JP2011256917A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化することが可能なバルブ装置を提供する。
【解決手段】バルブ装置1には、流体が流入する流入部と、流体が流出する流出部21と、流入部と流出部21とを繋ぐ流路22とが形成されるとともに、バルブ装置1は、流路22内に配置され流入部または流出部21を開閉するための弁体2と、弁体2を駆動する弁体駆動機構3とを備えている。弁体駆動機構3は、駆動用磁石6を有するロータ4と、駆動用磁石6の外周面に対向するように配置される極歯13dおよび極歯13dの外周側に配置される駆動用コイル11を有するステータ5とを備えている。流入部、流出部21、流路22および弁体2は、駆動用磁石6の内周側に配置されている。ロータ4は、弁体2に結合される結合部材9を備え、ロータ4が回動すると、弁体2が回動して流入部または流出部21を開閉する。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体の流れを制御するためのバルブ装置に関する。
従来、流体の流れを制御するためのバルブ装置として、弁室の内部に配置される可動部材に取り付けられた弁体によって、弁口を開閉するバルブ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のバルブ装置では、可動部材は、従動側永久磁石を備えており、弁室の外部に配置される駆動側永久磁石と従動側永久磁石との間には、磁気的吸引力が生じている。また、駆動側永久磁石は、駆動体に保持されており、駆動体は、円筒状の駆動空間内に配置されている。駆動空間は、駆動体の上方の上部室と、駆動体の下方の下部室とに仕切られており、上部室または下部室に供給される圧縮エアによって駆動体が直線状に移動する。このバルブ装置では、圧縮エアによって駆動体が直線状に移動すると、駆動側永久磁石と従動側永久磁石との間に生じる磁気的吸引力によって、可動部材が直線状に移動して、弁体が弁口を開閉する。
特開2008−126174号公報
特許文献1に記載のバルブ装置では、圧縮エアによって駆動体を駆動しているため、駆動体を駆動するのにコンプレッサーや配管等を含む各種のエア機器が必要になる。したがって、このバルブ装置では、装置が大型化する。
そこで、本発明の課題は、小型化することが可能なバルブ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のバルブ装置は、流体が流入する流入部と、流体が流出する流出部と、流入部と流出部とを繋ぐ流路とが形成されるとともに、流路内に配置され流入部または流出部を開閉するための弁体と、弁体を駆動する弁体駆動機構とを備え、弁体駆動機構は、略円筒状に形成される駆動用磁石を有するロータと、駆動用磁石の外周面に対向するように配置される複数の極歯および筒状に巻回され複数の極歯の外周側に配置される駆動用コイルを有するステータとを備え、流入部、流出部、流路および弁体は、駆動用磁石の内周側に配置され、ロータは、弁体に結合される結合部材を備え、ロータが回動すると、弁体が回動して流入部または流出部を開閉することを特徴とする。
本発明のバルブ装置では、ロータは、弁体に結合される結合部材を備え、ロータが回動すると、弁体が回動して流入部または流出部を開閉する。そのため、本発明では、弁体を駆動するためのエア機器が不要となり、バルブ装置を小型化することが可能になる。また、本発明では、弁体を回動させることで流入部または流出部を開閉しているため、弁体を直線状に移動させることで流入部または流出部を開閉する場合と比較して、弁体の移動量を大きくしても、バルブ装置を小型化することが可能になる。すなわち、弁体を直線状に移動させることで流入部または流出部を開閉する場合には、弁体の移動量を大きくすると、弁体の移動方向でバルブ装置が大型化しやすくなるが、本発明では、弁体を回動させているため、弁体の回動量が大きくなっても、バルブ装置が大型化しにくい。さらに、本発明では、流入部、流出部、流路および弁体が駆動用磁石の内周側に配置されているため、ロータの軸方向でバルブ装置を小型化すること(すなわち、バルブ装置を薄型化すること)が可能になる。
本発明において、弁体または結合部材の一方は、磁石であり、弁体または結合部材の他方は、磁石または磁性部材であり、弁体と結合部材とは、磁気的に結合されていることが好ましい。このように構成すると、ロータ側に取り付けられる結合部材と流路内に配置される弁体とが機械的に結合されている場合と比較して、流路からの流体の漏れを防止するためのシール機構の構成を簡素化することが可能になる。したがって、バルブ装置をより小型化することが可能になる。また、ロータから弁体に伝達されるトルクの機械的なロスが生じないため、ロータのトルクを効率良く弁体に伝達することが可能になる。
本発明において、弁体と結合部材とによって、ロータの回動方向へロータを付勢するための付勢機構が構成され、弁体と結合部材との間に生じる磁気的吸引力によって、ロータが付勢されることが好ましい。この場合には、駆動用コイルが励磁されていないときにロータに作用するトルクをディテントトルクとし、付勢機構の付勢力に基づいてロータに作用するトルクを付勢トルクとし、駆動用コイルが励磁されたときに駆動用磁石と極歯との間に発生する吸引力および/または反発力に基づいてロータに作用するトルクを励磁トルクとすると、ディテントトルクと付勢トルクとの和がロータの回動方向の一方向へ作用し、かつ、ディテントトルクと付勢トルクと励磁トルクとの和がロータの回動方向の他方向へ作用する範囲でロータが回動するように、ロータの回動範囲が規制されていることが好ましい。
このように構成すると、駆動用コイルが励磁されていないときには、ロータを、その回動方向の一方向端で停止させ、また、駆動用コイルが励磁されると、ロータを、その回動方向の他方向へ回動させることが可能になる。したがって、駆動用コイルが励磁されていないときのロータの停止位置を一定にすることが可能になる。その結果、バルブ装置の使用開始時にロータを原点復帰させる等の初期設定動作が不要になり、バルブ装置の使用開始に要する時間を短縮することが可能になる。また、このように構成すると、ディテントトルクと付勢トルクとの和がロータの回動方向の一方向へ作用していれば、駆動用コイルが励磁されていないときのロータの停止位置を一定にすることが可能になるため、ディテントトルクがロータの回動方向の他方向へ作用している範囲であっても、ディテントトルクと付勢トルクとの和がロータの回動方向の一方向へ作用している範囲まで、ロータの回動範囲を広げることが可能になる。すなわち、このように構成すると、付勢トルクを利用して、ロータの回動範囲を広げることが可能になる。
本発明において、たとえば、駆動用磁石は、その円周方向で異なる磁極が隣り合うように着磁され、弁体は、略円弧状に形成され、結合部材の弁体との対向部は、略扇形状に形成され、対向部の円周方向における中心位置と、駆動用磁石の円周方向における磁極の境界線とが円周方向でずれている。
本発明において、弁体と結合部材とは、ロータの軸方向で対向していることが好ましい。このように構成すると、弁体と結合部材とがロータの径方向で対向している場合と比較して、ロータの径方向でバルブ装置を小型化することが可能になる。すなわち、このように構成すると、バルブ装置を薄型化しつつ、かつ、ロータの径方向でバルブ装置を小型化することが可能になる。
本発明において、ステータは、絶縁性材料で形成され駆動用コイルが巻回されるボビンを備え、流入部および流出部の少なくとも一部は、ボビンに形成されていることが好ましい。このように構成すると、流入部や流出部が形成される部材が別途、設けられている場合と比較して、バルブ装置の構成を簡素化することが可能になる。したがって、バルブ装置をより小型化することが可能になる。
本発明において、弁体には、流入部または流出部を閉鎖する弾性部材が取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、弾性部材の弾性力を利用して流入部または流出部を確実に閉鎖することが可能になる。
本発明において、駆動用コイルが励磁されていないときに、流入部または流出部を弁体が閉鎖していることが好ましい。このように構成すると、停電等の不測の電源遮断が生じても、流入部または流出部を閉鎖状態に保つことが可能になる。したがって、停電等の不測の電源遮断が生じても、流体の漏れを防止することが可能になる。
以上のように、本発明では、バルブ装置を小型化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるバルブ装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すバルブ装置の分解斜視図である。 図3に示すボビンおよびカバー部材を他方向から示す斜視図である。 図3に示すボビンの底部に弁体を配置した状態を示す平面図である。 図1に示すバルブ装置におけるロータの回動角度と極歯に対する駆動用磁石の相対位置との関係、ロータの回動角度と磁性部材に対する弁体の相対位置との関係、および、弁体の動作を説明するための平面図である。 図1に示すバルブ装置におけるロータの回動角度と極歯に対する駆動用磁石の相対位置との関係、ロータの回動角度と磁性部材に対する弁体の相対位置との関係、および、弁体の動作を説明するための平面図である。 図1に示すバルブ装置におけるロータの回動角度とロータに作用するトルクとの関係を説明するためのグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(バルブ装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるバルブ装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すバルブ装置1の分解斜視図である。図4は、図3に示すボビン12およびカバー部材19を他方向から示す斜視図である。図5は、図3に示すボビン12の底部12bに弁体2を配置した状態を示す平面図である。
本形態のバルブ装置1は、流体の流れを制御するための装置であり、図1に示すように、扁平形状に形成されている。このバルブ装置1は、非常に小さくかつ薄く形成されており、たとえば、その縦幅および横幅は10mm〜20mm程度であり、その厚さは2mm程度である。バルブ装置1は、弁体2と、弁体2を駆動する弁体駆動機構3とを備えている。
弁体駆動機構3は、ロータリー型のアクチュエータである。また、弁体駆動機構3は、いわゆる単相構造のクローポール型のアクチュエータである。この弁体駆動機構3は、図1、図2に示すように、ロータ4と、ステータ5とを備えている。
ロータ4は、図2、図3に示すように、駆動用磁石6と、回転軸7とを備えている。駆動用磁石6は、円筒状に形成されている。また、駆動用磁石6の外周面は、4極に着磁されている。すなわち、駆動用磁石6は、円周方向で異なる磁極が隣り合うように着磁されている。具体的には、駆動用磁石6の外周面は、90°ピッチでN極とS極とに交互に着磁されている。
駆動用磁石6は、扁平な略円筒状に形成されたスリーブ8を介して回転軸7に固定されている。すなわち、回転軸7の外周面にスリーブ8の内周面が固定されており、スリーブ8の外周面に駆動用磁石6の内周面が固定されている。また、駆動用磁石6は、回転軸7の軸方向から見たときに、駆動用磁石6の曲率中心と回転軸7の軸中心とが略一致するように、スリーブ8を介して回転軸7に固定されている。なお、以下の説明では、回転軸7の軸方向の一方側(図1〜図3のZ1方向側)を上側とし、回転軸7の軸方向の他方側(図1〜図3のZ2方向側)を下側とする。
回転軸7の下端側は、ステータ5を構成する後述のボビン12に回転可能に支持されている。スリーブ8の下面には、磁性部材9が固定されている。具体的には、スリーブ8の下面には、図2に示すように、磁性部材9が配置される凹部8aが上側に向かって窪むように形成されており、凹部8aに磁性部材9が固定されている。
磁性部材9は、軟磁性材料で形成されている。この磁性部材9は、平板状に形成されている。また、磁性部材9は、図3に示すように、略扇形状に形成される2個の扇形状部9a、9bと、2個の扇形状部9a、9bを繋ぐ略円弧状の2個の連結部9cとから構成されている。扇形状部9a、9bおよび連結部9cは、その曲率中心が一致するように形成されている。また、扇形状部9aの中心角α1および扇形状部9bの中心角α2は、180°よりも小さくなっている。たとえば、中心角α1は、約120°となっている。
磁性部材9は、上下方向から見たときに、扇形状部9a、9bおよび連結部9cの曲率中心と回転軸7の軸中心とが略一致するように、凹部8aに固定されている。本形態では、図2に示すように、磁性部材9の厚みは、凹部8aの深さよりも薄くなっており、磁性部材9は、スリーブ8の下面から飛び出ていない。
ステータ5は、駆動用コイル11と、駆動用コイル11が巻回されるボビン12と、ステータコア13と、ステータケース14とを備えている。
ボビン12は、樹脂等の絶縁性材料で形成されている。このボビン12は、上下の両端に円板状の鍔部12aを有するとともに、下端に底部12bを有する有底円筒状に形成されている。2個の鍔部12aの間には、駆動用コイル11が巻回されている。すなわち、駆動用コイル11は、略円筒状に巻回されている。駆動用コイル11を構成する導線の端部は、端子15に電気的に接続されている。
底部12bの中心側は、底部12bの外周側よりも厚みの厚い肉厚部12cとなっている。肉厚部12cの中心には、回転軸7の下端側を支持するための貫通孔12dが形成されている。また、肉厚部12cの上面の中心には、回転軸7の支持範囲を広げるための筒部12eが上側へ突出するように形成されている。肉厚部12cの上面には、弁体2が配置される配置凹部12fが下側に窪むように形成されている。本形態の配置凹部12fは、底部12bの中心(すなわち、回転軸7の軸中心)を曲率半径の中心とする略円弧状に形成されている。また、配置凹部12fの中心角α3(図5参照)は、約220°となっている。
また、肉厚部12cの上面には、中心角の小さな略円弧状の凹部12g、12hが、円周方向における配置凹部12fの両端に繋がるように形成されている。凹部12g、12hは、肉厚部12cの上面から下側に窪むように形成されている。凹部12g、12hの深さは、配置凹部12fの深さよりも浅くなっている。また、径方向における凹部12g、12hの幅は、配置凹部12fの幅よりも狭くなっている。円周方向における凹部12g、12hの端部には、肉厚部12cを上下方向に貫通する貫通孔12j、12kが形成されている。
径方向における筒部12eと配置凹部12fとの間には、シール部材17が配置されるシール配置凹部12mが形成されている。また、径方向における肉厚部12cの外側には、シール部材18が配置されるシール配置凹部12nが形成されている。シール配置凹部12m、12nは、底部12bの上面から下側に窪むように形成されている。また、シール配置凹部12m、12nは、円環状に形成されている。
底部12bの外周側部分には、ステータケース14に形成される後述の極歯14dの根元側が配置される配置孔12p(図5参照)が底部12bを貫通するように形成されている。配置孔12pは、後述の極歯14dの形成位置に対応するように、180°ピッチで2箇所に形成されている。
肉厚部12cの上面は、カバー部材19によって覆われている。カバー部材19は、円板状に形成される円板部19aと、円板部19aの外周端から下方向へ突出する円筒状の突出部19bとを備えている。円板部19aの中心には、筒部12eが挿入される貫通孔が形成されている。円板部19aの下面には、弁体2が配置される配置凹部19cが上側に窪むように形成されている。配置凹部19cは、図4に示すように、略円弧状に形成されている。具体的には、配置凹部19cは、上下方向から見たときの形状が配置凹部12fと略同形状となるように形成されている。
また、円板部19aの下面には、図4に示すように、中心角の小さな略円弧状の凹部19dが、円周方向における配置凹部19cの一端に繋がるように形成されている。凹部19dは、円板部19aの下面から上側に窪むように形成されている。また、凹部19dは、上下方向から見たときの形状が凹部12gの形状と略同形状となるように形成されている。凹部19dの深さは、配置凹部19cの深さよりも浅くなっている。また、円板部19aの下面には、中心角の小さな略円弧状の凸部19eが、円周方向における配置凹部19cの他端に繋がるように形成されている。凸部19eは、円板部19aの下面から下側へ突出するように形成されている。凸部19eは、凹部12hの上端側に嵌まり込むように形成されている。
カバー部材19は、肉厚部12cの上面に固定されている。具体的には、肉厚部12cの上面と円板部19aの下面とが当接するように、かつ、シール配置凹部12nの外側面と突出部19bの外周面とが当接するように、カバー部材19は、肉厚部12cの上面に固定されている。
肉厚部12cの上面にカバー部材19が固定された状態では、配置凹部12f、19cが上下方向で重なり、凹部12g、19dが上下方向で重なっている。また、凸部19eは、凹部12hの上端側に嵌まり込んでいる。本形態では、貫通孔12kは、流体が流入する流入孔であり、凹部12hおよび貫通孔12kによって、流体が流入する流入部20(図5参照)が構成されている。また、本形態では、貫通孔12jは、流体が流出する流出孔であり、凹部12g、19dおよび貫通孔12jによって、流体が流出する流出部21(図2参照)が構成されている。さらに、本形態では、配置凹部12f、19cによって、流入部20と流出部21とを繋ぐ流路(弁室)22(図2参照)が構成されている。
なお、本形態では、肉厚部12cおよびカバー部材19は、図2に示すように、駆動用磁石6の内周側に配置されている。
ステータコア13は、軟磁性材料で形成されている。また、ステータコア13は、円板状に形成された底部13aと円筒状に形成された筒部13bとを備える略有底円筒状に形成されている。上側に配置される底部13aの中心部には、上下方向に貫通する貫通孔13cが形成されている。底部13aの内周側には、下側へ向かって立ち上がる2本の極歯13dが形成されている。具体的には、貫通孔13cの縁には、底部13aの中心に向かってわずかに突出する突出部13eが形成されており、突出部13eの径方向内側端から極歯13dが下側へ延びるように形成されている。突出部13eは、極歯13dの根本部分を構成している。2本の極歯13dは、180°ピッチで形成されている。すなわち、突出部13eは、180°ピッチで形成されている。また、極歯13dは、その曲率中心と回転軸7の軸中心とが略一致する略円弧状に形成されている。極歯13dの内周面は、駆動用磁石6との対向面となっており、略矩形状に形成されている。
ステータケース14は、軟磁性材料で形成されている。また、ステータケース14は、略正方形の板状に形成されている。ステータケース14の中心には、上下方向に貫通する貫通孔14cが形成されている。また、ステータケース14の内周側には、上側に向かって立ち上がる2本の極歯14dが形成されている。具体的には、貫通孔14cの縁には、ステータケース14の中心に向かってわずかに突出する突出部14eが形成されており、突出部14eの径方向内側端から極歯14dが上側へ延びるように形成されている。突出部14eは、極歯14dの根本部分を構成している。2本の極歯14dは、180°ピッチで形成されている。すなわち、突出部14eは、180°ピッチで形成されている。また、極歯14dは、その曲率中心と回転軸7の軸中心とが略一致する略円弧状に形成されている。極歯14dの内周面は、駆動用磁石6との対向面となっており、略矩形状に形成されている。本形態では、極歯13dと極歯14dとは、同形状に形成されている。
ステータコア13とステータケース14とは、駆動用コイル11が巻回されたボビン12の鍔部12aを上下方向から挟むように互いに固定されている。また、ステータコア13とステータケース14とは、極歯13dと極歯14dとが弁体駆動機構3の円周方向に略90°ピッチで交互に配置されるように互いに固定されている。また、ステータコア13とステータケース14とは、ステータコア13の筒部13bの下端とステータケース14の上面とが当接するように互いに固定されており、ステータコア13とステータケース14とによって閉じた磁気回路が構成されている。
ステータコア13とステータケース14とが固定された状態では、ボビン12の内周側に、極歯13d、14dが配置されている。すなわち、駆動用コイル11は、極歯13d、14dの外周側に配置されている。また、極歯13d、14dは、駆動用磁石6の外周面と所定の隙間を介して対向している。ステータケース14の貫通孔14cの内側には、ボビン12の底部12bの下端側が配置されている。
なお、本形態のバルブ装置1は、ステータ5に対するロータ4の回動範囲を規制する回動範囲規制機構を備えている。この回動範囲規制機構は、たとえば、ステータコア13の突出部13eと、ロータ4に固定されるとともに突出部13eの端面13f、13g(図3参照)に当接する当接部材(図示省略)とによって構成されている。
弁体2は、永久磁石であり、略半円弧状に形成されている。この弁体2は、上下方向から見たときに、略半円弧状に形成される弁体2の曲率中心と回転軸7の軸中心とが略一致するように、流路22の中に配置されており、流路22の中でバルブ装置1の円周方向へ移動可能となっている。弁体2は、上面に形成される磁極と下面に形成される磁極とが異なる磁極となるように上下方向で着磁されている。また、弁体2の上面は、2極に着磁されている。具体的には、円周方向における弁体2の上面の略中心位置をN極とS極との境界線として、弁体2の上面が2極に着磁されている。
円周方向における弁体2の一端面には、ゴム等の弾性部材24が固定されている。弾性部材24は、中心角の小さな略円弧状に形成されている。本形態では、円周方向における流路22の一端面に弾性部材24が当接すると(図5参照)、流出部21が閉鎖される。また、円周方向における流路22の一端面から弾性部材24が離れると、流出部21が開放されて、貫通孔12kから流路22内に流体が流入し、貫通孔12jから流体が流出する。
ロータ4とステータ5とが組み合わされた状態では、扇形状部9aの下面と弁体2の上面とが上下方向で対向しており、扇形状部9aの下面と弁体2の上面との間には、磁気的吸引力が発生している。すなわち、弁体2と磁性部材9とは磁気的に結合されている。本形態の磁性部材9は、弁体2に結合される結合部材である。また、本形態の扇形状部9aは、弁体2と対向する対向部である。なお、本形態では、弁体2と磁性部材9との間に生じる磁気的吸引力によって、後述のように、ロータ4の回動方向へロータ4が付勢される。すなわち、本形態では、弁体2と磁性部材9とによって、ロータ4の回動方向へロータ4を付勢するための付勢機構25が構成されている。
(ロータに作用するトルクとロータの回動範囲との関係、および、バルブ装置の動作)
図6、図7は、図1に示すバルブ装置1におけるロータ4の回動角度と極歯13d、14dに対する駆動用磁石6の相対位置との関係、ロータ4の回動角度と磁性部材9に対する弁体2の相対位置との関係、および、弁体2の動作を説明するための平面図である。図8は、図1に示すバルブ装置1におけるロータ4の回動角度とロータ4に作用するトルクとの関係を説明するためのグラフである。
以下の説明では、図6、図7における時計回りの回転方向を時計方向CWとし、図6、図7における反時計回りの回転方向を反時計方向CCWとする。また、時計方向CWでロータ4に作用するトルクを「正」のトルクとし、反時計方向CCWでロータ4に作用するトルクを「負」のトルクとする。また、駆動用コイル11が励磁されていないとき(駆動用コイル11に電流が供給されていないとき)にロータ4に作用するトルクをディテントトルクT1とし、駆動用コイル11が励磁されたとき(駆動用コイル11に電流が供給されたとき)に駆動用磁石6と極歯13d、14dとの間に発生する吸引力および反発力に基づいてロータ4に作用するトルクを励磁トルクT2とし、付勢機構25の付勢力(すなわち、弁体2と扇形状部9aとの間に生じる磁気的吸引力)に基づいてロータ4に作用するトルクを付勢トルクT3とし、ディテントトルクT1と励磁トルクT2と付勢トルクT3との和をホールディングトルクT4とする。また、ディテントトルクT1と付勢トルクT3との和をトルクT5とする。
上述のように、円筒状に形成された駆動用磁石6では、円周方向において90°ピッチでN極とS極とが交互に着磁されている。また、極歯13dと極歯14dとは、弁体駆動機構3の円周方向に90°ピッチで交互に配置されている。また、略半円弧状に形成された弁体2の上面は、円周方向における略中心位置を磁極の境界線として、2極に着磁されている。
本形態では、図6、図7に示すように、駆動用磁石6に形成される4つの磁極の境界線のうちの1つの境界線DL1に対して、磁性部材9の扇形状部9aの円周方向における中心位置CPがバルブ装置1の円周方向において反時計方向CCWにずれるように、駆動用磁石6および磁性部材9がスリーブ8に固定されている。たとえば、中心位置CPが境界線DL1に対して反時計方向CCWに約20°ずれた状態で、駆動用磁石6および磁性部材9がスリーブ8に固定されている。
図6(A)に示すように、バルブ装置1の円周方向において、駆動用磁石6の外周面の各磁極の中心と極歯13d、14dの中心とが略一致しているときのロータ4の回動角度を0°とすると、ロータ4の回動角度が0°であるときのディテントトルクT1は0になる。また、本形態では、ロータ4の回動角度が0°であるときには、流路22の反時計方向CCWの端面に弾性部材24が当接して流出部21が閉鎖された状態となっており、1つの極歯13dの反時計方向CCWの端面13hとこの極歯13dに反時計方向CCWで隣接する極歯14dの時計方向CWの端面14hとの円周方向における中間位置と、弁体2に形成される磁極の境界線DL2とが円周方向で略一致する。また、ロータ4の回動角度が0°であるときには、端面13hと端面14hとの円周方向における中間位置と、境界線DL1とが円周方向において略一致する。すなわち、ロータ4の回動角度が0°であるときには、扇形状部9aの円周方向における中心位置CPは、境界線DL2に対して反時計方向CCWへずれている。
回動角度0°の位置からロータ4が時計方向CWに回転すると、ロータ4の回動角度が約35°になるまでは、図8に示すように、ロータ4に負のディテントトルクT1が作用する。また、図8に示すように、駆動用コイル11が励磁されると(具体的には、駆動用磁石6の外周面の各磁極と、各磁極に対向する極歯13d、14dとが同極になるように、駆動用コイル11に電流が供給されると)、ロータ4に正の励磁トルクT2が作用する。
また、図8に示すように、回動角度0°の位置からロータ4が時計方向CWに回転すると、弁体2の境界線DL2と中心位置CPとが円周方向で一致するまでは、ロータ4に正の付勢トルクT3が作用する。また、境界線DL2と中心位置CPとが円周方向で一致すると、弁体2の時計方向CWの端面が流路22の時計方向CWの端面に当接するまで、ロータ4とともに弁体2が流路22に沿って回動して、流出部21が開放される。ロータ4とともに弁体2が移動しているときの付勢トルクT3は0となる。また、弁体2の時計方向CWの端面が流路22の時計方向CWの端面に当接した後、さらに、ロータ4が時計方向CWに回転すると、ロータ4に負の付勢トルクT3が作用する。
本形態では、負のトルクT5が常にロータ4に作用し、かつ、正のホールディングトルクT4が常にロータ4に作用する範囲で、ロータ4が回動する。すなわち、ロータ4の回動範囲を規制する回動範囲規制機構は、トルクT5が反時計方向CCWへ常に作用し、かつ、ホールディングトルクT4が時計方向CWへ常に作用する範囲でロータ4が回動するように、ロータ4の回動範囲を規制している。また、本形態では、弁体2が流出部21を開閉できる範囲でロータ4が回動するように、回動範囲規制機構がロータ4の回動範囲を規制している。具体的には、本形態の回動範囲規制機構は、弁体2が流出部21を閉鎖する回動角度θ1(図6(B)参照)から弁体2が流出部21を開放する回動角度θ2(図7(B)参照)の範囲でロータ4が回動するように、ロータ4の回動範囲を規制しており、駆動用コイル11が励磁されていないときに弁体2が流出部21を閉鎖し、駆動用コイル11が励磁されると弁体2が流出部21を開放して貫通孔12jから流体が流出する。
なお、回動角度θ1は、たとえば、20°程度であり、本形態では、図6(B)に示すように、ロータ4の位置が回動角度θ1であるときに、境界線DL2と中心位置CPとが略一致している。また、本形態では、図7(A)に示すように、弁体2の時計方向CWの端面が流路22の時計方向CWの端面に当接するとき、ロータ4は、回動角度θ3の位置にあり、回動角度θ3は、たとえば、35°程度である。すなわち、ロータ4が回動角度θ1からθ3の範囲で回動するときに、弁体2はロータ4とともに回動する。
また、回動角度θ2は、たとえば、60°程度であり、本形態では、弁体2の時計方向CWの端面が流路22の時計方向CWの端面に当接した後も、ロータ4は時計方向CWへ回動する。すなわち、図7(B)に示すように、ロータ4の位置が回動角度θ2であるときには、中心位置CPは、境界線DL2よりも時計方向CWへずれている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ロータ4を構成するスリーブ8に、弁体2と磁気的に結合される磁性部材9が固定されており、ロータ4が回動すると、弁体2が回動して流出部21を開閉する。そのため、本形態では、弁体2を駆動するためのエア機器が不要となり、バルブ装置1を小型化することが可能になる。また、本形態では、弁体2を回動させることで流出部21を開閉しているため、弁体2を直線状に移動させることで流出部21を開閉する場合と比較して、弁体2の移動量を大きくしても、バルブ装置1を小型化することが可能になる。すなわち、弁体2を直線状に移動させることで流出部21を開閉する場合には、弁体2の移動量を大きくすると、弁体2の移動方向でバルブ装置1が大型化しやすくなるが、本形態では、弁体2を回動させているため、弁体2の回動量が大きくなっても、バルブ装置1が大型化しにくい。
また、本形態では、流入部20、流出部21、流路22および弁体2が駆動用磁石6の内周側に配置されているため、上下方向でバルブ装置1を小型化すること(すなわち、バルブ装置1を薄型化すること)が可能になる。また、本形態では、弁体2と磁性部材9とが上下方向で対向しているため、弁体2と磁性部材9とが径方向で対向している場合と比較して、ロータ4の径方向でバルブ装置1を小型化することが可能になる。すなわち、本形態では、バルブ装置1を薄型化しつつ、かつ、径方向でバルブ装置1を小型化することが可能になる。
本形態では、流路22の内部に配置される弁体2と流路22の外部に配置される磁性部材9とが磁気的に結合されている。そのため、弁体2を動かすためのロータ4側の部材が弁体2と機械的に結合されている場合と比較して、流路22からの流体の漏れを防止するためのシール機構の構成を簡素化することが可能になる。したがって、本形態では、バルブ装置1をより小型化することが可能になる。また、本形態では、流入部20を構成する凹部12hおよび貫通孔12kと、流出部21の一部を構成する凹部12gおよび貫通孔12jとがボビン12に形成されている。そのため、流入部20や流出部21が形成される部材が別途、設けられている場合と比較して、バルブ装置1の構成を簡素化することが可能になる。したがって、本形態では、バルブ装置1をより小型化することが可能になる。
また、本形態では、弁体2と磁性部材9とが磁気的に結合されているため、ロータ4から弁体2に伝達されるトルクの機械的なロスが生じない。したがって、本形態では、ロータ4のトルクを効率良く弁体2に伝達することが可能になる。
本形態では、トルクT5が反時計方向CCWへ常に作用し、かつ、ホールディングトルクT4が時計方向CWへ常に作用する範囲でロータ4が回動するように、ロータ4の回動範囲が規制されている。そのため、駆動用コイル11が励磁されていないときには、ロータ4は、回動角度θ1で停止している。すなわち、本形態では、駆動用コイル11が励磁されていないときのロータ4の停止位置を一定にすることができる。したがって、バルブ装置1の使用開始時にロータ4を原点復帰させる等の初期設定動作が不要になり、バルブ装置1の使用開始に要する時間を短縮することが可能になる
また、本形態では、ディテントトルクT1が時計方向CWへ作用する範囲であっても、ディテントトルクT1と付勢トルクT3との和であるトルクT5が反時計方向CCWへ作用する範囲でロータ4の回動範囲を規制すれば、駆動用コイル11が励磁されていないときにロータ4を回動角度θ1で停止させることができるため、付勢トルクT4を利用して、ロータ4の回動範囲を広げることができる。
本形態では、駆動用コイル11が励磁されていないときに、弁体2が流出部21を閉鎖している。そのため、停電等の不測の電源遮断が生じても、流出部21を閉鎖状態に保つことが可能になる。したがって、本形態では、停電等の不測の電源遮断が生じても、流体の漏れを防止することが可能になる。
本形態では、弁体2に弾性部材24が取り付けられており、流路22の反時計方向CCWの端面に弾性部材24が当接すると、流出部21が閉鎖される。そのため、弾性部材24の弾性力を利用して流出部21を確実に閉鎖することが可能になる。また、流路22の反時計方向CCWの端面に弁体2が当接したときの接触音を低減することが可能になる。すなわち、本形態では、消音効果を高めることが可能になる。また、本形態では、流路22の反時計方向CCWの端面と弁体2との衝突に起因する弁体2やボビン12等の割れ等を防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、トルクT5が反時計方向CCWへ常に作用し、かつ、ホールディングトルクT4が時計方向CWへ常に作用する範囲でロータ4が回動するように、ロータ4の回動範囲が規制されている。この他にもたとえば、トルクT5が時計方向CWへ常に作用し、かつ、ホールディングトルクT4が反時計方向CCWへ常に作用する範囲でロータ4が回動するように、ロータ4の回動範囲が規制されても良い。
この場合には、たとえば、駆動用コイル11が励磁されたときに、弁体2によって流出部21が閉鎖される。または、この場合には、駆動用コイル11が励磁されていないときに、弁体2によって流入部20が閉鎖されるように、弁体2が構成されても良い。あるいは、この場合には、流路22の時計方向CW側に流出部21が配置され、駆動用コイル11が励磁されていないときに、弁体2によって流出部21が閉鎖されても良い。なお、上述した形態において、流路22の反時計方向CCW側に流入部20が配置され、駆動用コイル11が励磁されていないときに、弁体2によって流入部20が閉鎖されても良い。
上述した形態では、磁性部材9がスリーブ8に固定されている。この他にもたとえば、磁性部材9に代えて、弁体2と磁気的に結合する永久磁石がスリーブ8に固定されても良い。また、上述した形態では、弁体2は、永久磁石であるが、磁性部材9に代えて、永久磁石がスリーブ8に固定されるのであれば、弁体2は、磁性部材であっても良い。また、上述した形態では、弁体2と磁性部材9とが上下方向で対向しているが、弁体2と磁性部材9とが径方向で対向しても良い。
上述した形態では、流入部20を構成する凹部12hおよび貫通孔12kと、流出部21の一部を構成する凹部12gおよび貫通孔12jとがボビン12に形成されているが、流入部20や流出部21を形成するための部材を別途、設けても良い。また、上述した形態では、弁体2は、略半円弧状に形成され、扇形状部9aの中心角α1は、たとえば、約120°となっているが、弁体2の形状や扇形状部9aの中心角α1は、任意に変更することが可能である。また、上述した形態では、弁体2がそのまま流路22の中に配置されているが、流体の影響で性状変化の生じない部材によって覆われた弁体2が流路22の中に配置されても良い。
上述した形態では、ステータ5は、4本の極歯13d、14dを備えている。この他にもたとえば、ステータ5は、2本の極歯を備えていても良いし、6本以上の偶数本の極歯を備えていても良い。すなわち、ステータ5は、2n(nは、1以上の整数)本の極歯を備えていれば良い。極歯の数が多い場合には、励磁トルクT2は大きくなるが、ロータ4の回動範囲は狭くなる。一方、極歯の数が少ない場合には、ロータ4の回動範囲は広くなるが、励磁トルクT2は小さくなる。したがって、弁体2を駆動するために必要なトルクや弁体2の回動範囲等に応じて、ステータ5に形成される極歯の数を適切な数に設定すれば良い。なお、ステータ5に形成される極歯の数と、駆動用磁石6の外周面に着磁される磁極の数は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
上述した形態では、極歯13d、14dの、駆動用磁石6との対向面は略矩形状に形成されている。この他にもたとえば、極歯13d、14dの、駆動用磁石6との対向面は、略台形状に形成されても良いし、略三角形状に形成されても良い。極歯13d、14dの、駆動用磁石6との対向面が略矩形状である場合、または、略台形状である場合、あるいは、略三角形状である場合には、この順番で励磁トルクT2はしだいに小さくなっていくが、ロータ4の回動範囲はしだいに広くなっていく。また、弁体駆動機構3の周方向における極歯13d、14dの幅を広くするにしたがって、励磁トルクT2はしだいに小さくなっていくが、ロータ4の回動範囲はしだいに広くなっていく。
上述した形態では、ステータケース14は、略正方形の板状に形成されているが、ステータケース14は、ステータコア13と同様の略有底円筒状に形成されても良い。この場合には、ステータコア13の筒部13bの下端とステータケース14の筒部の上端との継ぎ目が駆動用コイル11の外周側に配置されるように、ステータコア13とステータケース14とが互いに固定される。
上述した形態では、駆動用コイル11はボビン12に巻回されている。この他にもたとえば、ステータコア13およびステータケース14の表面、または、駆動用コイル11の表面に所定の絶縁処理を行って、ボビン12を使用せずに、ステータコア13やステータケース14に直接、空芯状に巻回された駆動用コイル11を固定しても良い。この場合には、駆動用コイル11の巻線占績率を高めることができる。なお、この場合には、流入部20、流出部21および流路22を形成するための部材が別途、設けられる。
上述した形態では、駆動用コイル11を構成する導線の端部は、端子15に電気的に接続されているが、駆動用コイル11を構成する導線の端部は、フレキシブルプリント基板(FPC)に電気的に接続されても良い。また、上述した形態では、ボビン12に回転軸7が回転可能に支持されているが、回転軸7を回転可能に支持する軸受が別途、設けられても良い。また、上述した形態では、回転軸7の下端側のみが支持されているが、回転軸7の上端側と下端側とが支持されても良い。
上述した形態では、弁体2の反時計方向CCWの端面に弾性部材24が固定されているが、弁体2の反時計方向CCWの端面に加え、弁体2の時計方向CWの端面に弾性部材24が固定されても良い。
なお、上述した形態では、弁体2と磁気的に結合された磁性部材9がロータ4側に設けられているが、弁体2を回動させるために弁体2と機械的に結合された結合部材がロータ4側に設けられても良い。
1 バルブ装置
2 弁体
3 弁体駆動機構
4 ロータ
5 ステータ
6 駆動用磁石
9 磁性部材(結合部材)
9a 扇形状部(対向部)
11 駆動用コイル
12 ボビン
13d、14d 極歯
20 流入部
21 流出部
22 流路
24 弾性部材
25 付勢機構
CP 扇形状部(対向部)の円周方向における中心位置
CW 時計方向(ロータの回動方向の他方向)
CCW 反時計方向(ロータの回動方向の一方向)
DL1 磁極の境界線
T1 ディテントトルク
T2 励磁トルク
T3 付勢トルク

Claims (9)

  1. 流体が流入する流入部と、前記流体が流出する流出部と、前記流入部と前記流出部とを繋ぐ流路とが形成されるとともに、前記流路内に配置され前記流入部または前記流出部を開閉するための弁体と、前記弁体を駆動する弁体駆動機構とを備え、
    前記弁体駆動機構は、略円筒状に形成される駆動用磁石を有するロータと、前記駆動用磁石の外周面に対向するように配置される複数の極歯および筒状に巻回され複数の前記極歯の外周側に配置される駆動用コイルを有するステータとを備え、
    前記流入部、前記流出部、前記流路および前記弁体は、前記駆動用磁石の内周側に配置され、
    前記ロータは、前記弁体に結合される結合部材を備え、
    前記ロータが回動すると、前記弁体が回動して前記流入部または前記流出部を開閉することを特徴とするバルブ装置。
  2. 前記弁体または前記結合部材の一方は、磁石であり、前記弁体または前記結合部材の他方は、磁石または磁性部材であり、
    前記弁体と前記結合部材とは、磁気的に結合されていることを特徴とする請求項1記載のバルブ装置。
  3. 前記弁体と前記結合部材とによって、前記ロータの回動方向へ前記ロータを付勢するための付勢機構が構成され、
    前記弁体と前記結合部材との間に生じる磁気的吸引力によって、前記ロータが付勢されることを特徴とする請求項2記載のバルブ装置。
  4. 前記駆動用コイルが励磁されていないときに前記ロータに作用するトルクをディテントトルクとし、前記付勢機構の付勢力に基づいて前記ロータに作用するトルクを付勢トルクとし、前記駆動用コイルが励磁されたときに前記駆動用磁石と前記極歯との間に発生する吸引力および/または反発力に基づいて前記ロータに作用するトルクを励磁トルクとすると、
    前記ディテントトルクと前記付勢トルクとの和が前記ロータの回動方向の一方向へ作用し、かつ、前記ディテントトルクと前記付勢トルクと前記励磁トルクとの和が前記ロータの回動方向の他方向へ作用する範囲で前記ロータが回動するように、前記ロータの回動範囲が規制されていることを特徴とする請求項3記載のバルブ装置。
  5. 前記駆動用磁石は、その円周方向で異なる磁極が隣り合うように着磁され、
    前記弁体は、略円弧状に形成され、
    前記結合部材の前記弁体との対向部は、略扇形状に形成され、
    前記対向部の円周方向における中心位置と、前記駆動用磁石の円周方向における磁極の境界線とが円周方向でずれていることを特徴とする請求項4記載のバルブ装置。
  6. 前記弁体と前記結合部材とは、前記ロータの軸方向で対向していることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のバルブ装置。
  7. 前記ステータは、絶縁性材料で形成され前記駆動用コイルが巻回されるボビンを備え、
    前記流入部および前記流出部の少なくとも一部は、前記ボビンに形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のバルブ装置。
  8. 前記弁体には、前記流入部または前記流出部を閉鎖する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のバルブ装置。
  9. 前記駆動用コイルが励磁されていないときに、前記流入部または前記流出部を前記弁体が閉鎖していることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のバルブ装置。
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