時には、連結部312の一又は両方に、モータシャフト21の中心軸から離れる方向へ、即ち、弾性部材31の付勢力に反する力を与えることにより、2つの挟持部311の距離が大きくなり、挟持部22の傾斜面23に対する係合が外れる。
図5は、操作部材32を示す。操作部材32は、弾性部材31の一方の連結部312に継合する継合部321と、モータシャフト21を迂回し、弾性部材31の他方の連結部312の方向へ延設された延設部322と、人が操作するために延設部322の端に位置する押圧部323を備える。即ち、操作部材32は、人が操作部材32の押圧部323を指などで弾性部材31の付勢力に抗して弾性部材31を押し広げることができる程度の強度を有する厚さを持ち、また材料から成り、押圧部323に加えられた力が、モータシャフト21を避けるように形成された延設部322を通して、連結部312に継合する継合部321に伝わり、弾性部材31を押し広げる。
図6は、本実施形態において、1つの操作部材32が、モータシャフト21を挟持する弾性部材31に継合した様子を示す斜視図である。操作部材32の押圧部323に、図中の矢印の方向に力が加えられると、延設部322は強固に製作されているので、継合部321に対して曲げモーメントをほとんど生じさせることなく、弾性部材31の図示左側の連結部312に対して矢印の方向に、即ち、モータシャフト21の中心から離れる方向に押圧力を伝達し、弾性部材31を押し広げる。
なお、本実施形態では、連結部312の両方に操作部材32が連結されるが、これに限定されず、例えば、本図の状態で、図示右側の連結部312は、可動の操作部材32ではなく、固定された不動の部分(例えば、ガイド部材から延びる突起物)に係合させて、左側の連結部312のみを操作部材32に連結し、左側の連結部312のみを可動状態にしてもよい。
図7は、本実施形態において、2つの操作部材32Rと32Lが、モータシャフト21を挟持した弾性部材31に継合した斜視図である。2つの操作部材32Rと32Lは、図中矢印の方向に両側から押圧され、操作部材32Rは、継合部321Rにより弾性部材31の図示左側の連結部(図示せず)を付勢力に反して押し広げ、操作部材32Lは、継合部321Lにより弾性部材31の図示右側の連結部(図示せず)を付勢力に反して押し広げる。押圧する力を取り除くと、弾性部材31は、付勢力によりモータシャフト21を挟持する。従って、両側から弾性部材31を操作するので、着脱時に軸をずらす必要がなく、より着脱を容易に行うことが可能である。
また、2つの操作部材32Rと32Lが、弾性部材31の連結部312にそれぞれ継合し、それぞれの操作部材32の延設部322は、モータシャフト21を中心に点対称に形成される。これにより、このような構成から成る着脱装置は、点対称のために重量バランスがいいので、ファンのガタツキを抑えることができる。
図8は、本実施形態において、2つの操作部材32Rと32Lが継合した弾性部材31が、モータシャフト21を挟持した様子を示す断面図である。操作部材32Rは、継合部321Rで、弾性部材31の左側の連結部312Lに継合し、操作部材32Lは、継合部321Lで、弾性部材31の右側の連結部312Rに継合する。弾性部材31は、モータシャフト21の中心軸に向けて付勢力が働いているので、モータシャフト21の被挟持部22を挟持部311で挟持している。
モータシャフト21の傾斜面23は、モータシャフト21の先端部の外周面と被挟持部22の外周面とを繋ぐ部分である。本実施形態では、本図に示されるように、傾斜面23と挟持部311はモータシャフト21の中心軸に対して同じ角度αを以って当接している。より具体的には、傾斜面23は、モータシャフト21の傾斜面23が側面視でほぼ直線の場合は、その直線とモータシャフト21と直交する面と90―α度の傾斜角を形成しており、かつ、挟持部311は、傾斜面23と当接する部分は側面視でほぼ直線であり、その直線とモータシャフト21と直交する面と90―α度の傾斜角を形成している。なお、挟持部311と傾斜面23の傾斜角は完全に同一でなくともよく、挟持部311と傾斜面23とが当接する部分において当接していればその範囲において異なっていてもよい。本願において、略同一の傾斜角とはそのような意味である。
挟持部311が傾斜面23と当接する部分に関し、挟持部311の傾斜面23と当接する部分の傾斜角とは、より具体的には、断面視で、挟持部311とモータシャフト21の被挟持部22が接する接点と弾性部材31の変曲点との間における接線と、モータシャフトと直交する面とのなす角度(又は、その補角)である。ここで、変曲点とは、挟持部311が被挟持部22と当接する点の付近での弾性部材31は、モータシャフト21の側に断面視凸の曲線(実際には曲面)を有しており、また、弾性部材31の上部では両側の挟持部311を繋げているためにモータシャフト21の側に断面視凹の曲線(実際には曲面)を有しているが、その曲線同士の境界点(実際には境界線)を言う。
傾斜面23の傾斜角は、好ましくは、挟持部311とモータシャフト21の被挟持部22が接する接点と、弾性部材31の上記変曲点との間のおおよそ中点における接線が、モータシャフト21と直交する面となす角度(又は、その補角)である。この構成によれば、装着状態でモータシャフト21を挟持する水平方向の弾性部材31の付勢力をモータ側に最も効率よく方向変換するため、ファンのガタツキを抑えることができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
図9は、ガイド部材34を示す。ガイド部材34は、2つの操作部材32の摺動を案内し、2つの操作部材32をカバーに取り付けるための部材である。ガイド部材34は、操作部材保持部342とガイド部材底部343により、2つの操作部材32を挟みつつ、保持し、2つの操作部材32の摺動を円滑に行えるようにする。また、ガイド部材34は、ケース体取付部341を備え、これにより、後述のケース体33に取り付け、2つの操作部材32をケース体33に取り付ける。なお、モータシャフト用開口部344を備え、この中をモータシャフト21が貫通する。
図10は、本実施形態において、ガイド部材34が、モータシャフトに装着された弾性部材31に継合する操作部材32Rと32Lを案内する様子を示す斜視図である。操作部材保持部342とガイド部材底部343により、2つの操作部材32Rと32Lを挟み、ガイドする。これにより、2つの操作部材32Rと32Lの摺動のガタツキを抑えることができる。2つの操作部材32Rと32Lを保持した状態で、2つの操作部材の挟持部311の間隔が、モータシャフト21の先端部の直径より大きくなるまで摺動させた時に、挟持部311の係合がはずれ、着脱装置を外すことができる。
図11は、本実施形態におけるケース体33を示す。ケース体33は、弾性部材31、操作部材32、これらをケース体33に取り付けるためのガイド部材34を格納するためのものである。ケース体33は、これらを格納する格納部332と、弾性部材31が突出するための弾性部材用開口部333と、2つの操作部材32の押圧部323が内部からそれぞれ突出するための操作部材用開口部331と、着脱装置をファン4にネジ止め等で連結するための連結ネジ穴334を備える。なお、操作部材用開口部331は、前述のように、一つの操作部材32で操作する場合は、一つでもよい。
図12は、本実施形態における着脱装置3の斜視図である。格納部332は、内部に弾性部材31と操作部材32を保持したガイド部材34を収め、ガイド部材34とネジ止めなどにより取り付けられる。弾性部材31の一部が、弾性部材用開口部333から突出している。また、操作部材32Rと32Lのそれぞれの押圧部323Rと323Lが、操作部材用開口部331から突出している。
図13は、本実施形態の着脱装置3を適用した送風機1を示す。
送風機1は、モータ2と、ファン4と、弾性部材31、操作部材32、ケース体33、ガイド部材34からなる着脱装置3とを備える。そして、モータシャフト21のモータ2寄りの位置にはファン4に設けられている回り止め嵌合溝(図示省略)に嵌合されてモータ2の回転をファン4に伝える回り止めピン25が備えられている。ファン4は、モータ2のモータシャフト21に、着脱装置3により、着脱自在に取り付けることができ、着脱容易で、かつ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
なお、本実施形態ではファン4としてプロペラ式のファンで説明したが、シロッコファンやターボファンなどの着脱装置として使用することも可能である。
<第2実施形態>
図14は、本実施形態における着脱装置3Aの断面図である。本実施形態においても、モータシャフト21Aは、被挟持部22Aの先端側の直径と先端側の直径より小さい被挟持部22Aの直径との差を吸収する傾斜面23Aを備える点は、第1実施形態と同じである。しかし、第1実施形態においては、傾斜面23とモータシャフト21の中心軸を含む面との交線が直線からなっていたのに対し、本実施形態においては、傾斜面23Aとモータシャフト21Aの中心軸を含む面との交線が曲線からなる点が異なる。
また、傾斜面23Aのその曲線は、弾性部材31Aの、傾斜面23Aに当接する部分の、モータシャフト21Aの中心軸を含む面との交線の曲線と同じ曲率を有する。即ち、傾斜面23Aの、その曲線からなる曲面は、弾性部材31Aの、その曲線からなる曲面と適合する。従って、この構成よれば、弾性部材31Aとモータシャフト21Aとの挟持面を増加させることができるため、ファンのガタツキを抑えることができ、安定した挟持力を持った信頼性の高い着脱装置を備えた送風機を提供できる。
その他においては、第1実施形態と同じである。
1 送風機
2 モータ
21 モータシャフト
22 被挟持部
23 傾斜面
24 先端部
25 回り止めピン
3 着脱装置
31 弾性部材
311 挟持部
312 連結部
313 連結用穴
32 操作部材
321 継合部
322 延設部
323 押圧部
33 ケース体
331 操作部材用開口部
332 格納部
333 弾性部材用開口部
334 連結ネジ穴
34 ガイド部材
341 ケース体取付部
342 操作部材保持部
343 ガイド部材底部
344 モータシャフト用開口部
4 ファン

Claims (5)

  1. モータと、ファンと、該ファンを前記モータのモータシャフトに着脱自在に取り付ける着脱装置とを備える送風機であって、
    前記モータシャフトは、前記モータシャフトの先端部の直径より小さい直径を有する被挟持部を備え、
    前記着脱装置は、
    弾性部材と、
    前記弾性部材を操作する操作部材と、
    前記弾性部材と前記操作部材を格納するケース体と、
    該ケース体と前記操作部材の間に介在し、前記操作部材を摺動自在に保持するガイド部材と、を備え、
    前記弾性部材は、
    板ばねから成り、
    前記モータシャフトの中心軸と直交する方向であって前記中心軸へ向かう方向へ付勢され、前記モータシャフトの前記被挟持部を挟持する挟持部と、
    前記中心軸から離れる方向に、前記挟持部から延設された連結部と、を備え、
    前記操作部材は、
    前記弾性部材の一方の前記連結部に継合する継合部と、
    該継合部から、前記モータシャフトを迂回し、前記弾性部材の他方の前記連結部の方向へ延設された延設部と、
    該延設部の端に位置する押圧部と、を備え、
    前記ケース体は、前記押圧部を前記ケース体外に突出させるための開口部を備える、
    ことを特徴とする送風機。
  2. 前記操作部材は、前記弾性部材のそれぞれの前記連結部に継合し、
    それぞれの前記操作部材の前記延設部は、前記モータシャフトを中心に点対称に形成され、
    前記ケース体は、それぞれの前記操作部材の前記押圧部を前記ケース体外に突出させるための開口部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  3. 前記弾性部材は、前記モータシャフトの前記先端部の外周面と前記被挟持部の外周面とを繋ぐ傾斜面の傾斜角と略同一の傾斜角を有する前記挟持部を備えることを特徴とする請求項2に記載の送風機。
  4. 前記中心軸を含む面と前記傾斜面との交線が直線からなり、
    前記傾斜角は、前記挟持部と前記モータシャフトが接する接点と前記弾性部材の変曲点との間の略中点における接線と、前記モータシャフトと直交する面とのなす角度であることを特徴とする請求項3に記載の送風機。
  5. 前記中心軸を含む面と前記傾斜面との交線が曲線からなり、
    前記曲線は、前記弾性部材の曲率と同じ曲率を有することを特徴とする請求項3に記載の送風機。
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