JP2011254786A - 発煙燻煙分離型燻製装置 - Google Patents

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慶子 西岡
Keiichi Shinoda
恵壱 信田
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Abstract

【課題】燻製器の継続使用によってタール燻が固着して目詰まりを起こすことがないよう燻煙部を水洗いできるように発煙部と燻煙部を分離することで、発煙部のスクリューコンベアーで、チップ燃焼量、燃焼温度と発煙量を調整することができ、排煙部にVOC分解機能を備えた燻煙装置を提供する。
【解決手段】発煙部1と燻煙部2をユニット毎に分離して、発煙部はチップ燃焼効率と安全性を確保しチップの燃焼と温度調節、燻煙部は加熱用ヒーターで熱燻と温燻を混合、冷却用熱交換器で冷燻の温度管理を行い、加熱ヒーターや冷却用熱交換器の機器室と燻煙室を仕切り、燻煙室を水洗いできるようにすることを特徴とする発煙燻煙分離型燻製装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発煙ユニットと燻煙ユニットを別けることによって燻製加工の温度管理効率、メンテナンス効率を向上できる燻製装置に関するものである。
燻製器の側部および外部に熱源を出しチップを発煙させて煙突からポンプで燻煙室に送り込む燻煙器は知られている。
しかし、燻煙器の燻製加工温度や燻煙量をコントロールすることは熟練を要し、尚かつ食材やチップによって加工時間など経験を必要とした。また、燻製加工終了後には燻煙室内や加工品をのせる台網にタール付着による後始末とタール拭き取り作業に手間がかかっていた。
ここで、燻煙器内の温度上昇を防ぐ燻煙器として、特許文献1に記載する燻煙器がある。この機器は、吸気口と燻煙取り出し口とをポンプを使って煙を送り込む熱源部と燻製器本体装置とからなるものとしている。
しかしながら、この燻製器では、燻製器内に熱がこもらない変わりに、燻煙器本体に入るまでに熱が冷めてしまい、温度制御効率に問題がある。また吸気口パイプにタール付着による詰まりでメンテナンスがしにくい問題がある。
特開平9−148
この発明は、燻製機によって食材を燻製加工する作業において、簡単で安全に使用できる全自動燻製機を提供することを課題とする。
解決しようとする問題点は、チップが有炎燃焼したときの延焼を防ぐこと、燃焼温度を制御して有害物質ベンツピレン抑制することができない点である。
本発明の発煙燻煙分離型燻製装置は、発煙ユニットと燻煙ユニットを分離することでメンテナンスを可能にして、燻煙部に付着したタールなどを水洗浄することができ、発煙部分の発熱温度の影響と有炎燃焼の安全性を向上することを特徴とする。
発煙ユニットのコンベアーを2段にすることで、ホッパー内のチップへの引火防止ができるようにする。
排煙口に光触媒ユニットを装備しアセトアルデヒド、トルエン、酢酸などVOCを分解する機能を取り付けるようにしてもよい。
操作部のタッチパネルディスプレイは、全自動燻製可能なソフトウエアーの操作で色彩的バリアフリー化にする。
燻煙ユニット部は燻煙部と燻煙加熱ヒーター、冷却熱交換機部とは直接煙や水が入らない構造でメンテナンスし易く、燻煙部のみ丸洗いできる構造にする。
燻煙ユニット内部に燻煙室と煙排出口との間に間仕切りを設け、燻煙室に効率よく煙を充満させることで、効率的なスモークチップの使用方法にする。
食材トレーをワイヤーにして、食材をワイヤー上部に置く、またはフックで吊り下げることができることで取替メンテナンス、掃除や洗浄を容易にする。
本発明の燻製装置は、食材を燻製加工する作業をタッチパネルディスプレイとコンピュータ制御を通して温度管理をするため、常に発煙、燻煙内部温度を観測でき、簡単な操作で安全に機器の使用ができるという利点がある。
図1は発煙燻煙分離型燻製装置の正面説明図。(実施例1) 図2は発煙燻煙分離型燻製装置の側面説明図。(実施例2) 図3は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット側面説明図。(実施例3) 図4は発煙燻煙分離型燻製装置の発煙ユニットのヒーターユニット説明図。(実施例4) 図5は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット加熱用ダクト説明図。(実施例5) 図6は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット冷却用ダクト説明図。(実施例6)
以下、この説明を実施形態として示した図面に従って説明する。
図1は、本発明装置の実施の形態における発煙燻煙分離型燻製装置、実施例1の正面図である。
図1の発煙ユニット1は、タッチパネルコンピューター3とチップを投入するチップホッパ4、ヒーターユニット9、発煙スクリューコンベア6、温度センサー11、発煙ファン5、発煙導煙管8、カートリッジヒーター10、灰バンカー7からなり、制御部とチップ燃焼の発煙部となる。
図1の燻煙ユニット2は、燻煙室15、燻煙導煙管12、排煙口16、加熱用ダクト17、冷却用ダクトA18、冷却用ダクトB19、排煙管21、排水バルブ22、排水管23、熱交換器24、送風ファン25、空気加熱ヒーター26からなり、燻煙部と加熱、冷却エアー熱交換機部と排水、排煙部となる。
図2の発煙ユニット1は発煙スクリューコンベアー6の側面断面図とタッチパネル操作部を具体的に示す。図2の燻煙ユニット2は、発煙導煙管8の発煙ユニット出口から燻煙ユニット煙入口の燻煙導煙管12にパイプで送り込む説明図からなり、加熱用ダクト17、冷却用ダクト18、19、の説明図となる。
図3の加熱用ダクト17の右側面断面図を示し、加熱用ダクト使用時の煙の流れを模式図に示した。発煙ユニットから供給された煙と、空気加熱ヒーター26で加熱した空気は加熱用ダクトを通って供給される温風と上部で混ぜ合わさり適度な温度のコントロールされる。温度の高い煙は燻煙室内部の空気よりも軽いために、燻煙室上部から下部に向かって下がり充満する。燻煙室内に煙が充満した後に、煙間仕切り20から漏れる煙が燻煙室上部角にある排出口から排出されるため、燻煙室には常に煙が充満した状態が保持される。
図4の2本ある冷却用ダクトAとBの使用時も煙の流れを模式図に示した。発煙ユニットから供給された煙と、熱交換機24で冷却された空気は冷却用ダクトを通って供給される冷風と上部で混ぜ合わさり適度な冷たい温度にコントロールされる。冷やされた煙は燻煙室内部の空気よりも重いために、燻煙室底部より上に向かって充満する。煙間仕切り20があり燻煙室内部に煙が常に充満した状態が保持される。
図5の発煙ユニット1の発煙スクリューコンベア6は傾斜角5度から25度の範囲で、チップホッパ4から適量のチップがスクリュー回転に乗って供給されてくる。供給されたチップは、温度コントロールしたカートリッジヒーターで発煙状態に保ち、特に人体に影響するベンツピレンの発生を防ぐ温度コントロールをおこなう。ベンツピレンは300℃から600℃の範囲で発生するために影響が有る温度範囲は300℃から350℃以下で発煙することを満たす。主にチップは340℃以上になると燃焼開始するためチップ供給量と温度センサーをコントロールすることでベンツピレンを抑制する効果がある。
図6の燻煙ユニット背部にある加熱用ダクトは、送風ファンから送り出された外気を、空気加熱用ヒーターで70℃から100℃に温めた加熱空気にして燻煙ユニット上部から燻煙室内部に導入します。導入口は出口部分で180度の角度で折り返されており、送風ファンの停止時でも熱風が逆流しにくい効果がある。
図7の燻煙ユニット背部にある冷却用ダクトAとBは、送風ファンから送られた外気を、熱交換機で冷却すると同時に熱交換機本体に水分を付着させ、凍結させることにより、冷却によって上がる相対湿度を積極的に下げる働きもある。冷却ダクトがAとBの2本で1対を成しておりAが運転中に、一方のBは霜取りをおこなうことで効率よい連続稼働することができる。冷却用には代替フロンR404Aを冷媒に用いた冷凍機を内蔵する。
個人仕様の簡易燻製器および業務用の大型燻製器があったが、自治体や小型業務用の誰でもが簡単に燻製ができる自動燻製器向けの用途に適用できる。
1 発煙ユニット
2 燻煙ユニット
3 タッチパネルコンピュータ
4 チップホッパ
5 発煙ファン
6 発煙スクリューコンベアー
7 灰バンカー
8 発煙導煙管
9 ヒーターユニット
10 カートリッジヒーター
11 温度センサー
12 燻煙導煙管
13 燻煙室窓
14 ラッチ
15 燻煙室
16 排煙口
17 加熱用ダクト
18 冷却用ダクトA
19 冷却用ダクトB
20 煙間仕切り
21 排煙管
22 排水バルブ
23 排水管
24 熱交換機
25 送風ファン
26 空気加熱ヒーター
図1は発煙燻煙分離型燻製装置の正面説明図。(実施例1) 図2は発煙燻煙分離型燻製装置の側面説明図。(実施例2) 図3は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット側面説明図。(実施例3) 図4は発煙燻煙分離型燻製装置の発煙ユニットのヒーターユニット説明図。(実施例4) 図5は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット加熱用ダクト説明図。(実施例5) 図6は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット冷却用ダクト説明図。(実施例6) 図7は発煙燻煙分離型燻製装置の燻煙ユニット冷媒装置説明図。(実施例7)

Claims (7)

  1. 発煙ユニットと燻煙ユニットを分離することでメンテナンスをし易くすることとで燻煙部に付着したタールなどを水洗浄することができ、発煙部分の発熱温度の影響と有炎燃焼の安全性を向上することを特徴とする燻製装置。
  2. 発煙ユニットのコンベアーを2段にすることで、ホッパー内のチップへの引火防止ができることを特徴とする燻製装置。
  3. 排煙時に光触媒ユニットでアセトアルデヒド、トルエン、酢酸などVOC分解する機能を装備することを特徴とする燻煙装置。
  4. 操作部のタッチパネルディスプレイは、ソフトウエアーの操作で色彩バリアフリー化にすることを特徴とする燻煙装置。
  5. 燻煙ユニット部は燻煙部と燻煙加熱ヒーター、冷却熱交換機部とは直接煙や水が入らない構造でメンテナンスし易く、燻煙部のみ丸洗いできる構造を特徴とする燻煙装置。
  6. 燻煙ユニット内部に燻煙室と煙排出口との間に間仕切りを設け、燻煙室に効率よく煙を充満させて、スモークチップの節約になることを特徴とする燻煙装置。
  7. 食材トレーをワイヤーにして、食材をワイヤー上部に置く、またはフックで吊り下げることができることでメンテナンス、掃除や洗浄を容易にした燻煙装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000014A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 農事組合法人おばこ食品 大根の燻煙方法及び大根の燻り小屋
CN107660609A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 陆超 一种低温烟熏双烟囱装置及方法
CN107668177A (zh) * 2016-08-01 2018-02-09 陆超 一种低温分离式烟熏均烟装置及方法
CN107668178A (zh) * 2016-08-01 2018-02-09 陆超 一种控制熏降低腊制品过氧化值的方法
CN107668176A (zh) * 2016-08-01 2018-02-09 陆超 一种低温无烟熏腊制品方法
JPWO2017033388A1 (ja) * 2015-08-27 2018-06-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 燻煙装置

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